JP2017075865A - 劣化度推定装置及び劣化度推定方法 - Google Patents

劣化度推定装置及び劣化度推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017075865A
JP2017075865A JP2015203624A JP2015203624A JP2017075865A JP 2017075865 A JP2017075865 A JP 2017075865A JP 2015203624 A JP2015203624 A JP 2015203624A JP 2015203624 A JP2015203624 A JP 2015203624A JP 2017075865 A JP2017075865 A JP 2017075865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
peak value
deterioration
charging
frequency distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015203624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6627402B2 (ja
Inventor
昇 中野
Noboru Nakano
昇 中野
下井田 良雄
Yoshio Shimoida
良雄 下井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015203624A priority Critical patent/JP6627402B2/ja
Publication of JP2017075865A publication Critical patent/JP2017075865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6627402B2 publication Critical patent/JP6627402B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】通信によって、バッテリ情報を車両側から取得することなく、バッテリの劣化度を推定可能な劣化度推定装置及び劣化度推定方法を提供する。【解決手段】 バッテリの劣化度を推定する劣化度推定装置において、車両に設けられたバッテリに対して外部電源から電力を供給する電力供給ラインに搭載され、バッテリの1回あたりの充電電力量を検出する充電電力量検出部と、充電電力量を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された複数回分の充電電力量の情報に基づき充電電力量に対する充電回数の頻度分布を算出する頻度分布算出部と、頻度分布に基づき前記劣化度を推定する劣化度推定部とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、劣化度推定装置及び劣化度推定方法に関するものである。
ハイブリッド車に搭載されるリチウムイオン二次電池の制御システムが知られている。この制御システムは、センサを用いて、バッテリの充放電電流とバッテリの電圧を検出し、検出電流及び検出電圧から内部抵抗を算出し、算出した内部抵抗に基づいてバッテリの劣化度を推定している(特許文献1)。
特開2011−257314号公報
しかしながら、上記の制御システムのような劣化度を推定するための劣化度推定システムが車両に搭載されていない場合には、車両外部のシステムに対して、車両用バッテリの情報を送信しなければならないため、バッテリ情報を送信する通信装置を別途車両に設ける必要があった。
本発明が解決しようとする課題は、通信によって、バッテリ情報を車両側から取得することなく、バッテリの劣化度を推定可能な劣化度推定装置及び劣化度推定方法を提供することである。
本発明は、バッテリの1回あたりの充電電力量を記憶し、記憶された複数回分の充電電力量の情報に基づき充電電力量に対する充電回数の頻度分布を算出し、頻度分布に基づきバッテリの劣化度を推定することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、外部電源による充電時に得られる情報から、充電電力量に対する充電回数の頻度分布を把握しつつ、劣化度を推定しており、劣化度を推定する際にバッテリの現在の電流又は電圧を外部から取得しなくてもよい。そのため、本発明は、車両との通信によりバッテリ情報を取得することなく、バッテリの劣化度を推定できる。
図1は、本実施形態に係る劣化度推定システムのブロック図である。 図2は電力計のブロック図である。 図3はコントローラの制御フローを示すフローチャートである。 図4は地域Aにおける頻度分布の特性を示すグラフである。 図5は地域Aにおける頻度分布の特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る劣化推定装置を含んだ劣化度推定システムのブロック図である。本実施形態に係る劣化推定装置は、外部電源から車載バッテリに対して電力を供給する電力供給ラインに搭載されている。
劣化度推定システムは、電力計10と、電動車両20と、充電ケーブル30とを備えている。電力計10は、充電ケーブル30を通じて自宅の外に電力を供給する差込口を有している。電力計10の電力源は家庭用の交流電源である。充電ケーブル30のプラグが、電力計10の差込口に接続されると、交流電源から充電ケーブル30への電気的な導通ラインが形成される。電力計10は、ディスプレイ11を有している。ディスプレイ11は、電動車両20に出力している電力量等を表示する。
電動車両20は、バッテリ21を備えた、電気自動車又はハイブリッド車両である。バッテリ21は、複数の二次電池を並列又は直列に接続した電池群である。バッテリ21は、外部電源の電力で充電可能な電池である。電動車両20は、外部電源の電力によりバッテリ21を充電するための充電器を有している。充電器は、変換回路、整流回路等を有している。充電器は、充電ケーブル30から入力される交流電力を、バッテリ21の充電に適した充電電力に変換し、当該充電電力をバッテリ21に出力する。
充電ケーブル30は、外部電源の電力でバッテリ21を充電する際に、電力計10と電動車両20との間を電気的に接続する。充電ケーブル30の両端には、プラグがそれぞれ設けられている。一方のプラグは電力計10の差込口に接続するためのプラグであり、他方のプラグは電動車両20の充電口に接続するためのプラグである。充電ケーブル30は、コントローラボックス31を有している。コントローラボックス31は安全機能を有している。
次に、図2を用いて、電力計10の構成について説明する。電力計10は、ディスプレイ11の他に、コントローラ12、センサ13及びメモリ14を有している。コントローラ12は、電力計10の全体を管理しており、CPU等を有している。コントローラ12は、充電電力を検出する機能、充電回数の頻度分布を算出する機能及びバッテリ21の劣化度を推定する機能を発揮するための機能ブロックとして、充電電力検出部121、頻度分布算出部122及び劣化度推定部123を有している。
充電電力検出部121は、センサ13を用いて、バッテリ21の1回あたりの充電電力を検出する。充電電力検出部121は、検出した充電電力をメモリ14に記憶する。頻度分布算出部122は、メモリに記憶された複数回分の充電電力の情報(以下、単に充電情報とも称す)に基づき、充電回数の頻度分布を算出する。頻度分布は、充電電力量に対する充電回数の頻度の分布である。頻度分布は、充電電力量を所定量で区切った上で、区切られた充電電力量でバッテリ21を充電した回数を、充電電力量と充電回数との相対関係で示した範囲を表している。なお、本実施形態では、充電回数を頻度で表しており、頻度は、所定期間における総充電回数に対して、区切られた充電電力量に対する充電回数の割合である。当該所定期間は、充電回数のカウントを開始した時からでもよく、あるいは、現在から所定時間前までの期間としてもよい。
劣化度推定部123は、頻度分布算出部122により算出された頻度分布に基づき、バッテリ21の劣化度を推定する。
センサ13は、電力計10から充電ケーブル30に出力される電流又は電圧を検出する。メモリ14は、充電電力検出部121により検出された充電電力の情報を記憶する。メモリ14は、頻度分布算出部122により算出された頻度分布の情報を記憶する。
次に、図3を用いて、コントローラ12の制御フローを説明する。図3は、コントローラ12の制御フローを示すフローチャートである。
ステップS1にて、コントローラ12は、充電ケーブル30が差込口に接続されたか否かを判定する。充電ケーブル30が差込口に接続されている場合には、ステップS2の制御フローに進む。充電ケーブル30が差込口に接続されていない場合には、ステップS1の制御フローで待機する。
ステップS2にて、コントローラ12は、充電が開始したか否かを判定する。充電ケーブル30が電力計10と電動車両20との間に接続された状態で、電動車両20の制御により充電が開始する。コントローラ12は、センサ13を用いて、電力計10からの出力電流又は出力電圧を検出することで、充電が開始されたか否かを判定する。
充電が開始した場合には、ステップS3の制御フローに進む。充電が開始していない場合には、ステップS2の制御フローで待機する。
ステップS3にて、充電電力検出部121は、センサ13を用いて電力量を検出する。充電電力検出部121は、所定のサンプリング周期で、電力計からの出力電流及び出力電圧を検出している。充電電力検出部121は、バッテリ21を充電する際の、電力計10の出力電力をバッテリ21の充電電力として検出している。
ステップS4にて、コントローラ12は、充電が終了したか否かを判定する。コントローラ12は、センサ13を用いて、電力計10からの出力電流又は出力電圧がゼロになることを検出することで、充電終了を判定する。充電が終了した場合には、ステップS4の制御フローに進む。充電が終了していない場合には、ステップS3の制御フローで待機する。
ステップS5にて、充電電力検出部121は、充電開始から充電終了までの電力量を算出することで、バッテリ21の充電電力量を検出する。充電電力量は、バッテリ21の1回の充電あたり、バッテリ21の充電のために消費した電力量である。また充電電力検出部121は、検出した充電電力量をメモリ14に記憶する。メモリ14は、充電電力量と充電開始時間とを対応付けて記憶している。なお、充電電力量と対応付けられる時間情報は、充電開始時間に限らず、充電終了時間又はメモリに記憶した時間等でもよい。
ステップS6にて、コントローラ12は、総記憶期間が6ヶ月以上であるか否かを判定する。総記憶期間は、充電電力量を最初にメモリ14に記憶した時点からの経過時間である。総記憶期間が6ヶ月未満である場合には、制御フローが終了する。総記憶期間が6ヶ月未満である場合には、メモリ14に記憶されている情報量が、劣化度の推定に必要な情報量に達していない可能性がある。そのため、総記憶期間が6ヶ月未満である場合には、コントローラ12は、劣化度の推定制御を行うことなく、制御フローを終了させる。
ステップS7にて、頻度分布算出部122は、メモリ14に記憶されている充電情報を用いて充電電力量の頻度分布を算出する。充電電力量を所定の電力量で区切りつつ、区切られた充電電力量に該当する充電の総回数が頻度に相当する。例えば、充電電力量を2kWhずつ、0から20kWhまで区切られたとする。頻度分布算出部122は、メモリ14に記憶された充電情報を、区切られた充電電力量毎に割り当てる。例えば、メモリ14に記憶された充電1回分の充電情報が、ある時間で充電を開始し、充電開始から終了までの充電電力量を9kWhとすることを示す場合には、頻度分布算出部122は、8kWhから10kWhの範囲に、1回の充電回数をカウントする。
また、頻度分布算出部122は、最新頻度分布と参照用頻度分布を算出する。最新頻度分布は、直近の充電開始時間から所定時間前までに含まれる充電情報から算出される。参照用頻度分布は、初期頻度分布であり、最初の充電開始時間から所定時間後までに含まれる充電情報から算出される。なお、参照用頻度分布は初期頻度分布に限らず、最新頻度分布で用いた充電情報により示される時間よりも前の時間であればよい。
ステップS8にて、劣化度推定部123は、最新頻度分布と初期頻度分布とを比較する。
図4及び図5は、頻度分布の特性を示すグラフである。図4と図5は、別の環境下で電動車両20を日常的に使用した場合の特性である。実線は最新頻度分布の特性を表し、点線は初期頻度分布の特性を表す。電動車両20の一般的な使い方として、電動車両20の主な駐車位置、日常的な車両の使用用途、走行距離等に応じて、1回の充電による充電電力量は所定の電力量で集中する。例えば、ユーザが電動車両20を通勤に使用し、かつ、自宅に帰った時に自宅の充電施設でバッテリを充電する場合に、通勤の際の走行距離が一定距離であるため、バッテリ21は同じ充電電力量で繰り返し充電される。このような場合には、充電電力量に対する充電回数の頻度は、通勤経路の走行距離に対応する充電電力量でピークをとる。
またバッテリ21の劣化が進むと、一回あたりに充電する充電電力量は変わり、充電頻度も変わる。一方、バッテリ21が劣化したとしても、通勤経路の走行距離は変わらないため、頻度分布にはピーク値が表れる。すなわち、バッテリ21の頻度分布の特性の変化が、バッテリ21の劣化の度合いを表していることになる。以下に説明するように、劣化度推定部123は、頻度分布に含まれるピーク値に基づき、電動車両20の劣化度を推定している。
ステップS9にて、劣化度推定部123は、最新頻度分布と初期頻度分布との比較結果に基づき頻度分布のピーク値が変化したか否かを判定する。頻度分布のピーク値は、横軸を充電電力量とし、縦軸を頻度(充電回数)とした座標により表される。劣化度推定部123は、初期頻度分布のピーク値における充電電力量に対して所定の充電電力量の範囲内におけるピーク値の変化をみている。所定の充電電力量の範囲は、バッテリ21の初期容量の10%分の幅を、初期頻度分布のピーク値における充電電力量に対してプラス側とマイナス側に広げた範囲である。また、縦軸方向の変化については、初期頻度分布のピーク値における充電回数と、最新頻度分布のピーク値における充電回数との差が所定値より大きい場合に、劣化度推定部123は、ピーク値が変化したと判定する。
ステップS9の制御フローにおいて、劣化度推定部123が、ピーク値の変化なしと判定した場合には、制御フローが終了する。
ステップS10の制御フローにおいて、ピーク値が変化していると判定した場合には、劣化度推定部123は、複数のピーク値が変化したか否かを判定する。
複数のピーク値が変化した場合には、ステップS11にて、劣化度推定部123は、上昇ピーク値と下降ピーク値を特定する。図4に示す特性では、上昇ピーク値はピーク値(点A)から上昇したピーク値(点A)であり、ピーク値(点B)から下降したピーク値(点B)である。点Aは(X 、Y )の座標で表され、点Aは(X、Y)の座標で表され、点Bは(X 、Y )の座標で表され、点Bは(X、Y)の座標で表される。
ステップS12にて、劣化度推定部123は、特定されたピーク値の上昇変化と特定されたピーク値の下降変化に基づいて、バッテリ21の劣化度を推定する。上昇変化は点Aから点Aへの変化に相当し、下降変化は点Bから点Bへの変化に相当する。図4に示すように、時間が経過しても、点Aから点Aへのx座標の変化量は小さく、点Bから点Bへのx座標の変化量は小さい。そして、劣化度推定部123は、下記式(1)を用いて容量維持率(W)を推定する。
Figure 2017075865
これにより、劣化度推定部123は、ピーク値の上昇変化とピーク値の下降変化との相対関係に基づき劣化度を推定する。そして、制御フローはステップS15に進む。
ステップS10の制御フローにおいて、複数のピーク値が変化していない場合には、ステップS13にて、劣化度推定部123は基準頻度における充電電力量を特定する。図5に示すように、時間経過に伴い1つのピーク値が変化した場合には、劣化度推定部123は、最新頻度分布のピーク値における頻度(Y)に基づき基準頻度を算出する。基準頻度は、頻度分布の山の特定において腹の部分に相当し、頻度(Y)の半値である。劣化度推定部123は、基準頻度における充電電力量を、最新頻度分布の特性上と初期頻度分布の特性上でそれぞれ特定する。
ステップS14にて、劣化度推定部123は、基準頻度に対する充電電力量の変化に基づいて、バッテリ21の劣化度を推定する。図5に示すように、時間の経過に伴い、基準頻度に対する充電電力量はX からXに変化する。そして、劣化度推定部123は、下記式(2)を用いて容量維持率(W)を推定する。
Figure 2017075865
これにより、劣化度推定部123は、基準頻度に対する充電電力量の変化に基づき劣化度を推定する。そして、制御フローはステップS15に進む。
ステップS15にて、コントローラ12は、推定した劣化度(容量維持率)をディスプレイ11に表示する。ステップS16にて、コントローラ12は劣化度(容量維持率)の情報をサーバに送信する。なお、サーバは、コントローラ12から受信した劣化度の情報を、メール等によりユーザに送信してもよい。そして、制御フローが終了する。
上記のように、本実施形態では、バッテリ21の1回あたりの充電電力量をメモリ14に記憶し、メモリ14に記憶された複数回分の充電電力量の情報に基づき充電電力量に対する充電回数の頻度分布を算出し、頻度分布に基づきバッテリの劣化度を推定する。これにより、劣化度を推定する際にバッテリ21の現在の電流又は電圧を外部から取得することなく、劣化度を推定することができる。
また本実施形態は、頻度分布に含まれるピーク値の変化に基づき劣化度を推定する。これにより、頻度分布の経時変化により、劣化傾向を把握することで、車両搭載の電池劣化判定装置に依存せずに、劣化度を推定することができる。
また本実施形態は、頻度分布に含まれる第1ピーク値の変化を第1変化(図4において、点Aから点Aへの変化に相当)として特定し、頻度分布に含まれる第2ピーク値の変化を第2変化(図4において、点Bから点Bへの変化に相当)として特定し、当該第1変化と当該第2変化との相対関係に基づき前記劣化度を推定する。これにより、頻度分布のピークが複数ある場合に、頻度の上昇するピークがある一方、頻度の減少するピークが発生するため、これらのピーク値の変化を把握することで、劣化度の推定精度を高めることができる。また、1つのピーク値に基づいて劣化度を推定する場合に比べて、推定精度を高めることができる。
また本実施形態は、頻度分布に含まれる複数のピーク値を特定し、第1時間のピーク値(図4における点Aに相当)に対して上昇した第2時間のピーク値(図4における点Aに相当)と第1時間のピーク値(図4における点Bに相当)に対して減少した第2時間ピーク値(図4における点Bに相当)とをそれぞれ特定し、ピーク値の上昇変化とピーク値の下降変化との相対関係に基づき劣化度を推定する。頻度が上昇するピークと頻度が減少するピークとの間には因果関係が見込め、バッテリ21の劣化が進むにつれて、頻度が減少した分布から頻度が上昇した分布に、頻度が移行したと考えられる。そのため、ピーク値の上昇変化とピーク値の下降変化との相対関係を把握することで、精度の高い劣化度の推定を実現できる。
また本実施形態は、頻度分布に含まれる第1時間のピーク値(図4における点A又は点Bに相当)と、第1時間のピーク値に対して変化した第2時間のピーク値(図4における点A又は点Bに相当)とをそれぞれ特定し、第1時間のピーク値と第2時間のピーク値に基づいて劣化度を推定する。このとき第1時間は第2時間より過去の時間であって、第1時間のピーク値における充電電力量と第2時間のピーク値における充電電力量は所定範囲である。頻度分布のプロファイルは、主にバッテリ21の電池容量と充電スポットの環境に依存し、電池容量及び環境が大きく変更されない限り、頻度分布のピーク値のX座標は固定される。そのため、固定されたX座標をもつピークを特定して、Y座標の頻度の変化を把握することで、精度の高い劣化度の推定を実現できる。
また本実施形態は、所定の充電回数(図5において、Y/2で表される値)に対する充電電力量の変化に基づき劣化度を推定する。これにより、頻度分布に含まれるピーク値が1つの場合でも、劣化度を推定できる。
なお、コントローラ12は、ステップS6の制御フローにおいて、総記憶期間の閾値を6ヶ月に設定したが、閾値は必ずしも6ヶ月にする必要はなく、例えば5ヶ月でもよい。また、コントローラ12は、総記憶期間と時間閾値とを比較する必要はなく、例えばメモリ14の情報量に応じて劣化度の推定制御を実行するか否かを判定してもよい。
なお本実施形態において、劣化度推定部123は、特定されたピーク値の上昇変化と特定されたピーク値の下降変化に基づいてバッテリ21の劣化度を推定するために、式(1)を用いて劣化度を演算したが、比(Y /Y )及び比(Y/Y)の代わりに、それぞれ差を用いてもよい。
なお本実施形態に係る劣化度推定装置は、充電ケーブルを用いた接触型の充電システムに限らず、コイルを用いた非接触給電システムに適用してもよい。非接触給電システムに適用する場合に、劣化度推定装置は、地上側の充電装置に搭載される。
10…電力計
11…ディスプレイ
12…コントローラ
13…センサ
14…メモリ
20…電動車両
21…バッテリ
30…充電ケーブル
31…コントローラボックス
121…充電電力検出部
122…頻度分布算出部
123…劣化度推定部

Claims (7)

  1. バッテリの劣化度を推定する劣化度推定装置において、
    車両に設けられたバッテリに対して外部電源から電力を供給する電力供給ラインに搭載され、前記バッテリの1回あたりの充電電力量を検出する充電電力量検出部と、
    前記充電電力量を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数回分の充電電力量の情報に基づき、前記充電電力量に対する充電回数の頻度分布を算出する頻度分布算出部と、
    前記頻度分布に基づき前記劣化度を推定する劣化度推定部とを備えた劣化度推定装置。
  2. 前記劣化度推定部は、前記頻度分布に含まれるピーク値の変化に基づき前記劣化度を推定する
    請求項1記載の劣化度推定装置。
  3. 前記劣化度推定部は、
    前記頻度分布に含まれる第1ピーク値の変化を第1変化として特定し、前記頻度分布に含まれる第2ピーク値の変化を第2変化として特定し、前記第1変化と前記第2変化との相対関係に基づき前記劣化度を推定する
    請求項1記載の劣化度推定装置。
  4. 前記劣化度推定部は、
    前記頻度分布に含まれる複数のピーク値を特定し、第1時間のピーク値に対して上昇した第2時間のピーク値と前記第1時間のピーク値に対して減少した前記第2時間のピーク値とをそれぞれ特定し、前記ピーク値の上昇変化と前記ピーク値の下降変化との相対関係に基づき前記劣化度を推定し、
    前記第1時間は前記第2時間より過去の時間である
    請求項1記載の劣化度推定装置。
  5. 前記劣化度推定部は、
    前記頻度分布に含まれる第1時間のピーク値と、前記第1時間のピーク値に対して変化した第2時間のピーク値とをそれぞれ特定し、前記第1時間のピーク値と前記第2時間のピーク値に基づいて前記劣化度を推定し、
    前記第1時間は前記第2時間より過去の時間であり、
    前記第1時間のピーク値における前記充電電力量と前記第2時間のピーク値における前記充電電力量は所定範囲である
    請求項3又は4記載の劣化度推定装置。
  6. 前記劣化度推定部は、
    所定の充電回数に対する充電電力量の変化に基づき前記劣化度を推定する
    請求項1又は2に記載の劣化度推定装置。
  7. 車両に設けられたバッテリに対して外部電源から電力を供給する電力供給ラインに搭載された充電電力量検出部により、前記バッテリの1回あたりの充電電力量を検出し、
    前記充電電力量を記憶し、
    記憶された複数回分の充電電力量の情報に基づき、前記充電電力量に対する充電回数の頻度分布を算出し
    前記頻度分布に基づき前記バッテリの劣化度を推定する
    劣化度推定方法。
JP2015203624A 2015-10-15 2015-10-15 劣化度推定装置及び劣化度推定方法 Active JP6627402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203624A JP6627402B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 劣化度推定装置及び劣化度推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203624A JP6627402B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 劣化度推定装置及び劣化度推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017075865A true JP2017075865A (ja) 2017-04-20
JP6627402B2 JP6627402B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=58551163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015203624A Active JP6627402B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 劣化度推定装置及び劣化度推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6627402B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210130875A (ko) * 2020-04-22 2021-11-02 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 모니터링 장치 및 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09233720A (ja) * 1996-02-20 1997-09-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 充電コントローラ
JP2006172884A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Olympus Corp 充電装置および充電システム
JP2007189760A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Fujitsu Ten Ltd 車両の電源制御装置
US20100036628A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Research In Motion Limited Systems and Methods for Monitoring Deterioration of a Rechargeable Battery
JP2010074932A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Dainippon Printing Co Ltd 無人搬送車用バッテリ管理システム及び方法
JP2010125110A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yamaha Motor Powered Products Co Ltd 電動ゴルフカート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09233720A (ja) * 1996-02-20 1997-09-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 充電コントローラ
JP2006172884A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Olympus Corp 充電装置および充電システム
JP2007189760A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Fujitsu Ten Ltd 車両の電源制御装置
US20100036628A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Research In Motion Limited Systems and Methods for Monitoring Deterioration of a Rechargeable Battery
JP2010074932A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Dainippon Printing Co Ltd 無人搬送車用バッテリ管理システム及び方法
JP2010125110A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yamaha Motor Powered Products Co Ltd 電動ゴルフカート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210130875A (ko) * 2020-04-22 2021-11-02 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 모니터링 장치 및 방법
KR102658858B1 (ko) 2020-04-22 2024-04-18 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 모니터링 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6627402B2 (ja) 2020-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9895991B2 (en) Method and apparatus estimating state of battery
JP5708668B2 (ja) 蓄電システム
TWI727957B (zh) 電池之充電狀態或放電深度之推定方法及系統
US11275122B2 (en) Battery diagnosis method, battery diagnosis program, battery management apparatus, and power storage system
EP2963433B1 (en) Method and apparatus for estimating state of battery
JP5895839B2 (ja) 二次電池状態管理システム、充電器、二次電池状態管理方法及び電気特性測定方法
JP5492291B2 (ja) 二次電池の劣化診断方法、及び劣化診断装置
EP2728368B1 (en) Condition estimation device and method for battery
JP6174963B2 (ja) 電池制御システム
JP5704108B2 (ja) 電池システムおよび推定方法
JP2015114105A (ja) 蓄電システム
JP6575308B2 (ja) 内部抵抗算出装置、コンピュータプログラム及び内部抵抗算出方法
US10302706B2 (en) Apparatus for calculating state of charge of storage battery
US10830824B2 (en) System and a method for determining state-of-charge of a battery
JP6119554B2 (ja) 充電状態算出装置
CN113459899B (zh) 诊断系统、诊断方法及存储介质
JP2014230412A (ja) 電流センサ補正装置
JP6627402B2 (ja) 劣化度推定装置及び劣化度推定方法
KR101399362B1 (ko) 전류 적산 오프셋을 이용한 건강 상태 추정 방법 및 장치
KR20130127792A (ko) 배터리 관리 시스템
JP2016024170A (ja) 電池制御装置
CN110015121B (zh) 更换费用设定装置、方法和系统
JP5768772B2 (ja) 蓄電システムおよび充電率推定方法
JP2015228755A (ja) 充電制御装置
WO2013146248A1 (ja) Soc推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6627402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151