JP2017099127A - 電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中の車両間で効率的に電力を伝送する。
【解決手段】電力伝送システムは、電力を非接触で送電可能な送電部(310,320)及び電力を非接触で受電可能な受電部(210,220)の対を、車体の右側方及び左側方の各々に少なくとも一対ずつ備える複数の車両(1)と、複数の車両の隊列走行中に、電力を送電する送電車両(Vtr)が、電力を受電する受電車両(Vre)の側方側に位置するように、送電車両又は受電車両の走行位置を制御する第1制御手段(10)と、送電車両における受電車両側の送電部から、受電車両における送電車両側の受電部へ電力を伝送させる第2制御手段(10)とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両間で電力を伝送する電力伝送システムの技術分野に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等のバッテリを搭載している車両の中には、車車間での電力伝送を非接触で行えるものがある。例えば特許文献1では、複数の車両が所定の車間距離を維持して走行する隊列走行中に、該複数の車両のうち一の車両から、該一の車両の直前又は直後を走行している車両に、非接触で電力を伝送するという技術が提案されている。
特開2013−070514号公報
上記特許文献1に記載の技術では、電力を送電する送電車両と電力を受電する受電車両との間に他の車両が存在していた場合であっても、該他の車両を中継車両として電力伝送が行えるとされている。しかしながら、電力の伝送効率は距離が大きくなるほど低下してしまうため、送電車両と受電車両との間に多くの中継車両が存在する場合には、効率よく電力を伝送できないという技術的問題点が生ずる。
また、送電車両と受電車両との距離を近くするための策として、隊列を組み直して送電車両を受電車両の直前又は直後に配置する方法も考えられるが、その場合には隊列走行中の複数の車両の位置を夫々調整することが要求されてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、走行中の車両間で電力を効率的に伝送することが可能な電力伝送システムを提供することを課題とする。
本発明の電力伝送システムは上記課題を解決するために、電力を非接触で送電可能な送電部及び電力を非接触で受電可能な受電部の対を、車体の右側方及び左側方の各々に少なくとも一対ずつ備える複数の車両と、前記複数の車両の隊列走行中に、電力を送電する送電車両が、電力を受電する受電車両の側方側に位置するように、前記送電車両又は前記受電車両の走行位置を制御する第1制御手段と、前記送電車両における前記受電車両側の前記送電部から、前記受電車両における前記送電車両側の前記受電部へ電力を伝送させる第2制御手段とを備える。
本発明の電力伝送システムによれば、隊列走行中の車両間で電力を送電しようとする場合には、電力を送電する送電車両が、電力を受電する受電車両の進行方向で見て側方側に位置するように制御される。そして、送電車両における受電車両側の送電部から、受電車両における送電車両側の受電部へ電力が伝送される。このように、本発明の電力伝送システムでは、横方向(即ち、進行方向と交わる方向)での電力の伝送が可能であり、前後方向(即ち、進行方向に沿う方向)でしか電力を伝送できない場合と比べると、効率的に電力を伝送することが可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る車両の構成を示す概略構成図である。 電力伝送時の走行パターンの一例を示す概念図(その1)である。 電力伝送時の走行パターンの一例を示す概念図(その2)である。 実施形態に係る車両の送受電システムの構成を示す回路図である。 電力伝送時の送受電システムのスイッチ状態を車両種別毎に示す表である。 実施形態に係る電力伝送システムの制御フローを示すダイアグラムである。 送電車両の制御フローを示すフローチャートである。 受電車両の制御フローを示すフローチャートである。 中継車両の制御フローを示すフローチャートである。 送電車両と受電車両との位置関係を示す上面図である。 車両の前後位置と受信電力との関係を示すグラフである。 車両の前後位置と電力の給電効率との関係を示す3次元グラフである。
本発明の電力伝送システムに係る実施形態を図面に基づいて説明する。
<車両の構成>
先ず、本実施形態に係る電力伝送システムで制御される複数の車両の構成について、図1を参照して説明する。ここに図1は、実施形態に係る車両の構成を示す概略構成図である。なお図1は、車両を後方から見た図である。図1では、車両を構成する部材のうち本実施形態に直接関連する部材のみを示し、その他の部材については図示を省略している。
図1において、本実施形態に係る車両1は、電力を駆動力に変換して走行可能な電動車両又はハイブリッド車両として構成されている。車両1は、隊列走行ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)10、受信回路部20、送信回路部30、バッテリ40、受信アンテナ210、220、及び送信アンテナ310、320を備えて構成されている。
隊列走行ECU10は、図示せぬ通信手段を介した車車間通信により所定の情報を送受信することによって、複数の車両1が互いの車間距離を所定の距離に維持しつつ走行する隊列走行を実施可能に構成されている。なお、隊列走行については、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
また隊列走行ECU10は、上述した隊列走行に係る制御に加えて、車車間で電力を伝送する電力伝送制御を実施可能に構成されている。電力伝送制御の具体的な処理内容については、後に詳述する。
受信回路部20は、受信アンテナ210又は220を介して、他車両から電力を受電することが可能に構成されている。受信回路部20により受電された電力は、バッテリ40に蓄電される構成となっている。
送信回路部30は、送信アンテナ310又は320を介して、他車両に電力を送電することが可能に構成されている。送信回路部30から送電される電力は、バッテリ40から供給される構成となっている。
バッテリ40は、例えばリチウムイオン電池として構成される蓄電手段である。なお、バッテリ40に対する充電の要否、或いはバッテリ40からの送電の可否を判定するために、バッテリ40の充電量(SOC:State Of Charge)は周期的に検出され、隊列走行ECUに出力される構成となっている。
受信アンテナ210及び220は、「受電部」の一具体例であり、他車両の送信アンテナ310及び320から送電される電力を非接触で受電可能に構成されている。送信アンテナ310及び320は、「送電部」の一具体例であり、他車両の受信アンテナ210及び220に電力を非接触で送電可能に構成されている。なお、非接触の電力伝送の方式には、例えば電波方式等の既存の各種方式を適用可能である。
本実施形態では特に、受信アンテナ210及び220、並びに送信アンテナ310及び320が、車両1の側方(即ち、車体の側面に近い位置)に1対ずつ配置されている。具体的には、受信アンテナ210は、車両1の左下側に配置されており、受信アンテナ220は、車両1の右上側に配置されている。一方、送信アンテナ310は、車両1の左上側に配置されており、送信アンテナ320は、車両1の右下側に配置されている。
上述したように各アンテナを配置すれば、複数の車両1が横方向で隣接するように走行した場合に、一の車両の受信アンテナ210及び220と、他の車両の送信アンテナ310及び320とが向い合って配置されることになる。具体的には、右側に位置する一の車両の受信アンテナ210と左側に位置する他の車両の送信アンテナ320とが向い合って配置される。また、右側に位置する一の車両の送信アンテナ310と左側に位置する他の車両の受信アンテナ220とが向い合って配置される。
従って、本実施形態に係る電力伝送システムによれば、複数の車両1を横方向で隣接させて電力伝送制御を実施することが可能である。
<電力伝送制御時の車両移動制御>
次に、電力伝送制御時の車両移動制御について、図2及び図3を参照して具体的に説明する。ここに図2は、電力伝送時の走行パターンの一例を示す概念図(その1)である。また図3は、電力伝送時の走行パターンの一例を示す概念図(その2)である。
図2において、複数の車両1が1列で隊列走行している際に、電力を送電可能な送電車両Vtrに対して、後方を走行する受電車両Vreから充電要求があったとする。この場合、送電車両Vtrは、1つ右側の車線に車線変更し、受電車両Vreの隣まで移動するように自動運転される。これにより、送電車両Vtrと受電車両Vreとが横方向で隣接することになり、横方向での電力伝送制御が実施可能となる。
図3において、複数の車両1が2列で隊列走行している際に、送電車両Vtrに対して、後方を走行する受電車両Vreから充電要求があったとする。この場合、送電車両Vtrは、2つ右側の車線に車線変更し、受電車両Vreの隣を走行する中継車両Vthの隣まで移動するように自動運転される。
上述した例のように、複数の車両1が複数列で隊列走行している場合には、送電車両Vtrが必ずしも受電車両Vreと隣接する位置に移動できない可能性がある。このような場合には、送電車両Vtrと受電車両Vreとの間で直接送電を行うことができないため、送電車両Vtrと受電車両Vreとの間を走行する中継車両Vthを介して、電力伝送制御が実施される。具体的には、送電車両Vtrから中継車両Vthへの送電が実施されると共に、中継車両Vthから受電車両Vreへの送電が実施される。この際、中継車両Vthは、送電車両Vtrから受電した電力をスルーして(即ち、バッテリ40を介することなく)受電車両Vreに送電する。
以上のように、本実施形態では、送電車両Vtrと受電車両Vreとが隣接する場合だけでなく、その間に中継車両Vthを介する場合であっても電力伝送制御を実行することができる。言い換えれば、送電車両Vtrが受電車両Vreの側方側に位置していれば(即ち、受電車両Vreから見て受電車両が進行方向と交わる直線上に位置していれば)、中継車両Vthの有無によらず、電力伝送制御を実行することができる。なお、中継車両Vthは、送電車両Vtrと受電車両Vreとの間に複数台存在していてもよい。
ちなみに、上述した例では、送電車両Vtrが受電車両Vreに送電可能な位置まで移動する制御について説明したが、受電車両Vreが送電車両Vtrから受電可能な位置まで移動するように制御されても構わない。即ち、充電可能な位置まで移動されるのは、送電車両Vtrでもよいし、受電車両Vreでもよい。
<送受電システムの構成>
次に、車両1における送受電システム(即ち、受信回路部20、送信回路部30、バッテリ40、受信アンテナ210、220、及び送信アンテナ310、320によって構成される回路)の具体的な構成について、図4及び図5を参照して説明する。ここに図4は、実施形態に係る車両の送受電システムの構成を示す回路図である。また図5は、電力伝送時の送受電システムのスイッチ状態を車両種別毎に示す表である。
図4において、送信アンテナ310には、スイッチS1が設けられている。スイッチS1が図の下側にオンされることで、送信アンテナ310は、送信回路部30と電気的に接続される。一方、スイッチS1が図の上側にオンされることで、送信アンテナ310は、受信アンテナ220への直通経路と電気的に接続される。
受信アンテナ210には、スイッチS2が設けられている。スイッチS2が図の上側にオンされることで、受信アンテナ210は、受信回路部30と電気的に接続される。一方、スイッチS2が図の下側にオンされることで、受信アンテナ210は、送信アンテナ320への直通経路と電気的に接続される。
受信アンテナ220には、スイッチS3が設けられている。スイッチS2が図の下側にオンされることで、受信アンテナ220は、受信回路部30と電気的に接続される。一方、スイッチS2が図の上側にオンされることで、受信アンテナ220は、送信アンテナ310への直通経路と電気的に接続される。
送信アンテナ320には、スイッチS4が設けられている。スイッチS4が図の上側にオンされることで、送信アンテナ320は、送信回路部30と電気的に接続される。一方、スイッチS4が図の下側にオンされることで、送信アンテナ320は、受信アンテナ210への直通経路と電気的に接続される。
図5において、電力伝送制御時には、スイッチS1、S2、S3及びS4を車両種別毎(即ち、送電車両Vtr、受電車両Vre、及び中継車両Vth毎)に所定の状態に切り替えることで、電力の伝送が実現される。
送電車両Vtrが右側を走行している受電車両Vreに対して電力を送電する場合には、送電車両VtrではスイッチS4のみが上側にオンされる。このようにすれば、バッテリ40に蓄電されている電力が送信回路部30を介して送信アンテナ320に供給される。よって、送信アンテナ320により、送電車両Vtrの右側を走行する受電車両Vreに電力を送電することが可能となる。
送電車両Vtrが左側を走行している受電車両Vreに対して電力を送電する場合には、送電車両VtrではスイッチS1のみが下側にオンされる。このようにすれば、バッテリ40に蓄電されている電力が送信回路部30を介して送信アンテナ310に供給される。よって、送信アンテナ310により、送電車両Vtrの左側を走行する受電車両Vreに電力を送電することが可能となる。
受電車両Vreが右側を走行している送電車両Vtrから電力を受電する場合には、受電車両VreではスイッチS3のみが下側にオンされる。このようにすれば、受信アンテナ220が受信回路部20を介してバッテリ40に接続される。よって、受電車両Vreの右側を走行する送電車両Vtrから受信アンテナ220を介して受電した電力を、受信回路部20を経由してバッテリ40に充電することが可能となる。
受電車両Vreが左側を走行している送電車両Vtrから電力を受電する場合には、受電車両VreではスイッチS2のみが上側にオンされる。このようにすれば、受信アンテナ210が受信回路部20を介してバッテリ40に接続される。よって、受電車両Vreの左側を走行する送電車両Vtrから受信アンテナ210を介して受電した電力を、受信回路部20を経由してバッテリ40に充電することが可能となる。
中継車両Vthにおいて、右側を走行する送電車両Vtrから左側を走行する受電車両Vreに電力をスルーさせる場合には、スイッチS1及びS3がそれぞれ上側にオンされる。これにより、受信アンテナ220と送信アンテナ310とが直通経路で接続される。従って、右側を走行する送電車両Vtrから受信アンテナ220を介して受電した電力を、送信アンテナ310によって左側を走行する受電車両Vreに送電することが可能となる。
中継車両Vthにおいて、左側を走行する送電車両Vtrから右側を走行する受電車両Vreに電力をスルーさせる場合には、スイッチS2及びS4がそれぞれ下側にオンされる。これにより、受信アンテナ210と送信アンテナ320とが直通経路で接続される。従って、左側を走行する送電車両Vtrから受信アンテナ210を介して受電した電力を、送信アンテナ320によって右側を走行する受電車両Vreに送電することが可能となる。
<電力伝送制御>
次に、電力伝送制御の制御フローについて、図6を参照して詳細に説明する。ここに図6は、実施形態に係る電力伝送システムの制御フローを示すダイアグラムである。なお、以下で説明する電力伝送制御における各処理は、送電車両Vtr、受電車両Vre及び中継車両Vthの各々における隊列走行ECU10において実行されるものである。
図6において、受電車両Vreにおいてバッテリ40の残量不足が検出されると(ステップS10)、送電車両Vtrに対して充電要求が出力される。なお、受電車両Vreは、受信アンテナ210及び220による受電を可能とするため、受電方向(即ち、送電車両Vtrが隣接する方向)に応じて、図5で示したようにスイッチを切り替えることを要求されるが、通常走行時においてスイッチS2は上側にオンされ、スイッチS3は下側にオンされている(即ち、既に受電可能な状態とされている)ため、この時点で改めてスイッチ制御を行う必要はない。
送電車両Vtrは、受電車両Vreから充電要求を受けるまでは充電待機状態(ステップS110)であるが、充電要求を受けると車線を変更して充電可能な位置に移動する。即ち、送電車両Vtrは、受電車両Vreの側方(望ましくは隣接する位置)に移動する。
続いて、送電車両Vtrから受電車両Vreに直接充電可能であるか否か(即ち、送電車両Vtrと受電車両Vreとが隣接した車線を走行しているか否か)が判定される(ステップS120)。ここで、直接充電可能でない場合(即ち、送電車両Vtrと受電車両Vreとの間に中継車両Vthが存在する場合)には、送電車両Vtrから中継車両Vthに対して電力スルー制御要求が出力される。即ち、中継車両Vthに対して、送電した電力を受電車両Vreにスルー通電するように要求が出力される。
送電車両Vtrから電力スルー制御要求を受けた中継車両Vthは、送電車両Vtrの位置(言い換えれば、電力をスルーさせる方向)を確認し(ステップS210)、電力をスルーさせるためのスイッチ制御を行う。具体的には、図5で説明したように、電力を右から左にスルーさせたい場合は、スイッチS1及びS3を上側にオンにし、電力を左から右にスルーさせたい場合は、スイッチS2及びS4を下側にオンにする。中継車両Vthは、上記スイッチ制御によりスルー通電準備完了となり(ステップS220)、送電車両Vtrにスルー通電準備完了通知を出力する。
中継車両Vthからスルー通電準備完了通知を受け取った、或いは中継車両Vthを介さずに直接充電可能な送電車両Vtrは、自車の走行車線(即ち、走行位置)を確認し(ステップS130)、電力を送電するためのスイッチ制御を行う。具体的には、図5で説明したように、右側に送電する場合にはスイッチS4を上側にオンにし、左側に送電する場合にはスイッチS1を下側にオンにする。送電車両Vtrは、上記スイッチ制御及び受電車両Vreからの充電開始許可通知により充電準備完了となり(ステップS140)、充電が開始される。即ち、送電車両Vtrによる送電、中継車両Vthによるスルー通電、受電車両Vreによる受電がそれぞれ開始される。
受電車両Vreは、充電が完了すると(ステップS20)、送電車両Vtrに充電停止要求を出力する。送電車両Vtrは、受電車両Vreから充電停止要求を受け取るまでは充電完了待機状態(ステップS150)であるが、充電停止要求を受け取ると、送電を停止させるためのスイッチ制御を行う。即ち、充電開始前にオンにしたスイッチS1又はS4をオフにする。これにより、送電車両Vtrからの送電は停止されることになり、充電停止状態となる(ステップS30及びS160)。
また、送電車両Vtrは、中継車両Vthに対して充電完了通知を出力する。中継車両Vthは、送電車両Vtr充電完了通知を受け取るまでは充電完了待機状態(ステップS230)であるが、充電完了通知を受け取ると、スルー通電を停止するためのスイッチ制御を行う。即ち、充電開始前にオンにしたスイッチS1及びS3、又はスイッチS2及びS4をオフにする。これにより、中継車両Vthは通電停止状態となる(ステップS240)。
以上説明したように、本実施形態に係る電力伝送システムによる電力伝送制御は、電力を送電する送電車両Vtr、電力を受電する受電車両Vre、及び電力を中継する中継車両Vthがそれぞれ制御されることにより実行される。
<車両種別毎の制御>
次に、上述した電力伝送制御における車両種別毎の制御フローについて、図7から図9を参照して詳細に説明する。ここに図7は、送電車両の制御フローを示すフローチャートである。また図8は、受電車両の制御フローを示すフローチャートである。更に図9は、中継車両の制御フローを示すフローチャートである。以下では、図6を用いて既に説明した処理については、適宜説明を省略することがある。
図7において、送電車両Vtrでは、受電車両Vreから充電要求があると(ステップS301)、受電車両Vreに対して横方向からの充電が行える位置(以下、適宜「充電可能横位置」と称する)に移動可能であるか否かが判定される(ステップS302)。なお、受電車両Vreからの充電要求がない場合(ステップS301:NO)、又は充電可能横位置に移動できない場合(ステップS302)には、以降の処理は実行されず、一連の処理は終了することになる。
一方、充電可能横位置に移動できる場合、送電車両Vtrが充電可能横位置に自動運転により移動される(ステップS303)。そして、移動後の充電可能横位置において、受電車両Vreとの間に他の車両が存在しているか否かが判定される(ステップS304)。
受電車両Vreとの間に他の車両が存在している場合(ステップS304:YES)、当該他の車両に中継車両Vthとしての電力スルー制御を実行させるため、電力スルー制御要求が出力される(ステップS305)。そして、中継車両Vthにおいて電力スルー制御の準備が整った場合には(ステップS306:YES)、ステップS307以降の処理に進む。なお、受電車両Vreとの間に他の車両が存在していない場合(ステップS304:NO)、上述したステップS305及びS306の処理は行われず、直接ステップS307以降の処理に進む。
続いて、受電車両Vreが送電車両Vtrから見て右側の車線を走行しているか否かが判定される(ステップS307)。受電車両Vreが右側の車線を走行している場合(ステップS307:YES)、右側に向けての送電が要求されるので、送信アンテナ320を有効にするためにスイッチS4が上側にオンされる(ステップS308)。一方、受電車両Vreが左側の車線を走行している場合(ステップS307:NO)、左側に向けての送電が要求されるので、送信アンテナ310を有効にするためにスイッチS1が下側にオンされる(ステップS309)。
スイッチ制御後には、受電車両Vreの充電開始準備が整ったか否かが判定される(ステップS310)。具体的には、受電車両Vreから充電開始許可通知を受け取ったか否かが判定される。受電車両Vreの充電開始準備が整っていると判定された場合には(ステップS310:YES)、送信アンテナ310又は320を用いた非接触給電が開始される(ステップS311)。
非接触給電開始後は、受電車両Vreの充電が完了するまで給電が続けられる。受電車両Vreの充電完了は、受電車両Vreからの充電停止要求の有無によって判定される(ステップS312)。送電車両Vtrが受電車両Vreから充電停止要求を受信すると、受電車両Vreの充電は完了したと判定され(ステップS312:YES)、スイッチS1又はS4がオフされる(ステップS313)。これにより、送電車両Vtrによる受電車両Vreへの充電は停止されることになる(ステップS314)。
図8において、受電車両Vreでは、バッテリ40の残量不足が検出されると(ステップS401:YES)、送電車両Vtrに対して充電要求が出力される(ステップS402)。なお、バッテリ40の残量不足は、例えばバッテリ40のSOCが所定の第1閾値未満になっているか否かによって判定することができる。
充電要求の出力後には、送電車両Vtrが充電可能横位置に移動完了したか否かが判定される(ステップS403)。なお、中継車両Vthが存在する場合には、中継車両Vthにおいてスルー通電の準備が完了しているか否かも判定される。そして、送電車両Vtrが充電可能横位置に移動完了しており、且つ中継車両Vthにおいてスルー通電の準備が完了している場合には(ステップS403:YES)、送電車両Vtrから受電車両Vreへの非接触充電が開始される(ステップS404)。
非接触充電の開始後、受電車両Vreではバッテリ40の充電が完了したか否かが判定される(ステップS405)。なお、バッテリ40の充電完了は、例えばバッテリ40のSOCが所定の第2閾値以上になっているか否かによって判定することができる。バッテリ40の充電が完了したと判定された場合には(ステップS405:YES)、受電車両Vreから送電車両Vtrに対して充電停止要求が出力される(ステップS406)。これにより、送電車両Vtrからの送電が停止され、受電車両Vreへの充電が停止されることになる(ステップS407)。
図9において、中継車両Vthでは、送電車両Vtrからの電力スルー制御要求があると(ステップS501:YES)、送電車両Vtrが中継車両Vthから見て右側の車線を走行しているか否かが判定される(ステップS502)。送電車両Vtrが右側の車線を走行している場合(ステップS502:YES)、右側から左側に向けてのスルー通電が要求されるので、受信アンテナ220と送信アンテナ310を直接接続するために、スイッチS1及びS3が上側にオンとされる(ステップS503)。一方、送電車両Vtrが左側の車線を走行している場合(ステップS502:NO)、左側から右側に向けてのスルー通電が要求されるので、受信アンテナ210と送信アンテナ320を直接接続するために、スイッチS2及びS4が下側にオンとされる(ステップS504)。
スイッチ制御後、中継車両Vthから送電車両Vtrに対してスルー通電準備完了通知が出力される(ステップS505)。これにより、送電車両Vtrから送電が開始され、中継車両Vthではスルー通電が開始されることになる。中継車両Vthでは、送電車両Vtrから充電完了通知が入力されるまでスルー通電が続けられる。
送電車両Vtrから充電完了通知が入力されると(ステップS506:YES)、充電開始前にオンとされたスイッチS1及びS3、又はスイッチS2及びS4がオフされる(ステップS507)。これにより、中継車両Vthによるスルー通電は停止されることになる(ステップS508)。
<発明の効果>
最後に、本実施形態に係る電力伝送システムによって得られる技術的効果について、図10から図12を参照して詳細に説明する。ここに図10は、送電車両と受電車両との位置関係を示す上面図である。また図11は、車両の前後位置と受信電力との関係を示すグラフである。更に図12は、車両の前後位置と電力の給電効率との関係を示す3次元グラフである。
図10に示すように、送電車両Vtrの送信アンテナ310及び320と、受電車両Vreの受信アンテナ210及び220との距離を定義する。具体的には、送電車両Vtrの送信アンテナ310及び320と、受電車両Vreの受信アンテナ210及び220との前後方向(即ち、進行方向に沿う方向)の距離をΔαと定義する。なお、距離Δαは、送電車両Vtrと受電車両Vreとの基準位置(図中のマーク参照)間の距離として定義される。他方、送電車両Vtrの送信アンテナ310及び320と、受電車両Vreの受信アンテナ210及び220との横方向(即ち、進行方向に交わる方向)の距離をΔβとする。なお、距離Δβは、送電車両Vtrと受電車両Vreとの車体の端部間の距離として定義される。
図11に示すように、受電車両Vreにおける受信電力Prは、上述した距離Δα及び距離Δβが大きいほど小さくなることが分かる。ちなみに、受信電力Prは、フリスの伝達公式(デシベル表示)から、以下の数式(1)のように求めることができる。
Pr=20log(λ/4πr)+Gt+Gr+Pt ・・・(1)
なお、ここでのλは波長、rは送信アンテナ310及び320と受信アンテナ210及び220との距離(即ち、上記Δα、Δβに相当)、Gtは送信アンテナ利得、Grは受信アンテナ利得、Ptは送信電力である。
図12に示すように、送電車両Vtrから受電車両Vreへの給電効率(電力の伝送効率)も、距離Δα及び距離Δβが大きいほど小さくなることが分かる。ちなみに、給電効率=Pr/Ptは、以下の数式(2)のように求めることができる。
Pr/Pt=20log(λ/4πr)+Gt+Gr ・・・(2)
以上の結果から分かるように、電力伝送制御における給電効率を高めるためには、送信アンテナ310及び320と受信アンテナ210及び220との距離(即ち、Δα、Δβ)をできるだけ小さくすることが好ましい。言い換えれば、送電車両Vtrと受電車両Vreとの距離をできるだけ近づけることが好ましい。
しかしながら、仮に本実施形態に係る横方向での電力伝送制御が実施できず、前後方向での電力伝送制御しか実施できないとすれば、送電車両Vtrと受電車両Vreとの距離が大きくなってしまうおそれがある。具体的には、安全な走行に要求される車間距離の分だけ、送電車両Vtrと受電車両Vreとの間に距離が空いてしまう。
これに対し、本実施形態に係る電力伝送システムによれば、送電車両Vtrと受電車両Vreとを横方向に配置すればよいため、前後方向の車間距離と比べると、送電車両Vtrと受電車両Vreとを比較的近い位置まで近づけることができる。また、車体の横幅は車体の長さと比べると小さいため、中継車両Vthが存在する場合であっても、送電車両Vtrと受電車両Vreとの距離は比較的近くなる。従って、高い給電効率を実現することができる。
他方で、中継車両Vthが存在する場合において、前後方向での電力伝送制御しか実施できないとしても、隊列を組み直して送電車両Vtrと受電車両Vreとの距離を近づけることもできると考えられる。即ち、送電車両Vtrを受電車両Vreの直前又は直後に移動させて、送電車両Vtrと受電車両Vreとの距離を小さくすることができる。しかしながら、その場合には送電車両Vtrを隊列中に割り込ませる必要があるため、隊列走行中の複数の車両の位置を夫々調整することが要求されてしまう。
これに対し、本実施形態に係る電力伝送システムによれば、図2及び図3で示した例のように、隊列を崩すことなく、送電車両Vtrを受電車両Vreの近くに移動させることができる。従って、隊列を組み直すことなく、給電効率の向上を図ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電力伝送システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 車両
10 隊列走行ECU
20 受信回路部
30 送信回路部
40 バッテリ
210,220 受信アンテナ
310,320 送信アンテナ
S1,S2,S3,S4 スイッチ
Vtr 送電車両
Vre 受電車両
Vth 中継車両
Δα 前後方向アンテナ間距離
Δβ 横方向アンテナ間距離
Pr 受信電力
Pt 送信電力
Gr 受信アンテナ利得
Gr 送信アンテナ利得

Claims (1)

  1. 電力を非接触で送電可能な送電部及び電力を非接触で受電可能な受電部の対を、車体の右側方及び左側方の各々に少なくとも一対ずつ備える複数の車両と、
    前記複数の車両の隊列走行中に、電力を送電する送電車両が、電力を受電する受電車両の側方側に位置するように、前記送電車両又は前記受電車両の走行位置を制御する第1制御手段と、
    前記送電車両における前記受電車両側の前記送電部から、前記受電車両における前記送電車両側の前記受電部へ電力を伝送させる第2制御手段と
    を備えることを特徴とする電力伝送システム。
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