JP2017084454A - 照明装置および照明装置の制御方法 - Google Patents

照明装置および照明装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上する照明装置および照明装置の制御方法を提供すること。【解決手段】本発明の照明装置は、光源部と、検出部と、光源制御部とを備える。光源部は、照射領域を調整可能な少なくとも一つの光源を有する。検出部は、ユーザに把持された物体の所定空間内における三次元位置を検出する。光源制御部は、検出部の検出結果に基づいて照射領域が物体を含む領域となるように光源部を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置および照明装置の制御方法に関する。
従来、ユーザの手元を自動で照らす照明装置が知られている。かかる照明装置は、ユーザが手に装着する情報送信器から送信される位置情報に基づいて光源を制御することでユーザの手元を照らしている(特許文献1参照)。
特開2009−238529号公報
しかしながら、上記の照明装置を用いて手元を自動で照らすためには、ユーザが情報送信器を装着する必要があり、ユーザの利便性が高いとは言えなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの利便性を向上させることができる照明装置および照明装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の照明装置は、光源部と、検出部と、光源制御部とを備える。光源部は、光源の照射領域を調整可能な少なくとも一つの光源を有する。検出部は、ユーザに把持された物体の所定空間内における三次元位置を検出する。光源制御部は、検出部の検出結果に基づいて照射領域が物体を含む領域となるように光源部を制御する。
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる照明装置および照明装置の制御方法を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る照明装置の制御方法の概要を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る照明装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る照明装置の搭載例を示す図である。 図4は、光源の配置例を示す図である。 図5Aは、距離データに描写される本の一例を示す図である。 図5Bは、距離データから本の特徴点を抽出した図である。 図6は、物体識別部の識別方法の一例を示す図である。 図7は、選択部の選択方法の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る照明装置の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る照明装置の構成例を示すブロック図である。 図10は、第2の実施形態に係る光源の一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る照明装置の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、第3の実施形態に係る照明装置の構成例を示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態に係る光源の一例を示す図である。 図14は、第3の実施形態に係る照明装置の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る照明装置および照明装置の制御方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態]
<1.照明装置の制御方法>
まず、本実施形態に係る照明装置1の制御方法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る照明装置1の制御方法の概要を示す図である。図1では、たとえば、車内などの所定空間SでユーザUが読書をする場合について例示する。
照明装置1は、たとえば、測距センサ5と、検出部20と、光源制御部30と、光源部60とを備える。かかる光源部60は、たとえば少なくとも一つの光源を有する。
図1の例では、光源部60は、それぞれ照射領域が異なる第1の光源62aと第2の光源62bとを有する。以下、第1の光源62aや第2の光源62bなど複数の光源を総称して光源62と記載することがある。また、光源部60は、所定空間Sのたとえば天井などの所定空間Sの全体を照射できる位置に配置される。
図1の例では、第1の光源62aは、天井から床に向かって照射領域L1を照射する。また第2の光源62bは、天井から床に向かって照射領域L2を照射する。光源部60は、第1、第2の光源62a、62bの少なくとも一つを照射させることで、光源62の照射領域を調整する。なお、図1では、光源62の照射領域L1、L2がそれぞれ重複しない場合について示しているが、照射領域L1、L2の一部が重複していてもよい。
たとえば、ユーザUが図示しないスイッチをONにすると、まず、測距センサ5は、たとえばレーザを用いて所定空間Sに存在する物体と測距センサ5との距離を測距し、測距結果を検出部20に出力する。検出部20は、かかる測距結果が入力されると、かかる測距結果からユーザUに把持される物体(以下、把持物体と記載する)の所定空間Sにおける三次元位置を検出する(ステップS001)。
具体的には、たとえば検出部20は測距結果からユーザUの腕を検出し、検出した腕の先端に存在する物体を把持物体として検出する。検出部20は、かかる把持物体の位置を三次元位置として検出する。なお、検出部20は、図1に示すように、たとえば所定空間Sにおける測距センサ5を原点とし、横方向をX軸、奥行き方向をY軸、縦方向をZ軸とする三次元座標系の位置(x、y、z)を三次元位置として検出する。ここでは、検出部20が、第1の光源62aの下に存在するユーザUおよびユーザUが所持する本を検出したものとする。この場合、検出部20は、本を把持物体として検出する。検出部20は、たとえば本の中心位置B1を把持物体の三次元位置として検出する。
つづいて、光源制御部30は、検出部20の検出結果に基づいて光源62の照射領域が把持物体を含む照射対象領域LB1を含むように光源部60を制御する(ステップS002)。図1の例では、光源制御部30は、光源部60が有する2つの光源62の少なくとも一つを選択することで、光源部60の照射領域を制御する。ここでは、光源制御部30は、たとえば、把持物体の中心位置B1に近い光源62aを選択する。光源部60は、光源制御部30が選択した第1の光源62aを用いて把持物体を含む照射対象領域LB1を照射する(ステップS003)。
ここで、たとえばユーザUが移動するなどして、ユーザUの物体を把持する位置が前回の位置とは異なる位置に移動したものとする。たとえば、図1の例では、ユーザUが第1の光源62aの下から第2の光源62bの下に移動したとする。この場合、照明装置1は、上記したステップS001〜S003の処理を実行する。このとき、たとえば、検出部20は、ステップS001で、中心位置B2を把持物体の三次元位置として検出する。また、光源制御部30は、たとえば、ステップS002で、光源62の照射領域が把持物体を含む照射対象領域LB2を含むように光源部60を制御する。具体的には、光源制御部30は、中心位置B2に近い第2の光源62bを選択することで光源部60を制御する。
このように、本実施形態に係る照明装置1は、ユーザUに把持された物体の三次元位置を検出し、かかる物体を含む照射対象領域LB1、LB2を照射するように照明装置1の照射領域L1、L2を調整することとしたので、ユーザUは、照明装置1の照射領域L1、L2を手で調整しなくて済むため、利便性を向上させることができる。
<2.照明装置1>
以下、第1の実施形態に係る照明装置1について、図2〜図8を参照して具体的に説明する。まず、図2および図3を参照して、照明装置1の構成例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る照明装置1の構成例を示す図である。図3は、第1の実施形態に係る照明装置1の搭載例を示す図である。
図2に示すように、照明装置1は、測距センサ5と、制御部10と、記憶部40と、光源部60とを備える。また、照明装置1は、車両センサ50と接続される。また、図3に示すように、照明装置1は、車両Cに搭載されているものとし、後部座席に着座するユーザUの把持物体に対して光を照射するものとする。
<2.1.測距センサ5>
図2に示す測距センサ5は、所定空間Sに存在する対象物と測距センサ5との距離を測距し、測距結果に基づいて距離データを生成する。測距センサ5は、たとえばレーザレンジセンサであり、照射角度を変更しながら所定空間内の物体に対してレーザを照射する。測距センサ5は、照射したレーザと、かかるレーザが物体に反射した反射波とに基づいてかかる物体までの距離を測定する。
測距センサ5は、照射角度と物体までの距離との組み合わせを距離データとして制御部10へ出力する。なお、測距センサ5は、距離データに測距した時刻に関する情報などを関連付けて制御部10へ出力するようにしてもよい。また、ここでは、測距センサ5は、たとえば、レーザレンジセンサとしたがこれに限られない。測距センサ5は、所定空間S内の対象物の距離を測定できればよく、たとえばTOF(Time of Flight)センサやステレオカメラなどであってもよい。
図3に示す例では、測距センサ5は、車両Cのルーフ中央に取り付けられ、後部座席上の物体(ユーザUや把持物体など)までの距離を測距し、かかる測距結果に基づいて距離データを作成する。ここで、測距センサ5は、たとえば制御部10からの指示に応じて所定周期で測距を行い、距離データを作成するものとする。測距センサ5は、距離データを作成する毎に制御部10へ出力する。
なお、測距センサ5の取り付け位置は、車両Cのルーフ中央に限られない。測距センサ5は、ユーザUや把持物体までの距離を測定できる位置に配置されていればよく、たとえば車両Cのドアや座席、あるいはダッシュボードなどに配置されていてもよい。
また、照明装置1は、測距センサ5をそれぞれ異なる位置に複数設置する、あるいは、測距センサ5に移動機構を備えることにしてもよい。これにより、測距センサ5が複数の位置から測距を行うことができるようになり、たとえば、ユーザUによって把持物体が隠れている場合であっても、把持物体の三次元位置を取得することができる。
<2.2.光源部60>
光源部60は、光源調整部61および複数の光源62を備える。また、光源部60は、光源制御部30の出力結果に基づいて光源62の照射領域を調整して把持物体を含む領域を照射する。
<2.2.1.光源62>
複数の光源62は、それぞれ異なる照射領域を有し、かかる照射領域を照射する。また、複数の光源62は、たとえば、LEDや有機ELなどで構成される。図3の例では、複数の光源62は、光源62a〜62cの3つの光源である。光源62aは、車両Cのルーフ中央部に配置される。光源62b、62cは、後部座席上のルーフの左右にそれぞれ配置される。
ここで、図4を用いて光源62の照射領域について説明する。図4に示すように、光源62aは設置位置から真下方向、光源62bは右下方向、光源62cは左下方向をそれぞれ照射するように設置される。このように、光源62a〜62cはそれぞれ照射方向が異なることでそれぞれ異なる照射領域を有する。
<2.2.2.光源調整部61>
光源調整部61は、制御部10の制御に従って光源62を調整する。具体的には、光源調整部61は、たとえば制御部10が選択した光源62が光を照射するように複数の光源62を調整する。具体的には、たとえば光源調整部61は、制御部10が選択した光源62の電源をONし、それ以外の光源62の電源をOFFすることで、選択した光源62から光が照射されるように調整する。
<2.3.制御部10>
制御部10は、検出部20と、光源制御部30とを備える。なお、制御部10は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を備えるマイクロコンピュータである。かかるCPUは、たとえば、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、演算処理を行うことで、上述した検出部20および光源制御部30として機能する。
<2.3.1.検出部20>
検出部20は、測距センサ5によって入力される距離データからユーザUおよびユーザUの把持物体の三次元位置を検出する。また、検出部20は、特徴点抽出部21と、姿勢推定部22と、物体識別部23と、判定部24とを備える。なお、検出部20は、測距センサ5から距離データが入力される毎に後述する検出処理を実行する。
<2.3.1.1.特徴点抽出部21>
特徴点抽出部21は、測距センサ5によって入力される距離データと特徴点情報41とのマッチング処理によって、ユーザUの複数の特徴点を抽出する。かかる特徴点は、たとえば、各関節や顔の各パーツであり、かかる特徴点情報41は、たとえば、人体モデルにおける人体表面と各関節との相対的な位置関係に関する情報である。
したがって、特徴点抽出部21は、距離データに含まれるユーザUの人体表面を検出して、かかる人体表面に対応する各関節や顔のパーツおよびそれらの三次元位置などを抽出する。
つづいて、特徴点抽出部21は、抽出した特徴点およびその三次元位置と距離データとを関連付けて姿勢推定部22に出力する。なお、特徴点抽出部21が距離データからユーザUの特徴点を抽出しなかった場合に、所定空間S内にユーザUがいないとして、たとえば、特徴点抽出部21は、距離データを姿勢推定部22に出力しない。
実際には、所定空間SにユーザUが存在するにも関わらず、特徴点抽出部21が、ユーザUの特徴点を抽出できなかったことも考えられる。したがって、この場合に特徴点抽出部21は、距離データから特徴点の抽出処理を再度行うことにしてもよい。
<2.3.1.2.姿勢推定部22>
姿勢推定部22は、特徴点抽出部21が抽出する複数の特徴点の位置に基づいてユーザUの姿勢を推定する。姿勢推定部22は、特徴点抽出部21から距離データおよび特徴点が入力されると、特徴点抽出部21に抽出された距離データ毎の各特徴点を用いて、運動力学的な拘束と時間的な一貫性とが保たれるように、三次元での特徴点の配置を抽出する(関節結合)。
姿勢推定部22は、最後に得られた関節結合の仮説から、実際のユーザUの骨組みの動きを推定する。そして、姿勢推定部22は、各仮説から確率的に一番もっともらしい三次元配置を計算し、ユーザUの姿勢を推定する。そして、姿勢推定部22は、推定したユーザUの姿勢とその三次元位置とに関する情報(以下、ユーザ情報と記載する)と距離データとを関連付けて、物体識別部23および記憶部40へ出力する。
また、姿勢推定部22は、ユーザUの姿勢のほか、ユーザUの視線を推定することにしてもよい。たとえば、姿勢推定部22は、顔の特徴点(たとえば、目や鼻、口および耳など)の三次元位置と、姿勢情報42に予め記憶される顔モデルの特徴点とのマッチング処理等を行うことによってユーザUの視線を推定する。そして、この場合、姿勢推定部22は、ユーザ情報に加え、推定したユーザの視線に関する情報(以下、視線情報と記載する)と距離データとを関連付けて、物体識別部23および記憶部40へ出力する。
<2.3.1.3.物体識別部23>
物体識別部23は、距離データからユーザUの把持物体を識別して、その三次元位置を検出する。物体識別部23は、把持物体を識別した場合に、識別した把持物体とその三次元位置に関する情報(以下、把持物体情報と記載する)と距離データとを関連付けて判定部24に入力する。
具体的には、まず、物体識別部23は、姿勢推定部22からユーザ情報および距離データを取得する。つづいて、物体識別部23は、距離データに対してエッジ検出を行い、ユーザUの手先領域近傍に位置するエッジを抽出する。
物体識別部23は、かかるエッジを抽出すると、かかるエッジの長さや、端点の位置、大きさなどを含むシルエット形状を抽出する。つづいて、物体識別部23は、抽出したシルエット形状と物体情報43とのマッチング処理によって把持物体を識別する。
ここで、物体情報43は、たとえば、本やペンなどのシルエット形状に関する情報である。したがって、物体識別部23は、距離データから本やペンなどの把持物体を識別することができる。また、把持物体がタブレット端末やスマートフォンなどの電子機器である場合、物体識別部23は、たとえば図示しないネットワークを介して取得した把持物体の位置情報等に基づいて、把持物体が電子機器であると識別する。なお、電子機器の具体的な識別方法については後述する。
そして、物体識別部23は、識別した把持物体が本であった場合に、本の主面を検出し、主面の三次元位置の情報を距離データに関連付けて判定部24に出力する。ここで、図5Aおよび図5Bを用いて、物体識別部23の本の主面の検出手法について説明する。図5Aは、距離データに描写される本の一例を示す図である。図5Bは、距離データから本の特徴点を抽出した図である。なお、図5Aおよび図5Bでは、説明を簡潔にするために、ユーザUの描写は省略している。
図5Aに示すように、まず、物体識別部23は、手先領域近傍のエッジ検出により、距離データから本の各頂点(点P1、P3、P4、P6)およびページの谷間の両端(点P2、P5)の三次元位置を検出する。
つづいて、物体識別部23は、かかる物体の三次元位置に基づいて本の主面を検出する。具体的には、図5Bに示すように、物体識別部23は、たとえば、本の各頂点(点P1、P3、P4、P6)から成る面Aを本の主面として検出する。
また、物体識別部23は、面Aのほか、面B(点P1、P2、P4、P5から成る面)および面C(点P2、P3、P5、P6から成る面)についても検出する。物体識別部23は、検出した面Aおよび面B、Cを把持物体情報として距離データに関連付けて判定部24へ出力する。
一方、物体識別部23は、把持物体をたとえばペンであると識別すると、ペンおよび紙面(すなわちユーザUがペンで書く領域)の三次元位置を検出し、ペンおよび紙面の三次元位置を把持物体情報として距離データに関連付けて判定部24に出力する。ここで、図6を用いて、物体識別部23が把持物体をペンであると識別した場合の処理について説明する。図6は、物体識別部23の識別方法の一例を示す図である。
図6に示すように、物体識別部23は、把持物体をペンであると識別すると、距離データから、ペンの先端方向の平面状の物体を検出し、かかる物体を紙面であると判断する。つづいて、物体識別部23は、かかる紙面の各頂点(点P7、P8、P9、P10)の三次元位置から面Dを検出する。
また、物体識別部23は、識別した物体が上述したタブレット端末やスマートフォンのように表示部を備える電子機器であった場合に、物体識別部23は、把持物体が電子機器である旨の信号を光源制御部30に出力する。
ここで、まず物体識別部23が電子機器を識別する方法について説明する。たとえば、ユーザUが操作する電子機器がGPS機能を備えている場合、電子機器はかかるGPS機能によって位置情報を取得するものとし、取得した電子機器の位置情報をたとえば位置情報管理サーバ(図示せず)に記憶しているものとする。
また、照明装置1が搭載される車両CにはたとえばGPS機能を備えたナビゲーション装置(図示せず)が搭載されており、ナビゲーション装置は、かかるGPS機能によって取得したナビゲーション装置、すなわち車両Cの位置情報を、たとえば位置情報管理サーバに記憶しているものとする。
物体識別部23は、たとえば抽出したシルエット形状と物体情報43とのマッチング処理によって把持物体を識別できなかった場合に、図示しないネットワークを介して位置情報管理サーバにアクセスし、車両Cの位置情報を取得する。
つづいて、物体識別部23は、取得した車両Cの位置情報に基づいて、所定空間Sの位置情報を算出する。物体識別部23は、算出した所定空間Sの位置情報に基づいて、所定空間Sに電子機器が存在するか否かを位置情報管理サーバに照合する。
照合の結果、所定空間Sに位置する電子機器が存在する場合、物体識別部23は、かかる把持物体が電子機器であると識別する。なお、ここでは、車両Cの位置情報に基づいて所定空間Sの位置情報を算出するとしたが、たとえば車両Cの位置情報に基づいて抽出した把持物体の位置情報を算出するようにしてもよい。
把持物体が電子機器であると識別した場合、物体識別部23は、把持物体が電子機器である旨の信号を光源制御部30に出力する。光源制御部30は、かかる信号が入力されると電子機器に対する光源62の照度を所定値以下に制御する。
これは、表示部を備えた電子機器は、表示部を照らすバックライトなどを備えることから、ユーザUが、かかる電子機器を操作する場合に、照明装置1をさほど必要としないためである。これにより、照明装置1は、光源62の無駄な照射を抑制するため、電力の消費を抑えることができる。
なお、上記した把持物体は一例であり、たとえば照明装置1を設置する場所によって、物体情報43を追加、変更することもできる。たとえば、所定空間Sで、ユーザUが化粧をする場合を想定すると、ユーザUが把持する化粧道具の形状を物体情報43として記憶し、また化粧道具を含む所定領域を照射対象領域とするようにしてもよい。
<2.3.1.4.判定部24>
判定部24は、物体識別部23より入力されるユーザ情報および把持物体情報からユーザUの姿勢および把持物体の三次元位置の移動距離を算出し、かかる移動距離が予め定められた閾値を超えたか否かを判定する。判定の結果、かかる移動距離が閾値を超えた場合に、判定部24は、ユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力する。
具体的には、判定部24は、たとえば物体識別部23から所定周期で距離データ、ユーザ情報および把持物体情報を受け取る。これは、測距センサ5が所定周期で測距を行い、距離データを作成するためである。判定部24は、取得した距離データ、ユーザ情報および把持物体情報に含まれる把持物体の三次元位置を時刻と関連付けて位置情報44として記憶部40に記憶する。判定部24は、たとえば一つ前の時刻に物体識別部23から取得し記憶部40に記憶していた位置情報44と、物体識別部23から受け取った把持物体の三次元位置とに基づいて、把持物体の移動距離を算出する。
つづいて、判定部24は、算出した把持物体の移動距離と閾値とを比較する。比較結果、かかる移動距離が閾値を超える場合に、判定部24は、判定後のユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力する。一方、移動距離が閾値以下である場合、判定部24は、ユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力しない。
したがって、判定部24は、把持物体が所定空間S内で閾値を超えて移動した場合にユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力することになる。すなわち、把持物体が所定空間S内で閾値を超えて移動した場合に光源部60を制御することになる。
なお、より好適には、判定部24は、たとえば、光源制御部30より現在の照射領域に関する情報を取得し、かかる照射領域の外部に把持物体が移動したことを検出した場合に、ユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力する。
具体的には、判定部24は、たとえば複数の方向において、把持物体の三次元位置から照射領域外周までの距離をそれぞれ算出する。判定部24は、たとえばかかる距離を閾値として複数の方向とそれぞれ対応付けて記憶する。判定部24は、複数の方向ごとに把持物体の移動距離と閾値とを比較する。このように、把持物体の三次元位置と光源62の照射領域に応じて閾値を変更することで、把持物体を確実に照射することができる。
また、判定部24は、ユーザUが本を閉じた場合に、光源制御部30にユーザUが本を閉じた旨の信号を出力することにしてもよい。具体的には、たとえば、図5Aの例では、判定部24は、時系列に連続する距離データから点P1と点P3および、点P4と点P6との三次元位置が略同じになったことを検出した場合に、ユーザUが本を閉じたと判定する。
この場合に、判定部24は、光源制御部30にユーザUが本を閉じた旨の信号を出力する。光源制御部30は、かかる信号が入力されると、たとえば、光源62をOFFに制御する。
このように、照明装置1は、ユーザUが本を閉じる動作に連動して、光源62をOFFに切り替えることとしたので、ユーザUが照明を不要となったことを検知して照明をOFFに切り替えることができる。これにより、ユーザUの利便性が向上する。
さらに、判定部24は、ユーザUの姿勢の変化に基づいて、ユーザ情報および把持物体情報を光源制御部30に出力することにしてもよい。たとえば、判定部24は、物体識別部23からユーザ情報、把持物体情報および距離データを受け取る。つづいて、判定部24は、ユーザUの姿勢の三次元位置の移動距離(以下、姿勢の移動距離と記載する)を算出する。たとえば、姿勢推定部22が推定した頭や関節の三次元位置の移動距離をそれぞれ算出し、算出した移動距離の平均値を姿勢の移動距離とする。
ここで、判定部24は、ユーザUの頭および背中などに該当する特徴点の三次元位置の移動距離のみを算出し、かかる移動距離と閾値とを比較することにしてもよい。これは、ユーザの頭や背中などによって、照射対象領域を照射する光源62の光が遮光される可能性が高いからである。
さらに、判定部24は、たとえば特徴点抽出部21が抽出した特徴点の時間変化に基づいてユーザUのジェスチャーを推定するようにしてもよい。具体的には、たとえば、判定部24は、時系列に連続するユーザ情報から、ユーザUの手の三次元位置を抽出し、抽出した三次元位置を追従して検出することで、ユーザUのジェスチャーを推定する。
つづいて、判定部24は、推定したジェスチャーに対応するコマンド信号を記憶部40から呼び出し、かかる信号を光源制御部30に出力する。光源制御部30は、かかる信号が入力されると、かかる信号に基づいて光源部60を制御することになる。したがって、ユーザUは、ジェスチャーによっても照明装置1を制御することができるので、照明装置1は、ユーザUの利便性を向上することができる。
<2.3.2.光源制御部30>
光源制御部30は、検出部20の検出結果に基づいて、光源部60が照射する照射領域が把持物体を含む照射対象領域となるように光源部60を制御する。また、光源制御部30は、照射領域算出部31と、選択部32とを備える。
光源制御部30は、把持物体が所定空間S内で閾値を超えて移動した場合に後述の制御処理を実行し、光源62の照射領域を制御する。したがって、照明装置1は、把持物体に追従して照射することができる。これにより、照明装置1は、把持物体を確実に照射することができる。
<2.3.2.1.照射領域算出部31>
照射領域算出部31は、検出部20の検出結果に基づいて照射対象領域を算出する。具体的には、照射領域算出部31は、判定部24から把持物体情報が入力されると、把持物体情報に基づいて把持物体を含む所定領域を照射対象領域として算出する。照射領域算出部31によって算出された照射対象領域は、ユーザ情報とともに選択部32に入力される。
なお、上述した所定領域は、たとえば把持物体ごとに異なる領域であってもよい。たとえば、把持物体がペンの場合は、把持物体が本である場合に比べて照射対象領域が広くなるようにしてもよい。また、照射領域算出部31は、照射対象領域の照度を算出するものとする。
照射領域算出部31は、たとえば、物体識別部23が識別した把持物体が本などであった場合に、物体識別部23で算出した主面を含む領域を照射対象領域として算出する(図5B参照)。一方、照射領域算出部31は、物体識別部23が識別した把持物体がペンであった場合に、ペンと紙面の三次元位置を含む領域を照射対象領域として算出する。
さらに、照射領域算出部31は、姿勢推定部22が推定するユーザUの視線を考慮して照射領域を算出することにしてもよい。たとえば、図5Bを例に挙げると、姿勢推定部22が、ユーザUの視線を本の右のページ(面C)であると推定した場合に、照射領域算出部31は、かかる推定結果を取得し面Cを含む領域を照射対象領域として算出する。
その後、姿勢推定部22が、ユーザUの視線が本の左のページ(面B)になったことを推定した場合に、照射領域算出部31は、かかる推定結果を取得して照射対象領域を、面Bを含む領域へ補正する。つまり、照射領域算出部31は、ユーザUの視線に追従して、照射対象領域を算出することになる。これにより、照射領域算出部31は、照射対象領域を適切に算出することができる。このように、照射対象領域は、必ずしも把持物体全体を含む必要はない。
ここで、照射領域算出部31は、車両センサ50から取得する情報に基づいて、照射対象領域を補正することにしてもよい。かかる車両センサ50は、たとえば、車両C周囲の照度を測定する照度センサ51と、車両Cの車速を測定する速度センサ52とを備える。
たとえば、照射領域算出部31は、照度センサ51から取得する照度が所定値以下であった場合に、照射対象領域の面積を「0」として算出する。言い換えると、照射領域算出部31は、照度に応じて光源62のON/OFFを制御する。
これは、車両C周囲が明るい場合には、車内も明るいことが想定されるため、ユーザUは照明を必要としない一方、車両C周囲が暗い場合には、車両C内部も暗いことが想定され、ユーザUは照明が必要となるためである。
なお、照射領域算出部31は、車両Cが照度センサ51を備えていない場合には、車両CのヘッドライトのON/OFFに合わせて、光源62のON/OFFを切り替えることにしてもよい。これにより、照明装置1は、夜間以外にも、車両Cがトンネルや屋内駐車場などの暗い場所を走行する場合など、車両Cが走行する場所に合わせて、照明のON/OFFを切り替えることができる。
また、照射領域算出部31は、速度センサ52から、車両Cの速度情報を取得し、車両Cが走行中であった場合に、光源62の照度を所定値以下に設定する指示を光源部60に出力することとしてもよい。
これは、光源62が必要以上の照度で照射すると、かかる光源62の光が車両Cのフロントガラスに反射して、フロントガラスに車内が映りこむ可能性がある。これにより、車両Cを運転中のドライバの視認性が低下する恐れがある。そこで、光源62の照度を所定値以下に設定することでドライバの視認性の低下を防止することができる。
<2.3.2.2.選択部32>
選択部32は、照射領域算出部31から入力される照射対象領域およびユーザ情報に基づいて、複数の光源62の中から、照射領域が最大となる光源62を少なくとも一つ選択する。ここで、図7を用いて選択部32の選択方法について説明する。図7は、選択部32の選択方法の一例を示す図である。なお、図7では、照射領域算出部31が、領域Lを照射対象領域として算出した場合について説明する。
まず、選択部32は、領域Lを照射可能な光源62を選択する。図7の例では、選択部32は、光源62aおよび光源62bを選択する。言い換えると、選択部32は、まず領域Lを照射できない光源62cを除外する。
つづいて、選択部32は、ユーザUの姿勢を考慮して光源62を選択する。具体的には、光源62bで、領域Lを照射しようとすると、かかる光源62bの光は、ユーザUによって遮光されてしまう。一方、光源62aは、ユーザUに遮光されることなく領域Lを照らすことができるので、この場合に、選択部32は、光源62aを選択する。
ここで、照明装置1は、記憶部40に各光源62の位置および照射可能な範囲などの情報を記憶しておき、選択部32は、かかる情報と、照射領域算出部31から入力される照射対象領域およびユーザ情報とを照合し、照射対象領域を照射するのに最適な光源62を選択する。このように、選択部32は、把持物体およびユーザの三次元位置を考慮して光源62を選択することとしたので、照明装置1は、最適な光源62を選択することができる。
ここで、光源62の中で、照射対象領域を照射するのに、ユーザUによって遮光されない光源62が複数あった場合に、選択部32は、かかる複数の光源62をすべて選択することにしてもよいし、かかる複数の光源62の中から、光源62と把持物体との距離が近い光源62のみを選択することにしてもよい。
また、複数の光源62のすべてが、照射対象領域を照射するのにユーザUによって遮光される場合には、選択部32は、ユーザUによって遮光される面積が最少となる光源62のみを選択することにしてもよい。
照射領域算出部31によって照度が算出されている場合、選択部32は、算出された照度で光源62が照射対象領域を照射するよう、光源62を選択する。たとえば、図7に示す例において、選択した光源62aだけでは算出された照度で照射対象領域を照射できないとする。この場合、選択部32は、選択した光源62aに加え、光源62bを選択する。
なお、選択部32が照度に応じて光源62を選択する場合、たとえば直接照射対象領域を照射できない光源62(たとえば図7の例では光源62c)を選択するようにしてもよい。これは、直接照射対象領域を照射できない光源62であっても、間接的に照射対象領域を照射することができるためである。
そして、選択部32によって選択された光源62の情報は、光源部60に入力される。光源部60の光源調整部61は、選択された光源62(図7の例では、光源62a)をONにし、選択されなかった光源(図7の例では、光源62b、62c)をOFFにすることで、光源部60の照射領域が照射対象領域を含む領域になるように調整する。
なお、ここでは、選択部32が光源62を選択することで照射対象領域の照度を調整する場合について説明したが、これに限られない。たとえば、光源62の照度を変更できる場合は、光源62の照度を変更することで照射対象領域の照度を調整するようにしてもよい。あるいは光源62の周囲を反射板(図示せず)で囲み、かかる反射板の形状や向き等を変更することで、光源62の照度を変更するようにしてもよい。
<2.4.記憶部40>
記憶部40は、特徴点抽出部21、姿勢推定部22、物体識別部23および判定部24が行う処理に必要な情報として、たとえば前述した特徴点情報41、姿勢情報42、物体情報43および位置情報44を記憶するとともに、各種処理結果を記憶する。
記憶部40は、たとえばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。なお、照明装置1は、記憶部40に記憶される一部または、全てをインターネットなどのネットワークを介して取得することとしてもよい。
<3.制御処理>
次に、本実施形態に係る照明装置1が実行する制御処理手順について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る照明装置1の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、たとえば、ユーザUによって照明装置1のスイッチ(図示せず)がONされると、照明装置1によって所定周期ごとに繰り返し実行される。
図8に示すように、まず、照明装置1の測距センサ5は、所定空間Sを測距し、距離データを作成する(ステップS101)。つづいて、照明装置1は、特徴点抽出部21がかかる距離データからユーザUの特徴点を抽出したか否かを判定する(ステップS102)。
ここで、特徴点抽出部21が、距離データからユーザUの特徴点を抽出しなかった場合に(ステップS102,No)、所定空間S内にユーザUがいないと判定して処理を終了する。
一方、特徴点抽出部21が、距離データからユーザUの特徴点を抽出した場合に(ステップS102,Yes)、姿勢推定部22は、かかる特徴点からユーザUの姿勢を推定する(ステップS103)。
つづいて、物体識別部23は、距離データから把持物体が所定空間S内に存在するか否かを判定する(ステップS104)。ここで、物体識別部23が、把持物体が存在しないと判定した場合に(ステップS104,No)、処理を終了する。
一方、物体識別部23が、距離データから把持物体が存在すると判定すると(ステップS104,Yes)、物体識別部23は、把持物体を識別する(ステップS105)。つづいて、照明装置1の判定部24は、識別した把持物体の移動距離が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS106)。
移動距離が閾値以下である場合(ステップS106、No)、照明装置1は、ステップS101に戻り、距離データを生成する。一方、移動距離が閾値を超えた場合(ステップS106、Yex)、照射領域算出部31は、把持物体情報に基づいて照射対象領域を算出する(ステップS107)。つづいて、選択部32は、照射対象領域およびユーザ情報に基づいて光源62を少なくとも一つ選択する(ステップS108)。
そして、光源部60は、選択結果に基づいて光源62を調整して照射対象領域を照射し(ステップS109)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施形態にかかる照明装置1は、光源部60と、検出部20と、光源制御部30とを備える。光源部60は、照射領域を調整可能な少なくとも一つの光源62を有する。検出部20は、ユーザUに把持された物体の所定空間S内における三次元位置を検出する。光源制御部30は、検出部20の検出結果に基づいて照射領域が物体を含む領域となるように光源部60を制御する。
したがって、本実施形態に係る照明装置1によれば、ユーザUの利便性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、照明装置1が、複数の光源62の中から最適な光源62を選択することで、照射領域を制御する場合について説明したが、照射領域の制御手段は、これに限られない。すなわち、照明装置1は、光源62の照射位置を移動させたり、光軸の向きを変えたりすることによって照射領域を制御することもできる。
そこで、第2の実施形態では、光源62が移動機構を備え、光源62の照射位置を移動させる場合について、第3の実施形態では、光源62の光軸を変更する場合についてそれぞれ説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第2の実施形態]
<4.照明装置2>
まず、図9〜図11を用いて、第2の実施形態に係る照明装置2について説明する。図9は、第2の実施形態に係る照明装置2の構成例を示すブロック図である。図10は、第2の実施形態に係る光源62の一例を示す図である。
図9に示すように、第2の実施形態に係る照明装置2は、第1の実施形態に係る照明装置1の構成の選択部32(図2参照)の代わりに、照射領域算出部31の後段、すなわち、照射領域算出部31と光源調整部61との間に位置決定部33を備える。また、照明装置2は、光源部60が光源62を移動させる移動機構を備える。
ここで、図10を用いて第2の実施形態に係る光源部60の構成について説明する。第2の実施形態の光源部60は、移動機構として、たとえば、図10に示すように、レールRとモーター(図示せず)とを備える。かかるレールRは、たとえば車両Cの後部座席上のルーフに取り付けられる。そして、たとえば光源62は、モーターを介してレールRに取り付けられる。
光源制御部30による制御に応じて、かかるモーターが駆動することで、光源62がレールR上を移動し、照射領域が変更される。このように、光源62は、レールR上を移動可能に設置される。なお、ここでは、光源62が一つの場合について例示したが、光源62の数は、二つ以上であってもよい。
ここで、記憶部40には、光源62がレールR上の位置とかかる位置における照射可能な範囲を対応付けたテーブルを記憶するものとする。あるいは、記憶部40が、たとえば光源62の照射方向や範囲に基づいて、レールR上の所定位置における光源62の照射領域を算出する関数を記憶するようにしてもよい。
<4.1.位置決定部33>
位置決定部33は、照射領域算出部31が算出する照射対象領域と、ユーザ情報とに基づいて、記憶部40が記憶するテーブルを参照して、照射領域が最大となるような光源62のレールR上の位置、すなわち照射位置を決定する。
具体的には、位置決定部33は、照射対象領域を照射可能な光源62の照射位置を記憶部40に記憶するテーブルから抽出する。つづいて、位置決定部33は、ユーザ情報に基づいて、抽出した照射位置の中からたとえば、ユーザUに遮光される面積が最少となるように光源62の照射位置を決定する。
位置決定部33の決定した照射位置の情報は、光源部60の光源調整部61に入力される。これにより、光源調整部61は、かかる情報に基づいて、光源62の照射位置を移動させる。光源62は、かかる照射位置から把持物体を照射する。
また、位置決定部33は、光源62がレールR上に複数あった場合に、位置決定部33が決定した照射位置に最も近い光源62を選択し、かかる光源62を移動させるように光源部60に指示することにしてもよい。これにより、光源部60は、光源62の位置移動を最小限に抑えることができる。
<5.制御処理>
つづいて、第2の実施形態に係る照明装置2が実行する制御処理手順について、図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態に係る照明装置2の処理手順を示すフローチャートである。図11に示す処理手順は、ステップS201、S202をのぞき、図8に示す処理手順と同じであるため、重複する手順の説明を省略する。
照明装置2の位置決定部33は、照射領域算出部31から照射対象領域およびユーザ情報が入力されると、照射対象領域およびユーザ情報に基づいて、光源62の照射位置を決定する(ステップS201)。つづいて、光源調整部61は、かかる照射位置に光源62を移動させて照射対象領域を照射する(ステップS202)。
このように、第2の実施形態に係る照明装置2は、光源62に移動機構を設け、光源部60は、位置決定部33が決定した照射位置に光源62を移動させて、照射対象領域を照射する。これにより、確実に把持物体を照射することができるため、ユーザUの利便性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
<6.照明装置3>
つづいて、図12〜図14を用いて第3の実施形態に係る照明装置3について説明する。図12は、第3の実施形態に係る照明装置3の構成例を示すブロック図である。図13は、第3の実施形態に係る光源62の一例を示す図である。
図12に示すように、第3の実施形態に係る照明装置3は、第1の実施形態に係る照明装置1の構成の選択部32(図2参照)の代わりに、照射領域算出部31の後段、すなわち、照射領域算出部31と光源調整部61との間に光軸決定部34を備える。
ここで、第3の実施形態に係る光源62について説明する。図13に示すように光源62は、たとえば、車両Cのルーフ中央部(図3における光源62aの位置に相当する)にたとえばモーター(図示せず)を介して吊るされるように設置される。光源62は、光源制御部30の制御に従って、設置位置から下向きの方向を基準軸(AX1)として、たとえば5度など所定の角度ごとに、前後左右等複数の方向に対して光軸の角度αを調整可能に構成される。
記憶部40に、光源62の光軸の角度とその照射可能な範囲を対応付けたテーブルを記憶するものとする。また、記憶部40が、たとえば光源62の光軸や範囲に基づいて、所定の光軸における照射範囲を算出する関数を記憶するようにしてもよい。
<6.1.光軸決定部34>
光軸決定部34は、照射領域算出部31から入力される照射対象領域とユーザ情報とに基づいて、照射領域が最大となるように光軸を決定する。光軸決定部34は、記憶部40が記憶するテーブルを参照して、照射領域が最大となるような光源62の光軸を決定する。
具体的には、光軸決定部34は、照射対象領域を照射可能な光源62の光軸の向きを記憶部40に記憶するテーブルから抽出する。つづいて、光軸決定部34は、ユーザ情報に基づいて、抽出した光軸の中からたとえば、ユーザUに遮光される面積が最少となるように光源62の照射位置を決定する。
また、光軸決定部34は、物体識別部23が識別した把持物体が本であった場合に、抽出した光軸の中から、かかる把持物体の主面(図5B参照)と光軸のなす角度が最少となるように光軸を決定することにしてもよい。これにより、照明装置3は、主面を均一に照らすこととなるので、ユーザUの利便性を向上させることができる。
<7.制御処理>
つづいて、第3の実施形態に係る照明装置3が実行する制御処理手順について、図14を用いて説明する。図14は、第3の実施形態に係る照明装置3の処理手順を示すフローチャートである。図14に示す処理手順は、ステップS301、S302をのぞき、図8に示す処理手順と同じであるため、重複する手順の説明を省略する。
照明装置3の光軸決定部34は、照射領域算出部31から照射対象領域およびユーザ情報が入力されると、照射対象領域およびユーザ情報に基づいて、光源62の光軸の角度を決定する(ステップS301)。つづいて、光源調整部61は、光源62の光軸がステップS301で決定した角度になるように調整して照射対象領域を照射する(ステップS302)。
このように、第3の実施形態に係る照明装置3は、光源62の光軸を調整可能とし、光源部60は、光軸決定部34が決定した光軸の向きに光源62の光軸を調整して照射対象領域を照射する。これにより、確実に把持物体を照射することができるため、ユーザUの利便性を向上させることができる。
また、照明装置1は、上述してきた第1〜第3の実施形態を組み合わせることで、照射領域を制御することとしてもよい。この場合、光源制御部30は、把持物体およびユーザUの三次元位置に基づいて、光源62の位置、照射範囲、光軸の向きなどを制御し、光源部60は、かかる制御によって光源62の照射領域を調整することになる。これにより、照明装置1は、把持物体をより確実に光源62で照射することができるので、ユーザUの利便性を向上させることができる。
[4 変形例]
ところで、上述した実施形態では、いずれも照明装置1が車両Cに搭載された場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。すなわち、かかる照明装置1〜3を、たとえば、歯科治療や、夜間の病棟などの医療現場の照明装置として適用することもできる。
まず、たとえば、図2に示す照明装置1を歯科医院での治療の現場に適用した場合について説明する。なお、図9および図12に示す照明装置2、3も同様に歯科医院での治療現場に適用することができる。たとえば、従来の歯科治療の現場で用いられる照明装置は、たとえば、歯科助手が照明装置を手動で調整することによって照射領域を調整する。
照明装置1〜3を、医療現場に適応すれば、照明装置1は、把持物体に基づいて自動で照射領域を調整するので、歯科助手のサポート負担が軽減される。また、照明装置1が、非接触で照射領域を調整するので、歯科助手は、照明装置1を触らなくて済むので、患者の処置を衛生的に行うことができる。
たとえば、測距センサ5が、歯科医師の手および診療台で治療を受ける患者の顔などの領域を含む距離データを作成し、制御部10が、かかる距離データに対して上記した処理を実行し、光源部60を制御する。具体的には、検出部20が、距離データから、たとえば、歯科医師の把持物体となるピンセットやデンタルミラーなどを検出し、光源制御部30が、かかる把持物体の動きに合わせて、光源部60を制御すれば、光源62は、歯科医師の手の動きに基づいて患者の口の中を自動で照らすことになる。
なお、照明装置1を適用する例は歯科治療の現場に限られない。たとえば、夜間の入院病棟において看護師が患者を処置する場合などに適用できる。かかる場合、照明装置が必要以上に照射範囲を照射することによって、周囲の患者の睡眠の妨げになりかねない。そこで、照明装置1〜3を適用することで、照射範囲を適切に制御することができ、周囲の患者の睡眠の妨害を回避することもできる。
具体的には、たとえば、測距センサ5および光源62を、病棟のベッドごとに配置して、検出部20が、かかる測距センサ5が作成した距離データから、ベッドの脇に立つ人物を検出した場合に、かかる人物を看護師などの患者を介助する人物として認識する。
そして、検出部20が、看護師が、患者を介抱した場合に、かかる患者を把持物体として識別すれば、光源制御部30は、看護師の動作に合わせて光源部60を制御することになる。これにより、照射領域を適切に制御することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲および、その均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
1〜3 照明装置
5 測距センサ
10 制御部
20 検出部
21 特徴点抽出部
22 姿勢推定部
23 物体識別部
24 判定部
30 光源制御部
31 照射領域算出部
32 選択部
33 位置決定部
34 光軸決定部
60 光源部
61 光源調整部
62 光源

Claims (11)

  1. 少なくとも一つの光源を有し、前記光源の照射領域を調整可能な光源部と、
    ユーザに把持された物体の所定空間内における三次元位置を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記照射領域が前記物体を含む領域となるように前記光源部を制御する光源制御部と
    を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記検出部は、
    前記ユーザの前記所定空間内における三次元位置を検出し、
    前記検出部は、
    前記三次元位置に基づいて前記ユーザの複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記特徴点抽出部が抽出する複数の前記特徴点の位置に基づいて前記ユーザの姿勢を推定する姿勢推定部とを備え、
    前記光源制御部は、
    前記姿勢推定部の推定結果に基づいて前記光源部を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光源制御部は、
    前記姿勢推定部の推定結果に基づいて、前記照射領域を照射する前記光源の光の前記ユーザによって遮光される面積が最少となるように前記光源部を制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記光源部は、
    照射領域がそれぞれ異なる前記光源を複数有し、
    前記光源制御部は、
    複数の前記光源の中から、前記照射領域が最大となる前記光源を少なくとも一つ選択する選択部
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の照明装置。
  5. 前記光源部は、
    前記所定空間内を移動する移動機構を有し、
    前記光源制御部は、
    前記照射領域が最大となるように前記光源の照射位置を決定する位置決定部と、
    前記光源部は、
    前記位置決定部が決定した前記照射位置に前記光源の位置を移動させる光源調整部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の照明装置。
  6. 前記光源部は、
    前記光源の光軸の向きを変えることで照射領域を調整し、
    前記光源制御部は、
    前記照射領域が最大となるように前記光軸を制御すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の照明装置。
  7. 前記検出部は、
    前記物体の前記三次元位置から前記物体の主面を検出し、
    前記光源制御部は、
    前記主面の法線と前記光軸とのなす角が最少となるように前記光軸を制御すること
    を特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記検出部は、
    前記物体の前記三次元位置を所定の周期で検出し、
    前記光源制御部は、
    前記物体の前記三次元位置の移動距離が予め定められた閾値を超えた場合に前記光源の照射領域を補正すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の照明装置。
  9. 前記姿勢推定部は、
    前記特徴点抽出部の抽出結果から前記ユーザの視線を推定し、
    前記光源制御部は、
    前記ユーザの前記視線の先にある領域を前記照射領域とすること
    を特徴とする請求項2または3に記載の照明装置。
  10. 前記物体が表示部を備える電子機器である場合に、
    前記光源制御部は、
    前記光源の照度を所定値以下に制御すること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の照明装置。
  11. 少なくとも一つの光源の照射領域を調整する調整工程と、
    ユーザに把持された物体の所定空間内における三次元位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて前記照射領域が前記物体を含む領域となるように前記調整工程を制御する光源制御工程と
    を含むことを特徴とする照明装置の制御方法。
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