JP2017077090A - 永久磁石回転電機および洗濯機 - Google Patents

永久磁石回転電機および洗濯機 Download PDF

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【課題】1種類のほぼ同じ体格の回転電機で洗濯容量の異なる洗濯機に適用できる永久磁石回転電機を提供する。【解決手段】ティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子と、永久磁石20が納められた回転子17を有す永久磁石回転電機において、回転子鉄心18の永久磁石の径方向中心軸をd軸、90度離れたq軸側の回転子鉄心の外周側の一部であるq軸側鉄心を削除して残った鉄心を磁気ブリッジとし、U字形状もしくはV字形状を有する永久磁石に希土類を含有するSmFeNボンド磁石で構成し、固定子鉄心積厚より回転子鉄心積厚を長くし、永久磁石挿入孔中のSmFeNボンド磁石の周方向両サイドと磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた部分と、100μm程度の隙間を設けた部分とで構成された回転子を用い、1mm程度の隙間を設けた部分の外周に固定子鉄心を設けたことにより、永久磁石のみの変更によって可能とした。【選択図】図5

Description

本発明は集中巻固定子を採用した永久磁石回転電機およびそれを用いた洗濯機に関するものである。
洗濯機の回転翼を駆動する回転電機にはインバータ駆動の永久磁石回転電機が採用されている。特に縦型洗濯機において、ダイレクトドライブ方式の回転電機はモータ体格が大きくなり、ひいては洗濯機が重たくなる不具合がある。また、ベルト駆動方式の回転電機は高速化を図れば図るほど体格が小さくなるメリットがある。しかしながら、磁石回転子の回転子鉄心の強度が問題となり、高速化に限界がある。これに対し、ベルト減速ギヤ駆動方式はそれほどの高速化を図らなくても良いが、体格上多極化できないので電機子反作用の影響が大きく、騒音が大きくなる問題があった。この対策として、電機子反作用を抑える対策として、回転子鉄心の磁極鉄心中にスリットを形成させ、トルクアップを図る方法が提案されている(特許文献1参照)。また、ティースの固定子磁極鉄心中に漏れ磁束を低減する漏れ磁束抑制孔を設けることにより、電機子反作用を抑えて誘起電圧波形を正弦波に近付け、回転電機の効率を向上することが提案されている(特許文献2参)。
特開平7-336917号公報 特開平8-275415号公報
特許文献1記載の従来技術では、分布巻線の固定子を採用した回転電機にあって、回転子鉄心の磁極鉄心にスリットを形成し、固定子巻線のインダクタンスを小さくして出力向上が図れる。特許文献2記載の従来技術では、ティースのポールシュー部に磁束の流れを抑制する孔を形成し、誘起電圧をより正弦波に近付け、回転電機の効率を向上させる方法が提案されている。しかし、洗濯機に使用される回転電機などは洗濯すべき容量も例えば10kgから24kgと広く、1種類の同じ体格の回転電機では必要トルクを確保できなくなる問題がある。
本発明の目的は、1種類のほぼ同じ体格の回転電機で洗濯容量の異なる洗濯機シリーズに適用できる永久磁石回転電機とこれを用いた洗濯機を提供することにある。
上記の目的を解決するために、本発明は、その一例として、固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子を有し、回転子鉄心に形成された複数の永久磁石挿入孔に永久磁石が納められた回転子が、固定子の内周に所定のギャップを介して回転自在に支承された永久磁石回転電機において、回転子鉄心の永久磁石の径方向中心軸をd軸、それと電気角で90度離れた軸をq軸とした時、q軸側の回転子鉄心の外周側の一部であるq軸側鉄心を削除して残った鉄心を磁気ブリッジとし、U字形状もしくはV字形状を有する永久磁石に希土類を含有するSmFeNボンド磁石で構成するとともに、固定子鉄心積厚より回転子鉄心積厚を長くし、永久磁石挿入孔中のSmFeNボンド磁石の周方向両サイドと磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた部分と、100μm程度の隙間を設けた部分とで構成された回転子を用い、1mm程度の隙間を設けた部分の外周に固定子鉄心を設けたことを特徴とする。
なお、一般的に、洗濯容量の少ない洗濯機にはフェライト磁石で対応した場合、洗濯容量の多い洗濯機には体格の大きな回転電機で対応するしかない。しかし、これでは2種類の生産設備を準備する必要があり、製品がコスト高になってしまう問題が生じる。これに対し、洗濯容量の少ない洗濯機にはフェライト磁石で対応し、洗濯容量の多い洗濯機には磁石のみSmFeNボンド磁石で対応すれば、SmFeNボンド磁石の残留磁束密度がフェライト磁石の1.6から1.7倍高いので、磁石のみの変更によって1種類のほぼ同じ体格の回転電機で洗濯容量の異なる洗濯機シリーズに適用できる永久磁石回転電機を提供できる。しかし、フェライト磁石に対応した回転電機の磁気回路では、残留磁束密度がフェライト磁石の1.6から1.7倍高いSmFeNボンド磁石を使用すれば、必要トルクは確保できるもののコギングトルクも増加し、例えば縦型洗濯機の上蓋を開け、カバーを開け、洗濯物を挿入し、バスケットを回転して更に洗濯物を挿入しようとした場合、回転電機のコギングトルクによってバスケットが回り難くなり、力の弱い方にとっては洗濯ができない問題となる可能性がある。
本発明の形態によれば、U字形状もしくはV字形状を有する永久磁石に希土類を含有するSmFeNボンド磁石で構成するとともに、固定子鉄心積厚より回転子鉄心積厚を長くし、固定子鉄心の内径側にある回転子鉄心中のSmFeNボンド磁石はSmFeNボンド磁石の周方向両サイドと磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けて周方向幅を小さくしてコギングトルクを低減し、固定子鉄心の内径側に位置しない回転子鉄心中のSmFeNボンド磁石はSmFeNボンド磁石の周方向両サイドと磁気ブリッジの内周側との間に100μm程度の隙間を設けて周方向幅を大きくしているので、SmFeNボンド磁石の位置決めが行え、射出成形によってモールドできる回転子を有する永久磁石回転電機を提供できる。この結果、永久磁石のみの変更によって1種類のほぼ同じ体格の回転電機で洗濯容量の異なる洗濯機シリーズに適用できる永久磁石回転電機を提供できる。
本発明による縦型洗濯機の一例である。 永久磁石回転電機の外観図である。 永久磁石回転電機の軸方向縦断面図である。 永久磁石回転電機の固定子鉄心形状図である。 永久磁石回転電機の回転子の構成図である。 図5の回転子の部分拡大図である。 永久磁石回転電機の回転子の外観図である。 本発明の効果を説明する永久磁石回転電機の線間電圧である。 永久磁石回転電機の固定子鉄心に設けた電機子反作用抑制孔の説明図である。 本発明の効果を説明する永久磁石回転電機の発生トルクである。 本発明の他の実施例を示す回転子の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1には縦型洗濯機50の一例を示し、外枠51、外枠51を下から支持する外枠ベース52、外枠51の上に設けられたトップカバー53、トップカバー53の開閉自在に係る蓋体54を有する。外槽55は外枠51の上側内部に設けたコーナ支持部58より垂下する吊棒57に防振ばね80を介して防振支持される。
洗濯槽59は外槽55内に回転自在に置かれる。洗濯脱水用の回転電機は永久磁石回転電機1であり、外槽55の底側下面に確実に固定されている。永久磁石回転電機1の軸端には駆動プ−リ67が締結される。
撹拌翼61は洗濯槽59内に回転自在に設置され、ギヤケース64は外槽55の外側下面で撹拌翼61の真下に固定される。ギヤ−ケース64の下部に設けたクラッチ63は従動プーリ65を有する。従動プーリ65と駆動プ−リ67に掛け渡したベルト62を介して回転電機1の回転はクラッチ63に伝わり、永久磁石回転電機1の回転はギヤ−ケース64のギヤー66に伝えられる。
ギヤ−ケース64の内側出力軸には撹拌翼61が締結され、外側出力軸には洗濯槽59が締結されている。
永久磁石回転電機1の駆動回転はクラッチ(回転伝達切り替え手段)63で切り替えられる。クラッチ(回転伝達切り替え手段)63の切り替えで永久磁石回転電機1の回転が撹拌翼61に伝達されたり、洗濯槽59と撹拌翼61に伝達されたりする。
撹拌翼61の撹拌回転で洗濯槽59内の洗濯物が洗濯される。洗濯槽59の高速回転で洗濯槽59内の洗濯物は遠心脱水が行われる。
洗濯物の脱水では回転電機1が高速で回転し、洗濯槽59の胴体に設けた脱水穴68から遠心脱水が行われる。洗濯槽59は上部にバランサー60を備えているので、遠心脱水時、洗濯物の片寄りによるアンバランス発生時の異常振動が緩和される。
蓋体54は洗濯槽59の上部に設けた開口部を開閉し、洗濯物を出し入れする。
コントロール基板69はトップカバー53に設けられ、コントロール基板69の表面には操作パネル70があり、洗濯機50の運転操作が行える。
水位センサ−71はトップカバー53の裏側に配置される。圧力チューブ72を介して水位センサ−71はエアートラップ73の空気室に通じている。外槽55内に貯留する洗濯水の水位は水圧の変化により水位センサ−71により検知され、その水位情報はコントロール基板69に提供され、給水がコントロールされる。
注水ケース74は給水電磁弁75を介して給水ホース76に接続される。給水ホース
76は水道水供給の蛇口に接続される。水道水は給水電磁弁75の開放によって注水ケース74を通じて洗濯槽59に注がれる。
外槽カバー77は外槽55の上部に設けられる。注水ケース74から流出する水道水が洗濯槽59の外側にはずしても外側カバー77にガイドされ機外に流出して床面を濡らさないような構成となっており、全ての供給された水は洗濯槽59に注がれる。
排水電磁弁78は排水ホース79を介して外槽55の底部に設けた排水口に連通させる。洗濯やすすぎで使った水は排水電磁弁78の開放で排水ホース79を通じて機外へ排出される。
上述した縦型洗濯機50の駆動源である永久磁石回転電機1は、外周側に電源コネクタボックス28と中性点コネクタボックス29を有する。また、端部には冷却ファン27を有する。
図2は図1の永久磁石回転電機1の外観図を示したものである。永久磁石回転電機1は、外枠51に設けられた回転電機取り付け台(図示せず)に、固定部材付ハウジング2の固定部材4のボルト穴3を介してボルト止め(図示せず)される。ハウジング5の切り欠き部6から電源コネクタボックス28と中性点コネクタボックス29が飛び出している。ここで、固定部材付ハウジング2やハウジング5は平板からプレスで成形され、その途中に切り欠き6やボルト穴3を形成している。また、ハウジング5からシャフト8が出ており、固定部材付ハウジング2とハウジング5間に見えるのが固定子鉄心7であり、固定子鉄心7の下部に見えるのがコネクタボックスがついていない絶縁端板9、上部に見えるのがコネクタボックスがついている端子ボックス付絶縁端板10である。
ここで、電源コネクタボックス28と中性点コネクタボックス29が固定部材4と機械角で90度隔てているので、永久磁石回転電機1を外枠51に固定しようとボルト穴3にボルト(図示せず)を差し込んでも、このボルトと電源コネクタボックス28と中性点コネクタボックス29が干渉することはない。
図3は図1の永久磁石回転電機の軸方向縦断面図である。シャフト8とシャフト孔22で勘合された回転子鉄心18があり、回転子鉄心18中に形成された永久磁石挿入孔19に永久磁石20が収納された回転子17がある。回転子17の外周側にはハウジング2,5に支持された固定子鉄心7があり(固定子鉄心7には7a、7bがあり、電機子巻線14を省略して図示)、固定子鉄心7の軸方向端部には磁極位置を検出するホールICカバー31に収納されたホールIC30を配置している。
ここで、ホールIC30を固定子鉄心7中に配置せず、ホールIC30の内周側には回転子鉄心18が対抗している。
図4は永久磁石回転電機の固定子鉄心形状図である。図4(A)に示す固定子鉄心7aはコアバック11とティース12とからなり、ティース12間の固定子スロット13中には電機子巻線14(三相の14a、14b、14cからなる)が巻装されている。15は絶縁端板9、10を固定するための固定穴(15a、15b、15c)である。図4(B)に示す固定子鉄心7aは図4(A)に対して固定穴15を削除したものである。固定子スロット13の開口幅はHbである。図4(C)に示す固定子鉄心7bは図4(A)に対して固定子スロット13の開口幅HaをHbに対して広くしたものである。開口幅HaをHbより広くしたのは組み立て性を上げるために図3で示したホールICカバー31の案内のためである。
図5は永久磁石回転電機の回転子の構成図である。図5(A)、(C)に示す回転子17は永久磁石挿入孔19に対して1mm前後の隙間を開けるように、永久磁石20の周方向幅を小さくした永久磁石20aを配置したものである。図5(B)、(C)に示す回転子17は永久磁石挿入孔19に対して100μm前後の隙間を開けるように、永久磁石20の周方向幅を大きくした永久磁石20bを配置したものである。この永久磁石20aと20bは一体ものである。
図6は図5の回転子の部分拡大図である。d軸スリット23、q軸スリット24、永久磁石孔19と永久磁石20a間の隙間、磁極鉄心25を除いた回転子鉄心18の外周が射出成形によってモールド材21によってモールドされる。永久磁石挿入孔19の角度θ1に対して同じ中心となるように永久磁石20aの角度θ2を決定している。角度θ2は永久磁石20aと永久磁石孔19間の隙間が1mm前後になるように設定している。
図7は永久磁石回転電機の回転子の外観図である。回転子鉄心18をモールド材21で射出成形によってモールドした場合、外部に露出しているのは磁極鉄心25、シャフト8と回転子鉄心18の内径側の一部である。
図8は本実施例の効果を説明する永久磁石回転電機の線間電圧である。図9は永久磁石回転電機の固定子鉄心に設けた電機子反作用磁束抑制孔の説明図である。図9において、電機子反作用抑制孔16は固定子鉄心7のティース12の内周側にあって、周方向に伸びた磁極片12aの根本近傍に設けた電機子反作用を抑制する孔である。図8において、永久磁石20にフェライト磁石から希土類を含有するただ淡々とSmFeNボンド磁石に置き換えた場合に対し、各施策に対して線間電圧と電圧歪み率を無負荷時と負荷時について示したものである。ここで、フェライト磁石の残留磁束密度は0.4〜0.45T近傍に対し、SmFeNボンド磁石の残留磁束密度は0.7〜0.8Tと1.7倍ほど大きくなる。図8の左側から、電機子反作用の磁束抑制孔16がある場合を基本とし、次に磁束抑制孔16があって永久磁石20の角度をθ1から約6度カットした場合、次いでただ単に磁束抑制孔16を削除した場合、そして磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約6度カットした場合、次いで磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約9度カットした場合、さらに磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約10度カットした場合である。図8より、各施策を変化しても線間電圧、電圧歪み率については無負荷時、負荷時とも変化が少ないが、ただ単に磁束抑制孔16を削除した方が線間電圧が増加し、かつ電圧歪み率が小さくなる。
図10は本実施例の効果を説明する永久磁石回転電機の発生トルクである。各施策は図8の場合と同じであり、抽出したのは無負荷時のコギングトルク、負荷時の直流トルクと脈動トルクである。図10より、電機子反作用の磁束抑制孔16がある場合はコギングトルクが1.5Nmと直流トルク6.5Nmの23%を占める。すなわち、例えば縦型洗濯機の上蓋を開け、カバーを開け、洗濯物を挿入し、バスケットを回転して更に洗濯物を挿入しようとした場合、回転電機のコギングトルクによってバスケットが回り難くなり、力の弱い方にとっては洗濯物を挿入できず、ひいては洗濯できない問題となる可能性がある。
それでは、コギングトルクがどの程度に小さくなれば良いか、一概には言えないがコギングトルクが直流トルクの10%以下を目標とした。
図10より、磁束抑制孔16があって永久磁石20の角度をθ1から約6度カットした場合はコギングトルクがそれほど小さくならず、ただ単に磁束抑制孔16を削除した場合はコギングトルクが大幅に下がる反面、負荷時の脈動トルクが非常に大きくなり、洗濯運転時の騒音が大きくなった。
そこで、磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約6度カットした場合、次いで磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約9度カットした場合、さらに磁束抑制孔16を削除して永久磁石20の角度をθ1から約10度カットした場合は、コギングトルクが大幅に小さくなり、かつ負荷時の脈動トルクも大幅に小さくなることが分かった。
それでは、磁束抑制孔16を削除した場合に脈動トルクが大きくなった原因は、電機子反作用が大きくなったためである。これに対し、永久磁石20の角度をθ1から約6度、9度、10度とカットした場合に脈度トルクが小さくなる理由は分かっていない。いずれにしても、コギングトルクと負荷時の脈動トルクを同時に低減するには磁束抑制孔16を削除するとともに永久磁石20の角度をθ1から約6度以上カットすることで、コギングトルクを直流トルクの10%以下にできる。
図11は本発明の他の実施例を示す回転子の部分拡大図である。図6に示した回転子6と異なるのは、U字形状の永久磁石20aから略V字形状の永久磁石20cに変更したもので、特に図6と特性的に大きく変わることはない。
すなわち、洗濯容量の小さな洗濯機の時には磁束抑制孔を設けるとともにフェライト磁石を採用し、洗濯容量の大きな洗濯機の時には磁束抑制孔を設けず、かつ永久磁石を希土類を含有するSmFeNボンド磁石を適用することによって、1種類のほぼ同じ体格の回転電機で洗濯容量の異なる洗濯機シリーズに適用できる永久磁石回転電機を提供できる。
1…永久磁石回転電機、2…固定部材付ハウジング、3…ボルト穴、4…固定部材、5…ハウジング、6…切り欠き、7…固定子鉄心、8…シャフト、9…絶縁端板、10…端子ボックス付絶縁端板、11…コアバック、12…ティース、13…固定子スロット、14…電機子巻線、15…固定穴、16…電機子反作用抑制孔、17…回転子、18…回転子鉄心、19…永久磁石孔、20…永久磁石、21…モールド部、22…シャフト孔、23…d軸スリット、24…q軸スリット、25…磁極鉄心、26…モールド部、27…冷却ファン、28…電源コネクタボックス、29…中性点コネクタボックス、30…ホールIC、31…ホールICカバー、50…縦型洗濯機、51…外枠、52…外枠ベース、53…トップカバー、54…蓋体、55…外槽、57…吊棒、58…コーナ支持部、59…洗濯槽、60…バランサー、61…撹拌翼、62…ベルト、63…クラッチ、64…ギヤ−ケース、65…従動プーリ、66…ギヤー、67…駆動プーリー、68…脱水穴、69…コントロール基板、70…操作パネル、71…水位センサ、72…圧力チューブ、73…エアートラップ、74…注水ケース、75…給水電磁弁、76…給水ホース、77…外槽カバー、78…排水電磁弁、79…排水ホース、80…防振ばね

Claims (7)

  1. 固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子を有し、回転子鉄心に形成された複数の永久磁石挿入孔に永久磁石が納められた回転子が、該固定子の内周に所定のギャップを介して回転自在に支承された永久磁石回転電機において、
    前記回転子鉄心の前記永久磁石の径方向中心軸をd軸、それと電気角で90度離れた軸をq軸とした時、q軸側の回転子鉄心の外周側の一部であるq軸側鉄心を削除して残った鉄心を磁気ブリッジとし、前記永久磁石挿入孔における該永久磁石の周方向両サイドと該磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた部分と、100μm程度の隙間を設けた部分とで構成された前記回転子を用いたことを特徴とする永久磁石回転電機。
  2. 請求項1記載の永久磁石回転電機において、
    前記永久磁石がU字形状あるいはV字形状を有するSmFeNボンド磁石からなることを特徴とする永久磁石回転電機。
  3. 請求項2記載の永久磁石回転電機において、
    前記固定子鉄心より前記回転子鉄心の積厚を長くし、前記SmFeNボンド磁石の周方向両サイドと該磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた該回転子鉄心の外周側に該固定子鉄心を配置し、前記100μm程度の隙間を設けた該回転子鉄心の外周側に位置検出部材を設けたことを特徴とする永久磁石回転電機。
  4. 請求項2記載の永久磁石回転電機において、
    前記固定子鉄心より前記回転子鉄心の積厚を長くし、前記SmFeNボンド磁石の周方向両サイドと該磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた該回転子鉄心の外周側に該固定子鉄心を配置し、前記100μm程度の隙間を設けた該回転子鉄心の外周側に該固定子鉄心を配置しないようにしたことを特徴とする永久磁石回転電機。
  5. 固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子を有し、回転子鉄心に形成された複数の永久磁石挿入孔に永久磁石が納められた回転子が、該固定子の内周に所定のギャップを介して回転自在に支承された永久磁石回転電機において、
    前記回転子鉄心の前記永久磁石の径方向中心軸をd軸、それと電気角で90度離れた軸をq軸とした時、q軸側の回転子鉄心の外周側の一部であるq軸側鉄心を削除して残った鉄心を磁気ブリッジとし、該永久磁石に希土類を含有するSmFeNボンド磁石で構成するとともに前記固定子鉄心の前記ティースの内周側磁極片近傍に磁束抑制孔を設けず、前記固定子鉄心積厚より該回転子鉄心積厚を長くし、前記永久磁石挿入孔における該SmFeNボンド磁石の周方向両サイドと該磁気ブリッジの内周側との間に1mm程度の隙間を設けた部分と、100μm程度の隙間を設けた部分とで構成したことを特徴とする永久磁石回転電機。
  6. 請求項5記載の永久磁石回転電機において、
    前記SmFeNボンド磁石の前記回転子の外周側の磁極鉄心中に上下に閉鎖された長穴のd軸スリットを設け、q軸線上にあって該SmFeNボンド磁石間の下側に丸、あるいは楕円形状のq軸スリットを形成し、前記磁気ブリッジの外周側と該d軸スリットとq軸スリットとを射出成形によってモールドし、該回転子の軸方向両端側と該d軸スリットと該q軸スリットとをモールド連結したことを特徴とする永久磁石回転電機。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機を備え、
    洗濯機シリーズの永久磁石回転電機の永久磁石にフェライトもしくはSmFeNボンド磁石を適用し、一種類の永久磁石回転電機を使用した洗濯機。
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