JP2017079105A - 電磁継電器 - Google Patents

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Sumihisa Fukuda
純久 福田
潤二 高橋
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潤二 高橋
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Shinya Kimoto
進弥 木本
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Abstract

【課題】過渡領域における磁気駆動力の向上を可能とする電磁継電器を提供する。【解決手段】電磁継電器1は、電磁石装置2と接点装置3とを備えている。電磁石装置2は、励磁コイル22と、励磁コイル22の中心軸方向に移動可能な可動子24と、励磁コイル22に対して可動子24の移動方向の少なくとも一方側に設けられる永久磁石28とを有する。接点装置3は、可動子24の移動に伴って接点部30を開閉するように構成されている。また、電磁石装置2は、励磁コイル22の通電時に励磁コイル22で生じる磁界によって磁化された可動子24に対して永久磁石28による磁気駆動力を作用させることで、可動子24を移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁継電器に関する。
従来、接点機構部と、接点機構部を収納するハウジングとを備えた接点装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。接点機構部は、固定接点及び可動接点を有する接点部と、固定接点に接触する第1位置と固定接点から離れる第2位置との間で可動接点を移動させる駆動部とを備えている。
駆動部は、互いに対向するように配置された固定鉄芯及び可動鉄芯と、可動鉄芯に取り付けられて可動鉄芯とともに移動するシャフトと、コイルの通電時に固定鉄芯と可動鉄芯との間に磁気吸引力を発生させるプランジャ型の電磁石装置とを備えている。シャフトの先端には可動接点が取り付けられており、可動接点は、シャフトとともに移動することにより第1位置と第2位置との間で移動する。
特許文献1記載の接点装置では、コイルに通電して固定鉄芯と可動鉄芯との間に磁気吸引力を発生させると、磁気吸引力によって可動鉄芯が固定鉄芯側に移動する。可動鉄芯が固定鉄芯側に移動すると、可動鉄芯に取り付けられたシャフトも可動鉄芯と同じ向きに移動する。その結果、シャフトの先端に取り付けられた可動接点が固定接点に接触する。
また、特許文献1記載の接点装置では、コイルへの通電を停止させると、固定鉄芯と可動鉄芯との間の磁気吸引力がなくなり、復帰ばねのばね力によって可動鉄芯が固定鉄芯から離れる向きに移動する。可動鉄芯が固定鉄芯から離れる向きに移動するとき、可動鉄芯に取り付けられたシャフトも可動鉄芯と同じ向きに移動する。その結果、シャフトの先端に取り付けられた可動接点が固定接点から離れる。
国際公開第2009/116493号
プランジャ型の電磁石装置を採用した電磁継電器では、可動鉄芯が復帰ばねのばね力に抗って固定鉄芯に近付く過渡領域における磁気吸引力(磁気駆動力)が小さくなるという問題があり、過渡領域における磁気駆動力の向上が望まれていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、過渡領域における磁気駆動力の向上を可能とする電磁継電器を提供することにある。
第1形態の電磁継電器は、励磁コイルと、前記励磁コイルの中心軸方向に移動可能な可動子と、前記励磁コイルに対して前記可動子の移動方向の少なくとも一方側の位置に設けられる永久磁石とを有する電磁石装置と、前記可動子の移動に伴って接点部を開閉する接点装置とを備え、前記電磁石装置は、前記励磁コイルの通電時に前記励磁コイルで生じる磁界によって磁化された前記可動子に対して前記永久磁石による磁気駆動力を作用させることで、前記可動子を移動させることを特徴とする。
第2形態の電磁継電器は、第1形態において、前記可動子は、前記中心軸方向における第1位置と第2位置との間を移動可能であり、前記電磁石装置は、前記永久磁石として第1永久磁石及び第2永久磁石を有し、前記第1永久磁石は、前記励磁コイルに対して前記可動子の前記移動方向における前記第1位置側に設けられ、前記第2永久磁石は、前記励磁コイルに対して前記可動子の前記移動方向における前記第2位置側に設けられることを特徴とする。
第3形態の電磁継電器は、第1形態または第2形態において、前記電磁石装置は、外側磁性部をさらに有し、前記外側磁性部は、前記可動子の前記移動方向において前記永久磁石に対して前記励磁コイルとは反対側に設けられ、前記永久磁石と磁気的に結合されることを特徴とする。
第4形態の電磁継電器は、第1形態〜第3形態のいずれかの形態において、前記電磁石装置は、内側磁性部をさらに有し、前記内側磁性部は、前記可動子の前記移動方向において前記永久磁石に対して前記励磁コイル側に設けられ、前記永久磁石と磁気的に結合されることを特徴とする。
第5形態の電磁継電器は、第1形態〜第4形態のいずれかの形態において、前記可動子は、前記励磁コイルの内側を通る軸部と、前記可動子の前記移動方向における前記軸部の端部から前記永久磁石に近付く向きに突出する突出部とを有することを特徴とする。
第6形態の電磁継電器は、第1形態〜第5形態のいずれかの形態において、前記電磁石装置は、前記可動子に対して前記可動子の前記移動方向における少なくとも一方側に設けられ前記可動子の移動範囲を規制する受止部をさらに有することを特徴とする。
第7形態の電磁継電器は、第1形態〜第5形態のいずれかの形態において、前記電磁石装置は、前記励磁コイルを囲むシールド部をさらに有することを特徴とする。
本発明の電磁継電器は、磁化された可動子を永久磁石による磁気駆動力を作用させて移動させるので、過渡領域における磁気駆動力の向上が可能になるという効果がある。
実施形態の電磁継電器における接点部が開状態である場合の概略構成図である。 実施形態の電磁継電器における接点部が閉状態である場合の概略構成図である。 実施形態における可動子の位置に対する可動子に作用する力、及び比較例における可動鉄芯の位置に対する可動鉄芯に作用する力の関係を表すグラフである。 実施形態の電磁継電器の第1変形例の概略構成図である。 実施形態の電磁継電器の第2変形例の概略構成図である。 実施形態における可動子の位置に対する磁気駆動力及びばね負荷の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、電磁継電器、より詳細には固定接点及び可動接点を有する接点装置を備えた電磁継電器に関する。なお、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態)
図1,図2に本実施形態の電磁継電器1の概略構成図を示す。まず、本実施形態の電磁継電器1の概要について説明する。本実施形態では、電磁継電器1が例えば電気自動車(EV)に搭載され、走行用のバッテリから負荷(例えばインバータ)への直流電力の供給経路上に接点部30が電気的に接続される場合を例示する。
本実施形態の電磁継電器1は、電磁石装置2と接点装置3とを備えている。電磁石装置2は、励磁コイル22と、励磁コイル22の中心軸方向に移動可能な可動子24と、励磁コイル22に対して可動子24の移動方向の少なくとも一方側に設けられる永久磁石28とを有する。接点装置3は、可動子24の移動に伴って接点部30を開閉するように構成されている。また、電磁石装置2は、励磁コイル22の通電時に励磁コイル22で生じる磁界によって磁化された可動子24に対して永久磁石28による磁気駆動力を作用させることで、可動子24を移動させるように構成されている。
上記構成により、本実施形態の電磁継電器1は、磁化させた可動子24を永久磁石28による磁気駆動力を作用させて移動させる電磁石装置2を備えており、過渡領域における磁気駆動力の向上が可能となる。
以下に、本実施形態の電磁継電器1について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる方向は、図1における上下を上下方向、左右を左右方向と規定する。ただし、これらの方向は電磁継電器1を使用する際の方向を限定する趣旨ではない。
まず、電磁石装置2の構成について説明する。電磁石装置2は、ボビン21、励磁コイル22、筒体23、可動子24、復帰ばね25、第1受止部26a、第2受止部26b、継鉄27、第1永久磁石28a、第2永久磁石28b、第1外側磁性部29a、及び第2外側磁性部29bを備えている。電磁石装置2は、可動子24を移動させることによって生じる駆動力を、シャフト4を介して接点装置3に伝達するように構成されている。
ボビン21は、例えば合成樹脂などの電気絶縁材料により構成されている。ボビン21は、上下方向を長手方向とする円筒状に形成された巻胴部211と、巻胴部211の上端に設けられた円形の上鍔部212と、巻胴部211の下端に設けられた円形の下鍔部213とを有している。巻胴部211には、導線が巻き付けられており、この導線により励磁コイル22が構成されている。励磁コイル22は、中心軸方向が上下方向と一致する。また、巻胴部211の内側を上下方向に貫通するように筒体23が設けられている。
筒体23は、非磁性材料により構成されており、上端が開口し、下端部に底部231を有する有底円筒状に形成されている。筒体23は、上下方向の寸法が、ボビン21の上下方向の寸法よりも大きく設定されている。筒体23の内部には、可動子24が収納されている。なお、筒体23は、磁性材料により構成されていてもよい。この場合、筒体23は、肉厚が薄く形成されるのが好ましい。
可動子24は、例えば電磁軟鉄等の磁性材料により構成された可動鉄芯であり、軸部241と第1突出部242aと第2突出部242bとを有している。軸部241は、上下方向を長手方向とする円柱状に形成されている。第1突出部242aは、軸部241の上端部から全周にわたって軸部241の径方向に向かって突出した円環状に形成されている。第2突出部242bは、軸部241の下端部から全周にわたって軸部241の径方向に向かって突出した円形に形成されている。上下方向に直交する平面における第1突出部242a及び第2突出部242bの外径)は、筒体23の内径よりも僅かに小さく設定されている。これにより、可動子24は、筒体23の内部において上下方向にのみ移動するように移動方向が規制されている。なお、第1突出部242aと第2突出部242bとを区別しない場合、突出部242という。
また、軸部241の上端面には、上下方向と直交する平面において断面形状が円形状である凹部243が形成されている。この凹部243には、中心軸方向が上下方向と一致する向きで配置されたコイル状の復帰ばね25の下端側が嵌め込まれている。復帰ばね25は、上端が接点装置3の底板35の下面に接触し、下端が凹部243の底面に接触することで、可動子24に対して下向きに弾性力を作用させる。また、凹部243の底面にはねじ孔が形成されており、このねじ孔には、ねじ溝を有するシャフト4の下端部が結合される。これにより、可動子24とシャフト4とが連結される。なお、シャフト4の詳細な構成については後述する。
また、筒体23の内部には、第1受止部26a及び第2受止部26bがさらに収納されている。第1受止部26a及び第2受止部26bは、例えば剛性ゴムにより構成されており、上下方向に移動する可動子24を受け止めることで可動子24の移動範囲を規制する。なお、第1受止部26aと第2受止部26bとを区別しない場合、受止部26という。
第1受止部26aは、上下方向に直交する平面における断面形状が円環状に形成されており、筒体23の開口周縁部に設けられている。すなわち、第1受止部26aは、可動子24に対して上側の位置に配置されており、上向きに移動する可動子24を受け止めるように構成されている。また、第1受止部26aの中央部に形成された貫通孔261は、復帰ばね25及びシャフト4が通されている。
第2受止部26bは、上下方向に直交する平面における断面形状が円形状に形成されており、筒体23の底部231の上面に設けられている。すなわち、第2受止部26bは、可動子24に対して下側の位置に配置されており、下向きに移動する可動子24を受け止めるように構成されている。
なお、受止部26を構成する材料は、剛性ゴムに限らず、例えば合成樹脂、スポンジなどにより構成されていてもよい。また、受止部26は、複数の材料が組み合わされて構成されていてもよい。例えば、受止部26は、可動子24側にスポンジ、可動子24とは反対側に剛性ゴムが設けられた二層で構成されていてもよい。
継鉄27は、例えば電磁軟鉄などの磁性材料により構成されており、励磁コイル22を囲むように設けられている。具体的には、継鉄27は、励磁コイル22の上側に位置する第1片271、励磁コイル22の下側に位置する第2片272、励磁コイル22の左側に位置する第3片273、及び励磁コイル22の右側に位置する第4片274が組み合わされた枠状に形成されている。第1片271及び第2片272それぞれには、筒体23が上下方向に貫通する貫通孔275,276が形成されている。第1片271の上面には、第1永久磁石28aが設けられ、第2片272の下面には、第2永久磁石28bが設けられている。継鉄27のうち、第1片271は、第1永久磁石28aと磁気的に結合され第1永久磁石28aの磁束を通す内側磁性部としても機能し、第2片272は、第2永久磁石28bと磁気的に結合され第2永久磁石28bの磁束を通す内側磁性部としても機能する。また、継鉄27は、励磁コイル22の漏れ磁束を低減するシールド部としても機能する。なお、本実施形態における継鉄27は、第1片271、第2片272、第3片273、及び第4片274が一体に形成されているが、それぞれが別体に構成されていてもよい。
第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bは、例えばネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石などで構成されており、上下方向に直交する平面における断面形状が円環状に形成されている。第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bそれぞれの貫通孔281a,281bには、筒体23が上下方向に貫通している。すなわち、第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bは、可動子24に対して可動子24の移動方向(上下方向)に直交する方向に離れた位置に配置されている。また、第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bは、上面と下面とに互いに異なる極性の磁極面を有しており、磁場を発生させる。第1永久磁石28aは、上面をN極、下面をS極となるように配置されている。第2永久磁石28bは、上面がS極面、下面がN極面となるように配置されている。図1中の「N」,「S」は、第1永久磁石28a、第2永久磁石28bの極性をわかりやすくするために便宜上記載しており、実態を有するものではない。他の図においても同様の理由により「N」,「S」を記載している。なお、第1永久磁石28aと第2永久磁石28bとを区別しない場合、永久磁石28という。また、第1永久磁石28aの上面には第1外側磁性部29aが設けられ、第2永久磁石28bの下面には第2外側磁性部29bが設けられている。
第1外側磁性部29a及び第2外側磁性部29bは、例えば電磁軟鉄などの磁性材料により構成されており、上下方向に直交する平面における断面形状が円環状に形成されている。第1外側磁性部29aは、第1永久磁石28aと磁気的に結合され第1永久磁石28aの磁束を通すように構成されている。第2外側磁性部29bは、第2永久磁石28bと磁気的に結合され第2永久磁石28bの磁束を通すように構成されている。また、第1外側磁性部29a及び第2外側磁性部29bそれぞれの貫通孔291a,291bには、筒体23が上下方向に貫通している。なお、以下の説明において、第1外側磁性部29aと第2外側磁性部29bとを区別しない場合、外側磁性部29という。
ここで、可動子24と永久磁石28との相対位置は、励磁コイル22の通電によって磁化された可動子24に対して、永久磁石28の磁場が発生させる力が上向きに作用するように設定されている。
次に、接点装置3の構成について説明する。接点装置3は、一対の固定接点31と一対の可動接点32とを備えており、上下方向に対向する固定接点31と可動接点32とで接点部30を構成している。接点装置3は、可動接点32が固定接点31に接触している閉状態と、可動接点32が固定接点31から離れている開状態とを切り替え可能に構成されている。
本実施形態の接点装置3は、一対の接点台311、可動接触子321、ケース33、連結体34、及び底板35をさらに有している。
一対の接点台311の各々は、導電性材料により構成されており、上下方向に直交する平面における断面形状が円形状となる円柱状に形成されている。一対の接点台311は、電磁石装置2の上方において上下方向に直交する平面内の一方向(左右方向)に離れて配置されており、各々の下端部には固定接点31が設けられている。
一対の固定接点31の各々は、導電性材料により構成されており、上下方向に直交する平面における断面形状が円形状に形成されている。なお、接点台311と固定接点31とが一体に形成されていてもよい。
ここで、一対の接点台311は、外部回路(例えばバッテリ、負荷)を電気的に接続するための端子としての機能も有する。例えばバッテリを一方の接点台311に電気的に接続し、負荷を他方の接点台311に電気的に接続することにより、可動接点32が固定接点31に接触した閉状態においてバッテリから負荷への直流電力の供給路が形成される。
ケース33は、例えばセラミックなどの耐熱性及び電気絶縁性を有する材料により構成されており、下面が開口した箱状に形成されている。ケース33の上壁には、一対の貫通孔331が形成されている。一対の接点台311の各々は、貫通孔331に通された状態でケース33に固定されている。また、ケース33の開口を下方から覆うように板状の底板35が配置されている。具体的には、ケース33の開口周部は、全周にわたって設けられた連結体34を介して、底板35の周縁部に接合されている。
可動接触子321は、導電性材料により構成されており、左右方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。可動接触子321は、長手方向の両端部が一対の接点台311の下端部と上下方向に対向するように、一対の接点台311の下方に配置されている。可動接触子321は、各接点台311に設けられている固定接点31と対向する部位に、可動接点32が設けられている。
一対の可動接点32の各々は、導電性材料により構成されており、上下方向に直交する平面における断面形状が円形状に形成されている。なお、可動接触子321と一対の可動接点32とが一体に形成されていてもよい。
接圧ばね36は、コイル状に形成されており、中心軸方向が上下方向と一致する向きで可動接触子321の中央部と底板35の中央部との間に配置されている。接圧ばね36は、可動接触子321に対して上向き(可動接点32が固定接点31に近付く向き)に弾性力を作用させる。なお、接圧ばね36のばね力は、復帰ばね25のばね力よりも小さく設定されている。
また、可動接触子321及び底板35それぞれの中央部には、シャフト4が上下方向に貫通する貫通孔322,351が形成されている。
シャフト4は、非磁性材料により構成されており、上下方向を長手方向とする丸棒状に形成されている。シャフト4は、電磁石装置2で発生した駆動力を、電磁石装置2の上方に設けられている接点装置3へ伝達するように構成されている。シャフト4は、丸棒状の軸部41と、軸部41の上端部に形成された鍔部42とを有している。可動接触子321の貫通孔322の内径は、シャフト4の鍔部42の外径よりも小さく設定されており、鍔部42の下面が可動接触子321の上面における貫通孔322の周部に接触する。また、シャフト4の軸部41は、可動接触子321の貫通孔322、接圧ばね36、底板35の貫通孔351、第1受止部26aの貫通孔261、及び復帰ばね25それぞれの内側を通って、下端部が可動子24に固定されている。なお、シャフト4は、磁性材料により構成されていてもよい。
上記構成により、本実施形態の電磁継電器1は、励磁コイル22への通電と非通電とを切り替えることで、可動子24が移動範囲における下端位置(以降、第2位置という)と上端位置(以降、第1位置という)との間で移動し、一対の接点部30が開閉する。以下に、電磁継電器1の動作について詳細に説明する。
まず、励磁コイル22に通電されていない非通電時の動作について説明する。励磁コイル22の非通電時は、図1に示すように、復帰ばね25のばね力によって可動子24には下向きの力が作用し、可動子24が第2受止部26bに接触した第2位置に位置する。このとき、シャフト4は、可動子24により下方に引き下げられているので、可動接触子321は、シャフト4の鍔部42によって下方に押し下げられる。そのため、可動接触子321は、シャフト4の鍔部42によって上方への移動が規制され、一対の可動接点32が一対の固定接点31から離れた開位置に位置する。これにより、一対の接点部30が開状態となり、一対の接点台311間が非導通状態となる。
次に、励磁コイル22に通電されている通電時の動作について説明する。励磁コイル22の通電時は、励磁コイル22から発生する磁束によって可動子24が磁化される。ここで、励磁コイル22には、可動子24の上端がS極、下端がN極に磁化される向きの電流が供給される。この磁化された可動子24に対して、第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bによる磁気駆動力が上向きに作用する。ここでいう磁気駆動力とは、第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bが発生する磁場によって、磁化された可動子24に対して作用する磁気吸引力あるいは磁気反発力である。言い換えれば、磁気駆動力とは、磁化された可動子24を含む磁気回路において、磁気抵抗が小さくなるように可動子24に作用する力である。この磁気駆動力により、可動子24は、復帰ばね25のばね力に抗して上方に引き上げられ、第1受止部26aに接触した第1位置に移動する(図2参照)。可動子24が第1位置に移動することで、シャフト4が可動子24により上方に押し上げられ、シャフト4の鍔部42により可動接触子321の上方への移動規制が解除される。これにより、可動接触子321が接圧ばね36のばね力によって上方に押し上げられて、一対の可動接点32が一対の固定接点31に接触する閉位置に位置し、一対の接点部30が閉状態となり、一対の接点台311間が導通状態となる。なお、第1位置において、可動子24は第1受止部26aに必ずしも接触している必要はない。例えば、第1永久磁石28aと可動子24との間に作用する磁気駆動力と、第2永久磁石28bと可動子24との間に作用する磁気駆動力とが釣り合う位置を第1位置としてもよい。
電磁継電器1において、バッテリから負荷に大きな電流の供給を可能とするためには、接点部30で生じるジュール熱の低減が求められている。このジュール熱の要因として、固定接点31と可動接点32との接触抵抗がある。この接触抵抗を低減するためには、固定接点31と可動接点32との接圧を高める必要がある。しかし、接圧を高め、かつ電磁継電器1として接点部30を安定的に開閉動作させるためには、可動子24に作用する磁気駆動力を高める必要がある。具体的には、可動子24が復帰ばね25のばね力に抗って第2位置から第1位置に向かって移動するときの終端領域で作用する磁気駆動力を高めるだけでなく、過渡領域で作用する磁気駆動力も高める必要がある。ここでいう終端領域とは、可動子24の移動範囲における第1位置及び第1位置近傍の領域である。また、過渡領域とは、可動子24の移動範囲における第2位置と終端領域との間の領域である。
また、一対の接点台311間に高電圧の印加を可能とするためには、一対の接点部30が開状態である場合における固定接点31と可動接点32との間の距離(絶縁距離)を大きくする必要がある。そのためには、可動子24の移動範囲を大きくする必要があるので、復帰ばね25として伸縮量及びばね力が大きなばねを採用する必要がある。
図3に、可動子24の位置に対する、可動子24に作用する力の大きさのグラフを示す。可動子24に作用する力とは、可動子24に作用する磁気駆動力、及び復帰ばね25と接圧ばね36とによって可動子24に作用する弾性力である。図3において、横軸は可動子24の位置を示し、縦軸は力(磁気駆動力、弾性力)の大きさを示している。また、図3において、第1位置をP1、第2位置をP2で示し、過渡領域をA1、終端領域をA2で示している。図3のY1は、可動子24の位置に対する弾性力の大きさの特性を示している。図3のY2は、励磁コイル22の通電時における磁気駆動力の大きさの特性を示し、Y3は、励磁コイル22の非通電時における磁気駆動力の大きさの特性を示している。また、比較例として、可動鉄芯を固定鉄芯に吸引させるプランジャ型の電磁石装置を採用した電磁継電器(以降、プランジャ型の電磁継電器という)における、磁気駆動力及び弾性力の特性を図3に合わせて示している。図3のY4は、プランジャ型の電磁継電器の励磁コイルに、本実施形態の励磁コイル22と同等のアンペアターンを発生させるように通電した場合における、可動鉄芯に作用する磁気駆動力の大きさの特性を示している。図3のY5は、プランジャ型の電磁継電器に採用されている復帰ばねと接圧ばねとによって可動鉄芯に作用する弾性力の大きさの特性を示している。なお、プランジャ型の電磁継電器において、可動鉄芯が固定鉄芯に接触した位置が第1位置に相当する。
図3の特性Y4に示すように、プランジャ型の電磁石装置を採用したプランジャ型の電磁継電器では、過渡領域における磁気駆動力が小さく、可動鉄芯が固定鉄芯に近付くにつれて磁気駆動力が急激に増加するという特性がある。言い換えれば、プランジャ型の電磁継電器では、過渡領域における電磁駆動力が小さい。そのため、図3の特性Y4,Y5に示すように、プランジャ型の電磁継電器では、過渡領域における磁気駆動力が弾性力を上回るために、伸縮量及びばね力が小さい復帰ばね及び接圧ばねを採用している。プランジャ型の電磁継電器において、大電流、高電圧の通電に対応するために伸縮量及びばね力が大きい復帰ばね及び接圧ばね(図3の特性Y1参照)を採用した場合、過渡領域において磁気駆動力が弾性力を下回り、接点の開閉動作が不可となる。プランジャ型の電磁継電器において接点の開閉動作を正常に行うためには、励磁コイルを大型化、あるいは励磁コイルに供給する電流を増加させ、励磁コイルに生じるアンペアターンを増加させて磁気駆動力を弾性力よりも大きくする必要がある。
本実施形態の電磁継電器1は、磁化させた可動子24を永久磁石28による磁気駆動力を作用させて移動させる電磁石装置2を備えており、過渡領域における磁気駆動力がプランジャ型の電磁継電器よりも大きくなる。これにより、本実施形態の電磁継電器1は、過渡領域及び終端領域の両方において磁気駆動力が弾性力を上回り(図3の特性Y1,Y2参照)、可動子24を第2位置から第1位置に移動させることができる。また、過渡領域における磁気駆動力の向上が可能となることで、伸縮量及びばね力が大きな復帰ばね25及び接圧ばね36を採用することができる。これにより、一対の接点部30が閉状態である場合における固定接点31と可動接点32との接圧の向上が可能となる。さらに、一対の接点部30が開状態である場合における固定接点31と可動接点32との間の距離(絶縁距離)の向上が可能となる。したがって、一対の接点台311間に大電流、高電圧の通電が可能となる。また、本実施形態の電磁継電器1の励磁コイル22と、プランジャ型の電磁石装置を採用したプランジャ型の電磁継電器の励磁コイルとで、同等のアンペアターンを発生させた場合、過渡領域における磁気駆動力は本実施形態の電磁継電器1の方が大きい。言い換えれば、本実施形態の電磁継電器1は、プランジャ型の電磁継電器に比べて小さいアンペアターンで大きな磁気駆動力を得ることができるので、小型化、消費電力の低減を図ることが可能となる。
また、図3の特性Y1,Y3に示すように、励磁コイル22の非通電時において可動子24に作用する磁気駆動力は、弾性力よりも小さい。したがって、可動子24が第1位置にある状態で励磁コイル22への通電を停止すると、復帰ばね25及び接圧ばね36のばね力により可動子24が第1位置から第2位置に移動し、一対の接点部30が開状態となる。すなわち、励磁コイル22への通電と非通電とを切り替えることで、一対の接点部30の閉状態と開状態とを切り替えることができる。
また、本実施形態の電磁継電器1において、可動子24は、励磁コイル22の中心軸方向における第1位置と第2位置との間で移動可能であり、電磁石装置2は、永久磁石28として第1永久磁石28aと第2永久磁石28bとを有している。第1永久磁石28aは、励磁コイル22に対して可動子24の移動方向における第1位置側に設けられている。第2永久磁石28bは、励磁コイル22に対して可動子24の移動方向における第2位置側に設けられている。
すなわち、励磁コイル22に対して上側の位置に第1永久磁石28aが設けられ、下側の位置に第2永久磁石28bが設けられている。磁化された可動子24に対して、第1永久磁石28aと第2永久磁石28bとの両方が磁気駆動力を作用させるので、可動子24に作用する磁気駆動力の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の電磁石装置2は、外側磁性部29(第1外側磁性部29a、第2外側磁性部29b)を有している。外側磁性部29(第1外側磁性部29a、第2外側磁性部29b)は、可動子24の移動方向において永久磁石28(第1永久磁石28a、第2永久磁石28b)に対して励磁コイル22側に設けられている。さらに、外側磁性部29(第1外側磁性部29a、第2外側磁性部29b)は、永久磁石28(第1永久磁石28a、第2永久磁石28b)と磁気的に結合されている。
また、本実施形態の電磁石装置2は、内側磁性部(継鉄27の第1片271、第2片272)を有している。内側磁性部(継鉄27の第1片271、第2片272)は、可動子24の移動方向において永久磁石28(第1永久磁石28a、第2永久磁石28b)に対して励磁コイル22側に設けられている。さらに、内側磁性部(継鉄27の第1片271、第2片272)は、永久磁石28(第1永久磁石28a、第2永久磁石28b)と磁気的に結合されている。
すなわち、第1永久磁石28a、第2永久磁石28bそれぞれの磁極面には、ヨークとして機能する外側磁性部29(第1外側磁性部29a、第2外側磁性部29b)、及び内側磁性部(継鉄27の第1片271、第2片272)が設けられている。これにより、可動子24と、第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bとの間で磁束が効率よく伝達され、可動子24に作用する磁気駆動力の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の可動子24は、軸部241と、突出部242(第1突出部242a、第2突出部242b)とを有している。軸部241は、励磁コイル22の内側を通るように構成されている。突出部242(第1突出部242a、第2突出部242b)は、可動子24の移動方向における軸部241の端部から永久磁石28(第1永久磁石28a、第2永久磁石28b)に近付く向きに突出している。
すなわち、可動子24は、上端部に第1永久磁石28aに近付く向きに突出している第1突出部242aが設けられ、下端部に第2永久磁石28bに近付く向きに突出している第2突出部242bが設けられている。この突出部242(第1突出部242a、第2突出部242b)により、可動子24と第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bとのギャップがより小さくなる。したがって、磁化された可動子24に対して第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bの磁場が発生させる力を有効に利用することが可能となる。
また、可動子24の第1突出部242aと第2突出部242bとの間のスペースに、励磁コイル22が介在するように構成されていてもよい。これにより、電磁石装置2の小型化、あるいは励磁コイル22の巻数の増加により、可動子24に作用する磁気駆動力の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の電磁石装置2は、可動子24に対して可動子24の移動方向における少なくとも一方側に設けられ可動子24の移動範囲を規制する受止部26(第1受止部26a、第2受止部26b)を有している。
上記構成により、上下方向に移動する可動子24の停止位置(第1位置、第2位置)を規定することが可能となる。また、受止部26を構成する材料に、例えば剛性ゴム、合成樹脂、スポンジなどの衝撃吸収材を採用することで、可動子24が受止部26に接触する際に発生する衝突音の軽減が可能となる。
また、本実施形態の電磁石装置2は、励磁コイル22を囲むシールド部(継鉄27)を有している。
上記構成により、励磁コイル22からの漏れ磁束が低減され、可動子24を通る磁束が増加するので、可動子24に作用する磁気駆動力の向上を図ることが可能となる。
また、上述した電磁継電器1の例では、励磁コイル22に対して可動子24の移動方向(上下方向)の両側の位置に永久磁石28が設けられているが、この構成に限らない。図4あるいは図5に示すように、励磁コイル22に対して上側あるいは下側にのみ永久磁石28が設けられた構成であってもよい。図4に示す第1変形例の電磁継電器1Aでは、励磁コイル22の上側にのみ第1永久磁石28a及び第1外側磁性部29aが設けられている。図5に示す第2変形例の電磁継電器1Bでは、励磁コイル22の下側にのみ第2永久磁石28b及び第2外側磁性部29bが設けられている。図4あるいは図5に示す構成であっても、励磁コイル22によって磁化された可動子24を第1永久磁石28aあるいは第2永久磁石28bによる磁気駆動力によって移動させることができ、過渡領域における磁気駆動力の向上が可能となる。また、図4に示すように、可動子24の第1突出部242aの下側スペースにも励磁コイル22が介在するように構成することによって、励磁コイル22の巻数が増加し、可動子24に作用する磁気駆動力の向上を図ることが可能となる。
また、励磁コイル22の非通電時には、通電時に比べて小さいながらも可動子24に磁気駆動力が作用する。この非通電時における磁気駆動力を利用して接点部30の開閉状態を保持するラッチ機能を実現することができる。本実施形態の電磁継電器1は、可動子24に作用する磁気駆動力と弾性力との関係を調整することにより、ラッチ機能を実現している。可動子24に作用する磁気駆動力と弾性力との関係の調整は、例えば可動子24の寸法、可動子24と永久磁石28との位置関係、励磁コイル22のアンペアターン、復帰ばね25のばね力などを調整することにより可能である。図6に、ラッチ機能を実現した場合における、可動子24の位置に対する、可動子24に作用する力の大きさのグラフを示す。可動子24に作用する力とは、可動子24に作用する磁気駆動力、及び復帰ばね25と接圧ばね36とによって可動子24に作用する弾性力である。図6において、横軸は可動子24の位置を示し、縦軸は力(磁気駆動力、弾性力)の大きさを示している。また、図6において、第1位置をP1、第2位置をP2で示している。図6のY11は、可動子24の位置に対する弾性力の大きさの特性を示している。図6のY12は、励磁コイル22に第1向きに電流が供給された場合における磁気駆動力の大きさの特性を示し、Y13は、励磁コイル22に第2向きに電流が供給された場合における磁気駆動力の大きさの特性を示している。また、図6のY14は、励磁コイル22の非通電時における磁気駆動力の大きさの特性を示している。
励磁コイル22に第1向きに電流が供給された場合、可動子24の上端がS極、下端がN極に磁化され、可動子24に対して第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bによる磁気駆動力が上向きに作用し、可動子24が第1位置に移動する。そして、可動子24が第1位置にある状態で励磁コイル22に供給されている電流が停止されると、可動子24に作用する磁気駆動力の絶対値が小さくなる(図6の特性Y12,Y14参照)。ここで、図6の特性Y11,Y14に示すように、可動子24が第1位置にある場合、非通電時における磁気駆動力は、弾性力を上回っている。したがって、励磁コイル22への通電が解除されても、可動子24は磁気駆動力により第1位置に保持される。
次に、励磁コイル22に第1向きとは逆向きである第2向きの電流が供給された場合、可動子24の上端がN極、下端がS極に磁化される。したがって、可動子24に対して第1永久磁石28a及び第2永久磁石28bによる磁気駆動力が下向きに作用し、可動子24が第1位置から第2位置に移動する。そして、可動子24が第2位置にある状態で励磁コイル22に供給されている電流が停止されると、可動子24に作用する磁気駆動力の絶対値が小さくなる(図6の特性Y13,Y14参照)。ここで、図6の特性Y11,Y14に示すように、可動子24が第2位置にある場合、非通電時における磁気駆動力の絶対値は、弾性力を下回っている。したがって、励磁コイル22への通電が解除されても、可動子24は復帰ばね25のばね力により第2位置に保持される。
このように、可動子24に作用する磁気駆動力と弾性力とを調整することにより、励磁コイル22への非通電時に接点部30の開閉状態を保持するラッチ機能を実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1永久磁石28aの上面及び第2永久磁石28bの下面をN極面、第1永久磁石28aの下面及び第2永久磁石28bの上面をS極面としているが、この構成に限らずN極面とS極面とは反対の関係であってもよい。この場合、可動子24を移動させる際に励磁コイル22に供給する電流の向きも反対向きとなる。
また、永久磁石28の形状は、円環状に限らず、例えばC字状に形成されていてもよい。また、永久磁石28は、上面及び下面を磁極面とする構成に限らず、筒体23側と、筒体23とは反対側とを磁極面とする構成であってもよい。
また、本実施形態の電磁継電器1(1A,1B)は、いずれもa接点リレー、b接点リレー、c接点リレーとして用いることができる。例えば、電磁継電器1(1A,1B)をc接点リレーとして用いる場合は、固定接点31とは別に、可動接点32が開位置にあるときに接触する固定接点を設ければよい。この構成では、励磁コイル22の通電状態を切り替えることで、可動接点32が閉位置で接触する固定接点31に接続される電路と、可動接点32が開位置で接触する固定接点に接続される電路とを切り替えることができる。
なお、上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
1,1A,1B 電磁継電器
2 電磁石装置
22 励磁コイル
24 可動子
241 軸部
242 突出部
242a 第1突出部
242b 第2突出部
26 受止部
26a 第1受止部
26b 第2受止部
27 継鉄(シールド部)
271 第1片(内側磁性部)
272 第2片(内側磁性部)
28 永久磁石
28a 第1永久磁石
28b 第2永久磁石
29 外側磁性部
29a 第1外側磁性部
29b 第2外側磁性部
3 接点装置
30 接点部

Claims (7)

  1. 励磁コイルと、前記励磁コイルの中心軸方向に移動可能な可動子と、前記励磁コイルに対して前記可動子の移動方向の少なくとも一方側の位置に設けられる永久磁石とを有する電磁石装置と、
    前記可動子の移動に伴って接点部を開閉する接点装置とを備え、
    前記電磁石装置は、前記励磁コイルの通電時に前記励磁コイルで生じる磁界によって磁化された前記可動子に対して前記永久磁石による磁気駆動力を作用させることで、前記可動子を移動させる
    ことを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記可動子は、前記中心軸方向における第1位置と第2位置との間を移動可能であり、
    前記電磁石装置は、前記永久磁石として第1永久磁石及び第2永久磁石を有し、
    前記第1永久磁石は、前記励磁コイルに対して前記可動子の前記移動方向における前記第1位置側に設けられ、
    前記第2永久磁石は、前記励磁コイルに対して前記可動子の前記移動方向における前記第2位置側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  3. 前記電磁石装置は、外側磁性部をさらに有し、
    前記外側磁性部は、前記可動子の前記移動方向において前記永久磁石に対して前記励磁コイルとは反対側に設けられ、前記永久磁石と磁気的に結合される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電磁継電器。
  4. 前記電磁石装置は、内側磁性部をさらに有し、
    前記内側磁性部は、前記可動子の前記移動方向において前記永久磁石に対して前記励磁コイル側に設けられ、前記永久磁石と磁気的に結合される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  5. 前記可動子は、
    前記励磁コイルの内側を通る軸部と、
    前記可動子の前記移動方向における前記軸部の端部から前記永久磁石に近付く向きに突出する突出部とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 前記電磁石装置は、前記可動子に対して前記可動子の前記移動方向における少なくとも一方側に設けられ前記可動子の移動範囲を規制する受止部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  7. 前記電磁石装置は、前記励磁コイルを囲むシールド部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁継電器。
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