JP2017074575A - 低密度エアフィルタ濾材の製造方法および低密度エアフィルタ濾材 - Google Patents

低密度エアフィルタ濾材の製造方法および低密度エアフィルタ濾材 Download PDF

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木崎原 稔郎
Toshiro Kisakibaru
稔郎 木崎原
本堀 勲
Isao Motohori
勲 本堀
訓樹 杉山
Noritatsu Sugiyama
訓樹 杉山
明 山崎
Akira Yamazaki
明 山崎
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Abstract

【課題】高分子ナノファイバー不織布やナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを用いて、容易かつ確実に低密度化を実現できる低密度エアフィルタ濾材の製造方法およびそのような低密度エアフィルタ濾材を提供する。【解決手段】低密度エアフィルタ濾材の製造方法は、エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布1、または、高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を液体24に浸し、または、加温もしくはプラズマ照射し、ナノファイバーが曲がるようにして、低密度化する。【選択図】図1

Description

本発明は、高分子ナノファイバーを含む低密度エアフィルタ濾材の製造方法および低密度エアフィルタ濾材に関する。
近年ナノファイバーの製造方法が開発され、ナノファイバーを含むエアフィルタ濾材も製造されている。ナノファイバーを含むエアフィルタ濾材としては、エレクトロスピニング法により製造された不織布が知られている。エレクトロスピニング法では、原料高分子を溶解した高分子溶液をシリンジに充填し、シリンジに装着された電極とナノファイバーを堆積させるコレクター電極との間に高電圧を印加して、シリンジから飛び出した高分子溶液を、伸張変形させながら、溶媒を蒸発させて、コレクター上に高分子ナノファイバー不織布を形成する。
また、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの高分子樹脂を二軸延伸して、細い繊維(フィブリル)を形成して、多孔質のエアフィルタ濾材を製造することも知られている。細い繊維は、ナノオーダーの線径を有している。本書では、このような構造のエアフィルタ濾材を、「高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シート」あるいは「ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート」と称する。また、このようなナノオーダーの細い繊維も高分子ナノファイバーとする。
上記の高分子ナノファイバー不織布やナノファイバー・エアフィルタ濾材シートは、従来の繊維に比べ繊維径が細いことから、細粒を捕集可能で、粒子捕集率が高く、また、スリップフロー効果により圧力損失が低くなるなどの効果を有する。しかし、濾材としての密度が高く、粒子が表面で捕集されるために、目詰まりが早いという問題を有している。
そこで、ナノファイバーに数珠状にビーズを形成し、ファイバー間隔をビーズであけることにより濾材を低密度化し、捕集層を厚く、すなわち濾材シート全体で粒子を捕集するようにして目詰まりの問題を改善する方法が提案がなされている(非特許文献1参照)。しかしながら、ビーズ付きのナノファイバーを工業的に安定して製作する技術は、未だ開発されてはいない。
包理、外16名、「深層ろ過ナノファイバろ材を用いたHEPAフィルタの性能評価」、第32回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会、日本粉体工業技術協会、平成27年4月21日、p.90−93
そこで、本発明は、高分子ナノファイバー不織布やナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを用いて、容易かつ確実に低密度化を実現できる低密度エアフィルタ濾材の製造方法およびそのような低密度エアフィルタ濾材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法は、たとえば図1、図3、図4および図6に示すように、エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布1、または、高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を液体24に浸し、または、加温もしくはプラズマ照射し、ナノファイバーが曲がるようにして、低密度化する。
このように構成すると、高分子ナノファイバー不織布、または、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを液体に浸し、または、加温もしくはプラズマ照射することで、エアフィルタ濾材を低密度化できるので、容易である。また、ナノファイバーが曲がることで低密度化できるので、確実に低密度化できる。
本発明の第2の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図1に示すように、第1の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、液体24を、高分子ナノファイバー不織布1の高分子材料またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6の高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温する。このように構成すると、高分子ナノファイバー不織布またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シートは、融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温した液体に浸されるので、高分子ナノファイバーは液体で膨潤され易くなり、高分子ナノファイバーが曲がり易い。
本発明の第3の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図1に示すように、第1または第2の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、液体24を超音波振動させる。このように構成すると、高分子ナノファイバー不織布またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シートは、超音波で振動する液体に浸されるので、高分子ナノファイバーは液体で膨潤され易くなり、高分子ナノファイバーが曲がり易い。
本発明の第4の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図1に示すように、第1ないし第3のいずれかの態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、液体24中にマイクロバブルを発生させる。このように構成すると、マイクロバブルが消滅してナノファイバー中の高分子を変質させ、または破裂して衝撃力を生じ、高分子ナノファイバーが曲がる。
本発明の第5の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図4に示すように、第1の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、高分子ナノファイバー不織布1またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を、高分子ナノファイバー不織布1の高分子材料またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6の高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温する。このように構成すると、高分子ナノファイバー不織布またはナノファイバー・エアフィルタ濾材シートは、融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温されるので、高分子ナノファイバーの高分子が動き易くなり、高分子ナノファイバーが曲がり易い。
本発明の第6の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図4に示すように、第1の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、プラズマ照射は、大気または窒素と水素の混合ガスのプラズマを用いる。このように構成すると、大気または窒素と水素混合ガスのプラズマを照射されるので、高分子ナノファイバーの高分子が動きやすくなり、高分子ナノファイバーが曲がり易い。
本発明の第7の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図4に示すように、第1、第5および第6のいずれかの態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、高分子樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。このように構成すると、PTFEを延伸したナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを用いて低密度エアフィルタ濾材を製造することができ、汎用に適した方法となる。
本発明の第8の態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法では、たとえば図1に示すように、第1ないし第4のいずれかの態様に係る低密度エアフィルタ濾材の製造方法において、液体24は水である。このように構成すると、高分子ナノファイバー不織布を水に浸すことで低密度エアフィルタ濾材を製造することができ、浸した水を蒸発させても有害物質が発生せず、汎用に適した方法となる。
前記課題を解決するために、本発明の第9の態様に係る低密度エアフィルタ濾材は、たとえば図3および図6に示すように、高分子ナノファイバー110、130を含む低密度エアフィルタ濾材であって、高分子ナノファイバー110、130の少なくとも10%のファイバーが、線径dの10から100倍の半径の曲げRを有する。このように構成すると、少なくとも10%のファイバーが線径の10から100倍の半径の曲げを有するので、ファイバー同士の反発により、低密度のエアフィルタ濾材となる。
本発明の低密度エアフィルタ濾材の製造方法によれば、エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布、または、高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを液体に浸し、または、加温もしくはプラズマ照射し、ナノファイバーが曲がるようにして、低密度化するので、容易かつ確実に低密度化を実現できる低密度エアフィルタ濾材の製造方法となる。
また、本発明の低密度エアフィルタ濾材は、高分子ナノファイバーを含む低密度エアフィルタ濾材であって、高分子ナノファイバーの少なくとも10%のファイバーが、線径の10から100倍の半径の曲げを有するので、低密度のエアフィルタ濾材となる。
エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布を液体に浸し、低密度化するプロセスを説明する模式図である。 高分子ナノファイバー不織布のナノファイバーを拡大して示す模式図である。 高分子ナノファイバー不織布を低密度化した後のナノファイバーを拡大して示す模式図である。 高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを加温し、または、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートにプラズマ照射して、低密度化するプロセスを説明する模式図である。 ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート中のナノファイバーを拡大して示す模式図である。 ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを低密度化した後の濾材中のナノファイバーを拡大して示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布1を液体である膨潤溶液24に浸し、低密度化するプロセスを説明する。エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布1は、典型的にはエレクトロスピニング法で製造される。エレクトロスピニング法では、ポリウレタン(PU)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアクリロニトリル(PAN)、硝酸セルロース(NC)、ポリイミド(PI)をジメチルホルムアミド(DMF)で溶解したり、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリコハク酸ブチレン(PBS)をクロロホルムで溶解した高分子溶液等をシリンジから噴出し高電圧を印加して伸張変形させつつ溶媒を蒸発させて、高分子ナノファイバー不織布1を生成する。なお、高分子材料としては、他のポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等の種々の高分子材料が用いられ、特に限定はされない。
図2に、エレクトロスピニング法で製造された高分子ナノファイバー不織布1のナノファイバー100を模式的に示す。エレクトロスピニング法では、シリンジから飛び出した高分子溶液を、伸張変形させながら、溶媒を蒸発させるので、ナノファイバー100は比較的直線性が高くなる。ナノファイバー100の線径は、ナノサイズであり、たとえば1〜300nmである。したがって、高分子ナノファイバー不織布1では、ナノファイバー100間の空隙が狭くなり易い。すなわち、密度が高くなり易い。
高分子ナノファイバー不織布1の両面は、たとえば50〜100μmの線径のファイバーで形成されたポリエステル不織布等の支持材(不図示)で覆われる。そのために、後述の処理中に高分子ナノファイバー不織布1のファイバー100が外力により変形しにくい。本実施例では、高分子ナノファイバー不織布1はロール状に巻かれている。
高分子ナノファイバー不織布1は、ロールから引き出され、膨潤処理槽10へ送られる。膨潤処理槽10は、膨潤溶液24を貯留する容器20を備える。膨潤溶液24は、高分子ナノファイバー不織布1のナノファイバー100を膨潤できる液体であればよく、高分子ナノファイバー不織布1の材質により適する液体が異なる。高分子ナノファイバー不織布1の材質が親水性であれば水でもよく、あるいは、材質によっては、アルコール、ケトン、アセトン等を用いてもよい。
膨潤処理槽10は、高分子ナノファイバー不織布1をロールから引き出して搬送するためのローラ12とキャタピラ15付きローラ14とを備える。搬送される経路に沿って複数配置された上下に対向するローラ12とローラ14とで、高分子ナノファイバー不織布1を挟み、ローラ12、14の回転によりロールから引き出して搬送する。上側の複数のローラ14をキャタピラ15が囲み、ローラ14の回転に連れて、キャタピラ15が動く。キャタピラ15によりローラ14間での高分子ナノファイバー不織布1のたわみを防止する。なお、高分子ナノファイバー不織布1を搬送する手段は、特に限定されない。
容器20内の膨潤溶液24の深さ、ローラ12およびローラ14で定められる高分子ナノファイバー不織布1の搬送経路、並びに、高分子ナノファイバー不織布1が搬送される速さにより、高分子ナノファイバー不織布1が膨潤溶液24に浸される時間が定まる。高分子ナノファイバー不織布1が十分に膨潤する時間だけ、膨潤溶液24に浸されるようにする。
高分子ナノファイバー不織布1が十分に膨潤するとは、高分子が伸張変形されて固められた(溶媒が蒸発)ナノファイバー100中の高分子が、変形できる程度に柔らかくなることをいう。すなわち、十分に膨潤すると、ナノファイバー100中の高分子が高分子自体の自然な形状である曲線あるいはらせん形状に戻り、ナノファイバー100が曲がる。
膨潤処理槽10は、膨潤溶液24を加温するヒータ16を備える。膨潤処理槽10は、膨潤溶液24の温度を計測する温度センサ17と、温度センサ17の計測値に基づきヒータ16を制御する温度制御装置18を更に備える。そのために、膨潤溶液24の温度を所定の温度に保つことができる。膨潤溶液24が加温されることにより、高分子ナノファイバー不織布1が、より早く十分に膨潤する。よって、作業効率を高めることが可能になる。また、常温では膨潤されない膨潤溶液24であっても、加温された膨潤溶液24には膨潤されることもあり、膨潤溶液24を有害物質を含まないものに、あるいは経済的なものに、変更が可能となり、膨潤溶液24の選択肢を増やすことができる。ここで、加温する温度は、高分子ナノファイバー不織布1の高分子材料の融点のセ氏温度の0.3倍から0.9倍が好ましい。0.3倍より低いと、高分子材料の活性化の影響が少なく、膨潤されやすくなる度合いも少ない。また、0.9倍より高いと、ナノファイバー100が融解し始める恐れがある。
また、膨潤処理槽10は、膨潤溶液24を超音波振動させる超音波発生器22を備える。膨潤溶液24が超音波振動することにより、高分子ナノファイバー不織布1が、より早く十分に膨潤する。また、膨潤溶液24が超音波振動することにより、微細なバブルを生じ、バブルが破裂(つぶれること)して衝撃力が生じる。その衝撃力により、高分子ナノファイバー不織布1が湿潤しやすくなり、あるいは、衝撃力によりナノファイバー100が曲がる。よって、作業効率を高めることが可能になる。また、通常は膨潤されない膨潤溶液24であっても、超音波振動する膨潤溶液24には膨潤されることもあり、膨潤溶液24を有害物質を含まないものに、あるいは経済的なものに、変更が可能となり、膨潤溶液24の選択肢を増やすことができる。
さらに、膨潤処理槽10は、膨潤溶液24中にマイクロバブルを発生させるバブル発生装置26を備える。ここで、マイクロバブルとは、典型的には直径が100nm〜数μm程度の気泡である。マイクロバブルは、浮力が小さく、膨潤溶液24中に漂う。図2でも明らかなように、高分子ナノファイバー100の間隔は、ナノファイバー100の線径よりはるかに大きく、典型的には数μm程度である。そのため、マイクロバブルは、高分子ナノファイバー不織布1中にも浸入する。高分子ナノファイバー不織布1中に浸入したマイクロバブルは、縮小して消滅し、あるいは、複数のマイクロバブルが繋がって成長する。マイクロバブルが縮小して消滅すると、高濃度のイオン場を形成し、その結果、ナノファイバー100の表面に官能基を生ずる。そのために、ナノファイバー100中の高分子が反応して変質し、ナノファイバー100が曲がる。また、マイクロバブルが成長すると、その後に破裂する。破裂による衝撃力により、マイクロバブルの周囲のナノファイバー100が曲げられる。よって、マイクロバブルにより効率よくナノファイバー100を曲げることができる。なお、膨潤溶液24を加温し、あるいは、超音波振動させることにより、マイクロバブルのイオン場の形成や成長と破裂を促進することができる。
なお、膨潤処理槽10では、膨潤溶液24を加温させると共に超音波振動させてもよいし、加温もしくは超音波振動だけをさせてもよい。または、高分子ナノファイバー不織布1を膨潤溶液24に浸すだけでもよい。膨潤溶液24にはマイクロバブルを発生させても、発生させなくてもよい。また、膨潤処理槽10は、ヒータ16・温度センサ17・温度制御装置18、超音波発生器22またはバブル発生装置26のいずれかを備えていなくてもよい。あるいは、これらの装置のいずれをも備えなくてもよい。
膨潤処理槽10で十分に膨潤された高分子ナノファイバー不織布2は、脱液・乾燥槽30に搬送される。脱液・乾燥槽30は、ローラ32とローラ32で動かされるコンベアベルト33を備え、高分子ナノファイバー不織布2を搬送する。コンベアベルト33は、穴付き、網目等、載置する高分子ナノファイバー不織布2が含有する膨潤溶液24が落下でき、また、空気が貫通するように構成される。脱液・乾燥槽30は、搬送される高分子ナノファイバー不織布2に乾燥空気を送るファン34を備える。ファン34とコンベアベルト33、すなわち高分子ナノファイバー不織布2との間にフィルタ36が配置される。
十分に膨潤された高分子ナノファイバー不織布2がコンベアベルト33で搬送される間に、高分子ナノファイバー不織布2に含まれる膨潤溶液24はコンベアベルト33の穴、網目等を通って落下し、高分子ナノファイバー不織布2は脱液される。また、ファン34から送られる空気は、コンベアベルト33の穴、網目等を通って高分子ナノファイバー不織布2に達し、高分子ナノファイバー不織布2を乾燥する。なお、フィルタ36は、空気に含まれる粉塵を除去し、粉塵が高分子ナノファイバー不織布2に付着するのを防止する。なお、膨潤処理槽10で加温された場合には、脱液・乾燥槽30で空冷される。脱液・乾燥槽30は、ローラ32とコンベアベルト33、および、ファン34とフィルタ36を収容し、高分子ナノファイバー不織布2を脱液し乾燥する脱液・乾燥容器40を備えてもよい。特に膨潤溶液24が蒸発すると有害なガスを発生する場合には、脱液・乾燥容器40を備え、発生したガスを回収する。膨潤溶液24が水の場合には、蒸発しても無害なので、脱液・乾燥容器40を備える必要はない。
脱液・乾燥槽30で、高分子ナノファイバー不織布2は脱液および乾燥されることにより、曲がったナノファイバー100の形状が固定される。また、冷却されることにより、曲がったナノファイバー100の形状が固定される。ナノファイバーの曲がりが固定されることにより、十分に膨潤された高分子ナノファイバー不織布2は、低密度エアフィルタ濾材3となる。
図3に、エレクトロスピニング法で製造された高分子ナノファイバー不織布1から製造された低密度エアフィルタ濾材3のナノファイバー110を模式的に示す。図3に示されるように、いくつかのナノファイバー110は、曲がりを有する。たとえば、少なくとも10%のナノファイバー110は、ナノファイバー110の線径の10から500倍の半径Rの曲がりを有する。
曲がりの半径Rとその半径Rの曲がりを有するナノファイバーの割合は、次のように測定する。低密度エアフィルタ濾材3の一部の平面の電子顕微鏡(SEM)写真より、ナノファイバー110の曲がりの半径Rの分布を求める。次に、低密度エアフィルタ濾材3の一部の垂直面(平面に直交方向)の電子顕微鏡(SEM)写真より、ナノファイバー110の曲がりの半径Rの分布を求める。実際の曲がりは3次元的であるので、平面での曲がりの半径と垂直面での曲がりの半径の二乗和平方根を実際の曲がりと推定する。ここで、ナノファイバー110の曲がりの半径Rとしては、曲がりの最もきつくなったところ(半径の最も小さなところ)の半径とする。二乗和平方根により算定された曲がりの半径Rの分布から、たとえば線径の10から100倍の半径Rの曲がりを有するナノファイバー110の割合(全体の何%あるのか)が分かる。
ナノファイバー110が曲がりを有することにより、ナノファイバー110同士が反発しあい、大きな空隙が作られる。よって、エアフィルタ濾材3は低密度となる。少なくとも10%のナノファイバー110は、ナノファイバー110の線径の10から500倍の半径Rの曲がりを有していれば、低密度のエアフィルタ濾材3となる。好ましくは、少なくとも10%のナノファイバー110は、ナノファイバー110の線径の10から100倍の半径Rの曲がりを有する。あるいは、少なくとも30%のナノファイバー110は、ナノファイバー110の線径の10から100倍の半径Rの曲がりを有してもよい。
低密度エアフィルタ濾材3は、支持材と一緒にロールに巻かれ、製品として使用される。なお、ロールに巻かずに、適当な大きさの平板に切断して、使用してもよい。
次に、図4を参照して、高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を加温し、もしくは、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6にプラズマ照射し、低密度化するプロセスを説明する。図1のプロセスと共通する点については説明を省略し、異なる点について説明する。高分子樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が典型であるが、特に限定はされない。
図5に、高分子樹脂を延伸することにより製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6の構造を模式的に示す。たとえばPTFEを二軸延伸することにより、太い繊維122(以降「幹」と称する)の回りに細いファイバー120がブラシの毛(フィブリル)のように形成される。本書では、このような構造を有するエアフィルタ濾材を「ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート」と称し、線径がナノサイズ、たとえば1〜100nmのファイバー120をナノファイバー120とする。図5に示すように、ナノファイバー120は、高分子樹脂が延伸されて形成されたもので、直線性が高い。したがって、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6では、ナノファイバー120が整列して、その間の空隙が狭くなり易い。すなわち、密度が高くなり易い。
PTFEから製造されたナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6は、膨潤されにくく、低密度化するのに、図1に示すプロセスは適当ではない。図5に示すプロセスでは、ロールに巻かれたナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6は、ロールから引き出され、処理槽50へ送られる。処理槽50は、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6をロールから引き出して搬送するためのローラ52とコンベアベルト54とを備える。そして、処理槽50は、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を加温するためのヒータ56と、プラズマ発生装置58を備える。
ヒータ56は、たとえばランプでもよく、その構成は特に限定はされない。ヒータ56は、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6の原材料の高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3倍から0.9倍に加温するのが好ましい。ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6が加温されることにより、高分子樹脂が延伸されて形成されたナノファイバー120中の高分子が活性化され、柔らかくなり、変形できるようになる。すなわち、ナノファイバー120中の高分子が高分子自体の自然な形状である曲線あるいはらせん形状に戻り、ナノファイバー120が曲がる。なお、加温する温度が高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3倍より低いと、高分子の活性化が少なく、高分子が変形しにくい。また、0.9倍より高いと、ナノファイバー120が融解し始める恐れがある。なお、幹120は、太く、多くの高分子が集まって形成されており、高分子が活性化されても、変形しにくい。
プラズマ発生装置58は、たとえば、大気、あるいは窒素(N)と水素(H)の混合ガスをプラズマ化し、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6に照射する。その構成は、特に限定されない。ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6にプラズマが照射されることにより、高分子樹脂が延伸されて形成されたナノファイバー120中の高分子が活性化され、柔らかくなり、変形できるようになる。すなわち、ナノファイバー120中の高分子が高分子自体の自然な形状である曲線あるいはらせん形状に戻り、ナノファイバー120が曲がる。
図6に示すように、ナノファイバー120が曲がることにより、ナノファイバー120同士が反発しあい、低密度エアフィルタ濾材7となる。ナノファイバー120の曲がりの半径Rや、その曲がりを有するナノファイバー120の割合、ならびにそれらの測定方法は、ナノファイバー100について説明したのと同様である。
なお、処理槽50では、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を加温すると共にプラズマ照射してもよく、または、加温もしくはプラズマ照射だけをしてもよい。また、処理槽50は、ヒータ56またはプラズマ発生装置58だけを備えてもよい。また、処理槽50は、ローラ52、コンベアベルト54、ヒータ56およびプラズマ発生装置58を収容する処理容器60を備えてもよい。
上記の説明では、高分子ナノファイバー不織布1を図1に示すプロセスで、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を図4に示すプロセスで、低密度化するものとして説明したが、高分子ナノファイバー不織布1を図4に示すプロセスで、ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート6を図1に示すプロセスで低密度化してもよい。高分子ナノファイバーに親水性があり液体24で膨潤される場合には図1に示すプロセス、高分子ナノファイバーが疏水性であり液体24で膨潤されない場合には図4に示すプロセスで低密度化するのがよい。
1 高分子ナノファイバー不織布
2 膨潤された高分子ナノファイバー不織布
3 低密度エアフィルタ濾材
6 ナノファイバー・エアフィルタ濾材シート
7 低密度エアフィルタ濾材
10 膨潤処理槽
12 ローラ
14 ローラ
15 キャタピラ
16 ヒータ
17 温度センサ
18 温度制御装置
20 容器
22 超音波発生器
24 膨潤溶液(液体)
26 バブル発生装置
30 脱液・乾燥槽
32 ローラ
33 コンベアベルト
34 ファン
36 フィルタ
40 脱液・乾燥容器
50 処理槽
52 ローラ
54 コンベアベルト
56 ヒータ
60 処理容器
100 ナノファイバー
120 ナノファイバー(細い繊維)
122 太い繊維(幹)

Claims (9)

  1. エアフィルタ濾材用の高分子ナノファイバー不織布、または、高分子樹脂を延伸して製造したナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを液体に浸し、または、加温もしくはプラズマ照射し、ナノファイバーが曲がるようにして、低密度化する、
    低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  2. 前記液体を、前記高分子ナノファイバー不織布の高分子材料または前記ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートの前記高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温する、
    請求項1に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  3. 前記液体を超音波振動させる、
    請求項1または2に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  4. 前記液体中にマイクロバブルを発生させる、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  5. 前記高分子ナノファイバー不織布または前記ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートを、前記高分子ナノファイバー不織布の高分子材料または前記ナノファイバー・エアフィルタ濾材シートの前記高分子樹脂の融点のセ氏温度の0.3から0.9倍の温度に加温する、
    請求項1に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  6. 前記プラズマ照射は、大気または窒素と水素の混合ガスのプラズマを用いる、
    請求項1に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  7. 前記高分子樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である、
    請求項1、5および6のいずれか1項に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  8. 前記液体は、水である、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の低密度エアフィルタ濾材の製造方法。
  9. 高分子ナノファイバーを含む低密度エアフィルタ濾材であって、
    前記高分子ナノファイバーの少なくとも10%のファイバーが、線径の10から100倍の半径の曲げを有する、
    低密度エアフィルタ濾材。
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