JP2017077252A - チューブ引抜・キンク防止具 - Google Patents

チューブ引抜・キンク防止具 Download PDF

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Abstract

【課題】 構成の簡略化、低コスト化を図ることが可能なチューブ引抜・キンク防止具を提供すること。
【解決手段】 入口及び出口を備えこれら入口及び出口を介してチューブが挿通されるケースと、上記ケース内に回転可能に内装され上記挿通されたチューブが巻回されるドラムと、上記ケースと上記ドラムとの間に設けられ、上記チューブに引張力が作用すると上記ドラムの回転及び上記チューブの引き出しを許容し該引張力が解除されると弾性復帰力により上記ドラムを逆転させて上記チューブを引き戻す弾性手段と、を具備したことを特徴とするもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、点滴チューブ、挿管チューブ(気管挿管)、透析チューブ、輸血/採血チューブ、カテーテルチューブ等、各種医療用のチューブの引き抜きやキンクを防止するチューブ引抜・キンク防止具に係り、特に、構成の簡略化、低コスト化を図ることができるように工夫したものに関する。
例えば、各種医療現場、介護施設等では、様々な状態の患者や被介護者がベッド上に寝ている。その際、患者や被介護者に投薬を目的として点滴チューブが接続されていることがある。すなわち、ベッドの脇にスタンドが設置されていて、そのスタンドに点滴袋が吊り下げられている。その点滴袋からは点滴チューブが引き出されていて、その点滴チューブの先端には点滴針が取り付けられている。この点滴針が患者や被介護者の、例えば、腕等に穿刺されている。又、上記点滴チューブの途中には流量調整用のクランプが取り付けられている。
このような状態において、例えば、患者がベッド上で動いたり或いは点滴針が穿刺されている腕や足が動くと、点滴チューブを不用意に引っ張ってしまうことになり、その結果、点滴チューブが患者や被介護者或いは点滴袋から外れてしまうといった事故が発生してしまう。その為、医療現場の看護師や介護現場の介護士は、点滴を施している患者に十分な注意を払って監視しなければならず、大きな負担が掛かってしまうという問題があった。
これに対しては、点滴チューブに十分な弛みを設けておき、その弛みによって、患者の動きや点滴部位の動きを吸収するようにすることも考えられる。ところが、そのような大きな弛みを設けた場合には、その弛んだ部位に患者の身体の一部が引っ掛かってしまうことがあり、それによって点滴チューブが外れてしまうことも懸念されていた。
そこで、これらの問題を解決するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、等がある。
まず、特許文献1に記載された点滴針抜去防止具であるが、一対の面ファスナが連結部材を介して横並びで連結されていて、上記一対の面ファスナのそれぞれのループ面には巻き掛け凸部が設置されている。そして、上記一対の面ファスナを上記巻き掛け凸部が上になるような状態で患者の腕に巻き付け、上記巻き掛け凸部に点滴チューブを巻き掛ける。その状態で、上記一対の面ファスナの夫々のフック面を上記点滴チューブを覆うように被せて上記それぞれのループ面に固着する。
それによって、例えば、上記点滴チューブが強い力で引っ張られても、点滴針が患者の腕から不用意に引き抜かれないようにしている。
次に、特許文献2に記載された輸液セット用脱落防止クランプ及び輸液セットであるが、まず、チューブがあり、このチューブの両端には瓶針と留置針がそれぞれ取り付けられている。上記瓶針は輸液剤が充填された輸液瓶に穿刺され、上記留置針が家畜に穿刺されている。そして、上記輸液瓶に充填された輸液剤を上記チューブを介して上記家畜に点滴する。
その際、上記チューブの一部に伸縮可能なコイル部を設けることにより、その伸縮の範囲内で上記家畜の自由な動作を許容し、上記瓶針や上記留置針が上記輸液瓶や上記家畜から不用意に引き抜かれることを防止している。
また、伸縮可能なコイル部を設けることにより、上記チューブを大きく弛ませておく必要もなくなり、例えば、上記家畜が大きく弛んだチューブに引っ掛かり、上記瓶針や上記留置針が不用意に引き抜かれてしまうことも防止している。
特開2007−296082号公報 特開平9−239026号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載された点滴針抜去防止具の場合には、一対の面ファスナによって点滴チューブを強固に固定することにより、点滴針の不用意な引き抜きを防止することはできるが、一対の面ファスナを連結部材を介して連結するという大掛かりな構成が必要になってしまうという問題があった。
また、そのような大掛かりなものを患者の腕に巻き付けることにより、患者に不快感を与えてしまうという問題もあった。
また、特許文献2に記載された輸液セット用脱落防止クランプ及び輸液セットの場合には、伸縮可能なコイル部を設けることにより、瓶針や留置針の不用意な引き抜きを防止することはできるが、その伸縮可能なコイル部が高価であるという問題があった。
なお、この種の問題は点滴チューブに限った問題ではなく、例えば、挿管チューブ(気管挿管)等、様々な医療用チューブにおいて同様にいえる問題であった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、構成の簡略化、低コスト化を図ることが可能なチューブ引抜・キンク防止具を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるチューブ引抜・キンク防止具は、入口及び出口を備えこれら入口及び出口を介してチューブが挿通されるケースと、上記ケース内に回転可能に内装され上記挿通されたチューブが巻回されるドラムと、上記ケースと上記ドラムとの間に設けられ、上記チューブに引張力が作用すると上記ドラムの回転及び上記チューブの引き出しを許容し、該引張力が解除されると弾性復帰力により上記ドラムを逆転させて上記チューブを引き戻す弾性手段と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記ケースには上記チューブを上記入口の手前で弛んだ状態で保持するチューブ保持部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1又は請求項2記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記ケースには流量調整用のクランプを保持するクランプ保持部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記チューブを上記ドラムに押し付けるチューブ押付手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1〜請求項4の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記弾性手段は異なる弾性復帰力を備えたものが複数準備されていてその中から任意に選択して使用することを特徴とするものである。
また、請求項6によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1〜請求項5の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記弾性手段は渦巻バネであることを特徴とするものである。
また、請求項7によるチューブ引抜・キンク防止具は、請求項1〜請求項6の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記チューブは点滴チューブであることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1によるチューブ引抜・キンク防止具によると、入口及び出口を備えこれら入口及び出口を介してチューブが挿通されるケースと、上記ケース内に回転可能に内装され上記挿通されたチューブが巻回されるドラムと、上記ケースと上記ドラムとの間に設けられ、上記チューブに引張力が作用すると上記ドラムの回転及び上記チューブの引き出しを許容し、該引張力が解除されると弾性復帰力により上記ドラムを逆転させて上記チューブを引き戻す弾性手段と、を具備した構成になっているので、引張力の作用による上記チューブの引き出しを許容しつつ上記チューブの不用意な弛みを防止することができ、それによって、チューブの不用意な引き抜きやキンクを防止することができ、しかも、その構成は簡単で安価である。
また、請求項2によるチューブ引抜防・キンク防止具によると、請求項1記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記ケースには上記チューブを上記入口の手前で弛んだ状態で保持するチューブ保持部が設けられているので、上記チューブの引き出しを許容する弛みを確実に確保することができ、上記効果を安定したものにすることができる。
また、請求項3によるチューブ引抜・キンク防止具によると、請求項1又は請求項2記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記ケースには流量調整用のクランプを保持するクランプ保持部が設けられているので、仮に、上記チューブにクランプが設けられていても、そのクランプを保持することができる。
また、請求項4によるチューブ引抜・キンク防止具によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記チューブを上記ドラムに押し付けるチューブ押付手段が設けられているので、上記ドラムと上記チューブとの間の滑りをなくして動作を確実なものとすることができる。
また、請求項5によるチューブ引抜・キンク防止具によると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記弾性手段は異なる弾性復帰力を備えたものが複数準備されていてその中から任意に選択して使用するようにしているので、例えば、点滴チューブの長さや重さ、その他各種状況に応じて適切な弾性復帰力を提供することができる。
また、請求項6によるチューブ引抜・キンク防止具によると、請求項1〜請求項5の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記弾性手段は渦巻バネであるので、構成の簡略化と低コスト化を効果的に図ることができる。
また、請求項7によるチューブ引抜・キンク防止具によると、請求項1〜請求項6の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、上記チューブは点滴チューブであるので、点滴の現場において、上記チューブの不用意な引き抜きやキンクを防止して、安全性の向上と、点滴の流れ異常警報発生時に対応する医療従事者の負担軽減を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、点滴装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブ引抜・キンク防止具とクランプの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブ引抜・キンク防止具とクランプの正面図であり、上記クランプを開放した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3のIV―IV断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブ引抜・キンク防止具の正面図であり、上記クランプを絞った状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブ引抜・キンク防止具の正面図であり、点滴チューブを先端側に引っ張った状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、チューブ引抜・キンク防止具の正面図である。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態は、本願発明によるチューブ引抜・キンク防止具を点滴装置に適用した例を示すものである。以下、詳細に説明する。
まず、点滴装置1があり、この点滴装置1には輸液スタンド5がある。この輸液スタンド5は、基台6と、この基台6から上方に出没可能に取り付けられたポール10とから構成されている。上記基台6の外側からは固定ねじ12がねじ込まれていて、この固定ねじ12を緩めることにより、上記ポール10を適宜出没させてその高さを調整する。
上記基台6には4個の移動用キャスタ14が取り付けられている。
上記ポール10の上端には輸液バッグ吊下具8が取り付けられていて、この輸液バッグ吊下具8には輸液バッグ7が吊り下げられている。この輸液バッグ7内には、点滴に用いる薬液9が封入されている。
上記輸液バッグ7には、点滴チューブ11を介して、点滴管13が連結されている。この点滴管13の外周には点滴プローブ15が設置されている。この点滴プローブ15には、図示しないセンサが取り付けられていて、この図示しない光センサにより、上記点滴管13内に滴下される上記薬液9を検出する。その検出信号は輸液ポンプ19に送信される。
上記点滴管13には、点滴チューブ21を介して、点滴針23が連結されている。また、上記ポール10にはアーム18が移動可能に取り付けられていて、このアーム18には上記輸液ポンプ19が設置されている。上記アーム18には固定ねじ20がねじ込まれていて、この固定ネジを適宜緩めることにより、上記アーム18を上記ポール10に沿って上下動させその高さを調整する。上記点滴チューブ21はこの輸液ポンプ19内を挿通している。
上記輸液ポンプ19には、図示しないバッテリと、このバッテリから電力を供給されて動作される図示しないモータと、このモータによって駆動されるローラがあり、この図示しないローラによって上記点滴チューブ21を図1中下側に扱くことにより、上記点滴チューブ21内の薬液9を上記点滴針23側に送る。
上記点滴針23は、患者25の下腕部27に穿刺されていて、その状態で固定テープ24によって固定されている。そして、上記薬液9は上記点滴針23を介して、上記患者25の体内に注入される。
上記点滴プローブ15は、ケーブル群29を介して、上記輸液ポンプ19と接続されていて、上記点滴プローブ15からの信号はこのケーブル群29の信号ケーブルを介して上記輸液ポンプ19に送られる。また、上記輸液ポンプ19から上記ケーブル群29の電源ケーブルを介して上記点滴プローブ15に電力が供給される。
また、図1乃至図3に示すように、上記点滴チューブ21には、流量調整用のクランプ31が設置されている。このクランプ31は、クランプ本体33と、このクランプ本体33に移動可能に設置されたローラ35とから構成されている。上記クランプ本体33は中空形状の部材で、その内部を上記点滴チューブ21が挿通している。また、図4に示すように、クランプ本体33の内側の両側面(図4中上側の面と下側の面)には、それぞれローラ移動用溝37、37が形成されている。また、図3に示すように、上記ローラ35の幅方向両端(図3中紙面垂直方向両側)には、軸39、39(図3中紙面垂直方向奥側の軸39については図示せず)が突設されており、これら軸39、39は、上記ローラ移動用溝37、37に係合されている。上記ローラ35は、上記軸39、39を介して上記ローラ移動用溝37、37に沿って移動可能な構成になっている。
また、例えば、図3に示すように、上記ローラ移動用溝37の基端側(図3中下側)は、図3中左右方向に拡開されており、上記ローラ用転動溝37の内側には傾斜面41が形成されている。そして、上記ローラ35を先端側(図3中上側)に移動させると、上記ローラ35は上記傾斜面41によって図3中左側に移動される。このとき、上記ローラ35と上記クランプ本体33の底面43との間に挟まれている点滴チューブ21は、図5に示すように、潰されている。これによって、上記点滴チューブ21内を流れる薬液9の流量は減少する。これに対して、上記ローラ35を基端側(図3中下側)に移動させると、ローラ35は点滴チューブ21の弾性復帰力によって外方に付勢され、その結果、上記点滴チューブ21は潰されず、上記点滴チューブ21内を流れる薬液9の流量は増大する。つまり、上記ローラ35を先端側又は基端側に適宜移動させることにより点滴チューブ21内を流れる薬液9の流量を調整することができる。
なお、流量調整の方法としては、既に説明したように、点滴プローブ15と輸液ポンプ19とによって、予め設定された流量に自動的に調整する方法、例えば、看護師が点滴プローブ15における滴下の様子を視認し、それに基づいて、クランプ31のローラ35を手動操作して流量を調整する方法、等、何れの方法でも良い。
また、輸液スタンド5の基台6には、図示しない取付具を介して、点滴チューブ引抜・キンク防止具22が設置されている。この点滴チューブ引抜・キンク防止具22は、次のような構成となっている。
まず、例えば、図2に示すように、ケース51がある。このケース51は低背器形状を成していて、略正方形の底板53と、この底板53の外周側から図2中左下側に突出・形成された略L字形の側壁55、57とから構成されている。上記側壁55、57の間には、入口59と出口61が形成されており、上記点滴チューブ21は、上記入口59から上記ケース51内に挿入され、上記出口61から上記ケース51の外部へ引き出されている。
また、上記側壁55の図2中下側には、蝶番部63を介して、蓋65が回動可能に設置されている。この蓋65によって、上記ケース51の図2中左下側の開口部を閉じることができる。上記蓋65の図2中下側には、図2中左下側に向けて蓋係合用凸部67、69が突出・形成されており、上記蓋65を閉じた際には、上記蓋係合用凸部67が上記側壁55の図2中左上の角部の内側に係合され、上記蓋係合用凸部69が上記側壁57の図2中右上の角部の内側に係合されて、上記蓋65が固定される。
また、上記側壁55の図2中左側には、上記側壁55の図2中上下端側からそれぞれ図2中左上側に突出された点滴チューブ保持部73、75が形成されている。上記点滴チューブ保持部73には点滴チューブ係合用凹部77が形成されており、上記点滴チューブ保持部75には点滴チューブ係合用凹部79が形成されている。上記クランプ31を上記点滴チューブ保持部73、75の間に位置させ、上記点滴チューブ21の先端側を上記点滴チューブ係合用凹部77に係合させ、上記点滴チューブ21の後端側を上記点滴チューブ係合用凹部79に係合させる。それによって、上記点滴チューブ保持部73、75の間に上記クランプ31が収容・保持されることになる。
また、例えば、図2に示すように、上記底板53の中央には、軸81が突設成されている。この軸81には、渦巻バネ係合用スリット83が形成されている。
上記ケース51内には、ドラム85が上記軸81に対して回転可能に設置されている。上記ドラム85は、図4に示すように、底板84と、この底板84から上方に突出されたリング状の円筒部86とから構成される。上記ドラム85の外周側には、図2に示すように、点滴チューブ巻回用凹部87が形成されている。上記点滴チューブ21はこの点滴チューブ巻回用凹部87に収容された状態で上記ドラム85に巻回されている。
また、図6に示すように、上記点滴チューブ21は、上記点滴チューブ保持部73と上記ドラム85との間で、所定量だけ弛んだ状態で保持されている。
また、上記ドラム85の、上記底板84と上記円筒部86とによって囲まれた内側空間が渦巻バネ収納用凹部89となっている。図4に示すように、上記底板84の中心には貫通孔91が形成されている。上記ドラム85はこの貫通孔91に軸81を通した状態で設置されている。また、例えば、図2に示すように、上記底板84には渦巻バネ係合用凸部93が突出・形成されている。
上記ドラム85の渦巻バネ収納用凹部89内には、弾性手段として渦巻バネ(いわゆる「ぜんまい」)95が設置されている。この渦巻バネ95の一端側は上記軸81の渦巻バネ係合用スリット83に係合・固定されており、他端側は上記渦巻バネ係合用凸部93に係合・固定されている。上記ドラム85が図3中反時計回り方向に回転されると、上記渦巻バネ95に弾性復帰力が蓄勢されることになる。
また、上記ケース51内には、点滴チューブ押付手段97が設置されている。この点滴チューブ押付手段97は、一端側が上記ケース51の側壁55に固着された板バネ99と、この板バネ99の他端側に固着された軸受部101と、上記軸受部101の先端側に回転可能に設置された点滴チューブ押付ローラ103とから構成されている。
上記点滴チューブ21は、上記板バネ99の弾性力によって上記点滴チューブ押付ローラ103を介して、上記ドラム85に押圧・付勢されており、これにより、上記点滴チューブ21と上記ドラム85との間の滑りが防止されている。
なお、上記点滴チューブ引抜・キンク防止具22を構成する各部品は渦巻きバネ95以外は全て樹脂製であり、例えば、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、等が考えられる。
次に、この第1の実施の形態による作用について説明する。
まず、輸液ポンプ19を作動させると、輸液パック7内の薬液9が点滴チューブ11、21、点滴針23を介して、患者25の下腕部27に注入される。
その際、点滴プローブ15によって、点滴管13内に滴下される上記薬液9の量が検出され、輸液ポンプ19はその信号に基づいて流量を算出する。輸液ポンプはその産出した流量と予め設定されている流量を比較し、流量が予め設定された流量になるように、輸液ポンプ19内のモータを制御する。
なお、クランプ31のローラ35を手動操作することによっても上記点滴チューブ21内を流通する上記薬液9の量を調整することもできる。
ところで、上記点滴針23は上記患者25の下腕部27に固定されているため、上記患者25が上記下腕部27を移動させると、上記点滴チューブ21を先端側(図5中右側)に引っ張ってしまうことがある。
上記点滴チューブ21にそのような引張力が作用すると、点滴針23の不用意な引抜が懸念されるが、本実施の形態の場合には、これを点滴チューブ引抜・キンク防止具22が防いでいる。すなわち、上記点滴チューブ21が引っ張られた場合には、図6に示すように、点滴チューブ引抜・キンク防止具22のドラム85が図5中反時計回り方向に回転され、且つ、点滴チューブ21が引き出される。それによって、点滴チューブ21や点滴針23に大きな負荷が作用することはなく、点滴針23の不用意な引き抜きも防止される。
上記ドラム85が図5中反時計回り方向に回転されると、渦巻バネ95に弾性復帰力が蓄勢される。そして、上記患者25の下腕部27が元の位置に戻されると、上記渦巻バネ95の蓄勢された弾性復帰力の作用により、上記ドラム85が図5中時計方向に回転し、且つ、上記引き出された点滴チューブ21が基端側(図5中左側)に引き戻されて元の状態に戻る。
なお、上記点滴チューブ21は、図6に示すように、上記点滴チューブ保持部73と上記ドラム85との間で、弛んだ状態で保持されているので、先端側に引き出されてもその弛みの範囲内であれば、クランプ31側に影響を与えることはない。
次に、この第1の実施の形態による効果について説明する。
まず、構成の簡略化と低コスト化を図ることができる。すなわち、本実施の形態による点滴チューブ引抜・キンク防止具22は、基本的には、ケース51と、点滴チューブ21が巻回されるドラム85と、渦巻バネ95のみから構成されており、その構成は極めて簡単である。又、従来のコイル状のチューブのような高コストの部品もなく、低コスト化を図ることができる。
また、上記点滴チューブ21は、引き出された後、上記渦巻きバネ95の弾性復帰力により、確実に元の状態に引き戻されるので、上記点滴チューブ21が引き出されたまま不用意に弛んでしまうようなことを防止することができる。
また、上記点滴チューブ21は、上記点滴チューブ保持部73と上記ドラム85との間で所定量弛んだ状態で保持されていて、この弛みの範囲内で上記点滴チューブ21が引き出されるので、クランプ31側に影響をあたえることもない。
又、点滴チューブ引抜・キンク防止具22によって点滴チューブ21の引き出しは許容されているので、点滴針23と点滴チューブ引抜・キンク防止具22との間で点滴チューブ21を弛ませておく必要はなく、患者が弛んだ点滴チューブ21に手や足を引っ掛けて引っ張ってしまうようなこともない。
また、上記点滴チューブ21は、点滴チューブ押付手段97によって、上記ドラム85に押し付けられているので、上記点滴チューブ21と上記ドラム85との間に滑りが発生することはなく、動作を確実なものとすることができる。
次に、図7を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合は、ケース51に対して蓋65をヒンジ部63を介して回動可能に設けた構成を例に挙げて説明したが、この第2の実施の形態の場合には、蓋65とケース51が予め一体成形されている構成を例に挙げて説明するものである。
図7に示すように、ケース51に対して蓋65が予め一体成形されている。但し、蓋65の一部、すなわち、点滴チューブ21が通る部分だけ図7中上面側に開口されていて開口部65aとなっている。その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
そして、点滴チューブ21をケース51内から出し入れする場合には、上記開口部65aを介して行う。すなわち、点滴チューブ押付ローラ103を図7中左下側に押し戻し、開口部65aを開放した状態で、上記点滴チューブ21の出し入れを行うものである。
よって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、ケース51及び蓋65からなる外筐の構成を簡略化させて、コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は前記第1、第2の一実施の形態に限定されない。
まず、ケースにチューブをガイドするガイドローラを設置することも考えられる。
また、ドラムの渦巻バネ収納用凹部を閉塞する蓋を設けることも考えられる。
また、ケースにクランプを収容・保持できるクランプ保持部を設けることも考えられる。
また、異なる弾性復帰力を備えた複数種類の渦巻きバネを用意しておき、例えば、点滴チューブの長さや重さ、その他各種状況に応じて、その中から適切なものを任意に選択して使用するように構成することも考えられる。
また、弾性手段として、板バネやコイルバネを使用することも考えられる。
また、点滴チューブ引抜防止具の材質はこれを特に限定するものではない。
また、点滴チューブ押付手段の構成としては図示したものに限定されず、単なる板バネ、ゴム、スポンジ、等、様々な構成が考えられる。
また、点滴チューブ以外にも、挿管チューブ(気管挿管)、透析チューブ、輸血/採血チューブ、カテーテルチューブ、等、その他の各種医療用のチューブに適用することも考えられる。
本発明は、例えば、点滴チューブ、挿管チューブ(気管挿管)、透析チューブ、輸血/採血チューブ、カテーテルチューブ、等、各種医療用のチューブの引き抜きを防止するチューブ引抜防止具に係り、特に、構成の簡略化、低コスト化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、介護現場における点滴装置に好適である。
11 点滴チューブ(チューブ)
21 点滴チューブ(チューブ)
22 点滴チューブ引抜・キンク防止具(チューブ引抜・キンク防止具)
51 ケース
59 入口
61 出口
31 クランプ
73 点滴チューブ保持部(チューブ保持部)
75 点滴チューブ保持部(チューブ保持部)
85 ドラム
95 渦巻バネ(弾性手段)
97 点滴チューブ押付手段(チューブ押付手段)
99 板バネ
101 軸受部
103 点滴チューブ押付ローラ

Claims (7)

  1. 入口及び出口を備えこれら入口及び出口を介してチューブが挿通されるケースと、
    上記ケース内に回転可能に内装され上記挿通されたチューブが巻回されるドラムと、
    上記ケースと上記ドラムとの間に設けられ、上記チューブに引張力が作用すると上記ドラムの回転及び上記チューブの引き出しを許容し、該引張力が解除されると弾性復帰力により上記ドラムを逆転させて上記チューブを引き戻す弾性手段と、
    を具備したことを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  2. 請求項1記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記ケースには上記チューブを上記入口の手前で弛んだ状態で保持するチューブ保持部が設けられていることを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  3. 請求項1又は請求項2記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記ケースには流量調整用のクランプを保持するクランプ保持部が設けられていることを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記チューブを上記ドラムに押し付けるチューブ押付手段が設けられていることを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記弾性手段は異なる弾性復帰力を備えたものが複数準備されていてその中から任意に選択して使用することを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記弾性手段は渦巻バネであることを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載のチューブ引抜・キンク防止具において、
    上記チューブは点滴チューブであることを特徴とするチューブ引抜・キンク防止具。
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