JP2017093038A - 回転電機のロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】トルク密度向上のため、永久磁石とロータコアの磁石挿入穴の内周面とのクリアランスを従来よりも狭める。
【解決手段】長穴形状の磁石挿入穴16の軸方向両端は、穴の長手方向及び短手方向に亘って拡幅され、これにより、磁石挿入穴16の中心側の内周面18から永久磁石14を離間させる位置決め部材20が挿入される受け容れスペース21が形成される。軸方向中心側の磁石挿入穴16の内周面18と永久磁石14とのクリアランスCは位置決め部材20の制約を受けず、クリアランスCを従来よりも狭く形成できる。
【選択図】図4
【解決手段】長穴形状の磁石挿入穴16の軸方向両端は、穴の長手方向及び短手方向に亘って拡幅され、これにより、磁石挿入穴16の中心側の内周面18から永久磁石14を離間させる位置決め部材20が挿入される受け容れスペース21が形成される。軸方向中心側の磁石挿入穴16の内周面18と永久磁石14とのクリアランスCは位置決め部材20の制約を受けず、クリアランスCを従来よりも狭く形成できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、永久磁石界磁型回転電機のロータに関する。
界磁(磁界源)に永久磁石を用いる永久磁石界磁型の回転電機には、ロータコアに永久磁石が設けられる。例えば埋込磁石型(IPM)の回転電機では、ロータコアの軸方向に貫通穴(磁石挿入穴)が形成され、これに永久磁石が挿入される。
ステータから生じる回転磁界が永久磁石に加えられると、変動磁界である回転磁界の影響を受けて永久磁石表面に渦電流が発生する。従来から、渦電流ループが小さくなるほど渦電流損失が小さくなることが知られており、例えば特許文献1では永久磁石とロータコアとを非接触にして、永久磁石から生じた渦電流のロータコアへの回り込みを抑制している。
具体的には図7に示すように、永久磁石100を磁石挿入穴102に挿入するに先立ち、複数本の紐(細条部材)104を磁石挿入穴102の内周面に沿って配置する。複数の紐104にガイドされながら永久磁石100を磁石挿入穴102に挿入すると、図7下段に示すように紐104の直径R分、永久磁石100と磁石挿入穴102の内周面106との間にクリアランスが形成される。この状態でクリアランスに接着剤を充填させて硬化させる。これにより、永久磁石100と磁石挿入穴102の内周面106とが軸方向に亘って紐104の直径R分のクリアランスを保った状態で、磁石挿入穴102内に永久磁石100が固定される。
ところで、接着剤は非導電性材料であるから基本的に回転電機のトルク発生には寄与しない。トルク密度(体積当たりのトルク出力)向上の観点から、接着剤が充填されるクリアランスの容積は小さい方が好ましい。そこで本発明は、永久磁石と磁石挿入穴の内周面とのクリアランスを従来よりも狭めることの可能な、回転電機のロータを提供することを目的とする。
本発明は、回転電機のロータに関する。当該ロータは、軸方向に貫通する長穴形状の磁石挿入穴を備えたロータコアと、前記磁石挿入穴に挿入される永久磁石と、を備える。前記磁石挿入穴の軸方向両端は、当該磁石挿入穴の長手方向及び短手方向に亘って拡幅され、前記磁石挿入穴の軸方向中心側の内周面から前記永久磁石を離間させる位置決め部材が挿入される受け容れスペースが形成されている。
本発明によれば、位置決め部材は磁石挿入穴の両端に入り込むのみであり、軸方向中心側まで入り込むことはない。したがって軸方向中心側の磁石挿入穴の内周面と永久磁石とのクリアランスは位置決め部材の制約を受けず、位置決め部材の径よりも狭くクリアランスを設けることが可能となる。このように本発明では、磁石挿入穴の軸方向に亘って位置決め部材が挿入される場合と比較して、永久磁石と磁石挿入穴の内周面とのクリアランスを狭めることができる。
図1に、本実施形態に係る回転電機のロータ10と、その組立時に用いられるプレート11A,11Bを例示する。回転電機は、例えば電気自動車やハイブリッド車両の駆動源として用いられる。
ロータ10は、ロータコア12及び永久磁石14を含んで構成される。ロータコア12は円筒形状の部材であって、中空にシャフト(図示せず)が挿入される。ロータコア12は例えば電磁鋼板の積層体から構成される。
ロータコア12には、軸方向に沿って貫通する磁石挿入穴16が周方向に沿って複数形成されている。磁石挿入穴16は例えば、ロータコア12の径方向を短手方向とし、周方向を長手方向とする長穴形状(スロット穴形状)となるように形成される。
磁石挿入穴16の軸方向両端は、穴の長手方向及び短手方向に亘って拡幅されており、これにより後述する図3のように、位置決め部材20用の受け容れスペース21が形成される。例えば打ち抜き加工により電磁鋼板に磁石挿入穴16を形成する際に、ロータコア12の両端付近に積層される電磁鋼板には、中心層付近の電磁鋼板の磁石挿入穴16を形成するときよりも大径のダイ及びパンチを用いる。図1ではロータコア12の両端から数えて2枚目の電磁鋼板まで、磁石挿入穴16を拡幅させている。
永久磁石14は、例えばネオジム等の希土類磁石から構成される。永久磁石14は磁石挿入穴16の径よりも一回り小さい形状となるように形成される。このようにすることで、永久磁石14を磁石挿入穴16に挿入した際に、図4に示すように、永久磁石14と磁石挿入穴16の内周面18との間にクリアランスCが形成される。
プレート11A,11Bは、ロータコア12に永久磁石14を挿入させた後に、ロータコア12の両端からこれを挟み込む板状部材である。ロータ10の組立に当たり、ロータコア12の中心軸を鉛直軸に向けるようにロータコア12を配置する(寝かす)。このとき、ロータコア12の鉛直上方にプレート11Aが配置され、鉛直下方にプレート11Bが配置される。以下必要に応じて、プレート11Aを「上プレート」、プレート11Bを「下プレート」とも呼ぶ。
プレート11A,11Bのロータコア対向面13には、位置決め部材20が設けられる。図1では上プレート11Aのロータコア対向面が隠れているが、この面にも下プレート11Bに形成されたものと同様の位置決め部材20が設けられている。
位置決め部材20は、後述するロータの組立工程において、長穴形状の磁石挿入穴16の長手方向両端及び短手方向両端に挿入され、磁石挿入穴16の内周面18と永久磁石14との間にクリアランスCを形成する。位置決め部材20は、例えば、プレート11A,11Bのロータコア対向面13から突出するテーパ状のピンである。図1左下の拡大図に示されているように、位置決め部材20はロータコア12の磁石挿入穴16(破線で示す)に囲まれる領域に複数設けられ、磁石挿入穴16の縁に沿うように配置される。具体的には、磁石挿入穴16の長手方向両端及び短手方向両端にそれぞれ対応する箇所に位置決め部材20が設けられる。
後述するように、位置決め部材20は、磁石挿入穴16の受け容れスペース21に挿入されたときに、磁石挿入穴16の軸方向中心側の内周面18に吸着する永久磁石14を引き剥がして(離間させて)永久磁石14と磁石挿入穴16の中心軸を一致させる(センタリングする)。位置決め部材20がテーパ形状である場合、その最大径R3は磁石挿入穴16の拡幅径(図4の(R2−R1)/2)より大であることが好適である。
なお、図1には位置決め部材20をテーパ形状のピン部材として示したが、この形態に限らない。例えば図6に示すように、位置決め部材20を磁石挿入穴16の長手方向に沿って延設される薄板部材(例えばシム)としてもよい。
上プレート11Aには、ロータコア対向面に下プレート11Bに形成されたものと同様の位置決め部材20が形成されている。さらに上プレート11Aには、厚さ方向に貫通する接着剤注入穴22が形成されている。図1左上の拡大図に示されているように、接着剤注入穴22はロータコア12の磁石挿入穴16(破線で示す)に囲まれる領域に設けられる。さらに上プレート11Aには、接着剤注入時に磁石挿入穴16内の空気を逃がす空気穴(図示せず)を形成してもよい。
<ロータの組立工程>
図2〜図5には、本実施形態に係るロータ10の組立工程が例示されている。図2には、ロータコア12の磁石挿入穴16に永久磁石14を挿入する挿入工程が例示されている。永久磁石14が着磁済みである場合、図2下段に示すように、永久磁石14は磁石挿入穴16の内周面18に吸着する。
図2〜図5には、本実施形態に係るロータ10の組立工程が例示されている。図2には、ロータコア12の磁石挿入穴16に永久磁石14を挿入する挿入工程が例示されている。永久磁石14が着磁済みである場合、図2下段に示すように、永久磁石14は磁石挿入穴16の内周面18に吸着する。
図3には位置決め工程が例示されている。プレート11A,11Bをロータコア12の両端から挟み込む。この過程で位置決め部材20が磁石挿入穴16の軸方向両端の受け容れスペース21に挿入される。テーパ形状の位置決め部材20が受け容れスペース21に入り込むにつれて永久磁石14に当接し、さらに入り込むことで永久磁石14が磁石挿入穴16の軸方向中心側の内周面18から引き剥がされる。
図4には位置決め工程の完了時点の様子が例示されている。プレート11A,11Bのロータコア対向面13がロータコア12の側面に接するまでプレート11A,11Bを移動させると、位置決め部材20によって永久磁石14が磁石挿入穴16内でセンタリングされ、永久磁石14と磁石挿入穴16の内周面18との間にクリアランスCが形成される。
図4に示されるように、本実施形態に係る位置決め部材20は磁石挿入穴16の両端に入り込むのみであり、軸方向中心側まで入り込むことはない。したがって軸方向中心側の磁石挿入穴16の内周面18と永久磁石14とのクリアランスCは位置決め部材20の制約を受けず、位置決め部材20の径よりも狭くクリアランスCを設けることが可能となる。
図5にはクリアランスCに接着剤24が充填される充填工程が例示されている。上プレート11Aの接着剤注入穴22から接着剤24が注入される。磁石挿入穴16の鉛直下側は下プレート11Bによって塞がれているので、クリアランスCに接着剤24が充填される。接着剤24注入後、加熱処理等によって接着剤24を硬化させると、永久磁石14が、クリアランスCを保った状態で磁石挿入穴16内に固定される。つまり、磁石挿入穴16の内周面18から離間した状態で永久磁石14が磁石挿入穴16内に固定される。
接着剤24の硬化後、プレート11A,11Bはロータコア12から取り外される。プレート11A,11Bの取り外しに際して位置決め部材20が引き抜かれ、当該箇所には窪みができる。このことから、窪みを埋めるように接着剤24を追加注入する工程を設けてもよい。また、プレート11A,11Bの取り外しの際に位置決め部材20を受け容れスペース21内に留置させ、プレート部分のみを取り去るようにしてもよい。
<本実施形態の別例>
図1〜6では、磁石挿入穴16の両端を拡幅することで位置決め部材20の受け容れスペース21を設けていたが、この形態に限らない。例えば磁石挿入穴16の穴径を軸方向に亘り一定とする一方で、永久磁石14の長手方向両端を中心部分と比較して細径にしてもよい。ロータコア12を構成する電磁鋼板と比較して永久磁石14の加工は困難であるものの、永久磁石14を上記の形状とすることによっても受け容れスペース21を形成することが可能となる。
図1〜6では、磁石挿入穴16の両端を拡幅することで位置決め部材20の受け容れスペース21を設けていたが、この形態に限らない。例えば磁石挿入穴16の穴径を軸方向に亘り一定とする一方で、永久磁石14の長手方向両端を中心部分と比較して細径にしてもよい。ロータコア12を構成する電磁鋼板と比較して永久磁石14の加工は困難であるものの、永久磁石14を上記の形状とすることによっても受け容れスペース21を形成することが可能となる。
10 ロータ、11A,11B プレート、12 ロータコア、14 永久磁石、16 磁石挿入穴、18 磁石挿入穴の内周面、20 位置決め部材、21 受け容れスペース、22 接着剤注入穴、24 接着剤、C クリアランス。
Claims (1)
- 軸方向に貫通する長穴形状の磁石挿入穴を備えたロータコアと、
前記磁石挿入穴に挿入される永久磁石と、
を備える、回転電機のロータであって、
前記磁石挿入穴の軸方向両端は、当該磁石挿入穴の長手方向及び短手方向に亘って拡幅され、前記磁石挿入穴の軸方向中心側の内周面から前記永久磁石を離間させる位置決め部材が挿入される受け容れスペースが形成されていることを特徴とする、回転電機のロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015216548A JP2017093038A (ja) | 2015-11-04 | 2015-11-04 | 回転電機のロータ |
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Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019068701A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機ロータ及びその製造方法 |
-
2015
- 2015-11-04 JP JP2015216548A patent/JP2017093038A/ja active Pending
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JP2019068701A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機ロータ及びその製造方法 |
US10879778B2 (en) | 2017-10-05 | 2020-12-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotor of rotating electric machine and manufacturing method of the same |
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