JP2017082611A - 燃料フィルタ及び燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃料フィルタを曲げる際のフィルタ部材の反力を抑える技術を提供する。【解決手段】燃料ポンプ20に吸入される燃料から異物を除去する燃料フィルタ50であって、互いに対向しており、その外周縁が閉じられている一対のフィルタ部材54,55を備える。各フィルタ部材54,55では、シート状の複数の濾材が重ねられている。一方のフィルタ部材55の濾材の特定方向に沿った全長は、他方のフィルタ部材54の濾材の燃料ポンプ20の周方向に沿った全長よりも長い。【選択図】 図2
Description
本明細書は、燃料ポンプに吸入される燃料から異物を除去する燃料フィルタに関する。
特許文献1に、燃料ポンプの吸入口に接続される燃料フィルタが開示されている。燃料フィルタは、一対のフィルタ部材を対向させ、外周縁を溶着することによって袋状に形成されている。燃料フィルタは、円筒形状の燃料ポンプの外周面に沿って湾曲されている。
上記の技術では、一対のフィルタ部材が同一形状である。このため、燃料フィルタを燃料ポンプに沿って湾曲させると、燃料フィルタの内側と外側の線長差によって、外側のフィルタ部材が引っ張られる。この結果、外側のフィルタ部材に反力が生じて燃料フィルタが湾曲される前の形状に戻ろうとする。このため、上記の構成では、燃料フィルタを湾曲させた状態で燃料ポンプに組み付けにくい。本明細書では、燃料フィルタを曲げる際のフィルタ部材の反力を抑える技術を提供する。
本明細書で開示される技術は、燃料タンク内に配置され、燃料ポンプに吸入される燃料から異物を除去する燃料フィルタに関する。燃料フィルタは、互いに対向しており、その外周縁が閉じられている一対のフィルタ部材を備える。各フィルタ部材では、シート状の複数の濾材が重ねられている。一方のフィルタ部材の濾材の特定方向に沿った全長は、他方のフィルタ部材の濾材の特定方向に沿った全長よりも長い。
上記の燃料フィルタを燃料ポンプの外周に配置する際に、比較的に全長が長い一方のフィルタ部材を外側に配置し、比較的に全長が短い他方のフィルタ部材を内側に配置して、燃料フィルタを燃料ポンプに沿って曲げる。これにより、燃料フィルタの内外の線長差によって外側のフィルタ部材に大きな張力が加わることを抑制することができる。この結果、張力に対して外側のフィルタ部材に生じる反力を抑制することができる。
本明細書で開示される他の技術は、燃料供給装置に関する。燃料供給装置は、燃料ポンプと、燃料ポンプを収容するリザーブカップと、燃料ポンプの外周に沿って曲げられて配置されており、リザーブカップに収容されている燃料フィルタと、を備える。燃料フィルタは、互いに対向しており、その外周縁が閉じられている一対のフィルタ部材を備える。燃料ポンプの吸入口は、一対のフィルタ部材の隙間に連通している。各フィルタ部材では、シート状の複数の濾材が重ねられている。一対のフィルタ部材のうち、外側に位置するフィルタ部材の濾材の燃料ポンプの外周方向の全長は、内側に位置するフィルタ部材の濾材の燃料ポンプの外周方向の全長よりも長い。
上記の燃料供給装置では、燃料フィルタを燃料ポンプに沿って曲げて配置することによって、燃料供給装置を小型化することができる。そして、燃料フィルタの外側のフィルタ部材の全長を、内側のフィルタ部材の全長よりも長くすることによって、燃料フィルタを曲げたときに内側と外側で線長差によって外側のフィルタ部材に大きな張力が加わることを抑制することができる。これにより、張力に対して外側のフィルタ部材に生じる反力を抑制することができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本実施例の燃料フィルタでは、燃料フィルタを平板状に広げたときに、一方のフィルタ部材の濾材は、特定方向に起伏する波状形状を有していてもよい。この構成によれば、燃料フィルタを曲げたときに、波状形状が特定方向に広がることによって、一方のフィルタ部材に張力の反力が生じることを抑制することができる。
(特徴2)本実施例の燃料フィルタでは、一方のフィルタ部材の濾材は、特定方向の一方の端部を除く全長に亘って連続する波状形状を有していてもよい。
(特徴3)本実施例の燃料フィルタでは、一対のフィルタ部材は、外縁で一対のフィルタ部材の濾材が溶着されることによって閉じられていてもよい。この構成によれば、一対のフィルタ部材が分離することを防止することができる。
(特徴4)本実施例の燃料供給装置は、燃料ポンプに固定されており、燃料ポンプからリザーブカップに向かって突出しており、燃料フィルタの外周側に当接して燃料フィルタを係止する係止部を、さらに備えていてもよい。この構成によれば、係止部によって、燃料フィルタを曲げた状態で維持させることができる。
図1は、燃料供給装置10が自動車等の車両に搭載された状態を示す。図1では、燃料供給装置10を見易くするために、後述する燃料タンク2、セットプレート16及びリザーブカップ30は、セットプレート16の中心を通過するXZ平面に平行な断面で表わされる。燃料供給装置10は、自動車等の車両に搭載され、図示省略したエンジンに燃料を供給する。燃料供給装置10は、燃料タンク2に配置される。燃料タンク2には、ガソリン等の燃料が貯留される。燃料供給装置10は、燃料タンク2に貯留される燃料をエンジンに供給する。
燃料タンク2は、金属または樹脂製である。燃料タンク2は、上壁に開口2aを有する。開口2aは、燃料タンク2内に燃料供給装置10の燃料ポンプ20等を配置するために利用される。
燃料供給装置10は、セットプレート16と、燃料ポンプ20と、リザーブカップ30と、燃料フィルタ50と、係止壁24と、を備える。セットプレート16は、樹脂製で平板形状を有する。セットプレート16は、開口2aの上端に配置され、開口2aを閉塞する。セットプレート16は、吐出ポート12と、ケース14と、を備える。吐出ポート12及びケース14は、セットプレート16の上面でセットプレート16と一体に成形されている。吐出ポート12は、エンジンに接続され、燃料ポンプ20から吐出される燃料をエンジンに供給する。ケース14は、燃料供給装置10を制御する制御回路を収容する。
吐出ポート12には、供給管18の一端が接続されている。供給管18は、吐出ポート12からセットプレート16を貫通して、燃料タンク2内に延びている。供給管18の他端には、燃料ポンプ20が接続されている。燃料ポンプ20は、円筒形状を有し、その中心軸は燃料タンク2の深さ方向(以下「Z軸方向」)に平行に延びている。即ち、燃料ポンプ20の高さ方向は、Z軸方向と等しい。燃料ポンプ20は、ウエスコポンプであり、インペラの回転によって燃料タンク2内の燃料を燃料ポンプ20内に吸入し昇圧して、供給管18を介して吐出ポート12からエンジンに供給する。燃料ポンプ20は、配線19を介してケース14内の制御回路に接続されている。燃料ポンプ20は、制御回路によって制御される。
燃料ポンプ20は、リザーブカップ30に収容されている。リザーブカップ30は、燃料ポンプ20に取り付けられ、燃料タンク2内に配置されている。リザーブカップ30は、有底の筒形状を有している。リザーブカップ30は、燃料タンク2の底面に載置されている。リザーブカップ30の下端には、図示省略したジェットポンプが取り付けられている。ジェットポンプは、燃料ポンプ20が駆動している間、燃料ポンプ20から吐出される燃料の一部を利用して、リザーブカップ30外の燃料を、リザーブカップ30内に流入させる。これにより、燃料タンク2内の燃料液位が低下しても、リザーブカップ30内の燃料の液位を比較的高い位置に維持することができる。
燃料ポンプ20の外周面とリザーブカップ30の内周面との間には、燃料フィルタ50が配置されている。燃料フィルタ50は、リザーブカップ30から燃料ポンプ20に吸入される燃料を濾過することによって、燃料内の異物を燃料から除去する。これにより、燃料ポンプ20内に燃料以外の異物が侵入することを防止することができる。
図2は、燃料ポンプ20と燃料フィルタ50とを燃料タンク2の底側から見た図である。燃料フィルタ50は、燃料ポンプ20を囲むように、燃料タンク2の外周に沿って湾曲されている。燃料フィルタ50は、3個の係止壁24によって係止されている。係止壁24は、燃料ポンプ20からリザーブカップ30に向けて延びるアーム22に固定されている。なお、アーム22は、燃料ポンプ20の上端に固定されている。係止壁24は、燃料フィルタ50の外周面に当接しつつ、アーム22からZ軸方向に平行に燃料タンク2の底部に向かって延びている。係止壁24は、燃料フィルタ50の外周面に沿って湾曲している。3個の係止壁24は、燃料ポンプ20の外周に沿って間隔を置いて配置されている。
次いで、燃料フィルタ50について説明する。図3は、燃料フィルタ50が燃料供給装置10の一部として組み付けられる前の状態の斜視図であり、湾曲された場合の燃料フィルタ50(即ち図2の燃料フィルタ50)の内周面側を示す。図4は、燃料フィルタ50が燃料供給装置10の一部として組み付けられる前の状態の斜視図であり、湾曲された場合の燃料フィルタ50の外周面側を示す。組み付け前の燃料フィルタ50は、湾曲されておらず、平板形状を有する。燃料フィルタ50は、一対のフィルタ部材54,55と、骨格76(図7参照)と、を備える。図5は、燃料フィルタ50の湾曲時に外側に配置されるフィルタ部材55の分解斜視図である。フィルタ部材55は、複数枚の不織布72と、保護シート74と、を備える。不織布72は、溶着可能な材料(例えばポリアミド、ポリプロピレン)の不織布である。不織布72は、長方形の薄いシート状を有する。フィルタ部材54では、同一の構成の複数枚の不織布72が重ね合されている。最も外側の不織布72は、保護シート74で覆われている。保護シート74は、溶着可能な材料(例えばポリアミド、ポリプロピレン)の薄い膜である。保護シート74は、不織布72と同一の寸法の薄いシート状を有する。保護シート74は、不織布72が露出することを防止する。
図4に示すように、フィルタ部材55は、燃料フィルタ50を平板状に広げたときに、X´軸方向に起伏する波状形状を有する。なお、燃料フィルタ50の組み付け後では、X´軸方向は燃料ポンプ20の外周方向に対応し、Y´軸方向は燃料ポンプ20の径方向に対応する。フィルタ部材55の複数枚の不織布72と保護シート74とは、それぞれ、X´軸方向に起伏する波状形状を有する。波状形状は、X´軸方向の一方の端部、具体的には燃料ポンプ20に連通するための連結部62が配置されている側の端部を除いて、全長に亘って連続して配置されている。また、波状形状は、フィルタ部材55のZ軸方向の両端の溶着部56(後述する)を除く全長に亘って連続している。
図6に示すように、フィルタ部材55の波状形状は、金型100による成形によって形成される。具体的には、金型100の上型と下型に設けられた波状形状に挟まれて、複数枚の不織布72と保護シート74とに波状形状が成形される。
燃料フィルタ50の湾曲時に内側に配置されるフィルタ部材54は、フィルタ部材55と同様に、複数枚の不織布72と、保護シート74と、を備える。但し、フィルタ部材54の複数枚の不織布72及び保護シート74のX´軸方向に沿った全長は、フィルタ部材55の複数枚の不織布72及び保護シート74のX´軸方向に沿った全長よりも短い。「X´軸方向に沿った全長」は、フィルタ部材55の場合、複数枚の不織布72及び保護シート74の面(即ち波状形状の面)に沿った長さであり、複数枚の不織布72及び保護シート74をX´軸方向に引っ張って平面状に広げたときの長さ(図5の状態の長さ)と言うこともできる。図3に示されるように、燃料フィルタ50を平板状に広げたときに、フィルタ部材54の不織布72と保護シート74は、フィルタ部材55のように波状形状は形成されておらず、平らに維持されている。この結果、フィルタ部材54の複数枚の不織布72及び保護シート74のX´軸方向に沿った全長と、フィルタ部材55のX´軸方向の両端の距離と、が一致する。
フィルタ部材54,55は、それぞれの保護シート74が外側に配置されるように対向されて、外周縁が溶着によって閉じられる。より詳細には、フィルタ部材54,55の間に骨格76を挟んで、フィルタ部材54,55の外周縁が溶着によって閉じられる。これにより、フィルタ部材54,55が袋状に形成される。この結果、不織布72が保護シート74によって包まれ、外部に露出することが防止されている。さらに、フィルタ部材54,55が分離することを抑制することができる。複数の不織布72と保護シート74とは、Y´軸方向に重ねられる。以下では、外周縁の溶着部分を「溶着部56」と呼ぶ。
次いで、図7を参照して、一対のフィルタ部材54,55に挟まれている骨格76について説明する。骨格76は、一対のフィルタ部材54,55の形状を維持するとともに、一対のフィルタ部材54,55の隙間を確保するために用いられる。骨格76は、樹脂で作製されている。骨格76は、Z軸方向に平行に配置された複数本の縦骨76aと、X´軸方向に平行に配置された一対の横骨76bと、各縦骨76aに取り付けられる複数個のスペーサ76cと、を有する。複数本の縦骨76aは、X´軸方向に互いに間隔を置いて配置されている。
一対の横骨76bは、縦骨76aの両端に配置され、縦骨76aを保持する。骨格76のX´軸方向の一端には、保持部76dが配置されている。保持部76dは、骨格76の形状を維持するために、縦骨76a及び横骨76bよりも太い。保持部76dは、Z軸方向において、縦骨76aと同一の長さを有する。保持部76dのZ軸方向の一端(即ち燃料タンク2の深さ方向下端)には、連結部62が取り付けられている。連結部62は、円環状に形成されており、その中心孔は、供給管を介して、燃料ポンプ20の燃料タンク2の底側の端を覆うホルダ60に連通している。
縦骨76aに取り付けられる複数個のスペーサ76c(なお、図7では1個のスペーサ76cのみに符号が付されている)は、Z軸方向に互いに間隔を置いて配置されている。図8に示すように、スペーサ76cは、縦骨76aからY´軸方向のフィルタ部材55に向かって突出している。なお、図8では、見易さを優先して、フィルタ部材54,55の断面について、断面を表す斜線が省略されている。スペーサ76cは、縦骨76aからY´軸方向のフィルタ部材55側に突出し、Y´軸方向の中央位置でX´軸方向にオフセットし、さらにY´軸方向に延びている。
スペーサ76cは、フィルタ部材55の波状形状の凸形状の内側に位置するように配置されている。この結果、フィルタ部材55の波状形状が、スペーサ76cによって維持される。なお、保持部76dのY´軸方向に位置する部分のフィルタ部材55には、波状形状が形成されていない。保持部76dには、Y´軸方向のフィルタ部材55側に突出する複数の突起76eが配置されている。スペーサ76c及び突起76eによって、一対のフィルタ部材54,55の隙間が確保されている。
燃料フィルタ50は、燃料供給装置10に組み付けられる際に、図3に示す平板形状から図2及び図9に示す形状に、折り曲げられる。図9は、図3のVIII-VIII断面を示す断面図であり、燃料供給装置10として組み付けられた後のVIII-VIII断面を示す断面図である。燃料フィルタ50は、燃料ポンプ20の外周面に沿って、Z軸に平行な軸線回りに湾曲される。この結果、フィルタ部材55は、燃料フィルタ50の内外の線長差によって周方向に広げられる。この結果、フィルタ部材55の波状形状が広がって、フィルタ部材55の波状形状が小さくなる。このとき、フィルタ部材55は、スペーサ76cのY´軸方向の一端に接触して、スペーサ76cを、縦骨76aを軸に回転(図9において時計回り回転)させるように、スペーサ76cのY´軸方向の一端に力を加える。この結果、縦骨76aは、スペーサ76cから力を受けて捻じれる。これにより、スペーサ76cは、縦骨76aを軸に回転する。スペーサ76cが中央位置で屈曲しているため、回転した状態でも、一対のフィルタ部材54,55は、スペーサ76cによって、隙間が維持される。
さらに、スペーサ76cのY´軸方向の一端は、縦骨76aに対してY´軸方向にオフセットされている。このため、スペーサ76cは、フィルタ部材55から加わる力によって縦骨76aを中心に容易に回転することができる。
燃料フィルタ50では、湾曲された状態で、外側に配置されるフィルタ部材55が、内側に配置されるフィルタ部材54よりも周方向の全長が長い。このため、フィルタ部材55が内外の線長差によって引っ張られると、波状形状が広がることによって、フィルタ部材55に加わる張力を抑制することができる。これにより、フィルタ部材55に生じる反力を抑制することができる。
また、燃料フィルタ50は、湾曲した状態で、外周側から係止壁24に押さえられている。これにより、燃料フィルタ50が、湾曲した状態から平板形状に戻ることを抑制することができる。
図1に示されるように、燃料ポンプ20が駆動すると、リザーブカップ30内の燃料は、燃料フィルタ50の一対のフィルタ部材54,55の隙間を通過して、吸入管から燃料ポンプ20内に吸入される。そして、燃料ポンプ20は、吸入した燃料を昇圧して、吐出ポート12からエンジンに供給する。一対のフィルタ部材54,55の隙間は、骨格76によって維持されているため、燃料の流れによって一対のフィルタ部材54,55が接触し、燃料の流路が減少することを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、骨格76では、隣り合うスペーサ76cが連結片76fによって連結されていてもよい。
また、燃料フィルタ50が湾曲されずに、平板形状である状態で、外側のフィルタ部材55の形状は、図11に示すように、X´軸方向の一部に波状形状が形成されていてもよい。例えば、図11の形状は、燃料フィルタ50を波状形状が形成されている位置で屈曲させる場合に有用である。また、外側のフィルタ部材55の形状は、波状形状以外に、図12に示すように、複数の凹凸が形成されていてもよいし、凹凸が形成されずにX´軸方向の長さが、フィルタ部材54の長さよりも長くなっていてもよい。
さらに、上記の実施例では、フィルタ部材55の不織布72と保護シート74とは、予め金型100によって波状形状に成形されている。しかしながら、フィルタ部材55の不織布72と保護シート74とは、金型100によって予め成形されていなくもよい。この場合、フィルタ部材55の不織布72と保護シート74をスペーサ76cの形状に沿って配置することによって、波状形状を形成してもよい。
また、フィルタ部材55の不織布72と保護シート74とに、予め波状形状に成形する場合、骨格76のスペーサ76cのY´軸方向の高さは、低くてもよい。即ち、組み付け前の燃料フィルタ50の状態(図4に示す状態)で、フィルタ部材55の波状形状の凸形状の内側に到達していなくてもよい。この場合、燃料フィルタ50を曲げた場合のフィルタ部材54,55の隙間を確保できる程度に、縦骨76aから突出していればよく、燃料フィルタ50を曲げた場合に、フィルタ部材55に押されて傾かなくてもよい。
また、上記の実施例では、フィルタ部材54,55は、複数の不織布72と保護シート74とを備える。即ち、上記の実施例では、不織布72と保護シート74とが「濾材」の一例である。しかしながら、フィルタ部材54,55は、複数の不織布72を備える一方、保護シート74を備えていなくてもよい。この場合、不織布72が「濾材」の一例である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :燃料タンク
10 :燃料供給装置
20 :燃料ポンプ
22 :アーム
24 :係止壁
30 :リザーブカップ
50 :燃料フィルタ
54 :フィルタ部材
55 :フィルタ部材
56 :溶着部
60 :ホルダ
62 :連結部
72 :不織布
74 :保護シート
76 :骨格
76a :縦骨
76b :横骨
76c :スペーサ
76d :保持部
10 :燃料供給装置
20 :燃料ポンプ
22 :アーム
24 :係止壁
30 :リザーブカップ
50 :燃料フィルタ
54 :フィルタ部材
55 :フィルタ部材
56 :溶着部
60 :ホルダ
62 :連結部
72 :不織布
74 :保護シート
76 :骨格
76a :縦骨
76b :横骨
76c :スペーサ
76d :保持部
Claims (6)
- 燃料タンク内に配置され、燃料ポンプに吸入される燃料から異物を除去する燃料フィルタであって、
互いに対向しており、その外周縁が閉じられている一対のフィルタ部材を備え、
各フィルタ部材では、シート状の複数の濾材が重ねられており、
一方のフィルタ部材の濾材の特定方向に沿った全長は、他方のフィルタ部材の濾材の特定方向に沿った全長よりも長い、燃料フィルタ。 - 燃料フィルタを平板状に広げたときに、一方のフィルタ部材の濾材は、特定方向に起伏する波状形状を有する、請求項1に記載の燃料フィルタ。
- 一方のフィルタ部材の濾材は、特定方向の一方の端部を除く全長に亘って連続する波状形状を有する、請求項2に記載の燃料フィルタ。
- 一対のフィルタ部材は、外縁で一対のフィルタ部材の濾材が溶着されることによって閉じられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料フィルタ。
- 燃料ポンプと、
燃料ポンプを収容するリザーブカップと、
燃料ポンプの外周に沿って曲げられて配置されており、リザーブカップに収容されている燃料フィルタと、を備え、
燃料フィルタは、互いに対向しており、その外周縁が閉じられている一対のフィルタ部材を備え、
燃料ポンプの吸入口は、一対のフィルタ部材の隙間に連通しており、
各フィルタ部材では、シート状の複数の濾材が重ねられており、
一対のフィルタ部材のうち、外側に位置するフィルタ部材の濾材の燃料ポンプの外周方向の全長は、内側に位置するフィルタ部材の濾材の燃料ポンプの外周方向の全長よりも長い、燃料供給装置。 - 燃料ポンプに固定されており、燃料ポンプからリザーブカップに向かって突出しており、燃料フィルタの外周側に当接して燃料フィルタを係止する係止部を、さらに備える、請求項5に記載の燃料供給装置。
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