JP2017077269A - 画像描画装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像描画装置において、爪とインク機構のヘッド部との接触を未然に回避可能にするものを提供する。
【解決手段】爪に印刷を行う画像描画装置は、インクを吐出するヘッド部11を有するインク機構10と、インク機構10と一体的に構成された検出部15とを備える。検出部15は、光源15aと、光源15aが発した光の爪表面での反射光を受ける受光部15bとを有し、受光部15bの受光信号に基づいて、ヘッド部11によるインクの吐出方向の爪の位置を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】爪に印刷を行う画像描画装置は、インクを吐出するヘッド部11を有するインク機構10と、インク機構10と一体的に構成された検出部15とを備える。検出部15は、光源15aと、光源15aが発した光の爪表面での反射光を受ける受光部15bとを有し、受光部15bの受光信号に基づいて、ヘッド部11によるインクの吐出方向の爪の位置を検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、爪にデザインを施すための画像描画装置に関する。
最近、爪にデザインを施すために、ユーザーが選択した色や絵柄を爪に印刷することができる画像描画装置が一部提案されている。そして特許文献1には、カメラを用いて爪を撮像し、爪領域を確定するネイルプリント装置が開示されている。
インク機構のヘッド部と爪との距離が大きいと、インクが爪に正確に付かず、ネイルデザインに乱れが生じる。このため、画像描画装置では、ヘッド部と爪との間隔は数mm程度と非常に短く設定されている。この構成において、印刷動作中にユーザーが指をインク機構側に動かしてしまうと、爪がヘッド部に接触する可能性が高く、ヘッド部が損傷するおそれがある。この問題に対処するため、例えば固定具を用いて指を固定することが考えられるが、人の指を全く動かないようにすることはきわめて困難であり、また、固定具の使用はユーザーに不快感を与える要因にもなる。
本発明は、画像描画装置において、爪とインク機構のヘッド部との接触を未然に回避可能にすることを目的とする。
本発明の一態様では、爪に印刷を行う画像描画装置は、インクを吐出するヘッド部を有するインク機構と、前記インク機構と一体的に構成されており、光源と、前記光源が発した光の爪表面での反射光を受ける受光部とを有し、前記受光部の受光信号に基づいて、前記ヘッド部によるインクの吐出方向の爪の位置を検出する検出部とを備える。
この態様によると、印刷動作において、インク機構が、ヘッド部からインクを吐出して爪に印刷を行う。そして、光源と受光部とを有する検出部がインク機構と一体的に構成されており、受光部は光源が発した光の爪表面での反射光を受け、受光部の受光信号に基づいて、インクの吐出方向の爪の位置が検出される。このため、印刷動作中に、検出部の検出結果から、爪がヘッド部に接触する可能性が高い状態を検知することができる。これにより、爪とインク機構のヘッド部との接触を未然に回避することが可能になる。
そして、上の態様の画像描画装置において、前記インク機構が第1方向において移動しつつ、インクを吐出するように構成されており、前記検出部は、前記ヘッド部の前記第1方向における両側のうち少なくともいずれか一方であって、平面視で前記第1方向と垂直をなす第2方向における前記インク機構のインク吐出範囲に、設けられていてもよい。
この態様によると、検出部が、インク機構の印刷中の移動方向における、ヘッド部の側部に設けられているので、爪がヘッド部に接触する可能性が高い状態をより確実に検知することができる。
さらに、上の態様の画像描画装置は、前記第1方向における片方向印刷を行うものであり、前記検出部は、前記ヘッド部の、前記インク機構がインクを吐出しつつ進む側に設けられていてもよい。
この態様によると、検出部が、片方向印刷においてインク機構がインクを吐出しつつ進む側に設けられているので、爪とインク機構のヘッド部との接触をより確実に回避することができる。
また、上の態様の画像描画装置において、前記検出部として、前記ヘッド部の前記第1方向における両側であって、前記第2方向における前記インク機構のインク吐出範囲にそれぞれ設けられた第1および第2検出部を備えてもよい。
この態様によると、第1および第2検出部が、インク機構の印刷中の移動方向における、ヘッド部の両側に設けられているので、爪がヘッド部に接触する可能性が高い状態をより確実に検知することができる。また、画像描画装置が双方向印刷を行う場合、双方向印刷におけるどちらの向きでも、インク機構が進む側に検出部が設けられているので、爪とインク機構のヘッド部との接触をより確実に回避することができる。
さらに、上の態様の画像描画装置において、前記第1および第2検出部は、平面視で前記第1方向と垂直をなす第2方向において、互いに異なる位置に配置されていてもよい。
この態様によると、第2方向において爪高さの計測ポイントが2箇所になるため、例えば爪が第2方向において傾いている場合であっても、ヘッド部との接触の可能性を確実に検知することができる。
また、上の態様の画像描画装置において、印刷時に指が存在する領域以外であって、前記インク機構が移動中に前記光源が発した光を受光可能な位置に設けられた本体側受光部を備え、前記本体側受光部の出力信号を用いて、前記インク機構の位置情報を得るようにしてもよい。
この態様によると、本体側受光部を設けることによって、検出部の光源が発した光を用いて、インク機構の位置情報が得られるので、この位置情報から、例えば印刷位置の調整を行うことができる。
また、上の態様の画像描画装置において、印刷時に指が存在する領域以外であって、前記インク機構が移動中に、発光した光を前記受光部が受光可能な位置に設けられた本体側発光部を備え、前記受光部の出力信号を用いて、前記インク機構の位置情報を得るようにしてもよい。
この態様によると、本体側発光部を設けることによって、検出部の受光部の出力信号を用いて、インク機構の位置情報が得られるので、この位置情報から、例えば印刷位置の調整を行うことができる。
また、上の態様の画像描画装置において、前記検出部の検出結果を入力とする制御部を備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果から爪と前記ヘッド部との高さ方向の間隔が所定の閾値以下になったと判断したとき、インク機構の移動の停止、または、報知手段を用いた異常報知のうち少なくともいずれか1つを行うものとしてもよい。
この態様によると、爪とインク機能のヘッド部との高さ方向の間隔が所定の閾値以下になったと判断されたとき、インク機構の移動の停止、または、報知手段を用いた異常報知のうち少なくともいずれか1つが行われるので、爪とヘッド部との接触を未然に回避することができる。
本発明によると、印刷動作中に、検出部の検出結果から、爪がヘッド部に接触する可能性が高い状態を検知することができる。これにより、爪とインク機構のヘッド部との接触を未然に回避可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は実施形態に係る画像描画装置の主要部の概略構成を示す図であり、図2は図1の画像描画装置の正面図である。図1および図2の構成において、5は指FNを所定位置に固定するための指固定機構であり、10は所定位置に置かれた指FNの爪NLに対して印刷を行うインク機構である。1はX軸モーターであり、インク機構10と連結されたX軸モーターベルト3を駆動することによって、インク機構10をX方向、すなわち平面的に見て指FNが延びる方向と垂直をなす方向に移動させる。2はY軸モーターであり、インク機構10と連結されたY軸モーターシャフト4を回転させることによって、インク機構10をY方向、すなわち指FNが延びる方向に移動させる。X方向において、向きX1とその反対の向きX2を図示しており、Y方向において、向きY1とその反対の向きY2を図示している。また、鉛直方向をZ方向とし、向きZ1とその反対の向きZ2を図示している。
図1は実施形態に係る画像描画装置の主要部の概略構成を示す図であり、図2は図1の画像描画装置の正面図である。図1および図2の構成において、5は指FNを所定位置に固定するための指固定機構であり、10は所定位置に置かれた指FNの爪NLに対して印刷を行うインク機構である。1はX軸モーターであり、インク機構10と連結されたX軸モーターベルト3を駆動することによって、インク機構10をX方向、すなわち平面的に見て指FNが延びる方向と垂直をなす方向に移動させる。2はY軸モーターであり、インク機構10と連結されたY軸モーターシャフト4を回転させることによって、インク機構10をY方向、すなわち指FNが延びる方向に移動させる。X方向において、向きX1とその反対の向きX2を図示しており、Y方向において、向きY1とその反対の向きY2を図示している。また、鉛直方向をZ方向とし、向きZ1とその反対の向きZ2を図示している。
インク機構10は、爪NLにインクを吐出するヘッド部11を備えている。ここでは、インクの吐出方向はZ方向であり、吐出する向きは向きZ2である。ヘッド部11は、例えば、色インク用の印刷ヘッドと、下地インク用の印刷ヘッドとを含むものとする。色インク用の印刷ヘッドは爪NLにカラーデザインを施すための印刷を行う。下地インク用の印刷ヘッドは例えば色インクの発色を向上させる等のための印刷を行う。なお、印刷ヘッドの個数や種類は、ここで説明したものに限られるものではない。またここでは、ヘッド部11は、インクを微滴化し、爪に対して直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドを有するものとする。ただし、印刷ヘッドの印刷方式はインクジェット方式に限られるものではない。
またインク機構10は、爪NLの表面位置を検出するための検出部15を備えている。検出部15はインク機構10と一体的に構成されており、光源の一例としてのレーザー発光素子15aと、レーザー発光素子15aが発したレーザー光の爪表面での反射光を受ける受光部としての受光素子15bとを有している。図3は検出部15と爪NLとの位置関係を示す。ここでは、検出部15は、レーザー発光素子15aがレーザー光パルスを間欠的に発光し、発光してから受光素子15が受光するまでの時間を計測して、この時間から爪NLまでの距離データを得るものとする。なお、検出部15は、受光部が受光した反射光の輝度から、爪NLまでの距離データを得る構成としてもよいし、受光部を受光素子が2次元に配置された構成とし、受光素子面における受光位置から、爪NLまでの距離データを得る構成としてもよい。すなわち、検出部15は、受光部の受光信号に基づいて、ヘッド部11によるインクの吐出方向の爪NLの位置を検出することができる。
図4は図1の画像描画装置の機能構成を示すブロック図である。制御部20は画像描画装置の印刷動作を制御する。具体的には、制御部20は、モーター駆動制御部5との間で信号の入出力を行い、X軸モーター1およびY軸モーター2の動作を制御する。X軸モーター1、Y軸モーター2、X軸モーターベルト3,Y軸モーターシャフト4、およびモーター駆動制御部5等によって、モーター駆動によりインク機構10を移動させるモーター部が構成されている。すなわち、制御部20は、モーター部によるインク機構10の移動動作を制御する。
また制御部20は、インク機構10の動作、例えば、ヘッド部11からインクを吐出する動作を制御する。さらに制御部20は、検出部15の検出結果を入力とし、後述するように、検出部15の検出結果から、印刷動作中に爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知する。また制御部20は、検出部15の検出結果を用いて、爪NLの表面形状を認識することができる。またこれ以外にも、詳細な説明は省略するが、制御部20は、画像描画装置に設けられたスイッチ類6およびセンサ類7との間の信号入出力を行う。
通信部21は、例えば画像描画装置外部から送信された印刷データを受信し、制御部20に送る。また、ユーザーへの報知手段として、LED(Light Emitting Diode)ランプ22、スピーカー23およびモニター24が設けられており、制御部20はこれらの動作を制御する。例えば後述するように、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知したとき、制御部20は、LEDランプ22を点灯させたり、スピーカー23からアラーム音を発生させたり、モニター24にエラーメッセージを表示させたりする。
図5は印刷エリア周辺の模式平面図である。PAは印刷エリア、IAはヘッド部11が移動可能なエリアである。本実施形態に係る画像描画装置は、インク機構10がX軸方向において移動しつつ、ヘッド部11がインクを吐出するように構成されている。そしてここでは、画像描画装置は片方向印刷を行うものとする。すなわち図5に示すように、インク機構10は印刷エリアPAを向きX2に移動しつつ、ヘッド部11からインクを吐出して爪NLに印刷を行う(1)。その後、インク機構10は向きY1に移動し印刷エリアPAから一旦外れて(2)、向きX1に移動する(3)。そして向きY2に移動し(4)、再び向きX2に移動しつつ爪NLに印刷を行う(5)。
図5に示すように、検出部15はヘッド部11の向きX2の側、すなわち、インク機構10がインクを吐出しつつ進む側に設けられている。これにより、印刷時にヘッド部11が爪NLの存在する範囲を進む前に、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知することができるので、爪NLとヘッド部11との接触を未然に回避することができる。また、検出部15は、Y方向において、ヘッド部11がインクを吐出する範囲に、設けられているのが好ましい。これにより、ヘッド部11と爪NLとの隙間を直接測定できるので、より高精度な測定が可能になる。
図6は本実施形態における印刷動作の流れの例を示すフローチャートである。まず、制御部20は、インク機構10を、インクを吐出させずに印刷エリアPAを移動させ、移動中における検出部15の検出結果を用いて、爪NLの表面形状を認識する(S11)。この動作によって、爪NLの表面の湾曲形状を確認することができる。また、爪NLが存在する範囲すなわち印刷範囲も特定することができる。すなわち、実施形態に係る画像描画装置を用いて、爪の表面形状を認識する爪形状認識方法を実施することができる。
次に、制御部20は、ステップS11での検出部15の検出結果を用いて、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知するための所定の閾値を設定する(S12)。すなわち、制御部20は、爪NLとヘッド部11との高さ方向の間隔が所定の閾値以下になったとき、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高いと判断する。ここでは、印刷エリアPAにおけるY座標毎に、所定の閾値を設定するものとする。ただし、閾値の設定方法はこれに限られるものではなく、例えば印刷エリアPA全体において共通の閾値を設定してもよいし、印刷エリアPAをXY座標を用いて部分領域に分け、部分領域毎に閾値を設定してもかまわない。
そして、制御部20は印刷動作を開始する(S13)。ここでは図5に示すように、インク機構10は、印刷エリアPAを向きX2に移動しつつヘッド部11からインクを吐出して爪NLに印刷を行い、その後、印刷エリアPAから一旦外れて向きX1に移動する、という動作を繰り返し行う。印刷動作中、制御部20は、検出部15の検出結果を受け、爪NLとヘッド部11との高さ方向の間隔が所定の閾値より大きいか否かを判断する(S14)。爪NLとヘッド部11との高さ方向の間隔が所定の閾値より大きいときは(S14でYES)、爪NLがヘッド部11に接触する可能性は低いので、印刷動作を続行する。このような動作を印刷が終了するまで行う(S15)。
一方、印刷動作中、爪NLとヘッド部11との高さ方向の間隔が所定の閾値以下になったときは(S14でNO)、制御部20は印刷動作を停止する(S16)。すなわち、インク機構10の動作、およびモーター部によるインク機構10の移動動作を停止する。そして、報知手段によって異常を報知する(S17)。例えば、LEDランプ22を点灯させたり、スピーカー23からアラーム音を発生させたり、モニター24にエラーメッセージを表示させたりする。
以上のように本実施形態によると、レーザー素子15aと受光素子15bとを有する検出部15が、インク機構10と一体的に構成されている。受光素子15bはレーザー素子15aが発した光の爪表面での反射光を受け、検出部15は受光素子15bの受光状態に基づいて、ヘッド部によるインク吐出方向における爪の表面位置を検出する。これにより、印刷動作中に、検出部15の検出結果から、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知することができる。これにより、爪NLとインク機構10のヘッド部11との接触を未然に回避することが可能になる。
なおここでは制御部20は、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高いと判断したとき、インク機構10の移動を停止するとともに、報知手段によって異常を報知するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、インク機構10の移動の停止だけを行ってもよいし、異常の報知だけを行ってもかまわない。またはこの他に、印刷動作の速度を低下させたりしてもかまわない。
またここでは、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知するための所定の閾値を、爪の表面形状を認識するステップS11での検出部15の検出結果を用いて行うものとしたが、これに限られるものではない。例えば、予め所定値を閾値として画像描画装置に与えていてもかまわない。この場合は、ステップS12は不要になる。
また、本実施形態に係る画像描画装置を用いて、爪の形状を容易に認識することができる。例えば図7に示すように、インク機構10を、インクを吐出させずに印刷エリアPAを移動させて、この間、検出部15により距離データを取得する。図7の例では、インク機構10は、向きX1に移動する動作と向きX2に移動する動作とを、向きY1(あるいは向きY2)に移動しつつ、繰り返し行う。検出部15は、インク機構10が移動している間、レーザー光パルスを繰り返し発光し、発光から受光までの時間を計測して、この時間から爪NLまでの距離データを得る。例えば図8(a)のように検出部15が移動したとき、図8(b)のような距離データを得ることができる。得られた距離データを基にして、爪の表面形状を認識することができる。
なお、ここでは、画像描画装置は片方向印刷を行うものとしたが、本実施形態の構成は、双方向印刷を行う画像描画装置に適用してもかまわない。すなわち図9に示すように、インク機構10は、印刷エリアPAを向きX2に移動するときと、印刷エリアPAを向きX1に移動するときとの両方において、ヘッド部11からインクを吐出して爪NLに印刷を行う。この場合でも、印刷動作中に、検出部15の検出結果から、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を検知することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、画像描画装置の基本構成および基本動作は第1実施形態と同様である。ただし、インク機構10における検出部の構成が第1実施形態と異なっている。
第2実施形態では、画像描画装置の基本構成および基本動作は第1実施形態と同様である。ただし、インク機構10における検出部の構成が第1実施形態と異なっている。
図10は第2実施形態に係る画像描画装置における印刷エリア周辺の模式平面図である。PAは印刷エリア、IAはヘッド部11が移動可能なエリアである。また、インク機構10は、第1検出部15Aと第2検出部15Bとを備えている。第1および第2検出部15A,15Bはそれぞれ、第1実施形態における検出部15と同様に、レーザー発光素子および受光素子(図示は省略)を有しており、受光素子の受光状態に基づいて爪NLまでの距離を計測することができる。
本実施形態に係る画像描画装置は、第1実施形態と同様に、インク機構10がX軸方向において移動しつつ、ヘッド部11がインクを吐出するように構成されている。ただしここでは、画像描画装置は双方向印刷を行うものとする。すなわち図10に示すように、インク機構10は印刷エリアPAを向きX2に移動しつつ、ヘッド部11からインクを吐出して爪NLに印刷を行う。その後、インク機構10は印刷エリアPAを向きX1に移動しつつ、ヘッド部11からインクを吐出して爪NLに印刷を行う。このような動作をY方向に移動しながら繰り返し行い、印刷を行う。
そして図10に示すように、第1検出部15Aはヘッド部11の向きX2側に設けられ、第2検出部15Bはヘッド部11の向きX1側に設けられている。すなわち、第1および第2検出部15A,15Bは、インク吐出時にインク機構10が移動する方向における両側に設けられている。言い換えると、双方向印刷におけるどちらの向きでも、インク機構10がインクを吐出しつつ進む側に検出部15A,15Bが設けられている。これにより、印刷時にヘッド部11が爪NLの存在する範囲を進む前に、爪NLがヘッド部11に接触する可能性が高い状態を確実に検知することができるので、爪NLとヘッド部11との接触を未然に回避することができる。また、第1および第2検出部15A,15Bは、Y方向において、ヘッド部11がインクを吐出する範囲に、設けられているのが好ましい。これにより、ヘッド部11と爪NLとの隙間を直接測定できるので、より高精度な測定が可能になる。
また、第1検出部15Aと第2検出部15Bとは、Y方向において位置をずらして、言い換えるとY方向において互いに異なる位置に、配置されている。この構成により、Y方向における爪高さの計測ポイントが2箇所になるため、例えば爪NLがY方向に傾いている場合であっても、ヘッド部11への接触の可能性を確実に検知することができる。なおもちろん、第1検出部15Aと第2検出部15Bとを、Y方向において同じ位置に配置してもかまわない。
また、第1検出部15Aと第2検出部15Bとにおいて、ヘッド部11への接触の可能性を判断するための所定の閾値は、共通であってもいいし、個別であってもいい。例えば、第1実施形態のように、印刷エリアPAにおけるY座標毎に所定の閾値を設定する場合は、第1検出部15Aと第2検出部15Bはそれぞれ、自己の計測ポイントのY座標に応じた閾値を用いればよい。
(第3実施形態)
第3実施形態では、画像描画装置の基本構成および基本動作は第1実施形態と同様である。ただし、画像描画装置の本体側の印刷エリア周辺に、インク機構と一体的に設けられた検出部の光源が発した光を受けるための本体側受光部が設けられている点が、第1実施形態と異なっている。
第3実施形態では、画像描画装置の基本構成および基本動作は第1実施形態と同様である。ただし、画像描画装置の本体側の印刷エリア周辺に、インク機構と一体的に設けられた検出部の光源が発した光を受けるための本体側受光部が設けられている点が、第1実施形態と異なっている。
図11は第3実施形態に係る画像描画装置における印刷エリア周辺の模式平面図である。PAは印刷エリア、IAはヘッド部11が移動可能なエリアである。また図12は検出部と本体側受光部との位置関係の例を示す。インク機構10の構成及び動作は図5と同様である。図11の構成では、エリアIA内に本体側受光部18a,18bが設けられている。すなわち、本体側受光部18a,18bは、印刷時に指FNが存在する領域以外であって、インク機構10が移動中に光源15aが発した光を受光可能な位置に、設けられている。
図12に示すように、本体側受光部18aは、インク機構10が当該受光部18aの向きZ1の方に移動してきたとき、検出部15が有する光源15aから発せられた光を受光する。本体側受光部18bについても同様である。本体側受光部18a,18bの位置は既知なので、制御部20は、本体側受光部18a,18bの出力信号を用いて、インク機構10の位置情報を得ることができる。この位置情報から、例えば印刷位置の調整を行うことができる。
なお、図11の構成では、2個の本体側受光部18a,18bを設けているが、本体側受光部は1個であってもよいし、3個以上であってもかまわない。また、本実施形態では、第1実施形態の構成において本体側受光部を設けるものとして説明したが、第2実施形態の構成において本体側受光部を設けてもかまわない。
また、画像描画装置の本体側の印刷エリア周辺に、本体側発光部を設けてもよい。本体側発光部は、発光した光が、インク機構と一体的に設けられた検出部の受光部が受けるように、設けられている。
図13は第3実施形態に係る画像描画装置における印刷エリア周辺の模式平面図である。PAは印刷エリア、IAはヘッド部11が移動可能なエリアである。また図14は検出部と本体側発光部との位置関係の例を示す。インク機構10の構成及び動作は図5と同様である。図13の構成では、エリアIA内に本体側発光部19a,19bが設けられている。すなわち、本体側発光部19a,19bは、印刷時に指FNが存在する領域以外であって、発光した光をインク機構10が移動中に受光素子15bが受光可能な位置に、設けられている。
図14に示すように、本体側発光部19aは、インク機構10が当該発光部19aの向きZ1の方に移動してきたとき、発光した光が、検出部15が有する受光素子15bによって受光される。本体側発光部19bについても同様である。本体側発光部19a,19bの位置は既知なので、制御部20は、受光素子15bの出力信号を用いて、インク機構10の位置情報を得ることができる。この位置情報から、例えば印刷位置の調整を行うことができる。
なお、図13の構成では、2個の本体側発光部19a,19bを設けているが、本体側発光部は1個であってもよいし、3個以上であってもかまわない。また、本実施形態では、第1実施形態の構成において本体側発光部を設けるものとして説明したが、第2実施形態の構成において本体側発光部を設けてもかまわない。
また、第1実施形態では、片方向印刷を行う画像描画装置を前提として、1個の検出部15を、インク機構10がインクを吐出しつつ進む側に設けた。また、第2実施形態では、双方向印刷を行う画像描画装置を前提として、2個の検出部15a,15bを、インク機構10が印刷時にヘッド部11がインクを吐出しつつ移動する方向における両側にそれぞれ設けた。ただし、検出部の個数や配置位置はこれらに限定されるものではない。例えば、片方向印刷を行う画像描画装置において、2個の検出部を、インク機構が印刷時にヘッド部11がインクを吐出しつつ移動する方向における両側にそれぞれ設けてもよい。また、3個以上の検出部を設けて、検出精度を高めてもかまわない。
また、上述の実施形態では、検出部の光源としてレーザー発光素子を用いるものとしたが、これに限られるものではなく、例えばLED(Light Emitting Diode)などを光源として用いてもかまわない。また、報知手段として、LEDランプ、スピーカー、モニターを用いるものとしたが、これら以外の手段を報知手段として用いてもかまわない。
本発明は、画像描画装置における安全性向上に有用である。
1 X軸モーター
2 Y軸モーター
3 X軸モーターベルト
4 Y軸モーターシャフト
5 モーター駆動制御部
10 インク機構
11 ヘッド部
15 検出部
15a レーザー素子(光源)
15b 受光素子(受光部)
15A 第1検出部
15B 第2検出部
18a,18b 本体側受光部
20 制御部
22 LEDランプ(報知手段)
23 スピーカー(報知手段)
24 モニター(報知手段)
FN 指
NL 爪
PA 印刷エリア
IA インク機構の移動エリア
2 Y軸モーター
3 X軸モーターベルト
4 Y軸モーターシャフト
5 モーター駆動制御部
10 インク機構
11 ヘッド部
15 検出部
15a レーザー素子(光源)
15b 受光素子(受光部)
15A 第1検出部
15B 第2検出部
18a,18b 本体側受光部
20 制御部
22 LEDランプ(報知手段)
23 スピーカー(報知手段)
24 モニター(報知手段)
FN 指
NL 爪
PA 印刷エリア
IA インク機構の移動エリア
Claims (8)
- 爪に印刷を行う画像描画装置であって、
インクを吐出するヘッド部を有するインク機構と、
前記インク機構と一体的に構成されており、光源と、前記光源が発した光の爪表面での反射光を受ける受光部とを有し、前記受光部の受光信号に基づいて、前記ヘッド部によるインクの吐出方向の爪の位置を検出する検出部とを備えた
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項1記載の画像描画装置において、
前記インク機構が第1方向に移動しつつ、インクを吐出するように構成されており、
前記検出部は、前記ヘッド部の、前記第1方向における両側のうち少なくともいずれか一方であって、平面視で前記第1方向と垂直をなす第2方向における前記インク機構のインク吐出範囲に、設けられている
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項2記載の画像描画装置において、
前記第1方向における片方向印刷を行うものであり、
前記検出部は、前記ヘッド部の、前記インク機構がインクを吐出しつつ進む側に設けられている
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項2記載の画像描画装置において、
前記検出部として、前記ヘッド部の前記第1方向における両側であって、前記第2方向における前記インク機構のインク吐出範囲にそれぞれ設けられた第1および第2検出部を備えている
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項4記載の画像描画装置において、
前記第1および第2検出部は、前記第2方向において、互いに異なる位置に配置されている
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項1記載の画像描画装置において、
印刷時に指が存在する領域以外であって、前記インク機構が移動中に、前記光源が発した光を受光可能な位置に設けられた本体側受光部を備え、
前記本体側受光部の出力信号を用いて、前記インク機構の位置情報を得る
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項1記載の画像描画装置において、
印刷時に指が存在する領域以外であって、前記インク機構が移動中に、発光した光を前記受光部が受光可能な位置に設けられた本体側発光部を備え、
前記受光部の出力信号を用いて、前記インク機構の位置情報を得る
ことを特徴とする画像描画装置。 - 請求項1記載の画像描画装置において、
前記検出部の検出結果を入力とする制御部を備え、
前記制御部は、前記検出部の検出結果から爪と前記ヘッド部との高さ方向の間隔が所定の閾値以下になったと判断したとき、インク機構の移動の停止、または、報知手段を用いた異常報知のうち少なくともいずれか1つを行う
ことを特徴とする画像描画装置。
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- 2015-10-19 JP JP2015205494A patent/JP2017077269A/ja active Pending
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