JP2017082832A - リンク装置、可変翼装置、及び回転機械 - Google Patents

リンク装置、可変翼装置、及び回転機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2017082832A
JP2017082832A JP2015209119A JP2015209119A JP2017082832A JP 2017082832 A JP2017082832 A JP 2017082832A JP 2015209119 A JP2015209119 A JP 2015209119A JP 2015209119 A JP2015209119 A JP 2015209119A JP 2017082832 A JP2017082832 A JP 2017082832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical
edge
axis
distance
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015209119A
Other languages
English (en)
Inventor
秀勝 渥美
Hidekatsu Atsumi
秀勝 渥美
勝久 重本
Katsuhisa Shigemoto
勝久 重本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2015209119A priority Critical patent/JP2017082832A/ja
Publication of JP2017082832A publication Critical patent/JP2017082832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Abstract

【課題】長期にわたって安定的に供用可能なリンク装置、可変翼装置、及び回転機械を提供する。【解決手段】リンク装置23は、軸線Asに沿って延びるシャフト232Aと、軸線As上の点を中心とする球面が形成された球状部233と、球状部233を球状部233の外側から摺動可能に支持する凹状の球状内周面が形成されたレース部234を備えるリンク片231と、シャフト232Aに設けられ、軸線As方向における球状部233の移動を規制する抜け止め部235と、を有する。抜け止め部235は、抜け止め部235の縁であって、軸線As方向から見て、軸線Asからの距離が、球状部233の半径よりも長い遠距離縁部Lfと、抜け止め部235の縁であって、軸線As方向から見て、軸線Asからの距離が、球状部233の半径よりも短い近距離縁部Lcと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、リンク装置、可変翼装置、及び回転機械に関する。
ガスタービン等の回転機械では可変翼装置を備えるものがある。
上記のような可変翼装置に係る技術の一例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の可変翼装置は、翼と、同期化リングと、該同期化リングに固定された複数の取り付けスタッドと、これら取り付けスタッド及び翼の端部に接続される複数のレバーアームと、を備える。同期化リングをその周方向に回動させることで、レバーアームを介して翼の向きが変化する。
さらに、レバーアームと取り付けスタッドとを互いに回転可能に接続するために、上記の装置は球面軸受を採用している。より具体的には、この球面軸受は、取り付けスタッドの中間部分に装着された球と、レバーアームに固定され、この球を外周側から囲むボアリングと、を備えている。
特開2012−72763号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置では、長期的な運用に伴って、取り付けスタッドとレバーアームとを接続する球面軸受に摩耗が生じる可能性がある。特に、上記のボアリングが摩耗すると、球が摩耗したボアリングから脱出してしまい、装置の運用に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、長期にわたって安定的に供用可能なリンク装置、可変翼装置、及び回転機械を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、リンク装置は、軸線に沿って延びるシャフトと、前記シャフトに設けられ、前記軸線上の点を中心とする球面が形成された球状部と、前記球状部を前記球状部の外側から摺動可能に支持する凹状の球状内周面が形成されたレース部を備えるリンク片と、前記シャフトに設けられ、前記軸線が延びる軸線方向における前記球状部の移動を規制する抜け止め部と、を有し、前記抜け止め部は、該抜け止め部の縁であって、前記軸線方向から見て、前記軸線からの距離が前記球状部の半径よりも長い遠距離縁部と、該抜け止め部の縁であって、前記軸線方向から見て、前記軸線からの距離が前記球状部の半径よりも短い近距離縁部と、を有する。
なお、ここでの縁とは、軸方向から見て、抜け止め部の実体が存在する領域と、実体が存在しない領域との境目である。
また、縁のうち、「遠距離縁部」、及び「近距離縁部」は、いずれもこれらの部を基準にして軸線に対する径方向内側に実体が存在し、径方向外側に実体が存在しない領域である。
この構成によれば、リンク片の動作に伴って、軸線方向における力が該リンク片に加わった場合であっても、球状部がレース部に対して軸線方向に相対移動したり、脱落したりする可能性を抜け止め部が設けられることで低減することができる。さらに、抜け止め部の近距離縁部側では、球状内周面の軸線方向における端縁の視認性を高めることができる。これにより、該球状内周面の摩耗状態を容易に確認することができる。加えて、この近距離縁部と他の部材とが干渉する可能性を低減することができる。
本発明の一態様によれば、上記態様に係るリンク装置では、前記リンク片は、前記レース部と、前記レース部が装着されたリンク片本体と、を有してもよい。
本発明の一態様によれば、上記態様に係るリンク装置では、前記軸線方向から見て、前記軸線から前記近距離縁部までの距離が、前記レース部の外周面のうちの前記軸線方向を向く面と前記球状内周面とがなす稜線で形成される円形の開口の半径である開口半径よりも短くてもよい。
この構成によれば、抜け止め部の近距離縁部側で、レース部の外周面のうちの軸線方向を向く面と球状内周面とがなす稜線で形成される円形の開口が、軸線方向に露呈している。これにより、該球状内周面の視認性をさらに高めることができる。
本発明の一態様によれば、上記態様に係るリンク装置では、前記軸線方向から見て、前記軸線から前記近距離縁部までの距離が、前記レース部の外周面のうちの前記軸線方向を向く面と、前記球状内周面とがなす稜線から前記軸線までの距離よりも短くてもよい。
本発明の一態様によれば、上記態様に係るリンク装置では、前記抜け止め部の外縁の一部が、前記遠距離縁部をなし、前記抜け止め部の外縁の他の一部が、前記近距離縁部をなしてもよい。
本発明の一態様によれば、前記抜け止め部は、互いに対向する一対の辺と、該一対の辺のそれぞれの一方側の端部同士をつなぐ第一接続辺と、該一対の辺のそれぞれの他方側の端部同士をつなぐ第二接続辺と、を有し、前記レース部は前記第一接続辺よりも前記第二接続辺側に位置し、前記第一接続辺が前記遠距離縁部をなし、前記第二接続辺が前記近距離縁部をなしてもよい。
本発明の一態様によれば、前記抜け止め部には、前記軸線方向から見て、前記稜線と重なる位置に開口が形成され、前記抜け止め部の外縁が、前記遠距離縁部をなし、前記開口の縁である開口縁のうち、前記軸線に近い部分が、前記近距離縁部をなしてもよい。
本発明の他の態様によれば、可変翼装置は、上記いずれか一の態様に係るリンク装置と、前記リンク片を駆動する駆動部と、前記リンク片に接続された翼部と、を備える。
この構成によれば、十分なメンテナンス性を有するとともに、より安定して動作可能な可変翼装置を提供することができる。
本発明のさらに他の態様によれば、回転機械は、動翼を有するロータと、上記他の態様に係る可変翼装置と、を備える。
この構成によれば、十分なメンテナンス性を有するとともに、より安定して動作可能な回転機械を提供することができる。
本発明によれば、長期にわたって安定的に供用可能なリンク装置、可変翼装置、及び回転機械を提供することができる。
本発明の実施形態に係る回転機械(ガスタービン)の模式的断面図である。 本発明の第一実施形態に係る可変翼装置の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る可変翼装置の要部断面図である。 本発明の第一実施形態に係るリンク装置の断面図である。 本発明の第一実施形態に係るリンク装置の要部断面図である。 図4におけるVI矢視図である。 図4におけるVII矢視図である。 本発明の第二実施形態に係るリンク装置の要部の平面図である。 本発明の第三実施形態に係るリンク装置の要部の平面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、回転機械1としてのガスタービン1の構成を示す図である。同図に示すように、ガスタービン1は、外部の空気を圧縮して圧縮空気Aを発生させる圧縮機2と、圧縮空気Aと燃料Fとを混合して燃焼し、燃焼ガスGを生成する燃焼器3と、燃焼ガスGによって回転駆動されるタービン4と、を備えている。
圧縮機2は、軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ6と、圧縮機ロータ6を覆う圧縮機車室5Aと、複数の静翼段10Aと、圧縮機車室5A内に流入する空気の流量を調整するIGV(Inlet Guide Vane)20としての可変翼装置20と、を有する。
圧縮機ロータ6は、その軸線Arを中心として柱状に延びるロータ軸6Aと、このロータ軸6Aに取り付けられている複数の動翼列11Aと、を有する。複数の動翼列11Aは軸線Ar方向に間隔を空けて配列されている。各動翼列11Aは、軸線Arの周方向に配列された複数の動翼で構成されている。複数の動翼列11Aの各下流側には、静翼列10Aが配置されている。各静翼列10Aは、圧縮機車室5Aの内側に設けられている。各静翼列10Aは、いずれも周方向に配列された複数の静翼で構成されている。
タービン4は、軸線Arを中心として回転するタービンロータ7と、タービンロータ7を覆うタービン車室5Bと、複数の静翼段10Bと、を有する。タービンロータ7は、軸線Arを中心として柱状に延びるロータ軸7Bと、このロータ軸7Bに取り付けられている複数の動翼列11Bと、を有する。
圧縮機ロータ6とタービンロータ7とは、同軸(軸線Ar)上に位置して互いに連結されてガスタービンロータ8をなす。このガスタービンロータ8には、例えば発電機(不図示)のロータが接続されている。また、圧縮機車室5Aとタービン車室5Bとは、互いに連結されてケーシング9をなす。
圧縮機2の可変翼装置20は、圧縮機車室5A内に流入する空気の流量を調整する。圧縮機車室5Aに流入した空気は、ガスタービンロータ8の回転に伴って順次圧縮されて上記の圧縮空気Aとなる。
このように可変翼装置20を採用することで、圧縮機2内でのサージングの発生を抑制するとともに、燃焼器に流入する圧縮空気の流量を適宜調整することが可能となる。
より具体的には図2に示すように、本実施形態に係る可変翼装置20は、ケーシング9によって形成される流路中に配置される複数の翼部21と、これら複数の翼部21を個別に駆動して向きを変化させる可変翼駆動部22(駆動部22)と、駆動部22と翼部21とを接続するリンク装置23と、を備えている。
図3に示すように、翼部21は、翼本体211と、翼本体211に一体に設けられたロッド212と、ロッド212に接続されたアーム213と、を備えている。翼本体211は、ロータ軸6Aの軸線Arに対する径方向から見た断面の形状が翼型をなしている。さらに、本実施形態における翼本体211は、径方向外側から内側に向かうにしたがって次第に断面積が小さくなるように形成されている。翼本体211の径方向外側の端部にはロッド212が設けられている。ロッド212は、翼部21の翼角度を変化させるための回転軸となる部分である。ロッド212は、翼本体211の径方向外側の端部から径方向外側に延び、各翼部21の回転中心の延長上で直線状に延びる断面円形の棒状部材である。ロッド212は、ケーシング9の内外を貫通している。すなわち、ロッド212の軸線Arに対する径方向外側の端部はケーシング9の外部に露出している。なお、以下の説明では、ロッド212及び翼部21の回転中心軸線を軸線Avと呼ぶ。
アーム213は、ケーシング9の外部で上記のロッド212に対して一体に固定されている。アーム213は、各ロッド212から軸線Avに対する径方向外側に向かって延びている。これらアーム213がロッド212とともに回動することで、翼部21の翼角度を調整することが可能となっている。
可変翼駆動部22は、複数の翼部21の翼角度を、それぞれ同時に同一角度となるように調整する。可変翼駆動部22は、リング部221と、リング部支持装置222と、を有している。
リング部221は、ガスタービン1のケーシング9の外側に配置され、圧縮機ロータ6の軸線Arを中心とする環状をなしている。このリング部221には、上述したアーム213の先端が、リンク装置23を介して軸線Arに対する径方向の回転軸回りに回転可能な状態で接続されている。
リング部支持装置222は、圧縮機ロータ6の軸線Arを回転中心としてリング部221を回転自在に支持する。リング部支持装置222は、リング部221の周方向に間隔をあけて複数配置されている。リング部支持装置222は、ケーシング9に固定されている受台223と、この受台223によって回転可能に支持されるローラー224と、を備えている。ローラー224は、リング部221を軸線Arに対する径方向内側から支持する。これらローラー224は、リング部221の軸線Arに対する径方向及び軸線Ar方向への変位を規制する一方で、周方向に変位可能な状態でリング部221を支持している。
可変翼駆動部22は、リング部221を圧縮機ロータ6の軸線Ar回りに回転させる装置である。可変翼駆動部22は、リング部221を回転させる駆動源として、例えば直線的に往復動可能なアクチュエータを備えてもよい。この場合、アクチュエータとリング部221を連係させることで、リング部221の回転位置をアクチュエータの作動位置に対応した位置にすることができる。
続いて、本実施形態に係るリンク装置23について説明する。図3と図4に示すように、リンク装置23は、上記アーム213とリング部221との間に設けられるリンク片231と、このリンク片231とアーム213とを回動自在に接続するシャフト232(第一シャフト232A)と、シャフト232に設けられた球状部233と、球状部233の移動を規制する抜け止め部235と、を有している。リンク片231は、球状部233を外側から覆うレース234(レース部234)と、レース234が装着されるリンク片本体231Aと、を備えている。
図4又は図5に示すように、リンク片本体231Aは翼部21の軸線Avに交差する方向に延びる板状の部材である。リンク片本体231Aの延びる方向における両端部には、それぞれリンク片本体231Aを厚さ方向に貫通する貫通孔236が1つずつ形成されている。これら貫通孔236は圧縮機ロータ6の軸線Arに対する径方向から見て略円形をなしている。さらに、これら貫通孔236の内周面には、後述する球状部233を摺動可能に支持するレース234が着脱自在に嵌め込まれている。レース234はおおむね円環状をなす部材であって、その内周面は、軸線Asを中心とする凹状の球状内周面234Aである。なお、軸線Asは、翼部21の軸線Avと略平行をなす他の軸線である。また、レース234は、リンク片231に対して一体に設けられていてもよい。
軸線As方向の両側におけるレース234の端面は、リンク片本体231Aの外面に対して面一である。さらに、リンク片231(リンク片本体231A)の外周面における軸線As方向を向く面と、レース234の球状内周面234Aとがなす稜線は、軸線As方向の両側で円形の開口Hを形成している。なお、以下の説明では、この開口Hの半径は、開口半径RHと定義される。
第一シャフト232Aは、軸線Asを中心とする円柱状に形成された部材である。第一シャフト232Aにおける軸線As方向一方側の端部は、リンク片231の貫通孔236に挿通されている。一方で、第一シャフト232Aにおける軸線As方向他方側の端部は、上述したアーム213に形成された開孔に挿通されている。さらに、第一シャフト232Aの軸線As方向他方側の端部は、六角形の断面を有する頭部237である。
上記の第一シャフト232Aの外周面のうち、上記レース234(球状内周面234A)と対応する位置には、球状部233が形成されている。この球状部233は第一シャフト232Aと一体をなす。この球状部233の表面は、第一シャフト232Aの軸線As上の点を中心として、第一シャフト232Aの半径より大きい半径RS(球面半径RS)の球面をなしている。球状部233がなす球面の曲率は、レース234の球状内周面234Aの曲率とおおむね同一である。すなわち、球状内周面234Aの半径は実質的に球面半径RSである。シャフト232は、球状部233の中心を支点として、リンク片231に対して三次元的に回動することが可能である。なお、この球状部233の中心を通る軸線Asと、第一シャフト232Aの中心軸とは必ずしも一致している必要はない。
さらに、球状部233と球状内周面234Aとの間には、不図示の潤滑油等が塗布・充填されてもよい。このような潤滑油を供給することで、球状部233と球状内周面234Aとの摺動をよりなめらかにすることができる。
図4に示すように、リンク片231とアーム213との間には、スペーサ238が配置されている。スペーサ238は上記軸線Asに沿って延びる略円筒状の部材である。このスペーサ238は、固定リングによってアーム213に対して固定されている。スペーサ238には、第一シャフト232Aが貫通されている。
スペーサ238の軸線As方向における一方側の端部は、上記シャフト232の球状部233の端面に軸線As方向から当接している。スペーサ238における上記球状部233と接触する端面の外周側の領域は、球状部233側に凸の滑らかな曲面状に形成されている。
これにより、リンク片231に対してアーム213が相対変位した場合であっても、これらリンク片231とスペーサ238とが接触する可能性が低減される。さらに、上記面取りが施されていない場合に比して、リンク片231に対するアーム213の可動域を大きく確保することができる。また、スペーサ238は、リンク片231がシャフト232に対する軸線As方向のアーム213側へずれないようにする機能を有している。スペーサ238をもうけることによって、球状部233がレース234から外れて、リンク片231がシャフト232に対する軸線As方向のアーム213側へ移動してしまうことを抑制できる。
第一シャフト232Aの両端部のうち、上記頭部237とは反対側の端部には、抜け止め部235が設けられる。抜け止め部235は、図5または図6に示すように矩形板状に形成された部材である。この抜け止め部235は、上記リンク片231を挟んでスペーサ238とは反対の側に取り付けられる。さらに、図6に示すように、本実施形態に係る抜け止め部235は、シャフト取付部235Bと、軸線Asからの距離が上記球状内周面234Aの球面半径RSよりも大きく形成された拡大部235Aと、を有している。拡大部235Aよりも軸線As側の領域は、シャフト取付部235Bとされている。詳しくは図示しないが、第一シャフト232Aの軸線Asに対する軸方向の端部には雄ねじが形成され、シャフト取付部235Bにはこの雄ねじと対応する雌ねじが形成されている。すなわち、シャフト取付部235Bは、第一シャフト232Aに対してねじ込まれている。なお、シャフト取付部235Bが第一シャフト232Aに対して一体に形成されていてもよい。
さらに、シャフト取付部235Bの縁(外縁)のうち、軸線Asを挟んで拡大部235Aとは反対側の縁では、それぞれの角部が斜めに切り欠かれている。すなわち、抜け止め部235の周囲のうち、拡大部235Aを除く領域を通じて球状内周面234Aと対応する位置を軸線As方向から臨むことが可能とされている。より詳細には、このシャフト取付部235Bの縁Lのうち、軸線Asからの距離が上記の球面半径RSよりも短い領域は、近距離縁部Lcとされている。一方で、抜け止め部235の拡大部235Aの縁Lのうち、軸線Asからの距離が球面半径RSよりも長い領域は、遠距離縁部Lfとされている。すなわち、本実施形態に係る抜け止め部235では、その外縁(縁L)の一部が遠距離縁部Lfをなし、他の一部が近距離縁部Lcをなしている。より具体的には、矩形をなす抜け止め部235は、互いに対向する一対の長辺L1,L2と、これら一対の辺L1,L2のそれぞれの一方側の端部同士をつなぐ辺(第一接続辺C1)と、これら一対の辺L1,L2のそれぞれの他方側の端部同士をつなぐ辺(第二接続辺C2)と、を有している。第一接続辺C1は遠距離縁部Lfをなし、第二接続辺C2は近距離縁部Lcをなしている。
さらに、図4及び図7に示すように、リンク片231の2つの貫通孔236のうち、上記第一シャフト232Aが取付けられる貫通孔236と異なる他方の貫通孔236には、第二シャフト232Bが挿通される。この第二シャフト232Bも第一シャフト232Aと同様の形状と構成を有している。第二シャフト232Bは、上記の軸線Asとおおむね平行に延びる他の軸線As2に沿って延びて、リンク片231の他方の貫通孔236(第一シャフト232Aが挿通される貫通孔236とは異なる貫通孔236)に挿通される。さらに、軸線As2方向におけるリンク片231側の端部には、つば部237Bが形成されている。つば部237Bは、第二シャフト232Bの軸部よりも大径に形成されている。つば部237Bは、第二シャフト232Bと一体に形成されている。
このつば部237Bに対して軸線As2方向で隣接する領域には、第一シャフト232Aと同様に、球状部233が形成されている。さらに、第二シャフト232Bにおいて、球状部233から見て軸線As2方向他方側には、円筒状に形成されたカラー238Bが設けられている。カラー238Bは、リング部221の内周面と、リンク片231との間の距離を適正に保つために設けられる部材であって、その延在寸法は設計や要請に応じて適宜決定される。第二シャフト232Bの端部のうち、軸線As2方向他方側(すなわち、つば部237Bと反対側)の端部には、ナット239が取り付けられる。
以上のような構成によれば、リンク片231の動作に伴って、シャフト232の延びる方向における力が該リンク片231に加わった場合であっても、抜け止め部235の遠距離縁部Lf側の部分がリンク片231に対して軸線As方向から引っかかるため、球状部233がレース234に対して相対移動したり、脱落したりする可能性を低減することができる。
さらに、上記のような構成によれば、たとえ球状部233に対して球状内周面234Aから脱離しようとする力が作用した場合であっても、抜け止め部235における拡大部235Aがリンク片231に対して上方から引っかかるため、リンク装置23から翼部21が完全に脱落してしまう可能性を低減することができる。
加えて、上述の構成では、抜け止め部235において、軸線Asからの距離が球面半径RSより小さな近距離縁部Lcの外周側を通じて、球状内周面234Aと対応する位置にアクセスすることが可能である。これにより、球状部233及び球状内周面234Aの摩耗状況を検査することができる。このような検査の具体的な態様としては、例えばスキミゲージをこれら球状部233及び球状内周面234Aの間の間隙に挿入して、該間隙の寸法を知る方法や目視により確認する方法等が一例として挙げられる。このような検査を定期的に行うことにより、リンク装置23、回転機械1の信頼性をさらに高め、長期にわたって安定的な運用を行うことが可能となる。
さらに、近距離縁部Lcが形成されていることから、この近距離縁部Lcが他の部材とが干渉する可能性を低減することができる。
加えて、本実施形態では、近距離縁部Lcは、軸線Asからの距離が開口半径RH(<RS)よりも小さな位置に設けられている。これにより、球状部233及び球状内周面234Aの摩耗状況をさらに容易に視認・検査することができる。
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明した。しかしながら、上記の構成はあくまで一例に過ぎず、これに種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の構成では、第一シャフト232Aにのみ抜け止め部235を設けた構成について説明した。しかしながら、抜け止め部235は第一シャフト232Aに加えて、上記第二シャフト232Bに設けられてもよい。具体的には、つば部237Bを抜け止め部235として形成してもよい。この場合の例では、第二シャフト232Bと抜け止め部235とが一体に形成されてもよい。また、第二シャフト232Bのみに抜け止め部235が設けられてもよい。
さらに、上記実施形態では、回転機械1としてのガスタービン1と、可変翼装置20とにリンク装置23を設けた例について説明した。しかしながら、リンク装置23の適用対象はこれに限定されない。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について図8を参照して説明する。なお、第一実施形態と同様の構成、部材については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、抜け止め部335の形状が第一実施形態における抜け止め部235とは異なっている。図8に示すように、抜け止め部335は、軸線As方向から見ておおむね円環状をなしている。より具体的には、この抜け止め部335は、上記第一シャフト232Aに固定される内側環状部335Aと、内側環状部335Aの径方向外側に離間して設けられる拡大部235Aとしての外側環状部335Bと、これら内側環状部335A及び外側環状部335Bを互いに接続する接続部335Cと、を備えている。
内側環状部335Aは、上記の球状内周面234Aの球面半径RSよりも小さな外径寸法を有する円環状をなしている。(なお、内側環状部335Aは、開口半径RHよりも小さな外径寸法を有してもよい。)内側環状部335Aの中心部には、第一シャフト232Aが挿通される。一方で、外側環状部335Bは、球面半径RSよりも大きな外径寸法を有する円環状をなしている。接続部335Cは、これら外側環状部335Bと内側環状部335Aとの間に、その周方向に沿って略90°ごとに設けられている。さらに、周方向で互いに隣接する接続部335Cと、内側環状部335Aと、外側環状部335Bとによって囲まれた領域にはそれぞれ開口Wが形成される。すなわち、抜け止め部335では、外側環状部335B(又は内側環状部335A)における周方向にわたって、計4つの開口Wが配列されている。
本実施形態に係る抜け止め部335には、軸線As方向から見て、上述した稜線(レース234の外周面のうちの軸線As方向を向く面と、球状内周面234Aとがなす稜線)と重なる位置に開口Wが形成されている。さらに、この抜け止め部335のうち、外側環状部335Bの外縁の全体は、上述した第一実施形態における遠距離縁部Lfをなしている。そして、開口Wの縁で開口縁Lwのうち、軸線Asに近い部分は、上述した近距離縁部Lcをなしている。
以上のような抜け止め部335によれば、第一実施形態と同様に、拡大部235Aとしての外側環状部335Bがリンク片231に対して上方から引っかかることで、球状部233の脱離を抑制することができる。加えて、4つの開口Wを通じて球状内周面234Aと対応する位置を臨めることから、上記第一実施形態における抜け止め部235に比して、より精緻に球状部233、球状内周面234Aの摩耗状況を検査することができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について図9を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成、部材については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、抜け止め部435の形状が、上記抜け止め部235、抜け止め部335とは異なっている。図9に示すように、抜け止め部435は、第一シャフト232Aが挿通される矩形部435Aと、この矩形部435Aから軸線Asを中心として放射状に延びる複数(4つ)の柱状部435Bと、を有している。より具体的には、矩形部435Aは、球状内周面234Aの内側に収まるような寸法を有している。言い換えれば、矩形部435Aの対角線の寸法は、球状内周面234Aの直径と略同一か、わずかに小さく設定されている。
柱状部435Bは、上記矩形部435Aの4つの縁のおおむね中央部から、軸線Asを中心とする径方向内側から外側に向かって直線状に延びている。特に、柱状部435Bの径方向外側の端部は、球状内周面234Aよりも外側(径方向外側)に位置している。以上のような構成により、互いに隣り合う一対の柱状部435B同士の間には空隙が形成される。すなわち、抜け止め部435では、矩形部435Aの周方向にわたって、計4つの空隙が配列されている。
換言すれば、本実施形態に係る抜け止め部435には、軸線Asから球状内周面234Aの半径までの領域の少なくとも一部を含む空隙Sが形成されている。さらに、この抜け止め部435のうち、柱状部435Bの外縁の一部は、上述した第一実施形態における遠距離縁部Lfをなしている。一方で、矩形部435Aの外縁は、上述した近距離縁部Lcをなしている。
以上のような抜け止め部435によれば、第一実施形態又は第二実施形態と同様に、拡大部235Aとしての柱状部435Bがリンク片231に対して上方から引っかかることで、球状部233の脱離を抑制することができる。加えて、4つの空隙Sを通じて球状内周面234Aと対応する位置を臨めることから、上記第一実施形態における抜け止め部235に比して、より精緻に球状部233、球状内周面234Aの摩耗状況を検査することができる。
1…回転機械 1…ガスタービン 2…圧縮機 3…燃焼器 4…タービン 6…圧縮機ロータ 7…タービンロータ 8…ガスタービンロータ 9…ガスタービン車室 10…静翼段 11…動翼段 20…可変翼装置 21…翼部 22…可変翼駆動部 22…駆動部 23…リンク装置 211…翼本体 212…ロッド 213…アーム 221…リング部 222…リング部支持装置 224…ローラー 231…リンク片 232…シャフト 233…球状部 234…レース 235…抜け止め部 236…貫通孔 237…頭部 238…スペーサ 237B…つば部 238B…カラー 335…抜け止め部 435…抜け止め部 232A…第一シャフト 232B…第二シャフト 234A…球状内周面 235A…拡大部 235B…シャフト取付部 335A…内側環状部 335B…外側環状部 335C…接続部 435A…矩形部 435B…柱状部 5A…圧縮機車室 5B…タービン車室 A…圧縮空気 G…燃焼ガス Ar…軸線 Av…軸線 As…軸線 As2…軸線 H…開口 L…縁 Lf…遠距離縁部 Lc…近距離縁部 RH…開口半径 RS…球面半径 S…空隙 W…開口

Claims (9)

  1. 軸線に沿って延びるシャフトと、
    前記シャフトに設けられ、前記軸線上の点を中心とする球面が形成された球状部と、
    前記球状部を前記球状部の外側から摺動可能に支持する凹状の球状内周面が形成されたレース部を備えるリンク片と、
    前記シャフトに設けられ、前記軸線が延びる軸線方向における前記球状部の移動を規制する抜け止め部と、
    を有し、
    前記抜け止め部は、
    該抜け止め部の縁であって、前記軸線方向から見て、前記軸線からの距離が前記球状部の半径よりも長い遠距離縁部と、
    該抜け止め部の縁であって、前記軸線方向から見て、前記軸線からの距離が前記球状部の半径よりも短い近距離縁部と、
    を有するリンク装置。
  2. 前記リンク片は、
    前記レース部と、
    前記レース部が装着されたリンク片本体と、
    を有する請求項1に記載のリンク装置。
  3. 前記軸線方向から見て、前記軸線から前記近距離縁部までの距離が、前記レース部の外周面のうちの前記軸線方向を向く面と前記球状内周面とがなす稜線で形成される円形の開口の半径である開口半径よりも短い請求項1又は2に記載のリンク装置。
  4. 前記軸線方向から見て、前記軸線から前記近距離縁部までの距離が、前記レース部の外周面のうちの前記軸線方向を向く面と、前記球状内周面とがなす稜線から前記軸線までの距離よりも短い請求項1又は2に記載のリンク装置。
  5. 前記抜け止め部の外縁の一部が、前記遠距離縁部をなし、
    前記抜け止め部の外縁の他の一部が、前記近距離縁部をなす請求項1から4のいずれか一項に記載のリンク装置。
  6. 前記抜け止め部は、互いに対向する一対の辺と、該一対の辺のそれぞれの一方側の端部同士をつなぐ第一接続辺と、該一対の辺のそれぞれの他方側の端部同士をつなぐ第二接続辺と、を有し、前記レース部は前記第一接続辺よりも前記第二接続辺側に位置し、前記第一接続辺が前記遠距離縁部をなし、前記第二接続辺が前記近距離縁部をなす請求項1から5のいずれか一項に記載のリンク装置。
  7. 前記抜け止め部には、前記軸線方向から見て、前記稜線と重なる位置に開口が形成され、
    前記抜け止め部の外縁が、前記遠距離縁部をなし、
    前記開口の縁である開口縁のうち、前記軸線に近い部分が、前記近距離縁部をなす請求項3又は4に記載のリンク装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のリンク装置と、
    前記リンク片を駆動する駆動部と、
    前記リンク片に接続された翼部と、
    を備える可変翼装置。
  9. 動翼を有するロータと、
    請求項8に記載の可変翼装置と、
    を備える回転機械。
JP2015209119A 2015-10-23 2015-10-23 リンク装置、可変翼装置、及び回転機械 Pending JP2017082832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015209119A JP2017082832A (ja) 2015-10-23 2015-10-23 リンク装置、可変翼装置、及び回転機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015209119A JP2017082832A (ja) 2015-10-23 2015-10-23 リンク装置、可変翼装置、及び回転機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017082832A true JP2017082832A (ja) 2017-05-18

Family

ID=58711576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015209119A Pending JP2017082832A (ja) 2015-10-23 2015-10-23 リンク装置、可変翼装置、及び回転機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017082832A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112888878A (zh) * 2018-10-10 2021-06-01 国立大学法人九州工业大学 平行连杆机构和连杆致动装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112888878A (zh) * 2018-10-10 2021-06-01 国立大学法人九州工业大学 平行连杆机构和连杆致动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2687474C2 (ru) Компрессор газотурбинного двигателя, содержащий лопатки с изменяемым углом установки
RU2673361C1 (ru) Направляющее устройство для регулируемых лопаток статора турбореактивного двигателя и способ сборки такого устройства
US9605549B2 (en) Stationary blade ring, assembly method and turbomachine
US10287902B2 (en) Variable stator vane undercut button
JP6152266B2 (ja) 先端シュラウドを一列に並べる装置
US20150285152A1 (en) Gas turbine engine and seal assembly therefore
JP5498671B2 (ja) ターボ機械用の可変ピッチ翼の段
RU2647170C2 (ru) Лопаточный аппарат и соответствующий способ изготовления лопаточного аппарата
JP5755300B2 (ja) ターボ機械から内側ケーシングを取り外すための方法およびガイド
JP6332740B2 (ja) 角度計測方法、測定治具
US10288112B2 (en) Floating bush bearing device and supercharger provided with the same
EP3628823B1 (en) Seal arrangement
KR101930600B1 (ko) 너트 및 회전 기계
US10539069B2 (en) Variable nozzle mechanism and variable geometry turbocharger
RU2670473C1 (ru) Компрессор газотурбинного двигателя, в частности турбовинтового или турбовентиляторного двигателя самолета
JP2017520709A (ja) ガスタービンエンジンのための軸受支持ハウジング
JP2017082832A (ja) リンク装置、可変翼装置、及び回転機械
KR102102327B1 (ko) 배기가스 터보차저
WO2017203917A1 (ja) 回転体、および、過給機
US10330021B2 (en) System for controlling variable-pitch vanes for a turbine engine
US11041504B2 (en) Rotor of centrifugal compressor, centrifugal compressor, and method for manufacturing rotor of centrifugal compressor
JPWO2016103340A1 (ja) ノズル構造、及び回転機械
KR102575119B1 (ko) 부분 송입 터빈에 사용되는 손실 저감 장치 및 부분 송입 터빈
CN104395558B (zh) 通过风机圆盘的差速旋转具有变量设置的风机
JP2017145728A (ja) 軸流水力機械

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181109