JP2017099497A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技におけるデータ通信を適切に行うことができる遊技機を提供する。【解決手段】演出を構成する構成画像を記憶し、演出画像の描画を制御する制御情報を記憶し、制御情報で指定された構成画像を用いて前記演出画像を描画する制御処理を行う制御手段は、第1の記憶媒体および第2の記憶媒体よって構成され、制御処理における演出データを記憶する演出データ記憶手段から、所定ビット幅からなるアドレス情報を指定することによってそのアドレス情報により指定される第1の記憶媒体の記憶領域および第2の記憶媒体の記憶領域それぞれから演出データの読み書きを行う。【選択図】図4
Description
本発明は、遊技機に関する。
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機には、抽選により決定した情報に基づく遊技を行う主制御基板(以下、「メイン制御基板」とも称する)のほか、そのメイン制御基板からの信号に基づいて演出を制御する副制御基板(以下、「サブ制御基板」とも称する)を備えている。
このサブ制御基板は、メイン制御基板からの信号に基づいて制御するほか、その演出に際して表示する画像データの画像制御処理を行って表示している。また、これら画像制御処理に際して取り扱う画像データは、文字データ等のキャラクタデータのほか、コマンドデータ等と比べて、そのデータサイズが大きいものが一般的である。
すなわち、演出における画像データの解析処理には大きな処理負荷を要することとなる。このため、画像データの画像制御処理を行う基板がサブ制御基板とは別に設けられたり、サブ制御基板上で、画像制御処理専用のコントローラが、演出を制御するコントローラとは別に設けられたりしていることが多い。
下記の特許文献1では、演出を制御する演出制御基板と、画像制御を行う画像制御基板が別に設けられている。
このように、所定の処理を指示する指示元とその指示元からの指示に基づいて所定の処理を行う被指示元とが設けられた状態によっては通信にボトルネックが発生したり、通信内容が容易に把握されたりしまうことがある。
そこで、本発明は、遊技におけるデータ通信を適切に行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定をもとに行われる演出を構成する構成画像を記憶する画像記憶手段と、前記構成画像を用いて前記演出に用いる演出画像の描画を制御する制御情報を記憶する制御情報記憶手段と、前記制御情報に基づく前記構成画像を用いて前記演出画像を描画する制御処理を行う制御手段と、前記制御手段において行われる前記制御処理における演出データを記憶する演出データ記憶手段とを具備し、前記演出データ記憶手段は、第1の記憶媒体および第2の記憶媒体よって構成されており、前記制御手段は、所定ビット幅からなるアドレス情報を指定することによって該アドレス情報により指定される前記第1の記憶媒体の記憶領域および前記第2の記憶媒体の記憶領域それぞれから前記演出データの読み書きを行うことを特徴とする。
本発明によれば、遊技におけるデータ通信を適切に行うことができるようになるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態における遊技機を適用して構成した遊技機1の装置構成図の一例であって、図2は、本発明のガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図3は、1つの遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17とが設けられている。
この第2始動口15は、一対の第2始動口用可動片15bを有しており、これら一対の第2始動口用可動片15bが閉状態に維持される「第1の態様」と、一対の第2始動口用可動片15bが開状態となる「第2の態様」とに可動制御される。
このとき、第2始動口15が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の第2始動口用可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動口15は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには第1の態様に比べて遊技球の入賞機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、特別図柄判定用乱数値等(後述する、「特別遊技」に当選したか否かの判定に用いる判定情報の一例)を取得し、後述する大当たり遊技(「特別遊技」とも称する)を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」、「特別遊技の判定処理」とも称する)が行われる。
また、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検知したときと同様に所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2大入賞口17は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。
この第2大入賞口17の右端には、第2大入賞口用可動片17bが設けられており、この第2大入賞口用可動片17bの一方を支点として可動することによって第2大入賞口17への入賞を容易にする開放状態と入賞ができない閉鎖状態とを制御する。
そして、第2大入賞口用可動片17bが開放状態となると、その第2大入賞口用可動片17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には、第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13と、遊技球が入球可能な第1大入賞口16とが設けられている。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、遊技領域6の左側の領域に遊技球を打ち出すよりも大きな力で打ち出されないと、普通図柄ゲート13と第1大入賞口16とにはその遊技球が、通過または入賞しないように構成されている。
特に、後述する時短遊技状態に移行したとしても、遊技領域6の左側の領域に遊技球を流下させてしまうと、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しないことから、第2始動口15にある一対の第2始動口用可動片15bが開状態とならず、第2始動口15に遊技球が入賞することが困難になるように構成されている。
普通図柄ゲート13には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられており、このゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出すると、普通図柄判定用乱数値を取得し、後述する「普通図柄の抽選」が行われる。この普通図柄ゲート13は、遊技領域の右側の領域にも設けられている。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらには、遊技領域6の最下部には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。この飾り部材7の略中央部分には、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される第1液晶表示装置31(以下、「メイン液晶」とも称する)が設けられており、この第1液晶表示装置31の上方には、装飾装置33aが設けられている。また、この第1液晶表示装置31の上方には第1液晶表示装置31に比べて小さいサイズの第2液晶表示装置37(33b)(以下、「サブ液晶」とも称する)が設けられている。
装飾装置33aおよび第2液晶表示装置37(33b)は、演出用駆動装置33によって駆動されるものであって、すなわち、第2液晶表示装置37(33b)は、演出画像を表示する機能と駆動する機能とを有していることとなる。この第2液晶表示装置37(33b)は、汎用基板39を介して画像制御部150からの信号によって演出画像を表示し、演出用駆動装置33によって駆動される。
上記および図1では、その一例として第1液晶表示装置31のサイズ(19インチ)よりも小さいサイズ(4.3インチ)の第2液晶表示装置37の例を示しているが、これに限定されることなく、同サイズの表示装置であってもよく、さらには、第2液晶表示装置37の方が第1液晶表示装置31よりも大きいサイズであってもよい。
第1液晶表示装置31には、演出が行われていない待機中にデモ画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。中でも、後述する大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄38が表示され、特定の演出図柄38の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当りの抽選の結果として大当りが報知される。
より具体的には、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄38をそれぞれスクロール表示(回転表示)による変動表示を行うとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄38を停止表示するものである。また、この演出図柄38の変動表示中に、キャラクタ等によって構成される演出画像を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
上記演出用駆動装置33によって駆動される装飾装置33a等は、その演出画像を用いた動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。
この演出用駆動装置33によって駆動される装飾装置33aは、第2液晶表示装置37(33b)と同時に上下方向に移動することが可能(もちろん上下方向に限定されず上下左右に移動可能)であって、この上下方向の移動によって第1液晶表示装置31の前面に移動することとなる。また、装飾装置33aには、演出用照明装置34が搭載されており、装飾装置33aの移動と連動して若しくは単独で点灯する。
第2液晶表示装置37(33b)も装飾装置33aと同様に、演出用駆動装置33によって駆動されることにより移動することが可能であって、図1に示す第2液晶表示装置37は長辺を上下方向にした横向きの横向き態様で格納された状態を示している。
この横向き態様となっている状態で、第2液晶表示装置37は、下降する動作によって第1液晶表示装置の略中央部分の前面に移動することとなる。
さらに、上記の各種の演出装置に加えて、音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置34は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしたものであって複数の位置に設けられている。
遊技領域6の右下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選の結果を報知するものであり、LED等によって構成される複数の点灯部材によって構成されている。大当たりの抽選の結果に応じて所定の1又は複数の点灯部材が点滅することとなり、点滅状態にある点灯部材が演出図柄38の停止表示と同時に点灯することとなる。
この第1特別図柄表示装置20は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
ここで、「大当たりの抽選」とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを遊技開始条件が成立したとして行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、15回)行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
また、普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、第2の態様に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。
より詳細には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留(第1保留および第2保留)は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から3つのLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から4つのLEDが点滅する。
また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
遊技機1の裏面には、図3に示すように、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30などが設けられている。また、電源基板170に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
次に、図4の遊技機1全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板110は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコンと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、払出制御基板130、第2始動口15の一対の第2始動口用可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口用可動片17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
このメインCPU110aでは、保留球における大当たり抽選を当該保留球における抽選処理よりも前に行い、抽選結果を先取得する(先読みする)ことも可能である。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、(1)大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、(2)普通図柄の抽選に参照される当り判定テーブル、(3)特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、(4)大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル、(5)第1大入賞口16および第2大入賞口17の開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル、(6)第1大入賞口16および第2大入賞口17の開放態様を指定する大入賞口開放態様決定テーブル、(6)特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等が記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
図5は、後述するように特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
具体的には、図5に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルによって、作動する特別図柄表示装置(遊技球が入賞した始動口の種別)、大当たりの判定結果、停止する特別図柄、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数(U1またはU2)、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づき、特別図柄の変動パターンが決定される。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間が決定されるとともに、演出制御基板120に特別図柄の情報を送信する特別図柄の変動パターン指定コマンドが特定される。この変動パターン指定コマンドの一例を図6に示す。
したがって「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果及び特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりまたは小当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりまたは小当たりのときにはリーチ判定用乱数値を参照しないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値は、乱数範囲が100個(0から99)に設定されている。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため「1バイト」分のMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す「1バイト」分のDATAデータとから構成されている。
そして、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する(第1特別図柄表示装置20の)特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する(第2特別図柄表示装置21)特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、この図5に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは、大当たりの判定結果がハズレの場合であって時短遊技状態であるときには、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たりの判定結果がハズレの場合に保留球数が「2」のときには、時短遊技状態であればリーチ判定用乱数値に基づいて「95%」の確率で変動時間が「3000ms」の変動パターン「9」(短縮変動)が決定される。それに対して、非時短遊技状態であるときには、変動時間が「3000ms」を超える変動パターンが決定される。
このように、時短遊技状態になると変動時間が短くなるように設定されている。
以上に示すようなテーブルを主制御基板110のメインROM110bに記憶している。
続いて、主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
このときの記憶領域の例として、例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普通図柄データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、第1大入賞口16および第2大入賞口17の大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。
この演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120c等の演出に関する構成要素を備えているほか、画像制御部150、CGROM151、水晶発振器152、ブートROM155、制御ROM157、ランプCPU158(「ランプ制御部」とも称する)等の画像表示、音声出力、ランプ出力に関する構成要素を具備しており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。
まず、演出制御基板120が備えるサブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120c等の演出制御に関する構成要素について説明する。
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ36a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータ(後述する演出パターン指定コマンド等)を画像制御部150やランプCPU158に送信する。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄38の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。
サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、第1液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34、第2液晶表示装置37に所定の演出を実行させるためのデータ(「指示情報」とも称する)(後述する演出パターン指定コマンド等)を特定する。そして、サブCPU120aは、特定したデータ(演出パターン指定コマンド等)を画像制御部150やランプCPU158へ送信する。
このときの変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターン指定コマンドを特定する際に用いるテーブルの一例を図6に示している。
図6は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37において表示する演出図柄38の変動態様を決定するための変動演出パターン決定テーブルを示す図である。例えば、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37において表示される、背景の表示態様、キャラクタの表示態様、演出図柄38の変動態様が決定される。
図6に示す変動パターン指定コマンドは、主制御基板110から受信した情報であって、また、演出用乱数値1(0から99)は、乱数発生器(図示せず)によって発生された演出に用いられる乱数値であって、これらの情報を元に、サブCPU120aが変動演出パターン(およびその変動演出パターンにおける演出パターン指定コマンド)を決定するものである。
この図6では、同じ特別図柄の変動パターン指定コマンドをサブCPU120aが受信した場合であっても演出用乱数値1に基づいて異なる変動演出パターンが決定可能に構成されていることから、演出制御基板120で記憶する変動演出パターンに比べて主制御基板110で記憶する特別図柄の変動パターン指定コマンドの数が少ない。
これにより、主制御基板110における記憶容量の削減を図ることができるとともに、バリエーション豊富な演出が可能となる。
このようにして、変動パターン指定コマンドおよび演出用乱数値1を元に、サブCPU120aが変動演出パターンを決定すると、サブCPU120aは、この変動演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドを特定して画像制御部150、ランプCPU158に送信する。
具体的には、演出パターン指定コマンドは、「1コマンド」が2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため「1バイト」分のMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す「1バイト」分のDATAデータとから構成される。
また、図6に示す変動演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドとしては、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「A1H」で設定され、さらに、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「B1H」で設定され、変動演出パターンの識別番号に合わせて「DATA」が設定される。
図示は省略するが、演出パターン指定コマンドは、変動演出パターンに対応するもの以外にも、MODEの設定値を変化させて、「デモ演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=01H)」、「大当たり開始演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=02H)」、「大当り演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=03H)」、「大当たり終了演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=04H)」等があり、サブCPU120aは、この各種の演出パターン指定コマンドを画像制御部150、ランプCPU158に送信する。
サブCPU120aは、図6に示すような変動演出パターン決定テーブル等を用いて演出パターン指定コマンドを作成して画像制御部150やランプCPU158へと送信する。
続いて、図4に示す払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う。
この払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ132、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。
このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
続いて、演出制御基板120が備える画像制御部150、CGROM151、水晶発振器152、ブートROM155、制御ROM157、ランプCPU158(「ランプ制御部」とも称する)等の画像制御、音声出力制御、ランプ出力制御に関する構成要素について説明する。
さらに、詳細には、画像制御部150、CGROM151、水晶発振器152、ブートROM155、制御ROM157によって画像表示、音声出力に関する制御処理を行っており、ランプCPU158がランプ制御を行っている。
画像制御部150は、VDP(Video Display Processor)によって構成され、上記第1液晶表示装置31および音声出力装置32および第2液晶表示装置37が接続されており、サブCPU120aから送信された各種のコマンドに基づいて第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37における画像の生成処理および画像の描画処理等の画像制御に係る処理を行うほか、サブCPU120aから送信された各種のコマンドに基づいて、音声出力装置32における音声の出力制御に係る処理を行う。
すなわち、画像制御部150は、サブCPU120aから送信された各種のコマンドに基づいて、画像制御に係る処理と、音声の出力制御に係る処理とを行う。
この画像制御部150では、複数の接続インターフェース(複数の接続種別からなるインターフェース)を有しており、その異なる接続インターフェースそれぞれに異なる記憶媒体が接続されている。例えば、接続インターフェースとして、パラレル通信における接続インターフェース(「パラレル接続インターフェース」ともいう)、シリアル通信における接続インターフェース(「シリアル接続インターフェース」ともいう)があり、パラレル接続インターフェースを介して制御ROM157の記憶媒体を接続し、シリアル接続インターフェースを介してCGROM151の記憶媒体を接続する。この接続態様における詳細を図27および図28に示し、後述する。
ランプCPU158は、「ランプ制御部」とも称し、サブCPU120aから送信された各種のコマンドに基づいて、遊技盤2に設けられた演出用照明装置34を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする制御処理を行う。また、このランプCPU158は、装飾装置33aを動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。なお、本実施例では、演出制御基板120にランプCPU158を有するような構成としているが、これに限定されることなく、ランプ制御を行うランプ制御基板を演出制御基板とは別に設け、演出制御基板120からの指示によりこのランプ制御基板においてランプCPU158における処理を行うような構成であってもよい。
この画像制御部150は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に表示する演出画像の画像表示制御を行う内蔵CPU150a(「液晶制御CPU」とも称する)を内蔵している(有している)。この画像制御部150における詳細な構成を図20に示しており、その詳細については後述する。
画像制御部150に内蔵された内蔵CPU150aは、制御ROM157で記憶する情報(例えば、後述するようなプログラム、アニメパターン等)を用いて、サブCPU120aから受信した「演出パターン指定コマンド」に基づいて後述するディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストに基づいてCGROM151に記憶されている画像データから、表示させる演出画像の生成処理(画像生成処理)を行う。なお、この内蔵CPU150aにおいて生成された演出画像は、後述する、画像描画部150iにおいて画像描画処理が行われる。
このことから、画像制御部150は、画像生成処理を行う内蔵CPU150aのほか、画像描画処理を行う画像描画部を有しており、画像生成されて描画された演出画像を、第1液晶表示装置31および/または第2液晶表示装置37に表示させる制御処理を行う。
このほか、内蔵CPU150aは、画像制御部150が内蔵する音源IC150k(「音声制御部」とも称する)に対して、サブCPU120aから受信した演出パターン指定コマンドに基づく所定の音声データの音声出力に関する制御処理(音声出力制御処理、音声制御処理とも称する)を指示する。
以上のことから、画像制御部150に内蔵される内蔵CPU150aは、画像制御部150が有する画像制御に係る処理と、音声出力制御に係る処理との基本制御を行う。さらにいえば、この内蔵CPU150aは、画像描画部150iと音源IC150kからみて「ホスト(指示元)」であって、画像描画部150iと音源IC150kは、内蔵CPU150aからみて「被指示元」である。
以上のことから、画像制御部150には、画像描画部150iにより行われる、画像制御に係る処理と、音源IC150kにより行われる音声出力制御に係る処理とを統括制御する内蔵CPU150aが内蔵されていると言える。
このように、画像制御部150に、画像制御に係る処理と音声出力制御に係る処理を統括制御する内蔵CPU150aが内蔵されていることにより、画像制御や音声出力制御のデータ通信(データ伝送)における通信負荷を最小限にでき、各種処理の信頼度が向上することとなる。更にいえば、後述するように、画像制御部150には内蔵CPU150aにおける各種処理を行う際のワークメモリとして機能する内蔵CPU用ワークメモリ150bもが内蔵されていることから、画像制御に係る処理と音声出力制御に係る処理との処理速度が向上するほか、処理信頼度や処理の安定稼働に寄与することとなる。
また、制御ROM157は、マスクROM等で構成されており、内蔵CPU150aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。この制御ROM157は、画像制御部150に接続された構成を示しているが、これに限定されることなく、サブCPU120aに接続するような構成であってもよい。この場合、画像制御部150の内蔵CPU150aとの相互間での通信はサブCPU120aを介して行われることとなる。このほか、画像制御部150が制御ROM157を備えた構成(1チップ化)としてもよい。
制御ROM157で記憶するアニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、その演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定した情報等などの情報を記憶している。
このアニメーション情報の一例を図8に示し、以下で説明する。
続いて、CGROM151は、画像ROM、画像記憶部とも称し、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
このCGROM151は、画像制御部150の内蔵CPU150aによって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
さらに、CGROM151には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。
なお、CGROM151は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
水晶発振器152は、約16.6ミリ秒ごとにパルス信号(Vブランク割込信号)を画像制御部150に出力し、画像制御部150が、このパルス信号を分周することで制御を行うためのシステムクロック、第1液晶表示装置31や第2液晶表示装置37と同期を図るための同期信号等が生成される。
DRAM153は、画像制御部150に対して接続されており、DRAM153と画像制御部150とは、スタック接続、パラレル接続のいずれかの接続態様で接続することが可能である。これらの接続態様およびこれらの接続態様で接続したときのデータの読み書き状態を図21乃至図26に示し、後述する。
このDRAM153は、キャパシタに電荷を蓄えておくことでビットデータ(情報)を記憶しておくため、電力の供給が停止すればその情報も消失してしまう揮発性メモリである。反面、電力の供給中は、比較的大容量の情報を一度に記憶しておくことができる。また、DRAM153は、CGROM151と比べた場合、比較的高速に読み書きすることができる記憶媒体である。
このDRAM153は、その大容量の情報を記憶することができること、CGROM151に比べて比較的高速に読み書きが可能であることという特徴を踏まえて、画像制御に係る処理において用いられる画像データをCGROM151から予め読み出しておく作業領域としても用いられる。これは、DRAM153がCGROM151と比べると比較的高速にデータの読み書きを行うことができるため、画像制御が行われるたびにCGROM151から必要な画像データを毎回、読み出すよりもDRAM153から画像データを読み出した方が処理負荷を最小限に抑えられることとなり、画像制御処理の高速化が図れる。
このときのCGROM151からDRAM153に画像データを予め読み出すタイミングは、一例として、電源投入における初期処理時とすることができる。また、予め読み出す処理において読み出される画像データは、CGROM151に記憶する画像データ全てであってもよいし、その一部であってもよい。このとき、CGROM151から予め読み出される一部の画像データは、一例として、利用頻度が所定の頻度よりも高い画像データとすることができる。
また、DRAM153は、画像制御部150が画像制御処理を行い、後述するVRAM150hに書き込む前に一時的に画像データを保存しておくことができる記憶領域でもある。
このDRAM153を画像制御部150の外部であって、かつ、演出制御基板120内に設けることで、その画像制御を行う画像データの容量に応じて容易に増設、撤去(取り外し)することができる。このため、DRAM153は、画像制御等に応じて所定の記憶領域からなる大容量の記憶媒体とすることができる。
ブートROM155は、画像制御部150における内蔵CPU150aを起動する画像制御用起動プログラムを記憶する記憶媒体である。
このような構成からなる演出制御基板120において演出制御が行われて画像制御部150において演出画像の生成、描画が行われると、この画像制御部150から出力された画像信号を汎用基板39へと送信し、音声信号をデジタル信号処理部180へと送信する。
汎用基板39は、演出制御基板120と、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37との間に設けられ、画像データを表示させる際に所定の画像形式に変換して出力するブリッジ機能を有している。
この汎用基板39は、画像データを表示する第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチのメイン液晶を第1液晶表示装置31として接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチのメイン液晶を第1液晶表示装置31として接続したときとの解像度の違い等を吸収する。
デジタル信号処理部180は、後述するようなデジタル信号処理が可能である。
図20は、本発明の実施の形態における画像制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
図20において、画像制御部150は、内蔵CPU150a、内蔵CPU用ワークメモリ150b(以下、「制御RAM」とも称する)、内蔵CPUI/F150c、外部CPUI/F150d、レジスタ150e、CGバスI/F150f、外部メモリI/F150g、VRAM150h、画像描画部150i、音源IC150k(以下、「音声制御部」とも称する)を具備して構成される。
内蔵CPU150aは、上記に示すように、画像制御に係る処理と、音声出力制御に係る処理との基本制御を行う。この内蔵CPU150aは、シリアルインターフェース通信によって主制御基板110や画像制御部150等と通信が可能である。
内蔵CPU用ワークメモリ150b(制御RAM)は、内蔵CPU150aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
内蔵CPUI/F150cは、内蔵CPU150aと外部CPUI/Fを介して外部CPUと接続するインターフェースである。このときの外部CPUとは、画像制御部150の外部に設けられた制御部であるCPU(例えば、サブCPU120a、デジタル信号処理部180等)であって、内蔵CPUI/F150aは、内蔵CPUI/F150cを介してこの外部CPUと通信が可能である。
レジスタ150eは、内蔵CPU150aのキャッシュメモリである。
CGバスI/F150fは、デュアルインターフェース(複数の接続インターフェース)であって、外部の記憶媒体との接続を行う。図20に示す例では、外部の記憶媒体とパラレル通信が可能なパラレル接続インターフェースと、外部軒億媒体とシリアル通信が可能なシリアル接続インターフェースとを有している。このデュアルインターフェースにおける詳細な接続構成については後述する。
外部メモリI/F150gは、DRAM153と接続するインターフェースである。上記に示すように、この外部メモリI/F150gを介して、画像制御部150は、DRAM153とスタック接続若しくはパラレル接続のいずれか少なくとも一方の接続態様で接続することが可能である。これらの接続態様およびこれらの接続態様で接続したときのデータの読み書き状態を図21乃至図26に示している。
VRAM150hは、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。また、このVRAM150hは、図7に示すようなメモリマップによって構成されている。
図7は、本発明の実施の形態における遊技機のVRAMのメモリマップを示す図である。
図7(a)は、第1液晶表示装置31若しくは第2液晶表示装置37のいずれかを用いて画像データを表示する場合であって、特に、第1液晶表示装置31のみが画像制御部150から受信した画像データを表示するような構成である場合、すなわち、図4に示しているように第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37が接続された構成でなく、この第2液晶表示装置37を有していない場合の構成におけるメモリマップである。
図7(a)に示すメモリマップは、任意領域からなる画像データ展開領域、ディスプレイリスト記憶領域、メイン液晶用第1フレームバッファ領域、メイン液晶用第2フレームバッファ領域、その他領域によって構成されている。
画像データ展開領域は、画像制御部150に含まれる後述するような画像描画部の伸長回路により伸長された画像データを記憶する領域であって、ディスプレイリスト記憶領域は、内蔵CPU150aで作成されたディスプレイリストを一時的に記憶する領域である。
また、メイン液晶用第1フレームバッファ領域、メイン液晶用第2フレームバッファ領域は、ディスプレイリスト記憶領域に記憶しているディスプレイリストに基づいて第1液晶表示装置31に表示する演出画像を描画するための作業領域である。
ちなみに、その他の領域には、例えば、パレットデータ等が記憶される。
なお、このメイン液晶用第1フレームバッファ領域とメイン液晶用第2フレームバッファ領域の2つのフレームバッファは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。すなわち、一方のフレームバッファが描画用フレームバッファとして機能しているときには他方のフレームバッファが表示用フレームバッファとして機能することとなる。
図7(b)は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37の両表示装置に画像制御部150から受信した画像データを表示するような構成である場合、すなわち、図4に示しているように第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37が接続された構成におけるメモリマップである。
この図7(b)においても、図7(a)に示すメモリマップと同様、任意領域からなる画像データ展開領域、ディスプレイリスト記憶領域、メイン液晶用第1フレームバッファ領域、メイン液晶用第2フレームバッファ領域、その他領域を具備し、さらに、サブ液晶用第1フレームバッファ、サブ液晶用第2フレームバッファを具備して構成されている。
画像データ展開領域、ディスプレイリスト記憶領域、メイン液晶用第1フレームバッファ領域、メイン液晶用第2フレームバッファ領域、その他領域については、上記に示すと同様であり、サブ液晶用第1フレームバッファとサブ液晶用第2フレームバッファは、ディスプレイリスト記憶領域に記憶しているディスプレイリストに基づいて第2液晶表示装置37に表示する演出画像を描画するための作業領域である。
なお、このサブ液晶用第1フレームバッファとサブ液晶用第2フレームバッファの2つのフレームバッファは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。すなわち、一方のフレームバッファが描画用フレームバッファとして機能しているときには他方のフレームバッファが表示用フレームバッファとして機能することとなる。
以上に示す以外にも、第2液晶表示装置37を有しない構成、すなわち、第1液晶表示装置31のみを有する構成であっても、図7(b)に示すような第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37のフレームバッファを有するメモリマップを用いることも可能である。
この場合、サブ液晶用第1フレームバッファとサブ液晶用第2フレームバッファのフレームバッファは作業領域として用いられることはない。
続いて、図20に示す画像制御部150に含まれる画像描画部150iは、内蔵CPU150aからの描画指示に基づいて、画像データを描画する処理を行う。より詳細には、この画像描画部150iは、クロック生成回路、伸長回路、描画回路、表示回路、メモリコントローラを備えており、これらはバスによって接続されている。
制御レジスタは、描画処理におけるキャッシュメモリであり、制御レジスタに対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御が行われる。この制御レジスタは、描画処理が正常に動作するために必要な基本的な設定を行う「システム制御レジスタ」と、データの転送に必要な設定をする「データ転送レジスタ」と、描画の制御をするための設定をする「描画レジスタ」と、バスのアクセスに必要な設定をする「バスインターフェースレジスタ」と、圧縮された画像の伸長に必要な設定をする「伸長レジスタ」と、表示の制御をするための設定をする「表示レジスタ」との6種類のレジスタを備えている。
クロック生成回路は、水晶発振器152よりパルス信号(Vブランク割込信号)を入力し、演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路を介して同期信号を第1液晶表示装置31に出力する。
伸長回路は、CGROM151に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを画像データ展開領域に記憶させる。
描画回路は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路は、VRAM150hにあるメイン液晶用第1フレームバッファ領域、メイン液晶用第2フレームバッファ領域、サブ液晶用第1フレームバッファおよびサブ液晶用第2フレームバッファのうち、「表示用フレームバッファ」として機能するフレームバッファに記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示す映像信号を生成する。
そして、表示回路は、生成した映像信号を第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に出力する回路である。さらに、この表示回路は、第1液晶表示装置31と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も出力し、第2液晶表示装置37と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も出力する。
メモリコントローラは、内蔵CPU150aからフレームバッファ切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを相互に役割を切り替える制御を行うものである。
以上に示すような構成によって、画像描画部150iは、画像データの描画処理を行っているが、この画像描画部150iは、このようにして描画した画像データに基づいて、映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、第1液晶表示装置31および/または第2液晶表示装置37に出力して表示させるものである。
続いて、図20に示す画像制御部150に含まれる音源IC150kは、音声制御部とも称され、音声データが多数格納されている音声ROM(図示せず)が備えられており、音源IC150kが、演出制御基板120から送信された音声出力指示のコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置32における音声出力制御をする。
以上に示すように、画像制御部150には、各種制御を行う制御部である、内蔵CPU150a、画像描画部150i、音源IC150kが内蔵されており、この内蔵CPU150aからの指示により画像描画部150i、音源IC150kがそれぞれ画像制御、音声制御を行うこととなる。
図8は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御部150の内蔵CPU150aにおいて用いるアニメーション情報を示す図である。
図8(a)に示すアニメパターンは、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に表示する演出画像を構成する構成情報であるオブジェクト等のほか、その演出画像の表示を行うタイミングや場面であるシーンが指定された情報であって、演出に際して表示する演出画像を成形する画像成形情報である。
このアニメパターンが1または複数、束ねられることによってグループ(以下、「アニメグループ」ともいう)を形成しており、例えば、図8(a)では、背景のアニメーションを表示するための背景グループ、予告Aに用いるキャラクタのアニメーションを表示するための予告Aグループ、予告Bに用いるキャラクタのアニメーションを表示するための予告Bグループ、リーチキャラクタのアニメーションを表示するためのリーチグループ、大当り演出のアニメーションを表示するための大当り演出グループ、演出図柄38のアニメーションを表示するための演出図柄グループを示している。
もちろん、これらはグループの一例を示したものに過ぎず、その他多数のグループが設けられているものである。
このアニメグループは、制御ROM157に記憶されている。
画像制御部150に内蔵された内蔵CPU150aは、サブCPU120aから演出パターン指定コマンドを受信し、この演出パターン指定コマンドに基づいて実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。
図8(b)から図8(d)および図8(e)は、図6に示す変動演出パターン決定テーブルにおいて指定された演出パターン指定コマンドのうち、「A1H07H」の演出パターン指定コマンドを受信したときに、決定されるアニメパターンの一例を示している。
この演出パターン指定コマンド(A1H07H)は、図6の変動パターン指定コマンドテーブルに示す通り、通常変動演出を「変動演出パターン7」の変動演出パターンによって行うことを指示するコマンドであって、例えば、その通常変動演出を行う際に用いる構成要素が属するアニメグループであって、変動演出に用いられる役割ごとに別けたアニメグループの少なくとも1つを特定するものである。
すなわち、制御ROM157には、演出パターン指定コマンドとその演出パターン指定コマンドの演出パターンに用いるアニメグループとが対応付けられたアニメグループ対応テーブル(図示せず)を記憶しておき、内蔵CPU150aでは、このアニメグループ対応テーブルを用いて演出パターン指定コマンドに対して用いるアニメグループを決定する。
例えば、変動演出パターン「7」に対応する演出パターン指定コマンド(A1H07H)を受信すると、液晶制御CPU150aは、「背景グループ、予告Aグループ、予告Bグループ、演出図柄グループ」の4つのグループを決定し、これら各アニメグループからアニメパターンの決定を可能とする。
一例として、背景グループから「アニメパターン1」を決定し、予告Aグループから「アニメパターン11」を決定し、予告Bグループから「アニメパターン21」を決定し、演出図柄グループから「アニメパターン501」を決定する。
このアニメパターンは、図8(b)から図8(d)および図8(e)に示すように、アニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序や表示する表示装置を指定した情報等を記憶している。
例えば、図8(e)に示す演出図柄グループのアニメパターンでは、表示する表示装置を指定した情報において「サブ液晶(第2液晶表示装置37)」が指定されていることから、1番目にアニメシーン501が実行され、このアニメシーン501に続いて2番目にアニメシーン511が実行されて、サブ液晶(第2液晶表示装置37)にアニメパターンの演出画像が表示されることとなる。
また、各アニメシーンには、アニメシーン情報が記憶されており、アニメーション情報として、1フレーム毎に更新されるウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定する情報等などを記憶している。
例えば、図8(e)に示すアニメシーンでは、最初に、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が所定の座標(第1図柄は座標(x30、y30)、第2図柄は座標(x40、y40)、第3図柄は座標(x50、y50)、第4図柄は座標(x60、y60))に20フレーム(約0.33秒)分、表示され続ける。
その後、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が別の座標(第1図柄は座標(x31、y31)、第2図柄は座標(x41、y41)、第3図柄は座標(x51、y51)、第4図柄は座標(x61、y61))に15フレーム(約0.25秒)分、表示され続ける。
以降も同様に、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が予め定められたフレーム分、指定された座標に表示され続けていくと、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が移動して表示していくようなアニメーションとなる。
また、図8(b)から図8(d)に示す「背景グループ、予告Aグループ、予告Bグループ」の各アニメパターンでは、表示する表示装置を指定した情報において「メイン液晶(第1液晶表示装置31)」が指定されており、背景グループでは図8(b)に示すようにアニメシーン1が「600」フレーム実行され、予告Aグループでは図8(c)に示すようにアニメシーン0が「120」フレーム実行された後にアニメシーン11が「180」フレーム実行され、予告Bグループでは図8(d)に示すようにアニメシーン0が「180」フレーム実行された後にアニメシーン21が「240」フレーム実行されて、メイン液晶(第1液晶表示装置31)にアニメパターンの演出画像が表示されることとなる。
以上のようなことから、図8(b)から図8(d)に示すように「背景グループのアニメパターン1と、予告Aグループからはアニメパターン11と、予告Bグループからはアニメパターン21と」の複数のアニメパターンが決定されてこれらのアニメパターンのアニメーションが時系列に並列して実行されることでメイン液晶(第1液晶表示装置31)にアニメパターンに基づく演出画像が表示され、図8(e)に示すように、「演出図柄グループからはアニメパターン501」のアニメパターンが決定され、このアニメパターンのアニメーションが実行されることでサブ液晶(第2液晶表示装置37)にアニメパターンに基づく演出画像が表示される。
これによって、第1液晶表示装置31の表示領域には、アニメパターンの開始から終了に至るまで、背景としてBG1(山)とBG2(雲)の画像が表示され続け、アニメパターンの開始から2秒(120フレーム)後にキャラAの予告表示のアニメーションを行う画像が3秒(180フレーム)表示され、アニメパターンの開始から3秒(180フレーム)後に、キャラBの予告表示のアニメーションを行う画像が4秒(240フレーム)表示される。
なお、これらの画像は、第1液晶表示装置31の表示領域に重複して表示されることになり、最初に描画された画像は、後に描画された画像によって上書きされて画像として視認できない状態となる。
さらに、第2液晶表示装置37の表示領域には、演出図柄の通常変動表示のアニメーションを行う画像が9秒間(540フレーム)行われ、その後1秒間(60フレーム)(停止時間)の仮停止表示のアニメーションを行う画像が表示される。なお、第2液晶表示装置37には演出図柄のみを表示する例を示しているが、これに限定することなく、例えば、第1液晶表示装置31において表示した背景グループからなるアニメパターン1と演出図柄グループからはアニメパターン501とを時系列的に並行して表示するようにしてもよい。
図9は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの例であって、表示する表示装置ごとのディスプレイリストの例を示している。
図9(a)は、第1液晶表示装置31において表示する演出画像を成形するための画像成形情報である第1ディスプレイリストの一例であり、図9(b)は、第2液晶表示装置37において表示する演出画像を成形するための画像成形情報である第2ディスプレイリストの一例である。
内蔵CPU150aでは、上記で説明した図8に示すようなアニメーション情報を元にアニメパターンを決定すると、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37それぞれに表示する所定単位のフレーム毎(1フレーム毎)にディスプレイリストをそれぞれ生成する。すなわち、表示装置の数に応じて単位フレームごとにディスプレイリストが生成されることとなる。
この内蔵CPU150aは、生成したディスプレイリストそれぞれを画像描画部150iに出力する。
ここで、ディスプレイリストの生成方法は、内蔵CPU150aが、現在のフレームを示す「フレームカウンタ」と、決定されたアニメパターン(アニメシーン)とに基づいて、現在のフレーム数におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを、各アニメグループの優先順位(描画順序)に従って生成することで現在のフレーム数におけるディスプレイリストが生成される。
以下に、第1液晶表示装置31において表示する演出画像を構成するディスプレイリストの例を示す。
図9(a)では、上記の図8(a)に示すアニメグループの優先順位として、背景グループには最も低い「優先順位9」のデータが対応づけられ、予告Aグループには「優先順位8」のデータが対応づけられ、予告Bグループには「優先順位7」のデータが対応づけられ、・・(中略)・・、大当り演出グループには最も高い「優先順位1」のデータが対応づけられているものとする。
また、図9(b)では、上記の図8(a)に示すアニメグループの優先順位として、背景グループには優先順位の低い「優先順位2」のデータが対応づけられ、演出図柄グループには優先順位の高い「優先順位1」のデータが対応づけられているものとする。この図9(b)に示す例では、上記において、背景グループからなるアニメパターン1と演出図柄グループからはアニメパターン501とを時系列的に並行して第2液晶表示装置37に表示する場合におけるディスプレイリストの例を示している。もちろん、背景グループからなるアニメパターン1のみを表示するような場合には演出図柄グループのアニメシーン501のみを指定したディスプレイリスト、すなわち、図9(b)のアニメグループのカラムで「背景グループ」が指定されているレコードを含まないディスプレイリストとする。
そして、図9(a)では、上記の図8(b)から図8(d)に示すように、背景グループのアニメパターン1と、予告Aグループからはアニメパターン11と、予告Bグループからはアニメパターン21との複数のアニメパターンが決定されたものとし、図9(b)では、上記の図8(e)に示すように、背景グループのアニメパターン1と、演出図柄グループからはアニメパターン501との複数のアニメパターンが決定されたものとする。
次に、第1液晶表示装置31に表示する演出画像に対応するディスプレイリストとして、最も低い優先順位のアニメグループ(背景グループ)のアニメパターン1から、現在のフレームカウンタ(現在のフレーム数)におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを順次生成していき、決定したアニメグループのうちで最も高い優先順位のアニメグループ(大当り演出グループ)までの描画制御コマンドが生成されると、最後に描画終了コマンドを生成することによって図9(a)に示すようなディスプレイリストを完成させる。
次に、第2液晶表示装置37に表示する演出画像に対応するディスプレイリストとして、低い優先順位のアニメグループ(背景グループ)のアニメパターン1と、現在のフレームカウンタ(現在のフレーム数)におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを順次生成していき、決定したアニメグループのうちで高い優先順位のアニメグループ(演出図柄グループ)との描画制御コマンドが生成されると、最後に描画終了コマンドを生成することによって図9(b)に示すようなディスプレイリストを完成させる。
この図9(a)および図9(b)に示すようなディスプレイリストは、内蔵CPU150aが必要なデータを参照しながら生成される。
このように、所定単位のフレーム毎(1フレーム毎)に描画制御コマンド群をまとめた表示装置ごとのディスプレイリスト(第1ディスプレイリストおよび第2ディスプレイリスト)を、内蔵CPU150aが画像描画部150iに出力することによって画像描画部150iを構成する描画回路がディスプレイリストごとに演出画像を描画する描画処理を行い、描画処理された演出画像を対応する表示装置(第1液晶表示装置31若しくは第2液晶表示装置37)に表示する。
続いて、以下では、図10から図19までの全10図を用いて、本発明の実施の形態における遊技機において行われる各種の処理について説明する。
図10は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、初期化処理を行う(S1501)。この初期化処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じてメインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されているフラグなどの初期化を行う処理を行う。
続いて、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の更新を行う演出用乱数値更新処理を行う(S1502)。
そして、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期値乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う(S1503)。
このような処理が行われると、電源が遮断される電断処理が行われたかを判断し(S1504)、電断処理が行われるまで(S1504でNO)は割り込み処理が行われることによって演出用乱数値更新処理(S1502)以降を繰り返し行う。また、電断処理が行われると(S1504でYES)処理を終了する。
図11は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる(S1601)。
メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う(S1602)。
メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値の乱数更新処理を行う(S1603)。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタをインクリメント(単位数加算)して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを「0(ゼロ)」に戻してその時の初期乱数値「0(ゼロ)」からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
続いて、メインCPU110aは、S1503と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期値乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う(S1604)。
メインCPU110aは、入力制御処理を行う(S1605)。
この入力制御処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各スイッチに入力があったか否か判定する処理を行う。
具体的には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15aからの各種検出信号を入力した場合には、それぞれの入賞口毎に設けられた賞球のために用いる賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
さらに、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
同様に、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力した場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第2特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
また、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算し、普通図柄判定用乱数値を取得して、取得した普通図柄判定用乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
さらに、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新する。
次に、メインCPU110aは、大当たりの抽選、特別電動役物、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う(S1606)。続いて、メインCPU110aは、普通図柄の抽選、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う(S1607)。
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を「3.5秒」間、第2の態様に制御する。
そして、メインCPU110aは、払出制御処理を行う(S1608)。
この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う(S1609)。
メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させる出力制御処理を行う(S1610)。
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
メインCPU110aは、S1601で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる(S1611)。
図12は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われる特図特電制御処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、特図特電処理データの値をロードし(S1701)、ロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照する(S1702)。
このとき、特図特電処理データが「0(ゼロ)」であれば、特別図柄記憶判定処理を行い(S1703)、また、特図特電処理データが「1」であれば、特別図柄変動処理を行い(S1704)、さらに、特図特電処理データが「2」であれば、特別図柄停止処理を行う(S1705)。
また、特図特電処理データが「3」であれば、大当たり遊技処理を行い(S1706)、特図特電処理データが「4」であれば、大当り遊技終了処理を行い(S1707)、特図特電処理データが「5」であれば小当り遊技処理を行う(S1708)。
この「特図特電処理データ」は、特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
このときの特別図柄記憶判定処理として、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。この特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを図13を用いて説明する。
図13は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われる特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定する(S1801)。
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ(S1801でNO)、特図特電処理データが「0(ゼロ)」を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば(S1801でYES)、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う(S1802)。
具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
本実施形態では、第1特別図柄乱数値記憶領域よりも第2特別図柄乱数値記憶領域に記憶された乱数値が優先してシフト(消化)されることになる。
これに限定されることなく、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
次に、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う(S1803)。
この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(S1802)において、「大当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。
また、上記大当り判定処理(S1802)において、「小当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄を決定する。
さらに、上記大当り判定処理(S1802)において、「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
以上のようにして決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間決定処理を行う(S1804)。
具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。
これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記の処理によってLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータが出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
さらに、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示が開始されるとき(S1805)に、決定された特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動パターン指定コマンド(第1特別図柄用変動パターン指定コマンドまたは第2特別図柄用変動パターン指定コマンド)をメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、「特図特電処理データ=0」から「特図特電処理データ=1」にセットして(S1806)、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行って特別図柄記憶判定処理を終了する。
図14は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板のサブCPUで行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、サブCPU120aは、初期化処理を行う(S1901)。
この初期化処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化して設定する処理を行う。
次に、サブCPU120aは、演出用乱数値更新処理を行う(S1902)。
この演出用乱数値更新処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される乱数(演出用乱数値1、演出用乱数値2、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値等)を更新する処理を行う。
続いて、電源が遮断される電断処理が行われたかを判断し(S1903)、電断処理が行われるまで(S1903でNO)は、所定の割込み処理が行われるまで演出用乱数値更新処理以降を繰り返し行う。また、電断処理が行われた場合(S1903でYES)には処理を終了する。
図15は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板120のサブCPUで行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ(S2001)、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う(S2002)。
次に、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う(S2003)。
このコマンド解析処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図16および図17を用いて後述する。なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、受信したコマンドの解析処理が行われる。
サブCPU120aは、演出ボタン35の操作を検知する演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー36の操作を検知する十字キー検出スイッチ36aの信号のチェックを行い、演出ボタン35に関する演出入力制御処理を行い(S2004)、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドを画像制御部150とランプCPU158へ送信するデータ出力処理を行う(S2005)。
そして、サブCPU120aは、S1810で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる(S2006)。
図16は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板のサブCPUで行われるコマンド解析処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。また、図17は、図16に示すコマンド解析処理の続きを示すフローチャートである。
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する(S2101)。
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければ(S2101でNO)、コマンド解析処理を終了する。また、受信バッファにコマンドがあれば(S2101でYES)続いて、受信バッファに格納されているそのコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する(S2102)。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば(S2102でYES)、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う(S2103)。
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御部150とランプCPU158に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドでもなければ(S2102でNO)、続いて、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する(S2104)。
受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば(S2104でYES)、その特別図柄記憶指定コマンドを解析して第1液晶表示装置31及び/又は第2液晶表示装置37に表示させる特図保留画像の表示個数を決定するとともに、決定した特図保留画像の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを画像制御部150とランプCPU158に送信する特別図柄記憶数決定処理を行う(S2105)。
受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでもなければ(S2104でNO)、続いて、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する(S2106)。
受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば(S2106でYES)、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、第1液晶表示装置31及び/又は第2液晶表示装置37に停止表示させる演出図柄38を決定する演出図柄決定処理を行う(S2107)。
この演出図柄決定処理は、具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄38の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御部150とランプCPU158に送信するため、演出図柄データを示している停止図柄指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
このとき、サブCPU120aは、さらに、上記において示すように更新されている演出モード決定用乱数値から1つの乱数値を取得し、取得した演出モード決定用乱数値と受信した演出図柄指定コマンドに基づいて、複数の演出モード(例えば、ノーマル演出モードやチャンス演出モード)の中から1つの演出モードを決定する演出モード決定処理を行う(S2108)。また、決定した演出モードは、演出モード記憶領域にセットされる。
受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでもなければ(S2106でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する(S2109)。
受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば(S2109でYES)、サブCPU120aは、更新されている演出用乱数値1から1つの乱数値を取得し、取得した演出用乱数値1、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う(S2110)。
その後、かかる演出パターンに基づいて、第1液晶表示装置31、音声出力装置32、装飾装置33a、演出用照明装置34、第2液晶表示装置37が制御されることになる。なお、ここで決定した変動演出パターンに基づいて、演出図柄38の変動態様が決定されることとなる。
受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでもなければ(S2109でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する(S2111)。
受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば(S2111でYES)、サブCPU120aは、演出図柄38を停止表示させるために演出図柄を停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止処理を行う(S2112)。
受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドでもなければ(S2111でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する(S2113)。
受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであれば(S2113でYES)、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域に設定する(S2114)。
受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでもなければ(S2113でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する(S2115)。
受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであれば(S2115でYES)、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う(S2116)。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御部150とランプCPU158に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドでもなければ(S2115でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、第1大入賞口16及び/又は第2大入賞口17の開放を指示する大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する(S2117)。
受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであれば(S2117でYES)、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う(S2118)。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御部150とランプCPU158に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドでもなければ(S2117でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する(S2119)。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであれば(S2119でYES)、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う(S2120)。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御部150とランプCPU158に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
また、いずれのコマンドでもない場合(S2119でNO)には、本処理を終了することによってコマンド解析処理を終了する。
図18は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板の内蔵CPUにおいて行われる画像制御メイン処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
電源基板170により電源が供給されると、サブCPU120aを介して内蔵CPU150aにシステムリセットが発生し、内蔵CPU150aは、以下に示すような画像制御メイン処理を行う。
内蔵CPU150aは、初期化処理を行う(S2301)。
この初期化処理において、内蔵CPU150aは、電源投入に応じて、制御ROM157からメイン処理プログラムを読み込むとともに、画像描画部150iの初期設定を指示する。
ここで、内蔵CPU150aは、画像描画部150iの初期設定の指示として、(1)画像描画部150iを構成する表示回路に映像信号を作成して出力させることを指示するため、映像信号作成の指示をしたり(表示レジスタの0bit目に「1」をセットしたり)、(2)画像描画部150iを構成する伸長回路に使用頻度の高い画像データ(演出図柄38等の画像データ)をVRAM150hの画像データ展開領域に伸長させて展開させるために、伸長レジスタに所定の初期値データをセットしたり、(3)画像描画部150iを構成する描画回路に初期値画像データ(「電源投入中」という文字画像等)を描画させるため、初期値ディスプレイリストを出力したりする。
続いて、内蔵CPU150aは、描画実行開始処理を行う(S2302)。
この描画実行開始処理において、内蔵CPU150aは、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行を画像描画部150iに指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。
すなわち、電源投入開始時には上記のステップ(S2301)で出力された初期値ディスプレイリストに対する描画の実行が指示され、通常のルーチン処理時には後述する処理で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。
次に、内蔵CPU150aは、サブCPU120aから送信された演出パターン指定コマンド(制御RAM150bの受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出指示コマンド解析制御処理を行う(S2303)。
なお、内蔵CPU150aは、サブCPU120aから送信されたコマンドを受信すると、図示しないコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、受信したコマンドの解析処理が行われる。
演出指示コマンド解析制御処理は、受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていなければ、継続して行うが、受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていれば、新たな演出パターン指定コマンドを読み込む処理を行う。読み込んだ演出パターン指定コマンドに基づいて、実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。
そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出パターン指定コマンドを送信バッファから消去する。
次に、内蔵CPU150aは、アニメーション制御処理を行う(S2304)。
このアニメーション制御処理において、後述する、更新される上記の「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記に示すような処理によって決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
これにより、内蔵CPU150aは、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していき、ディスプレイリストの生成が完了することによってそのディスプレイリストを画像描画部150iに出力する(S2305)。なお、ここで出力されたディスプレイリストは、画像描画部150iにおけるVRAM150hのディスプレイリスト記憶領域に記憶される。
そして、内蔵CPU150aは、FB切換えフラグ=01であるか否かを判定する(S2306)。
ここで、FB切換えフラグは、図19(b)で後述するように、「1/60秒(約16.6ms)」毎のVブランク割込みにおいて、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。すなわち、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。
FB切換えフラグが「01」であれば(S2306でYES)、内蔵CPU150aは、FB切換えフラグを「00」に設定して(S2307)(FB切換えフラグをオフにして)処理を終了する。
それに対して、FB切換えフラグが「00」であれば(S2306でNO)、内蔵CPU150aは、FB切換えフラグが「01」になるまで待機をする。
次に、図19は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御部の画像描画部および内蔵CPUにおいて行われる割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
割込処理には、描画終了割込信号を入力したことで画像描画部150iが行う描画終了割込処理と、Vブランク割込信号を入力したことで内蔵CPU150aが行うVブランク割込処理と、コマンドを受信したことで内蔵CPU150aが行うコマンド受信割込処理とを、少なくとも備えている。
なお、描画終了割込処理とVブランク割込処理とは、図19を用いて説明を行うが、コマンド受信割込処理については、上記において説明をした通りであることから図示は省略する。
図19(a)は、画像描画部150iによって行われる描画終了割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
画像描画部150iは、所定単位のフレーム(1フレーム)の描画が終了すると、内蔵CPU150aに描画終了割込信号を出力する。
内蔵CPU150aは、画像描画部150iから描画終了割込信号を入力すると、描画終了割込処理を実行する。この描画終了割込処理においては、内蔵CPU150aは、描画終了フラグ=01をセット(描画終了フラグをオン)して、今回の描画終了割込処理を終了する(S2401)。すなわち、描画の終了毎に描画終了フラグがオンになる。
続いて、図19(b)は、内蔵CPU150aによって行われるVブランク割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
水晶発振器152は、「1/60秒(約16.6ms)」毎にパルス波形のVブランク割込信号(垂直同期信号)を発生させ、このVブランク割込信号を検知した画像描画部150iが所定のタイミングにおいて内蔵CPU150aに対してそのVブランク割込信号に基づく「演出処理タイミング通知信号」を出力する。
これにより、内蔵CPU150aでは、画像描画部150iからVブランク割込信号に基づく「演出処理タイミング通知信号」を受信し、この演出処理タイミング通知信号を受け付けることによって演出を行うために割込処理を行う。この割込処理による割込タイミングに演出処理が行われることとなる。なお、画像描画部150iが「演出処理タイミング通知信号」を内蔵CPU150aに対して出力する所定のタイミングとは、発生させたVブランク割込信号に基づいて決定される。
Vブランク割り込み処理として、まず、内蔵CPU150aは、「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」の各種カウンタを既存の値から単位数量だけ更新する処理を行う(S2402)。
続いて、内蔵CPU150aは、これらの各種カウンタを更新する処理を行うと、「描画終了フラグ」に「01」が設定されているか否かを判断する(S2403)。この「描画終了フラグ」は、直前のフレームにおける演出画像の描画処理が終了しているか否かを判断するフラグ情報である。
内蔵CPU150aは、「描画終了フラグ」が「01」であると判定する場合(S2403でYES)、すなわち、フレームにおける演出画像の描画が終了していると判断する場合には、「描画終了フラグ」に「00」を設定する(S2404)。
それに対して、「描画終了フラグ」に「01」が設定されていない場合(S2403でNO)、すなわち、フレームにおける演出画像の描画が終了していないと判断する場合には、内蔵CPU150aは、今回のVブランク割込処理を終了する。これは、画像描画部150iからVブランク割込信号に基づく演出処理タイミング通知信号を受信したとしても、内蔵CPU150aにおいて直前のフレームにおける演出画像の描画処理が終了していなければ以降の割り込み処理が行われないことを示している。
そして、直前のフレームにおける演出画像の描画が終了しており、「描画終了フラグ」に「00」が設定される(S2404)と、続いて、内蔵CPU150aは、画像描画部150iを構成するメモリコントローラに対して、「表示用フレームバッファ」と「描画用フレームバッファ」とを切り替える指示とともに「演出処理タイミング通知信号」を出力する(S2405)。
この「演出処理タイミング通知信号」は、液晶制御CPU150aにおける演出処理タイミングを通知する信号である。
そして、内蔵CPU150aは、「FB切換えフラグ」に「01」を設定し(FB切換えフラグをオンにし)(S2406)、待機状態を解除してVブランク割込処理を終了する。
これによって、内蔵CPU150aでは、画像描画部150iのメモリコントローラに対して切替後の描画用フレームバッファにサブCPU120aから受信した演出パターン指定コマンドに対応するフレーム単位の演出画像の生成を指示する。
これにより、画像描画部150iでは、CGROM151に記憶しているその演出画像を構成する画像情報を読み出してVRAM150h上の描画用フレームバッファにフレームからなる演出画像を記憶する。
このほか、画像描画部150iでは、水晶発振器152によって発生されたVブランク割込信号を検出しても直前にVブランク割込信号を検出したときに内蔵CPU150aに対して演出処理タイミング通知信号を通知している場合には当該Vブランク割込信号のときには演出処理タイミング通知信号の通知を行わないようにし、反対に、直前にVブランク割込信号を検出したときに内蔵CPU150aに対して演出処理タイミング通知信号を通知していない場合には当該Vブランク割込信号のときには演出処理タイミング通知信号の通知を行うこととしてもよい。
これは、例えば、画像描画部150iにおいてVブランク割込信号を検出したときに割込フラグが「有効(ON)」となっていることから演出処理タイミング通知信号を内蔵CPU150aに通知し、その後、その割込フラグを「有効(ON)」から「無効(OFF)」と設定する。続いて、次のVブランク割込信号を受信したときには割込フラグが「無効(OFF)」と設定されていることから演出処理タイミング通知信号を内蔵CPU150aに対して通知せずに割込フラグを「有効(ON)」と設定することによって、一回おきに(間隔をあけて)演出処理タイミング通知信号を通知することができるようになる。
図21は、本発明の実施の形態における画像制御部とDRAMとの接続形態を示す図であって、図21にその概略を示しており、図22には、画像制御部に内蔵された内蔵CPUとDRAMとの詳細な接続構成を示している。また、図23には、図21および図22に示す接続形態におけるDRAMでの画像制御部150の読み出し方式を示す図である。
図21には、画像制御部150とDRAM153が接続された構成を示している。図21に示す接続構成では、アドレスライン(「アドレスバス」とも称する)とデータライン(「データバス」とも称する)について記載したものであって(その他の制御ライン(「制御線」ともいう)については省略している)、より詳細な接続構成は図22に示している。
このときの画像制御部150とDRAM153とを接続するアドレスラインは、DRAM153上の記憶領域を指定するアドレス情報を指定するバスラインであって、また、データラインは1度に送受信するデータのデータ転送幅である。
図21に示すアドレスラインは、「16ビット」のビット幅(データ転送幅)からなり、また、データラインは、アドレスラインと同一のビット幅からなる「16ビット」である。「16ビット」のアドレス情報を指定することができ、一度に16ビット(2バイト)のデータの送受信が可能であることを示している。すなわち、ビット幅とは、データ転送を一度に行える入出力端子数を示している。
また、図21では、同一の記憶容量を有しているDRAMを複数、スタック接続している例を示しており、このため、画像制御部150は、単一のDRAMが接続されていると認識することとなる。言い換えれば、同一のバスライン上に複数のDRAMが設置された構成である。
このことから、図23に示すように「16ビット」のアドレスラインを指定することによって2つのDRAM(メモリ1、メモリ2)に跨って連続して「16ビット」のデータの読み出しが可能となる。
なお、図21では、画像制御部150とDRAM153との接続構成を示しているのに対して、図22では、より詳細な構成として、画像制御部150を構成する内蔵CPU150aとDRAM153との接続構成を示したものである。
図22では、内蔵CPU150aの16個のアドレス端子(A0〜A15)が、1つ目のDRAM(「第1DRAM」、「第1メモリ」とも称する)のアドレス端子(A0〜A15)のほか、2つ目のDRAM(「第2DRAM」、「第2メモリ」とも称する)のアドレス端子(A0〜A15)とも接続されている。また、内蔵CPU150aの16個のデータ端子(D0〜D15)についても、1つ目のDRAMのデータ端子(D0〜D15)のほか、2つ目のDRAMのデータ端子(D0〜D15)とも接続されている。このとき、各DRAM(第1DRAM、第2DRAM)は、内蔵CPU150aの「CS0」および「CS1」の各端子から出力されるチップセレクト信号によって選択された状態となり、選択された状態にあるDRAM153のデータ端子(D0〜D15)でデータを受信する。このような内蔵CPU150aとDRAMとのスタック接続によって、複数のDRAMを単一のDRAMとして各DRAMにデータを記憶することが可能となる。
図24は、本発明の実施の形態における画像制御部とDRAMとの接続形態を示す他の図であって、図24にその概略を示しており、図25には、画像制御部に内蔵された内蔵CPUとDRAMとの詳細な接続構成を示している。また、図26には、図24および図25に示す接続形態におけるDRAMでの画像制御部150の読み出し方式を示す図である。
図24には、画像制御部150とDRAM153が接続された構成を示している。図24に示す接続構成では、アドレスラインとデータラインについて記載したものであって(その他の制御ライン(「制御線」ともいう)については省略している)、より詳細な接続構成は図25に示している。
図24に示すアドレスラインは、「16ビット」のビット幅(データ転送幅)からなり、また、データラインは、アドレスラインとは異なるビット幅の「8ビット」である。「16ビット」のアドレス情報を指定することができ、1つのDRAMから「8ビット」のデータの送受信が可能であることを示している。すなわち、一度に「8ビット×2メモリ」である全「16ビット」のデータの送受信が可能であることを示している。
また、図24では、同一の記憶容量を有しているDRAMを複数、パラレル接続している例を示しており、このため、画像制御部150は、2つのDRAMが並列的に接続された構成を認識することとなる。言い換えれば、別々のバスライン上にそれぞれDRAMが設置された構成である。
このことから、図26に示すように「16ビット」のアドレスラインを指定することによって2つのDRAM(メモリ1、メモリ2)それぞれから「8ビット」ずつのデータの読み出しが可能となる。すなわち、2つのDRAM(メモリ1、メモリ2)から併せて「16ビット」のデータの読み出しが可能となる。
このときの読み出しの対象となるメモリは、制御線に含まれるチップセレクト信号(CS)によって選択される。
このような接続構成にすることによって、読み出し精度が向上し、各DRAMを簡単に換装することが可能となり、メモリ容量を容易に変更(大容量化等)することできるようになる。
なお、図24では、画像制御部150とDRAM153との接続構成を示しているのに対して、図25では、より詳細な構成として、画像制御部150を構成する内蔵CPU150aとDRAM153との接続構成を示したものである。
図25では、内蔵CPU150aの16個のアドレス端子(A0〜A15)が、1つ目のDRAMのアドレス端子(A0〜A15)のほか、2つ目のDRAMのアドレス端子(A0〜A15)とも接続されている。また、内蔵CPU150aの16個のデータ端子(D0〜D15)についても、1つ目のDRAMのデータ端子(D0〜D7)のほか、2つ目のDRAMのデータ端子(D0〜D7)とも接続されている。このとき、各DRAM(第1DRAM、第2DRAM)は、内蔵CPU150aの「CS0」の端子(「CS」としてもよい)から出力されるチップセレクト信号によって選択された状態となり、つまり、第1DRAMおよび第2DRAMそれぞれが両方とも選択された状態となり、選択された状態のDRAM153のデータ端子(D0〜D7)でデータを受信する。つまり、第1DRAMと第2DRAMの全15個のデータ端子(第1DRAMのD0〜D7、第2DRAMのD0〜D7の全15個のデータ端子)でデータを受信することになる。このような内蔵CPU150aとDRAMとのパラレル接続によって、各DRAMそれぞれにデータを記憶することが可能となる。
図27は、本発明の実施の形態における演出制御基板を構成する記憶媒体と各制御部との通信形態および通信方式を示す図である。
この図27には、サブCPU120a(ホストCPU)、画像制御部150が各種処理の指示を行う制御部(指示部、コントローラ)として示されており、また、CGROM151、ブートROM155、制御ROM157が制御部からの指示に応じて読み書きされる情報を記憶する記憶媒体として示されている。
このサブCPU120aは、上記に示すように、演出に関する制御処理(演出制御処理)を行う演出制御部(演出制御手段)を構成するものであるほか、画像制御部150は、上記に示すように、サブCPU120aにおいて行われた演出に関する制御処理(演出制御処理)に基づいて、演出画像の表示制御(画像生成、画像描画)を行うものである。このときのサブCPU120aと画像制御部150は、各種のデータ(情報)の相互通信(相互伝送)が可能な通信路(バス)(このほか、「通信経路」、「伝送路」、「通信回線」とも称することがある)によって接続されている。言い換えれば、サブCPU120aと画像制御部150とがデータの相互通信が可能な状態で接続されている。
より詳細には、画像制御部150は、内蔵CPU150aを内蔵しており(内蔵CPUを含む構成であり)、この内蔵CPU150aとサブCPU120aとが相互にデータの相互通信が可能な状態で接続されている。このことから、サブCPU120aと内蔵CPU150aとは、互いに、相手に対して各種の指示を送信(送信側)し、これを受信した相手(受信側)がその指示に基づいて処理を行うという関係を有する。よって、サブCPU120aを「第1制御部」と称したときには、内蔵CPU150aを「第2制御部」と称することができるほか、反対に、内蔵CPU150aを「第1制御部」と称したときには、サブCPU120aを「第2制御部」と称することができる。
また、図27において、サブCPU120aには、NOR型メモリ(フラッシュメモリ)の一例である制御ROM157が通信路によって接続されている。なお、図4では、制御ROM157が画像制御部150に接続された例を示しているが、上記にも示すように、この制御ROM157は、画像制御部150はもちろんのこと、サブCPU120aにも接続する構成とすることが可能である。
言い換えれば、制御ROM157は、サブCPU120aを介して画像制御部150に間接的に接続された構成とすることも可能であり、サブCPU120aを介さずに画像制御部150に直接的に接続した構成とすることも可能である。いずれにせよ、制御ROM157は、画像制御部150に接続されている。図27では、制御ROM157がサブCPU120aに接続された例を示し、図28では、制御ROM157が画像制御部150に接続された例を示している。
さらに、図27において画像制御部150には、NOR型メモリの一例であるブートROM155とS−ATA型メモリの一例であるCGROM151とが通信路によって接続されている。
制御ROM157は、インデックス等をもとに直接的にデータにアクセスできるランダムアクセス(直接アクセス)方式でアクセスでき、また、CGROM151は、所定の位置(先頭位置など)から順番にデータにアクセスするシーケンシャルアクセス(順次アクセス)方式でアクセスできる。すなわち、画像制御部150には、異なるアクセス方法で異なる記憶媒体が接続されている。
このとき、制御ROM157は、例えば、「128Mb(メガビット)」の記憶容量を有し、CGROM151は、例えば、「64Gb(ギガビット)」の記憶容量を有するものとすることができる。すなわち、制御ROM157とCGROM151とは記憶容量が異なるものであって、制御ROM157はCGROM151に比べて小さい記憶容量を有し、反対に、CGROM151は制御ROM157に比べて大きな記憶容量を有するものである。これは、CGROM151がデータサイズの大きな画像データを記憶する記憶媒体であって、制御ROM157は、CGROM151が記憶する画像データに比べて小さな制御データ(制御プログラム)を記憶する記憶媒体であると言える。
このとき、サブCPU120aと制御ROM157とを接続する通信路は、データを並列に伝送する方式(並列伝送方式)での通信が可能な通信路(パラレル伝送)であるのに対して、画像制御部150とブートROM155とを接続する通信路は、サブCPU120aと制御ROM157とを接続する通信路と同じくパラレル伝送が可能な通信路である。すなわち、画像制御部150とブートROM155とが、パラレル伝送が可能な通信路で接続されていることにより、ブートROM155で記憶する画像制御用起動プログラムを実行することができる。この画像制御用起動プログラムを実行することにより、内蔵CPU150aを起動し、内蔵CPU150aによる各種処理の実行が可能となる。
画像制御部150とCGROM151とを接続する通信路は、データを直列に伝送する方式(直列伝送方式)での通信が可能な通信路(シリアル伝送)であって、サブCPU120aと制御ROM157とを接続する通信路のパラレル伝送とは異なる伝送方式である。
このときの制御ROM157とサブCPU120aとのビット幅(「伝送幅」、「入力端子数」とも称する)は、例えば、「16ビット」であって、CGROM151と画像制御部150とのビット幅は、例えば、「64ビット」である。すなわち、異なるビット幅で記憶媒体である制御ROM157とCGROM151が接続されている。これは、CGROM151がデータサイズの大きな画像データを記憶する記憶媒体であって、制御ROM157は、CGROM151が記憶する画像データに比べて小さな制御データ(制御プログラム)を記憶する記憶媒体であるため、画像制御部150は、一回のデータ通信容量が比較的大きなCGROM151をビット幅の大きな通信路で接続し、また、一回のデータ通信容量が比較的小さな制御ROM157をビット幅の小さな通信路で接続する。
このことから、各制御部(サブCPU120a、画像制御部150)それぞれには、各伝送方式の通信路に対して単一の記憶媒体が接続されている構成である。
より具体的には、サブCPU120aとパラレル伝送方式の通信路で接続された記憶媒体は「制御ROM157」のみであり、また、画像制御部150とパラレル伝送方式の通信路で接続された記憶媒体は「ブートROM155」のみであり、画像制御部150とシリアル伝送方式の通信路で接続された記憶媒体は「CGROM151」のみである。
このような接続態様(接続方式)とすることによって、各制御部の同一の伝送方式における通信路には、単一の記憶媒体のみが接続されているおり、複数の記憶媒体が接続されていないことが明確となっている。
このため、各伝送方式の通信路を用いて各制御部が読み書きする記憶媒体の容量(記憶容量、領域サイズ)は、その通信路で接続された単一の記憶媒体の容量だけであることが明らかであって、このため、制御部に接続された記憶媒体の容量を一見して判別できる。つまり、必要以上の記憶容量からなる記憶媒体が制御部に記憶されていないことが容易に判別することができる。
上記に示す例では、伝送方式として「パラレル伝送方式」および「シリアル伝送方式」を示しているが、これらは、以下に示すような伝送方式である。
パラレル伝送方式は、例えば、IEEEやSCSIなどによって実装され、各種のデータをビット列で伝送する際に各ビットデータを複数の信号線を用いて並列的に伝送する(一度に複数のビットデータを伝送する)方式である。このパラレル伝送方式では、高速にビットデータを伝送することができる。
これに対して、シリアル伝送方式は、S−ATAやPCI−Expressなどによって実装され、各種のデータをビット列で伝送する際に各ビットデータを単一の信号線を用いて直列的に伝送する(単一のビットデータを順番に伝送する)方式である。このシリアル伝送方式では、パラレル伝送方式に比べて低速である。
この図27では、制御ROM157がサブCPU120aに接続された例を示しているが、図28では、制御ROM157が画像制御部150に接続された例を示している。
すなわち、図28は、制御ROM157の接続形態の他の例を示したものであるから、図27における内容は図28における下記の説明においても適用されるものである。よって、図27と図28における接続形態の相違点のみを説明する。
図28には、画像制御部150とこの画像制御部150に内蔵される内蔵CPU150aが示されており、この画像制御部150に制御ROM157とCGROM151との2つの記憶媒体が接続された構成を示している。
このとき、画像制御部150には、パラレル伝送方式と、シリアル伝送方式とからなる2つの異なる伝送方式における通信路を介して制御ROM157およびCGROM151が接続された構成である。より具体的には、画像制御部150と制御ROM157とが「パラレル伝送方式」の通信路によって接続されており、画像制御部150とCGROM151とが「シリアル伝送方式」の通信路によって接続された構成を示している。
すなわち、画像制御部150では、複数の伝送方式(図28では、2つの異なる種類の伝送方式)でデータの伝送が可能な複数の通信インターフェース(接続口、通信口、接続部)を有している。また、これらの各通信インターフェースにはそれぞれ、単一の記憶媒体(制御ROM157、CGROM151)のみが接続されている。
このときの制御ROM157は、上記に示すように、「ランダムアクセス」によって接続され、CGROM151は、上記に示すように、「シーケンシャルアクセス」によって接続されている。また、制御ROM157は、例えば、「128Mb(メガビット)」の記憶容量を有し、CGROM151は、例えば、「64Gb(ギガビット)」の記憶容量を有するものであって、画像制御部150には、異なる記憶容量の記憶媒体がそれぞれ異なる伝送方式で接続されている状態を示している。このほか、画像制御部150には、異なる記憶容量の記憶媒体が異なる伝送方式で接続されてもいると言える。
また、制御ROM157は、CGROM151の記憶容量よりも小さな記憶容量を有し、CGROM151は、制御ROM157の記憶容量よりも大きな記憶容量を有する。これは、CGROM151において記憶している画像データが、CGROM151に記憶する制御データ(制御プログラム)よりも相対的に大きなデータサイズであることが大多数であることを示している。
このため、CGROM151は、大容量のデータを一度に送信できる通信路(例えば、「パラレル伝送方式」)によって画像制御部150と接続されており、さらにいえば、CGROM151は大容量のデータを一度に送信できる通信路の通信インターフェースを介して接続されている。また、制御ROM157は、CGROM151の画像データを送受信する通信路(例えば、「パラレル伝送方式」)よりもデータ通信容量の小さい通信路(例えば、「シリアル伝送方式」)によって画像制御部150と接続されており、さらにいえば、CGROM151は大容量のデータを一度に送信できる通信路の通信インターフェースを介して接続されている。
図29は、本発明の実施の形態における音声出力に係る構成を示した図である。また、図30および図31についても図29と同様、音声出力に係る構成を他の例を示す図である。
まず、図29には、画像制御および音声出力制御を行う画像制御部150と、この画像制御部150から出力された音声制御信号に基づいてデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部180と、アナログ信号を増幅させるアンプ基板と、音声出力を行うスピーカとが示されている。
この画像制御部150、デジタル信号処理部180は、遊技盤2が設けられた側(筐体盤側)に設置することが可能であり、また、アンプ基板、スピーカは、遊技盤2が固定された外枠60に回動可能に支持されたガラス枠50が設けられた、遊技盤2とは異なる側(筐体枠側)に設置することが可能である。
スピーカは、一般的に、音声データ(電子データ)に基づいてボイスコイルを動作させ、このボイスコイルの動作が振動板に伝導することでこの振動板が振動してその振動に応じた音が出力されるデバイスである。このデバイスによる音出力の際に考慮される「周波数特性」や「歪率」(これらはあくまでも一例)などによって出力される音が異なるものとなる。つまり、スピーカ特性とは、スピーカから出力される音の特徴、特性を決定するものである。
画像制御部150には、図20に示すように、音声制御処理を行う音源IC150kが内蔵されている。この音源IC150kは、上記に示すように、サブCPU120aによって決定された演出に際して用いる音声データを含む音声制御信号を内蔵CPU150aから受け付けることによって、その演出に用いられる音声データを生成する「音声データ生成部」を少なくとも具備して構成されている。このほか、音源IC150kは、この「音声データ生成部」によって生成された音声データの音特性をイコライズ処理(変調処理)する「音特性変調部」をもさらに具備する構成とすることも可能である。この音源IC150kではこれらに基づく音声制御処理が可能である。
この音源IC150kの音声データ生成部において行われる音声データの生成処理は、予め指定されたチャンネル数(図29乃至図31では、その一例として「4」チャンネル)の音声データを生成する処理であって、内蔵CPU150aから受信した音声データ(音声ファイル)をもとに出力する各チャンネルにおける音声データを、複数の音声データの重ね合わせ処理によって作成する。より正確には、音源IC150kの音声データ生成部で行われる生成処理は、内蔵CPU150aからの指示により音源となる音声データ保存領域(図示せず)から取り出した音声データをもとに、重ね合わせる処理である。
また、音源IC150kの音特性変調部において行われるイコライズ処理は、音声データ生成部において生成された音声データから不要な音声データ(特に、ノイズ等)を取り除き、音質を平均化(均一化)する処理であるほか、予め指定されたチャンネルのスピーカの音特性に応じて音声データを変調することも可能である。
この音源IC150kによって生成された音声データは、デジタル信号処理部180へと送信される。
このデジタル信号処理部180は、出力するスピーカのチャンネル数に応じて各チャンネルの音声データの音特性を変調(調整)するデジタル信号処理が可能である。すなわち、このデジタル信号処理は、音特性変調部(音源IC150kで行われる音特性変調処理を「第1音特性変調処理」としたとき、デジタル信号処理部180で行われる音特性変調処理は「第2音特性変調処理」と称することができる。このほか、音源IC150kで行われる音特性変調処理を「内部音特性変調処理」としたとき、デジタル信号処理部180で行われる音特性変調処理は「外部音特性変調処理」と称することができる)と称することもある。
このほか、デジタル信号処理部180は、音源IC150kとの関係により「第2音声制御部」、「外付けDSP」や「音声データ制御部」とも称されることがある。
このデジタル信号処理部180は、スピーカのチャンネル数に応じた出力I/Fを有しており、音源IC150kから入力された音声データを含む音声制御信号をもとに、出力I/Fを介して接続されているスピーカの出力特性(「周波数特性」や「対応デジベル数(出力可能音量範囲)」等)に応じて音声データを変調可能である。さらにいえば、デジタル信号処理部180は、複数の出力I/Fを有しており、チャンネル数(信号線数)をその出力I/Fを介して接続されたスピーカの台数(スピーカ数)に応じて増やすこと、減らすことができるマルチチャンネル化が可能である。
図29乃至図31に示す例では、デジタル信号処理部180が「5」出力以上の出力I/Fを有しており、このうち「5本」の信号線(チャンネル)に、アンプ基板を介してそれぞれスピーカが接続された例を示している。
このデジタル信号処理部180を、画像制御部150が内蔵する音源IC150kと各スピーカとの間に設けることで、スピーカの台数やスピーカの出力特性等のスピーカのハード構成に依存する音声出力の特性を吸収することができる。このため、スピーカを増設、取り外し(撤去)を行ったとしても、残りのスピーカを用いて最適な音声の出力環境を提供できる。すなわち、スピーカの増設、取り外しによるスピーカ数、スピーカの種類(総称して、「スピーカ構成」という)が変化しても画像制御部150(詳細には音源IC150k)に影響を与えず、最適な音声の出力環境を提供できることを意味するものである。
もちろん、このデジタル信号処理部180においても、音源IC150kから受信した音源データをもとに新たな音源データを作成する処理を行うことも、音の重ね合わせ処理を行うことも可能である。
この場合、デジタル信号処理部180において行われる音源データの作成処理(以下、「第2音源データ作成処理」ともいう)は、音源ICによって行われる音源データの作成処理(以下、「第1音源データ作成処理」ともいう)とは異なるものであり、デジタル信号処理部180において行われる音の重ね合わせ処理(「第2音重ね合わせ処理」という)は、音源ICにおいて行われた重ね合わせ処理(以下、「第1音重ね合わせ処理」という)とは異なる処理である。
さらに、画像制御部150において音源IC150kの機能が無効(OFF)と制限されている場合(すなわち、画像制御部150が含まれる演出制御基板120によって音源IC150kでの内部変調処理を制限する設定が行われた状態にあるとき)や、画像制御部150が音源IC150kを有していない場合に、デジタル信号処理部180が、上記に示す「第1音源データ作成処理」、「第2音源データ作成処理」のほか、「第1音重ね合わせ処理」、「第2音重ね合わせ処理」を行う。すなわち、画像制御部150に音源IC150kを内蔵している場合、内蔵していない場合の如何にかかわらず、画像制御部150の外部に設けられたデジタル信号処理部180(外付けDSP)において音声データの作成、イコライズ処理を行うことも可能である。
なお、このデジタル信号処理部180は、スピーカから音声データに基づく音出力(演出音の出力)を行うためにデジタル信号をアナログ信号へ変換する処理、反対に、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理もが可能である。すなわち、デジタル信号処理部180は、D/A変換器、A/D変換器等の機能を有する。
図30は、図29において画像制御部150に内蔵されていた音源ICと同一の音源IC150kを、画像制御部150に内蔵することなく外部に設けた(外付けした)例を示している。また、外部に設けた音源IC150kのほか、外部に設けた音源IC150kと同一の音源ICを画像制御部150が内蔵した構成としてもよい。後者の場合、内蔵する音源ICはパススルーするのみであって、他の処理については行わない。
この図30に示すように、音源IC150kとデジタル信号処理部180とを画像制御部150とスピーカとの間に設け、画像制御部150→音源IC150k→デジタル信号処理部180→スピーカの順に処理を行うような構成とすることで、スピーカ構成が変化したとしても画像制御部150での処理に影響を与えず、最適な音声の出力環境を提供できる。つまり、スピーカ構成が変化した場合には、音源IC150k、デジタル信号処理部180の少なくとも一方の処理内容を変更するだけでよい。
図31は、音源IC150kを内蔵しない画像制御部150を示しており、また、この画像制御部150に、図29において画像制御部150に内蔵されていた音源IC150kを外付けし、かつ、デジタル信号処理部180画像制御部150に内蔵せず外付けをも行わない構成を示している。
この場合、音源IC150kが、音声データの生成処理、イコライズ処理(第1音特性変調処理、第2音特性変調処理)のほか、デジタル信号処理部180が外部に設けられている際にこのデジタル信号処理部180において行われる、スピーカのチャンネル数に応じた音声データの音特性を変調(調整)する処理をも行う。
この図31に示すような構成においても、図30に示すような構成と同様に、スピーカ構成が変化したとしても画像制御部150(詳細には音源IC150k)に影響を与えず、最適な音声の出力環境を提供できる。
図32は、本発明の実施の形態におけるデジタル信号処理部のチップ構成を示す図である。
デジタル信号処理部180は、1又は複数のチップによって構成することができ、図32では、第1チップおよび第2チップの複数のチップによって構成されている例を示している。
図32に示す各チップ(第1チップおよび第2チップ)は、それぞれ同一の構成からなり、それぞれ同一の音声データが入力される。図32に示す例では、入力A(IN_A)のI2S(IC間音声データ)と入力B(IN_B)のI2Sがそれぞれのチップに入力される。音源IC150kから所定のチャンネル数分の音声データ(デジタル信号)が各チップに入力されると、各チップは、デジタル信号処理部180が有する出力I/Fを介して接続されたスピーカのチャンネル数に応じて各チャンネルの音声データの音特性を変調(調整)する。
図32に示す例では、入力された全「4」チャンネルの音声データを最大「8」チャンネルまで変調してマルチチャンネル化が可能であることを示している。あくまで最大「8」チャンネルまで対応していることを示しているに過ぎず、必ずしも「8」チャンネルを用いなければならないものではない。そして、各チップには、出力I/Fに対するスピーカが設定されており、そのスピーカの音特性に応じた変調を行うこととなる。
図33は、図32に示すチップ構成におけるデジタル信号処理に係る詳細を示す図である。
図33では、入力された「4」チャンネルの音声データ(デジタル信号)を全「8」チャンネルまでのマルチチャンネル化が可能であり、出力I/Fに出力されたスピーカによって全「5」チャンネルにマルチチャンネル化する例を示している。
第1チップおよび第2チップとも同一の構成であって、各チップは、入力されたデジタル信号からどの信号を用いるのかを選択するセレクタ、ローパスフィルターやハイパスフィルターによって構成されるカットオフ、出力するスピーカ全体での音出力を調整する(全体のバランスを整える)イコライザ、出力する音量を調整するボリューマーによって構成されている。
第1チップには、デジタル信号処理部180の出力I/Fが「4」個であって、これらの4個の出力I/F全てにスピーカ(左上スピーカ、右上スピーカ、左下スピーカ、右下スピーカ)が接続されている。また、第2チップには、デジタル信号処理部180の出力I/Fが「4」個であって、これらの4個のうち1個の出力I/Fに低音スピーカ(ウーファー)が接続されている。
各チップのセレクタでは、接続された各スピーカ(左上スピーカ、右上スピーカ、左下スピーカ、右下スピーカ、ウーファー)の役割を元にデジタル信号から成分を抽出する処理を行う。このときの役割とは、各スピーカが演出においてどのような影響を与えるかであって、そのスピーカから出力可能な周波数帯(高音、中音、低音等)、スピーカが設けられた位置(左上、右上、左下、右下、遊技機前面、背面等の位置)、全スピーカの数量等からなる。
このセレクタによって各スピーカ毎の役割に応じたデジタル信号が抽出されると、カットオフでフィルタリングして、イコライザで全体の出力バランスを整え、ボリューマーによって音量調整を行う。
上記に示す例では、2つのチップによって構成された例を示していることから、各チップのセレクタでは、そのチップに対して接続されたスピーカの役割をもとにデジタル信号から成分を抽出しているが、1つのチップによって構成することで、遊技機全体に接続された全てのスピーカの役割を元にデジタル信号から成分を抽出することができ、より高い協調性のある音出力環境を提供することができる。
図34は、本発明の実施の形態におけるデジタル信号処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図34におけるデジタル信号処理は、デジタル信号処理部180において行われる処理であって、音声制御信号を受信したことによって処理が開始される。
まず、デジタル信号処理部180では、演出制御基板120の画像制御部150(より詳細には、音源IC150k)から音声制御信号を受信したか否かを判断する(S3401)。この音声制御信号は、音源IC150kによって作成された音源(音声データ)そのもののほか、イコライズ処理等の加工が行われた音源(音声データ)である。
この判断処理(S3401)によって、音声制御信号を受信したと判断する場合(S3401でYES)、デジタル信号処理部180は、音声制御信号の解析処理が行われる(S3402)。この解析処理は、受信した音声制御信号の音源がどのような構成によって形成されたものであるかその音源の特性を解析するものである。
また、この判断処理(S3401)において音声制御信号を受信したと判断しない場合(S3402でNO)には、デジタル信号処理部180において、デジタル信号処理が行われることはない。
続いて、音声制御信号の解析処理が行われると、デジタル信号処理部180は、その解析結果、音声制御信号による音声データが重ね合わされた音声データによって構成されたものであるか否かを判断する(S3403)。すなわち、音声制御信号による音声データの特性を判断する。この判断処理においては、音声制御信号として含まれている制御信号から判断することが可能である。
この判断処理(S3403)によって、音声データが重ね合わされた音声データであると判断する場合(S3403でYES)、デジタル信号処理部180は、続いて、その重ね合わされた各音声データに、周波数特性等によって予め指定された特定音であると判定される音声データがあるか否かを判断する(S3404)。上記に示すように、この特定音は、一定の周波数帯域を有する音声データ(特に、低音、重低音と称される周波数帯域の音声データ)である。
重ね合わされた音声データが特定音であると判断された場合(S3404でYES)、デジタル信号処理部180は、特定音の音声データを分離する処理を行う(S3405)。この分離処理は、例えば、周波数制御によって周波数帯域を分けることによって特定音とその他の音声データとに分離する。
また、重ね合わされた音声データが特定音であると判断されない場合(S3404でNO)、すなわち、特定音を含まない音声データである場合、デジタル信号処理部180は、その音声データに対してイコライズ処理を行い(S3409)、音声データの出力音声を調整する(S3410)。この場合、デジタル信号処理部180は、出力先のスピーカ(音声出力部)が接続された接続端子にその音声データを出力する(S3412)。
これに対して、重ね合わされた音声データが特定音であると判断されて、特定音の音声データが分離されると、デジタル信号処理部180は、分離した特定音のほか、その特定音とは異なる音声データに対してそれぞれ処理を行う。
まず、デジタル信号処理部180は、処理対象が特定音であるか否かを判断する(S3406)。処理対象が特定音とは異なる音声データである場合(S3406でNO)、デジタル信号処理部180は、その音声データに対してイコライズ処理を行い(S3409)、音声データの出力音声を調整する(S3410)。この場合、デジタル信号処理部180は、出力先のスピーカ(音声出力部)が接続された接続端子にその音声データを出力する(S3412)。
また、処理対象が特定音である場合(S3406でYES)、デジタル信号処理部180は、特定音に対してイコライズ処理を行い(S3407)、イコライズ処理を行った特定音の出力音量を調整する処理を行う(S3408)。そして、デジタル信号処理部180は、出力先のスピーカ(音声出力部)が接続された接続端子に特定音を出力する(S3412)。このときのスピーカとして、例えば、「ウーファー」などがある。
上記に示す処理で、音声制御信号の解析処理が行われ、その解析結果、音声制御信号による音声データが重ね合わされた音声データによって構成されたものであるか否かの判断処理(S3403)によって、音声データが重ね合わされた音声データであると判断しない場合(S3403でNO)、デジタル信号処理部180は、続いて、その音声データそのものが周波数特性により特定音であるか否かを判断する(S3411)。
音声データそのものが特定音であると判断する場合(S3411でYES)、デジタル信号処理部180は、特定音に対してイコライズ処理を行い(S3407)、イコライズ処理を行った特定音の出力音量を調整する処理を行う(S3408)。そして、デジタル信号処理部180は、出力先のスピーカ(音声出力部)が接続された接続端子に特定音を出力する(S3412)。このときのスピーカとして、例えば、「ウーファー」などがある。
また、音声データそのものが特定音であると判断しない(S3411でNO)、デジタル信号処理部180は、その音声データに対してイコライズ処理を行い(S3409)、音声データの出力音声を調整する(S3410)。この場合、デジタル信号処理部180は、出力先のスピーカ(音声出力部)が接続された接続端子にその音声データを出力する(S3412)。
このような処理によって、デジタル信号処理部180は、画像制御部150から受信した信号をスピーカから出力することとなる。
以上に示す実施の形態は、本発明の実施の一形態であって、これらの実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
より詳細には、上記例では、ぱちんこ遊技機を一例として説明しているが、スロットマシン(スロット遊技機)であってもよい。
スロット遊技機では、遊技機の盤面にスタートレバー、BETボタン、左リール、中リール、右リールが設けられており、遊技者によりスタートレバーを用いた開始操作がセンサー等により検出されると、メイン制御基板は、乱数値を取得して当選役を決定する処理や左リール18、中リール19、右リール20の回転を開始する処理等を行う。また、乱数値を取得して決定した当選役を報知する演出を演出制御基板によって行う。取得した乱数値、遊技状態に基づいて決定した当選役決定テーブルから当選役を判定し、判定したその当選役に基づいて所定の遊技状態で遊技を行う。
1 遊技機
110 主制御基板
120 演出制御基板
120a サブCPU(ホストCPU)
120b サブROM
120c サブRAM
130 払出制御基板
150 画像制御部
150a 内蔵CPU
151 CGROM
152 水晶発振器
153 DRAM
155 ブートROM
157 制御ROM
158 ランプCPU
160 発射制御基板
170 電源基板
180 デジタル信号処理部
110 主制御基板
120 演出制御基板
120a サブCPU(ホストCPU)
120b サブROM
120c サブRAM
130 払出制御基板
150 画像制御部
150a 内蔵CPU
151 CGROM
152 水晶発振器
153 DRAM
155 ブートROM
157 制御ROM
158 ランプCPU
160 発射制御基板
170 電源基板
180 デジタル信号処理部
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定による遊技を制御する遊技制御手段と、前記遊技に基づいて行われる演出を制御する演出制御手段と、前記演出制御手段とは別に設けられ、前記演出に関する演出画像を描画する制御処理を行う描画制御手段と、前記描画制御手段とは別に設けられ、前記演出画像を構成する構成画像を記憶する画像記憶手段と、前記描画制御手段とは別に設けられ、前記描画制御手段において行われる描画に際して一時的に前記構成画像を記憶する一時画像記憶手段とを具備し、前記描画制御手段は、前記演出制御手段から受け付けた前記演出を指示する演出コマンドに基づいて、前記演出において用いられる演出画像の表示指示を行うホスト制御部と、前記ホスト制御部から前記表示指示を受け付けることで、前記演出画像を描画する描画部とを更に具備し、前記一時画像記憶手段は、第1の記憶媒体および第2の記憶媒体によって構成されており、前記描画部は、アドレス情報を指定するとともに、前記構成画像を記憶する記憶媒体を選択することによって、選択された前記第1の記憶媒体と前記第2の記憶媒体における、前記アドレス情報により指定される記憶媒体から前記構成画像を指定して演出画像を描画することを特徴とする。
Claims (1)
- 遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定をもとに行われる演出を構成する構成画像を記憶する画像記憶手段と、
前記構成画像を用いて前記演出に用いる演出画像の描画を制御する制御情報を記憶する制御情報記憶手段と、
前記制御情報に基づく前記構成画像を用いて前記演出画像を描画する制御処理を行う制御手段と、
前記制御手段において行われる前記制御処理における演出データを記憶する演出データ記憶手段と
を具備し、
前記演出データ記憶手段は、
第1の記憶媒体および第2の記憶媒体よって構成されており、
前記制御手段は、
所定ビット幅からなるアドレス情報を指定することによって該アドレス情報により指定される前記第1の記憶媒体の記憶領域および前記第2の記憶媒体の記憶領域それぞれから前記演出データの読み書きを行う
ことを特徴とする遊技機。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170926 |