JP2017090637A - 加飾部材 - Google Patents

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敦子 千吉良
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敦子 千吉良
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Shuji Kawaguchi
修司 川口
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Abstract

【課題】表示装置の前面側に配置されて用いられる際に、非表示領域に入射する外光に対しても、その反射を抑制することができ、さらに、表示領域と非表示領域の境界近傍に光学的な斑(むら)が生じることを抑止しつつ、全体の厚みを薄くすることが可能な、加飾部材を提供する。【解決手段】加飾部材10は、直線偏光層12、1層以上の位相差層13、1層以上の加飾層14を有し、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14を、この順で積層し、直線偏光層12と位相差層13が円偏光層として機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の前面側に配置されて用いられ、加飾層を有する加飾部材に関するものである。
一般に、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、有機EL表示装置、電子ペーパー等の表示装置の前面側(表示光の出射側、観察者側)には、表示装置の保護のための部材が設けられている。このような部材には、表示装置の表示領域の外周部に配置された配線やコネクタ等を隠蔽して、外観を損ねないようにする加飾層を有する加飾部材が好適に用いられている。加飾層としては遮光性を確保するために、通常、黒色を呈するものが用いられている(例えば、特許文献1)。
また、上記のような表示装置において表示を見易くする手法として、表示領域に入射する外光の反射を抑制するために、直線偏光板と位相差層を積層した円偏光板を設けることが提案されている(例えば、特許文献2)。
また、スマートフォン等のタッチパネル機能を備えた携帯電話は、通話時に携帯電話を耳にあてがったときに、タッチパネルの誤作動を防ぐために、または、表示パネルの表示を消して電池寿命を長くするために、人肌の接近を感知する人感センサを備えている。この人感センサとしては、赤外線センサが使用されており、加飾層の一部に赤外線を透過する窓が設けられている(例えば、特許文献3)。
特開2014−52775号公報 特開平8−321381号公報 特許第5392641号公報
表示装置の前面側(表示光の出射側、観察者側)に、上記のような加飾層と、円偏光板として機能する層を備えた構成として、加飾層を設けた透明基材と、直線偏光板として機能する直線偏光層と位相差層を積層したものを、中間層を介して貼り合わせたものがある。
例えば、図6に示すように、所定の部分に加飾層104を設けた透明基材101と、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層を、中間層105を介して貼り合わせた加飾部材100がある。中間層105は、例えば、感圧接着剤や平坦化層である。
ここで、図6は、従来の加飾部材の一例について示す図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)のB−B線における概略断面図である。図中、P2は、加飾部材100が表示装置に配置された際の表示領域を示し、Q2は加飾層104で隠蔽される非表示領域を示す。
なお、図6(b)においては、加飾部材100の下側(図中Z方向の逆側)に表示装置の表示パネルが配置され、加飾部材100の下側から上側(図中のZ方向)に向かって、表示光が出射するものとする。
しかしながら、図6に示すような従来の加飾部材100では、直線偏光層102と位相差層103によって、表示領域P2においては外光の反射を抑制することができても、非表示領域Q2においては外光の反射が生じてしまうという問題があった。
図7は、従来の加飾部材の課題について示す図である。
図7に示すように、表示領域P2に入射し、表示パネル(図示せず)等で反射する外光L3に対しては、その光路に存在する、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層によって、その反射光が透明基材101から出射することを抑制できる。
しかしながら、非表示領域Q2に入射し、加飾層104の表面で反射する外光L4に対しては、その光路に、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層が存在しないため、その反射光が透明基材101から出射することを抑制できない。
また、表示装置、特に、スマートフォンやタブレットPC(パーソナルコンピュータ)等の携帯端末に備えられる表示装置においては、その厚みを薄くすることが強く求められているが、上記の加飾部材100のように、加飾層104を設けた透明基材101と、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層を、中間層105を介して貼り合わせた構成では、中間層105を含めて、全体の厚みが厚くなってしまうという問題があった。
一方、全体の厚みを薄くするために、中間層105の厚みを薄くすると、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層の歪みにより、表示領域P2と非表示領域Q2の境界近傍に生じる光学的な斑(むら)が顕著になってしまうという問題があった。
より詳しくは、例えば図7に示すように、中間層105の厚みを薄くすると、加飾層104が有する厚み(段さ)のために、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層は、加飾層104のエッジ部分の近傍(すなわち、表示領域P2と非表示領域Q2の境界近傍)で平坦ではなくなり、歪みを生じることになる。
そして、この歪みを生じた部分(図中D2で示す部分)の直線偏光層102及び位相差層103の垂直方向の厚みは、それらの平坦な部分の垂直方向の厚みとは相違することになる。
それゆえ、この歪みを生じた部分(D2)においては、設計通りの円偏光機能を発揮できず、この部分を通る反射光が透明基材101から出射して、光学的な斑(むら)を引き起こすことになる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表示装置の前面側に配置されて用いられる際に、非表示領域に入射する外光に対しても、その反射を抑制することができ、さらに、表示領域と非表示領域の境界近傍に光学的な斑(むら)が生じることを抑止しつつ、全体の厚みを薄くすることが可能な、加飾部材を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、直線偏光層、1層以上の位相差層、1層以上の加飾層、を有する加飾部材であって、前記直線偏光層、前記位相差層、前記加飾層が、この順で積層されており、前記直線偏光層と前記位相差層が円偏光層として機能することを特徴とする加飾部材である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記直線偏光層が、0.5μm以上100μm以下の透明基材の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加飾部材である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記透明基材が、イミド構造を有するポリマーを含有する透明フィルムであることを特徴とする請求項2に記載の加飾部材である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記直線偏光層と前記位相差層の間に、感光性接着剤から構成される接着層を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加飾部材である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記加飾層が、可視光を遮蔽し赤外光を透過する赤外光透過層と、可視光及び赤外光を遮蔽する遮光層を積層した構成を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の加飾部材である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記加飾層が、黒色顔料を含有した0.2μm以上3μm以下の黒加飾層を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の加飾部材である。
本発明によれば、表示装置の前面側に配置されて用いられる際に、非表示領域に入射する外光に対しても、その反射を抑制することができ、さらに、表示領域と非表示領域の境界近傍に生じる光学的な斑(むら)を抑止しつつ、全体の厚みを薄くすることが可能な、加飾部材を提供することができる。
本発明に係る加飾部材の第1の実施形態の一例について示す図 本発明に係る加飾部材の効果について示す図 本発明に係る加飾部材の第2の実施形態の一例について示す図 本発明に係る加飾部材の第3の実施形態の一例について示す図 本発明に係る加飾部材の製造方法の一例について示す図 従来の加飾部材の一例について示す図 従来の加飾部材の課題について示す図
<加飾部材>
(第1の実施形態)
まず、本発明に係る加飾部材の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る加飾部材の第1の実施形態の一例について示す図である。ここで、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)のA−A線における概略断面図である。
まず、図1に示す加飾部材10の平面構成について説明する。
図1(a)に示すように、加飾部材10は、表示領域P1を有し、表示領域P1の外周部に、可視光を遮蔽する非表示領域Q1を有している。
表示領域P1は、加飾部材10を表示装置に配置した際に、加飾部材10を透して、表示装置が表示する内容を表示できる領域である。
一方、非表示領域Q1は、加飾部材10を表示装置に配置した際に、表示領域P1の外周部に配置された配線やコネクタ等を隠蔽して、外観を損ねないようにする為の領域である。また、非表示領域Q1は、それが表現する色や模様、適宜設けるロゴやマークなどの可視情報によって加飾部にもなる領域である。なお、図示はしないが、非表示領域Q1には、赤外線を透過する領域が設けられていてもよい。
次に、加飾部材10の断面構成について説明する。
図1(b)に示すように、加飾部材10は、上側(図中Z方向)から下側に向かって、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14が、この順で積層されており、加飾層14によって、非表示領域Q1が構成されている。
なお、加飾部材10を表示装置に配置した際には、加飾層14の下側に表示装置の表示パネル等が配置され、加飾層14の下側から透明基材11の上側に向かって、表示装置の表示光が出射する。換言すれば、透明基材11の側が、観察者側になる。
ここで、透明基材11は、表示パネルからの表示光(可視光)や、赤外線センサからの赤外光を透過し、その上(図中においては下側)に、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14を積層するための基材となるものである。
また、直線偏光層12と位相差層13は、積層されることで円偏光層としての機能を発揮するものである。
なお、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14の各層間には、接着層等、他の層が設けられていても良い。また、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14の各層は、2層以上の層から構成される多層構造を有するものであっても良い。
図1(b)に示すように、加飾部材10においては、加飾層14の上側(観察者側)に、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層が存在する。それゆえ、加飾部材10を表示装置に配置した際には、表示領域P1のみならず、非表示領域Q2においても、外光の反射を抑制することができる。
図2は、本発明に係る加飾部材の効果について示す図である。
例えば、図2に示すように、加飾部材10の表示領域P1に入射し、表示パネル(図示せず)等で反射する外光L1に対しては、その光路に存在する、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層によって、その反射光が透明基材11から出射することを抑制できる。
また、上記のように、加飾部材10においては、加飾層14の上側(観察者側)に、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層が存在するため、加飾部材10の非表示領域Q2に入射し、加飾層14の表面で反射する外光L2に対しても、外光L1と同様に、その反射光が透明基材11から出射することを抑制できる。
加飾部材10において、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層によって、反射が抑制できる理由について、以下説明する。
直線偏光層12の偏向軸と位相差層13の光軸がなす角を±45°傾けて積層することにより、この直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層を通る光は、右巻きまたは左巻きの円偏向を有する光になる。
ここで、円偏向を有する光は、反射することにより、その円偏向の向きが変わる。具体的には、右円偏向の光は反射することにより左円偏向の光となり、左円偏向の光は反射することにより右円偏向の光となる。
すなわち、図2に示すように、加飾部材10の外部から入射した外光L1、L2は、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層を通ることで右巻きまたは左巻きの円偏向を有する光となり、その後、表示装置の表示パネル(図示せず)や加飾層14の表面で反射して、入射した際とは反対方向の円偏向を有する光になって、再び直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層に入射することになる。
しかしながら、これらの反射光は、上記のように、入射した際とは反対方向の円偏向を有する光になっているため、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層を通ることができない。
それゆえ、加飾部材10においては、表示領域P1に入射する外光L1のみならず、非表示領域Q2に入射し、加飾層14の表面で反射する外光L2に対しても、その反射光が透明基材11から出射することを抑制できる。
また、図7に示した加飾部材100のように、加飾層104を設けた透明基材101と、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層を、中間層105を介して貼り合わせた従来の構成では、中間層105を含めて、全体の厚みが厚くなってしまうという問題があったが、図2に示すように、加飾部材10においては、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14が、この順で積層されており、中間層105が不要なため、全体の厚みを薄くすることができる。
また、図7に示した加飾部材100のように、従来の構成においては、全体の厚みを薄くするために、中間層105の厚みを薄くすると、直線偏光層102と位相差層103から構成される円偏光層の歪みにより、表示領域P2と非表示領域Q2の境界近傍に生じる光学的な斑(むら)が顕著になってしまうという問題があったが、図2に示すように、加飾部材10においては、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層に歪みは生じないことから、表示領域P1と非表示領域Q1の境界近傍に、光学的な斑(むら)が生じることを抑止できる。
より詳しくは、例えば図2に示すように、加飾部材10においては、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層が、加飾層14よりも上側(観察者側)に配置されており、直線偏光層12の上側には透明基材11が配置されている。
それゆえ、直線偏光層12は、透明基材11に沿って平坦な形態となり、加飾層14が有する厚み(段さ)の影響を受けることはない。同様に、位相差層13も、直線偏光層12および透明基材11に沿って平坦な形態となり、加飾層14が有する厚み(段さ)の影響を受けることはない。
それゆえ、加飾部材10においては、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層が、加飾層14のエッジ部分の近傍(すなわち、表示領域P1と非表示領域Q1の境界近傍)の部分(図中D1で示す部分)で歪みを生じることはなく、表示領域P1と非表示領域Q1の境界近傍において、光学的な斑(むら)が生じることも抑止できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る加飾部材の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明に係る加飾部材の第2の実施形態の一例について示す概略断面図である。
図3に示すように、加飾部材20は、上側(図中Z方向)から下側に向かって、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14が、この順で積層されており、透明基材11と直線偏光層12の間には、感光性接着剤から構成される接着層21を有しており、直線偏光層12と位相差層13の間に、感光性接着剤から構成される接着層22を有している。
すなわち、加飾部材20は、図1に示す加飾部材10の透明基材11と直線偏光層12の間に、感光性接着剤から構成される接着層21を有しており、直線偏光層12と位相差層13の間に、感光性接着剤から構成される接着層22を有しているものである。
上記のように、本発明においては、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14の各層間には、接着層等、他の層が設けられていても良い。
しかしながら、用いる接着層の厚みが厚いものである場合、加飾部材の全体の厚みが厚くなってしまう。
そこで、本実施形態においては、接着層として、感光性接着剤から構成される接着層を用いる。
例えば、接着層として感圧接着剤を用いる場合、その厚みは、30μm程度であるため、加飾部材20の全体の厚みも厚くなってしまうが、感光性接着剤から構成される接着層であれば、その厚みを、例えば0.5μm程度にできるため、加飾部材20の全体の厚みも薄くすることができる。
なお、図3に示す加飾部材20においては、全体の厚みがより薄くなる好ましい形態として、透明基材11と直線偏光層12の間、および、直線偏光層12と位相差層13の間の両方に、感光性接着剤から構成される接着層を有する形態を例示したが、本実施形態においては、これに限定されず、透明基材11と直線偏光層12の間のみ、若しくは、直線偏光層12と位相差層13の間にのみ、感光性接着剤から構成される接着層を有する形態であっても良い。
このような形態であっても、透明基材11と直線偏光層12の間の接着層、および、直線偏光層12と位相差層13の間の接着層の両方に、感圧接着剤を用いる場合よりも、加飾部材20の全体の厚みを薄くすることができるからである。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る加飾部材の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る加飾部材の第3の実施形態の一例について示す概略断面図である。
図4に示すように、加飾部材30は、上側(図中Z方向)から下側に向かって、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14が、この順で積層されており、透明基材11と直線偏光層12の間には、感光性接着剤から構成される接着層21を有しており、直線偏光層12と位相差層13の間に、感光性接着剤から構成される接着層22を有している。
そして、加飾層14は、上側(図中Z方向)から下側に向かって、赤外光透過層31、遮光層32が、この順で積層された構成を有している。さらに、遮光層32には赤外光透過窓33が設けられている。
すなわち、加飾部材30は、図3に示す加飾部材20における加飾層14が、赤外光透過層31と遮光層32を積層した構成の多層構造になっており、さらに、遮光層32に赤外光透過窓33が設けられているものである。
上記のように、本発明においては、透明基材11、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14の各層は、2層以上の層から構成される多層構造を有するものであっても良い。
例えば、図4に示す加飾部材30のように、加飾層14は、赤外光透過層31と遮光層32を積層した構成を有していても良い。
ここで、赤外光透過層31は、可視光を遮蔽し赤外光を透過する機能を有するものであり、遮光層32は、可視光及び赤外光を遮蔽する機能を有するものである。
このような形態とすることで、赤外光透過窓33において赤外線を通すことができ、赤外線センサを用いて人肌の接近を感知することができるからである。
なお、加飾部材30は、加飾層14の上側に、直線偏光層12と位相差層13から構成される円偏光層を有しているが、これは、可視光領域(波長380nm〜780nm)の所定範囲の波長の光に対して反射を防止するように設計されているため、赤外光(波長800nm〜1300nm)に対しては、反射防止の作用を奏しない。
それゆえ、加飾部材30を用いた携帯電話等において、従来通り、赤外線センサを用いて人肌の接近を感知することができる。
また、赤外光透過層31は、遮光層32の上側、すなわち、加飾部材30が表示装置に配置された際の観察者側に、遮光層32の非形成部である赤外光透過窓33の部分も含めた領域に積層されているため、非表示領域Q1の外観色を、赤外光透過窓33の部分も含めて一様な色にできるので、赤外光透過窓33を違和感のないデザインで設けることができる。
次に、本発明に係る加飾部材を構成する各層について説明する。
(透明基材)
透明基材11は、表示パネルからの表示光(可視光)や、赤外線センサからの赤外光を透過し、その上に、直線偏光層12、位相差層13、加飾層14を積層するための基材となるものである。また、表示パネルの表面を保護するものである。
上記のような特性を有する物であれば、従来から表示装置用の加飾部材の透明基材として用いられているものを、適用することができる。その材料としては、フレキシブルなもの、すなわち、屈曲性を有するものが好ましいが、剛性を有するものであっても良い。
透明基材11を構成する材料として、例えば、公知の高分子材料を用いることができる。公知の高分子材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリエステル(TPEE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(PMMA)エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)などがあげられる。
中でも、透明基材11は、イミド構造を有するポリマーを含有する透明フィルムであることが好ましい。イミド構造を有するポリマーとしては、ポリイミド(PI)を挙げることができる。
透明基材11の厚みは、薄膜化や透明性、さらに屈曲性の点から、0.5μm以上100μm以下であることが好ましい。
(直線偏光層)
直線偏光層12は、位相差層13と積層されることで円偏光層として機能するものであり、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材にヨウ素化合物分子を吸着配向させて作製される。
(位相差層)
位相差層13は、直線偏光層12と積層されることで円偏光層として機能するものであり、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層、Cプレートなどが挙げられる。
(加飾層)
加飾層14は、少なくとも可視光を遮蔽すればよく、非表示領域Q1の可視光に対する必要な遮光性を遮光層のみ、または赤外光透過層と遮光層を積層することによって実現できれば良い。本発明においては、遮光性と薄膜化の点から、加飾層14が、黒色顔料を含有した0.2μm以上3μm以下の黒加飾層を含むものであることが、好ましい。
(赤外光透過層)
赤外光透過層31は、可視光を遮蔽し赤外光を透過する機能を有するものであり、互いに色が異なる有彩色の着色顔料の複数種類、例えば、赤色、緑色、青色をバインダ樹脂中に分散させたものを用いることで、黒色などの暗色を表現した層として形成することができる。赤外光透過層31の形成方法は特に限定されず、フォトリソグラフィ法であれば感光性樹脂組成物を用いればよく、印刷法であれば熱硬化性樹脂組成物を用いればよい。
(遮光層)
遮光層32は、可視光及び赤外光を遮蔽する機能を有するものであり、黒色顔料を含む層からなり、例えばカーボンブラック、チタンブラックを顔料としてバインダ樹脂中に分散させたものを用いることができる。
遮光層32の形成方法は特に限定されず、フォトリソグラフィ法であれば感光性樹脂組成物を用いればよく、印刷法であれば熱硬化性樹脂組成物を用いればよい。
カーボンブラックやチタンブラックを顔料として分散させたものは、膜厚を比較的薄くしても遮光性に優れるため、所望の光学濃度(通常4.0以上)を確保できる膜厚として、1.0um〜3.0um程度で設定することができる。
(接着層)
接着層21、22は、感光性接着剤を使用することで膜厚を薄くすることができ、たとえば、不飽和二重結合を含む多官能モノマーと光開始剤が含まれる感光性接着剤が挙げられる。通常、用いる光は紫外線(紫外光)である。
<加飾部材の製造方法>
次に、本発明に係る加飾部材の製造方法について説明する。
図5は、本発明に係る加飾部材の製造方法の一例について示す概略工程図である。
ここで、図5においては、図4に示す加飾部材30の製造方法について説明する。なお、便宜上、図5においては、図4に示す加飾部材30とは上下の向きを逆にして説明している。
図5(a)に示すように、まず、透明基材11を準備し、その上に接着層21を塗工し、接着層21を介して透明基材11の上に直線偏光層12を貼り合わせる(図5(b))。
接着層21に、紫外線感光型の感光性接着剤を用いる場合、直線偏光層12を貼り合せた後に、紫外線を照射して、透明基材11と直線偏光層12を接着する。
次に、直線偏光層12の上に接着層22を塗工し、接着層22を介して直線偏光層12の上に位相差層13を貼り合わせる(図5(c))。
接着層22に、紫外線感光型の感光性接着剤を用いる場合、位相差層13を貼り合せた後に、紫外線を照射して、直線偏光層12と位相差層13を接着する。
次に、位相差層13の上に赤外光透過層31を形成する(図5(d))。
例えば、赤外光透過層31を、フォトリソグラフィ法で形成する場合は、位相差層13上に赤外光透過用感光性樹脂組成物を所定の膜厚に塗布し、乾燥した後に、フォトマスクを介して露光を行い、現像、焼成を行うことによりパターンを形成することが出来る。
最後に、赤外光透過層31の上に、赤外光透過窓33を有する遮光層32を形成し、加飾部材30を得る(図5(e))。
例えば、遮光層32を、フォトリソグラフィ法で形成する場合は、赤外光透過層31上に遮光層用感光性樹脂組成物を所定の膜厚に塗布し、乾燥した後に、フォトマスクを介して露光を行い、現像、焼成を行うことによりパターンを形成することが出来る。
以上、本発明に係る加飾部材について、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、20、30 加飾部材
11 透明基材
12 直線偏光層
13 位相差層
14 加飾層
21、22 接着層
31 赤外光透過層
32 遮光層
33 赤外光透過窓
100 加飾部材
101 透明基材
102 直線偏光層
103 位相差層
104 加飾層
105 中間層

Claims (6)

  1. 少なくとも、直線偏光層、1層以上の位相差層、1層以上の加飾層、を有する加飾部材であって、
    前記直線偏光層、前記位相差層、前記加飾層が、この順で積層されており、
    前記直線偏光層と前記位相差層が円偏光層として機能することを特徴とする加飾部材。
  2. 前記直線偏光層が、
    0.5μm以上100μm以下の透明基材の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加飾部材。
  3. 前記透明基材が、
    イミド構造を有するポリマーを含有する透明フィルムであることを特徴とする請求項2に記載の加飾部材。
  4. 前記直線偏光層と前記位相差層の間に、
    感光性接着剤から構成される接着層を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加飾部材。
  5. 前記加飾層が、
    可視光を遮蔽し赤外光を透過する赤外光透過層と、可視光及び赤外光を遮蔽する遮光層を積層した構成を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の加飾部材。
  6. 前記加飾層が、
    黒色顔料を含有した0.2μm以上3μm以下の黒加飾層を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の加飾部材。
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