JP2017072784A - 観察装置 - Google Patents
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Description
マップ画像を生成することにより、顕微鏡の視野範囲を超えた広い範囲にわたる標本の観察が可能となり、マップ画像を用いて標本上の観察位置の設定等を行うことができる。
本発明の一態様は、複数の異なる視野について取得された画像を貼り合わせた基準マップ画像に基づいて、解像度の異なる複数のマップ画像を階層的に有するマップ画像群を生成するマップ画像群生成部と、生成されたマップ画像群を記憶するマップ画像群記憶部と、前記マップ画像を表示する際の拡大率を指定する拡大率指定部と、該拡大率指定部により指定された拡大率に応じた階層のマップ画像を選択して表示する表示部と、該表示部に表示されたマップ画像において撮像領域および撮像条件を指定する撮像指定部と、該撮像指定部により指定された撮像領域の前記基準マップ画像における位置を、前記表示部に表示されていたマップ画像における位置および解像度に基づいて算出する撮像位置算出部と、前記撮像指定部により指定された撮像条件に基づいて、指定された撮像領域の画像を取得する撮像部と、該撮像部により取得された画像と、前記撮像位置算出部により算出された前記撮像領域の位置とを対応づけて記憶する記憶部とを備える観察装置を提供する。
一方、基準マップ画像のより狭い範囲の撮影を行うには、解像度のより高いマップ画像を表示して撮像領域をより精度よく指定することができる。
このようにすることで、撮像指定部により指定された1以上の視野からなる撮像領域の画像が順次取得され、各撮像領域の位置とともに取得された画像が記憶される。
このようにすることで、マップ画像上において指定された撮像領域の画像を取得するために、変倍機構の作動によって視野範囲を適正に調節することができる。
このようにすることで、撮像条件として刺激条件を含め、光刺激等の刺激に対して応答する画像を取得することができる。
このようにすることで、基準マップ画像取得部により、複数の異なる視野について取得された画像が貼り合わせられて、基準マップ画像が取得され、取得された基準マップ画像に基づいて、実際に画像を取得する撮像領域が指定される。
本実施形態に係る観察装置1は、図1に示されるように、レーザ走査型顕微鏡(撮像部)2と、該レーザ走査型顕微鏡2を制御する制御装置3と、ユーザが入力を行う入力部4と、画像等を表示する表示部5とを備えている。
スキャナ8は、例えば、相互に直交する軸線回りに揺動させられる2枚のガルバノミラーを対向させて構成された、いわゆる近接ガルバノミラーである。
画像取得部10は、レーザ光源部7とスキャナ8との間に挿入されて、試料から発せられ、対物レンズ9、結像レンズ12、瞳投影レンズ11およびスキャナ8を介して戻る蛍光をレーザ光の光路から分岐するビームスプリッタ13と、該ビームスプリッタ13により分岐された蛍光を集光するコンフォーカルレンズ14と、可変ピンホール15と、コリメートレンズ16と、該コリメートレンズ16により略平行光とされた蛍光を回折させて波長ごとに分離するグレーティング17と、該グレーティング17により分離された蛍光を集光する集光レンズ18と、集光された蛍光を波長ごとに分岐するビームスプリッタ19と、分岐された蛍光をそれぞれ検出する光検出器20とを備えている。可変ピンホール15は、対物レンズ9の焦点位置と光学的に共役な位置関係に配置されている。符号21は検出する波長範囲を選択するための可変スリットである。
第3表示領域5cにおいてユーザが指定する撮像条件としては、例えば、ピクセルサイズ、ガルバノズーム倍率、対物レンズ9、光検出器20のハイボルト(HV)、レーザ光の強度等がある。
最初に、マップ画像群を生成する処理について説明する。
マップ画像群を生成するプログラムの実行により、電動ステージ6が一視野毎に順次移動して、複数枚の画像が取得され、取得された複数枚の画像が制御部(基準マップ画像取得部)3aにおいて貼り合わせられて、基準マップ画像M1が生成される。そして、生成された基準マップ画像M1に基づいて、図3に示されるように、解像度を段階的に低下させた複数階層のマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群が生成され、第1記憶部3bに記憶されるようになっている。
次に、撮像条件を設定する処理について説明する。
撮像条件設定プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、第1表示領域5aにいずれかのマップ画像M1,M2,M3が表示され、第3表示領域5cに撮像条件を設定するためのスイッチ等が表示されるようになっている。
表示倍率としては、1倍、5倍および10倍が選択可能となっている。表示倍率1倍が入力されたときには、制御部3aは、第3階層(解像度10%)のマップ画像M3を選択し、マップ画像M3の大部分の領域(P3)を第一表示領域5aに表示させるようになっている。
そして、ユーザは、入力部4からライブ画像の取得を指令し、電動ステージ6により試料を移動させながらライブ画像を確認し、撮像条件を設定するようになっている。
ステージ座標の算出は、下式による。
ROI(X,Y)=基準位置(X,Y)+表示位置(X,Y)×表示分解能(X,Y)
表示分解能(X,Y)=基準マップ画像M1のピクセル分解能×マップ画像M1,M2,M3の圧縮率
である。
圧縮率は、マップ画像群を生成する際に各階層のマップ画像M1,M2,M3に設定された圧縮率である。
また、5cに撮像条件(例えばガルバノズーム倍率や対物レンズ9等)を設定することで、一視野の範囲(図4のR1,R2,R3が示す撮像領域)を変更可能である。
図4に示されるように、表示倍率1倍の第3階層のマップ画像M3では、第1表示領域5aに表示される表示範囲P3は一度に広範囲を表示するので一視野の撮像領域(ROI)R3の設定を一度に広範囲に行うことが可能となり、表示倍率10倍の第1階層のマップ画像M1では、第1表示領域5aに表示される表示範囲P1は狭い領域を詳細に表示するので一視野の撮像領域R1の設定を詳細に高解像で行うことが可能となる。なお、図4の外枠OはMAP画像全体の領域を示す。
全ての撮像領域について第2記憶部3cに記憶された場合には、制御部3aは、撮像条件設定処理を終了する。
次に、試料の撮像を行う処理について説明する。
撮像処理プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、制御部3aは、レーザ走査型顕微鏡2を制御して試料の撮影を開始するようになっている。
具体的には、第2記憶部3cに記憶された各撮像領域に、順次電動ステージ6を移動させて、第2記憶部3cに記憶されている撮像条件で画像取得部10による画像の取得を実施し、取得された画像と撮像位置とを対応づけて第2記憶部3cに記憶するようになっている。具体的には、図5のデータベースの各撮像位置に、取得された画像を対応づけて記憶するようになっている。第2記憶部3cに記憶された全ての撮像領域に対して画像が取得された場合には、撮像処理を終了する。
次に、取得された画像の再生処理について説明する。
画像再生処理プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、制御部3aは、画像の再生処理を開始し、図4に示されるように、マップ画像M1,M2,M3と撮像領域R1,R2,R3を示す矩形とが合成された合成画像を生成して、表示部5の第1表示領域5aに表示するようになっている。
制御部3aは、ユーザが指定した表示倍率に応じて第1記憶部3bに記憶されているマップ画像群から選択されたいずれかのマップ画像M1,M2,M3に、第2記憶部3cに記憶されている1以上の撮像領域R1,R2,R3を示す矩形を合成した合成画像を生成し、第1表示領域5aに表示するようになっている。
本実施形態に係る観察装置1を用いて試料の観察を行うには、マップ画像群生成処理により、視野毎に取得された複数の画像を貼り合わせて基準マップ画像M1を生成し、生成された基準マップ画像M1に基づいて複数階層の解像度の異なるマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群を生成しておく。
図7に示されるように、入力部4から画像の再生処理を選択し、任意の表示倍率を入力することにより(ステップS10)、制御部3aが表示倍率に対応する最適な解像度のマップ画像M1,M2,M3を第1記憶部3bから読み出すとともに(ステップS11)、第2記憶部3cに記憶されている撮像領域R1,R2,R3を読み出してマップ画像M1,M2,M3に合成した合成画像を生成し(ステップS12)、第1表示領域5aに表示する(ステップS13)。
すなわち、撮像領域の指定と同様に、マップ画像M1,M2,M3上において光刺激の領域、光刺激の強度、光刺激の時間、画像取得部10の同期設定、繰り返し回数等の条件を指定し、位置情報と対応づけて第2記憶部3cに記憶しておくことにしてもよい。
2 レーザ走査型顕微鏡(撮像部)
3a 制御部(CPU、マップ画像群生成部、撮像位置算出部、画像合成部、基準マップ画像取得部)
3b 第1記憶部(マップ画像群記憶部)
3c 第2記憶部(記憶部)
4 入力部(拡大率指定部、撮像指定部、再生画像指定部)
5a 第1表示領域(表示部)
5b 第2表示領域(再生表示部)
Claims (6)
- 複数の異なる視野について取得された画像を貼り合わせた基準マップ画像に基づいて、解像度の異なる複数のマップ画像を階層的に有するマップ画像群を生成するマップ画像群生成部と、
生成されたマップ画像群を記憶するマップ画像群記憶部と、
前記マップ画像を表示する際の拡大率を指定する拡大率指定部と、
該拡大率指定部により指定された拡大率に応じた階層のマップ画像を選択して表示する表示部と、
該表示部に表示されたマップ画像において撮像領域および撮像条件を指定する撮像指定部と、
該撮像指定部により指定された撮像領域の前記基準マップ画像における位置を、前記表示部に表示されていたマップ画像における位置および解像度に基づいて算出する撮像位置算出部と、
前記撮像指定部により指定された撮像条件に基づいて、指定された撮像領域の画像を取得する撮像部と、
該撮像部により取得された画像と、前記撮像位置算出部により算出された前記撮像領域の位置とを対応づけて記憶する記憶部とを備える観察装置。 - 前記表示部に表示された前記マップ画像に、前記撮像指定部により指定された撮像領域を合成する画像合成部と、
該画像合成部により前記マップ画像に合成されたいずれかの撮像領域をユーザに指定させる再生画像指定部と、
該再生画像指定部により指定された撮像領域の位置情報に対応づけて記憶されている画像を読み出して再生させる再生表示部とを備える請求項1に記載の観察装置。 - 前記撮像指定部が、1以上の視野からなる撮像領域を指定する請求項1または請求項2に記載の観察装置。
- 前記撮像部が変倍機構を有する請求項1から請求項3に記載の観察装置。
- 前記撮像指定部が、撮像条件として刺激条件を含めて指定可能である請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察装置。
- 前記基準マップ画像を取得する基準マップ画像取得部を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015201006A JP2017072784A (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 観察装置 |
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JP2017072784A true JP2017072784A (ja) | 2017-04-13 |
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Family Applications (1)
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JP2015201006A Pending JP2017072784A (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 観察装置 |
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JP (1) | JP2017072784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108804223A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-11-13 | 努比亚技术有限公司 | 内存优化方法、移动终端及计算机可读存储介质 |
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2015
- 2015-10-09 JP JP2015201006A patent/JP2017072784A/ja active Pending
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