JP2017097107A - 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法 - Google Patents

画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017097107A
JP2017097107A JP2015227863A JP2015227863A JP2017097107A JP 2017097107 A JP2017097107 A JP 2017097107A JP 2015227863 A JP2015227863 A JP 2015227863A JP 2015227863 A JP2015227863 A JP 2015227863A JP 2017097107 A JP2017097107 A JP 2017097107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
projection
unit
image display
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015227863A
Other languages
English (en)
Inventor
幸司 大野
Koji Ono
幸司 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2015227863A priority Critical patent/JP2017097107A/ja
Publication of JP2017097107A publication Critical patent/JP2017097107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】映像供給装置の使用態様によらず、視認性の良好な投影画像を投影する。
【解決手段】光を出射する光源30と、光源30からの光を用いて画像を形成する画像表示素子(DMD551)を有する画像表示ユニット50と、光源30からの光を画像表示ユニット50に導く照明光学系ユニット40と、画像表示ユニット50によって形成された画像を拡大投影する投影光学系ユニット60と、画像表示素子を回転させて画像を回転させる移動制御部12と、映像供給装置から該映像供給装置の使用態様の通知を受信した場合に、該使用態様の通知に基づいて、移動制御部12により画像表示素子を回転させて画像を回転させる画像制御部11と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法に関する。
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置、DVDプレーヤーなどの映像再生機器等の映像供給装置から送信される映像信号に基づいて、光源から照射される光を用いて画像表示素子(光変調素子)が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等の被投影面に投影する画像投影装置(プロジェクタ)が知られている。
画像投影装置は、多人数に対するプレゼンテーション、会議、講演会、教育現場や、サイネージなどに広く用いられているとともに、液晶パネルの高解像化、ランプの高効率化に伴う明るさの改善、低価格化などが進んでいる。
また、DMD(Digital Micro-mirror Device)を利用したDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式の画像投影装置が普及し、オフィスや学校のみならず家庭においても広くこれら画像投影装置が利用されるようになってきている。また、スクリーンなどの被投影面までの投影距離を短くした、短焦点型の画像投影装置の開発も盛んである。
このような画像投影装置において投影画像を高解像度化する場合には、画像表示素子の画素密度を上げることが考えられるが、画像表示素子の製造コストが増大することとなる。
これに対し、特許文献1には、光学素子を動かすことによって、画像表示素子の画素数を増加させることなく、疑似的に高解像度化させる画像表示装置が開示されている。
また、画像投影装置に入力される映像信号は、そのアスペクト比も様々である。通常は横長の画像であることが多いが、用途によっては、縦長の画像も使用される場合があり、入力される映像信号のアスペクト比に応じた投影画像を投影する技術が知られている。
例えば、特許文献2には、光学系によってアスペクト比及び画像の画素配置の縦横の関係を同時に変化させることで、入力された画像のアスペクト比を維持しながら画面サイズが小さくならないようにした画像投射装置が開示されている。
しかしながら、近年、スマートフォンやタブレットなど(以下、「スマートデバイス」と総称する)の普及で、スマートデバイスを画像投影装置と接続し、スマートデバイスを映像供給装置として用いるケースが増えている。
しかしながら、これまでスマートデバイスからの出力信号は、スマートデバイスの使用態様にかかわらず、横長のアスペクト比で出力されている。具体的には、スマートデバイスを縦長方向で使用していた場合、スマートデバイスから出力される映像信号は、横長の投影画面において、左右に黒帯を表示させて、画像部分を縦長に表示する画像に変換されて出力されている。
このため、画像投影装置で投影する際に、横長の映像と判断し、画像が小さくなってしまうという問題がある。例えば、特許文献2に記載の技術では、スマートデバイスとの接続の場合、縦方向での使用においても、横長のアスペクト比画像として送られてくるため、画像投影装置側では、正しいアスペクト比と判定することができないという問題がある。また、入力された信号からアスペクト比を判定するため、映像パターンによっては誤判定してしまうおそれがある。
そこで本発明は、映像供給装置の使用態様によらず、視認性の良好な投影画像を投影することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投影装置は、通信インタフェースを介して映像供給装置から映像信号を受信して、該映像信号に基づいて生成した画像を投影する画像投影装置であって、光を出射する光源と、該光源からの光を用いて画像を形成する画像表示素子を有する画像表示部と、前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、前記画像表示素子を回転させて画像を回転させる移動制御部と、前記映像供給装置から該映像供給装置の使用態様の通知を受信した場合に、該使用態様の通知に基づいて、前記移動制御部により前記画像表示素子を回転させて画像を回転させる画像制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、映像供給装置の使用態様によらず、視認性の良好な投影画像を投影することができる。
画像投影装置を例示する図である。 画像投影装置の機能構成を例示するブロック図である。 画像投影装置の光学エンジンを例示する斜視図である。 照明光学系ユニットを例示する図である。 投影光学系ユニットの内部構成を例示する図である。 画像表示ユニットを例示する斜視図である。 画像表示ユニットを例示する側面図である。 固定ユニットを例示する斜視図である。 固定ユニットを例示する分解斜視図である。 固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する図である。 固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する部分拡大図である。 トッププレートを例示する底面図である。 可動ユニットを例示する斜視図である。 可動ユニットを例示する分解斜視図である。 可動プレートを例示する斜視図である。 可動プレートが外された可動ユニットを例示する斜視図である。 可動ユニットのDMD保持構造について説明する図である。 DMDの左右方向の並進運動、上下方向の並進運動、および回転運動の説明図である。 有線通信インタフェースを用いてスマートフォンとプロジェクタと接続した画像投影システムを例示する図である。 無線通信インタフェースを用いてスマートフォンとプロジェクタと接続した画像投影システムを例示する図である。 スマートフォンを横向きに使用した場合の投影画像の説明図である。 スマートフォンを縦向きに使用した場合の投影画像の説明図である。 スマートフォンを縦向きに使用した場合であって、画像表示素子回転処理を実行した場合の投影画像の説明図である。 HDMIケーブルによる有線接続の場合の画像表示素子回転処理のシーケンス図である。 Miracast接続による無線接続の場合の画像表示素子回転処理のシーケンス図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図25に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る画像投影装置は、通信インタフェース(HDMIケーブル102、Miracast接続103)を介して映像供給装置(スマートデバイス100)から映像信号を受信して、該映像信号に基づいて生成した画像(投影画像P)を投影する画像投影装置(プロジェクタ1)であって、光を出射する光源(光源30)と、該光源からの光を用いて画像を形成する画像表示素子(DMD551)を有する画像表示部(画像表示ユニット50)と、光源からの光を画像表示部に導く照明光学部(照明光学系ユニット40)と、画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部(投影光学系ユニット60)と、画像表示素子を回転させて画像を回転させる移動制御部(移動制御部12)と、映像供給装置から該映像供給装置の使用態様の通知(傾き情報、図24、図25)を受信した場合に、該使用態様の通知に基づいて、移動制御部により画像表示素子を回転させて画像を回転させる画像制御部(画像制御部11)と、を備えるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
<画像投影装置の構成>
図1は、実施形態におけるプロジェクタ1を例示する図である。
プロジェクタ1は、画像投影装置の一例であり、出射窓3、外部I/F8を有し、投影画像を生成する光学エンジンが内部に設けられている。プロジェクタ1は、例えば外部I/F8に接続されるパソコンやデジタルカメラから映像信号が送信されると、光学エンジンが送信された映像信号に基づいて投影画像を生成し、図1に示されるように出射窓3からスクリーンSに投影画像Pを投影する。
プロジェクタ1には、投影画面の大画面化と共に、プロジェクタ外に必要とされる投影空間をできるだけ小さくできることが要請されている。近年では、光学エンジンの性能が向上し、投影距離が1〜2mで投影画像サイズが60inch〜80inchを達成できるプロジェクタ1が主流となってきている。
従来の投影距離が長いプロジェクタ1の場合には、プロジェクタ1とスクリーンSの間には会議机などがあり、会議机の後ろ側にプロジェクタ1を配置していたのが、近年では投影距離の短縮に伴い、会議机の前側に配置することが可能となり、プロジェクタ1の背後の空間を自由に活用できるようになってきた。
なお、以下に示す図面において、X1X2方向はプロジェクタ1の幅方向、Y1Y2方向はプロジェクタ1の奥行き方向、Z1Z2方向はプロジェクタ1の高さ方向である。また、以下では、プロジェクタ1の出射窓3側を上、出射窓3とは反対側を下として説明する場合がある。
図2は、実施形態におけるプロジェクタ1の機能構成を例示するブロック図である。
図2に示されるように、プロジェクタ1は、無線処理部2、電源4、メインスイッチSW5、不揮発性メモリ6、操作部7、外部I/F8、映像信号処理部9、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15を有する。
無線処理部2は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置や、スマートフォン、タブレットなどのスマートデバイス等と、無線通信インタフェースを介して無線接続され、接続された機器から送信される映像信号を受信する。
電源4は、商用電源に接続され、プロジェクタ1の内部回路用に電圧及び周波数を変換して、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15等に給電する。
メインスイッチSW5は、ユーザによるプロジェクタ1のON/OFF操作に用いられる。電源4が電源コード等を介して商用電源に接続された状態で、メインスイッチSW5がONに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を開始し、メインスイッチSW5がOFFに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を停止する。
不揮発性メモリ6は、システムコントロール部10で設定した設定内容を記憶するメモリ(NVRAMなど)であって、プロジェクタ1は、電源オフ後も前回の設定内容(言語設定など)を保存しておくことができる。
操作部7は、ユーザによる各種操作を受け付けるボタン等であり、例えばプロジェクタ1の上面に設けられている操作パネル、リモコンのキー入力部である。例えば、プロジェクタ1の各種設定や選択を行うためのメニュー画面を表示させるメニューキーなどを備えている。操作部7は、例えば投影画像の大きさ、色調、ピント調整等のユーザによる操作を受け付ける。操作部7が受け付けたユーザ操作は、システムコントロール部10に送られる。
外部I/F8は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置、DVDプレーヤーなどの映像再生機器、デジタルカメラなどの撮像装置等に接続される接続端子を有し、接続された機器から送信される映像信号を受信する。
映像信号処理部9は、外部I/F8から入力される外部機器からの映像信号を受け取り、システムコントロール部10が受け取ることができる映像信号(映像デジタル信号またはデコードされたデジタル信号)に変換する。
システムコントロール部10は、画像制御部11、移動制御部12、同期制御部13、光源制御部14を有し、プロジェクタ1の全般的な制御を行うと共に、各種の設定及び比較を行うための制御を行う。
システムコントロール部10は、マイクロコントローラ(マイコン)で構成され、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などの演算部および記憶部を備えている。CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。
画像制御部11は、無線処理部2および映像信号処理部9から入力される映像信号に基づいて光学エンジン15の画像表示ユニット50に設けられているデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device(以下、単に「DMD」という))551等を制御し、スクリーンSに投影する画像を生成する。
画像制御部11は、映像信号のタイミングに基づいて、縦と横の画素数を判定し、プロジェクタ1の出力画素数のアスペクト比に対して入力映像が最適表示になるようにスケーリングを行なう。
画像制御部11は、外部I/F8に接続される有線通信インタフェース、または、無線処理部2から無線通信インタフェースを介して、接続されたスマートデバイスに対し、当該プロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を回転可能である旨の通知(回転可能情報という)を送信するとともに、スマートデバイスからスマートデバイスの使用態様の通知(傾き情報という)の通知を受信する(詳細は後述する)。
移動制御部12は、画像表示ユニット50において移動可能に設けられている可動ユニット55を移動させ、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置を制御する。可動ユニット55は、DMD551の位置を上下左右にシフトまたは回転させる。移動制御部12は、スケーリングされた映像信号及びその同期信号を用いて、DMD551の位置を制御する。
可動ユニット55には、駆動手段としての電磁アクチュエータ(ボイスコイル、磁石)が設けられており、移動制御部12は、可動ユニット55の駆動手段に流すための電流量を制御してDMD551のシフト量を制御する。例えば、移動制御部12は、可動ユニット55の駆動手段に流すための電流制御や上下左右へのシフト量が最大になっているかどうかを検知する。
同期制御部13は、照明光学系ユニット40のカラーホイール、光源30、DMD551を同期させて駆動させることにより、時分割で各色の映像を生成する。例えば、移動制御部12がDMD551を変位させる周期と、照明光学系ユニット40のカラーホイール401を1回転させる周期と、を同期制御する。
光源制御部14は、光源30への供給電力を制御して、光源30の出力を制御する。なお、各制御部11〜14はシステムコントロール部10とは独立して設けられていてもよい。
ファン20は、システムコントロール部10に制御されて回転し、光学エンジン15の光源30を冷却する。
光学エンジン15は、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、システムコントロール部10に制御されてスクリーンSに画像を投影する。
光源30は、例えば、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、LED等であり、照明光学系ユニット40に光を照射する。本実施形態では、光源30として高圧水銀ランプ(以下、単にランプともいう)を用い、ランプは交流矩形波で駆動しており、その出力は光源制御部14により制御されている。
照明光学系ユニット40は、カラーホイール、ライトトンネル、リレーレンズ等を有し、光源30から照射された光を画像表示ユニット50に設けられているDMD551に導く。
画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。可動ユニット55は、DMD551を有し、システムコントロール部10の移動制御部12によって固定ユニット51に対する位置が制御される。DMD551は、画像表示素子の一例であり、システムコントロール部10の画像制御部11により制御され、照明光学系ユニット40によって導かれた光を変調して投影画像を生成する。
投影光学系ユニット60は、例えば複数の投射レンズ、ミラー等を有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成される画像を拡大してスクリーンSに投影する。
<光学エンジンの構成>
次に、プロジェクタ1の光学エンジン15の各部の構成について説明する。
図3は、実施形態における光学エンジン15を例示する斜視図である。光学エンジン15は、図3に示されるように、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、プロジェクタ1の内部に設けられている。
光源30は、照明光学系ユニット40の側面に設けられ、X2方向に光を照射する。照明光学系ユニット40は、光源30から照射された光を、下部に設けられている画像表示ユニット50に導く。画像表示ユニット50は、照明光学系ユニット40によって導かれた光を用いて投影画像を生成する。投影光学系ユニット60は、照明光学系ユニット40の上部に設けられ、画像表示ユニット50によって生成された投影画像をプロジェクタ1の外部に投影する。
なお、本実施形態に係る光学エンジン15は、光源30から照射される光を用いて上方に画像を投影するように構成されているが、水平方向に画像を投影するような構成であってもよい。
[照明光学系ユニット]
図4は、実施形態における照明光学系ユニット40を例示する図である。
図4に示されるように、照明光学系ユニット40は、カラーホイール401、ライトトンネル402、リレーレンズ403,404、シリンダミラー405、凹面ミラー406を有する。
カラーホイール401は、例えば、周方向の異なる部分にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のフィルタが設けられている円盤である。カラーホイール401は、高速回転することで、光源30から照射される光を、RGB各色に時分割する。
ライトトンネル402は、例えば板ガラス等の貼り合わせによって四角筒状に形成されている。ライトトンネル402は、カラーホイール401を透過したRGB各色の光を、内面で多重反射することで輝度分布を均一化してリレーレンズ403,404に導く。
リレーレンズ403,404は、ライトトンネル402から出射された光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
シリンダミラー405及び凹面ミラー406は、リレーレンズ403,404から出射された光を、画像表示ユニット50に設けられているDMD551に反射する。DMD551は、凹面ミラー406からの反射光を変調して投影画像を生成する。
[投影光学系ユニット]
図5は、実施形態における投影光学系ユニット60の内部構成を例示する図である。
図5に示されるように、投影光学系ユニット60は、投影レンズ601、折り返しミラー602、曲面ミラー603がケースの内部に設けられている。
投影レンズ601は、複数のレンズを有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成された投影画像を、折り返しミラー602に結像させる。折り返しミラー602及び曲面ミラー603は、結像された投影画像を拡大するように反射して、プロジェクタ1の外部のスクリーンS等に投影する。
[画像表示ユニット]
図6は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する斜視図である。また、図7は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する側面図である。
図6及び図7に示されるように、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。
固定ユニット51は、第1固定板としてのトッププレート511、第2固定板としてのベースプレート512を有する。固定ユニット51は、トッププレート511とベースプレート512とが所定の間隙を介して平行に設けられており、照明光学系ユニット40の下部に固定される。
可動ユニット55は、DMD551、第1可動板としての可動プレート552、第2可動板としての結合プレート553、ヒートシンク554を有し、固定ユニット51に移動可能に支持されている。
可動プレート552は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、固定ユニット51によってトッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に支持されている。
結合プレート553は、固定ユニット51のベースプレート512を間に挟んで可動プレート552に固定されている。結合プレート553は、上面側にDMD551が固定して設けられ、下面側にヒートシンク554が固定されている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、可動プレート552、DMD551、及びヒートシンク554と共に固定ユニット51に移動可能に支持されている。
DMD551は、結合プレート553の可動プレート552側の面に設けられ、可動プレート552及び結合プレート553と共に移動可能に設けられている。DMD551は、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を有する。DMD551の各マイクロミラーは、鏡面がねじれ軸周りに傾動可能に設けられており、システムコントロール部10の画像制御部11から送信される画像信号に基づいてON/OFF駆動される。
マイクロミラーは、例えば「ON」の場合には、光源30からの光を投影光学系ユニット60に反射するように傾斜角度が制御される。また、マイクロミラーは、例えば「OFF」の場合には、光源30からの光をOFF光板に向けて反射する方向に傾斜角度が制御される。
このように、DMD551は、画像制御部11から送信される画像信号によって各マイクロミラーの傾斜角度が制御され、光源30から照射されて照明光学系ユニット40を通った光を変調して投影画像を生成する。すなわち、各色の信号データに基づいて光変調を行い、時分割された各色の映像を重畳させることで、1つのカラー画像を生成している。
ヒートシンク554は、放熱手段の一例であり、少なくとも一部分がDMD551に当接するように設けられている。ヒートシンク554は、移動可能に支持される結合プレート553にDMD551と共に設けられることで、DMD551に当接して効率的に冷却することが可能になっている。このような構成により、本実施形態に係るプロジェクタ1では、ヒートシンク554がDMD551の温度上昇を抑制し、DMD551の温度上昇による動作不良や故障等といった不具合の発生が低減されている。
(固定ユニット)
図8は、実施形態における固定ユニット51を例示する斜視図である。また、図9は、実施形態における固定ユニット51を例示する分解斜視図である。
図8及び図9に示されるように、固定ユニット51は、トッププレート511、ベースプレート512を有する。
トッププレート511及びベースプレート512は、平板状部材から形成され、それぞれ可動ユニット55のDMD551に対応する位置に中央孔513,514が設けられている。また、トッププレート511及びベースプレート512は、複数の支柱515によって、所定の間隙を介して平行に設けられている。
支柱515は、図9に示されるように、上端部がトッププレート511に形成されている支柱孔516に圧入され、雄ねじ溝が形成されている下端部がベースプレート512に形成されている支柱孔517に挿入される。支柱515は、トッププレート511とベースプレート512との間に一定の間隔を形成し、トッププレート511とベースプレート512とを平行に支持する。
また、トッププレート511及びベースプレート512には、支持球体521を回転可能に保持する支持孔522,526がそれぞれ複数形成されている。
トッププレート511の支持孔522には、内周面に雌ねじ溝を有する円筒状の保持部材523が挿入される。保持部材523は、支持球体521を回転可能に保持し、位置調整ねじ524が上から挿入される。ベースプレート512の支持孔526は、下端側が蓋部材527によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。
トッププレート511及びベースプレート512の支持孔522,526に回転可能に保持される支持球体521は、それぞれトッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接し、可動プレート552を移動可能に支持する。
図10は、実施形態における固定ユニット51による可動プレート552の支持構造を説明するための図である。また、図11は、図10に示されるA部分の概略構成を例示する部分拡大図である。
図10及び図11に示されるように、トッププレート511では、支持孔522に挿入される保持部材523によって支持球体521が回転可能に保持されている。また、ベースプレート512では、下端側が蓋部材527によって塞がれている支持孔526によって支持球体521が回転可能に保持されている。
各支持球体521は、支持孔522,526から少なくとも一部分が突出するように保持され、トッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接して支持する。可動プレート552は、回転可能に設けられている複数の支持球体521により、トッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に両面から支持される。
また、トッププレート511側に設けられている支持球体521は、可動プレート552とは反対側で当接する位置調整ねじ524の位置に応じて、保持部材523の下端からの突出量が変化する。例えば、位置調整ねじ524がZ1方向に変位すると、支持球体521の突出量が減り、トッププレート511と可動プレート552との間隔が小さくなる。また、例えば、位置調整ねじ524がZ2方向に変位すると、支持球体521の突出量が増え、トッププレート511と可動プレート552との間隔が大きくなる。
このように、位置調整ねじ524を用いて支持球体521の突出量を変化させることで、トッププレート511と可動プレート552との間隔を適宜調整できる。
また、図8及び図9に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
図12は、実施形態におけるトッププレート511を例示する底面図である。図12に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
磁石531,532,533,534は、トッププレート511の中央孔513を囲むように4箇所に設けられている。磁石531,532,533,534は、それぞれ長手方向が平行になるように配置された直方体状の2つの磁石で構成され、それぞれ可動プレート552に及ぶ磁界を形成する。
磁石531,532,533,534は、それぞれ可動プレート552の上面に各磁石531,532,533,534に対向して設けられているコイルとで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
なお、上記した固定ユニット51に設けられる支柱515、支持球体521の数や位置等は、可動プレート552を移動可能に支持できればよく、本実施形態に例示される構成に限られるものではない。
(可動ユニット)
図13は、実施形態における可動ユニット55を例示する斜視図である。また、図14は、実施形態における可動ユニット55を例示する分解斜視図である。
図13及び図14に示されるように、可動ユニット55は、DMD551、可動プレート552、結合プレート553、ヒートシンク554、保持部材555、DMD基板557を有し、固定ユニット51に対して移動可能に支持されている。
可動プレート552は、上記したように、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、複数の支持球体521により表面に平行な方向に移動可能に支持される。
図15は、実施形態における可動プレート552を例示する斜視図である。
図15に示されるように、可動プレート552は、平板状の部材から形成され、DMD基板557に設けられるDMD551に対応する位置に中央孔570を有し、中央孔570の周囲にコイル581,582,583,584が設けられている。
コイル581,582,583,584は、それぞれZ1Z2方向に平行な軸を中心として電線が巻き回されることで形成され、可動プレート552のトッププレート511側の面に形成されている凹部に設けられてカバーで覆われている。コイル581,582,583,584は、それぞれトッププレート511の磁石531,532,533,534とで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
トッププレート511の磁石531,532,533,534と、可動プレート552のコイル581,582,583,584とは、可動ユニット55が固定ユニット51に支持された状態で、それぞれ対向する位置に設けられている。コイル581,582,583,584に電流が流されると、磁石531,532,533,534によって形成される磁界により、可動プレート552を移動させる駆動力となるローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、磁石531,532,533,534とコイル581,582,583,584との間で発生する駆動力としてのローレンツ力を受けて、固定ユニット51に対して、XY平面において直線的又は回転するように変位する。
各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きは、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。移動制御部12は、各コイル581,582,583,584に流す電流の大きさ及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)方向、移動量や回転角度等を制御する。
本実施形態では、第1駆動手段として、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とが、X1X2方向に対向して設けられている。コイル581及びコイル584に電流が流されると、図15に示されるようにX1方向又はX2のローレンツ力が発生する。可動プレート552は、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とにおいて発生するローレンツ力により、X1方向又はX2方向に移動する。
また、本実施形態では、第2駆動手段として、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とが、X1X2方向に並んで設けられ、磁石532及び磁石533は、磁石531及び磁石534とは長手方向が直交するように配置されている。このような構成において、コイル582及びコイル583に電流が流されると、図15に示されるようにY1方向又はY2方向のローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とにおいて発生するローレンツ力により、Y1方向又はY2方向に移動する。また、可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において回転するように変位する。
例えば、コイル582及び磁石532においてY1方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。また、コイル582及び磁石532においてY2方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位する。
また、可動プレート552には、固定ユニット51の支柱515に対応する位置に、可動範囲制限孔571が設けられている。可動範囲制限孔571は、固定ユニット51の支柱515が挿入され、例えば振動や何らかの異常等により可動プレート552が大きく移動した時に支柱515に接触することで、可動プレート552の可動範囲を制限する。
以上で説明したように、本実施形態では、システムコントロール部10の移動制御部12が、コイル581,582,583,584に流す電流の大きさや向きを制御することで、可動範囲内で可動プレート552を任意の位置に移動させることで、電磁アクチュエータとして機能させることができる。
なお、移動手段としての磁石531,532,533,534及びコイル581,582,583,584の数、位置等は、可動プレート552を任意の位置に移動させることが可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、移動手段としての磁石は、トッププレート511の上面に設けられてもよく、ベースプレート512の何れかの面に設けられてもよい。また、例えば、磁石が可動プレート552に設けられ、コイルがトッププレート511又はベースプレート512に設けられてもよい。
また、可動範囲制限孔571の数、位置及び形状等は、本実施形態に例示される構成に限られない。例えば、可動範囲制限孔571は一つであってもよく、複数であってもよい。また、可動範囲制限孔571の形状は、例えば長方形や円形等、本実施形態とは異なる形状であってもよい。
固定ユニット51によって移動可能に支持される可動プレート552の下面側(ベースプレート512側)には、図13に示されるように、結合プレート553が固定されている。結合プレート553は、平板状部材から形成され、DMD551に対応する位置に中央孔を有し、周囲に設けられている折り曲げ部分が3本のねじ591によって可動プレート552の下面に固定されている。
図16は、可動プレート552が外された可動ユニット55を例示する斜視図である。
図16に示されるように、結合プレート553には、上面側にDMD551、下面側にヒートシンク554が設けられている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、DMD551、ヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って固定ユニット51に対して移動可能に設けられている。
DMD551は、DMD基板557に設けられており、DMD基板557が保持部材555と結合プレート553との間で挟み込まれることで、結合プレート553に固定されている。保持部材555、DMD基板557、結合プレート553、ヒートシンク554は、図14及び図16に示されるように、固定部材としての段付ねじ560及び押圧手段としてのばね561によって重ねて固定されている。
図17は、実施形態における可動ユニット55のDMD保持構造について説明する図である。図17は、可動ユニット55の側面図であり、可動プレート552及び結合プレート553は図示が省略されている。
図17に示されるように、ヒートシンク554は、結合プレート553に固定された状態で、DMD基板557に設けられている貫通孔からDMD551の下面に当接する突出部554aを有する。なお、ヒートシンク554の突出部554aは、DMD基板557の下面であって、DMD551に対応する位置に当接するように設けられてもよい。
また、DMD551の冷却効果を高めるために、ヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間に弾性変形可能な伝熱シートが設けられてもよい。伝熱シートによりヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間の熱伝導性が向上し、ヒートシンク554によるDMD551の冷却効果が向上する。
上記したように、保持部材555、DMD基板557、ヒートシンク554は、段付きねじ560及びばね561によって重ねて固定されている。段付きねじ560が締められると、ばね561がZ1Z2方向に圧縮され、図17に示されるZ1方向の力F1がばね561から生じる。ばね561から生じる力F1により、ヒートシンク554はZ1方向に力F2でDMD551に押圧されることとなる。
本実施形態では、段付きねじ560及びばね561は4箇所に設けられており、ヒートシンク554にかかる力F2は、4つのばね561に生じる力F1を合成したものに等しい。また、ヒートシンク554からの力F2は、DMD551が設けられているDMD基板557を保持する保持部材555に作用する。この結果、保持部材555には、ヒートシンク554からの力F2に相当するZ2方向の反力F3が生じ、保持部材555と結合プレート553との間でDMD基板557を保持できるようになる。
段付きねじ560及びばね561には、保持部材555に生じる力F3からZ2方向の力F4が作用する。ばね561は、4箇所に設けられているため、それぞれに作用する力F4は、保持部材555に生じる力F3の4分の1に相当し、力F1と釣り合うこととなる。
また、保持部材555は、図17において矢印Bで示されるように撓むことが可能な部材で板ばね状に形成されている。保持部材555は、ヒートシンク554の突出部554aに押圧されて撓み、ヒートシンク554をZ2方向に押し返す力が生じることで、DMD551とヒートシンク554との接触をより強固に保つことができる。
可動ユニット55は、以上で説明したように、可動プレート552と、DMD551及びヒートシンク554を有する結合プレート553とが、固定ユニット51によって移動可能に支持されている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。また、可動ユニット55には、DMD551に当接するヒートシンク554が設けられており、DMD551の温度上昇に起因する動作不良や故障といった不具合の発生が防止されている。
なお、以下の説明において、X1X2方向(単にX方向とも記す)はプロジェクタ1の幅方向である左右方向、Y1Y2方向(単にY方向とも記す)はプロジェクタ1の奥行き方向である上下方向である。また、移動制御部12が変位させる対象は、可動ユニット55であるが、以下の説明では、DMD551を変位させると表現する場合もある。
図18は、DMD551の左右方向(X1X2方向)の並進運動、上下方向(Y1Y2方向)の並進運動、および回転運動の説明図である。
図18(A)は、第1駆動手段により可動プレート552を移動させて、DMD551を左右方向に並進運動(シフトともいう)させる様子を示している。
図18(B)は、第2駆動手段により可動プレート552を移動させて、DMD551を上下方向に並進運動させる様子を示している。
図18(C)は、第2駆動手段により可動プレート552を回転運動させて、DMD551を回転運動させる様子を示している。
本実施形態に係るプロジェクタ1は、少なくとも第2駆動手段により、DMD551を90°回転させることが可能となっている。これにより、通常時において、DMD551は16:9、4:3などの横長のアスペクト比として配置されるが、これを90°回転可能とすることで、9:16、3:4などの縦長のアスペクト比表示が可能となる。
なお、画像表示素子(DMD551)を回転運動させるための機構は、図6〜図18を参照して説明した上述の例に限られるものではない。また、図6〜図18に示した機構は、画像表示素子を回転運動させるための原理を説明するものであって、本実施形態では、上記のように、少なくとも画像表示素子を90°回転させることが可能なものであればよい。
また、本実施形態では、画像表示素子が並進運動および回転可能な例について説明したが、本発明は、画像表示素子が、並進運動が不可であっても、少なくとも90°の回転範囲で変位可能な機構を有している画像投影装置に適用可能である。また、本発明は、1のフレーム画像の投影において、画像表示素子をシフトさせて中間画像を作成するものではないため、必ずしも1フレーム画像の投影時間において、90°回転させるものに限られるものではなく、画像表示素子のアクチュエータとしては、種々の機構を適用することができる。
<画像投影システム>
図19および図20は、スマートデバイス100とプロジェクタ1とが接続された画像投影システム200の説明図である。画像投影システム200において、スマートデバイス100は映像(投影用画像)を供給するソース機器であり、プロジェクタ1は映像のソース機器からの映像の供給を受けるシンク機器である。
図19は、スマートデバイス100の一例としてのスマートフォン101を、有線通信インタフェースを用いて、プロジェクタ1と接続した様子を示している。
有線通信インタフェースは、例えば、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)規格のHDMIケーブル102である。HDMIケーブル102にはTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャネル、DDC(Display Data Channel)ライン、CEC(Consumer Electronics Control:家電制御)ライン、HPD(Hot Plug Detect)ライン、5Vラインなどが用意されている。CECラインは、機器間の連携動作を実現するためのCEC信号を通信するものであり、5Vラインは、外部機器から5V電源の供給するための5V信号を通信するものである。
本実施形態では、CEC機能を利用して、プロジェクタ1からスマートフォン101に対し、プロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を回転可能な構成を有していることを通知する。なお、有線通信インタフェースとして、Displayport、USBケーブルなどを用いてもよい。
図20は、スマートフォン101を、無線通信インタフェースを用いて、プロジェクタ1と接続した様子を示している。
無線通信インタフェースは、例えば、Miracast接続103(ミラキャスト接続)(登録商標)である。無線接続の場合、無線接続の完了後、プロジェクタ1からスマートフォン101に対し、プロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を回転可能な構成を有していることを通知する。
図19および図20に示すように、スマートフォン101を縦向き方向で使用している場合、スマートフォン101からは、横長のアスペクト比のフォーマットで両サイドを黒帯状とすることで縦長の画像に処理された映像信号が出力される。そして、この映像信号を受けたプロジェクタ1は、スクリーンSに両側が黒い投影画像Pの投影表示を行う。
入力された映像信号のアスペクト比から判定して切り替える方式では、このようにスマートフォン101などのスマートデバイス100との接続では、検出することができない。このため、プロジェクタ1により大画面の投影表示をしても、実際の映像部分は縮小されているため、投影領域を最大限に活かせず、ユーザにとっては視認性が良くない投影画像Pとなってしまう。
<画像表示素子回転処理>
図21は、スマートフォン101を横向きに使用した場合の投影画像Pの説明図である。図21に示すようにスマートフォン101を横向きで使用した場合は、DMD551も同じように横向きの状態(未回転の通常使用状態)でそのまま使用することで、同じアスペクト比で投影表示され、スクリーンS上に大画面で投影画像Pが投影される。
図22は、スマートフォン101を縦向きに使用した場合の投影画像Pの説明図である。図22に示すようにスマートフォン101を縦向きで使用した場合において、DMD551を未回転の通常使用状態にて使用した場合は、スマートフォン101からは、横長のアスペクト比の信号で、両サイドを黒帯とし、中央部分に縦長の画像(スマートフォン101に表示されている画像と同じアスペクト比)になるように画像処理された映像信号が出力されるため、プロジェクタ1では横長のアスペクト比の映像と判定し、図22に示すように、投影画像Pの両サイドが黒帯で中央に縦長の画像が投影表示される(図19および図20と同一の例)。この場合、スクリーンSの投影領域に対して、実際に表示される画像は小さくなってしまう。
これに対し、本実施形態では、以下に詳細を説明するように、スマートフォン101を縦向きで使用した場合には、DMD551を90°回転させることにより、図23に示すように、スマートフォン101に表示している画像のアスペクト比を維持したままの投影画像Pの投影が可能となるものである。
以下、スマートフォン101の使用態様(横向き/縦向き)を判断して、スマートフォン101が縦向きで使用された場合に、プロジェクタ1がDMD551を90°回転させる処理(以下、画像表示素子回転処理という)を説明する。
スマートフォン101は、HDMIケーブル102を用いてプロジェクタ1と接続されている場合、CEC機能により、プロジェクタ1から当該プロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を90°回転可能な機構を有している旨の通知を受ける。また、スマートフォン101は、Miracast接続103を用いてプロジェクタ1と接続されている場合、無線通信により、プロジェクタ1から当該プロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を90°回転可能な機構を有している旨の通知を受ける。
この通知を受けたスマートフォン101は、スマートフォン101を縦方向で使用している場合、スマートフォン101を縦方向で使用されている旨を通知するとともに、スマートフォン101に表示している画像のアスペクト比のまま、プロジェクタ1に対して映像信号を出力する。
プロジェクタ1では、接続されているスマートフォン101が縦方向で使用されている通知を受けた場合は、DMD551を90°回転させる制御を行う。そして、スマートフォン101から入力された画像信号について、アスペクト比をそのままの値としてスクリーンSに投影表示を行うものである。
この画像表示素子回転処理により、スクリーンSには、図23に示すように、図22に示す場合よりも黒帯部分がない分、スクリーンSの投影領域を大きくして投影画像Pを投影することが可能となる。そして、このときの投影画像Pは、スマートフォン101に表示されているアスペクト比とも同じである。
以上の処理により、サイズが大きくユーザの視認性がよい投影画像Pを表示するとともに、アスペクト比を維持することでユーザの違和感のない投影画像Pを表示することができる。
画像投影システム200が実行する画像表示素子回転処理のシーケンス図を図24及び図25に示す。図24はHDMIケーブル102による有線接続の場合、図25はMiracast接続103による無線接続の場合の説明図である。
先ず、図24を参照して、HDMIケーブル102による有線接続の場合の画像表示素子回転処理について説明する。
スマートフォン101は、プロジェクタ1から投影させたい画像(投影用画像)を表示している(S101)。一方、プロジェクタ1は、起動後にランプ点灯が完了して投影可能な状態となっている(S110)。このときのDMD551は、未回転の通常使用状態である。
そして、スマートフォン101にHDMIケーブル102を接続し(S102)、該HDMIケーブル102をプロジェクタ1と接続する(S103)。
プロジェクタ1は、5Vラインを介して5V信号を検知すると(S111:Y)、スマートフォン101との接続があったことを検知し、CECラインを介して、スマートフォン101にプロジェクタ1が画像表示素子(DMD551)を回転可能な機器である旨の情報(回転可能情報)を通知する(S112)。なお、回転可能情報の通知は、予め画像投影システム200に用いるプロジェクタ1とスマートデバイス100において、CECコマンドを定義しておくことで実現される。
スマートフォン101は、回転可能情報の通知を受けた場合(S104:Y)、CECラインを介して、プロジェクタ1に、スマートフォン101の当該時点での傾き情報(横向き/縦向き)をプロジェクタ1に通知し(S105)、また、スマートフォン101に表示している画像と同じアスペクト比で(S107)、プロジェクタ1に対して画像を出力する(S108)。
なお、プロジェクタ1から回転可能情報の通知がない場合は(S104:N)、スマートフォン101の傾きに関係なく、横長(例えば16:9)のアスペクト比になるように画像を変換して(S106)、プロジェクタ1に対して画像を出力する(S108)。
プロジェクタ1は、スマートフォン101から傾き情報の通知(S105)を受けると、傾き情報に基づいて、スマートフォン101の使用態様を判断する。スマートフォン101が横向きの場合(S113:Y)、DMD551の回転はさせず、入力された画像に対してアスペクト比を維持して投影する(S115)。この場合、図21に示した状態で投影画像Pは投影される。
一方、スマートフォン101が縦向きの場合(S113:N)、DMD551を90°回転させて(S114)、入力された画像に対してアスペクト比を維持して投影する(S116)。この場合、図23に示した状態で投影画像Pは投影される。
なお、スマートフォン101は、縦向きの場合のみ傾き情報を通知し、プロジェクタ1は傾き情報の通知を受けない場合に、スマートフォン101は横向きであることを判断してもよい。
また、スマートフォン101は、投影用画像の出力中に、横向きから縦向き、縦向きから横向きへの変化があった場合は、傾き情報を送信することが好ましい。これにより、プロジェクタ1は、投影画像Pの投影中においても、スマートフォン101の使用態様の変化に応じて、投影画像Pを回転させることができる。
次に、図25を参照して、Miracast接続103による無線接続の場合の画像表示素子回転処理について説明する。
スマートフォン101は、プロジェクタ1から投影させたい画像(投影用画像)を表示している(S201)。一方、プロジェクタ1は、起動後にランプ点灯が完了して投影可能な状態となっている(S210)。このときのDMD551は、未回転の通常使用状態である。
そして、スマートフォン101からMiracast接続103のための処理を実行し(S202)、Miracast接続103を介してプロジェクタ1と接続する(S203)。
プロジェクタ1は、Miracast接続103によるスマートフォン101との接続があったことを検知すると(S211:Y)、Miracast接続103を介して、スマートフォン101に回転可能情報を通知する(S212)。なお、回転可能情報の通知に際しては、予め画像投影システム200に用いるプロジェクタ1とスマートデバイス100において、所定のコマンドを定義しておくことで実現される。
スマートフォン101は、回転可能情報の通知を受けた場合(S204:Y)、Miracast接続103を介して、プロジェクタ1に、スマートフォン101の当該時点での傾き情報(横向き/縦向き)をプロジェクタ1に通知し(S205)、また、スマートフォン101に表示している画像と同じアスペクト比で(S207)、プロジェクタ1に対して画像を出力する(S208)。
なお、プロジェクタ1から回転可能情報の通知がない場合は(S204:N)、スマートフォン101の傾きに関係なく、横長(例えば16:9)のアスペクト比になるように画像を変換して(S206)、プロジェクタ1に対して画像を出力する(S208)。
プロジェクタ1は、スマートフォン101から傾き情報の通知(S205)を受けると、傾き情報に基づいて、スマートフォン101の使用態様を判断する。スマートフォン101が横向きの場合(S213:Y)、DMD551の回転はさせず、入力された画像に対してアスペクト比を維持して投影する(S215)。この場合、図21に示した状態で投影画像Pは投影される。
一方、スマートフォン101が縦向きの場合(S213:N)、DMD551を90°回転させて(S214)、入力された画像に対してアスペクト比を維持して投影する(S216)。この場合、図23に示した状態で投影画像Pは投影される。
以上説明したように、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス100と接続されるプロジェクタ1において、スマートデバイス100の使用態様(縦向き/横向き)に合わせて画像表示素子(DMD551)を回転させて、スマートデバイス100で表示している元画像のアスペクト比を維持して表示することで、画像を小さくさせることなく大画面での投影表示が可能となる。スマートデバイス100の使用態様に合わせて、プロジェクタ1からの投影画像Pを回転させ合わせることで、アスペクト比を変えずに最適な投影画像Pを投影することができる。よって、サイズが大きくユーザの視認性がよく、かつユーザの違和感のない投影画像Pを表示することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
また、上記実施形態では、画像投影装置は、DLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクタを例に説明したが、これに限られるものではなく、他の方式であっても、画像表示素子を回転させる構成であれば、本発明を適用することができる。
1 プロジェクタ(画像投影装置)
2 無線処理部
3 出射窓
4 電源
5 メインスイッチ
6 不揮発性メモリ
7 操作部
8 外部I/F
9 映像信号処理部
10 システムコントロール部
11 画像制御部
12 移動制御部
13 同期制御部
14 光源制御部
15 光学エンジン
20 ファン
30 光源
40 照明光学系ユニット(照明光学部)
50 画像表示ユニット(画像表示部)
51 固定ユニット
55 可動ユニット
60 投影光学系ユニット(投影光学部)
100 スマートデバイス
101 スマートフォン
102 HDMIケーブル
103 Miracast接続
200 画像投影システム
551 DMD
S スクリーン
P 投影画像
特開2007−248721号公報 特開2007−316240号公報

Claims (10)

  1. 通信インタフェースを介して映像供給装置から映像信号を受信して、該映像信号に基づいて生成した画像を投影する画像投影装置であって、
    光を出射する光源と、
    該光源からの光を用いて画像を形成する画像表示素子を有する画像表示部と、
    前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、
    前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、
    前記画像表示素子を回転させて画像を回転させる移動制御部と、
    前記映像供給装置から該映像供給装置の使用態様の通知を受信した場合に、該使用態様の通知に基づいて、前記移動制御部により前記画像表示素子を回転させて画像を回転させる画像制御部と、を備えることを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記映像供給装置に対して、該画像投影装置が前記画像表示素子を回転可能である旨の通知を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記映像供給装置から受信する前記使用態様の通知は、該映像供給装置で表示している投影用画像が縦向き、または横向きのいずれであるかを示す情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 前記画像制御部は、
    前記映像供給装置が縦向きで前記投影用画像を表示している場合は、前記移動制御部により前記画像表示素子を90°回転させることを特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。
  5. 前記画像制御部は、前記投影用画像と同じアスペクト比で画像を投影するよう制御することを特徴とする請求項3または4に記載の画像投影装置。
  6. 前記通信インタフェースは、HDMI(High Definition Multimedia Interface)であって、CEC(Consumer Electronics Control)ラインを介して、前記使用態様の通知を受信することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の画像投影装置。
  7. 請求項1から6までのいずれかに記載の画像投影装置と、
    前記映像供給装置と、が前記通信インタフェースを介して接続してなる画像投影システムであって、
    前記映像供給装置は、スマートデバイスであることを特徴とする画像投影システム。
  8. 前記映像供給装置は、
    前記画像投影装置から該画像投影装置が前記画像表示素子を回転可能である旨の通知を受信した場合に、
    前記画像投影装置に対し、該映像供給装置の使用態様の通知を送信し、
    前記投影用画像と同じアスペクト比のまま映像信号を前記画像投影装置に対して送信することを特徴とする請求項7に記載の画像投影システム。
  9. 前記映像供給装置の使用態様が変化した際に、前記画像投影装置に対し、該映像供給装置の使用態様の通知を送信することを特徴とする請求項8に記載の画像投影システム。
  10. 光を出射する光源と、
    該光源からの光を用いて画像を形成する画像表示素子を有する画像表示部と、
    前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、
    前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、を有し、
    通信インタフェースを介して映像供給装置から映像信号を受信して、該映像信号に基づいて生成した画像を投影する画像投影装置の制御方法であって、
    前記映像供給装置から該映像供給装置の使用態様の通知を受信した場合に、該使用態様の通知に基づいて、前記画像表示素子を回転させて画像を回転させることを特徴とする画像投影装置の制御方法。
JP2015227863A 2015-11-20 2015-11-20 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法 Pending JP2017097107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015227863A JP2017097107A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015227863A JP2017097107A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017097107A true JP2017097107A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58803703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015227863A Pending JP2017097107A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017097107A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3213147B1 (en) Image formation unit and image projection apparatus
US10230930B2 (en) Image projection apparatus
US20170363942A1 (en) Image projection apparatus, and control method of image projection apparatus
US10250854B2 (en) Image projection apparatus, and method of controlling image processing
JP2016110018A (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2017026803A (ja) 画像投影装置
JP2018004955A (ja) 画像投影装置及び該画像投影装置の画像投影方法
JP2016116035A (ja) 画像処理装置および画像投影システム
JP6828477B2 (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2016177148A (ja) 画像生成手段移動装置および画像投影装置
JP2017032937A (ja) 画像投影システム、画像投影装置、および画像投影方法
JP2016126096A (ja) 画像投影装置および画像投影システム
JP6547480B2 (ja) 画像投影装置及び画像投影方法
JP2017167287A (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2017097107A (ja) 画像投影装置、画像投影システム、および画像投影装置の制御方法
JP2018004760A (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2019128394A (ja) 画像投射装置、画像投射方法
JP2017161560A (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2018120086A (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP7102985B2 (ja) 光学装置、画像形成素子、及び画像投射装置
JP2017129677A (ja) 画像投影装置及び画像投影方法
JP6743528B2 (ja) 画像投影装置および画像投影装置の制御方法
JP2017026749A (ja) 画像投影装置、および画像投影装置の制御方法
JP2017009665A (ja) 画像投影装置
JP2017227715A (ja) 画像投影装置、画像投影装置の制御方法および画像投影装置の制御プログラム