JP2017094548A - 交換装置、印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄した版胴やファニッシャーロールを汚すことなく載置することができる交換装置及びそれを備えた印刷機を提供する。
【解決手段】交換装置20は、インキパン22と、インキを収容するインキタンク25と、インキタンク25内のインキをインキパン22に供給するインキ循環部26とを備え、印刷機1に対して着脱可能な交換装置20であって、印刷機1から外された版胴4をインキパン22から離間させた状態で保持する版胴保持部34を有する版胴載置部30と、印刷機1から外されたファニッシャーロール7をインキパン22から離間させた状態で保持するロール保持部22cを有するロール載置部22bとを備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、交換装置及びそれを備えた印刷機に関するものである。
従来、グラビア印刷機により、多種多様なデザインの印刷物(製品)を繰り返し印刷しており、製品ごとに所定の絵柄や、色合いが表現されている。グラビア印刷方式は、一般に、版胴に設けられたセルにインキを充填し、PETやOPP等の樹脂フィルムや、紙等の被印刷物にインキを転移させる方式であり、製品の絵柄を決定する要素としては、セルの配置位置があり、色合いを決定する要素としては、セルの体積と、使用するインキの色がある。そのため、グラビア印刷機によって印刷される製品のデザインを切り替える場合、印刷が終了した版胴を交換する必要があり、また、色合いを変更する場合、インキが付着した版胴や、ファニッシャーロール、インキパン、インキタンク、インキ循環ポンプ等も交換する必要がある。
ここで、グラビア印刷機に配置された版胴や、ファニッシャーロール、インキパン、インキタンク、インキ循環ポンプ等の各部材は、次の製品の印刷のために、インキが付着していない新品を用いることが考えられるが、製品の製造コストを低減させる観点から望ましくない。
そのため、グラビア印刷機に配置された版胴や、ファニッシャーロール、インキパン、インキタンク、インキ循環ポンプ等の各部材を印刷機から外して、洗浄した後に、再度各部材を印刷機に個別に組み付けることが考えられる。しかし、この場合、洗浄や交換作業に時間がかかってしまい、印刷終了後、次の印刷開始までに多大の時間を必要とする場合があった。
そこで、このような組み付けを一括して行い、交換時間の短縮化を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の発明は、インキパン、インキタンク、インキ循環ポンプ等が一つにまとめられた交換装置が、印刷機に対して着脱可能に配置されている。この交換装置は、印刷完了後に、印刷機から外した版胴や、ファニッシャーロールをインキパン上に載置した上で、印刷機から外される。そして、版胴や、ファニッシャーロールをインキパン上に載置した洗浄済みの別な交換装置を印刷機に装着し、版胴や、ファニッシャーロールを印刷機の所定の位置に取り付けることによって、次の製品の印刷が可能となり、交換時間の短縮化を実現している。また、次の製品の印刷処理中に、外した交換装置の各部や版胴等を洗浄することができ、更に次の印刷に対応させて交換装置を準備することが可能となる。
ここで、版胴のセルは、付着したインキが一度固着すると除去が困難となり、インキ除去にかかる時間が増大してしまうため、印刷終了後において、印刷機から外される前に洗浄される。また、ファニッシャーロールも、付着したインキが一度固着すると除去が困難となり、仮に、より強い洗浄力を有する洗浄剤を用いて除去しようとすると、表面がゴム等により形成されるファニッシャーロール自体を痛めてしまうため、版胴と同様に、印刷終了後において印刷機から外される前に洗浄される。
上述の特許文献1の交換装置においても、版胴やファニッシャーロールは、印刷機上において洗浄されるが、交換装置を印刷機から取り出すときに、印刷機から外され、洗浄前のインキパン上に配置されていた。そのため、版胴及びファニッシャーロールは、インキパン上に残存したインキにより汚れてしまい、交換装置を取り出した後に、再度洗浄する必要があった。また、次の製品の印刷処理中に、外した交換装置の各部材や、印刷機から外した版胴、ファニッシャーロールの洗浄を完了することができず、その後の印刷に間に合わなくなってしまう場合があった。
特開平09−239950号公報
本発明の課題は、洗浄した版胴やファニッシャーロールを汚すことなく載置することができる交換装置及びそれを備えた印刷機を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、インキパン(22)と、インキを収容するインキタンク(25)と、前記インキタンク内のインキを前記インキパンに供給するインキ循環部(26)とを備え、印刷機(1)に対して着脱可能な交換装置(20)であって、前記印刷機から外された版胴(4)を前記インキパンから離間させた状態で保持する版胴保持部(34)を有する版胴載置部(32)と、前記印刷機から外されたファニッシャーロール(7)を前記インキパンから離間させた状態で保持するロール保持部(22c)を有するロール載置部(22b)とを備えること、を特徴とする交換装置である。
第2の発明は、第1の発明の交換装置(20)において、前記版胴載置部(30)は、前記版胴保持部(34)を、前記印刷機(1)に対する前記版胴(4)の取付位置と、前記取付位置から退避する退避位置との間を移動させる移動部(33)を更に備えること、を特徴とする交換装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の交換装置(20)において、前記版胴載置部(30)は、前記版胴保持部(34)を鉛直方向に移動させる鉛直移動部(31)を更に備えること、を特徴とする交換装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの交換装置(20)において、前記ロール保持部(22c)は、前記インキパン(22)の縁部(22b)に設けられた切り欠きであり、その切り欠きによって前記ファニッシャーロール(7)の回転軸(7a)を保持すること、を特徴とする交換装置である。
第5の発明は、版胴(4)と、前記版胴に対して被印刷物(S)を接触させる圧胴(6)と、前記版胴に対してインキを付着させるファニッシャーロール(7)と、前記ファニッシャーロールの鉛直下側に配置される第1の発明から第4の発明までのいずれかの交換装置(20)と、を備える印刷機(1)である。
本発明によれば、洗浄した版胴やファニッシャーロールを汚すことなく載置することができる。
実施形態の印刷機の全体構成を示す図である。 実施形態の印刷機の版胴及び交換装置の周辺の拡大図である。 実施形態の交換装置の詳細を示す図である。 実施形態の交換装置に設けられた載置アームの詳細を示す図である。 印刷機に対して版胴、ファニッシャーロール、交換装置が組み付けられ、印刷が開始されてから印刷が完了し、次の印刷が開始されるまでの段取りを説明するフローチャートである。 実施形態の印刷機の交換装置の交換方法を説明する図である。 実施形態の印刷機の交換装置の交換方法を説明する図である。 印刷機から外された交換装置の洗浄等の段取りを説明するフローチャートである。 交換装置の他の形態を説明する図である。 交換装置の他の形態を説明する図である。 交換装置の他の形態を説明する図である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の印刷機1の全体構成を説明する図である。
図2は、実施形態の印刷機1の版胴4及び交換装置20の周辺の拡大図である。
なお、各図では、説明を明確にするために、XYZの直交座標系を用いて印刷機の鉛直方向をZ方向とし、印刷機の奥行き方向をY方向とし、印刷機の鉛直方向及び奥行き方向に直交する前後方向をX方向とする。ここで、鉛直方向のうち鉛直上側を+Z側とし、鉛直下側を−Z側とし、また、奥行き方向のうち奥側を+Y側とし、手前側を−Y側とし、更に、前後方向のうち前側を−X側とし、後側を+X側とする。
印刷機1は、商品の包装等の印刷に用いるグラビア印刷機である。印刷機1は、図1に示すように、第1ロール2、送りロール3、版胴4、ドクターブレード5、圧胴6、ファニッシャーロール7、乾燥部8、冷却ロール9、第2ロール10、インキパン昇降部11、交換装置20等から構成されている。
印刷機1は、樹脂シートや、紙等の被印刷物Sを第1ロール2から巻き出して、版胴4及び圧胴6間に挟み込み、所定の絵柄を所定の色合いで印刷する装置である。
第1ロール2は、ウエブ状(帯状)の被印刷物Sを巻き取った円柱状のロールであり、その円柱の中心軸が印刷機1の不図示のフレームに対して回転可能に支持されている。本実施形態の第1ロール2は、印刷機1の前側(−X側)に配置されており、被印刷物Sは、この第1ロール2から、印刷機1の後側(+X)に配置される版胴4や圧胴6側へ巻き出される。
送りロール3は、第1ロール2から巻き出された被印刷物Sが、第2ロール10で巻き取られるまでの間における被印刷物Sの送り方向を規制する円柱状のロールである。本実施形態では、送りロール3は、第1ロール2及び版胴4間と、版胴4及び乾燥部8間と、乾燥部8及び冷却ロール9間と、冷却ロール9及び第2ロール10間とに設けられている。送りロール3は、その円柱の中心軸が印刷機1の不図示のフレームに対して回転可能に支持されている。
版胴4は、被印刷物Sに所定の絵柄を所定の色合いで印刷する円柱状のロール版であり、図2に示すように、その周側面上に絵柄に対応した複数のセル(微少穴)4aが設けられている。各セル4aにインキが充填された版胴4に、被印刷物Sが圧胴6により押圧されることによって、被印刷物Sに所定の絵柄が所定の色合いで形成される。
版胴4は、その円柱の中心に軸孔部4bが設けられており、印刷機1の不図示のフレームに設けられた取付軸4cが挿入されることによって、回転可能に支持される。この版胴4は、印刷機1に対して着脱可能に支持される。版胴4の形状は、被印刷物Sの形状や印刷内容にもよるが、その奥行き方向(Y方向)の寸法が、300mm〜1300mmに形成され、その外周が400mm〜900mmに形成されている。
版胴4は、金属(例えば、アルミニウム等)から構成されており、その重量を軽量化する観点から中空に形成されている。
取付軸4cは、版胴4を回転可能に保持する円柱状の部材であり、版胴4に設けられた軸孔部4bに係合する。取付軸4cは、アルミニウムや、ステンレス等の金属により形成されている。なお、取付軸4cの周側面には、版胴4に軸孔部4bへの挿入を容易にするために、5〜10度のテーパーが設けられている。
ドクターブレード5は、ファニッシャーロール7によってインキが充填された版胴4の周側面から余剰分のインキを掻き取る部材である。なお、掻き取られたインキは、版胴4の鉛直下側(−Z側)に配置された交換装置20のインキパン22(後述する)内に回収される。
圧胴6は、版胴4に対して被印刷物Sを挟み込んで、所定の圧力を加える円柱状のロールであり、その円柱の中心軸が印刷機1の不図示のフレームに回転可能に支持されている。版胴4及び圧胴6は、図1に示すように、被印刷物Sを挟み込んでそれぞれ矢印A、Bの方向に回転することによって、被印刷物Sにインキを付着させながら矢印Cの方向へ移動させる。
ファニッシャーロール7は、版胴4にインキを付着させる円柱状のロールである。ファニッシャーロール7は、接触する版胴4の周側面を傷つけてしまうのを防ぐ観点から、その周側面がウレタン等のゴム系部材により形成されており、その硬度が40〜70度に形成されている。
本実施形態のファニッシャーロール7は、その円柱の各底面の中心に回転軸7aが突出するようにして設けられており、印刷機1の不図示のフレームに設けられた軸受部7bに回転可能に支持されている。また、ファニッシャーロール7は、回転軸7aが軸受部7bから着脱可能に支持されている。ファニッシャーロール7の奥行き方向の寸法は、版胴4と同等に形成、すなわち、300mm〜1300mmに形成されている。また、ファニッシャーロール7の外周は、250mm〜400mmに形成されている。
軸受部7bは、ファニッシャーロール7を回転可能に保持するとともに、保持したファニッシャーロール7を版胴4に対して適正な位置に配置する棒状の部材である。軸受部7bは、一端縁にファニッシャーロール7の回転軸7aに係合する軸受が形成され、他端部が、印刷機1の不図示のフレームに旋回可能に取り付けられている。軸受部7bは、アルミニウムや、ステンレス等の金属により形成されている。
乾燥部8は、版胴4によって印刷された被印刷物Sのインキを乾燥させる容器である。乾燥部8は、例えば、その容器内に温風機等が設けられ、被印刷物Sに対して温風(例えば、30℃〜100℃の温風)を吹き付けることによって、インキを乾燥させている。
冷却ロール9は、乾燥部8によって温められた被印刷物Sを冷却する円柱状の中空ロールであり、その内部に冷却水を循環させている。冷却ロール9は、その円柱の中心軸が印刷機1の不図示のフレームに対して回転可能に支持されている。
第2ロール10は、冷却ロール9によって冷却された被印刷物Sを巻き取る円柱状のロールであり、その円柱の中心軸が印刷機1の不図示のフレームに対して回転可能に支持されている。
インキパン昇降部11は、交換装置20に配置されたインキパン22(後述する)を、ファニッシャーロール7に対して所定の距離になるように鉛直方向に昇降させる部分である。本実施形態のインキパン昇降部11は、交換装置20に設けられた載置台23の平板部23a(後述する)の高さから上側に300mmまでの範囲を移動することができる。
次に、交換装置20の詳細について説明する。
図3は、交換装置20の詳細を説明する図である。図3は、交換装置20の奥行き方向の手前側(紙面側)から見た側面図である。
図4は、交換装置20に設けられた載置アーム32の移動状態を示す図である。
交換装置20は、図2及び図3に示すように、台車部21、インキパン22、載置台23、インキ排出部24、インキタンク25、インキ循環ポンプ26、版胴載置部30等から構成されている。
交換装置20は、印刷機1に対して着脱可能に配置されており、インキの交換等に伴い印刷機1から、台車部21を動かして、インキパン22や、インキタンク25、インキ循環ポンプ26等を一括して取り出すことができる。
また、交換装置20は、印刷機1から取り出されるときに、印刷機1から外される版胴4やファニッシャーロール7を載置して、インキパン22等と共に取り出すことができる。
台車部21は、交換装置20を前後方向(X方向)や奥行き方向(Y方向)に移動させることができる台車であり、フレーム部21aと、フレーム部21aの下側(−Z側)に設けられた複数の車輪部21bとから構成されている。台車部21のフレーム部21a上には、前側(−X側)から順にインキパン22を載置する載置台23、インキタンク25、インキ循環ポンプ26、版胴載置部30が順に配置されている。フレーム部21aは、アルミニウムや、ステンレス等の金属部材により形成されている。
インキパン22は、インキ循環ポンプ26から供給されたインキのうち使用しきれなかった余剰インキを溜めるために上側が解放された容器である。インキパン22は、底板22aの周縁を囲むようにして側板22bが設けられている。インキパン22は、アルミニウムや、ステンレス等の金属部材により形成されている。なお、インキパン22の底板22aには、溜まったインキをインキタンク25へ排出する貫通孔が設けられている。
本実施形態のインキパン22の外形寸法は、奥行き方向(Y方向)の寸法が、版胴4の奥行き方向の寸法よりも500mm長く形成され、前後方向(X方向)の寸法が、版胴4の直径とファニッシャーロール7の直径との和よりも500mm長く形成されている。また、鉛直方向(Z方向)の寸法が、ファニッシャーロール7の半径よりも10mm大きく形成されている。
底板22aの奥行き方向(Y方向)の両端縁に設けられた各側板(ロール載置部)22bには、図3に示すように、それぞれ切り欠き部(ロール保持部)22cが設けられている。
切り欠き部22cは、前後方向(X方向)における切り欠きの幅寸法が、ファニッシャーロール7の回転軸7aの直径よりも大きい寸法で形成されている。これにより、印刷機1からファニッシャーロール7を外した場合に、ファニッシャーロール7の回転軸7aを切り欠き部22cの上面に保持することができ、切り欠き部22cに配置されたファニッシャーロール7が、交換装置20を移動させたときに個別に転がってしまうのを防ぐことができる。
ここで、切り欠き部22cは、配置されたファニッシャーロール7の周側面がインキパン22の底板22aの上面(+Z側の面)に接触してしまうのを避ける観点から、切り欠き部22cの上面と底板22aの上面との距離hは、ファニッシャーロール7の円柱の半径rに対してh>rを満たすようにして形成される。これにより、切り欠き部22cに配置されたファニッシャーロール7は、インキパン22の底板22aの上面から離間した状態となり、未洗浄のインキパン22上にファニッシャーロール7が配置されたとしても、ファニッシャーロール7の周側面がインキパン22の底板2aの上面に接触して汚れてしまうのを防ぐことができる。なお、ファニッシャーロール7が汚れてしまうのをより確実に回避する観点から、距離hと半径rとの差は、15mm以上であることが望ましい。
載置台23は、台車部21上において、インキパン22を載置する台であり、インキパン22を載置する平板部23aと、平板部23aを台車部21のフレーム部21aに支持する載置台支持部23bとから構成される。この載置台23を構成する平板部23a及び載置台支持部23bは、それぞれアルミニウムや、ステンレス等の金属部材により形成されている。
インキ排出部24は、インキパン22の底板22aに設けられた貫通孔に取り付けられたチューブである。インキ排出部24は、インキパン22の底板22aの貫通孔から排出されるインキを、インキタンク25へ導くために設けられている。インキ排出部24は、例えば、ポリエチレン等のチューブが使用され、インキが交換される毎に交換される。
インキタンク25は、印刷機1で用いるインキを収容する容器であり、例えば、30リットルのインキを収容することができる。本実施形態のインキタンク25は、底面の直径が400mm、高さが300mmの円柱状の形状に形成されているが、これに限定されるものでなく、例えば、四角柱状に形成されるようにしてもよい。
インキ循環ポンプ26は、インキタンク25内に収容されたインキをインキパン22へ供給する循環式のポンプである。インキ循環ポンプ26は、インキタンク25からインキを吸い込む吸入パイプ26aと、吸入パイプ26aから吸い込んだインキをインキパン22へ供給する供給パイプ26bとから構成されている。本実施形態のインキ循環ポンプ26は、その塗出量が約20リットル/分であり、空圧式のダイアフラム式のポンプが使用される。
版胴載置部30は、図3に示すように、印刷機1から取り外された版胴4を載置して保持する部分であり、本実施形態では、図4に示すように、奥行き方向(Y方向)に2つの版胴載置部30が台車部21上に並んで設けられている。版胴載置部30に版胴4が載置されることによって、版胴4をインキパン22に離間させた状態で交換装置20と共に印刷機1から取り出すことができる。本実施形態の版胴載置部30は、昇降支持部(鉛直移動部)31、載置アーム32、アーム回転部33(移動部)、版胴保持部34等から構成されている。
昇降支持部31は、図3に示すように、台車部21のフレーム部21aに固定された版胴載置部30の基礎となる部材である。昇降支持部31には、昇降機構が設けられており、台車部21に対して版胴保持部34(載置アーム32)を鉛直方向に移動させることができる。これにより、直径の相違する版胴4を印刷機に取り付けたり、外したりする場合において、版胴4のサイズに合わせて、版胴載置部30に載置された版胴4の軸孔部4bの高さ(鉛直方向(Z方向)の位置)を、印刷機1の取付軸4cの高さに合わせることができる。
本実施形態の昇降支持部31は、基部31a、昇降部材31b、ハンドル31cが設けられており、昇降部材31b及びハンドル31cには、不図示の歯車(例えば、ラック・アンド・ピニオン)が設けられ、ハンドル31cを回すことによってピニオンギアが回転し、ラックギアが設けられた昇降部材31bが基部31aに対して鉛直方向に移動する。
昇降支持部31を構成する各部材は、アルミニウムや、ステンレス等の金属部材により形成されている。
なお、昇降支持部31は、上述の歯車による昇降機構に限定されるものでなく、他の昇降機構を用いるようにしてもよい。例えば、空圧や油圧式のシリンダを用いたり、直動式のスライダ機構を用いるようにしてもよい。
載置アーム32は、アーム回転部33を介して昇降支持部31の昇降部材31bの上端縁に配置された棒状の角材である。載置アーム32は、その一端部にはアーム回転部33が設けられ、他端部には、印刷機1から取り外された版胴4を保持する版胴保持部34が設けられている。載置アーム32は、アルミニウムや、ステンレス等の金属部材により形成されている。
アーム回転部33は、図4に示すように、鉛直上側(+Z側)から見て、昇降支持部31を中心にして載置アーム32を水平方向に回転させる回転機構部である。アーム回転部33は、載置アーム32を回転させることによって、載置アーム32に設けられた版胴保持部34を、印刷機1に対する版胴4の取付位置(取付軸4c近傍)と、前記取付位置から退避する退避位置との間を移動させることができる。
具体的には、交換装置20が印刷機1に装着されている場合において、版胴保持部34を取付位置に移動したとき(図4の実線部参照)、印刷機1における版胴4の取付軸4c近傍に版胴保持部34を接近させることができる。そのため、印刷機1から取り外した版胴4を版胴保持部34に保持させたり、版胴保持部34に保持された版胴4を印刷機1に取り付けたりするのを容易にすることができる。
また、版胴4が印刷機1に取り付けられ、印刷を開始するときに、版胴保持部34を退避位置に移動させて(図4の破線部参照)、版胴4に接近して配置されるファニッシャーロール7や、インキパン22に、版胴保持部34(載置アーム32)が干渉してしまうのを防ぐことができる。
本実施形態のアーム回転部33は、円柱状の軸部33aと、その軸部33aに係合する軸孔部33bとから構成されている。この軸部33aは、円柱状の軸方向が鉛直方向に平行になるようにして、昇降支持部31の昇降部材31bの上端縁に固定され、軸孔部33bは、軸孔が鉛直方向に向くようにして載置アーム32に固定されている。これにより、アーム回転部33は、昇降支持部31(軸部33a)を中心にして載置アーム32を水平方向に回転させることができる。
本実施形態では、版胴保持部34が取付位置に位置している場合、2本の載置アーム32は、それぞれ、版胴保持部34側の端部が前側(−X側)に位置するようにして、前後方向(X方向)に平行な方向に向いた状態となり(図4の実線部参照)、版胴保持部34上に版胴4を保持することができる。
また、版胴保持部34が退避位置に位置している場合、奥側(+Y側)に位置する載置アーム32は、版胴保持部34側の端部が手前側(−Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となる。また、手前側(−Y側)に位置する載置アーム32は、版胴保持部34側の端部が奥側(+Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となる(図4の破線部参照)。
版胴保持部34は、印刷機1から取り外された版胴4を載置して保持する部分である。本実施形態の版胴保持部34は、複数の円柱状のロール部材34aから構成されており、1つの載置アーム32に対して2つロール部材34aが設けられている。版胴4は、図3に示すように、その周側面が、上述の2つのロール部材34aの周側面に当接するようにして配置され、保持される。
これにより、版胴保持部34は、交換装置20が前後方向(X方向)に移動したとしても、版胴4が個別に載置アーム32上を転がってしまうのを防ぐことができる。
本実施形態のロール部材34aは、円柱の軸を中心にして、載置アーム32に対して回転可能に設けられている。これにより、印刷機1から外された版胴4を版胴保持部34に配置したり、版胴4を版胴保持部34から取り上げたりするのをより容易にすることができる。
なお、載置アーム32上に配置される2つのロール部材34aは、ロール部材34aの周側面と版胴4の周側面とを当接させる観点から、各ロール部材34a間の距離が、円柱状の版胴4の直径以下となるように配置されるのが望ましい。
次に、印刷機1による印刷開始から印刷終了、及び、次の印刷開始までにおける版胴4、ファニッシャーロール7、交換装置20の動きについて説明する。
図5は、印刷機1に対して版胴4、ファニッシャーロール7、交換装置20が組み付けられ、印刷が開始されてから印刷が完了し、次の印刷が開始されるまでの段取りを説明するフローチャートである。
図6及び図7は、実施形態の印刷機1の交換装置20の交換方法を説明する図である。図6及び図7の各図は、印刷機1に対して版胴4、ファニッシャーロール7、交換装置20が組み付けられて印刷が開始されてから、印刷が完了し、次の印刷が開始されるまでの状態を説明する図である。
まず、図6(a)に示すように、印刷機1内に配置される交換装置20を準備する。具体的には、交換装置20の版胴載置部30の版胴保持部34を取付位置(図4参照)に移動して、版胴保持部34上に版胴4を載置して保持させる。また、交換装置20のインキパン22に設けられた切り欠き部22cにファニッシャーロール7を配置して保持させる。更に、インキタンク25に所定の色のインキを充填する。ここで、インキパン22上には、インキの汚れを防止する汚れ防止シートを配置してもよい。
次に、図5及び図6(b)に示すように、ステップ(以下、Sという)1において、印刷機1に対して交換装置20を配置する。
それから、S2において、図6(c)に示すように、印刷機1に設けられた取付軸4cを、版胴4に設けられた軸孔部4bに挿入して、版胴4を印刷機1に取り付ける。そして、版胴4を印刷機1に取り付けた後、交換装置20の版胴載置部30の載置アーム32を旋回させて版胴保持部34を退避位置へ移動する。
次に、S3において、ファニッシャーロール7の回転軸7aを、印刷機1に設けられた軸受部7bに配置する。
続いて、印刷機1に設けられたインキパン昇降部11を動かして、交換装置20の載置台23上に載置されたインキパン22を、所定の位置(ファニッシャーロール7の周側面が、インキパン22に十分に接近する位置)まで上昇させる。また、印刷機1の圧胴6を、被印刷物Sを挟んで版胴4上に当接させる。以上により、印刷機1の印刷準備が完了する。
次に、S4において、印刷機1を作動させ、図6(d)に示すように、被印刷物Sに対して所定の絵柄の印刷を開始する。具体的には、図2に示すように、インキ循環ポンプ26により、インキタンク25に充填されたインキをインキパン22へ組み上げて、インキパン22上に溜まったインキがファニッシャーロール7の周側面に付着する。ファニッシャーロール7が回転することにより、インキは、版胴4のセル4aに充填され、ドクターブレード5により余剰分が除去された上で、圧胴6との間で被印刷物Sに接触する。これにより、被印刷物S上には、所定の絵柄が所定の色合いで印刷される。
ここで、印刷機1による印刷中に、次の印刷に使用する交換装置20をもう1台準備する。すなわち、もう1台の交換装置20の版胴載置部30に版胴4を保持させ、インキパン22に設けられた切り欠き部22cにファニッシャーロール7を保持させた状態で、次の印刷に備えて待機させる。
S5において、印刷が終了したら、図7(a)に示すように、圧胴6及び被印刷物Sを鉛直上側へ移動して版胴4から離すとともに、インキパン昇降部11を下降させてインキパン22を載置台23上に載置する。
そして、S6において、印刷機1に取り付けられたままの状態で版胴4を洗浄し、また、S7において、ファニッシャーロール7を洗浄する。
続いて、S8において、図7(b)に示すように、版胴載置部30の載置アーム32を旋回させて版胴保持部34を取付位置へ移動し、洗浄した版胴4を、印刷機1から取り外して版胴保持部34に載置して保持させる。また、ファニッシャーロール7を、印刷機1から取り外してインキパン22の切り欠き部22cに配置して保持させる。
このとき、版胴4は、版胴保持部34によりインキパン22から離れて保持されているので、インキにより汚れることがない。また、ファニッシャーロール7も、インキパン22の切り欠き部22cにより、インキパン22の底板22aの上面から離れて保持されているので、インキにより汚れることがない。そのため、交換装置20を印刷機1から取り出した後に、版胴4やファニッシャーロール7を、再度洗浄するといった作業が生じてしまうのを回避することができる。
S9において、図7(c)に示すように、版胴4及びファニッシャーロール7を保持した交換装置20を印刷機1から取り出して、S10において、次の印刷に備えた交換装置20を印刷機1に装着する。
そして、S11において、図7(d)に示すように、次の印刷に備えた交換装置20に保持された版胴4を印刷機1に取り付けて、版胴保持部34を退避位置に移動するとともに、S12において、ファニッシャーロール7を印刷機1に取り付ける。続いて、印刷機1に設けられたインキパン昇降部11を動かして、交換装置20の台車部21に設けられた載置台23上に配置されたインキパン22を、所定の位置まで上昇させる。また、印刷機1の圧胴6を、被印刷物Sを挟んで版胴4上に当接させる。
それから、S13において、印刷機1を作動させ、被印刷物Sに対して所定の絵柄の印刷を開始して、再びS5以降の動作を繰り返す。
次に、印刷終了後に印刷機1から取り出された交換装置20を洗浄して、次の印刷に備えて準備する方法について説明する。
図8は、印刷機1から外された交換装置20の洗浄等の段取りを説明するフローチャートである。
印刷終了後に印刷機1から外された交換装置20には、版胴保持部34に洗浄済みの版胴4が、インキパン22の切り欠き部22cに洗浄済みのファニッシャーロール7がそれぞれ保持されているが、インキパン22やインキ循環ポンプ26は未洗浄なのでインキで汚れた状態である。
まず、S20において、交換装置20から版胴4及びファニッシャーロール7を取り外す。それから、S21において、交換装置20のインキパン22上に汚れ防止シートが存在するか否かを確認する。
インキパン22上に汚れ防止シートが存在する場合(S21:Yes)、S22において、インキパン22上から汚れ防止シートを除去し、S23において新しい汚れ防止シートを配置する。
インキパン22上にシートが存在しない場合(S21:No)、S24において、インキパン22を洗浄し、底板22aや側板22bに付着したインキを除去する。
続いて、S25において、使用済みのインキタンク25を交換装置20から取り外し、S26において、インキ循環ポンプ26を洗浄して各部に付着したインキを除去する。
次に、S27において、次の印刷において使用する版胴4を版胴載置部30の版胴保持部34に保持させるとともに、ファニッシャーロール7をインキパン22に設けられた切り欠き部22cに保持させる。
最後に、S28において、次の印刷に使用される色のインキが充填されたインキタンク25を交換装置20に取り付ける。以上により、次の印刷に備えた交換装置20の準備が完了する。
次に、版胴載置部30の他の形態について説明する。
図9は、版胴載置部30の他の形態について説明する図である。
図10は、版胴載置部30の他の形態について説明する図である。
図10(a)は、版胴保持部34が取付位置に位置した状態の版胴載置部30を示す図であり、図10(b)は、版胴保持部34が退避位置に位置した状態の版胴載置部30を示す図である。
図11は、版胴載置部30の他の形態について説明する図である。
図11(a)は、版胴保持部34が取付位置に位置した状態の版胴載置部30を示す図であり、図11(b)は、版胴保持部34が退避位置に位置した状態の版胴載置部30を示す図である。
版胴載置部30は、図9に示すように、載置アーム32のアーム回転部33側の端部上に第2版胴保持部36を設け、版胴保持部34及び第2版胴保持部36間に版胴搬送部35を設けるようにしてもよい。このように、載置アーム32上に版胴搬送部35及び第2版胴保持部36を設けることにより、印刷機1から外され、版胴保持部34に保持された版胴4を、交換装置20を印刷機1から取り出すことなく、版胴搬送部35上を転がして、第2版胴保持部36に移動し保持させることができる。これにより、印刷機1から版胴4のみを交換する必要がある場合に、交換装置20を印刷機1から取り出すことなく版胴4を、傷付けずに印刷機1外に円滑に取り出すことができる。なお、版胴搬送部35は、版胴4の周側面への傷付きを防止する観点から、ゴムや、柔軟な樹脂(例えば、ナイロン等)から形成されるのが望ましい。
また、版胴載置部30は、図10に示すように、載置アーム32に伸縮機能を設け、載置アーム32を伸縮させることによって、版胴保持部34を、取付位置及び退避位置間を移動できるようにしてもよい。具体的には、太さの相違する複数のアーム部材(32a〜32d)を、昇降支持部31側から版胴保持部34側に向かうにつれて徐々に細くなるように配置し、版胴保持部34側のアーム部材が昇降支持部31側のアーム部材に挿入されて、伸縮するようにしてもよい。この場合、版胴載置部30は、版胴保持部34に版胴4を保持させた状態で、取付位置と退避位置との間を移動させることができる。そのため、印刷機1から交換装置20を取り出すことなく、版胴4のみを取り出すことができる。なお、この形態の場合、アーム回転部33は、省略してもよい。
版胴載置部30は、図11に示すように、アーム回転部33を設ける代わりに、アーム保持部35を設け、そのアーム保持部35に載置アーム32が配置されるようにしてもよい。具体的には、アーム保持部35には、貫通孔が設けられており、その貫通孔に載置アーム32が前後方向(X方向)に移動可能に挿入されることによって、載置アーム32に固定された版胴保持部34が、取付位置(図11(a)参照)と、退避位置(図11(b)参照)とを移動することができる。この場合でも、版胴載置部30は、版胴保持部34に版胴4を保持させた状態で、取付位置と退避位置との間を移動させることができる。そのため、印刷機1から交換装置20を取り出すことなく、版胴4のみを取り出すことができる。
以上より、本実施形態の発明には、以下のような効果がある。
(1)交換装置20は、版胴4をインキパン22から離間させた状態で保持する版胴保持部34を有する版胴載置部30と、ファニッシャーロール7をインキパン22から離間させた状態で保持する切り欠き部(ロール保持部)22cを有する側板(ロール載置部)22bとを備えている。これにより、印刷機1による印刷終了後において、印刷機1上において洗浄された版胴4及びファニッシャーロール7を、インキにより汚れたインキパン22に接触させることなく交換装置20に載置して、交換装置20とともに印刷機1から取り出すことができる。そのため、交換装置20の取り外し後に、再度、版胴4やファニッシャーロール7を洗浄する工程が生じてしまうのを防ぐことができる。
また、交換装置20は、インキパン22の底板22aの奥行き方向の端縁に設けられた側板22bを、ファニッシャーロール7を載置するロール載置部とし、その側板22bに設けられた切り欠き部22cを、ファニッシャーロール7を保持するロール保持部としている。そのため、交換装置20上に個別にロール載置部及びロール保持部を設けるのを回避し、交換装置20の構成を単純化することができ、交換装置20上のスペース効率を向上させることができる。
(2)交換装置20の版胴載置部30は、版胴保持部34を、印刷機1に対する版胴4の取付位置と、取付位置から退避する退避位置との間を移動させるアーム回転部(移動部)33を備えている。印刷が行われる場合に版胴4に接近して配置されるファニッシャーロール7や、インキパン22に、版胴保持部34が干渉してしまうのを防ぐことができる。
(3)交換装置20は、版胴載置部30が、版胴保持部34を鉛直方向に移動させる昇降支持部31を備えているので、直径の相違する版胴4を印刷機1に取り付けたり、外したりする場合において、版胴4のサイズに合わせて版胴4の軸孔部4bの高さ(鉛直方向(Z方向)の位置)を、印刷機1の取付軸4cの高さに合わせることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)上述の実施形態において、交換装置20は、インキパン22の底板22aの奥行き方向(Y方向)の両端縁に設けられた側板22bをファニッシャーロール7を載置するロール載置部とし、その側板22bに設けられた切り欠き部22cをファニッシャーロール7を保持するロール保持部とする例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、ロール載置部及びロール保持部は、交換装置20上に個別に設けられるようにしてもよい。
(2)上述の実施形態において、版胴載置部30は、退避位置において、奥側(+Y側)の載置アーム32が、版胴保持部34側の端部が手前側(−Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となり、手前側(−Y側)の載置アーム32が、版胴保持部34側の端部が奥側(+Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となる例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、奥側(+Y側)の載置アーム32が、版胴保持部34側の端部が奥側(+Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となり、手前側(−Y側)の載置アーム32が、版胴保持部34側の端部が手前側(−Y側)に位置するようにして、奥行き方向(Y方向)に平行な方向に向いた状態となるようにしてもよい。
(3)上述の実施形態において、交換装置20は、版胴保持部34が、載置アーム32に対して回転可能なロール部材34aから構成される例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、版胴保持部34は、載置アーム32に対して回転しない部材、例えば、三角柱状の部材や、四角柱状の部材が固定されるようにしてもよい。この場合、版胴保持部34は、載置アーム32上に載置された版胴4の前後方向(X方向)を抑えるようにして配置される。
1 印刷機
4 版胴
6 圧胴
7 ファニッシャーロール
20 交換装置
21 台車部
22 インキパン
22a 底板
22b 側板
22c 切り欠き部
23 載置台
24 インキ排出部
25 インキタンク
26 インキ循環ポンプ
30 版胴載置部
31 昇降支持部
32 載置アーム
33 アーム回転部
34 版胴保持部
S 被印刷物

Claims (5)

  1. インキパンと、インキを収容するインキタンクと、前記インキタンク内のインキを前記インキパンに供給するインキ循環部とを備え、印刷機に対して着脱可能な交換装置であって、
    前記印刷機から外された版胴を前記インキパンから離間させた状態で保持する版胴保持部を有する版胴載置部と、
    前記印刷機から外されたファニッシャーロールを前記インキパンから離間させた状態で保持するロール保持部を有するロール載置部とを備えること、
    を特徴とする交換装置。
  2. 請求項1に記載の交換装置において、
    前記版胴載置部は、前記版胴保持部を、前記印刷機に対する前記版胴の取付位置と、前記取付位置から退避する退避位置との間を移動させる移動部を更に備えること、
    を特徴とする交換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の交換装置において、
    前記版胴載置部は、前記版胴保持部を鉛直方向に移動させる鉛直移動部を更に備えること、
    を特徴とする交換装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の交換装置において、
    前記ロール保持部は、前記インキパンの縁部に設けられた切り欠きであり、その切り欠きに前記ファニッシャーロールの回転軸を保持すること、
    を特徴とする交換装置。
  5. 版胴と、
    前記版胴に対して被印刷物を接触させる圧胴と、
    前記版胴に対してインキを付着させるファニッシャーロールと、
    前記ファニッシャーロールの鉛直下側に配置される請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の交換装置と、
    を備える印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019025864A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 富士機械工業株式会社 グラビア印刷装置
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