JP2017096115A - キーインターロック装置 - Google Patents

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広貴 水島
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Abstract

【課題】電力の消費を抑えることのできるキーインターロック装置を提供する。【解決手段】キーインターロック装置は、ソレノイドの駆動を制御することで、LOCK位置、ACC位置、イグニッションON位置、及びSTART位置の順に含む複数位置に回動によって切り替え可能なイグニッションスイッチにおけるACC位置からLOCK位置への切り替えの許容又は規制を制御するソレノイド制御部を備える。キーインターロック装置は、ACC位置からSTART位置への切り替えに伴い電源の供給が可能になるイグニッション電源を備える。ソレノイド制御部は、イグニッション電源がオン状態であって車両が停止状態でない場合にソレノイドを駆動させずLOCK位置への切り替えを許容し、イグニッション電源がオフ状態であって車両が停止状態でない場合にソレノイドを駆動させてLOCK位置への切り替えを規制する。【選択図】図5

Description

本発明は、キーインターロック装置に関する。
従来、車両には、LOCK位置及びACC位置を含む複数位置への切り替えにより、エンジンの始動及び停止や、ACC電源の供給及び遮断を可能にするイグニッションスイッチが備えられる。
また、車両には、車両の安全性向上のために、走行中にイグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えを規制するキーインターロック機構が備えられる(例えば、特許文献1参照)。イグニッションスイッチは、キーインターロック機構によってLOCK位置への切り替えが規制されることによって、メカニカルキーの取り外しが不可能となる。
特許文献1では、車両の状態に応じてキーインターロック機構を構成するソレノイドへの通電状態を制御することで走行時においてイグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えを規制するキーインターロック装置を構築している。
特開2011−241586号公報
ところで、上記特許文献1に記載のキーインターロック装置では、ソレノイドが駆動されることで、イグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えを規制している。すなわち、車両が走行時であってイグニッションスイッチがACC位置であるときには、ソレノイドが継続して通電されることでイグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えが規制されている。このようにソレノイドの駆動に伴って通電を継続しなければならないので、電力の消費を抑えることが望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力の消費を抑えることのできるキーインターロック装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決するキーインターロック装置は、アクチュエータの駆動を制御することで、LOCK位置、ACC位置、イグニッションON位置、及びSTART位置の順に含む複数位置に回動によって切り替え可能なイグニッションスイッチにおける前記ACC位置から前記LOCK位置への切り替えの許容又は規制を制御する制御部を備えるキーインターロック装置であって、前記ACC位置から前記START位置への切り替えに伴い電源の供給が可能になるイグニッション電源を備え、前記制御部は、前記アクチュエータの非駆動により前記LOCK位置への切り替えを許容する一方、前記アクチュエータの駆動により前記LOCK位置への切り替えを規制するとともに、前記イグニッション電源がオン状態であって車両が停止状態でない場合に前記アクチュエータを駆動させず前記LOCK位置への切り替えを許容し、前記イグニッション電源がオフ状態であって車両が停止状態でない場合に前記アクチュエータを駆動させて前記LOCK位置への切り替えを規制することをその要旨としている。
上記構成によれば、車両が停止状態でなくて、イグニッション電源がオフ状態であるときにアクチュエータを駆動させることでイグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えを規制する。すなわち、ACC電源によらずイグニッション電源によってアクチュエータの駆動を制御するので、アクチュエータの駆動が限られた条件となり、電力消費を抑制することができる。
上記キーインターロック装置について、前記制御部は、車両が停止状態である場合に前記アクチュエータを駆動させず前記イグニッションスイッチの前記LOCK位置への切り替えを許容することが好ましい。
上記構成によれば、車両が停止状態であればイグニッションスイッチの切り替えを規制する必要がないため、アクチュエータを駆動させず、イグニッションスイッチの切り替えを許容することができる。
上記キーインターロック装置について、前記イグニッション電源のオン状態とオフ状態との境界は、前記イグニッションスイッチの前記ACC位置と前記イグニッションON位置との間に位置することが好ましい。
上記構成によれば、イグニッションスイッチのACC位置とイグニッションON位置との間にイグニッション電源のオン状態とオフ状態との境界が位置するので、イグニッションスイッチをLOCK位置側へ回したときにACC位置に到達する前にイグニッション電源がオフ状態となり、条件に一致すればアクチュエータの駆動を開始することができる。
上記キーインターロック装置について、車両の前記停止状態は、シフト位置がパーキング位置である状態であることが好ましい。
上記構成によれば、シフト位置がパーキング位置であるときに車両が停止状態であるので、シフト位置が車両の停止状態でない上にイグニッション電源がオフ状態となるときにアクチュエータを駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
上記キーインターロック装置について、車両の前記停止状態は、車両の速度がゼロ又は所定の低速度未満である状態であることが好ましい。
上記構成によれば、車両の速度がゼロ又は所定の低速度未満ではないときには車両が確実に停止状態でないので、車両の速度が車両の停止状態でない上にイグニッション電源がオフ状態となるときにアクチュエータを駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
本発明によれば、電力の消費を抑えることができる。
キーインターロック装置を示す斜視図。 キーインターロック装置のロック状態を示す図。 各種電源の供給及び遮断のタイミングを示す図。 キーインターロック装置のアンロック状態を示す図。 キーインターロック装置の制御対応を示す図。
以下、図1〜図5を参照して、キーインターロック装置の一実施形態について説明する。キーインターロック装置には、ステアリングシャフトの回転を規制又は解除するステアリングロック装置が備えられている。
図1に示すように、キーインターロック装置は、イグニッションスイッチ(IGSW)22とキーインターロック機構40とを備えている。イグニッションスイッチ22は、車両のメカニカルキーがキーシリンダ20に挿入されて回転操作されることにより車両のエンジンの始動及び停止や、車両における電装部(アクセサリー:ACC)へ電源を供給及び遮断を可能にする。こういった車両における電装部への電源の供給及び遮断に関わっては、ACC電源10の供給及び遮断が行われる。また、エンジンの始動及び停止に関わっては、イグニッション電源11やエンジン始動時にセルモーターの駆動に用いられるスタータ電源12の供給及び遮断が行われる(図2参照)。
キーインターロック装置は、キーシリンダ20内の先端周辺に配されるイグニッションロータ(IGロータ)21を備える。IGロータ21の先端には、車両のメカニカルキーが挿入されるキー挿入部21aが形成される。また、IGロータ21の奥方には、複数の固定接点を有するIGSW22が設けられる。また、IGロータ21とIGSW22との間には、IGロータ21と一体に回動(回転動作)可能に連結されるカムシャフト30が設けられる。カムシャフト30は、回動することで可動する可動接点を有し、IGSW22の固定接点との間で電気的な接点状態を切り替える。
そして、キーシリンダ20に車両のメカニカルキーがキー挿入部21aに挿入されて回動操作されることによりIGロータ21が回動される。このIGロータ21の回動に伴いカムシャフト30が回動され、IGSW22との間で可動接点と固定接点との接点状態が切り替えられる。このように、カムシャフト30のロータ位置に基づくIGSW22との接点状態に応じて、ACC電源10、イグニッション電源11、及びスタータ電源12の供給及び遮断が切り替えられる。キーシリンダ20は、鍵が一致するメカニカルキーが挿入されたときのみ回動可能となる。
図2に示すように、カムシャフト30は、そのロータ位置に基づきLOCK位置、ACC位置、ON位置、及びSTART位置の順に含む複数位置の切り替え位置を規定する。
具体的に、基準位置(図2中、カムシャフト30の回動中心から下方)にカムシャフト30の「LOCK」が一致するロータ位置を「LOCK位置」という。この「LOCK位置」では、キーシリンダ20に対して車両のメカニカルキーを抜き挿し可能にし、ACC電源10、イグニッション電源11、及びスタータ電源12が遮断される接点状態となる。
また、基準位置にカムシャフト30の「ACC」が一致するロータ位置を「ACC位置」という。この「ACC位置」では、キーシリンダ20に挿入された車両のメカニカルキーが回転操作可能であって、ACC電源10が供給され、イグニッション電源11及びスタータ電源12が遮断される接点状態となる。なお、「ACC位置」は、車両のメカニカルキーを「LOCK位置」から55°回転操作(図1中、時計回り方向)することで切り替わる。
また、基準位置にカムシャフト30の「ON」が一致するロータ位置を「ON位置」という。この「ON位置」では、キーシリンダ20に挿入された車両のメカニカルキーが回転操作可能であって、ACC電源10及びイグニッション電源11が供給され、スタータ電源12が遮断される接点状態となる。なお、「ON位置」は、車両のメカニカルキーを「ACC位置」から35°(「LOCK位置」から90°)回転操作(図1中、時計回り方向)することで切り替わる。
また、基準位置にカムシャフト30の「START」が一致するロータ位置を「START位置」という。この「START位置」では、キーシリンダ20に挿入された車両のメカニカルキーが回転操作可能であって、イグニッション電源11及びスタータ電源12が供給され、ACC電源10が遮断される接点状態となる。なお、「START位置」は、車両のメカニカルキーを「ON位置」から35°(「LOCK位置」から125°、「ACC位置」から70°)回転操作(図1中、時計回り方向)することで切り替わる。
また、図3に示すように、それぞれの接点状態は、組み付けの誤差やキーシリンダ20と可動接点(カムシャフト30)の角度ずれを吸収するように、ある程度の幅をもって接点状態が維持されうる。
具体的には、ACC電源10は、「LOCK位置」と「ACC位置」との間から「ON位置」と「START位置」との間までにオン状態が設定されている。ACC電源10は、「LOCK位置」と「ACC位置」との間、すなわち「LOCK位置」から車両のメカニカルキーを約30°回転操作したあたりで、ACC電源10の遮断(オフ状態)と供給(オン状態)との境界PaとなるようにIGSW22の固定接点が設定される。ACC電源10は、「ON位置」と「START位置」との間、すなわち「ON位置」から車両のメカニカルキーを約15°回転操作したあたりで、ACC電源10の供給(オン状態)と遮断(オフ状態)との境界PbとなるようにIGSW22の固定接点が設定される。
また、イグニッション電源11は、「ACC位置」と「ON位置」との間から「START位置」までにオン状態が設定されている。イグニッション電源11は、「ACC位置」と「ON位置」との間、すなわち「ACC位置」から車両のメカニカルキーを約15°回転操作したあたりで、イグニッション電源11の遮断(オフ状態)と供給(オン状態)との境界PcとなるようにIGSW22の固定接点が設定される。
また、スタータ電源12は、「ON位置」と「START位置」との間から「START位置」までにオン状態が設定されている。スタータ電源12は、「ON位置」と「START位置」との間、すなわち「ON位置」から車両のメカニカルキーを約21°回転操作したあたりで、スタータ電源12の遮断(オフ状態)と供給(オン状態)との境界PdとなるようにIGSW22の固定接点が設定される。
図1に示すように、インターロック装置に備えられるステアリングロック装置60は、カムシャフト30に連動して図示しないステアリングシャフトの回動を規制又は許容する。ステアリングロック装置60は、ステアリングシャフトに嵌合するロック部材61と、ロック部材61をステアリングシャフト側に付勢する付勢ばね62とを備えている。カムシャフト30が「LOCK位置」以外に位置するときに、ロック部材61は付勢ばね62によって付勢されてステアリングシャフトに嵌合する。一方、カムシャフト30が「LOCK位置」に位置するときには、ロック部材61はカムシャフト30によってステアリングシャフトから離間する方向に変位されてステアリングシャフトの回動が許容される。
図4に示すように、各接点状態を規定するカムシャフト30の周方向には、その一部に亘って径方向外側に扇状の規制部31が延設される。規制部31は、カムシャフト30の「ACC位置」から「LOCK位置」を跨いだ(超えた)位置に対応して形成される。なお、規制部31は、カムシャフト30の延伸方向に対しては延伸方向全体に亘り形成されてもよいし、その一部に亘って形成されてもよい。
キーインターロック機構40は、カムシャフト30の径方向に対して突出及び没入する棒状のストッパピン41aを有するソレノイド41を備えている。ソレノイド41は、吸引型であって、アクチュエータに相当する。ソレノイド41は、ストッパピン41aの動作方向が基準位置と一致するように組み付けられる。ストッパピン41aには、ストッパピン41aが没入するように付勢する戻しばね43が設けられている。すなわち、ストッパピン41aは、ソレノイド41による吸引によって突出し、ソレノイド41による吸引がなくなると戻しばね43によって没入する。
ストッパピン41aは、突出した状態でカムシャフト30の規制部31に当接することでカムシャフト30が「LOCK位置」へ回動することを規制する。この状態をインターロック装置のロック状態とする。カムシャフト30が「ACC位置」から10°回転した時点でカムシャフト30の規制部31がストッパピン41aに接触するように設定されている(図2参照)。
また、キーインターロック装置は、ソレノイド41と電気的に接続されるとともに、ソレノイド41への電源供給を制御することによりソレノイド41を駆動してストッパピン41aの動作を制御する制御部としてのソレノイド制御部50を備えている。ソレノイド制御部50は、ACC電源10、イグニッション電源11、及びスタータ電源12と電気的に接続されている。そして、ソレノイド制御部50は、ソレノイド41を駆動するための駆動電力をACC電源10から確保する。
また、ソレノイド制御部50には、IGロータ21、すなわちカムシャフト30のロータ位置を検出する回転角センサ51が接続される。また、ソレノイド制御部50には、車両の自動変速器のシフト位置を検出するポジションセンサ52が接続される。なお、回転角センサ51は、カムシャフト30に関連して取り付けられる。また、ポジションセンサ52は、車両の図示しないシフト装置に取り付けられる。ポジションセンサ52は、シフト装置のシフト位置がパーキング位置(停止位置)にあるか否か、すなわち車両が停止状態であるか否かを検知する。そして、ソレノイド制御部50は、検出するロータ位置とシフト位置に応じて、ソレノイド41の通電を制御する。なお、車両の停止状態でないときは走行可能状態である。
図2に示すように、ソレノイド41の通電がオン状態とされることで、ストッパピン41aが突出する。ストッパピン41aの突出に伴い戻しばね43が圧縮される。この状態では、カムシャフト30の規制部31がストッパピン41aに当接することで、「ACC位置」を経て「LOCK位置」への切り替え、すなわち「LOCK位置」への車両のメカニカルキーの回転操作が規制される。この状態をキーインターロック装置のロック状態とする。
図4に示すように、ソレノイド41の通電がオフ状態とされると、戻しばね43の付勢力によってストッパピン41aが没入する。この状態では、「ACC位置」を経て「LOCK位置」への切り替え、すなわち「LOCK位置」への車両のメカニカルキーの回転操作が許容される。この状態をキーインターロック装置のアンロック状態とする。
ソレノイド制御部50は、イグニッション電源11がオン状態であって車両が停止状態でない(シフト位置がパーキング位置以外)場合に、ソレノイド41の通電をオフ状態に制御し、ストッパピン41aを没入させる。これにより、カムシャフト30の「LOCK位置」への切り替えが許容される。この状態をキーインターロック装置のアンロック状態とする。
また、ソレノイド制御部50は、イグニッション電源11がオフ状態であって車両が停止状態でない場合に、ソレノイド41を通電状態(オン状態)に制御し、ストッパピン41aを突出させる。すなわち、車両が停止状態でないにも関わらず「ON位置」から「ACC位置」への切り替えられるとソレノイド41を通電状態に制御し、ストッパピン41aを突出させる。これにより、カムシャフト30の「LOCK位置」への切り替えが規制される。なお、カムシャフト30の規制部31がストッパピン41aと当接する位置までカムシャフト30が回転する前に、ストッパピン41aの突出が完了することが必要である。このため、イグニッション電源11がオン状態からオフ状態となった時点からソレノイド41を通電状態とすることでカムシャフト30の規制部31が到達する前にストッパピン41aを突出させる。これにより、カムシャフト30の「LOCK位置」への切り替えが規制される。この状態をキーインターロック装置のロック状態とする。
また、ソレノイド制御部50は、車両が停止状態である場合に、ソレノイド41の通電をオフ状態に制御し、ストッパピン41aを没入させる。これにより、カムシャフト30の「LOCK位置」への切り替えが許容される。この状態をキーインターロック装置のアンロック状態とする。
次に、上記のキーインターロック装置の作用を説明する。
キーインターロック装置は、車両が停止状態でないにも関わらず、イグニッション電源11がオフ状態となると、ソレノイド41の通電をオン状態にしてストッパピン41aを突出させることで、カムシャフト30が「LOCK位置」へ切り替えられることを規制する。また、キーインターロック装置は、車両が停止状態でないとともにイグニッション電源がオフ状態となるとき以外には、ソレノイド41の通電をオフ状態にしてストッパピン41aを没入させることで、カムシャフト30が「LOCK位置」へ切り替えられることを許容する。
図2に示すように、車両が停止していて、キーシリンダ20にメカニカルキーが挿入されていないときには、シフト位置がパーキング位置であって、イグニッション電源11がオフ状態である。このとき、ソレノイド制御部50は、ソレノイド41の通電をオフ状態にしてストッパピン41aを没入させることで、カムシャフト30の回動を許容する。また、ステアリングロック装置60は、カムシャフト30が「LOCK位置」にあるのでステアリングシャフトにロック部材61が嵌合することでステアリングシャフトの回動を規制している。
続いて、運転者が車両に乗り込んでメカニカルキーをキーシリンダ20に挿入すると、カムシャフト30の回動が許容されているので、カムシャフト30を「START位置」まで回動することが可能である。運転者がメカニカルキーを「START位置」側へ回動することで、カムシャフト30が「ON位置」に近づくと境界Pcにおいてイグニッション電源11がオン状態となり、カムシャフト30が「START位置」に近づくと境界Pdにおいてエンジンが始動されてカムシャフト30が「ON位置」に復帰する。また、ステアリングロック装置60は、カムシャフト30が「LOCK位置」以外にあるのでステアリングシャフトにロック部材61が嵌合しないことでステアリングシャフトの回動を許容している。
そして、イグニッション電源11がオン状態であって、シフト位置がパーキング位置以外に変更されて車両が停止状態でなくなると、車両が走行可能状態又は走行状態となる。このとき、ソレノイド制御部50は、ソレノイド41の通電をオフ状態に維持して、カムシャフト30の回動を許容する。よって、運転者はメカニカルキーを回動可能である。
ところで、シフト位置がパーキング位置以外に位置して車両が停止状態でないにも関わらず、運転者がメカニカルキーを「LOCK位置」側へ回動することで、カムシャフト30が「LOCK位置」側へ回動すると境界Pcにおいてイグニッション電源11がオン状態からオフ状態に切り替わる。このとき、ソレノイド制御部50は、ソレノイド41の通電をオン状態に切り替えてストッパピン41aを突出させることで、カムシャフト30の回動を規制する。よって、運転者はメカニカルキーの回動を「ACC位置」から「LOCK位置」に切り替えることができず、メカニカルキーを抜き出すことができない。また、ステアリングロック装置60は、カムシャフト30が「LOCK位置」以外にあるのでステアリングシャフトにロック部材61が嵌合することなく、車両が停止状態でない状態でステアリングシャフトの回動を規制されることを防ぐことができる。
また、イグニッション電源11がオン状態において、運転者がシフト位置をパーキング位置に変更することで車両が停止状態となると、ソレノイド制御部50は、ソレノイド41の通電をオフ状態に維持して、カムシャフト30の回動を許容する。よって、運転者がメカニカルキーを「LOCK位置」側へ回動することで、カムシャフト30が「ACC位置」に近づくと境界Pcにおいてイグニッション電源11がオフ状態となり、カムシャフト30が「LOCK位置」に近づくと境界PaにおいてACC電源10がオフ状態となり、カムシャフト30が「LOCK位置」に切り替わる。また、ステアリングロック装置60は、カムシャフト30が「LOCK位置」にあるのでステアリングシャフトにロック部材61が嵌合することでステアリングシャフトの回動を規制する。
上述したように、車両が停止状態でないこととイグニッション電源11がオフ状態であることとに基づいてソレノイド制御部50がソレノイド41を通電状態とすることでストッパピン41aを突出させてカムシャフト30の「LOCK位置」への切り替えを規制する。このため、車両が停止状態でないときにイグニッション電源11がオフ状態となるという限られたときのみソレノイド41を通電状態とすればよいので、電力の消費を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)車両が停止状態でなくて、イグニッション電源11がオフ状態であるときにソレノイド41を駆動させることでIGSW22の「LOCK位置」への切り替えを規制する。すなわち、ACC電源10によらずイグニッション電源11によってソレノイド41の駆動を制御するので、ソレノイド41の駆動が限られた条件となり、電力消費を抑制することができる。
(2)車両が停止状態であればIGSW22の切り替えを規制する必要がないため、ソレノイド41を駆動させず、IGSW22の切り替えを許容することができる。
(3)IGSW22の「ACC位置」と「ON位置」との間にイグニッション電源11のオン状態とオフ状態との境界Pcが位置するので、IGSW22を「LOCK位置」側へ回したときに「ACC位置」に到達する前にイグニッション電源11がオフ状態となり、条件に一致すればソレノイド41の駆動を開始することができる。
(4)シフト位置がパーキング位置であるときに車両が停止状態であるので、シフト位置が車両の停止状態でない上にイグニッション電源11がオフ状態となるときにソレノイド41を駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、アクチュエータとして吸引型のソレノイド41を採用したが、ストッパピン41aの変位を一致させることができればプッシュ型のソレノイドを採用してもよい。また、アクチュエータとして電動モータを採用してもよい。
・上記実施形態において、ACC電源10のオン状態とオフ状態との境界Paの位置を「LOCK位置」と「ACC位置」との間で任意に変更可能である。また、境界Pbの位置を「ON位置」と「START位置」との間で、且つスタータ電源12のオン状態と重複しない範囲で任意に変更可能である。イグニッション電源11のオン状態とオフ状態との境界Pcの位置を「ACC位置」と「ON位置」との間で任意に変更可能である。スタータ電源12のオン状態とオフ状態との境界Pdの位置を「ON位置」と「START位置」との間で、且つACC電源10のオン状態と重複しない範囲で任意に変更可能である。
・上記実施形態において、ACC電源10のオン状態とオフ状態との境界Paの位置を「ACC位置」に一致させてもよい。また、境界Pbの位置を「ON位置」に一致させてもよい。イグニッション電源11のオン状態とオフ状態との境界Pcの位置を「ON」位置に一致させてもよい。スタータ電源12のオン状態とオフ状態との境界Pdの位置を「START位置」に一致させてもよい。
・上記実施形態では、シフト位置がパーキング位置であるときを車両の停止状態としたが、車両の速度がゼロ又は所定の低速度(例えば4km/時間)未満であるときを車両の停止状態としてもよい。このようにすれば、車両の速度がゼロ又は所定の低速度(例えば4km/時間)未満ではないときには車両が確実に停止状態でないので、車両の速度が車両の停止状態でない上にイグニッション電源11がオフ状態となるときにソレノイド41を駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
・また、車両の停止状態として、シフト位置がパーキング位置であることと、車両の速度がゼロ又は所定の低速度(例えば4km/時間)未満であることとを組み合わせて車両の停止状態を判定してもよい。例えば、いずれか一方が一致するときを車両の停止状態と判定してもよいし、両方が一致するときを車両の停止状態と判定してもよい。
・上記実施形態において、ステアリングシャフトの回動の規制が必要なければ、ステアリングロック装置60の構成を省略してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)アクチュエータの駆動を制御することで、LOCK位置、ACC位置、イグニッションON位置、及びSTART位置の順に含む複数位置に回動によって切り替え可能なイグニッションスイッチにおける前記ACC位置から前記LOCK位置への切り替えの許容又は規制を制御する制御部を備えるキーインターロック装置であって、前記ACC位置から前記START位置への切り替えに伴い電源の供給が可能になるイグニッション電源を備え、前記制御部は、前記アクチュエータの非駆動により前記LOCK位置への切り替えを許容する一方、前記アクチュエータの駆動により前記LOCK位置への切り替えを規制するとともに、前記イグニッション電源がオン状態であって車両が走行可能状態である場合に前記アクチュエータを駆動させず前記LOCK位置への切り替えを許容し、前記イグニッション電源がオフ状態であって車両が走行可能状態である場合に前記アクチュエータを駆動させて前記LOCK位置への切り替えを規制するキーインターロック装置。
上記構成によれば、車両が走行可能状態であって、イグニッション電源がオフ状態であるときにアクチュエータを駆動させることでイグニッションスイッチのLOCK位置への切り替えを規制する。すなわち、ACC電源によらずイグニッション電源によってアクチュエータの駆動を制御するので、アクチュエータの駆動が限られた条件となり、電力消費を抑制することができる。
(ロ)車両の前記走行可能状態は、シフト位置がパーキング位置以外である状態であるキーインターロック装置。
上記構成によれば、シフト位置がパーキング位置であるときに車両が走行可能状態であるので、シフト位置が車両の走行可能状態である上にイグニッション電源がオフ状態となるときにアクチュエータを駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
(ハ)車両の前記走行可能状態は、車両の速度がゼロ又は所定の低速度未満以外である状態であるキーインターロック装置。
上記構成によれば、車両の速度がゼロ又は所定の低速度未満ではないときには車両が確実に走行可能状態であるので、車両の速度が車両の走行可能状態である上にイグニッション電源がオフ状態となるときにアクチュエータを駆動させることで、メカニカルキーの取り外しを防ぐことができる。
10…ACC電源、11…イグニッション電源、12…スタータ電源、20…キーシリンダ、21…IGロータ(イグニッションロータ)、21a…キー挿入部、22…IGSW(イグニッションスイッチ)、30…カムシャフト、31…規制部、40…キーインターロック機構、41…アクチュエータとしてのソレノイド、41a…ストッパピン、43…戻しばね、50…ソレノイド制御部、51…回転角センサ、52…ポジションセンサ、60…ステアリングロック装置、61…ロック部材、62…付勢ばね、Pa,Pb,Pc,Pd…境界。

Claims (5)

  1. アクチュエータの駆動を制御することで、LOCK位置、ACC位置、イグニッションON位置、及びSTART位置の順に含む複数位置に回動によって切り替え可能なイグニッションスイッチにおける前記ACC位置から前記LOCK位置への切り替えの許容又は規制を制御する制御部を備えるキーインターロック装置であって、
    前記ACC位置から前記START位置への切り替えに伴い電源の供給が可能になるイグニッション電源を備え、
    前記制御部は、前記アクチュエータの非駆動により前記LOCK位置への切り替えを許容する一方、前記アクチュエータの駆動により前記LOCK位置への切り替えを規制するとともに、前記イグニッション電源がオン状態であって車両が停止状態でない場合に前記アクチュエータを駆動させず前記LOCK位置への切り替えを許容し、前記イグニッション電源がオフ状態であって車両が停止状態でない場合に前記アクチュエータを駆動させて前記LOCK位置への切り替えを規制する
    キーインターロック装置。
  2. 前記制御部は、車両が停止状態である場合に前記アクチュエータを駆動させず前記イグニッションスイッチの前記LOCK位置への切り替えを許容する
    請求項1に記載のキーインターロック装置。
  3. 前記イグニッション電源のオン状態とオフ状態との境界は、前記イグニッションスイッチの前記ACC位置と前記イグニッションON位置との間に位置する
    請求項1又は2に記載のキーインターロック装置。
  4. 車両の前記停止状態は、シフト位置がパーキング位置である状態である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のキーインターロック装置。
  5. 車両の前記停止状態は、車両の速度がゼロ又は所定の低速度未満である状態である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のキーインターロック装置。
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