JP2017083783A - パンチルト装置、並びにこれを備えたカメラユニット及び運転者監視システム - Google Patents

パンチルト装置、並びにこれを備えたカメラユニット及び運転者監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】小型化したパンチルト装置、並びにこれを備えたカメラユニット及び運転者監視システムを提供する。【解決手段】パンチルト装置10は、ミラー部材200と、ミラー部材200を支持する支持部と、支持部を備えるベース部材100と、ミラー部材200の周縁部に配置された第1の磁性体と第1のコイルとから構成され、ミラー部材200の支持部による支持領域を支点に、ミラー部材200を駆動する第1の駆動部と、ミラー部材200の周縁部の、第1の磁性体と第1のコイルとの位置とは異なる位置に配置された第2の磁性体と第2のコイルとから構成され、ミラー部材200の支持部による支持領域を支点に、ミラー部材200を駆動する第2の駆動部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、パンチルト装置、並びにこれを備えたカメラユニット及び運転者監視システムに関する。
カメラの撮影範囲を移動させるパンチルト装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のパンチルト装置は、カメラと、カメラをパン方向に駆動するパン駆動機構と、カメラをチルト方向に駆動するチルト駆動機構と、を備える。
特開2012−32636号公報
特許文献1に記載のパンチルト装置では、パン駆動機構とチルト駆動機構は、それぞれ、モータとギア列とから構成されており、装置構成が大きい。また、カメラをパン方向及びチルト方向に駆動するため、出力の大きいモータを必要とする。そのため、装置の小型化が困難である。従って、従来のパンチルト装置を備えるカメラユニット等も大型化してしまう。カメラユニットが大型であると、例えば、乗用車に搭載する運転者監視システムに採用する際、乗用車の搭載スペースを圧迫してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、小型のパンチルト装置、並びにこれを備えるカメラユニット及び運転者監視システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るパンチルト装置は、
入射光を反射面で反射するミラー部材と、
前記ミラー部材の反射面を背面から支持する支持部と、
前記支持部を備えるベース部材と、
前記ミラー部材の周縁部に配置された第1の磁性体と第1のコイルとの一方と、前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第1の磁性体と第1のコイルとの他方と、から構成され、前記ミラー部材の前記支持部による支持領域を支点に、前記ミラー部材を駆動する第1の駆動部と、
前記ミラー部材の周縁部の、前記第1の磁性体と第1のコイルとの位置とは異なる位置に配置された第2の磁性体と第2のコイルとの一方と、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第2の磁性体と第2のコイルとの他方と、から構成され、前記支持領域を支点に、前記ミラー部材を駆動する第2の駆動部と、
を備える。
前記支持領域と前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方とを結ぶ第1のラインと、前記支持領域と前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方とを結ぶ第2ラインと、は直交し、
前記第1の駆動部は、前記第2のラインを回転軸に前記ミラー部材を揺動駆動し、
前記第2の駆動部は、前記第1のラインを回転軸に前記ミラー部材を揺動駆動してもよい。
前記ミラー部材の反射面に対向する面の周縁部に、前記支持領域を挟んで前記第1の磁性体と対向して配置された第3の磁性体と第3のコイルとの一方と、前記第3の磁性体と第3のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第3の磁性体と第3のコイルとの他方と、から構成された第3の駆動部と、
前記ミラー部材の反射面に対向する面の周縁部に、前記支持領域を挟んで前記第2の磁性体と対向して配置された第4の磁性体と第4のコイルとの一方と、前記第4の磁性体と第4のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第4の磁性体と第4のコイルとの他方と、から構成された第4の駆動部と、
をさらに備えてもよい。
前記ミラー部材は、有底筒状に形成され、底面部に反射面が配置され、筒状部に少なくとも第1のスリット部と第2のスリット部が形成され、前記第1のスリット部に、前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方が配置され、前記第2のスリット部に、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方が配置されてもよい。
前記支持領域を支点に前記ミラー部材を揺動可能に支持する複数の弾性部材をさらに備えてもよい。
前記ミラー部材は、有底筒状に形成され、
前記弾性部材は、前記支持領域を中心に90度回転対称に配置され、一端部は筒状部の下端部に固定され、他端部は前記ベース部材に固定されてもよい。
前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方の位置を検出する第1の位置センサと、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方の位置を検出する第2の位置センサと、を前記ベース部材上に備えてもよい。
この場合、第1の位置センサと第2の位置センサが検出した第1と第2の磁性体の位置に基づいて、第1と第2のコイルに供給する電流を制御することにより、第1の磁性体と第1のコイル間の磁力と第2の磁性体と第2のコイル間の磁力とを制御し、これにより、支点領域を支点にミラー部材のパン方向及びチルト方向の角度を制御する。
上述の構成を備えるパンチルト装置は、コイルに適宜駆動信号を供給することによって、磁性体と一体的に、ミラー部材をパン方向及びチルト方向に駆動できる。このパンチルト装置は、従来のパンチルト装置と異なり、各駆動部が磁性体とコイルで構成されるため、装置を小型化できる。
上記目的を達成するため、本発明に係るカメラユニットは、
カメラと、上述のパンチルト装置と、を備え、
前記パンチルト装置は、撮影対象から入射した光を、前記カメラに向けて反射する。
上記目的を達成するため、本発明に係る運転者監視システムは、
上述のカメラユニットを備える。
上述の運転者監視システムは、例えば乗用車に搭載されるが、運転者監視システムが備えるカメラユニットは小型であるため、搭載スペースを過剰に圧迫することなく乗用車に搭載できる。
本発明によれば、小型化したパンチルト装置、並びにこれを備えたカメラユニット及び運転者監視システムを提供することができる。
本実施の形態に係る運転者監視システムの構成図である。 本実施の形態に係るパンチルト装置の斜視図である。 本実施の形態に係るパンチルト装置を示す図で、図2のA−A’線での断面図である。 本実施の形態に係るパンチルト装置の斜視図であり、ミラー、ミラー保持部材、磁性体を省略して示す図である。 本実施の形態に係るミラー保持部材の斜視図である。 本実施の形態に係るミラー保持部材を、図5とは異なる方向から見た斜視図である。 本実施の形態に係るミラー保持部材に磁性体が嵌め合わされた状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る弾性部材を示す図である。 本実施の形態に係るカメラユニットの構成を示す図である。 本実施の形態に係るパンチルト装置の制御処理のフローチャートを示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態に係るパンチルト装置10及びカメラユニットについて、図を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るパンチルト装置10は、例えば、図1に示す運転者監視システム1000に採用されるものである。運転者監視システム1000は、運転者1100の眼1101(右眼1100R,左眼1100L)を追尾し、撮影する2つの望遠カメラユニット1200(右眼用1200R,左眼用1200L)と、運転者全体を撮影する広角カメラユニット1300と、望遠カメラユニット1200及び広角カメラユニット1300から送信される画像信号を取得し、望遠カメラユニット1200及び広角カメラユニット1300を制御する制御部1400と、を備える。パンチルト装置10は、制御部1400の制御によって、図2などに示すミラー部材200の反射面を所定の角度に位置づけることで、図9に示すように、運転者1100の眼1101から入射する光L(右眼LR,左眼LL)を望遠カメラ1201に向けて反射させる装置である。
パンチルト装置10は、図2〜図4に示すように、ベース部材100と、入射光を反射するミラー部材200と、ミラー部材200を、その背面から支持するボールベアリング500と、位置センサ610が実装された4枚の基板600と、ミラー部材200を回転させる4つの磁性体700A〜700D及びコイル800A〜800Dと、ミラー部材200を付勢して支持する4つの弾性部材900と、を備える。本実施の形態では、ベース部材100の設置面110に垂直な方向をZ方向とし、適宜参照する。また、理解を容易にするため、パンチルト装置10は、図2に示すX方向がパン方向、Y方向がチルト方向として設置されているものとする。
ベース部材100は樹脂性で、矩形板状の地板部120と、地板部120の中央に設けられた第1保持部130と、第1保持部130を囲うように設けられた4つの第2保持部140と、角柱状の4つの第3保持部150と、を備える。これらは、一体的に成型されている。ベース部材100には、ボールベアリング500、基板600、コイル800A〜800D、弾性部材900が配置される。
第1保持部130は、ベース部材100の中心を通るZ方向の軸に対して90度回転対称の立体形状を有する。第1保持部130の4つの側面部には、それぞれ、高さ方向に渡って凹状に切り欠いた第1切り欠き部131が形成されている。第1切り欠き部131には、コイル800A〜800Dが配置される。
第1保持部130の上部には、円形に切り欠いた第1凹部132が形成されており、第1凹部132の中央には、円筒状の第1筒部133が設けられている。第1筒部133上にボールベアリング500が配置される。
4つの第2保持部140は、基板600を、実装面を第1保持部130に向けて保持する。第2保部140は、第1保持部130の第1切り欠き部131に対向する位置にそれぞれ配置されている。第2保持部140の寸法は、ミラー部材200を傾ける際、ミラー部材200と干渉しないように定められる。
4つの第3保持部150には、図8に示す弾性部材900の端部920が固定される。第3保持部150は、パン方向側に位置する2つの第2保持部140の側面部近傍にそれぞれ設けられている。
ミラー部材200は、矩形平板状のミラー300と、ミラー300を保持するミラー保持部材400と、を備える部材である。
ミラー300は、1枚の板ガラスの一面に、銀膜、銅膜、保護膜の順番に成膜して形成されている。ミラー300は、ガラスと銀膜との境界に反射面を形成し、対象物からガラスに入射した光は、この反射面で反射される。
ミラー保持部材400は、図5、図6に示すように、ミラー300が配置された平坦な正面部と、正面部の縁部からスカート状に延びる側面部と、を有し、側面部の一部と−Z方向側の面部が開放された有底筒状の形状を有する。
ミラー保持部材400の正面部中央には、ミラー300を収容する矩形状の第2凹部410が形成されている。ミラー300は、鏡面が+Z方向に向くように、第2凹部410に配置される。これによって、対象物からミラー部材200に入射した光は、ミラー300の反射面で反射される。
ミラー保持部材400の背面中央部には、円筒状の第2筒部420が垂設されている。第2筒部420は、ボールベアリング500の外径とほぼ同一の内径を有する。ミラー保持部材400は、第2筒部420をボールベアリング500に被せて、ベース部材100上に配置される。第2筒部420とベース部材100の第1筒部133の高さは、ミラー部材200を傾ける際、互いに干渉しないように定められる。
ミラー保持部材400の4つの側面部には、スリット部430が形成されている。スリット部430には、磁性体700A〜700Dを嵌め込むための内壁部431が段差状に形成されている。
ミラー保持部材400の4隅には、底部441を残して切り欠いた第2切り欠き部440がそれぞれ形成されている。底部441には、ピン450が垂設されている。図8に示す弾性部材900の端部930は、ピン450を、ピン孔931に挿通して配置される。ピン450は、かしめなどにより、弾性部材900を固定する。
ボールベアリング500は、例えばステンレス製で、ベース部材100の第1筒部133に配置される。また、ミラー保持部材400は、ベース部材100の第1保持部130上に、第2筒部420をボールベアリング500に被せて配置される。第1保持部130とボールベアリング500は、ミラー300の反射面を揺動可能に背面から支持する支持部として機能する。
位置センサ610は、ホール素子などを備え、基板600上に実装される。基板600は、実装面を第1保持部130に向けた状態で、第2保持部140に保持される。位置センサ610は、磁性体700A〜700Dの移動にともなう磁場の変化を感知し、制御部1400に検知信号を送信する。制御部1400は、この検知信号に基づいて磁性体700A〜700Dの位置を検出し、ミラー300のパン方向とチルト方向における、設置面110に対する傾き角度を求める。
4つのコイル800A〜800Dは、導線を巻回して構成され、図4に示すように、ベース部材100の第1保持部130の第1切り欠き部131に、接着剤などで固定して配置される。
磁性体700A〜700Dは、Z軸方向に着磁された2極の永久磁石から構成され、概ね直方体の形状を有する。また、磁性体700A〜700Dは、図7に示すように、ミラー保持部材400の内壁部431に当接して配置される。このように配置することで、磁性体700A〜700D及びコイル800A〜800Dは、互いに対向するように位置づけられる。駆動電流を供給してコイル800A〜800Dを励磁すると、駆動電流の向きと大きさに応じて、コイル800A〜800Dと磁性体700A〜700Dとの間に磁力による引力又は反発力が作用する。これにより、ボールベアリング500で支持された支持領域を支点に、ミラー部材200が揺動する。このように、コイル800A〜800Dと磁性体700A〜700Dとは、反射面をパン方向とチルト方向に駆動する駆動部として機能する。
なお、基板600、磁性体700A〜700D及びコイル800A〜800Dの寸法や配置は、ミラー部材200を傾ける際、互いに干渉しないように定められる。
弾性部材900は、ミラー保持部材400を揺動可能に支持する。具体的には、弾性部材900は、板バネから構成され、図8に示すように、その中央部に、くの字状に屈曲した屈曲部910を有する。弾性部材900の一方の端部920は、正面から見て、概ねベース部材100の第3保持部150と重なる形状を有する。他方の端部930には、ピン孔931が2カ所形成されている。
弾性部材900は、図3に示す初期状態において、ミラー保持部材400の4隅をほぼ均等に−Z方向へ付勢するように構成されている。これにより、コイル800A〜800Dが非励磁の初期状態で、ミラー300とベース部材100の設置面110とが概ね平行になるように、ミラー部材200が配置される。一方、コイル800A〜800Dが励磁されると、励磁の強度に応じて、ミラー部材200が駆動される。
次に、上記構成を有するパンチルト装置10の動作について説明する。なお、理解を容易にするため、磁性体700A〜700Dは、+Z方向側がN極に、−Z方向側がS極に着磁されているものとする。
ミラー300をパン方向(±X方向)に傾ける場合、磁性体700Aと磁性体700Cを駆動する。
ミラー300を+X方向に傾ける場合、コイル800Aと800Cに駆動電流を流し、コイル800Aから磁性体700Aに向かう方向の磁界を発生させ、コイル800Cからベース部材100の第1保持部130に向かう方向の磁界を発生させる。すなわち、コイル800Aの磁性体700Aに対面する端部はN極となり、コイル800Cの磁性体700Cに対面する端部はS極となる。これにより、磁性体700AのS極は、コイル800Aと引き合い、磁性体700AのN極は、コイル800Aと反発する。このため、磁性体700Aは、+Z方向に力を受ける。一方、磁性体700Cは、そのS極がコイル800Cと反発し、そのN極が、コイル800Cと引き合う。このため、磁性体700Cは、−Z方向に力を受ける。
磁性体700Aが+Z方向に力を受け、磁性体700Cが−Z方向に力を受けるため、ミラー部材200は、ボールベアリング500で支持された領域を支点として、弾性部材900の付勢力に抗して、+X方向に傾斜する。これにより、ミラー300が+X方向に傾斜する。その傾斜角度は、コイル800Aと800Cに供給する電流の大きさにより制御される。
一方、ミラー300を−X方向へ傾ける場合、コイル800Aと800Cに、上述とは逆方向の駆動電流を流し、コイル800Aと800Cを逆極性に励磁する。これにより、磁性体700Aが−Z方向に力を受け、磁性体700Cが+Z方向に力を受け、ミラー部材200は、−X方向に傾斜する。
このように、コイル800Aと800Cへ供給する駆動電流を適宜制御することで、ミラー部材200を±X方向、すなわち、パン方向に傾けることができる。
一方、ミラー300をチルト方向(±Y方向)に傾ける場合には、コイル800Bと800Dに駆動電流を流し、磁性体700Bと700Dに、互いに反対方向の力を加え、ミラー部材200を、ボールベアリング500で支持された領域を支点として、弾性部材900の付勢力に抗して、±Y方向に傾斜させる。
このように、コイル800Bと800Dへ供給する駆動電流を適宜制御することで、ミラー300を±Y方向、すなわち、チルト方向に傾けることができる。
次に、図1に示す運転者監視システム1000の構成について説明する。
右眼用の望遠カメラユニット1200Rは、図1に示すように、右眼用のパンチルト装置10Rと、右眼用の望遠カメラ1201Rと、を備える。
望遠カメラ1201Rは、レンズ2000と、レンズ2000を透過して結像面に結像した画像を示す電気信号を出力する撮像素子2100と、を備える。パンチルト装置10Rは、撮影対象から入射した光LRを、ミラー300の反射面で撮像素子2100に向けて反射する。左眼用の望遠カメラユニット1200Lも、右眼用の望遠カメラユニット1200Rと、実質的に同一の構成を有する。
広角カメラユニット1300は、広角レンズを有するカメラを備え、運転者1100全体を撮影する。
制御部1400は、CPU(Central Processing Unit)などを備え、図示せぬ記憶部に記憶されている制御プログラムを実行し、運転者1100の位置に応じてパンチルト装置10を駆動する制御を実行する。
次に、図1に示す運転者監視システム1000の動作を、図10のフローチャートを適宜参照して説明する。
車両のイグニッションがオンされると、それと連動して運転者監視システム1000に電源が供給され、制御部1400は、図10に示す追尾制御処理を開始する。なお、以下の説明では、運転者1100の右眼1101Rを望遠カメラ1201Rで追尾する動作を説明するが、左眼1101Lについても同様に制御される。
まず、制御部1400は、右眼用望遠カメラ1201Rから画像Itを取得する(ステップS11)。
次に、制御部1400は、画像It中に、右眼1101Rの画像が含まれているかどうかを判別する(ステップS12)。
画像It中に右眼1101Rの画像が含まれていると判別すると(ステップS12;YES)、制御部1400は、右眼1101Rの位置座標ER(xR1、yR1)を特定する(ステップS13)。
続いて、制御部1400は、右眼1101Rの位置座標ER(xR1、yR1)と画像Itの中心座標OR(xRo、yRo)との差分Δ(xR1−xRo、yR1−yRo)を求める(ステップS14)。そして、x方向成分の差分(xR1−xRo)とy方向成分の差分(yR1−yRo)が、それぞれ、所定の閾値xε、yε以下かどうか、すなわち、以下に示す式(1)、式(2)を満たすかどうかを判別する(ステップS15)。
xR1−xRo≦xε ・・・ (1)
yR1−yRo≦yε ・・・ (2)
制御部1400は、式(1)と式(2)の両方を満たしていると判別すると、ステップS11に戻って一連の追尾制御処理を繰り返す(ステップS15;YES)。一方、制御部1400は、式(1)と式(2)の少なくとも一方を満たしていないと判別すると(ステップS15;NO)、差分Δ(xR1−xRo、yR1−yRo)に基づいて、パンチルト装置10のミラー部材200の傾けるべき方向と量(角度)を求め、コイル800A〜800Dのそれぞれに供給すべき駆動電流の方向と大きさを特定する(ステップS16)。
制御部1400は、ステップS16で特定した駆動電流を、コイル800A〜800Dのそれぞれに流し、ミラー部材200を駆動する(ステップS17)。駆動後、制御部1400は、ステップS11に戻って、一連の追尾制御処理を繰り返す。
ステップS12に戻って、制御部1400は、画像It中に右眼1101Rの画像が含まれていないと判別すると(ステップS12;NO)、広角カメラユニット1300から画像Iwを取得する(ステップS18)。
次に、制御部1400は、画像Iwに含まれる右眼1101Rの位置座標ER(xR1、yR1)を特定する(ステップS19)。
続いて、制御部1400は、ステップS14〜ステップS18と同様の手順で、右眼用望遠カメラ1201Rの画像Itの中心座標OR(xRo、yRo)が右眼1101Rの位置座標ER(xR1、yR1)と概ね一致するように、すなわち、右眼用望遠カメラ1201Rの撮影範囲に右眼1101Rが入るように、パンチルト装置10を駆動制御する(ステップS20)。その後、制御部1400は、ステップS11に戻って、一連の追尾制御処理を繰り返す。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
本実施の形態に係るパンチルト装置10は、ベース部材100に配置されたボールベアリング500と、ボールベアリング500上に配置されたミラー部材200と、ミラー部材200に配置された磁性体700A〜700Dと、ベース部材100に、磁性体700A〜700Dに対向するように配置されたコイル800A〜800Dと、を備える。このように配置されたコイル800A〜800Dに駆動電流を供給することで、ミラー部材200を、ボールベアリング500による支持領域を支点として、パン方向及びチルト方向に傾けることができる。すなわち、ミラー部材200をパン方向及びチルト方向に駆動する駆動部を、磁性体700A〜700D及びコイル800A〜800Dで構成することができる。このため、従来の、モータ駆動のパンチルト装置と比較して、装置を小型化できる。
本実施の形態に係るパンチルト装置10は、ミラー部材200を揺動可能に支持する複数の弾性部材900を備える。弾性部材900でミラー部材200を支持することで、ミラー部材200を安定してベース部材100上に配置することができる。
さらに、弾性部材900は、ボールベアリング500による支持領域を中心に90度回転対称に配置され、一端部はミラー部材200の筒状部の下端部に固定され、他端部はベース部材100に固定される。このように弾性部材900を配置することで、例えば弾性部材900の一端部がミラー保持部材400の正面部に固定された場合と比較して、ミラー部材200をより安定してベース部材100上に配置することができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形及び応用が可能である。
上記実施の形態では、ミラー300が矩形平板状の形状を有する例によって説明したが、これに限られず、例えば、円形板状の形状を有してもよい。
上記実施の形態では、パンチルト装置10が磁性体700A〜700D及びコイル800A〜800Dを備える例によって説明したが、磁性体700C、700D及びコイル800C、800Dを省略した構成でもよい。磁性体700A、700B及びコイル800A、800Bのみでも、ミラー部材200をパン方向及びチルト方向に傾けることができる。
上記実施の形態では、ボールベアリング500でミラー部材200を支持する例を説明したが、これに限られず、例えば、円錐状または角錐状の部材を配置し、ミラー部材200を支持してもよい。
上記実施の形態では、磁性体700A〜700Dがミラー保持部材400に配置され、コイル800A〜800Dがベース部材100に配置される例によって説明したが、逆でもよい。すなわち、磁性体700A〜700Dをベース部材100に配置し、コイル800A〜800Dをミラー保持部材400に配置してもよい。
例えば、パンチルト装置10と、発光装置の一例であるプロジェクタマッピング用のレーザスキャナとを組み合わせてもよい。レーザスキャナは、自身が発した照射光を、パンチルト装置10のミラー300に向けて照射する。ミラー300は、その照射光を反射し、その反射光を光照射対象範囲に照射する。パンチルト装置10を駆動し、ミラー300の角度を適宜調整することで、反射光の光路が変わり、それにともない、光照射対象範囲はパン方向及びチルト方向に移動する。
パンチルト装置10は、例えば、ドーム状の図示せぬカバーで覆われていてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
10 パンチルト装置
100 ベース部材
110 設置面
120 地板部
130 第1保持部
131 第1切り欠き部
132 第1凹部
133 第1筒部
140 第2保持部
150 第3保持部
200 ミラー部材
300 ミラー
400 ミラー保持部材
410 第2凹部
420 第2筒部
430 スリット部
431 内壁部
440 第2切り欠き部
441 底部
450 ピン
500 ボールベアリング
600 基板
610 位置センサ
700A〜700D 磁性体
800A〜800D コイル
900 弾性部材
910 屈曲部
920、930 端部
931 ピン孔
1000 運転者監視システム
1100 運転者
1101 眼
1200 望遠カメラユニット
1201 望遠カメラ
1300 広角カメラユニット
1400 制御部
2000 レンズ
2100 撮像素子

Claims (9)

  1. 入射光を反射面で反射するミラー部材と、
    前記ミラー部材の反射面を背面から支持する支持部と、
    前記支持部を備えるベース部材と、
    前記ミラー部材の周縁部に配置された第1の磁性体と第1のコイルとの一方と、前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第1の磁性体と第1のコイルとの他方と、から構成され、前記ミラー部材の前記支持部による支持領域を支点に、前記ミラー部材を駆動する第1の駆動部と、
    前記ミラー部材の周縁部の、前記第1の磁性体と第1のコイルとの位置とは異なる位置に配置された第2の磁性体と第2のコイルとの一方と、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第2の磁性体と第2のコイルとの他方と、から構成され、前記支持領域を支点に、前記ミラー部材を駆動する第2の駆動部と、
    を備える、パンチルト装置。
  2. 前記支持領域と前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方とを結ぶ第1のラインと、前記支持領域と前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方とを結ぶ第2ラインと、は直交し、
    前記第1の駆動部は、前記第2のラインを回転軸に前記ミラー部材を揺動駆動し、
    前記第2の駆動部は、前記第1のラインを回転軸に前記ミラー部材を揺動駆動する、請求項1に記載のパンチルト装置。
  3. 前記ミラー部材の反射面に対向する面の周縁部に、前記支持領域を挟んで前記第1の磁性体と対向して配置された第3の磁性体と第3のコイルとの一方と、前記第3の磁性体と第3のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第3の磁性体と第3のコイルとの他方と、から構成された第3の駆動部と、
    前記ミラー部材の反射面に対向する面の周縁部に、前記支持領域を挟んで前記第2の磁性体と対向して配置された第4の磁性体と第4のコイルとの一方と、前記第4の磁性体と第4のコイルとの一方に対向して前記ベース部材に配置された前記第4の磁性体と第4のコイルとの他方と、から構成された第4の駆動部と、
    をさらに備える、請求項1または2に記載のパンチルト装置。
  4. 前記ミラー部材は、有底筒状に形成され、底面部に反射面が配置され、筒状部に少なくとも第1のスリット部と第2のスリット部が形成され、前記第1のスリット部に、前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方が配置され、前記第2のスリット部に、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方が配置された、請求項1から3のいずれか1項に記載のパンチルト装置。
  5. 前記支持領域を支点に前記ミラー部材を揺動可能に支持する複数の弾性部材をさらに備る、請求項1から4のいずれか1項に記載のパンチルト装置。
  6. 前記ミラー部材は、有底筒状に形成され、
    前記弾性部材は、前記支持領域を中心に90度回転対称に配置され、一端部は筒状部の下端部に固定され、他端部は前記ベース部材に固定される、請求項5に記載のパンチルト装置。
  7. 前記第1の磁性体と第1のコイルとの一方の位置を検出する第1の位置センサと、前記第2の磁性体と第2のコイルとの一方の位置を検出する第2の位置センサと、を前記ベース部材上に備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のパンチルト装置。
  8. カメラと、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のパンチルト装置と、を備え、
    前記パンチルト装置は、撮影対象から入射した光を、前記カメラに向けて反射する、カメラユニット。
  9. 請求項8に記載のカメラユニットを備える、運転者監視システム。
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