JP2017090572A - 電気泳動表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

電気泳動表示装置及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】書き換えを短時間で行うことが可能であるとともに、DCバランスを確保し、コントラストの高い表示を行うことができる電気泳動表示装置及びその駆動方法を提供する
【解決手段】表示装置は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置であって、帯電粒子に電圧を印加する駆動回路と、駆動回路へ信号を出力するコントローラとを備え、駆動回路は、コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらにパルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、帯電粒子の移動によって表示を行う電気泳動表示装置及びその駆動方法に関する。
従来から薄型の表示装置としては、液晶表示装置が各種の電子機器に広く使用されており、近年ではコンピュータやテレビジョン等の大型カラーディスプレイとしても使用されるようになっている。また、テレビジョンの大型カラーディスプレイとしては、プラズマディスプレイも使用されている。しかし、液晶表示装置やプラズマディスプレイはCRT表示装置に比べれば格段に薄型になったとはいえ、まだ用途によっては充分に薄くはないし、曲げることは出来ない。また、携帯機器のディスプレイとして使用する場合には消費電力の更なる低減が望まれている。
そこで、更なる薄型化と低消費電力化を実現する表示装置として、電気泳動表示素子を用いた電子ペーパーとも称される表示装置が開発され、電子ブックや電子新聞、電子広告看板や案内表示板などへの利用が試みられている。この電気泳動表示素子を用いた表示装置(EPD:Electronic Phoretic Display)は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入された画像表示層を設け、その一対の基板の電極間に印加される電圧の極性に応じて帯電粒子が電気泳動により移動して表示を行うように構成されている。
この電気泳動表示装置は、電極間に印加される駆動電圧を取り去っても、帯電粒子が移動しないのでメモリー性を有しており、駆動電力が零でも表示状態を保つことが出来る。この表示状態が保たれる表示期間は、数秒から数時間、あるいは数ヶ月も継続する場合もある。このため、この電気泳動表示装置は、極めて僅かな電力で駆動することが出来るので、低消費電力を必要とする腕時計や携帯電話などの携帯機器用表示装置として今後有望である。
電気泳動素子は、電気泳動粒子として例えば黒色粒子及び白色粒子を含んでおり、これら2種類の粒子が画素毎に選択的に対向電極側に引き寄せられることによって、黒色又は白色の2つの階調が表示される。このような電気泳動表示装置では、複数の画素の各々に設けられた画素電極に、表示すべき階調に応じたデータ電位を供給することにより、画像を表示させる。例えば、黒色を表示させるべき画素の画素電極には、データ電位として、対向電極の電位GND(例えば0V)よりも高い正極性の電位VSH(例えば+15V)を供給するとともに、白色を表示させるべき画素の画素電極には、対向電極の電位よりも低い負極性の電位−VSH(例えば−15V)を供給することにより、画像を表示させる。
他方、このような電気泳動表示装置として、互いに交差する複数の走査線及び複数のデータ線の交差に対応してマトリクス状に配列された複数の画素の各々に、画素スイッチング素子として機能する1つのTFT(Thin Film Transistor)と、メモリー回路として機能する1つのコンデンサー(即ち、保持容量)とを含んで構成された画素回路(いわゆる1T1C型の画素回路)を備えたアクティブマトリクス駆動方式の電気泳動表示装置がある。このようなアクティブマトリクス駆動方式の電気泳動表示装置の動作時には、複数の走査線が1水平走査期間ごとに順次選択され、選択された走査線に対応する画素に、データ線を介してデータ電位が供給される。
このような電気泳動表示装置は、電子書籍や小型の表示媒体等アプリケーションに用いられる為、更なる低消費電力化が求められている。電気泳動表示装置では書き換えの際のみに電力が消費されるので、書き換え時間の低減が重要である。また、電気泳動表示装置は電気泳動粒子が装置内の厚み方向を移動する事で表示を行っているため、書き換え時間が長くなる傾向がある。電子書籍等の用途では、画面の切り替え等の操作を行うことが多く、書き換え時間が長いことにより、操作者に不快感を与えてしまう可能性がある。
また、駆動電圧を印加して表示を黒、又は白とした後、長時間、電圧無印加状態を続けると、表示層における帯電粒子に僅かながら自由な流動が生じて、白又は黒の表示濃度が変化して灰色に近づく傾向があり、表示のコントラストが次第に低下して視認性が悪くなるという問題がある。この経過時間によるコントラストの低下は、表示装置の表示品質を悪化させるものであるので、改善が求められている。
コントラストが低下して、画素の表示濃度が変化したときに、表示を書き換える駆動電圧をその画素電極に印加すると、正規の黒又は白の濃度の表示がなされなくなって表示濃度にばらつきが生じ、表示品質が低下する問題もある。このような現象は残像現象と呼ばれ、電気泳動表示装置のひとつの問題点である。
電気泳動表示装置を駆動する際に、電圧の時間積分がプラス側とマイナス側とで一致しないことをDCアンバランスと言うが、DCアンバランスな状態で駆動を継続すると、表示特性や信頼性が低下することが判明してきた。具体的には、コントラストの低下や電極の密着性の低下などが発生すると言われている。DCアンバランスな状態で、長期の駆動を行うと性能が低下してしまうため、駆動においてはDCバランスであることが重要である。
特許文献1では、高速書き換えを実現するため、書き込み完了前に書き換え信号が入力された場合に、最初の数パルスのみの書き換えを行い、残りのステップを省略する方法が提案されている。上記方法を用いると、連続して書き換えを行う際に書き込み時間の短縮を図ることができ、使用者の待ち時間を低減することができる。しかしながら、DCバランスについての配慮がないため、長期にわたって駆動を行うと、性能が低下してしまう問題や、時間の経過ともにコントラストが低下してしまう問題への対策は記載されていない。
一方で特許文献2では、DCバランスを保ったまま階調表示を行っている。特許文献2の方法によれば、複数の駆動パルスを用いることで、階調表示の再現性の確保と、DCバランスの両立を行っている。しかしながら、書き込み時間の短縮や、時間の経過ともにコントラストが低下してしまう問題への対策は記載されていない。
また、特許文献3では、経時でコントラストが低下してしまった部分の書き換え再現性の向上や、DCアンバランスでの直流成分を緩和する方法が記載されている。しかしながら、書き込み時間の短縮についての対策は記載されていない。
以上のように、高速書き換えや、コントラスト維持、長期間駆動への要求が厳しくなってきており、特許文献1、2、3のような構成では、性能が不十分となっていた。
特開2012−3006号公報 特開2010−217283号公報 特開2012−32489号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、書き換えを短時間で行うことが可能であるとともに、DCバランスを確保し、コントラストの高い表示を行うことができる電気泳動表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一局面は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置であって、帯電粒子に電圧を印加する駆動回路と、駆動回路へ信号を出力するコントローラとを備え、駆動回路は、コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらにパルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行う、表示装置である。
また、波形印加処理において、パルス群の印加と補正パルスの印加との間に所定時間パルスの印加を行わない休止時間を有してもよい。
また、休止時間が0.1s以上であってもよい。
また、補正パルスの印加時間が1ms以上300ms以下であってもよい。
また、パルス群、または、パルス群および補正パルス群がDCバランスの確保された波形であってもよい。
また、駆動回路は、波形印加処理を開始後、補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、パルス群の印加後、パルス群補正パルスの印加を行わず、新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始してもよい。
また、駆動回路は、波形印加処理を開始後、補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、パルス群の印加終了時または新たな信号の検出時の遅い時点で補正パルスを印加した後、新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始してもよい。
また、補正パルスが印加された回数、もしくは時間を表す情報を保持するメモリー部をさらに有し、コントローラは、情報に基づいて、DCアンバランスの程度が一定量を超えたと判断した場合に、駆動回路を制御して、DCアンバランスを相殺するリセットパルスを印加させてもよい。
また、印加予定であったが印加されなかった補正パルスの回数、もしくは時間を表す情報を保持するメモリー部をさらに有し、コントローラは、情報に基づいて、DCアンバランスの程度が一定量を超えたと判断した場合に、駆動回路を制御して、DCアンバランスを相殺するリセットパルスを印加させてもよい。
また、コントローラは、リセットパルスを、少なくとも補正パルスの印加より前に印加するよう駆動回路を制御してもよい。
本発明の他の局面は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置の各部が実行する行う駆動方法であって、コントローラが、帯電粒子に電圧を印加する駆動回路へ信号を出力し、駆動回路が、コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらにパルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行い、駆動回路は、波形印加処理を開始後、補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、補正パルスの印加を行わず、新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、駆動方法である。
本発明の他の局面は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置の各部が実行する行う駆動方法であって、コントローラが、帯電粒子に電圧を印加する駆動回路へ信号を出力し、駆動回路が、コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらにパルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行い、駆動回路は、波形印加処理を開始後、補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、パルス群の印加終了時または新たな信号の検出時の遅い時点で補正パルスを印加した後、新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、駆動方法である。
また、パルス群、または、パルス群および補正パルスがDCバランスの確保された波形であってもよい。
本発明によれば、書き換えを短時間で行うことが可能であるとともに、DCバランスを確保し、コントラストの高い表示を行うことができる電気泳動表示装置、および駆動方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の平面図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の画素の等価回路図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の表示部の断面図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図 本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動波形を示す図
以下図面を参照して本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置1及びその駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、一例として、アクティブマトリクス駆動方式の電気泳動表示装置1を挙げて説明するが、パッシブ型、セグメント方式等の構成を用いることも可能である。
図1は、電気泳動表示装置1の表示部周辺の平面図である。
図1において、電気泳動表示装置1は、アクティブマトリクス駆動方式の電気泳動表示装置であり、表示部2と、コントローラ10と、走査線駆動回路60と、データ線駆動回路70と、共通電位供給回路100とを備えている。コントローラ10はフレキシブルケーブル14を介して、表示部2と繋がっており、コントローラ10はCPU11、メモリー12、等を有している。
図2は、電気泳動表示装置1の画素20の電気的な構成を示す等価回路図である。図2において、画素20は、画素スイッチング用トランジスタ24と、画素電極21と、対向電極22と、電気泳動素子23と、保持容量27とを備えている。
図2はi行j列目の画素20の例を示している。表示部2には、m行×n列分の画素20がマトリクス状(二次元平面的)に配列されており、m本の走査線40(Y1、Y2、…、Yi、…、Ym)と、n本のデータ線50(X1、X2、…、Xj、…、Xn)とが互いに交差するように設けられている。具体的には、m本の走査線40は、行方向(即ち、図2のX方向)にそれぞれ延在し、n本のデータ線50は、列方向(即ち、図2のY方向)にそれぞれ延在している。m本の走査線40とn本のデータ線50との交差に対応して画素20が配置されている。
コントローラ10は、走査線駆動回路60、CPU11、メモリー12等を用いて、データ線駆動回路70及び共通電位供給回路100の動作を制御する。コントローラ10は、例えば、クロック信号、スタートパルス等のタイミング信号を各回路に供給する。
走査線駆動回路60は、コントローラ10による制御下で、所定のフレーム期間中に、走査線Y1、Y2、…、Ymの各々に走査信号をパルス的に順次供給する。
データ線駆動回路70は、コントローラ10による制御下で、データ線50(X1、X2、…、Xn)にデータ電位(後述する電気泳動素子23の帯電粒子を移動させる電位差)を供給する。データ電位は、基準電位GND(例えば0V)、高電位VSH(例えば+15V)又は低電位−VSH(例えば−15V)のいずれかの電位をとる。
共通電位供給回路100は、共通電位線90に共通電位Vcom(本実施形態では、基準電位GNDと同一の電位)を供給する。なお、共通電位Vcomは、共通電位Vcomが供給された対向電極22(図2参照)と基準電位GNDが供給された画素電極21(図2参照)との間に電圧が実質的に生じない範囲内で、基準電位GNDとは異なる電位であってもよい。例えば、共通電位Vcomが、フィードスルーによる画素電極21の電位の変動を考慮して、画素電極21に供給される基準電位GNDとは異なる値とされていてもよく、この場合であっても、本明細書では、共通電位Vcomと基準電位GNDとが同一であるとみなす。
ここで、フィードスルーとは、走査線40に走査信号が供給され、データ線50を介して画素電極21に電位が供給された後に、走査線40への走査信号の供給が終了した際(例えば走査線40の電位が低下した際)、画素電極21の電位が、走査線40との間の寄生容量に起因して変動する(例えば走査線40の電位低下とともに低下する)現象をいう。共通電位Vcomは、フィードスルーにより画素電極21の電位が低下することを予め想定して、画素電極21に供給される基準電位GNDより僅かに低い値とされることがあるが、この場合も共通電位Vcomと基準電位GNDとが同電位であるとみなす。
なお、コントローラ10、走査線駆動回路60、データ線駆動回路70及び共通電位供給回路100には、各種の信号が入出力されるが、本実施形態と特に関係のないものについては説明を省略する。
コントローラ10はメモリー12を有するため、後述する補正パルスを印加した回数、時間および、印加が予定されたが実際には印加しなかった回数、時間等を表す情報をデータ線駆動回路70から収集して、保存することができ、これらに基づいて、DCアンバランスの程度及び傾向を判定して、程度が一定値以上になった際に、データ線駆動回路70に、後述するリセットパルスの出力信号を出すことが可能である。例としては、+側の補正パルスを印加した際に内部メモリー(カウンタ)を1追加し、−側の補正パルスを印加した際に内部メモリーを1減少し、内部メモリーが5を超えたらマイナス側のリセットパルス(印加時間は補正パルスの5倍)を印加しメモリー値を5減少する、内部メモリーが−5を超えたら+側のリセットパルス(印加時間は補正パルスの5倍)を印加し、メモリー値を5追加するなどの運用が可能である。上記のように、リセットパルスを印加することにより、DCアンバランスが定期的に解消される。
画素スイッチング用トランジスタ24は、例えばN型トランジスタで構成されている。画素スイッチング用トランジスタ24は、そのゲートが走査線40に電気的に接続されており、そのソースがデータ線50に電気的に接続されており、そのドレインが画素電極21及び保持容量27に電気的に接続されている。画素スイッチング用トランジスタ24は、データ線駆動回路70からデータ線50を介して供給されるデータ電位を、走査線駆動回路60から走査線40を介してパルス的に供給される走査信号に応じたタイミングで、画素電極21及び保持容量27に出力する。
画素電極21には、データ線駆動回路70からデータ線50及び画素スイッチング用トランジスタ24を介して、データ電位が供給される。画素電極21は、電気泳動素子23を介して対向電極22と互いに対向するように配置されている。
対向電極22は、共通電位Vcomが供給される共通電位線90に電気的に接続されている。
電気泳動素子23は、色及び極性が異なる複数の帯電粒子である電気泳動粒子をそれぞれ含んでなる複数のマイクロカプセル80から構成されている。
保持容量27は、誘電体膜を介して対向配置された一対の電極からなり、一方の電極が、画素電極21及び画素スイッチング用トランジスタ24に電気的に接続され、他方の電極が共通電位線90に電気的に接続されている。保持容量27によってデータ電位を一定期間だけ維持することができる。
次に、電気泳動表示装置1の表示部2の具体的な構成について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る電気泳動表示装置1の表示部2の部分断面図である。
画素20は、TFT基板28と対向基板29との間にマイクロカプセル80が挟持される構成となっている。なお、本実施形態では、対向基板29側に画像を表示することを前提として説明する。
TFT基板28は、例えばガラスやプラスチック等からなる基板である。TFT基板28上には、ここでは図示を省略するが、図2を参照して前述した画素スイッチング用トランジスタ24、保持容量27、走査線40、データ線50、共通電位線90等が作り込まれた積層構造が形成されている。この積層構造の上層側に複数の画素電極21がマトリクス状に設けられている。
対向基板29は、例えばガラスやプラスチック等からなる透明な基板である。対向基板29におけるTFT基板28との対向面上には、対向電極22が複数の画素電極21と対向してベタ状に形成されている。対向電極22は、例えばマグネシウム銀(MgAg)、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電材料から形成されている。
電気泳動素子23は、電気泳動粒子をそれぞれ含んでなる複数のマイクロカプセル80から構成されており、例えば樹脂等からなるバインダー30及び接着層31によってTFT基板28及び対向基板29間で固定されている。なお、表示部2は、本実施形態では、製造プロセスにおいて、電気泳動素子23が予め対向基板29側にバインダー30によって固定されてなる電気泳動シートを、別途製造された画素電極21等が形成されたTFT基板28側に接着層31に接着して構成されている。
マイクロカプセル80は、画素電極21及び対向電極22間に挟持され、1つの画素20内に(言い換えれば、1つの画素電極21に対して)1つ又は複数配置されている。
マイクロカプセル80は、被膜の内部に分散媒と、複数の白色粒子と、複数の黒色粒子とが封入されてなる。マイクロカプセル80は、例えば、50μm程度の粒径を有する球状に形成されている。
被膜は、マイクロカプセル80の外殻として機能し、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム、ゼラチン等の透光性を有する高分子樹脂から形成されている。
分散媒は、白色粒子及び黒色粒子をマイクロカプセル80内(言い換えれば、被膜内)に分散させる媒質である。分散媒としては、水や、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエンや、キシレン、ヘキシルベンゼン、へブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩やその他の油類を単独で又は混合して用いることができる。また、分散媒には、界面活性剤が配合されてもよい。
白色粒子は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば負に帯電されている。
黒色粒子は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば正に帯電されている。
このため、白色粒子及び黒色粒子は、画素電極21と対向電極22との間の電位差によって発生する電場によって、分散媒中を移動することができる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
画素電極21と対向電極22との間に、相対的に対向電極22の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、正に帯電された黒色粒子はクーロン力によってマイクロカプセル80内で画素電極21側に引き寄せられるとともに、負に帯電された白色粒子はクーロン力によってマイクロカプセル80内で対向電極22側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80内の表示面側(即ち、対向電極22側)には白色粒子が集まることになり、表示部2の表示面にはこの白色粒子の色(即ち、白色)が表示されることとなる。逆に、画素電極21と対向電極22との間に、相対的に画素電極21の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、負に帯電された白色粒子がクーロン力によって画素電極21側に引き寄せられるとともに、正に帯電された黒色粒子はクーロン力によって対向電極22側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80の表示面側には黒色粒子が集まることになり、表示部2の表示面にはこの黒色粒子の色(即ち、黒色)が表示されることとなる。
なお、白色粒子、黒色粒子に用いる顔料を、例えば赤色、緑色、青色等の顔料に代えることによって、赤色、緑色、青色等を表示することができる。
上記は、TFTを用いたアクティブマトリクス型の白黒表示についての構成であるが本発明の趣旨の中で、パッシブ型・セグメント型等の表示方法や、多色の階調表示など適宜変更可能である。
以下に本発明の駆動波形の実施例1を示す。図4、5にデータ線駆動回路70より供給される駆動波形を示す。図4では、白黒2値表示の場合の例であり、V11は白表示の際に白を上書きする波形、V12は黒表示の際に白を書き込む波形、V13は白表示の際に黒を書き込む波形、V14は黒表示の際に黒を上書きする波形である。いずれの波形も、コントローラ10から出力された信号に応じて、データ線駆動回路70が時刻t0において検出した場合に行われる波形駆動処理の波形を示す。
V11を例に説明する。第1書き込みパルス群P1は一般的な電気泳動素子23を駆動させる波形である。白から白への上書きの場合、第1書き込みパルス群P1を印加することで、白の書き込みを行う。その後、休止時間T0の間は、書き込みを行わない。休止時間T0は、第1書き込みパルス群P1と後述する補正パルスP2の間の時間であり、電圧を印加しない時間である。電気泳動方表示装置1においては、キックバック等により書き込み直後の明度変化が最も大きいため、休止時間T0が経過し表示の変化が一段落した後に、第1書き込みパルス群P1よりも短い印加時間の補正パルスP2を印加し、白をわずかに書き込むことで白の明度を高い値に再度変化させる。補正パルスP2は休止時間T0の後に印加し、表示のコントラストを向上させる波形である。上記はV12、V13、V14においても同様であり、休止時間T0経過後に補正パルスP2を印加することで、白はより白く、黒はより黒く表示される。T1はP1の印加時間、T2はP2の印加時間である。
次に、上書き処理の終了前に新たに上書き信号が検出された例を説明する。新たな上書き信号が第1書き込みパルス群P1の印加後(T1経過後)に検出された場合、現在の上書き処理を中止して、直ちに新たな上書き処理が実行される。具体的には補正パルスP2を印加することなく、新たな第1書き込みパルス群P1が印加される。上記により、画面としては入力と同時に画像が変化する。変化前の画像には補正パルスP2が印加されない事になるが、画像が書き換わっている為、全く問題は無い。その後T0経過後に、補正パルスP2が印加され、V11においては、白がより白い状態で保持される。上記により、入力者が書き換えを行った際に速やかに書き換えを行うことが可能であり、かつ書き換えを連続的に行わなかった場合には高コントラストな表示が可能となる。なお、新たな上書き信号が第1書き込みパルス群P1印加の途中に検出された場合、第1書き込みパルス群P1の印加終了を待って、新たな上書き処理が実行される。
上記の書き換えの際に、第1書き込みパルス群P1内でDCバランスを維持することが重要である。図4の例では、V11、V14は、第1書き込みパルス群P1内でDCバランスが確保されている。V12、V13については、黒→白、白→黒の書き換えであるので当該画素は必ず同じ数だけ印加される(白→黒の書き込みが無いと、黒くならないので黒→白の書き込みが発生することは無い)。そのため、V12、V13はトータルでDCバランスが確保されていれば良い。本実施例1では、補正パルスP2が印加されるたびにわずかにDCアンバランスとなるが、次に説明するリセットパルスを印加することで、そのDCアンバランスが解消される。
図5はリセットパルス印加時の波形である。図5の例では第1書き込みパルス群P1の印加直前にリセットパルスP3を印加している。リセットパルスP3は、メモリー12に保存された補正パルスを印加した回数、時間、印加しなかった回数、時間に関する情報に基づき、これまでのDCアンバランスを解消するように印加される波形である。例えば、プラス側の補正パルスP2が5回印加された後にリセットパルスを印加する設定の場合、補正パルスP2の5倍の印加時間のリセットパルスP3を印加することが可能である。書き込み波形がV12、V13、V14の場合でも上記は同様であり、DCバランスを維持する事が可能である。
第1書き込みパルス群P1の印加時間T1は特に限定するわけでないが10ms以上20s以下が好適であり、100ms以上1s以下がより好適である。10ms未満では書き込みが不十分となりやすく、20sを超えると、書き換えに時間がかかりすぎてしまう。一方で、休止時間T0は0.1s以上が好適である。T0が0.1s未満では電気泳動素子の移動が落ち着かず、補正パルスを印加しても流動が継続しているため、補正パルス印加の効果が薄い。
補正パルスP2の印加時間T2については1ms以上、300ms以下が好適である。さらには10ms以上、100ms以下がより好適である。T2が1ms未満では、印加時間が短すぎて、コントラストを向上する効果が得られにくく、300msをこえると、DCアンバランスが促進されてしまうため、信頼性が低下する。
リセットパルスP3の印加時間T3は補正パルスを効率よく相殺できるように適宜選択することが望ましい。具体的には補正パルス印加時間T2の2倍〜20倍程度が好適である。リセットパルス印加時間T3を短くするとリセットパルスP3を印加する頻度が増加し、リセットパルス印加時間T3を長くすると書き換え時間そのものが増加する。よってDCアンバランスの状態と、表示装置の用途によって決定することが望ましい。
以上のように、本実施例1によれば、書き込み時間が短縮でき、コントラストが高い状態で表示を維持することが可能であり、かつDCバランスであるため長期の駆動を行っても性能劣化を抑制することが可能な表示装置及び駆動方法を提供することができる。
続いて、図6、図7を参照して、本発明の駆動波形の実施例2について説明する。図6は本実施例2の駆動波形である。実施例1との違いは、第1書込みパルス群P1にあらかじめ、補正パルスP2分のパルスを加え、印加時間をT1’(=T1+T2)とした点である。本実施例2の場合は、波形全体としてDCバランスを確保している。そのため実施例1とは異なり、波形印加の途中での上書き信号の検出が無ければDCバランスは維持される。一方で、上書き処理の途中で上書き信号の検出がされた場合に、実施例1と同様に再度第1書き込みパルス群P1を印加すると、第1書き込みパルス群P1に補正パルスP2の分のパルスが含まれているため、わずかにDCアンバランスとなる。図7は第2実施形態の場合におけるリセットパルスP3印加時の波形である。図7に示した場合も、メモリー12に保存された補正パルスを印加した回数、時間および/又は印加しなかった回数、時間に関する情報に基づき、コントローラ10はリセットパルスP3の頻度・時間を決定する。
図6、図7は第1書き込みパルス群P1に補正パルスP2と逆符号のパルスを印加した場合の例であるが、トータルでDCバランスが確保されれば良いので、同符号の第1書き込みパルス群P1を短くする等の方法で波形を作成することも可能である。
続いて、図8を参照して、本発明の駆動波形の実施例3について説明する。図8は本実施例3の駆動波形である。波形V11は補正パルスP2を含めトータルでDCバランスな波形である。ここで、補正パルスP2印加前にて新たな上書き信号の検出が行われた場合には、波形V11は波形V11’となり、上書き信号の検出が行われた瞬間に、休止時間T0は終了(残りをキャンセル)し、第1書き込みパルス群P1の印加後可能な限り速やかに補正パルスP2’が入力され、その後、新たな信号に応じた波形駆動処理が行われる。本実施例3の波形を用いることで、上書き処理中の上書き信号の有無によらずDCバランスを維持することが可能となる。図8は波形V11の場合であるが、V12、V13、V14の場合も同様である。
続いて、図9、図10を参照して、本発明の駆動波形の実施例4について説明する。図9、10は本実施例4駆動波形であり、部分書き換えの波形例である。部分書き換えであるため、白→白(V11)、黒→黒(V14)では第1書き込みパルス群P1で電圧を印加していない。図9は実施例3の場合における補正パルスP2印加時の波形である。上記以外は実施例1と同様の構成である。部分書き換えにおいても、書き換えあり部、書き換えなし部にかかわらず補正パルスP2が印加される為、高コントラストな表示が可能である。図10は本実施例4の場合にリセットパルスP3を印加する場合を示している。
以上説明したように、本発明によれば、第1書き込みパルス群にて書き込みを行った後、補正パルスによって表示画像の補正を行うため、コントラストの高い表示を行うことが可能となる。また、補正パルスが第1書き込みパルス群よりも短いことにより、補正パルスを印加した際に見た目の変化が少なく、チラつきを抑制できるため、装置使用者の目への負担を少なくすることが可能となる。
また、一般的に、電気泳動素子等を用いた表示媒体では、時間の経過とともに、コントラストが低下する。これはキックバック現象などと呼ばれているが、キックバック現象等により、表示画像のコントラストが低下した場合でも、第1書き込みパルス群と補正パルスとの間に休止時間を設けることにより、休止時間経過後に、補正パルスが印加されるため、表示画像のコントラストを向上することが可能となる。一方で、休止時間を設けない場合は、電気泳動素子の動作が落ち着く前に電圧を印加する事になるため、コントラスト向上の効果が得られない。
また、休止時間が0.1s以上であることにより、経時でのコントラスト低下を改善し、コントラストが高い状態での表示を維持することが可能となる。一方で、休止時間が0.1秒未満の場合は、電気泳動素子の動作が落ち着く前に電圧を印加する事になるため、コントラスト向上の効果が得られない。
また、補正パルスの印加時間が1ms以上300ms以下であることにより、一時的なDCアンバランスを最小限に抑えた上で、表示画像のコントラスト向上が可能となる。補正パルスの印加時間が1ms未満の場合は、時間が短すぎて電気泳動素子を駆動することが出来ず、コントラストを向上することが出来ない。補正パルスの印加時間が300msを超えてしまうと、DCアンバランスが大きくなってしまうので、表示装置の劣化を促進してしまう。
また、第1書き込みパルス群がDCバランス波形である、もしくは上書き処理全体でDCバランス波形である事により、DCバランスの維持が容易になり、性能劣化を抑制することが可能となる。
また、連続的に上書き信号入力が行われた際に、補正パルスを待つことなく、書き換えを行うことが可能となるので、高速書き換えが可能となる。
また、連続的に書き換え入力が行われた際に、補正パルスを直ちに入力し、新規上書き処理を行うことが可能となるので、高速での上書き処理が可能となる。また、駆動波形を、補正パルスを含めてDCバランスとした場合には、常にDCバランスを維持した状態を保つことが可能となる。
また、上書き入力が行われた場合、および行われなかった場合のいずれの状態においても、定期的にDCアンバランスが相殺され、DCバランスな状態で駆動を行うことが可能となる。
また、リセットパルスが、第1パルス群、補正パルスおよび休止時間より前に印加されてもよく、これにより、DCバランスが維持された上で、補正パルスにより、コントラストが高い状態が維持される。
上述の各種パルスの波形、印加タイミング等は、例示であって、これらに限定されない。個別あるいはグループでDCバランスの取れたパルス群、これらの印加処理中断時の補償用のパルス等を組み合わせて、全体的にDCバランスが取れれば、多様に変形可能である。
本発明の電気泳動表示装置は、電子ブック、電子新聞、電子広告看板、案内表示板などに有用である。
1 電気泳動表示装置
2 表示部
10 コントローラ(電気泳動表示装置1の駆動装置)
11 CPU
12 メモリー
13 通信装置
14 フレキシブルケーブル
20 画素
21 画素電極
22 対向電極
23 電気泳動素子
24 画素スイッチング用トランジスタ
27 保持容量
28 TFT基板
29 対向基板
30 バインダー
31 接着層
40 走査線
50 データ線
60 走査線駆動回路
70 データ線駆動回路
80 マイクロカプセル(電気泳動表示材料)
90 共通電位線
100 共通電位供給回路
P1 第1書き込みパルス群
P2 補正パルス
P3 リセットパルス
T0 休止時間
T1 第1書き込みパルス群印加時間
T1’ 補正パルス分を含んだ第1書き込みパルス群印加時間
T2 補正パルス印加時間
T3 リセットパルス印加時間
t0 上書き信号検出時間

Claims (13)

  1. 対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置であって、
    前記帯電粒子に電圧を印加する駆動回路と、
    前記駆動回路へ信号を出力するコントローラとを備え、
    前記駆動回路は、前記コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらに前記パルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行う、表示装置。
  2. 前記波形印加処理において、
    前記パルス群の印加と前記補正パルスの印加との間に所定時間パルスの印加を行わない休止時間を有する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記休止時間が0.1s以上である、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記補正パルスの印加時間が1ms以上300ms以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記パルス群、または、前記パルス群および前記補正パルスがDCバランスの確保された波形である、請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記駆動回路は、
    前記波形印加処理を開始後、前記補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、前記パルス群の印加後、パルス群前記補正パルスの印加を行わず、前記新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記駆動回路は、
    前記波形印加処理を開始後、前記補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、前記パルス群の印加終了時または前記新たな信号の検出時の遅い時点で前記補正パルスを印加した後、前記新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記補正パルスが印加された回数、もしくは時間を表す情報を保持するメモリー部をさらに有し、
    前記コントローラは、前記情報に基づいて、前記DCアンバランスの程度が一定量を超えたと判断した場合に、前記駆動回路を制御して、DCアンバランスを相殺するリセットパルスを印加させる、請求項1〜7のいずれかに記載の表示装置。
  9. 印加予定であったが印加されなかった前記補正パルスの回数、もしくは時間を表す情報を保持するメモリー部をさらに有し、
    前記コントローラは、前記情報に基づいて、前記DCアンバランスの程度が一定量を超えたと判断した場合に、前記駆動回路を制御して、DCアンバランスを相殺するリセットパルスを印加させる、請求項1〜7のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記コントローラは、前記リセットパルスを、少なくとも前記補正パルスの印加より前に印加するよう前記駆動回路を制御する、請求項8又は9に記載の表示装置。
  11. 対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置の各部が実行する行う駆動方法であって、
    コントローラが、前記帯電粒子に電圧を印加する駆動回路へ信号を出力し、
    前記駆動回路が、前記コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらに前記パルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行い、
    前記駆動回路は、前記波形印加処理を開始後、前記補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、前記補正パルスの印加を行わず、前記新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、駆動方法。
  12. 対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示装置の各部が実行する行う駆動方法であって、
    コントローラが、前記帯電粒子に電圧を印加する駆動回路へ信号を出力し、
    前記駆動回路が、前記コントローラからの信号を検出すると、パルス群を印加した後、さらに前記パルス群よりも印加時間が短い補正パルスを印加する波形印加処理を行い、
    前記駆動回路は、前記波形印加処理を開始後、前記補正パルスを印加する前に、新たな信号を検出した場合に、前記パルス群の印加終了時または前記新たな信号の検出時の遅い時点で前記補正パルスを印加した後、前記新たな信号に応じた波形印加処理を新規に開始する、駆動方法。
  13. 前記パルス群、または、前記パルス群および補正パルスがDCバランスの確保された波形である、請求項11又は12に記載の駆動方法。
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