JP2017099092A - 電池制御装置 - Google Patents

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晋 山内
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孝徳 山添
宮崎 泰三
Taizo Miyazaki
泰三 宮崎
井上 健士
Takeshi Inoue
健士 井上
阿部 誠
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Abstract

【課題】二次電池を積極的に活用すべき状況において、二次電池を十分に活用する。
【解決手段】バッテリコントローラ107は、二次電池のSOCを演算するSOC演算部201と、二次電池の劣化状態に応じて二次電池の充放電電力または充放電電流を大きくするための開放用SOCを演算する開放用SOC演算部203とを備え、これらにより演算されたSOCおよび開放用SOCの少なくとも一方を上位コントローラ112に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池制御装置に関する。
従来、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド自動車)等の電動車両に搭載されて使用される二次電池が知られている。こうした二次電池は、電動車両の稼働状況や経年変化に応じて劣化することで性能が低下し、電動車両の走行距離や燃費(電費)に影響を与える。したがって、電動車両の走行距離や燃費を適切な状態に維持するためには、電動車両の稼働中に二次電池の劣化状態を逐次把握して二次電池の充放電制御を行う必要がある。たとえば特許文献1には、予め想定した電池劣化量と使用期間(または走行距離)との関係を表す想定劣化曲線と、現在の電池劣化量の実際値との乖離値を算出し、電池劣化量が想定劣化曲線上に乗るように充放電パラメータを設定することで、二次電池の劣化状態を制御しつつ充放電制御を行う技術が開示されている。
特開2011−44346号公報
電動車両に用いられる二次電池では、電池側と車両側の双方で設定した充放電パラメータに基づいて、充放電制御を行う場合がある。たとえば、電池側では、充放電の際に使用可能な上下限電圧や温度範囲を超えたり、劣化状態が著しく進行したりしないように、充放電電流や充放電電力の許容値を充放電パラメータとして設定する。一方、車両側では、車両の燃費を最適化すべく、電池の充電状態(SOC)に応じた充放電電流や充放電電力の最適値を充放電パラメータとして設定する。このような場合、二次電池の充放電制御における最終的な充放電電流または充放電電力は、電池側と車両側でそれぞれ定めた充放電パラメータの双方に基づいて決定される。そのため、たとえば二次電池の劣化状態が想定よりも軽度であり二次電池を積極的に活用すべき状況では、電池側だけでなく車両側でも充放電パラメータを緩和する必要がある。しかし、特許文献1に記載の従来技術では、電池側と車両側の双方で充放電パラメータを緩和できずに、二次電池を十分に活用できないケースがある。
本発明による電池制御装置は、二次電池のSOCを演算するSOC演算部と、前記二次電池の劣化状態に応じて前記二次電池の充放電電力または充放電電流を大きくするための開放用SOCを演算する開放用SOC演算部と、を備え、前記SOCおよび前記開放用SOCの少なくとも一方を出力する。
本発明によれば、二次電池を積極的に活用すべき状況において、二次電池を十分に活用することができる。
本発明の一実施形態に係る電池制御装置を適用した電池システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るSOC演算処理に関するバッテリコントローラの機能ブロック図である。 SOCと開放用SOCの一方のみを充電状態情報として出力する場合のバッテリコントローラの機能ブロック図の一例である。 SOCと開放用SOCの両方を充電状態情報として出力する場合のバッテリコントローラの機能ブロック図の一例である。 電池モジュールの容量に関する劣化状態を劣化想定値と比較する場合の例を示す図である。 電池モジュールの内部抵抗に関する劣化状態を劣化想定値と比較する場合の例を示す図である。 SOCと開放用SOCとの関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るSOC演算処理のフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電池制御装置を適用した電池システムの構成を示す図である。図1に示す電池システム100は、インバータ110および上位コントローラ112と接続されている。インバータ110には負荷111が接続されている。
インバータ110は、上位コントローラ112の制御により動作する双方向インバータである。インバータ110は、電池システム100から供給される直流電力を交流電力に変換して負荷111に出力する。負荷111は、たとえば車両に搭載される三相交流電動機であり、インバータ110から供給される交流電力を用いて回転駆動することで車両の駆動力を発生する。また、車両の運動エネルギーを利用して負荷111を発電機として動作させることで回生発電を行うと、負荷111から交流電力が出力される。この場合、インバータ110は、負荷111から出力された交流電力を直流電力に変換し、得られた直流電力を電池システム100に出力して蓄える。こうして上位コントローラ112の制御に応じてインバータ110を動作させることにより、電池システム100の充放電が行われる。
なお、電池システム100の充放電を適切に制御することができれば、本発明は図1の構成に限定されない。たとえば、インバータ110とは別の充電システムを電池システム100に接続し、この充電システムを用いて電池システム100の充電を必要に応じて行うようにしてもよい。
電池システム100は、電池モジュール101、電流センサ102、電圧センサ103、温度センサ104、漏電センサ105、リレー106A、リレー106B、およびバッテリコントローラ107を備える。
電池モジュール101は、複数個の単位電池を直列または直並列に接続して構成されている充放電可能な二次電池である。なお、電池モジュール101を2つ以上のグループに分け、各グループ間に人力で操作可能な遮断器を設けてもよい。このようにすれば、電池システム100の組み立て、解体、点検等の作業時には遮断器を開放することで、感電事故や短絡事故の発生を防ぐことができる。
電流センサ102は、電池モジュール101に流れる充放電電流を検出する。電圧センサ103は、電池モジュール101の電圧を検出する。温度センサ104は、電池モジュール101の温度を検出する。漏電センサ105は、電池モジュール101の絶縁抵抗を検出する。電流センサ102、電圧センサ103、温度センサ104および漏電センサ105の各検出結果は、バッテリコントローラ107にそれぞれ出力される。
リレー106A、106Bは、電池モジュール101とインバータ110の間の電気的接続状態を切り替えるためのものであり、バッテリコントローラ107または上位コントローラ112によって制御される。リレー106Aは、電池モジュール101の正極側とインバータ110の間に接続されており、リレー106Bは、電池モジュール101の負極側とインバータ110の間に接続されている。なお、リレー106A、106Bのいずれか一方を省略してもよい。また、突入電流を制限するために、リレー106Aまたは106Bと並列に、プリチャージリレーおよび抵抗を設けてもよい。この場合、電池モジュール101とインバータ110の接続時には、先にプリチャージリレーをオンし、電流が十分小さくなった後に、リレー106Aまたは106Bをオンしてプリチャージリレーをオフすればよい。
バッテリコントローラ107は、本発明の一実施形態に係る電池制御装置に相当するものである。バッテリコントローラ107は、電流センサ102、電圧センサ103、温度センサ104および漏電センサ105の各検出結果を取得し、これらの検出結果に基づいて電池システム100の制御を行う。たとえば、バッテリコントローラ107は、電流センサ102による充放電電流の検出結果や、電圧センサ103による電圧の検出結果に基づいて、電池モジュール101の充電状態(SOC:State Of Charge)や劣化状態(SOH:State Of Health)を算出する。そして、これらの算出結果を基に、電池モジュール101の充放電制御や、電池モジュール101の各単位電池のSOCを均等化するためのバランシング制御などを行う。また、バッテリコントローラ107は、漏電センサ105による絶縁抵抗の検出結果に基づいて、電池モジュール101が漏電状態または漏電しそうな状態であるか否かを判断し、これらの状態にあると判断した場合には電池システム100の動作を停止する。これ以外にも、バッテリコントローラ107は様々な処理を実行することができる。
上位コントローラ112は、バッテリコントローラ107から送信される電池モジュール101の様々な情報に基づいて、電池システム100やインバータ110の動作状態を制御する。
次に、バッテリコントローラ107による電池モジュール101のSOC演算処理について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るSOC演算処理に関するバッテリコントローラ107の機能ブロック図である。図2に示すように、バッテリコントローラ107は、SOC演算部201、劣化状態演算部202および開放用SOC演算部203の各機能ブロックにより構成される。バッテリコントローラ107は、たとえばCPUにより所定のプログラムを実行することで、これらの機能ブロックを実現することができる。なお、バッテリコントローラ107は、電池モジュール101のSOC演算処理以外にも、電池システム100の制御に関する様々な処理や制御を実行する。しかし、図2の機能ブロック図では、本発明の説明において必要なもの以外の図示を省略している。
SOC演算部201は、電流センサ102および電圧センサ103の各検出結果に基づいて、周知の手法により電池モジュール101のSOCを演算する。なお、この際に温度センサ104の検出結果をさらに用いて、電池モジュール101のSOCを演算してもよい。
劣化状態演算部202は、SOC演算部201により演算されたSOCと、電流センサ102および電圧センサ103の各検出結果とに基づいて、周知の手法により電池モジュール101の劣化状態(SOH)を演算する。なお、この際に温度センサ104の検出結果をさらに用いて、電池モジュール101の劣化状態を演算してもよい。
開放用SOC演算部203は、SOC演算部201により演算されたSOCと、劣化状態演算部202により演算されたSOHとに基づいて、電池モジュール101の開放用SOCを演算する。開放用SOCとは、電池モジュール101の劣化状態に応じて電池モジュール101の充放電電力または充放電電流をそれまでよりも開放して大きくするためのSOCであり、SOC演算部201により演算される通常の充放電制御のためのSOCとは異なる。なお、開放用SOC演算部203による具体的な開放用SOCの演算方法については、後で詳細に説明する。
バッテリコントローラ107は、上記のSOC演算部201、劣化状態演算部202および開放用SOC演算部203の各演算結果に基づいて、電池モジュール101の充電状態情報および劣化状態情報を、車両側のコントローラである上位コントローラ112に送信する。具体的には、バッテリコントローラ107は、SOC演算部201により演算されたSOCと開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCとのいずれか少なくとも一方の値を、充電状態情報として上位コントローラ112に送信する。また、劣化状態演算部202により演算された劣化状態(SOH)の値を、劣化状態情報として上位コントローラ112に送信する。
上記のようにバッテリコントローラ107は、SOCまたは開放用SOCの一方のみを充電状態情報として出力してもよいし、SOCと開放用SOCの両方を充電状態情報として出力してもよい。以下では、図3、4を参照して、この点について詳しく説明する。
図3は、SOCと開放用SOCの一方のみを充電状態情報として出力する場合のバッテリコントローラ107の機能ブロック図の一例である。この場合、バッテリコントローラ107は、図2に示したSOC演算部201、劣化状態演算部202および開放用SOC演算部203に加えて、さらに図3に示すSOC情報出力処理部204を備えてもよい。SOC情報出力処理部204は、劣化状態演算部202により演算された電池モジュール101の劣化状態に基づいて、SOC演算部201により演算されたSOCと、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCとの一方を選択し、充電状態情報として上位コントローラ112に送信する。たとえば、SOC情報出力処理部204は、劣化状態演算部202により演算された電池モジュール101の劣化状態を、予め設定された劣化想定値と比較する。その結果、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度であると判断される場合には、より積極的な電池モジュール101の活用を図るべく、電池モジュール101の充放電電力または充放電電流をそれまでよりも開放して大きくするように、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCを充電状態情報として出力する。一方、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値と同程度であるか、劣化想定値よりも重度であると判断される場合には、SOC演算部201により演算されたSOCを充電状態情報として出力する。
図4は、SOCと開放用SOCの両方を充電状態情報として出力する場合のバッテリコントローラ107の機能ブロック図の一例である。この場合、バッテリコントローラ107は、SOC演算部201により演算されたSOCを第1充電状態情報、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCを第2充電状態情報として、上位コントローラ112にそれぞれ送信する。なお、図4の場合において、上位コントローラ112は、劣化状態演算部202により演算された電池モジュール101の劣化状態に基づいて、図3のSOC情報出力処理部204と同様の処理を行い、いずれの充電状態情報を使用して電池モジュール101の充放電制御を行うかを判断してもよい。または、劣化状態演算部202により演算された電池モジュール101の劣化状態に基づいて、開放用SOC演算部203が開放用SOCを演算するか否かを判断してもよい。この場合、開放用SOC演算部203は、たとえば図3のSOC情報出力処理部204と同様に、劣化状態演算部202により演算された電池モジュール101の劣化状態を、予め設定された劣化想定値と比較することで、開放用SOCを演算するか否かを判断する。その結果、開放用SOCを演算すると判断した場合にのみ、開放用SOCの演算を行い、その演算結果を第2充電状態情報として上位コントローラ112に送信する。
次に、図3のSOC情報出力処理部204における電池モジュール101の劣化状態と劣化想定値との比較方法について、図5、6を参照して説明する。
図5は、電池モジュール101の容量に関する劣化状態を劣化想定値と比較する場合の例を示す図である。時間の経過とともに電池モジュール101の劣化状態が進むと、それに応じて電池モジュール101の容量値が次第に低下する。そのため、劣化状態演算部202は、現在の電池モジュール101の容量値を演算することで、電池モジュール101の劣化状態を推定することができる。この場合、SOC情報出力処理部204は、電池システム100の運用環境等に応じて予め設定された経過時間と容量想定値との関係に基づいて、現在までの使用履歴に応じた電池モジュール101の容量想定値を求め、この容量想定値と劣化状態演算部202の演算結果とを比較する。その結果、図5に示すように、劣化状態演算部202で演算された容量値が容量想定値よりも小さい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも重度であると判断することができる。また反対に、劣化状態演算部202で演算された容量値が容量想定値よりも大きい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度であると判断することができる。
図6は、電池モジュール101の内部抵抗に関する劣化状態を劣化想定値と比較する場合の例を示す図である。時間の経過とともに電池モジュール101の劣化状態が進むと、それに応じて電池モジュール101の内部抵抗値が次第に上昇する。そのため、劣化状態演算部202は、現在の電池モジュール101の内部抵抗値を演算することで、電池モジュール101の劣化状態を推定することができる。この場合、SOC情報出力処理部204は、電池システム100の運用環境等に応じて予め設定された経過時間と内部抵抗想定値との関係に基づいて、現在までの使用履歴に応じた電池モジュール101の内部抵抗想定値を求め、この内部抵抗想定値と劣化状態演算部202の演算結果とを比較する。その結果、図6に示すように、劣化状態演算部202で演算された内部抵抗値が内部抵抗想定値よりも大きい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも重度であると判断することができる。反対に、劣化状態演算部202で演算された内部抵抗値が内部抵抗想定値よりも小さい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度であると判断することができる。
次に、開放用SOC演算部203による開放用SOCの演算方法について、図7を参照して説明する。図7は、SOCと開放用SOCとの関係の一例を示す図である。図7において、横軸は電池電圧すなわち電池モジュール101の電圧を示し、縦軸は電池モジュール101の充電状態(SOC)を示している。
電池モジュール101は、安全性や性能維持の観点から、予め設定された使用可能なSOC範囲内で充放電が行われる。図7では、電池モジュール101において使用可能なSOC範囲の上限値を上限SOC、下限値を下限SOCとしてそれぞれ示している。また、上限SOCと下限SOCの中間値を基準SOCとして示している。電池モジュール101は、この基準SOCを中心に、SOCが常に上限SOCから下限SOCまでの範囲内に収まるように充放電制御される必要がある。
図7において、実線は、電池電圧とSOC演算部201により演算されるSOCとの関係を示しており、破線は、電池電圧と開放用SOC演算部203により演算される開放用SOCとの関係を示している。図7に示すように、開放用SOC演算部203は、基準SOCよりもSOCが大きい領域では、SOC演算部201により演算されるSOCよりも小さくなるように開放用SOCを演算する。また、基準SOCよりもSOCが小さい領域では、SOC演算部201により演算されるSOCよりも大きくなるように開放用SOCを演算する。このようにすることで、基準SOCよりもSOCが大きい領域では、上位コントローラ112に対して、電池モジュール101に充電余力がまだ十分にあると判断させて充電を促すことができる。また、基準SOCよりもSOCが小さい領域では、上位コントローラ112に対して、電池モジュール101に放電余力がまだ十分にあると判断させて放電を促すことができる。その結果、電池モジュール101の充放電を促進し、電池モジュール101の充放電電力または充放電電流をそれまでよりも開放して大きくすることができる。
図8は、本発明の一実施形態に係るSOC演算処理のフローチャートを示す図である。このフローチャートに示す処理は、電池システム100への通電が開始されると、バッテリコントローラ107のCPUにより実行される。
ステップS801において、バッテリコントローラ107は、電圧センサ103、電流センサ102および温度センサ104を用いて、電池モジュール101の電圧、電流および温度を計測する。
ステップS802において、バッテリコントローラ107は、ステップS801で計測した電圧、電流および温度の各計測結果に基づいて、電池モジュール101の充電状態および劣化状態を演算する。なお、電池モジュール101の充電状態は、バッテリコントローラ107のSOC演算部201により演算され、電池モジュール101の劣化状態は、バッテリコントローラ107の劣化状態演算部202により演算される。
ステップS803において、バッテリコントローラ107は、SOC情報出力処理部204または開放用SOC演算部203により、ステップS802で演算された電池モジュール101の劣化状態が想定通りであるか否かを判定する。ここでは、劣化状態の演算結果を所定の劣化想定値と比較し、これらが一致していれば、電池モジュール101の劣化状態が想定通りであると判断する。その結果、劣化状態の演算結果が劣化想定値と一致しており、電池モジュール101の劣化状態が想定通りであると判断した場合には、処理をステップS801に戻して、上記ステップS801〜S803の処理を繰り返す。一方、劣化状態の演算結果が劣化想定値と異なっており、電池モジュール101の劣化状態が想定通りではないと判断した場合には、処理をステップS804に進める。なお、ステップS803の判定では、劣化状態の演算結果が劣化想定値と完全に一致していなくても、電池モジュール101の劣化状態が想定通りであると判断することが好ましい。たとえば、演算誤差等も考慮して、劣化状態の演算結果と劣化想定値との差が±10%程度であれば、電池モジュール101の劣化状態が想定通りであると判断することができる。
ステップS804において、バッテリコントローラ107は、SOC情報出力処理部204または開放用SOC演算部203により、ステップS802で演算された電池モジュール101の劣化状態が想定よりも軽度であるか否かを判定する。ここでは、ステップS803で行った劣化状態の演算結果と劣化想定値との比較結果に基づいて、図5、6でそれぞれ説明したような方法により、電池モジュール101の劣化状態を判断する。その結果、劣化状態が想定よりも軽度である場合、すなわち電池モジュール101の容量値が容量想定値よりも大きいか、または電池モジュール101の内部抵抗値が内部抵抗想定値よりも小さい場合には、処理をステップS805に進める。一方、劣化状態が想定よりも重度である場合、すなわち電池モジュール101の容量値が容量想定値よりも小さいか、または電池モジュール101の内部抵抗値が内部抵抗想定値よりも大きい場合には、処理をステップS806に進める。
ステップS805において、バッテリコントローラ107は、開放用SOC演算部203により、電池モジュール101の開放用SOCを演算する。ここで演算された開放用SOCが電池モジュール101の充電状態情報として上位コントローラ112に送信されることにより、電池モジュール101の充放電電力や充放電電流が開放される。ステップS805を実行したら、バッテリコントローラ107は図8に示す処理を一旦終了し、所定時間後に再びステップS801から処理を開始する。
ステップS806において、バッテリコントローラ107は、電池モジュール101の劣化進行を抑制するために、充放電パラメータの制限を行う。ここでは、電池モジュール101に対する充放電電力や充放電電流の許容値を低くすることで、電池モジュール101の充放電を制限して劣化の進行を遅らせるようにする。ステップS806を実行したら、バッテリコントローラ107は図8に示す処理を一旦終了し、所定時間後に再びステップS801から処理を開始する。
なお、電池システム100を搭載した車両では、製造メーカやユーザの判断に応じて、電池モジュール101の劣化進行を抑制することよりも、電池モジュール101の充放電性能を可能な限り発揮させることを優先するような運用形態も考えられる。このような運用形態では、ステップS806の処理を省略してもよい。この場合、ステップS804で電池モジュール101の劣化状態が想定よりも重度であると判断されても、バッテリコントローラ107は充放電パラメータの制限を行わずに、図8に示す処理を一旦終了し、所定時間後に再びステップS801から処理を開始する。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)バッテリコントローラ107は、二次電池である電池モジュール101のSOCを演算するSOC演算部201と、電池モジュール101の劣化状態に応じて電池モジュール101の充放電電力または充放電電流を大きくするための開放用SOCを演算する開放用SOC演算部203とを備え、これらにより演算されたSOCおよび開放用SOCの少なくとも一方を出力する。このようにしたので、電池モジュール101を積極的に活用すべき状況において、電池モジュール101を十分に活用することができる。
(2)バッテリコントローラ107は、電池モジュール101の劣化状態を演算する劣化状態演算部202をさらに備える。バッテリコントローラ107は、電池モジュール101の劣化状態が所定の劣化想定値よりも重度である場合には、SOC演算部201により演算されたSOCを出力し、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度である場合には、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCを出力する。このようにしたので、電池モジュール101の劣化状態に応じて、通常のSOCまたは開放用SOCのいずれか適切な方を出力することができる。
(3)開放用SOC演算部203は、図7に示したように、所定の基準SOCよりもSOCが大きい領域では、SOCよりも小さくなるように開放用SOCを演算し、基準SOCよりもSOCが小さい領域では、SOCよりも大きくなるように開放用SOCを演算する。このようにしたので、電池モジュール101の充放電制御を行う上位コントローラ112に対して、充電時には充電余力がまだ十分にあると判断させてさらなる充電を促し、放電時には放電余力がまだ十分にあると判断させてさらなる放電を促すことができる。
(4)劣化状態演算部202は、電池モジュール101の劣化状態に応じた電池モジュール101の容量値を演算することができる。この場合、バッテリコントローラ107は、容量値の演算結果が電池モジュール101の使用履歴に応じた容量想定値よりも小さい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも重度であると判断して、SOC演算部201により演算されたSOCを出力する。一方、容量値の演算結果が容量想定値よりも大きい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度であると判断して、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCを出力する。このようにすれば、電池モジュール101の劣化状態を適切に判断し、その判断結果に応じた出力を行うことができる。
(5)また、劣化状態演算部202は、電池モジュール101の劣化状態に応じた電池モジュール101の内部抵抗値を演算することもできる。この場合、バッテリコントローラ107は、内部抵抗値の演算結果が電池モジュール101の使用履歴に応じた内部抵抗想定値よりも大きい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも重度であると判断して、SOC演算部201により演算されたSOCを出力する。一方、内部抵抗値の演算結果が内部抵抗想定値よりも小さい場合には、電池モジュール101の劣化状態が劣化想定値よりも軽度であると判断して、開放用SOC演算部203により演算された開放用SOCを出力する。このようにしても、電池モジュール101の劣化状態を適切に判断し、その判断結果に応じた出力を行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100:電池システム
101:電池モジュール
102:電流センサ
103:電圧センサ
104:温度センサ
105:漏電センサ
106A,106B:リレー
107:バッテリコントローラ
110:インバータ
111:負荷
112:上位コントローラ
201:SOC演算部
202:劣化状態演算部
203:開放用SOC演算部
204:SOC情報出力処理部

Claims (5)

  1. 二次電池のSOCを演算するSOC演算部と、
    前記二次電池の劣化状態に応じて前記二次電池の充放電電力または充放電電流を大きくするための開放用SOCを演算する開放用SOC演算部と、を備え、
    前記SOCおよび前記開放用SOCの少なくとも一方を出力する電池制御装置。
  2. 請求項1に記載の電池制御装置において、
    前記二次電池の劣化状態を演算する劣化状態演算部をさらに備え、
    前記二次電池の劣化状態が所定の劣化想定値よりも重度である場合には、前記SOCを出力し、
    前記二次電池の劣化状態が前記劣化想定値よりも軽度である場合には、前記開放用SOCを出力する電池制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電池制御装置において、
    前記開放用SOC演算部は、所定の基準SOCよりも前記SOCが大きい領域では、前記SOCよりも小さくなるように前記開放用SOCを演算し、前記基準SOCよりも前記SOCが小さい領域では、前記SOCよりも大きくなるように前記開放用SOCを演算する電池制御装置。
  4. 請求項2に記載の電池制御装置において、
    前記劣化状態演算部は、前記二次電池の劣化状態に応じた前記二次電池の容量値を演算し、
    前記容量値の演算結果が前記二次電池の使用履歴に応じた容量想定値よりも小さい場合には、前記二次電池の劣化状態が前記劣化想定値よりも重度であると判断して、前記SOCを出力し、
    前記容量値の演算結果が前記容量想定値よりも大きい場合には、前記二次電池の劣化状態が前記劣化想定値よりも軽度であると判断して、前記開放用SOCを出力する電池制御装置。
  5. 請求項2に記載の電池制御装置において、
    前記劣化状態演算部は、前記二次電池の劣化状態に応じた前記二次電池の内部抵抗値を演算し、
    前記内部抵抗値の演算結果が前記二次電池の使用履歴に応じた内部抵抗想定値よりも大きい場合には、前記二次電池の劣化状態が前記劣化想定値よりも重度であると判断して、前記SOCを出力し、
    前記内部抵抗値の演算結果が前記内部抵抗想定値よりも小さい場合には、前記二次電池の劣化状態が前記劣化想定値よりも軽度であると判断して、前記開放用SOCを出力する電池制御装置。
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