JP2017089510A - 内燃機関の吸気装置および吸気流制御弁 - Google Patents

内燃機関の吸気装置および吸気流制御弁 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する吸気ポートを備えた内燃機関において、気筒内に形成されるタンブル流の強度を十分に得ることが可能な内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】この吸気装置50は、1つの気筒11aあたり2つの吸気弁3を有するエンジン100の燃焼室6に連通され、燃焼室6に吸気を供給する吸気通路80と、吸気通路80に設けられ、弁体63が回動することによって閉弁時に弁体63と吸気通路80の下側内面81との間に形成される開口部80aにより吸気の流れを制御するTCV60とを備える。そして、TCV60の閉弁時において、弁体63の2つの吸気弁3の配列方向(X軸方向)の外周中央部分65aにおける矢印B方向(配列方向および吸気流れ方向に直交する方向)の中央開口部K1の開口長さL1よりも、外周端部65bおよび外周端部65c側における矢印B方向の端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が大きくなるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の吸気装置および吸気流制御弁に関し、特に、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関の吸気装置および吸気流制御弁に関する。
従来、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関の吸気装置などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、各気筒に一対(2個)設けられた吸気バルブ(吸気弁)を有する内燃機関に接続されるインテークマニホールド(内燃機関の吸気装置)が開示されている。この特許文献1に記載のインテークマニホールドでは、吸気の流れを制御する吸気流制御弁が吸気通路を開閉可能に吸気通路内に設けられている。なお、吸気流制御弁は、平坦な翼面を有する平板状の弁体の下端部(吸気の上流端部)に回動軸が設けられるとともに、開弁時に吸気通路の下側内面の凹部に収容されている。そして、弁体が凹部から斜めに起き上がるように閉じ側に回動された際、弁体の下流側の先端部が吸気通路断面を絞ることにより下流の吸気流に偏向が生じて、気筒内にタンブル流(縦渦)が生成されるように構成されている。なお、1本の吸気通路は、吸気流制御弁よりも下流側のヘッドポートの部分(シリンダヘッド内部の吸気ポートの部分)で2本に分岐した後、各々の吸気バルブにより開閉される吸気ポートを介して気筒内に連通されている。
特許第4485541号公報
上記特許文献1のインテークマニホールドでは、平板状を有する弁体が閉じ側に回動されて下流側の先端部が吸気通路断面を絞ることにより、気筒内にある程度のタンブル流を発生させることが可能であると考えられる。しかしながら、吸気制御弁よりも下流側のヘッドポートの部分(シリンダヘッド内部の吸気ポートの部分)で吸気通路がそれまでの1本から2本に分岐される場合、分岐部分および分岐部分の下流側の吸気ポートの内面形状に起因して、偏向する吸気流の流線が気筒内に強力なタンブル流を生じさせる形状になりにくい場合もあると考えられる。このため、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有するヘッドポート(吸気ポート)を備えた内燃機関において、気筒内に形成されるタンブル流の強度を十分に得ることができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する吸気ポートを備えた内燃機関において、気筒内に形成されるタンブル流の強度を十分に得ることが可能な内燃機関の吸気装置および吸気流制御弁を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における内燃機関の吸気装置は、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関の燃焼室に連通され、燃焼室に吸気を供給する吸気通路と、吸気通路に設けられ、弁体が回動することによって閉弁時に弁体と吸気通路の内面との間に形成される開口部により吸気の流れを制御する吸気流制御弁と、を備え、吸気流制御弁の閉弁時において、吸気流制御弁の2つの吸気弁の配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さよりも、配列方向の端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さが大きくなるように構成されている。ここで、本発明において、吸気流制御弁の2つの吸気弁の配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さは、ゼロ近傍の僅かな隙間程度の長さを含む広い概念である。また、本発明において、2つの吸気弁の配列方向の中央部とは、完全な中央位置のみならずこの中央位置を含んで配列方向に所定距離だけ幅を有する中央領域を含む広い概念である。
この発明の第1の局面による内燃機関の吸気装置では、上記のように、吸気流制御弁の閉弁時において、吸気流制御弁の2つの吸気弁の配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さよりも、配列方向の端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さが大きくなるように構成する。これにより、吸気ポート(ヘッドポート)が上流側で1本の状態から下流側で2本に分岐する構造を有していても、吸気ポート(吸気通路)が2本に分岐する部分の上流側において吸気流制御弁と吸気通路の内面との間に形成される開口部が吸気弁の配列方向の中央部で狭くかつ端部側で広く構成されているので、吸気流制御弁の閉弁位置を起点として吸気を2つの流れに分離することができる。これにより、吸気流制御弁を通過した時点で2つの流れに分離された各々の吸気流が下流側で2本に分岐された各々の吸気ポート内を、流線を極度に乱すことなく運ばれて気筒内(燃焼室内)に導かれるので、気筒内に縦方向の気流(縦方向の平行流)を容易に形成することができる。その結果、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する吸気ポートを備えた内燃機関において、気筒内に形成されるタンブル流(縦渦)の強度を十分に得ることができる。
上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、吸気流制御弁の閉弁時において、弁体の下部外周部と吸気通路の下側内面とによって開口部が形成されるように構成されている。
このように構成すれば、吸気通路の下側内面近傍の外側領域(吸気弁の配列方向における端部側の領域)での吸気流速を増加させることができるので、吸気通路の下側内面が気筒に向かって下方に湾曲するような吸気ポート形状(曲がり管形状)であっても、開口部を構成する吸気通路の下側内面により流速が増加された吸気流をこの湾曲内側の吸気通路内面に沿って通過させることができる。したがって、湾曲内側に発生する流体の剥離に起因した吸気の旋回流を打ち消しながら、その下流で2つの流れに分離された吸気流を気筒内(燃焼室内)に導くことができる。これにより、吸気流制御弁により流速が増加された吸気流を効率よくタンブル流(縦渦)に変換することができるので、気筒内に強力なタンブル流を効率よく生成することができる。
上記弁体の下部外周部と吸気通路の下側内面とによって開口部が形成される構成において、好ましくは、弁体の下部外周部のうち、配列方向の中央部の外周部分が、配列方向の端部の外周部分よりも吸気通路の下側内面に向かって突出することによって、閉弁時において、配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さよりも、配列方向の端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さが大きくなるように構成されている。
このように構成すれば、吸気流制御弁側の形状(吸気流れ方向における弁体の下部外周部の形状)を最適に設計することによって、内燃機関の気筒内に形成されるタンブル流の強度を十分かつ効率よく得ることが可能な吸気装置を容易に製造することができる。
上記弁体の下部外周部と吸気通路の下側内面とによって開口部が形成される構成において、好ましくは、吸気通路の下側内面のうち、配列方向の中央部に対向する内面部分が、配列方向の端部に対向する内面部分よりも弁体の下面に向かって突出することによって、閉弁時において、配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さよりも、配列方向の端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さが大きくなるように構成されている。
このように構成すれば、吸気通路側の形状(吸気流れ方向における吸気通路の下側内面の形状)を最適に設計することによって、内燃機関の気筒内に形成されるタンブル流の強度を十分かつ効率よく得ることが可能な吸気装置を容易に製造することができる。
この発明の第2の局面における吸気流制御弁は、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有するとともに、内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気通路に設けられ、吸気通路の内面との間に開口部を形成することにより吸気の流れを制御する弁体と、吸気通路内で弁体を回動させる回動軸と、を備え、弁体の下部外周部のうち、弁体の2つの吸気弁の配列方向の中央部の外周部分が、配列方向の端部の外周部分よりも吸気通路の下側内面に向かって突出することによって、閉弁時において、配列方向の中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さよりも、配列方向の端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部の開口長さが大きくなるように構成されている。
この発明の第2の局面による吸気流制御弁では、上記第1の局面と同様に、吸気ポート(ヘッドポート)が上流側で1本の状態から下流側で2本に分岐する構造を有していても、吸気ポート(吸気通路)が2本に分岐する部分の上流側において弁体と吸気通路の内面との間に形成される開口部が吸気弁の配列方向の中央部で狭くかつ端部側で広く構成されているので、弁体の閉弁位置から吸気を2つの流れに分離することができる。これにより、弁体を通過した時点で2つの流れに分離された各々の吸気流が下流側で2本に分岐された各々の吸気ポート内を、流線を極度に乱すことなく運ばれて気筒内(燃焼室内)に導かれるので、気筒内に縦方向の気流(縦方向の平行流)を容易に形成することができる。その結果、1つの気筒あたり2つの吸気弁を有す吸気ポートを備えた内燃機関において、気筒内に形成されるタンブル流(縦渦)の強度を十分に得ることができる。
上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記吸気通路の下側内面のうち吸気流制御弁の軸方向の中央部に対向する内面部分が配列方向の端部に対向する内面部分よりも弁体の下面に向かって突出する内燃機関の吸気装置において、吸気流制御弁の閉弁時において、配列方向の中央部を中心に配列方向の一方方向側に形成される開口部の形状と配列方向の他方方向側に形成される開口部の形状とは、吸気流の流れ方向視において配列方向の中央部を中心として対称性を有している。
(付記項2)
また、上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、吸気流制御弁の閉弁時において、開口部の開口長さは、配列方向の中央部から配列方向の端部側に向かって徐々に大きくなるように構成されている。
本発明の第1実施形態によるエンジンの概略的な構成を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンおよび吸気装置の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態によるTCV(吸気流制御弁)周辺の構造を示した下面図である。 本発明の第1実施形態によるTCVの単体での構造を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるTCVが閉じ側に回動された状態での吸気通路の断面形状を示した図である。 本発明の第1実施形態によるTCVを適用した効果を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるTCVが閉じ側に回動された状態での吸気通路の断面形状を示した図である。 本発明の第2実施形態によるTCVが閉じ側に回動された状態での吸気通路の断面形状を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるエンジン100に搭載される吸気装置50の構成について説明する。
(エンジンの概略的な構成)
本発明の第1実施形態による車両(自動車)用のエンジン100(内燃機関の一例)は、図1に示すように、エンジン本体10を備えている。エンジン本体10は、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の上面(Z1側)に締結されるシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下面(Z2側)に締結されるクランクケース13と、シリンダヘッド12の上部に被せられて締結されたヘッドカバー14とを含む。また、直列4気筒型のエンジン100は、上下方向(Z軸方向)に延びる4つの気筒11a〜11d内でピストン1がそれぞれ往復動されることにより、吸入・圧縮・膨張(燃焼)・排気の1サイクルを連続的に繰り返してクランク軸2を回転させる。なお、気筒11a〜11dの配列方向(X軸方向)が、クランク軸2の延びる方向である。
シリンダヘッド12には、図2に示すように、カムシャフト(図示せず)の回転により周期的に開閉される吸気弁3および排気弁4と、点火プラグ5とが組み込まれている。また、アルミニウム合金製のシリンダヘッド12は、燃焼室6と、燃焼室6に吸気(吸入空気)を送り込む吸気ポート7と、既燃ガスが排出される排気ポート8とを有する。なお、シリンダヘッド12には、シリンダブロック11の気筒11a〜11d(図1参照)の各々に対応するように、吸気ポート7、燃焼室6および排気ポート8が配置されている。
また、図3に示すように、気筒11a〜11dの各々は、2つの吸気弁3および2つの排気弁4(図2参照)を有している。したがって、シリンダヘッド12内の吸気ポート7は、吸気上流側で1本であった状態から吸気下流側で一方側の吸気弁3により開閉される第1ポート7aと、他方側の吸気弁3により開閉される第2ポート7bとの2本に分岐した状態で気筒11a(燃焼室6)に向かって延びている。なお、吸気ポート7には、第1ポート7aと第2ポート7bとを隔てる分岐壁7cが形成されており、第1ポート7aおよび第2ポート7bは、吸気ポート7のX軸方向の中央から左右対称形状を有して分岐している。なお、図3において、2つの吸気弁3の配列方向がX軸方向(2つの吸気弁の配列方向の一例)に相当する。
シリンダブロック11およびシリンダヘッド12には、冷却水が流通するウォータジャケット15が設けられている。エンジン100は冷却水ポンプ(図示せず)を有しており、ラジエター(図示せず)の冷却水が冷却水ポンプを介してウォータジャケット15に供給される。
また、エンジン100は、図1に示すように、シリンダヘッド12に接続される吸気装置50を備えている。また、吸気装置50は、サージタンク51とその下流側に接続される樹脂製の吸気管部52とを備えており、内部に吸気通路80が形成されている。
吸気管部52は、吸気管52a〜52dが気筒11a〜11dの配列方向(X軸方向)に沿って並んでおり、サージタンク51に蓄えられた吸気を、吸気管52a〜52dを介して対応する吸気ポート7(図2参照)に分配する役割を有する。また、吸気管部52は、下流端部に一体的に形成されたフランジ部52eを介してシリンダヘッド12の側面12aに接続されている。また、フランジ部52eの内側には、樹脂製のフレーム部材53(図2参照)が同軸状に嵌め込まれており、フレーム部材53には、吸気の流れ(偏向度合)を制御するためのTCV(タンブルコントロールバルブ)60(吸気流制御弁の一例)が回動可能に設けられている。なお、フレーム部材53は、上側内面82の一部が凹状に窪む弁体収容部53aを有しており、TCV60が弁体収容部53aに収容されることによりTCV60が全開状態になる(最大の流路断面積を得る)ように構成されている。なお、図5に示すように、吸気管52a〜52dの各々は、X軸方向に沿って横長の流路断面形状を有している。また、吸気通路80の四隅にはR形状(円弧形状部)が設けられている。
ここで、図2に示すように、上側内面82は、吸気管52a〜52dの各々のZ1側の内面を示している。TCV60が弁体収容部53aに収容された状態(図3参照)では、吸気通路80の上側内面82とTCV60の後述する下面63aとが同一面となって凹凸などのない平滑な内面を構成する。そして、吸気装置50には、TCV60を駆動するためのアクチュエータ70が組み込まれている。なお、アクチュエータ70は、吸気管部52のX2側の外側面に取り付けられており、不図示の駆動機構を介してTCV60の回動軸61(図3参照)に接続されている。
吸気装置50では、各々の気筒11a〜11dに吸気を行う際に、アクチュエータ70により4個のTCV60を動作させて各々の吸気管52a〜52d内の吸気通路80の開口面積(流路断面積)を制御するように構成されている。エンジン100では、不図示のECU(制御部)によってTCV60の開度が把握される。そして、TCV60の開度情報に基づいてアクチュエータ70が駆動されることにより、エンジン100の運転状態(負荷状態)に応じた最適な開度になるようにTCV60の姿勢制御が行われる。
すなわち、吸気装置50では、TCV60が回動(開閉)されることにより吸気通路80の流路断面積が制御されて、燃焼室6に供給される吸気に所定の気流形状が付与される。エンジン100では、所定の回転数域(負荷状態)において燃焼室6にタンブル流(縦渦)が生成される。また、燃焼室6内でのタンブル流が制御されることにより、混合空気の燃焼効率が改善されて窒素酸化物を含む排気ガス成分が改善される。したがって、エンジン100の運転状態(回転数および負荷状態)に応じてTCV60の回動(開閉)動作が制御されるように構成されている。以下、TCV60の詳細な構成について説明する。
(TCV(吸気流制御弁)の詳細な構成)
TCV60は、耐熱性に優れた樹脂材料からなる。TCV60は、図4に示すように、X1側およびX2側の各々に設けられX軸方向に延びる回動軸61と、各々の回動軸61から扇状に延びる一対の支持部62と、支持部62の回動軸61とは反対側(半径方向外側)の端部同士を横方向(X軸方向)に繋ぐ弁体63とを有する。また、回動軸61は、フレーム部材53に対して回動可能に組み付けられている。したがって、TCV60は、吸気流れ方向(矢印A方向)に沿って見た場合、U字状の断面形状を有している。なお、図4では、実際に吸気管部52内で動作される状態に対して上下方向(おおよそZ軸方向)を逆さまにしてTCV60を図示している。
そして、弁体63は、平坦な下面63a(Z2側)と、弁体63を吸気通路80内において回動軸61まわりに矢印P1方向または矢印P2方向に回動させるための円弧状の上面63b(Z1側)とを有する。上面63bは、概略矢印A方向に沿って円弧形状(Z1側に凸)を有して延びている。なお、図3に示すように、回動軸61の延びる方向は、2つの吸気弁3の配列方向(第1ポート7aおよび第2ポート7bの配列方向)であるX軸方向に一致している。また、アクチュエータ70(図1参照)が作動することによって、弁体63は、図3に示す全開状態と、図2および図5に示す全閉状態(姿勢制御状態)との間の任意の姿勢に無段階で制御されるように構成されている。
ここで、第1実施形態では、弁体63の下面63a(Z2側)は、吸気流れ方向(矢印A方向)の上流端部においては、X軸方向に直線的に延びる上流側縁部64を有する一方、矢印A方向の下部外周部65においては、下部外周部65のうち、2つの吸気弁3の配列方向となるX軸方向の外周中央部分65a(配列方向の中央部の外周部分の一例)が、X1側の外周端部65bおよびX2側の外周端部65c(配列方向の端部の外周部分の一例)よりも矢印A方向に突出している。そして、第1実施形態では、図5に示すように、TCV60の閉弁時において、外周中央部分65aにおけるX軸方向および矢印A方向と直交する矢印B方向(配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の一例)の中央開口部K1の開口長さL1よりも、外周端部65bおよび外周端部65cにおける矢印B方向の端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が共に大きくなるように構成されている。なお、図5は、図2における150−150線に沿った断面部分を矢印A方向から見た図である。なお、中央開口部K1、端部開口部K2および端部開口部K3は、X軸方向につながっており、1つの開口部80aを形成している。
また、第1実施形態では、上述の通りTCV60(弁体63)の閉弁時(閉じ側の状態)において、弁体63の下部外周部65と吸気通路80の下側内面81とによって中央開口部K1および端部開口部K2およびK3が形成されるように吸気装置50が構成されている。なお、下側内面81は、吸気管52a〜52dの各々のZ2側の内面を示している。
また、第1実施形態では、図5に示すように、弁体63の閉弁時において、外周中央部分65aを中心にX1側(一方方向側)に形成される端部開口部K2の形状とX2側(他方方向側)に形成される端部開口部K3の形状とは、吸気流の流れ方向視(矢印A方向視)において外周中央部分65aを中心として対称性を有している。また、開口長さL1から開口長さL2への変化は、外周中央部分65aから外周端部65bおよび外周端部65cに向かってそれぞれ徐々に大きくなるように構成されている。
これにより、弁体63(TCV60)が弁体収容部53aに収容された全開状態(図3参照)から閉弁側となる矢印P2方向(図4参照)に回動されて弁体63の下部外周部65が吸気通路80の流路断面積を絞った状態(図5参照)では、吸気流は、次のような流れとなって気筒11a内(燃焼室6内)に導かれる。
具体的には、図2においてTCV60の下面63a側を矢印A方向に吸気が流通した場合、図5に示すように、下部外周部65において吸気通路80の流路断面積が開口部80aを有して絞られる。これにより、図3に示すように、上流側で1本であった吸気流が外周中央部分65aの下方(矢印Z2方向)への凸形状によって端部開口部K2側の流れと端部開口部K3側の流れとに分離される。その後、端部開口部K2側の流れは、分岐壁7cに直接的に衝突せずに第1ポート7a側に円滑に運ばれるとともに、端部開口部K3側の流れも分岐壁7cに直接的に衝突せずに第2ポート7b側に円滑に運ばれる。
そして、図6の左側の枠内(第1実施形態)に示されるように、第1ポート7aの斜め下向きの湾曲形状に沿って流れた吸気は、吸気弁3の部分を通過して気筒11a内に供給される。同様に、第2ポート7bの斜め下向きの湾曲形状に沿って流れた吸気は、吸気弁3の部分を通過して気筒11a内に供給される。この際、双方の吸気は各々の流線(太い波線で示す)を乱すことなく気筒11a内に運ばれるので、気筒11a内に縦方向の強い下降気流(矢印Z2方向(縦方向)の平行流)が形成される。そして、気筒11a内では、図1に示すように、下降気流はピストン1の頂面1aによって上方向に折り返されて気筒11a内に強力なタンブル流が形成(生成)される。なお、吸気の流れ方については、他の気筒11b〜11dに対応する吸気ポート7の内部も同様である。
ここで、第1実施形態のTCV60を有する吸気装置50に対する比較例として、下面63aに下部外周部65が設けられていない弁体からなる吸気流制御弁(図示せず)を用いて吸気通路80の流路断面積を絞るものとする。また、この比較例では、TCV60(図1参照)の配置構成と異なり、吸気通路80の下側内面81側に弁体が配置(収容)されるとともに、下流端部が上側内面82に向かって回動されることによって吸気通路80の流路断面積を絞る場合を想定している。
比較例の場合、弁体の下流端部が上方向に回動されて吸気通路80の流路断面積を絞った状態では、下部外周部65が設けられていないので、吸気流は、この吸気流制御弁の位置では単に絞られるだけでありTCV60を適用した場合のように2つに分離されない。したがって、絞られた1本の吸気流が、吸気ポート7の下流の分岐壁7cに衝突して分岐壁7cによって2つの流れに分離される。この際、図6の右側の枠内(比較例)に示されるように、分岐壁7cによって急激に分離された吸気流が第1ポート7aおよび第2ポート7bの各々において流線(太い波線で示す)を乱しながら斜め下向きの湾曲形状に沿って流れて気筒11a内に運ばれる。したがって、気筒11a内においては、双方の流線が互いに離間する末広がり状となって斜め方向に拡散し、完全な縦方向の下降気流が形成されにくくなる。また、TCV60を適用した場合(図6の左側の枠内)に対して完全な縦方向の下降気流が形成されにくいまま気筒11a内でピストン1の頂面1aによって上方向に折り返されるので、気筒11a内には縦渦形状の整ったタンブル流が形成されない。これにより、比較例では、吸気流のタンブル流への変換効率が低い状態が再現されている。したがって、上記第1実施形態のTCV60を有する吸気装置50(図1参照)では、比較例に対してより強力なタンブル流を気筒11a内に生成することが可能とされている。
なお、上記したTCV60による気流制御を機能させるための制御マップ(図示せず)が、予めECU内の記憶領域に記憶されている。制御マップには、エンジン100の運転状態に対応したTCV60の開度が設定されている。制御マップにおいて参照された開度設定情報に基づいてアクチュエータ70が駆動されることにより、弁体63の姿勢が制御される。また、ECU側で把握される弁体63の開度情報が駆動制御にフィードバックされることにより、弁体63の詳細な姿勢制御が繰り返される。なお、エンジン100が相対的に低回転数域かつ低負荷状態で運転される際には弁体63が閉状態に制御され、タンブル流を有する吸気が燃料に混合されて燃焼される。反対に、エンジン100が相対的に高回転数域かつ高負荷状態で運転される際には弁体63が開状態に制御され、タンブル流の割合が減らされた吸気が燃料に混合されて燃焼される。このようにして、エンジン100における吸気装置50は構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、TCV60の閉弁時において、TCV60の2つの吸気弁3の外周中央部分65aにおける矢印B方向の中央開口部K1の開口長さL1よりも、外周端部65b(X1側)および外周端部65c(X2側)における矢印B方向の端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が大きくなるように構成する。これにより、吸気ポート7が上流側で1本の状態から下流側で第1ポート7aおよび第2ポート7bに分岐する構造を有していても、吸気ポート7(吸気通路80)が2本に分岐する部分の上流側においてTCV60と吸気通路80の下側内面81との間に形成される開口部80a(開口領域)が吸気弁3の外周中央部分65aで狭くかつ外周端部65bおよび65c側で広く構成されているので、TCV60の閉弁位置を起点として吸気を2つの流れに分離することができる。これにより、TCV60を通過した時点で2つの流れに分離された各々の吸気流が第1ポート7aおよび第2ポート7b内を、流線を極度に乱すことなく運ばれて気筒11a内(燃焼室6内)に導かれるので、気筒11a内に縦方向の気流(縦方向の平行流)を容易に形成することができる。その結果、1つの気筒11aあたり2つの吸気弁3を有する吸気ポート7を備えたエンジン100において、気筒11a内に形成されるタンブル流(縦渦)の強度を十分に得ることができる。
また、第1実施形態では、TCV60の閉弁時において、弁体63の下部外周部65と吸気通路80の下側内面81とによって中央開口部K1および端部開口部K2およびK3が形成されるように吸気装置50を構成する。これにより、吸気通路80の下側内面81近傍の外側領域(吸気弁3のX軸方向における外周端部65b(X1側)および外周端部65c(X2側)の領域)での吸気流速を増加させることができるので、吸気通路80の下側内面81が気筒に向かって下方に湾曲するような吸気ポート形状(曲がり管形状)であっても、開口部80aを構成する吸気通路80の下側内面81により流速が増加された吸気流をこの湾曲内側の吸気通路80内面に沿って通過させることができる。したがって、湾曲内側に発生する流体の剥離に起因した吸気の旋回流を打ち消しながら、その下流で2つの流れに分離された吸気流を気筒11a内(燃焼室6内)に導くことができる。これにより、TCV60により流速が増加された吸気流を効率よくタンブル流(縦渦)に変換することができるので、気筒11a内に強力なタンブル流を効率よく生成することができる。
また、第1実施形態では、弁体63の下部外周部65のうち、外周中央部分65aが外周端部65b(X1側)および外周端部65c(X2側)よりも吸気通路80の下側内面81に向かって突出することによって、閉弁時において、矢印B方向の中央開口部K1の開口長さL1よりも端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が大きくなるように構成する。これにより、TCV60側の形状(吸気流れ方向(矢印A方向)における弁体63の下部外周部65の形状)を最適に設計することによって、エンジン100の気筒11a内に形成されるタンブル流の強度を十分かつ効率よく得ることが可能な吸気装置50を容易に製造することができる。
また、第1実施形態では、TCV60の閉弁時において、外周中央部分65aを中心にX1側に形成される端部開口部K2の形状とX2側に形成される端部開口部K3の形状とを、吸気流の流れ方向視において外周中央部分65aを中心としてX1側およびX2側に対称性を有するように構成する。これにより、上流側で1本の状態の吸気流を下部外周部65においてX軸方向の中央から左右対称に分離することができる。したがって、第1ポート7aおよび第2ポート7bの各々に向けて等分割された吸気流を供給することができるので、気筒11a内においても円周方向に偏りのない下降気流(タンブル流)を形成することができる。
また、第1実施形態では、TCV60の閉弁時において、開口長さL1から開口長さL2への変化を、外周中央部分65aから外周端部65b(X1側)および外周端部65c(X2側)に向かって徐々に大きくなるように構成する。これにより、1本の吸気流が弁体63の下面63aを通過する際に下部外周部65の起伏形状に起因した流路抵抗を極力抑制した状態で下部外周部65において吸気を2つの流れに分離することができる。これにより、流れを乱すことなく第1ポート7aおよび第2ポート7bの各々に向けて吸気流を容易に供給することができる。
[第1実施形態の変形例]
図5および図7を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。この第1実施形態の変形例では、TCV160(図7参照)の下部外周部165の外周中央部分165aが吸気通路80の下側内面81にほぼ接触するように弁体163の形状を形成した例について説明する。
すなわち、図7に示すように、TCV160(吸気流制御弁の一例)の弁体163は、外周中央部分165aと外周端部165bと外周端部165cとを有するように下部外周部165が形成されている。そして、TCV160(弁体163)の閉弁時における外周中央部分165aの下側内面81への突出量がTCV60(図5参照)と比較して大きくなるように構成されている。この場合、下部外周部165の外周中央部分165aが下側内面81にほぼ接触するように形成されている。これにより、中央開口部K1の開口長さL1は、ほとんどゼロに近い。そして、外周中央部分165aを境としてX1側に開口長さL2を有する端部開口部K2が形成されるとともに、X2側に開口長さL2を有する端部開口部K3が形成されるように構成されている。このように、第1実施形態の変形例では、中央開口部K1の開口長さL1がゼロに状態で中央開口部K1と端部開口部K2と端部開口部K3とがX軸方向に繋げられた1つの開口部180aが形成されている。なお、第1実施形態の変形例におけるその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第1実施形態の変形例の効果)
第1実施形態の変形例では、上記のように、TCV160の下部外周部165の外周中央部分165aが吸気通路80の下側内面81にほぼ接触するように弁体163を形成する。これにより、外周中央部分165aを境としてX1側に開口長さL2を有する端部開口部K2およびX2側に開口長さL2を有する端部開口部K3を確実に形成することができるので、上流側で1本であった吸気流が外周中央部分165aの下方への凸形状によって端部開口部K2側の流れと端部開口部K3側の流れとに確実に分離することができる。したがって、吸気ポート7が第1ポート7aと第2ポート7bとに分離される前に、端部開口部K2側の流れと端部開口部K3側の流れとを確実に分離することができる。したがって、気筒11a内に形成されるタンブル流の強度をさらに十分に得ることができる。なお、第1実施形態の変形例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第2実施形態]
図2、図3および図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、吸気通路280の下側内面281の形状を変化させて開口部280a(図8参照)の形状を構成した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付して図示する。
第2実施形態によるエンジン(図示せず)は、吸気装置250を備える。また、図8に示すように、吸気装置250においては、吸気管部252(吸気管52a〜52dの各々)の内部にTCV260(吸気流制御弁の一例)が、それぞれ、組み込まれている。
ここで、第2実施形態では、個々のTCV260は、閉弁時においても下部外周部265がX軸方向に直線状に延びるような弁体263を有している。すなわち、外周中央部分265a、外周端部265b(X1側)および外周端部265c(X2側)は、矢印B方向に同じ高さ位置になるように構成されている。その一方で、弁体263の閉弁時に、下部外周部265に対向する部分の吸気通路280の下側内面281がX軸方向の中央部で下部外周部265に向かって盛り上がるように構成されている。
詳細には、X軸方向の外周中央部分265aに対向する内面中央部分281a(配列方向の中央部に対向する内面部分の一例)が、X軸方向の外周端部265bに対向する内面端部281b(配列方向の端部に対向する内面部分)および外周端部265cに対向する内面端部281c(配列方向の端部に対向する内面部分)よりも弁体263の下面263aに向かって突出することによって、閉弁時において、外周中央部分265aにおけるX軸方向および矢印A方向(吸気流れ方向)と直交する矢印B方向の中央開口部K1の開口長さL1よりも、X1側の外周端部265bおよびX2側の外周端部265cにおける矢印B方向の端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が共に大きい。また、第2実施形態では、外周中央部分265aを中心にX1側に形成される端部開口部K2の形状とX2側に形成される端部開口部K3の形状とは、吸気流の流れ方向視(矢印A方向視)において外周中央部分265aを中心として対称性を有している。また、開口長さL1から開口長さL2への変化は、外周中央部分265aから外周端部265bおよび外周端部265cに向かってそれぞれ徐々に大きくなるように構成されている。
これにより、上流側で1本であった吸気流が外周中央部分265aに対応(対向)する吸気通路280の下側内面281の内面中央部分281aの上方(矢印Z1方向)への凸形状によって端部開口部K2側の流れと端部開口部K3側の流れとに分離される。その後、端部開口部K2側の流れは、分岐壁7c(図3参照)に直接的に衝突せずに第1ポート7a(図3参照)側に円滑に運ばれるとともに、端部開口部K3側の流れも分岐壁7cに直接的に衝突せずに第2ポート7b(図3参照)側に円滑に運ばれる。これにより、第1実施形態の場合と同様に、第1ポート7aの斜め下向きの湾曲形状に沿って流れた吸気は、吸気弁3(図3参照)の部分を通過して気筒11a(図3参照)内に供給される。同様に、第2ポート7bの斜め下向きの湾曲形状に沿って流れた吸気は、吸気弁3の部分を通過して気筒11a内に供給される。この際、双方の吸気は各々の流線(太い波線で示す)を乱すことなく気筒11a内に運ばれるので、気筒11a内に縦方向の強い下降気流(矢印Z2方向(縦方向)の平行流)が形成される。そして、気筒11a内では、図2に示すように、下降気流はピストン1の頂面1aによって上方向に折り返されて気筒11a内に強力なタンブル流が形成される。なお、第2実施形態による吸気装置250のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、TCV260の閉弁時において、TCV260の2つの吸気弁3の外周中央部分265aにおける矢印B方向の中央開口部K1の開口長さL1よりも、外周端部265bおよび外周端部265cにおける矢印B方向の端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が大きくなるように構成する。これにより、吸気ポート7が上流側で1本の状態から下流側で第1ポート7aおよび第2ポート7bに分岐していても、吸気ポート7が2本に分岐する部分の上流側においてTCV260と吸気通路280の下側内面281との間に形成される開口部280aが吸気弁3の外周中央部分265aで狭くかつ外周端部265bおよび265c側で広く構成されているので、TCV260の閉弁位置を起点として吸気を2つの流れに分離することができる。これにより、TCV260を通過した時点で2つの流れに分離された各々の吸気流が第1ポート7aおよび第2ポート7b内を、流線を乱すことなく気筒11a内に導かれるので、気筒11a内に縦方向の気流を容易に形成することができる。その結果、気筒11a内に形成されるタンブル流の強度を十分に得ることができる。
また、第2実施形態では、吸気通路280の下側内面281のうち、外周中央部分265aに対向する内面中央部分281aが、外周端部265b(X1側)に対向する内面端部281bおよび外周端部265c(X2側)に対向する内面端部281cよりも弁体263の下面263aに向かって突出することによって、閉弁時において、矢印B方向の中央開口部K1の開口長さL1よりも端部開口部K2および端部開口部K3の開口長さL2が大きくなるように構成する。これにより、吸気流れ方向における吸気通路280の下側内面281の形状を最適に設計することによって、エンジンの気筒11a内に形成されるタンブル流の強度を十分かつ効率よく得ることが可能な吸気装置250を容易に製造することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態およびその変形例では、外周中央部分65a(165a)から外周端部65b(165b)および外周端部65c(165c)にかけて曲線からなる縁部を有して下部外周部65(165)を構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、外周中央部分65aから外周端部65b(65c)に向かって直線状に傾斜するか、または、階段状に開口長さを増加させるように下部外周部65を形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、下側内面281の内面中央部分281aから外周端部265b(265c)にかけて曲線からなる下面を有して下側内面281を構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、内面中央部分281aから外周端部265b(265c)に向かって直線状に傾斜するか、または、階段状に開口長さを増加させるように下側内面281を形成してもよい。
また、上記第1実施形態の変形例では、下部外周部165の外周中央部分165aが下側内面81にほぼ接触するように弁体163の形状を構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、閉弁時に外周中央部分165aを下側内面81に完全に接触(当接)させて開口長さL1をゼロにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、吸気通路280の下側内面281の内面中央部分281aが中央開口部K1を有してTCV260の外周中央部分265aに近付けられるように構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、閉弁時に内面中央部分281aが外周中央部分265aに僅かな隙間(開口長さL1はゼロ近傍)を有するか、または、完全に接触(当接)させて開口長さL1をゼロにしてもよい。
また、上記第1実施形態の変形例では、下部外周部165の外周中央部分165aを下側内面81の中央部に対してほぼ接触するように構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、下側内面81に向かって突出する外周中央部分165aを吸気ポート7の中心部からX1側およびX2側に開口長さL1を保ったまま所定距離だけ延ばすとともに、この所定距離だけ延びた位置から外周端部165bおよび外周端部165cに向かって開口長さを増加させるように下部外周部165を形成してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例および第2実施形態では、X軸方向に沿って横長の流路断面形状を有する吸気管52a〜52d(吸気通路80)にTCV60(160、260)を適用したが、本発明はこれに限られない。円形状の流路断面や長円状の流路断面を有する吸気通路に対して本発明の吸気流制御弁を適用してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例および第2実施形態では、樹脂製の弁体63(163、263)を用いてTCV60(160、260)を構成したが、本発明はこれに限られない。金属製の弁体63を用いてTCV60を構成してもよい。すなわち、金属加工を施すことによって弁体63の下面63aに下部外周部65を形成してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例および第2実施形態では、吸気流れ方向に沿って見た場合にU字状の断面形状を有するTCV60(160、260)に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。平板状を有する弁体の根元部に回動軸を有して下流端部側が吸気流中に回動される吸気流制御弁や、バタフライ型の吸気流制御弁が回動可能に組み込まれた吸気装置に対して本発明を適用してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例および第2実施形態では、吸気装置50および250を、直列4気筒型のエンジン100に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の内燃機関の吸気装置を、直列4気筒型以外の多気筒型エンジンやV型多気筒型エンジンなどに適用してもよい。また、単気筒エンジン用の吸気装置に対して本発明を適用してもよい。また、自動車用以外のたとえば設備機器などに搭載された内燃機関(エンジン)の吸気装置に対して本発明を適用してもよい。また、内燃機関としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンおよびガスエンジンなどのいずれにも適用可能である。
3 吸気弁
6 燃焼室
7 吸気ポート
7a 第1ポート
7b 第2ポート
11a〜11d 気筒
50、250 吸気装置(内燃機関の吸気装置)
60、160、260 TCV(吸気流制御弁)
61 回動軸
63、163、263 弁体
63a、263a 下面(弁体の下面)
65、165、265 下部外周部
65a、165a、265a 外周中央部分(配列方向の中央部の外周部分)
65b、65c、265b、265c 外周端部(配列方向の端部の外周部分)
80、280 吸気通路
80a、280a 開口部
81、281 下側内面
100 エンジン(内燃機関)
281a 内面中央部分(配列方向の中央部に対向する内面部分)
281b、281c 内面端部(配列方向の端部に対向する内面部分)
K1 中央開口部(中央部における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部)
K2、K3 端部開口部(端部側における配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の開口部)
L1、L2 開口長さ

Claims (5)

  1. 1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関の燃焼室に連通され、前記燃焼室に吸気を供給する吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられ、弁体が回動することによって閉弁時に前記弁体と前記吸気通路の内面との間に形成される開口部により吸気の流れを制御する吸気流制御弁と、を備え、
    前記吸気流制御弁の閉弁時において、前記吸気流制御弁の前記2つの吸気弁の配列方向の中央部における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さよりも、前記配列方向の端部側における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さが大きくなるように構成されている、内燃機関の吸気装置。
  2. 前記吸気流制御弁の閉弁時において、前記弁体の下部外周部と前記吸気通路の下側内面とによって前記開口部が形成されるように構成されている、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記弁体の下部外周部のうち、前記配列方向の中央部の外周部分が、前記配列方向の端部の外周部分よりも前記吸気通路の下側内面に向かって突出することによって、閉弁時において、前記配列方向の中央部における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さよりも、前記配列方向の端部側における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さが大きくなるように構成されている、請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記吸気通路の下側内面のうち、前記配列方向の中央部に対向する内面部分が、前記配列方向の端部に対向する内面部分よりも前記弁体の下面に向かって突出することによって、閉弁時において、前記配列方向の中央部における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さよりも、前記配列方向の端部側における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さが大きくなるように構成されている、請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 1つの気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気通路に設けられ、前記吸気通路の内面との間に開口部を形成することにより吸気の流れを制御する弁体と、
    前記吸気通路内で前記弁体を回動させる回動軸と、を備え、
    前記弁体の下部外周部のうち、前記弁体の前記2つの吸気弁の配列方向の中央部の外周部分が、前記配列方向の端部の外周部分よりも前記吸気通路の下側内面に向かって突出することによって、閉弁時において、前記配列方向の中央部における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さよりも、前記配列方向の端部側における前記配列方向および吸気流れ方向に直交する方向の前記開口部の開口長さが大きくなるように構成されている、吸気流制御弁。
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