JP2017091045A - 日帰り判定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 より早いタイミングでユーザが日帰りするか否かを判定する。【解決手段】 サーバ10は、ユーザが日帰りするか否かを判定する日帰り判定システムである。サーバ10は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部12と、ユーザによってアクセスされた情報を示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得部13と、アクセス情報に係る位置を特定し、当該位置から交通機関の位置までの距離を算出する距離算出部14と、取得された位置情報、及び算出された距離に基づいて、ユーザが判定対象日に帰宅するか否かを判定する判定部15とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、ユーザが判定対象日に帰宅するか否か、即ち、ユーザが日帰りするか否かを判定する日帰り判定システムに関する。
従来から、ユーザの位置に基づき、ユーザが帰宅中であるか否かを判断し、帰宅中と判断された場合には帰宅時間を予測することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ユーザの自宅付近の情報を提供するシステムがある。ユーザがこの情報提供を受けることで、例えば、自宅付近でいつも利用している電車が止まっている情報が事前に得られた場合、違う路線を利用する等、帰りのプランを事前に立てることができる。しかし、出張や旅行でユーザが自宅から離れた非日常圏に移動して宿泊する場合には、上記のような情報は不要である。一方で、非日常圏に滞在していても日帰りする場合には、上記の情報は必要となる。そのため、上記の情報の提供は、ユーザが日帰りするか否かを判定して、その判定結果に応じて行うことが望ましい。
その判定を特許文献1に記載された技術を用いて行うことが考えられる。しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザが実際に帰宅をしていなければ、ユーザが帰宅するか否かを判定することができない。そのため、判定が可能となるタイミングが遅くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、より早いタイミングでユーザが日帰りするか否かを判定することができる日帰り判定システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る日帰り判定システムは、ユーザの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、ユーザによってアクセスされた情報を示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得手段と、アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス情報に係る位置を特定し、当該位置から交通機関の位置までの距離を算出する距離算出手段と、位置情報取得手段によって取得された位置情報、及び距離算出手段によって算出された距離に基づいて、ユーザが判定対象日に帰宅するか否かを判定する判定手段と、を備える。
本発明に係る日帰り判定システムでは、アクセス情報に係る位置から交通機関の位置までの距離が考慮されて、ユーザが日帰りするか否かが判定される。これにより、本発明に係る日帰り判定システムによれば、アクセス情報に係る位置(例えば、レストランの位置)に行くと共に交通機関を利用するという行動をユーザの推定される行動とすることで、より早いタイミングで判定を行うことができる。
判定手段は、アクセス情報に係る位置に応じて予め設定された当該位置でのユーザの推定滞在時間にも基づいて判定することとしてもよい。この構成によれば、アクセス情報に係る位置でのユーザの推定滞在時間が更に考慮されることで、精度の高い判定を行うことができる。
アクセス情報取得手段は、ユーザが情報にアクセスした時刻を示すアクセス時刻情報も取得し、判定手段は、アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス時刻情報にも基づいて判定する、こととしてもよい。この構成によれば、アクセス時刻情報が更に考慮されることで、精度の高い判定を行うことができる。
距離算出手段は、位置情報取得手段によって取得された位置情報に基づいて、距離の算出対象となる交通機関の位置を特定することとしてもよい。この構成によれば、ユーザの位置に基づき、判定に用いる交通機関の位置を特定することができ、その結果、適切な判定を行うことができる。
アクセス情報取得手段は、ユーザが検索に用いたキーワードも取得し、判定手段は、アクセス情報取得手段によって取得されたキーワードにも基づいて判定する、こととしてもよい。また、判定手段は、アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス情報によって示されるアクセスが特定のアクセス先へのものか否かにも基づいて判定することとしてもよい。また、位置情報取得手段は、位置情報によって示される位置にユーザがいた時刻を示す位置時刻情報も取得し、判定手段は、位置情報取得手段によって取得された位置情報に基づいてユーザの自宅からの距離を算出し、算出した距離及び位置情報取得手段によって取得された位置時刻情報にも基づいて判定する、こととしてもよい。これらの構成によれば、より精度の高い判定を行うことができる。
日帰り判定システムは、判定手段による判定に応じて、メッセージを出力するメッセージ出力手段を更に備えることとしてもよい。この構成によれば、判定に応じた適切なメッセージを出力することができる。
本発明では、アクセス情報に係る位置から交通機関の位置までの距離が考慮されて、ユーザが日帰りするか否かが判定される。これにより、本発明によれば、アクセス情報に係る位置(例えば、レストランの位置)に行くと共に交通機関を利用するという行動をユーザの推定される行動とすることで、より早いタイミングで判定を行うことができる。
以下、図面と共に本発明に係る日帰り判定システムの実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る日帰り判定システムであるサーバ10を示す。サーバ10は、ユーザ端末20に対してメッセージ(コンテンツ)を送信する装置である。ユーザ端末20に対して送信されるメッセージは、例えば、ユーザ端末20で表示されてユーザに利用されるものである。メッセージは、ユーザにとって有用な情報であり、例えば、電車の遅延の情報である。
送信されるメッセージには、日常圏で必要なもの、非日常圏で必要なもの、及び日常圏でも非日常圏でも必要なものの何れかが設定されている。送信されるメッセージには、例えば、それらの何れかであることを示すフラグが付与されている。日常圏は、ユーザが日常的に活動を行う領域であり、通常、ユーザの自宅の位置を含む。非日常圏は、日常圏以外の領域である。ユーザが日常圏に位置している場合には、サーバ10は、当該ユーザによって所持されるユーザ端末20に対して、日常圏で必要なメッセージ、及び日常圏でも非日常圏でも必要なメッセージを送信する。
ユーザが非日常圏に位置している場合には、サーバ10は、ユーザがその日に自宅に帰宅するか否かを判定する。サーバ10は、ユーザがその日に自宅に帰宅しないと判定した場合には、日常圏で必要なメッセージ以外の非日常圏で必要なメッセージ、及び日常圏でも非日常圏でも必要なメッセージを送信する。サーバ10は、ユーザがその日に自宅に帰宅すると判定した場合には、日常圏で必要なメッセージを含む全てのメッセージを送信する。このようにサーバ10は、ユーザが、判定対象日であるメッセージの送信日に自宅に帰宅するか否かの日帰り判定を行う。これにより、ユーザ端末20毎に(ユーザ毎に)、ユーザの状況に合致したメッセージの送信を行うことができる。
ユーザ端末20は、ユーザによって携帯されて用いられる装置である。ユーザ端末20は、具体的には、携帯電話機やスマートフォン等に相当する。ユーザ端末20は、移動体通信網等のネットワークNに接続して無線通信を行う機能を有している。ユーザ端末20とサーバ10とは、ネットワークNを介して通信を行うことができ、互いに情報の送受信を行えるようになっている。ユーザ端末20は、サーバ10から送信されるメッセージを受信し、メッセージを利用する(例えば、表示する)機能を有している。
ユーザ端末20は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)測位機能等の自端末の測位機能を有している。ユーザ端末20は、測位機能によって得られた自端末の位置である測位点を示す情報を、ユーザの位置を示す位置情報としてサーバ10に送信する。位置情報は、例えば、緯度及び経度を示す情報である。ユーザ端末20を所有するユーザには、予めユーザを特定する情報であるユーザIDが付与されており、ユーザ端末20は、予め記憶した当該ユーザIDと共に位置情報をサーバ10に送信する。ユーザ端末20による自端末の測位は、継続的に行われ、例えば、定期的(例えば、5分毎)に行われる。ユーザ端末20からサーバ10に送信される位置情報は、サーバ10側でいつ測位された位置に係る位置情報か把握されるようにしておく。例えば、ユーザ端末20は、位置情報に測位時刻を対応付けてサーバ10に送信する。あるいは、ユーザ端末20は、測位する度に位置情報をサーバ10に送信する。
ユーザ端末20は、様々な情報にアクセスする機能を有している。ユーザ端末20は、ユーザの操作により、ネットワークNを介してWebサイトにアクセスして、Webサイトから情報を取得する。Webサイトへのアクセスでは、例えば、まず、検索エンジンによってWebサイトの検索を行う検索サイトにアクセスして、検索によりヒットしたWebサイトにアクセスする(検索結果に示される当該Webサイトをクリックする)。なお、検索エンジンは、サーバ10の管理者である事業者によって提供されたものであってもよい。Webサイトの検索が行われる際には、検索に用いられるキーワード(検索ワード)であるクエリが、ユーザの入力操作によりユーザ端末20に入力される。ユーザ端末20は、このようなWebサイトへのアクセスに係る情報を、ユーザによってアクセスされた情報を示すアクセス情報としてサーバ10に送信する。
ユーザ端末20は、アクセス情報として、例えば、ユーザID、クエリ、タイトル、URL(Uniform Resource Locator)、スニペット及び検索時刻が対応付けられた情報を生成する。クエリは、上述したように検索に用いられるキーワードである。タイトル、URL、スニペットは、検索によりヒットし、アクセスされたWebサイトに係るものである。
検索サイトにおいて表示される検索結果には、タイトル及びスニペットが含まれている。タイトル及びスニペットは、検索サイトにおいて、検索結果のWebサイトから作成されている。例えば、Webサイトをクローリングして、当該Webサイトを構成するHTML(HyperText Markup Language)文書の<title>といったタイトルタグの部分をタイトルとして、<body>といったボディタグの部分の初めの十数文字をスニペットとして保持する。検索結果が表示される時点ではクローリングは完了しており、URL、タイトル及びスニペットは検索サイトのデータベースに保存されている。ユーザ端末20は、タイトル及びスニペットが表示される(スニペットが利用できる)検索サイトにアクセスすることで、タイトル及びスニペットを取得する。検索時刻は、当該検索が行われた時刻である。
なお、検索のみを行って、検索によりヒットしたWebサイトへのアクセスが行われなかった場合には、ユーザ端末20は、アクセス情報に、タイトル、URL及びスニペットを含めない。ユーザ端末20は、例えば、一定時間毎、あるいは検索を行ってWebサイトにアクセスする度に、上記のようなWebサイトに係るアクセス情報をサーバ10に送信する。この場合、例えば、検索から一定時間以内のWebサイトへのアクセスがされなかった場合には、アクセスされたWebサイトはないもの(アクセス情報に、タイトル、URL及びスニペットを含めないことと)としてもよい。
また、ユーザ端末20は、情報へのアクセスの一形態として、ユーザの操作により、ユーザ端末20に格納されているアプリケーションを起動する(ユーザに利用可能な状態にする)。例えば、交通機関に関する情報を取得するアプリケーション等が起動される。ユーザ端末20は、アプリケーションを起動すると、アプリケーションに係るアクセス情報として、例えば、ユーザID、アプリID及び利用時刻が対応付けられた情報を生成する。アプリIDは、起動されたアプリケーションを特定する情報である。利用時刻は、当該アプリケーションが利用された(起動された)時刻である。ユーザ端末20は、例えば、一定時間毎、あるいはアプリケーションの起動を行う度に、上記のようなアプリケーションに係るアクセス情報をサーバ10に送信する。
ユーザ端末20は、通常の携帯電話機やスマートフォン等と同様にCPU(Central Processing Unit)、メモリ及び無線通信モジュール等のハードウェアを備えて構成される。
引き続いて、本実施形態に係るサーバ10の機能を説明する。図1に示すようにサーバ10は、記憶部11と、位置情報取得部12と、アクセス情報取得部13と、距離算出部14と、判定部15と、メッセージ送信部16とを備えて構成される。
記憶部11は、サーバ10における処理に必要となる情報を記憶する記憶手段である。具体的に、記憶部11が、どのような情報を記憶するについては後述する。
位置情報取得部12は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段である。位置情報取得部12は、位置情報によって示される位置にユーザがいた時刻を示す位置時刻情報も取得する。位置情報取得部12は、ユーザ端末20から送信される情報を受信して位置情報及び当該位置情報に対応する位置時刻情報を取得する。なお、1つの位置情報は、1つの位置に係るものであるとする。
位置情報取得部12は、取得した位置情報及び当該位置情報に対応する位置時刻情報を記憶部11の位置情報テーブルに格納する。図2に位置情報テーブルを示す。図2に示すように位置情報テーブルは、ユーザID、経度、緯度及び位置取得時刻(位置時刻情報)が対応付けられた情報を格納する。位置情報テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つの位置情報及び当該位置情報に対応する位置時刻情報に対応する。
ユーザIDは、位置情報に係るユーザID(位置情報と共に送信されるユーザID)である。経度及び緯度は、位置情報により示される測位点の緯度及び経度である。位置取得時刻は、位置情報により示される測位点が測位された時刻(日時)である。位置情報テーブルに格納される各情報は、位置情報取得部12によってユーザ端末20から受信された情報である。なお、ユーザ端末20が、測位する度に位置情報をサーバ10に送信する場合には、位置情報取得部12が受信した時刻を位置取得時刻としてもよい。
アクセス情報取得部13は、ユーザによってアクセスされた情報を示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得手段である。アクセス情報取得部13は、ユーザが情報にアクセスした時刻を示すアクセス時刻情報も取得する。アクセス情報取得部13は、ユーザが検索に用いたキーワードも取得する。
アクセス情報取得部13は、ユーザ端末20から送信される情報を受信してアクセス情報、当該アクセス情報に対応するアクセス時刻情報及びキーワードを取得する。なお、1つのアクセス情報は、1つの(1回の)情報へのアクセスに係るものであるとする。上述したように、ユーザ端末20から送信されるアクセス情報には、Webサイトに係るアクセス情報と、アプリケーションに係るアクセス情報とがある。また、Webサイトに係るアクセス情報には、ユーザが検索に用いたキーワードであるクエリが含まれている。
アクセス情報取得部13は、取得したWebサイトに係るアクセス情報及び当該アクセス情報に対応するアクセス時刻情報を記憶部11の検索ログテーブルに格納する。図3に検索ログテーブルを示す。図3に示すように検索ログテーブルは、ユーザID、クエリ、タイトル、URL、スニペット及び検索時刻(アクセス時刻情報)が対応付けられた情報を格納する。検索ログテーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つのアクセス情報及び当該アクセス情報に対応するアクセス時刻情報(1つの検索ログ)に対応する。
ユーザIDは、アクセス情報に係るユーザID(アクセス情報と共に送信されるユーザID)である。クエリは、アクセス情報に係るWebサイトにアクセスする際の検索に用いられたキーワードである。タイトル、URL及びスニペットは、アクセスされたWebサイトに係るものである。検索時刻は、当該検索が行われた時刻である。検索ログテーブルに格納される各情報は、アクセス情報取得部13によってユーザ端末20から受信された情報である。なお、ユーザ端末20が、検索を行ってWebサイトにアクセスする度にアクセス情報をサーバ10に送信する場合には、アクセス情報取得部13が受信した時刻を検索時刻としてもよい。
アクセス情報取得部13は、取得したアプリケーションに係るアクセス情報及び当該アクセス情報に対応するアクセス時刻情報を記憶部11のアプリ利用情報テーブルに格納する。図4にアプリ利用情報テーブルを示す。図4示すようにアプリ利用情報テーブルは、ユーザID、アプリID及び利用時刻(アクセス時刻情報)が対応付けられた情報を格納する。アプリ利用情報テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つのアクセス情報及び当該アクセス情報に対応するアクセス時刻情報に対応する。
ユーザIDは、アクセス情報に係るユーザID(アクセス情報と共に送信されるユーザID)である。アプリIDは、アクセス情報に係るアプリケーションのアプリIDである。利用時刻は、アクセス情報に係るアプリケーションが利用された時刻である。アプリ利用情報テーブルに格納される各情報は、アクセス情報取得部13によってユーザ端末20から受信された情報である。なお、ユーザ端末20が、アプリケーションの起動を行う度にアクセス情報をサーバ10に送信する場合には、アクセス情報取得部13が受信した時刻を利用時刻としてもよい。
距離算出部14は、アクセス情報取得部13によって取得されたアクセス情報に係る位置を特定し、当該位置から交通機関の位置までの距離を算出する距離算出手段である。距離算出部14は、位置情報取得部12によって取得された位置情報に基づいて、距離の算出対象となる交通機関の位置を特定する。距離算出部14によって算出される距離は、日帰り判定に用いられるものである。
判定部15は、位置情報取得部12によって取得された位置情報、及び距離算出部14によって算出された距離に基づいて、ユーザが判定対象日に帰宅するか否かを判定する、即ち、日帰り判定を行う判定手段である。ここで判定対象日は、例えば、判定する当日である。判定部15は、位置情報取得部12によって取得された位置情報に基づいてユーザの自宅からの距離を算出し、算出した距離及び位置情報取得部12によって取得された位置時刻情報にも基づいて日帰り判定を行う。判定部15は、アクセス情報取得部13によって取得されたアクセス時刻情報にも基づいて日帰り判定を行う。判定部15は、位置情報取得部12によって取得されたキーワードにも基づいて日帰り判定を行う。判定部15は、アクセス情報取得部13によって取得されたアクセス情報によって示されるアクセスが特定のアクセス先へのものか否かにも基づいて日帰り判定を行う。以下、距離算出部14及び判定部15の機能について、具体的に説明する。
判定部15は、ユーザが日常圏に位置しているか、あるいは、非日常圏に位置しているかの判定であるに日常圏/非日常圏判定を行う。判定部15は、記憶部11の図2に示す位置情報テーブルから、日常圏/非日常圏判定の判定対象のユーザの位置情報を取得する。判定部15は、例えば、判定対象日の全ての位置情報を日常圏/非日常圏判定の判定対象とする。
一方、判定部15は、例えば、判定時点の前日から予め設定された期間である過去N日分の、当該ユーザについての位置情報を位置情報テーブルから取得する。判定部15は、取得した位置情報から、2次元カーネル密度推定又は混合ガウス分布等によって位置に応じた確率密度関数を算出する。この確率密度関数は、位置毎にユーザが日常的に位置している確率を算出するためのものである。確率密度関数の算出は、予め行っておいてもよい。
判定部15は、確率密度関数を用いて、日常圏/非日常圏判定の判定対象のユーザの位置情報によって示される位置の確率密度を算出する。判定部15は、算出した確率密度が非日常圏である条件に合致するか否かを判定し、当該条件に合致していたら、ユーザが非日常圏に位置していると判定する。例えば、判定部15は、算出した確率密度が0であったら(あるいは当該確率密度が予め設定した閾値以下であったら)、ユーザが非日常圏に位置していると判定し、それ以外の場合、ユーザが日常圏に位置していると判定する。
また、判定部15は、以下の方法で日常圏/非日常圏判定を行ってもよい。例えば、過去N日分の当該ユーザについての位置情報によって示される各位置と、判定対象の位置情報によって示される位置との距離を算出する。算出した距離と、予め設定した閾値(例えば、50km)とを比較して、全ての距離が閾値以上であったら、ユーザが非日常圏に位置していると判定し、それ以外の場合、ユーザが日常圏に位置していると判定する。また、判定部15は、上記以外の任意の方法で日常圏/非日常圏判定を行ってもよい。
判定部15は、少なくとも一つの位置情報に基づき、ユーザが非日常圏に位置していると判定した場合、当該ユーザについての日帰り判定を行う。判定部15は、それ以外の場合、日帰り判定を行わない。即ち、日常圏に位置している場合、判定を行うまでもなく、ユーザは日帰りするものとされる。あるいは、判定部15は、判定時点で最新(位置取得時刻が最も新しい)の位置情報に基づき、ユーザが非日常圏に位置していると判定した場合のみ、日帰り判定を行うこととしてもよい。
ここで、本実施形態における日帰り判定について説明する。本実施形態における日帰り判定では、ユーザが帰宅しやすい状態、状況にあるかの度合いを示す帰宅しやすさ度を算出する。まず、ユーザ端末20から送信されて記憶部11に記憶されている情報に基づいて、4つの観点からの帰宅しやすさ度x1〜x4を算出する。続いて、以下のように、各帰宅しやすさ度をそれぞれの帰宅しやすさ度x1〜x4に応じた重みw1〜w4で重み付けして足し合わせて、総合の帰宅しやすさ度を算出する。
帰宅しやすさ度=w1x1+w2x2+w3x3+w4x4
そして、総合の帰宅しやすさ度に基づいて、ユーザが、判定対象日に自宅に帰宅するか否かを判定する。なお、帰宅しやすさ度は、値が大きいほど、ユーザがより帰宅しやすい状態、状況にあることを示している。
そして、総合の帰宅しやすさ度に基づいて、ユーザが、判定対象日に自宅に帰宅するか否かを判定する。なお、帰宅しやすさ度は、値が大きいほど、ユーザがより帰宅しやすい状態、状況にあることを示している。
以下、帰宅しやすさ度x1〜x4毎にサーバ10の機能(距離算出部14及び判定部15の機能)を説明する。まず、帰宅しやすさ度x1(食事の場所の検索結果の利用)の算出について説明する。食事をとる場所(例えば、晩御飯を食べる場所)が、帰宅時に使用する交通機関(例えば、新幹線の駅又は空港)の近くであれば、食事をしてすぐに帰宅する予定を立てている可能性が高いと考えられる。そのため、食事をとる場所を検索した際に、帰宅時に使用する交通機関を示す単語が検索に用いられるキーワードに入っていれば帰宅する可能性が高いとする。
判定部15は、記憶部11の図2に示す位置情報テーブルから、日帰り判定の判定対象のユーザの位置情報を取得する。この位置情報は、例えば、判定時点で最新(位置取得時刻が最も新しい)のものである。なお、日常圏/非日常圏判定の際に上記の位置情報を取得していたら、再度、取得する必要はない(以下、同様)。
記憶部11は、帰宅しやすさ度の算出に用いられる、交通機関(例えば、新幹線の駅又は空港)の名称と当該交通機関の位置とが対応付けられた情報を交通機関情報テーブルで保持する。図5に交通機関情報テーブルを示す。図5に示すように交通機関情報テーブルは、ID、名称、緯度及び経度が対応付けられた情報を格納する。交通機関情報テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つの交通機関の情報に対応する。
IDは、1つの交通機関の情報に相当する交通機関情報テーブルの各データを一意に特定するための情報である。名称は、交通機関の名称である。緯度及び経度は、交通機関の位置の緯度及び経度である。図5に示す交通機関情報テーブルに格納される情報は、予め、サーバ10の管理者等によってサーバ10に入力されている。
判定部15は、判定対象のユーザの位置情報によって示される位置と、交通機関情報テーブルの各交通機関の情報によって示される位置とを参照し、ユーザの位置から最も近い交通機関を特定し、その名称を取得する。続いて、判定部15は、図3に示す検索ログテーブルの当該ユーザのレコードを参照し、クエリに取得した交通機関の名称を含むレコードを抽出する。抽出する(参照する)レコードの範囲は、判定対象日である判定の当日、又は当該当日を含む予め設定された期間である直近数日である。判定部15は、抽出したレコードのうち、クエリに更に「レストラン」という単語が含まれているものを抽出する。なお、当該単語は、「レストラン」というものに限られず、ユーザが食事を行うことが推定されるものであればよい。判定部15は、上記の結果、抽出されるレコードが存在していれば(最寄りの交通機関の名称と「レストラン」という単語とで検索している結果があれば)x1を1とし、抽出されるレコードが存在していなければ(最寄りの交通機関の名称と「レストラン」という単語とで検索している結果がなければ)x1を0とする。
なお、x1の値は、ユーザの位置(最新の位置情報によって示される位置)に応じて変わりえる。即ち、ユーザが、その名称を検索のキーワードとした交通機関の近傍に位置していた場合に、ユーザが帰宅しやすいと判定する。
続いて、帰宅しやすさ度x2(アクセス情報から推定した食事の場所候補の位置情報の利用)の算出について説明する。帰宅しやすさ度x1についてと同様に、食事をとる場所が、帰宅時に使用する交通機関の近くであれば、食事をしてすぐに帰宅する予定を立てている可能性が高いと考えられる。そこで、検索してアクセスした情報に基づき、アクセス先に係る施設(例えば、レストラン)が食事をとる場所であると仮定する。そして、アクセスした情報に係る施設の位置と、帰宅時に使用すると考えられる交通機関とが近いかどうかを上記の度合いの算出に利用する。また、検索時刻が早い(昼等)場合、昼食を調べている可能性もあり、遅い時刻(夜)に検索した場合の方が、晩御飯について調べていると考えられる。そこで、検索が行われた時刻も上記の度合いの算出に利用する。
この算出では、距離算出部14が、記憶部11の図2に示す位置情報テーブルから、日帰り判定の判定対象のユーザの位置情報を取得する。この位置情報は、帰宅しやすさ度x1を算出した際と同様に、例えば、判定時点で最新(位置取得時刻が最も新しい)のものである。距離算出部14は、判定対象のユーザの位置情報によって示される位置と、交通機関情報テーブルの各交通機関の情報によって示される位置とを参照し、ユーザの位置から最も近い交通機関を特定する。また、距離算出部14は、判定対象のユーザの位置情報によって示される位置から、予め設定された範囲以内の地名を取得する。地名の取得は、例えば、位置と地名とが対応付けられて、予め、記憶部11に記憶された情報が参照されて行われる。
続いて、距離算出部14は、検索ログテーブルの当該ユーザのレコードを参照し、クエリに「レストラン」という単語、又は取得した地名の何れかを含むレコードを抽出する。抽出する(参照する)レコードの範囲は、判定対象日である判定の当日、又は当該当日を含む予め設定された期間である直近数日である。この際、上記の何れかではなく、「レストラン」という単語と、取得した地名との両方が含まれるレコードを抽出してもよい。
距離算出部14は、抽出したレコードから、スニペットに位置(アクセス情報に係る位置)を示す記載を含むものを抽出する。位置を示す記載としては、例えば、住所、若しくは緯度及び経度の情報である。この位置は、Webサイトに係る施設(例えば、レストラン)の位置である。距離算出部14は、上記の位置を示す記載から、当該位置の緯度及び経度を特定する。即ち、距離算出部14は、アクセス情報に係る位置を特定する。例えば、位置を示す情報が住所であった場合、ジオコーティングによって緯度及び経度を特定する。なお、Webサイトからの緯度及び経度の特定は、上記以外の方法で行われてもよい。距離算出部14は、ユーザの位置から最も近い交通機関の位置と、検索ログテーブルから抽出されたレコードから特定された位置との距離d_restaurantを算出する。
上記のように、距離算出部14は、ユーザによってアクセスされたアクセス情報に係る施設の位置から、交通機関の位置までの距離を算出する。この際の施設は、クエリでの限定等によって、予め設定された特定の施設(例えば、レストラン)に限定してもよい。また、この特定の施設の限定は、上記以外によって行われてもよい。この距離d_restaurantが近い(値が小さい)ほど、帰宅しやすいとする。距離算出部14は、算出した距離d_restaurant及び検索ログテーブルから抽出された、当該距離に対応するレコードを判定部15に通知する。
判定部15は、検索ログテーブルから抽出されて距離算出部14から通知されたレコードの検索時刻t_searchを示す情報を取得する。検索時刻が古い(UNIX時間に変換した値が小さい)ほど、帰宅しやすいとする。判定部15は、距離d_restaurantの逆数と、検索時刻t_search(例えば、UNIX時間に変換した値)の逆数とを積算する、以下の式によりx2を算出する。
x2=(1/t_search)*(1/d_restaurant)
x2=(1/t_search)*(1/d_restaurant)
検索ログテーブルから抽出されたレコードが複数ある場合には、それぞれのレコードについてx2の値を求めて、それらの値からx2を決定することとしてもよい。例えば、それぞれのレコードのx2の値の平均を取ることとしてもよい。あるいは、それらのレコードのうち、検索時刻が最も新しいものから求められたx2を用いることとしてもよい。また、それぞれのレコードのx2の値を、検索時刻が新しいものから順に大きな重みとなるよう重み付けして、足し合わせてものを用いることとしてもよい。
なお、x2の値も、x1と同様に、ユーザの位置(最新の位置情報によって示される位置)に応じて値が変わりえる。即ち、ユーザが、アクセスした情報に係る施設の位置の近くにある交通機関の近傍に位置していた場合に、ユーザが帰宅しやすいと判定する。
続いて、帰宅しやすさ度x3(交通機関の検索結果の利用)の算出について説明する。帰宅する日が近いほど新幹線や飛行機のチケット予約や、予約したチケットの確認のために交通機関のWebサイトを訪問する(アクセスする)頻度、又はアプリケーションの利用頻度が高くなると考えられる。そのため、非日常圏を訪問してから交通機関のWebサイトへの訪問、又はアプリケーションの利用履歴があれば帰宅しやすいとする。
判定部15は、日常圏/非日常圏判定で、非日常圏に位置していると判定した位置情報のうち、位置取得時刻が最も古いものを特定する。判定部15は、図3に示す検索ログテーブルの当該ユーザのレコードを参照し、特定された最も古い位置取得時刻よりも新しい検索時刻を有するレコードを抽出する。また、判定部15は、図4に示すアプリ利用情報テーブルの当該ユーザのレコードを参照し、特定された最も古い位置取得時刻よりも新しい利用時刻を有するレコードを抽出する。これは、ユーザが非日常圏に移動してからの上記のWebサイトへの訪問、及びアプリケーションの利用(自宅に帰るための利用)を判定に用いるためである。非日常圏に移動する前は、非日常圏に移動するためにこれらを利用することが考えられるからである。
記憶部11は、帰宅しやすさ度の算出に用いられる、特定のアクセス先である交通機関のWebサイト(例えば、新幹線や飛行機のチケット予約をするためのWebサイト)を示す情報を交通機関Webサイト情報テーブルで保持する。図6に交通機関Webサイト情報テーブルを示す。図6に示すように交通機関Webサイト情報テーブルは、ID、タイトル及び名称が対応付けられた情報を格納する。交通機関Webサイト情報テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つの交通機関のWebサイトの情報に対応する。
IDは、1つの交通機関のWebサイトの情報に相当する交通機関Webサイト情報テーブルの各データを一意に特定するための情報である。タイトルは、Webサイトのタイトルである。URLは、WebサイトのURLである。図6に示す交通機関Webサイト情報テーブルに格納される情報は、予め、サーバ10の管理者等によってサーバ10に入力されている。
判定部15は、抽出した検索ログテーブルのレコードにタイトル又はURLが、交通機関Webサイト情報テーブルに記憶されているタイトル又はURLと一致しているか否かを判断する。判定部15は、上記の結果、一致しているレコードが検索ログテーブルに存在していれば(交通機関Webサイト情報テーブル記憶される情報に示されるWebサイトにユーザがアクセスしていれば)x3を1とし、一致しているレコードが検索ログテーブルに存在していなければ(当該Webサイトにユーザがアクセスしていなければ)x3を0とする。なお、一致しているレコードは、帰宅しやすさ度x2の算出に用いたものと異なっていてもよい(通常は異なる)。
また、判定部15は、抽出したアプリ利用情報テーブルのアプリIDが、予め設定されて記憶されたアプリIDと一致しているか否かを判断する。設定されて記憶されたアプリIDは、例えば、新幹線や飛行機のチケット予約をするためのアプリケーションのアプリIDである。当該アプリケーションは、例えば、ユーザが交通機関の情報といった特定の情報にアクセスするために用いられるため、特定のアクセス先である。判定部15は、上記の結果、一致しているレコードがアプリ利用情報テーブルに存在していれば(特定のアプリケーションをユーザが利用していれば)x3を1とし、一致しているレコードがアプリ利用情報テーブルに存在していなければ(特定のアプリケーションをユーザが利用していなければ)x3を0とする。
続いて、帰宅しやすさ度x4(現在位置から自宅までの距離と時刻)の算出について説明する。自宅から距離の近い場所を訪問している方が日帰りしやすいと考えられるので、当該距離が近いほど帰宅しやすいとする。また、時刻が早いほど日帰りしやすいと考えられる。
記憶部11は、帰宅しやすさ度の算出に用いられる、ユーザの自宅の位置の情報を拠点情報テーブルで保持する。図7に拠点情報テーブルを示す。図7に示すように拠点情報テーブルは、ユーザID、拠点の形態、緯度及び経度が対応付けられた情報を格納する。拠点情報テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1人のユーザの情報に対応する。
ユーザIDは、自宅に係るユーザのユーザIDである。拠点の形態は、位置がどのような拠点であるかを示す情報である。なお、本実施形態では、拠点の形態は、ユーザの自宅とするが、自宅以外の形態が用いられてもよい。緯度及び経度は、拠点(ユーザの自宅)の位置の緯度及び経度である。図7に示す拠点情報テーブルに格納される情報は、予め、各ユーザ端末20からサーバ10によって受信されてサーバ10に入力されている。
判定部15は、記憶部11の図2に示す位置情報テーブルから、日常圏/非日常圏判定の判定対象のユーザの位置情報を取得する。当該位置情報は、判定時点で最新(位置取得時刻が最も新しい)の位置情報である。判定部15は、取得した位置情報によって示される位置と、拠点情報テーブルの当該ユーザの情報によって示されるユーザの位置との距離d_homeを算出する。この距離d_homeが近い(値が小さい)ほど、帰宅しやすいとする。
判定部15は、位置情報テーブルから当該位置情報のレコードの位置取得時刻t_currentを示す情報を取得する。位置取得時刻が古い(UNIX時間に変換した値が小さい)ほど、帰宅しやすいとする。判定部15は、距離d_homeの逆数と、位置取得時刻t_current(例えば、UNIX時間に変換した値)の逆数とを積算する、以下の式によりx4を算出する。
x4=(1/t_current)*(1/d_home)
x4=(1/t_current)*(1/d_home)
判定部15は、全ての帰宅しやすさ度x1〜x4を算出したら、上述したように以下の式により、総合の帰宅しやすさ度を算出する。
帰宅しやすさ度=w1x1+w2x2+w3x3+w4x4
帰宅しやすさ度=w1x1+w2x2+w3x3+w4x4
判定部15は、算出した総合の帰宅しやすさ度と、予め設定された閾値とを比較して、ユーザが判定対象日に帰宅するか否かを判定する。比較の結果、総合の帰宅しやすさ度が閾値よりも小さかった場合、判定部15は、当該ユーザについて帰宅しないと判定する。比較の結果、総合の帰宅しやすさ度が閾値以上であった場合、判定部15は、当該ユーザについて帰宅すると判定する。判定部15は、日常圏/非日常圏判定及び日帰り判定の結果をメッセージ送信部16に通知する。なお、各帰宅しやすさ度x1〜x4の重みw1〜w4、及び上記の閾値については、実際のユーザの情報及び要求される判定の精度等に基づき、適宜、実際のデータ等が用いられたチューニングがされることが望ましい。
なお、距離算出部14及び判定部15は、例えば、予め設定されたタイミング、あるいはサーバ10の管理者等からサーバ10に対して要求があった場合に判定の処理を行う。具体的には、メッセージを送信するタイミングで判定を行う。また、距離算出部14及び判定部15による処理は、ユーザ毎に(ユーザ毎の情報に対して)行われる。日常圏/非日常圏判定及び日帰り判定の対象となるユーザは、予め設定されており、例えば、メッセージの送信候補となるユーザである。
メッセージ送信部16は、判定部15による判定に応じて、メッセージを出力するメッセージ出力手段である。メッセージ送信部16は、ユーザ端末20に対してメッセージを送信する。メッセージ送信部16は、別の装置から受信する等して、予め送信対象となるメッセージを記憶している。メッセージには、上述したように日常圏で必要なもの、非日常圏で必要なもの、及び日常圏でも非日常圏でも必要なものの何れかが設定されている。メッセージ送信部16は、各ユーザ端末20に対して、判定部15から通知された判定の結果に基づいてメッセージを送信する。
ユーザが日常圏に位置していると判定された場合(日帰り判定が行われなかった場合)、メッセージ送信部16は、当該ユーザのユーザ端末20に対して、送信対象となるメッセージのうち、日常圏で必要なもの、及び日常圏でも非日常圏でも必要なものを送信する。ユーザが判定対象日に帰宅しないと判定された場合、メッセージ送信部16は、当該ユーザのユーザ端末20に対して、送信対象となるメッセージのうち、非日常圏で必要なもの、及び日常圏でも非日常圏でも必要なものを送信する。ユーザが判定対象日に帰宅すると判定された場合、メッセージ送信部16は、当該ユーザのユーザ端末20に対して、全てのメッセージを送信する。以上が、本実施形態に係るサーバ10の機能である。
図8に本実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示す。図8に示すようにサーバ10は、CPU101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータを含むものとして構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、上述したサーバ10の機能が発揮される。以上が、本実施形態に係るサーバ10の構成である。
引き続いて、図9のフローチャートを用いて、本実施形態に係るサーバ10で実行される処理を説明する。ユーザ端末20から位置情報が送信されると、サーバ10では、位置情報取得部12によって位置情報が受信されて取得される(S01)。また、ユーザ端末20からアクセス情報が送信されると、サーバ10では、アクセス情報取得部13によってアクセス情報が受信されて取得される(S02)。なお、位置情報の取得及びアクセス情報の取得は、ユーザ端末20から情報が送信される度に行われる。
続いて、判定部15によって、位置情報取得部12によって取得された位置情報に基づいて、日常圏/非日常圏判定が行われる(S03)。この判定で、少なくとも一つの位置情報に基づきユーザが非日常圏に位置していると判定された場合(S03の非日常圏)、引き続いて当該ユーザについての日帰り判定が行われる。具体的には、距離算出部14によって、位置情報取得部12によって取得された位置情報及びアクセス情報取得部13によって取得されたアクセス情報に基づいて、アクセス情報に係る位置から交通機関の位置までの距離が算出される(S04)。
また、判定部15によって、位置情報取得部12によって取得された位置情報及びアクセス情報取得部13によって取得されたアクセス情報に基づいて、帰宅しやすさ度x1〜x4が算出される。帰宅しやすさ度x2の算出の際、距離算出部14によって算出された距離が用いられる。続いて、判定部15によって、算出された帰宅しやすさ度x1〜x4から、総合の帰宅しやすさ度が算出される(S05)。続いて、判定部15によって、算出された総合の帰宅しやすさ度から日帰り判定が行われる(S06)。
続いて、メッセージ送信部16によって、判定部15による判定に基づいて、ユーザ端末20に対してメッセージの送信が行われる(S07)。また、S03において、ユーザが非日常圏に位置していると判定されなかった場合(S03の日常圏)、日帰り判定は行われず、メッセージ送信部16によって、判定部15による判定に基づいて、ユーザ端末20に対してメッセージの送信が行われる(S07)。送信されたメッセージは、ユーザ端末20で受信されて利用される。なお、S03〜S07の処理は、ユーザ毎に行われる。以上が、本実施形態に係るサーバ10で実行される処理である。
上述したように本実施形態では、アクセス情報に係る位置から交通機関の位置までの距離が考慮されて、ユーザが日帰りするか否かが判定される(帰宅しやすさ度x2を用いた判定)。これにより、本実施形態によれば、アクセス情報に係る位置(例えば、レストランの位置)に行くと共に交通機関を利用するという行動をユーザの推定される行動とすることで、ユーザが実際に帰宅していない状態であっても、ユーザの日帰り判定を行うことができる。従って、単にユーザの位置を参照する場合と比べて、より早いタイミングで日帰り判定を行うことができる。また、ユーザのスケジュール(カレンダに登録された情報)やメールの情報から、ユーザの行動が推定できない場合にも、より早いタイミングで日帰り判定を行うことができる。なお、ユーザのスケジュールやメールの情報を参照できる場合には、当該情報を用いてもユーザの日帰りが判定できなかった場合に、本実施形態の日帰り判定を行うこととしてもよい。
また、本実施形態のようにアクセス時刻情報を用いて、日帰り判定を行う(帰宅しやすさ度x2の算出)こととしてもよい。この構成によれば、時刻情報が更に考慮されることで、精度の高い判定を行うことができる。
また、本実施形態のようにユーザの位置に基づいて、距離の算出対象となる交通機関の位置を特定することとしてもよい。この構成によれば、ユーザの位置に基づき、判定に用いる交通機関の位置を特定することができ、その結果、適切な判定を行うことができる。但し、交通機関の位置は、必ずしもユーザの位置に基づくものとしなくてもよく、例えば、アクセス情報に係る位置(例えば、レストランの位置)から最も近い交通機関の位置までの距離としてもよい。
また、本実施形態のように検索に用いたキーワードにも基づいて日帰り判定(帰宅しやすさ度x1を用いた判定)を行うこととしてもよい。また、本実施形態のようにアクセス情報によって示されるアクセスが特定のアクセス先へのものか否かにも基づいて日帰り判定(帰宅しやすさ度x3を用いた判定)を行うこととしてもよい。また、本実施形態のようにユーザの位置と自宅までの距離、及び位置取得時刻にも基づいて日帰り判定(帰宅しやすさ度x4を用いた判定)を行うこととしてもよい。これら構成によれば、より精度の高い判定を行うことができる。但し、日常圏/非日常圏判定を含む日帰り判定にユーザの位置情報を用いている構成となっていれば、帰宅しやすさ度x2以外は必ずしも用いる必要はない。
なお、上記の帰宅しやすさ度x2に加えて、帰宅しやすさ度x2における距離の算出対象となったアクセス情報に係る位置でのユーザの推定滞在時間を日帰り判定に利用してもよい。判定部15は、アクセス情報に係る位置に応じて予め設定された当該位置でのユーザの推定滞在時間にも基づいて判定することとしてもよい。当該位置でのユーザの推定滞在時間は、例えば、Webサイトに係る施設(例えば、レストラン)にユーザがどの程度の時間いるかを推定したものである。判定部15は、Webサイトに係る施設毎に予め推定滞在時間を記憶しておく。当該推定滞在時間が短いほど、帰宅しやすいとする。そこで、当該推定滞在時間が短いほど大きくなる値(例えば、推定滞在時間の逆数)を帰宅しやすさ度x5とする。判定部15は、総合の帰宅しやすさ度に重みw5で重み付けされた帰宅しやすさ度x5(=w5x)を更に加えて、日帰り判定を行うこととしてもよい。この構成によれば、アクセス情報に係る位置でのユーザの推定滞在時間が更に考慮されることで、精度の高い判定を行うことができる。
また、本実施形態では、総合の帰宅しやすさ度を算出して、日帰り判定を行うこととしたが、機械学習により日帰り判定を行うこととしてもよい。例えば、算出した各帰宅しやすさ度x1〜x5を説明変数として、日帰り判定を行うための学習モデルを機械学習(ロジスティック回帰、SVM(サポートベクターマシン))により予め生成しておき、当該学習モデルによって日帰り判定を行ってもよい。
また、本実施形態のように、サーバ10は、日帰り判定に応じてメッセージの送信を行うこととしてもよい。この構成によれば、判定に応じた適切なメッセージを送信することができる。但し、サーバ10は、本発明に係る日帰り判定システムとしては、日帰り判定まで行うこととすればよい。即ち、日帰り判定の判定結果を別の装置に出力して、別の装置が判定結果に基づきメッセージの提供を行うこととしてもよい。また、メッセージの送信以外に、日帰り判定の判定結果が用いられてもよい。
また、本実施形態では、Webサイトのアクセスに係るアクセス情報は、Webサイトの検索を前提としたが、必ずしもWebサイトの検索を必要とせず、Webサイトのアクセスのみの情報が用いられてもよい。
また、本実施形態では、本発明に係る日帰り判定システムをサーバ10としたが、ユーザ端末20が本発明に係る日帰り判定システムであってもよい。その場合、ユーザ端末20に上述したサーバ10の本発明に係る機能が備えられる。また、本発明に係る機能が、サーバ10と、ユーザ端末20とに分散して備えられていてもよい。
10…サーバ、11…記憶部、12…位置情報取得部、13…アクセス情報取得部、14…距離算出部、15…判定部、16…メッセージ送信部、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…通信モジュール、105…補助記憶装置、20…ユーザ端末、N…ネットワーク。
Claims (8)
- ユーザの位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記ユーザによってアクセスされた情報を示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得手段と、
前記アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス情報に係る位置を特定し、当該位置から交通機関の位置までの距離を算出する距離算出手段と、
前記位置情報取得手段によって取得された位置情報、及び前記距離算出手段によって算出された距離に基づいて、前記ユーザが判定対象日に帰宅するか否かを判定する判定手段と、
を備える日帰り判定システム。 - 前記判定手段は、前記アクセス情報に係る位置に応じて予め設定された当該位置でのユーザの推定滞在時間にも基づいて判定する請求項1に記載の日帰り判定システム。
- 前記アクセス情報取得手段は、前記ユーザが情報にアクセスした時刻を示すアクセス時刻情報も取得し、
前記判定手段は、前記アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス時刻情報にも基づいて判定する、請求項1又は2に記載の日帰り判定システム。 - 前記距離算出手段は、前記位置情報取得手段によって取得された位置情報に基づいて、距離の算出対象となる交通機関の位置を特定する請求項1〜3の何れか一項に記載の日帰り判定システム。
- 前記アクセス情報取得手段は、前記ユーザが検索に用いたキーワードも取得し、
前記判定手段は、前記アクセス情報取得手段によって取得されたキーワードにも基づいて判定する、請求項1〜4の何れか一項に記載の日帰り判定システム。 - 前記判定手段は、前記アクセス情報取得手段によって取得されたアクセス情報によって示されるアクセスが特定のアクセス先へのものか否かにも基づいて判定する請求項1〜5の何れか一項に記載の日帰り判定システム。
- 前記位置情報取得手段は、前記位置情報によって示される位置に前記ユーザがいた時刻を示す位置時刻情報も取得し、
前記判定手段は、前記位置情報取得手段によって取得された位置情報に基づいて前記ユーザの自宅からの距離を算出し、算出した距離及び前記位置情報取得手段によって取得された位置時刻情報にも基づいて判定する、請求項1〜6の何れか一項に記載の日帰り判定システム。 - 前記判定手段による判定に応じて、メッセージを出力するメッセージ出力手段を更に備える請求項1〜7の何れか一項に記載の日帰り判定システム。
Priority Applications (1)
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JP2015217501A JP2017091045A (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 日帰り判定システム |
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WO2021010290A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | 株式会社Nttドコモ | 検索装置 |
-
2015
- 2015-11-05 JP JP2015217501A patent/JP2017091045A/ja active Pending
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