JP2017086468A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】パンツ型使い捨ておむつの胴回り開口を横方向に広げ易くして当該おむつを履かせ易くする。
【解決手段】互いに直交する上下方向と横方向と前後方向とを有し、腹側部と背側部と胴回り開口と一対の脚回り開口とを有するパンツ型使い捨ておむつである。前記腹側部及び前記背側部は、前記横方向の伸縮性を有する。前記腹側部と前記背側部とは前記前後方向に重なっている。前記横方向の各端部において前記腹側部と前記背側部とは連続している。前記腹側部において前記胴回り開口となる上縁部及び前記背側部において前記胴回り開口となる上縁部のうちの少なくとも一方の上縁部は、前記各端部よりも前記横方向の内側の位置に、下方に延びたカット部を一つだけ有している。前記おむつを前記前後方向から見た場合に、前記腹側部の前記上縁部及び前記背側部の前記上縁部が、それぞれ、前記横方向の全長に亘って、前記各端部における上端同士を結ぶ仮想直線よりも下方の位置又は前記仮想直線上に位置している。
【選択図】図4A

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
従来、パンツ型使い捨ておむつ1’が使用されている。このおむつ1’は、図1に示すように、互いに直交する上下方向と横方向と前後方向とを有する。また、同おむつ1’は、着用者の前側に位置する腹側部30’と、着用者の後側に位置する背側部40’と、着用者の股下に位置する股下部20’とを有する。そして、横方向の各端部1ew’,1ew’において腹側部30’と背側部40’とは連続していて、これにより、上方に胴回り開口BH’が形成されている。また、下方では、腹側部30’と背側部40’とが、股下部20’を介して連続していて、これにより、股下部20’の横方向の両側には、一対の脚回り開口LH’,LH’が形成されている。更に、腹側部30’と背側部40’とには、糸ゴム等の弾性部材35’,45’によって横方向の伸縮性が付与されている。
ここで、特許文献1には、かかるパンツ型使い捨ておむつ1’の一例として、同図1に示すように、背側部40’の上縁部40BH’が、横方向の上記各端部1ew’,1ew’ における上端よりも上方に突出したおむつ1’が開示されている。すなわち、横方向の上記各端部1ew’,1ew’における上端よりも上方に突出している突出部分40up’を背側部40’は有している。そして、この突出部分40up’にも、弾性部材45up’が設けられていて、これにより、横方向の伸縮性が付与されている。
一方、着用者におむつ1’を履かせるときには、横方向の上記各端部1ew’,1ew’に手をかける等して、かかる手で同おむつ1’に対して横方向の両側に引っ張り力を付与し、これにより、胴回り開口BH’を横方向に広げた状態にする。
特開2012−192115号
しかしながら、特許文献1のおむつ1’では、横方向の上記各端部1ew’,1ew’に付与された横方向の引っ張り力が、上述のおむつ1’の突出部分40up’に伝達し難いことから、当該突出部分40up’を横方向に伸ばし難く、その結果、総じておむつ1’の胴回り開口BH’を広げ難いという問題が想定される。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、パンツ型使い捨ておむつの胴回り開口を横方向に広げ易くして当該おむつを履かせ易くすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する上下方向と横方向と前後方向とを有し、腹側部と背側部と胴回り開口と一対の脚回り開口とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部は、前記横方向の伸縮性を有し、
前記腹側部と前記背側部とは前記前後方向に重なっており、
前記横方向の各端部において前記腹側部と前記背側部とは連続し、
前記腹側部において前記胴回り開口となる上縁部及び前記背側部において前記胴回り開口となる上縁部のうちの少なくとも一方の上縁部は、前記各端部よりも前記横方向の内側の位置に、下方に延びたカット部を一つだけ有し、
前記おむつを前記前後方向から見た場合に、前記腹側部の前記上縁部及び前記背側部の前記上縁部が、それぞれ、前記横方向の全長に亘って、前記各端部における上端同士を結ぶ仮想直線よりも下方の位置又は前記仮想直線上に位置していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、パンツ型使い捨ておむつの胴回り開口を横方向に広げ易くして当該おむつを履かせ易くなる。
パンツ型使い捨ておむつ1’の一例の概略斜視図である。 本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1の一例としての3ピースタイプのおむつ1を腹側から見た概略斜視図である。 展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 図3A中のB−B断面図である。 本実施形態のパンツ型状態のおむつ1を腹側から見た概略平面図である。 二つ以上の切り欠き部37,37を上縁部31BHが有する場合の不具合を説明するためのパンツ型状態のおむつ1の概略平面図である。 図5Aは、腹側帯部材31に代えて背側帯部材41に切り欠き部37を設けた場合のパンツ型状態のおむつ1の概略斜視図であり、図5Bは、腹側帯部材31及び背側帯部材41の両方に一つずつ切り欠き部37,37を設けた場合のパンツ型状態のおむつ1の概略斜視図である。 パンツ型状態のおむつ1の腹側帯部材31を前側から見た概略拡大図である。 横方向における切り欠き部37の配置位置が、弾性部材35d(35)による収縮力が概ね無い所定領域A1aに収まっている例を示す概略拡大図である。 パンツ型使い捨ておむつ1の変形例の説明図である。 図8A及び図8Bは、それぞれ、腹側帯部材31及び背側帯部材41の各上縁部31BH,41BHが全体的に仮想直線Luよりも下方に位置した例を示す概略平面図である。 一つの帯部材51が横方向の両側においてそれぞれ折り返されることにより、おむつ1の横方向の各端部1ew,1ewが折り曲げ部51bnの形態で形成される例を示す概略斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する上下方向と横方向と前後方向とを有し、腹側部と背側部と胴回り開口と一対の脚回り開口とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部は、前記横方向の伸縮性を有し、
前記腹側部と前記背側部とは前記前後方向に重なっており、
前記横方向の各端部において前記腹側部と前記背側部とは連続し、
前記腹側部において前記胴回り開口となる上縁部及び前記背側部において前記胴回り開口となる上縁部のうちの少なくとも一方の上縁部は、前記各端部よりも前記横方向の内側の位置に、下方に延びたカット部を一つだけ有し、
前記おむつを前記前後方向から見た場合に、前記腹側部の前記上縁部及び前記背側部の前記上縁部が、それぞれ、前記横方向の全長に亘って、前記各端部における上端同士を結ぶ仮想直線よりも下方の位置又は前記仮想直線上に位置していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつである。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側部と背側部とは、横方向の各端部よりも上方に突出する部分を有していない。よって、当該各端部に手をかける等して横方向に広げると、その際に各端部に付与される横方向の引っ張り力は、腹側部及び背側部の各上縁部に速やかに伝わって、各上縁部は横方向に伸びる。そして、これにより、胴回り開口を横方向に円滑に広げることができて、その結果、おむつを履かせ易くなる。
また、上記のおむつは、上縁部にカット部を有している。よって、おむつを横方向に広げると、当該カット部が横方向に開くことから、その開く分だけ胴回り開口を更に大きく広げることができて、その結果、おむつを更に履かせ易くなる。
更に、カット部は、上記の上縁部に対して一つだけ設けられている。よって、上縁部に二つ以上のカット部が設けられた場合に起こり得る不具合、すなわち、上縁部のうちのカット部同士の間の部分に引っ張り力が伝達し難くなるという不具合を防ぐことができる。そして、これにより、横方向の各端部に付与される引っ張り力を、上縁部の横方向の略全長に亘って速やかに伝達することができて、その結果、胴回り開口をより円滑に広げることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向における前記カット部の位置で非連続となっているとともに、前記非連続の前記弾性部材の前記上下方向の配置位置は、前記カット部が存在する前記上下方向の範囲に含まれているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、上記の少なくとも一つの弾性部材が、横方向におけるカット部の位置で非連続になっている。よって、上記部材を横方向に伸ばす際に要する引っ張り力を軽減することができて、これにより、胴回り開口を横方向に広げ易くなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記非連続の前記弾性部材は、前記カット部から前記端部まで前記横方向に連続しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、上記の非連続の弾性部材は、カット部から上記端部まで横方向に連続している。よって、胴回り開口の横方向の広い範囲に亘って当該胴回り開口に伸縮性を付与することができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
排泄物を吸収する吸収性本体を有し、
前記吸収性本体の上端は、前記カット部の下端よりも下方に離間して位置しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収性本体にはカット部が形成されていない。よって、カット部を構成する部材の総量を少なくすることができて、これにより、総じてカット部の剛性を低くして、これを柔らかくすることができる。そして、その結果、着用者の肌へのカット部の当たり具合を良好にできる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
前記カット部の前記下端と前記吸収性本体の前記上端との間の位置には、前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材が、前記横方向における前記カット部の位置を前記横方向に跨ぐように延在しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部が横方向に開くことに伴ってカット部の近傍に位置する吸収性本体の上端が着用者の肌から浮いてしまう事態を、上記カット部の位置を横方向に跨ぐように延在する弾性部材により防ぐことができる。そして、その結果、吸収性本体は、上端及びその近傍において着用者の肌への良好なフィット性を奏することができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体は、液体吸収性の吸収性コアを有し、
前記吸収性コアの上端は、前記吸収性本体の前記上端よりも下方に離間して位置し、
前記吸収性本体の前記上端と前記吸収性コアの前記上端との間の位置には、前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材が、前記横方向における前記カット部の位置を前記横方向に跨ぐように延在しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部が横方向に開くことに伴ってカット部の近傍に位置する吸収性コアの上端が着用者の肌から大きく浮いてしまう事態を、上記カット部の位置を横方向に跨ぐように延在する弾性部材により防ぐことができる。そして、その結果、吸収性コアは、上端及びその近傍において着用者の肌への良好なフィット性を奏することができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体は、前記おむつにおける前記横方向の中央部に位置し、
前記横方向における前記カット部の配置位置は、前記吸収性本体における前記横方向の両端よりも内側に収まっているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部は、おむつにおける横方向の端側よりも中央側に位置している。よって、胴回り開口を広げるべくおむつの横方向の各端部にかけられた手がカット部に掛かってしまうことを防ぐことができて、これにより、当該カット部が横方向に開かなくなる事態を回避することができる。そして、これにより、カット部はしっかりと開くことができて、その結果、胴回り開口を広げることに有効に寄与する。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
排泄物を吸収する吸収性本体を有するとともに、前記吸収性本体は、液体吸収性の吸収性コアを有し、
前記部材は、前記吸収性コアが位置する第1領域と、前記第1領域の前記横方向の両側に位置して前記吸収性コアが位置しない第2領域と、を有し、
前記第1領域における少なくとも所定領域に前記弾性部材から付与される前記横方向の収縮力の大きさは、前記弾性部材から前記第2領域に付与される前記横方向の収縮力の大きさよりも小さく、
前記横方向における前記カット部の少なくとも一部の配置位置は、前記所定領域における前記横方向の両端よりも内側に収まっているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部の少なくとも一部の配置位置は、上記所定領域における横方向の両端よりも内側に位置しているが、ここで、当該所定領域での収縮力の大きさが小さいことから、カット部は横方向に開き易くなっている。よって、横方向の各端部にかけられた手から付与される横方向の引っ張り力は、カット部に速やかに作用して、これにより、カット部は速やかに横方向に開くことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記横方向における前記カット部の配置位置は、前記所定領域における前記横方向の両端よりも内側に収まっているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部の配置位置は、上記所定領域における横方向の両端よりも内側に位置しているが、ここで、当該所定領域での収縮力の大きさが小さいことから、カット部は横方向に開き易くなっている。よって、横方向の各端部にかけられた手から付与される横方向の引っ張り力は、カット部に速やかに作用して、これにより、カット部は速やかに横方向に開くことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記カット部は、前記腹側部に設けられているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部は腹側部に設けられているので、カット部の横方向の開きに基づいて、腹側部のお腹の締め付けを軽減することができる。そして、これにより、お腹が楽になる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記カット部は、前記おむつにおける前記横方向の中央部に位置しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部は、中央部に形成されているので、横方向に均等に開くようになる。また、上縁部での引っ張り力の伝達性についても、カット部の両側の各部分同士で概ね均等になる。よって、胴回り開口を広げ易くなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記カット部は、下方にへこんだ凹部であるのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部は凹部であるので、カット部がスリット状の場合に起こり得るカット部の上端の横方向の両側に位置するコーナー部分の三角形状の折れ返りの発生等を防ぐことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記カット部は、前記腹側部における前記横方向の中央部に位置しつつ、下方にへこんだ凹部であるのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部は、腹側部における横方向の中央部に形成されているので、着用者のお臍におむつを当てないようにすることができる。よって、着用者のお臍におむつを当てたくない場合、例えば、新生児の臍が湿潤している場合や出血防止用のクリップが臍に取り付けられているような場合に好適なおむつとなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記カット部は、前記腹側部と前記背側部とに、それぞれ一つずつ設けられているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、横方向の両側に引っ張り力を加えた際に開くことが可能なカット部を腹側部及び背側部の両方に有しているので、胴回り開口をより広げ易くなる。
また、カット部は、腹側部と背側部とでそれぞれ一つずつ設けられている。よって、少なくとも一方の上縁部に二つ以上のカット部が設けられた場合に起こり得る不具合、すなわち、当該上縁部のうちのカット部同士の間の部分に引っ張り力が伝達し難くなるという不具合を防ぐことができる。そして、これにより、横方向の各端部に付与される引っ張り力を、腹側部及び背側部の各上縁部に対してそれぞれ横方向の略全長に亘って速やかに伝達することができて、その結果、胴回り開口をより円滑に広げることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記上縁部が、前記端部から前記カット部の上端までに亘って直線状に形成されているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、上縁部は、横方向の上記端部からカット部の上端まで直線状に形成されているので、上記端部に付与される引っ張り力が上縁部の略全域に亘って伝わり易くなる。そして、これにより、引っ張り力が伝わらない部分に起こり得る折れ返り等を有効に防ぎながら、胴回り開口を広げることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部のうちで前記凹部を有する方の部材は、前記カット部を有するカット部含有部分を有し、
前記カット部含有部分は、前記カット部の縁部に沿って、周囲の色と異なる色の色違い領域を有しているのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、カット部の開き状況を目視確認し易くなる。そして、これにより、胴回り開口の広がり具合を把握し易くなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記伸縮性が無いと仮想した状態での前記上縁部の前記横方向の寸法を型紙寸法と定義し、
前記おむつに外力が作用せずに前記伸縮性に基づいて前記おむつが収縮した状態を自然状態と定義した場合に、
前記自然状態の前記おむつを前記横方向の前記各端部で前記横方向の両側に引っ張った際の、前記カット部を有する前記上縁部の前記横方向の寸法は、前記型紙寸法よりも大きいのが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、自然状態のおむつを上記各端部で横方向の両側に引っ張った際には、カット部の横方向の開きに基づいて、上縁部の横方向の寸法は、型紙寸法よりも大きくなる。よって、胴回り開口を横方向に大きく広げることができて、おむつを履かせ易くなる。
===本実施形態===
図2は、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1の一例としての3ピースタイプのおむつ1を腹側から見た概略斜視図である。また、図3Aは、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。
このおむつ1は、図2のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として上下方向と横方向と前後方向とを有している。そして、以下では、このパンツ型状態において上下方向の上側及び下側のことを、それぞれ「胴回り開口側」及び「股下側」とも言い、また、前後方向の前側及び後側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。
一方、図3A及び図3Bの展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向とを有している。そして、以下では、この展開状態において縦方向の一方側及び他方側のことをそれぞれ「腹側」及び「背側」とも言い、また、厚さ方向の一方側及び他方側のことをそれぞれ「肌側」及び「非肌側」とも言う。
ちなみに、横方向については、パンツ型状態と展開状態とで互いに同じ意味である。一方、展開状態の縦方向は、パンツ型状態の上下方向に沿っているとともに、展開状態の厚さ方向は、パンツ型状態の前後方向に沿っている。
このおむつ1は所謂3ピースタイプであることから、図3Aの展開状態において、第1部品として、排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として腹側帯部材31を有し、第3部品として背側帯部材41を有している。詳しくは、腹側帯部材31と背側帯部材41とが縦方向に間隔をあけて平行に並んだ状態において、これら両者31,41同士の間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の縦方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの帯部材31,41に接合固定されていて、その外観形状は平面視略H形状をなしている。
そして、この略H形状の展開状態から、吸収性本体10の縦方向の所定位置CL10(縦方向におけるおむつ1の中央位置CL1に相当する位置)を折り位置として同吸収性本体10が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材31,41同士が横方向の各端部31e,41eにて溶着等で接合されると、これら帯部材31,41同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。すなわち、上記端部31e,41e同士が接合されることにより、おむつ1の横方向の端部1ewが形成されると、当該端部1ewにおいて腹側帯部材31と背側帯部材41とは連続した状態となって、これにより、上方には胴回り開口BHが形成され、下方には、一対の脚回り開口LH,LHが形成された状態となる。
なお、このパンツ型状態(図2)では、おむつ1を、上述の3部品10,31,41とは異なる単位で三つの部分20,30,40に区分して捉えることができる。すなわち、同おむつ1を、着用者の前側に位置する腹側部30と、同着用者の後側に位置する背側部40と、着用者の股下に位置する股下部20との三つの部分に区分することができる。そして、この例では、図3Aに示すように、前者の腹側部30は、腹側帯部材31と、吸収性本体10のうちで腹側帯部材31と重なる部分10p1とを有し、股下部20は、吸収性本体10のうちで腹側帯部材31及び背側帯部材41から縦方向に突出する部分10p3を有し、背側部40は、背側帯部材41と、吸収性本体10のうちで背側帯部材41と重なる部分10p2と、を有している。
また、以下では、展開状態及びパンツ型状態のどちらについても、おむつ1に伸縮性を付与するための後述の弾性部材16,18,35,45による収縮力が全く無いものと仮想しておむつ1が広がった状態のことを「型紙状態」と言う。また、おむつ1に外力が作用しない状態、すなわち、同おむつ1が上記弾性部材16,18,35,45の収縮力によって収縮した状態のことを「自然状態」と言う。ちなみに、図3A及び図3Bでは、展開状態のおむつ1を型紙状態で示している。
図3A及び図3Bの展開状態においては、吸収性本体10は、平面視略長方形状をなしている。そして、吸収性本体10の長手方向が、縦方向に沿うように配されている。また、吸収性本体10は、吸収体11と、同吸収体11を肌側から覆って設けられたトップシート13と、同吸収体11を非肌側から覆って設けられたバックシート15と、を備えている。
吸収体11は、液体吸収性の吸収性コア11cと、同コア11cの外周面を被覆する不図示のコアラップシートと、を有する。吸収性コア11cは、所定の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形した成形体である。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できる。また、コアラップシートには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能であるが、コアラップシートについては無くても良い。また、吸収性コア11cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、他の形状でも良い。
トップシート13は、吸収体11から縦方向及び横方向に突出するような平面サイズの不織布等の液透過性のシートである。また、バックシート15も、吸収体11から縦方向及び横方向に突出するような平面サイズのシートであり、その一例としては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等の液不透過性の防漏シート15aと、防漏シート15aの非肌側に貼り合わされた不織布製の外装シート15bとを有した二層構造のラミネートシート15が挙げられる(図3B)。そして、これらトップシート13とバックシート15との間に吸収体11を挟んだ状態において、吸収体11から縦方向及び横方向に突出した部分でこれら両シート13,15同士が例えば額縁状に接着や溶着等で接合されることにより、吸収性本体10が形成されている。なお、バックシート15は、外装シート15bを有さずに、防漏シート15aだけを有していても良い。
また、この図3Aの例にように、吸収性本体10における吸収体11よりも横方向の外側の各部分10LGに、それぞれ縦方向に伸縮するレッグギャザーLGを設けても良い。かかるレッグギャザーLGは、脚回り開口LHの一部を構成する。また、レッグギャザーLGの伸縮性の付与は、上記の各部分10LGに、それぞれ縦方向に沿って糸ゴム等の弾性部材16を縦方向に伸長した状態で固定することでなされる。すなわち、上記の各部分10LGには、弾性部材16から縦方向の収縮力が付与されていて、これにより、外力の作用しない自然状態においては、当該各部分10LGが複数の襞を形成しながら縦方向に収縮している。よって、かかる襞が延びきるまでの伸縮性がレッグギャザーLGには付与されている。
更に、同図3の例のように、レッグギャザーLGよりも横方向の内側の位置に、一対のレッグサイドギャザーLSG,LSGが設けられていても良い。レッグサイドギャザーLSGは、立体ギャザーとも呼ばれるものであり、排泄物の横方向の漏れを防止すべく、トップシート13の肌側面から起立する。すなわち、トップシート13の肌側面には、不織布製のレッグサイドギャザーシート17が重ね合わせられているとともに、当該シート17の一部(不図示)が、トップシート13に固定されていて、これにより、同シート17において当該一部よりも横方向の内側の部分17LSGが、起立するようになっている。ちなみに、この内側の部分17LSGの起立の実現は、同内側の部分17LSGに、縦方向に沿って糸ゴム等の弾性部材18が縦方向に伸長下で固定されることでなされている。すなわち、内側の部分17LSGには、上記弾性部材18から縦方向の収縮力が付与されていて、これにより、内側の部分17LSGが複数の襞を形成しながら縦方向に収縮して、その結果、トップシート13の肌側面から起立する。
図3Aに示すように、腹側帯部材31は、不織布等の柔軟なシートを素材とした平面視略矩形形状のシート部材である。この例では、図3Bに示すように、不織布32,33を二枚重ねに接合することで腹側帯部材31は形成されている。そして、図3A及び図3Bに示すように、腹側帯部材31の横方向の中央部が、吸収性本体10における縦方向の腹側の端部10eaに非肌側から重ねられて接合されている。なお、かかる腹側帯部材31のうちで吸収性本体10から横方向に突出する部分における縦方向の端部31eL(図3A)は、脚回り開口LHの一部を構成する。
また、図3A及び図3Bに示すように、腹側帯部材31に係る2枚の不織布32,33同士の間には、横方向に沿った糸ゴム等の複数本の弾性部材35,35…が縦方向に並んで介挿されつつ、横方向に伸長下で同不織布32,33に接合固定されている。そして、これにより、腹側帯部材31には横方向の収縮力が付与されている。つまり、腹側帯部材31には、横方向の伸縮性が付与されている。また、この例では、図3Aに示すように、腹側帯部材31において吸収体11と重なる部分の一部(例えば、横方向の中央部)については、吸収体11の皺の発生を防ぐ等の目的で、弾性部材35が非連続とされていて、これにより、この部分については伸縮性が付与されていないが、何等これに限らない。また、この例では、後述する切り欠き部37と縦方向の位置が同じ位置の弾性部材35についても、当該切り欠き部37の位置で非連続とされている。なお、弾性部材35については後述する。
同図3Aに示すように、背側帯部材41は、不織布等の柔軟なシートを素材とした平面視略矩形形状のシート部材である。この例では、図3Bに示すように、不織布42,43を二枚重ねに接合することで背側帯部材41は形成されている。そして、図3A及び図3Bに示すように、背側帯部材41の横方向の中央部が、吸収性本体10における縦方向の背側の端部10ebに非肌側から重ねられて接合されている。なお、かかる背側帯部材41のうちで吸収性本体10から横方向に突出する部分における縦方向の端部41eL(図3A)は、脚回り開口LHの一部を構成する。
また、図3A及び図3Bに示すように、背側帯部材41に係る2枚の不織布42,43同士の間には、横方向に沿った糸ゴム等の複数本の弾性部材45,45…が縦方向に並んで介挿されつつ、横方向に伸長下で同不織布42,43に接合固定されている。そして、これにより、背側帯部材41には横方向の収縮力が付与されている。つまり、背側帯部材41には、横方向の伸縮性が付与されている。また、この例では、図3Aに示すように、背側帯部材41において吸収体11と重なる部分の一部(例えば、横方向の中央部)については、吸収体11の皺の発生を防ぐ等の目的で、弾性部材45が非連続とされていて、これにより、この部分については伸縮性が付与されていないが、何等これに限らない。
以上、おむつ1の主な構成部品10,31,41について説明したが、本実施形態では、パンツ型状態のおむつ1を着用者に履かせる際に、同おむつ1の胴回り開口BHを横方向に広げ易くなるように工夫されている。以下、この工夫について説明する。
図4Aは、本実施形態のパンツ型状態のおむつ1を腹側から見た概略平面図である。
本実施形態では、先ず、このパンツ型状態且つ自然状態(又は型紙状態)のおむつ1を前後方向から見た場合に、腹側部30に属する腹側帯部材31の上縁部31BH及び背側部40に属する背側帯部材41の上縁部41BHが、それぞれ、横方向の全長に亘って、前述の各端部1ew,1ewにおける上端1ewu,1ewu同士を結ぶ仮想直線Luよりも下方の位置又は仮想直線Lu上に位置している。詳しくは、この図4Aの例では、腹側帯部材31の上縁部31BHは、切り欠き部37の位置では、仮想直線Luよりも下方に位置し、切り欠き部37以外の位置では仮想直線Lu上に位置し、また、背側帯部材41の上縁部41BHは、横方向の全長に亘って仮想直線Lu上に位置している。そして、これにより、腹側帯部材31及び背側帯部材41は、横方向の各端部1ew,1ewにおける上端1ewu,1ewuよりも上方に突出する突出部分(図1の突出部分40up’を参照)を有していない。
よって、当該各端部1ew,1ewに手をかける等して横方向に広げると、その際に各端部1ew,1ewに付与される横方向の引っ張り力Fは、腹側帯部材31及び背側帯部材41の各上縁部31BH,41BHに速やかに伝わって、各上縁部31BH,41BHは横方向に伸びる。そして、これにより、胴回り開口BHを横方向に円滑に広げることができて、その結果、おむつ1を履かせ易くなる。
また、腹側帯部材31の上縁部31BHは、カット部の一例として、周囲の部分よりも下方にへこむように切り欠かれた切り欠き部37(凹部に相当)を有している。すなわち、当該上縁部31BHは、上記各端部1ew,1ewよりも横方向の内側の位置に、下方に延びた切り欠き部37を有している。
よって、おむつ1を横方向に広げると、当該切り欠き部37が横方向に開くことから、その開く分だけ胴回り開口BHを更に大きく広げることができる。すなわち、前述の型紙状態での腹側帯部材31BHの上縁部31BHの横方向の寸法L31BHを型紙寸法L31BHK(図3A)と定義した場合に、図4Aのパンツ型状態且つ自然状態のおむつ1を上記各端部1ew,1ewで横方向の両側に引っ張った際には、切り欠き部37の横方向の開きに基づいて、腹側帯部材31の上縁部31BHの横方向の寸法L31BHは、上記の型紙寸法31BHKよりも大きくなる。よって、胴回り開口BHを横方向に大きく広げることができて、おむつ1を更に履かせ易くなる。
更に、切り欠き部37は、腹側帯部材31の上縁部31BHに対して一つだけ設けられている。よって、図4Bの参考例のように腹側帯部材31の上縁部31BHに二つ以上の切り欠き部37,37が設けられた場合に起こり得る不具合、すなわち、上縁部31BHのうちの切り欠き部37,37同士の間の部分31BHPBに引っ張り力Fが伝達し難くなるという不具合を防ぐことができる。そして、これにより、横方向の各端部1ew,1ewに付与される引っ張り力Fを、上縁部31BHの横方向の略全長に亘って速やかに伝達することができて、その結果、胴回り開口BHをより円滑に広げることができる。
また、図4Aに示すように、切り欠き部37は、腹側帯部材31における横方向の中央部に位置している。よって、切り欠き部37は、横方向に均等に開くようになる。更に、上縁部31BHでの引っ張り力Fの伝達性についても、上縁部31BHのうちの切り欠き部37の両側の各部分31BHS,31BHS同士で概ね均等になる。そして、このことも、胴回り開口BHの広げ易さの向上に有効に寄与し得る。但し、何等これに限らない。すなわち、中央部から横方向にずれた位置に切り欠き部37を形成しても良い。
なお、この図4Aの例では、かかる切り欠き部37は、型紙状態においては円弧状に湾曲した形状をなしている。そして、同型紙状態において切り欠き部37の縦方向の寸法の最大値L37dは、例えば10mm〜30mmの範囲から選択され、この例では15mmであり、同切り欠き部37の横方向の寸法の最大値L37wは、例えば50mm〜100mmの範囲から選択され、この例では85mmである。但し、切り欠き部37の形状は、何等円弧状に限らない。例えば、矩形状や三角形状であっても良いし、これら以外の多角形形状であっても良い。また、曲線と直線とを組み合わせた複合形状でも構わない。
また、この図4Aの例では、背側部40に属する背側帯部材41の上縁部41BHに対しては切り欠き部47を設けていないが、何等これに限らない。例えば、図5Aのように腹側帯部材31の上記切り欠き部37の代わりに背側帯部材41に切り欠き部47を設けても良いし、或いは、図5Bのように腹側帯部材31の切り欠き部37に加えて背側帯部材41にも切り欠き部47を設けても良い。なお、その場合には、上述と同じ理由から、図5A及び図5Bに示すように、切り欠き部47を、背側帯部材41の上縁部41BHに一つだけ設けるのが望ましい。また、仮に腹側帯部材31及び背側帯部材41のどちらか一方にのみ切り欠き部37(47)を設ける場合には、当該切り欠き部37を、腹側帯部材31に設けるのが望ましい。そして、このようにすれば、切り欠き部37の横方向の開きに基づいて、背中よりも膨らんだ形状のお腹への腹側帯部材31の締め付けを軽減することができる。そして、これにより、お腹が楽なおむつ1を提供することができる。
更に、このように切り欠き部37を腹側帯部材31における横方向の中央部に設ければ、着用者のお臍におむつ1を当てないようにすることもできる。よって、着用者のお臍におむつ1を当てたくない場合、例えば、新生児の臍が湿潤している場合や出血防止用のクリップが臍に取り付けられているような場合に好適なおむつ1となる。
なお、以下で述べる腹側帯部材31の切り欠き部37等の説明は、基本的に背側帯部材41に切り欠き部47を設けた場合にもあてはまることである。そして、この背側帯部材41に切り欠き部47を設けた例については、以下の記載から類推可能であると考えられる。よって、背側帯部材41に切り欠き部47を設けた場合の説明については省略する。
図6Aは、パンツ型状態のおむつ1の腹側帯部材31を前側から見た概略拡大図である。なお、以下の説明では、この図6Aのように、パンツ型状態の前提で説明する。また、以下の説明では、おむつ1は前述の自然状態にあるものとして説明するが、何等、型紙状態にあることを否定するものではない。つまり、特に断らない限り、以下の説明を、自然状態でのことと捉えても良いし、型紙状態でのこと捉えても良い。
前述のように、腹側帯部材31には、同腹側帯部材31に横方向の伸縮性を付与するための弾性部材35,35…が設けられている。すなわち、横方向に沿った複数の弾性部材35,35…が上下方向に並んで設けられている。そして、この例では、幾つかの弾性部材35a(35)が、横方向における切り欠き部37の位置で非連続となっているとともに、当該非連続の弾性部材35a(35)の上下方向の配置位置は、切り欠き部37が存在する上下方向の範囲A37に含まれている。よって、腹側帯部材31を横方向に伸ばす際に要する引っ張り力Fを軽減することができて、これにより、胴回り開口BHを横方向に広げ易くなる。また、切り欠き部37には、非連続の弾性部材35aの収縮力が当該切り欠き部37を横方向に開く方向に作用するので、切り欠き部37を開き易くなって、このことも胴回り開口BHを横方向に広げ易くすることに有効に寄与する。
また、この例では、かかる非連続の弾性部材35aは、切り欠き部37から前述の端部1ewまで横方向に連続して設けられている。よって、胴回り開口BHの横方向の広い範囲に亘って当該胴回り開口BHに伸縮性を付与することができる。
更に、この例では、吸収性本体10の上端10euは、切り欠き部37の下端37edよりも下方に離間して位置していて、これにより、吸収性本体10には切り欠き部37が形成されていない。よって、この例では、切り欠き部37を構成する部材から吸収性本体10を除外していて、つまり、切り欠き部37を腹側帯部材31のみで構成している。そして、これにより、切り欠き部37を構成する部材の総量を少なくすることができて、これにより、切り欠き部37の剛性の低下を通して、総じて当該切り欠き部37を柔らかくすることができる。その結果、着用者の肌への切り欠き部37の当たり具合を良好にできる。
また、この例では、切り欠き部37の下端37edと吸収性本体10の上端10euとの間の位置A31には、少なくとも一つの弾性部材35の一例として1本の弾性部材35b(35)が、横方向における切り欠き部37の位置を横方向に跨ぐように延在している。例えば、当該弾性部材35b(35)は、横方向の一方側の端部1ewから切り欠き部37の位置を経て横方向の他方側の端部1ewまで連続して横方向に延在して設けられている。
よって、切り欠き部37が横方向に開くことに伴って切り欠き部37の近傍に位置する吸収性本体10の上端10euが着用者の肌から浮いてしまう事態を、上記の弾性部材35b(35)によって防ぐことができる。そして、その結果、吸収性本体10は、上端10eu及びその近傍において着用者の肌への良好なフィット性を奏することができる。
更に、この例では、吸収性コア11cの上端11ceuは、吸収性本体10の上端10euよりも下方に離間して位置している。すなわち、この吸収性本体10にあっては、前述のように、吸収性コア11cよりも上方にトップシート13とバックシート15とが突出していて、この突出分だけ、吸収性コア11cの上端11ceuと吸収性本体10の上端10euとは上下方向に離間している。また、当該吸収性本体10の上端10euと吸収性コア11cの上端11ceuとの間の位置A10には、少なくとも一つの弾性部材35の一例として3本の弾性部材35c(35)が、横方向における切り欠き部37の位置を横方向に跨ぐように延在している。例えば、当該弾性部材35c(35)は、横方向の一方側の端部1ewから切り欠き部37の位置を経て横方向の他方側の端部1ewまで連続して横方向に延在して設けられている。
よって、切り欠き部37が横方向に開くことに伴って切り欠き部37の近傍に位置する吸収性コア11cの上端11ceuが着用者の肌から大きく浮いてしまう事態を、上記の弾性部材35c(35)によって防ぐことができる。そして、その結果、吸収性コア11cは、上端11ceu及びその近傍において着用者の肌への良好なフィット性を奏することができる。
また、同図6Aに示すように、この例では、吸収性本体10は、おむつ1における横方向の中央部に設けられているが、横方向における切り欠き部37の配置位置は、吸収性本体10における横方向の両端P10w,P10wよりも内側に収まっている。すなわち、切り欠き部37は、吸収性本体10よりも横方向の外側にはみ出しておらず、これにより、当該切り欠き部37は、おむつ1における横方向の端側よりも中央側に位置している。よって、胴回り開口BHを広げるべくおむつ1の横方向の各端部1ew,1ewにかけられた手が切り欠き部37に掛かってしまうことを防ぐことができて、これにより、当該切り欠き部37が横方向に開かなくなる事態を回避することができる。そして、切り欠き部37はしっかりと開くことができて、その結果、胴回り開口BHを広げることに有効に寄与し得る。なお、この効果をより高めたい場合には、横方向における切り欠き部37の配置位置を、吸収性コア11cにおける横方向の両端P11cw,P11cwよりも内側に収めると良く、この図6Aの例では、そのようにもなっている。
更に、この例では、同図6Aに示すように、腹側帯部材31を、横方向に三つの領域A1,A2,A2に区分して捉えることができる。すなわち、腹側帯部材31を、吸収性コア11cが位置する第1領域A1と、第1領域A1の横方向の両側に位置して吸収性コア11cが位置しない第2領域A2,A2とに区分して捉えることができるが、その場合に、第1領域A1における所定領域A1aでは、弾性部材35d(35)が非連続とされていて、これにより、当該所定領域A1aに弾性部材35d(35)から付与される横方向の収縮力の大きさは、同弾性部材35d(35)から第2領域A2に付与される横方向の収縮力の大きさよりも小さくなっている。より詳しくは、上記所定領域A1aでは、概ね収縮力が作用していない。また、横方向における切り欠き部37の少なくとも一部(この例では中央部)の配置位置は、上記所定領域A1aにおける横方向の両端A1aew,A1aewよりも内側に収まっている。
よって、この所定領域A1aでの収縮力の大きさが非常に小さいことに基づいて、切り欠き部37は横方向に開き易くなっている。そして、これにより、横方向の各端部1ew,1ewにかけられた手から付与される横方向の引っ張り力Fは、切り欠き部37に速やかに作用し得て、その結果、切り欠き部37は速やかに横方向に開くことができる。
なお、この効果を更に高めたい場合には、図6Bに示すように、横方向における切り欠き部37の配置位置(つまり、切り欠き部37の全部の配置位置)を、上記所定領域A1aにおける横方向の両端A1aew,A1aewの内側に収めれば良い。
また、図6Aに示すように、この例では、上縁部31BHは、上記端部1ewから切り欠き部37の上端37euまでに亘って直線状に形成されている。よって、上記端部1ewに付与される引っ張り力Fが上縁部31BHの略全域に亘って伝わり易くなる。そして、これにより、引っ張り力Fが伝わらない部分に起こり得る折れ返り等を有効に防ぎながら、胴回り開口BHを広げることができる。
更に、腹側帯部材31において切り欠き部37を有する部分のことを、切り欠き部含有部分37ip(カット部含有部分に相当)と言った場合に、望ましくは、この切り欠き部含有部分37ipが、切り欠き部37の縁部に沿って、周囲の色と異なる色の色違い領域A37ip(図6A中でドット模様の部分を参照)を有していると良い。
そして、このようになっていれば、切り欠き部37の開き状況を目視確認し易くなることから、これを目安に、胴回り開口BHの広がり具合を把握し易くなる。
なお、おむつ交換時に、この色違い領域A37ipについては、非肌側からだけでなく肌側からも見ることが考えられる。そのため、この色違い領域A37ipを非肌側及び肌側のうちの少なくとも一方側から視認可能にしていれば、上記の効果を相応に享受することができる。
また、この色違い領域A37ipを着色によって切り欠き部含有部分37ipに形成する場合には、上記のような理由から、当該着色を非肌側から行っても良いし肌側から行っても良い。但し、この例では、腹側帯部材31は、不織布32,33で形成されている。そのため、当該腹側帯部材31を透かす形で、非肌側又は肌側に存在するものを、その逆側からも視認可能である。よって、切り欠き部含有部分37ipを非肌側及び肌側のどちらから着色しても、色違い領域A37ipを非肌側及び肌側の両側から視認可能である。
一方、着色以外の方法で色違い領域A37ipを形成してもよい。例えば、切り欠き部含有部分37ipに重なるように別シート(不図示)を設けることによって、切り欠き部含有部分37ipに上述の色違い領域A37ipを形成しても良い。なお、その場合には、別シートは、腹側帯部材31の肌側又は非肌側に配置しても良いし、或いは、腹側帯部材31の二枚の不織布32,33同士の間に介在させても良い。
また、ここで言う「異なる色」とは、2つの領域の色の色差を肉眼で視認できる二つの色のことである。「色差」については、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JISZ8729等に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的には、測定対象たる2点間のL*値の差がΔL*、a*値の差がΔa*、b*値の差がΔb*であるときに、色差は、数式ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2で求められる。そして、ここでは、この色差ΔE*abが1.5以上、望ましくは3.0以上である場合に、「互いに異なる色」であるものとする。ΔE*ab値が1.5以上であれば、人間が肉眼で感知し得る程度に色が異なると言えるため、おむつ交換の作業者は、当該切り欠き部含有部分37ipの色違い領域A37ipを視認することができる。
図7は、パンツ型使い捨ておむつ1の変形例の説明図である。上述の実施形態では、図6Aに示すように、カット部の一例として、切り欠き部37を例示した。すなわち、切り取り面積を有するカット部37を例示したが、この変形例では、図7に示すように、カット部が線状のスリット部37sであって、つまり、カット部37sが、切り取り面積を有さないものである点で相違する。そして、主にこの点で上述の実施形態と相違し、これ以外の点は、概ね前述の実施形態と同じである。よって、以下では、この相違点について主に説明する。
この変形例では、腹側帯部材31の上縁部31BHは、前述の各端部1ew,1ewよりも横方向の内側の位置に、下方に直線状に延びたスリット部37sを有している。よって、おむつ1を横方向に広げると、当該スリット部37sが横方向に開くことから、その開く分だけ胴回り開口BHを大きく広げることができて、その結果、おむつ1を履かせ易くなる。
但し、このスリット部37sの場合には、スリット部37sにおける上側部分の横方向の両側に位置するコーナー部分37sc,37scが、図7中に一点鎖線で示す折れ線LB37scでもって三角形状に折れ返り易く、その結果、胴回り開口BHの触感が悪くなる恐れがある。そのため、このような折れ返りを防ぐ観点からは、前述の切り欠き部37の方がスリット部37sよりも望ましい。
かかるスリット部37sの上下方向の長さL37sは、例えば型紙状態で5mm〜50mmの範囲から選択され、望ましくは10mm〜30mmの範囲から選択される。また、スリット部37sの形状は、何等上述の直線状に限らず、例えば、円弧などの曲線状でも良いし、ジグザク線状や波線状でも良い、
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態等では、図4Aに示すように、腹側帯部材31の上縁部31BHは、切り欠き部37以外の位置において前述の仮想直線Lu上に位置し、また、背側帯部材41の上縁部41BHも、横方向の全長に亘って仮想直線Lu上に位置していた。しかし、何等これに限らない。例えば、図8Aに示すように、切り欠き部37以外の位置において腹側帯部材31の上縁部31BHの形状が、下に凸の円弧状であり、また、背側帯部材41の上縁部41BHの形状も、横方向の全長に亘って下に凸の円弧状であっても良い。言い換えると、切り欠き部37以外の位置においても腹側帯部材31の上縁部31BHが部分的又は全体的に仮想直線Luより下方に位置していても良いし、背側帯部材41の上縁部41BHも、部分的又は全体的に仮想直線Luより下方に位置していても良い。更には、腹側帯部材31の上縁部31BHと背側帯部材41の上縁部41BHとが、上下方向の位置に関して一致していなくても良い。例えば、図8Bに示すように、腹側帯部材31の上縁部31BHの方が背側帯部材41の上縁部41BHより下方に位置していても良いし、その逆でも良い。また、このことは、横方向に関して部分的であっても良いし全長に亘ってでも良い。なお、その場合に、切り欠き部37以外の位置における各上縁部31BH,41BHの仮想直線Luからの上下方向の離間距離の最大値L31BHd,L41BHdは、例えば1mm〜40mmの範囲から選択される。
上述の実施形態等では、図2に示すように、腹側帯部材31と背側帯部材41とが横方向の端部31e,41eで接合されることによって、おむつ1の横方向の端部1ewが謂わば接合部の形態で形成されていたが、何等これに限らない。例えば、図9に示すように、一つの帯部材51が横方向の両側においてそれぞれ折り返されることにより、おむつ1の横方向の各端部1ew,1ewが折り曲げ部51bn,51bnの形態で形成されても良い。なお、この場合には、帯部材51のうちの折り返された各部分51f,51fは、それぞれ吸収性本体10において背側部40を構成する部分10p2に接合されるとともに、同帯部材51のうちで上記折り返された各部分51f,51f同士の間の部分51cは、吸収性本体10において腹側部30を構成する部分10p1に接合されることになる。
上述の実施形態等では、パンツ型使い捨ておむつの一例として3ピースタイプのおむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、おむつの外装をなす外装シートを第1部品として有し、外装シートの肌側面に固定される吸収性本体を第2部品として有した2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつに、本発明の構成を適用しても良い。また、略砂時計形状のトップシートと略砂時計形状のバックシートとの間に吸収体が介挿された形態のパンツ型使い捨ておむつに、本発明の構成を適用しても良い。
1 パンツ型使い捨ておむつ、1ew 端部、1ewu 上端、
10 吸収性本体、10p1 部分、10p2 部分、10p3 部分、
10LG 部分、10ea 端部、10eb 端部、10eu 上端、
11 吸収体、11c 吸収性コア、11ceu 上端、
13 トップシート、15 バックシート、15a 防漏シート、15b 外装シート、
16 弾性部材、
17 レッグサイドギャザーシート、17LSG 部分、
18 弾性部材、
20 股下部、
30 腹側部、31 腹側帯部材、31BH 上縁部、
31BHPB 部分、31BHS 部分、31e 端部、31eL 端部、
32 不織布、33 不織布、
35 弾性部材、35a 弾性部材、35b 弾性部材、35c 弾性部材、35d 弾性部材、
37 切り欠き部(カット部、凹部)、37ed 下端、37eu 上端、
37ip 切り欠き部含有部分(カット部含有部分)、
37s スリット部(カット部)、37sc コーナー部分、
40 背側部、41 背側帯部材、41BH 上縁部、41eL 端部、
42 不織布、43 不織布、45 弾性部材、
47 切り欠き部(カット部)、
51 帯部材、51f 折り返された部分、51c 部分、51bn 折り曲げ部、
A1 第1領域、A1a 所定領域、A1aew 両端、A2 第2領域、
A10 位置、A37 範囲、A37ip 色違い領域、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
CL1 中央位置、CL10 所定位置、
Lu 仮想直線、LG レッグギャザー、LSG レッグサイドギャザー、
LB37sc 折れ線、
P10w 両端、P11cw 両端、
F 引っ張り力、

Claims (17)

  1. 互いに直交する上下方向と横方向と前後方向とを有し、腹側部と背側部と胴回り開口と一対の脚回り開口とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部は、前記横方向の伸縮性を有し、
    前記腹側部と前記背側部とは前記前後方向に重なっており、
    前記横方向の各端部において前記腹側部と前記背側部とは連続し、
    前記腹側部において前記胴回り開口となる上縁部及び前記背側部において前記胴回り開口となる上縁部のうちの少なくとも一方の上縁部は、前記各端部よりも前記横方向の内側の位置に、下方に延びたカット部を一つだけ有し、
    前記おむつを前記前後方向から見た場合に、前記腹側部の前記上縁部及び前記背側部の前記上縁部が、それぞれ、前記横方向の全長に亘って、前記各端部における上端同士を結ぶ仮想直線よりも下方の位置又は前記仮想直線上に位置していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
    前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向における前記カット部の位置で非連続となっているとともに、前記非連続の前記弾性部材の前記上下方向の配置位置は、前記カット部が存在する前記上下方向の範囲に含まれていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記非連続の前記弾性部材は、前記カット部から前記端部まで前記横方向に連続していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    排泄物を吸収する吸収性本体を有し、
    前記吸収性本体の上端は、前記カット部の下端よりも下方に離間して位置していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 請求項4に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
    前記カット部の前記下端と前記吸収性本体の前記上端との間の位置には、前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材が、前記横方向における前記カット部の位置を前記横方向に跨ぐように延在していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 請求項4又は5に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記吸収性本体は、液体吸収性の吸収性コアを有し、
    前記吸収性コアの上端は、前記吸収性本体の前記上端よりも下方に離間して位置し、
    前記吸収性本体の前記上端と前記吸収性コアの前記上端との間の位置には、前記複数の前記弾性部材のうちの少なくとも一つの弾性部材が、前記横方向における前記カット部の位置を前記横方向に跨ぐように延在していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記吸収性本体は、前記おむつにおける前記横方向の中央部に位置し、
    前記横方向における前記カット部の配置位置は、前記吸収性本体における前記横方向の両端よりも内側に収まっていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部のうちで前記カット部を有する方の部材は、当該部材に前記伸縮性を付与するための前記横方向に沿った弾性部材を前記上下方向に複数並んで有し、
    排泄物を吸収する吸収性本体を有するとともに、前記吸収性本体は、液体吸収性の吸収性コアを有し、
    前記部材は、前記吸収性コアが位置する第1領域と、前記第1領域の前記横方向の両側に位置して前記吸収性コアが位置しない第2領域と、を有し、
    前記第1領域における少なくとも所定領域に前記弾性部材から付与される前記横方向の収縮力の大きさは、前記弾性部材から前記第2領域に付与される前記横方向の収縮力の大きさよりも小さく、
    前記横方向における前記カット部の少なくとも一部の配置位置は、前記所定領域における前記横方向の両端よりも内側に収まっていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  9. 請求項8に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記横方向における前記カット部の配置位置は、前記所定領域における前記横方向の両端よりも内側に収まっていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記カット部は、前記腹側部に設けられていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記カット部は、前記おむつにおける前記横方向の中央部に位置していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記カット部は、下方にへこんだ凹部であることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  13. 請求項1乃至12の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記カット部は、前記腹側部における前記横方向の中央部に位置しつつ、下方にへこんだ凹部であることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  14. 請求項1乃至13の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記カット部は、前記腹側部と前記背側部とに、それぞれ一つずつ設けられていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  15. 請求項1乃至14の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記上縁部が、前記端部から前記カット部の上端までに亘って直線状に形成されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部のうちで前記凹部を有する方の部材は、前記カット部を有するカット部含有部分を有し、
    前記カット部含有部分は、前記カット部の縁部に沿って、周囲の色と異なる色の色違い領域を有していることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  17. 請求項1乃至16の何れかに記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記伸縮性が無いと仮想した状態での前記上縁部の前記横方向の寸法を型紙寸法と定義し、
    前記おむつに外力が作用せずに前記伸縮性に基づいて前記おむつが収縮した状態を自然状態と定義した場合に、
    前記自然状態の前記おむつを前記横方向の前記各端部で前記横方向の両側に引っ張った際の、前記カット部を有する前記上縁部の前記横方向の寸法は、前記型紙寸法よりも大きいことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
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