JP2017090652A - ズームレンズ装置及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ装置及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮影映像の明るさに影響を与える範囲における画角変化に対する絞り補正制御において、オートアイリス指令に対しては、撮影映像の明るさを緩やかに変化させる事と、ズーミングによる撮影映像の明るさの変化を防ぐ事を両立する。【解決手段】 ズームレンズと、絞りと、ズーム位置の変化に応じてF値を一定とするように絞りの開口径を制御するズームレンズ装置において、指令元からのF値をF値指令値として決定する指令値決定手段と、F値指令値に対応する動作モードを決定するモード決定手段と、F値指令値及び前記動作モードに基づき、絞りの制御に使用するF値目標値を導出する目標値導出手段と、ズーム位置変化に起因するF値の変化を補正するための絞りの開口径の補正量を導出する補正量導出手段と、F値目標値と補正量に基づき、絞りの位置を決定する目標位置決定手段と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズ装置に関し、特に、画角変動に応じてF値を一定とするように開口絞り口径を変化させるように制御する絞り制御機能を有するズームレンズ装置およびそれを有する撮像装置に関するものである。
望遠側にズーミングした時に、入射瞳径(有効口径)が前玉レンズの直径を越えた場合に、入射光が前玉径で制限されるランピング現象が発生する。
このランピング現象が発生すると、画角変化により有効口径が変化するため、ズーミングにより撮影映像の明るさが変化してしまう現象が発生する。このズーミングによる撮影映像の輝度変化を防ぐために、望遠端にズーミングした時の有効口径(望遠端有効口径)を広角側でも越えないように、絞り補正(以後、画角絞り補正とも記載する)を絞り機構で行うレンズが特許文献1に開示されている。
また、画角絞り補正とは別に、ランピング現象による撮影映像の明るさの変化は許容し、ランピング現象発生時に、撮影映像の明るさに影響を与えない絞り位置(ランピング現象発生口径)まで絞り機構を駆動するランピング補正を行う事が知られている。このランピング補正は、有効口径外から入射する光に起因する撮影画質の劣化を防止して光学性能を向上させるために実施される。
一般に、テレビカメラに使われるレンズにおいて、カメラの自動光量調整(オートアイリス)時に、レンズへの絞り駆動指令(オートアイリス指令)に対しては、撮影画像の輝度が不安定に変化することを防止するため、応答性、静止精度が低くなるように、低いゲインで絞りの駆動を制御する。これは、オートアイリス時に、撮影映像の輝度を急激に変化させて映像に違和感を与えることを防ぐためである。但し、低いゲインのままでランピング補正を行うと、正確にランピング補正が行えない問題が発生する。この問題を解決するため、特許文献2には、ランピング補正時に、絞り駆動のゲインを高く設定するシステムが開示されている。
特開平5−53170号公報 特開平11−271835号公報
特許文献1で開示されたシステムにおいては、オートアイリス動作における画角絞り補正動作についての記載がない。画角絞り補正時において、広角側では、ランピング補正とは異なり、ランピング現象が発生する口径よりも絞り込んだ絞り位置で絞り駆動を行うこととなるため、画角絞り補正時の動作は、撮影映像の明るさに影響を与えることとなる。
特許文献2で開示されたシステムにおいては、撮影映像の明るさに影響を与えない範囲での絞り駆動動作を前提にしたシステムであるため、撮影映像の明るさに影響を与える範囲における画角絞り補正動作についての記載がない。
本発明のズームレンズ装置は、オートアイリス指令に対しては撮影映像の明るさを緩やかに変化させ、ズーミングによる撮影映像の輝度変化を防ぐことを両立することを可能とする。
本発明のズームレンズ装置は、ズームレンズと、絞りと、ズーム位置の変化に応じてF値を一定とするように前記絞りの開口径を制御する制御手段を有するズームレンズ装置であって、指令元からのF値をF値指令値として決定する指令値決定手段と、前記F値指令値に対応する動作モードを決定するモード決定手段と、前記F値指令値及び前記動作モードに基づき、前記絞りの制御に使用するF値目標値を導出する目標値導出手段と、ズーム位置変化に起因するF値の変化を補正するための前記絞りの開口径の補正量を導出する補正量導出手段と、前記F値目標値と前記補正量に基づき、前記絞りの位置を決定する目標位置決定手段と、を有することを特徴とする。
本発明のズームレンズ装置は、撮影映像の明るさに影響を与える領域で画角変化に対するF値変化を補償する絞り補正時において、オートアイリス指令に対し撮影映像の明るさを緩やかに変化させ、ズーミングによる撮影映像の輝度変化の抑制の両立を可能とする。
第一実施形態の構成ブロック図 絞り位置とズーム位置とF値と画角絞り補正量との関係を説明する図 最終F値指令値Fcfを決定するフローチャート図 F値指令動作モードを決定するフローチャート図 第一実施形態のF値目標値Fgを決定するフローチャート図 最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの関係を説明する図 絞り目標位置とズーム位置とF値と画角絞り補正量との関係を説明する図 第二実施形態の構成ブロック図 第二実施形態の効果を説明する図 第二実施形態のF値目標値Fgを決定するフローチャート図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1を用いて、本発明の第1の実施例に係るズームレンズ装置を説明する。
図1は、実施例1の構成ブロック図である。図1において、レンズユニット10は撮影に関する可動光学部材を制御するレンズユニットである。カメラ本体11は映像を撮影するカメラ本体である。カメラ本体11は、レンズユニット10のマウント101とマウント102を介して接続されている。マウント101、マウント102には、レンズユニット10とカメラ本体11との間で通信を行うための接点端子が備え付けられている。
絞り位置検出部103は、絞り機構105の絞り位置を検出する検出部である。絞り駆動部104は、絞り機構105の絞り位置を変化させるための駆動部であり、例えばステッピングモーターで構成される。絞り機構105は、カメラ本体11に入射する光の有効口径(開口径)を制限する。絞り開放位置検出部106は、絞り機構105が開放位置である事を検知するための検知部であり、例えば絞り機構105が開放位置の時にON/OFFが変化するように取り付けられた遮蔽板とフォトインタラプタで構成される。
ズーム位置検出部107はズームレンズ108の位置を検出する位置検出部であり、例えば位置検出用のポテンションメーターや、エンコーダで構成される。ズームレンズ108は、カメラ本体に入射する光の画角を変化させる。絞り制御部109は、絞り機構105の絞り目標位置Igを決定する。レンズ通信部110及びカメラ通信部111は、レンズユニット10とカメラ本体11との間で通信を行いため、マウント101、マウント102に備え付けられた接点端子を介して通信を行う。
撮像素子112は、撮影映像を撮像するため素子であり、例えばCCDである。カメラ制御部113は、カメラ本体11の制御を行う。ビューファインダ114は、カメラが撮影した映像を表示し、例えば液晶モニタである。ユーザ設定部115は、カメラ本体11の動作をユーザが設定するための設定部であり、例えば、液晶モニタとスイッチにより構成される。カメラ側絞り操作部材116は、カメラ側の手動操作により絞りを操作するための操作部材であり、例えばカメラ本体11に備え付けられたダイヤルスイッチである。
レンズ側絞り操作部材117は、レンズ側の手動操作により絞りを操作するための操作部材であり、例えばレンズユニット10に備え付けられた絞り操作用リングと絞り操作用リング位置を検知するためのポテンションメーターで構成される。F値指令値決定部118は、複数のF値指令元からのF値指令値の中から、最終的に採用する最終F値指令値Fcfを決定する。絞り指令切替部119は、最終F値指令値Fcfを決定するための切替部であり、例えばスライドスイッチで構成される。F値指令動作モード決定部120は、最終F値指令値FcfのF値指令動作モードを決定する。F値目標値決定部121(目標値導出手段)は、最終F値指令値FcfとF値指令動作モードを元に、F値目標値Fgを決定する。
絞り位置検出部103、絞り制御部109、レンズ通信部110、F値指令値決定部118、F値指令動作モード決定部120、F値目標値決定部121は、例えばレンズユニット10内のCPU内部に構成される。
カメラ通信部111、カメラ制御部113、ユーザ設定部115の制御処理部は、例えばカメラ本体11内のCPU内部に構成される。
次に、レンズユニット10の起動時の動作について説明する。
レンズユニット10に、カメラ本体11から電源が供給されると、レンズユニット10は、絞り機構の初期化動作を行う。レンズユニット10は、絞り機構の初期化動作により、以後の絞り位置を決定する事ができる。絞り機構の初期動作は、以下の通り実行される。
絞り位置検出部103は、絞り駆動部104に対して、絞り機構105を開放方向に駆動するように指示を行う。絞り駆動部104は、絞り位置検出部103の指示に従い、絞り機構105を開放方向に駆動する。絞り機構105が開放位置に到達したことが絞り開放位置検出部106で検知されると、開放位置に到達したタイミングが絞り位置検出部103に通知される。絞り位置検出部103は、開放位置到達が検出されると絞り駆動部104に対して駆動停止を指示する。以後、絞り駆動部104は、絞り機構105への絞り駆動量を、絞り位置検出部103に通知する。絞り位置検出部103は、開放位置の絞り位置Ipoを0として、Ipoと絞り駆動量Imvから、下記の式(1)の通り現在の絞り位置Ipを決定する。
Ip=Ipo+Imv (1)
次に、レンズユニット10は、カメラ本体11に、現在のF値Fpnを出力する。
現在のF値Fpnをカメラ本体11に出力する処理は以下の通り実行される。
まず、ズーム位置検出部107は、ズームレンズ108の位置を検出し、絞り制御部109に現在のズーム位置Zpを通知する。同様に絞り位置検出部103も検出した現在の絞り位置Ipを絞り制御部109に通知する。絞り制御部109は、ズーム位置Zpと絞り位置Ipから、現在のF値Fpnを導出する。現在のF値Fpnの導出方法については、後述する。導出した現在のF値Fpnは、レンズ通信部110に出力され、マウント101、マウント102に備え付けられた接点端子を介して、カメラ通信部111に出力される。以上により、レンズユニット10の初期動作が終了し、現在のF値Fpnがカメラ本体11に出力され、F値指令を受け付けられる状態となる。
次に絞り制御部109が、現在のF値Fpnを導出する方法について図2を用いて説明する。
図2の(a)は、特定のF値における、絞り機構105の絞り位置Ipとズームレンズ108のズーム位置Zpとの関係を示している。図中、縦軸が絞り位置Ipを示し、上方向が絞り込み側(Close)、下方向が開放側(Open)を示す。また、横軸がズーム位置Zpを示し、左方向が広角側(Wide)、右方向が望遠側(Tele)を示す。図2の(a)が示す通り、ズーム位置に応じて、同一のF値となる絞り位置Ipが変化していることがわかる。
図2の(b)は、特定のF値Fpnにおける絞り位置Ipとズーム位置Zpの関係を示している。縦軸と横軸は、図2の(a)と同じである。Fpnの曲線は、F値がFpnとなる絞り位置Ipとズーム位置Zpとの関係を示すグラフである。
Ipoは絞り位置Ipが開放端に位置する時の絞り位置Ipを示している。また、Ipn0は、ズーム位置Zpが広角端Zp0において、F値がFpnとなる絞り位置を示している。また、Ipnmはズーム位置Zpがある特定のZpmにおいて、Fpnとなる絞り位置を示している。Ipzmは、ある特定のズーム位置ZpmにおけるF値を維持するために必要な絞り位置Ipn0からの絞り位置変化量である画角絞り補正量を示す。ここで、IpzmはF値に依存せず、ズーム位置Zpにのみで決定される値となる。
従って、図2の(b)の関係により、IpnmとIpn0とIpzmの関係は、下記式(2)に示す通りとなる。
Ipn0=Ipnm+Ipzm (2)
ここでIpn0とF値との関係を、図2の(c)に示す。
図2の(c)は、縦軸が広角端における絞り位置Ipn0の値を示し、上方向が絞り込み側(Close)、下方向が開放側(Open)を示し、横軸がF値を示す。図2の(c)が示す通り、Ipn0とF値との関係は一意に決定され、絞り制御部109内部にF値変換テーブルデータとして保持されている。従って、Ipn0からF値Fpへの変換は、F値変換テーブルデータを用いた変換式Ip0toFにより下記式(3)の通りとなる。
Fp=Ip0toF(Ipn0) (3)
また、画角絞り補正量Ipzとズーム位置Zpとの関係を、図2の(d)に示す。
図2の(d)は、縦軸が画角絞り補正量Ipzの値を示す。横軸がズーム位置Zpを示し、左方向が広角側(Wide)、右方向が望遠側(Tele)を示す。画角絞り補正量Ipzとズーム位置Zpとの関係も一意に決定され、絞り制御部109内部に画角絞り補正テーブルデータとして保持されている。従って、ズーム位置Zpから画角絞り補正量Ipzへの変換は、画角絞り補正テーブルデータを用いた変換式ZtoIpzにより下記式(4)の通りとなる。
Ipz=ZtoIpz(Zp) (4)
従って、式(2)、(3)、(4)から、式(5)の通り、絞り位置Ipとズーム位置ZpからF値Fpを導出する事ができる。
Fp=Ip0toF{Ip+ZtoIpz(Zp)} (5)
以上により、現在の絞り位置Ipnと現在のズーム位置Zpnと式(5)により、現在のF値Fpnを導出する事ができる。
次にカメラ本体11からレンズユニット10に対してF値指令を行う場合について説明する。カメラ本体11からのF値指令の種類を示すカメラF値指令動作モードとしては、次の2つのモードがある。撮影映像の明るさが一定となるように絞りの開度を自動制御するオートアイリスモードと、カメラ側絞り操作部材116の手動操作に応じて絞りをマニュアルで動作させるリモートアイリスモードである。
まず、オートアイリスモード時のF値指令について説明する。
ズームレンズ108、絞り機構105を通過した光は、マウント101、マウント102を通過し、撮像素子112で光−電気変換が行われ、映像電気信号としてカメラ制御部113に出力される。カメラ制御部113は、映像電気信号を映像信号に変換し、ビューファインダ114に出力する。ビューファインダ114は、カメラ制御部113から出力された映像信号をビューファインダ上に表示する。
ユーザ設定部115にてカメラF値指令動作モードとして、オートアイリスモードが設定された場合、カメラ制御部113は、撮影映像の明るさを示す信号に基づき、撮影映像の明るさの変化を打ち消すようにオートアイリス指令値Fcaを導出する。導出されたオートアイリス指令値Fcaは、カメラF値指令値Fccとして、カメラ通信部111を介してレンズユニット10に出力される。更にカメラ制御部113は、カメラF値指令動作モードがオートアイリスモードであることを、カメラ通信部111を介してレンズユニット10に出力する。
以上により、カメラ本体11からレンズユニット10に対して、カメラF値指令値Fccとオートアイリスモードであることを示すカメラF値指令動作モード情報が出力される。
次に、リモートアイリスモード時のF値指令について説明する。
ユーザ設定部115にて、カメラF値指令動作モードとして、リモートアイリスモードが設定された場合、カメラ制御部113は、カメラ側絞り操作部材116の操作に応じて絞りの開口度を制御するためのリモートアイリス指令値Fcrを決定する。決定したリモートアイリス指令値Fcrは、カメラF値指令値Fccとして、カメラ通信部111を介してレンズユニット10に出力される。更に、カメラ制御部113は、カメラF値指令動作モードがリモートアイリスモードであることを示すモード情報を、カメラ通信部111を介してレンズユニット10に出力する。以上により、カメラ本体11からレンズユニット10に対して、カメラF値指令値Fccとリモートアイリスモードであることを示すカメラF値指令動作モード情報が出力される。
次にレンズユニット10にて、F値目標値Fgを決定する方法について説明する。
レンズユニット10は、F値目標値Fgとなるように、絞り機構105の有効口径を制御する。F値目標値Fgは、最終F値指令値FcfとF値指令動作モードにより決定される。
まず、最終F値指令値Fcfを決定する方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。
F値指令を行うF値指令元としては、カメラ本体11及びレンズ側絞り操作部材117が存在する。これら複数のF値指令元から、最終F値指令値Fcfを決定する。
図3は、F値指令値決定部118が、最終F値指令値Fcfを決定するフローチャートを示している。
S301で処理を開始し、S302に進む。
S302で、絞り指令切替部119で設定されている絞り指令切替状態を確認し、絞り指令切替状態がマニュアルになっている場合はS303に進む。絞り指令切替状態がオートになっている場合はS304に進む。ここで絞り指令切替状態は使用者により切替られ、使用者がレンズ側絞り操作部材117で絞り操作を行いたい場合はマニュアルに設定され、カメラからの絞り指令で操作したい場合はオートに設定される。
S303では、レンズ側絞り操作部材117からレンズF値指令値Fclを取得し、取得したレンズF値指令値Fclを最終F値指令値Fcfとして採用してS307に進む。
S304では、レンズ通信部110に対して、カメラ本体11からのカメラF値指令値Fccを受信しているかを確認し、受信していた場合はS305に進み、受信していない場合はS306に進む。
S305では、レンズ通信部110からカメラF値指令値Fccを取得し、取得したカメラF値指令値Fccを最終F値指令値Fcfとして採用して、S307に進む。
S306では、絞り制御部109から現在のF値Fpnを取得し、取得した現在のF値Fpnを最終F値指令値Fcfとして採用して、S307に進む。ここで現在のF値Fpnを最終F値指令値Fcfとして採用することにより、絞り値を変化させないことができる。
S307に進むと処理を終了する。
以後、S301からS307の処理を繰り返し実行する。
以上により、複数のF値指令元から、最終F値指令値Fcfを決定することができる。
次にレンズユニット10にて、F値指令動作モードを決定する方法について図4のフローチャートを用いて説明する。
F値指令動作モードは、最終F値指令値FcfのF値指令元がカメラF値指令値Fccであるか否かに基づいて、F値指令動作モード決定部120によって決定される。
図4は、F値指令動作モード決定部120が、F値指令動作モードを決定するフローチャートを示している。
S401で処理を開始し、S402に進む。
S402では、最終F値指令値FcfをカメラF値指令値Fccに基づいて決定したか否かの情報をF値指令値決定部118から取得し、最終F値指令値FcfがカメラF値指令値Fccより決定した場合はS403に進む。最終F値指令値FcfがレンズF値指令値Fclより決定した場合はS406に進む。
S403では、レンズ通信部110がカメラ本体11から受信したカメラF値指令動作モードを取得し、カメラF値指令動作モードがオートアイリスモードの場合はS404に進む。カメラF値指令動作モードがリモートアイリスモードの場合はS405に進む。
S404では、F値指令動作モードをオートアイリスモードとして決定し、S407に進む。
S405では、F値指令動作モードをリモートアイリスモードとして決定し、S407に進む。
S406では、F値指令動作モードを、レンズ側絞り操作部材117の手動操作に応じて絞りをマニュアルで動作させる、マニュアルアイリスモードとして決定し、S407に進む。
S407では、処理を終了する。
以後S401からS407の処理を繰り返し実行する。
以上により、最終F値指令値FcfのF値指令元から、F値指令値動作モードが、オートアイリスモード、リモートアイリスモード、マニュアルアイリスモードのいずれかに決定される。
次に、F値目標値Fgを決定する方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、F値目標値決定部121が、F値目標値Fgを決定するフローチャートを示している。
S501で処理を開始し、S502に進む。
S502では、F値指令動作モード決定部120によって決定されたF値指令動作モードを確認し、F値指令値動作モードがオートアイリスモードの場合はS503に進む。オートアイリスモード以外の時はS504に進む。
S503では、最終F値指令値Fcfに基づきF値指令値変換を行い、F値目標値Fgを決定し、S505に進む。F値指令値変換方法については後述する。
S504では、最終F値指令値FcfをF値目標値Fgとして決定し、S505に進む。
S505では、処理を終了する。
以後S501からS505の処理を繰り返し実行する。
次に、F値指令値変換方法について説明する。
オートアイリスモード時は、撮影映像の明るさが急激に変化し、映像に違和感を与えることを防ぐため、絞りの有効口径の動作が、最終F値指令値Fcfに対して、応答性又は静止精度が低くなるように、F値目標値Fgを変換する必要がある。具体的には、オートアイリスモード時には、最終F値指令値Fcf(F値指令値)の入力後から少なくとも所定の時間内は、最終F値指令値Fcf(F値指令値)とは異なるF値をF値目標値として設定する。
F値指令変換方法としては、以下に例示する(a)、(b)、(c)の方法等があり、(a)、(b)、(c)の何れか一つ以上の変換方法が実施される。
(a):最終F値指令値Fcfに対して、ローパスフィルター(LPF)をかけた値をF値目標値Fgとして決定する。
(b):最終F値指令値Fcfに対して、静止精度gを設定し、F値目標値Fgと最終F値指令値Fcfとの差が静止精度gより大きい場合に、最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの差が静止精度g内になるようにF値目標値Fgを決定する。
(c):最終F値指令値Fcfに対して、単位時間ΔTにおけるF値目標値Fgの最大変化量chを設定し、F値目標値Fgの単位時間ΔT当たりの変化量が、最大変化量chを超えないようにF値目標値Fgを決定する。
以下にF値指令変換方法(a)、(b)、(c)について説明する。
図6の(a)は、F値指令変換方法(a)を実施した時における最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの関係を示している。図6の(a)の縦軸はF値を示し、横軸は時間Tの経過を示す。グラフ中の点線は最終F値指令値Fcfの変化を示し、実線はF値目標値Fgの変化を示す。時間Ta1において、最終F値指令値FcfがFa1からFa2に変化するが、F値目標値Fgは、最終F値指令値Fcfに対してLPFをかけた後の値となるため、緩やかにFa2に向かって変化し、時間Ta2で最終F値指令値Fcfに一致する。
以上により、最終F値指令値Fcfに対してF値目標値Fgの応答性を低く設定する事ができる。
図6の(b)は、F値指令変換方法(b)を実施した時における最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの関係を示している。縦軸、横軸、点線、実線は、図6の(a)と同じである。
時間Tb1において、最終F値指令値FcfがFb1からFb2に変化するが、最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの差が、静止精度gを超えていない(第1の閾値以下である)ため、F値目標値Fgは変化しない。時間Tb2において、最終F値指令値FcfがFb2からFb3に変化すると、最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの差が、静止精度gを超えているため、Fb3に対して差分が静止精度gとなるFb4をF値目標値Fgに設定する。
以上により、最終F値指令値Fcfに対してF値目標値Fgの静止精度を低く設定する事ができる。
図6の(c)は、F値指令変換方法(c)を実施した時における最終F値指令値FcfとF値目標値Fgとの関係を示している。縦軸、横軸、点線、実線は、図6の(a)と同じである。
時間Tc1において、最終F値指令値FcfがFb1からFb2に変化する。この時、F値目標値Fgは、Tc1から単位時間ΔT経過後となる時間Tc2において、Fc1から最大変化量chを超えないFc2となるように設定される。更にTc2から単位時間ΔT経過後となる時間Tc3において、Fc2とFc3との差が最大変化量chを超えない場合は、Tc3において、F値目標値Fgは、Fc3となり、最終F値指令値Fcfと一致する。
すなわち、単位時間当たりのF値目標値Fgの変化量が第1の閾値より小さくなるように単位時間毎のF値目標値が設定される。以上により、最終F値指令値Fcfに対してF値目標値Fgの応答性を低く設定する事ができる。
ここでLPFの係数、静止精度g及び最大変化量chは、予め決められた値がF値目標値決定部121にて保持されている。また、LPFの係数及び静止精度g及び最大変化量chは、不図示の設定手段により、使用者が設定する方法でも良い。更にカメラ本体11からカメラ通信部111を介して送られてきたLPFの係数及び静止精度g及び最大変化量chの値を使用する方法でも良い。
以上のF値指令変換方法(a)、(b)、(c)を実施する事により、最終F値指令値Fcfから、応答性又は静止精度が低くなるようなF値目標値Fgに変換する事ができる。
次に絞り制御部109(補正量導出手段)が、F値目標値Fgと現在のズーム位置Zpから、絞り目標位置Igを決定する方法について説明する。
図7の(a)は、特定のF値目標値Fgnにおける絞り目標位置Ignとズーム位置Zpの関係を示している。ここで図2の(b)の特定のF値Fpnにおける絞り位置Ipとズーム位置Zpの関係と同じグラフとなる。図7の(a)は、縦軸が絞り目標位置Igを示し、上方向が絞り込み側(Close)、下方向が開放側(Open)を示す。また、横軸がズーム位置Zpを示し、左方向が広角側(Wide)、右方向が望遠側(Tele)を示す。Ign0は、ズーム位置Zpが広角端Zp0において、特定のF値目標値Fgnとなる絞り目標位置を示している。また、Ignmはズーム位置Zpがある特定のZpmにおいて、F値目標値Fgnとなる絞り目標位置を示している。Ipzmは、広角端からある特定のズーム位置Zpmまでズーミングした場合において、F値目標値Fgnを維持するために必要な広角端の絞り位置からの変化量である画角絞り補正量を示す。従って、図7の(a)の関係により、IgnmとIgn0とIpzmの関係は、下記式(6)に示す通りとなる。
Ignm=Ign0−Ipzm (6)
ここでIgn0とF値との関係を、図7の(b)に示す。ここで、図7の(b)のグラフは、図2の(c)のIpn0とF値との関係と同じグラフとなる。図7の(b)は、縦軸が広角端における絞り目標位置Ig0の値を示し、上方向が絞り込み側(Close)、下方向が開放側(Open)を示し、横軸がF値を示す。図7の(b)が示す通り、Ig0とF値との関係は一意に決定され、絞り制御部109内部にF値変換テーブルデータとして保持されている。従って、F値目標値FgからIg0への変換は、F値変換テーブルデータを用いた変換式FtoIg0により下記式(7)の通りとなる。
Ig0=FtoIg0(Fg) (7)
従って、式(4)、(6)、(7)より、式(8)の通り、F値目標値Fgとズーム位置Zpから絞り目標位置Igを導出する事ができる。
Ig=FtoIg0(Fg)−ZtoIpz(Zp) (8)
以上により、絞り制御部109(補正量導出手段、目標位置決定手段)で決定された絞り目標位置Igは、絞り駆動部104に出力され、絞り駆動部104にて、絞り機構105の絞り位置Ipが、絞り目標位置Igと一致するように制御される。
ここで、絞り駆動部104が行う絞り機構105の駆動は、応答性、静止精度が高くなるように制御されるため、画角絞り補正量Ipzに対しては、高い応答性、静止精度で補正が行われる。従って、ズーム位置Zpの変化における有効口径変化を抑えることができる。
一方、オートアイリスモード時における、絞り駆動部104が行う絞り機構105の駆動においては、F値指令値変換により、最終F値指令値Fcfに対する応答性又は静止精度が低くなる。従って、最終F値指令値Fcfが急激に変化したとしても、絞り機構が急激に駆動されることはなく、撮影映像の明るさが急激に変化し、映像に違和感を与える事を防ぐことができる。
以上により、オートアイリス指令に対しては、撮影映像の明るさを緩やかに変化させることと、ズーミングによる撮影映像の明るさの変化を防ぐ事を両立することができる。
次に、図8を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。
実施例2では、画角絞り補正に遅れが発生した場合における、オートアイリス誤動作に対応した処理ついて説明する。
図8は本実施例の構成ブロック図であり、図1と同様の構成のものは同符号を付す。図8において、第二のF値目標値決定部801のみ、図1と構成が異なる。図1からの差異の詳細については後述する。
F値指令値決定部118が、最終的な最終F値指令値Fcfを決定し、F値指令動作モード決定部120が、F値指令動作モードを決定するまでは、実施例1と同じである。
次に第二のF値目標値決定部801が、F値目標値Fgを決定する方法について、図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。
図9の(a)は、実施例1の場合において、画角絞り補正に遅れが発生した場合における、オートアイリス指令時の誤作動の様子を示している。
図9の(a)は、時間Tに対する、ズーム位置Zp、有効口径P、画角絞り補正量Ipz、カメラF値指令値Fcc、F値目標値Fgの変化をグラフで示している。ここで、カメラF値指令値Fccのグラフはレンズユニット10がカメラF値指令値Fccを受信した時の値を示し、ここでは、カメラF値指令値Fccがカメラ本体11からレンズユニット10に送られるまでΔT×2の時間を要する場合について説明する。全てのグラフの横軸方向は、時間Tの経過を示し、T1からT6まで時間は、単位時間ΔT間隔の時間を示している。
ズーム位置Zpのグラフにおいては、縦軸の上側がTele側に対応し、下側がWide側に対応する。有効口径P、画角絞り補正量Ipz、カメラF値指令値Fcc、F値目標位置Fgのグラフにおいては、縦軸の上側が絞りのClose側に対応し、下側がOpen側に対応する。
次に時間経過に従い、各値がどのように変化するのかを、図9の(a)を用いて説明する。
時間T1において、ズーム位置ZpはZp1、有効口径PはP1、画角絞り補正量IpzはIpz1、カメラF値指令値FccはFcc1、F値目標値FgはFg1である。時間T2において、ズーム位置Zpがズームレンズ操作により、Zp1からZp2に変化すると、レンズユニット10は、ズーム位置変化における有効口径変化を補正するために、画角絞り補正量IpzをIpz1からIpz2に変化させる。ここで、画角絞り補正量Ipzによる絞り位置Ipの変化は直ぐには反映されないため、有効口径PもP1からP2の値に変化する。カメラ本体11は、有効口径PがP1からP2に変化すると、撮影映像が明るくなるため、撮影映像の明るさを一定に維持するように、カメラF値指令値FccをFcc2に変化させる。但しカメラF値指令値Fccがレンズユニット10で受信するには、ΔT×2の時間を要するため、カメラF値指令値Fccの変化は時間T4の時に発生する。時間T3において、画角絞り補正量Ipzの変化により絞り位置Ipが変化し、有効口径PがP1に復帰する。この時、カメラ本体11は、有効口径PがP1に復帰したため、カメラF値指令値Fccを元のFcc1の値に戻す。但しカメラF値指令値Fccがレンズユニット10で受信されるのは、ΔT×2の時間を要するため、カメラF値指令値Fccの変化は時間T5の時に発生する。
時間T4において、時間T2で発生したカメラF値指令値Fccの変化がレンズユニット10で受信され、Fcc1からFcc2に変化する。カメラF値指令値Fccの変化により、F値目標値FgもFg1からFg2に変化する。
時間T5において、F値目標値Fgの変化により絞り位置Ipが変化し、有効口径PがP1からP3に変化する。更に時間T3で発生したカメラF値指令値Fccの変化がレンズユニット10で受信され、Fcc2からFcc1に変化する。カメラF値指令値Fccの変化により、F値目標値FgもFg2からFg1に変化する。
時間T6において、F値目標値Fgの変化により絞り位置Ipが変化し、有効口径PがP3からP1に復帰する。
以上の動作により、ズーム位置Zpの変化により時間T2で発生した有効口径Pの変化が、不要なカメラF値指令値Fccの変化を発生させ、時間T4からT5の間で有効口径Pが意図せずP3となってしまう不具合が発生する。
次の図9の(b)を用いて、図9の(a)で発生した不具合の対応を行った時の様子について説明する。
図9の(b)は、グラフの項目、縦軸方向、横軸方向は図9の(a)と同じである。
また時間T1からT3までの動作についても同じである。
時間T4において、時間T2で発生したカメラF値指令値Fccの変化がレンズユニット10で受信され、Fcc1からFcc2に変化する。
ここで、図9の(a)で発生した不具合を解消するため、画角変化が発生した時間T1から不感時間Δtの時間が経過するまでは、F値目標値Fgを変化させない処置を行う。
従って、F値目標値FgはFg1を維持し、絞り位置Ip及び有効口径Pも変化しない事となる。
時間T5において、時間T3で発生したカメラF値指令値Fccの変化がレンズユニット10で受信され、Fcc2からFcc1に変化する。
但し、画角変化が発生した時間T1から不感時間Δtの時間が経過するまでは、F値目標値Fgを変化させない処置を行うため、F値目標値Fgは変化しない。
以上により、カメラからの不要なカメラF値指令値Fccにより有効口径が変化してしまう図9の(a)にて説明した不具合を解消する事ができる。
次に図10を用いて、画角絞り補正に遅れが発生した場合における、オートアイリス誤動作に対応した図9の(b)の処理方法ついて説明する。
図10に、第二のF値目標値決定部801が、実施例2におけるF値目標値Fgを決定するフローチャートを示す。
S1001で処理を開始し、S1002に進む。
S1002に進むと、F値指令動作モード決定部120に対して、F値指令動作モードを確認し、F値指令値動作モードがオートアイリスモードの場合は、S1003に進む。オートアイリスモード以外の時は、S1010に進む。
S1003に進むと、以前のF値指令動作モードがオートアイリスモード以外か否かを判断し、初めてオートアイリスモードとなった場合にはS1004に進む。前回もオートアイリスモードにてF値目標値Fgの決定処理を行った場合は、S1005に進む。
S1004に進むと、画角変化時間Tchの値を初期化し、S1005に進む。ここで、画角変化時間Tchは、ズーム位置Zpの変化をレンズユニット10が検知した時間を記録する値であり、初期値は、ズーム位置Zpの変化時に記録する値とは別の値が設定される。
S1005に進むと、絞り制御部109に対して、ズーム位置Zpの変化が発生したか否かを確認する。ズーム位置Zpが変化していれば、S1006に遷移し、変化していなければ、S1007に進む。
S1006に進むと、現在時刻を画角変化時間Tchに記録し、S1007に進む。
S1007に進むと、画角変化時間Tchが初期値でありズーム位置Zp変化が発生していなければ、S1009に進む。また画角変化時間Tchから現在時間が不感時間Δt以上経過していれば、S1009に進む。画角変化時間Tchから現在時間が不感時間Δt以上経過していなければ、S1008に進む。
S1008に進むと、前回決定したF値目標値FgをF値目標値Fgとして決定し、S1010に進む。
S1009に進むと、最終F値指令値Fcfを元にF値指令値変換を行い、F値目標値Fgを決定し、S1011に進む。F値指令値変換の方法は、実施例1と同じである。
S1010に進むと、最終F値指令値FcfをF値目標値Fgとして決定し、S1011に進む。
S1011に進むと、処理を終了する。
以後S1001からS1011の処理を繰り返し実行する。
ここで不感時間Δtは、予め決められた値が第二のF値目標値決定部801にて保持されている。また、不感時間Δtは、不図示の設定手段により、使用者が設定する方法でも良い。更にカメラ本体11からカメラ通信部111を介して送られてきた不感時間Δtの値を使用する方法でも良い。
以下、F値目標値Fgを決定した後の処理は実施例1と同じとなる。
以上により本発明によれば、画角絞り補正に遅れが発生し、カメラ本体11から不要なオートアイリス指令が発生したとしても、絞り位置Ipを変化させないため、意図せず有効口径が変化してしまう事を防ぐ事ができる。
109 絞り制御部(補正量導出手段、目標位置決定手段)
118 F値指令値決定部(指令値決定手段)
120 F値指令動作モード決定部(モード決定手段)
121 F値目標値決定部(目標値導出手段)

Claims (10)

  1. ズームレンズと、絞りと、ズーム位置の変化に応じてF値を一定とするように前記絞りの開口径を制御する制御手段を有するズームレンズ装置において、
    指令元からのF値をF値指令値として決定する指令値決定手段と、
    前記F値指令値に対応する動作モードを決定するモード決定手段と、
    前記F値指令値及び前記動作モードに基づき、前記絞りの制御に使用するF値目標値を導出する目標値導出手段と、
    ズーム位置変化に起因するF値の変化を補正するための前記絞りの開口径の補正量を導出する補正量導出手段と、
    前記F値目標値と前記補正量に基づき、前記絞りの位置を決定する目標位置決定手段と、
    を有することを特徴とするズームレンズ装置。
  2. 前記目標値導出手段は、前記動作モードが、撮影映像の明るさを一定とするように前記絞りの開口径を自動制御するオートアイリスモードである場合において、前記F値指令値の入力後から少なくとも所定の時間内は、前記F値指令値とは異なるF値を前記F値目標値として設定することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ装置。
  3. 前記目標値導出手段は、前記オートアイリスモード時において、前記F値目標値の単位時間当たりの変化量が第1の閾値より小さくなるように前記F値目標値を決定することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ装置。
  4. 前記目標値導出手段は、前記オートアイリスモード時において、現在のF値と前記F値指令値との差が、第2の閾値以下の場合は、前記現在のF値を前記F値目標値として決定することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ装置。
  5. 前記目標値導出手段は、前記オートアイリスモード時において、前記F値指令値をローパスフィルタにかけて前記F値目標値を取得することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ装置。
  6. 前記目標値導出手段は、前記動作モードが、撮影映像の明るさを一定とするように前記絞りの開口径を自動制御するオートアイリスモード時において、前記ズーム位置が変化してから所定の時間内は、前記F値目標値を変化させないことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ装置と、撮像素子を有するカメラ装置と、を有する撮像装置。
  8. 前記複数の指令元は、前記カメラ装置で撮影された撮影映像の明るさを一定とするように前記絞りの開口径を自動制御する制御手段を含むことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の指令元は、前記絞りをマニュアルで操作する前記ズームレンズ装置に備えられた操作部材を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 前記複数の指令元は、前記絞りをマニュアルで操作する前記カメラ装置に備えられた操作部材を含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
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