JP2017085321A - 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】装着するレンズユニットに応じて、より簡易かつ適切に撮像素子の曲率を制御する。
【解決手段】撮像装置は、撮像面が湾曲可能に構成された撮像素子を有し、撮影光学系における撮影光学系の瞳距離と光学的な特性の関係を示す光学情報を取得しS604、光学情報と撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づいて撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を決定しS605と、決定された撮像面の曲率に基づいて撮像素子の撮像面を湾曲させる。
【選択図】図6
【解決手段】撮像装置は、撮像面が湾曲可能に構成された撮像素子を有し、撮影光学系における撮影光学系の瞳距離と光学的な特性の関係を示す光学情報を取得しS604、光学情報と撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づいて撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を決定しS605と、決定された撮像面の曲率に基づいて撮像素子の撮像面を湾曲させる。
【選択図】図6
Description
本発明は、撮像装置およびその制御方法ならびにプログラムに関する。
近年、CMOSセンサ、CCD等の撮像素子において、撮像面を湾曲可能に構成する技術が提案されている。このような撮像素子を用いれば、撮像面を湾曲させることによって光学収差や光学シェーディング等の影響を低減させることができる。
撮像装置における光学収差や光学シェーディングの特性は、装着されるレンズユニットによって異なる。このため、レンズ交換式の撮像装置では、装着するレンズユニットに応じて撮像素子の撮像面の曲率を調節する必要がある。これに対して、特許文献1は、レンズユニットごとに適切な撮像面の曲率を推定して撮像素子の撮像面の曲率を制御する撮像装置を開示している。また、特許文献1は、推定した曲率を記録媒体に記録し、再度レンズユニットが装着されると、そのレンズユニットの識別子に応じて撮像素子の撮像面の曲率を制御する撮像装置を開示している。
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、新たなレンズユニットが装着された場合に、画像領域上の類似度の算出と撮像面の湾曲制御とを繰り返して適切な撮像面の曲率を推定する。このため、レンズユニットに対する適切な撮像面の曲率を得るまでに時間がかかる。また、装着したレンズユニットに対して1つの曲率を特定して撮像面を制御するため、撮影条件が変更された場合に、撮像面の曲率を適切に制御できないことが考えられる。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、装着するレンズユニットに応じて、より簡易かつ適切に撮像素子の曲率を制御することが可能な撮像装置およびその制御方法ならびにプログラムを提供することを目的とする。
この課題を解決するため、例えば本発明の撮像装置は以下の構成を備える。すなわち、撮像面が湾曲可能に構成された撮像素子と、撮影光学系における、該撮影光学系の瞳距離と光学的な特性の関係を示す光学情報と、撮影光学系の撮影時における瞳距離を取得する取得手段と、光学情報と撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づいて、撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を決定する決定手段と、決定された撮像面の曲率に基づいて、撮像素子の撮像面を湾曲させる駆動手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、装着するレンズユニットに応じて、より簡易かつ適切に撮像素子の曲率を制御することが可能になる。
(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では撮像装置の一例として、湾曲可能な任意の撮像素子を有するデジタルカメラに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、デジタルカメラに限らず、湾曲可能な撮像素子を備える任意の電子機器にも適用可能である。これらの機器には、例えば携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、時計型や眼鏡型の情報端末、その他医療機器、監視システムなどが含まれてよい。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では撮像装置の一例として、湾曲可能な任意の撮像素子を有するデジタルカメラに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、デジタルカメラに限らず、湾曲可能な撮像素子を備える任意の電子機器にも適用可能である。これらの機器には、例えば携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、時計型や眼鏡型の情報端末、その他医療機器、監視システムなどが含まれてよい。
(デジタルカメラ100の構成)
図1は、本実施形態の撮像素子の一例としてのデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
図1は、本実施形態の撮像素子の一例としてのデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
以下に説明するように、デジタルカメラ100は、曲率制御が可能な撮像素子を備えると共に、レンズユニットを交換可能に構成されている。
撮像素子101は、光電変換素子を有する画素が複数、2次元的に配列された構成を有し、更にこれら画素から読み出された信号を所定の順番で出力する回路を有する。撮像素子101は、撮影光学系である光学系110により結像された被写体光学像を各画素で光電変換し、更にA/D変換回路によってアナログ・デジタル変換して、画素単位のデジタル信号(画像信号)を出力する。撮像素子101は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子であってよい。
撮像同期制御部107は、CPU又はMPUを含み、操作部108に対するユーザによる指示に応じてデジタルカメラ100全体を制御する。また、信号処理部103から出力される合焦状態や露光量等の測光データに応じて光学系110を制御して、最適な被写体光学像を撮像素子101に結像させる。また、設定された撮影条件に応じて応力制御部109へ制御信号を送信し、撮像素子101に応力を発生させる。更に撮像同期制御部107は、撮像メモリ部105の使用状況や画像記録部106に含まれるメモリの着脱状況も検出してデータの入出力を制御する。
撮像駆動回路部102は、撮像同期制御部107からの制御信号に従って定電圧やドライブ能力を強化させたパルスを供給し、撮像素子101を駆動する。
信号処理部103は、撮像同期制御部107からの制御信号に従って撮像素子101から出力された画像信号に対する適切な信号処理を行い、画像データに変換する。また、撮像メモリ部105や画像記録部106へ画像信号や画像データを出力するほか、撮像メモリ部105や画像記録部106から読み出した画像データに対して信号処理を施す。更に、信号処理部103は、撮像素子101から出力される画像信号に基づいて合焦状態や露光量等の測光データを検出し、その検出結果を撮像同期制御部107に送信する。
画像表示部104は、撮像同期制御部107からの制御信号に従って、撮像メモリ部105に記憶された表示用の画像データを表示する。画像表示部104は、電子ビューファインダー(EVF)や液晶ディスプレイ(LCD)を含み、例えば撮影前の構図決めや撮影後の画像の確認を行うために用いられる。
撮像メモリ部105は、データを一時記憶する揮発性の記憶媒体を含み、撮像同期制御部107からの制御信号に従って、撮像素子101から出力される画像信号や信号処理後の画像データを一時的に記憶する。また、後述する撮像素子101の曲率情報を記憶するほか、当該記憶媒体に記憶されている表示用の画像データを読み出して画像表示部104に出力する。
画像記録部106は、撮影された画像を記録するための半導体メモリ等による記録媒体を含み、着脱可能であってもよい。画像記録部106は、撮像同期制御部107からの制御信号に従って、信号処理部103から送信される画像データの書き込みや、記録されている画像データの読み出しを行う。
操作部108は、スイッチ、押しボタン等の操作部材やメニュー画面を含み、これらを介してユーザによる操作指示を撮像同期制御部107に通知する。例えば操作メニューでは、デジタルカメラ100の電源スイッチの状態、撮影前の画像表示の指示、撮影の各種指示、撮影した画像の表示、あるいは、デジタルカメラ100の動作を予め指示することができる。撮像同期制御部107は、操作部108からのユーザの操作指示を実行すると、LCDやフォトダイオード等の表示部材あるいは画像表示部104に、操作指示に対する応答としてデジタルカメラ100の状態を表示することができる。また、操作部108は、操作部材として装着したタッチパネルを含んでもよく、ユーザはオンスクリーン上で操作を行うことができる。
応力制御部109は、撮像同期制御部107からの制御信号に従って撮像素子101に加える応力を制御し、撮像素子101の曲率を制御する。
(レンズユニット200の構成)
次に、レンズユニット200の構成について説明する。
次に、レンズユニット200の構成について説明する。
光学系110は、撮影光学系であって撮像素子101に結像させる被写体像の合焦度合を制御する合焦レンズ、光学ズームを行うズームレンズ、被写体像の明るさを調整する絞り、露光を制御するシャッタを含み、光学駆動回路部111の駆動により動作する。
光学駆動回路部111は、光学系110を駆動する回路又はモジュールを含み、光学同期制御部112からの入力信号に従って光学系110を制御する。
光学同期制御部112は、制御回路又は制御モジュールを含み、撮像同期制御部107から情報を受信して光学駆動回路部111に制御信号を出力するほか、光学メモリ部113からレンズユニット200の情報を取得して撮像同期制御部107に送信する。
光学メモリ部113は、例えば後述する光学系110の特性を示す光学情報を記憶しており、光学同期制御部112からの入力信号に応じて必要な情報を出力する。
接続部114は、デジタルカメラ100とレンズユニット200とを、光学特性が十分に得られる位置に機械的に固定する、着脱可能な接続機構である。また、デジタルカメラ100とレンズユニット200とを固定した際に、デジタルカメラ100とレンズユニット200とを電気接点で接続して通信可能する。
本実施形態に係るデジタルカメラ100の表示画像の制御動作は、上述した各部により例えば次のように行われる。まず、撮像同期制御部107は、操作部108に含まれる電源スイッチを介してユーザの操作指示を検出するとデジタルカメラ100を起動する。次に、撮像素子101は入射した被写体光学像を画像信号として出力し、信号処理部103は、撮像素子101からの画像信号を表示用の画像データに変換して出力する。画像表示部104は、信号処理部103から出力された画像データを表示する。また、信号処理部103が画像信号に基づいて測光データを検出して撮像同期制御部107に送信すると、撮像同期制御部107は、当該測光データに基づく制御量を出力して、光学系110を制御する。デジタルカメラ100では、起動後の一連の処理を繰り返し実行しながら操作部108からの撮影指示を待つ。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ100の表示画像の制御動作は、次のように行われる。撮像同期制御部107は、操作部108に含まれる撮影スイッチを介してユーザによる操作指示を検出すると、静止画撮影の制御を開始する。信号処理部103は、撮像素子101から出力される画像信号に基づいて測光データを検出し、撮像同期制御部107に送信する。撮像同期制御部107は、受信した測光データに基づいて、光学同期制御部112を介して光学系110を制御する。撮像素子101は、静止画記録用の露光と画像信号の出力を行う。信号処理部103は、撮像素子101から入力した画像信号を記録用の画像データに変換して画像記録部106に出力して着脱可能なメモリに記録するとともに、表示用の画像データに変換して、画像表示部104に表示する。デジタルカメラ100では以降同様の処理を繰り返す。
(撮像素子101の構成)
次に、本実施形態に係る撮像素子101の構成について図2を参照して説明する。
次に、本実施形態に係る撮像素子101の構成について図2を参照して説明する。
撮像素子101は、単位画素201、単位画素同士を接続する信号線208、定電流源209、信号線210、出力アンプ211、垂直走査回路212、読出し回路213及び水平走査回路214を含む。なお、図2では簡略化のために単位画素201を4行×4列で示しているが、実際には多数の単位画素201が2次元状に配置される。
単位画素201は、フォトダイオード(PD)202、転送スイッチ203、フローティングデフュージョン(FD)204、ソースフォロアを構成する増幅MOSアンプ205、選択スイッチ206及びリセットスイッチ207を含む。
PD202は、光学系110を通して入射した光を電荷に変換する。転送スイッチ203は、PD202により変換された電荷を、転送パルスφTXに従ってFD204に転送する。FD204は転送された電荷を一時的に蓄積する。
増幅MOSアンプ205は、定電流源209を用いてソースフォロワを構成する。選択スイッチ206が選択パルスφSELに従って画素を選択すると、選択された画素の信号電荷は電圧に変換され、信号線208を通じて読出し回路213に出力される。本実施形態では、奇数行の単位画素201と偶数行の単位画素201とは、それぞれ異なる信号線208に接続されており、同時又は異なるタイミングで信号を出力することができる。
選択スイッチ206は、水平走査回路214による駆動に応じて、出力する信号を選択する。例えば選択された信号は出力アンプ211を経て撮像素子101の外部に出力される。
リセットスイッチ207は、リセットパルスφRESに従ってFD204に蓄積された電荷を除去する。また、垂直走査回路212は、転送スイッチ203、選択スイッチ206、リセットスイッチ207の選択を行う。
(デジタルカメラ100及びレンズユニット200による曲率制御処理の概要)
次に、デジタルカメラ100及びレンズユニット200による曲率制御処理の概要について、図3を参照して説明する。図3では、レンズユニット200がデジタルカメラ100に装着され、レンズユニット200内の光学同期制御部112とデジタルカメラ100内の曲率生成部301とが接続部114を介して接続されている。
次に、デジタルカメラ100及びレンズユニット200による曲率制御処理の概要について、図3を参照して説明する。図3では、レンズユニット200がデジタルカメラ100に装着され、レンズユニット200内の光学同期制御部112とデジタルカメラ100内の曲率生成部301とが接続部114を介して接続されている。
光学同期制御部112は、レンズユニット200の光学情報(例えば光学系の射出瞳距離(瞳距離ともいう)に応じた収差や光量落ち情報を含む光学的な特性を示す情報)をデジタルカメラ100側に提供する。なお、光学情報については図5を参照した説明において後述する。また、光学同期制御部112は、レンズユニット200の撮影時における状態を示す情報(例えば撮影時における瞳距離の情報)をデジタルカメラ100に提供する。
撮像同期制御部107内の曲率生成部301は、光学同期制御部112から取得した光学情報に基づいて撮像面の曲率情報を生成する。曲率情報については後述するが、レンズユニット200の光学的な特性と撮像面の曲率とを関連付けた情報である。曲率生成部301は、撮像メモリ部105と接続しており、生成した曲率情報を撮像メモリ部105に記憶させる。撮像メモリ部105は、生成された曲率情報を記憶するほか、記憶されている曲率情報を読み出して曲率生成部301に出力する。また、撮影時において、曲率生成部301は、光学同期制御部112からレンズユニット200の状態を示す情報(例えば撮影時における瞳距離の情報)を取得して、現在のレンズユニット200の状態に対応する撮像面の曲率を出力する。
次に、光学同期制御部112と撮像同期制御部107との間の動作について説明する。光学同期制御部112は、レンズユニット200とデジタルカメラ100とが接続して通信可能な状態になると、撮像同期制御部107との通信を確立してレンズユニット200の光学情報を送信する。
曲率生成部301は、光学同期制御部112から光学情報を取得すると、当該受信した光学情報に基づいて撮像素子の曲率情報を求める。更に、曲率生成部301は、求めた曲率情報を撮像メモリ部105に出力して記録させる。
また、撮影時において光学条件を変更する所定のタイミング(例えばズーム位置、フォーカス位置又は絞りを変更する際)には、光学同期制御部112はレンズユニット200の現在の状態(例えば新たな瞳距離)を示す情報を曲率生成部301に出力する。曲率生成部301は、レンズユニット200の現在の状態を示す情報と撮像メモリ部105から読み出された曲率情報とを用いて、現在のレンズユニット200の状態に適した曲率を求める。
(湾曲動作に係る撮像素子101の構成)
次に、力を加えて撮像面を湾曲させる動作(湾曲動作ともいう)に係る撮像素子101の構成について、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
次に、力を加えて撮像面を湾曲させる動作(湾曲動作ともいう)に係る撮像素子101の構成について、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
撮像面を湾曲させる方法には、例えば磁力、温度及び空気圧を用いる等の公知の方法が知られている。本実施形態では、一例として、気体又は液体を用いて撮像素子101に引っ張り方向の力を発生させ、撮像面を湾曲させる場合について説明する。
図4(a)は、撮像素子101に対して力を加える仕組みを模式的に示している。基板401は、撮像面を形成する半導体基板を含み、湾曲可能に構成されている。保持部402は基板401を保持し、基板401の反対側を密閉蓋403と接合されている。空間404は、基板401、保持部402、密閉蓋403、吸引部405によって囲まれた空間であり、気体または液体の媒体が充てんされている。空間404内の媒体は、吸引部405を介して空間404と外部とを出し入れすることができる。吸引部405は、空間404内の媒体の出し入れを制御する装置を含む。なお、撮像素子101は、基板401、保持部402、密閉蓋403、空間404を含み、応力制御部109は、吸引部405を含む。吸引部405は、空間404内の媒体の出し入れを制御することにより、空間404内の圧力を変更して基板401に加える力を制御する。また、検出部406は、空間404の圧力を検出するセンサを含む。
吸引部405が空間404の媒体を排出することにより、基板401に力が加わると基板401が変形し、例えば図4(b)に示す状態となる。すなわち、基板401に下方向に引っ張る力が加わることで、基板401の曲率がより大きくなるように変形する。反対に、吸引部405が空間404に媒体を充填させることにより、基板401の曲率がより小さくなる(すなわち平面に近づく)ように変形する。
次に、応力制御部109による撮像面の制御について説明する。応力制御部109は、撮像素子101の曲率と空間404に加える圧力との関係を示すテーブルを保持しており、撮像同期制御部107から曲率を受信すると当該テーブルを参照して、受信した曲率を対応する圧力値に変換する。応力制御部109は、検出部406から出力される空間404の圧力を示す計測値を参照しながら、空間404の内部の圧力が目標の圧力(すなわち変換して求めた圧力)になるように吸引部405を駆動する。
検出部406から出力される圧力の計測値が目標の圧力値と一致した場合、応力制御部109は、吸引部405の駆動を停止する。吸引部405が停止中である場合は、空間404の圧力は一定に保たれ、撮像面の曲率は撮像同期制御部107から指示された曲率に維持される。
(光学情報)
次に、レンズユニット200が有する光学情報について説明する。上述したように、レンズユニット200は光学情報を記憶している。光学情報は、レンズユニット200の状態(光学条件ともいう)と光学的な特性、例えば収差や光量落ちとの関係を示す情報を含む。光学条件は、例えば撮影時のレンズユニット200の瞳距離や絞り、各像高の光線入射角度など、光学収差及び光学シェーディングに関する情報を含む。すなわち、光学情報に基づいて、レンズユニット200の状態に対する光学的な特性が取得でき、当該光学的な特性を補正するための撮像面の曲率、すなわち曲率情報を生成することができる。得られた曲率情報に撮影時における光学条件を与えることで、撮影時における撮像面の曲率を得られる。デジタルカメラ100の曲率生成部301は、レンズユニット200から例えば瞳距離に対する光学的な特性を受信して、瞳距離に対する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を求め、曲率情報として撮像メモリ部105に記憶させる。瞳距離を用いるようにすれば、画角だけでなく絞り等の状態を考慮するができる。なお、曲率情報の記憶は、レンズユニット200を取り外すまでの一時的な期間において記憶されれば、永続的である必要はない。レンズユニット200を装着する期間のみ曲率情報を記憶するようにすれば、複数のレンズユニットの曲率情報を保持することなく、記憶容量の効率化を図ることができる。
次に、レンズユニット200が有する光学情報について説明する。上述したように、レンズユニット200は光学情報を記憶している。光学情報は、レンズユニット200の状態(光学条件ともいう)と光学的な特性、例えば収差や光量落ちとの関係を示す情報を含む。光学条件は、例えば撮影時のレンズユニット200の瞳距離や絞り、各像高の光線入射角度など、光学収差及び光学シェーディングに関する情報を含む。すなわち、光学情報に基づいて、レンズユニット200の状態に対する光学的な特性が取得でき、当該光学的な特性を補正するための撮像面の曲率、すなわち曲率情報を生成することができる。得られた曲率情報に撮影時における光学条件を与えることで、撮影時における撮像面の曲率を得られる。デジタルカメラ100の曲率生成部301は、レンズユニット200から例えば瞳距離に対する光学的な特性を受信して、瞳距離に対する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を求め、曲率情報として撮像メモリ部105に記憶させる。瞳距離を用いるようにすれば、画角だけでなく絞り等の状態を考慮するができる。なお、曲率情報の記憶は、レンズユニット200を取り外すまでの一時的な期間において記憶されれば、永続的である必要はない。レンズユニット200を装着する期間のみ曲率情報を記憶するようにすれば、複数のレンズユニットの曲率情報を保持することなく、記憶容量の効率化を図ることができる。
図5(a)及び図5(b)は、格子状の被写体を撮影した撮影画像を示している。図5(a)は、撮像面を平面にした場合に撮影された画像501であり、像高が高い位置であるほど光学収差の影響が大きく現われることを示している。同様に、光学シェーディングの影響も像高が高い位置であるほど大きく現われる。
撮像面が平面として固定されている撮像素子を用いる場合、例えば図5(a)に示すような光学収差(すなわち像面湾曲、歪曲)や光学シェーディングによる影響は、信号処理によって別途補正しなければ低減することができない。
一方、撮像素子101の撮像面の曲率を制御する場合、撮像素子101の撮像面の曲率を、装着したレンズユニット200に合わせて制御することができ、撮影した画像の像面湾曲又は歪曲などの光学収差や光学シェーディングの影響を低減することができる。例えば、図5(b)は、撮像素子101の撮像面の曲率を制御することによって、例えば像面湾曲等の影響が改善した画像502を表している。
(曲率情報の生成に係る一連の動作)
次に、曲率情報の生成に係る一連の動作について、図6を参照して説明する。なお、以下に説明する一連の動作は、デジタルカメラ100にレンズユニット200が装着された時点から開始される。デジタルカメラ100の動作は撮像同期制御部107が不図示のROMに記憶されたプログラムを不図示のRAMの作業用領域に展開し、実行することにより実現される。またレンズユニット200の動作は光学同期制御部112が不図示のROMに記憶されたプログラムを不図示のRAMの作業用領域に展開し、実行することにより実現される。
次に、曲率情報の生成に係る一連の動作について、図6を参照して説明する。なお、以下に説明する一連の動作は、デジタルカメラ100にレンズユニット200が装着された時点から開始される。デジタルカメラ100の動作は撮像同期制御部107が不図示のROMに記憶されたプログラムを不図示のRAMの作業用領域に展開し、実行することにより実現される。またレンズユニット200の動作は光学同期制御部112が不図示のROMに記憶されたプログラムを不図示のRAMの作業用領域に展開し、実行することにより実現される。
ステップS601において、レンズユニット200とデジタルカメラ100とが接続されると、レンズユニット200の光学同期制御部112は通信初期化処理を行って通信処理に必要なパラメータの生成や初期化を行う。
ステップS602において、デジタルカメラ100の撮像同期制御部107は通信初期化処理を行って通信処理に必要なパラメータの生成や初期化を行う。このとき、撮像同期制御部107は光学同期制御部112との通信を確立し正常に通信できることを確認する。
ステップS603において、光学同期制御部112は、レンズユニット200に保持されている光学情報をデジタルカメラ100の撮像同期制御部107に送信する。なお、光学情報は、例えば、レンズユニット200がデジタルカメラ100に装着されると、ユーザによる撮影指示を受ける前(或いはレンズユニット200の光学条件が設定又は変更される前でもよい)に予め送信される。
ステップS604において、撮像同期制御部107は、光学同期制御部112から送信された光学情報を受信し、更にステップS605において、受信した光学情報に基づいて曲率情報を算出する。レンズユニット200の光学条件に応じて撮像素子101の曲率を変更可能にするため、撮像同期制御部107内の曲率生成部301は、各光学条件と撮像面の曲率と関係を示す曲率情報のテーブルデータに変換する。
ステップS606において、撮像同期制御部107は、変換した曲率情報のテーブルデータを撮像メモリ部105に送信して撮像メモリ部105に記憶させる。撮像同期制御部107及び光学同期制御部112は、上述した動作を完了すると本処理に係る一連の動作を終了する。
(曲率情報を用いた曲率制御処理に係る一連の動作)
次に、図7を参照して、曲率情報を用いた曲率制御処理に係る一連の動作、すなわち撮影時等にレンズユニット200から取得した光学条件に応じて、撮像素子101の曲率を制御する一連の動作について説明する。なお、以下に説明する一連の動作は、例えばデジタルカメラ100において光学条件が設定又は変更された際に開始される。デジタルカメラ100及びレンズユニット200の各動作は、上述した曲率情報の生成処理と同様、撮像同期制御部107及び光学同期制御部112がプログラムをそれぞれ実行することにより実現される。なお、本処理を開始する前に上述した曲率情報の生成処理が実行されているものとする。
次に、図7を参照して、曲率情報を用いた曲率制御処理に係る一連の動作、すなわち撮影時等にレンズユニット200から取得した光学条件に応じて、撮像素子101の曲率を制御する一連の動作について説明する。なお、以下に説明する一連の動作は、例えばデジタルカメラ100において光学条件が設定又は変更された際に開始される。デジタルカメラ100及びレンズユニット200の各動作は、上述した曲率情報の生成処理と同様、撮像同期制御部107及び光学同期制御部112がプログラムをそれぞれ実行することにより実現される。なお、本処理を開始する前に上述した曲率情報の生成処理が実行されているものとする。
ステップS701において、撮像同期制御部107はレンズユニット200の光学同期制御部112に撮像素子101とレンズユニット200の処理を同期させるための同期信号を送信する。これに対して、ステップS702では、光学同期制御部112は撮像同期制御部107からの同期信号を受信する。
ステップS703において、光学同期制御部112は、レンズユニット200に設定されている現在の光学条件(例えば撮影時の瞳距離)を取得して撮像同期制御部107に送信する。
ステップS704において、撮像同期制御部107は、光学同期制御部112から現在のレンズユニット200の光学条件を受信する。また、ステップS705において、レンズユニット200の現在の光学条件に対応する撮像素子101の曲率を、撮像メモリ部105から読み出した曲率情報(すなわち光学条件と曲率との関係を示すテーブルデータ)を用いて決定する。
ステップS706において、撮像同期制御部107は、撮像素子101の曲率がステップS705で特定した曲率になるように、制御命令を応力制御部109へ送信して、撮像素子101の曲率を制御する。撮像同期制御部107は、撮像素子101の曲率が所望の曲率に制御されると本一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ100は光学情報を受信して各光学条件と曲率との関連を示す曲率情報のテーブルデータに変換、保持し、更に光学条件を受信した際に当該光学条件に対応する光学的な特性を補正するための撮像面の曲率を決定した。しかし、デジタルカメラ100は、光学情報を予めテーブルデータに変換せずに保持し、撮影時の光学条件を更に受信したときに対応する光学的な特性を取得し、当該光学的な特性の影響を補正することができる撮像面の曲率を求めるようにしてもよい。このようにしても、レンズユニット200に応じた光学情報に基づいて当該レンズユニット200の撮影時の条件に適した撮像面の曲率に制御することができる。
また、本実施形態では、レンズユニット200を装着すると光学情報をレンズユニット200から受信する場合を例に説明した。しかし、レンズユニット200を装着したときに所定のサーバからレンズユニット200に対応した光学情報を不図示の無線通信部を介してダウンロードしてもよい。また、レンズユニット200を装着する前に予めダウンロードして撮像メモリ部に記憶するようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態では、曲率を制御可能な撮像素子を備えた、レンズユニットを交換可能なデジタルカメラにおいて、レンズユニット200の光学情報及び撮影時の光学条件を取得して、撮像素子の撮像面の曲率を制御するようにした。特に、デジタルカメラ100は、レンズユニット200の光学条件と光学的な特性の関係を示す光学情報を取得しておいて、撮影時におけるレンズユニット200の光学条件の変化に応じて、撮像面の曲率を制御するようにした。このようにすることで、装着したレンズユニットの光学特性を考慮した撮像素子の曲率の制御に加えて、光学条件(例えば瞳距離)の変更に応じた撮像素子の曲率の制御を行うことができる。すなわち、装着するレンズユニットに応じて、より簡易かつ適切に撮像素子の曲率を制御することが可能になる。
(実施形態2)
次に実施形態2について説明する。実施形態1では、レンズユニット200から光学情報及び撮影時の光学条件を取得して、撮像素子101の曲率を制御する曲率制御処理について説明した。一方、例えば制御できる曲率に限界がある場合など、撮像素子によってはレンズユニット200から取得した光学的な特性を補正するための曲率に完全に対応できない場合がある。そのため、本実施形態では、実施形態1に係る曲率制御に加えて、信号処理を合わせて実行することによって、より適切に光学的な特性を補正する。なお、その他の構成は実施形態1と同一であるため、同一の構成またはステップについては同一の符号を付して重複する説明は省略し、相違点について重点的に説明する。
次に実施形態2について説明する。実施形態1では、レンズユニット200から光学情報及び撮影時の光学条件を取得して、撮像素子101の曲率を制御する曲率制御処理について説明した。一方、例えば制御できる曲率に限界がある場合など、撮像素子によってはレンズユニット200から取得した光学的な特性を補正するための曲率に完全に対応できない場合がある。そのため、本実施形態では、実施形態1に係る曲率制御に加えて、信号処理を合わせて実行することによって、より適切に光学的な特性を補正する。なお、その他の構成は実施形態1と同一であるため、同一の構成またはステップについては同一の符号を付して重複する説明は省略し、相違点について重点的に説明する。
図8は、図5(a)と同様に格子状の被写体を撮影した撮影画像を示している。画像801は、撮像素子101を例えば平面にした状態で撮影された画像の例である。像高が高いほど光学収差及び光学シェーディングの影響が大きくなる様子を表している。このとき、撮像素子101の曲率制御処理によって撮像面の曲率を変化させることにより、光学収差の影響を補正した例を画像802に示している。画像802では、画像801と比較して光学収差の影響が低減している。そして、画像802に対して、信号処理部103を用いて光学収差を更に実行した場合に得られる画像を、画像803に示している。画像803では、光学収差の影響が除去されている。なお、光学収差の影響と同様に光学シェーディングの影響を補正することができる。
(曲率情報及び信号補正値の生成)
次に、本実施形態における、曲率制御及び補正処理に係るデジタルカメラ100及びレンズユニット200の構成について、図9を参照して説明する。
次に、本実施形態における、曲率制御及び補正処理に係るデジタルカメラ100及びレンズユニット200の構成について、図9を参照して説明する。
レンズユニット200とデジタルカメラ100とが取り付けられた状態において、レンズユニット200内の光学同期制御部112とデジタルカメラ100内の曲率生成部301とが接続部114を介して接続される。
光学同期制御部112は、レンズユニット200の上述した光学情報をデジタルカメラ100側に提供する。
デジタルカメラ100側にある撮像同期制御部107内の曲率生成部901は、光学同期制御部112から取得した光学情報を変換して、撮像面についての曲率情報を生成する。曲率生成部901は、撮像メモリ部105と接続され、生成した曲率情報を撮像メモリ部105に記憶させることができる。また、撮像同期制御部107内の信号補正値生成部902は、光学同期制御部112から取得した光学情報に基づいて、撮影された画像を信号処理によって更に補正するための信号補正値を求める。信号補正値の算出は、例えば予め実験等で定め、撮像面の曲率の限界を考慮して各光学的な特性を補正するために必要な補正値を求めるようにすればよい。
撮像メモリ部105は、生成された曲率情報の記憶及び読み出しを行うほか、信号補正値生成部902によって生成された補正値の記憶及び読み出しを行う。
曲率生成部901及び信号補正値生成部902は、撮影時には光学同期制御部112から光学条件を示す情報を取得して、光学条件に適した撮像面の曲率及び補正値を出力する。
(曲率情報及び信号補正値の生成に係る一連の動作)
次に、曲率情報及び信号補正値の生成に係る一連の動作について、図10を参照して説明する。なお、本実施形態では、撮像同期制御部107内の信号補正値生成部902が信号補正値の算出処理を行う点が実施形態1と異なり、他の点は実施形態1と共通である。
次に、曲率情報及び信号補正値の生成に係る一連の動作について、図10を参照して説明する。なお、本実施形態では、撮像同期制御部107内の信号補正値生成部902が信号補正値の算出処理を行う点が実施形態1と異なり、他の点は実施形態1と共通である。
レンズユニット200とデジタルカメラ100とが装着されると、光学同期制御部112と撮像同期制御部107の曲率生成部901は上述したステップS601〜S605の処理を行い、光学情報に基づいた曲率情報を算出する。
次に、ステップS1001において、撮像同期制御部107は、レンズユニット200から受信した光学情報に基づいて信号補正値を算出する。図11において後述するが、レンズユニット200から受信する撮影時の光学条件に応じて信号処理において適用する補正値を変更するため、信号補正値生成部902は、光学情報を、光学条件と信号補正値との関係を示す信号補正値のテーブルデータに変換する。
ステップS1002において、曲率生成部901及び信号補正値生成部902は、生成した曲率情報と信号補正値のテーブルデータを撮像メモリ部105に送信して、撮像メモリ部105に記憶させる。撮像同期制御部107及び光学同期制御部112は、上述した動作を完了すると本処理に係る一連の動作を終了する。
(曲率制御処理及び信号処理に係る一連の動作)
次に、図11を参照して、曲率制御処理と信号処理に係る一連の動作について説明する。本処理では、撮影時等にレンズユニット200から取得した光学条件に応じて、撮像素子101の曲率を制御するとともに、撮影画像に対して補正処理を行う。なお、本実施形態では、撮像同期制御部107内の信号補正値生成部902が信号補正値の算出処理を行う点が実施形態1と異なり、他の点は実施形態1と共通である。
次に、図11を参照して、曲率制御処理と信号処理に係る一連の動作について説明する。本処理では、撮影時等にレンズユニット200から取得した光学条件に応じて、撮像素子101の曲率を制御するとともに、撮影画像に対して補正処理を行う。なお、本実施形態では、撮像同期制御部107内の信号補正値生成部902が信号補正値の算出処理を行う点が実施形態1と異なり、他の点は実施形態1と共通である。
例えばレンズユニット200の撮影時の光学条件が変更されると、光学同期制御部112と撮像同期制御部107の曲率生成部901は上述したステップS701〜S705の処理を行ってレンズユニット200の撮影時の光学条件に対応する撮像面の曲率を決定する。
次に、ステップS1101において、レンズユニット200の撮影時の光学条件に対応する信号補正値を、撮像メモリ部105から読み出した信号補正値の情報(すなわち光学条件と信号補正値との関連を示すテーブルデータ)を用いて決定する。
撮像同期制御部107は、S706と同様に撮像素子101の曲率を制御すると、ステップS1102において、撮像素子101を湾曲させた状態で撮影処理を行う。
ステップS1103において、信号補正値生成部902は、決定した信号補正値を信号処理部103に出力する。そして、信号処理部103は、ステップS706で制御された撮像素子101によって撮影された画像を取得して、決定した信号補正値を用いて補正処理を行う。撮像同期制御部107及び光学同期制御部112は、上述した動作を完了すると本処理に係る一連の動作を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、レンズユニット200から光学情報及び光学条件を取得して、撮像素子101の曲率制御を行うと共に信号処理を行ってレンズユニット200の光学的な特性の影響を補正するようにした。このようにすることで、撮像素子101の曲率制御のみでは光学的な特性の影響を十分に補正できない場合であっても当該光学的な特性の影響を更に低減することができる。すなわち、装着するレンズユニットに応じて、より簡易かつ適切に撮像素子の曲率を制御することが可能になると同時に、より光学収差等の影響が低減した適切な画像を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101…撮像素子、103…信号処理部、105…撮像メモリ部、107…撮像同期制御部、301…曲率生成部、902…信号補正値生成部、109…応力制御部、110…光学系、112…光学同期制御部
Claims (11)
- 撮像面が湾曲可能に構成された撮像素子と、
撮影光学系における、該撮影光学系の瞳距離と光学的な特性の関係を示す光学情報と、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離を取得する取得手段と、
前記光学情報と前記撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づいて、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための前記撮像面の曲率を決定する決定手段と、
決定された前記撮像面の曲率に基づいて、前記撮像素子の撮像面を湾曲させる駆動手段と、を有する、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記光学情報を前記撮影光学系から受信する受信手段を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記受信手段は、前記光学情報を受信した後に、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離を前記撮影光学系から更に受信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記決定手段は、前記光学情報に基づいて、前記撮影光学系の瞳距離と、前記撮影光学系の瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための前記撮像面の曲率との関係を生成し、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための前記撮像面の曲率を決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記受信手段は、前記撮影光学系の状態が変更されると新たな前記撮影光学系の撮影時における瞳距離を受信し、
前記決定手段は、受信した新たな前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための前記撮像面の曲率を決定する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。 - 前記撮影光学系の状態の変更は、ズーム位置の変更、フォーカス位置の変更、絞りの状態の変更の少なくともいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 - 前記受信手段は、前記撮影光学系が前記撮像装置に装着されると、ユーザによる撮影指示を受ける前に予め前記光学情報を受信する、
ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記駆動手段により前記撮像面が湾曲された前記撮像素子を用いて撮像された画像に対して、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正する補正手段を更に有し、
前記補正手段は、前記光学情報と前記撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づき、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための補正値を用いる、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記補正手段は、前記撮影光学系の瞳距離と、前記撮影光学系の瞳距離に対応する前記光学的な特性を補正するための前記補正値との関係を生成し、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための補正値を求める、
ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 撮像面が湾曲可能に構成された撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
取得手段が、撮影光学系における、該撮影光学系の瞳距離と光学的な特性の関係を示す光学情報と、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離を取得する取得工程と、
決定手段が、前記光学情報と前記撮影光学系の撮影時における瞳距離とに基づいて、前記撮影光学系の撮影時における瞳距離に対応する光学的な特性を補正するための前記撮像面の曲率を決定する決定工程と、
駆動手段が、決定された前記撮像面の曲率に基づいて、前記撮像素子の撮像面を湾曲させる駆動工程と、を有する、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。 - コンピュータに、請求項10に記載の撮像装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015211108A JP2017085321A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム |
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JP2017085321A true JP2017085321A (ja) | 2017-05-18 |
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Family Applications (1)
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JP2015211108A Pending JP2017085321A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021524056A (ja) * | 2018-05-04 | 2021-09-09 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | カメラモジュール |
-
2015
- 2015-10-27 JP JP2015211108A patent/JP2017085321A/ja active Pending
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