JP2017080782A - 金属プレートの製造方法、及び該製造方法により製造された金属プレートのプレート式熱交換器への使用 - Google Patents

金属プレートの製造方法、及び該製造方法により製造された金属プレートのプレート式熱交換器への使用 Download PDF

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Abstract

【課題】金属プレートの張出し加工における板厚減少を抑え、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートの製造方法を提供すること。【解決手段】金属プレートの原板をn回プレス加工する金属プレートの製造方法であり(nは3以上の整数)、原板をプレス加工し、略四角形状の2つの傾斜面と、傾斜面に接する略三角形状の2つの側面とを有する袋形状部を、原板に形成する工程と、袋形状部を有する原板をプレス加工し、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、第2の方向に凹部又は凸部とを有する金属プレートを成形する工程と、を備え、式(1)及び式(2)の関係を満たす、製造方法。0.75≦P/(Ln×Mn)≦1.3−−式(1)0.75≦Q/Zn≦1.3−−式(2)(P、Qは、袋形状部における所定の線長、Ln、Mn、Znはn回プレス加工した後の凹部及び/又は凸部の線長や総数である)【選択図】図1

Description

本発明は、金属プレートの製造方法、及び該製造方法により製造された金属プレートのプレート式熱交換器への使用に関する。
熱交換器としては種々のタイプのものが存在するが、プレート式熱交換器は熱交換性能が極めて高いために、電気給湯機や産業用機器、或いは自動車の空調装置等に使用されている。プレート式熱交換器は、積層したプレートにより熱交換媒体の通路、つまり高温媒体と低温媒体の通路を隣接して構成し、これら高温媒体の通路と低温媒体の通路に流す温度差を有する媒体が熱の授受により相互に熱交換作用を行うように構成されている。
例えば、特許文献1には、流路となる波形状が付与されたプレートの複数枚を積層させ、当該プレート同士を各種の接合方法(ガスケットとネジによる締結、溶接、ろう付け)で接合することにより、高温流路と低温流路が交互に存在する積層構造体を作製している。
また、熱交換器は、耐久性向上の観点から、素材の金属板として耐食性に優れたステンレス鋼板が用いられる。そして、小中型の熱交換器については、耐圧性を考慮して、ろう付けで接合されることが多い。
特開2010−85094号公報
ところで、プレート式熱交換器の性能は、重ね合わせた金属プレートの相互間隙によって形成される流路の面積が大きく、金属プレートの板厚が薄いほど良好となる。金属プレートの凹凸の高さhの波幅Wに対する比である加工高さh/Wが大きいほど、積層プレート部品の流路面積は大きくなる。しかし、h/Wを大きくしようとすると、加工による厚板の変形量が過大となり、金属プレートにネッキングや割れが生じ得るため、h/Wが大きい金属プレートを得るのは容易ではない。
また、金属プレートの凹凸形状は、プレス加工によって形成されることが多いが、凸部の頂部先端及び凹部の底部先端は張出し加工となるため、原板の板厚減少が著しく、加工割れも発生し易い。
一方、例えば、プレス加工による変形を大きく受けない部分では肉余りが生じやすく、座屈や皺の発生を招く恐れがある。また、金属プレートの割れや亀裂の発生に繋がる場合がある。
加えて、近年、熱交換能の向上だけでなく、熱交換器の軽量化、コンパクト化の要請も高まっており、プレートを構成する金属の板厚は薄肉化の傾向にあり、金属プレートの加工難易度もさらに上がっている。
本発明は、このような問題点を解消するために案出されたものであり、金属プレートの張出し加工における板厚減少を少なく抑え、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、金属プレートの製造工程において、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートを得るための最適な加工条件について試行錯誤を繰り返した。その結果、原板に所定の袋形状を形成し、当該袋形状が形成された原板をプレス加工して、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、第1の方向と直交する第2の方向の凹部又は凸部とを形成することによって、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートを得ることができることを見出した。
本発明は、以下の(1)〜(9)の金属プレートの製造方法、(10)のプレート式熱交換器への使用を提供する。
(1)金属プレートの原板をn回プレス加工する金属プレートの製造方法であり(nは3以上の整数である)、
原板をプレス加工し、略四角形状の2つの傾斜面と、傾斜面に接する略三角形状の2つの側面とを有する袋形状部を、原板に形成する工程と、
袋形状部を有する原板をプレス加工し、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、第1の方向と直交する第2の方向に凹部又は凸部とを有する金属プレートを成形する工程と、を備え、
下記の式(1)及び式(2)の関係を金属プレートが満たすように原板を成形する、金属プレートの製造方法。
0.75≦P/(L×M)≦1.3 式(1)
0.75≦Q/Z≦1.3 式(2)
式(1)及び(2)において、
Pは、袋形状部における、2つの側面の底辺の中心点同士が袋形状部の稜線に沿って結ばれる線長、
Qは、傾斜面の底辺の中心点同士が稜線を横断して結ばれる線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の1個当たりの線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の総数、
は、n回プレス加工した後の第2の方向の凹部又は凸部の線長、を表す。
(2)袋形状部がテーパー状である、(1)の金属プレートの製造方法。
(3)袋形状部を稜線に沿って断面視したとき、稜線の端部からの垂直線と、稜線から延びる側面における側線との間の角度が、40°以下であり、かつ、
稜線と側線との間の肩半径Rと、袋形状部の厚みtとの関係式R/tが、5以上12.5以下となるように、袋形状部を形成する、(1)又は(2)の金属プレートの製造方法。
(4)下記の式(3)及び式(4)の関係を金属プレートが満たすように原板を成形する、(1)〜(3)のいずれかの金属プレートの製造方法。
0.75≦Ln−1×Mn−1/L×M≦1.3 式(3)
0.75≦Zn−1/Z≦1.3 式(4)
(5)第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部からなる凹凸の高さをhとし、凸部とそれに隣接する凸部との間の波幅又は凹部とそれに隣接する凹部との間の波幅をWとするとき、h/Wが0.1以上0.4以下となる、(1)〜(4)のいずれかの金属プレートの製造方法。
(6)プレス加工は、加工開始位置からスライドが複数回上下動しながら降下するバンピングモーションによって行われる、(1)〜(5)のいずれかの金属プレートの製造方法。
(7)加工開始位置からスライドが上方向に動く回数C、及び前記スライドが下方向に動く回数Cが、いずれも4以上の偶数である、(6)の金属プレートの製造方法。
(8)原板は、鋼、チタン、アルミニウム又はこれらの合金から選択される金属からなる、(1)〜(7)のいずれかの金属プレートの製造方法。
(9)原板は、フェライト系ステンレス鋼板である、(1)〜(8)のいずれかの金属プレートの製造方法。
(10)(1)〜(9)のいずれかの製造方法により製造された金属プレートを積層してなる積層プレート部品の、プレート式熱交換器への使用。
本発明によれば、金属プレートの張出し加工における板厚減少を少なく抑え、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートの製造方法を提供することができる。
本発明の製造方法で製造される金属プレートの外観の一例を示す模式図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明の製造方法で使用されるパンチの形状の一例を示す模式図である。 図4(b)のパンチを使用して原板に袋形状部を形成する工程を示す断面模式図である。 図4(c)のパンチを使用して原板に袋形状部を形成する工程を示す断面模式図である。 原板に形成された袋形状部を示す写真であり、図7(a)〜(c)は、図4(a)〜(c)のパンチで形成された袋形状部である。 図4(b)のパンチ21bを用いて形成された、1工程〜3工程の各プレス成形体の外観を示す写真である。 袋形状部が形成された原板を、複数工程でプレス成形したときのプレス成形体の凹凸形状を示す模式図である。 凹凸形状の線長計算方法を示す説明図である。 凹凸形状の線長計算方法を示す説明図である。 プレスモーションを説明するための図である。 プレート式熱交換器1の一例を示す模式図である。 本実施例で使用する(a)ダイスの形状とサイズ、(b)板押さえの形状とサイズを示す模式図である。 本実施例で使用するパンチの形状とサイズを示す模式図である。 本実施例で使用する(a)第2工程における金型の形状とサイズ、(b)第3工程における金型の形状とサイズを示す模式図である。 本実施例の第1〜第3工程における、ダイス、板押さえ、金型及び原板の配置関係を示す模式図である。 本実施例の第1〜第3工程で形成されたプレス成形体の外観を示す写真である。 本実施例の第1〜第3工程において変形した原板の、短辺部のX方向からの断面模式図及び長辺部のY方向からの断面模式図である。 本プレス成形体における割れやネッキング、肉余りの例を示す写真である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、これらが本発明を限定するものではない。
本発明は、金属プレートの製造する方法であって、金属プレートの原板をn回プレス加工する工程を備える(nは3以上の整数である)。プレス成形された金属プレートは、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、当該第1の方向と直交する第2の方向に凹部又は凸部を有している。
図1は、本発明の製造方法で製造される金属プレートの外観の一例を示す模式図である。金属プレート10は、ほぼ平板状の原板(ブランク)をプレス加工することによって、図1に示すように、短辺部と長辺部とを備える複数の凸形状が平行に形成されている。さらに、凸形状の凸形状との間には、短辺部と長辺部とを備える凹形状が形成されている。金属プレート10における第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部は、図1に示すとおりそれぞれ短辺部に該当する。また、当該第1の方向と直交する第2の方向の凹部又は凸部は、図1に示すとおり長辺部に該当する。さらに、図1のとおり、複数の凹部及び凸部(短辺部)を断面視する方向をX方向、短辺部が伸びる第1の方向と直交する第2の方向にある凹部又は凸部(長辺部)を断面視する方向をY方向とする。
図2は、図1のA−A断面図であり、X方向から金属プレート10の短辺部を断面視した図である。図2に示すように、金属プレート10は、原板をプレス加工で成形加工することによって、成形加工前の原板位置を基準にして、その上下で波状の凹凸が第1の方向に連続的に延びる形状を有していてもよい。複数の凹部及び凸部の形状は、互いに同一形状とすることができる。同一形状であると、金属プレート10を均一な凹凸状で均一な強度とすることができる点、また、用途によっては熱交換性や外観の点で好ましい。本明細書では、当該凹凸について、金属プレートの断面において中心線13から下に凹んだ領域を「凹部」、上に凸の領域を「凸部」としてもよい。中心線13は、プレス成形前の原板のほぼ中央位置に相当する。図2に示すように、金属プレート10は、凹部11a,11b,・・・(以下、「凹部11」と総称する。)と凸部12a,12b,・・・(以下、「凸部12」と総称する。)が波状に交互に形成されている。
本発明において、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部からなる凹凸の高さをhとし、複数の凹部及び凸部における凸部とそれに隣接する凸部との間の波幅又は凹部とそれに隣接する凹部との間の波幅をWとするとき、h/Wが0.1以上0.4以下となることが好ましい。図2においては、凹部11(例えば、凹部11a)の底部アと、それに隣接する凸部12(例えば、凸部12b)の頂部イとを高さ方向でみた距離を、凹部11と凸部12における凹凸の高さhとしてもよい。また、凹部11(例えば、凹部11a)とそれに隣接する凹部11(例えば、凹部11b)との波幅W、又は凸部12(例えば、凸部12a)とそれに隣接する凸部12(例えば、凸部12b)との波幅Wは、凹部11(例えば、凹部11a)の底部アとそれに隣接する凹部11(例えば、凹部11b)の底部ウとの距離、又は凸部12(例えば、凸部12b)の頂部イとそれに隣接する凸部12(例えば、凸部12a)の頂部エとの距離に相当している。凹凸の高さh及び波幅Wの比であるh/W、0.1以上0.4以下であることが好ましく、0.15以上0.3以下であることがより好ましい。h/Wが小さすぎると、凹凸の高さhを十分な大きさで成形しにくくなる傾向にあり、所定形状の成形加工品を作製しにくくなる傾向にある。また、h/Wが大きすぎると、加工による変形量が過大となり、金属プレートにネッキングや割れが生じやすくなる傾向にある。
図2においては、凹部11の高さh、凸部12の高さhは、凹部11の底部あるいは凸部12の頂部から金属プレートの中心線13までの距離に相当している。hとhは、互いに等しい関係(h=h)とすることが好ましく、凹凸の高さhは、hとhとの合計である。また、凹部11の波幅W、凸部12の波幅Wは、凹部11と凸部12の境目となる変曲点付近から水平方向でみた距離に相当する。WとWは、互いに等しくW=Wの関係とすることが好ましい。このような互いに等しい関係にあると、金属プレート10を均一な凹凸状で均一な強度とすることができる点、また、用途によっては熱交換性や外観の点で好ましい。
図3は、図1のB−B断面図であり、Y方向から金属プレート10の長辺部を断面視した図である。図3に示すように、金属プレート10は、長辺部である凸状の凸部14を有し、凹状の凹部も有する(図示なし)。凸部14の端部Pから、もう一方の端部Qまでの線長Zは、凹状の凹部の線長と同一であってもよく、異なっていてもよい。なお、金属プレート10において、長辺部である凸部14の高さが、長辺部である凹部の高さよりも高い場合には、長辺部の凸部14の線長Zが、長辺部の凹部の線長よりも長くなる。
金属プレートの材質は、特に限定されるものでないが、高い母材強度を有し、金属プレートの板厚が薄くても、充分な耐圧性を有する点で、鋼、チタン、アルミニウムまたはこれらの合金から選択される金属材料が好ましい。特に、耐食性に優れるステンレス鋼が好ましい。
JIS等で規定される組成を有するステンレス鋼を使用できる。フェライト系(α系)ステンレス鋼、オーステナイト系(γ系)ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、あるいは2相系ステンレス鋼を用いることができる。例えば、金属プレートの凹凸の高さhを大きくする場合には、オーステナイト系(γ系)ステンレス鋼が好ましく、コスト的には、フェライト単相系(α系)ステンレス鋼が好ましい。
そして、本発明の製造方法で製造される金属プレートは、軽量化、コンパクト化、熱交換性能などに関して良好な特性を有するので、プレート式熱交換器等の熱交換器に用いることが好ましい。また、複数枚を重ねて積層プレート部品として使用することが好ましい。金属プレート同士は、溶接や拡散接合、かしめ又はボルト締結等の固定手段を用いて接合することができる。この積層プレート部品をプレート式熱交換器に適用することが好ましい。
<金属プレートの製造方法>
本発明の金属プレートの製造方法は、金属プレートの原板をn回プレス加工する金属プレートの製造方法であり(nは3以上の整数である)、
原板をプレス加工し、略四角形状の2つの傾斜面と、傾斜面に接する略三角形状の2つの側面とを有する袋形状部を、原板に形成する工程と、
袋形状部を有する原板をプレス加工し、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、第1の方向と直交する第2の方向に凹部又は凸部とを有する金属プレートを成形する工程と、を備え、
下記の式(1)及び式(2)の関係を金属プレートが満たすように原板を成形する、金属プレートの製造方法である。
0.75≦P/(L×M)≦1.3 式(1)
0.75≦Q/Z≦1.3 式(2)
式(1)及び(2)において、
Pは、袋形状部における、2つの側面の底辺の中心点同士が袋形状部の稜線に沿って結ばれる線長、
Qは、傾斜面の底辺の中心点同士が稜線を横断して結ばれる線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の1個当たりの線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の総数、
は、n回プレス加工した後の第2の方向の凹部又は凸部の線長、を表す。
なお、本発明の金属プレートの製造方法においては、袋形状部を原板に形成する工程と、第1の方向、第2の方向に凹部及び/又は凸部を形成する工程を備えるが、製造される金属プレートに影響を与えない範囲で、他の製造工程を含んでもよい。
また、本発明の金属プレートの製造方法においては、金型を用いて金属プレートの原板をプレス加工することが好ましい。
上述のとおり、本発明者らは金属プレートの成形時における板厚減少、割れやネッキング、肉余りによる座屈や皺の発生を抑制するための手段を鋭意検討した。その過程で、金属プレートの原板に波状の凹凸形状を付与する前段階において、原板を変形させることによって、成形時の金属プレートの板厚減少、割れやネッキング、肉余りを抑制し得ることを見出した。さらに、単に原板を変形させるだけでは十分ではなく、原板を所定の袋形状部にプレス加工することによって、張出し加工における板厚減少を抑制し、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートを製造できることを見出した。以下に、具体的に説明する。
図4は、本発明の製造方法で使用されるパンチの形状の一例を示す模式図である。図4(a)は、略四角形状の2つの傾斜面と、略四角形状の2つの傾斜面に接する略三角形状の2つの側面と、底面を有する5面体のパンチ21aである。パンチ21aにおいて、辺a、辺a、辺aを有する略三角形状の側面Aと、辺a、辺a、辺aを有する略三角形状の側面Aとは、略平行に配置されている。また、辺a、辺a、辺a、辺aを有する略四角形状の傾斜面Aは、辺a、辺a、辺a、辺aを有する略四角形状の傾斜面Aと、辺aを共有し、パンチ21aの稜線である辺aで接している。辺a、辺a、辺a、辺aを有する面Aは、パンチ21aの底面に相当する。略三角形状の側面Aは、略四角形状の傾斜面A、傾斜面A、及び面A(底面)に接し、略三角形状の側面Aも、略四角形状の傾斜面A、傾斜面A、及び面A(底面)に接している。
パンチ21aにおいて、隣接する面同士が接する各辺部分は角状であってもよいが、プレスする原板を割れにくくする観点から、各辺部分は丸みを帯びた形状が好ましく、曲率半径を有する形状であることが好ましい。
また、略四角形状の傾斜面A、傾斜面A、及び面A(底面)は、図4(a)に示すように直角形の形状を有していてもよい。
図4(b)は、略四角形状の2つの傾斜面と、略四角形状の2つの傾斜面に接する略三角形状の2つの側面と、底面を有する5面体のパンチ21bである。パンチ21bにおいては、辺b、辺b、辺bを有する略三角形状の側面Bと、辺b、辺b、辺bを有する略三角形状の側面Bとは、略平行ではなく、互いにパンチ21bの内側に傾斜した形状で配置されている。これにより、側面B1及び側面B2と接している、辺b、辺b、辺b、辺bを有する略四角形状の傾斜面Bと、辺b、辺b、辺b、辺bを有する略四角形状の傾斜面Bとは、互いに共有する辺b7(パンチ21bの稜線)が、辺b8又は辺b9よりも短く、傾斜面B、傾斜面Bは台形状である。図4(b)に示すように、パンチ21bは、パンチ21aと比べ、辺b7を有する先端部分が先細りしたテーパー状のパンチである。
パンチ21bにおいても、隣接する面同士が接する各辺部分は角状であってもよいが、プレスする原板を割れにくくする観点から、各辺部分は丸みを帯びた形状が好ましく、曲率半径を有する形状であることが好ましい。
一方、図4(c)は、6面体のパンチ21cであり、互いに対向する略直角形状の面同士が略平行に配置されている。
図5は、図4(b)のパンチ21bを使用して原板に袋形状部を形成する工程を示す断面模式図である。まず、図5(a)のように原板10を水平に配置する。ここで、図示していないが、原板10はダイス及び板押さえによって固定されることが好ましい。次に、図5(b)のように、原板10の一方面側から、パンチ21bで原板10をプレス成形する。これにより、原板10は、図5(c)のようにパンチ21bの形状に沿った形状に変形する。その後、パンチ21bを除去することによって、図5(d)のとおり、パンチ21bの形状に変形した原板10Aが得られる。
図6は、図4(c)のパンチ21cを使用して原板に袋形状部を形成する工程を示す断面模式図である。図5におけるパンチ21bと同様に、原板10をプレス成形することによって、図6(c)のとおり、パンチ21cの形状に変化した原板10Bが得られる。
図7は、原板に形成された袋形状部を示す写真であり、図7(a)は図4のパンチ21aで形成された袋形状部であり、図7(b)は図5の工程(パンチ21b)で形成された袋形状部であり、図7(c)は図6の工程(パンチ21c)で形成された袋形状部である。図7(b)と図7(c)とを比較すると、パンチ21bで形成された図7(b)の袋形状部の略四角形状の傾斜面や略三角形状の側面には皺が形成され(図7(b)のF)、肉余りが生じている。一方、パンチ21cで形成された図7(c)の袋形状部には皺は見られず、パンチ21cの形状が正確に反映された形状となっている。しかしながら、図7(c)の袋形状部においては、垂直方向に原板が隆起しているため、板厚減少が大きく、ネッキングが生じ、歪が集中しやすい形状になっている。このような図7(c)の袋形状部を有する原板は、次工程のプレス成形で肉余りが大きくなり、最終的に本発明が目的とする金属プレートを成形できない。
これに対し、皺が形成された図7(b)の袋形状部は、次工程のプレス成形によって皺がなくなり、板厚減少率が抑制され、肉余りも少ない金属プレートを形成することができる。また、図4のパンチ21aを用いた場合でも、図7(a)に示すように袋形状部の略四角形状の傾斜面などに皺が形成されており、板厚減少率が抑制され肉余りも少ない金属プレートを形成することができる。このように、板厚減少率が抑制され肉余りも少ない金属プレートを形成する観点から、袋形状部の略四角形状の傾斜面や略三角形状の側面には皺が形成されていることは好ましい。
図8は、図4(b)のパンチ21bを用いて形成された、第1工程(袋形状部形成工程)〜第3工程(金属プレート成形工程)の各プレス成形体の外観を示す写真である。
本発明の金属プレートの製造方法においては、下記の式(1)及び式(2)の関係を満たしている。
0.75≦P/L×M≦1.3 式(1)
0.75≦Q/Z≦1.3 式(2)
上記式(1)、式(2)においては、
Pは、袋形状部における、2つの側面の底辺の中心点同士が袋形状部の稜線に沿って結ばれる線長、
Qは、傾斜面の底辺の中心点同士が稜線を横断して結ばれる線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の1個当たりの線長、
は、n回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の総数、
は、n回プレス加工した後の第2の方向の凹部又は凸部の線長、を表す。
原板に袋形状部が形成されている際の線長と、原板に凹凸が形成された際の線長とが上記式(1)及び式(2)の関係を満たす場合に、金属プレートの張出し加工における板厚減少を少なく抑え、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートを製造することが可能となる。また、PとL×Mn、QとZとは、下記の式(5)及び式(6)の関係を満たしていることが好ましい。
0.79≦P/L×M≦1.25 式(5)
0.81≦Q/Z≦1.23 式(6)
本発明では、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、第1の方向と直交する第2の方向に凹部又は凸部とを有する金属プレートを成形する工程において、袋形状部を有する原板を複数回プレス加工することが好ましく、下記の式(3)及び式(4)の関係を金属プレートが満たすように原板を成形することが好ましい。
0.75≦Ln−1×Mn−1/L×M≦1.3 式(3)
0.75≦Zn−1/Z≦1.3 式(4)
上記式(3)、式(4)において、
n−1は、n−1回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の1個当たりの線長、
n−1は、n−1回プレス加工した後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の総数、
n−1は、n−1回プレス加工した後の第2の方向の凹部又は凸部の線長、を表す。
上記式(3)における「Ln−1×Mn−1/L×M」は、n回後の第1の方向における複数の凹部及び凸部の線長の合計であるL×Mに対する、n−1回後の第1の方向における凹部及び凸部の線長の合計であるLn−1×Mn−1の比であり、X方向から断面視した場合の金属プレート10の複数の短辺部の成形段階における線長の増減を示している。
また、上記式(4)における「Zn−1/Z」は、n回後の第1の方向に直交する第2の方向の凹部又は凸部の線長Zに対する、n−1回後の直交する第2の方向の凹部又は凸部の線長Zn−1の比であり、Y方向から断面視した場合の金属プレート10の長辺部の成形段階における線長の増減を示している。
本発明の製造方法においては、前工程で原板に袋形状部を形成し、その後、「Ln−1×Mn−1/L×M」が0.75以上1.3以下であり、かつ、「Zn−1/Z」が0.75以上1.3以下となるように、金型で成形することによって、金属プレートの凸部の頂部先端及び凹部の底部先端での板厚減少を少なく抑え、加工高さh/Wが高く、ネッキングや割れ、肉余りが生じにくい金属プレートをより製造しやすくなる。
本発明の金属プレートの製造方法においては、原板を複数回に分けてプレス成形して凹凸状に形成する。例えば図9に示すように、複数工程のプレス成形により、原板10’、10’’に凹部及び凸部からなる凹凸加工部が形成され、当該凹凸加工部に繰り返してプレス加工が施される。このようなプレス加工では、当該凹凸加工部を断面視したときの水平方向における全体の線長を維持しながら、凹部及び凸部の個数を増加させて成形することができる。ここで、上記の「線長」は、金属プレートの凹凸形状に沿った長さ(周長)や、原板に形成される袋形状部における所定の外周の長さを意味する。
例えば、図9に示すように、本プレスをn−1回目のプレスと、n回目のプレスの2回に分けて、袋形状部が形成された原板10’を2工程でプレス成形する場合は、n回目のプレス成形によりプレス成形体の凹凸の個数が増加する。n−1回目(例えば2工程)のプレス工程で形成されるプレス成形体の第1凸部12’(12a’、12b’、・・・)及び第1凹部11’(11a’、11b’、・・・)の個数の総計をMn−1とし、第1凸部12’及び第1凹部11’の1個当たりの長さ(線長)をLn−1とし、n回目(例えば3工程)の本プレス工程で形成されるプレス成形体の第2凸部12’’(12a’’、12b’’、・・・)及び第2凹部11’’(11a’’、11b’’、・・・)の個数の総計をMとし、第2凸部12’’及び第2凹部11’’の1個あたりの長さ(線長)をLとするとき、Ln−1×Mn−1=L×Mになるようにプレス成形することが特に好ましい。凸部及び凹部は、ほぼ同じ形状と大きさとなるように形成すると、1個当たりの線長Ln−1、又はLは、凹凸加工部の全長に亘って略均等な長さになるので特に好ましい。また、凹部又は凸部の1個当たりの長さである線長が個々に異なる場合は、各凹部又は凸部の線長の平均である平均線長を算出することによって、線長の合計を得ることができる。
図9は、Ln−1×7=L×21となるように成形した例である。すなわち、n−1回目のプレス工程の第1凸部12a’は、n回目のプレス成形により、12a’’、11a’’、12b’’の3個の凹凸とおおよそなるように形成されたので、第1凸部12a’の長さLn−1は、n回目のプレス工程の第2凸部の3個分の長さにおおよそ相当する。n−1回目のプレス工程における凸部及び凹部の個数の総計(Mn−1)が7個であり、凸部及び凹部の1個当たり長さがLn−1である。本プレス工程における凸部及び凹部の個数の総計(M)が21個であり、1個当たり長さがLである。これらの関係は、Ln−1×7=3L×7=L×21と表すことができる。例えば、凹凸数の多い形状、凹凸部の曲率半径の大きい形状などを有するプレス成形体を製造する場合は、プレス成形を複数回で行うことができる。プレス成形品に皺や割れが生じないように、原板の板厚や板材の種類に応じて、2回や3回以上の複数回にわたってプレス成形を行い、原板を段階的に変形させることが好ましい。
本発明の製造方法においては、プレス成形が繰り返されて、その都度、プレス成形体における凸部及び凹部の個数が増加し、加工高さhが小さくなることが好ましい。そのため、凹凸の高さhが順次小さくなるように成形すればよい。プレス成形体における凹凸の高さhは、図4に示すように、凹凸が形成されていない水平な端部を基準とした高さであってもよい。
また、プレス成形体において、第1凸部12’の頂部(または第1凹部11’の底部)の曲率半径をRL1とし、第2凸部12’’の頂部(または第2凹部11’’の底部)の曲率半径をRL2とし、第n凸部の頂部の曲率半径をRLnとするとき、RL1>RL2>RLnになるように原板をプレス成形することが好ましい。金属プレートの表面積を大きくするために凹凸部の曲率半径をできるだけ小さくすることが好ましい。しかしながら、1回目の凹凸を付与するプレス成形で目標とする曲率半径に合わせようとすると、プレス条件によっては、凸部12または凹部11の一部において板厚の減少が大きい領域が生じ得る。そのため、原板の平均板厚が薄い場合には、凸部12または凹部11での割れを防止するため、プレス成形を複数回に分けて、凸部12または凹部11の曲率半径を段階的に縮減することが好ましい。
本発明の金属プレートの製造方法には、複数の凸型部と凹型部が所定間隔で配置された構造を有する金型を使用することが好ましい。例えば、図9に示すように、プレス成形体に形成される凹部11、凸部12の形状に合わせて、複数の凸型部が突設して並んでおり、隣接する凸型部の間には凹型部が並んでいる。このような形状の2つの金型を、例えばn−1回目のプレスにおいては上型16aと下型16b、n回目のプレスにおいては上型17aと下型17bとして組み合わせて、両方の金型の間に原板を配置した後、プレス成形が行われることが好ましい。金型の凸型部が凹型部に入り込むことで、原板が凹凸状に成形され、所定形状のプレス成形体が得られる。凸型部の高さは、プレス成形体の凹凸加工部の高さに応じて設定されるが、凹部及び凸部の高さよりも2倍以上の高さが好ましい。また、凸型部と凹型部に入り込む際に、原板の厚さ程度のクリアランスを必要とするから、凸型部の幅は、凹型部の幅よりも小さいことが好ましい。図9は、下型の凸型部が上型の凸型部より1個多い態様を示しているが、上型の凸型部が1個多い態様も可能である。
原板の配置は、特に限定されるものでないが、凸部12の頂部及び凹部11の底部での板厚減少量が少なくするため、凸部12及び凹部11の長手方向(例えば中心線13)とプレス機の圧延方向とが直角になるように原板を配置することが好ましい。
また、図2に示すように、凹部11又は凸部12は、第1の方向に凹凸が連続した曲面を呈している。これらの凹部11又は凸部12を当該第1の方向と直交する方向で断面視したときは、凹部11又は凸部12の端部には、半径Rの曲線形状が形成されている。図3に示すように、当該Rを有する端部の断面は、短辺部の断面にも相当するから、当該Rを、以下、「短辺部半径」ということもある。Rが3.0mm以上であると、Rの大きさに関わらず、十分な張出し加工性を得られるため、好ましい。
また、凹部11又は凸部12を第1の方向で断面視したとき、凹部11又は凸部12における頂部すなわち波先端部には、半径Rの曲線形状が形成されている。図9に示すように、当該Rを有する波先端部の断面は、長辺部の断面に相当するから、当該Rを、以下、「長辺部半径」ということもある。
図10及び図11は、凹凸形状の線長計算方法を示す説明図である。図10に示すとおり、凹凸部の線長は、凹部の1/2形状と凸部の1/2形状とを足した形状を基準として算出することができる。図10において凹凸部の線長Lは、原板の厚み方向における中心を繋ぐ中立軸であり、L、L、Lの合計として求められる。αは波角度である。また、肩半径R、Rが大きくなるとその弧の長さL、Lも長くなり、線長Lの直線部Lの長さが短くなり、直線部Lはなくなる場合がある。
、L、Lの個々の算出式は以下の式(7)〜(9)のとおり表される。
=(R+0.5t)α 式(7)
=(R+0.5t)α 式(8)
線長Lは、L、L、Lの合計であることから、以下の式(10)で表される。
図11は、プレス工程の1工程又は2工程の際の、一方向に延びる複数の凹部及び凸部の線長と、当該一方向に直交する方向の凸部の線長の求め方を示す。一方向に延びる複数の凹部及び凸部の線長LT1、LT2は以下の式(11)、(12)で表される。なお、凹凸形状は対称形状である。
また、直交する方向の凸部の線長ZT1、ZT2は以下の式(13)、(14)で表される。なお、凹凸形状は対称形状である。
本発明の金属プレートの製造方法における袋形状部は、三角形状の2つの側面の頂点間の距離が、三角形状の2つの側面の底辺間の距離よりも短く、袋形状部がテーパー状であることが好ましい。また、袋形状部がテーパー状となるように、プレス成形で用いるパンチの形状がテーパー状であることも好ましい。このように、袋形状部及び袋形状部を形成するパンチがテーパー状であると、その後のプレス成形で肉余りが生じにくく、板厚減少が抑制され、座屈や皺の生じにくい金属プレートを成形しやすくなる。
本発明の金属プレートの製造方法においては、袋形状部を稜線に沿って断面視したとき、稜線の端部からの垂直線と、稜線から延びる側面における側線との間の角度が40°以下であり、かつ、稜線と側線との間の肩半径Rと、袋形状の厚みtとの関係式R/tが、5以上12.5以下となるように、金型を用いて袋形状部を形成することが好ましい。稜線の端部からの垂直線と、稜線から延びる側面における側線との間の角度は、より好ましくは20°以上40°以下である。図5(d)に示すように、袋形状部30の稜線31に沿って断面視したとき、稜線31の端部35からの垂直線33と、稜線から延びる側面における側線(稜線31の両端に形成される側線32)との間の角度θ(以下、「挟角」という場合がある)は、40°以下が好ましく、20°以上40°以下であるがより好ましい。また、稜線31と側線32との間の肩半径Rと、袋形状部30の厚みtとの関係式R/tは、5以上12.5以下が好ましい。このような袋形状部が形成された原板を用いると、その後のプレス成形で肉余りが生じにくく、板厚減少が抑制され、座屈や皺の生じにくい金属プレートを成形しやすくなる。
潤滑油の粘度は、特に限定されるものでないが、凹部11の底部及び凸部12の頂部での板厚減少量を少なくするため、潤滑油の40℃における動粘性係数は、50mm/s以上であることが好ましく、100mm/s以上であることが好ましく、500mm/s以上であることが特に好ましい。潤滑油の動粘性係数が低すぎると、プレス成形の際、凸部12の頂部及び凹部11の底部における板厚が大きく減少してしまう可能性がある。
また、動粘性係数の上限は、特に限定されないが、プレス成形の作業性を考慮すると、動粘性係数は、750mm/s以下であることが好ましく、600mm/s以下であることがより好ましい。
プレスモーションは特に限定されるものでない。図12は、プレスモーションの一例を示す。プレスモーションとして、リンクモーション、ソフトタッチモーション、バンピングモーションが挙げられる。リンクモーションとは、加工開始位置から下死点までにスライド速度が1/2程度まで減速するプレス成形をいい、一般的なメカプレスのモーションよりも歪速度や慣性力が低減されることが特徴である。ソフトタッチモーションとは、加工開始位置から下死点までにスライドが等速度かつ低速であるプレス成形をいい、リンクモーションよりも歪速度や慣性力が低減されることが特徴である。バンピングモーションとは、加工開始位置からスライドが複数回の上下動しながら降下していくプレス成形をいい、潤滑油の再導入効果や歪分散効果に優れることが特徴である。本発明では、凸部の頂部及び凹部の底部での板厚減少を最小限に抑えられ得る点で、プレスモーションとしてバンピングモーションを採用することが好ましい。
バンピングモーションにおいて、加工開始位置からスライドが上方向(プレス成形体から離れる方向)に動く回数C及び下方向(プレス成形体を押圧する方向)に動く回数Cがいずれも4以上の偶数であることが好ましい。図12に示すように、バンピングモーションの上下動しながら降下する過程においても、プレス機のスライドは、上死点から動作を開始し、下死点を介して上死点に戻るというサイクル動作を続ける。C及びCの合計回数が奇数回であるときは、スライドが「下死点で止まる」または「下死点から始まる」ことを意味するから、プレス成形体の配置及び移送を行うことが困難となる傾向にある。そのため、C及びCの合計回数が偶数回であることが好ましい。また、C及びCが少なすぎると、プレス加工の工程数を十分に確保できないため、金属プレート10の凸部12の頂部及び凹部11の底部における板厚減少の程度を小さくすることが困難となる傾向にある。
<プレート式熱交換器>
図13は、本発明に係るプレート式熱交換器1の一例を示す模式図である。プレート式熱交換器1は、複数の金属プレート10が積層された構造である。金属プレート10は、固定フレーム2と可動フレーム3との間に挟まれ、ガイドバー4及び上部キャリングバー(図示省略)で支持される。そして、全体を支柱(図示省略)に取り付け、締付けボルト(図示省略)で締め付けている。
固定フレーム2には、高温側流体を循環させる配管が差し込まれる接続口8a,8b、及び低温側流体を循環させる配管が差し込まれる接続口9a,9bが形成されている。金属プレート10にも高温側流体及び低温側流体が通過する開口部が設けられている。金属プレート10には波形や半球状の凹凸が成形されており、図13(b)に示すように、重ね合わせた金属プレート10の相互間隙を一枚おきに高温側流体及び低温側流体が交互に流れるような流路が形成される。これにより、個々の金属プレート10を介して高温側流体と低温側流体との間で熱交換される。
図13では、隣り合う金属プレート10がボルト締結により接合されている場合について説明したが、接合の態様はこれに限られるものではない。例えば、隣り合う金属プレート10は、溶接、拡散接合、ろう付け、かしめ等によって接合されていてもよい。中でも、耐圧性や耐リーク性である点で、隣り合う金属プレート10は、接合部の欠陥や強度面からろう付けによって接合されることが好ましい。
また、ステンレス鋼には、耐食性及び加工性の低下原因となるフリーC、Nをトラップする目的で、Ti、Nbを添加して、耐食性及び耐食性を向上させた鋼種が使用されている。Tiは、ろう付け性の阻害要因になることから、Nbを添加したSUS430J1Lは、Ti添加やTi+Nb複合添加した他のフェライト系ステンレス鋼と比べて、ろう付け性に優れており、ろう付け接合する鋼種として好ましい。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(原板)
原板は、以下の表1に示す成分組成、表2に示す機械的性質を有するフェライト系ステンレス鋼板(日新製鋼株式会社製)を使用した。表1の単位は質量%である。
(ダイス、板押さえ)
プレス成形に使用したダイス、板押さえは、図14(a)、(b)に記載のダイス22a、板押さえ22bであった。ダイス22aと板押さえ22bは、幅180mm、奥行き180mm、高さ30mm、開口部の幅80mm、奥行き80mmというサイズで共通していた。ダイス22aの開口部において、コーナーRは10mm、ダイRは5mmであった。
(パンチ)
プレス成形に用いるパンチは、図15(a)〜(c)に記載のパンチ21a、パンチ21b、パンチ21cであった。パンチ21a、パンチ21b、パンチ21cは、底面の幅78mm、奥行き78mm、高さ25mmというサイズで共通していた。パンチ21bはテーパー状であり、パンチ21bを用いて原板をプレス成形した際に形成される袋形状部は、R/tが5、挟角θが30°となる。
(波状金型)
プレス成形に用いる波状金型は、図16(a)に記載の上金型16a及び下金型16b、図16(b)に記載の上金型17a及び下金型17bであった。これらの金型は、幅78mm、奥行き78mmというサイズで共通していた。また、金型における凹凸の幅は、上金型16a及び下金型16bでは21mmであったのに対し、上金型17a及び下金型17bでは7mmと3分の1の幅であった。
[プレス成形(第1工程)]
上記原板について、下記の条件でパンチを用いてプレス成形(第1工程)を行い、図17の(a)に示すように袋形状部を形成した。袋形状部の高さは25mmとなるようにプレス成形した。予備プレス成形体や本プレス成形体の凹凸高さや線長は、接触式輪郭形状測定器(ミツトヨ社製、型番:CONTRACER CV−2000)で成形体の外形状を検出し、検出したデータを同装置の解析ソフトを用いることによって、測定した。
(第1工程のプレス条件)
供試材の圧延方向:D方向(長辺長手方向と原板の圧延方向とが45°)
装置:80tonサーボプレス
加工速度:10(spm)
潤滑条件:プレス油G−755BM(40℃での粘度:564mm/s、日本工作油社製)
プレスモーション:リンクモーション
ブランク寸法:□120mm
板押え力:6.3ton
[プレス成形(第2工程)]
第1工程で袋形状部が形成された原板を、下記の条件でプレス成形し(第2工程)、図17の(b)に示すように、凸部4個及び凹部3個の総計7個を短辺部として有するプレス成形体10aを得た。また、第3工程目で得られるプレス成形体の凹凸高さ2.5mmを目標値として、プレス成形体10aの凹凸高さは7mmとなるようにプレス成形した。
(第2工程のプレス条件)
供試材の圧延方向:D方向(長辺長手方向と原板の圧延方向とが45°)
装置:80tonサーボプレス
加工速度:10(spm)
潤滑条件:プレス油G−755BM(40℃での粘度:564mm/s、日本工作油社製)
プレスモーション:リンクモーション
凹凸の波幅W:21mm
凹凸の高さh:7mm(目標値)
h/W:0.33
ブランク寸法:□120mm
板押え力:6.3ton
使用する金型:波状金型
[プレス成形(第3工程)]
上記第2工程目で得られたプレス成形10aを、下記の条件にてプレス成形を行い、図17の(c)に示すプレス成形体10b(凸部11個及び凹部10個の総計21個)を得た。
(第3工程のプレス条件)
供試材の圧延方向:D方向(長辺長手方向と原板の圧延方向とが45°)
装置:80tonサーボプレス
加工速度:10(spm)
潤滑条件:プレス油G−755BM(40℃での粘度:564mm/s、日本工作油社製)
プレスモーション:リンクモーション
凹凸の波幅W:7mm
凹凸の高さh:2.5mm(目標値)
h/W:0.36
ブランク寸法:□120mm
板押え力:6.3ton
使用する金型:波状金型
図18は、本実施例の第1工程〜第3工程で形成されたプレス成形体の外観を示す写真である。また、図19は、図16の第1〜第3工程におけるプレス成形体の、短辺部のX方向からの断面模式図及び長辺部のY方向からの断面模式図である。図19に示すとおり、袋形状部を形成した第1工程の原板から、第3工程後のプレス成形体では、高さが25mmから2.5mmに変化したが、短辺部の線長(P、Ln−1×Mn−1、L×M)及び長辺部の線長(Q、Z〜Z)はいずれも84mmと変わらなかったことを示した。
また、図示していないが、本実施例のように袋形状部を形成することによって製造された金属プレートには、予備工程で形成された稜線が金属プレートに刻まれている。
(評価指標)
成形されたプレス成形体の成形状態について、以下の基準で評価を行った。評価指標が「△」、「○」、「□」であれば金属プレートとして使用できること、「×」、「黒塗り△」、「黒塗□」であれば金属プレートとして使用できないことを示す(図20参照)。
×:割れがある
黒塗り△:ネッキング(外観の変形)がある
△:板厚減少率が25%以上30%未満である
○:良好(板厚減少率は25%未満である)
□:肉余りがあるが、少ない
黒塗り□:肉余りが多い
−:該当する成形体がない
図20は、プレス成形体における割れやネッキング、肉余りなどの状態を示す図である。図20の(a)は、第1工程により形成された袋形状部に割れが生じたことを示す「×」の例であり、側面上部に割れが生じている。図20の(b)は、袋形状部の側面にネッキングが生じたことを示す「黒塗り△」の例である。ネッキングが生じた場合、板厚減少率は30%〜40%程度になっていると考えられる。図20の(c)は、板厚減少率が25%以上30%未満であることを示す「△」、割れやネッキングなどが生じていない良好な状態を示す「○」の例である。図20の(d)は、袋形状の傾斜面の一部に肉余りが生じたことを示す「□」の例である。図20の(d)のように、肉余りが生じても、さらにプレス加工を行えば肉余り部分を矯正できる場合は、「肉余りが少ない」と判定した。一方、図20の(e)は、袋形状部の一部で過剰に肉余りが生じたことを示す「黒塗り□」の例である。このように、座屈や皺が過剰に生じる例など、再度プレス加工しても矯正が困難である場合は、「肉余りが多い」と判定した。
図20の(f)は、第2工程により形成された成形体の長辺部に割れが生じたことを示す「×」の例である。図20の(g)は、長辺部の板厚減少率が25%以上30%未満であることを示す「△」、割れやネッキングなどが生じていない良好な状態を示す「○」の例である。図20の(h)は、長辺部の端部で肉余りが生じたことを示す「□」の例である。このように肉余りが生じても、さらにプレス加工を行えば肉余り部分を矯正できる場合は、「肉余りが少ない」と判定した。図20の(i)は、長辺部の端部で過剰に肉余りが生じたことを示す「黒塗り□」の例である。このように、例えば端部が畳まれた状態になるなど、再度プレス加工しても矯正が困難である場合は、「肉余りが多い」と判定した。
図20の(j)は、第3工程により形成された成形体の長辺部の板厚減少率が25%以上30%未満であることを示す「△」、割れやネッキングなどが生じていない良好な状態を示す「○」の例である。図20の(k)は、長辺部の端部で肉余りが生じたことを示す「□」の例である。このように肉余りが生じても、さらにプレス加工を行えば肉余り部分を矯正できる場合は、「肉余りが少ない」と判定した。
板厚減少率は、測定部近傍をワイヤー加工により切断し、断面部分を撮影後、測長計で測定することができる。
(試験例1)
第1工程において、パンチとしてパンチ21a、パンチ21b、又はパンチ21cを用いてプレス成形を行い、金属プレートの製造を試みた。結果を表3に示す。
表3に示すように、第1工程において、パンチ21bで形成された袋形状部には皺が形成され、肉余りが生じた。一方、パンチ21cで形成された袋形状部には皺は見られず、肉余りは生じなかった。しかしながら、パンチ21cを使用した例では、第2工程のプレス成形で肉余りが大きくなり、第3工程で金属プレートを成形できなかった。これに対し、パンチ21bを使用した例では、第2工程のプレス成形によって皺がなくなり、板厚減少率が抑制され、肉余りも少ない金属プレートを形成することができた。
また、パンチ21aを用いた場合にも、板厚減少率が抑制され、肉余りも少ない金属プレートを形成することができた。
(試験例2)
第1工程〜第3工程において、形状パラメータを変化させた種々の金型用いてプレスを繰り返し行い、所定の形状及び寸法を有する複数のプレス成形体を作成し、当該成形体における短辺部の線長の比、長辺部の線長の比を測定した。
短辺部の線長の比、長辺部の線長の比の測定結果及び評価結果を以下の表4〜6に示す。なお、表4〜6における各欄は、左側が板厚減少の評価結果であり、右側が肉余りの評価結果を示す。
表4〜6の結果から、3回プレス加工後の第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の線長の合計をL×M、直交する第2の方向の凹部又は凸部の線長をZに対する、袋形状部における略三角形状の2つの側面の底辺の中心点同士が袋形状部の稜線に沿って結ばれる線長であるP、略四角形状の2つの傾斜面の底辺の中心点同士が袋形状部の稜線を横断して結ばれる線長であるQの比率がそれぞれ0.75以上1.3以下の範囲にあると、板厚減少が抑制され、肉余りの少ない金属プレートが製造できることを示した。
(試験例3)
図15のパンチ21bの形状を変えながら、原板に形成される袋形状部のR/t、挟角θと、板厚減少率、肉余りとの関係について、評価を行った。以下の表7に第1工程、表8に第2工程、表9に第3工程の評価結果を示す。
表7〜9に示すように、R/tが5以上12.5以下であり、挟角θが20°以上40°以下である場合に、板厚減少が抑制され、肉余りの少ない金属プレートを製造できた。
1 プレート式熱交換器
2 固定フレーム
3 可動フレーム
4 ガイドバー
5 上部キャリングバー
6 支柱
7 締付けボルト
8a,8b 高温側流体用配管接続口
9a,9b 低温側流体用配管接続口
10 金属プレート、原板
11 短辺部の凹部
12 短辺部の凸部
13 中心線
14 長辺部の凸部
16a、16b 金型Aの上部、下部
17a、17b 金型Bの上部、下部
21a、21b、21c パンチ
22a、22b ダイス
25 パンチホルダー
30 袋形状部
31 稜線
32 側線
33 稜線の端部からの垂直線

Claims (10)

  1. 金属プレートの原板をn回プレス加工する金属プレートの製造方法であり(nは3以上の整数である)、
    前記原板をプレス加工し、略四角形状の2つの傾斜面と、前記傾斜面に接する略三角形状の2つの側面とを有する袋形状部を、前記原板に形成する工程と、
    前記袋形状部を有する前記原板をプレス加工し、第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部と、前記第1の方向と直交する第2の方向に凹部又は凸部とを有する金属プレートを成形する工程と、を備え、
    下記の式(1)及び式(2)の関係を前記金属プレートが満たすように前記原板を成形する、金属プレートの製造方法。
    0.75≦P/(L×M)≦1.3 式(1)
    0.75≦Q/Z≦1.3 式(2)
    式(1)及び(2)において、
    Pは、前記袋形状部における、前記2つの側面の底辺の中心点同士が前記袋形状部の稜線に沿って結ばれる線長、
    Qは、前記傾斜面の底辺の中心点同士が前記稜線を横断して結ばれる線長、
    は、n回プレス加工した後の前記第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の1個当たりの線長、
    は、n回プレス加工した後の前記第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部の総数、
    は、n回プレス加工した後の前記第2の方向の凹部又は凸部の線長、を表す。
  2. 前記袋形状部がテーパー状である、請求項1に記載の金属プレートの製造方法。
  3. 前記袋形状部を前記稜線に沿って断面視したとき、
    前記稜線の端部からの垂直線と、前記稜線から延びる前記側面における側線との間の角度が、40°以下であり、かつ、
    前記稜線と前記側線との間の肩半径Rと、前記袋形状部の厚みtとの関係式R/tが、5以上12.5以下となるように、前記袋形状部を形成する、請求項1又は2に記載の金属プレートの製造方法。
  4. 下記の式(3)及び式(4)の関係を前記金属プレートが満たすように前記原板を成形する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属プレートの製造方法。
    0.75≦Ln−1×Mn−1/L×M≦1.3 式(3)
    0.75≦Zn−1/Z≦1.3 式(4)
  5. 前記第1の方向に延びる複数の凹部及び凸部からなる凹凸の高さをhとし、前記凸部とそれに隣接する凸部との間の波幅又は前記凹部とそれに隣接する凹部との間の波幅をWとするとき、h/Wが0.1以上0.4以下となる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の金属プレートの製造方法。
  6. 前記プレス加工は、加工開始位置からスライドが複数回上下動しながら降下するバンピングモーションによって行われる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属プレートの製造方法。
  7. 前記加工開始位置から前記スライドが上方向に動く回数C、及び前記スライドが下方向に動く回数Cが、いずれも4以上の偶数である、請求項6に記載の金属プレートの製造方法。
  8. 前記原板は、鋼、チタン、アルミニウム又はこれらの合金から選択される金属からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属プレートの製造方法。
  9. 前記原板は、フェライト系ステンレス鋼板である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の金属プレートの製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の製造方法により製造された金属プレートを積層してなる積層プレート部品の、プレート式熱交換器への使用。
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