JP2017090578A - 額縁状の封し部を有する積層光学フィルムシート - Google Patents

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庸喜 五十嵐
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潔 酒井
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Koichi Sue
弘一 須恵
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真路 小谷
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Abstract

【課題】光学的特性の損失を少なくしつつ剥離強度を高めた積層光学フィルムシート、特に、輝度低下がない積層プリズムシートを提供する。【解決手段】導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、複数積層された積層光学フィルムシートであって、上フィルムシート1と下フィルムシート3の間に額縁状の封し部20が設けられ、封し部20は、表示パネルの有効表示範囲の外側であって遮光面の領域に形成され、かつ、少なくとも1箇所あるいは1辺が開口され空気孔が形成される。封し部20の幅は、額縁状の遮光面の幅以下で、かつ、0.2〜20mmであることが好ましい。また、空気孔は、額縁状の封し部20の1辺、又は、対向する2辺の、角部を除く辺全体が開口されたものであってもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルムが積層された積層光学フィルムシート及びその作製方法に関するもので、特に、LED光源チップアレイの上方や近傍付近に、LEDの熱源が集中することによる光学フィルムの撓みやウェービングの発生を回避するための技術である。
近年、スマートフォンの軽量化、薄型化のニーズは高まっており、それに合わせて液晶パネルの軽量化、薄型化のニーズも高まっている。しかし、光学フィルムシートについては、軽量化、薄型化により機械的剛性の要求、また、LED光源チップからのヒートスポット発熱に対する熱的剛性の要求が更に厳しくなり、実際のところ、各フィルムシートの歪や、波打ち現象により輝度ムラ等の表示品位低下を招いている。つまり、LED光源チップアレイの上方あるいは近傍付近では、LEDの熱源が集中するため、光学フィルムシートに撓み及びウェービングが発生してしまい、輝度ムラや輝度低下等の表示品質が低下する。現状では、光学フィルムシートを全面貼合せする等で機械的剛性及び熱的剛性を高めているが有効表示範囲に接着剤層があるため、表示輝度低下を招く等の好ましくないトレードオフが存在する。
一般的に、液晶パネル等に用いられるバックライトユニットは、拡散シート、プリズムシート、導光板を物理的に積み重ねる構造である。すなわち、図10に示すように、光源からの光を導く導光板13と反射板があり、その上に拡散シート(17,18)とプリズムシート(1,3)があり、これらがバックライト部23を構成する。プリズムシート(1,3)の上には表示部19がある。表示部19は液晶セル16の表面側と裏面側を偏光板15で挟み込んだ構成になっている。
上プリズムシートと下プリズムシートは、交差配置されて貼り合わせる必要があるが、従来は、接着力を高めるため、上プリズムシートの裏面全体に粘着剤を塗布して、下プリズムシートの表面と貼り合わせていた。
しかしながら、プリズムシートは、ポリエステル基材と、アクリル系樹脂からなるプリズム状リブを有するプリズム層で構成されるところ、上プリズムシートの裏面全体に粘着剤を塗布して下プリズムシートを貼り合わせる、すなわち、裏面全体にシームレスに貼りあわせると、下プリズムシートのプリズム状リブが粘着剤層に埋め込まれてしまい、輝度性能が約8%以上低下してしまうという問題があった。
そこで、光学的特性の損失を少なくしつつ剥離強度を高めた光学積層体が知られている(特許文献1を参照)。これは、プリズムシート表面の各プリズム状リブの頂上部に設けられた突起部が、上方に積層される光学フィルムの裏面に形成された接着剤層を通って裏面まで貫入して、積層されるものである。これによれば、突起部が接着剤層にしっかりと埋入できることから十分な接着力を有しつつ、各プリズム状リブの頂上部は接着剤層に埋入しないことから輝度低下の改善が図れる。しかし突起部の構造の影響から光が前方にうまく伝搬することができないため数%の輝度低下が生じる。
このように、特許文献1に開示された光学積層体は数%の輝度低下が伴うと共に、プリズム状リブの頂上部に突起部を設けることから、プリズムシートの構造が複雑であり、プリズムシートの製造コストが高くなることが容易に想定できる。また、プリズム状リブの頂上部の突起部の高さに合せて、接着剤層の厚みを形成する必要がある。
特表2013−524298号公報
上記状況に鑑みて、本発明は、光学的特性の損失を少なくしつつ機械的剛性および熱的剛性を高め、LEDチップ光源の発熱による光学フィルムシートの熱伸縮、撓みやウェービングを抑制する積層光学フィルムシート、特に、輝度低下がない積層プリズムシートを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の積層光学フィルムシートは、導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、複数積層された積層光学フィルムシートであって、であって、上フィルムシートと下フィルムシートの間に額縁状の封し部が設けられ、封し部は、表示パネルの有効表示範囲の外側であって遮光面の領域に形成され、かつ、少なくとも1箇所あるいは1辺が開口され空気孔が形成されたことを特徴とする。
本発明の積層光学フィルムシートによれば、採光面においては接着層が形成されないため、輝度低下が起こらないというメリットがある。また、空気孔が形成されたことにより、上フィルムシートと下フィルムシートの間の空気が温度或は気圧の変化により膨張して、積層光学フィルムシートに撓みが発生することを避けることができる。但し、額縁状の角部は、接着強度を維持するため、封し部が設けられる必要があり、空気孔は角部以外の箇所に設けられる。
また、封し部がLED光源チップアレイの上方あるいは近傍付近に設けられることにより、LEDの熱源が集中することによる光学フィルムシートの撓み及びウェービングを抑制し、輝度ムラ等の表示品位低下を防ぐことができる。すなわち、従来のように、光学フィルムシートを全面貼合せする等で剛性を高めていると、有効表示範囲に接着剤層があることから表示輝度低下を招く等、好ましくないトレードオフがあるのに対して、本発明の積層光学フィルムシートを用いた場合は、接着強度を維持する封し部が表示パネルの有効表示範囲の外側であり、このようなトレードオフを伴わない。本発明によって、更なる薄型化、更なる表示品位向上に寄与することが可能になる。
本発明の積層光学フィルムシートにおける封し部の幅は、額縁状の遮光面の幅以下で、かつ、0.2〜20mmであることが好ましい。光学フィルムシートの遮光面には、封し部が設けられても、輝度性能に影響は無い。そこで、封し部の幅を遮光面の幅以下とすることで、採光面に封し部が設けられ輝度低下を起こすことを防止したものである。また、0.2〜20mmの範囲は、接着強度を確保しつつ、輝度低下を起こさない範囲であるからである。
封し部の幅は、製品の遮光面の幅以下にし、製品の型に応じて使い分けられる。例えば、ノート型PCの場合は額縁サイズが15mm程度であり、一方、携帯電話端末では額縁サイズが2mm以下である。携帯電話端末を想定した場合、封し部の幅は、0.2〜2mmであることが好ましい。このように製品の型に応じて、封し部の最大幅を調整する。
本発明の積層光学フィルムシートにおける空気孔は、額縁状の封し部の1辺、又は、対向する2辺の、角部を除く辺全体が開口されたものであってもよい。封し部が十分な接着力を有していれば、空気孔は大きく或は多く形成されてもよいからである。空気孔が大きく或は多く形成されることで、より効率的に空気を逃がすことができ、積層光学フィルムシートの撓みを抑制することができる。但し、角部は剥離を起こしやすいため、封し部を設ける。
本発明の積層光学フィルムシートの作製方法は、導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、少なくとも2層積層された積層光学フィルムシートの作製方法であって、上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせるための封し部が、下フィルムシートに積層される上フィルムシートの裏面に狭額縁状に設けられ、上フィルムシートの原反に対して、積層光学フィルムシートの矩形輪郭を基準として内外の矩形周縁領域に一部塗布しない領域を設けて印刷法により封し材を周縁に塗布し、封し材が塗布された上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせ、封し材を硬化させて封し部を形成し、その後、積層光学フィルムシートの輪郭に合わせて切り抜くことを特徴とする。
本発明の積層光学フィルムシートの作製方法によれば、積層光学フィルムシートの矩形周縁領域に封し材を一部塗布しない領域を設けて、塗布しない領域を空気の通路(空気孔)として機能させ、積層光学フィルムシートの撓みの発生を避けることができる。但し、矩形周縁領域の内、角部については、接着強度維持のため、封し材が塗布されることが好ましい。また、封し材の材質は、例えば、紫外線照射によって硬化する性質を有するアクリル系接着剤を好適に用いることができる。
上フィルムシートの原反に対して、印刷法により封し材を積層光学フィルムシートの周縁に塗布するとは、例えば、スクリーン印刷法を好適に用いることができ、スクリーン版を上フィルムシート上にセットし、スクリーン版上に封し材を供給し、スキージによりスクリーン版から、製品版の積層光学フィルムシートの形状に合わせて額縁上に封し材を上フィルムシート上に押し出し、封し材をスクリーン印刷法により塗布することである。
本発明の積層光学フィルムシートの作製方法において、封し材を一部塗布しない領域が、上フィルムシートに下フィルムシートを貼り合わせた際に、積層光学フィルムシートの中央部の空気の抜け孔として機能することが好ましい。これにより積層光学フィルムシートの撓みの発生を避けることができる。
本発明の積層光学フィルムシートの作製方法において、封し材を一部塗布しない領域は、上フィルムシートの原反の送り方向を前方とした場合に、後方に位置する辺の中央近傍に設けられることが好ましい。これにより、上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせる際、貼り合わせ後の上フィルムシートの裏面と下フィルムシートの表面との間隙に余分な空気が残留することを無くすことができる。封し材を塗布しない領域の幅は、辺の長さによっても異なるが、辺の長さの1/10〜1/30程度であり、3〜5mm程度である。
本発明の積層光学フィルムシートの作製方法における封し部の幅は、額縁状の遮光面の幅以下で、かつ、0.2〜20mmであることが好ましい。前述したように、光学フィルムシートの遮光面には、封し部が設けられても、輝度性能に影響は無い。そこで、封し部の幅を遮光面の幅以下とすることで、採光面に封し部が設けられ輝度低下を起こすことを防止したものである。また、0.2〜20mmの範囲は、接着強度を確保しつつ、輝度低下を起こさない範囲であるからである。
次に、本発明の積層光学フィルムシートの作製装置について説明する。
本発明の積層光学フィルムシートの作製装置は、導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、少なくとも2層積層された積層光学フィルムシートの作製装置であって、下記1)〜4)の構成を備える。
1)上フィルムシートの原反に対して、積層光学フィルムシートの矩形輪郭を基準として内外の矩形周縁領域に一部塗布しない領域を設けて印刷法により封し材を周縁に塗布する手段
2)封し材が塗布された上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせる手段
3)封し材を硬化させて封し部を形成する手段
4)積層光学フィルムシートの輪郭に合わせて切り抜く手段
本発明によれば、光学的特性の損失を少なくしつつ機械的剛性および熱的剛性を高め、LEDチップ光源の発熱による光学フィルムシートの熱伸縮、撓みやウェービングを抑制でき、輝度低下がなく、更なる薄型化、更なる表示品位向上が図れるといった効果を有する。
実施例1の製品プリズムシートの断面模式図1 実施例1のプリズムシートの作製装置の構成図 実施例1のプリズムシートの作製方法のフロー図 実施例1の封し材塗布のフロー図 実施例1の封し材塗布装置の斜視図 実施例1のプリズムシートの作製方法により原反に封し材を塗布した裏面図 実施例1の積層プリズムシートの裏面図 実施例1の製品プリズムシートの裏面図 実施例1の製品プリズムシートの断面模式図2 液晶パネルの概略構造図 その他の実施例の積層プリズムシートの作製方法により封し部を設けた裏面図を示し、(1)は額縁状の矩形の上下左右に4箇所の空気孔を設けたもの、(2)は左辺に封し部を設けなかったもの、(3)は左右両辺に封し部を設けなかったものを示している。 従来の製品プリズムシートの断面模式図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。特に、以下に述べる実施例では、光学フィルムシートとしてプリズムシートの場合について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1の製品プリズムシートの断面模式図を示し、図12は、従来の製品プリズムシートの断面模式図を示している。また、図1は、図8に示す断面図(B−B´)を模式図として表したものである。ここで、製品プリズムシートとは、積層プリズムシートを製品の形に沿って型抜きカットしたものを指す。
図12に示すように、従来の製品プリズムシート260では、上プリズムシート1の裏面全体に接着剤層27が設けられ、下プリズムシート3の表面と接着されていたため、入射光24aが積層プリズムシート21を介して出射光24bとなる際に、接着剤層27により、輝度低下が生じていた。これに対して、本実施例では、図1に示すように、封し部20が製品プリズムシート26の端部にのみ額縁状に設けられているので、封し部20以外のプリズム層3aの先端部から射出される光が損なわれることがなく、従来の製品プリズムシート260のような輝度低下は生じない構造である。
図10は、液晶パネルの概略構造図を示している。図10に示すように、液晶パネルは、表示部19とバックライト部23から成る。バックライト部23は、上拡散シート17、上プリズムシート1、下プリズムシート3、下拡散シート18、導光板13および反射板22から成る。上拡散シート17の上には液晶パネルの表示部19が設けられている。表示部19は液晶セル16の表面側と裏面側を偏光板15で挟みこんだ構成となっており、最上部には、反射防止フィルム14が設けられている。
積層プリズムシート21は、上プリズムシート1と下プリズムシート3を貼り合わせたものを指す。
図2は、実施例1のプリズムシートの作製装置の構成図を示している。
図2に示すように、プリズムシートの接着装置100は、上プリズムシートの巻き出し装置5、封し材の塗布装置6、紫外線照射装置7、貼り合わせ装置8、切り抜き装置9および巻き取り装置10から構成される。封し材の塗布装置6は、スクリーン台61、スクリーン版62およびスキージ63から成り、切り抜き装置9は、カット台91及びカッター92から成る。
巻出し装置5から巻き出された上プリズムシート1は、拡大図Aに示すように、裏返された状態で、封し材の塗布装置6に送られ、スクリーン版62及びスキージ63の稼働により、封し材2が裏面に塗布される。封し材2が塗布された上プリズムシート1は、貼り合わせ装置8へと送られる。下プリズムシート3は、拡大図Aに示すように、表向きに巻き出し装置81から巻き出され、貼り合わせ装置8において、下プリズムシート3の表面が上プリズムシート1の裏面と貼り合わされる。拡大図Aに示すように、上プリズムシート1と下プリズムシート3が貼り合わされた積層プリズムシート21は、裏返された状態で紫外線照射装置7へと送られる。なお、拡大図Aは2層のプリズムシートの接着状態を示したイメージ図であることから、封し材2は図示していない。また、拡大図Aでは、便宜上、2層のプリズムシートのプリズム層が同方向に形成されているように表現されているが、実際はプリズム層が縦横に交差するように配置されている。
積層プリズムシート21は、紫外線照射装置7により1〜3秒間の紫外線の照射を受け、封し材2が硬化する。封し材2が硬化した積層プリズムシート21は、切り抜き装置9に搬送され、切り抜き装置9に備えられたカメラセンサ(図示せず)により製品プリズムシート(図示せず)の形を確認し、カット台91においてカッター92により製品プリズムシートとして切り抜きされる。
なお、テンションロール(11a〜11e)は、プリズムシートの弛みやズレを防止する。
図3は、実施例1のプリズムシートの作製方法のフローを示している。図3のフローに示すように、まず、上プリズムシートの原反を封し材塗布位置へ搬送し(S01)、上プリズムシートの原反の裏面に封し材を塗布する(S02)。ここで、封し材の塗布については図4を参照して後述する。次に、封し材が塗布された上プリズムシートを下プリズムシート貼り合わせ位置へ搬送し(S03)、上プリズムシートと下プリズムシートを貼り合わせ(S04)、積層プリズムシートとする。積層プリズムシートを紫外線照射位置へ搬送し(S05)、紫外線を1〜3秒間照射して、封し材を硬化させる(S06)。紫外線照射が行われた積層プリズムシートを切り抜き位置へ搬送し(S07)、カメラセンサで製品プリズムシートの形を確認した後(S08)、製品プリズムシートとして切り抜きを行う(S09)。
図4は、実施例1の封し材塗布のフローを示している。図4のフローに示すように、封し材2を塗布するには、まず、上プリズムシートの位置をセンサで読み取り、位置決めを行う(S11)。スクリーン台上に位置決めされた上プリズムシートに封し材を塗布するために、スクリーン版を下降させ塗布位置にセットする(S12)。スキージを移動させ、封し材を塗布する(S13)。スクリーン版を上昇させ、塗布位置から離脱させる(S14)。
図5は、実施例1の封し材の塗布装置の斜視図を示している。図5に示すように、封し材の塗布装置6は、スクリーン台61、スクリーン版62及びスキージ63から成る。上プリズムシート1は裏返された状態で左から右に搬送される。上プリズムシート1には封し材2が塗布されており、点線で示すものは未だ塗布されていないものである。図示しないが、スクリーン台61にはセンサが設けられ、センサにより上プリズムシート1の位置を読み取ることで、封し材塗布の位置決めを行い、上プリズムシート1の搬送を停止させる。封し材の塗布の際は、スクリーン版62を下降させ、スキージ63を前後に移動させて塗布する。塗布が完了すると、スクリーン版62を上昇させ、次の塗布位置まで上プリズムシート1を搬送する構造である。
図6は、実施例1のプリズムシートの作製方法により原反に封し材を塗布した裏面図を示している。図6に示すように、上プリズムシート1の原反の裏面には、矩形状に封し材2が塗布されている。点線は製品プリズムシートの型となる切り抜き部12を示しているが、未だこの段階ではカットは行われていない。
封し材2は切り抜き部12を覆うように塗布される。但し、上プリズムシートと下プリズムシートを貼り合わせる際に空気を逃がすために、1〜2mmの幅の隙間4が設けられている。また、製品プリズムシートが携帯電話等に使用される際、上プリズムシートと下プリズムシートの間の空気が、高温或は気圧の変化のため膨張し、上プリズムシートと下プリズムシートが剥離してしまう恐れがある。そこで、この膨張した空気を逃がすためにも隙間4は有用である。封し材2は製品部の周縁部に塗布され、その幅Wは0.2〜20mmとなっているが、製品部の端部までしっかりと封し材を塗布するために切り抜き部12より外側にまで塗布される。そのため、塗布される幅Wは約1〜40mmの幅となる。
封し材2の材質は、紫外線照射によって硬化するアクリル系接着剤(TGA)を使用している。上プリズムシート1は、使用時にLEDが照射されると最高で約85℃まで上昇するため、封し材2の材質は、約100℃までの高温に耐久可能であることが好ましい。また、寒冷地でも使用可能とするため、高低温の何れにも耐久可能な材質であることが好ましい。
図7は、実施例1の積層プリズムシートの裏面図を示している。図7に示すように、上プリズムシート1と下プリズムシート3は、貼り合わされ、積層プリズムシート21となる。封し材2は、紫外線照射により硬化されることで封し部20となり、隙間4は空気孔40となる。下プリズムシート3は封し部20が設けられた箇所を覆うように貼り付けられているが、少なくとも切り抜き部12を覆うものであればよい。
図8は、実施例1の製品プリズムシートの裏面図を示している。図8に示すように、封し材2は上プリズムシート1の端部である切り抜き部12までムラなく塗布され、封し部20を形成している。また、空気孔40が設けられていることにより、空気を逃がすことができる。
図9は、実施例1の製品プリズムシートの断面模式図を示している。
図9に示すように、上プリズムシート1と下プリズムシート3は、封し材2によって貼り合わされている。上プリズムシート1は、プリズム層1aおよび基材1bから成り、下プリズムシート3は、プリズム層(3a,3c)および基材3bから成る。図9では、便宜上、プリズム層1aとプリズム層(3a,3c)は並列に表示されているため、2層のプリズムシートのプリズム層が同方向に形成されているように表現されているが、実際はプリズム層が縦横に交差するように配置されている。また、図中の寸法は、便宜上のものであり、実際の寸法とは比率は異なる。
プリズム層1aおよびプリズム層(3a,3c)の厚みDは、12μmであり、封し部20の厚みDは、2μmである。
封し部20の幅Wは、0.2〜20mmであり、製品の型に応じて使い分けられる。具体的には、製品の遮光面の最大幅と同じ幅にするか最大幅以下にする。周縁部のプリズム層(1a,3a)は遮光面に当たり、輝度性能が問題とならない箇所である。封し部20は、周縁部のプリズム層3aの1山に設けられており、プリズム層3aの先端部は封し部20に埋め込まれているが、中央のプリズム層3cは埋め込まれていない構造のため、上プリズムシート1の基材1bの裏面と下プリズムシート3のプリズム層3cの頂点との間にはかならず空間が生じるので、輝度性能の低下が起こらない構造となっている。
(その他の実施例)
図11は、その他の実施例の積層プリズムシートの作製方法により封し部を設けた裏面図を示し、(1)は額縁状の矩形の上下左右に4箇所の空気孔を設けたもの、(2)は左辺に角部を除いて封し部を設けなかったもの、(3)は左右両辺に角部を除いて封し部を設けなかったものを示している。
(1)製品プリズムシート26の上下左右に4箇所の空気孔40を設けることで、空気を逃がしやすくした構造としてもよい。
(2)製品プリズムシート26の左辺に角部を除いて封し部を設けず、空気孔40とすることで、空気を逃がしやすくした構造としてもよい。
(3)製品プリズムシート26の左右両辺に角部を除いて封し部を設けず、空気孔40とすることで、空気を逃がしやすくした構造としてもよい。この場合でも、上下の封し部20により、十分な接着力を維持することは可能である。
本発明は、携帯情報端末における積層プリズムシートに有用である。
1 上プリズムシート
1a,1c,3a プリズム層
1b,3b 基材
2,2a,2b 封し材
3 下プリズムシート
4 隙間
5,81 巻き出し装置
6 封し材の塗布装置
7 紫外線照射装置
8 貼り合わせ装置
9 切り抜き装置
10 巻き取り装置
11a〜11e テンションロール
12 切り抜き部
13 導光板
14 反射防止フィルム
15 偏光板
16 液晶セル
17 上拡散シート
18 下拡散シート
19 表示部
20 封し部
21 積層プリズムシート
22 反射板
23 バックライト部
24a 入射光
24b 出射光
25 光源
26,260 製品プリズムシート
27 接着剤層
40 空気孔
61 スクリーン台
62 スクリーン版
63 スキージ
91 カット台
92 カッター
100 プリズムシートの接着装置
A 拡大図
B 断面図
D 厚み
W 幅

Claims (8)

  1. 導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、複数積層された積層光学フィルムシートであって、
    上フィルムシートと下フィルムシートの間に額縁状の封し部が設けられ、
    前記封し部は、
    表示パネルの有効表示範囲の外側であって遮光面の領域に形成され、かつ、少なくとも1箇所あるいは1辺が開口され空気孔が形成されたことを特徴とする積層光学フィルムシート。
  2. 前記封し部の幅は、額縁状の遮光面の幅以下で、かつ、0.2〜20mmであることを特徴とする請求項1に記載の積層光学フィルムシート。
  3. 前記空気孔は、額縁状の前記封し部の1辺、又は、対向する2辺の、角部を除く辺全体が開口されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層光学フィルムシート。
  4. 導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、少なくとも2層積層された積層光学フィルムシートの作製方法であって、
    上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせるための封し部が、下フィルムシートに積層される上フィルムシートの裏面に、狭額縁状に設けられ、
    上フィルムシートの原反に対して、積層光学フィルムシートの矩形輪郭を基準として内外の矩形周縁領域に一部塗布しない領域を設けて印刷法により封し材を周縁に塗布し、封し材が塗布された上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせ、封し材を硬化させて封し部を形成し、その後、積層プリズムシートの輪郭に合わせて切り抜くことを特徴とする積層光学フィルムシートの作製方法。
  5. 前記一部塗布しない領域が、前記上フィルムシートに前記下フィルムシートを貼り合わせた際に、前記積層光学フィルムシートの中央部の空気の抜け孔として機能することを特徴とする請求項4に記載の積層光学フィルムシートの作製方法。
  6. 前記一部塗布しない領域は、前記上フィルムシートの原反の送り方向を前方とした場合に、後方に位置する辺の中央近傍に設けられることを特徴とする請求項4又は5に記載の積層光学フィルムシートの作製方法。
  7. 前記封し部の幅は、額縁状の遮光面の幅以下で、かつ、0.2〜20mmであることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の積層光学フィルムシートの作製方法。
  8. 導光板の出光面からの輝度分布を均一にする拡散フィルムシートと、正面輝度向上のレンズシートを含む光学特性向上フィルムシートとが、少なくとも2層積層された積層光学フィルムシートの作製装置であって、
    上フィルムシートの原反に対して、積層光学フィルムシートの矩形輪郭を基準として内外の矩形周縁領域に一部塗布しない領域を設けて印刷法により封し材を周縁に塗布する手段と、
    封し材が塗布された上フィルムシートと下フィルムシートを貼り合わせる手段と、
    封し材を硬化させて封し部を形成する手段と、
    積層光学フィルムシートの輪郭に合わせて切り抜く手段、
    を備えたことを特徴とする積層光学フィルムシートの作製装置。
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