JP2017080374A - 制御装置 - Google Patents

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Noriko Hata
典子 畑
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Fusato Mizoguchi
二三十 溝口
晶子 松岡
Akiko Matsuoka
晶子 松岡
章子 小林
Akiko Kobayashi
章子 小林
浩一朗 杉本
Koichiro Sugimoto
浩一朗 杉本
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Abstract

【課題】ユーザの所望のバリエーションのメッセージを簡易な操作で音声出力させる。
【解決手段】制御装置(1)は、入力面へのタッチ操作の開始から終了までの操作内容を特定する操作内容特定部(101)と、タッチ位置に表示されている候補(30)に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記操作内容に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置(2)に出力させるメッセージ送信部(104)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明はメッセージを音声出力装置に音声出力させる制御装置等に関する。
制御装置の制御により音声出力装置に音声出力させるシステムが従来技術として知られている。例えば、下記の特許文献1には、母親が所持する第二の物品から、乳幼児が所持する第一の物品に対して音声信号を含む電波を送信して、該第一の物品に胎内音を出力させる乳幼児用癒しシステムが開示されている。また、このシステムでは、データベースに登録されている各種の音声データを表示画面から選択させるユーザインターフェース(以下、UIと記載する)を採用している。
特開2015−91285号公報(2015年5月14日公開)
しかしながら、上記従来のUIには改善の余地がある。すなわち、上記従来のUIでは、データベースに多数の音声データが登録されている場合に、ユーザが所望の音声データを見つけ出すことが困難となる。また、データベースに登録する音声データの数を絞り込んだ場合、ユーザが所望の音声データを見つけ出すことは容易になるが、出力させる音声のバリエーションが乏しくなるため、飽きられやすくなってしまう。
また、このような問題を解決するため、例えば複数の音声データの中から、出力させる音声データを制御装置にランダムに選択させた場合、ユーザの意に沿わない音声データが出力される可能性がある。例えば、複数の音声データに、子供を叱るメッセージの音声データが含まれていた場合、ランダムな選択では、子供を叱りたいときにその音声データが選択されず、子供を叱る意図がないときにその音声データが選択されることもあり得る。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの所望のバリエーションのメッセージを簡易な操作で音声出力させることができる制御装置等を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、メッセージを音声出力装置に音声出力させる制御装置であって、ユーザの入力操作を受け付ける入力面の所定領域に対するタッチ操作を検出し、該タッチ操作の開始から終了までの上記入力面に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、上記所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記操作内容特定部が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させる音声出力制御部と、を備えている構成である。
本発明の一態様によれば、ユーザの所望のバリエーションのメッセージを簡易なユーザ操作で音声出力させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る制御装置および音声出力装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 上記制御装置と上記音声出力装置を含む音声出力制御システムの概要を示す図である。 候補に対するタッチ操作の開始から終了までの時間の長さに応じたバリエーションのメッセージを音声出力させる例を示す図である。 メッセージ決定情報の一例を示す図である。 上記制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る制御装置が、フリック操作の距離に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させる例を示す図である。 本発明の実施形態2におけるメッセージ決定情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る制御装置が、バリエーション制限モードを有効にしたときに音声出力されるバリエーションのメッセージの例を示す図である。 本発明の実施形態4に係る制御装置が、直前に音声出力されたバリエーションのメッセージを再度音声出力させる例を示す図である。 本発明の実施形態5に係る制御装置が、ユーザが入力したテキストを音声出力装置に音声出力させる例を示す図である。 本発明の実施形態8に係る制御装置が、否定的なバリエーションのメッセージを音声出力させる際に、音声出力装置の外観を変化させた例を示す図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。まず、本実施形態に係る音声出力制御システムの概要を図2に基づいて説明する。図2は、音声出力制御システム5の概要を示す図である。同図の(a)に示すように、音声出力制御システム5は、制御装置1と音声出力装置2とを含む。
制御装置1は、音声出力装置2の音声出力を制御する装置である。制御装置1は、音声出力装置2の音声出力の制御を主たる機能とするものであってもよいし、他の機能を主たる機能とするものであってもよい。例えば、スマートフォンや携帯電話機、タブレット端末、およびパーソナルコンピュータ等に音声出力装置2の音声出力を制御する機能を持たせて制御装置1としてもよい。
音声出力装置2は、制御装置1の制御に従って音声を出力する装置である。本実施形態では、音声出力装置2に年少者(基本的なあいさつ等を覚える2〜5歳位の年齢層)向けのメッセージを音声出力させることを想定している。このため、音声出力装置2の外観を、年少者の嗜好に合わせた外観(クマのぬいぐるみ)の装飾体としてもよい。本実施形態では、音声出力装置2が、年少者向けのメッセージを発話する玩具である例を説明する。
なお、音声出力装置2が出力する音声の内容は特に限定されず、音声出力装置2の外観も特に限定されない。例えば、音声出力装置2は、フィギュアなどの人形や置物の外観の装飾体であってもよく、出力するメッセージも小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、男性、女性、高齢者等、様々な層のユーザ向けに作成されたメッセージを適用できる。
音声出力制御システム5では、同図の(a)に示すように、話者A(例えば母親)が制御装置1にて音声出力装置2にメッセージを音声出力させることにより、話者Aと話者B(例えば話者Aの子供)に音声出力装置2を加えた三者による対話が実現できる。また、話者Aと音声出力装置2との対話(受け答え)の様子を話者Bに示すこともできる。このように、親以外の話者である音声出力装置2がメッセージを発話することにより、子供には親子二人だけの対話時にはない刺激が与えられるので、知育効果が期待できる。
制御装置1は、同図の(b)(c)に示すように、タッチパネル13を備えており、話者Aはタッチパネル13への入力操作によって、所望のメッセージを音声出力装置2に音声出力させることができる。そして、制御装置1の主な特徴点は、メッセージの選択を受け付けるユーザインターフェースにある。
具体的には、まず、制御装置1は、メッセージ(音声出力装置2に発話させるセリフ)の候補30A〜30C(個別の候補を区別する必要がないときには単に候補30と記載する)をタッチパネル13に表示する。詳細は後述するが、各候補30にはその候補30の表示内容に関連した複数のメッセージ(バリエーションのメッセージ)が対応付けられている。なお、図示の例では、メッセージの基本形(肯定的または否定的なニュアンスを含まない)を示す候補30を表示する例を示しているが、表示する候補30はユーザが所望のメッセージを選択する指標となるものであればよく、この例に限られない。例えば、「あいさつ」のように、メッセージの種別を示す情報を候補30として表示してもよい。また、表示する候補の数、および候補の提示態様は図示の例に限られず、制御装置1は、少なくとも1つの候補を、ユーザが選択できるような態様で表示すればよい。例えば、会話のシチュエーションや、ユーザの年齢、複数のユーザが同席する場合にはそのユーザの組み合わせ等に応じて、表示する候補を変更してもよい。
次に、話者Aはタッチパネル13上の候補30が表示されている領域(所定領域)のうち、音声出力装置2に音声出力させたい領域をタッチする。ここで、話者Aが何れかの候補30にタッチした指をそのままタッチパネル13から離した場合、つまり候補30に対して通常のタップ操作を行った場合には、制御装置1は、その候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、「通常」のバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。例えば、候補30Aに通常のタップ操作が行われた場合には、制御装置1は、「トイレに行こう」の音声を通常の語調(肯定的なニュアンスも否定的なニュアンスもない語調)で音声出力装置2に音声出力させる(後述の図3の(a)参照)。
なお、通常のタップ操作が行われた場合には、制御装置1は、タップされた候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージの中からランダムに選択したメッセージを音声出力させてもよい。例えば、図示していないが「いただきます」と表示された候補30に通常のタップ操作を行った場合に、複数のバリエーションのメッセージの中からランダムに選択したメッセージを音声出力させてもよい。上記複数のバリエーションのメッセージとしては、例えば「いただきます」、「わーい、いただきます」、「おいしそう。いただきます」等が挙げられる。これにより、音声出力装置2の発話内容に幅を持たせることができる。
これに対し、同図の(b)に示すように、話者Aが候補30にタッチした指をタッチパネル13上で上方向にスライドさせて指を離した場合、すなわち上方向へのフリック操作を行った場合、「肯定的」なバリエーションのメッセージを音声出力させる。具体的には、図示の例では、制御装置1は、音声出力装置2に優しい声で「トイレに行こう」と音声出力させている。
一方、同図の(c)に示すように、話者Aが候補30にタッチした指をタッチパネル13上で下方向にスライドさせて指を離した場合、すなわち下方向へのフリック操作を行った場合、「否定的」なバリエーションのメッセージを音声出力させる。具体的には、図示の例では、制御装置1は、音声出力装置2に厳しい声で「トイレに行かないと」と音声出力させている。
このように、制御装置1は、タッチパネルへのタッチ操作に応じて、該タッチ操作の対象となった候補30を特定すると共に、該タッチ操作の開始から終了までの操作内容を特定する。具体的には、タッチした指をそのまま離す通常タップが行われたか、または指を所定方向にスライドさせるフリック操作が行われたか特定し、フリック操作が行われた場合にはフリックの方向も特定する。
そして、制御装置1は、タッチ操作の対象となった候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。よって、表示する候補30の数を増やすことなく(最小限の表示数で)、多様なバリエーションのメッセージを出力させることができる。
また、制御装置1は、フリック操作の方向が逆である場合には、逆のニュアンス(肯定的/否定的)のバリエーションのメッセージを出力させる。つまり、フリック操作の方向を逆にすれば、メッセージのニュアンスを逆にすることができるので、話者Aは直感的な操作で所望のバリエーションを選択することができる。このように、制御装置1は、直感的に分かりやすいUIを提供することにより、操作性およびユーザビリティ性を高めている。
ここで、上述のバリエーションについて補足説明する。上述のように、制御装置1が表示する各候補30には、複数の異なるメッセージからなるメッセージ群が対応付けられている。このメッセージ群に含まれるメッセージは、互いに相違しているが、1つの候補30に関連したメッセージである点で共通しており、ここではこれらのメッセージをバリエーションのメッセージと呼んでいる。例えば、上述の例における、「トイレに行こう」、「トイレに行こう(優しい声)」、および「トイレに行かないと(厳しい声)」は、何れもトイレに行くことを促すメッセージについてのバリエーションのメッセージである。
そして、バリエーションのメッセージは、それぞれメッセージの形式や内容の少なくとも何れかの点で異なっており、このため、上記バリエーションは複数の種類に分類できる。メッセージの形式としては、例えば音声出力時間の長短やメッセージを構成する文字数の多寡が挙げられ、メッセージの内容としては、例えばニュアンスが挙げられる。逆に言えば、各候補30に対応する各メッセージ群のメッセージは、バリエーションで分類することができる。本実施形態では、メッセージをそのニュアンスにより、肯定的、通常、および否定的の3種類のバリエーションに分類している。また、メッセージをその長さ(音声出力時間の長さ)により、通常と長い、の2種類のバリエーションに分類している。無論、メッセージの分類方法は、これらの例に限られない。
また、上記バリエーションには、内容や長さを大きく変えることなく形式を変化させるバリエーションが含まれていてもよい。例えば、あるメッセージに対し、間投詞を付す(あるいは既存の間投詞を別の間投詞に変える)、修飾語を付す(あるいは既存の修飾語を別の修飾語に変える)、語尾表現を変える、または言い回しを変える、等により変化を付けることにより、そのメッセージのバリエーションのメッセージを作成することも可能である。具体例を挙げれば、通常のニュアンスで長さの短い「トイレに行こう」のメッセージについて、間投詞を加え、語尾の表現を変えた「おーい、トイレに行こうよ」のバリエーションのメッセージを作成することができる。また、間投詞を加え、修飾語を追加した「あっ、そろそろトイレに行こう」のバリエーションのメッセージを作成することもできる。肯定的あるいは否定的なニュアンスのメッセージや、長いメッセージについても、同様にしてバリエーションのメッセージを作成することができる。
このような内容や長さが概ね同様のメッセージが複数設定されている場合、何れのメッセージを出力させるかについて、ユーザ操作の内容(パターン)に応じて決定してもよい。ただし、ユーザ操作のパターンを増やしすぎると操作性が低下する。このため、本実施形態では、通常のタップ操作が行われた場合に、タップされた候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージ(内容や長さが概ね共通のメッセージ)の中からランダムに選択したメッセージを音声出力させている。これにより、ユーザ操作のパターンを増やすことなく、より変化に富んだメッセージを音声出力させることができる。なお、肯定的、否定的、あるいは長いメッセージについても同様に、内容や長さが概ね共通のバリエーションのメッセージを複数用意し、その中から出力させるメッセージをランダムに選択してもよい。
なお、メッセージのニュアンスとは、メッセージの示す意味や、メッセージがその受け手に与える感情を指す。例えば、肯定的なニュアンスのメッセージには、メッセージの受け手にとって快い感情を与えるメッセージが含まれる。具体例を挙げれば、受け手を褒めるメッセージ、受け手に優しさを感じさせるメッセージ、および受け手に何らかの行動を促すメッセージが挙げられる。また、例えば、語調が丁寧、受け手に親身、あるいは受け手に好意的なメッセージ等も肯定的なニュアンスのメッセージと言える。一方、否定的なニュアンスのメッセージには、メッセージの受け手にとってあまり快いとは言えない感情を与えるメッセージが含まれる。具体例を挙げれば、受け手を叱るメッセージ、受け手に厳しさを感じさせるメッセージ、および受け手に何らかの行動を強制するメッセージが挙げられる。また、例えば、語調が粗雑、受け手によそよそしい、あるいは受け手に敵対的なメッセージ等も否定的なニュアンスのメッセージと言える。
次に、長さの異なるバリエーションのメッセージについて、図3に基づいて説明する。図3は、候補30に対するタッチ操作の開始から終了までの時間の長さに応じたバリエーションのメッセージを音声出力させる例を示す図である。
同図の(a)には、候補30Aに対して通常のタップ操作を行った例を示している。通常のタップ操作を行った場合、上述のように、音声出力装置2は、制御装置1の制御により「トイレに行こう」のメッセージを通常の語調で音声出力する。なお、上述のように、通常のタップ操作が行われたときには、複数の所定のバリエーションの中からランダムに選択したバリエーションのメッセージを音声出力させてもよい。
一方、同図の(b)には、候補30Aに対してロングタップ操作を行った例を示している。なお、ロングタップ操作とは、タッチ操作の開始から終了までの時間が所定時間以上であるタップ操作である。ロングタップ操作を行った場合、図示のように、音声出力装置2は、制御装置1の制御により、タップ操作の場合よりも長いメッセージ(「ねぇねぇ、そろそろトイレに行った方がいいんじゃないかなぁ?」)を通常の語調で音声出力する。
なお、ロングタップ操作時に出力させるメッセージは、選択された候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、相対的に長いメッセージの中から制御装置1がランダムに選択したメッセージであってもよい。つまり、通常のタップ操作およびロングタップ操作の何れにおいてもメッセージをランダムに選択するが、ロングタップ操作では選択候補のメッセージを相対的に長いメッセージに限定してもよい。この場合、ユーザは、通常のタップ操作またはロングタップ操作により、ランダムなメッセージを出力させることができる。そして、ロングタップ操作時には、出力候補を長いメッセージに絞り込んだ上で、ランダムなメッセージを出力させることもできる。無論、候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、ロングタップ操作時に出力させるメッセージを予め定めておき、そのメッセージを出力させてもよい。
このように、制御装置1によれば、話者Aは直感的な操作により、タップ時間の長短に応じた所望の長さのメッセージを音声出力装置2に音声出力させることができる。なお、タップ時間の長短によるメッセージの長さの調整は、フリック操作によるニュアンスの著性と組み合わせることができる。具体的には、制御装置1は、ロングタップ操作後、上方向にフリック操作が行われた場合(タップ開始からフリック終了まではタッチパネル13に触れた状態とする)、長めのでありかつ肯定的なニュアンスのメッセージを音声出力させる。同様に、ロングタップ操作後、下方向にフリック操作が行われた場合(タップ開始からフリック終了まではタッチパネル13に触れた状態とする)、長めでありかつ否定的なニュアンスのメッセージを音声出力させる。
なお、メッセージの長さの調整は、タッチ開始から終了までの時間に応じて行えばよく、上記の例に限られない。例えば、タッチ操作開始直後にタッチ位置をスライドさせ、その後でタッチ位置を所定時間以上停止させてタッチ操作を終了した場合(ドラッグ操作に続けてロングタップ操作が検出された場合)にも、長いメッセージを出力させてもよい。また、例えば、タッチ位置が移動するか否かにかかわらず、タッチ操作開始から終了までの時間が所定時間以上であれば、長いメッセージを出力させてもよい。また、メッセージの長さを複数段階で調整できるようにしてもよい。例えば、タッチ操作の継続時間が所定時間(例えば2秒)経過するごとに、より長いメッセージを出力させてもよい。
〔装置構成〕
次に、制御装置1および音声出力装置2のより詳細な構成を図1に基づいて説明する。図1は、制御装置1および音声出力装置2の要部構成の一例を示すブロック図である。
(制御装置1の構成)
図示のように、制御装置1は、制御装置1の各部を統括して制御する制御部10、制御装置1が使用する各種データを記憶する記憶部11、制御装置1が他の装置(この例では音声出力装置2)と通信するための通信部12、およびタッチパネル13を備えている。タッチパネル13は、制御部10の制御に従って表示面に画像を表示すると共に、表示面(ユーザの入力操作を受け付ける入力面でもある)に対するユーザの操作を検出して、検出結果を制御部10に出力する。
また、制御部10には、候補表示部100、操作内容特定部101、バリエーション選択部102、メッセージ生成部103、およびメッセージ送信部(音声出力制御部)104が含まれている。そして、記憶部11には、メッセージ決定情報110が記憶されている。
候補表示部100は、音声出力装置2に音声出力させるメッセージの候補30をタッチパネル13に表示する。
操作内容特定部101は、タッチパネル13の入力面に対するタッチ操作に応じて、該タッチ操作の対象となった候補30を特定すると共に、該タッチ操作の開始から終了まで上記入力面に対する操作内容を特定する。具体的には、操作内容特定部101は、候補表示部100が表示した候補30のうち、タッチ操作が検出された位置に表示された候補30を、タッチ操作の対象となった候補30であると特定する。また、操作内容特定部101は、タッチ操作開始から終了までの時間が所定時間未満であれば、通常のタップ操作が行われたと特定し、所定時間以上であれば、ロングタップ操作が行われたと特定する。さらに、操作内容特定部101は、入力面上でタッチ位置が移動してタッチ操作が終了した場合には、フリック操作が行われたと特定し、またタッチ位置の移動方向をフリック操作の方向と特定する。
バリエーション選択部102は、候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージうち、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを、音声出力させるメッセージと決定する。例えば、操作内容特定部101が上方向のフリック操作を特定した場合には、バリエーション選択部102は、肯定的なバリエーションのメッセージを、音声出力させるメッセージと決定する。なお、メッセージの決定方法については、図4に基づいて後述する。
メッセージ生成部103は、音声出力装置2に出力させるメッセージの音声データを生成する。具体的には、メッセージ生成部103は、バリエーション選択部102が選択したメッセージのテキストデータから音声データを生成する。なお、テキストデータから音声データを生成する手法としては、公知の手法を適用することができる。
メッセージ送信部104は、タッチ操作の検出位置に表示されている候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。具体的には、メッセージ送信部104は、メッセージ生成部103が生成したメッセージを、通信部12を介して音声出力装置2に送信することにより音声出力装置2に音声出力させる。
メッセージ決定情報110は、何れのバリエーションのメッセージを音声出力させるかを決定するための情報であり、バリエーション選択部102がメッセージの特定に用いる情報である。メッセージ決定情報110は、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたメッセージを決定できる情報であればよく、特に限定されないが、例えば図4のような情報であってもよい。
図4は、メッセージ決定情報110の一例を示す図である。図示のメッセージ決定情報110では、3種類のニュアンス(肯定的、通常、否定的)のバリエーションのそれぞれに応じたメッセージが規定されている。また、各ニュアンスのバリエーションのそれぞれについて、2種類の長さ(通常、長い)のバリエーションに応じたメッセージが規定されている。このようなメッセージ決定情報110を参照することにより、ニュアンスと長さの組み合わせ方に応じて、6通りのバリエーションのメッセージの中から、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたメッセージを決定することができる。
例えば、ユーザがロングタップ操作後に下方向のフリック操作を行うと、バリエーション選択部102は、否定的かつ長いバリエーションのメッセージ(厳しい声の「ねぇ!そろそろトイレに行かないといけないんじゃない?」)を音声出力対象と決定する。なお、図4では、複数の候補30のうち「トイレ行こう」に対応するメッセージ決定情報110を例示しているが、メッセージ決定情報110は、他の候補30についても予め記憶しておけばよい。
(音声出力装置2の構成)
続いて、音声出力装置2の構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、音声出力装置2は、音声出力装置2の各部を統括して制御する制御部20、音声出力装置2が使用する各種データを記憶する記憶部21、音声出力装置2が他の装置(この例では制御装置1)と通信するための通信部22、および音声出力部23を備えている。
通信部22は、制御装置1と通信可能なものであればよく、例えば有線通信を行うものであってもよいが、無線通信を行うものとすることが好ましい。通信部22は、例えば、ブルートゥース(登録商標)や、Wi-Fi(登録商標)、赤外線などによる通信を行うものであってもよい。また、音声出力部23は例えばスピーカーであってもよい。
また、制御部20は、音声出力の対象となるメッセージを取得(本例では制御装置1から通信部22を介して取得)するメッセージ取得部201と、メッセージ取得部201が取得した音声を音声出力部23に音声出力させる音声出力制御部200と、を含む。
〔処理の流れ〕
次に、制御装置1が実行する処理(制御装置1が実行する制御方法)の流れを図5に基づいて説明する。図5は、制御装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、同図では、候補30を表示した後、ユーザ操作に応じたバリエーションのメッセージを決定するまでの処理を示している。
まず、操作内容特定部101は、タッチパネル13へのタッチ操作を検出する(S1、操作内容特定ステップ)。そして、操作内容特定部101は、タッチ操作の検出位置(タッチパネル13上の位置)が、候補表示部100が何れの候補30を表示させている領域であるかを判定することにより、タッチ操作の対象となった候補30(メッセージ)を特定する(S2)。
次に、操作内容特定部101は、タッチ時間(タッチ操作が継続している時間)が所定時間以上であるか否かを判定する(S3、操作内容特定ステップ)。つまり、操作内容特定部101は、ロングタップ操作が行われたか否かを判定する。ここで、所定時間以上であると判定した場合(S3でYES)、操作内容特定部101はその旨をバリエーション選択部102に通知し、バリエーション選択部102は音声出力時間が長いバリエーションのメッセージを選択することを決定する(S4)。なお、長いバリエーションのメッセージが複数ある場合には、それらのメッセージの全てを選択する。例えば、図4のメッセージ決定情報110を参照した場合、長いバリエーションの3つのメッセージを選択する。一方、所定時間未満であると判定した場合(S3でNO)、操作内容特定部101は、S5の処理に進む。また、S4の後もS5の処理に進む。
S5(操作内容特定ステップ)では、操作内容特定部101は、フリック操作を検出したか否かを判定する。ここで、フリック操作を検出したと判定した場合(S5でYES)、操作内容特定部101はフリック操作の方向をバリエーション選択部102に通知し、バリエーション選択部102は通知された方向に応じたバリエーションのメッセージを選択することを決定する(S6)。S6では、上述のS4と同様に、通知された方向に応じたバリエーションのメッセージが複数ある場合には、それらのメッセージの全てを選択する。例えば、図4のメッセージ決定情報110を参照した場合、フリック操作の方向が上方向であれば、肯定的なニュアンスのバリエーションの2つのメッセージを選択する。この後処理はS8に進む。
一方、フリック操作を検出していないと判定した場合(S5でNO)、処理はS7に進み、操作内容特定部101は、タッチ操作が終了したか判定する。そして、終了していれば(S7でYES)処理はS8に進み、終了していなければ(S7でNO)処理はS3に戻る。
S8では、バリエーション選択部102が、S2で特定した候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、音声出力の対象とするメッセージを確定する。
具体的には、バリエーション選択部102は、S4およびS6の何れか一方でメッセージを選択していれば、そのメッセージの選択を確定する。なお、複数のメッセージを選択していた場合、その中から1つのメッセージを例えばランダムに選択し、音声出力の対象と決定する。また、S4でのみメッセージを選択していた場合、ニュアンスが肯定的および否定的なバリエーションのメッセージは選択候補から外し、通常のニュアンスのメッセージの中から音声出力の対象とするメッセージを選択してもよい。
また、バリエーション選択部102は、S4およびS6の両方でメッセージを選択していれば、各ステップの両方で共通に選択したメッセージ(S4で選択され、かつS6でも選択されたメッセージ)を音声出力の対象と決定する。
また、バリエーション選択部102は、S4およびS6の何れにおいてもメッセージを未選択であれば、S2で特定したメッセージに対応する複数のバリエーションのメッセージの中から、ランダムに選択したメッセージを音声出力の対象と決定する。この場合、ニュアンスが肯定的および否定的なバリエーションのメッセージは選択候補から外し、通常のニュアンスのメッセージの中から音声出力の対象とするメッセージを選択してもよい。
なお、ランダムにメッセージを選択する場合、同じメッセージが続けて選択されないようにするため、前回選択したメッセージ以外のメッセージの中からメッセージを選択することが好ましい。また、ランダムにメッセージを選択する場合であっても、選択するメッセージに偏りが生じるようにしてもよい。例えば、制御装置1または音声出力装置2に予め設定された性格に応じたバリエーションのメッセージが選択される確率を、他のバリエーションのメッセージが選択される確率よりも高くしてもよい。これにより、優しい性格に設定された制御装置1または音声出力装置2からは、肯定的なニュアンスのメッセージを多く出力させたり、話好きの性格に設定された制御装置1または音声出力装置2からは、長いメッセージを多く出力させたりすることもできる。なお、このような偏りは、ユーザが設定できるようにしてもよい。
また、図5では図示を省略しているが、S8の処理の後、バリエーション選択部102が決定したメッセージの音声データをメッセージ生成部103が生成し、メッセージ送信部104がその音声データを音声出力装置2に送信する(音声出力制御ステップ)。これにより、音声出力装置2のメッセージ取得部201が上記音声データを取得し、音声出力制御部200がその音声データを音声出力部23に音声出力させる。
〔メッセージのバリエーションについて〕
上述の例では、メッセージのニュアンスや長さにバリエーションを付けるために、各バリエーションのメッセージをそれぞれ個別に用意しておく例を説明したが、1つのメッセージの発音のさせ方によってバリエーションを付けてもよい。
例えば、同じメッセージであっても、それを発話する際の、抑揚、声の高さ、および声質の少なくとも何れかのパラメータを変えることにより、そのメッセージに異なるニュアンスを持たせることができる。具体的には、抑揚の起伏を大きく、声を高く、声質を優しくすることにより、肯定的なニュアンス(例えば褒めているようなニュアンス)をメッセージに持たせることができる。また逆に、抑揚の起伏を小さく、声を低く、声質を厳しくすることにより、否定的なニュアンス(例えば叱っているようなニュアンス)をメッセージに持たせることができる。なお、抑揚には、文末等のテキストの一部分のイントネーションの上げ下げも含まれる。また、1つのメッセージ各文字の音声出力時間を長くする、文字間のインターバルを長くする、メッセージの再生速度を変える(遅くする)、あるいはこれらを併用することにより、メッセージの出力時間の長さにバリエーションを付けることもできる。さらに、上記とは逆に、1つのメッセージ各文字の音声出力時間を短くする、文字間のインターバルを短くする、メッセージの再生速度を速くする、あるいはこれらを併用することにより、メッセージの出力時間の長さにバリエーションを付けることもできる。
よって、バリエーション選択部102は、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じた上記パラメータを指定して、音声データをメッセージ生成部103に生成させてもよい。
また、音声出力装置2の音声出力制御部200が、メッセージの抑揚等の発話態様を制御する機能を備えている場合、メッセージ送信部104は、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じた発話態様を音声出力制御部200に通知してもよい。発話態様の通知は、例えば「肯定的」や「否定的」、「長い」等のバリエーションを示す情報を送信することによって行ってもよいし、声の高さを高く、文字間のインターバルはxx秒、等の音声出力時の制御内容を示す情報を送信することで行ってもよい。また、各バリエーションのメッセージは、他の装置(例えばテキストデータから音声データを生成するサービスを提供するサーバ)から取得してもよい。これらの構成によっても、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に出力させることができる。
なお、音声データは、予め生成または他の装置から取得して制御装置1に記憶しておいてもよい。予め記憶した音声データを利用する場合、音声データを合成したり他の装置から取得したりする場合と比べて、短時間で音声を出力させることができる。同様に、予め生成または他の装置から取得した音声データを音声出力装置2の記憶部21に記憶しておいてもよい。この場合、制御装置1のメッセージ送信部104は、メッセージの音声データを送信する代わりに、再生するメッセージを指定する情報(各メッセージに予め設定された識別情報(例えば番号)や音声データのファイル名)を音声出力装置2に送信すればよい。なお、これらの何れかの構成を採用した場合、制御装置1の構成要素から、メッセージ生成部103を省略することもできる。
そして、制御装置1または音声出力装置2に音声データを記憶しておく場合、その音声データは、人の声を録音した音声データであってもよい。この場合、各バリエーションのメッセージをそれぞれ録音しておけばよい。そして、各バリエーションのメッセージの内容(録音の際に発話されるテキスト自体)は異なっていてもよいし、同じであってもよい。メッセージの内容を異ならせる場合、例えば肯定的なバリエーションでは褒めている旨のセリフが発話された音声を録音した録音メッセージを用い、否定的なバリエーションでは叱っている旨のセリフが発話された音声を録音した録音メッセージを用いてもよい。一方、同じテキストを用いる場合は、ニュアンスの違いを発音の違いで表現する。例えば、肯定的なニュアンスのバリエーションでは、褒めている感情を乗せて発話された音声を録音した録音メッセージを用い、否定的なニュアンスのバリエーションでは、叱っている感情を乗せて発話された音声を録音した録音メッセージを用いてもよい。
〔履歴に基づくメッセージの決定〕
音声出力の対象とするメッセージは、音声出力させたメッセージの履歴に基づいて決定することも可能である。この場合、バリエーション選択部102は、メッセージを決定したときに、決定したメッセージを記憶しておく。そして、バリエーション選択部102は、記憶されているメッセージが所定のパターンとなった状態で、メッセージの決定を行うときには、その所定のパターンに対応するメッセージを決定する。
例えば、子供に所定の行動を促すメッセージを所定回数肯定的なバリエーションで発話させた履歴が記憶されている場合、バリエーション選択部102は、次のメッセージを自動的に否定的なバリエーションとしてもよい。これにより、肯定的な発話では行動を実行しなかった子供に対し、否定的な発話によりその行動の実行を強く促すことも可能になる。
また、バリエーション選択部102は、前回と同じバリエーションのメッセージを、音声出力の対象とするメッセージと決定した場合、その出力音量を前回と変えてもよい。これにより、前回の発話では行動を実行しなかった子供に対し、前回よりも音量を上げた、あるいは下げた発話により、その発話への注目度を高め、その行動の実行を強く促すことも可能になる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6および図7に基づいて説明する。図6は、フリック操作の距離に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる例を示す図である。また、図7は、本実施形態に係るメッセージ決定情報110の一例を示す図である。なお、以降の実施形態は、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態の制御装置1は、フリック操作の方向と、フリック操作における指のスライド距離に応じて、音声出力の対象とするバリエーションのメッセージを決定する。なお、本実施形態では、スライド距離が長くなるにつれて、メッセージの肯定的あるいは否定的なニュアンスが強くなる例を説明する。
図6の(a)では、候補30Aに対してスライド距離が短い上方向のフリック操作を行った例を示している。上述したように、上方向へのフリック操作を行った場合、音声出力装置2は、制御装置1の制御により、「肯定的」なバリエーションのメッセージを音声出力させる。ここで、フリック操作のスライド距離が短い場合、図6の(a)に示すように、制御装置1は、音声出力装置2に優しい声で「一緒にトイレ行こう♪」と音声出力させる。
一方、同図の(b)では、候補30Aに対してスライド距離が長い上方向のフリック操作を行った例を示している。スライド距離が長い上方向のフリック操作を行った場合、図示のように、音声出力装置2は、制御装置1の制御により、スライド距離が短い上方向のフリック操作の場合よりも肯定的なニュアンスが強いバリエーションのメッセージ(「1人でトイレ行けるの?すごーい♪」)を優しい声で音声出力する。
なお、図示してはいないが、下方向のフリック操作の場合も同様である。上述したように、下方向へのフリック操作を行った場合、音声出力装置2は、制御装置1の制御により、「否定的」なバリエーションのメッセージを音声出力させる。このとき、制御装置1は、下方向のフリック操作のスライド距離に応じて、「否定的」なニュアンスの強さが異なるバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。具体的には、音声出力装置2は、スライド距離が長い場合、スライド距離が短い場合に比べて、「否定的」なニュアンスが強いバリエーションのメッセージを音声出力する。
次に、本実施形態に係る制御装置1の処理について、より詳細に説明する。本実施形態に係る操作内容特定部101は、フリック操作が行われたと特定した場合、タッチ位置の移動方向(フリック操作の方向)を特定するとともに、タッチ位置の移動距離を算出し、フリック操作のスライド距離として特定する。
本実施形態に係るバリエーション選択部102は、メッセージ決定情報110を参照して、フリック操作の方向およびスライド距離の長さに応じたメッセージを特定する。本実施形態に係るメッセージ決定情報110は、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたメッセージを決定できる情報であればよく、特に限定されないが、例えば図7のような情報であってもよい。
図示のメッセージ決定情報110では、2種類のニュアンス(肯定的、否定的)のバリエーションそれぞれに応じたメッセージが規定されている。また、各ニュアンスのバリエーションのそれぞれについて、2種類のニュアンスの強さ(弱い、強い)のバリエーションに応じたメッセージが規定されている。本実施形態に係るバリエーション選択部102は、このようなメッセージ決定情報110を参照することにより、ニュアンスと該ニュアンスの強さとの組み合わせ方に応じて、4種類のバリエーションのメッセージの中から、操作内容特定部101が特定した操作内容に応じたメッセージを決定することができる。
例えば、ユーザが、スライド距離が長い下方向のフリック操作を行うと、バリエーション選択部102は、否定的なニュアンスが強いバリエーションのメッセージ(厳しい声の「はやくトイレ行かなきゃ、もう遊ばないよ?」)を音声出力対象と決定する。
なお、本実施形態に係る記憶部11には、スライド距離を示す、段階的な複数の数値範囲の情報(不図示)を予め記憶している。本実施形態に係るバリエーション選択部102は、該数値範囲の情報を参照し、操作内容特定部101が特定したフリック操作のスライド距離の値がいずれの数値範囲に含まれるかを特定することで、操作内容特定部101が特定したフリック操作のスライド距離が短いか、あるいは長いかを特定する。
以上より、本実施形態に係る制御装置1によれば、フリック操作のスライド方向およびスライド距離に応じて、音声出力されるメッセージのニュアンスおよび該ニュアンスの強さを制御することができる。つまり、ユーザは指をスライドさせる距離を調節することにより、所望のメッセージを音声出力装置2に出力させることができる。これにより、ユーザの意図により近いメッセージを音声出力させることができる。また、スライド距離に応じてニュアンスの強さを制御するため、ニュアンスの強さごとに候補30を増やす必要が無い。これにより、タッチパネル13への表示を簡素化することができ、ユーザビリティに向上を図ることができる。また、メッセージのバリエーションが多くなるため、ユーザが物足りなさ(飽き)を感じることを防ぐことができる。
無論、タッチ操作の開始から終了までの期間において、入力面に対してどのような操作内容を検出するか、そして検出した操作内容に応じてどのようなバリエーションのメッセージを出力させるかは、特に限定されない。例えば、フリック操作のスライド距離に代えて、フリック操作のスライド速度(移動速度)を検出してもよい。また、メッセージのニュアンスの強さのバリエーションは、2種類に限定されず、例えば3種類以上であってもよい。換言すれば、バリエーション選択部102は、メッセージのニュアンスの強さのバリエーションを特定するためのスライド距離(またはスライド速度)が、段階的な、所定の3つ以上の数値範囲のいずれに含まれるかを特定し、該数値範囲に応じたニュアンスの強さを特定する構成であってもよい。
また、バリエーション選択部102は、操作内容特定部101が特定したスライド方向によってメッセージのニュアンスを特定するとともに、操作内容特定部101が特定したスライド距離(またはスライド速度)の値を所定の計算式に代入し、該計算式の計算結果からメッセージのニュアンスの強さを決定する構成であってもよい。ここでのニュアンスの強さは、例えばメッセージを音声出力するときの音量の大きさで表現されるものであってもよい。この例の場合、メッセージ生成部103は、バリエーション選択部102が選択したニュアンス(「肯定的」または「否定的」)のメッセージの音声データを、バリエーション選択部102が所定の計算式から算出した音量の音声データとして生成する。
また、バリエーション選択部102は、フリック操作中に、出力させるメッセージが変化したことを示す情報や、どこまでスライドさせることによってどのようなメッセージが出力されるかを示す情報をタッチパネル13に表示させてもよい。これにより、ユーザが所望のメッセージを選択しやすくなる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図6〜図8に基づいて説明する。図6および図7は、実施形態2にて説明したので、ここでの説明を省略する。図8は、バリエーション制限モードを有効にしたときに、音声出力装置2から音声出力されるバリエーションのメッセージの例を示す図である。
図8の(a)および(b)に示すように、本実施形態に係る制御装置1は、ユーザインターフェースとして、候補30に加え、モード変更キー33をタッチパネル13に表示する。モード変更キー33は、制御装置1において、メッセージのバリエーションを減らすモードであるバリエーション制限モードを有効または無効とするためのユーザのタッチ操作を受け付けるユーザインターフェースである。
例えば、バリエーション制限モードが無効である場合に、ユーザが、候補30Aに対してスライド距離が長い上方向のフリック操作を行うと、本実施形態に係る音声出力装置2は、スライド距離が短い上方向のフリック操作の場合よりも肯定的なニュアンスが強いバリエーションのメッセージ(「1人でトイレ行けるの?すごーい♪」)を優しい声で音声出力する(図6の(b)参照)。換言すれば、本実施形態に係る制御装置1は、フリック操作のスライド方向とスライド距離とに応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。
一方、図8の(a)に示すように、ユーザがタッチパネル13上のモード変更キー33が表示されている領域に対してタップ操作を行うと、制御装置1において、バリエーション制限モードが有効になる。ここで、図8の(b)に示すように、ユーザが上述した例と同様に、スライド距離が長いフリック操作を行った場合、音声出力装置2は、スライド距離が短い上方向のフリック操作によって音声出力されるバリエーションのメッセージ(図6の(a)参照)と、同じバリエーションのメッセージ(「一緒にトイレ行こう♪」)を音声出力する。つまり、バリエーション制限モードが有効である場合、制御装置1は、フリック操作のスライド方向が同じであれば、同じバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。
具体的には、バリエーション制限モードが無効である状態で、操作内容特定部101が、モード変更キー33が表示されている領域へのタップ操作を特定した場合、バリエーション選択部102はバリエーション制限モードを有効にする。より具体的には、バリエーション選択部102は、バリエーション制限モードを有効にすると、図7に示す2種類のニュアンスの強さのバリエーションを、1種類(弱い)のみに制限する。換言すれば、ニュアンスの強さが「強い」であるバリエーションのメッセージを選択不可能なメッセージとする。これにより、音声出力装置2が音声出力するバリエーションのメッセージは、ニュアンスが異なる2種類のバリエーションのメッセージとなり、いずれのバリエーションのメッセージが出力されるかはフリック操作の方向のみによって決まることとなる。
例えば、バリエーション制限モードが有効になった状態で、ユーザが下方向のフリック操作を行うと、バリエーション選択部102は、該フリック操作のスライド距離に依らず、「そろそろトイレ行った方がいいんじゃない?」を音声出力対象と決定する。
なお、バリエーション制限モードが有効となった場合、操作内容特定部101はフリック操作のスライド距離を検出してもよいし、検出しなくてもよい。操作内容特定部101がスライド距離を検出する場合、バリエーション選択部102は当該スライド距離をバリエーションのメッセージの決定に使用しない。
一方、バリエーション制限モードが有効である状態で、操作内容特定部101が、モード変更キー33が表示されている領域へのタップ操作を特定した場合、バリエーション選択部102はバリエーション制限モードを無効にする。バリエーション制限モードが無効となった場合、バリエーション選択部102は、ニュアンスの強さが「強い」であるバリエーションのメッセージを選択可能とし、フリック操作のスライド方向とスライド距離とに応じて、音声出力対象のバリエーションのメッセージを決定する状態となる。
以上より、本実施形態に係る制御装置1によれば、バリエーション制限モードを有効にすることで、「肯定的」または「否定的」のニュアンスが強いバリエーションのメッセージが出力されなくなるので、ユーザが意図せず「肯定的」または「否定的」のニュアンスが強いバリエーションのメッセージを出力してしまうことを防ぐことができる。また、音声出力されるバリエーションのメッセージがフリック操作のスライド距離に依らないものとなるので、ユーザは、スライド距離を意識せず「肯定的」または「否定的」のニュアンスのバリエーションのメッセージを出力することができる。よって、ユーザが使用しやすい制御装置1を実現することができる。
なお、バリエーション制限モードが有効である場合、該モードが無効である場合に参照するメッセージ決定情報110とは異なるメッセージ決定情報から、音声出力対象のバリエーションのメッセージを選択してもよい。換言すれば、バリエーション制限モードが有効であるか、または無効であるかに応じて、音声出力され得るバリエーションのメッセージ群を切り替えてもよい。
また、メッセージのニュアンスの強さのバリエーションが3種類以上である場合に、バリエーション制限モードが有効になったとき、選択可能なニュアンスの強さのバリエーションは1種類のみとなってもよいし、複数となってもよい。無論、後者の場合、バリエーション制限モードが有効であるときに選択可能なニュアンスの強さのバリエーションの総数は、該モードが無効であるときに選択可能なニュアンスの強さのバリエーションの総数よりは少なくなる。
また、モード変更キー33が表示されている領域に対するタップ操作によって有効となるモードは、バリエーション制限モードに限定されない。例えば、選択可能なバリエーションが増えるバリエーション増加モードが有効となってもよい。また、モード変更キー33が表示されている領域に対するタップ操作が行われる度に、バリエーション制限モード、バリエーション増加モード、および、選択可能なバリエーションがバリエーション制限モードより多く、バリエーション増加モードより少ないモードである通常モードが切り替わる構成であってもよい。
モードの変更は、上述したモード変更キー33へのタップ操作に限定されない。例えば、所定の操作で設定画面をタッチパネル13に表示させ、該設定画面でモードを変更する操作を行ってもよいし、タッチパネル13上での所定の操作(例えば、ダブルタップ操作など)を行うことでモードが変更されてもよい。
また、バリエーション制限モードが無効である場合に、バリエーション選択部102が所定の計算式の計算結果からメッセージのニュアンスの強さを決定する構成(実施形態2参照)においても本実施形態の構成を適用可能である。例えば、バリエーション制限モードが有効になった場合、バリエーション選択部102は、該計算式ではなく、記憶部11に予め記憶された、スライド距離(またはスライド速度)を示す段階的な複数の数値範囲の情報を用いて、ニュアンスの強さを特定してもよい。具体的には、バリエーション選択部102は、該数値範囲の情報を参照し、操作内容特定部101が特定したフリック操作のスライド距離(またはスライド速度)の値がいずれの数値範囲に含まれるかを特定することで、メッセージのニュアンスの強さを特定してもよい。つまりこの例では、バリエーション制限モードを有効にすることで、メッセージのニュアンスの強さを連続的に変化させる構成を、メッセージのニュアンスの強さを段階的に変化させる構成に変更し、ニュアンスの強さのバリエーションの総数を減らしている。
〔実施形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について、図9に基づいて説明する。図9は、直前に音声出力されたバリエーションのメッセージを再度、音声出力装置2に音声出力させる例を示す図である。
本実施形態に係る制御装置1は、音声出力装置2に音声を出力させるためのタッチ操作(具体的には、タップ操作やフリック操作)と異なる所定のタッチ操作を検出した場合、直近に音声出力させたバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる。
例えば、図9の(a)に示すように、ユーザが候補30Aに対してスライド距離が短い下方向のフリック操作を行うと、音声出力装置2は否定的なニュアンスのバリエーションのメッセージ(「そろそろトイレ行った方がいいんじゃない?」)を厳しい声で音声出力する。続いて、図9の(b)に示すように、ユーザが候補30Aに対してダブルタップ操作を行うと、制御装置1は、直近に音声出力させた、候補30Aへのユーザのタッチ操作に基づくバリエーションのメッセージ、すなわち図9の(a)に示す「そろそろトイレ行った方がいいんじゃない?」を厳しい声で音声出力装置2に音声出力させる。つまり本実施形態に係る制御装置1は、ユーザが候補30に対してダブルタップ操作を行った場合、該候補30に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを音声出力装置2にリピートさせる。なお、ダブルタップ操作とは、所定時間以内にタッチパネル13に指をタッチして離す動作を、同じ位置で2回繰り返す操作である。
次に、本実施形態に係る制御装置1の処理について、より詳細に説明する。本実施形態に係るバリエーション選択部102は、候補30ごとに、音声出力対象と決定したバリエーションのメッセージを一時的に記憶する。換言すれば、制御装置1は、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを、候補30ごとに、該候補30を示す情報と対応付けて1つずつ記憶する。該バリエーションのメッセージについては、バリエーション選択部102が一時的に保持してもよいし、記憶部11に一時的に記憶しておいてもよい。
また、操作内容特定部101がダブルタップ操作を特定した場合、バリエーション選択部102は、操作内容特定部101が特定した、ダブルタップ操作の対象となった候補30に対応付けられて一時的に記憶されているバリエーションのメッセージを、音声出力対象に決定する。これにより、音声出力装置2は、ユーザがダブルタップ操作を行った候補30に対応するバリエーションのメッセージのうち、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを再度音声出力する。
なお、上述の例では、制御装置1が、タッチパネル13上の領域のうち、候補30が表示されている領域でのダブルタップ操作を受け付けて、該候補30に対応するバリエーションのメッセージのうち、直近に音声出力したバリエーションのメッセージを再度音声出力する構成を説明した。しかしながら、本実施形態に係る制御装置1はこの例に限定されない。例えば、制御装置1は、タッチパネル13上のいずれかの領域におけるダブルタップ操作を受け付けた場合、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを再度音声出力する構成であってもよい。この例の場合、ユーザがダブルタップ操作を行うタッチパネル13上の領域は、候補30が表示されている領域とは異なる領域であってもよい。そのため、ダブルタップ操作によって音声出力されるバリエーションのメッセージは、音声出力装置2が最後に音声出力したバリエーションのメッセージとなる。
この例の場合、タッチパネル13上のどの領域にてダブルタップ操作を行ったとしても、同じバリエーションのメッセージが音声出力されることとなる。そのため、バリエーション選択部102は、最後に音声出力対象と決定したバリエーションのメッセージ1つのみを一時的に記憶しておけばよく、また、該バリエーションのメッセージを一時的に記憶するとき、候補30を示す情報と対応付ける必要はない。
以上より、本実施形態に係る制御装置1は、ユーザが音声出力されたバリエーションのメッセージを聞き取れなかった場合などに、操作する領域をユーザに意識させることなく、同じバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させることができる。
なお、同じバリエーションのメッセージの音声出力を繰り返すための操作は、ダブルタップ操作に限定されない。該操作は、音声出力装置2に音声を出力させるためのタッチ操作と異なる操作であればよく、例えば、タッチパネル13がタッチ点を複数認識できる場合は、2本の指でタッチパネル13に同時にタッチする操作であってもよい。また、表示画面の外周のうちの1辺を指でなぞるようにスライドするような操作でもよい。また、ユーザインターフェースとしてリピートキー(不図示)をタッチパネル13上に表示し、該リピートキーの領域に対するタップ操作を、同じバリエーションのメッセージの音声出力を繰り返すための操作としてもよい。
また、同じバリエーションのメッセージの音声出力を繰り返す処理は、最後の音声出力から所定時間以内に所定の操作(ダブルタップ操作)が行われた場合のみ有効にする構成であってもよい。これにより、ユーザが意図せずダブルタップ操作を行ってしまった場合に、ユーザが望まないバリエーションのメッセージが音声出力されることを防ぐことができる。
〔実施形態5〕
本発明のさらに別の実施形態について、図10に基づいて説明する。図10は、ユーザが入力したテキストを音声出力装置2に音声出力させる例を示す図である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態の制御装置1は、ユーザによる任意のテキストの入力を受け付けて、音声出力装置2に音声出力させる。そして、制御装置1は、音声出力の態様を、ユーザ操作に応じて変化させることができる。つまり、制御装置1は、任意のテキストを様々なバリエーションで音声出力させることができる。
テキストの入力を受け付ける画面、およびテキストを音声出力させるための画面は特に限定されないが、例えば図10のような画面であってもよい。図10の(a)(b)の例では、テキストボックス31と発話キー32を含む画面を例示している。ユーザは、この画面のテキストボックス31を選択することにより、該テキストボックス31内に任意のテキストを入力することができる。図示の例では、「おはようさん」とのテキストが入力されている。
そして、ユーザは、この画面で発話キー32をタップすることにより、テキストボックス31に入力したテキストを音声出力装置2に音声出力させることができる。この際、ユーザは、図10の(a)に示すように、発話キー32にタッチした後、上方向にフリック操作を行うことにより、上方向のフリック操作に応じたバリエーションを付けて上記テキストを音声出力させることができる。具体的には、図示の例では、上方向のフリック操作には、肯定的なニュアンスで音声出力させるバリエーションが対応付けられている。これにより、制御装置1は、音声出力装置2に、通常のタップ操作による音声出力の場合よりも高い声で「おはようさん」と発話(音声出力)させる。
一方、同図の(b)に示すように、ユーザは、発話キー32にタッチした後、下方向にフリック操作を行うことにより、上方向にフリック操作を行った場合とは異なるバリエーションを付けて上記テキストを音声出力させることができる。具体的には、図示の例では、下方向のフリック操作には、否定的なニュアンスで音声出力させるバリエーションが対応付けられている。これにより、制御装置1は、音声出力装置2に、通常のタップ操作による音声出力の場合よりも低い声で「おはようさん」と発話(音声出力)させる。
なお、上記のような画面は、候補表示部100が表示させる。また、ユーザの操作内容の特定とバリエーションの選択(音声出力態様の決定)は、上記実施形態と同様に、それぞれ操作内容特定部101とバリエーション選択部102が行う。また、入力されたテキストを音声データに変換する処理はメッセージ生成部103が行う。
そして、この音声データへの変換の際に、メッセージ生成部103は、バリエーション選択部102が選択したバリエーションを反映させる。具体的には、メッセージ生成部103は、バリエーション選択部102が肯定的なバリエーションを選択した場合には、該バリエーションを選択していない場合と比べて高音域の音声データに変換する。一方、バリエーション選択部102が否定的なバリエーションを選択した場合には、該バリエーションを選択していない場合と比べて低音域の音声データに変換する。
なお、肯定的なニュアンスを表現するバリエーションは、上記の例に限られない。例えば、通常のタップ操作による音声出力の場合よりも抑揚の起伏を大きくするバリエーションとしてもよい。また、例えば肯定的なニュアンスの言葉(「いいね」や「すごい」等)を付加するバリエーションとしてもよい。
同様に、否定的なニュアンスを表現するバリエーションも、上記の例に限られない。例えば、通常のタップ操作による音声出力の場合よりも抑揚の起伏を小さくするバリエーションとしてもよい。また、例えば否定的なニュアンスの言葉(「よくないね」や「もう少し頑張らないと」等)を付加するバリエーションとしてもよい。
また、上記実施形態と同様に、タッチ時間の長さに応じたバリエーションを付けて音声出力させてもよい。例えば、メッセージ生成部103は、発話キー32がロングタップされた場合に、通常のタップ操作による音声出力の場合よりも、出力時間の長い音声データを生成してもよい。この際、音声出力するテキストを構成する各文字の音声出力時間を長くしてもよいし、文字間のインターバルを長くしてもよく、これらを併用してもよい。また、入力されたテキストに対して、所定のメッセージ(例えば音声出力装置2の自己紹介やあいさつ)を追加することにより、音声出力時間を長くしてもよい。
〔実施形態6〕
上記各実施形態では、制御装置1にて音声出力装置2に音声出力させる音声出力制御システム5を例示したが、音声出力装置2に制御装置1の機能を持たせることにより、音声出力装置2の単体にて音声出力制御システム5と同様の機能を実現できる。この場合、例えば音声出力装置2の背面にタッチパネルを設けてユーザの入力を受け付ければよい。
また、上記各実施形態において制御装置1が実行していた処理の一部を他の装置に実行させる音声出力制御システムであっても、上記音声出力制御システム5と同様の機能を実現できる。例えば、音声データを生成する処理(メッセージ生成部103の処理)を、クラウド上のサーバに実行させてもよい。
〔実施形態7〕
制御装置1は、候補30以外の情報をユーザに提示してもよい。なお、以下では、タッチパネル13に情報を表示することでユーザに情報を提示する例を説明するが、ユーザへの情報の提示態様は特に限定されず、例えば情報を音声出力することで提示してもよい。
制御装置1の制御部10には、各バリエーションのメッセージを選択するための操作方法を示す操作ガイド情報をタッチパネル13に表示するガイド表示部が含まれていてもよい。上記ガイド表示部は、候補30がタッチされたときに、図2の(b)に示すように「肯定的」の文言を、タッチされた候補30の上側に表示してもよい。これにより、候補30にタッチした指を上向きにスライドさせるフリック操作により、肯定的なバリエーションのメッセージを出力させることができることをユーザに認識させることができる。なお、フリック操作の方向は矢印で示してもよい。また、指を画面から離さずにフリック操作するように促すメッセージを表示してもよい。否定的なバリエーションや音声出力時間の異なるバリエーションについても同様である。
また、図2の例のように音声出力装置2を知育玩具として使用する場合、話者B(子供)に対する知育を補助するための情報を話者A(制御装置1のユーザ)に提示してもよい。この場合、話者Bに対して、音声出力装置2と話者Aの双方が発話することができるので、話者Aは音声出力装置2の発話内容に応じた内容の発話を行うことが好ましい。このため、制御装置1の制御部10には、バリエーション選択部102が選択したバリエーション(音声出力装置2の発話内容)に応じた所定の内容の発話を促す情報を話者Aに提示する発話内容提示部が含まれていてもよい。上記所定の内容は、音声出力装置2の発話の後で、話者Aが話者Bに対して発話することが知育の観点から推奨される内容であることが好ましい。例えば、上記発話内容提示部は、否定的なバリエーションが選択された場合に、制御装置1のユーザに肯定的な発話を促すメッセージ(例えば「優しくフォローしてあげて」等)を表示してもよい。これにより、例えば図2のような話者A、Bと音声出力装置2の三者対話において、音声出力装置2に話者B(子供)に対して厳しいメッセージを発話させた(父親的な厳しい態度を示させた)後、話者A(制御装置1のユーザ)に優しくフォローさせることができる。このように、選択されたバリエーションと逆のニュアンスの発話を促すメッセージを表示させることにより、同様のニュアンスの発話に偏らないバランスの取れた三者対話が実現できる。
また、制御装置1の制御部10には、音声出力装置2に音声出力させたメッセージの履歴を制御装置1のユーザに提示する履歴提示部が含まれていてもよい。例えば、上記履歴提示部は、直前に選択されたメッセージが肯定的であったか否定的であったかを示す情報をタッチパネル13に表示してもよい。また、過去に複数回の選択が行われていた場合には、上記履歴提示部は、それら複数回(例えば直近5回)に音声出力させたメッセージが肯定的であったか否定的であったかを示す情報をタッチパネル13に表示してもよい。この他にも、上記履歴提示部は、例えば過去の所定期間(例えば直近の1週間)に各バリエーションのメッセージが音声出力された割合(例えば6割が肯定的で4割が否定的等)をタッチパネル13に表示してもよい。
さらに、制御装置1の制御部10には、音声出力装置2に音声出力させたメッセージに関する補助的な情報を話者Aに提示する補助情報表示部が含まれていてもよい。例えば、上記補助情報表示部は、過去に選択されたバリエーションに偏りがある場合、その偏りの是正を促すメッセージを表示してもよい。例えば、上記補助情報表示部は、否定的なバリエーションが選択された比率が所定値(例えば7割)を超えた場合に、肯定的なバリエーションの選択を促すメッセージ(例えば、「優しい言葉もかけてあげて」や「最近、厳しすぎるかも」等)を表示してもよい。
また、例えば「トイレに行こう」のような子供に何らかの行動を促すメッセージについては、子供にその行動を起こさせることのできた成功パターンを記録しておいてもよい。そして、上記補助情報表示部は、その成功パターンに沿ったバリエーションのメッセージを選択させるための情報を表示してもよい。
例えば、肯定的なバリエーションでメッセージを発話させ、その次に同じメッセージを否定的なバリエーションで発話させることにより、子供にそのメッセージの行動を実行させることができた場合、ユーザは、このパターンを制御装置1に記憶させてもよい。これにより、上記補助情報表示部は、肯定的なバリエーションの次に否定的なバリエーションを選択するのが有効であることを示すメッセージを表示させることができる。また、例えば、上記補助情報表示部は、候補30がタッチされたときに、上記パターンに沿ったバリエーションを示す情報を表示してもよい。具体的には、上記補助情報表示部は、候補30が1回目にタッチされたときには、肯定的なバリエーションを示す情報(例えば上方向の矢印)を表示してもよい。そして、この表示に従って肯定的なバリエーションが選択された後、同じ候補30が再度タッチされたときには、否定的なバリエーションを示す情報(例えば下方向の矢印)を表示してもよい。
また、上記補助情報表示部は、実施形態4にて説明した、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを音声出力装置2にリピートさせる操作(実施形態4の例では、ダブルタップ操作)を検出したとき、バリエーションのメッセージをリピートさせる前に、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージをタッチパネル13上に表示してもよい。このとき、上記補助情報表示部は、バリエーションのメッセージとともに、該バリエーションのメッセージを音声出力させるためのユーザのタッチ操作を受け付けるユーザインターフェースである、出力許可キーを表示してもよい。
つまりユーザは、直近に音声出力されたバリエーションのメッセージをリピートさせたい場合、まずダブルタップ操作を行ってバリエーションのメッセージを表示させる。そして、該バリエーションのメッセージが出力を望むバリエーションのメッセージであることを確認した上で、出力許可キーに対するタップ操作を行い、音声出力装置2にバリエーションのメッセージを音声出力させる。これにより、ユーザが意図しない、場違いなバリエーションのメッセージが音声出力されることを防ぐことができる。なお、表示されたバリエーションのメッセージが出力を望むバリエーションのメッセージではない場合に、タップ操作を行うユーザインターフェースであるキャンセルキーを、出力許可キーとともに表示させてもよい。
なお、表示されたバリエーションのメッセージの音声出力を許可するための操作は、出力許可キーへのタップ操作に限定されない。例えば、バリエーションのメッセージが表示された状態での、タッチパネル13上における所定の操作(例えば、タップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作など)であってもよい。
また、音声出力の候補であるバリエーションのメッセージが表示された状態で、所定時間以内に所定の操作(例えば、タップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作など)をしない場合に、該バリエーションのメッセージが音声出力される構成であってもよい。これにより、ユーザがバリエーションのメッセージをリピートするために行う操作はダブルタップ操作のみとなるので、メッセージのリピートのために必要な操作を減らすことができる。
また、バリエーションのメッセージをリピートする処理を、最後の音声出力から所定時間以内に所定の操作(ダブルタップ操作)が行われた場合のみ有効にする構成の場合、ユーザは直近に音声出力されたバリエーションのメッセージを覚えている可能性が高いため、上記補助情報表示部は、音声出力の候補であるバリエーションのメッセージを表示しないこととしてもよい。
〔実施形態8〕
制御装置1の制御部10には、バリエーション選択部102が音声出力の対象としたメッセージに応じて音声出力装置2の外観を変化させる外観変更制御部が含まれていてもよい。この場合、音声出力装置2に、該音声出力装置2の外観を変化させる機構を設けておく。これにより、上記外観変更制御部は、例えば通信部12を介した通信によって上記機構を制御し、動作させることにより、音声出力装置2の外観を変化させることができる。
ここで、音声出力装置2の外観を変化させる例を図11に基づいて説明する。図11は、否定的なバリエーションのメッセージを音声出力させる際に、音声出力装置2の外観を変化させた例を示す図である。
本例では、クマのぬいぐるみの外観である音声出力装置2の目の部分に発光部(具体的にはLED)を設け、音声出力装置2の制御部20には、上記発光部の点灯を制御する点灯制御部が設けられている。つまり、上記発光部と上記点灯制御部が本例において音声出力装置2の外観を変化させる機構ということになる。
そして、本例では、制御装置1の外観変更制御部は、否定的なバリエーションのメッセージを音声出力装置2に音声出力させる際に、通信部12を介した通信によって、上記点灯制御部に上記発光部を点灯させる。つまり、外観変更制御部は、図11の(a)に示すように、通常のタップ操作が行われた場合にはLEDを点灯させないが、同図の(b)に示すように、下方向へのフリック操作が行われた場合にはLEDを点灯させる。これにより、メッセージのニュアンスの違いをより強調してユーザに伝えることができる。なお、LEDの発光色は、メッセージのニュアンスと合った印象の色とすることが好ましい。例えば、怒っているニュアンスのメッセージを音声出力させる際には赤色のような強い色合いで発光させ、褒めているニュアンスのメッセージを音声出力させる際にはオレンジ色、緑色、あるいは水色等の柔らかい色合いで発光させてもよい。
なお、上記機構は、音声出力装置2の外観の少なくとも一部を変化させることができるものであればよく、上記の例に限定されない。例えば、音声出力装置2の表情を変化させる機構であってもよい。例えば、音声出力装置2が人や動物を模した外観の装置であれば、眉、目、鼻、口などのパーツを動かすことにより、表情を変化させることができる。
上記外観変更制御部は、メッセージを音声出力させるたびに音声出力装置2の外観を変化させてもよい。例えば、上記外観変更制御部は、肯定的なバリエーションのメッセージが選択されたときに、優しい表情や楽しげな表情となるように音声出力装置2を制御してもよい。同様に、上記外観変更制御部は、否定的なバリエーションのメッセージが選択されたときに、厳しい表情や悲しげな表情となるように音声出力装置2を制御してもよい。また、上記外観変更制御部は、肯定的なバリエーションのメッセージが選択されたときに、明るい色で発光するように音声出力装置2を制御し、否定的なバリエーションのメッセージが選択されたときに、暗い色で発光するように音声出力装置2を制御してもよい。これにより、音声出力装置2の外観からも、メッセージのバリエーションに応じた感覚(否定されている感覚や肯定されている感覚)を与えることができる。
また、上記外観変更制御部は、過去に音声出力させたメッセージに応じて音声出力装置2の外観を変化させてもよい。例えば、上記外観変更制御部は、所定期間(例えば1日)における肯定的なバリエーションのメッセージが選択された比率が所定値(例えば7割)を超えた場合に、音声出力装置2の外観を肯定的な印象を与える外観(例えば優しい表情)としてもよい。同様に、上記外観変更制御部は、所定期間における否定的なバリエーションのメッセージが選択された比率が所定値を超えた場合に、音声出力装置2の外観を否定的な印象を与える外観(例えば厳しい表情)としてもよい。これにより、音声出力装置2の外観と発話内容とが整合するので、音声出力装置2のユーザ(例えば子供)は、音声出力装置2に感情移入しやすくなる。また、制御装置1のユーザ(例えば親)は、音声出力装置2の外観から、自分がバリエーションを選択した傾向(否定的なバリエーションの選択が多い等)を認識できるので、その傾向を意識的に修正することができる。
〔変形例〕
上記各実施形態では、タッチパネル13にてユーザの入力操作を受け付ける例を説明したが、制御装置1はユーザの入力操作を受け付ける入力面を有していればよく、この入力面はタッチパネル13の入力面(表示面)に限られない。例えば、制御装置1に表示機能を持たないタッチパッドを内蔵または外付けして、その入力面にてユーザの入力操作を受け付けてもよい。また、この場合、タッチパッド上に候補30を印字したシートを重畳する等して、タッチパッド上の何れの領域が何れのメッセージに対応しているかをユーザに示してもよい。また、上記各実施形態では、指でタッチ操作を行う例を示したが、スタイラスペン等の物品を用いてタッチ操作を行う構成としてもよい。
また、タッチ操作の開始から終了までの期間において、入力面に対してどのような操作内容を検出するか、そして検出した操作内容に応じてどのようなバリエーションのメッセージを出力させるかは、特に限定されない。例えば、ロングタップ操作の検出時に、肯定的なバリエーションのメッセージを出力させてもよい。また、例えば、フリック操作の方向に応じた間投詞(例えば上方向のフリック操作の場合には「ねえ」、下方向のフリック操作の場合には「おーい」)を付したバリエーションのメッセージを出力させてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置1および音声出力装置2の制御ブロック(特に制御部10および20)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御装置1および音声出力装置2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。例えば、制御部10の各機能を実現するプログラムを含むアプリケーションソフトウェアを、スマートフォンなどの情報処理装置(コンピュータ)にダウンロードしてインストールすることによって、上記情報処理装置を制御装置1として機能させることもできる。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(1)は、メッセージを音声出力装置(2)に音声出力させる制御装置であって、ユーザの入力操作を受け付ける入力面の所定領域に対するタッチ操作を検出し、該タッチ操作の開始から終了までの上記入力面に対する操作内容を特定する操作内容特定部(101)と、上記所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記操作内容特定部が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させる音声出力制御部(メッセージ送信部104)と、を備えている構成である。
上記の構成によれば、ユーザは、入力面の所定領域に対してタッチ操作を行うことにより、その所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージを指定することができる。そして、ユーザは、上記タッチ操作を終了するまでに上記入力面に対して所定の操作を行うことにより、上記複数のバリエーションのメッセージのうち、操作内容に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置に音声出力させることができる。
つまり、上記の構成によれば、ユーザは、タッチ操作の開始から終了までの一続きの操作にて、所望のバリエーションのメッセージを音声出力装置に音声出力させることができる。したがって、上記の構成によれば、ユーザの所望のバリエーションのメッセージを簡易なユーザ操作で音声出力させることができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記操作内容特定部は、上記操作内容として、上記タッチ操作の開始から終了までの時間、または、上記タッチ操作における上記入力面上でのタッチ位置の移動方向、移動距離または移動速度を算出し、上記操作内容特定部が算出した上記時間、上記移動方向、上記移動距離または上記移動速度に応じて、上記音声出力装置に音声出力させるメッセージのバリエーションを選択するバリエーション選択部(102)をさらに備え、上記音声出力制御部は、上記バリエーション選択部が選択したバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、タッチ操作の開始から終了までの時間、または、タッチ操作における入力面上でのタッチ位置の移動方向、移動距離または移動速度に応じたバリエーションのメッセージを音声出力装置に音声出力させる。これにより、ユーザはタッチ操作の内容を変えるだけで、ユーザの所望のバリエーションのメッセージを音声出力させることができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様2において、上記バリエーション選択部は、上記操作内容特定部が算出した上記時間、上記移動方向、上記移動距離または上記移動速度が、段階的に予め定められた複数の範囲のいずれに含まれるかを特定し、特定した範囲に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させてもよい。
上記の構成によれば、算出した時間、移動方向、移動距離または移動速度が含まれる範囲が異なれば、音声出力されるバリエーションのメッセージが異なることとなるので、メッセージのバリエーションをより細かく設定することができる。これにより、ユーザがメッセージのバリエーションに対して物足りなさを感じることを防ぐことができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様2または3において、上記操作内容特定部が、上記音声出力装置にメッセージを音声出力させるためのタッチ操作と異なる所定のタッチ操作を検出した場合、上記バリエーション選択部は、選択可能なバリエーションの総数を変化させてもよい。
上記の構成によれば、所定のタッチ操作によって選択可能なバリエーションの総数を変化させるので、バリエーションの総数をユーザの望む総数とすることができる。なお、所定のタッチ操作によって選択可能なバリエーションの総数を減らす構成とすれば、メッセージに対して多くのバリエーションを望まないユーザにとって使用しやすい制御装置を実現することができる。また、算出した時間、移動方向、移動距離または移動速度が段階的に設定された複数の範囲のいずれに含まれるかを特定し、特定した範囲に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させる構成の場合、バリエーションの総数を減らすことで、各バリエーションのメッセージに対応する範囲を広げることができる。これにより、ユーザが望まないバリエーションのメッセージが音声出力されてしまうことを防ぐことができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様1から4のいずれかにおいて、上記音声出力制御部は、上記操作内容特定部が、上記音声出力装置にメッセージを音声出力させるためのタッチ操作と異なる所定のタッチ操作を検出した場合、上記音声出力装置に音声出力させるバリエーションのメッセージを、直近に音声出力させたバリエーションのメッセージとしてもよい。
上記の構成によれば、所定のタッチ操作によって、直近に音声出力させたバリエーションのメッセージを再度音声出力させることができる。これにより、発話内容が聞き取れなかったなどの、もう一度同じバリエーションのメッセージを音声出力させたい場合に、簡単に同じバリエーションのメッセージを音声出力させることができる。
特に、算出した時間、移動方向、移動距離または移動速度が段階的に設定された複数の範囲のいずれに含まれるかを特定し、特定した範囲に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させる構成の場合、同じバリエーションのメッセージを音声出力させることが難しい場合がある。上記の構成によれば、このような場合に、所定のタッチ操作を行うだけで簡単に同じバリエーションのメッセージを音声出力させることができるので、特に有用である。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様1から5のいずれかにおいて、上記音声出力制御部は、上記操作内容特定部が特定した操作内容が、上記入力面上でタッチ位置を所定方向に移動させるものであった場合に、上記複数のバリエーションのメッセージのうち上記所定方向に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させてもよい。
上記の構成によれば、タッチ位置を所定方向に移動させる操作により、その所定方向に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させるので、ユーザは、簡易な操作で所望のバリエーションのメッセージを音声出力させることができる。
本発明の態様7に係る制御装置は、上記態様6において、上記音声出力制御部は、上記操作内容特定部が特定した操作内容が、上記所定方向とは逆の方向にタッチ位置を移動させるものであった場合に、上記所定方向に応じたバリエーションのメッセージとは逆のニュアンスであるバリエーションのメッセージを音声出力させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、タッチ位置を移動させる方向を逆にすることにより、逆のニュアンスのバリエーションのメッセージを音声出力させることができる。よって、ユーザは、直感的な操作で対照的なニュアンスのメッセージを出力させることができる。
本発明の態様8に係る制御装置は、上記態様1から7のいずれかにおいて、上記複数のバリエーションのメッセージには、上記音声出力装置による音声出力時間の長さが異なるメッセージが含まれており、上記音声出力制御部は、上記タッチ操作の開始から終了までの時間の長さに応じた音声出力時間のメッセージを音声出力させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、タッチ時間に応じた長さのメッセージを出力させることができる。つまり、上記の構成によれば、ユーザは、直感的な操作でメッセージの長短を調整することができる。
本発明の態様9に係る制御装置は、上記態様1から8のいずれかにおいて、上記音声出力制御部が上記音声出力装置に音声出力させた上記メッセージに応じた所定の内容の発話をユーザに促す情報を上記制御装置のユーザに提示する発話内容提示部を備えていてもよい。
上記の構成によれば、音声出力装置に音声出力させた上記メッセージに応じた所定の内容の発話をユーザに促す情報を上記制御装置のユーザに提示するので、音声出力装置の音声出力するメッセージと、ユーザの発話内容とを連携させることができる。
本発明の態様10に係る制御装置は、上記態様1から9のいずれかにおいて、上記音声出力制御部が上記音声出力装置に音声出力させた上記メッセージの履歴を上記ユーザに提示する履歴提示部を備えていてもよい。
上記の構成によれば、音声出力装置に音声出力させたメッセージの履歴をユーザに提示するので、ユーザは過去の履歴に応じたメッセージを音声出力させることができる。なお、提示する履歴は、提示したメッセージを示す情報を含んでいてもよいし、提示したメッセージのバリエーションを示す情報を含んでいてもよい。また、過去に何れのメッセージ(あるいは何れのバリエーションのメッセージ)をどの程度の割合で音声出力させたかを示す情報を含んでいてもよい。
本発明の態様11に係る制御装置は、上記態様1から10のいずれかにおいて、上記音声出力装置は、該音声出力装置の外観を変化させる機構を備えており、上記制御装置は、上記機構を動作させて、上記音声出力装置の外観を、上記音声出力制御部が上記音声出力装置に音声出力させるメッセージ、または上記音声出力制御部が過去に上記音声出力装置に音声出力させたメッセージに応じた外観に変化させる外観変更制御部を備えていてもよい。
上記の構成のうち、音声出力装置に音声出力させるメッセージに応じた外観に変化させた場合、外観とメッセージとを整合させて、メッセージの提示効果を高めることができる。例えば、音声出力装置が表情を有する装置である場合、否定的なバリエーションのメッセージを怒った表情の音声出力装置に音声出力させて、メッセージの否定的なニュアンスを強めることも可能である。
また、上記の構成のうち、過去に音声出力装置に音声出力させたメッセージに応じた外観に変化させた場合、過去にどのようなメッセージを音声出力させたかを、音声出力装置の外観からユーザに認識させることができる。例えば、過去に肯定的なニュアンスのメッセージを否定的なニュアンスのメッセージよりも高い頻度で音声出力させていた場合に、音声出力装置の表情を柔和な表情にしてもよい。これにより、肯定的なニュアンスのメッセージを音声出力させた頻度が高いことをユーザに認識させることができる。
本発明の態様12に係る制御方法は、メッセージを音声出力装置(2)に音声出力させる制御装置(1)が実行する制御方法であって、ユーザの入力操作を受け付ける入力面の所定領域に対するタッチ操作を検出し、該タッチ操作の開始から終了までの上記入力面に対する操作内容を特定する操作内容特定ステップ(S1、S3、S5)と、上記所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記操作内容特定ステップにて特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させる音声出力制御ステップと、を含む。該制御方法によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様13に係る音声出力制御システム(5)は、メッセージを音声出力する音声出力装置(2)と、該音声出力装置にメッセージを音声出力させる制御装置(1)とを含む音声出力制御システムであって、上記制御装置は、ユーザの入力操作を受け付ける入力面の所定領域に対するタッチ操作を検出し、該タッチ操作の開始から終了までの上記入力面に対する操作内容を特定すると共に、上記所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、特定した上記操作内容に応じたバリエーションのメッセージを特定し、上記音声出力装置は、上記制御装置が特定した上記バリエーションのメッセージを音声出力する。該音声出力制御システムによれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 制御装置
101 操作内容特定部
102 バリエーション選択部
104 メッセージ送信部(音声出力制御部)
110 メッセージ決定情報
2 音声出力装置
5 音声出力制御システム

Claims (9)

  1. メッセージを音声出力装置に音声出力させる制御装置であって、
    ユーザの入力操作を受け付ける入力面の所定領域に対するタッチ操作を検出し、該タッチ操作の開始から終了までの上記入力面に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、
    上記所定領域に対応する複数のバリエーションのメッセージのうち、上記操作内容特定部が特定した操作内容に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させる音声出力制御部と、を備えていることを特徴とする制御装置。
  2. 上記操作内容特定部は、上記操作内容として、上記タッチ操作の開始から終了までの時間、または、上記タッチ操作における上記入力面上でのタッチ位置の移動方向、移動距離または移動速度を算出し、
    上記操作内容特定部が算出した上記時間、上記移動方向、上記移動距離または上記移動速度に応じて、上記音声出力装置に音声出力させるメッセージのバリエーションを選択するバリエーション選択部をさらに備え、
    上記音声出力制御部は、上記バリエーション選択部が選択したバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 上記バリエーション選択部は、上記操作内容特定部が算出した上記時間、上記移動方向、上記移動距離または上記移動速度が、段階的に予め定められた複数の範囲のいずれに含まれるかを特定し、特定した範囲に応じたバリエーションのメッセージを上記音声出力装置に音声出力させるメッセージとして選択することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 上記操作内容特定部が、上記音声出力装置にメッセージを音声出力させるためのタッチ操作と異なる所定のタッチ操作を検出した場合、上記バリエーション選択部は、選択可能なバリエーションの総数を変化させることを特徴とする請求項2または3に記載の制御装置。
  5. 上記音声出力制御部は、上記操作内容特定部が、上記音声出力装置にメッセージを音声出力させるためのタッチ操作と異なる所定のタッチ操作を検出した場合、上記音声出力装置に音声出力させるバリエーションのメッセージを、直近に音声出力させたバリエーションのメッセージとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 上記音声出力制御部は、
    上記操作内容特定部が特定した操作内容が、上記入力面上でタッチ位置を所定方向に移動させるものであった場合に、上記複数のバリエーションのメッセージのうち上記所定方向に応じたバリエーションのメッセージを音声出力させ、
    上記操作内容特定部が特定した操作内容が、上記所定方向とは逆の方向にタッチ位置を移動させるものであった場合に、上記所定方向に応じたバリエーションのメッセージとは逆のニュアンスであるバリエーションのメッセージを音声出力させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 上記複数のバリエーションのメッセージには、上記音声出力装置による音声出力時間の長さが異なるメッセージが含まれており、
    上記音声出力制御部は、上記タッチ操作の開始から終了までの時間の長さに応じた音声出力時間のメッセージを音声出力させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 上記音声出力制御部が上記音声出力装置に音声出力させた上記メッセージに応じた所定の内容の発話をユーザに促す情報を上記制御装置のユーザに提示する発話内容提示部を備えていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の制御装置。
  9. 上記音声出力装置は、該音声出力装置の外観を変化させる機構を備えており、
    上記制御装置は、上記機構を動作させて、上記音声出力装置の外観を、上記音声出力制御部が上記音声出力装置に音声出力させるメッセージ、または上記音声出力制御部が過去に上記音声出力装置に音声出力させたメッセージに応じた外観に変化させる外観変更制御部を備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019054009A1 (ja) * 2017-09-15 2019-03-21 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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