JP2017098182A - ガス遮断器 - Google Patents

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裕明 橋本
Hiroaki Hashimoto
裕明 橋本
将直 寺田
Masanao Terada
将直 寺田
雄輝 中井
Yuki Nakai
雄輝 中井
理一 永尾
Riichi Nagao
理一 永尾
敬 飯田
Takashi Iida
敬 飯田
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Abstract

【課題】同一操作器で異なる投入時間仕様に対応可能な双方向駆動機構を有するガス遮断器を提供する。【解決手段】密封タンク内に駆動側電極と被駆動側電極を対向して設け、駆動側電極は駆動側主電極と駆動側アーク電極とを有し、被駆動側電極は被駆動側主電極と被駆動側アーク電極5とを有し、駆動側アーク電極は操作器に接続され、駆動側電極からの駆動力を受ける駆動側連結ロッド11と、駆動側連結ロッド11の動作に対して被駆動側アーク電極5に接続した被駆動側連結ロッド13とを有する双方向駆動機構部10を有するガス遮断器において、駆動側連結ロッド11ないしは被駆動側連結ロッド13を少なくとも2分割構成とする。駆動側電極側に配置した駆動ロッドの片側を駆動側電極の一部材に締結し、被駆動側電極側に配置した駆動ロッドの別な片側を着脱可能に構成する。【選択図】図8

Description

本発明は、ガス遮断器に係り、特に、電極を互いに反対方向に駆動する双方向駆動機構を適用したガス遮断器に関する。
高電圧の電力系統に用いるガス遮断器には、開極動作途中の消弧ガス圧力上昇を利用し、圧縮ガスを電極間に生じるアークに吹き付けることで電流を遮断するパッファ形と呼ばれるものが一般的に用いられている。
パッファ形ガス遮断器の遮断性能を向上させるために、従来固定されていた被駆動側の電極を駆動側電極の駆動方向と反対方向に駆動する双方向駆動方式が提案されている。
例えば、特許文献1には、ガイド内にフォーク型レバー、被駆動側電極を駆動するロッド、ロッド及びレバー動作を規定する3つのピンを収納している。ガイドは被駆動側電極の略外側に締結されている。この発明は、ガイド内部に収納したフォークの窪み部に駆動側ロッドの動きに連動したピンが接触することでフォーク型レバーが回動し、これを開閉動作方向の往復運動に変換することで、被駆動側アーク電極を駆動側電極の動作方向と反対方向に駆動するものである。フォークの窪み部からピンが離れた状態では、レバーは位置保持し、被駆動側アーク電極は静止する。
米国特許第6271494号明細書
特許文献1に記載の双方向駆動機構を用いたガス遮断器では、全ての可動部品がガイド内に収納されており、被駆動側電極の動作タイミングを調整する部分が無いため、双方向駆動機構を用いないガス遮断器と同様に、動作速度の仕様に応じて操作器構成を変更する必要があると考えられる。特許文献1では、ガイドの中にレバーを入れているため、被駆動側電極からガイドを外さないとこのような調整が出来ないし、通常は、タンク内の狭い空間でのガイドの再組み立ては容易ではない。また、各相操作型遮断器の組み立て段階で、駆動側と被駆動側のアーク電極の重なり量(ワイプ量と呼称する)が相毎に異なった場合、閉極時間がばらつくことが予想されるが、アーク電極から離れた操作器内の機構で動作時間の調整を行うため、多大な調整時間を要する可能性があった。
本発明は、以上の点に鑑み、動作タイミングを変更可能とし、双方向駆動機構を取り外すことなく閉極時間等の開閉時間を調整可能とすることを目的とする。
本発明の解決手段によると、
ガス遮断器であって、
駆動側主電極(2)と駆動側アーク電極(4)を有し、操作器(1)に接続され、密封タンク(100)内に設けられた駆動側電極と、
被駆動側主電極(3)と被駆動側アーク電極(5)を有し、密封タンク(100)内に前記駆動側電極と対向して設けられた被駆動側電極と、
双方向駆動機構部(10)と、
を備え、
前記双方向駆動機構(10)は、
前記駆動側電極からの駆動力を受ける駆動側連結ロッド(11)と、
前記被駆動側アーク電極(5)に接続された被駆動側連結ロッド(13)と、
前記駆動側連結ロッド(11)と前記被駆動側連結ロッド(13)が内部を並進自在に移動するよう保持するガイド(14)と、
前記ガイド(14)の両外側に配置され、互いにレバー固定ピン(15)により回動自在に固定され、前記被駆動側連結ロッド(13)と前記駆動側連結ロッド(11)を連結し、前記駆動側連結ロッド(11)の動作に対して前記被駆動側連結ロッド(13)を反対方向に動作させるための2つのレバー(12)と、
を有し、前記駆動側連結ロッド(11)及び前記被駆動側連結ロッド(13)のいずれか一方又は両方を分割構成とした
ことを特徴とするガス遮断器が提供される。
本発明によると、動作タイミングを変更可能とし、双方向駆動機構を取り外すことなく閉極時間等の開閉時間を調整可能とすることができる。
本発明の実施形態に係るガス遮断器の双方向駆動機構の詳細図であり、遮断器の開極状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作開始直後で被駆動側アーク電極が停止状態であることを示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作中で被駆動側アーク電極が動作開始した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作中の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作中で被駆動側アーク電極が動作終了した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作が終了した閉極状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作での駆動側及び被駆動側の電極のストローク特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の双方向駆動機構の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るガス遮断器の被駆動側連結ロッドの分割構造を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るガス遮断器を説明する。なお、以下はあくまでも実施の例であり、発明の内容を以下の記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲に記載された内容に即して種々の態様で実施することが可能である。以下の実施形態では機械的圧縮室及び熱膨張室を有する遮断器の例を挙げて説明するが、本願発明を、例えば、機械的圧縮室のみを有する遮断器に適用することも可能である。
[概要]
本実施形態では、例えば、密封タンク内に駆動側電極と被駆動側電極を対向して設け、前記駆動側電極は駆動側主電極と駆動側アーク電極とを有し、前記被駆動側電極は被駆動側主電極と被駆動側アーク電極とを有し、前記駆動側アーク電極は操作器に接続され、前記駆動側電極からの駆動力を受ける駆動側連結ロッドと、前記駆動側連結ロッドの動作に対して前記被駆動側アーク電極に接続した被駆動側連結ロッドとを有する双方向駆動機構部を有するガス遮断器において、前記駆動側連結ロッドないしは前記被駆動側連結ロッドを少なくとも2分割構成としたことを特徴とする。そして、この特徴において、駆動側電極側に配置した前記駆動ロッドの片側を前記駆動側電極の一部材に締結し、被駆動側電極側に配置した前記駆動ロッドの他側を着脱可能に構成するとよい。また、駆動側連結ロッドと被駆動側連結ロッドの並進動作をガイドで保持すると共に、前記駆動側連結ロッドを着脱するためにガイドを分割可能に構成するとよい。そして、前記駆動側連結ロッドの分割点は、遮断器の投入状態において前記被駆動側主電極の略外側に位置するように設けると共に、略凹凸状の嵌合構造とするとよい。また、前記被駆動側連結ロッドの分割点はネジ締結構造とするとよい。
図1に、本発明の実施形態におけるガス遮断器の開極状態を示す。
密封タンク100内に駆動電極と被駆動電極が同軸状に対向して設けられる。駆動側電極は駆動側主電極2と駆動側アーク電極4を有し、被駆動電極は被駆動側主電極3と被駆動側アーク電極5を有する。
密封タンク100に隣接して操作器1が設けられる。操作器1と密封タンク100内のシャフト6とが図示を略したリンク機構によって連結され、シャフト6の先端には駆動側アーク電極4が設けられる。シャフト6と駆動側アーク電極4は機械的圧縮室7及び熱膨張室9内を貫通して設けられる。
熱膨張室9の左側には駆動側主電極2及びノズル8が設けられる。駆動側アーク電極4に対向して同軸上に被駆動側アーク電極5が設けられる。被駆動側アーク電極5の一端とノズル8の先端部は双方向駆動機構部10に連結される。
図6は、本発明の実施形態に係るガス遮断器の閉極動作が終了した閉極状態を示す図である。
図6に示すように、ガス遮断器の閉極状態では操作器1の油圧やばねによる駆動源により、駆動側主電極2と被駆動側主電極3を導通させる位置に設定され、通常時の電力系統の回路を構成する。
落雷などによる短絡電流を遮断する際には、操作器1を開極方向に駆動し、シャフト6を介し駆動側主電極2と被駆動側主電極3を引き離す。その際、駆動側アーク電極4と被駆動側アーク電極5の間にアークが生成する。機械的圧縮室7による機械的な消弧ガス吹きつけと、熱膨張室9によるアーク熱を利用した消弧ガス吹きつけにより、アークを消弧することで、電流を遮断する。
このパッファ形ガス遮断器の操作エネルギーを低減するため、従来固定されていた被駆動側アーク電極を駆動側電極の駆動方向と反対方向に駆動する双方向駆動機構10を設ける。以下に、図1及び図8、図9に基づいて本発明の実施形態における双方向駆動方式について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係るガス遮断器の双方向駆動機構の分解斜視図である。
本発明の双方向駆動機構10は、図1及び図8に示すように、被駆動側連結ロッド13と駆動側連結ロッド11をガイド14で並進自在に保持しつつ、ガイド14に回動自在に設けられたレバー12により連結して構成される。
駆動側連結ロッド11は、被駆動電極側の11b、駆動電極側の11aの2分割で構成されており、被駆動電極側11bの一端には凸部11dが、駆動電極側11aの一端には凹部11cが形成されており、それらを嵌合している。なお、凸部と凹部は逆側にそれぞれ形成されてもよい。本実施形態においては駆動側連結ロッドの分割点は凹凸形状による嵌合構造としたが、他の着脱可能な接続手段、例えば水平方向からのピン締結又はネジ締結などでもよい。又は駆動側連結ロッド11を上下方向で分割して、上下方向からのピン締結構造又はネジ締結構造としてもよい。駆動側連結ロッド11bには第一溝カム16が切り込まれており、操作器1側から見て、第二直線部16C、傾斜部16B、第一直線部16Aで構成される。第一直線部16Aと第二直線部16Cは互いに異なる軸線上に設けられ、その間に傾斜部16Bが設けられる。第一溝カム16の鉛直方向の溝幅は、第二溝カム17の鉛直方向の溝幅内及び第三溝カム19の鉛直方向の溝幅内に収まるように構成する。なお、傾斜部16Bの形状は、遮断部の動作特性に応じて任意に設計することが可能であり、例えば、曲線や直線とすることが考えられる。また、第一溝カム16の第一直線部16A、第二直線部16Cの長さを変えることも考えられる。
ガイド14は、駆動側連結ロッド11及び被駆動側連結ロッド13を収納する収納部分14Aと駆動側連結ロッド11の動作方向と直交する方向の一面を並進保持する収納部分14Bを含む。本実施形態においては、ロッドの収納部分14A及び14Bを分割構成しているが、1個で構成してもよい。
ガイド14の収納部分14Aには、図8に示すように、第一溝カム16の溝幅に等しく、例えば曲線で構成される第二溝カム17が切り込まれている。なお、第二溝カム17の形状は曲線に限定されるものではなく、遮断動作特性に応じて適宜変更可能である。第一溝カム16と第二溝カム17は紙面垂直方向の積層構造を成し、両溝カムの重なり部分に可動ピン18が配され互いに可動自在に連結される。
さらに、レバー12に切り込まれた第三溝カム19に可動ピン18が通され、レバー固定ピン15を回転軸としてレバー12が回転する。このとき、可動ピン18は、第一溝カムの傾斜部16B上を移動するときに、第二溝カム17内を転がりながら移動する。この可動ピン18の移動により、第三溝カム19の内壁の片側に力が働き、レバー12の回転方向が規定される。なお、第三溝カム19の溝形状は図8に示す楕円状に限定されず、遮断動作特性に応じて適宜変更可能である。
この回転運動によりレバー12に切り込まれたレバー被駆動側孔21が被駆動側連結ロッド13に取り付けられた被駆動側移動ピン20に力を伝達することで、被駆動側アーク電極5と連結する被駆動側連結ロッド13を駆動側連結ロッド11とは反対方向に駆動する。
双方向駆動機構10と駆動側電極との連結は、例えば図1に示すように、ノズル8に締結リング22を取り付け、締結リング22に駆動側連結ロッド11aの先端部が貫通する穴を設け、駆動側締結ネジ23をナットで締め付ける構造とする。
図8に示した双方向駆動機構の分解斜視図において、レバー12はガイド14の外側に同一形状で2つ取り付けられている。本実施形態の双方向駆動機構10においては、遮断部の組み立て段階で駆動側連結ロッド11bを着脱する作業があるが、レバー12をガイド14の外側に配置することにより、ガイド14を被駆動側主電極から外すことなく駆動側連結ロッド11bを外すことができる。
可動ピン18は、ガイド14内の第二溝カム17と、駆動側連結ロッド11b内の第一溝カム16と、レバー12内の第三溝カム19を貫通する。可動ピン18は、どの部位にも固定されておらず、各溝内を自由に移動することができる。
被駆動側移動ピン20は、レバー12(レバー被駆動側孔21)と被駆動側連結ロッド13(被駆動側連結ロッド溝穴30)を貫通する。ガイド14には被駆動側移動ピン20が移動するための穴25を設けられている。
図9に、本実施形態での被駆動側ロッド13の構成を斜視図で示す。被駆動側アーク電極5の一端が被駆動側ロッド13bの一端に嵌合されている。被駆動側ロッド13bの一端に雌ネジ部分が設けられており、移動ピン12が移動する孔30を有する被駆動側ロッド13aの一端に設けられた雄ネジ部分13a1でネジ締結される。又は、向かい合う被駆動側ロッド13bの、13aのそれぞれに雄ネジ部分を設けて、図示を略したターンバックルジョイントとナットで締結する構造又はピン締結構造等の適宜の着脱可能な接続構造としてもよい。また、被駆動側ロッド13aの端面には雌ネジ部分32が設けてもよい。
なお、駆動側連結ロッド11及び又は被駆動側ロッド13は2分割構成以外にも、3以上の複数に分割する構成としてもよい。
本実施形態の双方向駆動機構10においては、遮断部の組み立て段階で駆動側連結ロッド13bを着脱する作業があるが、レバー12をガイド14の外側に配置することにより、ガイド14を被駆動側主電極から外すことなく駆動側連結ロッド13bを外すことができる。
以下、図1から図7を用いて、ガス遮断器の閉極動作途中の状態ごとに説明する。
図7は、横軸に時間をとり、縦軸に駆動側電極ストロークと被駆動側電極ストロークをとった図である。
ガス遮断機の各動作状態について、時刻fは、図1に示したように、閉極動作の開始時刻である。また、後述するように、時刻eは図2の状態、時刻dは図3の状態、時刻cは図4の状態、時刻bは図5の状態、時刻aは図6の状態、である
各時刻での両電極のストロークは、たとえば駆動側アーク電極4及び被駆動側アーク電極5の時刻fから時刻bまでのそれぞれのストロークをs4b及びs5fのように表す。ここで、駆動側アーク駆動4及び被駆動側アーク電極5におけるストロークのゼロ点は遮断器の閉極状態とする。
図2は、被駆動側アーク電極5の動作直前の状態を示す図である。時刻fから時刻eまでのストロークは駆動側アーク電極4がs4e、被駆動側アーク電極5がs5eであり、被駆動側アーク電極5は静止している。
つまり、第一溝カム16の第一直線部16Aの直線部が可動ピン18を通過する間は被駆動側アーク電極5が静止した状態を実現する(以下この状態を、間欠駆動という。)。換言すると、第一直線部16Aの長さL1を変えた駆動ロッド11bに交換することにより、閉極操作に伴う被駆動アーク電極5の動作タイミングを変更可能となる。
図3は、可動ピン18が第一溝カム16の傾斜部16Bに差し掛かり、被駆動側アーク電極5の動作開始直後の状態を示す図である。この間のストロークを示す時刻fから時刻dまでのストロークは駆動側アーク電極4がs4d(<s4e)、被駆動側アーク電極5がs5d(<s5e)であり、両電極とも動作している。このとき、可動ピン18は第一溝カム16の傾斜部16Bに差し掛かると同時に、第二溝カム17と第三溝カム19内を運動する。
図4は、可動ピン18が第一溝カム16の傾斜部16Bを抜ける手前で、被駆動側アーク電極5の動作終盤の状態を示す図である。この間のストロークを示す時刻fから時刻cまでのストロークは駆動側アーク電極4がs4c(<s4d)、被駆動側アーク電極5がs5c(<s5d)であり、両電極とも動作している。このとき、可動ピン18は第一溝カム16の連結部16Bを移動すると同時に、第二溝カム17と第三溝カム19内を移動する。
図5は、被駆動側アーク電極5の動作終了の状態を示す図である。時刻fから時刻bまでのストロークは駆動側アーク電極4がs4b(<s4c)、被駆動側アーク電極5がs5b(<s5c)であり、両電極とも移動している。このとき、可動ピン18は第一溝カムの第二直線部16Cに差し掛かると同時に、第二溝カム17と第三溝カム19内を移動する。
図6は、閉極状態を示す図である。時刻fから時刻aまでのストロークは駆動側アーク電極4がs4a(<s4b)、被駆動側アーク電極5がs5b(=0)であり、被駆動側アーク電極5は停止する。このあと、第一溝カム16の第二直線部16Cが可動ピン18を通過する間は被駆動側アーク電極5が停止したままの間欠駆動状態を実現する。
閉極動作開始後、図2の状態に至るまでは可動ピン18が第一直線部16Aを移動し、レバー12は静止している。図3、4の状態では、可動ピン18は傾斜部16Bを移動し、レバー12がレバー固定ピン15を支点に回転する。図5、6の状態では、可動ピン18は第二直線部16Cを移動し、レバー12は静止している。
図3、4に示すように、可動ピン18が傾斜部16B上を移動するときは、可動ピン18が第二溝カム17及び第三溝カム19それぞれを移動しつつ、レバー12をレバー固定ピン15に対して回転させる。
閉極動作(図1から図6)において、可動ピン18は第一直線部16A、傾斜部16B、第二直線部16Cを一方向に移動する。一方、開極動作において、可動ピン18は第二直線部16C、傾斜部16B、第一直線部16Aを一方向に移動する。
以上のように、第一溝カムの傾斜部16Bで可動ピン18が第二溝カム17によりレバー12の位置保持をすることで、レバー12を一方向に回転させ被駆動側アーク電極5が駆動側アーク電極4と反対方向に駆動され、第一溝カムの第一直線部16A、第二直線部16Cで可動ピン18が第二溝カム17及び第三溝カム19により動作を制限されることで、レバー12の回動を停止する。これにより、被駆動側アーク電極5が静止する間欠駆動状態を実現する。本実施形態では図8に示すように、第一溝カム16と第二溝カム17を可動ピン18の軸方向に重ねることで省スペースな双方向駆動機構を実現できる。
本実施形態による遮断器の組み立て段階では、密封容器100に双方向駆動機構部10を組みつけた後でも、駆動側連結ロッド11bを交換することが可能である。この点について、図6及び図8を用いて説明する。遮断器又は遮断部の組み立て・点検・交換・修理・調整等の各段階で操作器1が電気的、機械的に操作可能な状態になっていることを前提条件として、図6に示す閉極状態とする。この状態において、ガイド14から蓋部分の収納部分14Bを外す。次に可動ピン18をレバー12から外す。すると、駆動側連結ロッド11bの動きを規制する部品がないので、嵌合部の凸部11dを凹部11cから外すことによって駆動側連結ロッド11bを外すことができる。遮断器の投入仕様で閉極時間の短縮又は延長が必要な場合、溝カム16の第一直線部分16Aの長さL1を短縮又は延長した駆動側連結ロッド11bに交換することにより、ほぼ同一構成の双方向駆動機構10で異なる投入仕様の遮断器に対応することが出来る。操作器1側の変更は不要であり、遮断器の共通化が図れる。
また、各相操作型の遮断器又は遮断部の組み立て・点検・交換・修理・調整等の各段階において、遮断部ワイプ量を調整する場合は、遮断器を図1に示した開極状態として、図9に示した如く、移動ピン20をレバー12から外す。すると、被駆動側ロッド13の動きを規制する部品がないので、例えば、図示を略した先端が雄ネジ状の冶具を被駆動側ロッド13のネジ穴部32に締結すること等により、密封容器100の外部に被駆動側アーク電極5を取り出すことが可能である。そして、被駆動側ロッド13aの雄ネジ部分13a1を被駆動側ロッド13bにねじ込む長さを変えて双方向駆動機構10に被駆動側ロッド13を再組みすることによりワイプ量を調整可能となる。ないしは、長さの異なる被駆動側ロッド13aに交換してもワイプ量を調整可能である。
[実施の効果]
本実施形態によれば、双方向駆動機構を駆動する駆動側連結ロッド及び/又は被駆動側連結ロッドを分割構造としたことにより、遮断器及び/又は遮断部の組み立て・点検・交換・修理・調整等の各段階で駆動側連結ロッド及び/又は被駆動側連結ロッドの交換により被駆動側電極及び/又は電極側電極の動作タイミングを容易に変更可能であり、投入時間の仕様によらず同一の操作器で構成可能となり、遮断器の共通化を図ることが出来る。また、双方向駆動機構を取り外すことなく閉極時間の相間ばらつきを調整可能なので、調整時間を短縮できる。
[付記]
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・操作器、2・・・駆動側主電極、3・・・被駆動側主電極、4・・・駆動側アーク電極、5・・・被駆動側アーク電極、6・・・シャフト、7・・・機械的圧縮室、8・・・ノズル、9・・・熱膨張室、10・・・双方向駆動機構部、11・・・駆動側連結ロッド、12・・・レバー、13・・・被駆動側連結ロッド、14・・・ガイド、15・・・レバー固定ピン、16・・・第一溝カム、16A・・第一直線部、16B・・連結部、16C・・第二直線部、17・・・第二溝カム、18・・・可動ピン、19・・・第三溝カム、20・・・被駆動側移動ピン、21・・・レバー被駆動側ガイド溝、22・・・締結リング、24・・・摺動域、25・・・穴、30・・・被駆動側連結ロッド穴、

Claims (15)

  1. ガス遮断器であって、
    駆動側主電極と駆動側アーク電極を有し、操作器に接続され、密封タンク内に設けられた駆動側電極と、
    被駆動側主電極と被駆動側アーク電極を有し、密封タンク内に前記駆動側電極と対向して設けられた被駆動側電極と、
    双方向駆動機構部と、
    を備え、
    前記双方向駆動機構は、
    前記駆動側電極からの駆動力を受ける駆動側連結ロッドと、
    前記被駆動側アーク電極に接続された被駆動側連結ロッドと、
    前記駆動側連結ロッドと前記被駆動側連結ロッドが内部を並進自在に移動するよう保持するガイドと、
    前記ガイドの両外側に配置され、互いにレバー固定ピンにより回動自在に固定され、前記被駆動側連結ロッドと前記駆動側連結ロッドを連結し、前記駆動側連結ロッドの動作に対して前記被駆動側連結ロッドを反対方向に動作させるための2つのレバーと、
    を有し、前記駆動側連結ロッド及び前記被駆動側連結ロッドのいずれか一方又は両方を分割構成とした
    ことを特徴とするガス遮断器。
  2. 請求項1に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドは、
    2分割構成とされ、
    駆動側電極側に配置されて前記駆動側電極の一部材に締結された第一のロッド部分に対して、被駆動側電極側に配置された第二のロッド部分を着脱可能に構成したことを特徴とするガス遮断器。
  3. 請求項2に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドの分割点が遮断器の投入状態において前記被駆動側主電極の外側に配置されるように構成したことを特徴とするガス遮断器。
  4. 請求項2に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドの接続部を、嵌合構造又はネジ構造又はピン締結構造としたことを特徴とするガス遮断器。
  5. 請求項2に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドの第二のロッド部分は、第二直線部、傾斜部、第一直線部を含む第一溝カムを有し、
    第一直線部と第二直線部は駆動方向に対し互いに異なる軸線上に設けられ、その間に傾斜部が設けられたことを特徴とするガス遮断器。
  6. 請求項5に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドが有する第一溝カムと、前記ガイドが有する第二溝カムと、前記レバーが有する第三溝カムの、それぞれの内部に連通させたピンを備えたことを特徴とするガス遮断器。
  7. 請求項6に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側連結ロッドの第一溝カムの鉛直方向の溝幅は、第二溝カムの鉛直方向の溝幅内及び第三溝カムの鉛直方向の溝幅内に収まるように構成したことを特徴とするガス遮断器。
  8. 請求項2に記載のガス遮断器において、
    前記駆動側電極に設けられ、前記駆動側連結ロッドの第一のロッド部分に連結されるノズルを備え、
    操作器により前記ノズルと前記駆動側連結ロッドが駆動されることを特徴とするガス遮断器。
  9. 請求項1に記載のガス遮断器において、
    前記被駆動側連結ロッドの接続部を、嵌合構造又はネジ構造又はピン締結構造としたことを特徴とするガス遮断器。
  10. 請求項1に記載のガス遮断器において、
    前記被駆動側連結ロッドの反遮断部側に雌ネジ部を設けたことを特徴とするガス遮断器。
  11. 請求項10に記載のガス遮断器において、
    前記レバーに丸穴、前記被駆動側連結ロッドに長穴がそれぞれ設けられ、又は、前記レバーに長穴、前記被駆動側連結ロッドに丸穴がそれぞれ設けられ、
    被駆動側可動ピンが、前記レバーの穴と前記被駆動側連結ロッドの穴を貫通するように構成されたことを特徴とするガス遮断器。
  12. 請求項1に記載のガス遮断器において、
    前記ガイドは、前記駆動側連結ロッドの運動方向と直交する方向で分割可能に構成したことを特徴とするガス遮断器。
  13. 請求項12に記載のガス遮断器において、
    前記ガイドは、
    前記駆動側連結ロッドおよび前記被駆動側連結ロッドを収納する第一のガイド部分と、
    前記駆動側連結ロッドの動作方向と直交する方向の一面を並進保持する第二のガイド部分と
    を有することを特徴とするガス遮断器。
  14. 請求項13に記載のガス遮断器において、
    前記ガイドの第一のガイド部分には、前記駆動側連結ロッドの第一溝カムの溝幅に等しい第二溝カムが切り込まれ、
    第一溝カムと第二溝カムは積層構造を成し、両溝カムの重なり部分に可動ピンが配され互いに可動自在に連結されることを特徴とするガス遮断器。
  15. 請求項14に記載のガス遮断器において、
    さらに、前記レバーに切り込まれた第三溝カムに可動ピンが通され、レバー固定ピンを回転軸として前記レバーが回転することで、可動ピンは、前記駆動側連結ロッドの第一溝カムの傾斜部上を移動するときに、前記ガイドの第二溝カム内を転がりながら移動することを特徴とするガス遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019207665A1 (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 三菱電機株式会社 コントロールセンタの機能ユニット及びこれを用いたコントロールセンタ

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