JP2017075745A - 振動乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送途上の材料の下方に供給される気体により生じる材料の偏りを軽減する振動乾燥装置を提供する。【解決手段】材料Pが搬送される整流板8と、その下方の給気室7e内に気体を供給して当該整流板8に設けられた多数の開口孔8aを通過させる熱風給気手段11と冷風給気手段12とを備え、搬送途上の材料Pの隙間に気体を供給して乾燥、冷却を行う振動乾燥装置において、給気室7eの幅方向に供給される気体の流れを変える仕切板17を有することを特徴としている。この構成によれば、気体の一部が仕切板17によって流れを変えるので、給気室7eの壁面に当たって吹き上がる気体の流量が減少し、当該壁面近くの整流板8の開口孔8aを通過する気体の流速は大きくならない。そのため、当該壁面近くの材料Pは押し動かされず、給気室7eの幅方向での材料Pの偏りが軽減され、材料Pの流動化および乾燥、冷却を均一にできる。【選択図】図1

Description

本発明は、食品、薬品、工業用材料、石灰等の粉粒体のような材料を振動によって所定方向に搬送しながら乾燥させる振動乾燥装置に関するものである。
従来、粉粒体のような材料を搬送する振動乾燥装置として、材料の搬送の間に当該材料を乾燥、冷却する工程を備えたもの(特許文献1参照)が知られている。この振動乾燥装置51は、図17および図18に示すように材料Pの搬送路をなしながら気体が通過する多数の開口孔58aを備えたパンチングメタルからなる整流板58と、この整流板58を上面に取付けてその下方に給気室57eが形成される樋状のトラフ57と、このトラフ57に振動を与える振動付与手段56とを備えている。また、前記振動乾燥装置51は搬送方向に沿ってトラフ57の側壁57aに一定間隔をおいて設けられた複数の給気口57f,57feから熱風気体および冷風気体を供給する給気手段(図示せず)を備えており、熱風気体および冷風気体はトラフ57の給気室57eに供給されるにともなって前記整流板58の開口孔58aを下方から上方に通過する構成となっている。
この振動乾燥装置51によれば、振動付与手段56により整流板58が振動するにともなって、整流板58上の材料Pがその搬送方向に搬送され、同時に熱風気体が、また搬送路終端近くでは冷風気体が給気室57eに供給される。その際に、給気口57f,57feから供給される熱風気体および冷風気体が整流板58の開口孔58aから材料Pの隙間を通過することによって、搬送途上の材料Pは乾燥、その後に冷却される。これにより、材料Pには整流板58の振動と気体の通過とが加わって、材料Pは均一に流動化するとともに、次工程の処理に最適な乾燥状態となって次工程に達することができる。
特開2015−55383号公報
近年、前述の振動乾燥装置51にあっては、材料Pの乾燥、冷却時間の短縮が要求されるようになり、材料Pの搬送速度が大きくなることから、トラフ57の給気室57eに供給される熱風気体および冷風気体の流速を大きくする必要が生じている。ところが、給気口57f,57feから供給される熱風気体および冷風気体は給気口57f,57feの対面に位置するトラフ57の側壁57bにあたって当該側壁57b側に沿って吹き上がり、整流板58の開口孔58aを通過する。これにより、当該側壁57b付近ではこの吹き上がり分だけ流速も大きくなるが、熱風気体および冷風気体の流速増にともなって、この吹き上がり分の流速増も大きくなる。そのため、整流板58上の材料Pは給気口57f,57feの対面に位置するトラフ57の側壁57b付近で給気口57f,57fe側に大量に押し動かされて偏る(図17中の一点鎖線矢印および整流板58の搬送動作を検証するための気流実験結果を示す図19の材料Pの層厚分布データ表を参照)。これにより、材料Pの層厚が給気室57eの幅方向、すなわち整流板58の幅方向で不均一となって、材料Pの流動化はもとより材料Pの乾燥・冷却状態が不均一となるという問題の発生が懸念されている。
本発明の目的は、上記問題発生の懸念を解消することであり、材料Pの搬送にともなって当該材料P内に熱風気体、冷風気体等の気体を供給する際に生じる材料Pの偏りを軽減して搬送途上の材料Pの流動化を均一にするとともに、乾燥、冷却等の処理を均一に行うことができる振動乾燥装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、材料が搬送される整流板と、この整流板の幅方向から当該整流板の下方に位置する給気室内に気体を供給し当該整流板に設けられた多数の開口孔を通り下方から上方へ前記気体を送るための給気手段とを備え、前記整流板を振動させて、当該整流板上で材料を搬送し、材料の搬送途上で前記気体により材料を乾燥させる振動乾燥装置において、前記給気室内には幅方向に供給される前記気体の流れを変える仕切板を有することを特徴としている。
この構成によれば、材料が搬送される整流板の下方に位置する給気室内にその幅方向に気体が供給されると、気体の一部が仕切板によって遮られてその流れを変えるので、給気室の壁面に達する気体の流量が減少する。これにより、給気室の壁面に当たって戻りながら吹き上がる気体の流量が減少し、給気室の壁面付近にある整流板の開口孔を下方から上方に通過する気体の流量も減少するので、当該開口孔を通過する気体の流速も大きくならない。そのため、整流板上の材料は気体の通過に際して、給気室への気体の供給方向と逆方向、すなわち給気室の壁面から離れる方向に押し動かされることがなくなる。従って、給気室の幅方向、すなわち整流板の幅方向での材料の偏りが軽減され、気体は整流板の幅方向でほぼ均一な層厚の材料内を通過することができる。これにより、搬送途上の材料の流動化を均一にするとともに、気体を熱風気体または冷風気体とすることにより、材料を均一に乾燥、冷却することができる。
また、本発明は整流板の開口孔を下方から上方に通過する気体の流速が給気室の幅方向にわたってほぼ均一となるようにして整流板上の材料の偏りを軽減するために、前記仕切板は前記給気室の幅方向および材料の搬送方向の双方に対して傾斜した状態で配置されていることが望ましい。
さらに、本発明は材料の搬送方向はもとより給気室の幅方向にわたって整流板の開口孔を下方から上方に通過する気体の流速が均一となるようにして整流板上の材料の偏りを軽減するために、前記仕切板は少なくとも対をなして前記給気室の底面から垂直または斜めに起立し、かつ、前記給気室内に気体が供給される給気口から給気室の幅方向にいくに従い間隔が広がった状態で配置されることが望ましい。
特に、本発明は整流板上を搬送される材料の種類に応じて材料の偏りを軽減する最適な配置の仕切板が得られるようにするために、前記仕切板は平面視八の字、V字状、或いはそれらを組合わせた形状であることが望ましい。
仕切板を一対に設ける構成の外に、本発明はトラフの始端および終端付近にある整流板の開口孔を通過する気体の吹上量を調整するために、前記仕切板は一枚板状であることが望ましい。
前記対をなす仕切板に関して、本発明は整流板上を搬送される材料の種類に応じて材料の偏りを軽減する最適な状態で仕切板を設置するために、両者間の開き角度、前記給気口から供給される気体の流れに対する各仕切板の角度、当該仕切板同士の間隔、当該仕切板の面積、前記給気口からの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整する第1調整部を有することが望ましく、1枚板の仕切板に対しては前記給気口から供給される気体の流れに対する当該仕切板の角度、当該仕切板の面積、前記給気口からの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整する第2の調整部をさらに有することが望ましい。
本発明は、前述の第1調整部、第2調整部それぞれに加え、前記仕切板に、長穴や2枚以上の重ね合わせた補助仕切板で角度や長さを任意に調整する第3調整部を備えてもよく、これにより整流板上を搬送される材料の偏りを軽減する調整幅を大きくすることができる。
以上説明した本発明によれば、材料の搬送にともなって当該材料の隙間に熱風気体、冷風気体等の気体を供給する際に生じる材料の偏りを軽減し、当該材料内の気体の通過をほぼ均一にして、材料の流動化および乾燥、冷却等の処理を均一に行う振動乾燥装置を提供することができる。
本発明に係る振動乾燥装置に供給される気体の垂直方向の流れを示す一部省略説明図。 本発明に係る振動乾燥装置の一部を省略した概略説明図。 本発明に係る振動乾燥装置の装置本体の一部を省略した正面図。 本発明に係る振動乾燥装置のトラフの内部構造を説明する一部省略平面図。 図3のA−A線に沿った一部省略要部拡大端面図。 本発明に係る振動乾燥装置のフードカバーの取付状態を示す内部機構を省略した説明図。 本発明に係る振動乾燥装置の整流板の要部拡大平面図。 図5のB−B線に沿った要部拡大断面図。 本発明に係る振動乾燥装置の仕切板の形状を説明する斜視図。 図3のC−C線に沿った一部省略要部拡大端面図。 本発明に係る振動乾燥装置に供給される気体の水平方向の流れを示す説明図。 本発明に係る整流板の搬送動作を検証する気流実験の条件および同気流実験の結果を示す材料の標準偏差表および材料の層厚分布データ表。 本発明に係る整流板の応用例を示す要部説明図。 本発明に係る整流板の応用例の搬送動作を検証する気流実験の条件および同気流実験の結果を示す材料の標準偏差表および材料の層厚分布データ表。 本発明に係る整流板の変形例を示す要部説明図。 本発明に係る整流板の変形例の搬送動作を検証する気流実験の条件および同気流実験の結果を示す材料の層厚分布データ表。 従来の振動乾燥装置に供給される気体の流れを説明する概略説明図。 従来の振動乾燥装置に係る整流板の要部拡大平面図。 従来の振動乾燥装置に係る整流板の搬送動作を検証する気流実験の結果を示す材料の層厚分布データ表。
以下、本発明の実施形態に係る振動乾燥装置(以下、振動装置という)を図面に基づき説明する。図2に示すように、この振動装置1はホッパ2内に貯留される食品、薬品、工業用材料、石灰等の粉粒体のような材料Pを供給する供給側フィーダ3と、供給側フィーダ3から供給される材料Pを搬送する装置本体4と、装置本体4から排出される材料Pを搬出する排出側フィーダ5と、装置本体4に上下方向および斜め方向の振動を付与する振動付与手段6とを備えている。
前記装置本体4は、図1、図3,図4および図5に示すように底面から対向して延びる側壁7a,7bおよびこれらの両側を繋ぐ縁部7c,7dにより給気室7eが形成される樋状のトラフ7と、このトラフ7の上面側に図1および図3に示す連接壁8bを介して取付けられて材料Pの搬送路をなす整流板8とを備えている。また、前記装置本体4は前記連接壁8bの上端全周にわたって配置されるフレキシブルジョイント9aと、当該フレキシブルジョイント9aに連接されるガイドフレーム9bと、当該ガイドフレーム9bを介して前記整流板8の上方を覆うように取付けられるフードカバー10とを有している。
前記トラフ7の一方の側壁7aには図3および図4等に示すように複数個の給気口7f,7feが、また底部終端には材料排出口7gが設けられており、給気室7e、給気口7f,7fe、材料排出口7gおよび後記材料受入口10a並びに後記排気口10bが連通する構成となっている。前記給気口7fには、終端側の数個の給気口7feを除いて図2に示すような熱風気体を供給する熱風給気手段11が、また終端側の数個の給気口7feには冷風気体を供給する冷風給気手段12が接続されている。前記冷風給気手段12は、熱風気体により温度上昇する材料Pを常温またはそれ以下の温度に冷却できる冷風気体を供給するように構成されている。
前記整流板8は、図7に示すように多数の開口孔8aを備えたパンチングメタルでなっており、これら開口孔8aは材料Pが落下しない大きさをなしながら、熱風気体および冷風気体(以下、気体という)が下方から上方に通過可能に構成されている。
前記フードカバー10には、図6に示すようにリム部10cがフードカバー10の両側にあってその延びる方向に所定間隔をおいて、かつガイドフレーム9bにわたって取付けられている。前記リム部10cは二分割された桝形状、すなわち2枚の三角板部10c1とこれらを連接する矩形底板部(図示せず)および矩形背板部(図示せず)とからなる形状をなしている。前記リム部10cには、それぞれ支柱9,9が固定されており、前述の整流板8を備える連接壁8bおよびトラフ7がフードカバー10に吊り下げられる構成が得られている。また、前記フードカバー10は図2および図5に示すように、その上面の端部に配置される材料受入口10aと、上面全域にわたって所定間隔で配置される複数個の排気口10bとを備えている。これにより、給気口7f,7feから供給される気体が整流板8を下方から上方に通過して搬送途上の材料Pの隙間を通過してこれを乾燥・冷却し、その後に材料排出口7gから排出される構成が得られている。前記気体は集塵機13に集まるように構成されており、搬送途上の材料Pから吹き飛ばされて気体中に含まれる粉塵が取り除かれ、その後にこの気体が大気中に放出される構成となっている。
前記振動付与手段6は、図3及び図10に示すように、トラフ7の両側の側壁7a,7bそれぞれに上ブラケット6aを介して回転自在に取付けられる複数個の連結部材6bと、各連結部材6bの他端に下ブラケット6cを介して回転可能に吊架されるカウンタウェイト6dと、対向する2個の連結部材6b、6bを一組としてこれらの中間位置で回転可能に保持する連結軸6eとを備えている。また、この振動付与手段6は前記連結軸6eをその両側に配置される固定具6f,6fを介して保持する支持プレート6gと、この支持プレート6gと前記側壁7a,7bに沿って隣接する2個の連結部材6bとをばね係止具6hを介して連結する傾斜ばね6jと、各支持プレート6gの両側下方からこれを保持する制振ばね6kと、を備えている。さらに、前記振動付与手段6は前記カウンタウェイト6d上でモータ6mの回転を受けて回転するクランク機構6nを備えることにより、トラフ7を搬送方向の斜め上方へ向けて往復運動させるように振動を付与する構成となっている。
前記トラフ7の底面には、図1、図8および図9に示すように、側壁7aに設けられる各給気口7f,7fe(終端の給気口7feを除く)に対応して2個の仕切板取付ブロック14,14およびこれらの間に位置するV字仕切板取付ブロック15並びに給気室7eの幅方向のバランスを保つバランスウェイト16が配置されている。前記仕切板取付ブロック14には、給気室7eの幅方向に一定間隔を置いて複数の位置決めボルト用めねじ部14aと角度調整ボルト用めねじ部14bとが並列に延びる直線上に設けられている。前記仕切板取付ブロック14には、矩形部17aおよびこれと直角に折り曲げられた平面視台形状の取付部17bを有する仕切板17が位置決めボルト18と角度調整ボルト19とにより取付けられている。前記仕切板17の矩形部17aは前記整流板8近くまで延びていればよく、トラフ7の底面に対して起立していても、また傾斜していてもよく、給気口7f,7feから給気室7eの幅方向に供給される気体の流れを変えることができればよい。
前記仕切板17の取付部17bには、前記位置決めボルト18が貫通する下穴(図示せず)とこの下穴を中心に弧状に延びる円弧穴17cとが設けられている(図8および図9参照)。この仕切板17にあっては、給気口7f,7feからの幅方向への距離は位置決めボルト18が螺合する位置決め用めねじ部14aにより調整されている。また、前記給気口7f,7feから供給される気体の流れに対する仕切板17の角度は角度調整ボルト19の円弧穴17c内での位置により調整されている。
前記仕切板17は、各仕切板取付ブロック14,14に取付けられて平面視ハの字、すなわち前記給気室7eの幅方向および材料Pの搬送方向の双方に対して傾斜した状態で、両仕切板17,17の間隔が給気口7f,7feから給気室7eの幅方向にいくに従い広がった状態で配置されている(図8および図9参照)。前述の対をなす仕切板取付ブロック14,14、各仕切板取付ブロック14に取付けられる仕切板17の取付部17b、当該取付部17bに取付けられる位置決めボルト18および角度調整ボルト19により、第1調整部20が構成されている。これにより、第1調整部20は前述の給気口7f,7feからの幅方向への距離および気体の流れに対する仕切板17の角度に加え、対をなす仕切板17,17の最小間隔を調整することができる。
前記トラフ7の底部終端の給気口7feに対しては、図4および図15に示すように1個の仕切板取付ブロック14およびこれに隣接するV字仕切板取付ブロック15並びに給気室7eの幅方向のバランスを保つバランスウェイト16(図15等では省略)が配置されている。この仕切板取付ブロック14には、前述の仕切板17が取付けられており、後記するようにトラフ7の終端付近に十分な取付けスペースがない場合でも、給気口7feから供給される気体はトラフ7の縁部の影響を受けることがなくなる。
前記仕切板17の矩形部17aには、図5および図9等に示すように、上下に位置して2個の補助取付穴17dが設けられており、この補助取付穴17dには後記補助仕切板21(図15参照)が取付け可能に構成されている。
前記バランスウェイト16は、2個の仕切板17,17(終端の給気口7feに対しては、1個)、2個の仕切板取付ブロック14,14(終端の給気口7feに対しては、1個)、1個のV字仕切板取付ブロック15の質量偏倚に対応する質量(後記V字仕切板23が取付けられる時には、その質量を加えて)を有し、給気室7eの幅方向の重量バランスを保つ位置に取付けられている。
上記振動装置1では、図1ないし図3に示すようにホッパ2内の材料Pが供給側フィーダ3上に供給されると、これが一定量毎にフードカバー10に設けられた材料受入口10aからトラフ7内の整流板8上に投入される。この時、トラフ7は振動付与手段6のモータ6mの回転を受けて作動するクランク機構6nにより、搬送方向の斜め上方へ向けて往復運動するように振動する。これにより、整流板8上の材料Pが搬送方向(図3および図11中、二点鎖線矢印参照)に搬送される。この材料Pの搬送とともに、熱風給気手段11から熱風気体が終端近くの数個の給気口7feを除いた給気口7fを通じて給気室7eの幅方向に供給される。これら給気口7fから供給される熱風気体の一部は、給気室7eの幅方向に進んで水平方向、すなわち材料Pの搬送方向およびその逆方向に広がりながら吹き上がり(図1および図11中、一点鎖線矢印参照)、材料Pが搬送される整流板8に設けられた開口孔8a内を下方から上方に向かって通過する。
前記給気口7fから供給される熱風気体の他の一部は仕切板17の矩形部17aに遮られて、幅方向の流れを変えながら仕切板17の矩形部17aに沿って吹き上がり、整流板8の開口孔8aを下方から上方向かって通過する(図1中、一点鎖線矢印参照)。
残りの熱風気体は、ハの字を形成する仕切板17、17の矩形部17a,17a間を通過して徐々に水平方向に広がって吹き上がりながら、給気口7fの対面に位置する給気室7eの壁面、すなわちトラフ7の側壁7bに向かって進む。このトラフの側壁7bに達する熱風気体は当該側壁7bに当たって給気口7fに向かって戻りながら吹き上がる(図1中、一点鎖線矢印参照)。この時、当該側壁7bに達する熱風気体は大部分仕切板17の矩形部17aにより流れを変えているので、その流量は少なく、当該側壁7bにあたって給気口7fに向かって戻りながら吹き上がる熱風気体の流量も少なくなる。これにより、当該側壁7b近くの整流板8の開口孔8aには給気口7fに向かって戻りながら吹き上がる熱風気体も下方から上方に向かって通過するものの、当該側壁7b側における熱風気体の流速はそれほど大きくならない。そのため、熱風気体の流速は材料Pの搬送方向はもとより給気室7eの幅方向、すなわち整流板8の幅方向にわたって概ね均一となり、整流板8上を搬送される材料Pが側壁7b近くを通過する熱風気体により給気室7eへの気体の供給方向と逆方向、すなわち給気室7eの壁面から離れる方向に押し動かされるようなことはない。従って、整流板8の幅方向での材料Pの偏りが軽減されることとなり、整流板8上の材料Pの層厚は給気室7eの幅方向で概ね均一となって(図12(c)に示す材料の層厚分布データ表参照)、気体は整流板8の幅方向でほぼ均一な(或いは許容できる範囲でバラツキが抑えられた)層厚の材料Pの隙間を通過する。これにより、材料Pの均一な流動化が図れ、搬送途上の材料Pを均一に乾燥することができる。
前述の材料Pの層厚分布データ表は、図12(a)に示す模式図により模式化された仕切板17,17の配置および実験パラメータからなる気流実験条件のもとに行われた気流実験から、図12(b)に示す最良の標準偏差が得られる時の当該標準偏差を算出したデータ表である。この気流実験によれば、仕切板17の上端の長さCが250mm、給気口7fから仕切板17までの距離Aが300mm、対向する仕切板17、17の最小間隔Dが150mm、対向する仕切板17,17の開き角度Bが90°の時に、最良の標準偏差7.8が得られることが明白となっている。
また、前記トラフ7の終端近くの給気口7feから供給される冷風気体にあっても、熱風気体と同様にトラフ7の側壁7bにあたって給気口7feに向かって戻りながら吹き上がる冷風気体の流量は少ない。そのため、整流板8上の材料Pが側壁7b近くの開口孔8aを通過する冷風気体により給気口7fe側に押し動かされるようなことはない。これにより、整流板8の幅方向での偏りが軽減されることとなり、整流板8上の材料Pの層厚は給気室7eの幅方向で概ね均一(或いは許容できる範囲でバラツキが抑えられた状態)となり、搬送途上で乾燥された材料Pは均一に冷却される。
その後、搬送途上で冷却された材料Pは、トラフ7の終端の材料排出口7gから排出側フィーダ5上に排出され、排出側フィーダ5の作動により次工程の所定の位置に搬出される。
前記仕切板17の応用例として、図13に示すように前記V字仕切板取付ブロック15に平面視V字のV字板矩形部23aと平面視三角形状のV字板取付部23bを有するV字仕切板23が位置決めボルト18a,18aにより取付けられてもよい。この場合、このV字仕切板取付ブロック15と位置決めボルト18aとがV字仕切板調整部24を構成することとなり、V字仕切板23から給気口(図示せず)の幅方向への距離が位置決めボルト18aが螺合する位置決めボルト用めねじ部15aに応じて調整可能となる。このV字仕切板調整部24は、前述の仕切板17に併設されても、また単独で配置されてもよい。
このV字仕切板調整部24が仕切板17と併設される場合には、整流板(図示せず)上を搬送される材料(図示せず)の種類に応じて、図14(c)に示す材料の層厚分布データ表にあるように材料Pの偏りを軽減する最適な状態をなす仕切板17とV字仕切板23との組合わせ形状を得ることができる。また、前記V字仕切板調整部24が単独配置される場合には、V字仕切板23のV字板矩形部23aを給気口から供給される気体の流れに対する角度や面積を異なるものに取り換えることにより、当該V字仕切板23の角度、当該V字仕切板23の面積を任意に調整することができる。この場合の材料Pの層厚分布データ表は、図14(a)に示す模式図により模式化された仕切板17,17の配置および実験パラメータのもとに行われた気流実験から、図14(b)に示す最良の標準偏差が得られる時の当該標準偏差を算出したデータ表である。この気流実験によれば、仕切板17の上端の長さCが250mm、給気口7fから仕切板17までの距離Aが300mm、対向する仕切板17、17の最小間隔Dが200mm、対向する仕切板17,17の開き角度Bが90°の時に、最良の標準偏差10.6が得られることが明白となっている。
その外に、前記仕切板17の変形例として、前述の応用例中の2枚の仕切板17,17を1枚としてもよく、この場合には図15に示すように1枚の仕切板17を取付ける仕切板取付ブロック14、仕切板17の取付部17bの円弧穴17c、位置決めボルト18および角度調整ボルト19により、第2調整部22が構成される。前記1枚の仕切板17は、トラフ(図示せず)の底部始端および終端付近に十分な取付けスペースがない場合でも、給気口(図示せず)から供給される気体はトラフの縁部の影響を受けることなく給気室7eに供給される。これにより、1枚の仕切板17はV字仕切板23とともに、トラフの底部始端および終端付近でも整流板(図示せず)の開口孔(図示せず)を通過する気体の吹上量を調整できる。また、前記仕切板17の補助取付穴17dを利用して、補助仕切板21が取付ボルト21aおよびナット21bにより仕切板17に取付けられてもよい。この補助仕切板21が取付けられる時には、この補助仕切板21が取付ボルト21aおよびナット21bとともに仕切板17の矩形部17aの面積を調整する第3調整部25を構成している。これにより、整流板上を搬送される材料(図示せず)の種類に応じて図16(b)に示す材料の層厚分布データ表にあるように材料の偏りを軽減する最適な配置を得ることができる。
この場合の材料Pの層厚分布データ表は、図16(a)に示す模式図により模式化された仕切板17の配置および実験パラメータのもとに行われた気流実験から得られたものである。この時の実験パラメータは、前述の図14(b)に示すデータ表から、材料Pの偏りを軽減する最適な配置を得るための値、すなわち仕切板17の上端の長さCが250mm、給気口7fから仕切板17までの距離Aが300mm、対向する仕切板17、17の最小間隔(仮想最小間隔)Dが200mm、対向する仕切板17,17の開き角度(仮想開き角)Bが90°の値が選択されている。
前記第3調整部25は、前記仕切板17または補助仕切板21に直線的に延びる長穴21cを設けたり、補助仕切板21に任意の角度の折れ曲がり部(図示せず)を設けたり、これら複数枚の補助仕切板(図示せず)を重ね合わせたりすることによって、気体の流れを変える仕切板17の平面上の長さ、すなわち面積はもとより、気体の流れに対する角度を簡単に調整することができる。当該第3調整部25は、前述の第1調整部20に付設されてもよい。この場合、前述の効果に加えて、対をなす補助仕切板21,21同士の最小間隔が調整可能となり、整流板上を搬送される材料Pの種類に応じて、材料Pの偏りを軽減する調整幅を大きくすることができる。
なお、前記給気口7f,7fe、排気口10bおよび連結部材6bは、それぞれ4個設けられているが、これに限定されない。また、前記第1調整部20および第2調整部22は、それぞれの調整項目を少なくとも一つ持っていればよく、整流板8上を搬送される材料Pの種類に応じて材料Pの偏りを軽減する最適な状態で仕切板17を設置するようにすればよい。すなわち、第1調整部20の場合、対をなす仕切板17,17に対して、両者間の開き角度、前記給気口7f,7feから供給される気体の流れに対する各仕切板17の角度、当該仕切板同士17,17の間隔すなわち最小間隔、当該仕切板17の面積、前記給気口7f,7feからの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整すればよい。第2調整部22の場合には、前記給気口7f,7feから供給される気体の流れに対する各仕切板17の角度、当該仕切板17の面積、前記給気口7f,7feからの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整すればよい。さらに、前記仕切板17の気体の流れを変える部分は矩形部17aに限定されるものでなく、三角様部(図示せず)であってもよく、またこの三角様部に多数の開口孔(図示せず)を設けておいてもよい。
その他、本発明の各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…振動乾燥装置、
7e,57e 給気室、
7f,7fe,57f,57fe…給気口、
8…整流板、
8a…開口孔、
11…熱風給気手段、
12…冷風給気手段、
17…仕切板、
20…第1調整部、
21…補助仕切板、
21c…長穴、
22…第2調整部、
25…第3調整部、
P…材料

Claims (8)

  1. 材料が搬送される整流板と、この整流板の幅方向から当該整流板の下方に位置する給気室内に気体を供給し当該整流板に設けられた多数の開口孔を通り下方から上方へ前記気体を供給するための給気手段とを備え、前記整流板を振動させて、当該整流板上で材料を搬送し、材料の搬送途上で前記気体により材料を乾燥させる振動乾燥装置において、
    前記給気室内に、幅方向に供給される前記気体の流れを変える仕切板を有することを特徴とする振動乾燥装置。
  2. 前記仕切板は、前記給気室の幅方向および材料の搬送方向の双方に対して傾斜した状態で配置されている請求項1に記載の振動乾燥装置。
  3. 前記仕切板は、少なくとも対をなして前記給気室底面から垂直または斜めに起立し、かつ、前記給気室内に気体が供給される給気口から給気室の幅方向にいくに従い間隔が広がった状態で配置される請求項2に記載の振動乾燥装置。
  4. 前記仕切板は、平面視八の字、V字状、或いはそれらを組合わせた形状である請求項3に記載の振動乾燥装置。
  5. 前記仕切板は、一枚板状である請求項2に記載の振動乾燥装置。
  6. 前記対をなす仕切板に対して、両者間の開き角度、前記給気口から供給される気体の流れに対する各仕切板の角度、当該仕切板同士の間隔、当該仕切板の面積、前記給気口からの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整する第1調整部を有する請求項4に記載の振動乾燥装置。
  7. 前記仕切板に対して、前記給気口から供給される気体の流れに対する当該仕切板の角度、当該仕切板の面積、前記給気口からの幅方向への距離のうち、少なくとも何れか1つを調整する第2調整部を有する請求項5に記載の振動乾燥装置。
  8. 前記仕切板に、長穴や2枚以上の重ね合わせた補助仕切板で角度や長さを任意に調整する第3調整部を備えた請求項6又は7の何れかに記載の振動乾燥装置。
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