JP2017091688A - 車両用スイッチノブ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作荷重が異なる複数種の押しボタンスイッチに用いられる部品を共通化することを目的とする。
【解決手段】押しボタンスイッチユニット10は、スイッチノブ12に対し押下方向の反対方向に力を与える弾性構造を備えている。押しボタンスイッチユニット10は、押下方向に伸びる仮想の回転軸を中心とした3つの回転角度位置のそれぞれに対応して設けられた軽荷重押下板36、中荷重押下板42および重荷重押下板40を備える。1つの回転角度位置に合わせてスイッチノブ12が配置された場合に、スイッチノブ12の押下によって、その1つの回転角度位置に対応する押下板の縁がスイッチ28の操作突起30に接触する。軽荷重押下板36、中荷重押下板42および重荷重押下板40のそれぞれの縁は、押下方向における位置が異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用スイッチノブに関し、スイッチの車室側に位置するスイッチノブの構造に関する。
自動車には、オーディオ装置、空調装置、ルームライト、パワーウィンドウ、ウインカ等のアクセサリ機器が搭載される。アクセサリ機器の操作は、多くの場合、車室のコンソールに設けられた操作パネルによって行われる。アクセサリ機器の操作パネルには、押しボタンスイッチが用いられることが多い。
以下の特許文献1および2には、複数の押しボタンスイッチを備える操作パネルが記載されている。アクセサリ機器には複数の機能があり、機能ごとに押しボタンスイッチが設けられている。例えば、空調装置では、冷房のオンオフをするためのA/Cスイッチと、送風モードを設定するための送風モードスイッチとが別々に設けられている。
特開2004−362924号公報 特開2006−196270号公報 実開昭60−62734号公報 特開平9−293424号公報
特許文献3および4に見られるように、押しボタンスイッチの操作荷重を設定する技術が従来から考えられている。一般に、押しボタンスイッチについての適切な操作荷重は、割り当てられた機能によって異なる。例えば、使用頻度が高い機能が割り当てられており、素早い操作が求められる押しボタンスイッチには、操作荷重が小さいものが適している。他方、使用頻度が低い機能が割り当てられており、誤操作すると復旧に手間を要するような押しボタンスイッチには、操作荷重が大きいものが適している。
しかし、操作荷重が異なる複数種の押しボタンスイッチを個別に設計および製造したのでは、各種押しボタンスイッチのそれぞれについて部品を設計および製造する必要が生じ、コストが高くなってしまう。
本発明は、操作荷重が異なる複数種の押しボタンスイッチに用いられる部品を共通化することを目的とする。
スイッチの車室側に位置する車両用スイッチノブにおいて、前記スイッチノブに対し押下方向の反対方向に力を与える弾性構造と、押下方向に伸びる仮想の回転軸を中心とした複数の回転角度位置のそれぞれに対応して設けられた複数の接触部であって、1つの前記回転角度位置に合わせて前記スイッチノブが配置された場合に、前記スイッチノブの押下によって、その1つの前記回転角度位置に対応する接触部が前記スイッチに接触する複数の接触部と、を備え、複数の前記接触部は、前記スイッチノブの背面側に設けられ、複数の前記接触部のそれぞれは、押下方向における位置が異なることを特徴とする。
望ましくは、前記スイッチノブは筐体に収容され、柱状に形成されており、前記スイッチノブを各前記回転角度位置で前記筐体に対して摺動自在とする摺動構造を柱状側面に有する。
望ましくは、前記スイッチノブは、背面側に開口する中空部と、前記中空部に形成されており、異なる方向に伸びる複数の縁構造を備え、複数の前記縁構造のそれぞれの縁は背面側に向けられており、複数の前記縁構造が複数の前記接触部を形成している。
本発明によれば、複数種の押しボタンスイッチに用いられる部品を共通化することができる。
第1組み立て状態の押しボタンスイッチユニットの斜視図である。 第1組み立て状態の押しボタンスイッチユニットのAB線断面を示す図である。 第1組み立て状態の押しボタンスイッチユニットのCD線断面を示す図である。 第1組み立て状態の押しボタンスイッチユニットを背面側から見た図である。 第2組み立て状態の押しボタンスイッチユニットの斜視図である。 第2組み立て状態の押しボタンスイッチユニットのEF線断面を示す図である。 第2組み立て状態の押しボタンスイッチユニットを背面側から見た図である。 操作荷重特性の例を示す図である。 別の実施形態に係る押しボタンスイッチユニットを背面側から見た図である。
図1には、本発明の実施形態に係る押しボタンスイッチユニット10の斜視図が示されている。この図では、説明の便宜上、前面に設けられる弾力性シート38が透明であるものとして描かれている。押しボタンスイッチユニット10は自動車のコンソール等に搭載される。z軸正方向は車室に向かう方向を示す。なお、本願明細書で用いられる上、下、左、右、押下等の用語は、各部の構造または動作を説明するための便宜上のものであり、押しボタンスイッチユニット10が取り付けられる姿勢を限定するものではない。
押しボタンスイッチユニット10は、スイッチノブ12、筐体14、弾力性シート38を備える。円柱形状のスイッチノブ12は、円形面を車室側に向けて筐体14に収容されている。スイッチノブ12の側面には、90°の間隔を隔てて第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が形成されている。各突起部は、スイッチノブ12の側面から突出した部分であり、その突出した部分が前後方向(z軸方向)に伸びている。
筐体14には、円柱形状のスイッチノブ受容孔16が形成されている。スイッチノブ受容孔16は前後方向に伸び、壁面には90°の間隔を隔てて第1案内部161、第2案内部162、第3案内部163および第4案内部164が形成されている。各案内部はスイッチノブ受容孔16の壁面がU字形状に欠損した領域であり、前後方向に伸びている。
スイッチノブ12はスイッチノブ受容孔16に収容される。このとき、スイッチノブ12の各突起部は、スイッチノブ受容孔16に形成されたいずれかの案内部に受け入れられる。すなわち、スイッチノブ12は、仮想の円柱中心軸に関して90°間隔の回転角度位置でスイッチノブ受容孔16に受け入れられる。図1には、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第1案内部161、第2案内部162、および第3案内部163に受け入れられた第1組み立て状態が示されている。その他、組み立て状態には、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第2案内部162、第3案内部163および第4案内部164に受け入れられる第2組み立て状態があり、さらには、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第4案内部164、第1案内部161、および第2案内部162に受け入れられる第3組み立て状態がある。
第1組み立て状態は、スイッチノブ12の操作荷重が最も小さい状態であり、第2組み立て状態は、スイッチノブ12の操作荷重が最も大きい状態である。第3組み立て状態は、スイッチノブ12の操作荷重が第1組み立て状態よりも大きく、第2組み立て状態よりも小さい状態である。各状態において操作荷重を異ならしめる原理については後述する。押しボタンスイッチユニット10に割り当てられる機能に応じて、押しボタンスイッチユニット10は、第1〜第3組み立て状態のいずれかの状態に組み立てられる。
各突起部および各案内部は摺動構造を形成し、スイッチノブ12を各回転角度位置で前後方向に摺動自在とする。すなわち、スイッチノブ12が前後方向に運動するとき、各突起部は受け入れ先の案内部によって前後方向に案内される。なお、スイッチノブ受容孔16の側に突起部を形成し、スイッチノブ12の側にU字形状の案内部を形成することで、摺動構造を形成してもよい。
スイッチノブ12および筐体14の前面には、弾力性シート38が接合されている。弾力性シート38は、スイッチノブ12の押下方向とは反対方向の反発力をスイッチノブ12に与える。
図2には、第1組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10のAB線断面が示されている。図1に示されている構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。筐体14は、車室側に面した前面パネル20、前面パネル20の後方の領域を囲む側壁22、およびスイッチノブ受容孔16を形成する筐体円筒24を備えている。前面パネル20にはスイッチノブ受容孔16の開口が形成されており、その開口からz軸負方向に筐体円筒24が伸びている。筐体円筒24の上方には第2案内部162が形成され、下方には第4案内部164が形成されている。
スイッチノブ受容孔16の後方の開口は回路基板26によって塞がれている。回路基板26には、スイッチ28が実装されている。スイッチ28は操作突起30を前面に有している。操作突起30はスイッチノブ12の運動に応じて前後に運動可能となっており、開放された状態では弾性力によって前方に位置する。操作突起30が後方に押下された状態でスイッチ28はオンとなり、操作突起30が前方に戻った状態でスイッチ28はオフになる。なお、スイッチ28には、操作突起30が後方に押下されている状態でオフとなり、操作突起30が前方に戻った状態でオンになるものが用いられてもよい。また、操作突起30が一回押下されて前方に戻るごとにオンオフが切り換わるものが用いられてもよい。
スイッチノブ12は、車室側に面したノブ板32、ノブ板32の後方の領域を囲むノブ円筒34を備え、前方が塞がれた円筒形状、すなわち、中空の円柱形状を有している。スイッチノブ12の中空部には軽荷重押下板36が形成されている。軽荷重押下板36はノブ板32の後面およびノブ円筒34の内面の上側に接し、中空部の上端から中央付近に亘ってyz平面に沿って広がっている。軽荷重押下板36の後方の縁は、スイッチ28の操作突起30に接触している。なお、スイッチノブ12が押下されていない開放状態では、軽荷重押下板36の後方の縁と操作突起30との間に隙間があってもよい。ノブ円筒34の側面の上方には第2突起部182が形成されており、筐体円筒24に形成された第2案内部162に受け入れられている。
ノブ板32および前面パネル20の前面には、弾力性シート38が接合されている。弾力性シート38は、スイッチノブ12の押下方向とは反対方向の反発力をスイッチノブ12に与える。ユーザの指が触れられていない開放状態では、弾力性シート38はスイッチノブ12を前方の位置に保持する。弾力性シート38は、光を透過する材料で構成されていてもよいし、光を透過しない材料で構成されていてもよい。弾力性シート38は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック樹脂によって形成されてもよい。また、弾力性シート38には、スイッチノブ12の機能や位置を示す図形が描かれていてもよい。
図3には、第1組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10のCD線断面が示されている。図2に示されている構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
筐体円筒24の内面の右端には第1案内部161が形成され、筐体円筒24の内面の左端には第3案内部163が形成されている。ノブ円筒34の側面の右側には、第1突起部181が形成されており、筐体円筒24に形成された第1案内部161に受け入れられている。ノブ円筒34の側面の左側には、第3突起部183が形成されており、筐体円筒24に形成された第3案内部163に受け入れられている。
スイッチノブ12の中空部には重荷重押下板40および中荷重押下板42が形成されている。重荷重押下板40は、ノブ板32の後面、ノブ円筒34の内面の右端および軽荷重押下板36の縁付近に接し、中空部の右端から中央付近に亘ってzx平面に沿って広がっている。中荷重押下板42は、ノブ板32の後面、ノブ円筒34の内面の左端および軽荷重押下板36の縁付近に接し、中空部の左端から中央付近に亘ってzx平面に沿って広がっている。
中荷重押下板42の前後方向の幅は、軽荷重押下板36の前後方向の幅よりも狭い。重荷重押下板40の前後方向の幅は、中荷重押下板42の前後方向の幅よりも狭い。
図4には、第1組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10を背面側から見た図が示されている。ただし、この図では、スイッチノブ12の後方に設けられる回路基板が取り除かれた状態が示されている。図2および図3に示される構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。スイッチ28は軽荷重押下板36の後方にあり、スイッチ28の操作突起30は軽荷重押下板36の縁に接触している。軽荷重押下板36の縁は中荷重押下板42の縁よりも後方にあり、重荷重押下板40の縁は中荷重押下板42の縁よりも前方にある。すなわち、スイッチノブ12の中空部において、軽荷重押下板36の縁は中荷重押下板42の縁よりも浅い位置にあり、重荷重押下板40の縁は中荷重押下板42の縁よりも深い位置にある。
図2を参照して第1組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10の動作を説明する。ユーザの指が弾力性シート38に触れられていない状態では、スイッチノブ12は弾力性シート38によって前方に保持される。このとき、スイッチ28の操作突起30は押下されておらず、スイッチ28はオフである。ユーザの指が弾力性シート38に触れ、弾力性シート38を介してスイッチノブ12を押下すると、ノブ円筒34に設けられた各突起部が筐体円筒24に設けられた各案内部に案内されながら、スイッチノブ12が後方に移動する。これによって、スイッチノブ12の軽荷重押下板36の縁がスイッチ28の操作突起30を押下し、スイッチ28がオンになる。ユーザの指が弾力性シート38から離されると、弾力性シート38の弾性力によってスイッチノブ12は前方に戻される。これと共にスイッチ28の操作突起30が開放されて前方に戻り、スイッチ28がオフになる。
図5には、第2組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10の斜視図が示されている。図1に示されている構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183は、それぞれ、第2案内部162、第3案内部163、および第4案内部164に受け入れられている。
図6には、第2組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10のEF線断面が示されている。図2および図3に示されている構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
筐体円筒24の内面の上側には第2案内部162が形成され、下側には第4案内部164が形成されている。ノブ円筒34の側面の上側には第1突起部181が形成されており、筐体円筒24に形成された第2案内部162に受け入れられている。ノブ円筒34の側面の下側には第3突起部183が形成されており、筐体円筒24に形成された第4案内部164に受け入れられている。
スイッチノブ12の中空部には重荷重押下板40および中荷重押下板42が形成されている。重荷重押下板40は、ノブ板32の後面、ノブ円筒34の内面の上端および軽荷重押下板36に接し、中空部の上端から中央付近に亘ってyz平面に沿って広がっている。中荷重押下板42は、ノブ板32の後面、ノブ円筒34の内面の下端および軽荷重押下板36に接し、中空部の下端から中央付近に亘ってyz平面に沿って広がっている。
重荷重押下板40の後方にはスイッチ28がある。スイッチノブ12が押下されていない開放状態では、重荷重押下板40の後方の縁と操作突起30との間には隙間があり、スイッチノブ12が押下されることで、重荷重押下板40の後方の縁と操作突起30とが接触する。
図7には、第2組み立て状態における押しボタンスイッチユニット10を背面側から見た図が示されている。ただし、この図では、スイッチノブ12の後方に設けられる回路基板が取り除かれた状態が示されている。図2および図3に示される構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。スイッチ28は、重荷重押下板40の後方にあり、スイッチノブ12が押下されることにより、重荷重押下板40の縁がスイッチ28の操作突起30に接触する。軽荷重押下板36の縁は中荷重押下板42の縁よりも後方にあり、重荷重押下板40の縁は中荷重押下板42の縁よりも前方にある。すなわち、スイッチノブ12の中空部において、軽荷重押下板36の縁は中荷重押下板42の縁よりも浅い位置にあり、重荷重押下板40の縁は中荷重押下板42の縁よりも深い位置にある。
上述のように、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第1案内部161、第2案内部162、および第3案内部163に受け入れられた第1組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、軽荷重押下板36が操作突起30を押下する。図7に示されているように、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第2案内部162、第3案内部163、および第4案内部164に受け入れられた第2組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、重荷重押下板40が操作突起30を押下する。そして、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第4案内部164、第1案内部161、および第2案内部162に受け入れられた第3組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、中荷重押下板42が操作突起30を押下する。
このように、1つの回転角度位置に合わせてスイッチノブ12が配置された場合には、スイッチノブ12の押下によって、その1つの回転角度位置に対応する押下板が、接触部としてスイッチ28の操作突起30に接触する。操作突起30を押下する接触部の構造は、必ずしも各押下板のような板形状を有していなくてもよく、各押下板の縁に相当する縁構造がスイッチノブ12の背面側に形成されてもよい。
図6を参照して第2組み立て状態にある押しボタンスイッチユニット10の動作を説明する。第1組み立て状態での動作と同様の動作については説明を省略する。ユーザの指が弾力性シート38に触れ、弾力性シート38を介してスイッチノブ12を押下すると、ノブ円筒34に設けられた各突起部が筐体円筒24に設けられた各案内部に案内されながら、スイッチノブ12が後方に移動する。これによって、スイッチノブ12の重荷重押下板40の縁がスイッチ28の操作突起30に近付く。さらに、スイッチノブ12が押下されると、重荷重押下板40の縁はスイッチ28の操作突起30に接触してスイッチ28の操作突起30を押下し、スイッチ28がオンになる。ユーザの指が弾力性シート38から離されると、弾力性シート38の弾性力によってスイッチノブ12は前方に戻される。これと共にスイッチ28の操作突起30が開放されて前方に戻り、スイッチ28がオフになる。
第2組み立て状態では、スイッチノブ12が前方に位置するときに、重荷重押下板40とスイッチ28の操作突起30との間に隙間がある。したがって、この隙間の距離だけスイッチノブ12が押下された後に初めて重荷重押下板40が操作突起30を押下する。一方、第1組み立て状態では、スイッチノブ12が前方に位置するときに、軽荷重押下板36と操作突起30が接触しているか、あるいは、軽荷重押下板36と操作突起30との間の隙間が第2組み立て状態のときよりも狭い。したがって、操作突起30が押下されるまでにスイッチノブ12が押下される距離は0であるか、第2組み立て状態の場合よりも小さい。弾力性シート38の反発力は、スイッチノブ12が押し込まれる程大きくなる。そのため、第2組み立て状態の方が第1組み立て状態に比べて、スイッチノブ12の操作荷重が大きくなる。
図8には操作荷重特性の例が示されている。操作荷重特性は、スイッチノブの押下距離に対するスイッチノブの反発力を示す。第1特性52、第2特性54および基準特性50は、それぞれ、第1組み立て状態、第2組み立て状態および基準状態についての操作荷重特性である。基準状態は、スイッチノブが筐体から取り外され筐体円筒が空となっている状態である。
基準特性50に示されているように、基準状態では、押下距離の増加に伴って反発力が単調に増加する。また、スイッチ単独では、操作突起の押下距離が増加するにつれて反発力が増加し、極大値に至った後にひとたび反発力が減少し、再び、押下距離が増加するにつれて反発力が増加する。第1組み立て状態および第2組み立て状態では、スイッチ単独による反発力に弾力性シートの反発力、すなわち、基準状態における反発力が加わった操作荷重特性となる。具体的には、第1組み立て状態および第2組み立て状態では、第1特性52および第2特性54で示されるように、スイッチノブの反発力は押下距離に従って次のように変化する。
第1組み立て状態では、スイッチノブが0.34mmだけ押下されたときにスイッチノブがスイッチの操作突起に接触する。その後スイッチノブが押下され続けると、押下距離が増加するにつれて反発力が増加し、スイッチノブが0.44mmだけ押下されたときに反発力が極大値(3.5N)に到達する。反発力が極大値に到達した後は反発力が減少し、スイッチノブが0.5mmだけ押下されたところで反発力が極小値(2.7N)となり、再び、押下距離が増加するにつれて反発力が増加する。
第2組み立て状態では、スイッチノブが0.7mmだけ押下されたときにスイッチノブがスイッチの操作突起に接触する。その後スイッチノブが押下され続けると、押下距離が増加するにつれて反発力が増加し、スイッチノブが0.82mmだけ押下されたときに反発力が極大値(6.5N)に到達する。反発力が極大値に到達した後は反発力が減少し、スイッチノブが0.88mmだけ押下されたところで反発力が極小値(6.1N)となり、再び、押下距離が増加するにつれて反発力が増加する。
第2組み立て状態では、スイッチノブがスイッチの操作突起に接触するときの押下距離が第1組み立て状態におけるよりも大きい。そして、弾力性シート単独では、押下距離の増加に伴って反発力が単調に増加する。したがって、第2組み立て状態では、スイッチノブが操作突起に接触するときの弾力性シートの反発力が第1組み立て状態よりも大きくなり、操作突起を押下するための操作荷重も第1組み立て状態よりも大きくなる。これによって、第2組み立て状態でのスイッチノブの操作荷重は、第1組み立て状態での操作荷重よりも大きくなる。
次に、第3組み立て状態について説明する。第3組み立て状態は、図7に示されている第2組み立て状態に対し、スイッチノブ12を180°だけ回転させた状態である。すなわち、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第4案内部164、第1案内部161、および第2案内部162に受け入れられる。
スイッチ28は、中荷重押下板42の後方に位置し、スイッチノブ12が押下されることによって、中荷重押下板42の縁がスイッチ28の操作突起30に接触する。中荷重押下板42の縁は、軽荷重押下板36の縁よりも後方にあり、重荷重押下板40の縁よりも前方にある。すなわち、スイッチノブ12の中空部において、中荷重押下板42の縁は軽荷重押下板36の縁よりも深い位置にあり、重荷重押下板40の縁よりも浅い位置にある。
したがって、第3組み立て状態では、スイッチノブ12が操作突起30に接触するまでの押下距離は第1組み立て状態よりも大きく、第2組み立て状態よりも小さい。そのため、第3組み立て状態では、スイッチノブ12が操作突起30に接触するときの弾力性シート38の反発力が第1組み立て状態よりも大きく、第2組み立て状態よりも小さい。これによって、第3組み立て状態での操作荷重は、第1組み立て状態よりも大きく、第2組み立て状態よりも小さくなる。
上記では、第1組〜第3組み立て状態を取り得る押しボタンスイッチユニット10について説明した。押しボタンスイッチユニット10は、第1突起部181、第2突起部182および第3突起部183が、それぞれ、第3案内部163、第4案内部164、および第1案内部161に受け入れられる第4組み立て状態を取り得るように構成してもよい。この場合、第4の押下板は、重荷重押下板40および中荷重押下板42に関して、軽荷重押下板36と面対称となる位置に設けられる。第4の押下板の前後方向の幅は、重荷重押下板、軽荷重押下板、および中荷重押下板のいずれとも異なるものとする。これによって、第1〜第3組み立て状態のそれぞれの操作荷重とは異なる操作荷重でスイッチノブ12が操作される第4組み立て状態を実現し得る。
さらに、スイッチノブを2種類の回転角度位置または5種類以上の回転角度位置で筐体に収容可能とし、各回転角度位置で筐体に対してスイッチノブを摺動可能としてもよい。この場合、各回転角度位置に対応する案内部をスイッチノブ受容孔に形成する。そして、スイッチノブの中空部には、各回転角度位置に対応する位置にスイッチの操作突起を押下するための押下板を設ける。
例えば、360°/Nの角度間隔でN種類の回転角度位置でスイッチノブを筐体に収容可能とし、各回転角度位置で筐体に対してスイッチノブを摺動可能としてもよい。この場合、各回転角度位置でスイッチノブ受容孔の案内部に受け入れられる突起部がスイッチノブの側面に形成され、各回転角度位置でスイッチノブの突起部を受け入れる案内部がスイッチノブ受容孔に形成される。また、スイッチノブの中空部では、例えば、前後方向の幅が異なるN個の押下板が、スイッチノブの中心軸で接するように、さらには、各回転角度位置において対応する押下板がスイッチの前方に位置するように配置される。
図9には、スイッチノブ12の背面側の別の構造が示されている。図4に示される構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この構造は、スイッチノブ12の後方の開口から前方に入った位置に背面板62が設けられ、背面板62の背面に軽荷重突起56、重荷重突起58、および中荷重突起が設けられたものである。
軽荷重突起56の縁は、中荷重突起60の縁よりも後方にあり、重荷重突起58の縁は、中荷重突起60の縁よりも前方にある。第1組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、軽荷重突起56が操作突起30を押下する。また、第2組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、重荷重突起58が操作突起30を押下する。そして、第3組み立て状態では、スイッチノブ12の押下により、中荷重突起60が操作突起30を押下する。
スイッチノブ12に反発力を与える弾性構造としては、弾力性シート38の他、スイッチ30に隣接して回路基板26上に実装され、各組み立て状態に対応する押下板に接触してスイッチノブ12に反発力を与えるバネ機構が用いられてもよい。
また、上記では、円柱形状のスイッチノブについて説明した。スイッチノブは、多角柱等その他の柱形状であってもよい。この場合、スイッチノブ受容孔の形状は、スイッチノブを受け入れ可能な形状とする。
10 押しボタンスイッチユニット、12 スイッチノブ、14 筐体、16 スイッチノブ受容孔、161 第1案内部、162 第2案内部、163 第3案内部、164 第4案内部、181 第1突起部、182 第2突起部、183 第3突起部、20 前面パネル、22 側壁、24 筐体円筒、26 回路基板、28 スイッチ、30 操作突起、32 ノブ板、34 ノブ円筒、36 軽荷重押下板、38 弾力性シート、40 重荷重押下板、42 中荷重押下板、50 基準特性、52 第1特性、54 第2特性、56 軽荷重突起、58 重荷重突起、60 中荷重突起、62 背面板。

Claims (3)

  1. スイッチの車室側に位置する車両用スイッチノブにおいて、
    前記スイッチノブに対し押下方向の反対方向に力を与える弾性構造と、
    押下方向に伸びる仮想の回転軸を中心とした複数の回転角度位置のそれぞれに対応して設けられた複数の接触部であって、1つの前記回転角度位置に合わせて前記スイッチノブが配置された場合に、前記スイッチノブの押下によって、その1つの前記回転角度位置に対応する接触部が前記スイッチに接触する複数の接触部と、を備え、
    複数の前記接触部は、前記スイッチノブの背面側に設けられ、複数の前記接触部のそれぞれは、押下方向における位置が異なることを特徴とする車両用スイッチノブ。
  2. 請求項1に記載の車両用スイッチノブにおいて、
    前記スイッチノブは筐体に収容され、柱状に形成されており、
    前記スイッチノブを各前記回転角度位置で前記筐体に対して摺動自在とする摺動構造を柱状側面に有することを特徴とする車両用スイッチノブ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用スイッチノブにおいて、
    前記スイッチノブは、
    背面側に開口する中空部と、
    前記中空部に形成されており、異なる方向に伸びる複数の縁構造を備え、
    複数の前記縁構造のそれぞれの縁は背面側に向けられており、複数の前記縁構造が複数の前記接触部を形成していることを特徴とする車両用スイッチノブ。
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