JP2017078287A - コンクリート養生システム及びコンクリート養生方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、散水制御部20は、管理部21、タイマ22、散水条件記憶部25、間欠運転設定部27及び稼働時間設定部28を備えている。
タイマ22は、現在日時を管理する処理を実行する。
散水条件記憶部25は、散水装置50の散水条件を記憶する記憶部である。散水条件には、間欠散水の内容(間欠運転の運転制御条件)と、間欠散水処理を行なう時間(稼働時間)とが含まれる。
図5(a)に示すように、床スラブのコンクリートの打設作業(S1)の後には、テコ押さえ仕上げ作業(S2)が行なわれる。このテコ押さえ仕上げ作業(S2)が完了した後、間欠散水処理(S3)が行なわれる。この間欠散水処理(S3)は、次の墨出し作業(S4)の開始時刻の所定時間(終了待機時間)前まで行なわれる。この終了待機時間は、例えば、約1時間である。
例えば、図5(b)に示すように、気温が高い夏季においては、5分散水し7分停止する。また、気温が中ぐらいの春秋においては、1分散水し12分停止する。
間欠運転設定部27は、間欠散水における運転制御条件(停止時間及び散水時間)を設定する処理を実行する。
床スラブのコンクリート打設作業(S1)及びテコ押さえ仕上げ作業(S2)が終了した場合、作業者は、図2に示した床スラブの領域Fsの周囲に散水装置50を配置する。この場合、床スラブの領域Fsに散水するように、散水装置50のノズル55,56の向きを設定する。
(1)本実施形態では、床スラブの領域Fsの周囲に、複数の散水装置50を配置する。散水装置50は、ミスト状に水を噴射するノズル55,56を備えている。散水装置50のノズル55,56には、ハイウォッシャ11から水が供給されている。ハイウォッシャ11は、散水制御部20の制御に応じて、散水装置50に送水及び送水の停止を行なって、ノズル55,56から、床スラブの領域Fsに向かってミスト状の水を撒く。これにより、散水制御部20によって自動的に制御されて散水されるため、的確にコンクリートの養生を行なうことができる。更に、床スラブを構成するコンクリートに向かって、床スラブの周囲に配置された散水装置50のノズル55,56から、ミスト状に散水するため、広い面積の床スラブであっても、そのコンクリート表面を効率的に湿潤状態に維持する。更に、下階への漏水による影響を抑制することができる。
・上記実施形態の養生処理においては、散水制御部20は、一定量を散水するノズル55,56を用いて、散水時間と停止時間とから構成される1サイクルを繰り返す間欠散水処理によって散水を行なった。この散水量の制御には、散水時間及び停止時間による制御だけでなく、ノズル55,56における単位時間当たりの噴霧量による制御を用いてもよい。
更に、散水制御部20の間欠運転設定部27には、コンクリートが乾燥し易い環境条件に対して、噴霧量が多くなるように設定する。例えば、散水制御部20には、間欠散水処理の運転制御条件(散水時間、停止時間及び噴霧量等)を決定する運転制御条件データを記憶させておく。この場合、散水制御部20には、環境条件(例えば、気温や湿度)に応じて、コンクリート表面からの水分蒸発量を算出する情報やこの水分蒸発量に応じて運転制御条件を決定する情報を保持さておく。
ここで、環境条件としては、気温、湿度だけに限らず、コンクリート表面温度、床スラブ上の風の風速等、コンクリートの乾燥に関係する環境条件を用いることができる。
具体的には、散水制御部20の稼働時間設定部28は、テコ押さえ仕上げ作業(S2)の終了日時を取得し、これを用いて間欠散水処理の開始日時を算出して、散水条件記憶部25に記憶してもよい。この場合、稼働時間設定部28は、テコ押さえ仕上げ作業(S2)終了から、間欠散水処理(S3)を開始するまでの所定時間(開始待機時間)を、時期(気温)に対応付けて記憶する。この場合、気温が高い程、短い待機時間になる。例えば、気温が高い夏季の場合には、待機時間は約1.5時間、気温が中の春秋の場合には、待機時間は約2時間に設定する。そして、稼働時間設定部28は、テコ押さえ仕上げ作業(S2)の終了日時及び墨出し開始日時を取得した場合には、現在の気温に応じて、間欠散水処理の開始日時及び終了日時を特定する。これにより、効率的かつ的確に、コンクリートの養生を行なうことができる。
・上記実施形態のコンクリート養生システム10は、床スラブのコンクリートの養生を行なった。養生を行なうコンクリートは、これに限定されるものではなく、例えば、屋根スラブ等、水平方向に広がったコンクリートや、壁、柱、梁等を構成するコンクリートの養生に用いることができる。
Claims (5)
- 建築構造物を構成するコンクリートを養生するためのコンクリート養生システムであって、
前記建築構造物の周囲の異なる位置に配置され、前記建築構造物に向かって液体をミスト状に散水する複数の散水装置と、
前記散水装置からの散水を制御する制御部とを備えたコンクリート養生システム。 - 前記制御部は、前記散水装置から間欠的に散水を行なうように制御することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート養生システム。
- 前記制御部は、前記コンクリートの環境条件に応じて散水を行なうことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート養生システム。
- 前記制御部は、前記散水装置からの散水を行なった後の作業のスケジュールを記憶したスケジュール記憶部に接続され、
前記制御部は、前記スケジュール記憶部に記憶した前記スケジュールに応じて、前記散水装置からの散水を行なうことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンクリート養生システム。 - 建築構造物を構成するコンクリートの養生を行なう養生方法であって、
前記建築構造物の周囲に配置された散水装置から、前記建築構造物に向かってミスト状の液体を、制御部の制御に応じて散水させることを特徴とするコンクリート養生方法。
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