JP2017077371A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】状態に合わせた操作手段の操作形態の報知を可能にする。
【解決手段】右打ち操作形態での操作を報知可能な第1の報知手段59および第2の報知手段17,100が設けられると共に、複数種類のエラーの何れが発生したかを判定し得るよう構成されて、第1種のエラーと判定した際に、第1の報知手段59による右打ち操作形態の報知を識別可能な状態で継続するよう制御すると共に、第2の報知手段17,100による右打ち操作形態の報知を終了または当該報知が識別不能となるよう制御するよう構成される。また、第2種のエラーと判定した際には、第1および第2の報知手段17,59,100による右打ち操作形態の報知を識別可能な状態で継続するよう制御するよう構成された。
【選択図】図20

Description

本発明は、遊技盤における複数の球流下領域の内の少なくとも特定の球流下領域を流下した遊技球が入賞し得る位置に、開閉手段により入賞口を開閉可能な特別入賞手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球が流下する遊技領域が形成された遊技盤に、各種図柄による図柄変動演出が行われる図柄表示装置(図柄表示手段)が配設されている。また、前記遊技盤には、入賞口が常に開口する固定型の始動入賞部や、パチンコ球が通過することを契機として開閉作動される可変始動入賞部等が適宜に備えられており、パチンコ機の前面側に配設された操作ハンドルの操作により、遊技盤へ打出されたパチンコ球が該遊技盤に配設された始動入賞部に入賞することを契機として当り判定が行われ、当り判定の判定結果に基づいて図柄表示装置で図柄変動演出が行われるよう構成されている。そして、当り判定が当りである場合に、図柄変動演出の結果として各表示領域に所定の組み合わせで図柄が表示された後に、遊技盤に設けた特別入賞部を開閉作動する当り遊技が付与されるよう構成されている。
このようなパチンコ機には、遊技盤の前面に画成された遊技領域が左打ち遊技用の第1球流下領域と右打ち遊技用の第2球流下領域との2つの領域に大きく分けられ、第2球流下領域(特定の球流下領域)を流下するパチンコ球が入賞し易い位置に、前記可変始動入賞部や特別入賞部の何れか或いは両方を設けて、左打ち遊技と右打ち遊技とで異なる遊技性を実現するものがある。例えば、特許文献1では、右打ち用の球流下領域に特別入賞部が設けられており、当該右打ち用の球流下領域を流下するパチンコ球を特別入賞部に入賞し易くしている。そして、このようなパチンコ機では、特別入賞部が開閉作動される当り遊技の状態や可変始動部が有利な条件で作動される状態となった場合に、右打ち遊技で遊技を行うことに適した遊技状態(特定打出し状態)であることを報知するよう構成して、左打ち遊技および右打ち遊技の何れで遊技することが適した状態であるかを遊技者が適切に判断し得るよう構成されている。すなわち、パチンコ球を打ち出す球流下領域を報知することで、当該報知に合わせて遊技者が操作ハンドルを操作することにより、パチンコ機の状態に適した遊技を行い得るようになっている。
特開2008−68137号公報
ところで、近年は、パチンコ機の遊技性が多様化する傾向にある。このため、特別入賞部が開閉作動される当り遊技の状態や可変始動部が有利な条件で作動される状態となった場合に、右打ち遊技を行うことを単純に報知して操作ハンドルの操作を促すだけでは適切に遊技が実施されず、遊技者の混乱や不満を招き、遊技の興趣を損なうことに繋がりかねない。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、状態に合わせた操作手段の操作形態の報知を可能にした遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な複数の球流下領域(21a,21b)が形成された遊技盤(20)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤(20)における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段(16)と、前記複数の球流下領域(21a,21b)の内の少なくとも特定の球流下領域(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段(37)により入賞口(36a)を開閉可能な特別入賞手段(36)と、所定の条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段(60a)と、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として当り遊技を決定する当り遊技決定手段(60a)とを備え、前記当り遊技において前記特別入賞手段(36)を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉し得るよう構成された遊技機において、
前記特定の球流下領域(21b)に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段(16)を操作することを報知可能な第1の報知手段(59)および第2の報知手段(17,100)と、
前記第1の報知手段(59)を制御する第1報知制御手段(60a)と、
前記第2の報知手段(17,100)を制御する第2報知制御手段(65a)と、
複数種類のエラーの何れが発生したかを判定するエラー判定手段(60a)とを備え、
前記エラー判定手段(60a)が第1種のエラーと判定した際に、前記第1の報知手段(59)が前記操作手段(16)の操作態様を報知している場合には、当該報知を識別可能な状態で継続するよう前記第1報知制御手段(60a)が制御すると共に、前記第2の報知手段(17,100)が前記操作手段(16)の操作態様を報知している場合には、当該報知を終了または当該報知が識別不能となるよう前記第2報知制御手段(65a)が制御するよう構成され、
前記エラー判定手段(60a)が第2種のエラーと判定した際に、前記第1および第2の報知手段(59,17,100)の何れかが前記操作手段(16)の操作態様を報知している場合には、当該報知を識別可能な状態で継続するよう前記第1および第2報知制御手段(60a,65a)の夫々が制御するよう構成されたことを要旨とする。
このように、特定の球流下領域を流下した遊技球が入賞可能な特別入賞手段を開閉する当り遊技を付与する場合に、第1および第2の報知手段において同じ報知表示で操作手段の操作態様を報知することで、特別入賞手段が開閉する当り遊技であることを正確に報知することができる。また、第1種のエラーが生じた場合には、第1の報知手段の報知を識別可能な状態で操作手段の操作態様の報知を継続すると共に第2の報知手段の報知を終了または当該報知が識別不能となるようにする一方で、第2種のエラーが生じた場合には、第1および第2の報知手段による操作手段の操作態様の報知を識別可能な状態で報知を継続することで、特別入賞手段が開閉する当り遊技であることを報知しつつ、生じたエラーの種別を判別することができる。このように、第1および第2の報知手段の報知態様との組み合わせにより、状態に合わせた操作手段の操作態様の報知およびエラーの適切な報知が可能となる。
請求項2に係る発明は、
前記エラー判定手段(60a)が第1種のエラーと判定した場合に、前記操作手段(16)の操作態様を報知する報知態様と異なる第1のエラー報知態様で前記第2の報知手段(17,100)が第1種のエラーを報知するよう前記第2報知制御手段(65a)が制御するよう構成され、
前記エラー判定手段(60a)が第2種のエラーと判定した場合に、前記操作手段(16)の操作態様を報知する報知態様および前記第1のエラー報知態様の夫々と異なる第2のエラー報知態様で前記第2の報知手段(17,100)が第2種のエラーを報知するよう前記第2報知制御手段(65a)が制御するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第2の報知手段において第1種のエラーおよび第2種のエラーを報知可能にすることで、第1および第2の報知手段の報知態様との組み合わせにより、操作手段の操作態様およびエラーの適切な報知が可能となる。
本発明に係る遊技機によれば、状態に合わせて操作手段の操作形態を報知することができると共にエラーの適切な報知が可能となる。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。 (a)は、第1始動入賞部への入賞を契機とした当り遊技の種類および当り遊技毎の変短状態の付与条件を示す説明図であり、(b)は、第2始動入賞部への入賞を契機とする当り遊技の種類および当り遊技毎の変短状態の付与条件を示す説明図である。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 普図入力処理の流れを示すフローチャートである。 普図開始処理の流れを示すフローチャートである。 パチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 (a)は、演出表示部における有効停止位置と、操作形態を報知する打出し操作報知領域と、振動エラー用の報知領域とを示す説明図であり、(b)は演出表示部にメイン基板エラーが表示された状態を示す説明図であり、(c)は演出表示部に磁気基板エラーが表示された状態を示す説明図である。 操作形態報知部での報知態様の説明図である。 演出表示部での報知表示の説明図である。 操作ハンドルの操作形態を報知するタイミングと、操作形態報知部および演出表示部による報知態様との関係を示す説明図である。 当り遊技から変短状態が終了するまでの間におけるメイン制御基板からの信号出力状態と、操作形態報知部および演出表示部によるの報知態様との関係を示す説明図である。 第1〜第6の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件の説明図である。 当り時報知条件と変短時報知条件との関係を示す説明図である。 当り遊技および変短状態における操作形態報知部および演出表示部の報知態様と、特図当り判定時の遊技状態と特図当り図柄との関係を示す説明図である。なお、図中では、報知手段(操作形態報知部および演出表示部)に対応して「第1の右打ち移行報知態様」および「第1の右打ち移行報知表示」を「第1」として示し、「第2の右打ち移行報知態様」および「第2の右打ち移行報知表示」を「第2」として示してある。 (a)は、変短状態から非変短状態に移行した際に左打ち操作形態を報知する状態を示す説明図であり、(b)は、当り遊技に右打ち操作形態を報知する状態を示す説明図である。 エラーの種類、優先順位およびエラー報知の態様を示す説明図である。 (a)は打出し操作報知領域で操作形態を報知している間に第1種エラーが発生した状態を示す説明図であり、(b)は打出し操作報知領域で操作形態を報知している間に第2種エラーが発生した状態を示す説明図である。 (a)は別実施例における第1の特殊当り遊技における特別入賞部の開閉動作と、操作形態報知部および演出表示部での報知状態を示す説明図であり、(b)は別実施例における第2の特殊当り遊技における特別入賞部の開閉動作と、操作形態報知部および演出表示部での報知状態を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前方へ開口するよう形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される基体11,12と、前記基体11,12の前側開口を覆うよう当該基体11,12に対して開閉可能に支持され遊技機前面を形成する前面部材13とを備えており、当該基体11,12や前面部材13を設置基材として各種部材を設置することで遊技機が構成されるようになっている。具体的に、パチンコ機10の基体は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、本体枠としての中枠12を開閉および着脱可能に組み付けて構成されており、当該中枠12に遊技盤20が着脱可能に配設されている。また、前記遊技盤20の後側には、演出表示を表示可能な演出実行手段としての演出表示部(演出表示手段)17が着脱可能に配設されており、所定の開始条件の成立(後述する各始動入賞口33a,35aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を演出表示部17で変動表示し得るようになっている。なお、実施例では、前記演出表示部17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の演出表示部17やドットマトリックス式の表示装置等の各種飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
そして、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓部13bが形成された前記前面部材としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透明板13aで前後に開口する窓部13bが覆われて、遊技領域21を前側から目視可能な状態で遊技盤20を保護している。また、前記前枠13における窓部13bの下方位置には、パチンコ球を貯留可能な球受け皿14,15が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを備える構成とすることもできる。
また、前枠13には、窓部13bの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記演出表示部17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。すなわち、ランプ装置18やスピーカ19は、パチンコ機10において各種演出を実行する演出実行手段である。
また、前記パチンコ機10(実施例では前枠13)の前面右部方位置には、遊技者が操作可能な位置に操作ハンドル(操作手段)16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで図示しない打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が所定の発射間隔(例えば1分間に100球の発射間隔)で前記遊技盤20の遊技領域21に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力を強弱変化するよう調節可能に構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域21においてパチンコ球が到達可能な位置(打出し位置)を任意に変更し得るようになっている。これにより、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下領域21b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とに遊技者が任意に打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、前記演出表示部17や各種の可動演出装置や発光演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材において前記遊技盤20との間に画成される空間に、動作および発光により演出を行う演出装置80が設置されて、設置部材を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記演出装置80に前記演出表示部17が配設されて、該演出表示部17の表示部17aが、後述する枠状装飾体25の表示窓部25aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ板等の木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤20の前面には、図2に示す如く、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22により画成される遊技領域21に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置に、パチンコ球を排出するアウト口23が開設されている。ここで、実施例の遊技盤20には、演出表示部17の表示部17aが前面側から視認可能に臨む枠状装飾体25や、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な入球部(具体的には後述する第1始動入賞部27、第2始動入賞部28、特別入賞部36、第1ゲート部41、第2ゲート部43等)等が遊技盤設置部品として配設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。ここで、遊技領域21内で開口する球入口にパチンコ球が入ることを総称して「入球」と指称し、球入口にパチンコ球が入ること(入球すること)により、入球口に応じて設定された所定の遊技条件(例えば、賞球の払出条件や後述する特図当り判定条件、普図当り判定条件)が成立する場合に特に「入賞」と指称する場合がある。
(枠状装飾体25について)
実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央で開口する第1装着口に、前後に開口する表示窓部25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓部25aを介して演出表示部17の表示部17aを遊技盤20の前面から視認し得るよう構成されている。具体的に、前記枠状装飾体25は、前記遊技盤20の前面より前方に突出すると共に表示窓部25aを囲むよう延在し、前記遊技領域21と演出表示部17の表示部17aを区切る区画壁部25bと、該区画壁部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える。そして、前記台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、ネジ等の固定手段により前側から台板部25cを遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側(具体的には区画壁部25bと案内レール22との間)に、パチンコ球が流下する遊技領域21が画成されるようになっている。なお、前記台板部25cは、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で前面側をパチンコ球が通過可能な厚みで形成されている。なお、前記枠状装飾体25の区画壁部25bは、枠状装飾体25(台板部25c)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記演出表示部17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。なお、枠状装飾体25は、前後に表示窓部25aが開口する形態に限らず、当該表示窓部25aの全部または一部を透明板等で塞ぐ形態とすることも可能である。
また区画壁部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が区画壁部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、実施例の遊技盤20に画成される遊技領域21は、打ち出されたパチンコ球が前記枠状装飾体25の左側部を流下してアウト口23に至る第1球流下領域21aと、当該打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体25の右側部を流下してアウト口23に至る第2球流下領域21bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、発射口24から打ち出されたパチンコ球が第1球流下領域(特定の球流下領域以外の球流下領域)21aを流下する所謂左打ち遊技の操作形態および当該パチンコ球が第2球流下領域(特定の球流下領域)21bを流下する所謂右打ち遊技の操作形態の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。以下の説明では、前記左打ち遊技の操作形態を左打ち操作形態(第1操作形態)と指称し、右打ち遊技の操作形態を右打ち操作形態(第2操作形態)と指称して区別する場合がある。また、前記遊技領域21は、前記枠状装飾体25の下方位置において第1および第2球流下領域21a,21bが合流するようになっており、当該第1および第2球流下領域21a,21bの夫々を流下したパチンコ球を排出し得るよう前記アウト口23が合流する領域に設けられている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘Gが設けられており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘Gに接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、表示窓部25aの下側(枠状装飾体25の内周下縁部)に、ステージ25dが設けられると共に、表示窓部25aの左側に、前記第1球流下領域21a(遊技領域21)に開口して該第1球流下領域21aを流下するパチンコ球を枠状装飾体25の内側(ステージ25d)に取り込む球導入部25eが設けられ、該球導入部25eがステージ25dに連通するよう構成される。そして、球導入部25eからステージ25dに通出されたパチンコ球は、ステージ25d上を左右に転動した後に遊技領域21に排出されるようになっている。ここで、前記ステージ25dには、前記第1始動入賞部27の上方位置に複数の排出部が形成されて、何れかの排出部からパチンコ球が遊技領域21内に排出されるようになっている。具体的には、前記第1始動入賞部27における第1始動入賞口27aの鉛直上方および該第1始動入賞口27aに対して左右にずれた側方に排出部が設けられており、ステージ25d上のパチンコ球が排出される排出部により、第1始動入賞口27aに入賞(入球)し易くなるよう構成されている。すなわち、ステージ25dによりパチンコ球を第1始動入賞部27の配設位置上方まで誘導することで、球導入部25eに取り込まれずに第1球流下領域21aを流下したパチンコ球よりも、球導入部25eに取り込まれてステージ25dに誘導されたパチンコ球の方が第1始動入賞口27aに入賞する確率が高くなるようにしている。
(入球部について)
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(第1始動入賞部27、第2始動入賞部28、特別入賞部36、第1ゲート部41、第2ゲート部43、第1普通入賞部45および第2普通入賞部46)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記入球部としての第1始動入賞部27および第1ゲート部41が、前記第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられると共に、前記入球部としての特別入賞部36および第2ゲート部43が、前記第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。また、実施例では、前記入球部としての第2始動入賞部28が、前記第1球流下領域21aおよび第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。すなわち、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が、第1始動入賞部27、第2始動入賞部28および第1ゲート部41に対して入球(入賞)し得る一方で、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が、第2始動入賞部28、特別入賞部36および第2ゲート部43に対して入球(入賞)し得るようになっており、左打ち遊技および右打ち遊技によって入球可能な入球部が少なくとも一部異なるよう構成されている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1および第2球流下領域21a,21bの夫々に位置するよう入球部としての普通入賞部45,46が配置されており、第1および第2球流下領域21a,21bを流下させたパチンコ球が普通入賞部45,46に入賞し得るようになっている。
(始動入賞部27,28について)
前記第1始動入賞部27は、前記枠状装飾体25の下方位置(ステージ25dの下方位置)において遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な位置に設けられると共に、遊技領域21内において一定の開口幅で開口する第1始動入賞口27aを備えており、第1始動入賞部27の配置位置まで遊技領域21を流下したパチンコ球が常時開口する第1始動入賞口27aに一定の確率で入賞可能に構成される。前記第2始動入賞部28は、前記第1始動入賞部27の下方位置において遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な位置に設けられている。また、前記第2始動入賞部28は、始動開閉部材(開閉手段)29によって遊技領域21に対して第2始動入賞口(入賞口)28aを開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド30(図9参照)の駆動に伴って始動開閉部材29が第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞部28は、始動入賞ソレノイド30を駆動することで遊技領域21に対する第2始動入賞口28aの開口幅が可変するよう構成され、始動開閉部材29を開放作動することで、第2始動入賞部28の配置位置まで遊技領域21を流下したパチンコ球が第2始動入賞口28aに入賞し易くなるよう構成される。
すなわち、実施例のパチンコ機10は、遊技盤20に設けられた球流下領域21a,21bの内で、特定の球流下領域(第2球流下領域21b)を流下した遊技球が入賞し得る位置に、始動開閉部材29により第2始動入賞口28aを開閉可能な開閉入賞手段としての第2始動入賞部28が設けられている。また、遊技盤20は、前記遊技領域21(第1および第2球流下領域21a,21b)における遊技釘Gの配置やその他の遊技盤設置部品の配置等により、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球よりも、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球の方が第1始動入賞部27の配設位置まで到達し易くなるよう構成されると共に、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球よりも、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球の方が第2始動入賞部28の配設位置まで到達し易くなるよう構成されている。従って、第2始動入賞部28を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する後述する変短状態(特定遊技状態)の場合には、パチンコ球が第2球流下領域21bを流下する右打ち遊技で遊技を行うよう遊技者が操作ハンドル16を操作することで、所定の遊技が行われるようになっている。
また、前記第1および第2始動入賞部27,28に入賞したパチンコ球の排出経路に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ31,32(図9参照)が設けられている。ここで、実施例では、各始動入賞部27,28に対応するよう前記始動入賞検出センサ31,32が個別に設けられており、以下の説明では、第1始動入賞口27aに対応するセンサを第1始動入賞検出センサ31と指称し、第2始動入賞口28aに対応するセンサを第2始動入賞検出センサ32と指称するものとする。この始動入賞検出センサ31,32は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(図9参照)に配線接続されている。
そして、第1始動入賞検出センサ31からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されること(すなわち第1始動入賞部27へのパチンコ球の入賞)を第1の開始条件とし、第2始動入賞検出センサ32からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されること(すなわち第2始動入賞部28へのパチンコ球の入賞)を第2の開始条件として、第1の開始条件および第2の開始条件の何れかが成立することでメイン制御基板60のメイン制御CPU60aが特図当り(当り)か否かを判定する特図当り判定(当り判定)を行うと共に、特図当りの判定結果となることで所定の遊技特典が付与されるようになっている。具体的には、実施例のパチンコ機10では、第1および第2始動入賞検出センサ31,32によるパチンコ球の検出に伴って各種情報(乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて特図当り判定が行われると共に、特図当り判定の結果に基づいて前記演出表示部17において図柄変動演出が実行されるよう構成されている。そして、特図当り判定の判定結果が当りの判定結果となった場合に、該演出表示部17での図柄変動演出の結果、該演出表示部17の表示部17aに所定の当り表示となる組合せ(例えば同一演出図柄の3つ揃い等)で演出図柄が確定停止表示された後に、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技や小当り遊技等の特別遊技)が付与(生起)されるようになっている。また、前記メイン制御基板60には、演出の実行を制御する演出制御基板65が配線接続されており、当該メイン制御基板60から入力される制御信号に基づいて演出制御基板65が演出表示部17を制御することで所定の図柄変動演出が実行されるようになっている。
また、何れかの始動入賞検出センサ31,32からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されること(すなわち第1および第2始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞)を遊技媒体であるパチンコ球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが所定数のパチンコ球を賞球(入賞特典)として払い出すことを決定するよう構成されている。すなわち、始動入賞検出センサ31,32からの球検出信号の入力に基づいてパチンコ球の払い出しを指示すると共にパチンコ球の払出数(賞球数)を指示する信号(払出指示信号)をメイン制御基板60から払出制御基板に出力するようメイン制御CPU60aが制御処理を実行して、当該払出指示信号に基づいて払出制御基板が球払出装置91を作動制御することでパチンコ球が払出指示信号により指示された数のパチンコ球の払い出しを行うようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、払出条件の成立に基づいて遊技媒体(パチンコ球)の払い出しを指示する信号を払出制御手段に出力する処理を行う指示手段として機能するよう構成されている。ここで、第1および第2始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機として払出条件が成立した場合には、パチンコ球の入賞が発生した始動入賞口27a,28aの種類に応じた払出数を指示する払出指示信号をメイン制御CPU60aが払出制御基板に出力するようになっている。実施例では、第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、3個のパチンコ球(賞球)の払い出しを指示する払出指示信号を出力すると共に、第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、2個のパチンコ球(賞球)の払い出しを指示する払出信号を出力するよう構成されている。なお、パチンコ球の入賞が発生した始動入賞口27a,28aの種類に関わらず、同じ数(例えば3個)の賞球払い出しを指示する払出信号をメイン制御CPU60aが出力するようにしてもよい。
ここで、図2に示すように、実施例の遊技盤20には、前記第1始動入賞部27の右側方(第2球流下領域21b側)に、当該第1始動入賞部27へのパチンコ球の移動を規制する規制部49が設けられている。すなわち、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球は、前記始動開閉部材29の開閉状態(開閉位置)応じて前記第2始動入賞部28に入賞し得る一方で、第1始動入賞部27にほぼ入賞不能となるよう構成されている。このため、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する左打ち遊技では、第1または第2始動入賞部27,28への入賞(第1および第2の開始条件の成立)を契機とする当り遊技が付与され得るのに対し、第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する右打ち遊技では、第2始動入賞部28への入賞(第2の開始条件の成立)を契機とする当り遊技が付与され、後述のように第1および第2始動入賞部27,28の入賞を契機として付与される当り遊技の違いにより、右打ち遊技の方が当り遊技に伴いより多くの賞球を獲得し得るようになっている。
(特別入賞部36について)
前記特別入賞部36は、前記始動入賞部27,28の右側方に配置されており、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入賞し得るようになっている。また、前記特別入賞部36は、特別開閉部材(開閉部材)37によって遊技領域21に対して特別入賞口36aを開閉するよう構成されており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド38(図9参照)の駆動に伴って特別開閉部材37が特別入賞口36aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、特別入賞部36は、特別入賞ソレノイド38の駆動に伴って特別開閉部材37が特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。ここで、特別入賞部36は、特別開閉部材37により特別入賞口36aを常には閉鎖(入賞不能状態)とするよう構成され、後述する当り遊技(当り遊技)の付与に伴って特別入賞口36aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、特別入賞部36は、当り遊技が付与された当り遊技状態(特別遊技状態)で遊技者に有利な開閉制御条件で開閉し得るよう構成された入賞部として機能し、特別入賞部36が遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する当り遊技(特別遊技状態)の場合には、パチンコ球が第2球流下領域21bを流下する右打ち遊技で遊技を行うよう遊技者が操作ハンドル16を操作することで、所定の遊技が行われるようになっている。
また、前記特別入賞部36には、前記特別入賞口36aに入賞したパチンコ球を排出する排出経路に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての特別入賞検出センサ40(図9参照)が設けられて、特別入賞検出センサ40が前記メイン制御基板60に配線接続されるようになっている。そして、特別入賞検出センサ40からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されること(すなわち特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞)を遊技媒体であるパチンコ球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが所定数のパチンコ球を賞球(入賞特典)として払い出すことを決定するよう構成されている。すなわち、特別入賞検出センサ40からの球検出信号の入力に基づいて前記払出指示信号をメイン制御基板60から払出制御基板に出力するようメイン制御CPU60aが制御処理を実行して、当該払出指示信号に基づいて払出制御基板が球払出装置91を作動制御することで払出指示信号により指示された数のパチンコ球が払い出されるようになっている。ここで、実施例では、特別入賞部36へのパチンコ球の入賞を契機として払出条件が成立した場合には、所定数(例えば14個)のパチンコ球(賞球)の払い出しを指示する払出指示信号を出力するよう構成されている。
(ゲート部41,43について)
前記第1ゲート部41は、図2に示すように、前記枠状装飾体25の左側方に配置されて、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が通過可能に構成されると共に、該第1ゲート部41を通過するパチンコ球を検出する第1ゲートセンサ42が設けられている。
また、前記第2ゲート部43は、前記枠状装飾体25の右側方に配置されて、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が通過可能に構成されると共に、該第2ゲート部43を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ44が設けられている。この第1および第2ゲートセンサ42,44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図9参照)、何れかのゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出してメイン制御基板60に検出信号が入力されること(第1または第2ゲート部41,43の通過)を第3の開始条件として、第3の開始条件が成立することによりメイン制御基板60のメイン制御CPU60aが普図当り判定(開放作動を許容するか否かの開放判定)を行うよう設定されている。そして、普図当り判定が普図当りの判定結果(開放作動を許容する判定結果)となることで前記第2始動入賞部28の始動開閉部材29を開放作動するように始動入賞ソレノイド30が駆動されるようになっている。
(普通入賞部45,46について)
前記第1普通入賞部45は、前記遊技領域21(第1球流下領域21a)内において一定の開口幅で開口する第1普通入賞口45aを備えており、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が一定の確率で入賞可能に構成されている。また、前記第2普通入賞部46は、前記遊技領域21(第2球流下領域21b)内において一定の開口幅で開口する第2普通入賞口46aを備えており、遊技領域21を流下するパチンコ球が一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、第1普通入賞部45に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第1普通入賞検出センサ47および第2普通入賞部46に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第2普通入賞検出センサ48を備えている。各普通入賞検出センサ47,48は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図9参照)、普通入賞検出センサ47,48からの球検出信号がメイン制御基板60に入力されることを遊技媒体であるパチンコ球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが所定数のパチンコ球を賞球(入賞特典)として払い出すことを決定し、前記払出制御基板に制御信号を出力して球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。なお、実施例では、第1普通入賞部45の賞球数が10個に設定されるのに対し、第2普通入賞部46の賞球数は5個に設定されている。
(エラー検出手段について)
実施例のパチンコ機10は、複数種類のエラーの夫々を個別に検出可能な複数のエラー検出手段(エラー検出センサ)を備えている。エラー検出手段として、振動を検出する振動検出センサ200、磁気を検出する磁気検出センサ202等を、実施例のパチンコ機10は備えている。なお、以下に、振動検出センサ200、磁気検出センサ202について説明する。また、エラー検出手段としては、パチンコ球が貯留される貯留部の満杯状態を検出する満杯検出センサ等のその他の種類のエラーを検出可能な各種のセンサを備えることができる。
(振動検出センサ200)
実施例のパチンコ機10は、遊技盤20の振動を検出可能な振動検出センサ(振動検出手段)200を備えている(図9参照)。この振動検出センサ200は、例えば所定の周波数の衝撃を検出すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検出してメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)へ検出信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いて遊技盤20に衝撃を与えることで、各種入賞口27a,28a,36a,45a,46aに入賞したパチンコ球が対応する入賞検出センサ31,38,47,48で検出される際にチャタリング等を発生させて複数個のパチンコ球が入賞した(検出した)ものとする不正行為等を認識することが可能となっている。また、振動検出センサ200からの検出信号(振動検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は振動検出状態を示すエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
(磁気検出センサ202)
実施例のパチンコ機10は、磁気発生機器から出力された磁気を検出可能な磁気検出センサ(磁気検出手段)202を備えている。この磁気検出センサ202は、遊技盤20の前側において磁気発生機器から発生した磁気を、前述した各入賞検出センサ31,38,47,48が検出可能な場合に該磁気を検出可能な姿勢、位置に配設されており、磁気を検出した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号を出力する。従って、磁気発生機器を使用した各入賞検出センサ31,38,47,48に対する不正行為を、磁気検出センサ202により認識することが可能となっている。また、磁気検出センサ202からの検出信号(磁気検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は磁気検出状態を示すエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域21の外側の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aの制御処理に応じて各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。すなわち、遊技情報表示部Mは、メイン制御基板60に配線接続されており、メイン制御CPU60aの制御処理に基づいて出力される信号に従って各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,59の発光部(LED)が点灯・消灯することにより、遊技情報を表示するよう構成されている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、右打ち表示部59等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
図2に示すように、前記特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部27、第2始動入賞部28への入賞を契機として作動して特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部27への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞部28への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)のLEDランプにより構成されている。そして、前記第1始動入賞部27へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDランプが順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的にLEDランプの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞部28へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDランプが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的にLEDランプの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の特図表示部50A,50BはLEDの点灯位置により特図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の特図を表示可能な表示手段を採用できる。
具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、特図当り判定の当選を認識し得る当り表示(特図当り図柄)としての100種類の特図と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示(特図はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されており、特図当り判定の判定結果に応じて決定された1つの特図が特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図当り図柄や特図はずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、当り表示としての特図(特図当り図柄)が表示されることで、当り表示に対応した当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。すなわち、実施例の特図表示部50A,50Bは、始動入賞検出センサ31,32の検出に伴い変動表示を行うと共に、特図当り判定の判定結果を表示する変動表示手段として機能するものである。
なお「確定停止」とは、特図表示部50A,50Bが所定の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)に亘って継続して同じ点灯位置で表示(点灯)する状態である。すなわち、特図表示部50A,50Bに特図が特図インターバル時間に亘って点灯表示して確定停止表示させた後に、次回の特図変動表示を実行し得るようになっている。実施例では、第1始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出(第1特図変動表示)の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)として600ms(ミリ秒)が設定され、第2始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出(第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)として600msが設定されている。なお、特図変動インターバル時間は、前述した時間に限られるものではなく特図が停止したことを識別可能な時間であればよく、また第1始動保留情報および第2始動保留情報の夫々に基づいて特図変動表示が行われる場合の特図変動インターバル時間を異なる時間とすることも可能である。例えば、第1始動保留情報に基づいて特図変動表示が行われる場合よりも第2始動保留情報に基づいて特図変動表示が行われる場合の特図インターバル時間を短くすることで、第2始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出の小気味よく進行させることができる。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1および第2始動入賞部27,28にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞部27にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞部28にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(保留されている特図当り判定の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞部27へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、当該第1特図始動保留情報に基づいた特図当り判定(すなわち第1特図変動表示(図柄変動演出))が行われる毎に1減算される。また、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞部28の何れかへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、当該第2特図始動保留情報に基づいた特図当り判定(第2特図変動表示(図柄変動演出))が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、隣接した複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が所定の順序(例えば左側)で順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が所定の順序(例えば左側)で順に点滅することで、各特図始動保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
また、実施例では、後述するように、前記第1始動入賞部27および第2始動入賞部28に入賞した順で特図始動保留情報を読み出して特図当り判定を行うよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、第1および第2始動入賞部27,28への入賞の何れかを優先することなく両始動入賞部27,28への入賞順で特図始動保留情報を読み出して特図当り判定を行うよう構成されており、前記メイン制御RAM60cには、特図始動保留情報の入賞順を認識し得る状態で該特図始動保留情報(第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報)が記憶されるようになっている。
(ラウンド表示部57について)
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の当り遊技の中から1つの当り遊技が決定される。この当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57(図9参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。本実施例では、当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、該ラウンド表示部57で規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。なお、実施例のように、パチンコ機10に設定されている当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部41,43のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(開放判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55は、複数個(実施例では2個)のLEDランプにより構成されており、ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部41,43のパチンコ球の通過)を契機として、普図表示部55のLEDランプが順次点灯・消灯する点滅変動する普図の変動表示(普図変動表示)が行われ、最終的にLEDランプが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の普図の内の1つを表示するようになっている。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。実施例では、普図表示部55で2種類の普図当りを表示すると共に、1種類の普図はずれを表示し得るよう構成されている。なお、普図当りを認識させる普図について、以後の説明において普図当り図柄1、普図当り図柄2と区別する場合がある。すなわち、実施例の普図表示部55は、ゲートセンサ42,44の検出に伴い変動表示を行うと共に、普図当り判定の判定結果を表示する変動表示手段として機能するものである。なお、実施例の普図表示部55はLEDの点灯位置により普図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の普図を表示可能な表示手段を採用できる。
なお「確定停止」とは、普図表示部55が所定の普図変動インターバル時間(普図変動待機時間)に亘って継続して同じ点灯位置で表示(点灯)する状態である。すなわち、普図表示部55に普図が普図インターバル時間に亘って点灯表示して確定停止表示させた後に、次回の普図変動表示を実行し得るようになっている。実施例では、普図変動インターバル時間として500ms(ミリ秒)が設定されている。なお、普図変動インターバル時間は、前述した時間に限られるものではなく普図が停止したことを識別可能な時間であればよい。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過した際に取得される開放判定情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部41,43をパチンコ球が通過すると1加算され、当該普図始動保留情報に基づく普図当り判定(普図変動表示)が行われる毎に1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
(右打ち表示部59について)
前記右打ち表示部(第1の報知手段)59は、前記第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出す右打ち遊技が適した右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。実施例では、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入賞し易い入賞部(実施例では第2始動入賞部28)が遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特定遊技状態(具体的には、後述する変短状態)である場合や、第2球流下領域21bに配設された特別入賞部36が遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する当り遊技が行われている当り遊技状態である場合が右打ち遊技状態に該当している。そして、右打ち遊技状態以外の遊技状態(実施例では非変短状態)である場合が左打ち遊技状態に該当している。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出すように操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作して遊技を行うことで、第1球流下領域21aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、多くの利益(例えば第2ゲート部43への入球を契機とした第2始動入賞部28への入賞や、特別入賞部36への入賞)を遊技者が獲得可能な遊技状態である。このように、右打ち表示部59は、点灯により操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作すること(右打ち遊技状態であること)を報知し、消灯により操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作すること(すなわち左打ち遊技状態であること)を報知し得るようになっている。
また、前記右打ち表示部59は、前記右打ち遊技状態に移行すると同時に点灯し、右打ち遊技状態が終了すると同時に消灯するようになっている。また、右打ち遊技状態の間は右打ち表示部59を継続して点灯するようになっている。すなわち、右打ち遊技状態の間は右打ち表示部59が同じ態様で報知するよう構成されている。実施例では、前記第1または第2特図表示部50A,50Bに特図当り図柄が確定停止されて当り遊技を開始することで右打ち表示部59を点灯し、変短状態の付与期間の経過に伴い変短状態の終了条件を満たす(具体的には当り遊技後に所定の変動回数の図柄変動演出(特図変動表示)が行われる)ことで右打ち表示部59を消灯するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59に信号を出力して発光を制御している。
ここで、この右打ち表示部59は、1個のLEDランプから構成されている。すなわち、右打ち表示部59は、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から右打ち表示部59を点灯する単一の信号(第1の報知信号)が出力されることで点灯(右打ち操作形態を報知)し、当該信号の出力停止に伴って消灯するよう制御されている。ここで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、右打ち操作形態の報知開始を指示する制御コマンド(後述するオープニング指定コマンドCMD1)を演出制御基板65に出力する際に、右打ち表示部59を点灯する信号を出力するよう構成されて、右打ち遊技状態への移行と同時に右打ち表示部59が点灯(報知)するようになっている。また、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、右打ち操作形態の報知終了を指示する制御コマンド(後述する変短終了コマンドCMD7または第4の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技の当り終了指定コマンドCMD6)を演出制御基板65に出力する際に、右打ち表示部59への信号の出力を停止するよう構成されて、右打ち遊技状態の終了と同時に右打ち表示部59が消灯(報知終了)するように構成されている。
ここで、前記遊技情報表示部Mの表示領域は、前記演出表示部17で実行される演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、演出表示部17で実行されている各種演出に注目している遊技者にとっては、遊技情報表示部Mに表示される各情報を簡単には認識し難くなっている。なお、前記遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,59等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成したり、または7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(演出表示部17について)
前記演出表示部17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左図柄列L,中図柄列C,右図柄列Rの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへの入賞を契機として、各図柄列L,C,Rの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の演出表示部17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置300が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列L,C,Rの有効停止位置300を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の演出表示部17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。また、演出表示部17は、始動入賞口27a,28aへの入賞(具体的には、始動入賞検出センサ31,32による球検出)を開始条件として、該開始条件の成立を契機として図柄変動演出を実行するよう構成されている。
また、前記演出表示部17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列L,C,Rの有効停止位置300に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列L,C,Rの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて、有効停止位置300に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置300に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置300に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置300において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと演出表示部17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと演出表示部17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
実施例に係る演出表示部17には、各図柄列L,C,Rに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列L,C,Rで順番に変動表示されるようになっている。なお、実施例では、中図柄列Cに、前記10種類の基本飾図とは別に特殊飾図(特殊図柄)として「J」が設定されている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。
そして、前記演出表示部17における各図柄列L,C,Rの有効停止位置300(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列L,C,Rの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、当り遊技が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、特図当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置300に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この特図当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、演出表示部17に表示される特図当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な開閉作動条件で特別入賞部36を開閉する当り遊技が付与される。一方で、演出表示部17の有効停止位置300に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、演出表示部17のはずれ表示となる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列Lおよび右図柄列R)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列C)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列Lおよび右図柄列Rに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列Lおよび右図柄列R)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列C)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記演出表示部17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bでの特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、演出表示部17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、演出表示部17の各図柄列L,C,Rに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
前記演出表示部17は、表示制御基板70の制御に基づいて画像を表示可能な複数の画層(レイヤ)を積層表示することで、各画層の画像を重ね合わせた任意の画像を表示し得るよう構成されている。すなわち、表示する画像を複数層のレイヤに分けて積層表示し、背景等を表示する不透明なレイヤの前側のレイヤに遊技者に視認させたい画像を表示すると共に、遊技者に視認させたくない画像を不透明なレイヤの後側のレイヤに表示することで、遊技者に視認させたい画像のみを表示部17aに視認可能に表示することができる。なお、このようなレイヤを用いた画像処理においては、不透明なレイヤの後側のレイヤに表示される画像は、遊技者には視認不能な状態となっていることから、遊技者にとっては実行されていないことに等しい状態となる。そして、演出表示部17では、図柄表示演出と、後述する操作ハンドル16の操作形態の報知表示と、エラー表示(エラー報知)とを、レイヤ処理によって遊技者や店員に視認可能に表示したり視認不能な状態とすることが任意に可能になっている。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り判定に当選する確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
ここで、後述するように当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。また、前記確変回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は確変フラグが「0」に設定されるようになっている。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動開閉部材29の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動開閉部材29の開放時間を増やすに際しては、始動開閉部材29の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動開閉部材29の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、実施例の変短状態は、第2始動入賞部28を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特定遊技状態である。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
実施例では、特図当り判定に当選した時点における遊技状態および特図当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて変短状態を当り遊技後に付与するか否かが定まるよう構成されている。すなわち、変短状態(特定遊技状態)を付与する付与条件として、特図当り判定に当選した時点における遊技状態および特図当り図柄(当り遊技)の種類の組み合わせが特図当り図柄(当り遊技)毎に定められており、何れかの付与条件が成立することで当り遊技後に変短状態が付与されるようになっている。すなわち、成立する変短状態の付与条件毎に、変短状態を付与する付与期間としての変動回数(変短回数)が定まるよう構成されている。なお、変短状態を付与する付与条件となる遊技状態および特図当り図柄(当り遊技)の種類の組み合わせ、および付与条件毎の変短回数については、後述当り遊技の説明に関連して説明する。
ここで、後述するように当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
(当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される当り遊技について説明する。当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに特図当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に付与されるよう設定されており、当選した当り遊技(特図当り図柄)の種類に応じて特別入賞部36の特別開閉部材37が開閉動作される。当り遊技は、図14に示すように、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに特図当り図柄が停止表示された後に開始され、当り遊技の開始を示すオープニング演出が実行されるオープニング時間(開始待機時間)と、オープニング時間経過後に行われる規定ラウンド数だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されるエンディング時間(終了待機時間)とにより構成されている。すなわち、前記当り遊技は、前記特別入賞部36の特別開閉部材37を閉鎖状態に保持するオープニング時間の経過後に、当該特別開閉部材37を開閉作動するラウンド遊技が行われるよう設定されている。また、当り遊技は、前記特別入賞部36の特別開閉部材37を開閉作動する最終のラウンド遊技の後に、当該特別開閉部材37を閉鎖状態に保持するエンディング時間が設定されている。なお、実施例の規定ラウンド数は、2回のラウンド遊技に設定してあるが、これに限られるものではなく、適宜に設定できる。また各図において、「OP」はオープニング時間を示し、「1R」および「2R」は対応する各回のラウンド遊技を示し、「INT」はラウンド間インターバル時間を示し、「EN」はエンディング時間を示している。
また、1回のラウンド遊技は、特別入賞口36aに規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、ラウンド間インターバル時間の間は、前記特別開閉部材37が閉鎖状態で保持される。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の開始に伴って、メイン制御RAM60cに当り付与フラグに「1」を設定すると共に、当り遊技の終了(エンディング時間の経過)に伴い当り付与フラグに「0」を設定するよう構成されて、当り付与フラグを参照することで当り遊技中であることを認識し得るようになっている。
ここで、前記当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部36の特別開閉部材37の開放動作は、パチンコ球を所定の発射間隔(実施例では0.6秒間隔)で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作、および該長時間開放動作よりも特別開閉部材37の開放時間が短く設定された短時間開放動作の何れかにより構成したり、当該長時間開放動作および短時間開放動作を適宜に組み合わせて構成することができる。この短時間開放動作としては、パチンコ球を所定の発射間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な時間(例えば40ミリ秒)に設定したり、或いはパチンコ球が入賞可能な開放時間であっても前記規定個数のパチンコ球の入賞は実質的に不可能な時間(例えば1秒)に設定することができる。実施例では、各ラウンド遊技において長時間開放動作または短時間開放動作の何れかのみを行うよう設定されている。なお1回のラウンド遊技において長時間開放動作や短時間開放動作を複数回行うよう設定することも可能である。
(当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、特図当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の当り遊技の中から1つの当り遊技が決定され、その決定された当り遊技が付与される。ここで、複数種類の当り遊技の内で何れの当り遊技が付与されるかは、特図当り判定に当選した際に決定される特図当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の特図当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄E、図柄F、図柄G、図柄H、図柄Iの9つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された特図当り図柄に応じた当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の特図当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄d、図柄e、図柄f、図柄g、図柄h、図柄iの9つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された特図当り図柄に応じた当り遊技が付与される。ここで、100種類の特図当り図柄としての特図1は、図柄Aに1種類、図柄Bに3種類、図柄Cに3種類、図柄Dに3種類、図柄Eに17種類、図柄Fに3種類、図柄Gに20種類、図柄Hに25種類、図柄Iに25種類が夫々振り分けられている。また、100種類の特図当り図柄としての特図2は、図柄aに1種類、図柄bに3種類、図柄cに3種類、図柄dに3種類、図柄eに17種類、図柄fに3種類、図柄gに20種類、図柄hに25種類、図柄iに25種類が夫々振り分けられている。
(第1特図始動保留情報に基づく当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の特図当り図柄の中から1つの特図当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(a)に示すように、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の図柄(図柄A〜図柄I)の中から1つの特図当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で特図当り図柄としての図柄Aが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄Bが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄Cが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄Dが選択され、17%の割合で特図当り図柄としての図柄Eが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄Fが選択され、20%の割合で特図当り図柄としての図柄Gが選択され、25%の割合で特図当り図柄としての図柄Hが選択され、25%の割合で特図当り図柄としての図柄Iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した特図当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られない。
(第1〜第9の当り遊技の共通部分について)
図3(a)に示す第1特図始動保留情報に基づく第1の当り遊技〜第9の当り遊技(第1種当り遊技)について、先ず共通部分について説明し、各当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄Aに対応した第1の当り遊技、前記図柄Bに対応した第2の当り遊技、前記図柄Cに対応した第3の当り遊技、前記図柄Dに対応した第4の当り遊技、前記図柄Eに対応した第5の当り遊技、前記図柄Fに対応した第6の当り遊技、前記図柄Gに対応した第7の当り遊技、前記図柄Hに対応した第8の当り遊技、前記図柄Iに対応した第9の当り遊技の夫々は、当該第1〜第9の当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1〜第9の当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある当り遊技として設定されている。実施例では、第1〜第9の当り遊技は、当該第1〜第9の当り遊技(図柄A〜図柄I)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第1〜第9の当り遊技は、当該第1〜第9の当り遊技(図柄A〜図柄I)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記特別入賞部36の特別入賞口36aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第1〜第9の当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第1〜第9の当り遊技において特別入賞部36の特別開閉部材37の開閉制御条件(第1の開閉制御条件)は、1ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、1ラウンド目のラウンド遊技において前記特別開閉部材37が最大で「0.04(秒)」に亘って開放動作(短時間開放動作)すると共に、2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、2ラウンド目のラウンド遊技において前記特別開閉部材37が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。すなわち、第1〜第9の当り遊技における1ラウンド目のラウンド遊技時間(0.04(秒))は、1回のラウンド遊技において、特別入賞口36aに入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。なお、第1〜第9の当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、第1〜第9の当り遊技は、後述のように、特図当り判定が行われる時点の遊技状態(変短状態か否か)に応じて付与され得る変短状態の付与期間(変短回数)が複数の期間(実施例では0回、1回、5回、65)の何れかに定められており、成立した付与条件に応じて変短状態の付与に伴う有利度が異なるよう構成されている。すなわち、第1始動入賞部27への入賞を契機として変短状態を付与する場合に、当り遊技毎に成立する付与条件に応じて当該変短状態の付与期間が異なるようになっている。すなわち、第1特図始動保留情報に基づく特図当り判定を契機として付与可能な第1〜第9の当り遊技は、所定のラウンド遊技においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な時間で特別入賞部36の特別開閉部材37が短時間開放動作を行うよう制御される。
(第1の当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の当り遊技は、図柄A(第1の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく第1の当り遊技後に変短状態が付与されるよう設定される。すなわち、遊技状態が非変短状態または変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄A(第1の当り遊技)が決定されることを変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される付与期間(変短回数)が65回に設定されている。
(第2および第3の当り遊技について)
前記図柄Bおよび図柄Cに対応した第2および第3の当り遊技は、図柄B(第2の当り遊技)および図柄C(第3の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の当り遊技)および図柄C(第3の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄B(第2の当り遊技)および図柄C(第3の当り遊技)の何れかが決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄B(第2の当り遊技)および図柄C(第3の当り遊技)の何れかが決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第4の当り遊技について)
前記図柄Dに対応した第4の当り遊技は、図柄D(第4の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄D(第4の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄D(第4の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄D(第4の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。なお、第4の当り遊技は、非変短状態で特図当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第2〜第4の当り遊技の中で、当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング時間が最も短い当り遊技として設定されている。言い替えると、第2および第3の当り遊技は、非変短状態で特図当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第2〜第4の当り遊技の中で、当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング時間が最も長い当り遊技として設定されている。
(第5の当り遊技について)
前記図柄Eに対応した第5の当り遊技は、図柄E(第5の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄E(第5の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄E(第5の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄E(第5の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第6の当り遊技について)
前記図柄Fに対応した第6の当り遊技は、図柄F(第6の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄F(第6の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄F(第6の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄F(第6の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第7の当り遊技について)
前記図柄Gに対応した第7の当り遊技は、図柄G(第7の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄G(第7の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄G(第7の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄G(第7の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第8の当り遊技について)
前記図柄Hに対応した第8の当り遊技は、図柄H(第8の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄H(第8の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄H(第8の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄H(第8の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第8の当り遊技は、当該第8の当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない当り遊技として設定されている。
(第9の当り遊技について)
前記図柄Iに対応した第9の当り遊技は、図柄I(第9の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄I(第9の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄I(第9の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄I(第9の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第9の当り遊技は、前記第8の当り遊技と同様に当該第9の当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない当り遊技として設定されている。
(第2特図始動保留情報に基づく当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の特図当り図柄の中から1つの特図当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(b)に示すように、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の図柄(図柄a〜図柄i)の中から1つの特図当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で特図当り図柄としての図柄aが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄bが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄cが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄dが選択され、17%の割合で特図当り図柄としての図柄eが選択され、3%の割合で特図当り図柄としての図柄fが選択され、20%の割合で特図当り図柄としての図柄gが選択され、25%の割合で特図当り図柄としての図柄hが選択され、25%の割合で特図当り図柄としての図柄iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した特図当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第10〜第18の当り遊技の共通部分について)
図3(b)に示す第2特図始動保留情報に基づく第10の当り遊技〜第18の当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄aに対応した第10の当り遊技、前記図柄bに対応した第11の当り遊技、前記図柄cに対応した第12の当り遊技、前記図柄dに対応した第13の当り遊技、前記図柄eに対応した第14の当り遊技、前記図柄fに対応した第15の当り遊技、前記図柄gに対応した第16の当り遊技、前記図柄hに対応した第17の当り遊技、前記図柄iに対応した第18の当り遊技の夫々は、当該第10〜第18の当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第10〜第18の当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある当り遊技として設定されている。実施例では、第10〜第18の当り遊技は、当該第10〜第18の当り遊技(図柄a〜図柄i)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第10〜第18の当り遊技は、当該第10〜第18の当り遊技(図柄a〜図柄i)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記特別入賞部36の特別入賞口36aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第10〜第18の当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第10〜第18の当り遊技において特別入賞部36の特別開閉部材37の開閉制御条件は、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別開閉部材37が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。なお、第10〜第18の当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、第10〜第18の当り遊技は、後述のように、特図当り判定が行われる時点の遊技状態(変短状態か否か)に応じて付与され得る変短状態の付与期間(変短回数)が複数の期間(実施例では0回、1回、5回、65)の何れかに定められており、成立した付与条件に応じて変短状態の付与に伴う有利度が異なるよう構成されている。すなわち、第2始動入賞部28への入賞を契機として変短状態を付与する場合に、当り遊技毎に成立する付与条件に応じて当該変短状態の付与期間が異なるようになっている。このように、実施例において、第2特図始動保留情報に基づく特図当り判定を契機として付与可能な第10〜第18の当り遊技(第2種当り遊技)は、各ラウンド遊技において規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ特別入賞部36の特別開閉部材37が開放を継続する長時間開放動作を行うよう制御される。
(第10の当り遊技について)
前記図柄aに対応した第10の当り遊技は、図柄a(第10の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく第10の当り遊技後に変短状態が付与されるよう設定される。すなわち、遊技状態が非変短状態または変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄a(第10の当り遊技)が決定されることを変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される付与期間(変短回数)が65回に設定されている。
(第11および第12の当り遊技について)
前記図柄bおよび図柄cに対応した第11および第12の当り遊技は、図柄b(第11の当り遊技)および図柄c(第12の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄b(第11の当り遊技)および図柄c(第12の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄b(第11の当り遊技)および図柄c(第12の当り遊技)の何れかが決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄b(第11の当り遊技)および図柄c(第12の当り遊技)の何れかが決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第13の当り遊技について)
前記図柄dに対応した第13の当り遊技は、図柄d(第13の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄d(第13の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄d(第13の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄d(第13の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第14の当り遊技について)
前記図柄eに対応した第14の当り遊技は、図柄e(第14の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄e(第14の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄e(第14の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄e(第14の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第15の当り遊技について)
前記図柄fに対応した第15の当り遊技は、図柄f(第15の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄f(第15の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄f(第15の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄f(第15の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第16の当り遊技について)
前記図柄gに対応した第16の当り遊技は、図柄g(第16の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄g(第16の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄g(第16の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄g(第16の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第17の当り遊技について)
前記図柄hに対応した第17の当り遊技は、図柄h(第17の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄h(第17の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄h(第17の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄h(第17の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第17の当り遊技は、当該第17の当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない当り遊技として設定されている。
(第18の当り遊技について)
前記図柄iに対応した第18の当り遊技は、図柄i(第18の当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄i(第18の当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄i(第18の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って図柄i(第18の当り遊技)が決定されることが変短状態の付与条件として設定され、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第18の当り遊技は、前記第17の当り遊技と同様に当該第18の当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない当り遊技として設定されている。
このように、第2特図始動保留情報に基づく第10〜第18の当り遊技は、前記第1特図始動保留情報に基づく第1〜第9の当り遊技に比べて、獲得可能な賞球数の点で有利な(獲得可能な利益が大きな)当り遊技として設定されている。従って、前記第2始動入賞部28へのパチンコ球の入賞契機が向上する変短状態では、左打ち遊技よりも第2始動入賞部28へパチンコ球が入賞し易い右打ち遊技で遊技が行われるように遊技者が操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することで、遊技者が獲得可能な利益が多くなる。一方で、前記第2始動入賞部28へのパチンコ球の入賞契機が低い非変短状態では、右打ち遊技よりも第1始動入賞部27へパチンコ球が入賞し易い左打ち遊技で遊技が行われるように遊技者が操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することで、遊技者が獲得可能な利益が多くなる。すなわち、実施例のパチンコ機では、遊技状態が非変短状態か変短状態かに応じて、左打ち遊技および右打ち遊技の何れかを遊技者が選択して操作ハンドル16を左打ち操作形態または右打ち操作形態に能動的に切り替えることで、パチンコ球が入賞可能な入賞部を切り替え得るようになっている。また、特別入賞部36を第2球流下領域21bに設けたことで、当り遊技が生起されるのに応じて遊技者が操作ハンドル16を右打ち操作形態に能動的に切り替えることで、パチンコ球を特別入賞部36に入賞させることが可能となる。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図9に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御して制御信号を出力するメイン制御基板(主制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(副制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)をサブ制御基板65,70に出力するよう構成され、当該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて演出に関する制御をサブ制御基板65,70で実行するよう構成されている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、演出表示部17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種ランプ装置18や報知ランプ等の発光演出手段の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、演出表示部17に表示される飾図(図柄)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容、後述する操作ハンドル16の操作形態の報知表示を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18や報知ランプ)の点灯・消灯のタイミングや、発光強度、発光位置や発光色等の発光態様等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。すなわち、後述する操作形態報知部100が備える各報知部101,102,103の発光体は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいてランプ制御基板72によって発光制御され、該演出制御基板65が備える演出制御CPU65aが操作形態報知部100による報知に関する制御処理を行う報知制御手段として機能するようになっている。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図9に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(遊技制御処理手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ31,32、特別入賞検出センサ40、ゲートセンサ42,44、振動検出センサ200、磁気検出センサ202等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、右打ち表示部59等の各表示部が接続されて、各検出センサ31,32,42,44の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,59の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞部28および特別入賞部36に設けられたソレノイド30,38が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド30,38を駆動させることで、対応する開閉部材29,37が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別開閉部材37が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド38を駆動制御し、特別開閉部材37を長時間開放動作させる長時間開放制御および特別開閉部材37を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
(始動入賞部への入賞に伴う入賞情報について)
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28へのパチンコ球の入賞(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32によるパチンコ球の検出)に伴い開始条件が成立することを契機として、入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ31,32の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記第1始動入賞部27や第2始動入賞部28にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、対応する第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の始動保留領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する始動保留領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。実施例では、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かを区別可能に個別にメイン制御RAM60cに記憶されており、第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の何れかをメイン制御CPU60aが読み出して、記憶順で特図当り判定を実行するよう構成されている。
前記特図当り判定用乱数は、特図変動表示(図柄変動演出)の結果として当り遊技(当り遊技)を発生するか否かの特図当り判定(当り判定)で用いる乱数である。また、特図決定用乱数は、特図当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、特図当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。すなわち、第1始動入賞検出センサ31の検出(第1の開始条件の成立)を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ32の検出(第2の開始条件の成立)を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記特図当り図柄としての特図1および特図2は、当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、当り遊技の種類毎に当り遊技後に確変状態および変短状態が付与される可能性が定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与するか否かを決定する乱数としての機能も有している。
前記特図変動パターン振分用乱数は、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および該特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間を特定する複数の特図変動パターン(変動パターン)から1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。
実施例のパチンコ機では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口27a,28aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(特図当り判定に関わる判定値について)
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、特図当りを発生させることを示す特図当り判定値が記憶されている。特図当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて特図当りか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値である。ここで、特図当り判定値は、特図当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される特図当り判定値の数は、非確変状態の場合に設定される特図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における特図当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、特図当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した100種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「99」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値である。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
更にまた、前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
(ゲート部への入賞に伴う開放判定情報について)
また、前記メイン制御CPU60aは、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出したこと)を契機として開放判定情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ42,44の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ42,44の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサ42,44をパチンコ球が通過した際に取得される開放判定情報(各種乱数値,入球情報)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて前記普図表示部55で普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
前記普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞部28の始動開閉部材29を開放して第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を可能とする普図当り(普通当り)かを判定する普図当り判定(普通当り判定)で用いられる乱数である。また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出表示が行われた結果として普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値である。そして、取得した普図当り判定用乱数が普図当り判定値と一致する場合に、メイン制御CPU60aが普図当りと判定して、普図変動表示が行われた後に始動開閉部材29を開閉させるようになっている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かにより判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、非変短状態よりも普図当りが発生し易くなるよう構成される。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ42,44の検出を契機として開放作動を許容する開放判定手段としての機能を備えている。
普図決定用乱数は、普図当り判定が普図当りの判定結果定の場合に普図表示部55に確定停止表示させる普図当り図柄(普図当り図柄1、普図当り図柄2)を決定する際に用いる乱数である。すなわち、ゲートセンサ42,44の検出を契機として取得される普図決定用乱数の値により、普図当りの場合に普図表示部55に確定停止表示される普図として前述した普図当り図柄が特定される。なお、普図当り判定がはずれの判定結果の場合には、普図表示部55に確定停止表示させる普図として普図はずれ図柄が特定される。
(普図当り判定に関わる判定値について)
メイン制御ROM60bには、普図決定用判定値が記憶されている。普図決定用判定値は、普図当り判定の結果が肯定の場合に、普図表示部55に確定停止させる普図当り図柄としての普図当り図柄1〜普図当り図柄4を、ゲートセンサ42,44によるパチンコ球の検出時に取得した普図決定用乱数を用いて決定する判定値である。
ここで、前記各普図当り図柄には、普図当り判定を行う時点で特定される遊技状態に応じて始動開閉部材29を開閉動作させる開放パターンが特定されるようになっている。なお、遊技状態が非変短状態の場合には、普図当り図柄の種類にかかわらず、300ミリ秒の開放を1回行う開放パターンが設定されている。また、遊技状態が非変短状態の場合には、普図当り図柄1および普図当り図柄2に対して1860ミリ秒の開放を異なる間隔で複数回(例えば2回)行う開放パターンが設定されている。すなわち、普図決定用乱数が始動開閉部材29を作動する開放パターンを決定する情報としての機能を有している。
また、普図当り判定が行われる時点での遊技状態に応じて普図表示部55において普図変動表示が行われる普図変動時間が異なるよう設定されている。具体的には、普図当り判定が行われる時点での遊技状態が非変短状態の場合の普図変動時間が2000ミリ秒に設定され、当該時点での遊技状態が変短状態の場合の普図変動時間が240ミリ秒に設定されている。
すなわち、遊技状態特定情報(具体的には変短フラグ)に基づいて特定される遊技状態に応じて、メイン制御CPU60aが第2始動入賞部28の始動開閉部材29を開閉作動する開閉作動条件が異なるよう設定されている。従って、遊技状態特定情報に基づいて特定される遊技状態に応じて第2始動入賞部28に対するパチンコ球の入賞し易さが変化するようになっている。より具体的に、実施例では遊技状態が非変短状態の場合に比べて、遊技状態が変短状態の場合に、普図当り判定の当選確率が高確率になると共に、普図変動表示が短時間で終了し、更に第2始動入賞口28aを長時間で開放する遊技者に有利な開閉制御条件で第2始動入賞部28が開放するようメイン制御CPU60aにより制御されるよう構成されている。
(メイン制御基板での処理について)
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mでの表示内容に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技の実行に関する処理等を実行すると共に、始動部への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理を実行するようになっている。以下、特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aに対応する第1始動入賞検出センサ31がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口28aに対応する第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の特図記憶領域に記憶する(ステップA18)。これにより、特図入力処理が終了する。なお、メイン制御RAM60cには、第1〜第8特図記憶領域の8個の記憶領域が設定されており、第1および第2特図始動保留情報を取得した順序で順に記憶するよう構成されている。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。実施例では、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して特図当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、第1および第2始動入賞口27a,28aに入賞した際に前記メイン制御RAM60cに記憶される第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報に関し、メイン制御CPU60aは始動入賞口27a,28aへの入賞順を認識し得るよう構成されている。
前記メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび演出表示部17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、第3特図記憶領域の特図始動保留情報を第2特図記憶領域に記憶させ、第4特図記憶領域の特図始動保留情報を第3特図記憶領域に記憶させ、第5特図記憶領域の特図始動保留情報を第4特図記憶領域に記憶させ、第6特図記憶領域の特図始動保留情報を第5特図記憶領域に記憶させ、第7特図記憶領域の特図始動保留情報を第6特図記憶領域に記憶させ、第8特図記憶領域の特図始動保留情報(最も新しい特図始動保留情報)を第7特図記憶領域に記憶させる。このようにして、始動入賞口27a,28aへの入賞順で記憶した特図始動保留情報(第1および第2特図始動保留情報)を若い特図記憶領域に順にシフトして記憶させる。すなわち、特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52または第2特図保留表示部53の表示を変更させる。すなわち、読み出された特図始動保留情報が第1特図始動保留情報であれば、対応する第1特図保留表示部52の表示を変更させ、読み出された特図始動保留情報が第2特図始動保留情報であれば、対応する第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている特図当り判定値と一致するか否かを判定する特図当り判定(当り抽選)を行う(ステップB18)。なお、実施例では、非確変状態の時(低確率の時)に特図当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、2521/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(特図当り確率)は、2522/65536に設定されている。そして、ステップB18における特図当り判定の判定結果が肯定の場合には(当り遊技が発生する場合には)、特図当りの変動であることを示す特図当りフラグに「1」が設定される(ステップB19)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1または第2特図表示部50A,50Bに確定停止表示される特図当り図柄となる最終停止図柄(特図1または特図2)を決定する(ステップB20)。ここで、特図決定用乱数の値は、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かによって特図1または特図2の特図当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図始動保留情報の種類に応じて特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1または特図2を決定することで特図当り図柄を決定することになる。そして、特図当り図柄(特図1または特図2)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいて特図当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB21)。
一方、ステップB18の特図当り判定の判定結果が否定の場合には(特図当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図表示部50A,50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1または特図2)として決定する(ステップB23)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターン(リーチはずれ特図変動パターンまたははずれ特図変動パターン)の中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB24)。
ここで、ステップB21,B24において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1または特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、所定の制御コマンドを設定する(ステップB22)。具体的には、メイン制御CPU60aは、決定した特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドや、最終停止図柄となる特図1または特図2(すなわち特図当り図柄A〜I,a〜i、特図はずれ図柄)を指示するための特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドを設定する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB16)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB17)。また、ステップB16の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
ここで、特図開始処理において設定された各制御コマンドは、前述した通常処理におけるコマンド入出力処理においてメイン制御CPU60aが演出制御基板65に対して出力すると共に、タイマ更新処理において特図変動パターンで特定された変動時間の計測をメイン制御CPU60aが開始し、これと同時に、メイン制御CPU60aが特図変動表示を開始させるように対応する特図表示部50A,50Bを制御する。そして、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを演出制御基板65に出力する。
ここで、メイン制御CPU60aは、特図当り図柄が確変状態を付与する場合には、フラグ設定処理において当り遊技の終了後に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定する。この確変フラグは、確変状態の終了条件が満たされることで、フラグ設定処理においてメイン制御CPU60aが確変フラグを「0」に設定するようになっている。ここで、実施例では、前述のように、特図当り図柄の種類(図柄A〜図柄I、図柄a〜図柄i)に関わらず、当り遊技の終了後に確変状態が付与されるよう設定されている。また、確変状態の終了条件は、次の当り遊技が開始するか、当り遊技後に所定回数(実施例では65回)の特図変動表示が行われることで成立するようになっており、メイン制御CPU60aが当り遊技を開始するタイミングまたは当り遊技後に所定回数の次の図柄変動演出(特図変動表示)が行われる前に確変フラグを「0」に設定する。すなわち、遊技状態特定情報としての確変フラグを参照することでメイン制御CPU60aが遊技状態を特定し得るようになっている。そして、確変状態を付与する場合(確変フラグを「1」に設定する場合)に、確変状態を付与することを示す確変付与コマンドをメイン制御CPU60aが演出制御基板65に出力するようになっている。また、確変状態の付与を終了する場合(変短フラグを「0」に設定する場合)に、確変状態を終了することを示す確変終了コマンドをメイン制御CPU60aが演出制御基板65に出力するようになっている。
また、メイン制御CPU60aは、特図当り図柄が変短状態を付与する場合には、フラグ設定処理において当り遊技の終了後に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定する。この変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされることで、フラグ設定処理においてメイン制御CPU60aが変短フラグを「0」に設定するようになっている。すなわち、遊技状態特定情報としての変短フラグを参照することでメイン制御CPU60aが遊技状態を特定し得るようになっている。実施例では、変短状態の終了条件は、次の特図当り遊技が開始するか、特図当りに当選した際に決定された変短状態の付与期間(変短回数)の図柄変動演出(特図変動表示)を実行することで成立するようになっており、メイン制御CPU60aが当り遊技を開始するタイミングまたは変短回数の次の図柄変動演出(特図変動表示)が行われる前に変短フラグを「0」に設定する。そして、変短状態を付与する場合(変短フラグを「1」に設定する場合)に、変短状態を付与することを示す変短付与コマンドをメイン制御CPU60aが演出制御基板65に出力するようになっている。また、変短状態の付与を終了する場合(変短フラグを「0」に設定する場合)に、変短状態を終了することを示す変短終了コマンドCMD7をメイン制御CPU60aが演出制御基板65に出力するようになっている。
すなわち、確変フラグの値を参照することで、確変状態が付与された遊技状態か確変状態が付与されていない非確変の遊技状態かをメイン制御CPU60aが特定し得るよう構成されている。また、遊技状態特定情報(確変フラグや変短フラグの値)を参照することで、変短状態が付与された遊技状態か、変短状態が付与されていない非変短の遊技状態かをメイン制御CPU60aが特定し得るようになっている。このように、メイン制御CPU60aは、複数の遊技状態を特定可能な遊技状態判定手段として機能するよう構成されている。また、当り遊技後に所定回数(実施例では65回)の特図変動表示が行われて確変状態の終了条件を満たした場合には、コマンド入出力処理においてメイン制御CPU60aが確変終了コマンドを演出制御基板65に出力するようになっている。同様に、変短状態の付与期間の経過に伴い変短状態の終了条件を満たした場合には、コマンド入出力処理においてメイン制御CPU60aが変短終了コマンドCMD7を演出制御基板65に出力するようになっている。
また、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機に行われる図柄変動演出(特図変動表示)後の特図変動インターバル時間が経過することより行われる当り遊技において、当り遊技の進行を示す各種の制御コマンドを演出制御基板65に出力するようになっている。実施例では、図14に示すように、当り遊技の開始を指定するオープニング指定コマンドCMD1と、ラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2,CMD4と、ラウンド遊技の終了を指定するラウンド終了指定コマンドCMD3と、エンディング時間の開始を指定するエンディング指定コマンドCMD5と、当り遊技の終了を指定する当り終了指定コマンドCMD6とが当り遊技の進行に合わせた適宜のタイミングで演出制御基板65に出力される。具体的に、特図当りとなった図柄変動演出(特図変動表示)後に特図変動インターバル時間が経過することで、オープニング指定コマンドCMD1が出力され、当り遊技の開始からオープニング時間の経過時点で、1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2が出力され、1ラウンド目のラウンド遊技の終了条件(規定個数の入賞または規定時間の経過)が満たされた時点で、1ラウンド目のラウンド遊技の終了を指定するラウンド終了指定コマンドCMD3が出力され、1ラウンド目のラウンド遊技の終了からラウンド間インターバル時間(INT)の経過時点で、2ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD4が出力される。また、実施例では、2ラウンド目のラウンド遊技が最終のラウンド遊技として設定されていることから、2ラウンド目のラウンド遊技の終了条件(規定個数の入賞または規定時間の経過)が満たされた時点で、エンディング時間の開始を指定するエンディング指定コマンドCMD5が出力され、エンディング時間が経過した時点で当り終了指定コマンドCMD6が出力されるようになっている。なお、当り遊技後に変短状態を付与(変短状態に移行)する場合には、当り終了指定コマンドCMD6の出力に併せて変短付与コマンドが出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10では、当り遊技を開始する際に、図14に示すように、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の制御に基づいて、外部端子板92(図9参照)に設けられた出力端子を介してパチンコ機外部への外部出力信号として当り信号(第2の報知信号)を出力するよう構成されており、当該当り信号に基づいてホールコンピュータHCが当り遊技の開始を識別し得るようになっている。ここで、当り信号は、当り遊技の種類や当り遊技後の変短状態の付与期間に関わらず、同じ信号を出力するよう構成される。すなわち、当り遊技を付与する場合に、当り遊技の付与に伴う有利度に関わらず、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が同じ信号(単一の信号)を出力するよう構成されている。そして、当り信号は、当り遊技の間継続して出力され、当り遊技の終了に伴って当り信号の出力が停止されるようになっている。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、後述するオープニング指定コマンドCMD1を演出制御基板65に出力する際に、外部端子板92から当り信号を出力するよう制御すると共に、後述する当り終了指定コマンドCMD6を演出制御基板65に出力する際に外部端子板92からの当り信号の出力を停止するよう制御している。
また、実施例のパチンコ機10では、遊技状態が変短状態の場合に、図14に示すように、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の制御に基づいて、外部端子板92に設けられた出力端子を介してパチンコ機外部への外部出力信号として変短状態信号(第3の報知信号)を出力するよう構成されており、当該変短状態信号に基づいてホールコンピュータHCが変短状態の開始を識別し得るようになっている。ここで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、変短状態信号は、当り遊技の種類や当り遊技後の変短状態の付与期間に関わらず、同じ信号を当り遊技の終了後に出力するよう構成される。すなわち、変短状態を付与する場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が同じ信号(単一の信号)を出力するよう構成されている。なお、変短状態信号は、変短状態の間継続して出力すると共に、変短状態の終了に伴って信号出力を停止するよう構成される。実施例では、変短フラグが「1」に設定されることでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が変短状態信号を出力するよう構成され、変短フラグが「0」に設定されることでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が変短状態信号の出力を停止するよう構成されている。ここで、遊技状態が確変状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の制御に基づいて、外部端子板92に設けられた出力端子を介してパチンコ機外部への外部出力信号として確変状態信号を出力するよう構成してもよい。この場合は、変短状態の場合と同様に、確変フラグの設定値に基づいてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態信号の出力および出力停止を制御することができる。
(ゲート部41,43への入球に伴う制御処理について)
また、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、ゲート部41,43への入賞に関する普図入力処理や、普図当り判定に関する特図開始処理を実行するようになっている。以下、普図入力処理および普図開始処理について具体的に説明する。
(普図入力処理について)
普図入力処理では、図7に示すように、ゲート部41,43をパチンコ球が通過したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップC11)。すなわち、ステップC11においてメイン制御CPU60aは、ゲート部41,43に対応するゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップC11の判定結果が否定の場合には、普図入力処理を終了する。ステップC11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている普図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップC12)。ステップC12の判定結果が否定(すなわち普図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。
ステップC12の判定結果が肯定(普図始動保留情報の保留数<4)の場合には、普図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1普図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップC13)。続いて、メイン制御RAM60cから普図当り判定用乱数の値、普図決定用乱数の値の値をメイン制御CPU60aが読み出して、当該乱数の値を普図始動保留情報の保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップC14)。これにより、普図入力処理が終了する。
(普図開始処理について)
次に、普図開始処理について図8に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、普図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。普図開始処理では、メイン制御CPU60aは、普図表示部55において普図が変動表示中であるか、または普図当り中であるか否かを判定する(ステップD11)。そして、ステップD11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップD11の判定結果が否定の場合には、普図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップD12)、普図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップD13)。ステップD13の判定結果が否定の場合には(普図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップD13の判定結果が肯定の場合には(普図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される普図変動処理フラグに普図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが普図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップD14)、当該普図始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている普図当り判定用乱数の値、普図決定用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得する(ステップD15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した普図始動保留情報が記憶される第1普図記憶領域から乱数を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2普図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した普図始動保留情報が記憶されている第2普図記憶領域の情報(乱数)を、前記第1普図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した普図始動保留情報が記憶されている第3普図記憶領域の情報(乱数)を前記第2普図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)普図始動保留情報が記憶されている第4普図記憶領域の情報(乱数)を前記第3普図記憶領域に記憶させる。すなわち、普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の普図始動保留情報の保留数に対応するように普図保留表示部56の表示を変更させる。
前記ステップD15の処理により各種乱数が取得されると、メイン制御CPU60aは、取得した普図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている普図当り判定値と一致するか否かを判定する普図当り判定(当り抽選)を行う(ステップD16)。ここで、実施例では、第1または第2の変短状態が付与されていない遊技状態の時(非変短状態の時)に普図当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち普図当り確率)は、1/65536に設定され、第1また第2の変短状態が付与された遊技状態の時(低確変短あり状態または確変変短あり状態の時)に判定結果が肯定となる確率(普図当り確率)は、65535/65536に設定されている。すなわち、メイン制御CPU60aは、変短フラグにより特定される遊技状態に基づいて普図当り判定を行うことで、開放作動を許容するか否かを決定している。
次いで、メイン制御CPU60aは、普図当りに伴う始動開閉部材29の開放パターンを決定する(ステップD18)。すなわち、ステップD18では、始動開閉部材29の開閉条件として、取得した普図決定用乱数の値に基づいて、普図表示部55に確定停止表示される普図当り図柄1〜普図当り図柄2をメイン制御CPU60aが決定する。そして、メイン制御CPU60aは、変短フラグにより特定される遊技状態に基づいて、決定した普図当り図柄1〜普図当り図柄2に対応する開放パターンを決定する。
また、ステップD16での普図当り判定の判定結果が否定の場合には(普図当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、普図表示部55にて確定停止表示される普図はずれを示す普図を最終停止図柄として決定すると共に、普図表示部55で実行する普図変動の変動時間を決定する(ステップD19)。そして、ステップD18,G19において最終停止図柄が決定されると、普図変動に関する処理を実行する(ステップD20)。具体的には、メイン制御CPU60aは、普図変動の開始を指示する普図変動指定コマンドや、開放パターンを指示するための開放パターン指定コマンドを設定する。そして、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、制御処理を実行する演出制御CPU(演出制御処理手段)65a、該演出制御CPU65aが実行する制御プログラムを記憶する演出制御ROM65b、当該演出制御CPU65aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM65c等が備えられている。そして、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列L,C,Rに飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。また、演出制御CPU65aが決定可能な演出パターンは、遊技状態毎に定められており、演出制御CPU65aが演出パターンを決定する際の遊技状態に応じた演出パターンに含まれる演出パターンの中から、特図変動パターンに対応する1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。ここで、各遊技状態で決定可能な演出パターンは、少なくとも一部が異なるよう設定されており、特図変動パターンに基づいて演出パターンを決定することで、各遊技状態に特有の演出が行われるようになっている。
(当り遊技演出について)
また、演出制御CPU65aは、当り遊技が行われる場合には、当り遊技の進行に合わせた当り遊技演出を前記演出表示部17で行うよう制御するようされている。すなわち、後述する演出制御ROM65bには、当り遊技において実行する当り遊技演出の演出内容を特定する当り遊技演出パターンが記憶されている。また、当り遊技演出パターンは、当り遊技の種類に対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された当り遊技の種類(すなわち特図当りの判定結果となった際の遊技状態と決定された特図当り図柄の種類)に基づいて対応する当り遊技演出パターンを演出制御CPU65aが決定するよう構成されており、各当り遊技に特有の当り遊技演出が行われるようになっている。すなわち、当り遊技演出パターンは、特図当りの判定結果となった際に成立する後述の報知条件(具体的には当り時当り時報知条件)に対応している。なお、当り遊技演出パターンは、特定の報知条件に固有のパターンと、複数の報知条件に共通したパターンとが設定されている。具体的には、前記第1、第2、第4、第5の当り時報知条件が成立する場合に各当り時報知条件に固有の当り遊技演出パターンが演出制御CPU65aにより決定され、第3の当り時報知条件が成立する場合に各当り時報知条件に共通の当り遊技演出パターンが演出制御CPU65aにより決定されるようになっている。
そして、演出制御CPU65aは、決定した当り遊技演出パターンに基づいて制御コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72に出力するよう制御を実行して、当り演出パターンに応じた当り遊技演出を演出表示部17やスピーカ19、ランプ装置18に行わせるようになっている。この当り遊技演出パターンは、オープニング時間に実行するオープニング演出の演出内容と、各ラウンド遊技の間に実行するラウンド遊技演出の演出内容と、ラウンド間インターバル時間に実行するインターバル演出の演出内容と、エンディング時間に実行するエンディング演出の演出内容とを当り遊技の種類毎に特定している。
ここで、前記当り遊技演出のオープニング演出として第1および第2の導入演出が設定され、当り遊技演出のエンディング演出として第1および第2の移行演出,継続演出、終了演出が設定されている。図17に示すように、実施例において第1の導入演出は、第2〜第4の当り時報知条件が成立する場合に実行される共通の演出とされており、当り遊技の開始を識別可能な「当りスタート」等の文字や映像・画像を表示すると共に、後述する第1の右打ち移行報知表示を打出し操作報知領域206に表示する演出が設定されている。また、実施例の第2の導入演出は、第1、第5の当り時報知条件が成立する場合に実行される共通の演出とされており、当り遊技の開始を識別可能な「当りスタート」等の文字や映像・画像を表示すると共に、後述する第2の右打ち移行報知表示を打出し操作報知領域206に表示する演出が設定されている。すなわち、当り遊技において、当り遊技の開始時に第2の導入演出が表示されることで、当り遊技後の遊技状態が最も有利な遊技状態(確変状態および65回の変短状態)となることを遊技者が認識することができるようになっている。
また、実施例の第1の移行演出は、第3〜第4の当り時報知条件が成立する場合に実行される共通の演出とされており、当り遊技の終了を識別し得ると共に変短状態が付与されることを識別可能な文字や映像・画像を表示すると共に、後述する第1の右打ち移行報知表示を打出し操作報知領域206に表示する演出が設定されている。実施例の第2の移行演出は、第1〜第2の当り時報知条件が成立する場合に実行される共通の演出とされており、当り遊技の終了を識別し得ると共に変短状態が付与されることを識別可能な文字や映像・画像を表示すると共に、後述する第2の右打ち移行報知表示を打出し操作報知領域206に表示する演出が設定されている。すなわち、当り遊技において、当り遊技の終了時に第1および第2の導入演出が表示されることで、当り遊技後に変短状態が付与されることを遊技者が認識することができるようになっている。
また、実施例の継続演出は、図12(f)に示すように、第5の当り時報知条件が成立する場合に実行される演出とされており、当り遊技後の遊技状態が最も有利な状態であることを示唆するような「RUSH!」等の文字を表示したり、変短状態で特図当り判定に当選した当り遊技の場合に限り表示される特有の画像や映像(例えば放射状に光線が放たれた様子を表す画像やメーカーロゴ画像等)が設定される一方で、後述する第1および第2の右打ち移行報知表示の何れも打出し操作報知領域206に表示しない演出が設定されている。実施例の終了演出は、図12(g)に示すように、第4の当り時報知条件が成立する場合に実行される固有の演出とされており、変短状態に移行することなく当り遊技が終了することを示唆するような「またね」等の文字を表示したり、変短状態に移行しない当り遊技の場合に限り表示される特有の画像や映像が設定される一方で、後述する第1および第2の右打ち移行報知表示の何れも打出し操作報知領域206に表示しない演出が設定されている。すなわち、当り遊技において、当り遊技の終了時に継続演出が表示されることで、当り遊技後に最も有利な遊技状態(65回の変短状態が付与される)となることを示唆して、右打ち操作形態で操作することを間接的に報知するようになっている。また、当り遊技において、当り遊技の終了時に終了演出が表示されることで、当り遊技後に変短状態が付与されないことを示唆して、左打ち操作形態で操作することを間接的に報知するようになっている。
また、演出制御基板65には、当り遊技後に行われた図柄変動演出の変動回数を計測する変動回数カウンタCN(変動回数計測手段)CNが設けられており、図柄変動演出が行われる毎(特図変動パターンが入力される毎)に演出制御CPU65aが変動回数カウンタCNのカウント数を1ずつ加算するようになっている。ここで、変動回数カウンタCNのカウント数は、全図柄停止コマンドの入力を基準にして加算することも可能である。また、変動回数カウンタCNのカウント値は、当り遊技が行われる毎に演出制御CPU65aが初期化するよう構成されている。すなわち、変動回数カウンタCNのカウント値を参照することで、当り遊技後に行われた図柄変動演出の変動回数を演出制御CPU65aが識別し得るようになっている。
前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図9に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、演出表示部17が接続されている。表示制御ROM70bには、演出表示部17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、図柄変動演出や当り遊技演出、エラー表示、操作ハンドル16の操作形態の報知表示等の演出表示部17に表示する各種の画像や映像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(払出制御基板について)
前記払出制御基板には、図9に示すように、外部端子板92が接続されていると共に、該外部端子板92に設けられた出力端子にホールコンピュータHCが接続されるようになっている。そして、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、払出制御基板および外部端子板92の出力端子を介してホールコンピュータHCに対して、パチンコ機10の動作状態やエラー情報等の各種の遊技情報(信号)を出力可能に構成されている。
(演出制御基板での処理について)
次に、演出制御基板65の演出制御CPU65aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。演出制御CPU65aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、演出制御CPU65aが実行する通常処理では、演出制御用の各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、図柄変動時の演出実行に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技時の演出実行に関する処理等を実行する。
すなわち、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて演出表示部17に最終停止表示させる各図柄列L,C,Rの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が特図当り図柄の場合には、当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列L,C,Rの飾図が決定される。
また、メイン制御CPU60aから出力されるコマンドに基づいて、確変情報フラグおよび変短情報フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する特図当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変情報フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない特図当り図柄に対応する場合に確変情報フラグを「0」に設定する。また、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する特図当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短情報フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない特図当り図柄に対応する場合に変短情報フラグを「0」に設定する。また、メイン制御基板60から出力される確変終了コマンドに基づいて確変情報フラグを「0」に設定し、変短終了コマンドCMD7に基づいて変短情報フラグを「0」に設定する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aにおいて遊技状態を特定し得るよう構成されている。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列Lの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列Rの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列Cの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、はずれリーチ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように演出表示部17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう演出表示部17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列L,C,Rの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列L,C,Rの有効停止位置300に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列L,C,Rの有効停止位置300に飾図指定コマンドで指示された飾図を演出表示部17に確定停止表示させるように演出表示部17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
(操作形態の報知について)
次に、操作ハンドル16の操作形態の報知について説明する。前述のように実施例のパチンコ機10は、遊技状態が非変短状態の場合に、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことで、第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うよりも遊技者に有利な制御条件で遊技が行われるようになっている。一方で、遊技状態が変短状態の場合、或いは特別入賞部36を開放する当り遊技を付与する当り遊技状態の場合に、第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことで、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うよりも遊技者に有利な制御条件で遊技行われるようになっている。そこで、パチンコ機10の制御実行条件(遊技状態(変短状態、当り遊技状態等))に適した操作ハンドル16の操作形態を遊技者に報知する報知手段17,59,100が設けられている。すなわち、報知手段17,59,100の夫々は、左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを報知する左打ち報知態様(第1操作報知態様)と、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを報知する右打ち報知態様(第2操作報知態様)とで操作形態を報知可能に構成されており、当該報知手段17,59,100での報知に基づいて左打ち操作形態および右打ち操作形態に切り替えるよう遊技者が操作ハンドル16を操作することで、遊技の状況に適した遊技を行い得るよう構成されている。言い換えると、報知手段17,59,100は、遊技状態が非変短状態か否かを報知すると共に、実施例の報知手段17,59,100は、第2球流下領域21b(特定の球流下領域)を流下するパチンコ球が特別入賞部36に入賞し得る当り遊技の実行中かを報知し得るようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10には、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて操作ハンドル16の操作形態を報知する第1の報知手段として、前記遊技情報表示部Mの右打ち表示部59を備えており、当該右打ち表示部59の表示状態(LEDランプの点灯状態)に合わせて操作ハンドル16の操作形態を適宜に選択し得るようになっている。また、実施例のパチンコ機10には、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて操作ハンドル16の操作形態を報知する第2の報知手段として、当該操作ハンドル16の操作形態の報知を目的とした報知専用の報知手段として操作形態報知部100を備えると共に、前記演出の実行および操作形態の報知を行う演出共用の報知手段として前記演出表示部17を備えており、当該第2の報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)の報知に合わせて操作ハンドル16の操作形態を適宜に選択し得るようになっている。ここで、前記右打ち表示部59は、前記案内レール22により囲まれた遊技領域21の外側に位置するよう設けられると共に、前記操作形態報知部100および演出表示部17は、当該案内レール22により囲まれた内側(遊技領域21側)に位置するよう設けられている。すなわち、右打ち表示部59に比べて操作形態報知部100や演出表示部17の方が操作形態の報知を行う領域が遥かに大きく目立つ位置に形成され、操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様に対して遊技者の関心が向くよう構成されている。
(操作形態報知部について)
図2、図11に示すように、前記操作形態報知部(第2の報知手段)100は、正面視において前記枠状装飾体25の表示窓部25aの内側に位置するよう配置されて、パチンコ機10の前面側から視認し得るよう構成されている。すなわち、操作形態報知部100は、遊技を行う際に自然に遊技者の視線に入るような位置に設けられている。実施例では、前記枠状装飾体25の表示窓部25aの内側上部位置に配置され、発射口24から遊技領域21内に発射されたパチンコ球の行方に視線を移した際に、操作形態報知部100とパチンコ球とを同時に目視し得るようになっている。なお、実施例では、前記第2球流下領域21bに隣接する位置に操作形態報知部100を配置してある。
前記操作形態報知部100は、図11に示すように、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を報知する複数の表示部101,102,103を備えており、当該複数の表示部101,102,103の何れか単独または複数を組み合わせて報知するよう構成されている。すなわち、操作形態報知部100は、左打ち操作形態および右打ち操作形態の夫々を報知可能な切替報知部101と、左打ち操作形態を報知可能な左打ち報知部102と、右打ち操作形態を報知可能な右打ち報知部103とを備えており、当該切替報知部101、左打ち報知部102および右打ち報知部103の内で報知を行う報知部を組み合わせることで、複数の報知態様でパチンコ球の遊技形態を報知し得るよう構成されている。すなわち、操作形態報知部100は、前記複数の表示部101,102,103の組み合わせにより前記左打ち報知態様(第1操作報知態様)と右打ち報知態様(第2操作報知態様)とで操作ハンドル16の操作形態を報知可能に構成されている。
ここで、前記切替報知部101は、「左打ち」の文字と「右打ち」の文字が重ねて表示されたフィルタの後側に、複数の異なる色で発光するよう発光制御可能なLED等の発光体を備えて構成されており、発光体の発光色を切り替えることで、フィルタを透過して表示される文字が「左打ち」、「右打ち」に切り替わるよう構成されている。また、切替報知部101のフィルタは、ハーフミラー加工が施されており、発光体を消灯した状態では、「左打ち」や「右打ち」の文字が遊技盤20の前側から視認不能となるよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて前記ランプ制御基板72が切替報知部101の発光体の発光色や発光・消灯を制御することで、切替報知部101に「左打ち」の文字が発光表示された報知態様(第1操作報知態様)と、「右打ち」の文字が発光表示された報知態様(第2操作報知態様)と、「左打ち」および「右打ち」の文字が表示されない報知態様とに切り替え得るよう構成されている。実施例では、「左打ち」の文字が緑色で発光表示されると共に、「右打ち」の文字が赤色で発光表示されるよう構成されている。
また、前記左打ち報知部102は、左向きの矢印を表示したカバーの後側に発光制御可能なLED等の発光体を備えて構成されている。すなわち、左打ち報知部102の発光体の発光・消灯を制御することで、当該左打ち報知部102の左向きの矢印が発光表示された報知態様(第1操作報知態様)と、当該左向きの矢印が消灯した報知態様に切り替え得るよう構成されている。なお、左打ち報知部102には、複数(実施例では2つ)の左向きの矢印が左右の並びに形成されている。同様に、前記右打ち報知部103は、右向きの矢印を表示したカバーの後側に発光制御可能なLED等の発光体を備えて構成されている。すなわち、右打ち報知部103の発光体の発光・消灯を制御することで、当該右打ち報知部103の右向きの矢印が発光表示された報知態様(第2操作報知態様)と、当該右向きの矢印が消灯した報知態様に切り替え得るよう構成されている。なお、右打ち報知部103には、複数(実施例では2つ)の右向きの矢印が上下の並びで形成されている。
ここで、実施例は、左打ち遊技(実施例では非変短状態)を報知する際には、前記切替報知部101に「左打ち」の文字を点灯表示して報知すると共に前記左打ち報知部102で報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。また、右打ち遊技(変短状態または当り遊技の実行中)を報知する際には、前記切替報知部101に「右打ち」の文字を点灯表示して報知すると共に前記右打ち報知部103で報知するか、或いは前記切替報知部101で報知することなく右打ち報知部103のみで報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御によりランプ制御基板72に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図11(b)に示すように、操作形態報知部100が「左打ちの文字」と「左向きの矢印」とを同時に点灯して表示する左打ち報知態様(以下、左打ち移行報知態様と指称する場合がある)となるようランプ制御基板72が発光制御し、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御によりランプ制御基板72に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図11(c)に示すように、操作形態報知部100が「左打ちの文字」のみを点滅して表示する左打ち報知態様(以下、左打ちエラー報知態様と指称する場合がある)となるようランプ制御基板72が発光制御するようになっている。ここで、図13に示すように、演出制御CPU65aは、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機とする場合に(すなわち後述の左打ち移行条件の成立)、前記左打ち移行報知態様で報知させるための制御コマンドをランプ制御基板72に出力し、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機とする場合に(すなわち後述の第1の操作エラー条件の成立)、前記左打ちエラー報知態様で報知させるための制御コマンドをランプ制御基板72に出力するよう構成される。なお、左打ち移行報知態様および左打ちエラー報知態様は、前述した態様に限られるものではなく、これらを区別して識別可能な態様とすることができる。
また、実施例のパチンコ機10では、所定の第1の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御によりランプ制御基板72に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図11(d)に示すように、操作形態報知部100が「右向きの矢印」のみを表示する右打ち報知態様(以下、第1の右打ち移行報知態様と指称する場合がある)となるようランプ制御基板72が発光制御し、所定の第2の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御によりランプ制御基板72に出力される制御コマン(制御情報)ドに基づいて、図11(e)に示すように、操作形態報知部100が「右打ちの文字」と「右向きの矢印」とを同時に点灯表示する右打ち報知態様(以下、第2の右打ち移行報知態様と指称する場合がある)となるようランプ制御基板72が発光制御し、所定の第3の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御によりランプ制御基板72に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図11(f)に示すように、操作形態報知部100が「右打ちの文字」のみを点滅して表示する右打ち報知態様(以下、右打ちエラー報知態様と指称する場合がある)となるようランプ制御基板72が発光制御するようになっている。ここで、図13に示すように、演出制御CPU65aは、当り遊技が付与されることを契機とする場合または当り遊技後に変短状態が付与されることを契機とする場合に(すなわち後述の右打ち移行条件の成立)、前記第1または第2の右打ち移行報知態様で報知させるための制御コマンドをランプ制御基板72に出力し、変短状態において左打ち操作形態で操作されることを契機とする場合に(すなわち後述の第2の操作エラー条件の成立)、前記右打ちエラー報知態様で報知させるための制御コマンドをランプ制御基板72に出力するよう構成される。なお、第1および第2の右打ち移行報知態様および右打ちエラー報知態様は、前述した態様に限られるものではなく、これらを区別して識別可能な態様とすることができる。また、演出制御CPU65aの制御により出力される制御コマンドに基づいて、操作形態報知部100が各表示部101,102,103の何れも報知しない非報知態様となるようランプ制御基板72が発光制御するようになっている。このように、操作形態報知部100は、操作ハンドル16の同じ操作形態を異なる複数の報知態様で報知し得るよう構成されている。
(演出表示部での操作形態の報知表示について)
また、前記表示制御ROM70bには、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を直接的(直感的)に報知する所定数の画像や映像等のデータが記憶されている。なお、以下の説明では、演出表示部17に表示される操作ハンドル16の操作形態を報知する画像を報知表示と指称する場合がある。すなわち、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を直接的(直感的)に報知する報知表示を表示するよう前記演出表示部17の表示を表示制御基板70が制御するよう構成されている。実施例では、前記演出表示部17に表示可能な報知表示として、左打ち操作形態を報知する左打ち報知態様としての複数の左打ち報知表示(第1操作報知態様)、右打ち操作形態を報知する右打ち報知態様としての複数の右打ち報知表示(第2操作報知態様)に対応した画像等のデータが表示制御ROM70bに設定されており、パチンコ機10の制御条件に応じて何れかの報知表示を演出制御CPU65aが演出表示部17に表示させるよう構成されている。すなわち、前記演出表示部17に表示される画像に基づいて遊技者が操作ハンドル16を操作することで、パチンコ機10の制御条件に応じて左打ち操作形態および右打ち操作形態の内で適した操作形態を選択し得るよう構成されている。なお、以下の説明では、演出表示部17に表示される操作ハンドル16の操作形態を報知する画像を報知表示と指称する場合がある。
具体的には、演出表示部17に表示可能な左打ち報知表示として、図12に示すように、打出し操作報知領域206に「左打ちに戻して下さい」の文字を表示する左打ち報知態様(以下、左打ち移行報知表示と指称する場合がある)と、打出し操作報知領域206に左向きの矢印と共に「左打ち!」の文字を表示する左打ち報知態様(以下、左打ちエラー報知表示と指称する場合がある)とが設定されている。ここで、左打ちエラー報知表示は、左打ち移行報知表示と比べて遊技者の注意を強く惹き付け得る表示形態となるよう設定されており、実施例では、左打ちエラー報知表示で表示される「左打ち!」の文字を、左打ち移行報知表示で表示される「左打ちに戻して下さい」の文字よりも大きく表示すると共に、左打ちエラー報知表示で表示される左向きの矢印を大きく目立つように表示するよう設定されている。なお、左打ち移行報知表示や、左打ちエラー報知表示の表示内容は、これに限られるものではなく、任意の表示内容にすることができる。
そして、実施例のパチンコ機10では、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図12(a)に示すように、左打ち移行報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御し、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンドに基づいて、図12(b)に示すように、左打ちエラー報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するようになっている。ここで、図13に示すように、演出制御CPU65aは、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機とする場合に(すなわち後述の左打ち移行条件の成立)、前記左打ち移行報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力し、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機とする場合に(すなわち後述の第1の操作エラー条件の成立)、前記左打ちエラー報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力するよう構成される。
また、演出表示部17に表示可能な右打ち報知表示として、図12に示すように、打出し操作報知領域206に「右向きの矢印」のみを表示する右打ち報知態様(以下、第1の右打ち移行報知表示と指称する場合がある)と、打出し操作報知領域206に「右向き矢印」と共に「右を狙え!」の文字を表示する右打ち報知態様(以下、第2の右打ち移行報知表示と指称する場合がある)と、打出し操作報知領域206に「右向き矢印」と共に「右打ち!」の文字を表示する右打ち報知態様(以下、右打ちエラー報知表示と指称する場合がる)とが設定されている。ここで、第2の右打ち移行報知表示は、第1の右打ち移行報知表示と比べて遊技者の注意を強く惹き付け得る表示形態となるよう設定されており、実施例では、第2の右打ち移行報知表示において「右を狙え!」の文字を表示すると共に、第2の右打ち移行報知表示で表示される「右向き矢印」を、第1の右打ち移行報知表示で表示される「右向き矢印」よりも大きく目立つように表示するよう設定されている。また、右打ちエラー報知表示は、第2の右打ち移行報知表示と比べて遊技者の注意を強く惹き付け得る表示形態となるよう設定されており、実施例では、右打ちエラー報知表示で表示される「右打ち!」の文字を第2の右打ち移行報知表示で表示される「右を狙え!」の文字より大きく表示すると共に、右打ちエラー知表示で表示される「右向き矢印」を、第2の右打ち移行報知表示で表示される「右向き矢印」よりも大きく目立つように表示するよう設定されている。なお、第1の右打ち移行報知表示や、第2の右打ち移行報知表示、右打ちエラー報知表示の表示内容は、これに限られるものではなく、これらを区別して識別可能な態様とすることができる。
そして、所定の第1の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図12(c)に示すように、第1の右打ち移行報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するようになっている。また、所定の第2の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図12(d)に示すように、第2の右打ち移行報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するよう構成される。更に、所定の第3の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図12(e)に示すように、右打ちエラー報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するようになっている。ここで、図13に示すように、演出制御CPU65aは、当り遊技が付与されることを契機とする場合または当り遊技後に変短状態が付与されることを契機とする場合に(すなわち後述の右打ち移行条件の成立)、前記第1または第2の右打ち移行報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力し、変短状態において左打ち操作形態で操作されることを契機とする場合に(すなわち後述の第2の操作エラー条件の成立)、前記右打ちエラー報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力するよう構成される。
ここで、演出表示部17には、図10(a)に示すように、操作ハンドル16の操作形態を報知する報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)を表示する打出し操作報知領域206が複数設定されている。そして、演出表示部17に表示する報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)の種類および報知タイミングに応じて、報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)を表示する打出し操作報知領域206が設定されている。実施例では、打出し操作報知領域206として、第1の打出し操作報知領域206Aおよび第2の打出し操作報知領域206Bが演出表示部17にが設定されている。第1の打出し操作報知領域206Aは、第2の打出し操作報知領域206Bに比べて演出表示部17の表示部17aの中央側において広範囲な領域に設定されており、第2の打出し操作報知領域206Bに報知表示が表示される場合よりも、第1の打出し操作報知領域206Aに報知表示が表示される場合の方が、大きく目立つよう構成されている。実施例では、演出表示部17の有効停止位置300の下方位置において、横長の帯状をなすよう第1の打出し操作報知領域206Aが設定され、演出表示部17の表示部17aの隅部(図10(a)では表示部17aの右下部)に、第1の打出し操作報知領域206Aより狭い領域となるよう第2の打出し操作報知領域206Aが設定されている。なお、第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bの位置や大きさは適宜に変更可能である。
そして、第1の打出し操作報知領域206Aには、前記第1または第2の操作エラー条件の成立に伴う報知表示が表示され、第2の打出し操作報知領域206Bには、左打ち移行条件または右打ち移行条件の成立に伴う報知表示を表示するよう構成されている。すなわち、操作ハンドル16の操作形態が遊技の状況に適していない場合(第1または第2の操作エラー条件の成立)に、第1の打出し操作報知領域206Aに報知表示(左打ちエラー報知表示および右打ちエラー報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作形態を早期に正すよう遊技者に促すようにしている。また、操作ハンドル16の操作形態が遊技の状況に適するかに関係なく、遊技状態の移行(変短状態および非変短状態間の移行)や当り遊技の開始のように遊技の進行に合わせて操作形態を変更する必要が生じた場合(左打ち移行条件または右打ち移行条件の成立)に、第2の打出し操作報知領域206Bに報知表示(左打ち移行報知表示、第1および第2の右打ち移行報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作の変更を促しつつ、演出表示部17に表示される図柄変動演出や当り遊技演出を当該報知表示が阻害しないようにしている。具体的には、左打ちエラー報知表示、右打ちエラー報知表示を表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合に、これらの報知表示を第1の打出し操作報知領域206Aに表示するよう表示制御基板70により制御されると共に、左打ち移行報知表示、第1および第2の右打ち移行報知表示を表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合に、これらの報知表示を第2の打出し操作報知領域206Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。
また、実施例では、当り遊技の開始時に第1および第2の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合は、所定期間の間、これらの報知表示を第1の打出し操作報知領域206Aに表示するよう表示制御基板70により制御される。そして、所定期間の経過後に、これらの報知表示を第2の打出し操作報知領域206Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。すなわち、遊技の進行に合わせて操作形態を変更する必要が生じる初期段階の場合には、第1の打出し操作報知領域206Aに報知表示(第1または第2の右打ち移行報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作の変更を強く促しつつ、所定期間の経過後には、第2の打し操作報知領域206Bに当該報知表示を表示することで、演出表示部17に表示される図柄変動演出や当り遊技演出を当該報知表示が阻害しないようにしている。
具体的には、当り遊技の開始を示す制御コマンド(具体的にはオープニング指定コマンドCMD1)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力された場合に、これらの報知表示を第1の打出し操作報知領域206Aに表示するよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して制御すると共に、演出制御基板65が備えるタイマ(計時手段)が所定期間(例えば5秒)を計測することで制御コマンド(領域の切替コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力することで、これらの報知表示を第2の打出し操作報知領域206Bに表示するよう表示制御基板70により制御されるようになっている。なお、表示制御基板70が備えるタイマ(計時手段)を利用して所定期間を計測するようにすることもでき、この場合は領域の切替コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力する必要はない。なお、変短状態の開始を示す制御コマンド(具体的には変短付与コマンド)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力された場合には、報知表示を第1の打出し操作報知領域206Aに表示しないよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して制御するようになっている。
(間接表示)
また、前記表示制御ROM70bには、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を間接的に報知する所定数の画像や映像等のデータが記憶されている。なお、以下の説明では、操作ハンドル16の操作形態を間接的に報知する画像や映像等を特に操作示唆表示と指称して、当該操作形態を直接的に報知する報知表示と区別する場合がある。すなわち、前記演出表示部17は、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を間接的に報知(示唆)する報知表示を表示し得るよう構成されている。すなわち、前記演出表示部17に表示される直接的(直感的)に報知する報知表示(前記左打ち移行報知表示、左打ちエラー報知表示、第1および第2の右打ち移行報知表示、右打ちエラー報知表示)の他に、間接的な報知表示に基づいて遊技者が操作ハンドル16を操作することで、パチンコ機10の制御条件に応じて左打ち操作形態および右打ち操作形態の内で適した操作形態を選択し得るよう構成されている。
実施例では、前記演出表示部17に表示可能な操作示唆表示として、左打ち操作形態を示唆する複数の操作示唆表示(以下、第1の操作示唆表示)に対応した画像等のデータが表示制御ROM70bに設定されており、パチンコ機10の制御条件に応じて何れかの操作示唆表示を演出制御CPU65aが演出表示部17に表示させるよう構成されている。実施例では、当り遊技の終了時のエンディング時間に行われる終了演出の表示内容が操作示唆表示(以下、第1の操作示唆表示)に該当し、当り遊技の終了時のエンディング時間に行われる継続演出の表示内容が操作示唆表示(以下、第2の操作示唆表示)に該当している。
すなわち、第1の操作示唆表示は、当り遊技の終了後に変短状態に移行しない当り遊技のエンディング時間に行われる終了演出において表示されるよう設定され、第2の操作示唆表示は、変短状態において特図当り判定に当選し当り遊技の終了後に変短状態に移行する当り遊技のエンディング時間に行われる継続演出において表示されるよう設定されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、所定の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(具体的にはエンディング指定コマンドCMD5)に基づいて、第1の操作示唆表示や第2の操作示唆表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、後述する第4の当り時報知条件が成立した当り遊技において、前記第1の操作示唆表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力し、後述する第5の当り時報知条件が成立した当り遊技において、前記第1の操作示唆表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力するよう構成されている。
ここで、前記操作示唆表示は、操作ハンドル16の操作形態を直接的に報知する報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)が表示される前記打出し操作報知領域206とは異なる領域に表示するよう構成されている。実施例では、演出表示部17の表示部17aの全面に操作示唆表示を表示するよう構成されており、操作ハンドル16の操作形態を間接的に報知する第1および第2の操作示唆表示を、直接的な報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)よりも広範囲で表示することで、操作示唆表示を遊技者が認識し得るようにしてある。なお、第1の操作示唆表示や、第2の操作示唆表示の表示内容は、前述した継続演出の表示内容や終了演出の表示内容に限られるものではなく、任意の表示内容にすることができる。
(左打ち操作形態および右打ち操作形態を報知する条件について)
実施例では、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機として成立する左打ち操作形態の報知条件として第1の操作エラー条件(第1の左打ち報知条件)が定められると共に、変短状態または当り遊技の終了(具体的には非変短状態で当選した第8、第9、第17、第18の当り遊技の終了)に伴って非変短状態に移行することを契機として成立する左打ち操作形態の報知条件として左打ち移行条件(第2の左打ち報知条件)が定められており、これらの条件が成立することで、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを操作形態報知部100や演出表示部17で報知するよう構成されている。また、実施例では、変短状態または当り遊技において左打ち操作形態で操作されることを契機として成立する右打ち操作形態の報知条件として第2の操作エラー条件(第1の右打ち報知条件)が定められると共に、変短状態または当り遊技に移行することを契機として成立する右打ち操作形態の報知条件として右打ち移行条件(第2の右打ち報知条件)が定められており、これらの条件が成立することで、操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを操作形態報知部100や演出表示部17で報知するよう構成されている。
そして、非変短状態において成立する第1の操作エラー条件と、変短状態の終了に伴って成立する左打ち移行条件との条件毎に応じて、操作形態報知部100や演出表示部17が報知する報知態様(報知表示)が定められており、成立した条件に応じた態様で左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100や演出表示部17を制御するよう構成される。ここで、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機として左打ち操作形態での操作を操作形態報知部100や演出表示部17により報知する場合と、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機として左打ち操作形態での操作を操作形態報知部100や演出表示部17により報知する場合とで、異なる態様で報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第1の操作エラー条件が成立した場合と、左打ち移行条件が成立した場合とで、異なる態様で左打ち操作形態を報知することにより、操作形態を変更することを適切に促すことができると共に、状態を的確に遊技者に報せることができる。
具体的に、実施例では、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機とする場合には(すなわち第1の操作エラー条件の成立)、所定の報知時間(第2の左打ち報知時間)の間、左打ち報知態様の内の左打ちエラー報知態様(第1の態様)で操作形態報知部100が左打ち操作形態での操作を報知すると共に、左打ち報知態様の内の左打ちエラー報知表示(第1の態様)で演出表示部17が左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。そして、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機とする場合には(すなわち左打ち移行条件の成立)、所定の報知時間(第1の左打ち報知時間)の間、左打ち報知態様の内の左打ち移行報知態様(第2の態様)で操作形態報知部100が左打ち操作形態での操作を報知すると共に、左打ち報知態様の内の左打ち移行報知表示(第2の態様)で演出表示部17が左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機として左打ち操作形態での操作を報知する場合には、操作形態報知部100が左打ちエラー報知態様で報知することはなく、また演出表示部17に左打ちエラー報知表示が表示されることはないから、当該左打ちエラー報知態様や左打ちエラー報知表示により報知することで、変短状態や当り遊技が行われていることを遊技者が識別することができる。
同様に、変短状態において成立する第2の操作エラー条件と、変短状態または当り遊技を付与することで成立する右打ち移行条件との条件毎に応じて、操作形態報知部100や演出表示部17が報知する報知態様(報知表示)が定められており、成立した条件に応じた態様で右打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100や演出表示部17を制御するよう構成される。ここで、遊技状態が変短状態または当り遊技となることを契機として右打ち操作形態での操作を操作形態報知部100や演出表示部17により報知する場合と、変短状態または当り遊技において左打ち操作形態で遊技が行われていることを判別することを契機として右打ち操作形態での操作を操作形態報知部100や演出表示部17により報知する場合とで、異なる態様で報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第2の操作エラー条件が成立した場合と、右打ち移行条件が成立した場合とで、異なる態様で右打ち操作形態を報知することにより、操作形態を変更することを適切に促すことができると共に、遊技の状態を的確に遊技者に報せることができる。
具体的に、実施例では、変短状態または当り遊技において左打ち操作形態で操作されることを契機とする場合には(すなわち第2の操作エラー条件の成立)、所定の報知時間(右打ち報知時間)の間、右打ち報知態様の内の右打ちエラー報知態様で操作形態報知部100が右打ち操作形態での操作を報知すると共に、右打ち報知態様の内の右打ちエラー報知表示で演出表示部17が右打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。そして、当り遊技が付与されることを契機とする場合には(すなわち右打ち移行条件の成立)、メイン制御CPU60aによる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として成立する報知条件に応じて、また当り遊技後に変短状態が付与されることを契機とする場合には(すなわち右打ち移行条件の成立)、後述のように、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に応じて、右打ち報知態様の内の第1および第2の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が右打ち操作形態での操作を報知すると共に、右打ち報知態様の内の第1および第2の右打ち報知表示で演出表示部17が右打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、変短状態または当り遊技となることを契機として右打ち操作形態での操作を報知する場合には、操作形態報知部100が右打ちエラー報知態様で報知することはなく、また演出表示部17に右打ちエラー報知表示が表示されることはないから、当該右打ちエラー報知態様や右打ちエラー報知表示により報知することで、変短状態や当り遊技が行われていることを遊技者が識別することができる。
ここで、メイン制御CPU60aは、第1球流下領域21aに配置した第1ゲート部41をパチンコ球が通過(第1ゲートセンサ42が検出)することで、操作ハンドル16が左打ち操作形態で操作されていることを判別すると共に、第2球流下領域21bに配置した第2ゲート部43をパチンコ球が通過(第2ゲートセンサ44が検出)することで、操作ハンドル16が右打ち操作形態で操作されていることを判別し得るようになっている。このように、メイン制御CPU60aが操作ハンドル16の操作形態を判別可能な操作判別手段として機能している。すなわち、非変短状態において第2ゲートセンサ44の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることで前記第1の操作エラー条件が成立し、変短状態または当り遊技において第1ゲートセンサ42の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることで前記第2の操作エラー条件が成立する。そして、非変短状態において第2ゲートセンサ44の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が第1の操作エラー指定コマンド(第1の操作エラー情報)を演出制御基板65に出力すると共に、変短状態または当り遊技において第1ゲートセンサ42の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が第2の操作エラー指定コマンド(第2の操作エラー情報)を演出制御基板65に出力するよう構成されて、各操作エラー指定コマンドに基づいて演出制御CPU65aが第1の操作エラー条件および第2の操作エラー条件が成立したことを識別し得るようになっている。
すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される第1の操作エラー指定コマンドに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、第1の操作エラー条件に対応する態様(左打ちエラー報知態様、左打ちエラー報知表示)で演出表示部17および操作形態報知部100が報知するよう構成される。同様に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される第2の操作エラー指定コマンドに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、第2の操作エラー条件に対応する態様(右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示)で演出表示部17および操作形態報知部100が報知するよう構成される。
また、演出制御基板65(演出制御CPU65a)には、メイン制御CPU60aで行われる制御処理に基づいて、最終停止図柄となる特図1または特図2(すなわち特図当り図柄A〜I,a〜i、特図はずれ図柄)を指示する特図指定コマンド(特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンド)や、確変状態を付与することを示す確変付与コマンド、確変状態の終了条件を満たしたこと(確変状態の終了)を示す確変終了コマンド、変短状態を付与することを示す変短付与コマンド、変短状態の付与期間の経過に伴い変短状態の終了条件を満たしたこと(変短状態の終了)を示す変短終了コマンドCMD7、当り遊技の開始を示すオープニング指定コマンドCMD1、当り遊技の終了(エンディング時間の経過)を示す当り終了指定コマンドCMD6等の各種の制御コマンド(制御情報)が、遊技の進行状況に応じてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から入力されるよう構成されている。すなわち、遊技の進行状況に応じて入力される制御コマンドに基づいて、左打ち移行条件や右打ち移行条件が成立したことを識別し得るようになっている。
例えば、演出制御CPU65aは、変短終了コマンドCMD7が入力されることで、変短状態の終了に伴って非変短状態に移行する左打ち移行条件が成立したことを識別することができ、特定の当り遊技(第8、第9、第17、第18の当り遊技)に対応する特図指定コマンドが入力された後に当り終了指定コマンドCMD6が入力されることで当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行する左打ち移行条件が成立したことを識別することができる。また、演出制御CPU65aは、変短付与コマンドの入力の有無や特図当り図柄に対応する特図指定コマンドの種類に基づいて当り遊技が付与されることを契機とする右打ち移行条件が成立したことを識別でき、特定の当り遊技(第8、第9、第17、第18の当り遊技)に対応する特図指定コマンドが入力された後に当り終了指定コマンドCMD6が入力されることで当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行する左打ち移行条件が成立したことを識別することができる。なお、左打ち移行条件や右打ち移行条件が成立したかを判別する制御コマンドとしては、これに限られるものではなく、遊技の進行状況に応じてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から入力される1つまたは複数の制御コマンドに基づいて演出制御CPU65aが識別するよう構成することができる。
このように、実施例のパチンコ機10は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65への信号出力(制御コマンドの出力)を契機として、左打ち操作形態での操作を報知する場合と、非変短状態においてメイン制御CPU60aが右打ち操作形態で遊技が行われていること判別することを契機として、左打ち操作形態での操作を報知する場合とで、操作形態報知部100や演出表示部17が異なる態様で左打ち操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。同様に、実施例のパチンコ機10は、メイン制御CPU60aが特定する遊技状態が変短状態となることを契機として、右打ち操作形態での操作を報知する場合と、変短状態においてメイン制御CPU60aが左打ち操作形態で遊技が行われていること判別することを契機として、右打ち操作形態での操作を報知する場合とで、操作形態報知部100や演出表示部17が異なる態様で左打ち操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御している。
(変短状態における操作形態の報知制御について)
次に、前述した右打ち移行条件が成立する場合の内で、変短状態における操作形態の報知制御について具体的に説明する。実施例のパチンコ機10は、前述のように、変短状態を付与する付与条件が当り遊技毎に複数定められており、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に応じて前記右打ち表示部59と、操作形態報知部100および演出表示部17の何れかまたは両方とを組み合わせて操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを報知(変短状態の報知)するよう構成される。すなわち、変短状態の付与条件は、変短状態における操作ハンドル16の操作形態を報知する報知形態を特定する報知条件(変短時報知条件)となっている。ここで、前述したように、前記右打ち表示部59は、非変短状態の場合にLEDランプを消灯して左打ち遊技状態に適した遊技状態であることを報知するようメイン制御CPU60aに制御され、変短状態の場合にLEDランプを点灯して操作ハンドル16を第2操作形態として遊技を行うのに適した遊技状態であることを報知するようメイン制御CPU60aに制御される。すなわち、右打ち表示部59は、操作ハンドル16を第2操作形態とする変短状態(特定遊技状態)を同じ報知態様(すなわちLEDランプの点灯)で報知するようメイン制御CPU60aに制御される。言い換えると、右打ち表示部59は、特図当りに伴って変短状態を付与する何れかの付与条件が成立することで、変短状態の間継続して同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。また、右打ち表示部59は、変短状態の終了に伴ってLEDランプを消灯するようメイン制御CPU60aに制御される。
また、図11に示すように、前記操作形態報知部100は、変短状態を付与する場合に、演出制御CPU65aの制御に基づいて前記切替報知部101および右打ち報知部103により前記第1の右打ち移行報知態様または第2の右打ち移行報知態様の何れかの報知態様で報知し得るよう構成されている。すなわち、操作形態報知部100は、右打ち操作形態で操作する変短状態(特定遊技状態)を異なる複数の報知態様で報知可能に構成されて、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に基づいて何れかの報知態様で報知するよう演出制御CPU65aに制御される(図15、図17参照)。具体的には、当り遊技後に変短状態を付与することが決定される付与条件の内で、操作形態報知部100(切替報知部101および右打ち報知部103)おいて第1の右打ち移行報知態様で報知可能な変短状態の付与条件と、操作形態報知部100(切替報知部101および右打ち報知部103)において第2の右打ち移行報知態様で報知可能な変短状態の付与条件とが定められており、成立した付与条件に応じて第1の右打ち移行報知態様または第2の右打ち移行報知態様により操作形態報知部100が報知するよう構成されている。なお、図15に示すように、操作形態報知部100において第1の右打ち移行報知態様で報知可能な変短状態の付与条件を第1の付与条件群と指称し、操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知可能な変短状態の付与条件を第2の付与条件群と指称する場合がある。すなわち、第1および第2の付与条件群は、前述した当り遊技毎(特図当り図柄毎)に定めた変短状態を付与する付与条件の1つ或いは複数の付与条件からなる集合である。
(第1の付与条件群について)
ここで、図15に示すように、前記第1の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第1群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄G,gに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。すなわち、第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、前記操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aに制御される。また、第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、変短状態が付与される間(変短状態の間)、継続して操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知するよう前記演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。
すなわち、操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知することで、後述する第1の報知切替期間(実施例では変短回数1回)の経過以降に変短状態が付与されるか否かを操作形態報知部100の報知態様から遊技者が識別し得ないようになっている。従って、操作形態報知部100において第1の右打ち移行報知態様で報知された場合には、第2始動入賞部28への入賞機会(変短状態)が短期間で終了する可能性があることを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを行うかを遊技者に選択させることができる。言い換えると、操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知することで、右打ち遊技形態から左打ち遊技形態への切り替えが必要となる可能性があることを、変短状態の間から報知することができる。また、操作形態報知部100において目立ち難い第1の右打ち移行報知態様により報知することで、右打ち遊技形態にするか、左打ち遊技形態に戻ると推測して左打ち遊技形態にするか、パチンコ球の打出しを行わずに遊技の進行見守るかを遊技者が適宜に選択し得るようにしてある。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力されることで、第1の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力し、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から第1の報知切替期間の経過(1回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)に伴って変短状態の終了条件を満たす(変短状態の付与期間が経過する)ことでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からが変短終了コマンドCMD7が出力されることで、第1の右打ち移行報知態様での報知を終了するよう演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力して、操作形態報知部100を制御するよう構成されている
ここで、変短終了コマンドCMD7が出力された場合は非変短状態に移行(左打ち移行条件が成立)することから、当該変短終了コマンドCMD7の出力に伴う演出制御基板65(演出制御CPU65a)からの制御コマンドに基づいて、左打ち移行報知態様で操作形態報知部100が左打ち操作形態を報知するようランプ制御基板72により制御される。このように、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(変短終了コマンドCMD7)は、操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能している。ここで、前記特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドの入力に基づいて、変短状態の付与期間が経過したか(遊技状態の移行)を演出制御CPU65aが判別して、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴う操作形態報知部100での報知態様の切り替えることもできる。すなわち、特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドは、操作形態報知部100で報知することを指示する報知情報(報知信号)として機能すると共に、報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能するものである。なお、変短状態の付与期間が経過したかは、演出制御基板65が備える変動回数カウンタCNに基づいて演出制御CPU65aが判別可能である。
(第2の付与条件群について)
また、実施例では、図15に示すように、前記第2の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第2群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄A〜C,E,a〜c,eに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。また、前記第2の付与条件群には、変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第3群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄A〜I,a〜iに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。すなわち、第2の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、前記操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aに制御される。第2の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、変短状態が付与される間(変短状態の間)、継続して操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知するよう前記演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知することで、第1の報知切替期間(実施例では変短回数1回)より長い変短回数の変短状態が付与されたことを遊技者が把握し得るようになっている。従って、操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知された場合には、第2始動入賞部28への入賞機会が長く続くことを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。このように、前記第2の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、操作形態報知部100の報知態様を切り替える報知切替タイミング(切替タイミング)を特定する報知切替条件となっている。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力されることで、第1の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力し、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から各付与条件に応じた変短状態の付与期間の経過(この場合は、5回、25回、65回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)に伴って変短状態の終了条件を満たすことでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からが変短終了コマンドCMD7が出力されることで、第1の右打ち移行報知態様での報知を終了するよう演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力して、操作形態報知部100を制御するよう構成されている。ここで、変短終了コマンドCMD7が出力された場合は非変短状態に移行(左打ち移行条件が成立)することから、当該変短終了コマンドCMD7の出力に伴う演出制御基板65(演出制御CPU65a)からの制御コマンドに基づいて、左打ち移行報知態様で操作形態報知部100が左打ち操作形態での操作を報知するようランプ制御基板72により制御される。このように、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(変短終了コマンドCMD7)は、操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能している。なお、前述のように、前記特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドの入力に基づいて、変短状態の付与期間が経過したか(遊技状態の移行)を演出制御CPU65aが判別して、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴う操作形態報知部100での報知態様の切り替えることも可能である。
また、前記第2の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、操作形態報知部100の報知態様の報知切替タイミング(切替タイミング、すなわち変短状態の付与期間)が異なる報知切替条件となっている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、特図当りの判定結果となることを契機として成立する付与条件(報知切替条件)に応じて定まる報知切替タイミングでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される変短終了コマンドCMD7に基づいて、報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御可能に構成されている。
(第3の付与条件群について)
また、実施例のパチンコ機10では、当り遊技後に変短状態を付与することが決定される付与条件の内で、操作形態報知部100での報知態様を、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて変更する付与条件が定められている。すなわち、操作形態報知部100は、変短状態を報知する場合に、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に基づいて、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて報知態様を変更して報知するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。ここで、操作形態報知部100での報知態様を変更するよう演出制御CPU65aが制御する変短状態の付与条件を第3の付与条件群と指称する場合がある。この第3の付与条件群は、前述した当り遊技毎(特図当り図柄毎)に定めた変短状態を付与する付与条件の1つ或いは複数の付与条件からなる集合であり、実施例では第3の付与条件群に複数の付与条件が含まれている。
ここで、図15に示すように、実施例の第3の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第4群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄D,F,d,fに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。すなわち、第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて報知態様を変更するよう前記操作形態報知部100が演出制御CPU65aに制御される。ここで、第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、変短状態が付与される間(変短状態の間)、操作形態報知部100において何れかの報知態様で報知するよう前記演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、操作形態報知部100において報知態様を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で報知するようメイン制御CPU60aが制御するようになっている。このように、前記第3の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、操作形態報知部100の報知態様を切り替える報知切替タイミング(切替タイミング)を特定する報知切替条件となっている。
より詳細に説明すると、実施例において前記第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、成立した付与条件に応じた当り遊技の終了による変短状態の付与開始に伴って第1の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御すると共に、変短状態の付与開始から第1の報知切替期間の経過後に第2の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御するよう構成されている。すなわち、非変短状態で特図当りとなることを契機として第4、第6、第13、第15の当り遊技が付与された場合には、当該当り遊技後の第1の報知切替期間までの間、目立たない報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、第2始動入賞部28への入賞機会が短期間で終了する可能性があることを遊技者に認識させつつ、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができると共に、第1の報知切替期間の経過後は、目立たつ報知態様(第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、第2始動入賞部28への入賞機会が長く続くことを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。ここで、第1の報知切替期間は、前記第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立する場合にメイン制御CPU60aが変短状態を付与する期間(すなわち当り遊技後に1回の図柄変動演出(特図変動表示)が確定停止するまでの期間)に設定されている。従って、第1の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知する第1の報知切替期間の間は、変短状態が続くか否かを操作形態報知部100から識別できず、当該操作形態報知部100の報知態様に対する関心を集めることができる。
ここで、第3の付与条件群に含まれる付与条件の内で、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄D,dに対応する第4または第13の当り遊技がメイン制御CPU60aで決定されることにより変短状態の付与条件が成立した場合には、前述のように、変短状態の付与期間(変短回数)として25回がメイン制御CPU60aにより決定される。すなわち、この場合には、第1の報知切替期間の経過後に24回の特図変動表示が行われるまでの間、第2の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知する。一方で、第3の付与条件群に含まれる付与条件の内で、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄F,fに対応する第6または第15の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることにより変短状態の付与条件が成立した場合には、前述のように、変短状態の付与期間(変短回数)として5回がメイン制御CPU60aにより決定される。すなわち、この場合には、第1の報知切替期間の経過後に4回の特図変動表示が行われるまでの間、第2の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知する。このように、操作形態報知部100での報知態様が第1の右打ち移行報知態様から第2の右打ち移行報知態様に変化した後にも、変短状態がいつまで続くか操作形態報知部100から識別できず、当該操作形態報知部100の報知態様に対する関心を集めることができる。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力されることで、演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力して第1の右打ち移行報知態様で報知するよう制御する。そして、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から第1の報知切替期間が経過(1回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)して次(この場合は2変動目)の図柄変動演出(特図変動表示)の実行を示す制御コマンド(例えば特図変動パターン指定コマンド)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで、演出制御CPU65aがランプ制御基板72に制御コマンドを出力して第2の右打ち移行報知態様で報知するよう制御するよう構成される。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(特図変動パターン指定コマンド)は、操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能している。ここで、報知切替期間が経過したかは、演出制御基板65が備える変動回数カウンタCNに基づいて演出制御CPU65aが判別することができる。
また、図柄組み合わせを確定停止表示させるためにメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される全図柄停止コマンドを、操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として、当該全図柄停止コマンドを基準に演出制御CPU65aが第1の報知切替期間が経過を判別して操作形態報知部100での報知態様の切り替えるよう制御することも可能である。すなわち、前記特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドは、遊技状態の移行を伴うことなく操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能するものである。
また、前記第3の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、操作形態報知部100の報知態様の報知切替タイミングが同一の遊技状態の間(具体的には変短状態の付与途中)に設定された報知切替条件となっている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、特図当りの判定結果となることを契機として成立する付与条件(報知切替条件)に応じて定まる報知切替タイミングでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンド)に基づいて、変短状態の付与途中で報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御可能に構成されている。
このように、当り終了指定コマンドCMD6は、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に出力される報知信号として機能しており、当該演出制御基板65に入力される報知信号としての当り終了指定コマンドCMD6に基づいて、演出制御CPU65aが操作形態報知部100において右打ち操作形態を報知するよう制御される。
ここで、前述のように、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄D,dに対応する当り遊技(第1の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第3の付与条件群に含まれる付与条件)が成立した場合に、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄B,C,b,cに対応する当り遊技(第2の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第2の付与条件群に含まれる付与条件)が成立した場合と同じ第1の特定の付与期間(25回)で変短状態が付与される。同様に、前述した非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄F,fに対応する当り遊技(第1の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第3の付与条件群に含まれる付与条件)が成立した場合に、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄E,eに対応する当り遊技(第2の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第2の付与条件群に含まれる付与条件)が成立した場合と同じ第2の特定の付与期間(5回)で変短状態が付与される。
すなわち、実施例のパチンコ機10は、第1の特定の当り遊技(具体的には第4、第6、第13、第15の当り遊技)後に第1の特定の付与期間または第2の特定の付与期間で変短状態を付与する場合に、当該変短状態の付与開始に伴って第1の右打ち移行報知態様で報知すると共に、変短状態の付与開始から第1の報知切替期間の経過後に第2の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御可能に構成されると共に、第2の特定の当り遊技(具体的には第2、第3、第5、第10、第11、第14の当り遊技)後に第1の特定の付与期間または第2の特定の付与期間で特定遊技状態を付与する場合に、当該特定の付与期間の間、第2の右打ち移行報知態様で報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御可能に構成されている。このように、同じ付与期間(第1の特定の付与期間または第2の特定の付与期間)で変短状態を付与する場合に、第2の右打ち移行報知態様での報知態様を異ならせることで、第2の右打ち移行報知態様と、変短状態が継続する期間に対する関心を高めている。
また、実施例では、前記第2および第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立して当り遊技(特定の種類の当り遊技、すなわち実施例では第1〜第6、第8〜第15、第16〜第18の当り遊技)が付与されることを契機として変短状態が付与される場合に、変短状態の付与期間の経過に伴って変短状態から非変短状態となる際に、非変短状態に対応する左打ち報知態様で報知するよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御するよう構成されている。すなわち、変短状態が一定期間(変短状態の付与期間)の間に亘って継続した後に非変短状態に移行した際には、操作形態報知部100が左打ち報知形態で報知することで、遊技者がそのまま右打ち操作形態で遊技を継続するのを防止するようになっている。一方で、実施例では、前記第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立して当り遊技(第2の特定の種類の当り遊技、すなわち実施例では、第7、第16の当り遊技)が付与されることを契機として変短状態が付与される場合に、変短状態の付与期間の経過に伴って変短状態から非変短状態となる際に、所定期間の間操作形態報知部100を非報知態様にするよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、変短状態が1回で終了する場合には、操作形態報知部100が非変短状態への移行に伴って左打ち報知形態で報知しないことで、変短状態および非変短状態の切り替わりを意識しない遊技を遊技者が行うことができる。なお、実施例では、前記第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立して当り遊技後に変短状態が付与される場合には、非変短状態への以降から所定期間が経過した後に、操作形態報知部100が左打ち報知形態で報知するよう演出制御CPU65aが制御する。ここで操作形態報知部100が左打ち報知形態で報知するまでの間の期間としては、予め定めた変動回数(例えば3回)の図柄変動演出が行われるまでの期間とすることができる。このように、所定期間の経過後は操作形態報知部100が左打ち報知形態で報知することで、非変短状態であることを確実に遊技者に認識させ得るようになっている。
(演出表示部17での報知表示について)
また、図12に示すように、前記演出表示部17は、変短状態を付与する場合に、演出制御CPU65aの制御に基づいて前記第1の右打ち移行報知表示または第2の右打ち移行報知表示の何れかの報知表示を表示し得るよう構成されている。具体的には、当り遊技後に変短状態を付与することが決定される付与条件の内で、演出表示部17において第1の右打ち移行報知表示を表示可能な変短状態の付与条件と、演出表示部17において第2の右打ち移行報知表示を表示可能な変短状態の付与条件とが定められており、成立した付与条件に応じて第1の右打ち移行報知表示または第2の右打ち移行報知表示により演出表示部17が報知し得るよう構成されている。なお、図15に示すように、演出表示部17において第1の右打ち移行報知表示を表示可能な変短状態の付与条件を第4の付与条件群と指称し、演出表示部17において第2の右打ち移行報知表示を表示可能な変短状態の付与条件を第5の付与条件群と指称する場合がある。すなわち、第4および第5の付与条件群は、前述した当り遊技毎(特図当り図柄毎)に定めた変短状態を付与する付与条件の1つ或いは複数の付与条件からなる集合である。実施例では、第4および第5の付与条件群に含まれる付与条件は、前記第2の付与条件群に含まれる付与条件の何れか重複するよう設定され、第4および第5の付与条件群に含まれる付与条件が成立する場合には、第2の付与条件群に含まれる付与条件が成立して、操作形態報知部100による報知と、演出表示部17による報知とを同時に実行し得るようになっている。また、第4および第5の付与条件群は、演出表示部17での報知表示を変更しないよう演出制御CPU65aが制御する変短状態の付与条件(第2の特定の付与条件)である。
(第4の付与条件群について)
ここで、図15に示すように、前記第4の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第5群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄B,bに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。すなわち、第4の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、前記演出表示部17が第1の右打ち移行報知表示で報知するよう演出制御CPU65aに制御される。また、第4の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、変短状態が付与される間(変短状態の間)、継続して演出表示部17が第1の右打ち移行報知表示で報知するよう前記演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。
また、第4の付与条件群に含まれる付与条件は、前記第2の付与条件群に含まれる付与条件と重複するよう設定されており、前記第1の報知切替期間(実施例では変短回数1回)より長い変短回数の変短状態が付与されたことを遊技者が把握し得るようになっている。従って、演出表示部17において第1の右打ち移行報知表示が表示された場合には、第2始動入賞部28への入賞機会が長く続くことを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。また、前記第2の付与条件群に含まれる付与条件の内で、第4および第5の付与条件群に含まれない付与条件が成立した場合には、少なくとも当り遊技の終了直後(第1の報知切替期間の間)に演出表示部17に第1および第2の右打ち移行報知表示を表示しないよう演出制御CPU65aが制御する。すなわち、当り遊技の終了に伴って操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知すると共に演出表示部17に第1の右打ち移行報知表示を表示する場合には、当り遊技後に25回の特図変動表示が行われるまでの間は変態状態が付与されることを遊技者が識別し得る一方で、当り遊技の終了時に操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知すると共に演出表示部17において第1および第2の右打ち移行報知表示を表示しない場合には、当り遊技後の変態状態の付与期間(5回または25回)を遊技者が正確に識別できない。このように、当り遊技の終了に伴って演出表示部17に第1の右打ち移行報知表示が表示されるか否かにより、変短状態の継続に対する遊技者の関心を高めつつ、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力されることで、第1の右打ち移行報知表示で報知するよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力し、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から各付与条件に応じた変短状態の付与期間の経過(この場合は、25回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)に伴って変短状態の終了条件を満たすことでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からが変短終了コマンドCMD7が出力されることで、第1の右打ち移行報知表示での報知を終了するよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して、演出表示部17を制御するよう構成されている。
ここで、変短終了コマンドCMD7が出力された場合は非変短状態に移行(左打ち移行条件が成立)することから、当該変短終了コマンドCMD7の出力に伴う演出制御基板65(演出制御CPU65a)からの制御コマンドに基づいて、左打ち移行報知表示で演出表示部17が左打ち操作形態を報知するよう表示制御基板70により制御される。このように、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(変短終了コマンドCMD7)は、演出表示部17での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能している。ここで、前記特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドの入力に基づいて、変短状態の付与期間が経過したか(遊技状態の移行)を演出制御CPU65aが判別して、遊技状態の移行(変短状態から非変短状態への移行)に伴う演出表示部17での報知表示を切り替えることもできる。すなわち、特図変動パターン指定コマンドや全図柄停止コマンドは、演出表示部17で報知することを指示する報知情報(報知信号)としてを機能すると共に、報知表示の切り替えを指示する切替情報として機能するものである。なお、変短状態の付与期間が経過したかは、演出制御基板65が備える変動回数カウンタCNに基づいて演出制御CPU65aが判別することができる。
(第5の付与条件群について)
また、実施例では、図15に示すように、前記第5の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第6群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄A,aに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。すなわち、第5の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて報知表示を変更するよう前記演出表示部17が演出制御CPU65aに制御される。ここで、第5の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、変短状態が付与される間(変短状態の間)、演出表示部17において何れかの報知表示で報知するよう前記演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第5の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で報知するようメイン制御CPU60aが制御する。このように、前記第5の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、演出表示部17の報知表示を切り替える表示切替タイミング(切替タイミング)を特定する報知切替条件となっている。
より詳細に説明すると、実施例において前記第5の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、成立した付与条件に応じた当り遊技の終了による変短状態の付与開始に伴って第2の右打ち移行報知表示で報知するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御すると共に、変短状態の付与開始から所定の表示期間の経過後に第1の右打ち移行報知表示で報知するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御するよう構成されている。ここで、演出表示部17に第2の右打ち移行報知表示を表示する表示時間は、演出表示部17で行われる図柄変動演出の変動時間より短い時間に設定されており、図柄変動演出が行われている途中で、演出表示部17の表示を第2の右打ち報知表示第1の右打ち報知表示に切り替える終了するよう構成されている。具体的に、表示時間は、変短状態においてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンに定められた変動時間の内で最短の変動時間より短い時間(実施例では2.5秒)に設定される。すなわち、演出表示部17で第2の右打ち移行報知表示で報知することで、付与可能な付与期間の内で最も長い変短回数の変短状態が付与されたことを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。そして、所定の表示期間の経過後には、目立ち難い第2の打出し操作報知領域206Bに、目立たない第1の右打ち移行報知表示を表示することで、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、操作形態を報知する表示が演出表示部17で行われる図柄変動演出の演出表示を阻害するのを防止して、当該図柄変動演出に対する関心を高めている。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力されることで、演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して第2の右打ち移行報知表示で報知するよう制御する。そして、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から所定の表示期間が経過することで、演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して第1の右打ち移行報知表示で報知するよう制御するよう構成される。そして、当り遊技の終了(変短状態の付与開始)から各付与条件に応じた変短状態の付与期間の経過(この場合は、65回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)に伴って変短状態の終了条件を満たすことでメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からが変短終了コマンドCMD7が出力されることで、第1の右打ち移行報知表示での報知を終了するよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して、演出表示部17を制御するよう構成されている。ここで、第1の右打ち移行報知表示への切り替えは、当り終了指定コマンドCMD6の入力から演出制御基板65が備えるタイマ手段により所定の表示期間を計測することにより実行可能である。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(当り終了指定コマンドCMD6)は、操作形態報知部100での報知態様の切り替えを指示する切替情報として機能している。このように、実施例のパチンコ機10は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(当り終了指定コマンドCMD6)に基づいて、変短状態の付与途中で報知態様(報知表示)を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御可能に構成されている。
(第6の付与条件群について)
また、実施例のパチンコ機10では、当り遊技後に変短状態を付与することが決定される付与条件の内で、演出表示部17での報知表示を、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて変更する付与条件が定められている。すなわち、演出表示部17は、変短状態を報知する場合に、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に基づいて、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて報知表示を変更するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。ここで、演出表示部17での報知表示を変更するよう演出制御CPU65aが制御する変短状態の付与条件(第2の特定の付与条件)を第6の付与条件群と指称する場合がある。この第6の付与条件群は、前述した当り遊技毎(特図当り図柄毎)に定めた変短状態を付与する付与条件の1つ或いは複数の付与条件からなる集合であり、実施例では第6の付与条件群に複数の付与条件が含まれている。
ここで、図15に示すように、実施例の第6の付与条件群には、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として前記第4群の当り遊技と同じ当り遊技(実施例では、特図当り図柄D,F,d,fに対応する当り遊技)が決定されることを条件として変短状態を付与する付与条件が含まれている。第6の付与条件群に含まれる付与条件は、第3の付与条件群に含まれる付与条件と一致している。そして、第6の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、前記演出表示部17が第1の右打ち移行報知表示を表示するよう演出制御CPU65aに制御される。すなわち、第6の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合に、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて報知表示を変更するよう前記演出表示部17が演出制御CPU65aに制御される。このように、前記第6の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件は、演出表示部17の報知表示を切り替える表示切替タイミング(切替タイミング)を特定する報知切替条件となっている。
より詳細に説明すると、実施例において前記第6の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、成立した付与条件に応じた当り遊技の終了による変短状態の付与開始に伴って第1および第2の右打ち移行報知表示を表示しないよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御すると共に、変短状態の付与開始から所定期間の経過後に第1の右打ち移行報知表示を表示するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御するよう構成されている。
ここで、変短状態の付与開始から第1の右打ち移行報知表示を表示するまでの前記所定期間は、前記第1の報知切替期間と一致するよう設定されている。すなわち、非変短状態で特図当りとなることを契機として第4、第6、第13、第15の当り遊技が付与された場合には、当該当り遊技後の第1の報知切替期間までの間、第1および第2の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示しないようにすることにより、第2始動入賞部28への入賞機会が短期間で終了する可能性があることを遊技者に認識させつつ、操作形態報知部100の報知により右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すと共に、第1の報知切替期間の経過後は、操作形態報知部100での報知だけでなく第1の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示することにより、第2始動入賞部28への入賞機会が長く続くことを遊技者に認識させて、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。このように、変短状態の付与開始から第1の右打ち移行報知表示を表示するまでの期間を、操作形態報知部100の報知態様が切り替わる第1の報知切替期間と一致させることで、第2始動入賞部28への入賞機会の変化を遊技者に強く印象づけることが可能となる。
具体的に、当り遊技の終了に伴ってメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から当り終了指定コマンドCMD6が出力された後に第1の報知切替期間が経過(1回の図柄変動演出(特図変動表示)の終了)して、次(この場合は2変動目)の図柄変動演出(特図変動表示)の実行を示す制御コマンド(例えば特図変動パターン指定コマンド)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで、演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して第1の右打ち移行報知表示で報知するよう制御するよう構成される。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンド(特図変動パターン指定コマンド)は、演出表示部17での報知表示の非表示の状態から表示する状態に切り替えを指示する切替情報として機能している。ここで、報知切替期間が経過したかは、演出制御基板65が備える変動回数カウンタCNに基づいて演出制御CPU65aが判別することができる。なお、前述のように、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される全図柄停止コマンドを、演出表示部17での報知表示の切り替えを指示する切替情報とすることもできる。
このように、当り終了指定コマンドCMD6は、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に出力される報知信号として機能しており、当該演出制御基板65に入力される報知信号としての当り終了指定コマンドCMD6に基づいて、演出制御CPU65aが演出表示部17において右打ち操作形態を報知するよう制御される。
また、実施例において、前記第1の付与条件群に含まれる付与条件(非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第1群の当り遊技(実施例では、特図当り図柄G,gに対応する当り遊技)が決定されること)は、演出表示部17において右打ち報知表示(第1または第2の右打ち移行報知表示)を表示する条件として設定されていない。すなわち、非変短状態において第7または第16の当り遊技(特図当り図柄G,g)が決定された場合には、当り遊技後の変短状態で演出表示部17に右打ち報知表示が表示されない。すなわち、当り遊技後の変短状態において演出表示部17に表示される右打ち報知表示の表示形態や表示タイミングにより、右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。
すなわち、実施例のパチンコ機10は、第1の特定の付与条件(具体的には第4または第5の付与条件群)が成立することで前記変短状態を付与する場合に、当該変短状態の付与開始から右打ち報知表示(第1または第2の右打ち移行報知表示)を表示するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御可能に構成され、前記第2の特定の付与条件(具体的には前記第6の付与条件群)が成立することで変短状態を付与する場合に、当該変短状態の付与開始から所定期間の経過後に右打ち報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を表示するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御可能に構成されている。このように、成立する付与条件に応じて演出表示部17による変短状態の報知タイミングを変化させることで、付与される変短状態の期間に対する関心を高めつつ、操作形態報知部100の報知により右打ち遊技形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促して、変短状態の付与期間に合わせた遊技を遊技者が行い得るようになっている。
(当り遊技における操作形態の報知制御について)
次に、前述した右打ち移行条件が成立する場合の内で、当り遊技における操作形態の報知制御について具体的に説明する。実施例のパチンコ機10は、メイン制御CPU60aによる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として成立する報知条件(当り時報知条件)に応じて操作形態報知部100の報知態様および演出表示部17の報知表示が定められており、図柄変動演出(特図変動表示)の終了後に当り遊技が付与された際に、成立した当り時報知条件に応じた報知態様(表地表示)で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう構成されている。ここで、前述したように、前記右打ち表示部59は、当り遊技が行われていない場合にLEDランプを消灯して左打ち遊技状態に適した遊技状態であることを報知するようメイン制御CPU60aに制御され、当り遊技が行われている場合にLEDランプを点灯して右打ち遊技状態に適した遊技状態であることを報知するようメイン制御CPU60aに制御される。すなわち、右打ち表示部59は、前記特別入賞部36を開閉する当り遊技(操作ハンドル16を右打ち操作態様とする当り遊技)が決定された場合に、同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aに制御される。言い換えると、実施例の右打ち表示部59は、特図当り判定が特図当りの判定結果となって当り遊技が開始することを条件として、当り遊技が行われる間継続して同じ報知態様で報知するようになっている。ここで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、右打ち表示部59に対してLEDランプを点灯する制御信号を出力するタイミングで、演出制御基板65に対して当り遊技の開始を指示する指示情報(オープニングコマンド)を出力するようになっている。
実施例では、特図当りの判定結果となった際の遊技状態と、特図当りの判定結果となることを契機として決定された特図当り図柄の種類(すなわち決定された当り遊技の種類)に応じて当り時報知条件が定められており、当該当り時報知条件毎に操作形態報知部100の報知態様および演出表示部17の報知表示が定められている。すなわち、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様は、少なくとも当り遊技の種類じて定められる。ここで、実施例では、特図当りの判定結果となった際の遊技状態と、特図当り図柄(当り遊技)の種類とに基づいて5種類の当り時報知条件(以下、第1〜第5の当り時報知条件とする)が定められており、操作ハンドル16の操作形態を、成立した当り時報知条件毎に応じた態様で操作形態報知部100および演出表示部17で報知するようになっている。実施例では、当り遊技の開始に合わせて複数の態様(操作形態報知部100での第1または第2の右打ち移行報知態様、演出表示部17での第1または第2の右打ち移行報知表示)の何れかの態様で報知するよう操作形態報知部100や演出表示部17が演出制御CPU65aにより制御される。
(第1の当り時報知条件が成立する場合における操作形態報知部100の報知について)
実施例のパチンコ機10は、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として所定の当り遊技が決定されることを第1の当り時報知条件として定められている。実施例では、図16に示すように、第1の当り時報知条件が成立する当り遊技として、前述した第2群および第6群に含まれる特図当り図柄A,aに対応する当り遊技が設定されている。そして、この第1の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが図柄変動演出後に当り遊技を付与する場合に、図17に示すように、前記操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様および第2の右打ち移行報知態様で発光して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aに制御されるよう構成されている。すなわち、第1の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始からの経過期間に応じて操作形態報知部100の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。すなわち、第1の当り時報知条件は、操作形態報知部100の報知態様を切り替える報知切替条件として定められており、当該第1の当り時報知条件の成立に伴って操作形態報知部100の報知態様を切り替える所定回(実施例では1回)の報知切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該報知切替タイミングにおいて操作形態報知部100の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、実施例のパチンコ機10では、第1の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100において報知態様を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。
より詳細に説明すると、図17に示すように、前記第1の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って所定の報知開始タイミング(開始タイミング)で第1の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知を開始し、当り遊技の開始から1回目の報知切替タイミングとなる(報知切替期間が経過する)ことで第2の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知し、所定の報知終了タイミング(終了タイミング)となることで操作形態報知部100での報知を終了するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。なお、第1の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始時点を報知開始タイミングとし、当り遊技の終了時点(エンディング時間の経過時点)が報知終了タイミングとしている。
ここで、図17に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合に操作形態報知部100の報知態様を切り替える1回目の報知切替タイミングは、最初のラウンド遊技の開始以前に設定されている。すなわち、実施例では、前記第1の当り時報知条件が成立した場合には、前記オープニング時間と、当該オープニング時間の経過後に行われる最初のラウンド遊技とで操作形態報知部100が異なる報知態様で報知するよう構成される。なお、実施例では、オープニング時間の経過(1ラウンド目の開始)時点を報知切替タイミングとしてある。
具体的に、図14、図17に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、オープニング時間が経過する(報知切替タイミング)ことでメイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第1の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知開始を指示する報知指示情報として機能し、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるラウンド指定コマンドCMD2は、当り遊技において操作形態報知部100の報知態様の切り替えを指示する報知切替情報(切替情報)として機能している。このように、第1の当り時報知条件が成立した場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、前記報知切替タイミングで報知切替情報を演出制御基板65に出力するよう構成されて、演出制御CPU65aは、この報知切替情報の入力に基づいて報知態様を変更して報知するよう操作形態報知部100を制御可能に構成されている。なお、第2〜第5の当り時報知条件が成立した場合も同様に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される報知切替情報の入力に基づいて演出制御CPU65aが報知態様を変更して報知するようになっている。
ここで、第1の当り時報知条件が成立する当り遊技において、報知開始タイミングから1回目の報知切替タイミングまでの期間(オープニング時間が経過するまでの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第2〜第4の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知する第1の報知特定期間(特定期間)となっており、当該第1の報知特定期間後の期間における報知態様が異なるよう構成されている。このように、第1の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターン(具体的には、オープニング時間の経過時点で切り替えた第2の右打ち移行報知態様を当り遊技の終了まで継続するパターン)で操作形態報知部100の報知態様を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と最長の付与期間(65回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
(第1の当り時報知条件が成立する場合における演出表示部17の報知について)
また、第1の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが図柄変動演出後に当り遊技を付与する場合に、前記演出表示部17の打出し操作報知領域(第1または第2の打出し操作報知領域206A,206B)に第1の右打ち移行報知表示および第2の右打ち移行報知表示を表示して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aに制御されるよう構成されている。すなわち、第1の当り時報知条件が成立した場合には、図17に示すように、当り遊技の開始からの経過期間に応じて演出表示部17の報知表示(報知態様)を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。すなわち、第1の当り時報知条件は、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える報知切替条件として定められており、当該第1の当り時報知条件の成立に伴って演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える所定回(実施例では3回)の表示切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該表示切替タイミングにおいて演出表示部17の報知表示を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、第1の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。
より詳細に説明すると、図17に示すように、前記第1の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って所定の表示開始タイミング(開始タイミング)で第2の右打ち移行報知表示を表示する第2の導入演出を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から1回目の表示切替タイミングとなることで第1の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から2回目の表示切替タイミングとなることで第2の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から3回目の表示切替タイミングとなることで第2の右打ち移行報知表示を表示する第2の移行演出を演出表示部17に表示し、所定の表示終了タイミング(終了タイミング)となることで演出表示部17での報知を終了するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。なお、第1の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始時点を表示開始タイミングとし、当り遊技の終了時点(エンディング時間の経過時点)が表示終了タイミングとしている。
ここで、図17に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合に演出表示部17の報知表示を切り替える1回目の表示切替タイミングは、最初のラウンド遊技の開始以前に設定され、2回目の表示切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上許容されるラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の開始以前に設定され、3回目の表示切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上規制される最終のラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の終了以降に設定されている。なお、実施例では、オープニング時間の経過(1ラウンド目の開始)時点が1回目の表示切替タイミングとなるよう設定され、1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点が2回目の表示切替タイミングとなるよう設定され、最終のラウンド遊技の終了時点(エンディング時間の開始時点)が3回目の表示切替タイミングとなるよう設定されている。すなわち、第1の当り時報知条件が成立する場合には、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、当り遊技のオープニング時間において、第2の導入演出における第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第1の打出し操作報知領域206Aに表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始以降は、第1または第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第2の打出し操作報知領域206Bに表示されるようになっている。このように、実施例では、前記第1の当り時報知条件が成立した場合には、前記オープニング時間と、当該オープニング時間の経過後に行われる最初のラウンド遊技とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。また、前記第1の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。
具体的に、図14、図17に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、オープニング時間が経過する(切替タイミング)ことでメイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2と、1ラウンド目のラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知表示(報知態様)で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第1の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、操作ハンドル16の操作形態を演出表示部17で報知することを指示する報知指示情報として機能し、メイン制御CPU60aから出力されるラウンド指定コマンドCMD2、ラウンド終了指定コマンドCMD3およびエンディング指定コマンドCMD5の夫々は、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える表示切替情報(切替情報)として機能している。このように、第1の当り時報知条件が成立した場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、前記表示切替タイミングで表示切替情報を演出制御基板65に出力するよう構成されて、演出制御CPU65aは、この表示切替情報の入力に基づいて報知表示を変更して報知するよう演出表示部17を制御可能に構成されている。なお、第2〜第5の当り時報知条件が成立した場合も同様に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される表示切替情報の入力に基づいて演出制御CPU65aが報知表示を変更して報知するよう構成されている。
ここで、第1の当り時報知条件が成立する当り遊技において、表示開始タイミングから1回目の報知切替タイミングまでの期間(オープニング時間が経過するまでの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第5の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第2の右打ち移行報知表示)を演出表示部17に表示して報知する第1の表示特定期間(特定期間)となっており、当該第1の表示特定期間後の期間における報知表示が異なるよう構成されている。このように、第1の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターンで演出表示部17の報知表示を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と最長の付与期間(65回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
すなわち、第1の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当り遊技の開始から一定期間(オープニング時間が経過するまでの間)、目立たない報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、当り遊技後に付与される変短状態の付与期間が短期間または付与されない可能性があることを認識させることができ、その後に目立たつ報知態様(第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。
そして、第1の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17の表示により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当該当り遊技の開始から目立つ報知表示(第2の右打ち移行報知表示)を表示して演出表示部17が報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができ、パチンコ球の入賞が実質的に不可能なラウンド遊技(1ラウンド目)が行われる間は、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)に表示を変更して演出表示部17が報知することで、遊技者が操作ハンドル16の操作を任意に調整することが可能としている。更に、パチンコ球の入賞が許容されるラウンド遊技が行われる前に、目立つ報知表示(第2の右打ち移行報知表示)に表示を変更して演出表示部17が報知することで、右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を遊技者に促すことができる。
(第1の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技後の報知について)
ここで、第1の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第2の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第2の右打ち移行報知態様)と同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第2の付与条件群)に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される(図17参照)。
また、第1の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第5の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第1の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第2の移行演出で表示される第2の右打ち移行報知表示)と同じ報知表示(すなわち第2の右打ち移行報知表示)により操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出表示部17を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第5の付与条件群)に応じた報知表示で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される(図17参照)。
ここで、第1の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技の終了時点における表示制御基板70やランプ制御基板72に対する演出制御基板65からのコマンド出力処理は、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6に基づいて行うようにすることができる。また、当該コマンド出力処理は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるエンディング指定コマンドCMD5に基づいて、演出制御基板65が備えるタイマ(計時手段)が各当り遊技に対応したエンディング時間を計測することに基づいて行うようにすることもできる。なお、後述する第2〜第5の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技の終了時点における表示制御基板70やランプ制御基板72に対する演出制御基板65からのコマンド出力処理に関しても、同様の処理(当り終了指定コマンドCMD6に基づく処理またはタイマ計測に基づく処理)により行うことができる。
(第2の当り時報知条件が成立する場合における操作形態報知部100の報知について)
実施例のパチンコ機10は、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として所定の当り遊技が決定されることを第2の当り時報知条件として定められている。実施例では、図16に示すように、第2の当り時報知条件が成立する当り遊技として、前述した第2群および第5群に含まれる特図当り図柄B,bに対応する当り遊技が設定されている。そして、前述した第1の当り時報知条件と同様に、この第2の当り時報知条件は、操作形態報知部100の報知態様を切り替える報知切替条件として定められており、当該第2の当り時報知条件の成立に伴って操作形態報知部100の報知態様を切り替える所定回(実施例では1回)の報知切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該報知切替タイミングにおいて操作形態報知部100の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、実施例のパチンコ機10では、第2の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100において報知態様を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第2の当り時報知条件が成立した場合の報知開始タイミングおよび報知終了タイミングは、第1の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
ここで、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合に操作形態報知部100の報知態様を切り替える1回目の報知切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上許容されるラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の開始以前に設定されている。なお、実施例では1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点を報知切替タイミングとしてある。
具体的に、図14、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、1ラウンド目のラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第2の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知開始を指示する報知指示情報として機能し、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3は、当り遊技において操作形態報知部100の報知態様の切り替えを指示する報知切替情報(切替情報)として機能している。
ここで、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立する当り遊技において、報知開始タイミングから1回目の報知切替タイミングまでの期間(1ラウンド目のラウンド遊技の終了までの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第4の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知する第2の報知特定期間(特定期間)となっており、当該第2の報知特定期間後の期間における報知態様が異なるよう構成されている。このように、第2の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターン(具体的には、1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点で切り替えた第2の右打ち移行報知態様を当り遊技の終了まで継続するパターン)で操作形態報知部100の報知態様を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と第1の特定の付与期間(25回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
(第2の当り時報知条件が成立する場合における演出表示部17の報知について)
また、図17に示すように、第2の当り時報知条件は、前述した第1の当り時報知条件と同様に、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える報知切替条件として定められており、当該第2の当り時報知条件の成立に伴って演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える所定回(実施例では3回)の表示切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該表示切替タイミングにおいて演出表示部17の報知表示を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、第2の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第2の当り時報知条件が成立した場合の表示開始タイミングおよび表示終了タイミングは、第1の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
ここで、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始に伴って第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の導入演出を演出表示部17に表示するよう構成されている点で、前述した第2の当り時報知条件が成立した場合に演出表示部17に表示される報知表示と異なっている。また、第2の当り時報知条件が成立した場合における演出表示部17の報知表示を切り替える各回の表示切替タイミングは、前述した第1の当り時報知条件が成立した場合における演出表示部17の報知表示を切り替える各回の表示切替タイミングと同じタイミングに設定されている。すなわち、図14、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立する場合には、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、当り遊技のオープニング時間において、第1の導入演出における第1の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第1の打出し操作報知領域206Aに表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始以降は、第1または第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第2の打出し操作報知領域206Bに表示されるようになっている。このように、前記第2の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。
具体的に、図14、図17に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、オープニング時間が経過する(切替タイミング)ことでメイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2と、1ラウンド目のラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知表示(報知態様)で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
ここで、第2の当り時報知条件が成立する当り遊技において、表示開始タイミングから2回目の報知切替タイミングまでの期間(1ラウンド目のラウンド遊技の終了までの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第4の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第1の右打ち移行報知表示)を演出表示部17に表示して報知する第2の表示特定期間(特定期間)となっており、当該第2の表示特定期間後の期間における報知表示が異なるよう構成されている。このように、第2の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターンで演出表示部17の報知表示を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と第1の特定の付与期間(25回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
すなわち、第2の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当り遊技の開始から一定期間(最初のラウンド遊技が終了するまでの間)、目立たない報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、変短状態が当り遊技後に付与されない可能性があることを認識させることができ、その後に目立たつ報知態様(第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。
そして、第2の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17の表示により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当該当り遊技の開始から一定期間(オープニング時間が経過するまでの間)、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を表示して演出表示部17が報知することにより、当り遊技後に変短状態が付与されない可能性があることを遊技者に認識させることができ、またパチンコ球の入賞が実質的に不可能なラウンド遊技(1ラウンド目)が行われるまでの間は、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を維持して演出表示部17が報知することで、遊技者が操作ハンドル16の操作を任意に調整することが可能としている。更に、パチンコ球の入賞が許容されるラウンド遊技が行われる前に、目立つ報知表示(第2の右打ち移行報知表示)に表示を変更して演出表示部17が報知することで、右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を遊技者に促すことができる。
(第2の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技後の報知について)
ここで、第2の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第2の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第2の右打ち移行報知態様)と同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第2の付与条件群)に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
また、第2の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第4の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第2の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知表示(すなわち第2の移行演出で表示される第2の右打ち移行報知表示)と異なる報知表示により操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出表示部17を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第4の付与条件群)に応じた報知表示で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
(第3の当り時報知条件が成立する場合における操作形態報知部100の報知について)
実施例のパチンコ機10は、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として所定の当り遊技が決定されることを第3の当り時報知条件として定められている。実施例では、図16に示すように、第3の当り時報知条件が成立する当り遊技として、前述した第1群、第2群、第4群〜第6群に含まれる特図当り図柄C〜G,c〜gに対応する当り遊技が設定されている。そして、前述した第1の当り時報知条件と同様に、この第3の当り時報知条件は、操作形態報知部100の報知態様を切り替える報知切替条件として定められており、当該第3の当り時報知条件の成立に伴って操作形態報知部100の報知態様を切り替える所定回(実施例では2回)の報知切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該報知切替タイミングにおいて操作形態報知部100の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、実施例のパチンコ機10では、第3の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100において報知態様を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第3の当り時報知条件が成立した場合の報知開始タイミングおよび報知終了タイミングは、第1および第2の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
ここで、図17に示すように、第3の当り時報知条件が成立した場合に操作形態報知部100の報知態様を切り替える1回目の報知切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上許容されるラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の開始以前に設定され、2回目の表示切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上規制される最終のラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の終了以降に設定されている。なお、実施例では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点を報知切替タイミングとなり、最終のラウンド遊技の終了時点(エンディング時間の開始時点)が2回目の報知切替タイミングとなるよう設定されている。すなわち、前記第3の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで操作形態報知部100が異なる報知態様で報知するよう構成されている。
具体的に、図14、図17に示すように、第3の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、1ラウンド目のラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第3の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知開始を指示する報知指示情報として機能し、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるラウンド終了指定コマンドCMD3、エンディング指定コマンドCMD5は、当り遊技において操作形態報知部100の報知態様の切り替えを指示する報知切替情報(切替情報)として機能している。
ここで、図17に示すように、第3の当り時報知条件が成立する当り遊技において、報知開始タイミングから1回目の報知切替タイミングまでの期間(1ラウンド目のラウンド遊技の終了までの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第4の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知する第2の報知特定期間(特定期間)となっており、当該第2の報知特定期間後の期間における報知態様が異なるよう構成されている。このように、第3の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターン(具体的には、1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点で第2の右打ち移行報知態様に切り替え、エンディング時間の開始前までに第1の右打ち移行報知態様に切り替えるパターン)で操作形態報知部100の報知態様を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態)が付与されることを報知し得るようになっている。また、当り遊技後に付与される変短状態の付与期間が複数の期間(実施例では1回、5回、25)の何れかであることを報知し得るようになっている。但し、変短状態の付与期間を識別し得ない要にしてある。
(第3の当り時報知条件が成立する場合における演出表示部17の報知について)
また、図17に示すように、第3の当り時報知条件は、前述した第1および第2の当り時報知条件と同様に、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える報知切替条件として定められており、当該第3の当り時報知条件の成立に伴って演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える所定回(実施例では3回)の表示切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該表示切替タイミングにおいて演出表示部17の報知表示を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、第3の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第3の当り時報知条件が成立した場合の表示開始タイミングおよび表示終了タイミングは、第1および第2の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
ここで、図17に示すように、第3の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始から3回目の表示切替タイミングとなることで第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の移行演出を演出表示部17に表示するよう構成されている点で、前述した第2の当り時報知条件が成立した場合に演出表示部17に表示される報知表示と異なっている。また、第3の当り時報知条件が成立した場合における演出表示部17の報知表示を切り替える各回の表示切替タイミングは、前述した第1および第2の当り時報知条件が成立した場合における演出表示部17の報知表示を切り替える各回の表示切替タイミングと同じタイミングに設定されている。すなわち、図14、図17に示すように、第3の当り時報知条件が成立する場合には、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、当り遊技のオープニング時間において、第1の導入演出における第1の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第1の打出し操作報知領域206Aに表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始以降は、第1または第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第2の打出し操作報知領域206Bに表示されるようになっている。このように、第3の当り時報知条件が成立した場合には、第2の当り時報知条件と同様に、オープニング指定コマンドCMD1と、ラウンド指定コマンドCMD2と、ラウンド終了指定コマンドCMD3と、エンディング指定コマンドCMD5と、当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知表示(報知態様)で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。このように、前記第3の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。
ここで、第3の当り時報知条件が成立する当り遊技において、表示開始タイミングから2回目の報知切替タイミングまでの期間(1ラウンド目のラウンド遊技の終了までの期間)は、他の当り時報知条件(具体的には第4の当り時報知条件)が成立する当り遊技の同じ期間において同じ報知態様(第1の右打ち移行報知表示)を演出表示部17に表示して報知する第2の表示特定期間(特定期間)となっており、当該第2の表示特定期間後の期間における報知態様が異なるよう構成されている。このように、第3の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターンで演出表示部17の報知表示を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態)が付与されることを報知し得るようになっている。また、当り遊技後に付与される変短状態の付与期間が複数の期間(実施例では1回、5回、25)の何れかであることを報知し得るようになっている。
すなわち、第3の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当り遊技の開始から一定期間(最初のラウンド遊技が終了するまでの間)、目立たない報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、変短状態が当り遊技後に付与されない可能性があることを認識させることができ、その後に目立たつ報知態様(第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100が報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。
そして、第3の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17の表示により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当該当り遊技の開始から一定期間(オープニング時間が経過するまでの間)、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を表示して演出表示部17が報知することにより、当り遊技後に変短状態が付与されない可能性があることを遊技者に認識させることができ、またパチンコ球の入賞が実質的に不可能なラウンド遊技(1ラウンド目)が行われるまでの間は、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を維持して演出表示部17が報知することで、遊技者が操作ハンドル16の操作を任意に調整することが可能としている。更に、パチンコ球の入賞が許容されるラウンド遊技が行われる前に、目立つ報知表示(第2の右打ち移行報知表示)に表示を変更して演出表示部17が報知することで、右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を遊技者に促すことができる。
(第3の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技後の報知について)
ここで、第3の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第1〜第3の付与条件群に含まれる付与条件の何れかが成立する。すなわち、図16に示すように、第3の当り時報知条件が成立すると共に第1の付与条件群に含まれる付与条件が成立した場合(非変短状態で特図当り図柄G,gに対応する当り遊技が決定された場合)、および第3の当り時報知条件が成立すると共に第3の付与条件群に含まれる付与条件が成立した場合(非変短状態で特図当り図柄D,F,d,fに対応する当り遊技が決定された場合)は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第1の右打ち移行報知態様)と同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第1の付与条件群または第3の付与条件群)に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
そして、第3の当り時報知条件が成立すると共に第2の付与条件群に含まれる付与条件が成立した場合(非変短状態で特図当り図柄C,E,c,eに対応する当り遊技が決定された場合)は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第1の右打ち移行報知態様)と異なる報知態様(すなわち第2の右打ち移行報知態様)で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第2の付与条件群)に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
また、第3の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第6の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第3の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に、演出表示部17での操作ハンドル16の操作形態の報知を終了(非表示)するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、演出表示部17で操作ハンドル16の操作形態を報知しないよう制御される。
(第4の当り時報知条件が成立する場合における操作形態報知部100の報知について)
実施例のパチンコ機10は、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として所定の当り遊技が決定されることを第4の当り時報知条件として定められている。実施例では、図16に示すように、第4の当り時報知条件が成立する当り遊技として、前述した変短状態の付与条件が成立しない特図当り図柄H,I,h,iに対応する当り遊技が設定されている。そして、この第4の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが図柄変動演出後に当り遊技を付与する場合に、前記操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様および第2の右打ち移行報知態様の何れかで発光して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aに制御されるよう構成されている。すなわち、第4の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知態様を変更することなく、一定の報知態様で右打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。
より詳細に説明すると、図17に示すように、前記第4の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って所定の報知開始タイミングで第1の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知し、所定の報知終了タイミングとなることで操作形態報知部100での報知を終了するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。なお、第4の当り時報知条件が成立した場合の表示開始タイミングは、第1〜第3の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。また、第4の当り時報知条件が成立した場合の報知終了タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上規制される最終のラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の終了以降に設定され、実施例では最終のラウンド遊技の終了時点(エンディング時間の開始時点)が報知終了タイミングとなるよう設定されている。すなわち、当り遊技の開始から最終のラウンド遊技が終了するまでの間、操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様を維持するようになっている。
具体的に、図14、図17に示すように、第4の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第4の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知開始を指示する報知指示情報として機能し、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるエンディング指定コマンドCMD5は、操作形態報知部100の報知態様を終了する終了指示情報として機能している。
このように、第4の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターン(具体的には、1ラウンド目のラウンド遊技の終了時点で切り替えた第2の右打ち移行報知態様を当り遊技の終了まで継続するパターン)で操作形態報知部100の報知態様を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は非確変状態かつ非変短状態の通常遊技状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
(第4の当り時報知条件が成立する場合における演出表示部17の報知について)
また、図17に示すように、第4の当り時報知条件は、前述した第1〜第3の当り時報知条件と同様に、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える報知切替条件として定められており、当該第4の当り時報知条件の成立に伴って演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える所定回(実施例では2回)の表示切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該表示切替タイミングにおいて演出表示部17の報知表示を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、第4の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第2の当り時報知条件が成立した場合の表示開始タイミングおよび表示終了タイミングは、第1〜第3の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
但し、図17に示すように、第4の当り時報知条件が成立した場合の表示切替タイミングの回数は、第1〜第3の当り時報知条件が成立した場合の回数と異なっており、演出表示部17の報知表示が3回切り替わる(表示切替タイミングは2回)となるよう設定されている。ここで、演出表示部17の報知表示を切り替える1回目の表示切替タイミングは、最初のラウンド遊技の開始以前に設定され、2回目の表示切替タイミングは、パチンコ球の入賞が事実上規制される最終のラウンド遊技(実施例では2ラウンド目)の終了以降に設定されている。なお、実施例では、オープニング時間の経過(1ラウンド目の開始)時点が1回目の表示切替タイミングとなるよう設定され、2回目の表示切替タイミングは、最終のラウンド遊技の終了時点(エンディング時間の開始時点)となるよう設定されている。
より詳細に説明すると、図17に示すように、前記第4の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の導入演出を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から1回目の表示切替タイミングとなることで第1の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から2回目の表示切替タイミングとなることで左打ち操作形態を示唆する第1の操作示唆表示を表示する終了演出を演出表示部17に表示するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第4の当り時報知条件が成立する場合には、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、当り遊技のオープニング時間において、第1の導入演出における第1の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第1の打出し操作報知領域206Aに表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始以降は、第1または第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第2の打出し操作報知領域206Bに表示されるようになっている。そして、当り遊技のエンディング時間では、演出表示部17の表示部17aの全面において第1の操作示唆表示として終了演出を表示する。このように、実施例では、前記第4の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。
具体的に、図14、図17に示すように、第4の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、オープニング時間が経過する(切替タイミング)ことでメイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知表示(報知態様)で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第4の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、操作ハンドル16の操作形態を演出表示部17で報知することを指示する報知指示情報として機能し、メイン制御CPU60aから出力されるラウンド指定コマンドCMD2およびエンディング指定コマンドCMD5の夫々は、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える表示切替情報(切替情報)として機能している。
このように、第4の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターンで演出表示部17の報知表示を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は非確変状態かつ非変短状態の通常遊技状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
すなわち、第4の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当り遊技の開始から一定期間が経過した時点(最初のラウンド遊技の終了時点)において、操作形態報知部100の報知態様が変更されないことにより、変短状態が当り遊技後に付与されないことを認識させることができる。
そして、第4の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17の表示により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当該当り遊技の開始から一定期間(オープニング時間が経過するまでの間)、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を表示して演出表示部17が報知することにより、当り遊技後に変短状態が付与されない可能性があることを遊技者に認識させることができ、またパチンコ球の入賞が実質的に不可能なラウンド遊技(1ラウンド目)が行われるまでの間は、目立たない報知表示(第1の右打ち移行報知表示)を維持して演出表示部17が報知することで、遊技者が操作ハンドル16の操作を任意に調整することが可能としている。更に、パチンコ球の入賞が許容されるラウンド遊技が行われる前に、演出表示部17の報知表示が変更されないことで、変短状態が当り遊技後に付与されないことを認識させることができる。
(第4の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技後の報知について)
ここで、第4の当り時報知条件が成立する場合には、前述した変短状態の付与条件が何れも成立しない。このため、図16、図17に示すように、第4の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了した際に、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを報知する報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、操作形態報知部100が第1または第2の左打ち報知態様で報知するよう制御される。同様に、第4の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了した際に、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを報知する報知表示を表示して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出表示部17を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、演出表示部17が左打ち移行報知表示を第1の打出し操作報知領域206Aに表示するよう制御される。
ここで、第4の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技が終了した後は変短状態が付与されないことから、当り遊技の間と同じく操作ハンドル16を右打ち操作形態としたままでは、当該パチンコ機10による適切な遊技が行われなくなり、遊技者が無用な不利益を蒙ることに繋がる。このため、実施例では、当り遊技の終了に伴ってより目立つ態様で左打ち操作形態での操作を報知する第2の左打ち報知態様で操作形態報知部100が報知すると共に、より目立つ第1の打出し操作報知領域206Aに、左打ち操作形態での操作を報知する左打ち移行報知表示を演出表示部17に表示して報知するよう制御され、当り遊技の終了に伴って操作ハンドル16の操作形態を変更する必要があることを遊技者が認識し易くして、適切な遊技が行われるように促している。
また、第4の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技の終了後の操作形態報知部100および演出表示部17での操作ハンドル16の操作形態の報知は、当り遊技が終了してから所定の報知期間が経過することで終了するよう構成されている。ここで、操作形態の報知を終了する報知期間としては、当り遊技の終了からの経過時間を基準として定めたり、当り遊技の終了後に行われる図柄変動演出(特図変動表示)の回数(変動回数)を基準として定めることができる。具体的には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるエンディング指定コマンドCMD5に基づいて、演出制御基板65が備えるタイマ(計時手段)が所定の報知終了時間(例えば30秒)を計時した場合に、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、対応する演出表示部17および操作形態報知部100での報知を終了するよう構成することができる。また、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるエンディング指定コマンドCMD5に基づいて、演出制御基板65が備える変動回数カウンタCNのカウント値が所定の報知終了回数(例えば5回)を計時した場合に、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、対応する演出表示部17および操作形態報知部100での報知を終了するよう構成することができる。なお、表示制御基板70やランプ制御基板72にタイマ(計時手段)を設ける構成とすることで、演出制御基板65(演出制御CPU65a)から制御コマンドを出力することなく対応する演出表示部17および操作形態報知部100での報知を終了させることができる。
(第5の当り時報知条件が成立する場合における操作形態報知部100の報知について)
実施例のパチンコ機10は、変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として所定の当り遊技が決定されることを第5の当り時報知条件として定められている。実施例では、図16に示すように、第5の当り時報知条件が成立する当り遊技として、全ての特図当り図柄A〜I,a〜iに対応する当り遊技が設定されている。言い換えると、変短状態での特図当り判定が特図当りの判定結果となることが第5の当り時報知条件となっている。そして、この第5の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが図柄変動演出後に当り遊技を付与する場合に、前記操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様および第2の右打ち移行報知態様の何れかで発光して操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aに制御されるよう構成されている。すなわち、第5の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知態様を変更することなく、一定の報知態様で右打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御し得るよう構成されている。
より詳細に説明すると、図17に示すように、前記第5の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って所定の報知開始タイミングで第2の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知し、所定の報知終了タイミングとなることで操作形態報知部100での報知を終了するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。なお、第2の当り時報知条件が成立した場合の報知開始タイミングおよび報知終了タイミングは、第1〜第3の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。すなわち、当り遊技の開始から終了するまでの間、操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様を維持する。
具体的に、図14、図17に示すように、第5の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の間、同じ報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第5の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知開始を指示する報知指示情報として機能し、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6は、当り遊技に伴う操作形態報知部100での報知終了を指示する終了指示情報として機能している。
このように、実施例のパチンコ機10は、変短状態の間に特図当り判定が当りの判定結果となる場合と、非変短状態(特典遊技状態と異なる遊技状態)の間に特図当り判定が当りの判定結果となる場合とでは、操作形態報知部100が報知する報知態様が異なるよう構成されている。このように、第5の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターン(具体的には、当り遊技の間継続して第2の右打ち移行報知態様で報知するパターン)で操作形態報知部100の報知態様を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と最長の付与期間(65回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
(第5の当り時報知条件が成立する場合における演出表示部17の報知について)
また、図17に示すように、第5の当り時報知条件は、前述した第1〜第4の当り時報知条件と同様に、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える報知切替条件として定められており、当該第5の当り時報知条件の成立に伴って演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える所定回(実施例では2回)の表示切替タイミング(切替タイミング)が特定されて、当該表示切替タイミングにおいて演出表示部17の報知表示を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、第5の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17において報知表示を変更して報知する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、第5の当り時報知条件が成立した場合の表示開始タイミングおよび表示終了タイミングは、第1〜第3の当り時報知条件が成立した場合と同じタイミングに設定されている。
但し、図17に示すように、第5の当り時報知条件が成立した場合の表示切替タイミングの回数は、第4の当り時報知条件と同様に、演出表示部17の報知表示が3回切り替わる(表示切替タイミングは2回)となるよう設定されている。すなわち、前記第5の当り時報知条件が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技を付与する場合には、当り遊技の開始に伴って第2の右打ち移行報知表示を表示する第2の導入演出を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から1回目の表示切替タイミングとなることで第1の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示し、当り遊技の開始から2回目の表示切替タイミングとなることで右打ち操作形態を示唆する第2の操作示唆表示を表示する継続演出を演出表示部17に表示するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、第5の当り時報知条件が成立する場合には、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、当り遊技のオープニング時間において、第2の導入演出における第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第1の打出し操作報知領域206Aに表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始以降は、第1または第2の右打ち移行報知表示が演出表示部17の第2の打出し操作報知領域206Bに表示されるようになっている。そして、当り遊技のエンディング時間では、演出表示部17の表示部17aの全面において第2の操作示唆表示として継続演出を表示する。このように、実施例では、前記第5の当り時報知条件が成立した場合には、前記エンディング時間前の最終のラウンド遊技と、当該最終のラウンド遊技後のエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知態様で報知するよう構成されている。
また、図14、図17に示すように、第5の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技における演出表示部17の報知表示の表示切り替えタイミングは、第4の当り時報知条件の成立を契機とした当り遊技での表示切り替えタイミングと同じタイミングに設定されている。すなわち、第5の当り時報知条件が成立した場合には、当り遊技の開始に伴ってメイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1と、オープニング時間が経過する(切替タイミング)ことでメイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2と、最終ラウンドのラウンド遊技終了条件が満たされることでメイン制御CPU60aから出力されるエンディング指定コマンドCMD5と、エンディング時間が経過した時点でメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6とに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の開始からの経過期間に応じた報知表示(報知態様)で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。すなわち、第5の当り時報知条件の成立に伴う当り遊技において、メイン制御CPU60aから出力されるオープニング指定コマンドCMD1は、操作ハンドル16の操作形態を演出表示部17で報知することを指示する報知指示情報として機能し、メイン制御CPU60aから出力されるラウンド指定コマンドCMD2およびエンディング指定コマンドCMD5の夫々は、演出表示部17の報知表示(報知態様)を切り替える表示切替情報(切替情報)として機能している。
このように、実施例のパチンコ機10は、変短状態の間に特図当り判定が当りの判定結果となる場合と、非変短状態(特典遊技状態と異なる遊技状態)の間に特図当り判定が当りの判定結果となる場合とでは、演出表示部17に表示して報知する報知表示が異なるよう構成されている。このように、第5の当り時報知条件が成立した場合は、他の当り時報知条件が成立した場合とは異なる特有のパターンで演出表示部17の報知表示を変更することにより、操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、当り遊技後に特定の遊技状態(この場合は確変状態と最長の付与期間(65回)で変短状態)が付与されることを報知し得るようになっている。
すなわち、第5の当り時報知条件が成立した場合には、操作形態報知部100の報知により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当り遊技の開始から操作形態報知部100が第2の左打ち報知態様で報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。
そして、第5の当り時報知条件が成立した場合には、演出表示部17の表示により特別入賞部36が開放されることを遊技者に認識させて右打ち操作形態での操作ハンドル16の操作を促すだけでなく、当該当り遊技の開始から目立つ報知表示(第2の右打ち移行報知表示)を表示して演出表示部17が報知することにより、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。更に、パチンコ球の入賞が許容される最終のラウンド遊技が終了した後に、特有の継続演出に表示を変更して演出表示部17が報知することで、当り遊技後には最長の付与期間で変短状態が付与されて当り遊技が連続する期待が高いことを遊技者に認識させることができる。
(第5の当り時報知条件が成立する場合の当り遊技後の報知について)
ここで、第5の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第2の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第5の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知態様(すなわち第2の右打ち移行報知態様)と同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するよう操作形態報知部100を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)がランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第2の付与条件群)に応じた報知態様で操作形態報知部100が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
また、第5の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第5の付与条件群に含まれる付与条件が成立する。すなわち、図16に示すように、第5の当り時報知条件が成立した場合は、当り遊技が終了して変短状態の付与を開始する際に当該当り遊技の終了時点での報知表示(すなわち継続演出で表示される操作示唆表示)と異なる報知表示(すなわち第1の報知表示)により操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出表示部17を演出制御CPU65aが制御するよう構成される。具体的には、当り遊技においてエンディング時間が経過した時点で、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70に制御コマンドを出力することにより、当り遊技の終了後は、前述のように成立した付与条件(第5の付与条件群)に応じた報知表示で演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう制御される。
このように、オープニング指定コマンドCMD1やラウンド指定コマンドCMD2、ラウンド終了指定コマンドCMD3、エンディング指定コマンドCMD5は、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に出力される報知信号として機能しており、当該演出制御基板65に入力される各コマンドに基づいて、演出制御CPU65aが演出表示部17において右打ち操作形態を報知開始したり、報知態様を切り替えるよう制御される。
ここで、第1〜第4の当り時報知条件が成立する場合に付与可能な当り遊技と、第5の当り時報知条件が成立する場合に付与可能な当り遊技とでは、当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球数が異なり、第5の当り時報知条件が成立して付与される当り遊技の方が遊技者に有利(得られる利益が高い)になっている。また、第1または第5の当り時報知条件が成立する場合に付与可能な当り遊技と、第2〜第3の当り時報知条件が成立する場合に付与可能な当り遊技とでは、当り遊技に後に付与される変短状態の付与期間(1回、5回、25回、65回)が異なり、第1または第5の当り時報知条件が成立して付与される当り遊技の方が遊技者に有利(得られる利益が高い)になっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、当り遊技を付与する場合に、当り遊技の付与に伴う有利度に応じて操作ハンドル16の操作形態を異なる態様で操作形態報知部100および演出表示部17で報知し得るよう構成されており、操作形態報知部100の報知態様や演出表示部17の報知表示に基づいて、当り遊技に伴って得られる利益を遊技者が確定的に把握し得るよう構成されている。
また、前述したように、実施例のパチンコ機10では、有利度が異なる当り遊技が付与される場合に、当該当り遊技の特定期間において同じ報知態様で報知すると共に、各当り遊技の特定期間(第1の報知特定期間、第2の報知特定期間)後の期間における報知態様が異なるよう演出制御CPU65aが操作形態報知部100を制御し得るようになっている。同様に、有利度が異なる当り遊技が付与される場合に、当該当り遊技の特定期間において同じ報知表示を表示すると共に、各当り遊技の特定期間(第1の表示特定期間、第2の表示特定期間)後の期間における報知表示が異なるよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御し得るよう構成される。
更に、第3の当り時報知条件が成立する場合に付与可能な当り遊技では、成立する変短状態の付与条件に応じて当り遊技に後に付与される変短状態の付与期間(1回、5回、25回)が異なっており、成立する変短状態の付与条件に応じて当り遊技の付与に伴う有利度が異なる。このように、当り遊技の付与に伴う有利度に関わらず、操作ハンドル16の操作形態を同じ態様で操作形態報知部100や演出表示部17で報知し得るよう構成されており、操作形態報知部100の報知態様や演出表示部17の報知表示に基づいて、当り遊技に伴って得られる利益を遊技者が推測困難となよう構成されている。
(左打ち操作形態の報知が重複する場合について)
ここで、第1の操作エラー条件の成立と、左打ち移行条件の成立とに基づく左打ち操作形態の報知が重複する場合の左打ち操作形態の報知について説明する。実施例のパチンコ機10は、第1の操作エラー条件の成立と、左打ち移行条件の成立とに基づく左打ち操作形態の報知が重複した場合には、何れかの一方の条件の成立に基づく左打ち操作形態の報知が優先するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。具体的に、実施例では、第1の操作エラー条件の成立と、左打ち移行条件の成立とに基づく左打ち操作形態の報知が重複した場合は、左打ち移行条件の成立(変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行)に基づく左打ち操作形態の報知が優先して行われるよう構成される。
すなわち、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行した直後は、操作ハンドル16を右打ち操作形態から左打ち操作形態に遊技者が適切に変更した場合でも、変短状態や当り遊技の間に第2球流下領域21bに打ち出されたパチンコ球が第2ゲート部43を通過して第1の操作エラー条件が成立する可能性があり、必ずしも遊技者が操作ハンドル16の操作形態を誤っていないことがある。このため、図14、図18(a)に示すように、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行した場合(左打ち移行条件の成立)は、左打ち移行条件の成立に伴う第1の左打ち報知時間(報知時間)が経過するまでの間に第1の操作エラー条件が成立して第1の操作エラー指定コマンドが入力された場合に、第1の左打ち報知態様による報知を行わないよう構成されている。すなわち、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行してから、当該左打ち移行条件の成立に伴う左打ち操作形態の報知(すなわち、左打ち移行報知態様、左打ち移行報知表示による報知)が行われている間は、第1の操作エラー指定コマンドの入力に基づく制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に出力しないよう構成されている。言い換えると、第1の左打ち報知時間が経過(後述のように延長した場合はその延長時間が経過)するまでの間は、第1の操作エラー指定コマンドの入力に基づく制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に出力しないようになっている。これにより、操作ハンドル16の操作形態が適切に変更されたにも関わらず、イレギュラーな操作が行われた場合の報知形態で左打ち操作形態での操作が報知されるのを防止することができ、遊技者に不快感を与えることなく遊技を継続することを可能としている。
ここで、図18(a)に示すように、左打ち移行条件の成立に伴う第1の左打ち報知時間(報知時間)が経過するまでの間に第1の操作エラー条件が成立して第1の操作エラー指定コマンドが入力された場合には、左打ち移行条件の成立に基づく左打ち操作形態の報知(すなわち左打ち移行報知態様、左打ち移行報知表示による報知)を延長するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、左打ち移行条件の成立に伴って左打ち操作形態を報知する第1の左打ち報知時間(例えば30秒)の残り時間に規定の延長時間を加算して、加算した時間が経過することで、操作形態報知部100や演出表示部17による左打ち操作形態の報知を終了するように演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力するよう構成されている。ここで、規定の延長時間としては、第2の左打ち報知時間(例えば15秒)と同じ時間としてもよく、第2の左打ち報知時間(15秒)より短い規定時間(例えば5秒)としてもよい。また、規定の延長時間を、第2の左打ち報知時間(例えば15秒)より長い規定時間(例えば20秒)としてもよい。
すなわち、例えば、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行(左打ち移行条件の成立)してから10秒経過した時点で第1の操作エラー条件が成立して第1の操作エラー指定コマンドが入力された場合には、第1の左打ち報知時間の残り時間(30秒−10秒=20秒)に、規定の延長時間とした第2の左打ち報知時間(15秒)を加算した時間(35秒)を合計報知時間として、当該合計報知時間が第1の操作エラー指定コマンドの入力成立から経過するまでの間、左打ち移行条件の成立に基づく左打ち操作形態の報知(すなわち左打ち移行報知態様、左打ち移行報知表示による報知)を継続して、当該合計報知時間(35秒)の経過に伴って、演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力するよう構成される。
ここで、左打ち移行条件の成立に伴う左打ち報知時間(報知時間)が経過するまでの間に第1の操作エラー条件が成立して第1の操作エラー指定コマンドが入力された場合に、第1の左打ち報知時間を延長することなく、変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行してから第1の左打ち報知時間が経過することで、左打ち操作形態の報知を終了するように演出制御CPU65aが操作形態報知部100や演出表示部17を制御するよう構成してもよい。
(右打ち操作形態の報知が重複する場合について)
ここで、第2の操作エラー条件の成立と、右打ち移行条件の成立とに基づく右打ち操作形態の報知が重複する場合の右打ち操作形態の報知について説明する。実施例のパチンコ機10は、第2の操作エラー条件の成立と、右打ち移行条件の成立とに基づく右打ち操作形態の報知が重複した場合には、何れかの一方の条件の成立に基づく右打ち操作形態の報知が優先するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。具体的に、実施例では、第2の操作エラー条件の成立と、右打ち移行条件の成立とに基づく右打ち操作形態の報知が重複した場合は、右打ち移行条件の成立(変短状態または当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行)に基づく右打ち操作形態の報知が優先して行われるよう構成される。
すなわち、変短状態または当り遊技に移行した直後は、操作ハンドル16を左打ち操作形態から右打ち操作形態に遊技者が適切に変更した場合でも、非変短状態の間に第1球流下領域21aに打ち出されたパチンコ球が第1ゲート部41を通過して第2の操作エラー条件が成立する可能性があり、必ずしも遊技者が操作ハンドル16の操作形態を誤っていないことがある。このため、図18(b)に示すように、変短状態または当り遊技に移行した場合(右打ち移行条件の成立)は、右打ち移行条件の成立に伴う所定の移行時間(例えば5秒)が経過するまでの間に第2の操作エラー条件が成立して第2の操作エラー指定コマンドが入力された場合に、第2の操作エラー条件に基づく右打ち操作形態の報知(すなわち、右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示による報知)を行わないよう構成されている。すなわち、変短状態または当り遊技に移行してから移行時間が経過するまでの間は、第2の操作エラー指定コマンドの入力に基づく制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に出力しないよう構成されている。なお、変短状態への移行は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される変短付与フラグに基づいて演出制御CPU65aが判別することができ、またメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される当り終了指定コマンドCMD6に基づいて演出制御CPU65aが判別するよう構成することもできる。そして、当り遊技への移行は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されるオープニング指定コマンドCMD1に基づいて演出制御CPU65aが判別することができる。すなわち、演出制御CPU65aは、変短状態または当り遊技への移行に伴う制御コマンドの入力に基づいて、右打ちエラー報知禁止を示す右打ちエラー報知禁止フラグを設定すると共に、演出制御基板65が備えるタイマが所定の移行時間を計測することで、右打ちエラー報知禁止フラグを解除するよう構成され、当該右打ちエラー報知禁止フラグが設定されている間は、第2の操作エラー指定コマンドの入力に基づく右打ち操作形態の報知を行わないよう構成されている。
これにより、操作ハンドル16の操作形態が適切に変更されたにも関わらず、イレギュラーな操作が行われた場合の報知形態で右打ち操作形態での操作が報知されるのを防止することができ、遊技者に不快感を与えることなく遊技を継続することを可能としている。ここで、前記移行時間の長さは適宜に設定できるが、変短状態または当り遊技に移行する直前に第1球流下領域21aに打ち出されたパチンコ球が第1ゲート部41まで移動するのに要する流下時間より長く設定することが好ましい。なお、この流下時間は、パチンコ機10の性質上一定の時間ではないことから、所定数(例えば100個)のパチンコ球を第1球流下領域21aに打ち出した場合に第1ゲート部41まで移動するのに要する平均的な時間として定めることができる。
また、図18(b)に示すように、変短状態または当り遊技に移行してから移行時間が経過した後は、第2の操作エラー指定コマンドの入力に基づいて制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70やランプ制御基板72に出力可能に構成されて、第2の操作エラー条件に対応する態様(右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示)で演出表示部17および操作形態報知部100が報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。そして、第2の操作エラー指定コマンドの入力から所定の右打ち報知時間(例えば10秒)が経過した場合には、第2の操作エラー条件に対応する態様(右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示)での報知を終了して、成立した当り時報知条件または変短時報知条件に基づいて操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aにより操作形態報知部100や演出表示部17が制御される。
すなわち、演出制御CPU65aは、右打ち報知時間が経過するまでの間にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される制御コマンドを演出制御RAM65c等の記憶手段に一時的に記憶させるよう構成されて、当該演出制御RAM65cに一時的に記憶させた制御コマンドに基づいて、右打ち報知時間が経過した時点での報知態様で操作形態報知部100や演出表示部17が操作形態を報知するように表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力するよう構成されている。従って、例えばラウンド遊技が行われている間に第2の操作エラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることに基づいて第2の操作エラー条件に対応する態様(右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示)での報知した場合に、右打ち報知時間が経過するまでの間にエンディング指定コマンドCMD5が出力された場合は、右打ち報知時間の経過に伴って、エンディング時間の報知態様で操作形態報知部100や演出表示部17が操作形態を報知するよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。
(操作形態の報知と各種エラーの関係について)
次に、実施例のパチンコ機10における操作ハンドル16の操作形態の報知と、パチンコ機10に発生するエラーとの関係について説明する。実施例では、図19に示す如く、6種類のエラーを挙げて説明するが、該エラーの数や種類はこれに限られるものではない。図19に示す如く、各エラーには、該エラーが発生した場合に、前記演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19等の報知態様が異なる複数種類の報知手段によりエラーが発生したことを報知する優先順位(優先度)が1,2,3,4と設定されている。実施例では、優先順位1として「RAMクリア」が設定され、優先順位2として「メイン基板エラー」および「磁気検出センサエラー」が設定され、優先順位3として「振動検出センサエラー」が設定され、優先順位4として「操作エラー」が設定されている。そして、優先順位が異なる複数のエラーが重複して発生した場合は、優先順位が上位(数値が小さいもの)のエラーが発生したことを示すエラー報知(表示)が優先して実行される。
例えば、優先順位2の「磁気検出センサエラー」と優先順位4の「操作エラー」とが同時に発生した場合には、優先順位2の「磁気検出センサエラー」に対応するエラー報知が優先して実行される。そして、優先順位2の「磁気検出センサエラー」の報知が解除された際に、まだ優先順位4の「操作エラー」が解除(解消)されていない場合には、優先順位4の「操作エラー」のエラー報知が実行される。また、優先順位4の「操作エラー」のエラー報知が実行されているときに優先順位2の「磁気検出センサエラー」が発生すれば、優先順位2の「磁気検出センサエラー」のエラー報知が優先して報知される。また、優先順位2の「磁気検出センサエラー」のエラー報知が実行されているときに優先順位4の「操作エラー」が発生した場合は、優先順位2の「磁気検出センサエラー」のエラー報知を継続したまま、優先順位4の「操作エラー」のエラー報知は実行しないようになっている。但し、実施例のパチンコ機10では、報知手段としての演出表示部17で同時にエラー報知を実行可能な種類のエラーについては、エラーが重複して発生した場合には優先順位に関係なく演出表示部17に各エラーを特定する複数のエラー報知を並行して表示し得るようになっている。なお、実施例におけるエラーとは、正常な動作が行われていない状態に限らず、正常な動作が行われている状態であっても、パチンコ機10のセキュリティに関する脅威が存在するおそれのある状態も含まれる。
(RAMクリアについて)
優先順位1の「RAMクリア」は、遊技情報を記憶している記憶手段(メイン制御RAM60c、演出制御RAM65c等)の記憶情報を消去(クリア)して初期設定値に基づいて起動する初期化処理を実行するために、RAMクリア操作(パチンコ機10の裏側に備えられた図示しないクリアスイッチおよび電源スイッチを同時にONする操作)が行われたことを条件としてメイン制御CPU60aが発生したと判定するエラーである。メイン制御CPU60aにより「RAMクリア」が発生したと判定された場合、メイン制御CPU60aは、該「RAMクリア」が発生したことを特定するRAMクリア指定コマンド(エラー情報)を出力する。そして、演出制御基板65(演出制御CPU65a)は、入力されたRAMクリア指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力し、該表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73はRAMクリア指定コマンドに基づいて演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19を制御してRAMクリア報知(エラー報知)を実行させる。具体的には、パチンコ機10の前枠正面に設けられたランプ装置18を全点灯し、スピーカ19からは、「RAMクリア」を特定可能に予め設定されたRAMクリア音が出力される。このRAMクリア音は、電源を切断(OFF)にでもしない限り30秒間に亘り継続して出力される。その間、演出表示部17の表示部17aには、特に「RAMクリア」を特定する画像(エラー表示)等は表示されず、パチンコ機10に設定される初期画像(初期図柄)が表示される。そして、報知開始から所定時間(例えば30秒)が経過すると「RAMクリア」の報知は解除される。すなわち、RAMクリア報知の解除条件(報知終了条件)は、報知開始(RAMクリアの検出)からの経過時間となっている。
ここで、「RAMクリア」が発生した場合は、演出表示部17の表示部17aに初期画像(初期図柄)が表示されることから、当該初期画像(初期図柄)を表示することが、演出表示部17によるRAMクリア表示(エラー報知)と言える。すなわち、実施例では、表示部17aに表示される初期画像(初期図柄)が、初期化処理の実行を示す初期化処理実行表示となる。また、表示部17aに表示される初期画像では、初期図柄(初期飾図)は前記有効停止位置300に停止表示されるように設定されており、該有効停止位置(確定停止表示領域)300が、初期化処理実行表示の表示領域として設定されている。また、有効停止位置300に停止表示される初期図柄は、振動エラー用報知領域204、打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206B)と重ならないよう構成される。
(メイン基板エラーについて)
優先順位2の「メイン基板エラー」は、メイン制御基板60が備えるメイン制御CPU60aに異常が発生した場合のエラーである。具体的には、メイン制御CPU60aが備える乱数回路が乱数確認信号を正常に出力しているか否かをメイン制御CPU60aが監視し、乱数確認信号が正常に出力されていない場合に、メイン制御CPU60aが「メイン基板エラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「メイン基板エラー」が発生したと判定した場合は、「メイン基板エラー」が発生したことを示すメイン基板エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
演出制御基板65の演出制御CPU65aは、メイン基板エラー指定コマンドが入力されると、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73にメイン基板エラー指定コマンドを出力し、該表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73はメイン基板エラー指定コマンドに基づいて演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19を制御してメイン基板エラー報知(エラー報知)を実行させる。演出表示部17によるメイン基板エラー表示は、表示部17aの全画面を用いて実行される。具体的には、表示部17aの全面(背景)を同一色(通常状態では不透明な黄色)で表示した状態で、図10(b)に示す如く、「メイン基板エラー」の文字および「係員をお呼び下さい」の文字を表示する。すなわち、メイン基板エラー表示では、エラー発生前までに演出表示部17の表示部17aに表示されていた図柄(飾図)や背景等は全てメイン基板エラー表示(エラー表示)の表示(画像)によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18によるメイン基板エラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を赤色で点灯する。更に、スピーカ19によるメイン基板エラー報知は、「メイン基板に異常を検出しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19によるメイン基板エラー報知は、電源が切断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、メイン基板エラー報知の解除条件(報知終了条件)は、電源の切断(OFF)となっている。
(磁気検出センサエラーについて)
優先順位2の「磁気検出センサエラー」は、前記磁気検出センサ(エラー検出手段)202が磁気を検出した場合のエラーである。具体的には、磁気検出センサ202が磁気を所定時間(例えば、300ms)の間連続して検出した場合に、メイン制御CPU60aが「磁気検出センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「磁気検出センサエラー」が発生したと判定した場合は、「磁気検出センサエラー」が発生したことを示す磁気エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
演出制御基板65の演出制御CPU65aは、磁気エラー指定コマンドが入力されると、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73に磁気エラー指定コマンドを出力し、該表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73は磁気エラー指定コマンドに基づいて演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19を制御して磁気検出センサエラー報知(エラー報知)を実行させる。演出表示部17による磁気検出センサエラー表示(エラー表示)は、表示部17aの全画面を用いて実行される。具体的には、表示部17aの全面(背景)を同一色(通常状態では不透明な黄色)で表示した状態で、図10(c)に示す如く、「磁気検出センサエラー」の文字および「係員をお呼び下さい」の文字を表示する。すなわち、磁気検出センサエラー表示では、エラー発生前までに演出表示部17の表示部17aに表示されていた図柄(飾図)や背景等は全て磁気検出センサエラー表示の表示(画像)によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による磁気検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を黄色で点灯する。更に、スピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、「磁気検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、電源が切断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、磁気検出センサエラー報知の解除条件(報知終了条件)は、電源の切断(OFF)となっている。
ここで、優先順位2(同じ優先順位)に設定(分類)されている「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」が発生した場合に演出表示部17で実行されるエラー表示は、何れも表示部17aの全画面を用いて表示されるものであって、「全画面エラー」または「同一順位エラー」と指称する場合もある。すなわち、全画面エラー(第1種エラー)が発生したことを示すエラー表示のエラー報知領域は、表示部17aの全領域である。また、実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aがエラー発生と判定する条件が異なる複数のエラーを同一順位エラーに分類している。そして、実施例のパチンコ機10では、優先順位が異なる複数のエラーが重複して発生したとメイン制御CPU60aが判定した場合は、優先順位が上位(数値が小さいもの)のエラーが発生したことを示すエラー報知を報知手段17,18,19で優先して実行させる一方で、同一順位エラーが重複して発生したとメイン制御CPU60aが判定した場合は、後に発生した同一順位エラーのエラー報知を報知手段17,18,19で実行させるよう構成されている。例えば、報知手段17,18,19でメイン基板エラー報知の実行中に、「磁気検出センサエラー」が発生したとメイン制御CPU60aが判定した場合は、演出制御CPU65aの制御下に報知手段17,18,19で磁気検出センサエラー報知を実行させるようになっている。具体的に、メイン制御CPU60aは、エラーが発生したと判定した場合には、前述したように発生したエラーを特定するエラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御CPU65aに出力しており、演出制御CPU65aは、入力された同一順位エラーを特定するエラー指定コマンドに基づいてエラー報知を実行中に、新たに同一順位エラーを特定するエラー指定コマンドが入力された場合(メイン制御CPU60aが同一順位エラーを特定するエラー指定コマンドを出力した場合)に、後から入力された同一順位エラーを特定するエラー指定コマンドに基づくエラー報知を報知手段17,18,19で優先して実行させるよう構成されている。
(振動検出センサエラーについて)
優先順位3の「振動検出センサエラー」は、前記振動検出センサ(エラー検出手段)200が振動を検出した場合のエラーである。具体的には、特定の条件下において振動検出センサ200が振動を所定時間(例えば、200ms)の間連続して検出した場合に、メイン制御CPU60aが「振動検出センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「振動検出センサエラー」が発生したと判定した場合は、「振動検出センサエラー」が発生したことを示す振動エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
演出制御基板65の演出制御CPU65aは、振動エラー指定コマンドが入力されると、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73に振動エラー指定コマンドを出力し、該表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73は振動エラー指定コマンドに基づいて演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19を制御して振動検出センサエラー報知(エラー報知)を実行させる。演出表示部17による振動検出センサエラー表示(エラー表示)は、表示部17aの一部分を用いて実行される。具体的には、表示部17aの全面に対して小さな振動エラー用報知領域(報知領域)204に、図10(a)に示す如く、「振動検出センサエラー」の文字を表示する。この振動エラー用報知領域204は、表示部17aに設定されている前記有効停止位置300に重ならない位置に設定されており、有効停止位置300に確定停止表示された飾図(演出図柄)が振動検出センサエラー表示の表示によって隠れることがないよう構成される。なお、演出表示部17による振動検出センサエラー表示では、表示部17aで進行中の遊技に係る有効停止位置300以外の領域に表示されている演出画像の前に、振動エラー用報知領域204(図10(a)において二点鎖線で囲った領域)の全体が黄色(通常状態の場合)に表示され、該黄色の背景色の中に「振動検出センサエラー」の文字画像が表示される。また、ランプ装置18による振動検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を白色で点灯する。更に、スピーカ19による振動検出センサエラー報知は、「振動検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による振動検出センサエラー報知は、報知開始から所定時間(例えば30秒)後に自動的に解除される。すなわち、振動検出センサエラー報知の解除条件(報知終了条件)は、報知開始(振動検出センサエラーの発生)からの経過時間となっている。
(操作エラーについて)
優先順位4の「操作エラー」は、前記右打ち操作形態が推奨されない遊技状態においてパチンコ球が前記第2球流下領域21bを流下することを検出した場合、または左打ち操作形態が推奨されない遊技状態においてパチンコ球が前記第1球流下領域21aを流下することを検出した場合のエラーである。すなわち、前述した第1の操作エラー条件または第2の操作エラー条件の何れかが成立した場合のエラーである。そして、メイン制御CPU60aが第1の操作エラー条件の成立を契機として「操作エラー」が発生したと判定した場合に、「第1の操作エラー」が発生したことを示す第1の操作エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し、メイン制御CPU60aが第2の操作エラー条件の成立を契機として「操作エラー」が発生したと判定した場合に、「第2の操作エラー」が発生したことを示す第2の操作エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
そして、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、操作エラー指定コマンドが入力されると、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73に制御コマンドを出力し、当該制御コマンドに基づいて適切な操作ハンドル16の操作形態を、操作形態報知部100や演出表示部17により所定の報知態様(左打ちエラー報知態様、左打ちエラー報知表示、右打ちエラー報知態様、右打ちエラー報知表示)で報知するよう構成れる。ここで、図10(a)に示すように、演出表示部17による報知は、表示部17aの全面に対して小さな打出し操作報知領域206(具体的には第1の打出し操作報知領域206A)に、所定の報知表示(左打ちエラー報知表示、右打ちエラー報知表示)を表示することで行われる。この打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)は、表示部17aに設定されている前記有効停止位置300に重ならない位置に設定されており、有効停止位置300に確定停止表示された飾図(演出図柄)が左打ちまたは右打ちエラー報知表示の表示によって隠れることがないよう構成される。また、打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)は、前記振動エラー用報知領域204とも重ならない位置に設定されており、前記振動検出センサエラーと操作エラーとが重複して発生した場合に、実施例のパチンコ機10では各エラーの報知を演出表示部17の表示部17aに同時に表示し得るようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10で発生する各種エラーには、前述したように、表示部17aの全面を用いてエラー表示の画像を表示するエラー(「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」)と、表示部17aの一部を用いてエラー表示の画像を表示するエラー(「振動検出センサエラー」、「操作エラー」)とが設定されている。そして、実施例においては、以後の説明において、表示部17aの全面を用いてエラー表示の画像を表示する複数のエラーと、表示部17aの一部を用いてエラー表示の画像を表示する複数のエラーとを区分する場合は、前者を第1種エラー(全画面エラー)と指称し、後者を第2種エラーと指称する場合がある。なお、第2種エラーは、第1種エラーより優先順位が低いエラーである。
すなわち、メイン制御CPU60aが第1種エラー(「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」)と判定した場合には、操作ハンドル16の操作形態を報知する報知態様(右打ち移行報知態様、右打ち移行報知表示)と異なる表示部17aの全面を用いてエラー表示の画像を表示する報知態様(第1のエラー報知態様)で、演出表示部17が第1種エラーを報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。また、メイン制御CPU60a第2種のエラー(「振動検出センサエラー」、「操作エラー」)と判定した場合には、操作ハンドル16の操作形態を報知する報知態様(右打ち移行報知態様、右打ち移行報知表示)および前記第1のエラー報知態様の夫々と異なる表示部17aの一部を用いてエラー表示の画像を表示する第2のエラー報知態様で、演出表示部17が第2種エラーを報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。
優先順位1の「RAMクリア」は、前記メイン制御RAM60c、演出制御RAM65c等の記憶手段に記憶されている遊技情報を初期化処理によって消去するものであって、パチンコ機10では当該「RAMクリア」は最優先で報知されるよう設定されている。すなわち、前記優先順位2〜4までの各エラー(「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」、「振動検出センサエラー」、「操作エラー」)の発生によってエラー報知が対応する報知手段(演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19)で実行中において、RAMクリア操作によって初期化処理が実行された場合は、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aの制御下に、RAMクリア(初期化処理)が実行された旨のRAMクリア報知(初期化処理実行報知)を他のエラー報知に優先して報知手段(演出表示部17、ランプ装置18、スピーカ19)で実行させるよう構成される。実施例では、RAMクリア報知は、主にランプ装置18およびスピーカ19で実行されることから、RAMクリア(初期化処理)が実行された場合は、ランプ装置18およびスピーカ19で他のエラー報知を実行中であっても、ランプ装置18が全点灯すると共にスピーカ19からRAMクリア音が出力される。また、演出表示部17では、各種のエラー表示の画像に替えて、初期画像を優先して表示する。
ここで、前記「振動検出センサエラー」および「操作エラー」のように、該エラーが発生した場合に前記演出表示部17において表示部17aの一部分の領域204,206を用いてエラー表示を表示する場合に、前記演出制御CPU65aは、エラーが発生していない状態と、エラーが発生して表示部17aにエラー表示が表示されている状態とで、演出表示部17で実行される図柄変動演出における飾図(図柄)の表示態様を異ならせるよう構成される。すなわち、前記振動エラー用報知領域204、打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)を除く領域において飾図を変動表示するよう構成されて、エラー表示および図柄変動演出の両方を好適に視認し得るようになっている。言い替えると、演出表示部17では、メイン制御CPU60aからエラー指定コマンド(エラー情報)が出力された後と前とでは、異なる態様で飾図を変動表示するよう構成される。
ここで、前述したように、前記演出表示部17の表示部17aにおける第2種エラーである「振動検出センサエラー」および「操作エラー」の各エラー表示の報知領域204,206は、相互に重ならないように設定されており(図10(a)参照)、実施例のパチンコ機10では、優先順位が高い第1種エラーを特定する第1種エラー表示の報知領域(表示部17aの全面)は、該第1種エラーより優先順位が低い第2種エラーを特定する第2種エラー表示の報知領域204,206と重なる位置に設定される一方で、各第2種エラー表示の報知領域204,206は相互に重ならない位置に設定されている。
すなわち、演出表示部17には、操作ハンドル16の操作形態を報知する打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)に対して、前記第1種のエラーの発生を報知する報知領域(表示部17aの全面)が重なるよう設定され、第1種のエラーを報知する際に打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)での報知を識別不能となるよう構成されている。また、演出表示部17には、操作ハンドル16の操作形態を報知する打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)に対して、「操作エラー」以外の前記第2種のエラーの発生を報知する振動エラー用報知領域204が少なくとも一部が重なるよう設定され、振動エラー用報知領域204で第2種のエラーを報知する際に打出し操作報知領域206(第1および第2の打出し操作報知領域206A,206Bを含む)での報知を識別可能となるよう構成されている。
そして、図20(a)に示すように、実施例のパチンコ機10では、前記メイン制御CPU60aにより「振動検出センサエラー」、「操作エラー」等の第2種エラーが発生したと判定されて第2種エラーを特定する前記第2種エラー表示が演出表示部17の打出し操作報知領域206(第1または第2の打出し操作報知領域206A,206B)に表示されている状態で、「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」等の第1種エラーが発生したと判定され、該メイン制御CPU60aから対応するエラー指定コマンドが出力された場合に、該エラー指定コマンドが入力された前記演出制御CPU65aは、第1種エラーを特定する前記第1種エラー表示を表示するように演出表示部17を表示制御CPU70aを介して制御するよう構成される。すなわち、演出表示部17は、第1種エラーと第2種エラーとが重複して発生した場合に、第2種エラー表示は第1種エラー表示で隠れて(視認不能な状態となって)前側からは視認し得ないようになっている。このように、優先順位が異なるエラーが重複して発生した場合に、優先順位が高いエラー表示(第1種エラー表示)が、優先順位が低いエラー表示(第2種エラー表示)によって隠れることがなく、優先順位が高いエラーの発生を適切に報知し得るようにしてある。
同様に、前記左打ち移行条件または右打ち移行条件が成立して、図20(a)に示すように、前記左打ち報知態様の内の左打ち移行報知表示や右打ち報知態様の内の第1および第2の右打ち報知表示が演出表示部17の打出し操作報知領域206(第1または第2の打出し操作報知領域206A,206B)に表示されている状態で、「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」等の第1種エラーが発生したと判定され、該メイン制御CPU60aから対応するエラー指定コマンドが出力された場合に、該エラー指定コマンドが入力された前記演出制御CPU65aは、第1種エラーを特定する前記第1種エラー表示を表示するように演出表示部17を表示制御CPU70aを介して制御するよう構成される。すなわち、演出表示部17は、遊技状態の移行や当り遊技の開始に伴う操作ハンドル16の操作形態の報知表示と、第1種エラーとが重複して発生した場合に、当該報知表示は第1種エラー表示で隠れて(視認不能な状態となって)前側からは視認し得ないようになっている。このように、優先順位が高いエラー表示(第1種エラー表示)が、操作形態の報知表示によって隠れることがなく、優先順位が高いエラーの発生を適切に報知し得るようにしてある。
すなわち、メイン制御CPU60aが第1種のエラーと判定した際に、前記演出表示部17において操作ハンドル16の操作形態(左打ち操作形態、右打ち操作形態)を報知している場合には、当該演出表示部17による操作形態の報知表示(左打ちまたは右打ちエラー報知表示、左打ちまたは右打ち移行報知表示)を終了または当該報知表示が識別不能となるよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。具体的には、第1種のエラーのエラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで演出制御CPU65aから表示制御基板70に制御コマンドが出力された際に、操作形態の報知表示の表示を停止するよう制御すると共に、第1種エラー表示を表示するよう制御される。また、演出表示部17において、当該操作形態の報知表示と、第1種エラー表示とを別々の画層(レイヤ)に表示するよう構成すると共に、第1種のエラーのエラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで演出制御CPU65aから表示制御基板70に制御コマンドが出力された際に、操作形態の報知表示の表示画層の前面に、第1種エラー表示の表示画層を表示することで、右打ち移行報知表示を識別不能とすることができる。
また、メイン制御CPU60aが第1種のエラーと判定した際に、前記操作形態報知部100において操作ハンドル16の操作形態(左打ちまたは右打ちエラー報知態様、左打ちまたは右打ち移行報知態様)を報知している場合には、当該操作形態報知部100による操作形態の報知を停止するよう構成してもよい。具体的には、第1種のエラーのエラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで演出制御CPU65aからランプ制御基板72に制御コマンドを出力するよう構成して、操作形態報知部100での報知を終了するよう制御することができる。すなわち、第1種のエラーが重複した場合は、操作ハンドル16の操作形態(左打ち操作形態、右打ち操作形態)の報知を、操作形態報知部100および演出表示部17の両方において終了または当該報知を識別不能として、遊技者の目につきやすい操作形態の報知を完全に取り止めることで、第1種のエラーが生じた状態のまま遊技が行われるのを効果的に防ぐことができる。
このとき、メイン制御CPU60aが第1種のエラーと判定した際に、前記右打ち表示部59において操作ハンドル16の操作形態(右打ち操作形態)を報知している場合には、当該右打ち表示部59による報知を識別可能な状態で継続するようメイン制御CPU60aが制御するよう構成されている。すなわち、右打ち遊技状態の途中で第1種のエラーが発生した場合には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から右打ち表示部59を点灯する信号の出力が継続されるよう構成されている。このように、操作ハンドル16の操作形態(右打ち操作形態)の報知を、遊技者の目につき難い右打ち表示部59で継続することで、第1種のエラーが生じた状態でも右打ち遊技状態か否かを判別することができる。
ここで、前述したように、「振動検出センサエラー」、「操作エラー」等の第2種エラー表示(エラー表示)の報知領域204,206(具体的には、第1の打出し操作報知領域206A)は、相互に重ならないように設定されており、これら第2種エラーが重複して発生した場合は、前記演出表示部17の表示部17aに複数の第2種エラー表示を並行して表示し得るよう構成されている。すなわち、左打ちまたは右打ちエラー報知表示と、「振動検出センサエラー」に伴うエラー表示とを並行して表示可能に構成されている。そして、前記演出制御CPU65aは、各第2種エラーに設定されている報知終了条件が成立するまで対応する第2種エラー表示を表示部17aで表示するように演出表示部17を制御するようになっている。すなわち、演出制御CPU65aは、表示部17aで第2種エラー表示の表示中に、該表示中の第2種エラー表示で特定されるエラーと異なる第2種エラーが発生したと前記メイン制御CPU60aが判定した場合には、表示中の第2種エラー表示を、対応する第2種エラーの報知終了条件が成立するまで(エラーが解消するまで)は継続して表示すると共に、新たに発生したと判定された第2種類のエラーを特定する第2種エラー表示を対応する報知領域に表示するように演出表示部17を制御するようになっている。なお、「エラーが解消される」とは、エラーの原因が解消されることと、予め設定された前記報知終了条件が成立したこととを含んでいる。
また、図20(b)に示すように、「操作エラー」を除く「振動検出センサエラー」等の第2種エラー表示(エラー表示)の報知領域204と、左打ち移行条件または右打ち移行条件が成立した場合の遊技状態の移行や当り遊技の開始に伴う操作ハンドル16の操作形態の報知表示の報知領域206(具体的には、第2の打出し操作報知領域206B)は、相互に重ならないように設定されている。すなわち、左打ち移行条件または右打ち移行条件が成立した場合の操作形態の報知表示と、第2種エラーに伴うエラー表示とが重複して発生した場合は、当該操作形態の報知表示(左打ち移行報知表示や右打ち報知表示)と第2種エラー表示とを前記演出表示部17の表示部17aに並行して表示し得るよう構成されている。
すなわち、図20(b)に示すように、メイン制御CPU60aが第2種のエラー(具体的には「操作エラー」以外の「振動検出センサエラー」)と判定した際に、前記演出表示部17の打出し操作報知領域206(第1または第2の打出し操作報知領域206A,206B)において操作ハンドル16の操作形態(左打ち操作形態または右打ち操作形態)を報知している場合には、当該演出表示部17による操作形態の報知表示(左打ちまたは右打ちエラー報知表示、左打ちまたは右打ち移行報知表示)を継続するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。具体的には、第2種のエラー(「振動検出センサエラー」)のエラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで演出制御CPU65aから表示制御基板70に制御コマンドが出力された際に、操作形態の報知表示を停止や変更をしないよう構成されている。同様に、また、メイン制御CPU60aが第2種のエラー(具体的には「操作エラー」以外の「振動検出センサエラー」)と判定した際に、前記操作形態報知部100において操作ハンドル16の操作形態(左打ち操作形態や右打ち操作形態)を報知している場合には、当該操作形態報知部100による報知(左打ちまたは右打ちエラー報知態様、左打ちまたは右打ち移行報知態様)を継続するよう構成されている。具体的には、第2種(「振動検出センサエラー」)のエラーのエラー指定コマンドがメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力されることで演出制御CPU65aからランプ制御基板72に制御コマンドが出力された際に、操作形態報知部100での報知を停止や変更をしないよう構成されている。すなわち、第2種のエラーが重複した場合は、操作ハンドル16の操作形態(左打ち操作形態、右打ち操作形態)の報知を、操作形態報知部100および演出表示部17の両方において継続することで、第2種のエラーが生じた状態でもそのまま適切な遊技を促すことができる。
また、図20(b)に示すように、メイン制御CPU60aが第2種のエラーと判定した際に、前記右打ち表示部59において操作ハンドル16の操作形態(右打ち操作形態)を報知している場合には、当該右打ち表示部59による報知を識別可能な状態で継続するようメイン制御CPU60aが制御するよう構成されている。すなわち、右打ち遊技状態の途中で第2種のエラーが発生した場合には、操作ハンドル16の操作形態(右打ち操作形態)の報知を継続することで、右打ち遊技状態か否かを判別することができる。
ここで、実施例のパチンコ機10で発生する前記各種エラーは、エラーが発生した際にメイン制御CPU60aがエラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力する際に、同時にエラー発生を示すセキュリティ信号(異常発生信号)を前記外部端子板92に設けられた出力端子を介してホールコンピュータHC(外部)に出力するセキュリティエラーと、セキュリティ信号(異常発生信号)をホールコンピュータHCに出力しない非セキュリティエラーとが区分されている。実施例では、前記優先順位1〜3に設定されている「RAMクリア」、「メイン基板エラー」、「磁気検出センサエラー」、「振動検出センサエラー」がセキュリティエラーに区分され、優先順位4に設定されている「操作エラー」が非セキュリティエラーに区分されている(図19参照)。ここで、前述のように左打ち移行条件または右打ち移行条件が成立する場合は、遊技状態の移行や当り遊技の開始に伴って外部端子板92から外部出力信号(当り信号や変短付与信号等)が出力されたり、外部出力信号の出力が停止される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、操作ハンドル16の操作形態を報知する場合に成立する条件(第1または第2の操作エラー条件か、左打ちまたは右打ち移行条件か)に応じて、遊技機外部への信号出力する場合(左打ちまたは右打ち移行条件)と、遊技機外部へ信号出力をしない場合((第1または第2の操作エラー条件)とが定められており、ホールコンピュータHC(外部)において、遊技の状況に応じた適切な操作ハンドル16の操作形態を識別することができるよう構成されている。
すなわち、実施例のメイン制御基板60が備えるメイン制御CPU60aは、開始条件の成立(第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞)を契機として乱数等の入賞情報を取得する入賞情報取得手段としての機能を有している。また、開始条件の成立を契機として当り判定(特図当り判定)を実行する当り判定手段、当り判定が当りの判定結果となることを契機として複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技の種類を決定する当り遊技決定手段、および当り判定が当りの判定結果となることを契機として当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。具体的に、メイン制御CPU60aは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の図柄(特図)から図柄(特図当り図柄)を決定する図柄決定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、開始条件の成立を契機として前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)から特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。
前記メイン制御CPU60aは、当り判定手段の判定が当りの判定結果となる確率が通常よりも高確率となる確変状態を付与するかを決定する確変決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。また、前記メイン制御CPU60aは当り判定手段の判定が当りの判定結果となる場合に、開閉入賞手段を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特知恵遊技状態(変短状態)を付与するかを判定する特定遊技状態決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に特定遊技状態を付与する特定遊技状態付与手段として機能するよう構成されている。更に、メイン制御CPU60aは、特定遊技状態を付与する場合に、当該特定遊技状態の付与期間を決定する付与期間決定手段として機能している。更に、メイン制御CPU60aは、遊技が行われる遊技状態(確変状態が付与されているか否か、変短状態が付与されているか否か)を特定可能な遊技状態特定手段として機能すると共に、特定された遊技状態を識別可能な信号を出力する信号出力手段として機能している。ここで、実施例のメイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60c等の記憶手段に設定する確変フラグや変短フラグに基づいて遊技状態を特定している。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定が当りの判定結果の場合に、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態や変短状態)を付与するかを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。更に、メイン制御CPU60aは、特定遊技状態を報知可能な第1の報知手段(右打ち表示部59)による報知を制御する第1報知制御手段として機能するよう構成されている。更に、メイン制御CPU60aは、複数種類のエラーの何れが発生したかを判定するエラー判定手段としての機能を備えている。
また、前記メイン制御RAM60cは、入賞情報を特図始動保留情報として複数記憶可能な特図保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(演出表示部17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される入賞情報を第1特図始動保留情報として記憶する第1特図保留記憶手段および表示手段(演出表示部17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される入賞情報を第2特図始動保留情報として記憶する第2特図保留記憶手段として機能する。
また、実施例の演出制御基板65が備える演出制御CPU65aは、前記演出表示手段(演出表示部17)等の演出実行手段で行わせる演出内容を決定する演出決定手段としての機能を有すると共に、決定した演出を実行させる実行制御手段として機能している。すなわち、演出制御CPU65aは、演出表示手段(演出表示部17)の表示演出を制御する演出表示制御手段として機能する。また、前記演出制御CPU65aは、前記特定遊技状態を複数の報知態様で報知可能な第2の報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)による報知を制御する第2報知制御手段として機能するよう構成されている。更に、演出制御CPU65aは、遊技が行われる遊技状態(確変状態が付与されているか否か、変短状態が付与されているか否か)を特定可能な第2の遊技状態特定手段として機能している。ここで、実施例の演出制御CPU65aは、メイン制御基板60からの制御信号に基づいて演出制御RAM65c等の記憶手段に設定する確変情報フラグや変短情報フラグに基づいて遊技状態を特定している。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
変短状態が付与されていない遊技状態(非変短状態)では、遊技者が操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作して遊技が行われることで、前記遊技盤20の遊技領域21(第1球流下領域21a)に打ち出されたパチンコ球が第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aへ入賞すること(第1の開始条件の成立)を契機として取得した第1始動保留情報に基づいて特図当り判定が行われる。また、前記遊技盤20の遊技領域21(第1球流下領域21a)に打ち出されたパチンコ球が第1ゲート部41を通過することを契機として行われる普図当り判定の判定結果に応じて第2始動入賞部28の始動開閉部材29が開放作動され、第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aへ入賞すること(第2の開始条件の成立)を契機として取得した第2始動保留情報に基づいて特図当り判定が行われる。ここで、非変短状態では、普図当り判定の判定結果に応じて第2始動入賞部28の始動開閉部材29が開放作動され難いことから、第1始動入賞部27の入賞を主とした遊技が行われる。
一方で、変短状態が付与された遊技状態では、遊技者が操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作して遊技が行われることで、前記遊技盤20の遊技領域21(第2球流下領域21b)に打ち出されたパチンコ球が第2ゲート部43を通過することを契機として行われる普図当り判定の判定結果に応じて第2始動入賞部28の始動開閉部材29が開放作動され、第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aへ入賞すること(第2の開始条件の成立)を契機として取得した第2始動保留情報に基づいて特図当り判定が行われる。ここで、左打ち操作形態での遊技では、前述のように第1および第2始動入賞部27,28にパチンコ球が入賞し得るのに対して、右打ち操作形態での遊技では、第1始動入賞部27への入賞はほぼ期待できない一方で、第2始動入賞部28に対してパチンコ球が入賞し得る。従って、実施例のパチンコ球第2始動入賞部28の始動開閉部材29を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する変短状態や当り遊技では、右打ち操作形態で遊技を行うことで、当りとなった場合により多くの賞球を獲得することができ、遊技者が有利に遊技を行うことができるようになっている。
また、当り遊技が行われる場合は、右打ち表示部59において同じ報知態様で報知することで、第2球流下領域21bにパチンコ球を流下させるよう操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することで有利に遊技を行い得ることを遊技者に正確に報知することができる。また、当り遊技の場合に、特図当り判定に当選するのに伴って成立する当り時報知条件(第1〜第5の当り時報知条件)に応じた報知態様(右打ち移行報知態様、右打ち移行報知表示)で操作形態報知部100や演出表示部17により報知することで、状態に合わせた操作ハンドル16の操作形態の報知を行って当り遊技に合わせた遊技を遊技者に促すことができる。このように、右打ち表示部59の報知態様と操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様との組み合わせにより、当り遊技に合わせた操作ハンドル16の操作形態の報知が可能となる。また、当り時報知条件として定める内容に応じて、操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様から遊技の展開や得られる利益等を遊技者が把握したり推測したりすることが可能となり、遊技の興趣が向上する。ここで実施例では、成立する当り時報知条件に応じて、当り遊技の開始に合わせて複数の報知態様の何れかの報知態様で報知するよう操作形態報知部100や演出表示部17が制御されるようにしてあるから、右打ち表示部59による報知(すなわちメイン制御CPU60aの制御に基づく報知)と、操作形態報知部100や演出表示部17による報知(すなわち演出制御CPU65aの制御に基づく報知)とで齟齬が生じるのを回避しながら、当り遊技の進展に合わせた適切な報知が可能となる。
また、実施例では、特図当りの判定結果となることを契機として第1の当り時報知条件が成立した場合と、特図当りの判定結果となることを契機として第2〜第4の当り時報知条件の何れかが成立した場合とにおいて、各当り遊技における第1の報知特定期間の間(オープニング時間が経過するまでの期間)は操作形態報知部100が同じ報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作ハンドル16の操作形態を報知し、当該第1の報知特定期間の経過後は、成立した当り時報知条件に応じた異なる態様(第1または第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100により操作形態を報知する。また、特図当りの判定結果となることを契機として第1の当り時報知条件が成立した場合と、特図当りの判定結果となることを契機として第5の当り時報知条件が成立した場合とにおいて、各当り遊技における第1の表示特定期間の間(オープニング時間が経過するまでの期間)は演出表示部17において同じ報知表示(第2の右打ち移行報知表示が表示される第2の導入演出)を表示して操作ハンドル16の操作形態を報知し、当該第1の表示特定期間の経過後は、成立した当り時報知条件に応じた異なる報知表示(第1または第2の右打ち移行報知表示)を演出表示部17に表示して操作形態を報知している。このように、特図当りの判定結果となることを契機として成立する当り時報知条件が異なる場合に、当りに伴って行われる各当り遊技の特定期間において同じ報知態様で操作形態報知部100や演出表示部17が報知し、その後の期間における報知態様が異なるよう構成することで、操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様の変化に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
ここで、実施例において、特図当りの判定結果となることを契機として第1の当り時報知条件が成立した場合と、特図当りの判定結果となることを契機として第2〜第4の当り時報知条件の何れかが成立した場合とでは、第1の表示特定期間の間(オープニング時間が経過するまでの期間)に演出表示部17に表示される報知表示が異なる。同様に、特図当りの判定結果となることを契機として第1の当り時報知条件が成立した場合と、特図当りの判定結果となることを契機として第5の当り時報知条件が成立した場合とでは、第1の表示特定期間の間(オープニング時間が経過するまでの期間)に操作形態報知部100fで報知される報知態様が異なる。このように、操作形態報知部100および演出表示部17の両方の報知形態を総合することで、付与された当り遊技で獲得可能な賞球や、当り遊技後の変短状態の付与期間を遊技者が判断することができる。このように、操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様の変化に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
また、特図当りの判定結果となることを契機として第2の当り時報知条件が成立した場合と、特図当りの判定結果となることを契機として第3〜第4の当り時報知条件の何れかが成立した場合とにおいて、各当り遊技における第2の報知特定期間の間(当り遊技の開始から1ラウンド目のラウンド遊技の終了までの期間)は操作形態報知部100が同じ報知態様(第1の右打ち移行報知態様)で操作ハンドル16の操作形態を報知すると共に、演出表示部17が同じ報知表示(第2の右打ち移行報知表示が表示される第2の導入演出)を表示して操作ハンドル16の操作形態を報知する。そして、当該第2の報知特定期間の経過後は、成立した当り時報知条件に応じて操作形態報知部100および演出表示部17の少なくとも何れか一方が異なる態様(実施例では操作形態報知部100が第1または第2の右打ち移行報知態様)で操作形態報知部100により操作形態を報知する。すなわち、実施例のパチンコ機では第2〜第4の当り時報知条件の何れかの当り時報知条件が成立する場合には、第2の報知特定期間の間、操作形態報知部100や演出表示部17の報知形態から当り遊技後の遊技状態(すなわち変短状態か、非変短状態か)を判断することができない。このように、前述と同様に、当り遊技が行われる間における操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様の変化に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
また、実施例では、非変短状態の間に特図当り判定に当選した(特図当りとなる)場合には第1〜第4の当り時報知条件の何れかが成立することから操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知する一方で、変短状態の間に特図当り判定に当選した(特図当りとなる)場合には、当り遊技の種類に拘わらず第5の当り時報知条件が成立することから操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知するようになっている。すなわち、変短状態の間に特図当り判定が特図当りの判定結果となる場合と、非変短状態で特図当り判定が特図当りの判定結果となる場合とで、演出制御CPU65aにより制御される報知手段(この場合は操作形態報知部100)が報知する報知態様が異なることで、演出制御CPU65aにより制御される報知手段(この場合は操作形態報知部100)の報知態様から当り遊技の種類を推測させることができ、当該報知手段で報知される操作ハンドル16の操作形態に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
また、前述のように、変短状態の間に特図当り判定に当選(特図当り)して第5の当り時報知条件が成立する場合は、他の当り時報知条件(第1〜第4の当り時報知条件)が成立する場合と異なる報知表示の変化で演出表示部17において操作形態を報知している。このように、変短状態の間に特図当り判定が特図当りの判定結果となる場合と、非変短状態で特図当り判定が特図当りの判定結果となる場合とで、演出制御CPU65aにより制御される報知手段(この場合は演出表示部17)で報知する報知態様(報知表示)の変化が異なることで、演出制御CPU65aにより制御される報知手段(この場合は演出表示部17)の報知態様(報知表示)の変化から当り遊技の種類を推測させることができ、当該報知手段で報知される操作ハンドル16の操作形態に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。このように、特図当り判定が行われる際の遊技状態が変短状態か否かに応じて、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を異ならせることで、操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
実施例では、当り遊技の開始からの経過期間(オープニング時間が経過するまでの期間、1ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでの期間、2ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでの期間)に応じて、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。具体的に、第1〜第4の当り時報知条件が成立する場合は、少なくとも当り遊技の開始から所定期間(第1の報知特定期間)が経過するまでの間、操作形態報知部100において第1の右打ち移行報知態様で報知されることにより、1ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでは特別入賞部36へのパチンコ球の入賞が期待し難いことを遊技者が識別でき、当該報知に基づいて右打ち操作形態で遊技を行うか、或いは遊技の進展を見守るかを遊技者が適宜に選択でき、遊技の選択の幅が拡がる。同様に、第2〜第4の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技の開始から所定期間(第1の報知特定期間)が経過するまでの間、演出表示部17において第1の右打ち移行報知表示を表示して報知されることにより、1ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでは特別入賞部36へのパチンコ球の入賞が期待し難いことを遊技者が識別でき、当該報知に基づいて右打ち操作形態で遊技を行うか、或いは遊技の進展を見守るかを遊技者が適宜に選択でき、遊技の選択の幅が拡がる。
また、第1〜第3の当り時報知条件が成立する場合は、少なくとも当り遊技の開始から所定期間(第2の報知特定期間)が経過することで、操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知されることにより、特別入賞部36へのパチンコ球の入賞が可能な2ラウンド目のラウンド遊技が開始されることを遊技者が識別でき、当該報知に基づいて右打ち操作形態で遊技を行う必要があることを技者が適切に認識して遊技を行うことができる。更に、第5の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技の開始から操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知されることにより、1ラウンド目のラウンド遊技において特別入賞部36へのパチンコ球の入賞が期待し得ることを遊技者が識別でき、当該報知に基づいて右打ち操作形態で遊技を行う必要があることを技者が適切に認識して遊技を行うことができる。
このように、当り遊技を付与する場合に、当該当り遊技の開始からの経過期間に応じて操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知することで、当り遊技の開始からの経過期間に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。また、当り遊技を付与する場合に、この操作形態報知部100や演出表示部17が報知する間、右打ち表示部59が同じ報知態様で報知することで、操作ハンドル16の操作形態を正確に報知することができる。このように、右打ち表示部59の報知態様と操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様との組み合わせにより、状態に合わせた操作ハンドル16の操作形態の報知が可能となる。
また、実施例では、変短状態の付与条件が成立する場合には、当り遊技の終了から変短状態の付与を開始するまでの間、前記操作形態報知部100および演出表示部17の少なくとも何れかにおいて操作ハンドル16の操作形態の報知を継続するようになっている。このように、当り遊技の終了から変短状態の付与開始に亘って報知を継続することで、操作ハンドル16の操作形態を途切れることなく報知することができる。そして、後述のように、変短状態の付与開始に伴う操作形態報知部100や演出表示部17での報知形態に応じて、右打ち操作形態で遊技を行うか、左打ち操作形態に戻す必要が生じることを予測して左打ち操作形態で遊技を行うか、或いは遊技の進展を見守るかを遊技者が適宜に選択でき、遊技の選択の幅が拡がり、遊技の興趣を高めることができる。このとき、変短状態の付与を開始する際に、当り遊技の終了時点での報知態様と同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知することで、操作ハンドル16の操作形態を途切れることなく正確に報知することができる。
ここで、実施例では、第1の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技におけるオープニング時間と1ラウンド目のラウンド遊技とで操作形態報知部100および演出表示部17において異なる報知態様(報知表示)での操作ハンドル16の操作形態を報知する。また、第5の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技におけるオープニング時間と1ラウンド目のラウンド遊技とで演出表示部17において異なる報知表示での操作ハンドル16の操作形態を報知している。このように、当り遊技のオープニング時間における操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様と、ラウンド遊技における操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様とが異なることで、オープニング時間の経過に伴う報知態様の変化に対する関心を高めることができる。そして、実施例のように、オープニング時間と1ラウンド目のラウンド遊技とで操作ハンドル16の操作形態を報知する形態が変化することで、当り遊技後の遊技状態(具体的には変短状態の付与期間65回)を識別できるようにすることで、オープニング時間の経過に伴う報知態様の変化に対する関心をより一層高めることができる。
また、実施例では、第3の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技における最終のラウンド遊技とエンディング時間とで操作形態報知部100および演出表示部17において異なる報知態様(報知表示)での操作ハンドル16の操作形態を報知する。また、第5の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技における最終のラウンド遊技とエンディング時間とで演出表示部17において異なる報知表示での操作ハンドル16の操作形態を報知している。このように、当り遊技のラウンド遊技における操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様と、エンディング時間における操作形態報知部100や演出表示部17での報知態様とが異なることで、ラウンド遊技の終了に伴う報知態様の変化に対する関心を高めることができる。また、実施例では、第2の当り時報知条件が成立する場合は、当り遊技における最終のラウンド遊技とエンディング時間とで操作形態報知部100および演出表示部17において同じ報知態様(報知表示)での操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。このように、最終のラウンド遊技とエンディング時間とで操作ハンドル16の操作形態を報知する形態が変化するか否かにより、当り遊技後の遊技状態(具体的には変短状態の付与期間25回に確定するか、1回、5回、25回の何れか)を識別できるようにすることで、ラウンド遊技の終了に伴う報知態様の変化に対する関心をより一層高めることができる。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、当り遊技の付与に伴う有利度(当り遊技において獲得可能な賞球数や当り遊技後の遊技状態)に応じて異なる報知態様(報知表示)で報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が報知し得るよう構成する一方で、当り遊技の付与に伴う有利度に関わらず、同じ報知態様で右打ち表示部59が操作ハンドル16の操作形態を報知可能に構成されている。すなわち、実施例では、成立する報知条件毎に異なる報知態様(報知表示)や報知態様の変化で報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が報知するようになっている。このように、当り遊技を付与する場合に、右打ち表示部59において同じ報知表示で操作ハンドル16の操作形態を報知することで、特別入賞部36が有利な条件で開閉する状態であることを正確に報知しつつ、当該当り遊技の有利度に基づいて操作形態報知部100や演出表示部17での報知を変化させるよう演出制御CPU65aが制御することで、付与された当り遊技の有利度に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。
このように、実施例では、当り遊技における所定の切替タイミング(報知切替タイミング、表示切替タイミング)において操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様(報知表示)を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知する一方で、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様(報知表示)を変更する前後において、右打ち表示部59が同じ報知態様で操作ハンドル16の操作形態を報知するようになっている。従って、当り遊技を付与する場合に、この操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様が変化する前後において、右打ち表示部59が同じ報知態様で報知することで、操作ハンドル16の操作形態を正確に報知することができる。そして、複数の報知手段(右打ち表示部59、操作形態報知部100や演出表示部17)での報知態様の組み合わせにより、遊技の状況に合わせた操作ハンドル16の操作形態の報知が可能となる。
同様に、実施例では、当り判定が当りの判定結果となることを契機として成立する報知切替条件(第1〜第5の当り時報知条件、第2、第3、第5、第6の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件)に応じて、報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)の報知態様を切り替える切替タイミング(報知切替タイミング、表示切替タイミング)が特定されて、この切替タイミングで報知態様を変更して操作ハンドル16の操作形態を報知するになっている。このように、特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として成立する報知切替条件に応じて切替タイミングが特定されるようにすることで、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様の変化に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。また、特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として成立する報知切替条件に応じて切替タイミングが特定されることで、特図当り判定の結果と、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様が変化するタイミングとに相関関係が形成され、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様の変化に対する関心を高め得る。
ここで、実施例では、切替タイミング(報知切替タイミング、表示切替タイミング)において、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から切替情報(変短終了コマンドCMD7、特図変動パターン指定コマンド、全図柄停止コマンド、当り終了指定コマンドCMD6、ラウンド指定コマンドCMD2、ラウンド終了指定コマンドCMD3、エンディング指定コマンドCMD5等の制御コマンド)を、演出制御基板65に出力して、当該切替情報の入力に基づいて演出制御CPU65aが報知態様を変更するよう操作形態報知部100や演出表示部17を制御している。このように、切替タイミングにおいてメイン制御基板60から入力される切替情報に基づいて操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を変更することで、メイン制御基板60で決定される各種の遊技情報に併せて操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を変化させることが可能となる。すなわち、パチンコ機10においてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の決定に基づく遊技の進行に合わせて操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様を変化させることが可能となる。
また、実施例のパチンコ機10は、特図当りの判定結果となることを契機として当り遊技を付与する場合(第1〜第5の当り時報知条件が成立する場合)に、当り遊技の付与に伴う有利度に関わらず、外部端子板92を介してパチンコ機外部への外部出力信号として当り信号が出力される。このように、当り遊技の付与に伴う有利度に関わらず同一の信号を外部へ出力することで、特別入賞部36が有利な条件で開閉する状態か否か(すなわち右打ち操作形態で遊技が行われる状態か否か)を、当該当り信号に基づいてホールコンピュータHCが識別することが可能となる。これにより、遊技に適した操作形態で遊技を行うように遊技店の従業員が遊技者に促したり、異常な操作形態で遊技が行われているかを判別することが可能になる。
また、第1または第2始動入賞部27,28への入賞を契機として付与される当り遊技毎に変短状態を付与する付与条件が設定されており、何れかの付与条件が成立して変短状態を付与する場合や、当り遊技を付与する場合に、遊技情報表示部Mの右打ち表示部59が同じ報知形態で報知するようメイン制御CPU60aが制御する。すなわち、変短状態や当り遊技の場合に右打ち表示部59が同じ報知態様で報知することで、右打ち操作形態で遊技を行うことで有利な条件で行われることを正確に報知することができる。このように、遊技に際して遊技者が適宜に右打ち表示部59を参照することにより、変短状態か非変短状態かを判断したり、当り遊技中か否かを判断して、パチンコ球を打ち出す操作ハンドル16の操作形態を適切に選択することができる。すなわち、第2始動入賞部28が有利な条件で開閉する状態(変短状態)であること、および特別入賞部36が有利な条件で開閉する状態(当り遊技)であることを、右打ち表示部59により正確に報知することができ、遊技に際して遊技者が適宜に右打ち表示部59を参照することにより操作ハンドル16の操作形態を適切に判断して操作することができる。
また、第1または第2始動入賞部27,28への入賞を契機として特図当り判定が当りの判定結果となった際には、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件に基づいて複数の報知態様(第1または第2の右打ち移行報知態様、第1または第2の右打ち移行報知表示)の何れかの報知態様で報知し得るよう操作形態報知部100や演出表示部17を演出制御CPU65aが制御する。すなわち、変短状態を付与する場合に、成立する変短状態の付与条件に応じて、操作形態報知部100での右打ち移行報知態様や、演出表示部17での右打ち移行報知表示の内容を変化させることで、付与された変短状態に合わせた遊技(右打ち操作形態での遊技)の選択を遊技者が行うことが可能になる。すなわち、操作形態報知部100や演出表示部17で報知される変短状態の付与状況に応じて遊技者が操作ハンドル16の操作形態を選択でき、変短状態の付与に伴って遊技者に右打ち操作形態を強いることなく遊技を行う際の選択の幅を広げることができる。すなわち、メイン制御CPU60aにより制御される右打ち表示部59の報知態様と演出制御CPU65aにより制御される操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様との組み合わせにより、遊技の状態に合わせた多様な報知を適切に行うことが可能となり、遊技者による遊技形態の選択の自由度を高め,遊技の興趣を向上することができる。
ここで、非変短状態において主とした遊技が行われる第1始動入賞部27への入賞を契機として当り遊技後に変短状態を付与する場合に、当り遊技毎に成立する付与条件に応じて変短状態の付与期間(変短回数)が異なるよう構成され、当該変短状態の付与期間に応じて複数の報知態様(第1の右打ち移行報知態様または第2の右打ち移行報知態様)の何れかの報知態様で操作形態報知部100が報知するよ構成されている。具体的に、第1始動入賞部27への入賞を契機として、第1の付与条件群に含まれる付与条件の何れかが成立した場合には、変短状態が付与される付与期間(変短回数1回)の間、操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様で報知し、第2の付与条件群に含まれる付与条件の何れかが成立した場合には、変短状態が付与される付与期間(変短回数5回、25回、65回の何れか)の間、操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知し、第3の付与条件群に含まれる付与条件の何れかが成立した場合には、変短状態が付与される付与期間(変短回数5回、25回の何れか)の間に、操作形態報知部100が第1の右打ち移行報知態様から第2の右打ち移行報知態様に変化させて報知する。このように、変短状態を付与する場合に、当該変短状態の付与期間に基づいて操作形態報知部100において異なる報知態様で報知し得るようにすることで、変短状態の付与期間に合わせた遊技を遊技者が行うことが可能となる。すなわち、操作形態報知部100が目立ち難い第1の右打ち移行報知態様で報知する場合には、短期間(変短回数1回)で左打ち操作形態に操作ハンドル16を戻す必要が生ずる可能性があり、またこの間に右打ち操作形態で遊技を行うように操作ハンドル16を操作したとしても、普図当り判定の結果として第2始動入賞部28が開放作動しないこともあり得る。従って、操作形態報知部100において第1の右打ち移行報知態様で報知することで、右打ち操作形態で遊技を行うか、左打ち操作形態に戻す必要が生じることを予測して左打ち操作形態で遊技を行うか、或いは遊技の進展を見守るかを遊技者が適宜に選択でき、遊技の選択の幅が拡がる。
また、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて操作形態報知部100の報知態様を変更して報知し得るよう構成したことで、変短状態の開始からの経過期間に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。すなわち、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄D,dに対応する当り遊技(第1の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第3の付与条件群に含まれる付与条件)が成立し、第1の特定の付与期間(25回)で変短状態が付与される場合には、当該変短状態の付与開始に伴って第1の右打ち移行報知態様で報知すると共に、変短状態の付与開始から第1の報知切替期間(当り遊技後に1回の図柄変動演出(特図変動表示)が確定停止するまでの期間)の経過後に第2の右打ち移行報知態様で報知するよう操作形態報知部100の報知態様が変更される。同様に、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄F,fに対応する当り遊技(第1の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第3の付与条件群に含まれる付与条件)が成立し、第2の特定の付与期間(5回)で変短状態が付与される場合には、当該変短状態の付与開始に伴って第1の右打ち移行報知態様で報知すると共に、変短状態の付与開始から第1の報知切替期間の経過後に第2の右打ち移行報知態様で報知するよう操作形態報知部100の報知態様が変更される。
このため、第1の右打ち移行報知態様で報知する間(当り遊技から第1の報知切替期間の経過まで)は、前述と同様に、左打ち操作形態や右打ち操作形態での遊技の実行を遊技者が適宜に選択することで遊技の選択の幅を拡げつつ、注意をより強く惹き付ける第2の右打ち移行報知態様に報知態様を変更した後は、右打ち操作形態での遊技の実行をより積極的に促して、遊技者が不利益を蒙るのを防止できる。また、操作形態報知部100での報知態様を変更する前後において、前記右打ち表示部59が同じ報知態様で報知する(報知態様が変化しない)ことで、第2始動入賞部28が有利な条件で開閉する状態であることを正確に遊技者に報知することができる。従って、変短状態の付与開始からの経過期間に応じて操作形態報知部100での報知態様を変更する際において、右打ち表示部59の報知態様と操作形態報知部100の報知態様との組み合わせにより、遊技の状態に合わせた多様な報知を適切に行うことが可能となり、遊技者による操作ハンドル16の操作形態の選択の自由度を高め,遊技の興趣を向上することができる。
ここで、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄B,C,b,cに対応する当り遊技(第2の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第2の付与条件群に含まれる付与条件)が成立し、前記第1の特定の付与期間(25回)で変短状態が付与される場合には、当該第1の特定の付与期間の間(変短状態の間)、操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知される。同様に、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として特図当り図柄E,eに対応する当り遊技(第2の特定の当り遊技)がメイン制御CPU60aで決定されることで変短状態の付与条件(第2の付与条件群に含まれる付与条件)が成立し、前記第2の特定の付与期間(5回)で変短状態が付与される場合には、当該第2の特定の付与期間の間(変短状態の間)、操作形態報知部100において第2の右打ち移行報知態様で報知される。このように、変短状態が付与される契機となる当り遊技の種類(変短状態の付与条件)に応じて、操作形態報知部100の報知態様を変化させたり、同じ報知態様を維持したりして報知の仕方を異ならせることで、遊技の状態に合わせた多様な報知を適切に行いつつ、当該報知態様の変化に対する関心を高めて、遊技の興趣を向上することが可能となる。また、操作形態報知部100における報知態様が画一的になるのを防止できる。
また、実施例では、第2および第3の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立することで当り遊技(特定の種類の当り遊技、すなわち実施例では第1〜第6、第8〜第15、第16〜第18の当り遊技)が付与される場合には、当該当り遊技後に付与される変短状態の付与期間の経過に伴って変短状態から非変短状態となる際に、前記操作形態報知部100が非変短状態に対応する左打ち報知態様で報知する。一方で、第1の付与条件群に含まれる何れかの付与条件が成立することで当り遊技(第2の特定の種類の当り遊技、すなわち実施例では第7、第16の当り遊技)が付与される場合には、当該当り遊技後に付与される変短状態の付与期間の経過に伴って変短状態から非変短状態となる際に、前記操作形態報知部100が非変短状態に対応する左打ち報知態様で報知しない(非報知状態となる)よう構成されている。このように、変短状態が一定の長い期間(5回、25回、65回)に亘って継続した後に非変短状態に移行した際には、操作形態報知部100が左打ち報知形態で報知することで、遊技者がそのまま右打ち操作形態で遊技を継続するのを防止することができ、変短状態から非変短状態への切り替わりに合わせた遊技を遊技者が行い得る。変短状態が短い期間(1回)で終了する場合には、操作形態報知部100で変短状態から非変短状態への移行を報知しないことで、変短状態および非変短状態の切り替わりを意識しない遊技を遊技者が行うことができる。このように、変短状態を付与する契機となる当り遊技の種類に合わせた報知が可能となる。
ここで、前記操作形態報知部100は、変短状態を報知可能な複数の表示部(切替報知部101および右打ち報知部103)を備え、変短状態を付与する場合に成立した付与条件に基づいてこれらの報知部の何れか(実施例では右打ち報知部103のみ)または複数を組み合わせる(切替報知部101および右打ち報知部103の両方)ことで、当該変短状態を異なる報知態様(第1および第2の右打ち移行報知態様)で報知し得る。このように、右打ち報知部103を共通して利用して異なる右打ち報知態様で報知することで、第1および第2の右打ち移行報知態様を顕著に異ならせることができ、当該操作形態報知部100から変短状態の付与状態を遊技者に的確に報知することができる。また、操作形態報知部100の切替報知部101は、非変短状態を報知する左打ち報知態様において利用される。このように、非変短状態および変短状態の夫々を同じ切替報知部101を利用して報知するよう構成したことで、操作形態報知部100をコンパクトに形成することができる。また、操作形態報知部100を確認する際に遊技者の視線移動を極力少なくし得る。
また、実施例のパチンコ機10は、前記操作形態報知部100とは別に、変短状態を付与する場合に前記演出表示部17に変短状態の付与を報知する右打ち報知表示を表示可能に構成され、変短状態の付与に伴う有利度に応じて異なる右打ち報知表示を当該演出表示手段に表示し得るようになっている。このように、変短状態の付与に伴う有利度(実施例では変短状態の付与期間)に応じて異なる報知表示を当該演出表示手段に表示することで、付与された変短状態の有利度に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。すなわち、メイン制御CPU60aにより制御される右打ち表示部59の報知態様と演出制御CPU65aにより制御される演出表示部17の報知表示との組み合わせにより、遊技の状態に合わせた多様な報知を適切に行うことが可能となり、遊技者による遊技形態の選択の自由度を高め,遊技の興趣を向上することができる。更に、前述のように操作形態報知部100において変短状態を報知するから、当該右打ち表示部59、操作形態報知部100および演出表示部17の組み合わせにより多彩な報知を行うことができる。
また、実施例では、第6の付与条件群に含まれる何れかの付与条件(第2の特定の付与条件)が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、成立した付与条件に応じた当り遊技の終了による変短状態の付与開始に伴って第1および第2の右打ち移行報知表示を表示しないよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御すると共に、変短状態の付与開始から所定期間の経過後に第1の右打ち移行報知表示を表示するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御する。すなわち、非変短状態で特図当りとなることを契機として第4、第6、第13、第15の当り遊技が付与された場合には、当該当り遊技後の第1の報知切替期間までの間、第1および第2の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示しないようにすることにより、第2始動入賞部28への入賞機会が短期間で終了する可能性があることを遊技者に認識させつつ、操作形態報知部100の報知により右打ち操作形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すと共に、第1の報知切替期間の経過後は、操作形態報知部100での報知だけでなく第1の右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示することにより、第2始動入賞部28への入賞機会が長く続くことを遊技者に認識させて、右打ち操作形態でのパチンコ球の打出しを遊技者に促すことができる。このように、変短状態の付与開始から第1の右打ち移行報知表示を表示するまでの期間を、操作形態報知部100の報知態様が切り替わる第1の報知切替期間と一致させることで、第2始動入賞部28への入賞機会の変化を遊技者に強く印象づけることが可能となる。
また、第4または第5の付与条件群に含まれる何れかの付与条件(第1の特定の付与条件)が成立してメイン制御CPU60aが当り遊技後に変短状態を付与する場合には、当該変短状態の付与開始から右打ち報知表示(第1または第2の右打ち移行報知表示)が演出表示部17に表示される。このように、変短状態が付与される契機となる当り遊技の種類(変短状態の付与条件)に応じて演出表示部17の報知タイミングを変化させることで、遊技の状態に合わせた多様な報知を適切に行いつつ、当該報知表示の報知タイミングに対する関心を高めて、遊技の興趣を向上することが可能となる。また、演出表示部17における報知表示のタイミングが画一的になるのを防止できる。
更に、実施例では、前記操作形態報知部100において同じ報知態様(第2の右打ち移行報知態様)で報知する場合に、成立した付与条件に基づいて異なる報知表示(第1の右打ち移行報知表示または第2の右打ち移行報知表示)を演出表示部17で表示するよう構成されている。すなわち、例えば、実施例では、演出表示部17に第1の右打ち移行報知表示を表示する変短状態の付与条件(第4の付与条件群)、および演出表示部17に第2の右打ち移行報知表示を表示する変短状態の付与条件(第5の付与条件群)は、前記操作形態報知部100が第2の右打ち移行報知態様で報知する変短状態の付与条件(第2の付与条件群)と重複する。このように、変短状態を付与する場合に成立する付与条件に応じて、演出表示部17の報知表示と操作形態報知部100による報知態様との組み合わせにより多様な報知を実現できる。従って、第1の報知手段(右打ち表示部59)の報知態様、第2の報知手段(演出表示部17や操作形態報知部100)の報知態様の組み合わせにより、遊技の状態に合わせた適切な報知が可能となる。
このように、特図当り判定が特図当りの判定結果となってから当り遊技が終了するまでの間に所定の付与条件が成立する(実施例では特図当りとなることを契機として第2、第3、第5、第6の付与条件群に含まれる変短状態の付与条件が成立)ことで、変短状態が付与されてから報知手段の報知態様を切り替える切替タイミング(報知切替タイミング、表示切替タイミング)が特定される。これにより、変短状態において、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様の変化に合わせた遊技を遊技者が行うことができる。また、特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として成立する報知切替条件に応じて切替タイミングが特定されることで、特図当り判定の結果と、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様が変化するタイミングとに相関関係が形成され、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様の変化に対する関心を高め得る。
そして、実施例のパチンコ機10は、当り遊技に伴って右打ち操作形態で操作する場合に、右打ち表示部59に対してメイン制御CPU60aが単一の信号(第1の報知信号)を出力すると共に、ホールコンピュータHCに対してメイン制御CPU60aが別の単一の当り信号(第2の報知信号)を出力するから、操作ハンドル16の操作形態を的確に右打ち表示部59や演出表示部17において報知し得ると共にホールコンピュータHC等の外部機器において特別入賞部36が有利な条件で開閉する状態を識別することが可能となる。同様に、変短状態に伴って右打ち操作形態で操作する場合に、右打ち表示部59に対してメイン制御CPU60aが単一の信号(第1の報知信号)を出力すると共に、ホールコンピュータHCに対してメイン制御CPU60aが別の単一の変短状態信号(第3の報知信号)を出力するから、操作ハンドル16の操作形態を的確に右打ち表示部59や演出表示部17において報知し得ると共にホールコンピュータHC等の外部機器において第2始動入賞部28が有利な条件で開閉する状態を識別することが可能となる。一方で、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合(当り遊技や変短状態の場合)には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に対して複数の報知信号(オープニング指定コマンドCMD1やラウンド指定コマンドCMD2、ラウンド終了指定コマンドCMD3、エンディング指定コマンドCMD5、当り終了指定コマンドCMD6、特図変動パターン指定コマンド等)を出力可能に構成することで、右打ち操作形態での操作を報知するために演出制御CPU65aが報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)に対して適切な報知を行わせることができる。
また、実施例のパチンコ機10は、右打ち操作形態を報知するだけでなく、変短状態の終了(左打ち移行条件)や当該非変短状態において成立する左打ち操作形態を報知するための条件(第1の操作エラー条件)に応じて、報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が報知する左打ち報知態様(左打ち移行報知態様、左打ち移行報知表示、左打ちエラー報知態様、左打ちエラー報知表示)が定められて、成立する条件に応じた態様で左打ち操作形態での操作を報知するようになっている。すなわち、変短状態や当り遊技となる場合に(右打ち移行条件の成立に伴って)、右打ち操作形態への操作の切替を適切に報知することができるだけでなく、変短状態や当り遊技の終了に伴って操作ハンドル16を左打ち操作形態に戻す必要が生じる場合(左打ち移行条件の成立に伴って)には、左打ち操作形態への操作の切替を、報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)で適切に報知することができる。
更に、左打ち操作形態で遊技するべき状態で右打ち操作形態での遊技が行われた場合(第1の操作エラー条件が成立した場合)には、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを操作形態報知部100や演出表示部17が報知することで、第1球流下領域21aにパチンコ球を流下させる左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することが求められることを報知することができると共に、その報知態様から非変短状態であることを把握することができる。同様に、右打ち操作形態で遊技するべき状態で左打ち操作形態での遊技が行われた場合(第2の操作エラー条件が成立した場合)には、操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを操作形態報知部100や演出表示部17が報知することで、第2球流下領域21bにパチンコ球を流下させる左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することが求められることを報知することができると共に、その報知態様から変短状態または当り遊技であることを把握することができる。
このように、実施例のパチンコ機10では、操作形態報知部100や演出表示部17の報知態様により、遊技状態に適した操作ハンドル16の操作形態を報知しつつ、遊技状態を合わせて報知することが可能となる。
また、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)により特定された遊技状態を識別可能な信号(変短終了コマンドCMD7、当り終了指定コマンドCMD6)を契機として左打ち操作形態での操作を報知する場合には、左打ち報知態様の内の左打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知すると共に、左打ち報知態様の内の左打ち移行報知表示で演出表示部17が報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。一方で、非変短状態においてメイン制御CPU60aが第2ゲートセンサ44からの信号に基づいて右打ち操作形態を判別すること(第1の操作エラー指定コマンド)を契機として左打ち操作形態での操作を報知する場合には、左打ち報知態様の内の左打ちエラー報知態様で操作形態報知部100が左打ち操作形態での操作を報知すると共に、左打ち報知態様の内の左打ちエラー報知表示で演出表示部17が左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。このように、遊技状態の切り替わりに伴ってメイン制御基板60からの制御信号(制御コマンド)の出力状態の切り替わりに応じて左打ち操作形態での操作を報知する場合と、メイン制御CPU60aによる操作ハンドル16の操作状態の判別に応じて左打ち操作形態での操作を報知する場合とで、操作形態報知部100や演出表示部17での報知の態様を異ならせることで、左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを正確に報知することが可能になると共に、その報知の態様から非変短状態であることを把握することができる。
同様に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)により特定された遊技状態を識別可能な信号(オープニング指定コマンドCMD1、変短付与コマンド)を契機として右打ち操作形態での操作を報知する場合には、右打ち報知態様の内の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知すると共に、右打ち報知態様の内の右打ち移行報知表示で演出表示部17が報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。一方で、変短状態においてメイン制御CPU60aが第1ゲートセンサ42からの信号に基づいて左打ち操作形態を判別すること(第2の操作エラー指定コマンド)を契機として右打ち操作形態での操作を報知する場合には、右打ち報知態様の内の右打ちエラー報知態様で操作形態報知部100が報知すると共に、右打ちエラー報知表示で演出表示部17が報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。このように、遊技状態の切り替わりに伴ってメイン制御基板60からの制御信号(制御コマンド)の出力状態の切り替わりに応じて右打ち操作形態での操作を報知する場合と、メイン制御CPU60aによる操作ハンドル16の操作状態の判別に応じて右打ち操作形態での操作を報知する場合とで、操作形態報知部100や演出表示部17での報知の態様を異ならせることで、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを正確に報知することが可能になると共に、その報知の態様から変短状態であることを把握することができる。
更に、実施例では、変短状態や当り遊技の終了を契機(すなわち左打ち移行条件の成立)として左打ち操作形態での操作を報知する場合では、第1の操作エラー条件が成立した場合に、左打ちエラー報知態様や左打ちエラー報知表示による報知が規制されて、当該左打ち移行条件の成立に基づく態様(左打ち移行報知態様、左打ち移行報知表示)での報知を維持するようにしたことで、遊技状態の変化に伴って操作ハンドル16の操作形態を恒常的に変更することが求められることを的確に報知することができる。
ここで、実施例のパチンコ機10では、左打ち移行条件の成立に伴って報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)で報知する間に第1の操作エラー条件が成立した場合に、当該左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)で報知する第1の左打ち報知時間の経過後に、左打ちエラー報知態様(左打ちエラー報知表示)による報知を行うことなく、左打ち操作形態の報知を終了するよう演出制御CPU65aが制御することができる。このように、左打ちエラー報知態様(左打ちエラー報知表示)による報知を行わないことで、遊技状態の変化に伴って操作ハンドル16の操作形態を恒常的に変更することが求められることを的確に報知することができる。
また、実施例のパチンコ機では、実施例のパチンコ機10では、左打ち移行条件の成立に伴って報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)で報知する間に第1の操作エラー条件が成立した場合に、該左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)で報知する第1の左打ち報知時間の残り時間に規定の延長時間を加算して、加算した時間が経過するまで左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)での報知を維持し、当該加算した時間が経過することで、操左打ち操作形態の報知を終了するように演出制御CPU65aが制御することができる。このように、左打ち移行条件と第1の操作エラー条件の重複時に左打ち移行報知態様(左打ち移行報知表示)で報知する報知時間の残り時間を、規定の延長時間だけ延長することで、遊技状態の変化に伴って操作ハンドル16の操作形態を恒常的に変更することが求められることを的確に報知することができる。すなわち、遊技状態の変化した場合に、操作ハンドル16が適切な操作形態で操作されるまで報知を継続することができる。
また、実施例のパチンコ機10は、メイン制御CPU60aにより第1種のエラーと判定された際に、操作形態報知部100や演出表示部17が操作ハンドル16の操作態様を報知している場合には、当該報知を終了または当該報知が識別不能となるよう演出制御CPU65aが制御している。すなわち、第1種のエラーが生じた場合に、右打ち表示部59の報知を識別可能な状態で操作ハンドル16の操作態様の報知を継続すると共に操作形態報知部100や演出表示部17の報知を終了または当該報知が識別不能となるようにする一方で、右打ち表示部59による操作ハンドル16の操作態様の報知が維持されることで、当り遊技や変短状態のように右打ち操作形態での遊技が求められる遊技状態であることを正確に報知することができる。一方で、メイン制御CPU60aが第2種のエラーと判定した際に、操作形態報知部100や演出表示部17が操作ハンドル16の操作態様を報知している場合には、当該報知を識別可能な状態で継続するよう演出制御CPU65aが制御している。このように、第2種のエラーが生じた場合には、右打ち表示部59による報知と、操作形態報知部100や演出表示部17による報知を識別可能な状態で継続することで、当り遊技や変短状態のように右打ち操作形態での遊技が求められたる遊技状態であることを正確に報知することができる。すなわち、右打ち表示部59と操作形態報知部100や演出表示部17との報知態様との組み合わせにより、状態に合わせた操作ハンドル16の操作態様の報知およびエラーの適切な報知が可能となる。
また、第1種のエラーの発生時には第1種エラー表示を演出表示部17に表示すると共に、「操作エラー」を除く第2種のエラーの発生時には、左打ちまたは右打ちエラー報知表示とは異なる第2種エラー表示を演出表示部17に表示して、第1種のエラーおよび第2種のエラーを報知可能にすることで、右打ち表示部59の報知態様との組み合わせにより、操作ハンドル16の操作態様およびエラーの適切な報知が可能となる。
また、演出表示部17において、操作ハンドル16の操作態様を報知する第2の打出し操作報知領域206Bに対して、第1種のエラーの発生を報知する報知領域(表示部17aの全面)が重なるよう設定され、演出表示部17で第1種のエラーを報知する際には第2の打出し操作報知領域206Bでの報知を識別不能となるよう構成されている。この場合には、右打ち表示部59での報知により操作ハンドル16の操作態様を報知し得ると共に、生じたエラーの重要性(第1種エラー)に合わせたエラーの適切な報知が可能となる。
また、演出表示部17において、操作ハンドル16の操作態様を報知する第2の打出し操作報知領域206Bに対して、「操作エラー」を除く「振動検出センサエラー」等の第2種のエラーの発生を報知する報知領域204が少なくとも一部が重ならないよう設定され、演出表示部17の報知領域204で第2種のエラーを報知する際に第2の打出し操作報知領域206Bでの報知を識別可能となるよう構成されている。この場合には、右打ち表示部59での報知により操作ハンドル16の操作態様を報知し得ると共に、生じたエラーの重要性(第2種エラー)に合わせて、操作ハンドル16の操作態様の報知と、第2種のエラーの報知とを同時に適切に報知することが可能となる。
(別実施例)
次に、別実施例に係るパチンコ機について説明する。なお、別実施例に係るパチンコ機10の基本的な構成は、前述した実施例のパチンコ機10と共通してので、異なる部分について説明するものとする。
別実施例に係るパチンコ機10では、前述した第1〜第18の当り遊技とは特別入賞部36の特別開閉部材37の開閉動作が異なる当り遊技(以下、特殊当り遊技という)が設定されている。なおこの別実施例では、特殊当り遊技として2種類の当り遊技が設定されており、以下の説明では、第1の特殊当り遊技および第2の特殊当り遊技と指称するものとする。そして、この第1および第2の特殊当り遊技は、第1特図始動保留情報に基づく特図当り判定を契機として付与可能な当り遊技として設定されている。例えば、図柄Gに対応して第7の当り遊技に代えて第1の特殊当り遊技が設定され、図柄Bに対応して第2の当り遊技に代えて第2の特殊当り遊技が設定される。なお、特図当り判定の判定結果が肯定判定の場合に決定可能な特図当り図柄として図柄J、図柄Kを設定して、当該図柄Jに対応する当り遊技を第1の特殊当り遊技とし、図柄Kに対応する当り遊技を第2の特殊当り遊技としてもよい。ここで、別実施例における第1および第2の特殊当り遊技は、前述した第1〜第9の当り遊技と同様に、規定ラウンド数が「2回」に設定されると共に、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている、また、当該第1および第2の当り遊技が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。また、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って第1および第2の特殊当り遊技が決定されることを付与条件として、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定され、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って第1および第2の特殊当り遊技が決定されることを付与条件として、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。なお、変短状態の付与期間としては、これに限られるものではなく、第1および第2の特殊当り遊技毎に異なる期間としてもよい。
この第1の特殊当り遊技における特別入賞部36の特別開閉部材37の開閉制御条件(第1の開閉制御条件)は、図21(a)に示すように、各ラウンド遊技において特別入賞部37の特別開閉部材37を短時間開放動作で所定回数(この例では各回毎に1回)開放させるよう設定されている。すなわち、1〜2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、各回のラウンド遊技において前記特別開閉部材36が開放動作(短時間開放動作)するようになっている。また、ラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。すなわち、第1の特殊当り遊技は、各回のラウンド遊技においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な時間で特別入賞部36の特別開閉部材37が短時間開放動作を行うよう制御される。
また第2の特殊当り遊技における特別入賞部36の特別開閉部材37の開閉制御条件(第2の開閉制御条件)は、図21(b)に示すように、所定回数目のラウンド遊技(以下、特殊ラウンド遊技という)において特別入賞部36の特別開閉部材37を短時間開放動作および長時間開放動作で複数回(この例では3回)開放させ、その他のラウンド遊技においてラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口36aを開放する長時間開放動作を行わせるよう設定されている。すなわち、第2の特殊当り遊技は、第1の特殊当り遊技よりも遊技者に有利な開閉制御条件に基づいて特別入賞部36を開閉する当り遊技となっている。ここで、別実施例における第2の特殊当り遊技は、前述した第1〜第9の当り遊技と同様に、規定ラウンド数が「2回」に設定されて、当該第2の特殊当り遊技における1ラウンド目のラウンド遊技が特殊ラウンド遊技とされている。また、第2の特殊当り遊技は、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されると共に、当該当り遊技が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。また、遊技状態が非変短状態で行われる特図当り判定に伴って特殊当り遊技が決定されることを付与条件として、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定され、遊技状態が変短状態で行われる特図当り判定に伴って特殊当り遊技が決定されることを付与条件として、当該付与条件の成立に伴って付与される変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
ここで、第2の特殊当り遊技における特殊ラウンド遊技は、開放1回目〜開放2回目における特別開閉部材37の開放時間が「0.04(秒)」に夫々設定され、開放3回目の特別開閉部材37の開放時間が「24.36(秒)」に設定されている。また、開放1回目と開放2回目の間において特別開閉部材37を閉鎖状態に保持する2回のラウンド内インターバル時間として「2.0(秒)」が夫々設定されている。すなわち、第2の特殊当り遊技の1ラウンド目のラウンド遊技時間は、「{0.04(秒)+2.0(秒)}×16+24.36(秒)」からなる「48.72(秒)」である。このように、第2の特殊当り遊技の特殊ラウンド遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において複数回(この例では2回)の短時間開放動作を特別入賞部37に繰り返し行わせた後にラウンド遊技の終了まで継続して特別入賞口を開放する長時間開放動作を行わせるように設定されている。すなわち、第1特図始動保留情報に基づく特図当り判定を契機として付与可能な第2の特殊当り遊技は、各ラウンド遊技において規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ特別入賞部36の特別開閉部材37が開放を継続する長時間開放動作を行うよう制御される。
ここで、第1の特殊当り遊技の開始から最終のラウンド遊技が終了するまでの時間(オープニング時間+1ラウンド目のラウンド遊技時間+ラウンド間インターバル時間+2ラウンド目のラウンド遊技時間)は、第2の特殊当り遊技の開始から1ラウンド目のラウンド遊技において2回目の短時間開放動作が終了するまでの時間(オープニング時間+開放1回目の開放時間+ラウンド内インターバル時間+開放2回目の開放時間)が等しくなるよう設定されている。
(第1および第2の特殊当り遊技における操作形態の報知制御について)
ここで、図21(a)に示すように、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第1の特殊当り遊技が決定されることを第6の当り時報知条件として定められている。そして、この第6の当り時報知条件が成立する場合には、前述した第6の当り時報知条件が成立する場合と基本的に同様の報知態様で操作形態報知部100や演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。但し、第6の当り時報知条件が成立する場合には、第1の特殊当り遊技のエンディング時間において、第1の右打ち移行報知態様で操作形態報知部100が報知すると共に、第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の移行演出を演出表示部17に表示するようになっている。すなわち、操作形態報知部100では、第1の特殊当り遊技の開始から終了まで継続して第1の右打ち移行報知態様で報知するよう構成される。また、演出表示部17では、オープニング時間において第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の導入演出が表示され、1ラウンド目のラウンド遊技の開始から最終のラウンド遊技の終了まで第1の右打ち移行報知表示が表示され、エンディング時間において第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の移行演出が表示されるようになっている。ここで、第1の右打ち移行報知表示は、第2の特殊当り遊技におけるラウンド内インターバル時間と同じ時間に設定された遅延時間が最終のラウンド遊技の終了から経過したタイミングとなるよう設定されている。
ここで、図21(b)に示すように、非変短状態で行われる特図当り判定が特図当りの判定結果となることを契機として第2の特殊当り遊技が決定されることを第7の当り時報知条件として定められている。そして、この第7の当り時報知条件が成立する場合には、基本的には、前述した第2の当り時報知条件が成立する場合と同様の報知態様で操作形態報知部100や演出表示部17が操作ハンドル16の操作形態を報知するよう演出制御CPU65aにより制御される。但し、第7の当り時報知条件が成立する場合には、特殊ラウンド遊技(1ラウンド目のラウンド遊技)における開放3回目の開放時間の開始時点終了時点が1回目の報知切替タイミングとなると共に、当該同じタイミングが2回目の表示切替タイミングとなるよう設定される。すなわち、操作形態報知部100では、第1の特殊当り遊技の開始から特殊ラウンド遊技(1ラウンド目のラウンド遊技)の途中(2回目のラウンド内インターバル時間の経過前)まで継続して第1の右打ち移行報知態様で報知するよう構成される。また、演出表示部17では、オープニング時間において第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の導入演出が表示され、特殊ラウンド遊技の途中(2回目のラウンド内インターバル時間の経過前)まで第1の右打ち移行報知表示が表示され、特殊ラウンド遊技の途中(2回目のラウンド内インターバル時間の経過後)から最終のラウンド遊技の終了まで第2の右打ち移行報知表示が表示され、エンディング時間において第1の右打ち移行報知表示を表示する第1の移行演出が表示されるようになっている。
このように、第7の当り時報知条件が成立する場合には、操作ハンドル16の操作形態の報知態様(報知表示)がラウンド遊技の途中で切り替わるようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから出力される1ラウンド目のラウンド遊技(特殊ラウンド)の開始を指定するラウンド指定コマンドCMD2を切替情報(報知切替情報、表示切替情報)として、演出制御基板65が備えるタイマ(計時手段)の計測に基づいて表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することができる。また、特殊ラウンド遊技において特別開閉部材37を閉鎖する毎にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から制御コマンド(閉鎖コマンド)を出力し、これを切替情報(報知切替情報、表示切替情報)としてもよい。
すなわち、第1の特殊当り遊技において特別入賞部36が開放状態の場合(すなわち各ラウンド遊技時間の間)に報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が報知する報知態様(第1の右打ち移行報知態様、第1の右打ち移行報知表示)と、第2の特殊当り遊技において、特別入賞部36が閉鎖状態の場合(すなわち特殊ラウンド遊技におけるラウンド内インターバル時間の間)に報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)が報知する報知態様(第1の右打ち移行報知態様、第1の右打ち移行報知表示)とが同じ報知態様となるよう構成されている。すなわち、特殊ラウンド遊技において開放3回目の開放動作を行うまでは、第1の特殊当り遊技か、第2の特殊当り遊技かを、報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)の報知態様からは遊技者が区別することができず、遊技者に有利な当り遊技か否かを推測させることができ、また報知手段の報知態様が変化することにより第2の特殊当り遊技であることを遊技者が区別することができるから、当該報知手段(操作形態報知部100や演出表示部17)での報知態様に対する遊技者の関心を高めて、遊技の興趣を向上することができる。
(変更例)
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、遊技盤に2つの球流下領域(第1および第2球流下領域21a,21b)を設けるようにしたが、3つ以上の複数の球流下領域を形成することが可能である。
(2) 実施例では、遊技盤に設けた複数の球流下領域の夫々を流下した遊技球が入賞し得る位置に開閉入賞手段(第2始動入賞部28)を設けるよう構成したが、複数の球流下領域の内の何れか1つの球流下領域を流下した遊技球が入賞し得る位置に開閉入賞手段を設けることができる。例えば、実施例において、第2始動入賞部28を第2球流下領域21bに位置するよう遊技盤の右側に偏って設けるようにすることができる。すなわち、数の球流下領域の内の少なくとも特定の球流下領域を流下した遊技球が入賞し得る位置に開閉入賞手段を設けるようにすることができる。
(3) 実施例では、開閉入賞手段への遊技球の入賞を契機として当り判定が行われるよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、開閉入賞手段への遊技球の入賞を契機として賞球の払出条件のみが成立するよう構成してもよい。また、機械的に開閉作動する可変入賞部を遊技盤に設けると共に、当該可変入賞部を開放作動する作動部を開閉開閉入賞手段に入賞した遊技球の通過経路に設けて、当該通過経路を塚する遊技球が作動部に接触することで、可変入賞部が機械的に開放作動されるようにすることもできる。この場合に、開放した可変入賞部にパチンコ球が入賞することを契機として当り判定が行われるよう構成することができる。
(4) 実施例では、特別入賞部を1つだけ受けたが、複数の特別入賞部を設けるようにしてもよい。この場合には、各球流下領域を流下した遊技球が入賞可能な位置に特別入賞部を設けることができ、また開閉入賞手段に入賞可能な特定の球流下領域(実施例では第2球流下領域21b)を流下した遊技球が入賞し得る位置に複数の特別入賞部を設けることもできる。
(5) 実施例では、複数(2つ)のゲート部を受けたが、当該ゲート部を1つのみ設けるようにしてもよい。この場合には、開閉入賞手段に入賞可能な特定の球流下領域(実施例では第2球流下領域21b)を流下した遊技球が通過可能な位置にゲート部を設けることが好ましい。
(6) 実施例では、副制御手段(演出制御基板65)に設けた第2報知制御手段としての演出制御CPU65aの制御に基づいて、第2の報知手段としての操作形態報知部100および第2の報知手段としての演出表示部17の夫々において第2操作形態(右打ち操作形態)を3種類の報知態様(右打ちエラー報知態様、第1および第2の右打ち移行報知態様)により報知するよう構成したが、1種類または2種類以上の報知態様で報知するよう構成することも可能である。なお、操作形態報知部100における切替報知部101、左打ち報知部102、右打ち報知部103の夫々における報知態様は、実施例に示したものに限られないことは当然である。
(7) 実施例では、第2の報知手段(操作形態報知部100)の切替報知部101において、左打ち操作形態(第1操作形態)での操作および右打ち操作形態(第2操作形態)の夫々を報知可能に構成したが、当該左打ち操作形態および右打ち操作形態の夫々を報知する報知部を、個別に備えるようにしてもよい。
(8) 実施例では、第2の報知手段(操作形態報知部100)において左打ち操作形態(第1操作形態)での操作および右打ち操作形態(第2操作形態)での操作の夫々を報知可能に構成したが、少なくとも右打ち操作形態での操作を複数の報知態様で報知し得るよう構成すればよい。すなわち、実施例の操作形態報知部100が備える左打ち報知部102を省略すると共に切替報知部101において「右打ち」の文字表示のみを表示し得るようにしてもよい。
(9) また、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件の数だけ第2の報知手段の報知態様の種類を設けるようにしてもよい。
(10) 実施例では、特定遊技状態(変短状態)の付与開始から行われる図柄変動演出(特図変動表示)の回数を基準にして第2の報知手段(操作形態報知部100)の報知態様を変更するよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、特定遊技状態の付与開始からの経過時間(例えば60秒)が経過することで、第2の報知手段(操作形態報知部100)の報知態様を変更するよう構成することも可能である。
(11) 実施例では、特定遊技状態を付与する付与条件を、当り判定(特図当り判定)の時点での遊技状態および当り遊技(特図当り図柄)の種類の組み合わせに基づいて定めて、付与条件が成立した場合に当り遊技後に特定遊技状態を付与するよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、当り遊技の間に特定領域を遊技球が通過する(当該特定領域に対応して設けた球検出センサが遊技球を検出する)ことを、当該当り遊技の後に特定遊技状態を付与する付与条件としてもよい。ここで、実施例の特別入賞部36において特別入賞口36aに連通する形成された入賞空間に複数の球出口を形成して、当該複数の球出口の中の特定の球出口を特定領域とすることができる。この場合は、当り遊技の間に特別入賞部36に入賞した遊技球が特定領域に対応する球出口を通過することで、特定遊技状態を付与する付与条件を成立させることができる。また、実施例の特別入賞部36とは別に特定領域を備えた特殊入賞部を設けて、当り遊技の特定のラウンド遊技(例えば実施例の2ラウンド目のラウンド遊技)において特殊入賞部を開放するよう構成してもよい。この場合は、当り遊技における特定のラウンド遊技の間に特殊入賞部に遊技球が入球することで特定領域を遊技球が通過可能に構成することができる。また特殊入賞部が開放する特定のラウンド遊技が設定された当り遊技(特図当り図柄)の種類と、当該特定のラウンド遊技が設定されていない(特別入賞部のみが開放する)当り遊技(特図当り図柄)の種類とを設定することもできる。例えば,実施例において特定の特図当り図柄(例えば図柄A,a〜i)に対応する当り遊技の場合に特殊入賞部を開放するよう構成し、その他の特図当り図柄に対応する当り遊技の場合に特別入賞部36のみを開放するようにしてもよい。
(12) また、当り遊技(特図当り図柄)の種類および当り遊技の間に特定領域の遊技球の通過の組み合わせに基づいて特定遊技状態を付与する付与条件を定める場合に、成立する特定遊技状態の付与条件毎に、特定遊技状態を付与する付与期間が定まるよう構成してもよい。すなわち、各付与条件に含まれる当り遊技(特図当り図柄)の種類に応じて付与可能な付与期間を定め、特定領域を遊技球が通過することで対応する付与期間で特定遊技状態が付与されるようにすることができる。更に、実施例のように当り判定(特図当り判定)の時点での遊技状態に応じて特定遊技状態を付与する付与期間を定めることもできる。
(13) 実施例では、第2の報知手段として操作形態報知部および演出表示手段(演出表示部17)を備えたが、操作形態報知部のみで操作手段の操作形態を報知するよう構成してもよく、また演出表示手段(演出表示部17)のみで操作手段の操作形態を報知するよう構成してもよい。すなわち、複数の第2の報知手段を備える必要はない。また、演出表示手段として、所定の開始条件の成立を契機として図柄変動演出が行われる演出表示部17を用いるようにしたが、演出表示部17および操作形態報知部100とは別に演出表示手段を設けてもよい。
(14) 実施例では、副制御手段(演出制御基板65)に設けた第2報知制御手段としての演出制御CPU65aの制御に基づいて、演出表示手段(演出表示部17)に3種類の報知表示(右打ちエラー報知表示、第1および第2の右打ち移行報知表示)により報知するよう構成したが、演出表示手段(演出表示部17)において1種類または2種類以上の報知表示で報知するよう構成することも可能である。
(15) 実施例では、演出表示手段(演出表示部17)において、左打ち操作形態(非特定遊技状態)および右打ち操作形態(特定遊技状態)の夫々を報知可能に構成したが、当該左打ち操作形態(非特定遊技状態)および右打ち操作形態(特定遊技状態)の夫々を報知する演出表示手段(演出表示部17)を、個別に備えるようにしてもよい。
(16) 実施例では、演出表示手段(演出表示部17)において左打ち操作形態(非特定遊技状態)および右打ち操作形態(特定遊技状態)の夫々を報知可能に構成したが、少なくとも右打ち操作形態(特定遊技状態)を複数の報知表示で報知し得るよう構成すればよい。
(17) また、付与される当り遊技に対応して成立する付与条件の数だけ演出表示手段(演出表示部17)の報知表示の種類を設けるようにしてもよい。
(18) 実施例では、演出表示手段(演出表示部17)において操作手段の操作形態を報知表示することになる変短条件の付与条件の全てが、操作形態報知部100において操作手段の操作形態を報知することになる変短条件の付与条件と重複するよう構成したが、演出表示手段(演出表示部17)において操作手段の操作形態を報知表示することになる変短条件の付与条件と、操作形態報知部100において操作手段の操作形態を報知することになる変短条件の付与条件と完全に分けるにしてもよく、また演出表示手段(演出表示部17)において操作手段の操作形態の付与を報知表示することになる変短条件の付与条件の一部を、操作形態報知部100において操作手段の操作形態を報知することになる変短条件の付与条件と重複するようにしてもよい。すなわち、実施例における第1〜第3の付与条件群に含まれる付与条件、および第4〜第6の付与条件群に含まれる付与条件で重複しない付与条件を設定することで、第2の報知手段(操作形態報知部100)での報知と、演出表示手段(演出表示部17)での報知との組み合わせを多彩にすることができ、細かな遊技の状態に合わせた報知が可能となる。
(19) 当りの判定結果となることを契機として成立する報知条件(当り時報知条件)としては、実施例に示したものに限られるものではなく、当りの判定結果となることを契機として開放する特定の入賞手段を備え、当該特定の入賞手段に遊技球が入賞することを契機として当り遊技が付与されるよう構成して、当りの判定結果となった状態で特定の入賞手段に入賞することを報知条件としてもよい。
(20) また、成立する報知条件(当り時報知条件)の種類としては、実施例に示した第1〜第5の当り時報知条件に限られるものではなく、当りの判定結果となった際の遊技状態(確変状態の有無や変短状態の有無)と、当りの判定結果となることで決定される当り遊技の種類(特図当り図柄の種類)とに基づいて適宜に組み合わせて設定することができる。
(21) 報知条件(当り時報知条件)としては、当りの判定結果となった際の遊技状態(確変状態の有無や変短状態の有無)と、当りの判定結果となることで決定される当り遊技の種類(特図当り図柄の種類)と組み合わせに限られるものではない。例えば、変短状態での当り遊技の当選が連続するいわゆる連荘状態の初回の当り遊技であることを報知条件とすることができる。例えば、変短状態での当り遊技の当選回数を計数する当り回数カウンタを副制御手段(演出制御基板65)に設けて、変短状態の付与期間を経過することで終了条件が満たされた場合に当り回数カウンタを初期値に戻すよう構成し、当該当り回数カウンタが初期値であることを報知条件(当り時報知条件)として、当り回数カウンタが初期値である場合(初回当り)と、当り回数カウンタが初期値以外の場合(変短状態で特図当りが連続している状態)とで、操作手段の操作形態の報知態様を異なる競るようにすることができる。
(22) メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例1では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例1のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(23) また、演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を演出制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、演出制御手段(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、演出制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(24) 演出用の図柄(飾図)を表示する演出表示部とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示部)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(25) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。なお、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項2記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第2の報知手段(17,100)には、前記操作手段(16)の操作態様を報知する打出し報知領域(206A,206B)に対して、前記第1種のエラーの発生を報知するエラー報知領域(17a)が重なるよう設定され、前記エラー報知領域(17a)で第1種のエラーを報知する際に前記打出し報知領域(206A,206B)での報知を識別不能となるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1および第2の報知手段の報知態様との組み合わせにより、操作手段の操作態様を報知し得ると共に、生じたエラーの重要性に合わせたエラーの適切な報知が可能となる。
(B) 請求項2記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第2の報知手段(17,100)には、前記操作手段(16)の操作態様を報知する打出し報知領域(206A,206B)に対して、前記第2種のエラーの発生を報知するエラー報知領域(204)が少なくとも一部が重ならないよう設定され、前記エラー報知領域(204)で第2種のエラーを報知する際に前記打出し報知領域(206A,206B)での報知を識別可能となるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1および第2の報知手段の報知態様との組み合わせにより、操作手段の操作態様を報知し得ると共に、生じたエラーの重要性に合わせたエラーの適切な報知が可能となる。
16 操作ハンドル16(操作手段)
17 演出表示部(第2の報知手段)
20 遊技盤
21 遊技領域
21a 第1球流下領域
21b 第2球流下領域(特定の球流下領域)
36 特別入賞部(特別入賞手段)
36a 特別入賞口(入賞口)
37 特別開閉部材(開閉手段)
59 右打ち表示部(第1の報知手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段、当り遊技決定手段、第1報知制御手段、エラー判定手段)
65a 演出制御CPU(第2報知制御手段)
100 操作形態報知部(第2の報知手段)

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な複数の球流下領域が形成された遊技盤と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段と、前記複数の球流下領域の内の少なくとも特定の球流下領域を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段により入賞口を開閉可能な特別入賞手段と、所定の条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段と、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として当り遊技を決定する当り遊技決定手段とを備え、前記当り遊技において前記特別入賞手段を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉し得るよう構成された遊技機において、
    前記特定の球流下領域に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段を操作することを報知可能な第1の報知手段および第2の報知手段と、
    前記第1の報知手段を制御する第1報知制御手段と、
    前記第2の報知手段を制御する第2報知制御手段と、
    複数種類のエラーの何れが発生したかを判定するエラー判定手段とを備え、
    前記エラー判定手段が第1種のエラーと判定した際に、前記第1の報知手段が前記操作手段の操作態様を報知している場合には、当該報知を識別可能な状態で継続するよう前記第1報知制御手段が制御すると共に、前記第2の報知手段が前記操作手段の操作態様を報知している場合には、当該報知を終了または当該報知が識別不能となるよう前記第2報知制御手段が制御するよう構成され、
    前記エラー判定手段が第2種のエラーと判定した際に、前記第1および第2の報知手段の何れかが前記操作手段の操作態様を報知している場合には、当該報知を識別可能な状態で継続するよう前記第1および第2報知制御手段の夫々が制御するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記エラー判定手段が第1種のエラーと判定した場合に、前記操作手段の操作態様を報知する報知態様と異なる第1のエラー報知態様で前記第2の報知手段が第1種のエラーを報知するよう前記第2報知制御手段が制御するよう構成され、
    前記エラー判定手段が第2種のエラーと判定した場合に、前記操作手段の操作態様を報知する報知態様および前記第1のエラー報知態様の夫々と異なる第2のエラー報知態様で前記第2の報知手段が第2種のエラーを報知するよう前記第2報知制御手段が制御するよう構成された請求項1記載の遊技機。
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