JP2017076833A - 運転支援装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】トレーラを連結するために自動車を後進させる運転を支援する「運転支援装置及びコンピュータプログラム」を提供する。【解決手段】自動車1の後進が開始されたならば、後方カメラ101で、自動車後部のヒッチボール含む撮影範囲400を撮影した画像の表示を開始する。その後、自動車1がトレーラ2に所定距離Th以内に接近したならば、後方カメラ101で撮影された画像中のヒッチボール12周辺の範囲500の画像部分に視点変換と拡大とを施して作成した、当該画像部分に写り込んでいる被写体を上方より垂直に見下ろして観察したようすを、ヒッチボール12の像の大きさが所定のサイズとなるように拡大して表す画像510を表示する拡大トップビュー表示(b)を開始する。【選択図】図5
Description
本発明は、トレーラを連結するために自動車を後進させる運転を支援する技術に関するものである。
トレーラを連結するために自動車を後進させる運転を支援する技術としては、カメラで撮影した自動車後方の、自動車後部に設けられているトレーラ連結用の連結器であるヒッチメンバを含む画像を表示すると共に、ユーザ操作に応じて、自動車後方の画像中の、ヒッチメンバの周辺の領域を拡大表示する技術も知られている(たとえば、特許文献1)。
上述したカメラで撮影した自動車後方の自動車後部に設けられているトレーラ連結用の連結器であるヒッチメンバを含む画像を表示する技術によれば、拡大表示を利用して正確に自動車のヒッチメンバをトレーラに対して正確に位置づけるために、ユーザは、一旦、自動車を停車させた上で拡大表示を指示するという煩雑な操作を行う必要がある。すなわち、常時、拡大表示を行ったのでは、トレーラと自動車が近づくまでは、画像中にトレーラが写り込まないために、自動車を正しくトレーラに向けて後進させることが難しくなる。一方、トレーラと自動車が充分に近づいてから拡大表示を行う場合には、拡大表示の指示操作のために画像から目を離した状態で後進を継続すると自動車のトレーラとの衝突の可能性が生じるため、トレーラに自動車を充分に近づけた上で、自動車を一旦、停車させて拡大表示を指示する操作を行う必要がある。
また、上述した技術によれば、カメラの取り付け位置によっては、カメラが撮影した画像からではヒッチメンバとトレーラとの位置関係が分かり難い場合がある。特に、カメラの撮影方向の水平面に対する角度が小さい場合には、画像からヒッチメンバとトレーラとの間距離を直感的に把握することが難しくなる。
また、上述した技術によれば、カメラの取り付け位置によって、表示される画像中のヒッチメンバの像の大きさや、表示されるヒッチメンバの周辺の領域の大きさが変化する。そして、このために、カメラの取り付け位置によっては、表示される画像が、ヒッチメンバとトレーラとの位置関係の把握に適した画像とならない場合がある。すなわち、たとえば、カメラの取り付け位置がヒッチメンバから遠い場合には、ヒッチメンバの像が小さすぎてヒッチメンバ周辺のようすを詳細に把握することができなくなる場合がある。また、カメラの取り付け位置が、ヒッチメンバに近い場合には、表示されるヒッチメンバの周辺の領域が狭すぎて、所用の範囲のようすを把握することができなくなる場合がある。
そして、これらのことより、運転者は、自動車のヒッチメンバが、トレーラに対して正確に位置づけられるように、自動車を後進させることが困難となることがあった。
そこで、本発明は、自動車を後進させる運転を、自動車の後部に設けられているトレーラを連結する連結部を、トレーラの前部に設けられている自動車の連結部と係合する係合部の位置に、より容易かつ正確に位置づけられるように支援することを課題とする。
そこで、本発明は、自動車を後進させる運転を、自動車の後部に設けられているトレーラを連結する連結部を、トレーラの前部に設けられている自動車の連結部と係合する係合部の位置に、より容易かつ正確に位置づけられるように支援することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、後部にトレーラを連結するための連結部を備えた自動車を後進させる運転を支援する運転支援装置に、前記自動車の後方の前記連結部を含む映像を撮影するカメラと、トレーラに前部に備えられた前記連結部と係合する係合部の前記自動車に対する位置を算定する係合部位置算定手段と、前記カメラが撮影した映像に含まれる前記連結部周辺の映像部分を拡大した映像である連結部周辺拡大映像を生成する連結部周辺拡大映像生成手段と、表示装置と、前記表示装置の表示を制御する制御手段とを備えたものである。ここで、前記制御手段は、自動車の後進開始時に、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像である後方映像の前記表示装置の表示を開始し、当該後方映像の表示中に前記係合部位置算定手段が算定した前記係合部の位置が所定レベル以上前記連結部に接近したならば、前記連結部周辺拡大映像生成手段に前記連結部周辺拡大映像を生成させると共に、生成された前記連結部周辺拡大映像の前記表示装置の表示を開始し、前記連結部周辺拡大映像生成手段は、前記連結部周辺拡大映像中における前記連結部の像が所定のサイズとなるように前記連結部周辺の映像部分の拡大を行う。
ここで、このような運転支援装置は、記連結部周辺拡大映像生成手段において、前記カメラが撮影した映像中の前記連結部周辺の映像部分に視点変換と拡大とを施して作成した前記連結部周辺を上方より観察したようすを拡大して表す映像を、前記連結部周辺拡大映像として生成するように構成することが好ましい。
また、以上の運転支援装置は、前記係合部位置算定手段において、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像中の前記係合部の像を認識し、認識した前記係合部の像の前記映像中の位置より前記係合部の前記自動車に対する位置を算定するように構成してもよい。
また、以上の運転支援装置において、前記係合部位置算定手段が算定した前記係合部が前記所定レベル以上前記連結部に接近した位置は、当該係合部の像の少なくとも一部が前記連結部周辺拡大映像に含まれることとなる位置とすることが好ましい。
なお、以上の運転支援装置は、前記自動車が備える前記連結部は、たとえば、ヒッチボールであり、前記トレーラに備えられた前記係合部は、たとえばカプラである。
以上のような運転支援装置によれば、自動車の後進開始時に、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像である後方映像の前記表示装置の表示を開始した後に、トレーラの前記係合部の位置が所定レベル以上前記連結部に接近したならば、自動的に、前記カメラが撮影した映像に含まれる前記連結部周辺の映像部分を拡大した映像である連結部周辺拡大映像の表示に、表示装置の表示を切り替える。したがって、ユーザは自動車を一旦停止して拡大表示の指示操作を行うといったような煩雑な作業を行うことなく、容易に、拡大表示を利用して、自動車の連結部をトレーラの係合部の位置に位置づけることができるようになる。
以上のような運転支援装置によれば、自動車の後進開始時に、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像である後方映像の前記表示装置の表示を開始した後に、トレーラの前記係合部の位置が所定レベル以上前記連結部に接近したならば、自動的に、前記カメラが撮影した映像に含まれる前記連結部周辺の映像部分を拡大した映像である連結部周辺拡大映像の表示に、表示装置の表示を切り替える。したがって、ユーザは自動車を一旦停止して拡大表示の指示操作を行うといったような煩雑な作業を行うことなく、容易に、拡大表示を利用して、自動車の連結部をトレーラの係合部の位置に位置づけることができるようになる。
また、連結部周辺拡大映像中における前記連結部の像が所定のサイズとなるように連結部周辺拡大映像を生成するので、カメラの取り付け位置に関わらずに、表示される連結部の像の大きさや、表示される連結部の周辺の領域の大きさを、一定の大きさとすることができる。したがって、表示する連結部の像の大きさを適当に設定しておくことにより、ユーザは、連結部周辺拡大映像の表示より、自動車の連結部と当該連結部に接近している前記トレーラの係合部との位置関係を、カメラの取り付け位置に関わらずに良好に把握することがきるようになる。
また、前記連結部周辺拡大映像として、前記カメラが撮影した映像中の前記自動車の連結部周辺の映像部分に視点変換と拡大とを施して作成した、前記連結部周辺を上方より観察したようすを拡大して表す映像を用いることより、ユーザは、カメラの取り付け位置に関わらずに、連結部周辺拡大映像の表示より、自動車の連結部と当該連結部に接近している前記トレーラの係合部との位置関係を容易かつ正確に把握することがきるようになる。
よって、本発明に係る運転支援装置によれば、ユーザの自動車を後進させる運転を、自動車の連結部を、トレーラの係合部の位置に、より容易かつ正確に位置づけられるように支援することができる。
以上のように、本発明によれば、自動車を後進させる運転を、自動車の後部に設けられているトレーラを連結する連結部を、トレーラの前部に設けられている自動車の連結部と係合する係合部の位置に、より容易かつ正確に位置づけられるように支援することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る運転支援装置は自動車に搭載される装置であり、図1aに示すように、自動車1に、ボートなどの積載物を運搬するためのトレーラ2を連結するために、自動車1をトレーラ2に向かって後進させる運転の支援を行う。なお、トレーラ2は、トレーラハウスなどの積載物が固定的に載せ置かれるものであってもよい。
本実施形態に係る運転支援装置は自動車に搭載される装置であり、図1aに示すように、自動車1に、ボートなどの積載物を運搬するためのトレーラ2を連結するために、自動車1をトレーラ2に向かって後進させる運転の支援を行う。なお、トレーラ2は、トレーラハウスなどの積載物が固定的に載せ置かれるものであってもよい。
ここで、図1bに示すように自動車1の後部には、サブメンバ11を介して自動車1に固定されたおおよそ球形状のヒッチボール12が設けられている。また、トレーラ2の前方端には、おおよそ中空半球形状のカプラ21が固定されている。
そして、トレーラ2の自動車1への連結は、図1bに示すように、トレーラジャッキ3で前部を持ち上げた状態で停車したトレーラ2に向かって、トレーラ2の前方より自動車1を後進させて、トレーラ2のカプラ21の直下に自動車1のヒッチボール12を位置づけた上で、トレーラジャッキ3を用いてトレーラ2の前部を降下させ、トレーラ2のカプラ21と自動車1のヒッチボール12とを、カプラ21にヒッチボール12が収まる形態で係合させることにより行われる。
次に、図2に、本実施形態に係る運転支援装置の構成を示す。
図示するように、運転支援装置は、後方カメラ101、画像メモリ102、後方カメラ101で撮影した画像を取り込み画像メモリ102に格納する画像入力部103、認識処理部104、画像メモリ102に格納された画像に対してトリミング、拡大、歪み補正、視点変換などの各種画像処理を行う画像処理部105、表示装置106、画像処理部105が画像処理した画像を表示装置106に表示する画像出力部107、ギア位置検出部108、以上の各部を制御する制御部109とを備えている。
図示するように、運転支援装置は、後方カメラ101、画像メモリ102、後方カメラ101で撮影した画像を取り込み画像メモリ102に格納する画像入力部103、認識処理部104、画像メモリ102に格納された画像に対してトリミング、拡大、歪み補正、視点変換などの各種画像処理を行う画像処理部105、表示装置106、画像処理部105が画像処理した画像を表示装置106に表示する画像出力部107、ギア位置検出部108、以上の各部を制御する制御部109とを備えている。
ここで、このような運転支援装置は、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものであり、認識処理部104、画像処理部105、制御部109などは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものであってもよい。
さて、後方カメラ101は、図1bに示すように自動車1の後部に設けられ、ヒッチボール12を含む自動車1後方の範囲を撮影する。
また、認識処理部104は、画像メモリ102に格納された画像に対して、画像中のヒッチボール12やトレーラ2のカプラ21を認識する画像認識処理を行い、認識したヒッチボール12の画像中の位置より、自動車1の横方向と前後方向を座標軸方向とする二次元の自動車1に対して固定された座標系である自動車座標系上のヒッチボール12とカプラ21の位置を算定すると共に、自動車座標系上のヒッチボール12とカプラ21との間の距離を算定する。なお、ヒッチボール12やカプラ21の認識は、たとえば、画像中の円形のエッジをヒッチボール12やカプラ21のエッジとして検出することにより行う。
また、認識処理部104は、画像メモリ102に格納された画像に対して、画像中のヒッチボール12やトレーラ2のカプラ21を認識する画像認識処理を行い、認識したヒッチボール12の画像中の位置より、自動車1の横方向と前後方向を座標軸方向とする二次元の自動車1に対して固定された座標系である自動車座標系上のヒッチボール12とカプラ21の位置を算定すると共に、自動車座標系上のヒッチボール12とカプラ21との間の距離を算定する。なお、ヒッチボール12やカプラ21の認識は、たとえば、画像中の円形のエッジをヒッチボール12やカプラ21のエッジとして検出することにより行う。
また、ギア位置検出部108は、自動車1の変速器のシフトレバーの位置(リバース、ドライブ、1速、2速など)を検出する。
以下、このような構成において、制御部109が行う後進支援処理について説明する。
図3に、この後進支援処理の手順を示す。
図示するように制御部109は、後進支援処理において、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置となったならば(ステップ302)、後方カメラ101で撮影された画像を歪み補正した上で表示装置106に表示する撮影画像表示を開始する(ステップ304)。
以下、このような構成において、制御部109が行う後進支援処理について説明する。
図3に、この後進支援処理の手順を示す。
図示するように制御部109は、後進支援処理において、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置となったならば(ステップ302)、後方カメラ101で撮影された画像を歪み補正した上で表示装置106に表示する撮影画像表示を開始する(ステップ304)。
すなわち、ステップ304では、画像入力部103が画像メモリ102に順次格納する後方カメラ101の撮影画像の歪み補正を画像処理部105に開始させると共に、画像出力部107に画像処理部105によって歪み補正された画像の表示装置106への表示を開始させる。
また、認識処理部104に、画像入力部103が画像メモリ102に順次格納する後方カメラ101の撮影画像に対する上述した画像認識処理、及び、自動車座標系上のヒッチボール12とカプラ21との間の距離の算定を開始させる。(ステップ306)。
また、次に、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置でなくなる状態の発生(ステップ308)と、認識処理部104が算定しているヒッチボール12とカプラ21との間の距離がしきい値Th未満となる状態の発生(ステップ310)とを監視する。ここで、しきい値Thについては後述する。
そして、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置でなくなる状態が発生したならば(ステップ308)、表示装置106の表示をステップ304で撮影画像表示を開始する前の表示状態に復帰し(ステップ318)、ステップ302からの処理に戻る。
一方、認識処理部104が算定しているヒッチボール12とカプラ21との間の距離がしきい値Th未満となる状態が発生した場合には(ステップ310)、拡大率算出処理を行って、拡大率を設定する(ステップ312)。ここで、この拡大率算出処理の詳細については後述する。
そして、次に、後方カメラ101で撮影された画像中のヒッチボール12周辺の画像部分を、当該画像部分に写り込んでいる被写体を上方から垂直に見下ろして観察したようすを表す画像に変視点換した上で、ステップ312の拡大率算出処理で設定された拡大率で拡大して表示する拡大トップビュー表示を開始する(ステップ314)。
すなわち、ステップ314では、画像入力部103が画像メモリ102に順次格納する後方カメラ101の撮影画像の視点変換と、設定されている拡大率による拡大を画像処理部105に開始させると共に、画像出力部107に画像処理部105によって視点変換と拡大が施された画像の表示装置106への表示を開始させる。
そして、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置でなくなる状態の発生(ステップ316)を監視し、ギア位置検出部108が検出しているシフトレバー位置がリバース位置でなくなる状態が発生したならば(ステップ316)表示装置106の表示をステップ304で撮影画像表示を開始する前の表示状態に復帰し(ステップ318)、ステップ302からの処理に戻る。
以上、制御部109が行う後進支援処理について説明した。
以上のような後進支援処理によれば、自動車1が後進を開始すると表示装置106への撮影画像表示が開始され、その後、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との距離がしきい値Th未満となると、表示装置106の表示が拡大トップビュー表示に切り替わることとなる。
以上のような後進支援処理によれば、自動車1が後進を開始すると表示装置106への撮影画像表示が開始され、その後、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との距離がしきい値Th未満となると、表示装置106の表示が拡大トップビュー表示に切り替わることとなる。
ここで、撮影画像表示で表示装置106に表示される画像は、上述のように後方カメラ101で撮影された画像を歪み補正した画像である。
すなわち、図4aに示すように、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との距離Lがしきい値Th以上であるときに、表示装置106に表示される画像は、後方カメラ101が、自動車後方の後方カメラ101の撮影範囲400を撮影した画像に対して、後方カメラ101のレンズの歪み補正を行った、図4bに示す画像410となる。
すなわち、図4aに示すように、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との距離Lがしきい値Th以上であるときに、表示装置106に表示される画像は、後方カメラ101が、自動車後方の後方カメラ101の撮影範囲400を撮影した画像に対して、後方カメラ101のレンズの歪み補正を行った、図4bに示す画像410となる。
なお、図4bに示すように、後方カメラ101によって撮影される画像420のサイズ(画素数)が、表示装置106の表示画面のサイズ(解像度)よりも大きい場合には、撮影画像表示においては、後方カメラ101によって撮影された画像420を画像処理部105で表示装置106の表示画面のサイズにトリミングした画像410を表示装置106に表示する。また、このトリミングの際には、後方カメラ101によって撮影された画像420の中央部分を抽出するのではなく、トリミング後の画像410において、画像410中のヒッチボール12の中心の位置(x0、y0)が、所定の位置となるようにトリミングを行うようにする。なお、この所定の位置は、左右(水平)方向については画像中の中央の位置とし、上下(垂直)方向については、画像の下端から少し上の位置にヒッチボール12の下端が位置することとなる位置とする。
次に、上述した後進支援処理のステップ314で開始する拡大トップビュー表示で表示装置106に表示される画像は、上述のように後方カメラ101の撮影画像に視点変換と拡大とを施した画像である。
すなわち、図5aに示すように自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との距離Lがしきい値Th未満であるときに、表示装置106に表示される画像は、後方カメラ101が自動車後方の後方カメラ101の撮影範囲400を撮影した画像から、ヒッチボール12周辺の範囲500の画像部分を切り出して、図5bに示すように、アフェイン変換等により、ヒッチボール12周辺の範囲500を上方から垂直に見下ろして観察したようすを表す画像に視点変換すると共に、視点変換した画像を表示装置106の表示画面のサイズに拡大した画像510である。
ここで、この視点変換と拡大における拡大の拡大率を設定するのが上述した後進支援処理のステップ312で行う拡大率算出処理である。
図6に、この拡大率算出処理の手順を示す。
図示するように、拡大率算出処理では、まず、画像入力部103が画像メモリ102に格納した後方カメラ101の撮影画像を取得し(ステップ602)、撮影画像を、上方より自動車方向を垂直に見下ろして観察したようすを表す画像である視点変換画像に視点変換する(ステップ604)。
図6に、この拡大率算出処理の手順を示す。
図示するように、拡大率算出処理では、まず、画像入力部103が画像メモリ102に格納した後方カメラ101の撮影画像を取得し(ステップ602)、撮影画像を、上方より自動車方向を垂直に見下ろして観察したようすを表す画像である視点変換画像に視点変換する(ステップ604)。
そして、視点変換画像中のヒッチボール12の像をエッジ検出、パターンマッチングなどの画像認識処理により認識し(ステップ606)、認識したヒッチボールの像のサイズS(たとえば、ヒッチボール12の像の直径のピクセルサイズ)を算定する(ステップ608)。
そして、ヒッチボール12の像のサイズSと、予め定めておいた基準サイズDとの比により、ヒッチボールの像を基準サイズDの像に拡大する拡大率D/Sを算定し設定する(ステップ610)。
以上、拡大率算出処理について説明した。
さて、図5bに戻り、次に、後方カメラ101が撮影した画像から切り出して視点変換を施す画像部分は、視点変換及び拡大を施した画像510中においてヒッチボール12の中心の位置(x1、y1)が、所定の位置となるように、拡大率算出処理で設定された拡大率と、撮影画像中のヒッチボールの位置に応じて算出する。
さて、図5bに戻り、次に、後方カメラ101が撮影した画像から切り出して視点変換を施す画像部分は、視点変換及び拡大を施した画像510中においてヒッチボール12の中心の位置(x1、y1)が、所定の位置となるように、拡大率算出処理で設定された拡大率と、撮影画像中のヒッチボールの位置に応じて算出する。
結果、拡大トップビュー表示で表示装置106に表示される画像において、ヒッチボール12の像の中心位置は、常に位置(x1、y1)となり、ヒッチボール12の像のサイズは、常にDとなる。
さて、次に、上述したしきい値Thは、距離Th以内にカプラ21がヒッチボール12に接近していれば、以上のように視点変換と拡大を行って表示される画像510中に、トラックのカプラ21の画像が出現することとなる距離とする。
なお、図5aに示した範囲500を基準範囲として、以上に示した後進支援処理は、ステップ310を、認識処理部104が算定しているトレーラ2のカプラ21の位置より、カプラ21の全体または一部または中心が基準範囲内にあるかどうかを判定し、基準範囲内にある場合にステップ312に進み、基準範囲内にない場合にステップ308、310の監視を継続する処理としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように本実施形態によれば、自動車1の後進開始時に、後方カメラ101が撮影した前記自動車1後方の画像の表示装置106の表示を開始した後に、トレーラ2のカプラ21の位置が所定レベル以上、自動車1のヒッチボール12に接近したならば、自動的に、後方カメラ101が撮影した画像に含まれるヒッチボール12周辺の画像部分を拡大した画像の表示に、表示装置106の表示を切り替える。したがって、ユーザは自動車1を一旦停止して拡大表示の指示操作を行うといったような煩雑な作業を行うことなく、容易に、自動車1のヒッチボール12を、トレーラ2のカプラ21の位置に位置づけることができるようになる。
以上のように本実施形態によれば、自動車1の後進開始時に、後方カメラ101が撮影した前記自動車1後方の画像の表示装置106の表示を開始した後に、トレーラ2のカプラ21の位置が所定レベル以上、自動車1のヒッチボール12に接近したならば、自動的に、後方カメラ101が撮影した画像に含まれるヒッチボール12周辺の画像部分を拡大した画像の表示に、表示装置106の表示を切り替える。したがって、ユーザは自動車1を一旦停止して拡大表示の指示操作を行うといったような煩雑な作業を行うことなく、容易に、自動車1のヒッチボール12を、トレーラ2のカプラ21の位置に位置づけることができるようになる。
また、トレーラ2のカプラ21の位置が所定レベル以上、自動車1のヒッチボール12に接近したときに、拡大トップビュー表示で表示装置106に表示される画像中におけるヒッチボール12の像の大きさや、表示されるヒッチボール12の周辺の領域の大きさは、一定となるので、表示するヒッチボール12の像の大きさを適当に設定しておくことにより、ユーザは、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との位置関係を、後方カメラ101の取り付け位置に関わらずに良好に把握することがきるようになる。
また、トレーラ2のカプラ21の位置が所定レベル以上、自動車1のヒッチボール12に接近したときに、拡大トップビュー表示で表示装置106に表示される画像は、ヒッチボール12周辺を上方から垂直に見下ろして観察したようすを表す画像であるので、ユーザは、後方カメラ101の取付位置に関わらずに、自動車1のヒッチボール12とトレーラ2のカプラ21との位置関係を容易かつ正確に把握することがきる。
よって、本実施形態によれば、ユーザの自動車1を後進させる運転を、自動車1のヒッチボール12を、トレーラ2のカプラ21の位置に、より容易かつ正確に位置づけられるように支援することができる。
なお、本実施形態は、自動車1とトレーラ2の連結に、ピントルフック・ルネットアイ式などの、ヒッチボール・カプラ式以外の連結機構を用いる場合にも同様に適用することができる。
1…自動車、2…トレーラ、3…トレーラジャッキ、11…サブメンバ、12…ヒッチボール、21…カプラ、101…後方カメラ、102…画像メモリ、103…画像入力部、104…認識処理部、105…画像処理部、106…表示装置、107…画像出力部、108…ギア位置検出部、109…制御部、400…撮影範囲。
Claims (7)
- 後部にトレーラを連結するための連結部を備えた自動車を後進させる運転を支援する運転支援装置であって、
前記自動車の後方の前記連結部を含む映像を撮影するカメラと、
トレーラに前部に備えられた前記連結部と係合する係合部の前記自動車に対する位置を算定する係合部位置算定手段と、
前記カメラが撮影した映像に含まれる前記連結部周辺の映像部分を拡大した映像である連結部周辺拡大映像を生成する連結部周辺拡大映像生成手段と、
表示装置と、
前記表示装置の表示を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、自動車の後進開始時に、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像である後方映像の前記表示装置の表示を開始し、当該後方映像の表示中に前記係合部位置算定手段が算定した前記係合部の位置が所定レベル以上前記連結部に接近したならば、前記連結部周辺拡大映像生成手段に前記連結部周辺拡大映像を生成させると共に、生成された前記連結部周辺拡大映像の前記表示装置の表示を開始し、
前記連結部周辺拡大映像生成手段は、前記連結部周辺拡大映像中における前記連結部の像が所定のサイズとなるように前記連結部周辺の映像部分の拡大を行うことを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1記載の運転支援装置であって、
前記連結部周辺拡大映像生成手段は、前記カメラが撮影した映像中の前記連結部周辺の映像部分に視点変換と拡大とを施して作成した、前記連結部周辺を上方より観察したようすを拡大して表す映像を、前記連結部周辺拡大映像として生成することを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1または2記載の運転支援装置であって、
前記係合部位置算定手段は、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像中の前記係合部の像を認識し、認識した前記係合部の像の前記映像中の位置より前記係合部の前記自動車に対する位置を算定することを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1、2または3記載の運転支援装置であって、
前記係合部位置算定手段が算定した前記係合部が前記所定レベル以上前記連結部に接近した位置とは、当該係合部の像の少なくとも一部が前記連結部周辺拡大映像に含まれることとなる位置であることを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1、2、3または4記載の運転支援装置であって、
前記自動車が備える前記連結部はヒッチボールであり、前記トレーラに備えられた前記係合部はカプラであることを特徴とする運転支援装置。 - 後部にトレーラを連結するための連結部と、後方の前記連結部を含む映像を撮影するカメラと、表示装置とを備えた自動車に搭載されるコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像に基づいて、トレーラに前部に備えられた前記連結部と係合する係合部の前記自動車に対する位置を算定する係合部位置算定手段と、
前記カメラが撮影した映像に含まれる前記連結部周辺の映像部分を拡大した映像である連結部周辺拡大映像を生成する連結部周辺拡大映像生成手段と、
前記表示装置の表示を制御する制御手段として機能させ、
前記制御手段は、自動車の後進開始時に、前記カメラが撮影した前記自動車後方の映像である後方映像の前記表示装置の表示を開始し、当該後方映像の表示中に前記係合部位置算定手段が算定した前記係合部の位置が所定レベル以上前記連結部に接近したならば、前記連結部周辺拡大映像生成手段に前記連結部周辺拡大映像を生成させると共に、生成された前記連結部周辺拡大映像の前記表示装置の表示を開始し、
前記連結部周辺拡大映像生成手段は、前記連結部周辺拡大映像中における前記連結部の像が所定のサイズとなるように前記連結部周辺の映像部分の拡大を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項6記載のコンピュータプログラムであって、
前記連結部周辺拡大映像生成手段は、前記カメラが撮影した映像中の前記連結部周辺の映像部分に視点変換と拡大とを施して作成した、前記連結部周辺を上方より観察したようすを拡大して表す映像を、前記連結部周辺拡大映像として生成することを特徴とするコンピュータプログラム。
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