JP2017091422A - 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム - Google Patents

住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017091422A
JP2017091422A JP2015224330A JP2015224330A JP2017091422A JP 2017091422 A JP2017091422 A JP 2017091422A JP 2015224330 A JP2015224330 A JP 2015224330A JP 2015224330 A JP2015224330 A JP 2015224330A JP 2017091422 A JP2017091422 A JP 2017091422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaluation
living environment
item
setting
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015224330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6633358B2 (ja
Inventor
英貴 田中
Hidetaka Tanaka
英貴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2015224330A priority Critical patent/JP6633358B2/ja
Publication of JP2017091422A publication Critical patent/JP2017091422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6633358B2 publication Critical patent/JP6633358B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】ユーザの住環境に対する価値観を反映した住環境評価を可能とする。
【解決手段】住環境評価装置10は、複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する公表データ取得部22と、複数の地域のそれぞれの複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換部24と、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する重み設定部26と、複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について変換部24により変換された段階値と重み設定部26により設定された重みに基づいて、評価基準についての評価値を算出する評価値算出部28と、評価値算出部28により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力部36と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、地域の住環境を定量的に評価する住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラムに関する。
住環境を定量的に評価する試みが行われている。例えば、下記の特許文献1には、地域内の施設を、施設の地図データ、人口データ、施設データに基づいて、立地やサービス品質の評価値を算出し、算出した評価値に基づいて施設を評価するシステムについて開示されている。
特開2004−287771号公報
ところで、ユーザによっては、地域の安全性が高ければ地域の利便性はそれ程重要視しない者や、地域の景観よりも将来性を重視する者等、多様な価値観を有していることが一般的である。このように、住環境を評価する上では、ユーザにとって重要な事項とそれほど重要でない事項とが相違することがある。しかしながら、従来技術においては、ユーザの価値観の多様性を考慮せずに住環境を評価しており、評価結果がユーザの価値観と合致していない可能性があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザの住環境に対する価値観を反映した住環境評価が可能な住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラムを提供することにある。
前記課題は、複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする住環境評価装置により解決される。
上記の住環境評価装置によれば、公表されている客観性のあるデータと、住環境に対してユーザが重視する項目の重みとの双方に基づいて、複数の地域の住環境を所定の評価基準に関して定量的に評価できる。これにより、住環境に対するユーザの価値観を反映させつつ、評価対象とする地域の住環境について信頼性の高い評価結果を得ることができる。
上記の住環境評価装置において、前記出力手段は、前記複数の地域のそれぞれについて前記評価値算出手段により算出される評価値に基づいて、前記複数の地域を比較した比較結果を出力することとしてよい。
こうすることで、複数の地域を所定の評価基準について比較した比較結果を提供できる。すなわち、上記構成によれば、所定の評価基準における複数の地域の比較が容易となる。
上記の住環境評価装置において、前記評価値算出手段は、前記複数の地域のそれぞれについて、複数の評価基準のそれぞれに関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記複数の評価基準のそれぞれの評価値を算出し、前記出力手段は、前記複数の地域のうち少なくとも1つの地域について、前記複数の評価基準のそれぞれについて算出された評価値に基づく評価結果を出力することとしてよい。
こうすることで、複数の観点から地域の住環境を評価することができる。すなわち、上記構成によれば、地域の住環境の総合的な評価結果を提供できる。
上記の住環境評価装置において、前記複数の地域に関する住環境のシナリオを記述した複数のテキストと、当該複数のテキストについて関連付けられたデータ項目の情報を記憶する記憶手段を含み、前記設定手段は、前記複数のテキストからユーザにより選択されたテキストに関連付けられたデータ項目に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定することとしてよい。
こうすることで、複数の地域に関しユーザが選択した住環境の未来のシナリオを考慮して、複数の地域を定量的に評価することができる。この際、ユーザはシナリオを記述したテキストの中から所望のテキストを選択することで住環境のシナリオを設定することができるため、シナリオを設定する労力を軽減できる。
上記の住環境評価装置において、前記記憶手段は、前記複数のテキストについてデータ項目と、当該データ項目の重要度とを関連付けて記憶し、前記設定手段は、前記選択されたテキストに関連付けられたデータ項目の重要度に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定することとしてよい。
こうすることで、住環境の未来のシナリオに応じて、そのシナリオが選択された場合の住環境に関するデータ項目の重要度を調整することができる。すなわち、上記構成によれば、ユーザが選択したシナリオに応じて、住環境に関するデータ項目の重要度を適切な値に設定できる。
上記の住環境評価装置において、前記設定手段は、前記複数のデータ項目のそれぞれについてユーザにより選択された重要度に応じて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定することとしてよい。
こうすることで、住環境に関するデータ項目の各々についてユーザが直接重要度を設定できるため、ユーザの重視する事項を地域の住環境の評価に精度良く反映させることができる。
上記の住環境評価装置において、キーワードに関連付けてデータ項目と重要度とを記憶するキーワード記憶手段を備え、前記設定手段は、前記ユーザから入力されたテキストから前記キーワード記憶手段に記憶されるキーワードを検索し、検索されたキーワードに関連付けて記憶されるデータ項目と重要度に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定することとしてよい。
こうすることで、ユーザが住環境について自由に記述したテキストに基づいて、住環境に関するデータ項目の重要度を調整できる。すなわち、上記構成によれば、ユーザの価値観を、地域の住環境の評価に柔軟に反映させることができる。
上記の住環境評価装置において、住環境に関する複数の評価項目に関連付けてデータ項目を記憶する評価項目記憶手段と、ユーザのライフステージと、複数の評価項目の中から前記ユーザが選択した評価項目及び重要度とを含む回答情報を取得する回答情報取得手段と、前記回答情報に基づいて、前記ライフステージごとに前記複数の評価項目のそれぞれの重要度を設定する重要度設定手段と、前記複数の地域のそれぞれについて、前記ライフステージごとに設定される前記複数の評価項目のそれぞれの重要度と、前記複数の評価項目のそれぞれに関連付けられるデータ項目の段階値及び重みとに基づいて、前記ライフステージごとの評価値を算出するライフステージ別評価値算出手段と、をさらに備え、前記出力手段は、前記ライフステージ別評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力することとしてよい。
こうすることで、ユーザのライフステージを考慮して地域の住環境を評価できる。すなわち、上記構成によれば、住環境についてユーザが重視する事項と、ユーザのライフステージとを考慮して、地域を定量的に評価することができる。
また、前述した課題は、複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする住環境評価システムにより解決される。
また、前述した課題は、コンピュータが、複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得ステップと、前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換ステップと、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定ステップと、前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換ステップにより変換された段階値と前記設定ステップにより設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出ステップと、前記評価値算出ステップにより算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力ステップと、を有することを特徴とする住環境評価方法により解決される。
また、前述した課題は、複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより解決される。
本発明に係る住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラムによれば、住環境に対するユーザの価値観を反映させつつ、評価対象とする地域の住環境について信頼性の高い評価結果を得ることができる。
住環境評価装置のハードウェア構成図である。 住環境評価装置の機能ブロック図である。 評価基準情報テーブルの一例を示す図である。 公表データ格納テーブルの一例を示す図である。 シナリオ情報テーブルの一例を示す図である。 重要度設定テーブルの一例を示す図である。 評価項目情報テーブルの一例を示す図である。 回答情報テーブルの一例を示す図である。 ライフステージ別重要度情報テーブルの一例を示す図である。 住環境評価処理の全体的な流れを説明するフロー図である。 公表データの入力受付処理のフロー図である。 未来シナリオの入力受付処理のフロー図である。 ライフステージ別評価項目の入力受付処理のフロー図である。 住環境の評価値を算出する処理のフロー図である。 メニュー画面の一例を示す図である。 公表データ入力画面の一例を示す図である。 重視項目入力画面の一例を示す図である。 未来シナリオ選択画面の一例を示す図である。 ライフステージ入力画面の一例を示す図である。 最重要項目選択画面の一例を示す図である。 重要項目選択画面の一例を示す図である。 総合評価画面の一例を示す図である。 比較結果画面の一例を示す図である。 第1の変形例に係る未来シナリオ入力画面を示す図である。 第2の変形例に係る未来シナリオ入力画面を示す図である。 キーワード情報テーブルの一例を示す図である。
以下、図1乃至図23に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態は、複数の地域のそれぞれについて、公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値(公表データ)を取得する取得手段と、前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段と、を含む住環境評価装置に関する。
本実施形態に係る住環境評価装置は、ユーザが居住する地域を選択する際の参考として、複数地域の住環境を各種基準について比較した比較結果や、地域の住環境の利点、欠点等の情報を提示するものである。ここで、単純に地域について公表されているデータのみに基づく住環境評価ではどのユーザに対しても同一の評価結果が提示されることとなるが、ユーザごとに住環境に求める価値観や地域の将来性の予測は異なっており、本実施形態に係る住環境評価装置は、ユーザの価値観を考慮に入れて地域の住環境を評価することを目的とする。
具体的には、本実施形態に係る住環境評価装置は、将来の住環境に関するユーザの価値観や将来予測に従ってユーザが選択した未来シナリオに基づいて、上記の複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する。そして、住環境評価装置は、公表されている客観的なデータ(公表データ)と、上記設定される各データ項目の重みとに基づいて、複数の地域のそれぞれの住環境を評価基準に従って評価する。なお、ユーザが選択する未来シナリオを変更することにより、住環境の評価結果が変化することとなる。
また、本実施形態に係る住環境評価装置は、ライフステージごとに住環境に関しユーザが重視する評価事項についての回答に基づいて、各評価事項に重みを設定し、設定した重みに基づいて地域のライフステージごとの適合度を評価する。以下、上記の処理を実現するために、本実施形態に係る住環境評価装置に備えられる構成及び機能の詳細について説明する。
[1.住環境評価装置10のハードウェア構成の説明]
図1には、本実施形態に係る住環境評価装置10のハードウェア構成図を示した。図1に示されるように、住環境評価装置10は、コンピュータからなり、制御部11、記憶部12、出力インターフェース13、入力インターフェース14を備える。
制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部12に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、住環境評価装置10の各部を制御する。
記憶部12は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部11のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部12には、フラッシュメモリ、光学ディスク等の情報記憶媒体を含むこととしてよい。
出力インターフェース13は、住環境評価装置10に接続されるデバイスに情報を出力する。出力インターフェース13は、例えばグラフィックカードを含み構成され、液晶ディスプレイ装置等の表示装置15に接続する。そして、出力インターフェース13は、制御部11により生成されるグラフィックデータを表示装置15に出力し、表示装置15にグラフィックデータに基づく画面を表示させる。
入力インターフェース14は、住環境評価装置10に接続されるデバイスから情報の入力を受け付ける。入力インターフェース14は、例えばキーボードやマウス等の入力装置16が接続され、入力装置16からユーザの操作情報の入力を受け付ける。
なお、住環境評価装置10のハードウェア構成は上述した例に限られるものではない。例えば、住環境評価装置10に表示装置15や入力装置16が内蔵されていてもよいし、通信手段、情報記憶媒体の読取手段や書込手段等をさらに備えるようにしてもよい。
[2.住環境評価装置10の機能の説明]
図2には、住環境評価装置10に備えられる機能の一例を説明する機能ブロック図を示した。図2に示されるように、住環境評価装置10は、データ記憶部20、公表データ取得部22、変換部24、重み設定部26、評価値算出部28、回答情報取得部30、評価項目重要度設定部32、ライフステージ別評価値算出部34、出力部36を備える。
住環境評価装置10に備えられる上記の各部の機能は、住環境評価装置10の制御部11が、記憶部12に記憶されるプログラムに基づいて、住環境評価装置10の各部を動作させることにより実現されるものである。なお、住環境評価装置10は、上記のプログラムを、情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、通信手段により通信網を介してダウンロードしてもよい。以下、住環境評価装置10に備えられる各部の機能の詳細について説明する。
[2.1.データ記憶部20]
データ記憶部20は、主に記憶部12により実現され、住環境評価処理に関する各種のデータを記憶する。例えば、本実施形態においては、データ記憶部20には、評価基準情報テーブル20A、公表データ格納テーブル20B、シナリオ情報テーブル20C、項目重要度設定テーブル20D、評価項目情報テーブル20E、回答情報テーブル20F、及びライフステージ別重要度情報テーブル20Gが記憶される。以下、上記の各テーブルの詳細について説明する。
評価基準情報テーブル20Aは、複数の地域の住環境を評価するための評価基準と、評価基準に対応するデータ項目の情報を格納したテーブルである。本実施形態においては、複数の評価基準が定められ、各評価基準は事業者及び消費者・居住者の双方が住環境に求める点を考慮し予め策定されるものとしてよい。また、本実施形態では、各評価基準を更に細分化し、各評価基準には複数のサブグループ(中項目と称する)が設定されている。そして、各サブグループに対して、地域について公表されているデータ項目が対応付けられている。
図3には、評価基準情報テーブル20Aの一例を示した。図3に示されるように、本実施形態では、「安全性」、「生活・利便性」、「街並み・空間」、「街の持続性・発展性」、「緑・環境配慮」、「維持管理」の6つの評価基準が設定されている。
なお、上記の評価基準は、国土交通省が策定した「戸建住宅団地の居住環境に関するガイドライン」に基づく評価基準(1:安全(防犯、交通、防災)、2:生活(公園、利便施設、バリアフリー)、3:街並み(ゆとり、緑、景観)、4:エリアマネジメント(街並みルール、管理体制、地球にやさしい))と、集合住宅に関する評価項目(1:拠点性、2:住環境、3:居住性(共用部分)、4:居住性(住戸部分)、5:維持管理)と、WHO(世界保健機関)の提唱する「住環境5つの理念」の指標(1:安全性、2:保健性、3:利便性、4:快適性、5:持続性)と、に基づいて設定されたものである。
さらに、各評価基準には、それぞれ1以上のデータ項目が対応付けられる複数の中項目が設定される。例えば、各評価基準に対して設定される中項目は以下の通りである。
「安全性」に設定される中項目は、「防犯」、「交通」、「防災」である。
「生活・利便性」に設定される中項目は、「医療・福祉・教育施設」、「アクセス」、「生活環境」である。
「街並み・空間」に設定される中項目は、「街並みの調和」、「ゆとり」である。
「街の持続性・発展性」に設定される中項目は、「都市力」、「コミュニティ」、「将来性・持続性」である。
「緑・環境配慮」に設定される中項目は、「緑化・自然空間」、「省エネ」である。
「維持管理」に設定される中項目は、「共有空間」、「管理体制」である。
そして、各中項目には、例えば公共機関等から公表されている1以上のデータ項目が対応付けられる。なお、各データ項目は値を有する。具体的には、評価対象の地域を東京都の23区とした場合に、23区のそれぞれについての上記のデータ項目の値は、東京都区市町村年報、警視庁、東京消防庁、郵便局、住宅・土地統計調査、東京都各区ホームページ、東京都各自治体ホームページ等により公表されているデータから収集されるものである。
一例を挙げれば、評価基準「安全性」の中項目「防犯」に対し対応付けられるデータ項目は、「死亡者数」、「刑法犯発生件数」、「街路灯の設置状況」、「交番の数」、「オートロック式の共同住宅に住む普通世帯総数」、「子供の安心・安全対策の項目数」であり、各データ項目については地域ごとに公表されている値が定められる。
なお、本実施形態では、評価基準、中項目、データ項目に対し、それぞれを識別するIDを付与する。具体的には、6つの評価基準のそれぞれのIDをD(iは1〜6の任意の整数)とする。また、評価基準Dに設定されるj(jは1以上の整数)番目の中項目のIDをDijとし、さらに中項目Dijに設定されるk(kは1以上の整数)番目のデータ項目のIDをDijkとする。
公表データ格納テーブル20Bは、評価対象とする複数の地域のそれぞれについて、公表されているデータ項目とその値を格納したテーブルである。公表データ格納テーブル20Bに格納されるデータ項目は、図3に示すデータ項目に対応する。なお、本実施形態では、公表データ格納テーブル20Bに格納されるデータは、後述する公表データ取得部22によりユーザの入力データに基づいて取得されることとするが、予め作成された公表データ格納テーブル20Bを記憶した情報記憶媒体から公表データ格納テーブル20Bをコピーして取得することとしてもよい。
図4には、公表データ格納テーブル20Bの一例を示した。図4に示されるように、公表データ格納テーブル20Bは、複数の地域(地域数を例えばN(2以上の自然数)とする)ごとに、公表データを格納したテーブル(iを1〜Nのいずれかの整数として、第i地域の公表データテーブルを20B−iとする)を含み構成されている。各テーブルには、データ項目を識別するIDに関連付けて、データ項目(内容)、データ項目の値が関連付けて記憶される。
シナリオ情報テーブル20Cは、住環境の未来シナリオとしてユーザが選択可能な複数のシナリオと、それぞれのシナリオが選択された場合に設定されるデータ項目の重要度の情報を関連付けて記憶する。
図5に示されるように、シナリオ情報テーブル20Cには、シナリオを識別するシナリオID、シナリオの内容を記述したテキスト、シナリオに関連するデータ項目、シナリオが選択された否かを示す選択フラグの情報が関連付けて記憶される。なお、シナリオに関連するデータ項目には、そのシナリオが選択された場合に設定される重要度の情報(図5に示す例では、括弧書きの中に重要度の値が示されている)が関連付けて記憶されている。具体的には、図5に示される例によれば、シナリオID「S1」が選択された場合には、データ項目「死亡者数」の重要度に「2」が、「刑法犯発生件数」の重要度に「4」が、「街路灯の設置状況」の重要度に「5」がそれぞれ設定されることとなる。なお、シナリオ情報テーブル20Cに記憶される情報は予め定められていることとしてよい。
項目重要度設定テーブル20Dは、評価基準に含まれる中項目と、中項目に含まれるデータ項目のそれぞれの重要度を格納したテーブルである。
図6(A)には、中項目の重要度を格納した中項目重要度設定テーブル20D−1を、図6(B)には、データ項目の重要度を格納したデータ項目重要度設定テーブル20D−2を示した。
中項目に設定される重要度は、1つの評価基準に含まれる中項目における寄与率に対応するものである。例えば、1つの評価基準に含まれる中項目の重要度の合計が所定値(例えば10)となるように、それぞれの中項目に重要度が割り振られる。本実施形態では、1つの評価基準に含まれるそれぞれの中項目に割り振られる重要度は、ユーザからの選択に基づいて決定されることとするが、これに限らず、例えばユーザの選択したシナリオに対して予め定められた重要度を割り振ってもよい。
また、データ項目に設定される重要度は、例えば1〜6の6段階とし、上述したシナリオ情報テーブル20Cに格納されるシナリオの中から選択されたシナリオに基づいて設定される。なお、データ項目の重要度には初期値を定めておくこととしてよく、選択されたシナリオに関連付けられたデータ項目及び重要度により、初期値を更新することとしてよい。
評価項目情報テーブル20Eは、住環境についての評価項目と、評価項目に対応するデータ項目の情報を関連付けて記憶する。なお、評価項目は、ユーザが住環境に対して重視する事項のアンケートにおいてユーザに提示する項目であり、上述した評価基準とは相違する。例えば、上記の評価項目は、国土交通省が実施する住生活総合調査の評価項目に対応するものとしてよい。また、上記の評価項目に対する回答結果は、上記の国土交通省が実施する住生活総合調査の結果に基づいて得ることとしてもよい。
図7には、評価項目情報テーブル20Eの一例を示した。図7に示されるように、評価項目情報テーブル20Eには、評価項目を識別する評価項目ID、評価項目の内容、評価項目に対応するデータ項目が関連付けて記憶される。
本実施形態では、住環境評価装置10は、ユーザに対して、評価項目情報テーブル20Eに含まれる複数の評価項目のリストを提示し、提示した評価項目の中からユーザが最重視する評価項目と、その次に重視する評価項目の回答を、ユーザのライフステージの情報とともに受け付ける。そして、住環境評価装置10は、ユーザから受け付けた回答情報を、後述する回答情報テーブル20Fに記憶する。
回答情報テーブル20Fは、評価項目についてのユーザの回答情報を記憶するテーブルである。なお、回答情報テーブル20Fに記憶される回答情報は、後述する回答情報取得部30により取得される。
図8には、回答情報テーブル20Fの一例を示した。図8に示されるように、回答情報テーブル20Fには、回答情報を識別する回答ID、回答者のライフステージ、回答者が最重要とした評価項目である最重要項目、回答者が最重要項目の次に重要とした重要項目のそれぞれの情報が記憶される。なお、上記のライフステージとは、例えばユーザの個人情報に基づいて、ユーザを予め定められた複数のライフステージのいずれかに振り分けることで設定されるものとしてよい。
具体的には、ライフステージには、L1(単身(35歳未満))、L2(夫婦(家計主が65歳以上))、L3(親と子(長子が5歳以下))、L4(親と子(長子が18〜24歳))等の分類を含むこととしてよい。
ライフステージ別重要度情報テーブル20Gは、ライフステージごとの評価項目の重要度を記憶するテーブルである。なお、ライフステージ別重要度情報テーブル20Gに記憶される情報は、回答情報テーブル20Fに記憶される回答情報に基づいて、後述する評価項目重要度設定部32により設定される。
図9には、ライフステージ別重要度情報テーブル20Gの一例を示した。図9に示されるように、ライフステージ別重要度情報テーブル20Gには、ライフステージを識別するライフステージID、ライフステージの内容、ライフステージにおける各評価項目の重要度の情報が関連付けて記憶される。例えば、図9に示す例においては、n(nは2以上の整数)個の評価項目があることとし、i(iは1以上の整数)番目のライフステージLについて、評価項目j(jは1〜n)番目の重要度をγijと表記している。
[2.2.公表データ取得部22]
公表データ取得部22は、主に制御部11、記憶部12、及び入力インターフェース14により実現され、複数の地域のそれぞれのデータ項目の値を取得する。例えば、公表データ取得部22は、入力装置16により各地域についてユーザが入力したデータ項目の値を、入力インターフェース14を介して受け付け、受け付けたデータ項目の値を、公表データ格納テーブル20Bに登録する。すなわち、公表データ取得部22は、第i(iは1〜Nのいずれかの整数)の地域について、データ項目の値を取得した場合に、公表データ格納テーブル20Bのうち20B−iのテーブルに、データ項目の値を登録する。
また、公表データ取得部22は、公表データをユーザの入力によらず取得してもよい。例えば、公表データ取得部22は、公表データを記憶するデータベースや記憶媒体にアクセスし、公表データを取得するようにしてもよい。
[2.3.変換部24]
変換部24は、主に制御部11、記憶部12により実現され、複数の地域のそれぞれのデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する。以下、変換部24による変換処理の一例について説明する。
まず、変換部24は、複数の地域のそれぞれのデータ項目の値を正規化する。具体的には、データ項目の値を、単位面積、単位世帯、単位人口、単位人口密度当たりの値に変換する。
次に、変換部24は、上記正規化した各地域のデータ項目の値に基づいて、第i(iは1〜Nの任意の整数)地域のデータ項目j(jは1以上の整数)の偏差値xijを例えば、以下の(1)式により算出する。
ij=50+10・e・(Uij−U)/σ (1)
上記(1)式において、eは1又は−1の値を取り、データ項目の値が増える程評価が高くなる場合には1、増える程評価が低くなる場合には−1とする。例えば、防犯性を評価する場合には、「刑法犯発生件数」が増加する程評価は低くなるためこのときのe=−1となり、一方「街路灯の設置状況」が増加する程評価は高くなるためこのときのe=1とする。
また上記(1)式において、Uijは、正規化後のデータ値とし、Uは全地域におけるデータ項目jの(正規化後の値の)平均値であり、上記のσは標準偏差である。
そして、変換部24は、偏差値xijを例えば以下の基準に基づいて複数段階の評価のいずれかに変換する。なお、以下の基準は一例であり、他の基準を用いても構わない。
ij<40のとき評価1
40≦xij<45のとき評価2
45≦xij<50のとき評価3
50≦xij<55のとき評価4
55≦xij<60のとき評価5
60≦xijのとき評価6
さらに、変換部24は、各地域のデータ項目の値に対する評価を、AHP法(階層分析法: Analytic Hierarchy Process)における重要度係数の算出方法を援用して算出する。例えば、評価1〜6を一定の間隔尺度で扱う場合に、各評価は例えば以下の重み係数(以下では、偏差重み値と称する)に変換される。なお、以下の基準は一例であり、他の基準を用いても構わない。
評価1の重み係数(偏差重み値)w1=0.022
評価2の重み係数(偏差重み値)w2=0.038
評価3の重み係数(偏差重み値)w3=0.072
評価4の重み係数(偏差重み値)w4=0.137
評価5の重み係数(偏差重み値)w5=0.258
評価6の重み係数(偏差重み値)w6=0.472
以上の処理により、変換部24は、各地域のデータ項目の値を対応する重み係数(偏差重み値)に変換する。
[2.4.重み設定部26]
重み設定部26は、主に制御部11、記憶部12により実現され、ユーザから入力された重み設定条件に基づいて複数の地域のそれぞれのデータ項目に重みを設定する。
上記の重み設定条件は、以下の説明においては、データ項目の重要度が関連付けられた未来シナリオ(複数の地域に共通する住環境の未来を記述したシナリオ)であることとするが、それぞれのデータ項目の重要度を直接指定した情報としてもよい。前者の場合には、それぞれの未来シナリオに対しては、データ項目と重要度が関連付けられており、ユーザが選択した未来シナリオに関連付けられるデータ項目と重要度に基づいて、各データ項目の重要度が設定される。以下、重み設定部26による重み設定処理の詳細について説明する。
重み設定部26は、項目重要度設定テーブル20Dに格納された情報に基づいて、それぞれの中項目とデータ項目について重みを設定する。
すなわち、重み設定部26は、中項目重要度設定テーブル20D−1に格納された評価基準D(i=1〜6の任意の整数)に含まれる中項目Dij(jは1以上の整数)の重要度wijを、評価基準Dに含まれる全ての中項目の重みの合計値Wで除した値を、中項目Dijの重み係数として設定する。
次に、重み設定部26は、データ項目重要度設定テーブル20D−2に格納されたそれぞれのデータ項目の重要度を、AHP法における重要度係数の算出方法を援用して算出する。例えば、重要度1〜6を一定の間隔尺度で扱う場合に、各重要度は例えば以下の重み係数(以下では、項目重み値と称する)に変換される。なお、以下の基準は一例であり、他の基準を用いても構わない。
重要度1の重み係数(項目重み値)w1=0.022
重要度2の重み係数(項目重み値)w2=0.038
重要度3の重み係数(項目重み値)w3=0.072
重要度4の重み係数(項目重み値)w4=0.137
重要度5の重み係数(項目重み値)w5=0.258
重要度6の重み係数(項目重み値)w6=0.472
[2.5.評価値算出部28]
評価値算出部28は、主に制御部11と記憶部12により実現され、複数の地域のそれぞれについて、各評価基準の評価値を算出する。例えば、評価値算出部28は、複数の地域のうち任意の1つの地域について、それぞれの評価基準の評点を以下のように算出する。
まず、評価値算出部28は、対象の地域Aについて、評価基準D(iは1〜6のいずれかの整数)に含まれるj(jは1以上の整数)番目の中項目Dijの評点Pijを以下の式(2)により算出する。
Figure 2017091422
ここで、上記の式(2)において、中項目Dijに含まれるk(kは1以上の整数で上限n)番目のデータ項目Dijkの偏差重み値をXijk、その項目重み値をαijkとする。
次に、評価値算出部28は、評価基準Dの評点Pを以下の式(3)により算出する。
Figure 2017091422
ここで、上記の式(3)において、βij(jは1以上の整数で最大値m)は中項目Dijの重みである。
地域AについてD〜Dのそれぞれの評価基準について評点を算出する。同様に他の地域についてもD〜Dのそれぞれの評価基準について評点を算出する。
そして、評価値算出部28は、評価基準ごとに、全地域の評点の平均を算出し、各地域の評点と平均との偏差を各地域の評価値とする。
[2.6.回答情報取得部30]
回答情報取得部30は、主に制御部11、記憶部12、入力インターフェース14により実現され、住環境に関する複数の評価項目の中からユーザが選択した評価項目及び重要度を含む回答情報を取得する。
例えば、住環境評価装置10は、評価項目情報テーブル20Eに記憶される複数の評価項目を含むリストを表示装置15に表示させることとしてよい。そして、回答情報取得部30は、上記表示されたリストの中から入力装置16によりユーザが最重要として選択した評価項目と、次に重要として選択した評価項目とを、入力インターフェース14を介して受け付けることとしてよい。そして、回答情報取得部30は、上記受け付けた評価項目の情報(例えば識別子)を、回答情報テーブル20Fに登録することとしてよい。
また、回答情報には、回答者であるユーザのライフステージを特定するための個人情報を含むこととしてよい。例えば、個人情報には、ユーザの年齢、性別、居住形態、世帯員数、同居する子供の数、同居する子供の年齢等を含むこととしてよい。
[2.7.評価項目重要度設定部32]
評価項目重要度設定部32は、主に制御部11及び記憶部12により実現され、回答情報取得部30により取得した回答情報に基づいて、ライフステージごとに複数の評価項目のそれぞれの重要度を設定する。例えば、評価項目重要度設定部32は、複数の評価項目のそれぞれの重要度を以下のように設定することとしてよい。
まず、評価項目重要度設定部32は、あるライフステージL(iは1以上の整数で最大値:ライフステージ数)に関し、評価項目Vij(jは1以上の整数で最大値:評価項目数)の重要度γijを以下の式(4)により算出する。
γij=a・C1j/S1j+a・C2j/S2j (4)
上記の式(4)において、S1jはライフステージLにおける最重要項目の回答累計数であり、S2jはライフステージLにおける重要項目の回答累計数である。また、a及びaは係数であり、例えば、aとaは以下の式(5)の関係を有する。
=a・S/S (5)
上記の式(5)において、Sは全回答情報における最重要項目の回答累計数であり、Sは全回答情報における重要項目の回答累計数である。
[2.8.ライフステージ別評価値算出部34]
ライフステージ別評価値算出部34は、主に制御部11及び記憶部12により実現され、複数の地域のそれぞれについて、ライフステージごとの評価値を算出する。例えば、ライフステージ別評価値算出部34は、複数の地域のうち任意の1つの地域について、任意のライフステージの評価値を以下のように算出する。
ライフステージ別評価値算出部34は、地域Aに関し評価項目V(i=1〜t(tは評価項目数))の評点Qを以下の式(6)により算出する。ここで、評価項目Vに関連付けられるデータ項目は、評価項目情報テーブル20Eにより特定され、ここではデータ項目j(j=1〜u(uは評価項目Vのデータ項目数))とする。
Figure 2017091422
上記の式(6)において、Xはデータ項目jの偏差重み値であり、αは項目重み値である。
次に、ライフステージ別評価値算出部34は、地域AのライフステージL(kは1以上の整数)についての評価値Rを、以下の式(7)により算出する。
Figure 2017091422
上記の式(7)において、γkiは、評価項目重要度設定部32により設定されるライフステージLにおける評価項目Vの重要度である。
[2.9.出力部36]
出力部36は、主に制御部11、記憶部12及び出力インターフェース13により実現され、評価値算出部28、及びライフステージ別評価値算出部34により算出される評価値に基づく評価情報を出力する。
例えば、出力部36は、一の地域について、当該地域の各評価基準について評価値算出部28により算出された評価値に基づいて住環境を総合評価した評価結果画面を、出力インターフェース13を介して表示装置15に表示出力することとしてよい。また例えば、出力部36は、1の評価基準について複数の地域のそれぞれについて評価値算出部28により算出された評価値に基づいて比較した比較結果画面を、出力インターフェース13を介して表示装置15に表示出力することとしてもよい。また例えば、出力部36は、一の地域についてライフステージ別評価値算出部34により算出されたライフステージ別の評価値に基づく評価結果画面を、出力インターフェース13を介して表示装置15に表示出力することとしてもよい。
[3.住環境評価装置10により実行される処理の説明]
次に、図10乃至図23に基づいて、住環境評価装置10により実行される住環境評価処理を具体的に説明する。
図10には、住環境評価処理の全体的な流れを説明するフロー図を示した。図10に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して表示装置15にメニュー画面40を表示させる(S100)。ここで、図15に基づいて、メニュー画面40の一例について説明する。
図15に示されるように、メニュー画面40には、公表データ入力アイコン40A、未来シナリオ入力アイコン40B、ライフステージ別評価項目入力アイコン40C、住環境評価アイコン40Dが含まれる。
公表データ入力アイコン40Aは、評価対象とする複数の地域のそれぞれの公表データを入力する画面に進むためのアイコンである。未来シナリオ入力アイコン40Bは、評価対象とする複数の地域に共通する住環境の未来シナリオを入力する画面に進むためのアイコンである。ライフステージ別評価項目入力アイコン40Cは、ライフステージごとの評価項目を入力する画面に進むためのアイコンである。そして、住環境評価アイコン40Dは、入力された情報に基づいて、評価対象とする複数の地域のそれぞれの住環境を評価した評価結果を出力する画面に進むためのアイコンである。
図10に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から公表データ入力アイコン40Aの選択を受け付けると(S102)、公表データの入力受付処理を実行する(S104)。
ここで、S104の公表データの入力受付処理について、図11に示すフロー図に基づいて説明する。
図11に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から、データの入力対象とする地域の入力を受け付ける(S200)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、上記受け付けた地域についての公表データ入力画面42を、出力インターフェース13を介して表示装置15に表示させる(S202)。ここで、図16に基づいて、公表データ入力画面42の一例について説明する。
図16に示されるように、公表データ入力画面42には、評価基準、評価基準に含まれる中項目、中項目に含まれるデータ項目がそれぞれ表示されており、それぞれのデータ項目に対して値を入力する入力欄42Aが設けられている。
図11に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、公表データ入力画面42に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16から各データ項目の情報入力を受け付ける(S204)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から公表データ入力画面42の決定アイコン42Bの押下を受け付けていない場合には(S206:N)、S204を継続する。一方、決定アイコン42Bの押下を受け付けた場合には(S206:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、公表データ入力画面42に入力されたデータに基づいて、公表データ格納テーブル20Bの入力対象地域に対応するテーブルに公表データを登録する(S208)。
他に入力対象とする地域がある場合には(S210:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、S200に戻り、他に入力対象とする地域がない場合には(S210:N)、公表データの入力受付処理を終了する。
ここで再び、図10のフロー図に戻り説明を続ける。図10に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から未来シナリオ入力アイコン40Bの選択を受け付けると(S106)、未来シナリオの入力受付処理を実行する(S108)。
ここで、S108の未来シナリオの入力受付処理については図12に示すフロー図に基づいて説明する。
図12に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して表示装置15に重視項目入力画面44を表示させる(S300)。重視項目入力画面44は、評価対象とする地域の住環境の未来において、各評価基準の中項目の中で、評価者がどの中項目を重視するかを設定するための画面である。ここで、図17に基づいて、重視項目入力画面44の一例について説明する。
図17に示されるように、重視項目入力画面44には、評価基準、評価基準に含まれる各中項目が表示され、各中項目をそれぞれどの程度重視するかを示す段階値を設定するためのチェックボックス44Aが設けられている。図17に示す例では、各中項目について、重視する〜重視しないまでの10段階で重要度を設定可能となっている。なお、重視項目入力画面44において、1つの評価基準に含まれる各中項目の重要度の合計が所定値(例えば10)となるように、各中項目の重要度について設定可能な値を制限するようにしてもよい。
図12に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、重視項目入力画面44に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16から各中項目の重要度についての情報入力を受け付ける(S302)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から重視項目入力画面44の決定アイコン44Bの押下を受け付けていない場合には(S304:N)、S302を継続する。一方、決定アイコン44Bの押下を受け付けた場合には(S304:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、重視項目入力画面44に入力されたデータに基づいて、中項目重要度設定テーブル20D−1に重要度を登録する(S306)。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して表示装置15に未来シナリオ選択画面46を表示させる(S308)。未来シナリオ選択画面46は、評価対象とする地域の住環境の未来を記述した複数のシナリオの中から、ユーザが想定するシナリオを選択するための画面である。ここで、図18に基づいて、未来シナリオ選択画面46の一例について説明する。なお、未来シナリオ選択画面46は、シナリオ情報テーブル20Cに格納される情報に基づいて生成されることとしてよい。
図18に示されるように、未来シナリオ選択画面46には、複数のシナリオが表示され、各シナリオにはチェックボックス46Aが設けられている。そして、未来シナリオ選択画面46においてチェックが入れられたチェックボックス46Aに対応するシナリオが、ユーザの想定する未来シナリオとして選択される。
図12に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、未来シナリオ選択画面46に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16からシナリオ選択を受け付ける(S310)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から未来シナリオ選択画面46の決定アイコン46Bの押下を受け付けていない場合には(S312:N)、S310を継続する。一方、決定アイコン46Bの押下を受け付けた場合には(S312:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、未来シナリオ選択画面46において選択されたシナリオ(すなわちチェックボックス46Aにチェックが入れられたシナリオ)に基づいて、データ項目重要度設定テーブル20D−2にデータ項目のそれぞれの重要度を登録し(S314)、未来シナリオの入力受付処理を終了する。なお、データ項目のそれぞれの重要度は、選択されたシナリオについてシナリオ情報テーブル20Cに格納される情報に基づいて設定される。
ここで再び、図10のフロー図に戻り説明を続ける。図10に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16からライフステージ別評価項目入力アイコン40Cの選択を受け付けると(S110)、ライフステージ別評価項目の入力受付処理を実行する(S112)。
ここで、S112のライフステージ別評価項目の入力受付処理については図13に示すフロー図に基づいて説明する。
図13に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して表示装置15にライフステージ入力画面48を表示させる(S400)。重視項目入力画面44は、評価者であるユーザのライフステージを特定するための情報を入力する画面である。ここで、図19に基づいて、ライフステージ入力画面48の一例について説明する。
図19に示されるように、ライフステージ入力画面48には、評価者の年齢、性別、居住形態、世帯員数、同居する子どもの数、同居する子どもの年齢についての回答項目が表示されており、各回答項目にはチェックボックス48Aが設けられている。
図13に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、ライフステージ入力画面48に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16から評価者のライフステージについての情報入力を受け付ける(S402)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16からライフステージ入力画面48の決定アイコン48Bの押下を受け付けていない場合には(S404:N)、S402を継続する。一方、決定アイコン48Bの押下を受け付けた場合には(S404:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して最重要項目選択画面50を表示装置15に表示させる(S406)。ここで、図20に基づいて、最重要項目選択画面50の一例について説明する。なお、最重要項目選択画面50は、評価項目情報テーブル20Eに格納される情報に基づいて生成されることとしてよい。
図20に示されるように、最重要項目選択画面50には、複数の評価項目のリストが表示されるとともに、各評価項目にはチェックボックス50Aが設けられる。最重要項目選択画面50においては、表示される評価項目のうち、評価者が最も重視する1つの評価項目を選択する画面となっており、ユーザは、チェックボックス50Aのうち1つにチェックを入れ、決定アイコン50Bを押下することで最重要の評価項目の選択が可能である。
図13に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、最重要項目選択画面50に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16から評価者の最重要の評価項目についての情報入力を受け付ける(S408)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から最重要項目選択画面50の決定アイコン50Bの押下を受け付けていない場合には(S410:N)、S408を継続する。一方、決定アイコン50Bの押下を受け付けた場合には(S410:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、出力インターフェース13を介して重要項目選択画面52を表示装置15に表示させる(S412)。ここで、図21に基づいて、重要項目選択画面52の一例について説明する。なお、重要項目選択画面52は、評価項目情報テーブル20Eに格納される情報と、最重要項目選択画面50における選択結果に基づいて生成される。
図21に示されるように、重要項目選択画面52には、複数の評価項目のリストが表示されるとともに、各評価項目にはチェックボックス52Bが設定される。重要項目選択画面52においては、表示される評価項目のうち、評価者が最重要項目の次に重視する所定数(例えば4つ)の評価項目を選択する画面となっている。そのため、重要項目選択画面52では、最重要項目選択画面50で選択された最重要項目については選択不可チェックボックス52Aが設定され、選択不可となっている。ユーザは、重要項目選択画面52において、選択する所定数の評価項目のチェックボックス52Bにチェックを入れ、決定アイコン52Cを押下することで重要視する評価項目の選択が可能である。
図13に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、重要項目選択画面52に対する入力に基づいて、入力インターフェース14を介して入力装置16から評価者が重視する評価項目についての情報入力を受け付ける(S414)。そして、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から重要項目選択画面52の決定アイコン52Cの押下を受け付けていない場合には(S416:N)、S414を継続する。一方、決定アイコン52Cの押下を受け付けた場合には(S416:Y)、住環境評価装置10の制御部11は、S402,S408,S414でそれぞれ受け付けた情報に基づいて回答情報テーブル20Fに評価者の回答情報を登録し(S418)、ライフステージ別評価項目の入力受付処理を終了する。
ここで再び、図10のフロー図に戻り説明を続ける。図10に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から住環境評価アイコン40Dの選択を受け付けると(S114)、評価対象である複数の地域についての住環境を評価する処理(住環境評価処理)を実行する(S116)。
ここで、S116の住環境評価処理については図14に示すフロー図に基づいて説明する。
図14に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、公表データ格納テーブル20Bに格納された評価対象の複数の地域のそれぞれのデータ項目の値を、複数の段階値のいずれかに変換する(S500)。なお、上記の変換処理は、変換部24により実行されるものであり、詳細については変換部24について既に説明した通りである。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、項目重要度設定テーブル20Dに基づいて、中項目とデータ項目のそれぞれに重み係数を設定する(S502)。なお、上記の重み係数の設定処理は、重み設定部26により実行されるものであり、詳細については重み設定部26について既に説明した通りである。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、評価対象の各地域について、各評価基準の評価値を算出する(S504)。なお、上記の評価値の算出処理は、評価値算出部28により実行されるものであり、詳細については評価値算出部28について既に説明した通りである。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、回答情報テーブル20Fに基づいて、各ライフステージの評価項目の重要度を設定する(S506)。なお、上記の重要度の設定処理は、評価項目重要度設定部32により実行されるものであり、詳細については評価項目重要度設定部32について既に説明した通りである。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、評価対象の各地域について、各ライフステージの評価値を算出する(S508)。なお、各ライフステージの評価値の算出処理は、ライフステージ別評価値算出部34により実行されるものであり、詳細についてはライフステージ別評価値算出部34について既に説明した通りである。
住環境評価装置10の制御部11は、S504及びS508で算出した評価値を、記憶部12に記憶することとしてよい。
次に、住環境評価装置10の制御部11は、入力インターフェース14を介して入力装置16から評価結果の出力要求を受け付ける(S510)。例えば、出力要求は、指定された1つの地域についての評価結果(複数の評価基準やライフステージ別評価を含む総合評価結果)を出力させる要求であってもよいし、指定された評価基準について複数の地域を比較した比較結果を出力させる要求であってもよい。
住環境評価装置10の制御部11は、S510で受け付けた出力要求に基づいて、表示情報を生成し(S512)、生成した表示情報を、出力インターフェース13を介して表示装置15に出力して画面を表示させる(S514)。ここで、図22及び図23には、S514において表示装置15に表示される出力画面の一例を示した。
図22は、1つの地域についての住環境の総合評価結果を示す総合評価画面54の一例を示した。図22に示されるように、総合評価画面54には、地域名表示領域54A、総合評価表示領域54B、ライフステージ別評価表示領域54C、地域特徴表示領域54Dが表示される。
地域名表示領域54Aには、評価対象である地域の名称が表示される。そして、総合評価表示領域54Bには、評価対象である地域の6つの評価基準についてのそれぞれの評価値に基づくレーダーチャートが表示される。レーダーチャートにおける実線は評価対象の地域の評価値を示しており、点線は複数の地域の評価値の平均を示している。
ライフステージ別評価表示領域54Cには、評価対象である地域のライフステージ別の評価値が表示される。そして、地域特徴表示領域54Dには、評価対象である地域のデータ項目のうち他の地域に比べて優れている項目(長所項目)と、劣っている項目(短所項目)のリストが表示される。例えば、データ項目の偏差値が第1閾値(例えば偏差値が60以上)のデータ項目を長所項目に抽出し、データ項目の偏差値が第2閾値(例えば偏差値が40以下)のデータ項目を短所項目に抽出することとしてよい。
図22に示した総合評価画面54によれば、1つの地域の特徴を複数の観点から評価した地域の住環境の総合評価結果を可視化してユーザに提示できる。
図23は、指定された評価基準(「安全性」)について複数の地域を比較した比較結果を示す比較結果画面56の一例を示した。図23に示されるように、比較結果画面56には、地域比較表示領域56Aと凡例表示領域56Bが表示される。
地域比較表示領域56Aには、指定された評価基準の評価値に基づく表示態様で各地域の地図を表示している。なお、凡例表示領域56Bには、評価値と表示態様との対応関係を示している。
図23に示した比較結果画面56によれば、1つの評価基準について複数の地域の優劣を比較することが容易となる。
図14に示されるように、住環境評価装置10の制御部11は、評価処理の終了を受け付けていない場合には(S516:N)、S510に戻り、評価処理の終了を受け付けた場合には(S516:Y)、処理を終了する。
以上説明した住環境評価装置10によれば、評価対象の地域について公表されている客観性のあるデータと、住環境に対してユーザが重視する項目との双方に基づいて、評価対象の地域の住環境を所定の評価基準に関して定量的に評価できる。すなわち、住環境評価装置10によれば、住環境に対するユーザの価値観を反映させつつ、評価対象の地域の住環境について信頼性の高い評価結果を得ることができる。
また、住環境評価装置10によれば、住環境に対するユーザの価値観は、ユーザが設定した住環境の未来シナリオにより表される。ここで、ユーザに未来シナリオを記述したテキストの中から所望のテキストを選択させることで、未来シナリオの設定に係る労力を軽減できる。さらに、未来シナリオとして選択されたテキストに関連付けられたデータ項目と重要度に応じて、データ項目の重要度を設定することにより、ユーザの選択に係る未来シナリオに応じて住環境の評価に寄与するデータ項目の重要度を調整できる。
[4.変形例]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下において、未来シナリオの設定処理の変形例について説明する。
まず、図24に基づいて、未来シナリオの設定に関する第1の変形例について説明する。なお、第1の変形例においては、データ項目のそれぞれに対してユーザが重要度を設定する点で上記の実施形態と相違しているが、他の点では共通する。そのため、以下では上記の相違点について説明する。
図24には、未来シナリオの設定に関する第1の変形例に係る未来シナリオ入力画面58の一例を示した。図24に示されるように、未来シナリオ入力画面58には、各データ項目についての重要度を直接選択するチェックボックス58Aが含まれる。そして、未来シナリオ入力画面58の各データ項目についていずれかのチェックボックス58Aにチェックが入れられた後に、決定アイコン58Bが選択されると、住環境評価装置10の制御部11は、未来シナリオ入力画面58に入力された各データ項目の重要度を、データ項目重要度設定テーブル20D−2に登録する。
このように、住環境に関するデータ項目の各々についてユーザが直接重要度を設定することで、ユーザの重視する事項を地域の住環境の評価に精度良く反映させることができる。
次に、図25及び図26に基づいて、未来シナリオの設定に関する第2の変形例について説明する。第2の変形例においては、ユーザが未来シナリオを自由に記述し、記述した未来シナリオのキーワード解析に基づいて、データ項目に重要度を設定する点で上記の実施形態と相違しているが、他の点では共通する。そのため、以下では上記の相違点について説明する。
図25には、未来シナリオの設定に関する第2の変形例に係る未来シナリオ入力画面60の一例を示した。図25に示されるように、未来シナリオ入力画面60には、自由入力欄60Aが含まれる。そして、自由入力欄60Aに文章が記入された後に、決定アイコン60Bが選択されると、住環境評価装置10の制御部11は以下の処理を実行する。
住環境評価装置10の制御部11は、自由入力欄60Aに入力されたテキスト(自由入力テキスト)の中から、記憶部12に記憶されたキーワード情報テーブル20Hに格納されるキーワードを検索する。
図26には、住環境評価装置10の記憶部12に記憶されるキーワード情報テーブル20Hの一例を示した。図26に示されるように、キーワード情報テーブル20Hには、キーワードに関連付けて、データ項目及び重要度が記憶されている。キーワードの項目には、キーワードについての論理式が格納されていてもよい。例えば、図26において、(事故)AND(低下OR低減)とは、「事故」と「低下」というキーワードの組、又は「事故」と「低減」というキーワードの組が出現した場合に、関連付けられたデータ項目と重要度を適用するということを意味している。
住環境評価装置10の制御部11は、自由入力テキストの中からキーワード情報テーブル20Hに格納されるキーワードを検索し、検索されたキーワードに関連付けられるデータ項目及び重要度に基づいて、各データ項目に重要度を設定する。そして、住環境評価装置10の制御部11は、上記設定した重要度を中項目重要度設定テーブル20D−1に登録する。
このように、ユーザが住環境の未来シナリオについて自由に記述したテキストに基づいて、住環境に関するデータ項目の重要度を調整できる。これにより、ユーザの価値観を、地域の住環境の評価に柔軟に反映させることができる。
また、上記の実施形態では、住環境評価装置10をスタンドアローン型のコンピュータに適用した例について説明したが、住環境評価装置10を、ネットワークを介して接続されるクライアントからの要求を受け付けて処理を実行するサーバとして構成することも可能である。また、住環境評価装置10に備えられる機能を複数のコンピュータに分担させて住環境評価装置10を複数のコンピュータからなる住環境評価システムとして構成することとしてもよい。
また、上記の実施形態において、評価の対象とする複数の地域は、予め定められた基準、条件に基づいて選択されてもよい。例えば、都道府県市町村のそれぞれの行政区画の指標(例えば財政指標)を予め登録しておき、指標に基づいて評価の対象とする地域(行政区画)を選択することとしてもよい。具体的には、行政区画のうち基準となる1つの行政区画(基準区画)を選択し、選択した基準区画と財政指標の値が近い(財政指標がベクトルで表される場合には、基準区画とベクトルの距離が近い)順に行政区画を所定数選択することとしてよい。また、上記の行政区画の財政指標の値は、各行政区画について公表されているデータに基づいて登録することとしてよい。
10 住環境評価装置
11 制御部
12 記憶部
13 出力インターフェース
14 入力インターフェース
15 表示装置
16 入力装置
20 データ記憶部
20A 評価基準情報テーブル
20B 公表データ格納テーブル
20B−1 第1地域の公表データ格納テーブル
20B−2 第2地域の公表データ格納テーブル
20B−3 第3地域の公表データ格納テーブル
20C シナリオ情報テーブル
20D 項目重要度設定テーブル
20D−1 中項目重要度設定テーブル
20D−2 データ項目重要度設定テーブル
20E 評価項目情報テーブル
20F 回答情報テーブル
20G ライフステージ別重要度情報テーブル
20H キーワード情報テーブル
22 公表データ取得部
24 変換部
26 重み設定部
28 評価値算出部
30 回答情報取得部
32 評価項目重要度設定部
34 ライフステージ別評価値算出部
36 出力部
40 メニュー画面
40A 公表データ入力アイコン
40B 未来シナリオ入力アイコン
40C ライフステージ別評価項目入力アイコン
40D 住環境評価アイコン
42 公表データ入力画面
42A 入力欄
42B 決定アイコン
44 重視項目入力画面
44A チェックボックス
44B 決定アイコン
46 未来シナリオ選択画面
46A チェックボックス
46B 決定アイコン
48 ライフステージ入力画面
48A チェックボックス
48B 決定アイコン
50 最重要項目選択画面
50A チェックボックス
50B 決定アイコン
52 重要項目選択画面
52A 選択不可チェックボックス
52B チェックボックス
52C 決定アイコン
54 総合評価画面
54A 地域名表示領域
54B 総合評価表示領域
54C ライフステージ別評価表示領域
54D 地域特徴表示領域
56 比較結果画面
56A 地域比較表示領域
56B 凡例表示領域
58 未来シナリオ入力画面
58A チェックボックス
58B 決定アイコン
60 未来シナリオ入力画面
60A 自由入力欄
60B 決定アイコン

Claims (11)

  1. 複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、
    前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、
    ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、
    前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする住環境評価装置。
  2. 前記出力手段は、前記複数の地域のそれぞれについて前記評価値算出手段により算出される評価値に基づいて、前記複数の地域を比較した比較結果を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の住環境評価装置。
  3. 前記評価値算出手段は、前記複数の地域のそれぞれについて、複数の評価基準のそれぞれに関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記複数の評価基準のそれぞれの評価値を算出し、
    前記出力手段は、前記複数の地域のうち少なくとも1つの地域について、前記複数の評価基準のそれぞれについて算出された評価値に基づく評価結果を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の住環境評価装置。
  4. 前記複数の地域に関する住環境のシナリオを記述した複数のテキストと、当該複数のテキストについて関連付けられたデータ項目の情報を記憶する記憶手段を含み、
    前記設定手段は、前記複数のテキストからユーザにより選択されたテキストに関連付けられたデータ項目に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の住環境評価装置。
  5. 前記記憶手段は、前記複数のテキストについてデータ項目と、当該データ項目の重要度とを関連付けて記憶し、
    前記設定手段は、前記選択されたテキストに関連付けられたデータ項目の重要度に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の住環境評価装置。
  6. 前記設定手段は、前記複数のデータ項目のそれぞれについてユーザにより選択された重要度に応じて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の住環境評価装置。
  7. キーワードに関連付けてデータ項目と重要度とを記憶するキーワード記憶手段を備え、
    前記設定手段は、前記ユーザから入力されたテキストから前記キーワード記憶手段に記憶されるキーワードを検索し、検索されたキーワードに関連付けて記憶されるデータ項目と重要度に基づいて、前記複数のデータ項目のそれぞれの重みを設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の住環境評価装置。
  8. 住環境に関する複数の評価項目に関連付けてデータ項目を記憶する評価項目記憶手段と、
    ユーザのライフステージと、複数の評価項目の中から前記ユーザが選択した評価項目及び重要度とを含む回答情報を取得する回答情報取得手段と、
    前記回答情報に基づいて、前記ライフステージごとに前記複数の評価項目のそれぞれの重要度を設定する重要度設定手段と、
    前記複数の地域のそれぞれについて、前記ライフステージごとに設定される前記複数の評価項目のそれぞれの重要度と、前記複数の評価項目のそれぞれに関連付けられるデータ項目の段階値及び重みとに基づいて、前記ライフステージごとの評価値を算出するライフステージ別評価値算出手段と、をさらに備え、
    前記出力手段は、前記ライフステージ別評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の住環境評価装置。
  9. 複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、
    前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、
    ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、
    前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする住環境評価システム。
  10. コンピュータが、
    複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得ステップと、
    前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換ステップと、
    ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定ステップと、
    前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換ステップにより変換された段階値と前記設定ステップにより設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする住環境評価方法。
  11. 複数の地域のそれぞれについて公表されている住環境に関する複数のデータ項目の値を取得する取得手段と、
    前記複数の地域のそれぞれの前記複数のデータ項目の値を、所定値域内の段階値のいずれかに変換する変換手段と、
    ユーザから入力された重み設定条件に基づいて前記複数のデータ項目のそれぞれに重みを設定する設定手段と、
    前記複数の地域のそれぞれについて、所定の評価基準に関連付けられたデータ項目について前記変換手段により変換された段階値と前記設定手段により設定された重みに基づいて、前記評価基準についての評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値に基づく評価情報を出力する出力手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2015224330A 2015-11-16 2015-11-16 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム Active JP6633358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224330A JP6633358B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224330A JP6633358B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017091422A true JP2017091422A (ja) 2017-05-25
JP6633358B2 JP6633358B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=58768470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015224330A Active JP6633358B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6633358B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020123209A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社Tateru 暮らしやすさを示すスコアを判定するためのシステム、方法、及びプログラム
CN113705984A (zh) * 2021-08-11 2021-11-26 中冶南方城市建设工程技术有限公司 一种基坑工程绿色施工评价方法及系统
CN113792973A (zh) * 2021-08-12 2021-12-14 北京工业大学 一种基于fce的城市道路自行车骑行环境评价方法
CN114120106A (zh) * 2021-11-13 2022-03-01 肇庆市城市规划设计院 城市绿地景观评价方法、装置、存储介质及终端设备
WO2024070238A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 株式会社日立製作所 住環境評価システム及び住環境評価方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002149785A (ja) * 2000-11-06 2002-05-24 Takenaka Komuten Co Ltd 施設性能評価方法
JP2003058687A (ja) * 2001-08-13 2003-02-28 Kotaro Hirate 住意識の顕在化方法および顕在化プログラム
US20030101074A1 (en) * 2001-11-29 2003-05-29 Takeshi Suzuki System and method for evaluating real estate and the surrounding environment and visualizing the evaluation results
JP2003196380A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Fujitsu Fip Corp 生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環境情報提供プログラム及び記録媒体
JP2006059150A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Shimizu Corp ライフステージ診断装置及び診断プログラム
JP2008152394A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Sbi Holdings Inc 情報提供システム、情報提供プログラム、及び情報提供方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002149785A (ja) * 2000-11-06 2002-05-24 Takenaka Komuten Co Ltd 施設性能評価方法
JP2003058687A (ja) * 2001-08-13 2003-02-28 Kotaro Hirate 住意識の顕在化方法および顕在化プログラム
US20030101074A1 (en) * 2001-11-29 2003-05-29 Takeshi Suzuki System and method for evaluating real estate and the surrounding environment and visualizing the evaluation results
JP2003196380A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Fujitsu Fip Corp 生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環境情報提供プログラム及び記録媒体
JP2006059150A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Shimizu Corp ライフステージ診断装置及び診断プログラム
JP2008152394A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Sbi Holdings Inc 情報提供システム、情報提供プログラム、及び情報提供方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020123209A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社Tateru 暮らしやすさを示すスコアを判定するためのシステム、方法、及びプログラム
JP7330709B2 (ja) 2019-01-31 2023-08-22 株式会社Robot Home 暮らしやすさを示すスコアを判定するためのシステム、方法、及びプログラム
CN113705984A (zh) * 2021-08-11 2021-11-26 中冶南方城市建设工程技术有限公司 一种基坑工程绿色施工评价方法及系统
CN113705984B (zh) * 2021-08-11 2024-05-03 中冶南方城市建设工程技术有限公司 一种基坑工程绿色施工评价方法及系统
CN113792973A (zh) * 2021-08-12 2021-12-14 北京工业大学 一种基于fce的城市道路自行车骑行环境评价方法
CN113792973B (zh) * 2021-08-12 2024-05-28 北京工业大学 一种基于fce的城市道路自行车骑行环境评价方法
CN114120106A (zh) * 2021-11-13 2022-03-01 肇庆市城市规划设计院 城市绿地景观评价方法、装置、存储介质及终端设备
WO2024070238A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 株式会社日立製作所 住環境評価システム及び住環境評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6633358B2 (ja) 2020-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Crowley et al. Exposure model for European seismic risk assessment
Pescaroli et al. A Likert scale-based model for benchmarking operational capacity, organizational resilience, and disaster risk reduction
Carrillo et al. Multidimensional analysis of regional tourism sustainability in Spain
Jankowski et al. Integration of GIS-based suitability analysis and multicriteria evaluation in a spatial decision support system for route selection
Laidley Measuring sprawl: A new index, recent trends, and future research
JP6633358B2 (ja) 住環境評価装置、住環境評価システム、住環境評価方法及びプログラム
Vecere et al. Predictive models for post disaster shelter needs assessment
Ahmed et al. Measuring community vulnerability to environmental hazards: a method for combining quantitative and qualitative data
KR101167653B1 (ko) 웹지리정보시스템을 활용한 부동산 개발사업의 사업대상지 선정 시스템 및 그의 제어방법
Acevedo et al. Seismic risk assessment for the residential buildings of the major three cities in Colombia: Bogotá, Medellín, and Cali
Corbane et al. Pan-European seismic risk assessment: a proof of concept using the Earthquake Loss Estimation Routine (ELER)
KR102147999B1 (ko) 부동산 정보를 제공하기 위한 방법
Barreira-Gonzalez et al. Implementation and calibration of a new irregular cellular automata-based model for local urban growth simulation: The MUGICA model
Shilling et al. Designing wildlife-vehicle conflict observation systems to inform ecology and transportation studies
Bruzelius et al. Satellite images and machine learning can identify remote communities to facilitate access to health services
D'Urso et al. Multicriteria fuzzy analysis for a GIS‐based management of earthquake scenarios
Ghaemi et al. Design and implementation of a web-based platform to support interactive environmental planning
Gutenson et al. Rapid flood damage prediction and forecasting using public domain cadastral and address point data with fuzzy logic algorithms
JP2012256255A (ja) 評価装置、評価方法、およびプログラム
Pérez-Molina Exploring a multilevel approach with spatial effects to model housing price in San José, Costa Rica
Opabola et al. A mixed-mode data collection approach for building inventory development: application to school buildings in Central Sulawesi, Indonesia
Anagnos et al. Developing regional building inventories: Lessons from the field
Yiorkas et al. Implementing GIS in real estate price prediction and mass valuation: the case study of Nicosia District
Huyck et al. Characterizing uncertainty of general building stock exposure data
Assarkhaniki et al. Advancing sustainable development goals: embedding resilience assessment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6633358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250