JP2017074949A - 保温保冷バッグ - Google Patents

Abstract

【課題】携帯用の保温保冷バッグ（クーラーボックス）を、非使用時に容易にコンパクト化できるようにする。
【解決手段】断熱機能を備えた開閉蓋部３及びバッグ本体（底部１及び胴部２）で構成される保温保冷バッグであって、少なくともバッグ本体の胴部２を、断熱材を組み込んでなる断熱生地で形成すると共に、前記胴部２の上方部分と下方部分の全周に渡って連結する胴部収納ファスナー６を設けてなる。また必要に応じてバッグ本体を胴部２と扁平容器状の底部１で構成し、前記底部１と開閉蓋部３を硬質材で形成する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、所望の物品を保温保冷状態で携帯する保温保冷バッグに関するものである。

携帯に供する保温保冷バッグは、クーラーボックスと称される断熱構造の容器体が一般的であり、使用時も非使用時もそのままの形態を保持しているもので、非使用時にコンパクト化することができない。非使用時のコンパクト化を実現する保冷容器の例としては、特許文献１に示されている。この保冷容器は、上面に蓋部を備えたキャンバス製の外袋と、外袋内に配置される断熱パネルで構成され、非使用時には断熱パネルを外して外袋内に収納して折り畳み、使用時は断熱パネルを外袋内面に固着して保冷空間を形成するものである。

特開２００３−１１２７８６号公報。

保冷容器を非使用時にコンパクト化する手段として、キャンバス生地製の外袋と外袋内に組み込まれる断熱パネルで形成することが前記特許文献１で提案されているが、断熱パネルの組立作業及び分解作業が煩瑣である。そこで本発明は非使用時に容易にコンパクト化できる新規な保温保冷バッグを提案したものである。

本発明の請求項１記載に係る保温保冷バッグは、断熱機能を備えた開閉蓋部及びバッグ本体で構成される保温保冷バッグであって、少なくともバッグ本体の胴部を、断熱材を組み込んでなる断熱生地で形成すると共に、前記胴部の上方部分と下方部分の全周に渡って連結する胴部収納ファスナーを設けてなることを特徴とするものである。

而して断熱機能を備えることで収納物品を保温保冷状態で携帯できるものであり、非使用時には、胴部収納ファスナーを閉じることで胴部が内方に納められ、バッグ本体の全高が低くなりコンパクトになる。

本発明の請求項２記載に係る保温保冷バッグは、バッグ本体を胴部と扁平容器状の底部で構成し、前記底部と開閉蓋部を硬質材で形成してなるもので、飲食物等を携帯した際に、収納物品（飲食物等）を取出し、胴部を収納した状態にすると、バッグはコップ載せ台にするなどの飲食台として使用することができる。

また本発明の請求項３記載に係る保温保冷バッグは、胴部収納ファスナーの上下務歯間に基端を連結した携帯用の吊下げベルトを設けてなるもので、非使用時に吊下げベルトも収納できる。

本発明の構成は上記のとおりで、胴部収納ファスナーの開け閉めで非使用時のコンパクト化を容易に実現することができたものである。

本発明の実施形態の全体斜視図（蓋開け状態）。 同図（蓋閉め状態の正面）。 同図（蓋閉め状態の背面）。 同非使用時状態の全体斜視図。

次に本発明の実施形態について説明する。実施形態に示した保温保冷バッグは、バッグ本体を形成する底部１及び胴部２と、開閉蓋部３と、吊下げベルト４で構成される。

底部１は、扁平容器状に硬質材（芯入り生地や樹脂成型品）で形成され、発泡樹脂を内張したり、或いは二重構造にする等の適宜な断熱構造としている。

胴部２は、断熱材を組み込んでなる断熱生地で形成したもので、上部開口個所は、一側縁に開閉蓋部３を煽り開閉可能に連結し、開閉ファスナー５の一方側の務歯５１を設けてなり、また胴部２には、両側面にベルト装着部（リング体）２１を設け、全周に渡る胴部収納ファスナー６を付設してなる。

胴部収納ファスナー６は、その務歯６１，６２は、胴部２の上方部分（開閉ファスナー５の直下）と、下方部分（底部１との連結個所）の全周に設けると共に、一周した後に裏面で上下近接させ、務歯６１，６２の噛み合わせを行うスライダー６３を装着してなる。

開閉蓋部３は、底部１と同様に硬質材で形成し、適宜な断熱構造としてなるもので、胴部２の上方開口部の一側縁に連結し、下縁に開閉ファスナー５の他方の務歯５２を設けたものである。またその上面にはコップ受けとなる凹部３１を設けたものである。

吊下げベルト４は、ベルト本体４１とベルト本体４１の両端に設けた着脱金具４２からなり、着脱金具４２はベルト装着部２１に着可能としたカラビナタイプのものである。

而して前記の保温保冷バッグは所定の断熱機能を備え、飲食物等を保温保冷状態で携帯できるものであり、収納物品の収納取出しは、開閉ファスナー５のスライダー５３を操作して行う。

収納物品を取り出した後には、胴部収納ファスナー６のスライダー６３を操作して務歯６１，６２を噛み合わせると、ベルト装着部２１も含め、胴部２全体が内方に納められ、あたかも底部１と開閉蓋部３が連結された状態となり、全体のコンパクト化が実現する。

特に底部１と開閉蓋部３が硬質材で形成されているので、前記の胴部２の収納時には、そのまま飲食台として使用することもできる。勿論吊下げベルト４は、ベルト装着部２１から外さず、そのまま胴部２と共に収納しても良いし、着脱金具４２から外して底部１と開閉蓋部３で係背される内部空間に収納しても良い。

尚前記実施形態は、図示するような長方体としているが円筒形・楕円筒形でも良く、また底部１及び開閉蓋部３も胴部２と同様な断熱生地で形成しても良い。

１ 底部
２ 胴部
２１ ベルト装着部
３ 開閉蓋部
３１ 凹部
４ 吊下げベルト
４１ ベルト本体
４２ 着脱金具
５ 開閉ファスナー
５１，５２ 務歯
５３ スライダー
６ 胴部収納ファスナー
６１，６２ 務歯
６３ スライダー

Claims (3)

1. 断熱機能を備えた開閉蓋部及びバッグ本体で構成される保温保冷バッグであって、少なくともバッグ本体の胴部を、断熱材を組み込んでなる断熱生地で形成すると共に、前記胴部の上方部分と下方部分の全周に渡って連結する胴部収納ファスナーを設けてなることを特徴とする保温保冷バッグ。
2. バッグ本体を胴部と扁平容器状の底部で構成し、前記底部と開閉蓋部を硬質材で形成してなる請求項１記載の保温保冷バッグ。
3. 胴部収納ファスナーの上下務歯間に基端を連結した携帯用の吊下げベルトを設けてなる請求項１又は２記載の保温保冷バッグ。