JP2017075450A - 止水装置及び止水ユニット - Google Patents

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悦朗 斉藤
Etsuro Saito
悦朗 斉藤
富田 真次
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Abstract

【課題】簡単に設置することができるとともに止水性能を向上させることができる止水装置及び止水ユニットを提供する。【解決手段】止水ユニット100は、複数の止水装置1によって構成されたユニット本体10と、一対の端部ユニット90A、90Bと、を備える。止水装置1の底面止水部31の端辺部311に設置部311A及び浮上面311Bが形成されるとともに、変形部材42を有する境界止水手段4が設けられていることで、水圧及び水の重量を利用して止水装置1の止水性能を向上させることができる。さらに、止水装置自体を重くして止水性能を向上させる構成と比較して、止水装置1を簡単に設置することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、所定の流水方向において一方側から他方側に向かう水を止水する止水装置、及び、該止水装置と端部ユニットとを備えて止水領域に向かう水を止水する止水ユニットに関する。
従来、直立固定された止水枠板と、この止水枠板を被覆する防水布と、を備えた洪水防止用止水板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来の止水装置は、洪水時に土嚢の代わりに用いられ、土嚢よりも容易に設置される。このような止水装置では、防水布のうち地面に沿った部分(底面止水部)の上側を水が流れ、直立した止水枠板に沿って設けられた部分(壁面止水部)によって止水される。即ち、止水板を挟んで一方側から他方側に向かう方向を流水方向とする水が止水される。
特開2004−218415号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の洪水防止用止水板では、地面に凹凸が形成されていたり砂等の異物が存在していたりすると、防水布が地面に密着せずに隙間が形成され、水が浸入してしまうことがある。このような隙間に水が浸入すると、防水布に浮力が生じてさらに水が浸入しやすくなってしまう。そこで、防水布の重量を重くしたり防水布に重量物を載置したりすることにより、防水布を浮きにくくする対応も考えられるものの、装置全体の重量が増加してしまい、設置する際の作業性が低下してしまう。
本発明の目的は、簡単に設置することができるとともに止水性能を向上させることができる止水装置及び止水ユニットを提供することにある。
本発明の止水装置は、所定の流水方向において一方側から他方側に向かう水を止水する止水装置であって、地面に沿って配置される底面止水部と、前記底面止水部の前記他方側に連続して立設される壁面止水部と、前記底面止水部における前記一方側の端辺部と地面との間を止水する境界止水手段と、を備え、前記一方側の端辺部には、地面に当接して設置される設置部と、該設置部に連続するとともに前記一方側に向かうに従って地面から離れていく浮上面と、が形成され、前記境界止水手段は、前記一方側の端辺部に沿って設けられる変形部材と、該変形部材を地面との間に挟み込む水平板部、及び、前記変形部材を前記浮上面との間に挟み込む鉛直板部を有するL字部材と、を有することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、止水装置が底面止水部及び壁面止水部を有することで、底面止水部の上側を流れる水は壁面止水部によって遮られ、他方側に向かうことが抑制される。また、L字部材の水平板部と地面との間に変形部材が挟み込まれていることで、水平板部の上側に水が存在する場合に、水圧及び水の重量によって水平板部が変形部材を地面に押し付ける。このとき変形部材は、地面の凹凸や異物に応じて変形し、地面に密着することから、地面との間に隙間が生じにくく、変形部材と地面との間に水が浸入しにくくなる。このような変形部材が底面止水部における流水方向の一方側の端辺部に沿って設けられていることで、底面止水部の一方側の端辺部における止水性能を向上させることができる。
さらに、端辺部に浮上面が形成され、鉛直板部と浮上面との間に変形部材が挟み込まれることで、鉛直板部の他方側に水が存在する場合に、水圧によって鉛直板部が変形部材を浮上面に押し付ける。このとき変形部材は、地面と浮上面との間に入り込むように変形する。従って、他方側への水圧を利用して地面と設置部との間における止水性能を向上させることができる。尚、変形部材は、加圧されることで変形して対象物に密着するとともに、変形後の形状を維持するような性質を有するものであればよい。
上記のように水圧等によって変形部材を変形させて止水性能を向上させていることで、止水装置自体を重くして止水性能を向上させる構成と比較して、止水装置を簡単に設置することができる。尚、上記では水平板部及び鉛直板部が水圧によって押圧されて変形部材が変形するものとしたが、設置者等がL字部材を他方側及び下方側に向けて押圧し、変形部材を予め変形させておき、水圧等によって変形部材をさらに変形させてもよい。
この際、本発明の止水装置では、前記境界止水手段は、前記一方側の端辺部と別体に構成されることにより、交換可能であることが好ましい。このような構成によれば、止水装置を設置して変形部材を変形させた後に撤去し、再度設置する際に、境界止水手段を交換して新たな変形部材を容易に設けることができる。従って、新たな変形部材を変形させることにより、再設置時にも同様の止水性能を得ることができる。
さらに、本発明の止水装置では、前記他方側及び下方側に向かう方向の力によって前記L字部材を押圧する押圧手段をさらに備えることが好ましい。このような構成によれば、上記のような水圧だけでなく、押圧手段の押圧力によって変形部材を変形させることができる。従って、止水装置に対して水が流れる前に変形部材を変形させておくことができ、止水性能をさらに向上させることができる。
さらに、本発明の止水装置では、前記底面止水部及び前記壁面止水部は、1枚のシート部材によって形成され、前記シート部材を支持するフレーム部をさらに備えることが好ましい。このような構成によれば、底面止水部及び壁面止水部が1枚のシート部材によって形成されていることで、底面止水部及び壁面止水部が板状の部材によって形成される構成と比較して、装置全体を軽量化することができる。
また、本発明の止水装置では、前記底面止水部及び前記壁面止水部の幅方向の両端に設けられる一対の端部材をさらに備え、前記一対の端部材には、一方に連結部が設けられるとともに、他方に前記連結部と連結可能な連結受け部が設けられ、前記一対の端部材のうち一方には、他の止水装置における他方の前記端部材との間を止水する連結止水部材が設けられ、前記幅方向に並べられた他の止水装置と連結可能に構成されていることが好ましい。このような構成によれば、止水したい領域に応じて止水装置を適宜な数だけ連結して並べることができる。さらに、端部材に連結止水部材が設けられていることで、複数の止水装置を並べた場合に、止水装置同士の間から水が浸入することを抑制することができる。
一方、本発明の止水ユニットは、前記いずれかに記載された止水装置を少なくとも1つ備えたユニット本体と、該ユニット本体の幅方向の端部に設けられる端部ユニットと、を備え、前記壁面止水部よりも前記他方側の止水領域に向かう水を止水する止水ユニットであって、前記ユニット本体は、1つの前記止水装置、又は、前記幅方向に並べられた複数の前記止水装置によって構成され、前記端部ユニットは、前記止水領域を前記幅方向から覆う端部止水面部を備えることを特徴とする。このような本発明の止水ユニットによれば、ユニット本体と端部ユニットとによって止水領域を囲むことができ、効果的に止水することができる。
この際、本発明の止水ユニットでは、前記端部ユニットは、前記端部止水面部の下端と地面との間を止水する端部境界止水手段をさらに備え、前記端部止水面部の下端には、地面に当接して設置される端部設置部と、該端部設置部に連続するとともに前記止水領域から離れるに従って地面から離れていく端部浮上面と、が形成され、前記端部境界止水手段は、端部止水面部の下端における前記止水領域の反対側に沿って設けられる端部変形部材と、該端部変形部材を地面との間に挟み込む端部水平板部、及び、前記端部変形部材を前記端部浮上面との間に挟み込む端部鉛直板部を有する端部L字部材と、を有することが好ましい。このような構成によれば、底面止水部の端辺部に沿って設けられた変形部材と同様に、端部止水面部の下端に沿って設けられた端部変形部材を変形させることができ、幅方向に沿って流れる水に対する止水性能を向上させることができる。
さらに、本発明の止水ユニットでは、前記端部ユニットは、地面への定着物の壁面に固定されるとともに前記端部止水面部に連結される壁固定部を備え、前記端部止水面部及び前記壁固定部のうち少なくとも一方には、固着部材が挿通されるとともに前記壁面に対する当該端部止水面部の傾斜角度を調節可能な角度調節長孔が形成されていることが好ましい。このような構成によれば、角度調節長孔によって定着物の壁面に対する端部止水面部の傾斜角度が調節可能であることで、地面と壁面とが交わる角度に応じて傾斜角度を調節し、端部止水面部の下端が地面に沿うようにすることができる。
また、本発明の止水ユニットでは、前記端部ユニットは、地面への定着物の壁面に固定されるとともに前記端部止水面部に連結される壁固定部を備え、前記壁固定部は、前記壁面に固定される壁面側部材と、該壁面側部材及び前記端部止水面部に連結される止水面側部材と、を有し、前記壁面側部材及び前記止水面側部材のうち少なくとも一方には、固着部材が挿通されるとともに当該壁面側部材と当該止水面側部材との前記幅方向における相対位置を調節可能な幅調節長孔が形成されていることが好ましい。このような構成によれば、幅調節長孔によって壁面側部材と止水面側部材との幅方向における相対位置が調節可能であることで、壁面側部材を壁面の適宜な位置に配置するとともに止水ユニットを適宜な位置に設置することができる。
本発明の実施形態に係る止水ユニットを示す斜視図である。 前記止水ユニットにおけるユニット本体を構成する止水装置を示す斜視図である。 前記止水装置の境界止水手段を示す斜視図である。 前記止水装置の押圧手段の押圧金具を示す平面図である。 前記押圧手段のレバーを示す平面図である。 前記押圧手段によって前記境界止水手段を押圧する様子を示す側面図である。 前記止水装置の連結手段の連結部を示す斜視図である。 前記連結手段の連結受け部を示す斜視図である。 前記止水ユニットの端部ユニットを構成する端部止水面部を示す側面図及び背面図である。 前記端部ユニットの壁固定部を示す正面図及び側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の止水ユニット100は、図1に示すように、複数(本実施形態では3)の止水装置1が並べられたユニット本体10と、ユニット本体10に対して止水装置1の配列方向の両端に設けられた端部ユニット90A、90Bと、を備え、ユニット本体10及び端部ユニット90A、90Bによって3方向から囲まれた止水領域Aに向かう水を止水するように構成されている。止水ユニット100は、例えば定着物としての建物の壁面に対し、扉等が設けられた開口部を囲むように設置される。
本実施形態において、止水装置1の配列方向を幅方向とし、鉛直方向を上下方向とし、幅方向及び上下方向に略直交する方向を奥行方向とする。また、止水装置1から見て建物側と反対側を奥行方向の一方側とし、建物側を奥行方向の他方側とする。また、端部ユニット90A、90Bから見て止水領域A側を幅方向の内側とし、その反対側を幅方向の外側とする。
ユニット本体10は、3つの止水装置1が後述するような構造によって幅方向に連結されることにより構成されている。本実施形態において、3つの止水装置1は同様の構成を有するものとするが、これらの幅方向寸法は適宜に設定されていればよい。例えば、50mm刻みで400〜600mmの幅方向寸法を有する止水装置1を用意し、2以上の止水装置1を適宜に組み合わせれば、ユニット本体10の幅方向寸法を800mm以上において50mm刻みで調節することができる。また、ユニット本体10は、充分な水位に対応するとともに、人が跨ぐことができるような高さ(例えば300〜600mm)を有している。
止水装置1は、図2に示すように、フレーム部2と、1枚の連続したシート部材3と、境界止水手段4と、押圧手段5と、連結手段6と、を備える。
フレーム部2は、幅方向に並設された3つの板状部材21A〜21Cと、板状部材21A〜21Cを連結するパイプ22A〜22Cと、幅方向両端の板状部材21A、21C同士を連結するとともにシート部材3の浮きを抑えるシート押さえ部23と、を有する。幅方向の両端の板状部材21A、21Cは、一対の端部材として機能する。
板状部材21A〜21Cは、地面に沿って延びる脚部211と、上下方向に沿って延びる立設部212と、を有する。立設部212は、脚部211における奥行方向の端部211A、211Bの間における他方側の端部211B寄りの部分から立設されている。脚部211の下面、及び、立設部212の奥行方向他方側の面には、板7、8を収容する収容凹部211C、212Bがそれぞれ形成されている。脚部211の一方側の端部211A及び立設部212の上端部212Aは、後述するパイプ22A、22Cの外周面と連続するように、幅方向から見て円弧状に形成されている。また、幅方向外側に配置された一方の板状部材21Aにおける外側の面には、例えばゴムや軟質な樹脂等の弾性部材によって形成された連結止水部材24が設けられている。従って、2つの止水装置1を幅方向に並べた際に、一方の止水装置1の板状部材21Aと、他方の止水装置1の板状部材21Cと、の間に連結止水部材24が挟み込まれる。
パイプ22A〜22Cは、円筒状又は円柱状に形成されて幅方向に沿って延び、それぞれ、脚部211の奥行方向の端部211A、211B及び立設部212の上端部212Aにおいて、板状部材21A〜21Cを連結する。
シート押さえ部23は、両端の板状部材21A、21Cに対して脚部211と立設部212とが形成する角部213(脚部211の上方側且つ立設部212の一方側の角部)に設けられるベース部231と、ベース部231同士を連結する押さえパイプ232と、を有する。ベース部231及び押さえパイプ232は、角部213との間にシート部材3を挟み込むように設けられる。押さえパイプ232は、幅方向の板状部材21A側において凸部232Aを有するとともに、板状部材21C側において凸部232Aを収容可能な図示しない凹部を有している。また、凸部232Aには、パイプの径方向に沿って延びる溝部232Bが形成され、凹部内には、溝部232Bに嵌合する嵌合部が設けられている。従って、2つの止水装置1を幅方向に並べ、一方の止水装置1の凸部232Aを他方の止水装置1の凹部に収容し、溝部232Bと嵌合部とを嵌合させることにより、2つの止水装置1が押さえパイプ232Aを軸として相対回動することが抑制される。
シート部材3は、例えばポリエチレン等の合成樹脂によって形成されたタープであり、略長方形に形成されるとともに、長手方向の両端辺が板7、8に巻き付けられている。シート部材3は、板7が脚部211の収容凹部211Cにされ、脚部211の下端面に沿うように奥行方向の一方側に向かった後、脚部211の端部211A及びパイプ22Aの外周面に沿うよう折り返され、脚部211の上端面に沿って延び、角部213において上方側に向かって折り曲げられ、立設部212における奥行方向一方側の端面に沿って上方側に向かって延び、立設部212の上端部212A及びパイプ22Cの外周面に沿うように下方側に向かって折り返され、板8が立設部212の収容凹部212Bに収容されるように張架されることにより、フレーム部2に支持される。尚、シート部材3は、板状部材21A〜21Cの各端面及びパイプ22A、22Bの外周面に接着されているものとする。シート部材3のうち脚部211に沿った部分が、地面に沿って配置される底面止水部31となり、立設部212に沿った部分が、底面止水部31に連続して立設される壁面止水部32となる。
底面止水部31における奥行方向の一方側の端辺部311は、脚部211の端部211A及びパイプ22Aに沿って形成され、地面に当接して設置される設置部311Aと、設置部311Aに連続するとともに一方側に向かうに従って地面から離れていく浮上面311Bと、を有する。従って、浮上面311Bは、幅方向から見て円弧状に形成されている。また、脚部211に収容される板7は、例えば鉄等の密度が高い部材によって形成され、立設部212に収容される板8よりも重く、止水装置1全体の重心が低くなるように構成されている。
境界止水手段4は、フレーム部2及びシート部材3とは別体に構成され、図3にも示すように、幅方向に沿って延びるL字部材41と、L字部材41の角に設けられる変形部材42と、を有する。L字部材41は、幅方向及び奥行方向に略平行な水平板部411と、幅方向及び上下方向に略平行な鉛直板部412と、を有し、幅方向から見てL字状に形成されている。
変形部材42は、例えばポリブテン樹脂及び合成樹脂接着剤を基材とした不乾性のパテであって、加圧されることで変形して対象物に密着するとともに、変形後の形状を維持するような性質を有している。変形部材42は、円柱状に形成されるとともに、水平板部411の下面及び鉛直板部412の他方側の面に当接するように設けられ、その直径は、水平板部411の奥行方向寸法及び鉛直板部412の上下方向寸法よりも大きい。
このような境界止水手段4は、図6に示すように、変形部材42が底面止水部31の端辺部311に沿うように配置され、水平板部411と地面との間に変形部材42が挟み込まれるとともに、鉛直板部412と浮上面311Bとの間に変形部材42が挟み込まれる。尚、境界止水手段4の幅方向寸法は、1つの止水装置1にのみ対応するものであってもよいし、複数の止水装置1に対応するものであってもよい。
押圧手段5は、板状部材21A〜21Cのそれぞれに固定された土台部51と、L字部材41を押圧する板状の押圧金具52と、3つの押圧金具52を連結する角パイプ53と、押圧金具52を操作するためのレバー54と、を有する。
土台部51は、板状部材21A〜21Cの脚部211の一方側における上面に固定され、脚部211との間にシート部材3を挟み込んでいる。土台部51には、押圧金具52を収容するためのスリット状の収容部511と、角パイプ53が挿通される挿通孔512と、が形成されている。
押圧金具52は、3つの土台部51のそれぞれに対して設けられるとともに、図4に示すように、角パイプ53が挿通される挿通孔521と、L字部材41を押圧する押圧部522と、レバー54に当接して操作される第1当接部523及び第2当接部524と、を有する。挿通孔521は、角パイプ53と押圧金具52とが連動して回動するように、角パイプ53に対応した形状及び大きさを有している。即ち、3つの押圧金具52は、角パイプ53を介して同様に回動するようになっている。押圧部522は、L字部材41に変形部材42の反対側から当接可能なようにL字状に形成されている。
角パイプ53は、例えば四角筒状に形成され、幅方向両端の板状部材21A、21Cに亘って設けられる長さを有するとともに、3つの押圧金具52の挿通孔521に挿通される。
レバー54は、幅方向中央の板状部材21Bに固定された土台部51に対してのみ設けられ、図5に示すように、操作板部541と、角パイプ53が挿通される挿通孔542と、を有する。操作板部541は、その上面が押圧金具52の第1当接部523に当接し、下面が第2当接部524に当接するように形成されている。挿通孔542の内径は、角パイプ53の外径よりも充分に大きく形成され、レバー54と角パイプ53とが独立に回動するように構成されている。
ここで、押圧手段5の動作機構について、図6に基づいて説明する。まず、図6(A)に示すように押圧金具52の押圧部522がL字部材41から離れている状態から、レバー54を操作して図中反時計回りに回動させる場合について考える。このとき、レバー54は角パイプ53と独立に回動していき、操作板部541の上面が押圧金具52の第1当接部523に当接する。これにより、幅方向中央の押圧金具52が押圧されて反時計回りに回動し、他の2つの押圧金具52も角パイプ53を介して同様に回動することにより、押圧部522がL字部材41に当接して押圧する。
次に、図6(B)に示すように押圧金具52の押圧部522がL字部材41に当接した状態から、レバー54を操作して図中時計回りに回動させる場合について考える。このとき、レバー54は角パイプ53と独立に回動していき、操作板部541の下面が押圧金具52の第2当接部524に当接する。これにより、幅方向中央の押圧金具52が時計回りに回動し、他の2つの押圧金具52も角パイプ53を介して同様に回動し、図6(A)に示すような状態に戻る。
以上のように、押圧手段5を動作させることにより、境界止水手段4が押圧され、変形部材42が変形する。即ち、図6(A)に示すような変形前の変形部材42が設けられたL字部材41を、図6(B)に示すように押圧金具52が押圧することにより、変形部材42が、地面の凹凸や砂等の異物に応じて変形して地面に密着するとともに、浮上面311Bと地面との間に入り込むように変形する。このとき、押圧金具52の回転軸と押圧部522とを通る仮想的な直線(二点鎖線で図示)は、地面に対して鋭角θを有して交差する。従って、押圧部522は、押圧金具52が回動する際の下方側への分力によってL字部材41の水平板部411を押圧し、奥行方向他方側への分力によってL字部材41の鉛直板部412を押圧する。鋭角θは、30°以上且つ60°以下であることが好ましく、40°以上且つ50°以下であることがより好ましい。以上のようにレバー54を操作して変形部材42を変形させた後、レバー54を逆方向に回動させ、元の位置に戻しておくことが好ましい。
連結手段6は、板状部材21Aにおけるベース部231に設けられた連結レバー61と、連結レバー61と一体に形成された連結部62と、板状部材21Cにおけるベース部231に形成された連結受け部63と、を備える。連結レバー61は、幅方向を軸方向として回動するようにベース部231に軸支され、図2における時計回り方向を連結方向とするように構成されている。
連結部62は、図7に示すように、板状部材21Aから幅方向外側に突出するように幅方向に沿って延びる軸部621と、軸部621の先端部において径方向に突出する一対のピン部622と、を有する。
連結受け部63は、図8に示すように、軸部621及びピン部622が挿通される係止孔631と、係止孔631の周辺部を形成するとともにピン部622を係止する係止面632と、を有する。係止面632は、幅方向内側を向くとともに、係止孔631のうちピン部622が挿通されるピン挿通部631A、631Bから周方向に沿って連結方向に向かうにしたがって幅方向内側に向かうような傾斜を有している。
ここで、連結部62と連結受け部63とを連結する、即ち、幅方向に並べられた2つの止水装置1を連結する手順及びそのときの連結手段6の動作について説明する。まず、連結レバー61を図7に示すように連結方向とは逆方向に回動させた状態にしておき、軸部621及びピン部622を係止孔631に挿通する。次に、連結レバー61を連結方向に回動させる。このとき、ピン挿通部631A、631Bに挿通されたピン部622は、傾斜した係止面632を登っていく。従って、連結受け部63が形成されたベース部231が、連結部62が形成されたベース部231に引き寄せられる。即ち、一方の止水装置1の板状部材21Aと、他方の止水装置1の板状部材21Cと、が相対接近し、これらの間に設けられた連結止水部材24が押圧される。
このような連結部62及び連結受け部63は、本実施形態において、脚部211の端部211A、211B及び立設部212の上端部212Aを頂点とする三角形の内心近傍に配置されている。このような配置により、連結部62と連結受け部63とを近づけようとする力が、各端部211A、211B、212Aにおいて差が生じにくく、一方の止水装置1の板状部材21A及び他方の止水装置1の板状部材21Cと、連結止水部材24と、のそれぞれの間に隙間が形成されにくい。尚、連結部62及び連結受け部63は、上記の三角形の外心や重心の近傍に配置されていてもよい。
一対の端部ユニット90A、90Bは、それぞれ、止水領域Aを幅方向外側から覆う端部止水面部91と、端部境界止水手段92と、壁固定部93と、連結手段94と、を備える。尚、以下では一方の端部ユニット90Aについて説明し、特に説明がない限り、他方の端部ユニット90Bは一方の端部ユニット90Aと略対称な形状を有しているものとする。
端部止水面部91は、適宜な金属部材によって板状に形成され、図9に示すように、板状部材21Aの脚部211に沿った形状を有する脚板部911と、立設部212に沿った形状を有する立設板部912と、脚板部911及び立設板部912から奥行方向の他方側に向かって延びる本体板部913と、を有する。一方の端部ユニット90Aでは、板状部材21Aに設けられた連結止水部材24により、端部止水面部91と板状部材21Aとの間が止水されるようになっている。他方の端部ユニット90Bでは、端部止水面部91のうち板状部材21Cと対向する部分に、連結止水部材24と同様の止水部材が設けられ、板状部材21Cとの間が止水されるようになっている。
本体板部913の奥行方向他方側の端辺近傍には、幅方向に沿って延びるとともに上下方向に並んだ複数(本実施形態では4)の角度調節長孔913Aが形成されている。また、脚板部911及び本体板部913の下端は、幅方向外側に折り返されており、地面に当接して設置される端部設置部914と、端部設置部914に連続するとともに止水領域Aから離れるに従って地面から離れていく端部浮上面915と、が形成されている。
端部境界止水手段92は、端部L字部材921と、端部変形部材922と、を備える。端部L字部材921は、幅方向及び奥行方向に略平行な端部水平板部921Aと、上下方向及び奥行方向に略平行な端部鉛直板部921Bと、を備え、端部変形部材922は、変形部材4と同様の材質で形成されている。また、端部境界止水手段92は、端部水平板部921Aが端部変形部材922を地面との間に挟み込み、端部鉛直板部921Bが端部変形部材922を端部浮上面915との間に挟み込むように配置される。尚、端部境界止水手段92は、設置者が手作業により端部L字部材を下方側及び幅方向内側に向けて押圧することで、端部変形部材922が変形部材42と同様に変形するようになっているが、押圧手段5のような構成を端部ユニット90に設けて押圧してもよい。
壁固定部93は、建物の壁面に固定される壁面側部材931と、壁面側部材931及び端部止水面部91の本体板部913に連結される止水面側部材932と、を有する。壁面側部材931は、例えば板金を曲げ加工及び打ち抜き加工することによって形成され、壁面に沿って固定される第1面部931Aと、壁面から離隔するとともに壁面と略平行に延びる第2面部931Bと、第1面部931Aと第2面部931Bとを連結する第3面部931Cと、を有している。第2面部931Bには、固着部材が挿通される図示しない複数の挿通孔が形成されている。
止水面側部材932は、例えば板金を曲げ加工及び打ち抜き加工することによって断面L字状に形成され、図10に示すように、壁面と略平行に配置されて第2面部931Bに重ねられる平行面部932Aと、平行面部932Aに対して略垂直に延びる垂直面部932Bと、を有している。平行面部932Aには、幅方向に沿って延びるとともに上下方向に並んだ複数(本実施形態では3)の幅調節長孔932Cが形成され、垂直面部932Bには、上下方向に並んだ挿通孔932Dが形成されている。幅調節長孔932Cの幅方向寸法は、例えば25mmに形成されている。
ここで、端部ユニット90A、90Bを建物の壁面に取り付ける手順について説明する。まず、壁面側部材931の第1面部931Aを壁面に固定する。このとき、ビス止めによって固定してもよいし、接着によって固定してもよく、壁面の状態や壁内部の構造等に応じた適宜な固定方法を採用すればよい。次に、第2面部931Bの挿通孔、及び、平行面部932Aの幅調節長孔932Cに固着部材としてのネジを挿通し、ネジ止めによって壁面側部材931と止水面側部材932とを連結する。
このとき、幅調節長孔932Cによって壁面側部材931と止水面側部材932との幅方向における相対位置を調節する。これにより、壁面に固定された一対の壁面側部材931同士の間隔に対し、一対の端部止水面部91同士の間隔を、幅調節長孔932Cの幅方向寸法の2倍(上記の例では50mm)以内で調節することができる。端部止水面部91同士の間隔は、ユニット本体10の幅方向寸法に対応している。従って、上記のようにユニット本体10の幅方向寸法が800mm以上で50mm刻みとなるように構成されている場合、一対の壁面側部材931同士の間隔を800mm以上の任意の値に設定し、ユニット本体10の幅方向両側に一対の端部ユニット90A、90Bを配置することができる。
次に、垂直面部932Bの挿通孔932D、及び、本体板部913の角度調節長孔913Aに固着部材としてのネジを挿通し、ネジ止めによって垂直面部932Bと本体板部913とを連結する。このとき、角度調節長孔913Aによって壁面に対する端部止水面部91の傾斜角度を調節し、端部止水面部91の下端である端部設置部914を地面に当接させる。即ち、地面が壁面から離れるにしたがって下降するような傾斜を有している場合、上方側の角度調節長孔913Aにおいて、下方側の角度調節長孔913Aにおけるネジの位置よりも、奥行方向の他方側にネジを配置すればよい。
連結手段94は、止水装置1の板状部材21Cに設けられたベース部231と同様の構成を有し、端部止水面部91における脚板部911と立設板部912との間の角部に固定されている。即ち、一方の端部ユニット90Aにおける連結手段94は、連結受け部として機能し、止水装置1の板状部材21Aに設けられた連結レバー61を連結方向に回動させることにより、板状部材21Aに端部止水面部91が引き寄せられる。
他方の端部ユニット90Bにおける連結手段94は、連結受け部63と連結されない。一対の端部ユニット90A、90Bを壁面に対して固定するとともに、これらの間隔をユニット本体10の幅方向寸法に合わせておけば、連結手段94と連結受け部63とを連結しなくても、他方の端部ユニット90Bの端部止水面部91と、止水装置1の板状部材21Cと、によってこれらの間の止水部材を充分に押圧して挟み込むことができる。尚、他方の端部ユニット90Bにおける連結手段94に連結レバー61及び連結部62を設け、板状部材21Cに設けられた連結受け部63と連結させてもよい。
以上のような止水ユニット100全体を設置する手順について説明する。まず、一対の壁面側部材931を壁面の適宜な位置に固定する。壁面側部材931は、止水ユニット100を撤去する際にも常に壁面に固定されているものとする。次に、上記のように一方の端部ユニット90Aを壁面に対して固定するとともに、端部境界止水手段92を配置して押圧する。さらに、1つの止水装置1を端部ユニット90Aの幅方向内側に並べるとともに連結し、連結された止水装置1の幅方向内側に他の止水装置1を並べて連結し、これを繰り返すことにより、端部ユニット90Aにユニット本体10が連結された状態とする。このとき、止水装置1から境界止水手段4が取り外されているものとする。次に、端部ユニット90Bを壁面に対して固定し、端部境界止水手段92を配置して押圧する。さらに、境界止水手段4を上記のように配置するとともに、押圧手段5を操作して変形部材42を変形させる。
尚、上記では端部ユニット90Aに対して順に止水装置1を連結していくものとしたが、先にユニット本体10を形成し、端部ユニット90Aに連結してもよい。また、先に一対の端部ユニット90A、90Bを壁面に固定してもよい。尚、境界止水手段4及び端部境界止水手段92は適宜なタイミングで設けられればよい。
以上のように設置された止水ユニット100に対して水が流れた際の各部の作用について説明する。まず、奥行方向を流水方向として一方側から他方側に向かって水が流れようとした場合について考える。底面止水部31の上側を流れる水は、壁面止水部32によって遮られ、他方側の止水領域Aに向かうことが抑制される。さらに、水平板部411の上側に存在する水の水圧及び水の重量により、水平板部411が変形部材42をさらに地面に押し付け、変形部材42が地面にさらに密着する。従って、変形部材42と地面との間を水が通過することが抑制される。このような変形部材42が一方側の端辺部311に沿って設けられていることで、底面止水部31は一方側の端辺部311において地面との間に水が浸入しにくくなる。
また、鉛直板部412の他方側に存在する水の水圧により、鉛直板部412が変形部材42をさらに浮上面311Bに押し付け、変形部材42がさらに地面と浮上面との間に入り込もうとする。従って、地面と設置部311Aとの間に水が浸入しにくくなる。
次に、幅方向を流水方向として外側から内側に向かって水が流れようとした場合について考える。止水領域Aに向かおうとする水は、端部止水面部91によって遮られる。さらに、端部変形部材922が水の重量及び水圧によって変形部材42と同様に変形し、端部変形部材922及び端部設置部914と地面との間に水が浸入しにくくなる。
止水ユニット100は、設置と逆の手順で撤去されればよい。変形部材42や端部変形部材922を地面から剥離する際には、変形部材の材質に応じた方法を採用すればよい。例えば、変形部材がパテである場合には、霧吹き等を用いて少量の水を撒くことにより、地面からの剥離が容易となる。また、L字部材と変形部材との間に剥離用テープ等を設けてもよく、変形部材と密着した剥離用テープを引っ張ることにより、地面から変形部材を剥離してもよい。このように止水ユニット100を撤去した後に再設置する場合には、境界止水手段4及び端部境界止水手段92を新たなものに交換し、上記と同様の手順で設置する。これにより、新たな変形部材42及び端部変形部材922を変形させ、再設置時にも同様の止水性能を得ることができる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、底面止水部31の端辺部311に設置部311A及び浮上面311Bが形成されるとともに、境界止水手段4が設けられていることで、水圧及び水の重量を利用して止水装置1の止水性能を向上させることができる。さらに、止水装置自体を重くして止水性能を向上させる構成と比較して、止水装置1を簡単に設置することができる。
さらに、止水装置1が押圧手段5を備えていることで、止水装置1に対して水が流れる前に変形部材42を変形させておくことができ、止水性能をさらに向上させることができる。また、押圧手段5が3つの押圧金具52によって3箇所においてL字部材41を押圧することで、変形部材42の幅方向における変形のばらつきを抑制することができる。
さらに、底面止水部31及び壁面止水部32が1枚のシート部材3によって形成されていることで、底面止水部及び壁面止水部が板状の部材によって形成される構成と比較して、装置全体を軽量化することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、押圧金具52と角パイプ53とレバー54とを有した押圧手段5が止水装置1に設けられるものとしたが、押圧手段は、他方側及び下方側に向かう方向の力によってL字部材41を押圧するものであればよく、このような構成に限定されない。また、止水装置が押圧手段を備えず、設置者がL字部材41を押圧して変形部材42を変形させてもよい。
また、前記実施形態では、底面止水部31及び壁面止水部32が1枚のシート部材3によって形成されるものとしたが、底面止水部及び壁面止水部が板状の部材によって形成されていてもよく、例えば板状の底面止水部と壁面止水部とが座椅子形状を有していてもよい。
また、前記実施形態では、連結部62と連結受け部63とを有する連結手段6によって複数の止水装置1が連結されるものとしたが、その他の構造により止水装置1同士が連結されてもよい。例えば、2つの止水装置1の一部を幅方向から挟み込むようなクランプにより、止水装置1同士が連結されてもよい。また、止水装置1同士が連結されず、複数の止水装置1が単に並べられることによって止水ユニットが構成されていてもよい。また、前記実施形態では、端部ユニット90Aと止水装置1との連結構造が、止水装置1同士の連結構造と共通化されているものとしたが、上記のような他の連結構造により端部ユニット90Aと止水装置1とが連結されてもよい。
また、前記実施形態では、3つの止水装置1によってユニット本体10が構成され、ユニット本体10と一対の端部ユニット90A、90Bとによって止水ユニット100が構成されるものとしたが、ユニット本体は任意の数の止水装置1によって構成されていればよく、1つの止水装置1のみによって構成されていてもよい。また、2つの壁面によって囲まれた止水領域に対して設置される場合には、止水ユニットは1つの端部ユニットのみを備えていてもよい。また、設置場所の状況や止水領域の形状等に応じて、止水装置1やユニット本体10が単独で用いられてもよい。
また、前記実施形態では、端部止水面部91に角度調節長孔913Aが形成されるものとしたが、壁固定部93に角度調節長孔が形成されてもよい。また、角度調節長孔913Aは、奥行方向に沿って延びるものとしたが、その他の形状を有していてもよく、例えば、地面と壁面とが交わる角部側を中心とする円弧状に形成されていてもよい。また、角度調節長孔が形成されない構成としてもよく、例えば、壁面と端部ユニットとの間に弾性を有する止水部材を設け、この止水部材の弾性を利用して壁面に対する端部止水面部91の傾斜角度を調節してもよい。
また、前記実施形態では、止水面側部材932に幅調節長孔932Cが形成されるものとしたが、壁面側部材931に幅調節長孔が形成されてもよい。また、幅調節長孔が形成されない構成としてもよく、ユニット本体10の幅方向寸法に合わせて端部ユニットを壁面に対して固定してもよい。
また、前記実施形態では、変形部材42としてポリブテン樹脂及び合成樹脂接着剤を基材とするパテを例示したが、変形部材は、加圧されることで変形して対象物に密着するとともに、変形後の形状を維持するような性質を有していればよく、例えば、軟性を有する(硬化剤を含まない)その他のパテや樹脂粘土等であってもよいし、発泡ウレタン等の発泡性の部材であってもよい。即ち、底面止水部31の端辺部311に沿うようにスプレーによって発泡ウレタンを設け、さらにL字部材を配置することで境界止水手段としてもよい。
また、前記実施形態では、建物の壁面に形成された開口部を囲むように止水ユニット100が設置されるものとしたが、止水ユニットやユニット本体、止水装置の設置場所及び用途はこれらに限定されない。例えば、建物の周囲を囲むように止水装置やユニット本体を設置してもよいし、止水装置やユニット本体を道路に沿って配置することで敷地側に水が浸入することを抑制してもよい。また、奥行方向の他方側において所定の領域を囲むように複数の止水装置を配置し、一方側に向かう水を止水することにより、この領域に水を溜めるように使用してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
100 止水ユニット
10 ユニット本体
90A、90B 端部ユニット
1 止水装置
2 フレーム部
3 シート部材
4 境界止水手段
5 押圧手段
21A、21C 板状部材(端部材)
24 連結止水部材
31 底面止水部
311 端辺部
311A 設置部
311B 浮上面
32 壁面止水部
41 L字部材
411 水平板部
412 鉛直板部
42 変形部材
62 連結部
63 連結受け部
91 端部止水面部
914 端部設置部
915 端部浮上面
92 端部境界止水手段
921 端部L字部材
921A 端部水平板部
921B 端部鉛直板部
922 端部変形部材
93 壁固定部
913A 角度調節長孔
931 壁面側部材
932 止水面側部材
932C 幅調節長孔

Claims (9)

  1. 所定の流水方向において一方側から他方側に向かう水を止水する止水装置であって、
    地面に沿って配置される底面止水部と、
    前記底面止水部の前記他方側に連続して立設される壁面止水部と、
    前記底面止水部における前記一方側の端辺部と地面との間を止水する境界止水手段と、を備え、
    前記一方側の端辺部には、地面に当接して設置される設置部と、該設置部に連続するとともに前記一方側に向かうに従って地面から離れていく浮上面と、が形成され、
    前記境界止水手段は、前記一方側の端辺部に沿って設けられる変形部材と、該変形部材を地面との間に挟み込む水平板部、及び、前記変形部材を前記浮上面との間に挟み込む鉛直板部を有するL字部材と、を有することを特徴とする止水装置。
  2. 前記境界止水手段は、前記一方側の端辺部と別体に構成されることにより、交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の止水装置。
  3. 前記他方側及び下方側に向かう方向の力によって前記L字部材を押圧する押圧手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の止水装置。
  4. 前記底面止水部及び前記壁面止水部は、1枚のシート部材によって形成され、
    前記シート部材を支持するフレーム部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の止水装置。
  5. 前記底面止水部及び前記壁面止水部の幅方向の両端に設けられる一対の端部材をさらに備え、
    前記一対の端部材には、一方に連結部が設けられるとともに、他方に前記連結部と連結可能な連結受け部が設けられ、
    前記一対の端部材のうち一方には、他の止水装置における他方の前記端部材との間を止水する連結止水部材が設けられ、
    前記幅方向に並べられた他の止水装置と連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の止水装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された止水装置を少なくとも1つ備えたユニット本体と、該ユニット本体の幅方向の端部に設けられる端部ユニットと、を備え、前記壁面止水部よりも前記他方側の止水領域に向かう水を止水する止水ユニットであって、
    前記ユニット本体は、1つの前記止水装置、又は、前記幅方向に並べられた複数の前記止水装置によって構成され、
    前記端部ユニットは、前記止水領域を前記幅方向から覆う端部止水面部を備えることを特徴とする止水ユニット。
  7. 前記端部ユニットは、前記端部止水面部の下端と地面との間を止水する端部境界止水手段をさらに備え、
    前記端部止水面部の下端には、地面に当接して設置される端部設置部と、該端部設置部に連続するとともに前記止水領域から離れるに従って地面から離れていく端部浮上面と、が形成され、
    前記端部境界止水手段は、端部止水面部の下端における前記止水領域の反対側に沿って設けられる端部変形部材と、該端部変形部材を地面との間に挟み込む端部水平板部、及び、前記端部変形部材を前記端部浮上面との間に挟み込む端部鉛直板部を有する端部L字部材と、を有することを特徴とする請求項6に記載の止水ユニット。
  8. 前記端部ユニットは、地面への定着物の壁面に固定されるとともに前記端部止水面部に連結される壁固定部を備え、
    前記端部止水面部及び前記壁固定部のうち少なくとも一方には、固着部材が挿通されるとともに前記壁面に対する当該端部止水面部の傾斜角度を調節可能な角度調節長孔が形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の止水ユニット。
  9. 前記端部ユニットは、地面への定着物の壁面に固定されるとともに前記端部止水面部に連結される壁固定部を備え、
    前記壁固定部は、前記壁面に固定される壁面側部材と、該壁面側部材及び前記端部止水面部に連結される止水面側部材と、を有し、
    前記壁面側部材及び前記止水面側部材のうち少なくとも一方には、固着部材が挿通されるとともに当該壁面側部材と当該止水面側部材との前記幅方向における相対位置を調節可能な幅調節長孔が形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の止水ユニット。
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