JP6011431B2 - 車両用電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電源システムに関するものである。
電源として複数の電池を並列接続して使用する技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開平11−252711号公報
ところで、並列接続された二種類の電池について、二種類の電池は、各々、出力特性等が異なり、並列接続された二種類の電池(電池群)を一つの電池とみたときには特性が劣る電池で特性が決まってしまう。
本発明の目的は、鉛蓄電池と蓄電デバイスについて個々の特性を有効に発揮させることができる車両用電源システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、少なくとも発電機能を有する発電機能付機器と、前記発電機能付機器から電力の供給を受ける充放電可能な鉛蓄電池と、前記鉛蓄電池に並列接続され、上限電圧が前記鉛蓄電池の上限電圧より高い充放電可能な蓄電デバイスと、前記鉛蓄電池の電流経路に設けられた鉛蓄電池専用開閉手段と、充放電要求電力が第1の閾値よりも小さい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を閉じるとともに、充放電要求電力が第1の閾値よりも大きい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を開く開閉制御手段と、を備え、前記第1の閾値は前記鉛蓄電池の上限電圧に基づいて決定した値であることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、開閉制御手段により、充放電要求電力が第1の閾値よりも小さい場合には鉛蓄電池専用開閉手段が閉じられるとともに、充放電要求電力が第1の閾値よりも大きい場合には鉛蓄電池専用開閉手段が開かれる。これにより、鉛蓄電池と蓄電デバイスについて個々の特性を有効に発揮させることができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の車両用電源システムにおいて、充放電要求電力が前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値を越えないように前記発電機能付機器の出力を制御する出力制御手段を更に備えるとよい。この場合、蓄電デバイスの上限電圧以下に抑えることが可能となる。
求項に記載のように、請求項2に記載の車両用電源システムにおいて、前記第2の閾値は前記蓄電デバイスの上限電圧に基づいて決定した値であるとよい。
請求項に記載の発明では、少なくとも発電機能を有する発電機能付機器と、前記発電機能付機器から電力の供給を受ける充放電可能な鉛蓄電池と、前記鉛蓄電池に並列接続され、上限電圧が前記鉛蓄電池の上限電圧より高い充放電可能な蓄電デバイスと、前記鉛蓄電池の電流経路に設けられた鉛蓄電池専用開閉手段と、充放電要求電圧が第1の閾値よりも小さい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を閉じるとともに、充放電要求電圧が第1の閾値よりも大きい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を開く開閉制御手段と、を備え、前記第1の閾値は前記鉛蓄電池の上限電圧に基づいて決定した値であることを要旨とする。
請求項に記載の発明によれば、開閉制御手段により、充放電要求電圧が第1の閾値よりも小さい場合には鉛蓄電池専用開閉手段が閉じられるとともに、充放電要求電圧が第1の閾値よりも大きい場合には鉛蓄電池専用開閉手段が開かれる。これにより、鉛蓄電池と蓄電デバイスについて個々の特性を有効に発揮させることができる。
請求項に記載のように、請求項に記載の車両用電源システムにおいて、充放電要求電圧が前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値を越えないように前記発電機能付機器の出力を制御する出力制御手段を更に備えるとよい。この場合、蓄電デバイスの上限電圧以下に抑えることが可能となる。
求項に記載のように、請求項に記載の車両用電源システムにおいて、前記第2の閾値は前記蓄電デバイスの上限電圧に基づいて決定した値であるとよい。
本発明によれば、鉛蓄電池と蓄電デバイスについて個々の特性を有効に発揮させることができる。
実施形態の車両用電源システムの電気的構成を示す図。 SOCとOCVの関係を示す図。 電流と電圧の関係を示す図。 車両用電源システムの作用を説明するためのタイムチャート。 別例の車両用電源システムの電気的構成を示す図。 他の別例の車両用電源システムの電気的構成を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態では、車両としてのハイブリッド車(HV車)の電源システムに具体化している。ハイブリッド車は、動力源としてモータとエンジンを搭載しており、これらを用いて車軸を駆動する。
図1に示すように、電源システム10は、少なくとも発電機能を有する発電機能付機器としてのモータジェネレータ(MG)20と、インバータ21と、鉛蓄電池30と、蓄電デバイスとしてのニッケル水素電池40を備えている。さらに、電源システム10は、スタータモータ50と、鉛蓄電池用負荷としての補機60と、スイッチ70と、バッテリECU(ECU;電子制御ユニット)80と、モータジェネレータECU81を備えている。
図1において、鉛蓄電池30は、起電力(開回路電圧:OCV)を発生させる部位に対する内部抵抗を有する。ニッケル水素電池40は、起電力(開回路電圧:OCV)を発生させる部位に対する内部抵抗を有する。鉛蓄電池30とニッケル水素電池40の内部抵抗の値は相違している。
モータジェネレータ20は、インバータ21と接続されている。そして、回生時にモータジェネレータ20が発電機として機能する場合には、モータジェネレータ20で発生した交流をインバータ21において直流に変換して充電用電力として鉛蓄電池30やニッケル水素電池40に供給することが可能となる。また、力行時にモータジェネレータ20でトルクを得る場合には、インバータ21において鉛蓄電池30やニッケル水素電池40の直流を交流に変換してモータジェネレータ20に供給してモータジェネレータ20により車軸を回転駆動するための回転力を得ることができるようになっている。
鉛蓄電池30は、例えば上限電圧が14.4ボルトであり、下限電圧が7.2ボルトである。また、鉛蓄電池30は、SOC(state of charge)が例えば90%以上で使用される。鉛蓄電池30の負極端子はインバータ21と接続されているとともに鉛蓄電池30の正極端子はスイッチ70を介してインバータ21と接続されている。即ち、鉛蓄電池30の電流経路にスイッチ70が設けられている。そして、充放電可能な鉛蓄電池30は、鉛蓄電池専用開閉手段としてのスイッチ70を介してモータジェネレータ20(インバータ21)から電力の供給を受ける。スイッチ70として、パワートランジスタ等の半導体スイッチング素子やリレースイッチが用いられる。
鉛蓄電池30にエンジンを始動するためのスタータモータ50が並列接続されている。また、鉛蓄電池30に補機60が並列接続されている。補機60は、ラジオ、メータ、ECU、オイルポンプ、ヘッドランプ、テールランプ等の車載用機器である。
鉛蓄電池30の負極端子とインバータ21の間において電流センサ31が設けられている。電流センサ31により鉛蓄電池30への充電電流および鉛蓄電池30からの放電電流が検出される。また、鉛蓄電池30に並列に電圧センサ32が設けられている。電圧センサ32により鉛蓄電池30の両端電圧が検出される。さらに、鉛蓄電池30には温度センサ33が設けられている。温度センサ33により鉛蓄電池30の温度が検出される。
ニッケル水素電池40は10個のセルを直列接続して構成されている。ニッケル水素電池40は、例えば上限電圧が16ボルトであり、下限電圧が9ボルトである。よって、充放電可能なニッケル水素電池40は上限電圧が鉛蓄電池30の上限電圧より高い。また、ニッケル水素電池40は、SOCが例えば20%〜80%で使用される。ニッケル水素電池40は、鉛蓄電池30に比べ充電受入性が良い。また、一般的に、ニッケル水素電池40は、鉛蓄電池30に比べて低温特性が悪いという性質がある。ニッケル水素電池40の負極端子はインバータ21と接続されているとともにニッケル水素電池40の正極端子はインバータ21と接続されている。そして、充放電可能なニッケル水素電池40はモータジェネレータ20から電力の供給を受ける。
ニッケル水素電池40の負極端子とインバータ21の間に電流センサ41が設けられている。電流センサ41によりニッケル水素電池40への充電電流およびニッケル水素電池40からの放電電流が検出される。また、ニッケル水素電池40に並列に電圧センサ42が設けられている。電圧センサ42によりニッケル水素電池40の両端電圧が検出される。さらに、ニッケル水素電池40には温度センサ43が設けられている。温度センサ43によりニッケル水素電池40の温度が検出される。
バッテリECU80には、電流センサ31、電圧センサ32、温度センサ33が接続され、各センサ31,32,33の検出信号を入力する。また、バッテリECU80には、電流センサ41、電圧センサ42、温度センサ43が接続され、各センサ41,42,43の検出信号を入力する。
バッテリECU80にはスイッチ70が接続され、バッテリECU80はスイッチ70をオンオフ(開閉)制御することができるようになっている。また、モータジェネレータECU81にはインバータ21が接続され、モータジェネレータECU81はインバータ21(モータジェネレータ20)の出力電力等を制御することができるようになっている。
モータジェネレータECU81には車両ECU82が接続されている。また、バッテリECU80には車両ECU82が接続されている。
バッテリECU80は、2つの電池(鉛蓄電池30、ニッケル水素電池40)を制御するECUである。詳しくは、バッテリECU80は、2つの電池(鉛蓄電池30、ニッケル水素電池40)のエネルギーをマネージメントする働きをするもので、電圧や電流、温度、SOCなどの情報から2つの電池(鉛蓄電池30、ニッケル水素電池40)への電力の出入りを制御する。具体的には、スイッチ70をオンオフ(開閉)制御する。つまり、スイッチ70のオンオフ制御がバッテリECU80からの信号で行われる。
モータジェネレータECU81は、モータジェネレータ20(インバータ21)を制御するECUである。モータジェネレータECU81は、車減速要求や加速要求を車両ECU82から受け、モータジェネレータ20をモータ駆動(力行)とするかジェネレータ駆動(回生)とするかを制御する。さらに、モータジェネレータECU81はバッテリECU80からの情報に基づいて電池30,40への出力を制限する。具体的には、インバータ21(モータジェネレータ20)の出力電力を制御して電池30,40への出力を制限する。
車両ECU82はモータジェネレータECU81やバッテリECU80を制御して充放電動作を行わせるようになっている。即ち、車両ECU82は、回生時に車両として回生エネルギーがどれだけか推定して走行負荷に応じた電池要求電力をモータジェネレータECU81やバッテリECU80に指令する。この指令を受けてモータジェネレータECU81はインバータ21を、また、バッテリECU80はスイッチ70を制御する。
次に、このように構成した電源システム10の作用について説明する。
バッテリECU80は、充電可能電力Winおよび放電可能電力Woutについて、制限を加えるためのWin値およびWout値を演算する。
詳しくは、バッテリECU80は、鉛蓄電池30について、電流センサ31により検出された鉛蓄電池30の充放電電流、電圧センサ32により検出された鉛蓄電池30の両端電圧、温度センサ33により検出された鉛蓄電池30の温度から、SOCを求める。SOCは電流積算で求められ、具体的には、初期SOCと充放電電流の時間積分値との和によって求められる。この電流積分によるSOCの検出は電流センサの誤差の蓄積によってずれが発生するので、ずれの補正のために図2に示すように各温度における開放電圧(OCV)とSOCの関係を予め求めておき、そのときの開放電圧(OCV)に対するSOCを求めて補正を行う。なお、OCVは、測定した電圧値Vと既知の内部抵抗Rと測定した電流値Iから、Vocv=V+RIから求める。また、電池の充放電電力を算出すべく、図3に示すように、そのときの温度とそのときのSOCにおける電流を流し始めてから所定の時間(例えば充放電の開始から10秒経過時点)における電流値と電圧値の関係を予め求めている。そして、電池の上限電圧である14.4ボルトと下限電圧である7.2ボルトに対応する充電最大電流と放電最大電流を求め、上限電圧(14.4ボルト)と充電最大電流との積算値を充電可能な電力(充電可能電力)Winとするとともに下限電圧(7.2ボルト)と放電最大電流との積算値を放電可能な電力(放電可能電力)Woutとする。
同様に、バッテリECU80は、ニッケル水素電池40について、電流センサ41により検出されたニッケル水素電池40の充放電電流、電圧センサ42により検出されたニッケル水素電池40の両端電圧、温度センサ43により検出されたニッケル水素電池40の温度から、SOCを求める。SOCは電流積算で求められ、具体的には、初期SOCと充放電電流の時間積分値との和によって求められる。この電流積分によるSOCの検出は電流センサの誤差の蓄積によってずれが発生するので、ずれの補正のために図2で示したような各温度における開放電圧(OCV)とSOCの関係を予め求めておき、そのときの開放電圧(OCV)に対するSOCを求めて補正を行う。また、電池の充放電電力を算出すべく、図3で示したようなそのときの温度とそのときのSOCにおける電流を流し始めてから所定の時間(例えば充放電の開始から10秒経過時点)における電流値と電圧値の関係を予め求めている。そして、電池の上限電圧である9ボルトと下限電圧である16ボルトに対応する充電最大電流と放電最大電流を求め、上限電圧(16ボルト)と充電最大電流との積算値を充電可能な電力(充電可能電力)Winとするとともに下限電圧(9ボルト)と放電最大電流との積算値を放電可能な電力(放電可能電力)Woutとする。
なお、Win値、Wout値の算出方法はこのようなやり方に限らず他のやり方でもよい。
バッテリECU80は、このようにして算出した鉛蓄電池30のWin値、ニッケル水素電池40のWin値、鉛蓄電池30のWout値、ニッケル水素電池40のWout値を、モータジェネレータECU81に送る。つまり、複数の電池が並列接続されて構成された電源での各電池で充放電可能な充放電可能電力(Win/Wout)を算出して得た充放電可能電力(Win/Wout)を上位ECUであるモータジェネレータECU81に渡す。
なお、バッテリECU80は、算出した鉛蓄電池30のWin値とニッケル水素電池40のWin値の和を求めるとともに鉛蓄電池30のWout値とニッケル水素電池40のWout値の和を求め、モータジェネレータECU81に送るようにしてもよい。つまり、複数の電池が並列接続されて構成された電源での充放電可能電力(Win/Wout)として、各電池で充放電可能な充放電可能電力(Win/Wout)を算出して、それらの和とし、このようにして得た充放電可能電力(Win/Wout)を上位ECUであるモータジェネレータECU81に渡すようにしてもよい。
モータジェネレータECU81やバッテリECU80は車両ECU82から電池要求電力指令を受ける。この電池要求電力(充放電要求電力)に対し制限値(制限Win,Wout)に基づいてバッテリECU80においては電池要求電力の大きさによって図1のスイッチ70(鉛蓄電池専用スイッチ70)のオンオフの制御を行うとともにモータジェネレータECU81においてはインバータ21の出力制御を行う。一例として、図4に示すような電池要求充電電力L1が要求されたとする。
図4において、横軸に時間をとり、縦軸に回生電力をとっている。この図4において、回生電力について第1の閾値Wth1と第2の閾値Wth2が設定されている。第1の閾値Wth1は、鉛蓄電池30の充電可能電力(Win)であり、鉛蓄電池30の上限電圧の14.4ボルトに相当する。第2の閾値Wth2は、ニッケル水素電池40の充電可能電力(Win)であり、ニッケル水素電池40の上限電圧の16ボルトに相当する。第1の閾値Wth1よりも小さな回生電力を第1領域Z1としている。第1の閾値Wth1から第2の閾値Wth2までの回生電力を第2領域Z2としている。第2の閾値Wth2よりも大きな回生電力を第3領域Z3としている。
バッテリECU80は電池への要求電力が第1領域Z1の範囲にある場合は、スイッチ70をオンの状態にしてインバータ21(モータジェネレータ20)からの充電電力を鉛蓄電池30およびニッケル水素電池40で受けるようにする。つまり、この第1領域Z1は、電池の上限電圧が14.4ボルトの場合のスイッチ70がオンの時に充電可能な電力の領域であり、要求電力が第1の閾値Wth1よりも小さい場合にはスイッチ70を閉じる。
また、バッテリECU80は電池への要求電力が第2領域Z2の範囲にある場合は、スイッチ70をオフの状態にしてニッケル水素電池40で充電電力を受けるようにする。つまり、第2領域Z2は、電池の上限電圧が16ボルトのときに、ニッケル水素電池40単独で充電可能な電力の領域であり、要求電力が第1の閾値Wth1よりも大きい場合にはスイッチ70を開く。詳しくは、鉛蓄電池30の上限電圧は14.4ボルトなので、14.4ボルト以上の充電はしないようにして、鉛蓄電池30の上限電圧以上の充電による劣化の促進を防止して鉛蓄電池30の短寿命化を回避する。
バッテリECU80は電池への要求電力が第3領域Z3の範囲にある場合は、スイッチ70をオフの状態にしてニッケル水素電池40で充電電力を受けるようにする。また、第3領域Z3は、ニッケル水素電池40単独で充電可能な電力範囲である第2領域Z2を越えているため、モータジェネレータECU81はインバータ21(モータジェネレータ20)からの充電電力を絞る。つまり、モータジェネレータECU81は、要求電力が第1の閾値Wth1よりも大きな第2の閾値Wth2を越えないようにモータジェネレータ20の出力を制御する。
上記のような第1領域Z1〜第3領域Z3を設定することにより、図4に示すように電池要求充電電力L1に対し制限が加わり制限後充電電力L2のようになる。
なお、充電時の説明を行ったが、放電時についても同様にしてスイッチ70のオンオフ制御およびインバータ21(モータジェネレータ20)の出力制御を行う。
一方、スタータモータ50は鉛蓄電池30で駆動される。ここで、鉛蓄電池30はニッケル水素電池40に比べ低温特性が良いのでスタータモータ50を駆動する上で好ましい。
また、補機60が鉛蓄電池30で駆動される。つまり、鉛蓄電池仕様の補機60なので鉛蓄電池30で補機60を駆動することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電源システム10の構成として、モータジェネレータ20と、鉛蓄電池30と、鉛蓄電池30に並列接続され、上限電圧が鉛蓄電池の上限電圧より高い充放電可能な蓄電デバイスとしてのニッケル水素電池40と、鉛蓄電池30の電流経路に設けられたスイッチ70と、バッテリECU80を備える。開閉制御手段としてのバッテリECU80は、充放電要求電力が第1の閾値Wth1よりも小さい場合にはスイッチ70を閉じるとともに、充放電要求電力が第1の閾値Wth1よりも大きい場合にはスイッチ70を開く。よって、スイッチ70を用いて鉛蓄電池30とニッケル水素電池40について個々の特性を有効に発揮させることができる。
(2)詳しくは、鉛蓄電池とニッケル水素電池を単に並列接続した場合にはニッケル水素電池の上限電圧は鉛蓄電池の上限電圧よりも高いが鉛蓄電池の14ボルトが上限電圧となり、図4での第1の閾値(14.4ボルト相当)以上は充電出力制限をかけることになるが、本実施形態では第2の閾値(16ボルト相当)まで広くできる。よって、ニッケル水素電池40の電圧範囲を広く使えることにより回生電力を多く回収することができる。
より具体的に説明する。例えば、鉛蓄電池とニッケル水素電池(10直列)の場合において、ニッケル水素電池の上限電圧が16ボルトなのに対して、鉛蓄電池の上限電圧は14.4ボルトである。そのため、単に並列接続しただけではニッケル水素電池+鉛蓄電池の充電が14.4ボルトに制限され、充電電力が小さくなる。
これに対し、本実施形態では、鉛蓄電池30、ニッケル水素電池40のそれぞれの電圧範囲を広範囲で使えるとともに電圧範囲に対応するSOC範囲を広範囲で使える。そのため、充放電を行う電力を大きくすることができる。詳しくは、鉛蓄電池専用のスイッチ70を設け、要求電力の大きさに応じてスイッチ70を開閉制御することにより、電池30,40を単純並列接続した場合に比べ、大きな電力を充放電することができる。具体的には、鉛蓄電池30とニッケル水素電池(10直列)40の場合において、ニッケル水素電池40を16ボルトで充電できるため大きな電力を充電することができる。
また、本実施形態ではニッケル水素電池40の電圧が16ボルトになっても、補機60にかかる電圧が16ボルトにならないため、ニッケル水素電池40の電圧を16ボルトまで上げられる。つまり、補機60の電圧範囲は16ボルト以下に設計されている車両が多く、ニッケル水素電池を16ボルトで充電できないが、本実施形態では可能となる。
(3)充放電要求電力が第1の閾値Wth1よりも大きな第2の閾値Wth2を越えないようにモータジェネレータ20の出力を制御する出力制御手段としてのモータジェネレータECU81を更に備えるので、ニッケル水素電池40の上限電圧以下に抑えることが可能となる。
(4)第1の閾値Wth1は鉛蓄電池30の上限電圧に基づいて決定した値であるので、鉛蓄電池30が上限電圧以上になることを防止できる。
(5)第2の閾値Wth2はニッケル水素電池40の上限電圧に基づいて決定した値であるので、ニッケル水素電池40が上限電圧以上になることを防止できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図1に代わり、図5に示すように、ニッケル水素電池40の電流経路に、蓄電デバイス専用開閉手段としてのスイッチ71を設けてもよい。詳しくは、鉛蓄電池30とスイッチ70の直列回路に対し、ニッケル水素電池40とスイッチ71の直列回路を並列接続する。そして、ニッケル水素電池40はスイッチ71を介してモータジェネレータ20(インバータ21)から電力の供給を受けるようにする。この場合、スイッチ71を用いてより高度な制御が可能となり、鉛蓄電池とニッケル水素電池(蓄電デバイス)について個々の特性を有効に発揮させる上でより好ましいものとなる。例えば、バッテリECU80により、ニッケル水素電池40の温度が閾値よりも高くなるとスイッチ71を開くようにすることもできる。即ち、高温時にニッケル水素電池40を動作させることで寿命が低下することがあるが、ニッケル水素電池40のスイッチ71を追加することで、寿命延伸が可能となる。
また、バッテリECU80により、スイッチ71を開けることにより鉛蓄電池30のリフレッシュ制御(定電圧充電を行った後にサルフェーション防止のために例えば20時間に1回満充電する制御)を行うが可能となる。即ち、ニッケル水素電池40のスイッチ71が無いと、鉛蓄電池30の定電圧充電を行うと、ニッケル水素電池40が過充電になる可能性があるが、これを防止することができる。また、スイッチ70,71があることにより鉛蓄電池30の下限電圧(7.2ボルト)、ニッケル水素電池40の下限電圧(9ボルト)まで使える。
また、バッテリECU80により、SOCの制御を個別に制御できる。さらに、ニッケル水素電池40を個別制御できるため、ニッケル水素電池40のSOC範囲を広く使える。
なお、スイッチ71として、パワートランジスタ等の半導体スイッチング素子やリレースイッチが用いられる。
・上記実施形態における充放電要求電力に代わり充放電要求電圧が第1の閾値よりも小さい場合にはスイッチ70を閉じるとともに、充放電要求電圧が第1の閾値よりも大きい場合にはスイッチ70を開く開閉制御手段(バッテリECU80)を備える構成としてもよい。つまり、第1の閾値、第2の閾値が上限電圧でスイッチングを行うようにしてもよい。この場合も、鉛蓄電池30とニッケル水素電池40(蓄電デバイス)について個々の特性を有効に発揮させることができる。
この構成において、充放電要求電圧が第1の閾値よりも大きな第2の閾値を越えないようにモータジェネレータ20(発電機能付機器)の出力を制御する出力制御手(モータジェネレータECU81)を更に備えるとよく、この場合、ニッケル水素電池40(蓄電デバイス)の上限電圧以下に抑えることが可能となる。
また、第1の閾値は鉛蓄電池30の上限電圧に基づいて決定した値であるとよい。
さらに、第2の閾値はニッケル水素電池40(蓄電デバイス)の上限電圧に基づいて決定した値であるとよい。
・実施形態では、バッテリECU80がスイッチ70をオンオフ(開閉)制御する構成としたが、モータジェネレータECUがスイッチ70をオンオフ(開閉)制御する構成であっても良い。また、バッテリECU80とモータジェネレータECUを統合したハイブリッドECUとして、モータジェネレータ及び電池30,40の全ての制御を行う構成としても良い。
・図5に代わり、図6に示すように、ニッケル水素電池40に、蓄電デバイス用負荷としての補機90を並列接続してもよい。ニッケル水素電池40に並列接続された補機90を更に備えると、16ボルト仕様の補機90を安定的に駆動することができる。
・蓄電デバイスはニッケル水素電池に限ることなく、鉛蓄電池よりも上限電圧が高ければ特に限定されない。例えばリチウムイオン二次電池であれば、上限電圧が16.8ボルトとして適用可能であるし、キャパシタであれば上限電圧が15ボルトとして適用可能である。上限電圧は、鉛蓄電池やニッケル水素電池、その他蓄電デバイスに対して寿命や安全を守るためにそれぞれ定められた電圧であれば良く、特に実施形態で例示した上限電圧の値に限定されない。
・モータジェネレータ20とインバータ21とを備えていたが、オルタネータ(交流発電機)とインバータを備える構成としてもよい。即ち、発電機能のみ有する機器としてもよい。この場合、スイッチ70を閉じることによりニッケル水素電池40で鉛蓄電池30を充電することができる。
10…蓄電デバイス、20…モータジェネレータ、30…鉛蓄電池、40…ニッケル水素電池、70…スイッチ、71…スイッチ、80…バッテリECU、81…モータジェネレータECU。

Claims (6)

  1. 少なくとも発電機能を有する発電機能付機器と、
    前記発電機能付機器から電力の供給を受ける充放電可能な鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に並列接続され、上限電圧が前記鉛蓄電池の上限電圧より高い充放電可能な蓄電デバイスと、
    前記鉛蓄電池の電流経路に設けられた鉛蓄電池専用開閉手段と、
    充放電要求電力が第1の閾値よりも小さい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を閉じるとともに、充放電要求電力が第1の閾値よりも大きい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を開く開閉制御手段と、
    を備え
    前記第1の閾値は前記鉛蓄電池の上限電圧に基づいて決定した値であることを特徴とする車両用電源システム。
  2. 充放電要求電力が前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値を越えないように前記発電機能付機器の出力を制御する出力制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源システム。
  3. 前記第2の閾値は前記蓄電デバイスの上限電圧に基づいて決定した値であることを特徴とする請求項2に記載の車両用電源システム。
  4. 少なくとも発電機能を有する発電機能付機器と、
    前記発電機能付機器から電力の供給を受ける充放電可能な鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に並列接続され、上限電圧が前記鉛蓄電池の上限電圧より高い充放電可能な蓄電デバイスと、
    前記鉛蓄電池の電流経路に設けられた鉛蓄電池専用開閉手段と、
    充放電要求電圧が第1の閾値よりも小さい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を閉じるとともに、充放電要求電圧が第1の閾値よりも大きい場合には前記鉛蓄電池専用開閉手段を開く開閉制御手段と、
    を備え
    前記第1の閾値は前記鉛蓄電池の上限電圧に基づいて決定した値であることを特徴とする車両用電源システム。
  5. 充放電要求電圧が前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値を越えないように前記発電機能付機器の出力を制御する出力制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の車両用電源システム。
  6. 前記第2の閾値は前記蓄電デバイスの上限電圧に基づいて決定した値であることを特徴とする請求項に記載の車両用電源システム。
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