JP2017097067A - 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム - Google Patents

黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2017097067A
JP2017097067A JP2015226864A JP2015226864A JP2017097067A JP 2017097067 A JP2017097067 A JP 2017097067A JP 2015226864 A JP2015226864 A JP 2015226864A JP 2015226864 A JP2015226864 A JP 2015226864A JP 2017097067 A JP2017097067 A JP 2017097067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer structure
anisotropic light
ultraviolet
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015226864A
Other languages
English (en)
Inventor
俊明 長澤
Toshiaki Nagasawa
俊明 長澤
尚 松下
Takashi Matsushita
尚 松下
健太郎 草間
Kentaro Kusama
健太郎 草間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP2015226864A priority Critical patent/JP2017097067A/ja
Publication of JP2017097067A publication Critical patent/JP2017097067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】異方性光拡散フィルム等の樹脂フィルムの黄変を抑制するための層構造及びウィンドウフィルムを提供する。【解決手段】樹脂フィルムに積層して用いられ、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である、前記樹脂フィルムの黄変抑制用層構造、及び、異方性光拡散フィルム10と、前記異方性光拡散フィルム10の少なくとも一方面上に積層された前記黄変抑制用層構造と、を備える、ウィンドウフィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルムに関する。
光の入射角度によって光の拡散性が異なる、異方性光拡散フィルムが知られている。異方性光拡散フィルムは、窓ガラスやキャッシュディスペンサーのタッチパネル等に貼着してプライバシーを保護する視野角制御フィルム、反射型液晶ディスプレイの光制御フィルム等として利用されている。
例えば、特許文献1には、異方性光拡散フィルム用組成物に対し活性エネルギー線を照射してなる異方性光拡散フィルムであって、前記異方性光拡散フィルム用組成物が、(A)成分としての下記一般式(1)で表わされるビフェニル化合物と、(B)成分としての重量平均分子量が3,000〜20,000の範囲内の値である重合性化合物と、を含むとともに、前記(A)成分の含有量を、前記(B)成分100重量部に対して、25〜400重量部の範囲内の値とすることを特徴とする異方性光拡散フィルムが記載されている。
Figure 2017097067
(一般式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立しており、R〜R10の少なくとも1つは、下記一般式(2)で表わされる置換基であり、残りは、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基およびハロゲン原子のいずれかの置換基である。)
Figure 2017097067
(一般式(2)中、R11は、水素原子またはメチル基であり、炭素数nは1〜4の整数であり、繰り返し数mは1〜10の整数である。)
特開2012−141591号公報
しかしながら、発明者らは、異方性光拡散フィルムが経時的に黄変する場合があることを見出した。そこで、本発明は、異方性光拡散フィルム等の樹脂フィルムの黄変を抑制するための層構造及びウィンドウフィルムを提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を含む。
(1)樹脂フィルムに積層して用いられ、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である、前記樹脂フィルムの黄変抑制用層構造。
(2)前記樹脂フィルムが異方性光拡散フィルムである、(1)に記載の黄変抑制用層構造。
(3)粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム、偏光フィルム、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される、(1)又は(2)に記載の黄変抑制用層構造。
(4)異方性光拡散フィルムと、前記異方性光拡散フィルムの少なくとも一方面上に積層された(1)〜(3)のいずれかに記載の黄変抑制用層構造と、を備える、ウィンドウフィルム。
本発明によれば、異方性光拡散フィルム等の樹脂フィルムの黄変を抑制するための層構造及びウィンドウフィルムを提供することができる。
(a)は異方性光拡散フィルムの平面図であり、(b)は、(a)のA−A線矢視断面図である。 異方性光拡散フィルムの製造工程を説明する図である。 実験例3の結果を示すグラフである。
[黄変抑制用層構造]
1実施形態において、本発明は、樹脂フィルムに積層して用いられ、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である、前記樹脂フィルムの黄変抑制用層構造を提供する。
実施例において後述するように、発明者らは、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である層構造を樹脂フィルムに積層することにより、樹脂フィルムの黄変を抑制することができることを見出し、本発明を完成させた。
黄変を抑制する対象となる樹脂フィルムとしては、例えば、異方性光拡散フィルムが挙げられる。異方性光拡散フィルムの詳細については後述する。発明者らは、未反応の光重合開始剤、未反応のモノマー等を含有する樹脂フィルムは、経時的に黄変する傾向にあるものと推測している。
本実施形態の黄変抑制用層構造を、上記の樹脂フィルムに積層することにより、樹脂フィルムの黄変を抑制することができる。黄変抑制用層構造は、樹脂フィルムの一方面上に積層されていてもよく、樹脂フィルムの両面上に積層されていてもよい。また、黄変抑制用層構造は、樹脂フィルムに接して積層されていてもよく、樹脂フィルムと黄変抑制用層構造との間に更に別の層が積層されていてもよい。
本明細書において、「経時的に黄変する」とは、例えば、樹脂フィルムに、分光放射照度のピークを380nmに有する紫外線を波長300〜700nmでの放射照度500W/mで100時間照射後、色差計で測定した場合のΔbが、1.5以上であることを意味する。
また、「経時的な黄変が抑制された」とは、例えば、樹脂フィルムに本実施形態の黄変抑制用層構造を積層し、分光放射照度のピークを380nmに有する紫外線を波長300〜700nmでの放射照度500W/mで100時間照射後、色差計で測定した場合のΔbが、1.5未満、好ましくは1.25未満、より好ましくは1.0未満、特に好ましくは0.5未満であることを意味する。bは、L表色系における色座標の一つであり、プラスの値は黄の度合い、マイナスの値は青の度合いを示す。
本実施形態の黄変抑制用層構造は、例えば波長300〜380nmの範囲における、全ての波長の光について、透過率が0.3%以下であることが好ましい。
本実施形態の黄変抑制用層構造は、粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム、偏光フィルム、及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるものであってもよい。
(粘着剤層)
粘着剤層としては、特に制限されず、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の粘着剤主剤に架橋剤を反応させて形成した層が挙げられる。粘着剤層には、紫外線吸収剤を添加することが好ましい。紫外線吸収剤としては、特に制限されず、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等の、通常粘着剤層に添加される紫外線吸収剤が挙げられる。波長380nmの光を吸収する効率が高い観点からは、トリアジン系の紫外線吸収剤であってもよい。
紫外線吸収剤の含有量は、粘着剤主剤(固形分)を100質量部として、固形分換算で例えば6〜30質量部であってもよく、例えば6〜20質量部であってもよく、例えば6〜10質量部であってもよい。上記の範囲であると、波長380nmの光を十分に吸収することができる傾向にある。また、紫外線吸収剤の析出を抑制しやすい傾向にある。
(紫外線吸収フィルム)
紫外線吸収フィルムとしては、例えば紫外線吸収剤が混合された樹脂フィルムが挙げられる。樹脂フィルムの材質としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、トリアセチルセルロース等が挙げられる。
(紫外線反射フィルム)
紫外線反射フィルムとしては、例えば、屈折率の異なる2種類の熱可塑性樹脂の層が交互に約50層以上積層された樹脂フィルム等が挙げられる。それぞれの屈折率を調整することにより紫外線を反射し、波長380nmの紫外線透過率が0.3%以下であることが好ましい。
(偏光フィルム)
偏光フィルム(偏光板)としては、一般的なものを用いることができ、例えば、ポリビニルアルコール系偏光子の両面に、光学的等方性フィルム、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等を貼り合わせた3層講造を有する偏光フィルムが挙げられる。偏光フィルムは、波長380nm以下の光の透過率が低いものであることが好ましい。
(組み合わせ)
本実施形態の黄変抑制用層構造は、上述した、粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム、偏光フィルムから選択される1種又は2種以上の組み合わせであってもよい。例えば、黄変抑制用層構造は、粘着剤層と紫外線吸収フィルムとから構成されていてもよく、粘着剤層と紫外線反射フィルムとから構成されていてもよく、粘着剤層と偏光フィルムとから構成されていてもよく、紫外線吸収フィルムと紫外線反射フィルムとから構成されていてもよく、紫外線吸収フィルムと偏光フィルムとから構成されていてもよく、紫外線反射フィルムと偏光フィルムとから構成されていてもよく、粘着剤層と紫外線吸収フィルムと偏光フィルムとから構成されていてもよく、粘着剤層と紫外線反射フィルムと偏光フィルムとから構成されていてもよい。
あるいは、例えば、偏光フィルムが複数積層された構成であってもよく、紫外線吸収フィルムが複数積層された構成であってもよく、紫外線反射フィルムが複数積層された構成であってもよい。実施例において後述するように、1枚の偏光フィルムでは樹脂フィルムの黄変抑制効果が小さい場合であっても、複数の偏光フィルムを積層することにより、黄変抑制効果を向上させることができる。
すなわち、本実施形態の黄変抑制用層構造は、粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム及び偏光フィルムからなる群より選択される1種の層が複数積層されたものであってもよい。あるいは、粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム及び偏光フィルムからなる群より選択される2種以上の層が複数積層されたものであってもよい。
(異方性光拡散フィルム)
ここで、図1を用いて異方性光拡散フィルムの一例について説明する。図1(a)は、異方性光拡散フィルム10の上面図(平面図)である。また、図1(b)は、図1(a)に示す異方性光拡散フィルム10のA−A線における矢視断面図である。
図1(a)に示すように、異方性光拡散フィルム10は、面方向において、相対的に屈折率が高い板状領域12と、相対的に屈折率の低い板状領域14とが、交互に平行配置されたルーバー構造13を備えている。
また、図1(b)に示すように、高屈折率の板状領域12と低屈折率の板状領域14とは、それぞれ所定厚さを有している。
これにより、入射角が光拡散入射角度領域内である場合には、入射光が異方性光拡散フィルム10によって拡散されることになると推定される。
すなわち、図1(b)に示すように、異方性光拡散フィルム10に対する入射光の入射角が、高屈折率の板状領域12と低屈折率の板状領域14の境界面13’に対し、実質的に平行に近い所定の範囲内の角度、すなわち、光拡散入射角度領域内の角度である場合には、入射光(52、54)は、ルーバー構造内の高屈折率の板状領域12内を、境界面13’で全反射を繰り返しながら通り抜けることにより、出光面側での光の進行方向が一様でなくなるものと推定される。
その結果、入射角が光拡散入射角度領域内である場合には、入射光が異方性光拡散フィルム10によって拡散されることになると推定される(52’、54’)。
なお、光拡散入射角度領域は、異方性光拡散フィルムにおけるルーバー構造の屈折率差や傾斜角等によって、その異方性光拡散フィルムごとに決定される角度領域である。
一方、異方性光拡散フィルム10に対する入射光の入射角が、光拡散入射角度領域から外れる場合には、入射光56は、異方性光拡散フィルム10によって拡散されることなく、そのまま透過するものと推定される(56’)。
[ウィンドウフィルム]
1実施形態において、本発明は、異方性光拡散フィルムと、前記異方性光拡散フィルムの少なくとも一方面上に積層された上記の黄変抑制用層構造と、を備える、ウィンドウフィルムを提供する。本実施形態のウィンドウフィルムは、異方性光拡散フィルムの黄変が抑制されている。
本実施形態のウィンドウフィルムにおいて、黄変抑制用層構造は、異方性光拡散フィルムの両面上に設けられていてもよい。また、異方性光拡散フィルムは黄変抑制用層構造と接して積層されていてもよいし、異方性光拡散フィルムと黄変抑制用層構造との間に別の層が存在していてもよい。
異方性光拡散フィルムとしては、光の入射角度によって光の拡散性が異なるフィルムであれば特に制限されないが、例えば、異方性光拡散フィルム用組成物に対し活性エネルギー線を照射してなる異方性光拡散フィルムであって、前記異方性光拡散フィルム用組成物が、(A)成分としての下記一般式(1)で表わされるビフェニル化合物と、(B)成分としての重量平均分子量が3,000〜20,000の範囲内の値である重合性化合物と、を含むとともに、前記(A)成分の含有量を、前記(B)成分100重量部に対して、25〜400重量部の範囲内の値とすることを特徴とする異方性光拡散フィルムが挙げられる。なお、本明細書において、重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定したポリスチレン換算値である。
Figure 2017097067
(一般式(1)中、R〜R10はそれぞれ独立しており、R〜R10の少なくとも1つは下記一般式(2)で表わされる置換基であり、残りは、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基およびハロゲン原子のいずれかの置換基である。)
Figure 2017097067
(一般式(2)中、R11は水素原子又はメチル基であり、nは1〜4の整数であり、mは1〜10の整数である。)
あるいは、異方性光拡散フィルム用組成物に対し活性エネルギー線を照射してなる異方性光拡散フィルムであって、前記異方性光拡散フィルム用組成物が、(A)成分としての複数の芳香環を含有する(メタ)アクリル酸エステルと、(B)成分としての重量平均分子量が3,000〜20,000の範囲内の値であるウレタン(メタ)アクリレートと、を含む異方性光拡散フィルム用組成物であって、前記(B)成分としてのウレタン(メタ)アクリレートが、構成成分として下記(a)〜(c)成分に由来し、かつ、モル比にて(a)成分:(b)成分:(c)成分=1〜5:1:1〜5の割合で構成された化合物であるとともに、前記(A)成分の含有量を、前記(B)成分100重量部に対して、25〜400重量部の範囲内の値とすることを特徴とする異方性光拡散フィルムであってもよい。
(a)脂肪族環を介してイソシアナート基を2つ含有する化合物
(b)ポリアルキレングリコール
(c)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
本実施形態のウィンドウフィルムは、例えば、剥離フィルム、黄変抑制用層構造、ポリエチレンテレフタレートフィルム、異方性光拡散フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、黄変抑制用層構造、ポリエチレンテレフタレートフィルム及びハードコート層がこの順に積層されたものであってもよい。剥離フィルム及びハードコート層としては、特に制限されず、ウィンドウフィルムに通常用いられるものを適宜用いることができる。
本実施形態のウィンドウフィルムは、例えば窓ガラスやキャッシュディスペンサーのタッチパネル等に貼着してプライバシーを保護する、視野角制御フィルムとして使用することができる。
[その他の実施形態]
1実施形態において、本発明は、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である層構造を、樹脂フィルムの少なくとも一方面上に積層する工程を含む、前記樹脂フィルムの黄変を抑制する方法を提供する。
また、1実施形態において、本発明は、樹脂フィルムの黄変を抑制するための、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である層構造の使用を提供する。
また、1実施形態において、本発明は、樹脂フィルムの黄変を抑制するための、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である層構造を提供する。
次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[製造例1]
(異方性光拡散フィルムの製造)
容器内に、重量平均分子量9,200のポリプロピレングリコール(PPG)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を、PPG:IPDI:HEMAのモル比が1:2:2となるように添加し、常法にしたがって重合させ、重量平均分子量9,900のポリエーテルウレタンメタクリレートを得た。
なお、PPG及びポリエーテルウレタンメタクリレートの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて、下記条件に沿って測定したポリスチレン換算値である。
・GPC測定装置:東ソー(株)製、HLC−8020
・GPCカラム:東ソー(株)製(以下、通過順に記載)
TSK guard column HXL−H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
次いで、得られたポリエーテルウレタンメタクリレート100質量部に対し、下記式(3)で表わされる重量平均分子量268のo−フェニルフェノキシエチルアクリレート(型式「NKエステル A−LEN−10」、新中村化学社製)100質量部と、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン10質量部とを添加した後、80℃の条件下にて加熱混合を行い、異方性光拡散フィルム用組成物を得た。
Figure 2017097067
上記の異方性光拡散フィルム用組成物からの異方性光拡散フィルムの形成は次のようにして行った。まず、上記の異方性光拡散フィルム用組成物を、厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、アプリケーターを用いて塗布した。
続いて、図2に示すような線状の高圧水銀ランプ25に集光用のコールドミラー22が付属した紫外線照射装置20(型式「ECS−4011GX」、アイグラフィックス社製)を準備した。
続いて、遮光板21及び遮光板23を設置し、上記の異方性光拡散フィルム用組成物の塗布層1の表面に照射される紫外線が、上記の透明ポリエチレンテレフタレートフィルム2及び上記の塗布層1との積層体の面に垂直な方向を0°とした場合に高圧水銀ランプ25から照射される紫外線50の照射角度幅θ3’=10°となるように設定した。このとき、塗布層1からの高圧水銀ランプ25の高さは290mmとし、ピーク照度は9mW/cmとなるように設定した。
また、遮光板23等での反射光が、紫外線照射装置20の内部で迷光となり、塗布層1の光硬化に影響を及ぼすことを防ぐため、コンベア付近にも遮光板を設け、高圧水銀ランプ25から直接発せられる紫外線50のみが、塗布層1に照射されるように設定した。
次いで、コンベアにより、塗布層1を図2における矢印Bの方向に、0.2m/分の速度にて移動させながら紫外線を照射し、異方性光拡散フィルムを得た(以下、「製造例1の異方性光拡散フィルム」という場合がある。)。製造例1の異方性光拡散フィルムは、厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルムと、当該透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に積層された、厚さ165μmの異方性光拡散層(異方性光拡散フィルム用組成物の硬化物の層)を有していた。
なお、異方性光拡散フィルムの膜厚は、定圧厚さ測定器(型式「テクロックPG−02J」、宝製作所社製)を用いて測定した。また、異方性光拡散フィルムの断面を光学デジタル顕微鏡(キーエンス社製)により観察したところ、紫外線50が最初に当たるフィルム面側のルーバー構造の傾斜角(初期傾斜角)が6.5°であった。
[実験例1]
(粘着剤層の検討)
製造例1の異方性光拡散フィルムに紫外線を照射して色味変化を検討した。具体的には、まず、表1に示す配合で紫外線吸収剤を添加したアクリル系粘着剤組成物を作製した。表1中、「UV24」はベンゾフェノン系紫外線吸収剤(商品名「サイアソーブUV24」、日本サイテック インダストリーズ社製)を表し、「チヌビン477」は、トリアジン系紫外線吸収剤(商品名「チヌビン477」、BASF社製)を表す。また、「含有量」は、アクリル系粘着剤主剤(固形分)を100質量部とした質量部(固形分換算)を表す。
続いて、厚さ3mmのガラス板に、上記のアクリル系粘着剤組成物から形成した粘着剤層を積層し、更に、上記粘着剤層上に、製造例1の異方性光拡散フィルムを、異方性光拡散フィルムを構成する透明ポリエチレンテレフタレートフィルムが上記粘着剤層と接するように積層し、それぞれ試験例1〜8の積層体を作製した。各試験例の積層体において、粘着剤層の厚さは、表1に示す通りであった。
続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、試験例1〜8の積層体のb値を測定した。続いて、試験例1〜8の各積層体のガラス板側から、耐光性試験機(商品名「紫外線フェードメーター」、型式「U48」、スガ試験機社製)を用いて、分光放射照度のピークを波長380nmに有する紫外線を、波長300〜700nmでの放射照度500W/mで100時間又は200時間照射した。続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、紫外線照射後の各積層体のb値を測定した。
表1に、紫外線を100時間又は200時間照射後の試験例1〜8の積層体のb値から、紫外線照射前の各積層体のb値を減算した値(Δb)を示す。
(粘着剤層の紫外線透過率の検討)
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、試験例1〜8の積層体と同様の粘着剤層を積層した試験片を作製した。これらの試験片について波長380nmの光の透過率を測定した。表1には、各試験片について測定した波長380nmの光の透過率も示す。
Figure 2017097067
その結果、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である粘着剤層を有する積層体は、紫外線照射後のΔbが小さく、黄変が抑制されたことが示された。
[実験例2]
(黄変抑制用層構造の検討)
構成が異なる複数の黄変抑制用層構造を形成し、波長380nmの光の透過率を測定した。
具体的には、表2に示すポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のみ、又は表2に示すポリエチレンテレフタレートフィルムに、表2に示す厚さの粘着剤層を積層した、試験例9〜26の試験片を作製し、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から波長380nmの光を照射してその透過率を測定した。
紫外線吸収フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(型式「HB3」、厚さ25μm又は50μm、帝人デュポンフィルム社製)を使用した。また、対照として、紫外線吸収剤を含有していない透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)を使用した。
表2中、「透明」は透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを表し、「吸収」は紫外線吸収フィルムを表す。
また、粘着剤層としては、紫外線吸収剤としてトリアジン系紫外線吸収剤(商品名「チヌビン477」、BASF社製)を表2に示す配合で添加したアクリル系粘着剤層を使用した。表2中、「含有量」は、粘着剤主剤(固形分)を100質量部とした質量部(固形分換算)を表す。
Figure 2017097067
その結果、ポリエチレンテレフタレートフィルムの種類により、波長380nmの光の透過率が異なることが確認された。また、ポリエチレンテレフタレートフィルムに積層する粘着剤層の厚さを変化させることにより、波長380nmの光の透過率を調整できることが明らかとなった。したがって、これらのポリエチレンテレフタレートフィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び粘着剤層の積層体を、黄変抑制用層構造として利用することができる。
[実験例3]
(偏光フィルムの検討)
偏光フィルム(型式「TD40」、富士フィルム製)について、波長300〜800nmの光の透過率を測定した。図3は測定結果を示すグラフである。波長380nmの光の透過率は9.868%であった。
続いて、厚さ1.1mmのガラス板に、紫外線吸収剤を含有しない通常のアクリル系粘着剤層(厚さ10μm)を積層し、更に、上記粘着剤層上に、製造例1の異方性光拡散フィルムを、異方性光拡散フィルムを構成する透明ポリエチレンテレフタレートフィルムが上記粘着剤層と接するように積層して、試験例27の積層体を作製した。また、試験例27と同様の積層体に、紫外線吸収剤を含有しない通常のアクリル系粘着剤層(厚さ10μm)を介して更に1〜4枚の偏光フィルムを積層して、試験例28〜31の積層体を作製した。
続いて、試験例27〜31の積層体について、偏光フィルム側から波長380nmの光を照射してその透過率を測定した。表3に結果を示す。その結果、偏光フィルムを積層することにより、波長380nmの光の透過率を低減できることが確認された。
続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、試験例27〜31の積層体のbを測定した。続いて、試験例27〜31の積層体の偏光フィルム側から、耐光性試験機(商品名「紫外線フェードメーター」、型式「U48」、スガ試験機社製)を用いて、分光放射照度のピークを波長380nmに有する紫外線を、波長300〜700nmでの放射照度500W/mで100時間照射した。続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、紫外線照射後の試験例27〜31の積層体のbを測定した。
表3に、紫外線照射後の試験例27〜31の積層体のb値から、紫外線照射前の各積層体のb値を減算した値(Δb)を示す。
Figure 2017097067
その結果、波長380nmの光の透過率が0.3%以下であった、試験例30及び31の積層体は、紫外線照射後のΔbが特に小さく、黄変が抑制されたことが示された。この結果は、偏光フィルムを黄変抑制用層構造として利用できることを示す。
[実験例4]
製造例1の異方性光拡散フィルムの異方性光拡散層上に、厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム、表4に示す粘着剤層、表4に示すポリエチレンテレフタレートフィルムをこの順で積層し、それぞれ試験例32〜49の積層体を作製した。
表4中、「透明」は透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを表し、「吸収」は紫外線吸収フィルムを表す。紫外線吸収フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(型式「HB3」、厚さ25μm又は50μm、帝人デュポンフィルム社製)を使用した。また、対照として、紫外線吸収剤を含有していない透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)を使用した。
また、粘着剤層としては、紫外線吸収剤としてトリアジン系紫外線吸収剤(商品名「チヌビン477」、BASF社製)を表4に示す配合で添加したアクリル系粘着剤層を使用した。表4中、「含有量」は、粘着剤主剤(固形分)を100質量部とした質量部(固形分換算)を表す。
続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、試験例32〜49の積層体のbを測定した。続いて、耐光性試験機(商品名「紫外線フェードメーター」、型式「U48」、スガ試験機社製)を用いて、試験例32〜49の各積層体のポリエチレンテレフタレートフィルム側(製造例1の異方性光拡散フィルムとは反対側)から、分光放射照度のピークを波長380nmに有する紫外線を、波長300〜700nmでの放射照度500W/mで200時間又は400時間照射した。続いて、色差計(型式「COH300A」、日本電色工業社製)を用いて、紫外線照射後の各積層体のbを測定した。
表4に、紫外線照射後の試験例32〜49の積層体のb値から、紫外線照射前の各積層体のb値を減算した値(Δb)を示す。
Figure 2017097067
その結果、試験例36、37、42、43、48、49の積層体は、紫外線照射後のΔbが特に小さく、黄変が抑制されたことが示された。
本発明によれば、異方性光拡散フィルム等の樹脂フィルムの黄変を抑制するための層構造及びウィンドウフィルムを提供することができる。
1…塗布層、2…ポリエチレンテレフタレートフィルム、10…異方性光拡散フィルム、12:高屈折率の板状領域、13…ルーバー構造、13’…境界面、14:低屈折率の板状領域、20…紫外線照射装置、21…遮光板、22…コールドミラー、23…遮光板、25…高圧水銀ランプ、50…紫外線、52,54,56…入射光、52’,54’,56’…出射光。

Claims (4)

  1. 樹脂フィルムに積層して用いられ、波長380nmの光の透過率が0.3%以下である、前記樹脂フィルムの黄変抑制用層構造。
  2. 前記樹脂フィルムが異方性光拡散フィルムである、請求項1に記載の黄変抑制用層構造。
  3. 粘着剤層、紫外線吸収フィルム、紫外線反射フィルム、偏光フィルム、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1又は2に記載の黄変抑制用層構造。
  4. 異方性光拡散フィルムと、前記異方性光拡散フィルムの少なくとも一方面上に積層された請求項1〜3のいずれか一項に記載の黄変抑制用層構造と、を備える、ウィンドウフィルム。
JP2015226864A 2015-11-19 2015-11-19 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム Pending JP2017097067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226864A JP2017097067A (ja) 2015-11-19 2015-11-19 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226864A JP2017097067A (ja) 2015-11-19 2015-11-19 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017097067A true JP2017097067A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58817732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015226864A Pending JP2017097067A (ja) 2015-11-19 2015-11-19 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017097067A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021138099A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 リンテック株式会社 積層体および光拡散制御フィルム
WO2023026131A1 (en) * 2021-08-23 2023-03-02 3M Innovative Properties Company Multilayer optical film and display system

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735923A (ja) * 1993-07-15 1995-02-07 Nitto Denko Corp 紫外線吸収性位相差板及び楕円偏光板並びに液晶表示装置
JP2003302629A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Daicel Chem Ind Ltd 光拡散フィルム
JP2005031610A (ja) * 2003-06-16 2005-02-03 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 偏光板
KR20080071673A (ko) * 2007-01-31 2008-08-05 동우 화인켐 주식회사 내광성 광확산판, 이를 구비한 백라이트 장치 및액정표시장치
JP2008246780A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 光学用積層ポリエステルフィルム
JP2008248131A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Lintec Corp 日射遮蔽フィルム用粘着剤及び日射遮蔽フィルム
US20100041787A1 (en) * 2006-09-06 2010-02-18 Carl Zeiss Vision Australia Holdings Limited Ultraviolet light absorbing optical elements and compositions and methods for manufacture
JP2012141591A (ja) * 2010-12-15 2012-07-26 Lintec Corp 異方性光拡散フィルム用組成物および異方性光拡散フィルム
JP2013097145A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Dainippon Printing Co Ltd Pdp用コントラスト向上フィルタ、このフィルタの製造方法およびこのフィルタを用いたプラズマディスプレイ装置
JP2014071356A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fujifilm Corp 赤外線カットフィルム、赤外線カット合わせガラスおよび赤外線カット部材
JP2014164025A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Sharp Corp 光拡散部材、光拡散部材の製造方法、及び表示装置
JP2015105368A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム
JP2015127137A (ja) * 2013-11-26 2015-07-09 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735923A (ja) * 1993-07-15 1995-02-07 Nitto Denko Corp 紫外線吸収性位相差板及び楕円偏光板並びに液晶表示装置
JP2003302629A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Daicel Chem Ind Ltd 光拡散フィルム
JP2005031610A (ja) * 2003-06-16 2005-02-03 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 偏光板
US20100041787A1 (en) * 2006-09-06 2010-02-18 Carl Zeiss Vision Australia Holdings Limited Ultraviolet light absorbing optical elements and compositions and methods for manufacture
KR20080071673A (ko) * 2007-01-31 2008-08-05 동우 화인켐 주식회사 내광성 광확산판, 이를 구비한 백라이트 장치 및액정표시장치
JP2008246780A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 光学用積層ポリエステルフィルム
JP2008248131A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Lintec Corp 日射遮蔽フィルム用粘着剤及び日射遮蔽フィルム
JP2012141591A (ja) * 2010-12-15 2012-07-26 Lintec Corp 異方性光拡散フィルム用組成物および異方性光拡散フィルム
JP2013097145A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Dainippon Printing Co Ltd Pdp用コントラスト向上フィルタ、このフィルタの製造方法およびこのフィルタを用いたプラズマディスプレイ装置
JP2014071356A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fujifilm Corp 赤外線カットフィルム、赤外線カット合わせガラスおよび赤外線カット部材
JP2014164025A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Sharp Corp 光拡散部材、光拡散部材の製造方法、及び表示装置
JP2015127137A (ja) * 2013-11-26 2015-07-09 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム
JP2015105368A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021138099A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 リンテック株式会社 積層体および光拡散制御フィルム
JP7465118B2 (ja) 2020-03-06 2024-04-10 リンテック株式会社 積層体および光拡散制御フィルム
WO2023026131A1 (en) * 2021-08-23 2023-03-02 3M Innovative Properties Company Multilayer optical film and display system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6907136B2 (ja) ハードコートフィルム、偏光板及び画像表示装置
JP5865599B2 (ja) ハードコートフィルムの製造方法
TWI578026B (zh) 各向異性光擴散膜
TWI600711B (zh) 光擴散膜用組合物和光擴散膜
TWI609905B (zh) 光擴散膜用組合物和光擴散膜
KR102001272B1 (ko) 광확산 필름의 제조 방법 및 광확산 필름
KR101646780B1 (ko) 방현성 하드코트필름 및 그것을 이용한 편광판
TW201437692A (zh) 光擴散層及光擴散膜的製造方法
TWI613465B (zh) 光擴散膜之製造方法
JP2016048290A (ja) 多角形状光拡散フィルムおよび多角形状光拡散フィルムの製造方法
KR20160040172A (ko) 외광 이용형 표시체
JP2017097067A (ja) 黄変抑制用層構造及びウィンドウフィルム
JP2018173532A (ja) プロジェクションスクリーン
US11630248B2 (en) Laminate and light diffusion control film
US11467323B2 (en) Laminate and light diffusion control film
KR20190062267A (ko) 디스플레이 패널용 시인성 개선 필름 및 이를 포함하는 디스플레이 장치
KR102473934B1 (ko) 적층체 및 적층체의 제조 방법
US20230266510A1 (en) Laminate and light diffusion control film
KR102473933B1 (ko) 적층체 및 적층체의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190813

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200310