JP2017092914A - 信号変換方法、信号変換装置及び信号変換プログラム - Google Patents

信号変換方法、信号変換装置及び信号変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地上デジタル放送信号をDRoF(Digital Radio On Fiber)伝送する際のA/D変換及びD/A変換の量子化数を低減する技術を提供する。
【解決手段】信号変換部は、地上デジタル放送信号VS1の部分受信用セグメントを削除するセグメント削除処理部51と、部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号VS2のピークを検出し、ピークを低減するためのピーク低減信号RSを生成し、地上デジタル放送信号VS2及びピーク低減信号RSの合波を行うピーク低減処理部52を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、地上デジタル放送信号において、部分受信用セグメントの周波数帯域を利用し、PAPR(Peak−to−average power ratio)低減信号を挿入することにより地上デジタル放送信号のPAPRの低減を行う、信号変換方法及び装置に関するものである。
FTTH(Fiber−To−The−Home)サービスにおいて地上デジタル放送を伝送する一つの手法として、キャリア変調された無線信号である地上デジタル放送信号VSをデジタル化して伝送するDRoF(Digital Radio On Fiber)方式がある(例えば、非特許文献1参照。)。図1に、地上デジタル放送を視聴する場合について、無線信号である地上デジタル放送信号VSを視聴端末設置場所82Aで直接受信し視聴する通常の視聴方法と、事業者ビル81で受信した地上デジタル放送信号VSを、光デジタル通信ネットワーク(NW)93を介して視聴端末設置場所82Bまで伝送するDRoF方式を用いた視聴方法を示す。DRoF方式を用いた場合では、事業者ビル81にて受信した地上デジタル放送信号VSをDRoF送信機91においてA/D(Analog to Digital)変換等のデジタル化処理を施した後、光デジタル通信NW93を介して視聴端末設備場所82Bまで伝送される。視聴端末設置場所82BではDRoF受信機92を備え、地上デジタル放送信号VSをアナログ形式の電波信号へ復調し、視聴端末へ信号を伝送する。視聴端末へ入力される信号VSは、通常の視聴方法の場合の地上デジタル放送信号VSAとDRoF方式を利用して視聴する場合の地上デジタル放送信号VSBとも同様のRF信号が入力される。
図2に、DRoF送受信システムの一例を示す。DRoF送受信システムは、DRoF送信機91とDRoF受信機92を備える。DRoF送信機91は、周波数変換部12、A/D変換部13、フレーム処理部14を備える。DRoF受信機92は、デフレーム処理部21、D/A変換部22及び周波数変換部23を備える。
周波数変換部12は、アンテナ11の受信した無線周波数(RF:Radio Frequency)の地上デジタル放送信号VSに対して周波数変換を行う。AD変換部13は、A/D(Analog to Digital)変換する。フレーム処理部14は、フレーム処理をする。これにより、光デジタル通信NW93がデジタル伝送する。デフレーム処理部21はデフレーム処理を行う。D/A変換部22は、デジタル化された地上デジタル放送信号をD/A(Digital to Analog)変換する。周波数変換部23は、もとの周波数帯域へと周波数変換を行う。従って、テレビ受像機等の視聴端末へは通常の無線信号として受信した場合と同様なRF信号が入力される。
また、日本における地上デジタル放送はISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)方式である(例えば、非特許文献2参照。)。この方式の特徴として、周波数帯域の有効利用のため、キャリア間干渉のない最小の周波数間隔の周波数分割多重が可能なOFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)変調方式が採用されていることがあげられる。また、1チャネルあたりの周波数帯域は約5.6MHzであり、6/14MHzの帯域幅を1セグメントとして、13セグメント構造を持つことも、ISDB−T方式の特徴の一つである。映像や音声、データなどのコンテンツは情報源符号化部において圧縮や多重化された後、TS(Transport Stream)化される。このTS化された信号はセグメントごとに並列に伝送路符号化され、階層化された処理が施される。伝送路符号化された信号はOFDMフレーム処理され、その後一括してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理される。IFFT処理された信号はガードインターバルを付加され、地上デジタル放送信号として出力される。このように、セグメント単位で伝送路符号化が実施されるため、1チャネルの中で、固定受信用サービスに加えて移動受信サービスも実現することができる。
ISDB−T方式における13セグメント構造を図3に示す。中央の1セグメントは部分受信用セグメントであり、他の12セグメントは固定受信用セグメントである。変調方式の組み合わせは最大3階層であり、図3に示すように中央の1セグメントだけ受信できる部分を含めて、セグメント数と階層の最適な組み合わせにより多様なサービスが可能となる。例えば、地上デジタル放送に加えて、地上デジタル放送の携帯電話向けサービスとして「ワンセグ」と呼ばれるサービスがある。このサービスでは地上デジタル放送と同じ内容の番組を携帯電話向けに同時放送するサービスである。このサービスは、地上デジタル放送のセグメントの内における中央1セグメントの部分受信用セグメントを、携帯電話用として利用し、サービスを実現している。一部の地上デジタル放送信号では13セグメントすべてを固定受信用セグメントで割り当てられた階層もあるが、一般的には部分受信用セグメントが割り当てられることが多い。この部分受信用セグメントは携帯端末での視聴に主に利用されるが、有線放送の場合は、固定受信が対象のためほとんど利用されない。
A. Nirmalathas et al., "Digitized RF transmission over fiber", Microw. Mag., vol. 10, pp. 75−81, 2009. M. Takada and M. Saito, "Transmission system for ISDB−T", Proceedings of the IEEE, vol. 94, no. 1, pp. 251−256, 2006. 日野貴哉, 牟田修, 古川浩, "適応ピークキャンセラを用いたMIMO−OFDM信号のピーク電力低減に関する検討", 電子情報通信学会技術研究報告CS2012−43, vol. 112, no. 118, pp. 113−118, 2012.
地上デジタル放送において用いられるOFDM方式では、IFFTを行い1チャネルあたり5617のサブキャリアを周波数多重しているため、信号のPAPRが、QAM(Quadrature amplitude modulation)変調などのシングルキャリア変調信号と比較して非常に大きくなり、そのため地上デジタル放送送信設備等では、電力増幅器の増幅特性の線形性などが問題となる。線形性が悪い場合、増幅される信号には相互変調歪みなどの非線形歪みが生じ、信号の誤り率特性が劣化することや、電力スペクトルの広がりによる隣接チャネル干渉による雑音が生じる。そのため、地上デジタル放送送信設備等には、線形性の高い電力増幅器が必要となる。電力増幅器の入力バックオフを大きくとることにより、電力増幅器の非線形性の影響を低減できるが、電力利用効率の劣化や設備の大型化などが問題となる。
加えて、DRoF方式では地上デジタル放送の信号を、A/D変換やD/A変換することでデジタル化を実現していることから、OFDM方式におけるPAPRの増大が、A/D変換やD/A変換時の量子化数増加という問題をも引き起こす。
また、DRoF方式では受信した地上デジタル放送信号の時間軸信号に対してA/D変換やD/A変換を行うため、サンプリングや量子化処理により信号の伝送レートが増大する。例えば、周波数帯域約60MHzの地上デジタル放送信号10ch分に一括してA/D変換を施す場合、仮にサンプリング周波数120MHz、量子化数15bitとすると、その伝送レートは1.8Gbpsとなる。これは、TSでの伝送レート168.5Mbpsに比べて10倍以上の伝送レートとなる。従って、TSを直接ベースバンド信号で伝送するときに比べて、NWへの要求速度が大幅に高くなり、経済性を劣化させる。そのため、DRoF伝送を行う場合、大幅な伝送レートの削減が求められる。そのためには、伝送レートを決定するパラメータの一つであるA/D変換やD/A変換時の量子化数を極力小さくし、地上デジタル放送信号のPAPRを低減することが必要となる。
PAPRの低減手法の一つとして、無線通信ではPAPR低減信号を挿入する手法がある(例えば、非特許文献3参照。)。無線通信におけるPAPR低減の概念を地上デジタル放送信号に適用する場合、ピーク低減に使用する信号の周波数帯域の選択が問題となる。例えば、地上デジタル放送以外の周波数帯域にピーク低減信号を挿入する場合、対象とする周波数帯域は広がるため、A/D変換や、D/A変換時のサンプリングレートが高くなり、伝送レートが増加する。そのためDRoF方式にて伝送を行う場合、地上デジタル放送以外の周波数帯域にピーク低減信号を挿入する手法は適用できない。
本発明は、PAPR低減信号用の周波数帯域を追加することなく、地上デジタル放送信号をDRoF伝送する際のA/D変換およびD/A変換の量子化数を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明は、地上デジタル放送信号を構成する13セグメントのうち、部分受信用セグメントを削除し、該削除した周波数帯域にPAPR低減信号を挿入する。
具体的には、本発明に係る信号変換方法は、
信号変換装置が、
地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントを削除するセグメント削除処理ステップと、
前記部分受信用セグメントを削除された前記地上デジタル放送信号のピークを検出し、ピークを低減するためのピーク低減信号を生成し、前記地上デジタル放送信号及び前記ピーク低減信号の合波を行うピーク低減処理ステップと、
を順に行う。
本発明に係る信号変換方法では、
前記セグメント削除処理ステップは、
前記部分受信用セグメントの有無を判定する部分受信用セグメントの有無判定処理と、
前記部分受信用セグメントが有る地上デジタル放送信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)を行うFFT処理と、
前記FFT処理を施された地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントの周波数帯域にNullパディングを行うNullパディング処理と、
前記Nullパディング処理を施された地上デジタル放送信号に対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行うIFFT処理と、
を順に有し、
前記ピーク低減処理ステップは、
前記IFFT処理を施された地上デジタル放送信号に含まれる予め定められた所定値以上のピークを検出するピーク判定処理と、
前記ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報を生成するピーク情報生成処理と、
前記ピーク情報を用いて前記ピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成処理と、
前記ピーク低減信号生成処理により生成された前記ピーク低減信号を、前記IFFT処理を施された地上デジタル放送信号に合波するピーク低減信号合波処理と、
を順に有してもよい。
本発明に係る信号変換方法では、前記ピーク低減処理ステップにおいて、前記信号変換装置が、前記ピーク判定処理、前記ピーク情報生成処理、前記ピーク低減信号生成処理及び前記ピーク低減信号合波処理を、繰り返し複数回行ってもよい。
本発明に係る信号変換方法では、
前記ピーク低減信号生成処理において前記ピーク情報を用いて前記ピーク低減信号を生成するに際し、前記信号変換装置が、複数の異なるアルゴリズムを用いて複数の前記ピーク低減信号を生成し、
前記ピーク低減信号合波処理において、前記信号変換装置が、複数の前記ピーク低減信号ごとに、前記部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号に合波し、
前記ピーク低減処理ステップにおいて、前記信号変換装置が、
前記ピーク低減信号合波処理を施された後の地上デジタル放送信号のピークを再度検知するピーク再検出処理と、
前記ピーク再検出処理によって検知されたピークの情報を用いて、前記ピーク低減信号合波処理を施された後の地上デジタル放送信号のなかから最もピークが低減された地上デジタル放送信号を選択して出力する信号選択処理と、
を前記ピーク低減信号合波処理の後に、さらに行ってもよい。
本発明に係る信号変換方法では、
前記地上デジタル放送信号は複数のチャネルを有し、
前記セグメント削除処理ステップの前に、前記信号変換装置が、前記地上デジタル放送信号をチャネルごとに周波数分離する信号分離処理をさらに行い、
前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップ及び前記ピーク低減処理ステップをチャネルごとに行い、
前記ピーク低減処理ステップの後に、前記信号変換装置が、前記ピーク低減処理ステップ後の各チャネルの地上デジタル放送信号を合波する合波処理をさらに行ってもよい。
本発明に係る信号変換方法では、
前記地上デジタル放送信号は複数のチャネルを有し、
前記セグメント削除処理ステップの前に、前記信号変換装置が、前記地上デジタル放送信号をチャネルごとに周波数分離する信号分離処理をさらに行い、
前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップをチャネルごとに行い、
前記セグメント削除処理ステップの後に、前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップ後の各チャネルの地上デジタル放送信号を合波する合波処理をさらに行い、
前記ピーク判定処理は、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに、予め定められた所定値以上のピークを検出する全周波数ピーク検出処理であり、
前記ピーク情報生成処理は、前記全周波数ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報をチャネルごとに生成する全周波数ピーク情報生成処理であり、
前記ピーク低減信号生成処理において、前記信号変換装置が、各チャネルの前記ピーク情報を用いて、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれる各チャネルの前記ピーク低減信号を生成し、
前記ピーク低減信号合波処理において、前記信号変換装置が、各チャネルの前記ピーク低減信号を、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに合波してもよい。
本発明に係る信号変換方法では、
前記ピーク低減処理ステップにおいて、
前記合波処理の後でありかつ前記ピーク情報生成処理の前に、前記信号変換装置が、前記合波処理後の地上デジタル放送信号を分岐し、
前記ピーク判定処理は、分岐された第1の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに、予め定められた所定値以上のピークを検出する全周波数ピーク検出処理であり、
前記ピーク情報生成処理は、前記全周波数ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報をチャネルごとに生成する全周波数ピーク情報生成処理であり、
前記分岐ステップの後に、前記信号変換装置が、
分岐された第2の地上デジタル放送信号を、前記地上デジタル放送信号のチャネル数よりも少ない任意の周波数帯域に周波数分離する周波数分離処理と、
前記周波数分離処理で周波数分離された各周波数帯域の時間軸信号のピーク検出を行うことでサブピークを決定し、前記サブピークの振幅及び時間を含むサブピーク情報を生成するサブピーク情報生成処理と、
をさらに行い、
前記ピーク低減信号生成処理において、前記信号変換装置が、前記全周波数ピーク情報生成処理により得られた前記ピーク情報と前記サブピーク情報生成処理により得られた前記サブピーク情報を用いて、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれる各チャネルの前記ピーク低減信号を生成してもよい。
具体的には、本発明に係る信号変換装置は、
地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントを削除するセグメント削除処理部と、
前記部分受信用セグメントを削除された前記地上デジタル放送信号のピークを検出し、ピークを低減するためのピーク低減信号を生成し、前記地上デジタル放送信号及び前記ピーク低減信号の合波を行うピーク低減処理部と、
を備える。
具体的には、本発明に係る信号変換プログラムは、本発明に係る信号変換方法に備わる各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、PAPR低減信号用の周波数帯域を追加することなく、地上デジタル放送信号のPAPRを削減することができ、地上デジタル放送信号をDRoF伝送する際のA/D変換およびD/A変換の量子化数を低減することが可能となる。
地上デジタル放送システムの一例である。 DRoF送受信システムの構成の一例である。 地上デジタル放送信号におけるセグメント構造の一例である。 本発明の実施形態に係るDRoF送受信システムの構成の一例である。 実施形態に係る信号変換方法の基本構成の一例を示すフローチャートである。 セグメント削除処理ステップの一例を示すフローチャートである。 ピーク低減処理ステップの一例を示すフローチャートである。 地上デジタル放送信号に発生したピークとピーク情報の一例である。 地上デジタル放送信号に発生したピークとピーク低減信号の一例である。 ピーク低減信号挿入後の地上デジタル放送信号の一例である。 実施形態1に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態1の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態1の地上デジタル放送信号VS2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態1の地上デジタル放送信号VS3に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態2に係る信号変換方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態2の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態2の地上デジタル放送信号VS2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態2の地上デジタル放送信号VS3−1に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態2の地上デジタル放送信号VS3−2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態2の地上デジタル放送信号VS3−nに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態3に係る信号変換方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態3の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態3の地上デジタル放送信号VS2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態3の地上デジタル放送信号VS3−1に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態3の地上デジタル放送信号VS3−2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態3の地上デジタル放送信号VS3−nに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態3の地上デジタル放送信号VS4に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4に係る信号変換方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態4に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態4の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS1Mに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS2−1に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS2−2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS3−1に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS3−2に対応した時間軸信号の一例である。 実施形態4の地上デジタル放送信号VS4Mに対応した時間軸信号の一例である。 Nチャネル分の地上デジタル放送信号に対する信号変換方法の基本構成の一例を示すフローチャートである。 実施形態5に係る信号変換方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態5に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態5の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態5の地上デジタル放送信号VS2Mに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態5の地上デジタル放送信号VS3Mに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態6に係る信号変換方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態6に係る信号処理部の構成の一例である。 実施形態6の信号処理部内における地上デジタル放送信号のスペクトル変化の一例である。 実施形態6の地上デジタル放送信号VS2Mに対応した時間軸信号の一例である。 実施形態6の地上デジタル放送信号VS3Mに対応した時間軸信号の一例である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本実施形態は、前述の課題を解決するためのものである。
本実施形態では、まず、図3に示すようなISDB−T方式の地上デジタル放送信号に対して、構成される13セグメントのうち部分受信用セグメントの周波数帯域の信号を削除する。全サブキャリア数の1/13を占める部分受信用セグメントを削除することにより、サブキャリア数削減によるPAPRの低減効果が期待できる。
次に、PAPRを低減するため、削除した部分受信用セグメントの周波数帯域に、発生したピークを低減するためのピーク低減信号を挿入する。これにより、発生したピークを低減することができるため、地上デジタル放送信号のPAPRを低減し、DRoF伝送を行う際のA/D変換やD/A変換時の量子化数の低減が実現できる。
図4に、本実施形態に係るDRoF送受信システムの一例を示す。本実施形態は、図2に示すDRoF送信機91内に適用される。例えば、DRoF送信機91は、信号変換装置として機能する信号変換部15を備える。周波数変換部12は、アンテナ11の受信したRFの地上デジタル放送信号VSに対して周波数変換を行う。信号変換部15は、本実施形態の信号変換を行う。この信号変換により、A/D変換部13は、PAPRが低減された地上デジタル放送信号VSをA/D変換する。フレーム処理部14は、フレーム処理をすることで、デジタル伝送する。
実施形態におけるすべての装置は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。特に、信号変換装置として機能する信号変換部15は、コンピュータとプログラムによっても実現できる。
このように、PAPRが低減された地上デジタル放送信号VSをA/D変換するため、A/D変換時の量子化数低減が期待され、伝送レートが低減できる。DRoF受信機92は、図2に示したDRoF受信機と同様の構成であり、デフレーム処理を行った後に、デジタル化された地上デジタル放送信号をD/A(Digital to Analog)変換し、もとの周波数帯域へと周波数変換を行う。
上記のように、地上デジタル放送信号のPAPRを低減するための基本となる信号変換方法を図5に示す。本実施形態における信号変換方法は、セグメント削除処理ステップS51と、ピーク低減処理ステップS52と、の2つの手順に分けられる。セグメント削除処理ステップS51では、地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントを削除する。ピーク低減処理ステップS52では、地上デジタル放送信号のピークを検知し、ピーク低減信号の生成及び挿入することでピーク低減を実施する。このセグメント削除処理ステップS51とピーク低減処理ステップS52の内部処理を変えることにより、シリアル処理やパラレル処理、さらに1〜Nチャネル分の地上デジタル放送信号に対応することが可能となり、その結果発生したピークの低減を効果的に実現することができる。以下に、実施形態において基本となる1チャネル分の地上デジタル放送信号VSを入力した場合におけるセグメント削除処理とピーク低減処理の詳細を示す。
まず、セグメント削除処理ステップS51について説明する。図6は、信号変換部15の行うセグメント削除処理の一例が示されている。入力された地上デジタル放送信号VSは、部分受信用セグメントの有無の判定を受ける(S511)。たとえば、部分受信用セグメントを有しないフルセグメントの地上デジタル放送信号の場合、信号変換部15は、以降のセグメント削除処理を行わないものとする。
部分受信用セグメントを有する地上デジタル放送信号は、FFT(Fast Fourier Transform)処理を受け周波数領域信号へと変換される(S512)。その後、Nullパディングにより、部分受信用セグメントの周波数帯域の信号成分は削除される(S513)。Nullパディングされた地上デジタル放送信号は、IFFTにより時間軸信号へと変換される(S514)。上記処理を通して部分受信用セグメントが削除された信号が生成される。
図2に示すセグメント削除処理ではFFTを用いることによりセグメント削除処理を実現しているが、FFTを用いない方法もある。例えば、FIRフィルタやIIRフィルタなどのデジタルフィルタを用いて、削除したい部分受信セグメントの周波数帯域の信号成分のみを削除する方法などが挙げられる。これらの方法をセグメント削除処理としてもよい。
次に、信号変換部15の行うピーク低減処理ステップS52について述べる。セグメント削除処理を受けた地上デジタル放送信号は、ピーク低減処理ステップS52によってピーク低減処理される。図7にピーク低減処理のフローチャートを示す。ピーク低減処理ステップS52では、まず、信号変換部15がピーク判定を行う(S5211)。ここでピークが発生していない場合、以降のピーク低減処理は実施されない(S5211においてNo)。
信号変換部15は、ピークの発生している信号に対してピーク情報生成処理を行い、ピーク情報を生成する(S5212)。例えば、図8に示すように、任意の電圧値α以上がピークと認識され、振幅のピーク電圧値A、ピークの最大電圧値をとる時刻t、電圧閾値と信号波形の交点である時刻tとtなどのピーク情報が記録される。
信号変換部15は、発生したピークを低減するため、ピーク情報をもとにピーク低減信号RSを生成する(S522)。ピーク低減信号生成処理S522では、発生したピークの逆相信号に近いピーク低減信号RSが生成される。図9に、発生したピーク(実線)と生成されるピーク低減信号(破線)の例を示す。ピーク低減信号RSはピーク低減信号合波処理(S523)によって、セグメント削除処理後の地上デジタル放送信号VSと合波される。
地上デジタル放送信号VSにピーク低減処理を実施した後の時間軸信号の模式図を図10に示す。このように、ピークが低減された信号がピーク低減処理後に出力される。以上の処理がピーク低減処理である。
上記のセグメント削除処理とピーク低減処理の内部処理を変えることにより、ピーク低減効果を大きくすることも期待できるが、それらは実施形態の項で述べる。また複数チャネル分の地上デジタル放送信号を入力する場合も上記セグメント削除処理とピーク低減処理を基本として構成することができる。
(実施形態1)
本実施形態は、地上デジタル放送信号VSが1チャネルである場合について説明する。本実施形態に係る信号変換部15は、1チャネルの地上デジタル放送信号VSから部分受信用セグメントを削除し、部分受信用セグメントの周波数帯域へ、生成したピーク低減信号を挿入する。これにより、本実施形態は、ピーク低減を行う。
図11に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。信号変換部15は、セグメント削除処理部51と、ピーク低減処理部52と、を備える。セグメント削除処理部51は、セグメント削除部511を備える。ピーク低減処理部52は、分岐部524、ピーク検出部521、ピーク低減信号生成部522、合波部523を備える。
図12は、本実施形態における信号の周波数スペクトルであり、(a)はセグメント削除処理部51に入力される地上デジタル放送信号VS1を示し、(b)はセグメント削除処理部51から出力される地上デジタル放送信号VS2を示し、(c)はピーク低減処理部52から出力される地上デジタル放送信号VS3を示す。また図13及び図14に、図11の実装例における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。
図11に示すように、まず、セグメント削除部511に地上デジタル放送信号VS1が入力される。セグメント削除部511は、13分割されたセグメントのうち、部分受信用セグメントに収容される信号成分を削除する。セグメント削除部511は、FFT処理部511a、Nullパディング部511b、IFFT処理部511c等によって構成される。
本実施形態で対象としている地上デジタル放送信号VSでは、IFFT出力データのうち時間的に後端のガードインターバル長に相当するデータを、有効シンボルの前にそのまま付加し、所定のOFDM信号としている。そのため、前記のFFT処理の前にガードインターバルの削除処理を実施し、その後IFFT処理の後に再度ガードインターバルを付加する等の処理を実施してもよい。
FFT処理部511aは、セグメント削除部511に入力された地上デジタル放送信号VS1にFFT処理を施す。Nullパディング部511bは、部分受信用セグメントの周波数領域をNullパディングする。IFFT処理部511cは、Nullパディングされた地上デジタル放送信号に、IFFT処理を施す。これにより、周波数軸信号が時間軸信号へと変換され、部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号VS2がセグメント削除部511から出力される。
部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2の周波数スペクトルと時間軸信号の一例をそれぞれ図12(b)及び図13に示す。セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2の時間軸信号は、図7に示すピーク判定処理ステップS5212とピーク情報生成処理ステップS5212を、図11に示すピーク検出部521において実施される。ピーク検出部521では、地上デジタル放送信号VS2の時間軸信号に対してピーク判定が行われピークが存在すると、ピーク情報が生成される。またピークが存在しない場合は、ピーク情報が生成されずピーク低減処理は行われない。
ピーク情報は、前記のような振幅情報や時刻情報である(A、t、t、t)だけに限らず、これらのパラメータ以外をピーク情報としてもよいものとする。このピーク情報はピーク低減信号生成部522へ出力される。ピーク低減信号生成部522は、ピーク検出部521から得られたピーク情報をもとに、部分受信用セグメントの周波数成分の信号を用いてピークの逆相信号に近いピーク低減信号RSを生成する。生成されたピーク低減信号RSは、合波部523において部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2と合波される。ピーク低減信号RSとの合波後である地上デジタル放送信号VS3の周波数スペクトルと時間軸信号を、それぞれ図12(c)及び図14に示す。
また、ピーク検出部521とピーク低減信号生成部522では、処理遅延時間Δtが生じる。合波部523は、Δtだけ、部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2を遅延させる処理を施す機能を有してもよい。また、合波部523の前段に当該遅延部を設け、合波部523では遅延処理を実施せず、遅延部(不図示)にて遅延処理を行ってもよいものとする。
(実施形態2)
本実施形態は、実施形態1に対して、地上デジタル放送信号のピークを検出し、ピーク低減信号を生成及び合波する処理を任意のn回だけ繰り返し実施する信号処理方法である。
図15に、本実施形態に係る信号変換方法のフローチャートを示す。図16に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。図17に、本実施形態における信号の周波数スペクトルの一例を示す。また図18〜図21に、本実施形態における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。セグメント削除処理ステップS51は、実施形態1の信号変換方法と同様な処理を行っても良い。
本実施形態に係るピーク低減処理部52は、実施形態1で説明した分岐部524がn個縦列に接続されており、ピーク検出部521、ピーク低減信号生成部522及び合波部523をn個備える。
ピーク低減処理ステップS52では、ピーク検出部521−1が、まず、ピーク判定処理を行う(S5211)。ピークが発生している場合、ピーク検出部521−1は、ピークを検知し、ピーク情報の生成を行う(S5212)。ピーク低減信号生成部522−1は、生成されたピーク情報をもとに、ピークと逆相に近いピーク低減信号を生成する(S522)。合波部523−1は、生成されたピーク低減信号RSを、部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号VS2に合波する。ピーク低減信号RSが合波された地上デジタル放送信号VS3は、ピーク検出部521−2において再度ピーク判定処理が施され、ピークが検出された場合、ピーク情報生成、ピーク低減信号生成、ピーク低減信号合波の処理が行われる。この処理は任意のn回実施されるものとする。
入力された地上デジタル放送信号1チャネルVS1は、セグメント削除部511により部分受信用セグメントの削除処理を受ける。部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2の周波数スペクトルと時間軸信号をそれぞれ図17(b)と図18に示す。
ピーク検出部521では、図15に記載のピーク判定処理S5211とピーク情報生成処理S5212を行うことで時間軸信号のピーク情報を検出し、ピーク低減信号生成部522へピーク情報を送信する。ピーク低減信号生成部522ではピーク情報をもとにピーク低減信号RSを生成する。部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2とピーク低減信号RS1は第1の合波部523−1において合波される。第1の合波部523−1から出力された図16の地上デジタル放送信号VS3−1の周波数スペクトルと時間軸信号を図17(c)と図19に示す。
ピーク低減信号RS1の挿入量は、セグメント削除部511にて削除した信号電力以下の任意の値とし、n回のピーク低減信号合波処理により、繰り返し挿入されるものとする。
さらに、第1の合波部523−1から出力された地上デジタル放送信号VS3−1は再度ピーク検出部521−2に入力され、ピーク判定処理やピーク情報生成処理などのピーク検出処理が実施される。ピーク低減信号生成部522−2では、ピーク検出部521−2からのピーク情報をもとにピーク低減信号RS2を生成し、第2の合波部523−2において第1の合波部523−1から出力された地上デジタル放送信号VS2とピーク低減信号RS2を合波する。第2の合波部523−2から出力された地上デジタル放送信号VS3−2の周波数スペクトルと時間軸信号をそれぞれ図17(d)と図20に示す。
ピーク低減処理は任意のn回実行される(S524)。なお、k回目のピーク低減処理で任意の信号のピークが閾値αを下回っていた場合、k+1回以降のピーク検出部521−k+1ではピークを認識せず、k+1回以降のピーク低減信号生成部522ではピーク低減信号RSが生成されないものとする。
この実施形態では、特定のピークに対して、複数回のピーク低減処理を行うだけでなく、j回目のピーク検出部の処理で検出されたピークに対して、j回目のピーク低減処理で、ピークが十分に低減できた一方で、j回目のピーク低減信号により別の部分にピークが発生した場合、j+1回目以降の処理で、その新たに発生したピークを低減することができるという利点を持つ。
(実施形態3)
本実施形態は、地上デジタル放送信号の発生したピークに対して、n個の異なるアルゴリズムを用いてピーク低減信号生成処理を並行して実施し、生成されたピーク低減信号の中で最もピーク低減効果が得られた地上デジタル放送信号を選択し出力することを特徴とする信号変換方法である。
図22に、本実施形態に係る信号変換方法のフローチャートを示す。図23に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。図24に、本実施形態における信号の周波数スペクトルの一例を示す。また図25〜図29に、本実施形態における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。セグメント削除処理は実施形態1の信号変換方法のものと同様な処理を行う。
ピーク低減処理S52では、まずピーク検出部521がピーク判定処理S5211を行う。ピークが発生している場合、ピーク検出部521は、ピークを検知し、ピーク情報の生成を行う(S5212)。ピークが発生していない場合、ピーク検出部521はピーク低減処理を実施しない。ピーク低減信号生成処理522−1〜522−nは、ピーク情報生成処理で生成されたピーク情報をもとに、発生したピークと逆相に近いピーク低減信号を、それぞれ異なるアルゴリズムを用いて生成する(S522−1〜S522−n)。合波部523−1〜523−nは、生成されたピーク低減信号RS1〜RSnを、部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号VS2に合波する(S523−1〜S523−n)。
本実施形態に係るピーク低減処理部52は、ピーク低減信号生成部522及び合波部523をn個備え、ピーク再検出部525及び信号選択処理部526を備える。ピーク再検出部525は、ピーク低減信号が合波された地上デジタル放送信号VS3−1〜VS3−nを、ピーク再検出処理S525により、再度発生した信号のピークの検出を行う。ピーク再検出処理S525では、異なるアルゴリズムを用いて生成されたピーク低減信号RS1〜RSnを合波したn個の地上デジタル放送信号VS3−1〜VS3−nの中から、最もピークが低減された信号になるように、ピーク低減信号を選択する。信号選択処理S526では、ピーク再検出処理S525で選択された信号を出力するための制御情報を受け取り、最もピークが低減された地上デジタル放送信号VS4を出力する。
入力された1チャネルの地上デジタル放送信号VS1は、セグメント削除部511において、部分受信用セグメントの削除処理を受ける。部分受信用セグメントが削除された後である地上デジタル放送信号VS2の周波数スペクトルと時間軸信号を、それぞれ図24(b)と図25に示す。部分受信用セグメントが削除された後の地上デジタル放送信号VS2は、第1の合波部523−1から第nの合波部523−nへ入力される信号と、ピーク検出部521に入力される信号とに分岐される。
ピーク検出部521は、部分受信用セグメントが削除された時間軸信号のピーク情報を検出し、n個あるピーク低減信号生成部522−1〜522−nへピーク情報を送信する。n個のピーク低減信号生成部522−1〜522−nは、ピーク情報をもとに、ピーク低減信号RS1〜RSnを、異なるアルゴリズムを用いてそれぞれ生成する。そのため、n個のピーク低減信号生成部522−1〜522−nで生成されるピーク低減信号RS1〜RSnは同一信号とは限らない。
n個のピーク低減信号生成部522−1〜522−nで生成されたピーク低減信号RS1〜RSnは第1から第nまでの合波部523−1〜523−nに入力される。第1から第nの合波部523−1〜523−nでは、セグメント削除された後の地上デジタル放送信号VS2とピーク低減信号RS1〜RSnが合波され、ピーク低減処理が施されたn個の地上デジタル放送信号VS3−1〜VS−nが出力される。出力された地上デジタル放送信号VS3−1,VS3−2,VS3−nの周波数スペクトルと時間軸信号を図24(c)(d)(e)、図26〜図28に示す。
第1から第nの合波部523−1〜523−nから出力された地上デジタル放送信号VS3−1〜VS−nはピーク再検出部525に入力され、再度ピークが検出される。ピーク再検出部525では、検出されたn個の地上デジタル放送信号のピークのうち、最もピークが低減された信号を検知し、信号選択処理部526へ制御情報を送信する。信号選択処理部526では、ピーク再検出部525からの制御情報をもとに、地上デジタル放送信号VS3−1〜VS−nのなかから最もピークの低減された信号VS4のみを取り出し、出力する。例えば、地上デジタル放送信号VS3−2のピークが最も低減されている場合、信号選択処理部526から出力される地上デジタル放送信号VS4は地上デジタル放送信号VS3−2となる。出力された地上デジタル放送信号VS4の周波数スペクトルと時間軸信号を図24(f)、図29に示す。
(実施形態4)
本実施形態は、入力したNチャネル分の地上デジタル放送信号をチャネル単位で周波数分離し、地上デジタル放送信号1チャネルに対し並行してセグメント削除処理やピーク低減処理を行い、その後、周波数多重することによりNチャネル分の地上デジタル放送信号のピーク低減を実施する信号変換方法である。
図30に、本実施形態に係る信号変換方法のフローチャートを示す。図31に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。図32に、本実施形態における信号の周波数スペクトルを示す。また図33〜図38に、本実施形態における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。
入力されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1は信号分離処理S53により、チャネルごとに周波数分離される。周波数分離されたch.#1からch.#NまでのNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nは実施形態1に記載のセグメント削除処理S51により部分受信用セグメントが削除される。部分受信用セグメント削除後、ピーク低減処理S52が実施される。ピーク低減処理S52は実施形態2や実施形態3などに記載のピーク低減処理を適用してもよい。セグメント削除処理S51やピーク低減処理S52はチャネルごとに並列して実施される。チャネルごとにピークが低減された地上デジタル放送信号VS3−1〜VS3−NはNチャネル分の合波処理S54により合波される。出力される信号VS4はNチャネル分の地上デジタル放送信号VS3−1〜VS−Nが出力される。
本実施形態に係る信号変換部15は、信号分離部53と、N個のセグメント削除処理部51及びピーク低減処理部52と、合波部54を備える。Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS1は信号分離部53へ入力される。入力されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1の周波数スペクトルと時間軸信号をそれぞれ図32(a)と図33に示す。信号分離部53は、Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS1を、チャネルごとに周波数分離する。周波数分離されたch.#1からch.#NまでのNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1、VS1−2、VS1−Nの周波数スペクトルを図32(b)(c)(d)に示す。
周波数分離された地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nはセグメント削除処理部51に入力される。セグメント削除部511は、部分受信用セグメントを削除する。セグメント削除処理部51から出力される地上デジタル放送信号VS2−1、VS2−2、VS2−Nの周波数スペクトルの一例を図32(e)(f)(g)に示す。また地上デジタル放送信号VS2−1及びVS2−2に対応した時間軸信号を図34と図35に示す。
セグメント削除処理を施された地上デジタル放送信号VS2−1〜VS2−Nはピーク検出部521に入力される。ピーク検出部521は部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2−1〜VS2−Nのピーク情報を出力する。出力されたピーク情報はピーク低減信号生成部522へ入力される。ピーク低減信号生成部522は、ピーク検出部521からのピーク情報をもとにピーク低減信号RSを生成する。第1から第Nの合波部523−1〜523−Nでは、部分受信用セグメントを削除された後の地上デジタル放送信号VS2−1〜VS2−Nへ、生成されたピーク低減信号RS1〜RSNがそれぞれ合波される。ピーク低減処理後の地上デジタル放送信号VS3−1、VS3−2、VS3−Nの周波数スペクトルを図32(h)〜(J)に示す。また地上デジタル放送信号VS3−1及びVS3−2に対応した時間軸信号を図36及び図37に示す。
ピーク低減処理後、各チャネルの地上デジタル放送信号VS3−1〜VS3−NはNチャネル分の合波部54に入力される。Nチャネル分の合波部54では各チャネルの地上デジタル放送信号VS3−1〜VS3−Nが周波数多重され、出力される。合波部54で合波後のNチャネル分の地上デジタル放送信号VS4の周波数スペクトルと時間軸信号をそれぞれ図32(h)と図38に示す。
このように、実施形態1に示す信号変換方法では地上デジタル放送信号1チャネルにセグメント削除処理やピーク低減処理を行うのに対し、実施形態4では実施形態1の処理を並行してセグメント削除処理やピーク低減処理を行うことによりNチャネル分の地上デジタル放送信号のピーク低減を行う。
(実施形態5)
本実施形態は、Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS1を入力し、Nチャネル分の地上デジタル放送信号のセグメント削除処理を行い、Nチャネル分の地上デジタル放送信号に対してセグメント削除処理を実施することを特徴とする、信号変換方法である。
図39に、本実施形態に係る信号変換方法の概要を示す。実施形態4ではセグメント削除処理S51を実施した後、ピーク低減処理S52をN個のチャネルごとに実施した。これに対して、本実施形態では、セグメント削除処理S51を施した後に、それぞれのチャネルを周波数多重し、Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mに対して、Nチャネル分のピーク低減処理を実施する。処理としては、Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS1Mのセグメント削除処理と、もう一つがNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mのピーク低減処理である。
図40に、本実施形態に係る信号変換方法のフローチャートを示す。図41に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。図42に、本実施形態における信号の周波数スペクトルの一例を示す。また図43〜図44に、本実施形態における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。
Nチャネル分の地上デジタル放送信号のセグメント削除処理S61では、まずNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1Mに対して周波数による信号分離処理を行い(S611)、各チャネルに分離する。周波数分離されたNチャネル分の地上デジタル放送信号のうち任意のp(1≦p≦N)チャネル分の信号に対してセグメント削除処理を行う(S612−1〜S612−N)。このセグメント削除処理は実施形態1で記載のFFT処理、Nullパディング処理、IFFT処理によって構成される方法や、FIRフィルタやIIRフィルタ等のデジタルフィルタを用いた方法でも良い。セグメント削除された地上デジタル放送信号はNチャネル分の合波処理S613により、周波数多重される。これがNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nのセグメント削除処理である。
セグメント削除処理された地上デジタル放送信号VS2Mは、Nチャネル分のピーク低減処理がなされる(S62)。Nチャネル分のピーク低減処理は実施形態1に記載のピーク低減処理と同様な処理を実施する。まず、Nチャネル分の地上デジタル放送信号のピークをピーク判定処理により検出する(S6211)。ピークが発生していない場合、以降の処理は実施されない。ピークが発生している場合、ピーク検出部621は、ピークを検知し、ピーク情報生成を行う(S6212)。ピーク低減信号生成部622は、記録されたピーク情報をもとに、発生したピークと逆相に近いピーク低減信号RSを生成する(S622)。合波部623は、生成されたピーク低減信号RSを、部分受信用セグメントが削除されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mのうち任意のq(1≦q≦p)チャネル分の部分受信用セグメントの周波数帯域に合波し、出力する(S623)。
本実施形態に係るセグメント削除処理部51は、信号分離部611と、N個のセグメント削除部612と、合波部613と、を備える。Nチャネル分の地上デジタル放送信号NS1Mは、信号分離部611に入力され、チャネルごとに周波数分離される。信号分離部611は、例えばN個のバンドパスフィルタを配備する構成などが考えられる。信号分離部611からは、チャネルごとに周波数分離されたch.#1からch.#NまでのNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nが出力される。
出力されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nは、Nチャネル分のセグメント削除部612−1〜612−Nにそれぞれ入力され、チャネルごとに部分受信用セグメントが削除される。このとき、削除される部分受信用セグメントは任意チャネルのものとし、その数はp(1≦p≦N)とする。図42(b)(c)(d)に、チャネルごとに周波数分離されセグメント削除された後の地上デジタル放送信号VS2−1、VS2−2、VS2−Nの周波数スペクトルの一例を示す。
セグメント削除部612において削除されるp個の部分受信用セグメントは外部制御装置等(不図示)を用いることにより選択され、p個の部分受信用セグメントの周波数情報は外部制御装置(不図示)からピーク低減信号生成部622へ送信されるように構成しても良い。
セグメント削除されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2−1〜VS2−Nは、Nチャネル分の合波部613において、合波され周波数多重される。周波数多重されたNチャネルの地上デジタル放送信号NS2Mの周波数スペクトルとその時間軸信号を図42(e)と図43に示す。
ピーク検出部621には、p(1≦p≦N)チャネル分の部分受信用セグメントが削除された後のNチャネル分の地上デジタル放送信号の時間軸信号が入力される。ピーク検出部621は、検出したピーク情報をピーク低減信号生成部622に送信する。ピーク低減信号生成部622は、入力されたピーク情報をもとにピーク低減信号RSを生成する。生成されたピーク低減信号RSは、合波部623において、部分受信用セグメントが削除された後の地上デジタル放送信号VS2Mと合波される。p(1≦p≦N)チャネル分の削除した部分受信用セグメントの周波数帯域のうちq(1≦q≦p)チャネル分の周波数帯域にピーク低減信号RSが挿入される。
地上デジタル放送信号VS2Mのうちのq(1≦q≦p)チャネル分の周波数帯域にピーク低減信号RSが挿入された後のNチャネル分の地上デジタル放送信号VS3Mの周波数スペクトルと時間軸信号をそれぞれ図42(f)と図44に示す。合波部623では、部分受信用セグメントが削除された後の地上デジタル放送信号VS2Mを、ピーク検出部621とピーク低減信号生成部622において生じる処理遅延時間Δtだけ遅延させる処理を施すことができるものとする。
実施形態5のような構成では、複数の部分受信用セグメントを削除することにより、信号のサブキャリア数を削減できるためPAPRの低減効果が期待できる。
(実施形態6)
本実施形態は、Nチャネル分の地上デジタル放送信号を入力し、全周波数帯域のピーク検出処理に加えて、更に任意のm個の周波数帯域ごとの信号のサブピーク検出処理も並行して行い、それらのピーク情報を利用して、ピーク低減を行うことを特徴とする、信号変換方法である。
図45に、本実施形態に係る信号変換方法のフローチャートを示す。図46に、本実施形態に係る信号変換部15の構成の一例を示す。図47に、本実施形態における信号の周波数スペクトルの一例を示す。また図48〜図49に、本実施形態における信号処理過程での時間軸信号の例を示す。
入力されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1Mは実施形態5に記載の、Nチャネル分の地上デジタル放送信号のセグメント削除処理S61を受ける。セグメント削除処理されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mは全周波数ピーク検出処理S621を受ける。
全周波数ピーク検出処理S621ではまず、ピーク判定処理S6211が実施される。このとき、ピークが発生していない場合はピーク低減処理が実施されない。ピークが発生している場合、全周波数ピーク検出処理部621は、全チャネルのピークを検知し(S6211)、全周波数ピーク情報生成処理を行う(S6212)。ここではNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mの全周波数帯域の時間軸信号のピーク情報を生成する。
次に、サブピーク検出処理部628は、サブピーク検出処理S628を実施する。サブピーク検出処理S628では、Nチャネル分の地上デジタル放送信号は任意のm個のそれぞれ異なる周波数帯域に分離される周波数分離処理S6281が実施される。m個の周波数帯域に分離された後、地上デジタル放送信号VS8−1〜VS8−mにはサブピーク情報生成処理S6282が実施される。m個の周波数帯域に分離された地上デジタル放送信号のピーク情報と同様のパラメータであるサブピーク情報を検出する。サブピーク情報は、例えば、図8に示す電圧A、時間t、t、tである。生成されたピーク情報とm個のサブピーク情報を用いてピーク低減信号生成処理S622ではピーク低減信号が生成される。生成されたピーク低減信号RSはピーク低減信号合波処理S623において、部分受信用セグメントが削除されたあとのNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mへ合波される。
本実施形態に係るピーク低減処理部62は、ピーク検出部621に代えて、全周波数ピーク検出処理部621及びサブピーク検出処理部628を備える。Nチャネル分の地上デジタル放送信号VS1MはNチャネル分の信号分離部611に入力され、チャネルごとに周波数分離される。Nチャネル分の信号分離部611は、例えばN個のバンドパスフィルタを配備する構成が考えられる。Nチャネル分の信号分離部611からは、ch.♯1からch.♯Nまでのチャネルごとに周波数分離されたN個の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nが出力される。
出力されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS1−1〜VS1−Nは、N個のセグメント削除部612−1〜612−Nにそれぞれ入力され、チャネルごとに部分受信用セグメントが削除される。このとき、削除される部分受信用セグメントは任意チャネルのものとし、その数はp(1≦p≦N)とする。図47(b)(c)(d)に、チャネルごとに周波数分離されセグメント削除された後の地上デジタル放送信号VS2−1、VS2−2、VS2−Nの周波数スペクトルの一例を示す。
外部制御装置(不図示)等を用いることによって、Nチャネル分の部分受信用セグメントの中からセグメント削除部612−1〜612−Nにおいて削除されるp個の部分受信用セグメントが選択され、p個の部分受信用セグメントの周波数情報は外部制御装置(不図示)等からピーク低減信号生成部622へ送信されるように構成しても良い。セグメント削除されたNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2−1〜VS2−Nは、Nチャネル分の合波部613にて、合波され周波数多重される。
Nチャネル分の合波部613から出力された地上デジタル放送信号VS2Mは3分岐される。分岐された信号のうち、一つは合波部623に入力され、一つは全周波数ピーク検出部6211に入力される。合波部623に入力されるNチャネル分の地上デジタル放送信号VS2Mの周波数スペクトルと時間軸信号は図47(e)と図48に、また全周波数ピーク検出部6211に入力されるNチャネル分の地上デジタル放送信号の周波数スペクトルを図47(f)に示す。
全周波数ピーク検出部6211は、周波数多重されたNチャネル分の地上デジタル放送信号(全周波数帯域)VS2Mに対してピーク情報の検出を行う。また、Nチャネル分の合波部613を出力された後、3分岐された信号のうち一つの地上デジタル放送信号VS2Mは、周波数フィルタなどで構成される周波数分離部6281に入力され、任意のm(m≦N)個の周波数帯域(中心周波数:f,f,…,f)に分離される。周波数分離された中心周波数fの地上デジタル放送信号VS8−1〜VS8−mの周波数スペクトルを図47(g)に示す。周波数分離されたm個の地上デジタル放送信号VS8−1〜VS8−mはサブピーク検出部6282に入力され、サブピーク情報が生成される。生成されたサブピーク情報f〜fはピーク低減信号生成部へ入力される。
したがって、全周波数ピーク検出部6211からは全周波数帯域にわたるピーク情報fが、サブピーク検出部628からは任意のm個の周波数帯域ごとに分離した地上デジタル放送信号VS8−1〜VS8−mのm個のサブピーク情報f〜fが、ピーク低減信号生成部622へ入力される。ピーク低減信号生成部622は、ピーク情報fとサブピーク情報f〜fをもとに、ピーク低減信号RSを生成して出力する。任意のq(1≦q≦p)チャネル分の周波数帯域にピーク低減信号RSが挿入される。図47(h)と図49に、ピーク低減信号RSを挿入された後のNチャネル分の地上デジタル放送信号VS3Mの周波数スペクトルとその時間軸信号の一例を示す。全周波数帯域のピーク情報fのみの場合と比較して、分離した周波数帯域でのサブピーク情報f〜fが加わることで、ピーク低減信号生成部622ではより高精度なピーク低減信号RSの生成が実現できる。
(発明の効果)
以上、実施形態に係る信号変換方法及び装置は、地上デジタル放送信号の13セグメントのうち、有線放送の場合ほとんど用いられることのない部分受信用セグメントを削除することで、サブキャリア数を削減することができる。サブキャリア数削減により、地上デジタル放送信号のPAPRの低減ができる。
さらに、削除した部分受信用セグメントのうち、一部のセグメントの周波数帯域にPAPR低減信号を挿入することで、新たにPAPR低減信号のための周波数帯域を確保することなく、地上デジタル放送信号のPAPR削減が実現できる。
地上デジタル放送信号のPAPRが低減されることにより、地上デジタル放送信号をDRoF伝送する場合に必要となるA/D変換やD/A変換の量子化数を低減することができる。信号の伝送レートは量子化数とサンプリング周波数の積で表すことができるので、量子化数の低減により、伝送レートを削減することができる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11:アンテナ
12:周波数変換部
13:AD変換部
14:フレーム処理部
15:信号変換部
21:デフレーム処理部
22:DA変換部
23:周波数変換部
51、612:セグメント削除処理部
52:ピーク低減処理部
53:信号分離部
54:合波部
81:事業者ビル
82A、82B:視聴端末設置場所
84:地上デジタル放送送信設備
91:DRoF送信機
92:DRoF受信機
93:光デジタル通信ネットワーク
511、612、612−1、612−2、612−n:セグメント削除部
511a:FFT処理部
511b:Nullパディング部
511c:IFFT処理部
521、521−1、521−2、521−n:ピーク検出部
522、522−1、522−2、522−n、622:ピーク低減信号生成部
523、523−1、522−2、522−n、623:合波部
524、524−1、524−1、524−n、527、528−1、528−2、528−n、624:分岐部
525:ピーク再検出部
526:信号選択処理部
611:信号分離部
613:合波部
621:ピーク検出部
628:サブピーク検出処理部
6211:全周波数ピーク検出部
6281:信号分離部
6282:サブピーク検出部

Claims (9)

  1. 信号変換装置が、
    地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントを削除するセグメント削除処理ステップと、
    前記部分受信用セグメントを削除された前記地上デジタル放送信号のピークを検出し、ピークを低減するためのピーク低減信号を生成し、前記地上デジタル放送信号及び前記ピーク低減信号の合波を行うピーク低減処理ステップと、
    を順に実行する信号変換方法。
  2. 前記セグメント削除処理ステップは、
    前記部分受信用セグメントの有無を判定する部分受信用セグメントの有無判定処理と、
    前記部分受信用セグメントが有る地上デジタル放送信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)を行うFFT処理と、
    前記FFT処理を施された地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントの周波数帯域にNullパディングを行うNullパディング処理と、
    前記Nullパディング処理を施された地上デジタル放送信号に対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行うIFFT処理と、
    を順に有し、
    前記ピーク低減処理ステップは、
    前記IFFT処理を施された地上デジタル放送信号に含まれる予め定められた所定値以上のピークを検出するピーク判定処理と、
    前記ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報を生成するピーク情報生成処理と、
    前記ピーク情報を用いて前記ピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成処理と、
    前記ピーク低減信号生成処理により生成された前記ピーク低減信号を、前記IFFT処理を施された地上デジタル放送信号に合波するピーク低減信号合波処理と、
    を順に有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号変換方法。
  3. 前記ピーク低減処理ステップにおいて、前記信号変換装置が、前記ピーク判定処理、前記ピーク情報生成処理、前記ピーク低減信号生成処理及び前記ピーク低減信号合波処理を、繰り返し複数回行うことを特徴とする、請求項2に記載の信号変換方法。
  4. 前記ピーク低減信号生成処理において前記ピーク情報を用いて前記ピーク低減信号を生成するに際し、前記信号変換装置が、複数の異なるアルゴリズムを用いて複数の前記ピーク低減信号を生成し、
    前記ピーク低減信号合波処理において、前記信号変換装置が、複数の前記ピーク低減信号ごとに、前記部分受信用セグメントを削除された地上デジタル放送信号に合波し、
    前記ピーク低減処理ステップにおいて、前記信号変換装置が、
    前記ピーク低減信号合波処理を施された後の地上デジタル放送信号のピークを再度検知するピーク再検出処理と、
    前記ピーク再検出処理によって検知されたピークの情報を用いて、前記ピーク低減信号合波処理を施された後の地上デジタル放送信号のなかから最もピークが低減された地上デジタル放送信号を選択して出力する信号選択処理と、
    を前記ピーク低減信号合波処理の後に、さらに行う、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の信号変換方法。
  5. 前記地上デジタル放送信号は複数のチャネルを有し、
    前記セグメント削除処理ステップの前に、前記信号変換装置が、前記地上デジタル放送信号をチャネルごとに周波数分離する信号分離処理をさらに行い、
    前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップ及び前記ピーク低減処理ステップをチャネルごとに行い、
    前記ピーク低減処理ステップの後に、前記信号変換装置が、前記ピーク低減処理ステップ後の各チャネルの地上デジタル放送信号を合波する合波処理をさらに行う、
    請求項1から4のいずれかに記載の信号変換方法。
  6. 前記地上デジタル放送信号は複数のチャネルを有し、
    前記セグメント削除処理ステップの前に、前記信号変換装置が、前記地上デジタル放送信号をチャネルごとに周波数分離する信号分離処理をさらに行い、
    前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップをチャネルごとに行い、
    前記セグメント削除処理ステップの後に、前記信号変換装置が、前記セグメント削除処理ステップ後の各チャネルの地上デジタル放送信号を合波する合波処理をさらに行い、
    前記ピーク判定処理は、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに、予め定められた所定値以上のピークを検出する全周波数ピーク検出処理であり、
    前記ピーク情報生成処理は、前記全周波数ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報をチャネルごとに生成する全周波数ピーク情報生成処理であり、
    前記ピーク低減信号生成処理において、前記信号変換装置が、各チャネルの前記ピーク情報を用いて、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれる各チャネルの前記ピーク低減信号を生成し、
    前記ピーク低減信号合波処理において、前記信号変換装置が、各チャネルの前記ピーク低減信号を、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに合波する、
    請求項2から4のいずれかに記載の信号変換方法。
  7. 前記ピーク低減処理ステップにおいて、
    前記合波処理の後でありかつ前記ピーク情報生成処理の前に、前記信号変換装置が、前記合波処理後の地上デジタル放送信号を分岐し、
    前記ピーク判定処理は、分岐された第1の地上デジタル放送信号に含まれるチャネルごとに、予め定められた所定値以上のピークを検出する全周波数ピーク検出処理であり、
    前記ピーク情報生成処理は、前記全周波数ピーク判定処理において検出されたピークの振幅及び時間を含むピーク情報をチャネルごとに生成する全周波数ピーク情報生成処理であり、
    前記分岐ステップの後に、前記信号変換装置が、
    分岐された第2の地上デジタル放送信号を、前記地上デジタル放送信号のチャネル数よりも少ない任意の周波数帯域に周波数分離する周波数分離処理と、
    前記周波数分離処理で周波数分離された各周波数帯域の時間軸信号のピーク検出を行うことでサブピークを決定し、前記サブピークの振幅及び時間を含むサブピーク情報を生成するサブピーク情報生成処理と、
    をさらに行い、
    前記ピーク低減信号生成処理において、前記信号変換装置が、前記全周波数ピーク情報生成処理により得られた前記ピーク情報と前記サブピーク情報生成処理により得られた前記サブピーク情報を用いて、前記合波処理後の地上デジタル放送信号に含まれる各チャネルの前記ピーク低減信号を生成する、
    請求項6に記載の信号変換方法。
  8. 地上デジタル放送信号の部分受信用セグメントを削除するセグメント削除処理部と、
    前記部分受信用セグメントを削除された前記地上デジタル放送信号のピークを検出し、ピークを低減するためのピーク低減信号を生成し、前記地上デジタル放送信号及び前記ピーク低減信号の合波を行うピーク低減処理部と、
    を備える信号変換装置。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の各ステップをコンピュータに実行させるための信号変換プログラム。
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