JP2017091174A - 図面作成装置及び図面作成プログラム - Google Patents

図面作成装置及び図面作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な形状を有する複数の図面要素を、より狭い範囲に効率よく自動配置する。【解決手段】図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素として検出し、第二の図面要素の頂点セルが第一の図面要素の外枠に沿うように頂点セルを移動させながら、頂点セルの周囲のセルが第一の図面要素に干渉しない場合に、第一の図面要素と第二の図面要素とを含む図形が内接する内接矩形の面積が最小となる配置パターンを検出し、この配置パターンで配置された第一の図面要素と第二の図面要素とからなる図形を新たな第一の図面要素とし、他の図面要素を第二の図面要素として同様に内接矩形の面積が最小となる配置パターンを検出し、第二の図面要素として第一の図面要素を除く全ての図面要素を順に設定し、最後の図面要素が第二の図面要素として設定された状態での内接矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターンとする。【選択図】図9

Description

本発明は、図面作成装置及び図面作成プログラムに関する。
機械図面等を作成する場合、投影図の他に注記情報や詳細図等といった2D(二次元)図面を構成する様々な図面情報が、印刷領域を表す図枠内に共に表示される。そして、この図枠内に表示される投影図や注記情報、詳細図等の各種の図面情報が、指定された用紙サイズの一枚の用紙に印刷されることにより、投影図や注記情報、詳細図等の各種の図面情報が一つの図枠内に配置された機械図面が得られるようになっている。
ここで、機械図面等に含まれる各種図面情報には、例えば機械部品の製造に必要な情報として、投影図や、部品の一部の形状や寸法を部分拡大図や部分断面図で示した詳細図、部品の製造に係る特記事項が書かれた注記情報等を含む。これら図面情報は、例えば、3D(三次元)CADシステムにより作成した3Dオブジェクトをもとに個別に作成される。また、詳細図や注記情報などは、特に使用頻度の高いものは、予め作成されたものを用意しておき、適宜流用するようになっている。これら図面情報を所定の用紙サイズに対応した図枠内に配置することで、用紙サイズに対応した図面サイズで、機械部品の製造に必要な2D図面が作成される。
ところで、投影図のサイズは部品毎に異なり、必要な注記情報や詳細図は部品の形状等の仕様によって異なる。そのため、機械図面等に含まれる各種の図面情報を図枠内に配置する際の、配置パターンは多岐にわたる。
図枠内に各種の図面情報を配置する場合、図面情報どうしが重ならずに、且つ全ての図面情報が図面枠内に収まるように配置する必要がある。そのため、特に、図面枠内における図面情報の占有面積や図面枠内に配置すべき図面情報の数に対して図面枠、つまり印刷領域が比較的小さいときほど、手作業による配置作業には時間がかかる。
複数の図面情報を図面枠内に自動で配置する装置等も提案されており、このような装置では、複数の図面情報が図面枠内に収まる配置パターンを予め記憶しておくことにより、複数の図面情報を配置するようにしている。
しかしながら、詳細図や注記情報等は定期的にメンテナンスされるため、メンテナンスに伴って詳細図や注記情報が変更され、その結果、配置パターンで規定される領域内に収まらなくなる可能性がある。その場合には配置パターンを再度設定し直す必要があり、装置側のメンテナンスロードが大きくなる。
また、所定の図面情報を図枠内に配置することができない場合には、印刷領域を広くする必要がある。一般に、図面は用紙に印刷することが多いため、少しでも小さい用紙サイズの印刷用紙に印刷することは省資源活動となる。また、用紙サイズがA2以上となると、専用プリンタが必要になることが多い。また、モニタ上で図面を閲覧する場合、用紙サイズが大きくなるほど、図面枠内に表示される図面情報がより縮小されるため、詳細図等、比較的細かい図面の場合には、表示された情報を確認しづらい。つまり、モニタ上での図面の見易さの点からも印刷領域は狭い方が好ましく、そのためには、複数の図面情報が重ならずに小さくまとまって配置されることが好ましい。
このような問題を解決するために、一つの印刷領域内に配置されている、投影図、注記情報等の図面上に配置される各種の複数の図面情報を、図面情報毎に分割し、図形や寸法線の干渉を検知して、これらが重ならないように自動で修正する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プレス金型に配置する単位形状の部材について、回転角度毎の材料取り面積を算出し、面積が最小となる回転角度を求めることにより、材料の歩留りが最小となるレイアウトを検出する方法等も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−43934号公報 特開平4−60875号公報
しかしながら、上述のように図形や寸法線の干渉を検知して配置を修正する方法は、予め一つの印刷領域内に配置されている投影図、注記情報等といった各種の図面情報どうしの干渉を修正するものであって、人手によって、予め各種の図面情報を配置しておく必要がある。
また、回転角度毎の材料取り面積を算出することで材料の歩留りが最小となるレイアウトを検出する方法は、単一形の部材を配置対象とし、単位形状の部材を回転させるものであるため、機械図面等のように様々な形状の投影図や、注記情報等の図面情報を有し、かつ回転させることのできない図面情報を含む図面の場合には、適用することが困難である。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、様々な形状を有する、投影図や注記情報等といった複数の図面情報を、より狭い範囲に効率よく自動配置することの可能な図面作成装置及び図面作成プログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、複数の図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置する図面作成装置であって、上記複数の図面それぞれにおいて、上記図面間で同一ピッチの縦及び横のグリッド線を、表示されている情報全てを覆うように重畳させ、上記グリッド線で区切られるセルのうち上記図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素とし、上記連続した領域の外枠をなすセルを図面要素の外枠のセルとするグリッド処理部と、複数の上記図面要素のうちの一の図面要素を基準図面要素として設定する基準図面要素設定部と、上記基準図面要素設定部で設定された基準図面要素を第一の図面要素とし、上記複数の図面要素のうちの、上記基準図面要素として設定された図面要素を除く図面要素を移動図面要素とし、当該移動図面要素のうちの一の移動図面要素を第二の図面要素として初期設定する初期設定部と、上記外枠のセルのうち頂点となるセルを頂点セルとして検出する頂点セル検出部と、上記第二の図面要素に含まれる一の頂点セルを移動セルとし、当該移動セルが上記第一の図面要素の上記外枠のセルに外側から沿うように上記第二の図面要素を移動させながら、上記移動セルの周囲のセルと上記第一の図面要素との関係から上記第二の図面要素が上記第一の図面要素に干渉しない場合に、上記第二の図面要素が上記第一の図面要素と重ならない領域に配置される配置パターンを検索し、一の頂点セルについて上記配置パターンを検出した後、上記移動セルを他の頂点セルに切り替えて再度上記配置パターンを検索する処理を、上記移動セルとして全ての上記頂点セルが設定されるまで繰り返し行って、上記頂点セル毎に上記配置パターンを検出する配置パターン検出部と、上記配置パターン検出部で検出した上記頂点セル毎の配置パターンのうち、当該配置パターンで配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とを含む図形が内接する矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターン候補として検出する最小配置パターン候補検出部と、上記最小配置パターン候補で配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とからなる図形を新たな上記第一の図面要素とし、上記移動図面要素のうちの、上記第二の図面要素として既に設定された移動図面要素を除く一の移動図面要素を新たな上記第二の図面要素として設定する更新処理を、全ての上記移動図面要素が上記第二の図面要素として設定されるまで繰り返し行う移動図面要素更新部と、上記第二の図面要素として上記複数の移動図面要素のうちの最後の移動図面要素が設定された状態で上記最小配置パターン候補検出部において検出される最小配置パターン候補を、最小配置パターンとする最小配置パターン検出部と、を備えることを特徴とする図面作成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、限られた領域内に、様々な形状を有する、投影図や注記情報等といった複数の図面情報を、より狭い範囲に効率よく自動配置することの可能な図面作成装置及び図面作成プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る図面作成装置の一例を示す構成図である。 個別図面の一例である。 本発明の一実施形態に係る図面作成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 グリッド線を重畳した個別図面の一例である。 制御装置で実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。 配置可能領域の設定方法の一例を説明するための説明図である。 図面要素の検出方法の一例を説明するための説明図である。 頂点セルの検出方法の一例を説明するための説明図であり、(a)は頂点セルの定義を示す説明図、(b)は検出された頂点セルを示す説明図である。 配置パターン検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 配置パターン検索処理の動作の一例を説明するための説明図であり、(a)は固定図形を示す説明図、(b)は外接セルを示す説明図である。 隣接セルを示す説明図である。 干渉がない場合における頂点セルと固定図形との関係を示す説明図である。 干渉がある場合における頂点セルと固定図形との関係を示す説明図である。 移動図面要素が基準図面要素に重畳した状態を示す説明図である。 配置パターン検索処理の動作の一例を説明するための説明図であり、(a)は設定された配置可能領域及び配置不可領域を示す説明図、(b)は固定図形における配置可能領域及び配置不可領域を示す説明図である。 図枠内に配置された最小配置パターンの一例であり、(a)は干渉の有無が判断された外接セルの状態を示す説明図、(b)は干渉がないと判断された外接セルに対して移動図面要素を重畳させた状態を示す説明図である。 図枠内に配置された最小配置パターンにおいて、図面要素を明示したものであり、(a)は各頂点セルにおける最小配置パターンを示す説明図、(b)は新たな固定図形と次の移動図形とを示す説明図である。 図枠内に配置された最小配置パターンの一例である。 図枠内に配置された最小配置パターンにおいて、図面要素を明示したものである。 図面要素の外枠のセルの外側に空白セルを設けた場合の一例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施形態が実施できることは明らかである。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<装置構成>
本発明の一実施形態に係る図面作成装置1は、図1に示すように、表示装置2と、入力装置3と、制御装置4と、を備える。
表示装置2は、CRT、液晶ディスプレイ等の画像を表示する装置であって、図面作成装置1での処理を実現するプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。
入力装置3は、マウス、キーボード等であり、利用者の入力操作、選択操作等を受け付け、入力信号を制御装置4に出力する。
制御装置4は、パーソナルコンピュータ(PC)等であり、入出力インタフェース部、演算処理部(CPU)、ROMやRAM等の記憶部を備える。図面作成装置1での処理を実現するプログラムは記憶部に格納され、演算処理部では、記憶部に格納されたプログラムにしたがって、図面作成装置1に係る機能を実現し、図面データベース5に格納された各種図面データに基づき図面作成を行う。
図面データベース5には、この図面作成装置1によって作成される、複数の個別図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置してなる統合図面(例えば2D図面)や、この統合図面に含まれる複数の個別図面等の図面データが格納される。図面データベース5は、制御装置4が有する記憶部の記憶領域に設けられてもよく、図面作成装置1の外部の記憶部に記憶領域に設けられてもよい。
個別図面としては、例えば図2に示すように、正面図、平面図、側面図、背面図、底面図等の投影図や断面図、各種の注記情報、投影図で表される物体の詳細図等を含む。個別図面は、個別図面単位で作成される。
制御装置4は、図3に示すように、基準図面設定部11と、配置可能領域設定部12と、グリッド処理部13と、配置パターン検索処理部14と、出力処理部15と、を備える。
基準図面設定部11は、作成対象の統合図面に含まれる複数の個別図面を図面データベース5から読み出し、読みだした複数の個別図面のうちのいずれかの個別図面を基準図面として設定する。例えば、基準図面設定部11は、作成対象の統合図面に含まれる個別図面を表示装置2に表示し、利用者による入力装置3での選択操作に応じて選択された個別図面を基準図面として設定する。
配置可能領域設定部12は、基準図面設定部11で設定された基準図面に対して、他の個別図面の配置位置を規定する配置可能領域を設定する。
グリッド処理部13は、作成対象の統合図面に含まれる個別図面のそれぞれについて、図4に示すように、個別図面間で共通ピッチの縦及び横のグリッド線を、個別図面に表示されている情報を全て覆うように重畳させて、各個別図面を縦及び横のグリッド線でセルに区切る。ここで、個別図面に表示されている情報とは、個別図面に表示される注記情報等の文字情報や、詳細図等の各種図面を構成する線分や符号、等、図面として必要な個別図面に表示されている情報である。
そして、個別図面毎に、個別図面に表示されている情報と重なるセル全てを含む連続した領域を図面要素とし、この図面要素としての連続した領域の外周をなす全てのセルを、図面要素の外枠のセルとして検出すると共に、外枠のセルの中から図面要素の頂点となる頂点セルを検出する。
配置パターン検索処理部14は、複数の個別図面の配置パターンのうち、個別図面に含まれる図面要素どうしが重ならず、配置された全ての図面要素を含む図形が内接する矩形(以下、内接矩形ともいう。)の面積が最小となる配置パターンを検索し、これを面積最小パターンとする。
出力処理部15は、利用者により指定された用紙サイズに対応する図枠内に、作成対象の統合図面に含まれる複数の個別図面を、面積最小パターンとして設定された配置パターンで配置する。図枠は、利用者による設定等によって、例えば用紙サイズA0〜A4のいずれかに対応したサイズに予め設定される。
<図面作成方法>
次に、図面作成装置1の制御装置4で実行される処理手順の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、基準図面設定部11は、作成対象の統合図面に含まれる個別図面の図面データを図面データベース5から取得する(ステップS2)。この際、基準図面設定部11は、図面データベース5に記憶された複数の図面データのうち、利用者等によって選択された複数の個別図面を取得する。個別図面の選択は、例えば、図面データベース5に登録されている個別図面の一覧が表示装置2に表示され、利用者によって表示された一覧のうち作成対象の統合図面に含まれる個別図面が選択されることで行われる。
次いで、基準図面設定部11は、図面データベース5から取得した図面データをもとに、作成対象の統合図面に含まれる複数の個別図面を、図2に示すように表示装置2に表示する(ステップS4)。
さらに、基準図面設定部11は、表示装置2に表示された複数の個別図面のうち、いずれかを基準図面として認識し、基準図面に含まれる図面要素を基準図面要素として設定する(ステップS6)。この際、基準図面設定部11は、表示装置2に表示された複数の個別図面のうち、例えば入力装置3による選択操作に応じて選択された個別図面を基準図面として認識する。また、ステップS6では、基準図面設定部11は、表示装置2に表示された複数の個別図面のうち、基準図面を除く他の個別図面を移動図面として認識し、移動図面に含まれる図面要素を移動図面要素として設定する。
その後、配置可能領域設定部12は、利用者による入力装置3の操作等に応じて、図6に示す基準図面に対する複数の領域のうち、移動図面を配置可能な領域である配置可能領域を、複数の移動図面毎に設定し、設定された複数の配置可能領域を所定の記憶領域に記憶する(ステップS8)。例えば、第一注記情報、第二注記情報、第一詳細図及び第二詳細図の4個の移動図面がある場合、第一詳細図の配置可能領域を基準図面の上領域及び右上領域に設定し、第二詳細図の配置可能領域を基準図面の下領域に設定し、第一詳細図の配置可能領域を基準図面の右上領域、右領域及び右下領域に設定し、第二詳細図の配置可能領域を基準図面の左上領域、左領域及び左下領域に設定する。
なお、正面図、平面図等の投影図や断面図等、個別図面の配置位置がJISで定められている場合には、JISの規定にしたがった配置可能領域又は配置位置が設定される。この場合、JISで配置位置が定められている個別図面については、例えば、配置可能領域又は配置位置を対応付ける配置位置情報を個別図面に含めておき、図面データに配置位置情報が含まれる図面要素については、配置位置情報により対応付けられた位置関係となるように、図面要素の配置可能領域又は配置位置を制限するようにすればよい。或いはJISで配置位置が定められている個別図面については、定められた配置にしたがって他の個別図面に対して配置された一つの個別図面として取り扱うようにしてもよい。
ステップS8の後、グリッド処理部13は、作成対象の統合図面に含まれる個別図面それぞれに対して、図4に示すように個別図面間で共通ピッチの縦及び横のグリッド線を、個別図面に表示されている情報全てを覆うように重畳させることで、各個別図面を縦及び横のグリッド線で複数のセルに区切る(ステップS10)。なお、個別図面の縮尺は、個別図面間で同一である必要はなく個別に設定されていてもよく、統合図面として図枠内に表示する際の各図面要素の縮尺に合わせて設定すればよい。また、縦及び横のグリッド線のピッチは、予め設定された所定のピッチで設定されてもよく、注記情報に含まれる文字のフォント等に基づいて設定されてもよい。また、縦及び横のグリッド線で区切られるセルを最小単位として図面要素どうしが組み合わせられるため、例えば、図面要素の形状等に基づいて利用者が縦及び横のグリッド線のピッチを設定するようにしてもよい。
また、ステップS10では、各個別図面を複数のセルに区切った後、グリッド処理部13は、表示されている情報と重なる全てのセルを含む領域を図面要素として検出する。具体的には、個別図面毎に、図7に示すように個別図面に表示されている情報と重なるセルを全て検出し、検出されたセル全てを含む連続した領域を設定する。例えば、環状部材の詳細図といった個別図面の情報が表示されている領域の内側に、情報が表示されていない領域が存在する場合には、個別図面に表示されている情報と重なるセルに囲まれた情報と重ならないセルも含めて、個別図面に表示されている情報と重なるセル全てを含む連続した領域を図面要素とする。この検出されたセル全てを含む連続した図面要素としての領域は、例えば、個別図面に表示されている情報と重なるセル全てのみを含む領域でよい。或いは、図面要素として、個別図面に表示されている情報と重なるセル全てのみを含む領域とした場合、この図面要素としての領域の外周に凸凹とが生じるような場合には、凹んでいるセルも個別図面に表示されている情報と重なるセルとみなして、図面要素としての領域の外周の形状を簡略化するようにしてもよい。図面要素としての領域は、少なくとも、個別図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含んでいればよい。
ステップS10の後、グリッド処理部13は、ステップS10で設定された図面要素としての領域の外枠に対応するセルを、図面要素の外枠のセルc1として検出する(ステップS12)。
次いで、グリッド処理部13は、頂点セルを検出し所定の記憶領域に記憶する(ステップS14)。頂点セルは、図面要素に重ならないセルを空白セルとしたとき、例えば図8(a)に示すように、図面要素の外枠のセルのうち、2辺以上に空白セルが接しているセルc11、c12である。図8(b)の場合、図面要素は、6個の頂点セル(c11〜c16)を有している。
さらに、配置パターン検索処理部14は、後述の配置パターン検索処理を行う(ステップS16)。
その後、出力処理部15は、配置パターン検索処理で検出した配置パターンを面積最小パターンとし、この面積最小パターンの配置にしたがって、利用者によって指定された用紙サイズに対応する図枠内に個別図面を配置し、例えば表示装置2に表示する(ステップS18)。
次に、ステップS16における配置パターン検索処理の処理手順の一例を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、配置パターン検索処理部14は、各移動図面の移動図面要素に対し、識別番号をそれぞれ付与する(ステップS22)。
次いで、配置パターン検索処理部14は、ループAの変数更新処理を行う(ステップS24)。ループAでは、検索パターンを決定し、決定された検索パターンにしたがって、固定図形と検索対象の移動図面要素とが設定される。検索パターンは、識別番号が付与されたn個(nは2以上の整数)の移動図面要素について、n個の順列で算出されるnPn通りの移動図面要素の並び順である。配置パターン検索処理部14は、この並び順にしたがって、検索対象の移動図面要素を設定する。設定される固定図形としては、初期状態では基準図面要素が設定される。
例えば、移動図面要素の識別番号を1〜nとしたとき、n個の移動図面要素の並びのパターンが検索パターンとなる。例えば、移動図面要素が3個であり、識別番号を「要素1」、「要素2」、「要素3」としたとき、n個の中からn個を取り出す順列のパターンは、「要素1」「要素2」「要素3」、「要素1」「要素3」「要素2」、「要素2」「要素1」「要素3」、「要素2」「要素3」「要素1」、「要素3」「要素1」「要素2」、「要素3」「要素2」「要素1」の6通りある。この各パターンが検索パターンとなる。
そして、まず、1番目の検索パターン(「要素1」「要素2」「要素3」)にしたがって、検索対象の移動図面要素として「要素1」を設定する。「要素1」の移動図面要素と初期状態における固定図形である基準図面要素とからなる図形について、後述のステップS44までの処理が行われることで、「要素1」の移動図面要素と基準図面要素とからなる図形の内接矩形が面積最小となる配置パターンが検出されて後述の最小面積記憶領域に記憶される。次いで、配置パターン検索処理部14は、最小面積記憶領域に記憶された面積最小となる配置パターンを読み出し、この配置パターンで配置された「要素1」の移動図面要素と基準図面要素とからなる図形を新たな固定図形Aとする。さらに、配置パターン検索処理部14は、「要素2」の移動図面要素を検索対象の移動図面要素とする。その後、同様にして、「要素2」の移動図面要素と固定図形Aとからなる図形について、ステップS44までの処理が行われることで、内接矩形が面積最小となる配置パターンが検出され、この図形の内接矩形が面積最小となる配置パターンが検出されて最小面積記憶領域に記憶される。次いで、配置パターン検索処理部14は、最小面積記憶領域に記憶された面積最小となる配置パターンを読み出し、この配置パターンで配置された「要素2」の移動図面要素と固定図形Aとからなる図形を新たな固定図形Bとする。さらに、配置パターン検索処理部14は、「要素3」の移動図面要素を検索対象の移動図面要素とする。その後、同様にして、「要素3」の移動図面要素と固定図形Bとからなる図形について、ステップS44までの処理が行われることで、内接矩形が面積最小となる配置パターンが検出され、この図形の内接矩形が面積最小となる配置パターンが検出されて最小面積記憶領域に記憶されると、1番目の検索パターンに対する処理が終了する。なお、この処理にて最終的に検出される配置パターンでは、固定図形Bと「要素3」の移動図面要素とからなる固定図形Cが検出される。
配置パターン検索処理部14は、同様の手順で、2番目の検索パターン(「要素1」「要素3」「要素2」)以降の他の検索パターンに対する処理を行う。この際、配置パターン検索処理部14は、検索パターンを変更する毎に、固定図形を基準図面要素に更新し、初期状態の検索対象の移動図面要素を検索パターンで指定される一番目の移動図面要素に更新する。そして、検索対象の移動図面要素を検索パターンにしたがって順次更新すると共に、固定図形に検索対象の移動図面要素を加えた図形を新たな固定図形として更新し、固定図形と検索対象の移動図面要素とを順に更新して検索パターン毎に最小配置パターンを検索する。
なお、配置パターン検索処理部14は、最小面積記憶領域に、内接矩形が面積最小となる配置パターンが複数記憶されているときには、それぞれの配置パターンで配置された図形を固定図形とする。これによって、内接矩形が面積最小となる配置パターンが複数記憶されている場合には、各配置パターンで配置された固定図形それぞれについて、固定図形と新たな移動図面要素とについて面積最小となる配置パターンが行われることになる。例えば、基準図面要素と「要素1」の移動図面要素とからなる図形の内接矩形が面積最小となる配置パターンとして、パターンp1とパターンp2との2種類がある場合には、パターンp1で配置された基準図面要素と「要素1」の移動図面要素とからなる図形を第一の固定図形A1とし、さらに、パターンp2で配置された基準図面要素と「要素1」の移動図面要素とからなる図形を第二の固定図形A2とする。そして、その後の処理では、第一の固定図形A1と第二の固定図形A2との2パターンでの処理が行われ、最終的に第一の固定図形A1を用いて検索された第一の固定図形C1と、第二の固定図形A2を用いて検索された第二の固定図形C2とが検出されることで、検索パターンに対する処理が終了する。また、このとき、第一の固定図形A1と「要素2」とからなる図形の内接矩形の面積が最小となる配置パターンがさらに複数(例えば2つ)ある場合には、内接矩形の面積が最小となる複数の配置パターンについてそれぞれ新たな固定図形Bを設定し、各固定図形Bを用いて上述の手順で配置パターンの検索が行われる。
さらに、配置パターン検索処理部14は、ステップS24のループAの処理の中で、ループBの変数更新処理を行う(ステップS26)。ステップS26では、配置パターン検索処理部14は、ステップS24で設定された検索対象の移動図面要素が有する頂点セルを、検索対象の頂点セルとして順に設定する。
さらに、配置パターン検索処理部14は、ステップS26のループBの処理の中で、ループCの変数変更処理を行う(ステップS28)。ステップS28では、配置パターン検索処理部14は、固定図形の外周となる固定図形に含まれる基準図面要素又は複数の図面要素の外枠のセルに対して、外側から接する空白セルを、外接セルとして検索する。図10(a)に示すように、例えば固定図形m11が基準図面要素である場合、配置パターン検索処理部14は、固定図形m11の外枠のセルc21それぞれに対し、図10(b)に示すように、その外側から接する全てのセルを外接セルc22として検出する。そして、配置パターン検索処理部14は、外接セルc22を検索対象の外接セルとして順に設定する。
ステップS28で一つの外接セルが設定された後、配置パターン検索処理部14は、移動図面要素m12が固定図形に含まれる基準図面要素又は複数の図面要素(以下、固定図形要素ともいう。)に対して干渉するか否かを判断する(ステップS30)。干渉するか否かの判断は、ステップS26で設定された検索対象の頂点セルc23がステップS28で設定された検索対象の外接セルc22に重なるように配した状態における、検索対象の頂点セルc23に隣接する隣接セルと固定図形に含まれる基準図面要素又は複数の図面要素との関係に基づいて行われる。ステップS30の判断の結果、移動図面要素m12が干渉する場合にはステップS42に移行し、移動図面要素m12が干渉しない場合にはステップS32に移行する。
ここで、移動図面要素m12が干渉する場合とは、移動図面要素m12が固定図形要素に対して明らかに重畳する場合である。具体的には、検索対象の頂点セルc23を検索対象の外接セルc22に重ねた際に、検索対象の頂点セルc23に隣接する複数の隣接セルのうち移動図面要素m12に含まれるセルが、固定図形要素に重畳する場合を干渉している状態とする。例えば、干渉有無の判断では、まず、固定図形要素の内側をマイナス(−)、固定図形要素の外側をプラス(+)とし、複数の隣接セルのうち移動図面要素m12に含まれる隣接セルについて、プラス側又はマイナス側のいずれかの領域に位置するかが判断される。そして、判断された隣接セルのうち少なくも1つの隣接セルがマイナス側に位置する場合には、移動図面要素m12が干渉すると判断される。一方、判断された隣接セルが全てプラス側に位置する場合には、移動図面要素m12は干渉しないと判断される。
図11に示すように、検索対象の頂点セルc23が図8(b)における移動図面要素m12の頂点セルc11である場合、頂点セルc11の4辺に隣接する4個の隣接セルc111〜c114のうち、2個の隣接セルc113,c114が移動図面要素m12に含まれるセルとなる。そして、図12に示すように、頂点セルc11を検索対象の外接セルc22に重なるように配した場合、隣接セルc114がマイナス側に位置するため、この配置において移動図面要素m12が干渉すると判断される。一方、図13に示すように、頂点セルc11を検索対象の外接セルc22に重なるように配した場合、2個の隣接セルc113,c114はいずれもプラス側に位置するため、この配置において移動図面要素m12は干渉しないと判断される。
ステップS30にて移動図面要素m12が干渉しないと判断された後、配置パターン検索処理部14は、図14に示すように、ステップS28で設定された検索対象の外接セルc22と、ステップS26で設定された検索対象の頂点セルc23とが重なるように、向きはそのままで検索対象の移動図面要素m12を配置する(ステップS32)。
ステップS32の後、配置パターン検索処理部14は、検索対象の移動図面要素と固定図形とが重畳していないか否かを判断する(ステップS34)。
ステップS34で重畳していないと判断された場合、配置パターン検索処理部14は、検索対象の移動図面要素が、配置可能領域として設定された領域内に位置するかどうかを判断する(ステップS36)。
ステップS36で配置可能領域内に位置すると判断された場合、配置パターン検索処理部14は、このときの検索対象の移動図面要素と固定図形との配置状態において、固定図形と検索対象の移動図面要素とからなる図形が内接する矩形(内接矩形)を求める(ステップS38)。ステップS38では、さらに、配置パターン検索処理部14は、内接矩形の縦及び横の長さが予め設定されたしきい値以下である内接矩形について、その面積を求める。そして、配置パターン検索処理部14は、求めた面積が、最小面積記憶領域に記憶されている最小面積以下であるか否かを判断する。なお、内接矩形の縦及び横の長さのしきい値は、内接矩形が用紙サイズに応じた図枠内に収まるか否かを判定するためのしきい値であって、利用者によって指定される用紙サイズの縦及び横の長さに応じて設定される。内接矩形の縦及び横の長さがしきい値を上回るときには、内接矩形すなわち固定図形と検索対象の移動図面要素とからなる図形が図枠内に収まらないため、しきい値以内を満足する内接矩形についてのみ、その面積が演算される。
ステップS38で求めた面積が最小面積以下であると判断された場合、配置パターン検索処理部14は、ステップS38で求めた面積を新たな最小面積として、このときの固定図形と検索対象の移動図面要素との配置パターンとを対応付けて、最小面積記憶領域に更新記憶する(ステップS40)。なお、内接矩形が最小面積となるときの固定図形と検索対象の移動図面要素との配置パターン及び最小面積は、検索パターン毎に、最小面積記憶領域に記憶されるようになっている。なお、内接矩形の面積が、最小面積記憶領域に格納されている最小面積と等しい場合には、最小面積記憶領域に格納されている最小面積及びこれに対応する、固定図形と検索対象の移動図面要素との配置パターンと共に、今回演算した内接矩形の面積とこれに対応する固定図形と検索対象の移動図面要素との配置パターンも最小面積記憶領域が記憶される。
一方、図14に示すようにステップS34で検索対象の移動図面要素と固定図形とが重畳していると判断された場合、後述するステップS42に処理が移行する。また、ステップS36で検索対象の移動図面要素が配置可能領域として設定された領域の外に位置する場合、ステップS42に処理が移行する。この場合、例えば、図15(a)に示すように、検索対象の移動図面要素の配置可能領域として、基準図面要素の左上領域、左領域、左下領域、上領域及び下領域が設定されている場合、図15(b)に示すように、基準図面要素の右上領域、右領域及び右下領域には、検索対象の移動図面要素の配置は行わず、ステップS42に移行する。さらに、ステップS38で得られた内接矩形の面積が、最小面積記憶領域に記憶されている最小面積よりも大きい場合には、記憶されている最小面積や配置パターンの更新は行わずそのままステップS42に処理が移行する。
ステップS42では、配置パターン検索処理部14は、固定図形について外接セルとして検出した全てのセルについて、検索対象の頂点セルと重ね合わせる処理を行ったか否かを判断する。そして、判断の結果、全ての外接セルについて処理が行われていない場合には、ステップS28に処理が移行する。一方、検索対象の外接セルが更新され、全ての外接セルについて処理が行われた場合には、後述するステップS44に処理が移行する。
ステップS44では、配置パターン検索処理部14は、検索対象の移動図面要素が有する頂点セル全てを検索対象の頂点セルとして設定したかを判断する。そして、判断の結果、検索対象の頂点セルとして全ての頂点セルが設定されていない場合には、ステップS26に処理が戻り、次の頂点セルが検索対象の頂点セルとして更新される。一方、検索対象の頂点セルとして全ての頂点セルが設定された場合には、後述するステップS44に処理が移行する。
ステップS46では、配置パターン検索処理部14は、検索パターンで設定されている順に各移動図面要素が検索対象の移動図面要素として設定したかを判断する。そして、判断の結果、各移動図面要素が検索対象の移動図面要素として設定していない場合、ステップS24に処理が移行し、検索対象の移動図面要素として次の移動図面要素が設定される。一方、判断の結果、各移動図面要素が検索対象の移動図面要素として設定していない場合、配置パターン検索処理部14は、検索パターンで設定されている順に各移動図面要素を検索対象の移動図面要素として設定する処理を全ての検索パターンについて行ったかを判断する。そして、判断の結果、全ての検索パターンについて移動図面要素を設定する処理が行われていない場合、ステップS24に処理が移行し、次の検索パターンにしたがって、検索対象の移動図面要素が設定される。一方、全ての検索パターンについて移動図面要素を設定する処理が行われた場合、後述するステップS48に処理が移行する。
全ての検索パターンについて移動図面要素が検索対象の移動図面要素として設定された後、配置パターン検索処理部14は、ステップS40の処理で最小面積及び配置パターンを記憶した最小面積記憶領域に記憶されている、検索パターン毎の、配置パターンのうち、面積最小の配置パターンを最小配置パターンとして設定する(ステップS48)。
つまり、ループCでは、ステップS28で選択された固定図形の外接セルについて、ステップS30による干渉有無の判断がされた後に、干渉がないと判断された場合にステップS32以降の処理が行われる。そして、全ての外接セルについて、このような処理が順に行われる。
例えば、図16(a)に示すように固定図形m11が基準図形である場合、全ての外接セルc22のうち、ステップS30で干渉がないと判断された外接セルc221のみ、ステップS32以降の処理が行われる。この場合、配置パターン検索処理部14は、図16(b)に示すように、検索対象の移動図面要素m12に含まれる頂点セルc23と、干渉がないと判断された外接セルc221とが重なるように移動図面要素m12を順にずらし、向きはそのままで移動図面要素m12を全ての外接セルC221と重なるように移動させる。これによって、移動図面要素m12の頂点セルc23と固定図形m11の外接セルc221とが重なる状態で、移動図面要素m12そのものと固定図形m11そのものとが重ならない状態にあるときの、移動図面要素m12と固定図形m11とからなる図形について、この図形が内接する内接矩形(図16(b)に破線で示す)の縦横の長さがしきい値を満足するとき、内接矩形の面積を演算し、内接矩形の面積が最も小さい配置パターンを検出する。
ループBでは、ループCでの処理を、移動図面要素に含まれる全ての頂点セルについて実行することによって、移動図面要素の全ての頂点セルそれぞれと干渉がないと判断された外接セルとが重なる状態で、移動図面要素そのものと固定図形そのものとが重ならない状態にあるときの、移動図面要素と固定図形とからなる図形が内接する内接矩形のうち、内接矩形の縦横の長さがしきい値を満足し且つ最も面積の小さい配置パターンを検出する。
例えば、図17(a)に示すように固定図形m11が基準図形に対して移動図面要素m12の配置パターンを検出する場合、移動図面要素m12の全ての頂点セルc11〜c16について、ループCの処理行うことで、各頂点セルc11〜c16における内接矩形s1の面積が最小となる配置パターンと面積とがそれぞれ演算される。そして、図17(a)に示すように、演算された配置パターンのうち、内接矩形s1の面積が最小となるときの移動図面要素m12と固定図形m11との配置パターン(図17(a)の実線で示されたパターン)で、移動図面要素m12と固定図形m11とを組み合わせてなる図形が新たな固定図形m111となる。
ループAでは、ループB及びループCにより検索された新たな固定図形と次の移動図面要素とについて、面積最小となる配置パターンが検索される。この検索では、一の検索パターンに基づいた所定の順番で、基準図面要素に対して所定数の移動図面要素m12を順に加えていくことで、一の検索パターンに応じた面積最小となる配置パターンが検索される。さらに、同様の処理が他の検索パターンについても行われることで、nPn通りの順列に基づき設定される全ての検索パターンについて各検索パターンにおける面積最小となる配置パターンが検索される。そして、検出した検索パターン毎の面積最小となる配置パターンのうち、最も面積が小さい配置パターンを、最小配置パターンとする。つまり、各移動図面要素を基準図面要素に加えていくときの順番、また、移動図面要素と固定図形とがどの辺どうしで接するか等、を考慮して、面積最小となる、作成対象の統合図面に含まれる図面要素全てを含む配置パターンを検出する。
例えば、ループBにおいて図17(a)の実線で示された配置パターンが検索された場合、ループAでは固定図形m111に対する次の移動図面要素m121の面積最小となる配置パターンが検索される。
図18は、例えば表示装置2に表示される、図枠内に配置された最小配置パターンの一例、図19は、図18において、図面要素を網かけで示したものである。なお、図中の破線は、個別図面の枠を表す。
このように、本実施形態における図面作成装置1では、個別図面から図面要素を抽出し、図面要素どうしが重ならないように図面要素を配置している。つまり、個別図面の余白部分は重なるが、図面要素どうしは重ならないようにしているため、限られた領域内に、図面要素をコンパクトに配置することができ且つ効率よく自動で配置することができる。
また複数の図面を、より占有面積が小さくなるように図枠内に配置する方法として、例えば、図枠内の領域全てを対象として、図面要素を配置したときに取り得る全ての配置パターンについて検討する方法等も考えられるが、本実施形態における図面作成装置1では、移動図面要素の頂点セルが、固定図形の図面要素の外周に沿って移動するように移動図面要素を移動させ、固定図形と移動図面要素とからなる図形が図枠内に収まる配置パターンの中から、固定図形と移動図面要素とからなる図形の内接矩形の面積が最小となる配置パターンを検出するようにし、面積最小となる可能性があり且つ取り得る可能性のある配置パターンを対象として面積最小となる配置パターンを検索しているため、上述の従来の方法に比較して検討すべき配置パターンを削減することができ、配置パターンの検討を効率的に行うことができる。
また、内接矩形の面積が最小となる配置パターンを検出する方法として、移動図面要素の外枠のセル全てについて、外枠のセル毎に、固定図形の図面要素の外周に沿って移動させる方法も考えられる。しかしながら、外枠のセルが直線上に配置されている場合等には、直線上の複数のセル間で、内接矩形の面積が同一となる場合が多い。また、外枠のセルが一つの空白セルの二辺と接する場合、すなわち、頂点セルとは逆に、移動図面要素の外周が凹んだ部分に相当する外枠のセル及びその近傍のセルの場合には、このセルを固定図形の図面要素の外周に沿わせたとしても、移動図面要素と固定図形の図面要素とが重なる場合が多い。したがって、上述のように、移動図面要素の頂点セルを設定し、頂点セルについてのみを配置パターンの検討対象とすることによって、内接矩形の面積が同一となる配置パターンや、移動図面要素と固定図形の図面要素とが重なる配置パターン等について検討を行うことを省くことができ、内接矩形の面積が最小となる配置パターンの検出効率を向上させると共に、検出に要する処理時間の短縮、処理負荷の軽減を図ることができる。
また、本実施形態では、基準図面要素と移動図面要素との配置パターンとして想定される全てのパターンについて、基準図面要素に、例えば3つの移動図面要素「要素1」〜「要素3」のうち、「要素1」、「要素2」、「要素3」の順に加えるか、「要素2」、「要素1」、「要素3」の順に加えるか、「要素3」、「要素1」、「要素2」等のどの順に加えていくかという、移動図面要素を加えていく順番も考慮し、生じ得る全ての順番を考慮して内接矩形が面積最小となる配置パターンを検索する。さらに、各検索パターンにしたがって、基準図面要素に移動図面要素を加えたときに、内接矩形が面積最小となる配置パターンが複数存在する場合には、複数の配置パターンそれぞれについて固定図形を設定し、設定した固定図形それぞれについて、面積最小となる配置パターンを検索している。そのため、面積最小となる可能性のある配置パターンを排除することなく面積最小となる配置パターンを検索することができ、より高精度な検索結果を得ることができる。また、配置パターンの検索は比較的単純な計算であり、また、各配置パターンで配置した場合の状況を表示装置2に実際に表示する必要はなく制御装置4での演算処理として行っているため、制御装置4の負荷の増大を抑制しつつ、比較的短時間で演算することができる。なお、最終的に得られる最小配置パターンが複数存在する場合には、各最小配置パターンを提示し、利用者が選択できるようにすればよい。
さらに、本実施形態では、移動図面要素毎に配置可能領域を設定しているため、例えば、関連のある基準図面要素と移動図面要素とを近傍に配置することができる。注記情報等が図枠内の比較的中央部分に配置されたりすることを回避することができ、利用者の各図面要素の配置位置の希望を反映させつつ、図面要素を自動で配置することができる。
さらに、本実施形態では、注記情報は基準図面要素の上領域に配置し、ある特定の部分を表す詳細図等の特定図面については基準図面要素に対して右下領域に配置する、等のルールを設定しておき、各利用者がこのルールにしたがって配置可能領域を設定することによって、どの利用者が作成したとしてもある程度の統一感のある統合図面を作成することができる。
さらに、本実施形態では、ループCの処理において、移動図面要素と固定図形とが干渉しないか否かをステップS30にて判断し、干渉しないと判断された外接セルに対して移動図面要素を配置する。これにより、ループCにおけるステップS32以降の処理において、隣接セルとの関係から明らかに移動図面要素が固定図形要素に重畳するパターンを除いて処理を行うことができる。このとき、移動図面要素の隣接セル、及び隣接する固定図形のセルが固定図面要素の内部か外部かを示す領域情報のみで、移動図面要素と固定図形要素との明らかな重畳が判断できる。これに対して、例えばループCにおけるステップS32以降の処理を全ての外接セルに対して行う場合、移動図面要素の各セルについて重畳する固定図形の領域情報から重畳するか否かを判断する必要がある。このため、本実施形態の上記構成によれば、検出に要する処理時間の短縮、処理負荷の軽減を図ることができる。
<変形例>
(1)上記実施形態においては、基準図面要素に対して設定可能な移動図面要素の配置可能領域を設定する場合について説明したが、これに限るものではなく、配置不可領域を設定するようにしてもよく、配置可能領域及び配置不可領域のいずれも設定できるようにしてもよい。
(2)上記実施形態においては、基準図面要素を利用者が設定する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、面積の一番大きい図面要素を基準図面要素として、図面作成装置1側で自動的に設定してもよい。或いは、正面図を基準図面要素とする等というように、基準図面要素とする図面要素の種類及び優先順を予め設定しておき、作成対象の統合図面に含まれる個別図面が有する図面要素のうち、優先順の最も高い図面要素を図面作成装置1側で自動的に基準図面要素として設定するようにしてもよい。
また、一つの図面要素を基準図面要素として設定する場合について説明したが、これに限るものではなく、基準図面要素とする図面要素を順に変更し、全ての図面要素が基準図面要素として設定される場合も含めて、全ての配置パターンの中から面積最小パターンを検出するようにしてもよい。
(3)上記実施形態においては、各個別図面において、個別図面上に表示されている情報と重なる全てのセルを含む一つの連続した領域において、その最も外側に位置するセルを図面要素の外枠のセルとし、この図面要素の外枠のセルに外側から接するように図面要素どうしを配置する場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、個別図面上に表示されている情報と重なる全てのセルを含む一つの連続した領域において、図20に示すように、その最も外側に位置するセルである図面要素の外枠のセルc41のさらに外側に、この外枠のセルc41に沿って予め1つ分の空白セルc42を設けておき、この空白セルc42も含めて図面要素として処理を行うようにしてもよい。
つまり、図面要素の周囲に隙間を設けるための1セル分の余分な領域として、空白セルc42を設けることによって、上述の手順で図面要素どうしを配置した場合、図面要素としての文字や図形どうしが近接して配置されることを防止し、ある程度の間隔をもって図面要素どうしを配置することができる。このとき、図面要素の周囲に隙間を設けるための余分な領域として、1セル分に限らず、2セル分等、図面要素の形状、或いは、図面要素の縮尺等に応じて空白セルc42を設けることで、適度な間隔をもって図面要素どうしを配置するようにしてもよい。
また、図面要素の形状によっては、間隔を設けずとも、図面要素どうしの間にある程度の間隔が生成される場合もあることから、図面要素に対して隙間形成用の空白セルを設けるか設けないかを選択できるようにしてもよい。例えば、個別図面に、平坦部を有する機械部品の外観図が表示されている場合、或いは、比較的長い引き出し線が表示されている場合等には、これら平坦部や引き出し線に相当する部分において、図面要素の外枠の形状が比較的直線的となる。このように、図面要素の外枠の形状が比較的直線的であり、他の図面要素と接するように配置した場合に図面要素間に生じる隙間が小さいと予測されるときには、図面要素に対して隙間形成用の空白セルを設けておけば、他の図面要素の形状に関係なく他の図面要素との間に間隔を形成することができる。逆に、個別図面に、複雑な形状を有する機械部品の外観図が表示されている場合には、図面要素の外枠の形状が凹凸を繰り返す形状となる。このように、図面要素の外枠の形状が凹凸を有し、他の図面要素の形状に関係なく図面要素間に間隔が生じると予測されるときには、隙間形成用の空白セルを設ける必要はない。したがって、図面要素の外枠の形状に応じて隙間形成用の空白セルを設けるか否かを利用者が設定するか、または図面作成装置1側で図面要素の外枠の形状を判断すること等により、図面要素に応じて隙間形成用の空白セルを設けるようにしてもよい。
さらに、図面要素どうしの間に間隔を設ける方法として、例えば、個別図面において、図面上に表示されている情報と重なる全てのセルを含む一つの連続した領域において、その最も外側に位置するセルを図面要素の外枠のセルとし、配置パターンの検索を行うときに、固定図形及び移動図面要素の外枠のセルの外側それぞれに隙間形成用の空白セルを設け、この空白セルを含む固定図形と空白セルを含む移動図面要素とについて、配置パターンの検索を行うようにしてもよく、固定図形又は移動図面要素のいずれか一方にのみ空白セルを設けて配置パターンの検索を行うようにしてもよい。
さらに、空白セルを設ける場合に限らず、図面要素どうしの間に間隔が生じるように、縦及び横のグリッド線のピッチを設定するようにしてもよい。
(4)上記実施形態においては、面積最小パターンを検索する際に、個別図面に含まれる図面要素を組み合わせてなる図形が、利用者により指定された用紙サイズ内に収まるパターンのみ、面積最小パターンとして検出する場合について説明したが、単に、内接矩形の面積が最小となる面積最小パターンを検出し、検出した面積最小パターンで配置された図形が、図枠内に収まり切らないときには、用紙サイズを調整すること等により対応するようにしてもよい。
(5)上記実施形態において、例えば、固定図形の外側から固定図形に沿って移動図面要素の頂点セルを移動させる場合、移動図面要素の頂点セルが移動図面要素の左端側にあり頂点セルを固定図形の左端側の外枠のセルに沿って移動させるときには、移動図面要素と固定図形とは重なる傾向にある。同様に、頂点セルが移動図面要素の右端側にあり、固定図形の右端側の外枠に沿って移動させるとき、また、頂点セルが移動図面要素の上端側にあり、固定図形の上端側の外枠に沿って移動させるとき、さらに頂点セルが移動図面要素の下端側にあり、固定図形の下端側の外枠に沿って移動させるときに、移動図面要素と固定図形とは重なる傾向にある。したがって、移動図面要素の検索対象の頂点セルと、固定図形の検索対象の外接セルとの位置関係について、配置パターンの検索を行う際に移動図面要素と固定図形とが重なる傾向にある位置関係を予め検出しておき、移動図面要素と固定図形とが、検出した位置関係となる領域については、配置パターンの検索を行わないようにすることによって、面積最小パターンの検索処理の処理時間の短縮を図るようにしてもよい。
(6)上記実施形態において、関連性のある図面要素について、配置位置関係を設定できるように構成し、配置位置関係が設定された図面要素については、その配置位置関係にしたがって組み合わせてなる複数の図面要素を一つの図面要素として取り扱うようにしてもよい。
(7)上記実施形態においては、基準図面設定部11では、作成対象の統合図面に含まれる複数の個別図面を表示装置2に表示し、表示された個別図面の中から基準図面を選択する場合について説明したが、作成対象の統合図面に含まれる個別図面を選択する際に、基準図面を指定するようにしてもよく、要は、作成対象の統合図面に含まれる個別図面の中から基準図面を設定できればよい。
(8)上記実施形態において、移動図面が複数であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、移動図面の数は一つであってもよい。
(9)上記実施形態において、移動図面要素が固定図形要素に干渉するか否かの判断は、隣接セルと固定図形要素との関係から判断されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、移動図面要素が固定図形要素に干渉するか否かの判断は、隣接セルにさらに隣接するセルのように頂点セルの周囲のセルを用いて行われてもよい。この際、頂点セルの周囲のセルのうち、固定図形要素であるセルが固定図形要素に重畳するか否かによって干渉の有無が判断されてもよい。
なお、上記実施形態において、図5のステップS6の処理が基準図面要素設定部に対応し、ステップS10及びステップS12の処理がグリッド処理部に対応し、ステップS14の処理が頂点セル検出部に対応し、図9のステップS24の処理が初期設定部、移動図面要素更新部及び検索パターン設定部に対応し、ステップS26からステップS44の処理が配置パターン検出部に対応し、ステップS38及びステップS40の処理が最小配置パターン候補検出部に対応し、ステップS48の処理が最小配置パターン検出部に対応している。また、図5のステップS8の処理が配置可能領域設定部に対応している。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例又は実施形態も網羅すると解すべきである。
<本発明の構成>
(1)本発明の一態様に係る図面作成装置は、複数の図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置する図面作成装置であって、上記複数の図面それぞれにおいて、上記図面間で同一ピッチの縦及び横のグリッド線を、表示されている情報全てを覆うように重畳させ、上記グリッド線で区切られるセルのうち上記図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素とし、上記連続した領域の外枠をなすセルを図面要素の外枠のセルとするグリッド処理部と、複数の上記図面要素のうちの一の図面要素を基準図面要素として設定する基準図面要素設定部と、上記基準図面要素設定部で設定された基準図面要素を第一の図面要素とし、上記複数の図面要素のうちの、上記基準図面要素として設定された図面要素を除く図面要素を移動図面要素とし、当該移動図面要素のうちの一の移動図面要素を第二の図面要素として初期設定する初期設定部と、上記外枠のセルのうち頂点となるセルを頂点セルとして検出する頂点セル検出部と、上記第二の図面要素に含まれる一の頂点セルを移動セルとし、当該移動セルが上記第一の図面要素の上記外枠のセルに外側から沿うように上記第二の図面要素を移動させながら、上記移動セルの周囲のセルと上記第一の図面要素との関係から上記第二の図面要素が上記第一の図面要素に干渉しない場合に、上記第二の図面要素が上記第一の図面要素と重ならない領域に配置される配置パターンを検索し、一の頂点セルについて上記配置パターンを検出した後、上記移動セルを他の頂点セルに切り替えて再度上記配置パターンを検索する処理を、上記移動セルとして全ての上記頂点セルが設定されるまで繰り返し行って、上記頂点セル毎に上記配置パターンを検出する配置パターン検出部と、上記配置パターン検出部で検出した上記頂点セル毎の配置パターンのうち、当該配置パターンで配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とを含む図形が内接する矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターン候補として検出する最小配置パターン候補検出部と、上記最小配置パターン候補で配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とからなる図形を新たな上記第一の図面要素とし、上記移動図面要素のうちの、上記第二の図面要素として既に設定された移動図面要素を除く一の移動図面要素を新たな上記第二の図面要素として設定する更新処理を、全ての上記移動図面要素が上記第二の図面要素として設定されるまで繰り返し行う移動図面要素更新部と、上記第二の図面要素として上記複数の移動図面要素のうちの最後の移動図面要素が設定された状態で上記最小配置パターン候補検出部において検出される最小配置パターン候補を、最小配置パターンとする最小配置パターン検出部と、を備える。
(2)上記(1)の構成において、上記配置パターン検出部は、上記移動セルに隣接する隣接セルのうち、上記外枠のセルである上記隣接セルを上記周囲のセルとし、上記周囲の移動セルが上記第一の図面要素に重畳しない場合に、記第二の図面要素が上記第一の図面要素に干渉しない場合と判断し、上記配置パターンを検索する。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、n(nは正の整数)個の移動図面要素を有し、上記n個の移動図面要素の中からn個の移動図面要素を取り出す順列のパターンを検索パターンとして一つずつ順に設定する検索パターン設定部をさらに備え、上記初期設定部は、上記検索パターンが更新される毎に上記基準図面要素を上記第一の図面要素として設定すると共に、上記検索パターンで一番目の移動図面要素を上記第二の図面要素として初期設定し、上記移動図面要素更新部は、上記検索パターンにしたがった順で上記移動図面要素を上記第二の図面要素として更新設定し、上記最小配置パターン検出部は、上記検索パターン毎の上記最小配置パターン候補のうち、最も面積が小さい最小配置パターン候補を、上記最小配置パターンとする。
(4)上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、上記基準図面要素に対して、上記移動図面要素を配置することの可能な配置可能領域を上記移動図面要素毎に設定する配置可能領域設定部を有し、上記配置パターン検出部は、上記移動図面要素が、当該移動図面要素毎に設定された上記配置可能領域に存在するパターンのみ上記配置パターンとして検出する。
(5)本発明の一態様に係る図面作成プログラムは、複数の図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置する処理をコンピュータに実行させる図面作成プログラムであって、上記複数の図面それぞれにおいて、上記図面間で同一ピッチの縦及び横のグリッド線を、表示されている情報全てを覆うように重畳させ、上記グリッド線で区切られるセルのうち上記図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素とし、上記連続した領域の外枠をなすセルを図面要素の外枠のセルとするグリッド処理ステップと、複数の上記図面要素のうちの一の図面要素を基準図面要素として設定する基準図面要素設定ステップと、上記基準図面要素設定ステップで設定された基準図面要素を第一の図面要素とし、上記複数の図面要素のうちの、上記基準図面要素として設定された図面要素を除く図面要素を移動図面要素とし、当該移動図面要素のうちの一の移動図面要素を第二の図面要素として初期設定する初期設定ステップと、上記外枠のセルのうち頂点となるセルを頂点セルとして検出する頂点セル検出ステップと、上記第二の図面要素に含まれる一の頂点セルを移動セルとし、当該移動セルが上記第一の図面要素の上記外枠のセルに外側から沿うように上記第二の図面要素を移動させながら、上記移動セルの周囲のセルと上記第一の図面要素との関係から上記第二の図面要素が上記第一の図面要素に干渉しない場合に、上記第二の図面要素が上記第一の図面要素と重ならない領域に配置される配置パターンを検索し、一の頂点セルについて上記配置パターンを検出した後、上記移動セルを他の頂点セルに切り替えて再度上記配置パターンを検索する処理を、上記移動セルとして全ての上記頂点セルが設定されるまで繰り返し行って、上記頂点セル毎に上記配置パターンを検出する配置パターン検出ステップと、上記配置パターン検出ステップで検出した上記頂点セル毎の配置パターンのうち、当該配置パターンで配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とを含む図形が内接する矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターン候補として検出する最小配置パターン候補検出ステップと、上記最小配置パターン候補で配置された上記第一の図面要素と上記第二の図面要素とからなる図形を新たな上記第一の図面要素とし、上記移動図面要素のうちの、上記第二の図面要素として既に設定された移動図面要素を除く一の移動図面要素を新たな上記第二の図面要素として設定する更新処理を、全ての上記移動図面要素が上記第二の図面要素として設定されるまで繰り返し行う移動図面要素更新ステップと、上記第二の図面要素として上記複数の移動図面要素のうちの最後の移動図面要素が設定された状態で上記最小配置パターン候補検出ステップにおいて検出される最小配置パターン候補を、最小配置パターンとする最小配置パターン検出ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるプログラムを含む。
1 図面作成装置
2 表示装置
3 入力装置
4 制御装置
5 図面データベース
11 基準図面設定部
12 配置可能領域設定部
13 グリッド処理部
14 配置パターン検索処理部
15 出力処理部

Claims (5)

  1. 複数の図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置する図面作成装置であって、
    前記複数の図面それぞれにおいて、前記図面間で同一ピッチの縦及び横のグリッド線を、表示されている情報全てを覆うように重畳させ、
    前記グリッド線で区切られるセルのうち前記図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素とし、前記連続した領域の外枠をなすセルを図面要素の外枠のセルとするグリッド処理部と、
    複数の前記図面要素のうちの一の図面要素を基準図面要素として設定する基準図面要素設定部と、
    前記基準図面要素設定部で設定された基準図面要素を第一の図面要素とし、前記複数の図面要素のうちの、前記基準図面要素として設定された図面要素を除く図面要素を移動図面要素とし、当該移動図面要素のうちの一の移動図面要素を第二の図面要素として初期設定する初期設定部と、
    前記外枠のセルのうち頂点となるセルを頂点セルとして検出する頂点セル検出部と、
    前記第二の図面要素に含まれる一の頂点セルを移動セルとし、当該移動セルが前記第一の図面要素の前記外枠のセルに外側から沿うように前記第二の図面要素を移動させながら、前記移動セルの周囲のセルと前記第一の図面要素との関係から前記第二の図面要素が前記第一の図面要素に干渉しない場合に、前記第二の図面要素が前記第一の図面要素と重ならない領域に配置される配置パターンを検索し、一の頂点セルについて前記配置パターンを検出した後、前記移動セルを他の頂点セルに切り替えて再度前記配置パターンを検索する処理を、前記移動セルとして全ての前記頂点セルが設定されるまで繰り返し行って、前記頂点セル毎に前記配置パターンを検出する配置パターン検出部と、
    前記配置パターン検出部で検出した前記頂点セル毎の配置パターンのうち、当該配置パターンで配置された前記第一の図面要素と前記第二の図面要素とを含む図形が内接する矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターン候補として検出する最小配置パターン候補検出部と、
    前記最小配置パターン候補で配置された前記第一の図面要素と前記第二の図面要素とからなる図形を新たな前記第一の図面要素とし、前記移動図面要素のうちの、前記第二の図面要素として既に設定された移動図面要素を除く一の移動図面要素を新たな前記第二の図面要素として設定する更新処理を、全ての前記移動図面要素が前記第二の図面要素として設定されるまで繰り返し行う移動図面要素更新部と、
    前記第二の図面要素として前記複数の移動図面要素のうちの最後の移動図面要素が設定された状態で前記最小配置パターン候補検出部において検出される最小配置パターン候補を、最小配置パターンとする最小配置パターン検出部と、
    を備えることを特徴とする図面作成装置。
  2. 前記配置パターン検出部は、前記移動セルに隣接する隣接セルのうち、前記外枠のセルである前記隣接セルを前記周囲のセルとし、前記周囲の移動セルが前記第一の図面要素に重畳しない場合に、記第二の図面要素が前記第一の図面要素に干渉しない場合と判断し、前記配置パターンを検索することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
  3. n(nは正の整数)個の移動図面要素を有し、
    前記n個の移動図面要素の中からn個の移動図面要素を取り出す順列のパターンを検索パターンとして一つずつ順に設定する検索パターン設定部をさらに備え、
    前記初期設定部は、前記検索パターンが更新される毎に前記基準図面要素を前記第一の図面要素として設定すると共に、前記検索パターンで一番目の移動図面要素を前記第二の図面要素として初期設定し、
    前記移動図面要素更新部は、前記検索パターンにしたがった順で前記移動図面要素を前記第二の図面要素として更新設定し、
    前記最小配置パターン検出部は、前記検索パターン毎の前記最小配置パターン候補のうち、最も面積が小さい最小配置パターン候補を、前記最小配置パターンとすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の図面作成装置。
  4. 前記基準図面要素に対して、前記移動図面要素を配置することの可能な配置可能領域を前記移動図面要素毎に設定する配置可能領域設定部を有し、
    前記配置パターン検出部は、前記移動図面要素が、当該移動図面要素毎に設定された前記配置可能領域に存在するパターンのみ前記配置パターンとして検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の図面作成装置。
  5. 複数の図面を一枚の用紙に対応した一つの印刷領域内に配置する処理をコンピュータに実行させる図面作成プログラムであって、
    前記複数の図面それぞれにおいて、前記図面間で同一ピッチの縦及び横のグリッド線を、表示されている情報全てを覆うように重畳させ、前記グリッド線で区切られるセルのうち前記図面に表示されている情報と重なる全てのセルを含む連続した領域を図面要素とし、前記連続した領域の外枠をなすセルを図面要素の外枠のセルとするグリッド処理ステップと、
    複数の前記図面要素のうちの一の図面要素を基準図面要素として設定する基準図面要素設定ステップと、
    前記基準図面要素設定ステップで設定された基準図面要素を第一の図面要素とし、前記複数の図面要素のうちの、前記基準図面要素として設定された図面要素を除く図面要素を移動図面要素とし、当該移動図面要素のうちの一の移動図面要素を第二の図面要素として初期設定する初期設定ステップと、
    前記外枠のセルのうち頂点となるセルを頂点セルとして検出する頂点セル検出ステップと、
    前記第二の図面要素に含まれる一の頂点セルを移動セルとし、当該移動セルが前記第一の図面要素の前記外枠のセルに外側から沿うように前記第二の図面要素を移動させながら、前記移動セルの周囲のセルと前記第一の図面要素との関係から前記第二の図面要素が前記第一の図面要素に干渉しない場合に、前記第二の図面要素が前記第一の図面要素と重ならない領域に配置される配置パターンを検索し、一の頂点セルについて前記配置パターンを検出した後、前記移動セルを他の頂点セルに切り替えて再度前記配置パターンを検索する処理を、前記移動セルとして全ての前記頂点セルが設定されるまで繰り返し行って、前記頂点セル毎に前記配置パターンを検出する配置パターン検出ステップと、
    前記配置パターン検出ステップで検出した前記頂点セル毎の配置パターンのうち、当該配置パターンで配置された前記第一の図面要素と前記第二の図面要素とを含む図形が内接する矩形の面積が最小となる配置パターンを最小配置パターン候補として検出する最小配置パターン候補検出ステップと、
    前記最小配置パターン候補で配置された前記第一の図面要素と前記第二の図面要素とからなる図形を新たな前記第一の図面要素とし、前記移動図面要素のうちの、前記第二の図面要素として既に設定された移動図面要素を除く一の移動図面要素を新たな前記第二の図面要素として設定する更新処理を、全ての前記移動図面要素が前記第二の図面要素として設定されるまで繰り返し行う移動図面要素更新ステップと、
    前記第二の図面要素として前記複数の移動図面要素のうちの最後の移動図面要素が設定された状態で前記最小配置パターン候補検出ステップにおいて検出される最小配置パターン候補を、最小配置パターンとする最小配置パターン検出ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるプログラムを含むことを特徴とする図面作成プログラム。
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