JP2012199136A - リレー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁反発力により接点と可動子とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができるリレー装置を提案すること。
【解決手段】本発明のリレー装置1は、接点5を有する2つの固定端子4,4と、2つの接触部7,7を有し接点5,5と接触部7,7とが互いに接触する閉位置と互いに離れる開位置との間で直線移動可能な可動子6とを備える。可動子6は、閉位置にあるときに2つの接点5,5間に通電路3を形成する導通部8を有し、導通部8は、可動子6の移動方向に直交する平面内において2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上を通らずに通電路3を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路の接点の開閉を行うリレー装置に関する。
従来から、例えば特許文献1に示すようなリレー装置が提案されており、このリレー装置は、固定接点を設けた2つの固定端子と、2つの可動接点を設けた可動接触子と、可動接触子を可動させる駆動部とを備える。
このリレー装置では、駆動部によって可動接触子が可動されることで、可動接点が固定接点に当接する。
特開平10−162676号公報
上述したようなリレー装置では、当接した状態の可動接触子と2つの固定端子とに大電流が流れた場合に、この大電流によって可動接触子と2つの固定端子との間に電磁反発力が生じて、可動接点と固定接点とが離れてしまうおそれがある。このように可動接触子が可動接点と固定接点とを当接させる位置にあるにもかかわらず、可動接点と固定接点とが離れてしまっては、安定した通電を行うことが難しい。
そこで、上記事情を鑑みて、本発明は、電磁反発力により接点と可動子とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができるリレー装置を提案することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明のリレー装置は、接点を有する2つの固定端子と、2つの接触部を有し前記接点と前記接触部とが互いに接触する閉位置と互いに離れる開位置との間で直線移動可能な可動子とを備え、前記可動子は、前記閉位置にあるときに前記2つの前記接点間に通電路を形成する導通部を有し、前記導通部は、前記可動子の移動方向に直交する平面内において前記2つの前記接触部間を結ぶ直線上を通らずに前記通電路を形成することを特徴とする。
また、前記導通部は、前記2つの前記接触部のうち一方の前記接触部から前記平面内において前記直線と交差する一方向に延びた第一導通片と、他方の前記接触部から前記一方向に延びた第二導通片と、前記第一導通片と前記第二導通片との間を前記直線に沿って連結する連結片とを有することが好ましい。
あるいは、前記導通部は、前記平面内において前記直線から離れる向きに凸となるように湾曲していることが好ましい。
本発明のリレー装置は、電磁反発力により接点と可動子とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができる。
本発明の第一実施形態のリレー装置を示し、(a)は可動子の平面図であり、(b)は固定端子と可動子とを流れる電流とその電流により形成される磁界について説明するための斜視図である。 同上のリレー装置全体を示す正面断面図である。 本発明の第二実施形態のリレー装置を示し、(a)は可動子の平面図であり、(b)は固定端子と可動子とを流れる電流とその電流により形成される磁界について説明するための斜視図である。 比較例のリレー装置を示し、(a)は可動子の平面図であり、(b)は固定端子と可動子とを流れる電流とその電流により形成される磁界について説明するための斜視図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本発明の実施形態のリレー装置は、例えば、EV(電気自動車)のバッテリーの電流をモータ等に送るための、電気回路の接点の開閉に用いられる。なお、EVに限らず、他の装置に用いてもよい。
本実施形態のリレー装置1の基本的な構成について、図2を参照して、まず説明する。リレー装置1は、接点5を有する2つの固定端子4,4と2つの接触部7,7を有する可動子6とを有する接点部2と、接点5,5と接触部7,7とを接離させる方向に可動子6を移動させる駆動部14と、接点部2を収納する接点容器37とを備える。以下、リレー装置1について、図2の上下左右を上下左右とし、図2の図面に直交する方向のうち手前側を前方とし、奥側を後方として説明する。なお、この各方向の設定は、説明の便宜を図るものであって、リレー装置1の配置する向きを限定するものではない。
接点容器37は、接点部2を囲むケース10と、金属部とからなる。ケース10は、絶縁材料で形成されており、下方に開口した箱状をなす。金属部は、金属材料で形成されており、後述するヨーク40の上端部と、固定鉄心23の上端部と、ケース10とヨーク40の上端部とを結合する結合部材29とで構成される。接点部2が収納される接点容器37の内側の空間Sは、本実施形態では気密空間となっている。
ケース10の上部11(底部11)には、2つの固定端子4,4が固定されており、この2つの固定端子4,4の下面には各々接点5,5が設けられている。以下、2つの固定端子4,4のうち左側を第一固定端子45とし、右側を第二固定端子46とし、第一固定端子45の下面の接点5を第一接点50とし、第二固定端子46の下面の接点5を第二接点51とする。そして、駆動部14には、板状の可動子6が上下動自在に取り付けてあって、この可動子6は上面に2つの接触部7,7を有している。この2つの接触部7,7は、可動子6の上面のうち、2つの接点5,5に各々対向する位置に形成されている。以下、第一接点50に対向する接触部7を第一接触部70とし、第二接点51に対向する接触部7を第二接触部71とする。
駆動部14は、接触部7,7と接点5,5とが互いに接触する(第一接触部70と第一接点50とが接触し、且つ第二接触部71と第二接点51とが接触する)閉位置と、接触部7,7と接点5,5とが所定距離離れる開位置との間で、可動子6を上下に直線移動させる。固定端子4,4は導電性材料で形成されており、接点5,5と接触部7,7とは接点材料で形成されている。2つの接点5,5と2つの接触部7,7とが接触した状態で、2つの固定端子4,4は可動子6を介して電気的に接続された状態となり、このとき本実施形態のリレー装置1は、電気回路の接点を閉じた状態となる。この状態で、図1(b)に示すように、電流I1〜I5が第一固定端子45から可動子6を通って第二固定端子46へと流れる。
この接点を閉じた通電状態から、接点を開く(つまり2つの接触部7,7を2つの接点5,5から離す)と、一方の接触部7と一方の接点5との間および、他方の接触部7と他方の接点5との間に、各々アークが生じる場合がある。このアークを引き伸ばして消滅させるための構成として、接点容器37の外側には、アークを接点容器37の壁12側に引き伸ばす永久磁石等からなる消孤装置36が設けられている。詳しくは、ケース10の、2つの接点5,5が並ぶ方向の外側(ケース10の左右外側)に各々、消孤装置36,36が設けられている。この消孤装置36,36が、第一接点50と第一接触部70との間に生じたアークをケース10の左の壁12側に引き伸ばし、第二接点51と第二接触部71との間に生じたアークをケース10の右の壁12側に引き伸ばす。また、本実施形態では、アークを効率良く消滅させるために、空間Sに、水素を主体とするガスを例えば2気圧程度で注入して、空間S内の冷却効果を向上させている。
駆動部14は、ヨーク40と、コイル28と、コイルボビン27と、固定鉄心23と、可動鉄心24と、鉄心ケース22と、復帰バネ26と、可動軸15と、接圧バネ9と、接圧バネホルダ16とを備える。ヨーク40と固定鉄心23と可動鉄心24とは磁性体の金属材料で形成され、鉄心ケース22と可動軸15とは非磁性体で形成されている。接圧バネホルダ16は、絶縁材料の非磁性体で形成されている。
鉄心ケース22は、有底筒状であり、鉄心ケース22の内側下部には可動鉄心24が上下動自在に配置され、鉄心ケース22の内側上部には固定鉄心23が固定されている。この固定鉄心23及び可動鉄心24には、可動軸15が上下方向に貫通している。可動軸15の上端には、接圧バネホルダ16が固定されている。
接圧バネホルダ16は、可動子6と接圧バネ9とを内側に保持するホルダであって、本実施形態では、天板と底板と連結板の3枚の平板を結合させてなり、前方向と左右方向とが開口する箱状に形成されている。この底板に可動軸15の上端が固定されている。そして、接圧バネホルダ16の天板と底板との間には、可動子6と接圧バネ9とがこの順番で上から順に配置されており、可動子6の左右方向中央部の上面が、接圧バネ9によって、接圧バネホルダ16の天板の下面に押し付けられている。駆動部14によって可動子6が閉位置まで移動されたとき、接圧バネ9は上下方向に縮んで、各接触部7,7を各接点5,5に押し付け、接圧を確保する。なお、接圧バネホルダ16の形状は上述した形状に限定されず、例えば左右方向のみ開口する角形の筒状であってもよい。
可動軸15は、可動鉄心24に固定されていて、可動鉄心24の上下移動に伴って上下に移動する。コイルボビン27は円筒状に形成されていて、その内側に鉄心ケース22が挿入されている。コイル28は、コイルボビン27に巻きつけられている。固定鉄心23の下端部と可動鉄心24の上端部との間には、復帰バネ26が配置されていて、固定鉄心23と可動鉄心24とを互いに離れる向きに付勢する。
本実施形態では、接点部2を閉じる際には、コイル28に電流を流すことで、固定鉄心23と可動鉄心24とが磁化され、固定鉄心23に可動鉄心24が吸着する。このとき、可動子6が開位置から閉位置へと移動して、接触部7,7と接点5,5とが接触する。また、接点部2を開く際には、コイル28への電流供給を停止すると、復帰バネ26の付勢力によって、固定鉄心23から可動鉄心24が離れる。このとき、可動子6が閉位置から開位置へと移動して、接触部7,7と接点5,5とが離れる。なお、駆動部14は、接点5,5と接触部7,7とを接離可能に可動子6を移動させることができればよく、上述の構成に限定されない。
空間Sには、さらに、接点部2と金属部(ヨーク40の上端部及び固定鉄心23の上端部)との間の放電経路を遮断するように接点部2とこの金属部との間に板状の絶縁板20が設けられている。絶縁板20によって、接点部2に生じたアークがこの金属部に接触し難くなっている。
続いて、本実施形態のリレー装置1の接点部2の構成についてさらに詳しく説明する。
図1(b)に示すように、第一固定端子45及び第二固定端子46は、上下方向に延びた円柱状に形成されている。そして、可動子6は、図1(a)に示すように、矩形平板状に形成され、閉位置にあるときに2つの接点5,5(接触部7,7)間に通電路3を形成する導通部8を有する。ここでいう通電路3は、2つの接点5,5間に流れる電流を通す経路である。この導通部8は、可動子6の移動方向(上下方向)に直交する平面内において2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上を通らずに通電路3を形成する。
本実施形態では、導通部8は、可動子6の一部を構成する。つまり、可動子6は、導通部8と、2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上に位置する絶縁材料で形成された非導通部61とから構成されている。なお、図1(b)では非導通部61の図示を省略している。
導通部8は、第一導通片80と、第二導通片81と、第一導通片80と第二導通片81との間を連結する連結片82とで略U字状に形成される。第一導通片80は、第一接触部70から上述の平面内において直線S1と交差する一方向(前方向)に延びている。第二導通片81は、第二接触部71から上述の平面内において直線S1と交差する一方向(前方向)に延びている。連結片82は、第一導通片80の前端部と第二導通片81の前端部との間を直線S1に対して平行に連結している。
非導通部61は、第一導通片80と第二導通片81と連結片82とで囲まれた部分であり、接圧バネホルダ16に保持されている。なお、非導通部61は、導通部8と電気的に絶縁されていればよく、例えば導通部8との結合部分のみが絶縁材料で形成され、残りの部分が導電性材料で形成されていてもよい。
ところで、図4(a)に比較例として例示するような、一般的なリレー装置の可動子6では、全体が導電性材料で形成されており、可動子6の導通部8は、2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上に通電路を形成している。そのため、比較例のリレー装置では、可動子6が閉位置にある状態で大電流(短絡等によって生じる例えば5,000A〜10,000Aの電流)が流れた場合に、接点5,5と接触部7,7との間に互いに離れる向きに電磁反発力が生じることがある。この電磁反発力が、可動子6が閉位置にある状態の接圧バネのばね力よりも大きいと、接点5,5と接触部7,7とが互いに離れてしまう。
この比較例のリレー装置においては以下にようにして電磁反発力が発生しうる。
図4(b)に示すように、可動子6が閉位置にある状態(2つの接触部7,7と2つの接点5,5とが接触した状態)で、第一固定端子45では下方に向かって電流I1が流れ、可動子6(導通部8)では右向きに電流I2が流れ、第二固定端子46では上方に向かって電流I3が流れる。すると、第一固定端子45及び可動子6及び第二固定端子46周り各々には、電流I1〜I3が流れる向きを右ねじの進む向きとした場合に、右ねじのまわる向きと同じ向きの磁界H1〜H3が発生する。なお、電流の大きさはI1=I2=I3である。
このとき、第一固定端子45と可動子6とで形成される角部分C1の内側(第一固定端子45の右側で可動子6の上側の部分)では、第一固定端子45の磁界H1と可動子6の磁界H2とが同じ向きを向いているため、磁界の強さが角部分C1の外側と比べて強くなる。同様に、可動子6と第二固定端子46とで形成される角部分C2の内側(第二固定端子46の左側で可動子6の上側の部分)でも、磁界の強さが角部分C2の外側と比べて強くなる。
ここで、この両角部分C1,C2の内側の磁界の向きは共に同じ向き(前向き)であるので、可動子6は、全体として、前向きの磁界を受けることになる。可動子6には、右向きの電流が流れているので、この磁界と電流との関係で、可動子6には両固定端子45,46から離れる向き(下向き)に力(電磁反発力)が作用する。
それに対して、上述した本実施形態のリレー装置1では、図1(b)に示すように、可動子6が閉位置にある状態で、第一固定端子45では下方に向かって電流I1が流れ、導通部8のうち第一導通片80では前向きに電流I2が流れる。そして、連結片82では右向きに電流I3が流れ、第二導通片81では後向きに電流I4が流れ、第二固定端子46では上方に向かって電流I5が流れる。なお、電流の大きさはI1=I2=I3=I4=I5である。すると、第一固定端子45及び可動子6の導通部8及び第二固定端子46周り各々には、電流I1〜I5が流れる向きを右ねじの進む向きとした場合に、右ねじのまわる向きと同じ向きの磁界H1〜H5が発生する。
このとき、第一固定端子45と第一導通片80とで形成される角部分C3の内側(第一固定端子45の前側で第一導通片80の上側の部分)では、第一固定端子45の磁界H1と第一導通片80の磁界H2とが同じ向きを向いている。そのため、この角部分C3の内側では、磁界の強さが角部分C3の外側と比べて強くなる。また、第二導通片81と第二固定端子46とで形成される角部分C4の内側(第二固定端子46の前側で第二導通片81の上側の部分)では、第二固定端子46の磁界H5と第二導通片81の磁界H4とが同じ向きを向いている。そのため、この角部分C4の内側では、磁界の強さが角部分C4の外側と比べて強くなる。
ここで、角部分C3の内側の磁界と、角部分C4の内側の磁界とは互いに逆向き(左向きと右向き)であるため、可動子6全体としては相殺される。したがって、本実施形態のリレー装置1では、可動子6が電磁反発力に寄与する特定の向きの磁界を受けにくくなり、可動子6に両固定端子45,46から離れる向きの電磁反発力が作用することを抑制できる。よって、本実施形態のリレー装置1では、電磁反発力により2つの接点5,5と2つの接触部7,7とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができる。
続いて、本発明の第二実施形態のリレー装置1について説明する。本実施形態のリレー装置1は、第一実施形態のリレー装置1とは、可動子6の構成が異なる。
可動子6は、図3(a)に示すように、移動方向(上下方向)に直交する平面内において、2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1から離れる向きに凸となるように湾曲している弧状の導通部8を備える。導通部8は導電性材料で形成される。
本実施形態では、可動子6は、平面視半円の平板状であり、導通部8と非導通部61とから構成されている。非導通部61は、弧状の導通部8で囲まれる部分であり、接圧バネホルダ16に保持されている。なお、図3(b)では非導通部61の図示を省略している。非導通部61は、導通部8と電気的に絶縁されていればよく、例えば導通部8との結合部分のみが絶縁材料で形成され、残りの部分が導電性材料で形成されていてもよい。
本実施形態では、図3(b)に示すように、可動子6が閉位置にある状態で、第一固定端子45では下方に向かって電流I1が流れ、導通部8では弧を描いて右向きに電流I2が流れ、第二固定端子46では上方に向かって電流I3が流れる。すると、第一固定端子45及び可動子6の導通部8及び第二固定端子46周りには各々、磁界H1〜H3が発生する。なお、電流の大きさはI1=I2=I3である。
このとき、第一固定端子45と導通部8とで形成される角部分C5の内側(第一固定端子45の右前側で導通部8の上側の部分)では、磁界の強さが角部分C5の外側と比べて強くなる。また、導通部8と第二固定端子46とで形成される角部分C6の内側(第二固定端子46の左前側で導通部8の上側の部分)では、磁界の強さが角部分C6の外側と比べて強くなる。
ここで、角部分C5の内側の磁界と、角部分C6の内側の磁界とは互いに逆向きであるため、可動子6全体としては相殺される。したがって、本実施形態のリレー装置1では、可動子6が電磁反発力に寄与する特定の向きの磁界を受けにくくなり、可動子6に両固定端子45,46から離れる向きの電磁反発力が作用することを抑制できる。よって、本実施形態のリレー装置1では、この電磁反発力により2つの接点5,5と2つの接触部7,7とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができる。
また、本実施形態のリレー装置1では、上述した形状の導通部8を可動子6が備えるようにしたことで、図1(a)に示す可動子6と比べて、コーナー部分がないため、可動子6をコンパクトに形成できてスペース効率が向上する。
なお、上述した第一及び第二実施形態の可動子6は、配置される空間Sに合わせて、前後を逆にして形成してもよい。つまり、図1(a)に示す可動子6を、導通部8が前向きに開口する略U字状となるように形成したり、図3(a)に示す可動子6を、導通部8が後向きに凸となる弧状となるように形成してもよい。また、可動子6は、導通部8が、可動子6の移動方向(上下方向)に直交する平面内において2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上を通らずに通電路3を形成すればよく、可動子6及び導通部8の形状は、上述した形状に限定されない。
以上まとめると、本発明の第一及び第二実施形態のリレー装置1は、接点5を有する2つの固定端子4,4と、2つの接触部7,7を有し接点5,5と接触部7,7とが互いに接触する閉位置と互いに離れる開位置との間で直線移動可能な可動子6とを備える。可動子6は、閉位置にあるときに2つの接点5,5間に通電路3を形成する導通部8を有し、導通部8は、可動子6の移動方向に直交する平面内において2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上を通らずに通電路3を形成する。
このような構成とすることで、本発明の第一及び第二実施形態のリレー装置1では、可動子6が閉位置にあるときに2つの固定端子4,4と可動子6の導通部8とが通電状態となる。ここで、この導通部8は、可動子6の移動方向に直交する平面内において2つの接触部7,7間を結ぶ直線S1上を通らずに通電路3を形成する。そのため、各固定端子4,4を流れる電流によって生じる磁界と可動子6の導通部8を流れる電流によって生じる磁界とが重なっても、可動子6が電磁反発力に寄与する特定の向きの磁界を受けにくくなる。よって、可動子6に固定端子4,4から離れる側の電磁反発力が作用することを抑制できる。以上から、本発明の第一及び第二実施形態のリレー装置1では、電磁反発力により接点5,5と可動子6(接触部7,7)とが互いに離れてしまうことを抑制して、安定した通電を行うことができる。しかも、この構成は、可動子6の形状を変更するだけで実現できるから、部品点数の増加に伴うコストアップを回避できる。
また、本発明の第一実施形態のリレー装置1では、導通部8は、第一導通片80と、第二導通片81と、第一導通片80と第二導通片81との間を連結する連結片82とを有する。第一導通片80は、2つの接触部7,7のうち一方の接触部7から平面内において直線S1と交差する一方向に延びている。第二導通片81は、他方の接触部7から前記一方向に延びている。連結片82は、第一導通片80と第二導通片81との間を直線S1に沿って連結している。
このような構成とすることで、本発明の第一実施形態のリレー装置1では、可動子6は曲線部分を含まない。したがって、可動子6が抜き打ち加工等によって製造される場合、材料の無駄を最小限に抑えることができる。
また、本発明の第二実施形態のリレー装置1では、導通部8は、平面内において直線S1から離れる向きに凸となるように湾曲している。
このような構成とすることで、本発明の第二実施形態のリレー装置1では、可動子6をコンパクトに形成できてスペース効率が向上する。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 リレー装置
3 通電路
4 固定端子
5 接点
6 可動子
7 接触部
8 導通部
80 第一導通片
81 第二導通片
82 連結片
S1 直線

Claims (3)

  1. 接点を有する2つの固定端子と、2つの接触部を有し前記接点と前記接触部とが互いに接触する閉位置と互いに離れる開位置との間で直線移動可能な可動子とを備え、前記可動子は、前記閉位置にあるときに前記2つの前記接点間に通電路を形成する導通部を有し、前記導通部は、前記可動子の移動方向に直交する平面内において前記2つの前記接触部間を結ぶ直線上を通らずに前記通電路を形成することを特徴とするリレー装置。
  2. 前記導通部は、前記2つの前記接触部のうち一方の前記接触部から前記平面内において前記直線と交差する一方向に延びた第一導通片と、他方の前記接触部から前記一方向に延びた第二導通片と、前記第一導通片と前記第二導通片との間を前記直線に沿って連結する連結片とを有することを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  3. 前記導通部は、前記平面内において前記直線から離れる向きに凸となるように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
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