JP2017085277A - 通信システム及び通信装置 - Google Patents

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正樹 桑嶋
健 鈴木
Takeshi Suzuki
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【課題】1つの通信装置に設定される設定を他の複数の通信装置にコピーする場合において、利便性を向上できることを目的とする。【解決手段】1以上の通信機器を制御する第1通信装置と、前記通信機器を制御し、かつ、前記第1通信装置と送受信を行う1以上の第2通信装置とを有する通信システムにおいて、前記第1通信装置が、制御対象とする通信機器を登録するアソシエーションを行い、前記制御対象のうち、所定の通信機器をグループに指定し、前記第2通信装置と送受信する通信を行い、前記通信は、前記登録に係るデータ、前記グループを示すデータ及び前記制御の内容を示すデータを前記第2通信装置に送信し、前記第2通信装置が、前記登録、前記グループ及び前記制御の内容を示すデータを受信して前記第1通信装置と設定を同一とすることで上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム及び通信装置に関する。
近年では、複数の通信機器を同時に制御可能な通信装置、例えば、リモートコントローラ等が普及している。このようなリモコンを利用する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、リモコンと通信可能な管理装置、識別符号が付与される遠隔制御装置及び管理装置と双方向通信可能なマスタコントローラを用いる方法が開示されている。具体的には、遠隔制御装置は、識別符号が設定されている通信ユニットを有し、通信ユニットから信号がマスタコントローラに伝送されたとき、送信元に応答することで、照明機器の遠隔制御において、データを確実に伝送する方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、複数の照明機器があるとき、光源の点灯累積時間をリセットする等の所定の動作を一部の照明機器のみに一斉にさせる方法が開示されている。具体的には、複数の照明機器をグループ分けし、ワイヤレスリモコン等から、照明機器を動作させる指示が入力されると、仮設定用のグループ識別子を生成する。次に、照明機器に割り当てられる個別識別子を宛先とする設定データと、グループを識別するグループ識別子を宛先とする制御データとに基づいて、所定の動作を実行させる方法が開示されている。
他にも、例えば、特許文献3には、複数の照明機器をグループ単位で、点灯、消灯及び調光等の制御を行うため、各照明機器がそれぞれどのグループに属しているかを容易に確認する方法が開示されている。具体的には、リモコンの操作によってグループ情報が設定され、リモコンから受信するグループ情報に対応した調光率によって、それぞれの照明機器が点灯される。これによって、それぞれの照明機器がグループごとに異なる調光率で点灯するため、どのグループに各照明機器がそれぞれ属しているかが確認できる方法が開示されている。
さらに、例えば、特許文献4には、複数の照明機器を制御する場合において、照明機器が設置されている場所を容易に特定できる方法が開示されている。具体的には、各照明機器に割り当てられる識別符号と、識別符号とが対応付けされ、かつ、それぞれの照明機器が設置されている場所を示すアドレスに基づいて一括して動作させるグループが設定される。これによって、アドレスにより、設置されている場所が容易に特定できる方法が開示されている。
さらにまた、例えば、特許文献5には、複数のリモコンがある場合において、任意のリモコンの設定を他のリモコンにコピーする方法が知られている。具体的には、第1デバイスと、第2デバイスとの距離が所定距離より短い又は所定距離と等しいと、ネットワークが確立され、一方のデバイスの設定を読み込んで、他のデバイスが設定できる方法が知られている。
特開2003−243186号公報 特開2009−295394号公報 特開2010−198877号公報 特開2011−238563号公報 特表2012−511229号公報
しかしながら、従来の方法では、1つの通信装置に設定される設定を他の複数の通信装置にコピーするには、コピー先となる通信装置ごとに、設定をコピーする操作をそれぞれ繰り返す必要がある場合が多い。そのため、コピーに係る操作が多い等の利便性が低下する場合がある。
本発明の1つの側面は、このような問題に鑑みてなされたものであり、1つの通信装置に設定される設定を他の複数の通信装置にコピーする場合において、利便性の高い通信システム及び通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、1以上の通信機器(21、22)を制御する第1通信装置(11)と、前記通信機器を制御し、かつ、前記第1通信装置と送受信を行う1以上の第2通信装置(12)とを有する通信システム(1)において、前記第1通信装置は、制御対象とする通信機器を登録するアソシエーション部(11C)と、前記制御対象のうち、所定の通信機器をグループに指定するグループ指定部(11C)と、前記第2通信装置と送受信する通信部(11A及び11B)とを備え、前記通信部は、前記登録に係るデータ、前記グループを示すデータ及び前記制御の内容を示すデータを前記第2通信装置に送信し、前記第2通信装置は、前記登録、前記グループ及び前記制御の内容を示すデータを受信して前記第1通信装置と設定を同一とすることを特徴とする。
なお、上記参照符号はあくまでも参考であり、これによって特許請求の範囲の記載が限定されるものではない。
本発明によれば、1つの通信装置に設定される設定を他の複数の通信装置にコピーする場合において、利便性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの一例を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る第1通信装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるアソシエーションの処理結果例を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるグループの指定例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるグループの指定の処理結果例を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る10台の通信装置が有するアソシエーションに係るデータの一例を示す表である。 本発明の一実施形態に係る第1通信装置が有するアソシエイト及びグループに係るデータの一例を示す表である。 本発明の一実施形態に係る10台の通信機器が有するデータの一例を示す表である。 本発明の一実施形態に係る通信機器による全体処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
(全体構成例)
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの一例を示す全体構成図である。図示するように、通信システム1は、第1通信装置の例である第1リモコン11と、第2通信装置の例である第2リモコン12とを有する。
第1リモコン11及び第2リモコン12は、複数の通信機器を制御する。具体的には、第1リモコン11及び第2リモコン12が第1通信機器21と、第2通信機器22とを制御する例で説明する。操作者USERは、例えば、第1リモコン11が有するボタン又はスイッチ等を押して第1通信機器21、第2通信機器22又はこれら2つを制御する操作を入力する。なお、操作に基づく制御は、例えば、点灯、消灯及び調光等である。さらに、第1リモコン11及び第2リモコン12は、無線で第1通信機器21及び第2通信機器22を制御する。
また、第1通信機器21及び第2通信機器22に対しては、第2リモコン12から制御が行われてもよい。
なお、通信システム1は、更に通信機器を有してもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。例えば、第1リモコン11及び第2リモコン12は、同一のハードウェア構成である。以下、第1リモコン11を例に説明する。なお、第1リモコン11及び第2リモコン12は、異なるハードウェアであってもよい。
具体的には、第1リモコン11は、アンテナ11A、高周波回路等のRF11B、MPU(Micro Processing Unit)11C、不揮発メモリ(NVM)11D、入力用ユーザインタフェース(I/F)11E、出力用ユーザインタフェース11F及び電源11Gを有するハードウェア構成である。
アンテナ11Aは、電波を発信し、外部装置とデータ等を送受信する。
RF11Bは、アンテナ11Aが発信する電波を制御する回路等である。
MPU11Cは、通信装置が行う処理に係る演算及び通信装置が有するハードウェアの制御を行う。
不揮発メモリ11Dは、通信装置が用いるプログラム、データ及び設定等を記憶する。なお、不揮発メモリ11Dは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)又はこれらの組み合わせ等である。
入力用ユーザインタフェース11Eは、操作者USER(図1)による操作を入力するインタフェースである。なお、入力用ユーザインタフェース11Eは、例えば、スイッチ、タッチパネル、ロータリエンコーダ又はこれらの組み合わせ等である。
出力用ユーザインタフェース11Fは、操作者USERに処理結果等を出力するインタフェースである。なお、出力用ユーザインタフェース11Fは、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)又はこれらの組み合わせ等である。
電源11Gは、電力を供給する。例えば、電源11Gは、バッテリ等である。
なお、各ハードウェアは、一部又は全部をまとめてワンチップ化されてもよい。また、例えば、アンテナ11A、RF11B、MPU11C及び不揮発メモリ11Dは、RFモジュール等でもよい。
なお、通信装置は、リモコンに限られず、スマートフォン(smartphone)等の情報処理装置でもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る第1通信装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101では、第1リモコンは、アソシエーションモードであるかアプリケーション制御モードであるか判断する。具体的には、アソシエーションモード又はアプリケーション制御モードのうち、いずれか一方のモードにするように、ユーザによって設定が行われる。なお、モードは、例えば、スイッチによって設定される。次に、第1リモコンは、スイッチがどのように設定されているかで、アソシエーションモードであるかアプリケーション制御モードであるかを判断する。なお、第1リモコンは、どちらのモードが設定されているかをLED等でユーザに表示してもよい。さらに、アソシエーションモードとされる間は、アプリケーション制御モードに係る処理は、制限されてもよい。
アソシエーションモードであると判断されると(ステップS101でアソシエーションモード)、第1リモコンは、ステップS102に進む。一方、アプリケーション制御モードであると判断されると(ステップS101でアプリケーション制御モード)、第1リモコンは、ステップS104に進む。
ステップS102では、第1リモコンは、近距離通信レベルに設定する。
ステップS103では、第1リモコンは、制御対象を登録する。
図4は、本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるアソシエーションの処理結果例を示す概念図である。
以下、第1リモコン11の周辺に、図示するように、複数の通信機器が置かれる例で説明する。まず、ステップS102(図3)によって、第1リモコンが近距離通信レベルに設定されると、第1リモコン11から所定距離の例である近距離L1が定まる。例えば、図示するように、複数の通信機器のうち、第1通信機器21及び第2通信機器22等が所定距離内となる近距離L1より短い距離にそれぞれ置かれるのに対して、第3通信機器23が近距離L1より長い距離に置かれるとする。さらに、第4通信機器24は、電源が入っていない(電源がOFF)状態であるのに対して、第1通信機器21、第2通信機器22及び第3通信機器23は、それぞれ電源が入っている(電源がON)状態であるとする。
なお、近距離L1は、例えば、1メートル等である。また、所定距離は、アンテナ等が出力する電波の強度等によって定まる。例えば、第1リモコン11は、設定により、遠距離L2までデータ等を送信できるとする。これに対して、近距離通信レベルに設定されると、第1リモコン11は、近距離L1までデータ等を送信するようになる。なお、近距離L1は、設定等によって変更されてもよい。
この例では、第1通信機器21及び第2通信機器22のそれぞれの電源がONの状態であり、かつ、各通信機器が第1リモコンに対して所定距離以内にそれぞれ置かれるため、第1リモコン11は、第1通信機器21及び第2通信機器22を制御対象にそれぞれ登録する(図3に示すステップS103)。つまり、第1リモコン11は、近距離L1以内にあり、かつ、電源がONの状態である通信機器をスキャンし、制御対象にそれぞれ登録する。
一方、近距離L1より長い距離に置かれる第3通信機器23は、制御対象から外れる。同様に、電源がOFFの状態である第4通信機器24は、制御対象から外れる。
したがって、ステップS102のように、近距離にある通信機器と通信を行うように設定がされると、第1リモコン11は、第3通信機器23のように、遠くにある通信機器まで制御対象に登録してしまう、いわゆる誤登録等を少なくできる。
また、第1リモコン11は、電源がOFFの状態である通信機器を制御対象から外して制御対象を登録する。これによって、第1リモコン11は、第4通信機器24のように、近距離L1より短い距離に置かれる通信機器であっても、制御対象から外すように登録できる。即ち、ユーザは、アソシエーションモードの際、制御対象から外す通信機器の電源をOFFの状態とすることで、制御対象を選ぶことができる。
図3に戻り、ステップS104では、第1リモコンは、遠距離通信レベルに設定する。具体的には、ステップS102によって近距離通信レベルに設定される場合があるため、ステップS104では、第1リモコンは、近距離通信レベルに設定される前の遠距離L2(図4)等の遠距離に置かれる通信機器等と通信できるように設定を戻す。
ステップS105では、第1リモコンは、アソシエーションを解除するか否かを判断する。次に、アソシエーションを解除すると判断されると(ステップS105でYES)、第1リモコンは、ステップS106に進む。一方、アソシエーションを解除しないと判断されると(ステップS105でNO)、第1リモコンは、ステップS107に進む。なお、アソシエーションを解除するか否かは、例えば、ユーザによって設定が行われる。なお、設定は、例えば、スイッチ等によって行われる。
ステップS106では、第1リモコンは、制御対象の登録を解除する。
例えば、図4に示す第1通信機器21及び第2通信機器22が図3に示すステップS103により制御対象に登録される場合を例に説明する。ステップS106では、第1リモコン11は、登録されている制御対象のうち、第1通信機器21及び第2通信機器22を制御対象から外す。このようにして、制御対象から外れると、以降、第1通信機器21及び第2通信機器22は、第1リモコンによるアプリケーション制御モードに係る処理によって制御されないようになる。一方、第4通信機器24(図4)のように、電源がOFFの状態である通信機器は、制御対象に登録されていても、制御対象の登録を解除する対象から外れる。つまり、ステップS106が行われても、ステップS106が行われる際に、電源がOFFの状態であると、制御対象の登録は、維持される。
ステップS107では、第1リモコンは、通信機器をグループに指定するか否かを判断する。次に、通信機器をグループに指定すると判断されると(ステップS107でYES)、第1リモコンは、ステップS108に進む。一方、通信機器をグループに指定しないと判断されると(ステップS107でNO)、第1リモコンは、ステップS109に進む。なお、通信機器をグループに指定するか否かは、例えば、ユーザによって設定が行われる。具体的には、設定は、例えば、スイッチ等によって行われる。
ステップS108では、第1リモコンは、所定の通信機器をグループに指定する。
図5は、本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるグループの指定例を示す回路図である。以下、グループが、図5に示す3つのスイッチである第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3のON又はOFFの設定を組み合わせて、8つのグループで管理される例で説明する。なお、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3は、第1リモコンが有するとする。
図5に示す例では、電源電圧Vddに対して抵抗R0−1、R0−2、R1、R2−1、R2−2、R2−3及びスイッチSW1、SW2、SW3が図示するようにそれぞれ接続される。これに対して、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3は、ユーザによる操作によって、ON又はOFF(スイッチの開閉)がいずれかにそれぞれ切り替えられる。
次に、第1リモコンは、「ADC0」、「ADC1」の測定点においての電圧Vadc0、Vadc1と、設定される各閾値とを比較し、通信機器は、それぞれグループに指定される。
図6は、本発明の一実施形態に係る第1通信装置によるグループの指定の処理結果例を示す概念図である。以下、図4に示すように、第1通信機器21及び第2通信機器22が図3に示すステップS103により制御対象に登録された(アソシエーション)後の状態を例に説明する。具体的には、図6では、第1通信機器21及び第2通信機器22が同一のグループGRに指定される例である。
図3に示すステップS103の後、ステップS108が行われる際に、第1通信機器21及び第2通信機器22が、それぞれの電源がONの状態であると、第1リモコンは、図5に示す第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3の各状態に基づいて定まるグループに、第1通信機器21及び第2通信機器22を指定する。例えば、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3によって、グループが「1」に設定されている場合には、第1通信機器21及び第2通信機器22は、それぞれ「1」のグループに指定される。
グループに通信機器が指定されると、ユーザは、グループごとに、複数の通信機器を第1通信装置によってまとめて操作できる。具体的には、図6に示す例では、例えば、「1」のグループに対して消灯の操作を行うと、「1」のグループに指定される第1通信機器21及び第2通信機器22は、消灯の操作に基づいて、それぞれ消灯する。このように、グループが指定できると、ユーザは、同じ操作を各通信機器に対して繰り返し操作するのを少なくできる。
図3に戻り、ステップS109では、第1リモコンは、グループを解除するか否かを判断する。次に、グループを解除すると判断されると(ステップS109でYES)、第1リモコンは、ステップS110に進む。一方、グループを解除しないと判断されると(ステップS109でNO)、第1リモコンは、ステップS111に進む。なお、グループを解除するか否かは、例えば、ユーザによって設定が行われる。具体的には、設定は、例えば、スイッチ等によって行われる。
ステップS110では、第1リモコンは、グループを解除する。具体的には、ステップS108によってグループが指定されている場合には、第1リモコンは、ステップS108で指定されるグループを通信できる通信機器に対して解除する。なお、解除されるグループは、例えば、ステップS108と同様に、図5に示す第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3等によってユーザが設定できる。
ステップS111では、第1リモコンは、第2リモコンの設定を第1リモコンと同一にする設定を解除するか否かを判断する。次に、同一にする設定を解除すると判断されると(ステップS111でYES)、第1リモコンは、ステップS112に進む。一方、第2リモコンの設定を第1リモコンと同一にする設定を解除しないと判断されると(ステップS111でNO)、第1リモコンは、処理を終了する。なお、グループを解除するか否かは、例えば、ユーザによって設定が行われる。具体的には、設定は、例えば、スイッチ等によって行われる。
ステップS112では、第1リモコンは、第2リモコンの設定を第1リモコンと同一にする設定を解除する。具体的には、ステップS114によって、第2リモコンに、いわゆるクローン処理が行われている場合には、第1リモコンは、クローン処理を解除する。例えば、第1リモコンは、クローン処理によって設定された第2リモコンの各設定を初期化する。
ステップS113では、第1リモコンは、第2リモコンの制御内容及びグループを第1リモコンと同一に設定するか否かを判断する。次に、制御内容及びグループを同一に設定すると判断されると(ステップS113でYES)、第1リモコンは、ステップS114に進む。一方、制御内容及びグループを同一に設定しないと判断されると(ステップS113でNO)、第1リモコンは、処理を終了する。なお、制御内容及びグループを同一に設定するか否かは、例えば、ユーザによって設定が行われる。具体的には、設定は、例えば、スイッチ等によって行われる。
ステップS114では、第1リモコンは、第2リモコンの制御内容及びグループを第1リモコンと同一に設定する通信を行う。なお、ステップS114は、いわゆるクローンを生成する処理、いわゆるクローン処理である。この場合には、第1リモコンは、クローン元となり、第2リモコンは、いわゆるクローン処理によって、第1リモコンのクローン機となる関係である。
なお、第2リモコンは、アソシエーション前等の初期状態であって、アプリケーション制御モードであり、かつ、クローン処理ボタンがONの3つの状態でクローン処理待ち状態となり、さらに、第1リモコンの近距離通信範囲内であると、第1リモコンのクローン処理がONになった場合、クローン処理の対象となる。
具体的には、ステップS114では、第1リモコンは、ユーザによって設定される通信機器に対する制御内容を示すデータ、ステップS103に係るデータ及びステップS108に係るデータ等を第2リモコンに送信し、送信されるデータに基づいて、第1リモコンと同一となるように、各設定を変更する。なお、通信機器に対する制御内容は、例えば、第1リモコンが有するボタン等のうち、あるボタンが押されると、所定のグループの通信機器をすべて消灯にする等である。また、制御内容は、ユーザ等があらかじめ入力するとする。
図7は、本発明の一実施形態に係る10台の通信装置が有するアソシエーションに係るデータの一例を示す表である。以下、各通信機器及び各通信装置の間で行われる通信がBluetooth(登録商標)で行われる例で説明する。
図7は、あらかじめ、即ち、アソシエイト前に各通信装置に設定されているそれぞれのデータの例を示す。また、図7に示すデータは、通信機器とアソシエイトするのに使用されるデータの例である。さらに、これらのデータは、アソシエイト可能制限を示す。
具体的には、図7における1行当たりのデータがそれぞれ1台の通信装置が有するデータである。したがって、この例は、10台の通信装置がある例、即ち、図6に示す第1リモコン11が10台ある場合の例である。また、図7に示す表は、全(10台分)通信装置が有するデータの集まりを示す。
アソシエイトされると、「通信機器側に割当可能なDevice ID」のうち、いずれかが通信機器側に割り当てられる。
また、「Passphrase(password)」は、アソシエイト後、通信装置及び通信機器の通信に用いる暗号化Keyを生成するのに用いられるデータである。
さらに、「通信装置自身のAddress」は、例えば、「Bluetooth Address」又は「MACアドレス」等である。なお、この例では、「Bluetooth Address」が用いられる例で説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る第1通信装置が有するアソシエイト及びグループに係るデータの一例を示す表である。
図示する表は、アソシエイト(図3に示すステップS103)と、グループ設定(図3に示すステップS108)とが行われた後、通信装置がそれぞれ有するデータの集まりを示す。また、1行当たりのデータが、それぞれ1台の通信機器に対する送信先についてのデータである。したがって、この例は、10台の通信機器がある例である。なお、1台の通信装置が2行以上のデータを有する場合があってもよい(アソシエイトによる)。
また、「グループ設定1乃至4」は、各通信機器「0x830*」が持てるグループ数を示す。この例では、各通信機器は、それぞれ4つのグループまで入ることができる。
図7に示すデータは、通信装置にあらかじめ設定されるデータであり、いくつの通信機器とアソシエイト可能で、アソシエイトするにあたって、割当可能なDevice IDとお互いにやり取りするための暗号化Keyを生成するPassphraseを有する。そして、アソシエイトすることで図8に示すデータが生成される。即ち、アソシエイトされると、相手のAddressと、割当てたDevice IDとがそれぞれ記憶される。
この時点では、グループ設定は、されていないため、図8では「空白」となる。その後、グループ設定がされると、各「グループ設定1乃至4」にグループ番号が記憶される。
また、クローン処理が行われると、図8に示すデータがコピーされる。
図9は、本発明の一実施形態に係る10台の通信機器が有するデータの一例を示す表である。
図示する表は、アソシエイト(図3に示すステップS103)と、グループ設定(図3に示すステップS108)とが行われた後、通信機器がそれぞれ有するデータの集まりを示す。また、1行当たりのデータが、1台の通信機器がそれぞれ有するデータである。
具体的には、「通信機器自身のAddress」は、あらかじめ通信機器に設定されるデータである。また、アソシエイトが行われると、「通信機器Device ID」が通信装置によって割り当てられ、「暗号化Key」が設定される。そして、アソシエイト後、通信装置によってグループが設定される。なお、「暗号化Key」は、図7に示す「Passphrase」に基づいて生成されるデータであり、任意のデータである。
アソシエイト後、通信では、「暗号化Key」によって暗号化されたデータがやり取りされる。
また、アソシエーションが解除されると、対象となる行のデータが削除される。さらに、グループが解除されると、電源ON、かつ、通信可能位置にある通信機器において、対象となるグループ番号が示される「グループ設定1乃至4」が「空白」となる。
図10は、本発明の一実施形態に係る通信機器による全体処理の一例を示すフローチャートである。以下、例を説明する。
ステップS201では、通信機器は、アソシエーションモードであるかアプリケーション制御モードであるか判断する。具体的には、ステップS201は、ステップS101と同様の処理等が行われる。
アソシエーションモードであると判断されると(ステップS201でアソシエーションモード)、通信機器は、ステップS202に進む。一方、アプリケーション制御モードであると判断されると(ステップS201でアプリケーション制御モード)、通信機器は、ステップS204に進む。
ステップS202では、通信機器は、近距離通信レベルに設定する。例えば、ステップS202は、ステップS102と同様の処理を行う。
ステップS203では、通信機器は、アソシエーションに係るデータを受信する。例えば、ステップS203は、第1リモコンが図3に示すステップS103を行うと、行われる処理である。したがって、ステップS203によって制御対象に通信機器が登録されるための処理等を行う。具体的には、図7に示す「Passphrase(password)」に入力されている値が第1リモコンから送信されるので、通信機器は、値を示すデータを受信し、記憶する等である。
ステップS204では、通信機器は、遠距離通信レベルに設定する。例えば、ステップS204は、ステップS104と同様の処理を行う。
ステップS205では、通信機器は、第1リモコンから送信される信号が制御内容を示す信号(以下「制御信号」という。)であるか否かを判断する。次に、制御信号であると判断されると(ステップS205でYES)、通信機器は、ステップS206に進む。一方、制御信号でないと判断されると(ステップS205でNO)、通信機器は、ステップS209に進む。
ステップS206では、通信機器は、「Device ID」による制御であるか否かを判断する。次に、「Device ID」による制御であると判断されると(ステップS206でYES)、通信機器は、ステップS207に進む。一方、「Device ID」による制御でないと判断されると(ステップS206でNO)、通信機器は、ステップS208に進む。
ステップS207では、通信機器は、「Device ID」に係る制御を行う。「Device ID」に係る制御は、第1リモコンに、1つの通信機器に対する操作が入力される場合に行われる制御である。つまり、「Device ID」に係る制御は、グループに対する操作が入力された場合でなく、複数の通信機器のうち、入力される「Device ID」で特定される通信機器に対する操作が入力された場合に行われる。具体的には、「Device ID」で特定された通信機器は、操作に基づいて、点灯又は消灯等を行う。
ステップS208では、通信機器は、グループに係る制御を行う。グループに係る制御は、第1リモコンに、複数の通信機器を示すグループに対する操作が入力される場合に行われる制御である。つまり、グループに係る制御は、グループに対する操作が入力された場合であり、入力されるグループの番号等で特定される通信機器に対する操作が入力された場合に行われる。具体的には、グループで特定された通信機器は、操作に基づいて、点灯又は消灯等を行う。
ステップS209では、通信機器は、グループに指定する信号か否かを判断する。即ち、図3に示すステップS108が第1リモコンで行われたか否かを判断する。次に、グループに指定する信号であると判断されると(ステップS209でYES)、通信機器は、ステップS210に進む。一方、グループに指定する信号でないと判断されると(ステップS209でNO)、通信機器は、ステップS211に進む。
ステップS210では、通信機器は、グループに指定される。例えば、通信機器は、図3に示すステップS108で決定されるグループを特定できる番号を記憶する等のステップS108に対する処理を行う。
ステップS211では、通信機器は、グループを解除する信号か否かを判断する。即ち、図3に示すステップS110が第1リモコンで行われたか否かを判断する。次に、グループを解除する信号であると判断されると(ステップS211でYES)、通信機器は、ステップS212に進む。一方、グループを解除する信号でないと判断されると(ステップS211でNO)、通信機器は、ステップS213に進む。
ステップS212では、通信機器は、グループを解除する。例えば、通信機器は、ステップS210でグループに指定される際に記憶するデータ等を削除する。
ステップS213では、通信機器は、アソシエーションを解除する。ステップS213が行われる場合は、図3に示すステップS106が第1リモコンによって行われる場合である。この場合には、通信機器は、ステップS203で記憶するデータ等を削除する。
なお、第1リモコンは、いわゆる親機であるとすると、第2リモコンは、いわゆる子機となる。この関係において、第2リモコンでは、第1リモコンが実行できる処理のうち、一部の処理が制限されてもよい。例えば、図3に示すステップS114、即ち、クローン処理は、第1リモコンが実行でき、第2リモコンでは、実行が制限されてもよい。つまり、第1リモコンの制御内容及びグループに係る設定をコピーして同一のいわゆるクローン機を生成するクローン処理は、第1リモコンで実行でき、第2リモコンでは、実行できないように設定されてもよい。
同様に、ステップS103による制御対象の登録及びステップS106による制御対象の登録を解除等のアソシエーションに係る処理も第1リモコンで実行でき、第2リモコンでは、実行できないように設定されてもよい。
さらに、ステップS108による所定の通信機器をグループに指定及びステップS110による所定の機器をグループに指定等のグループに係る処理も第1リモコンで実行でき、第2リモコンでは、実行できないように設定されてもよい。
一方で、クローン処理によって設定される内容を削除し、初期化する処理等は、第1リモコンでも、第2リモコンでも、実行できるに設定されてもよい。
このように、第1リモコンと、第2リモコンとで実行できる処理に違いがあるように設定されてもよい。つまり、第1リモコンの方では、例えば、各データの生成又は変更等ができるのに対して、第2リモコンの方では、制御の実行及びデータの削除等が実行できる等と設定されてもよい。
また、クローン処理は、1つのリモコンを対象にするに限られない。即ち、クローン機となるリモコンは、2つ以上が1回の操作で生成されてもよい。つまり、クローン処理によって、2つ以上のクローン機が生成されてもよい。
このように、第1リモコンに設定される設定を1以上の第2リモコン等の他の複数の通信装置にクローン処理等によってコピーする場合において、クローン処理を繰り返し行う等の操作が少なくできるため、通信システムは、クローン処理等に係るユーザの利便性を向上できる。
本願発明は、例えば、テレビ等の映像表示装置、ゲーム端末、照明機器、エアコン、デジタルカメラ又はビデオカメラ等の無線通信によって制御され得る通信機器を有する電子通信機器全般に使用することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 通信システム
11 第1リモコン
12 第2リモコン
21 第1通信機器
22 第2通信機器
23 第3通信機器
24 第4通信機器
L1 近距離
L2 遠距離

Claims (9)

  1. 1以上の通信機器を制御する第1通信装置と、前記通信機器を制御し、かつ、前記第1通信装置と送受信を行う1以上の第2通信装置とを有する通信システムであって、
    前記第1通信装置は、
    制御対象とする通信機器を登録するアソシエーション部と、
    前記制御対象のうち、所定の通信機器をグループに指定するグループ指定部と、
    前記第2通信装置と送受信する通信部とを備え、
    前記通信部は、前記登録に係るデータ、前記グループを示すデータ及び前記制御の内容を示すデータを前記第2通信装置に送信し、
    前記第2通信装置は、
    前記登録、前記グループ及び前記制御の内容を示すデータを受信して前記第1通信装置と設定を同一とすることを特徴とする通信システム。
  2. 前記アソシエーション部は、前記通信機器のうち、電源がONの状態、かつ、前記第1通信装置との距離が所定距離以内である通信機器を前記制御対象にする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記所定の通信機器は、電源がONの状態、かつ、前記制御対象に登録された通信機器であり、
    前記グループ指定部は、複数の前記所定の通信機器を同一のグループに指定する請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記第1通信装置との距離が所定距離以内である前記第2通信装置に、前記通信部は、前記登録に係るデータ、前記グループを示すデータ及び前記制御の内容を示すデータを送信する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第1通信装置は、前記登録、前記登録の解除、前記グループの指定、前記グループの解除、前記制御の内容の変更及び前記制御の内容の実行を行う請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 前記第2通信装置は、前記制御の内容の実行及び前記制御の内容の削除を行う請求項1乃至5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 前記通信機器は、照明機器であり、かつ、前記第1通信装置及び前記第2通信装置は、前記照明機器を無線で制御する操作が入力されるリモコンである請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通信システム。
  8. 前記第1通信装置と設定を同一とすることは、クローン処理である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の通信システム。
  9. 通信機器を制御し、かつ、第2通信装置と送受信を行う通信装置であって、
    制御対象とする通信機器を登録するアソシエーション部と、
    前記制御対象のうち、所定の通信機器をグループに指定するグループ指定部と、
    前記グループとされる通信機器若しくは前記制御対象に対する制御内容及び前記グループを同一に設定する通信を前記第2通信装置と行う通信部と
    を含む通信装置。
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