JP2017072784A - 観察装置 - Google Patents

観察装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017072784A
JP2017072784A JP2015201006A JP2015201006A JP2017072784A JP 2017072784 A JP2017072784 A JP 2017072784A JP 2015201006 A JP2015201006 A JP 2015201006A JP 2015201006 A JP2015201006 A JP 2015201006A JP 2017072784 A JP2017072784 A JP 2017072784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
unit
map image
image
map
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015201006A
Other languages
English (en)
Inventor
裕介 山下
Yusuke Yamashita
裕介 山下
敏征 服部
Toshimasa Hattori
敏征 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2015201006A priority Critical patent/JP2017072784A/ja
Publication of JP2017072784A publication Critical patent/JP2017072784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】撮像対象の分解能に応じて物理メモリの使用量を調節して円滑な動作を可能にするとともに、観察範囲等の精密な設定を行う。【解決手段】複数の異なる視野について取得された画像を貼り合わせた基準マップ画像に基づいて、解像度の異なる各マップ画像を階層的に有するマップ画像群を生成するマップ画像群生成部3aと、マップ画像群を記憶するマップ画像群記憶部3bと、マップ画像を表示する際の拡大率を指定する拡大率指定部4と、拡大率に応じた階層のマップ画像を選択して表示する表示部5と、表示されたマップ画像において撮像領域と撮像条件とを指定する撮像指定部4と、指定された撮像領域の基準マップ画像における位置を算出する撮像位置算出部3aと、指定された撮像条件に基づいて、指定された撮像領域の画像を取得する撮像部2と、取得された画像と算出された撮像領域の位置とを対応づけて記憶する記憶部3cとを備える観察装置1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、観察装置に関するものである。
従来、多数の部分画像を組み合わせてなるマップ画像を短時間で生成することを目的とした観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
マップ画像を生成することにより、顕微鏡の視野範囲を超えた広い範囲にわたる標本の観察が可能となり、マップ画像を用いて標本上の観察位置の設定等を行うことができる。
特開2010−85420号公報
しかしながら、マップ画像が高解像度に固定されている場合には、広範囲のマップ画像を一度に閲覧しながら観察範囲等の設定操作を行う場合に、一度に取り扱う画像の容量が膨大となって、物理メモリの使用量が増大し、システムの円滑な動作が損なわれるという問題がある。一方、マップ画像が低解像度に固定されている場合には、マップ画像の一部を拡大して閲覧しながら観察範囲等の設定操作を精密に行う必要がある場合に、表示される画像の分解能が低下して、精密な位置設定を行うことができないという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、撮像対象の分解能に応じて物理メモリの使用量を調節して円滑な動作を可能にするとともに、観察範囲等の精密な設定を行うことができる観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、複数の異なる視野について取得された画像を貼り合わせた基準マップ画像に基づいて、解像度の異なる複数のマップ画像を階層的に有するマップ画像群を生成するマップ画像群生成部と、生成されたマップ画像群を記憶するマップ画像群記憶部と、前記マップ画像を表示する際の拡大率を指定する拡大率指定部と、該拡大率指定部により指定された拡大率に応じた階層のマップ画像を選択して表示する表示部と、該表示部に表示されたマップ画像において撮像領域および撮像条件を指定する撮像指定部と、該撮像指定部により指定された撮像領域の前記基準マップ画像における位置を、前記表示部に表示されていたマップ画像における位置および解像度に基づいて算出する撮像位置算出部と、前記撮像指定部により指定された撮像条件に基づいて、指定された撮像領域の画像を取得する撮像部と、該撮像部により取得された画像と、前記撮像位置算出部により算出された前記撮像領域の位置とを対応づけて記憶する記憶部とを備える観察装置を提供する。
本態様によれば、複数の異なる視野について取得された画像が貼り合わせられることにより取得された基準マップ画像から、マップ画像群生成部の作動により、解像度の異なる複数のマップ画像を階層的に有するマップ画像群が生成され、生成されたマップ画像群がマップ画像群記憶部に記憶される。拡大率指定部によりマップ画像の拡大率が指定されると、指定された拡大率に応じた階層のマップ画像がマップ画像群記憶部から選択されて表示される。
例えば、ユーザがより広い範囲の画像を表示したい場合には、より小さい拡大率が指定され、より狭い範囲を拡大して表示したい場合にはより大きな拡大率が指定される。拡大率が大きいほど、基準マップ画像に近い階層のマップ画像が選択されて表示部に表示される。
そして、撮像指定部により、撮像領域が、表示されたマップ画像上において指定されると、撮像位置算出部により、指定された撮像領域の基準マップ画像における位置が、表示されていたマップ画像における位置情報および解像度に基づいて算出される。また、撮像部により、指定された撮像条件での撮像が行われ、撮像領域の画像が取得される。撮像された画像は、算出された撮像領域の位置と対応づけて記憶部に記憶される。
これにより、いずれかのマップ画像を表示し、該マップ画像上において位置を指定することにより、該位置に対応づけて記憶されている画像を読み出して表示することが可能となる。すなわち、基準マップ画像のより広い範囲の撮影を行う場合には、解像度のより低いマップ画像を表示して撮像領域を指定でき、一度に取り扱う画像の容量を低減して、物理メモリの使用量を低減し、システムを円滑に動作させることができる。
一方、基準マップ画像のより狭い範囲の撮影を行うには、解像度のより高いマップ画像を表示して撮像領域をより精度よく指定することができる。
上記態様においては、前記表示部に表示された前記マップ画像に、前記撮像指定部により指定された撮像領域を合成する画像合成部と、該画像合成部により前記マップ画像に合成されたいずれかの撮像領域をユーザに指定させる再生画像指定部と、該再生画像指定部により指定された撮像領域の位置情報に対応づけて記憶されている画像を読み出して再生させる再生表示部とを備えていてもよい。
このようにすることで、撮像指定部により指定された画像領域が、画像合成部により表示部に表示されたマップ画像に合成されるので、ユーザが、再生画像指定部によりいずれかの撮像領域を指定することにより、指定された撮像領域に対応付けて記憶されている画像が再生表示部によって記憶部から読み出されて再生される。
また、上記態様においては、前記撮像指定部が、1以上の視野からなる撮像領域を指定してもよい。
このようにすることで、撮像指定部により指定された1以上の視野からなる撮像領域の画像が順次取得され、各撮像領域の位置とともに取得された画像が記憶される。
また、上記態様においては、前記撮像部が変倍機構を有していてもよい。
このようにすることで、マップ画像上において指定された撮像領域の画像を取得するために、変倍機構の作動によって視野範囲を適正に調節することができる。
また、上記態様においては、前記撮像指定部が、撮像条件として刺激条件を含めて指定可能であってもよい。
このようにすることで、撮像条件として刺激条件を含め、光刺激等の刺激に対して応答する画像を取得することができる。
また、上記態様においては、前記基準マップ画像を取得する基準マップ画像取得部を備えていてもよい。
このようにすることで、基準マップ画像取得部により、複数の異なる視野について取得された画像が貼り合わせられて、基準マップ画像が取得され、取得された基準マップ画像に基づいて、実際に画像を取得する撮像領域が指定される。
本発明によれば、撮像対象の分解能に応じて物理メモリの使用量を調節して円滑な動作を可能にするとともに、観察範囲等の精密な設定を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る観察装置を示す全体構成図である。 図1の観察装置の表示部における表示例を示す図である。 図1の観察装置により生成されるマップ画像群の一例を示す図である。 図1の観察装置により生成されたマップ画像と撮像領域との合成画像例を示す図である。 図1の観察装置により記憶されるデータベースの一例を示す図である。 図1の観察装置による撮像条件設定処理を説明するフローチャートである。 図1の観察装置による画像再生処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る観察装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1は、図1に示されるように、レーザ走査型顕微鏡(撮像部)2と、該レーザ走査型顕微鏡2を制御する制御装置3と、ユーザが入力を行う入力部4と、画像等を表示する表示部5とを備えている。
レーザ走査型顕微鏡2は、試料を収容した複数の容器(図示略)を搭載して移動させる電動ステージ6と、レーザ光を出射するレーザ光源部7と、レーザ光源部7からのレーザ光を2次元的に走査するスキャナ8と、該スキャナ8により走査されたレーザ光を試料に集光する対物レンズ9と、該対物レンズ9によるレーザ光の照射により試料において発生した蛍光を検出して試料の画像を取得する画像取得部10とを備えている。
電動ステージ6は、図示しない3個のモータを備えていて、相互に直交するX,Y,Z方向の移動軸に沿って独立して移動することができ、搭載した容器を3次元方向に移動させることができるようになっている。
レーザ光源部7は、異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザダイオード7aと、これら複数のレーザダイオード7aから発せられたレーザ光を単一の光路に合流させるミラー7bおよびダイクロイックミラー7cとを備えている。
スキャナ8は、例えば、相互に直交する軸線回りに揺動させられる2枚のガルバノミラーを対向させて構成された、いわゆる近接ガルバノミラーである。
対物レンズ9は、倍率の異なる複数の対物レンズ9a,9bが、レボルバ9cによって切り替え可能に設けられている。また、対物レンズ9にはオートフォーカス機能が備えられていて、定期的にまたは必要に応じて合焦位置を検出し、光軸に沿う方向に移動させられることにより、対物レンズ9の焦点位置を試料の表面に一致させることができるようになっている。
スキャナ8と対物レンズ9との間には、スキャナ8により走査されたレーザ光を集光する瞳投影レンズ11および結像レンズ12が配置されている。
画像取得部10は、レーザ光源部7とスキャナ8との間に挿入されて、試料から発せられ、対物レンズ9、結像レンズ12、瞳投影レンズ11およびスキャナ8を介して戻る蛍光をレーザ光の光路から分岐するビームスプリッタ13と、該ビームスプリッタ13により分岐された蛍光を集光するコンフォーカルレンズ14と、可変ピンホール15と、コリメートレンズ16と、該コリメートレンズ16により略平行光とされた蛍光を回折させて波長ごとに分離するグレーティング17と、該グレーティング17により分離された蛍光を集光する集光レンズ18と、集光された蛍光を波長ごとに分岐するビームスプリッタ19と、分岐された蛍光をそれぞれ検出する光検出器20とを備えている。可変ピンホール15は、対物レンズ9の焦点位置と光学的に共役な位置関係に配置されている。符号21は検出する波長範囲を選択するための可変スリットである。
制御装置3は、図1に示されるように、入力部(拡大率指定部、撮像指定部、再生画像指定部)4からの指令に基づいて、レーザ走査型顕微鏡2および表示部5を制御する制御部(CPU、マップ画像群生成部、撮像位置算出部、画像合成部)3aと、マップ画像等を記憶するRAM等の第1記憶部(マップ画像群記憶部)3bと、種々のプログラムおよび取得された画像を記憶するハードディスク等の第2記憶部(記憶部)3cとを備えている。
入力部4は、例えば、マウスあるいはキーボード等の入力装置を備え、第2記憶部3cに記憶されているプログラムを実行することにより機能するGUIによって、表示部5に表示されるカーソルを操作することにより、表示画面上の画像を移動させたり、画像上において指定を行ったり、画像上のスイッチを操作する等の入力を行ったりすることができるようになっている。
表示部5には、図2に示されるように、マップ画像を表示する第1表示領域(表示部)5a、ライブ画像や再生画像を表示する第2表示領域(再生表示部)5b、および撮像条件を調整するためのスライドスイッチや数値入力部を表示する第3表示領域5cが備えられている。図中符号5dは、マップ画像の表示倍率を入力するためのスライドスイッチである。
第3表示領域5cにおいてユーザが指定する撮像条件としては、例えば、ピクセルサイズ、ガルバノズーム倍率、対物レンズ9、光検出器20のハイボルト(HV)、レーザ光の強度等がある。
第2記憶部3cには、マップ画像群を生成するプログラム、撮像条件設定プログラム、撮像プログラムおよび画像再生プログラムが記憶されている。制御部3aは、実施する処理に応じたプログラムを第2記憶部3cから読み出して第1記憶部3bに保存し、内蔵するCPUによって処理するようになっている。
<マップ画像群生成処理>
最初に、マップ画像群を生成する処理について説明する。
マップ画像群を生成するプログラムの実行により、電動ステージ6が一視野毎に順次移動して、複数枚の画像が取得され、取得された複数枚の画像が制御部(基準マップ画像取得部)3aにおいて貼り合わせられて、基準マップ画像M1が生成される。そして、生成された基準マップ画像M1に基づいて、図3に示されるように、解像度を段階的に低下させた複数階層のマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群が生成され、第1記憶部3bに記憶されるようになっている。
本実施形態においては、制御部3aは、例えば、100%の解像度を有する第1階層の基準マップ画像M1、50%の解像度(圧縮率2)を有する第2階層のマップ画像M2および10%の解像度(圧縮率10)を有する第3階層のマップ画像M3からなる3階層のマップ画像群を生成し第1記憶部3bに記憶させるようになっている。
<撮像条件設定処理>
次に、撮像条件を設定する処理について説明する。
撮像条件設定プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、第1表示領域5aにいずれかのマップ画像M1,M2,M3が表示され、第3表示領域5cに撮像条件を設定するためのスイッチ等が表示されるようになっている。
ユーザが入力部4を介して表示倍率(拡大率)を入力すると、制御部3aは、第1記憶部3bに記憶されているマップ画像群のうち、表示倍率に応じた最適な解像度のマップ画像M1,M2,M3を選択して表示部5の第1表示領域5aに表示させるようになっている。
表示倍率としては、1倍、5倍および10倍が選択可能となっている。表示倍率1倍が入力されたときには、制御部3aは、第3階層(解像度10%)のマップ画像M3を選択し、マップ画像M3の大部分の領域(P3)を第一表示領域5aに表示させるようになっている。
表示倍率5倍が入力されたときには、制御部3aは、第2階層(解像度50%)のマップ画像M2からP2を抽出し、表示倍率10倍が入力されたときには、制御部3aは、第1階層(解像度100%)の基準マップ画像M1からP1を抽出し、それぞれ第1表示領域5aに表示するようになっている。
ユーザは、表示部5の第1表示領域5aに表示されたマップ画像M1,M2,M3を、入力部4によりドラッグすることにより、表示されている各階層のマップ画像M1,M2,M3内の所望の領域を表示することができるようになっている。
そして、ユーザは、入力部4からライブ画像の取得を指令し、電動ステージ6により試料を移動させながらライブ画像を確認し、撮像条件を設定するようになっている。
そして、ユーザは、第1表示領域5aに所望のマップ画像M1,M2,M3が表示された状態で、当該マップ画像M1,M2,M3上において、撮像領域(ROI)にカーソルを合わせてマウスをクリックすることにより、撮像位置を設定することができるようになっている。マップ画像M1,M2,M3上のカーソルは、撮像条件によって設定された一視野を表す矩形となり、ユーザは、所望の撮像領域を取り囲むようにカーソルを配置して順次指定することにより、1以上の撮像領域を指定することができる。
撮像領域が指定されると、制御部3aは、例えば、指定された撮像領域の左上隅の位置のステージ座標を算出するようになっている。
ステージ座標の算出は、下式による。
ROI(X,Y)=基準位置(X,Y)+表示位置(X,Y)×表示分解能(X,Y)
ここで、ROI(X,Y)は、指定された撮像領域の左上隅の位置のステージ座標、基準位置(X,Y)は、基準マップ画像M1の左上隅の位置のステージ座標を(0,0)としたときの表示されているマップ画像M1,M2,M3の左上隅の位置のステージ座標、表示位置(X,Y)は、表示されているマップ画像M1,M2,M3上における撮像領域の左上隅の位置のピクセル座標、表示分解能(X,Y)は、表示されているマップ画像M1,M2,M3のピクセル分解能である。
また、
表示分解能(X,Y)=基準マップ画像M1のピクセル分解能×マップ画像M1,M2,M3の圧縮率
である。
圧縮率は、マップ画像群を生成する際に各階層のマップ画像M1,M2,M3に設定された圧縮率である。
また、ユーザは、表示倍率を変更することにより、マップ画像M1,M2,M3の階層を切り替えながら撮像領域を指定することもできる。マップ画像M1,M2,M3の階層を切り替えることにより、第1表示領域5aに表示される試料の範囲も変化する。
また、5cに撮像条件(例えばガルバノズーム倍率や対物レンズ9等)を設定することで、一視野の範囲(図4のR1,R2,R3が示す撮像領域)を変更可能である。
図4に示されるように、表示倍率1倍の第3階層のマップ画像M3では、第1表示領域5aに表示される表示範囲P3は一度に広範囲を表示するので一視野の撮像領域(ROI)R3の設定を一度に広範囲に行うことが可能となり、表示倍率10倍の第1階層のマップ画像M1では、第1表示領域5aに表示される表示範囲P1は狭い領域を詳細に表示するので一視野の撮像領域R1の設定を詳細に高解像で行うことが可能となる。なお、図4の外枠OはMAP画像全体の領域を示す。
そして、撮像領域が指定されると、制御部3aは、図5に示されるように、各撮像領域の識別情報(ID)、ステージ座標および撮像条件を対応づけて第2記憶部3cに記憶するようになっている。
全ての撮像領域について第2記憶部3cに記憶された場合には、制御部3aは、撮像条件設定処理を終了する。
<撮像処理>
次に、試料の撮像を行う処理について説明する。
撮像処理プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、制御部3aは、レーザ走査型顕微鏡2を制御して試料の撮影を開始するようになっている。
具体的には、第2記憶部3cに記憶された各撮像領域に、順次電動ステージ6を移動させて、第2記憶部3cに記憶されている撮像条件で画像取得部10による画像の取得を実施し、取得された画像と撮像位置とを対応づけて第2記憶部3cに記憶するようになっている。具体的には、図5のデータベースの各撮像位置に、取得された画像を対応づけて記憶するようになっている。第2記憶部3cに記憶された全ての撮像領域に対して画像が取得された場合には、撮像処理を終了する。
<画像再生処理>
次に、取得された画像の再生処理について説明する。
画像再生処理プログラムが第2記憶部3cから読み出されて実行されると、制御部3aは、画像の再生処理を開始し、図4に示されるように、マップ画像M1,M2,M3と撮像領域R1,R2,R3を示す矩形とが合成された合成画像を生成して、表示部5の第1表示領域5aに表示するようになっている。
制御部3aは、ユーザが指定した表示倍率に応じて第1記憶部3bに記憶されているマップ画像群から選択されたいずれかのマップ画像M1,M2,M3に、第2記憶部3cに記憶されている1以上の撮像領域R1,R2,R3を示す矩形を合成した合成画像を生成し、第1表示領域5aに表示するようになっている。
ユーザは、第1表示領域5aに表示されたマップ画像M1,M2,M3の表示倍率を変更して、マップ画像M1,M2,M3を切り替えながら、マップ画像M1,M2,M3上に表示されているいずれかの撮像領域R1,R2,R3を指定するようになっている。制御部3aは、いずれかの撮像領域R1,R2,R3が指定されたときには、指定された撮像領域R1,R2,R3のマップ画像M1,M2,M3上における位置およびマップ画像M1,M2,M3の階層に基づいて、当該撮像領域R1,R2,R3のステージ座標を算出し、該ステージ座標に対応づけて第2記憶部3cに記憶されている画像を読み出して第2表示領域5bに表示するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る観察装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1を用いて試料の観察を行うには、マップ画像群生成処理により、視野毎に取得された複数の画像を貼り合わせて基準マップ画像M1を生成し、生成された基準マップ画像M1に基づいて複数階層の解像度の異なるマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群を生成しておく。
次いで、図6に示されるように、ユーザが表示倍率を選択することにより(ステップS1)、表示倍率に応じて選択された階層のマップ画像M1,M2,M3が選択されて表示部5の第1表示領域5aに表示される(ステップS2)。表示されたマップ画像M1,M2,M3を第1表示領域5a上でドラッグし、あるいは表示倍率を変更することにより、観察したい位置を含むマップ画像M1,M2,M3の領域を第1表示領域5aに表示する(ステップS3)。
また、ユーザは入力部4から指令して、画像取得部10によって現在の画像であるライブ画像を取得させ、第2表示領域5bに表示させる(ステップS4)。そして、ユーザは、ライブ画像を見ながら第3表示領域5cに表示されたスイッチ等を操作して撮像条件を設定する(ステップS5)。
撮像条件が設定された状態で、ユーザは、第1表示領域5aに表示されたマップ画像M1,M2,M3上において、一視野を示す矩形のカーソルを移動させ、所望の撮像領域R1,R2,R3を設定する(ステップS6)。撮像領域R1,R2,R3が設定されると、該撮像領域R1,R2,R3の左上隅のステージ座標(撮像位置)が算出される(ステップS7)。そして、制御部3aは、算出された撮像位置と撮像領域R1,R2,R3のIDと撮像条件とを対応づけて第2記憶部3cに記憶させる(ステップS8)。全ての撮像領域R1,R2,R3の設定が行われた場合には、撮像条件設定処理を終了する(ステップS9)。
撮像条件が設置された後には、制御部3aは、設定された全ての撮像領域R1,R2,R3について画像を取得する撮像処理を行う。すなわち、制御部3aは、第2記憶部3cに記憶されている撮像領域R1,R2,R3が視野範囲に一致するように電動ステージ6を作動させ、画像取得部10により試料の画像を取得する。取得された画像は、第2記憶部3cの撮像領域R1,R2,R3のIDに対応づけて記憶される。全ての撮像領域R1,R2,R3について画像が取得された後に、撮像処理を終了する。
次に、第2記憶部3cに記憶された画像を読み出して再生する処理について説明する。
図7に示されるように、入力部4から画像の再生処理を選択し、任意の表示倍率を入力することにより(ステップS10)、制御部3aが表示倍率に対応する最適な解像度のマップ画像M1,M2,M3を第1記憶部3bから読み出すとともに(ステップS11)、第2記憶部3cに記憶されている撮像領域R1,R2,R3を読み出してマップ画像M1,M2,M3に合成した合成画像を生成し(ステップS12)、第1表示領域5aに表示する(ステップS13)。
ユーザが第1表示領域5aに表示されたマップ画像M1,M2,M3上において、合成して表示されているいずれかの撮像領域R1,R2,R3を選択することにより(ステップS14)、第2記憶部3cに対応づけて記憶されている画像が読み出され(ステップS15)、表示部5の第2表示領域5bに表示される(ステップS16)。ユーザがマップ画像M1,M2,M3上において撮像領域R1,R2,R3を選択する毎に、各撮像領域R1,R2,R3に対応づけて記憶されている画像が表示される(ステップS17)。
このように、本実施形態に係る観察装置1によれば、レーザ走査型顕微鏡2の一視野毎に取得された画像を貼り合わせて基準マップ画像M1を生成するとともに、該基準マップ画像M1に基づいて、異なる解像度の複数階層のマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群を生成するので、撮影条件設定処理において、膨大な容量の基準マップ画像M1を扱う必要がなく、撮像対象の分解能に応じて物理メモリの使用量を調節して円滑な動作を可能にするとともに、撮像領域等の精密な設定を行うことができるという利点がある。
すなわち、より広範囲にわたる試料の縮小画像を表示して撮像条件の設定を行う場合には、より解像度の低い階層のマップ画像M2,M3を取り扱えば済むので、物理メモリの使用量を低減することができる。一方、より狭範囲の試料の拡大画像を表示して撮影条件の設定を行う場合には、より解像度の高い階層のマップ画像M1,M2を部分的に取り扱えば済むので、高解像度のマップ画像M1,M2によって精密な撮像位置の設定を行うことができる。
なお、本実施形態においては、解像度の異なる3階層のマップ画像M1,M2,M3からなるマップ画像群を例示したが、階層数については、3階層に限定されるものではなく、任意の複数階層のマップ画像群を生成することにしてもよい。また、各階層の表示倍率も任意の値に設定することができる。
また、本実施形態においては、各階層のマップ画像M1,M2,M3において、単一視野の大きさのカーソルによって撮像領域R1,R2,R3を指定することとしたが、これに代えて、例えば、2×2、3×3あるいは4×3個の複数視野のカーソルによって指定することにしてもよい。この場合には、複数視野の撮像条件、および位置情報を一括して指定し記憶することにすればよい。また、一括して記憶されている複数視野の画像を再生する場合には、マップ画像M1,M2,M3上に合成された撮像領域R1,R2,R3の指定により、複数視野の画像を貼り合わせた画像を第2表示領域5bに表示することにすればよい。
また、撮像条件の1つとして光刺激の条件を採用してもよい。
すなわち、撮像領域の指定と同様に、マップ画像M1,M2,M3上において光刺激の領域、光刺激の強度、光刺激の時間、画像取得部10の同期設定、繰り返し回数等の条件を指定し、位置情報と対応づけて第2記憶部3cに記憶しておくことにしてもよい。
また、本実施形態においては、レーザ走査型顕微鏡2を用いて、スキャナ8のガルバノズームによって撮像領域R1,R2,R3の大きさを調節することとしたが、カメラのような撮像素子により画像を取得する顕微鏡を用い、ズーム機構のような変倍機構によって撮像領域R1,R2,R3の大きさを調節することにしてもよい。
1 観察装置
2 レーザ走査型顕微鏡(撮像部)
3a 制御部(CPU、マップ画像群生成部、撮像位置算出部、画像合成部、基準マップ画像取得部)
3b 第1記憶部(マップ画像群記憶部)
3c 第2記憶部(記憶部)
4 入力部(拡大率指定部、撮像指定部、再生画像指定部)
5a 第1表示領域(表示部)
5b 第2表示領域(再生表示部)

Claims (6)

  1. 複数の異なる視野について取得された画像を貼り合わせた基準マップ画像に基づいて、解像度の異なる複数のマップ画像を階層的に有するマップ画像群を生成するマップ画像群生成部と、
    生成されたマップ画像群を記憶するマップ画像群記憶部と、
    前記マップ画像を表示する際の拡大率を指定する拡大率指定部と、
    該拡大率指定部により指定された拡大率に応じた階層のマップ画像を選択して表示する表示部と、
    該表示部に表示されたマップ画像において撮像領域および撮像条件を指定する撮像指定部と、
    該撮像指定部により指定された撮像領域の前記基準マップ画像における位置を、前記表示部に表示されていたマップ画像における位置および解像度に基づいて算出する撮像位置算出部と、
    前記撮像指定部により指定された撮像条件に基づいて、指定された撮像領域の画像を取得する撮像部と、
    該撮像部により取得された画像と、前記撮像位置算出部により算出された前記撮像領域の位置とを対応づけて記憶する記憶部とを備える観察装置。
  2. 前記表示部に表示された前記マップ画像に、前記撮像指定部により指定された撮像領域を合成する画像合成部と、
    該画像合成部により前記マップ画像に合成されたいずれかの撮像領域をユーザに指定させる再生画像指定部と、
    該再生画像指定部により指定された撮像領域の位置情報に対応づけて記憶されている画像を読み出して再生させる再生表示部とを備える請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記撮像指定部が、1以上の視野からなる撮像領域を指定する請求項1または請求項2に記載の観察装置。
  4. 前記撮像部が変倍機構を有する請求項1から請求項3に記載の観察装置。
  5. 前記撮像指定部が、撮像条件として刺激条件を含めて指定可能である請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察装置。
  6. 前記基準マップ画像を取得する基準マップ画像取得部を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の観察装置。
JP2015201006A 2015-10-09 2015-10-09 観察装置 Pending JP2017072784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201006A JP2017072784A (ja) 2015-10-09 2015-10-09 観察装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201006A JP2017072784A (ja) 2015-10-09 2015-10-09 観察装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017072784A true JP2017072784A (ja) 2017-04-13

Family

ID=58537689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201006A Pending JP2017072784A (ja) 2015-10-09 2015-10-09 観察装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017072784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108804223A (zh) * 2018-05-16 2018-11-13 努比亚技术有限公司 内存优化方法、移动终端及计算机可读存储介质

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108804223A (zh) * 2018-05-16 2018-11-13 努比亚技术有限公司 内存优化方法、移动终端及计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5732353B2 (ja) 拡大観察装置、拡大観察方法および拡大観察プログラム
JP5846844B2 (ja) 拡大観察装置
JP4936867B2 (ja) 拡大画像観察装置、拡大画像観察方法
JP5863357B2 (ja) 拡大観察装置、並びに、拡大観察装置の画像表示方法及び検鏡法切換方法
JP6147079B2 (ja) 顕微鏡システム、貼り合わせ領域の決定方法、及び、プログラム
CN111788508B (zh) 数码显微镜和用于改变数码显微镜的放大率的方法
JP6147080B2 (ja) 顕微鏡システム、貼り合わせ領域の決定方法、及び、プログラム
JP2007316258A (ja) 顕微鏡システム、顕微鏡画像の合成方法、及びプログラム
JP2014078008A (ja) レーザー顕微解剖領域の画定方法及び関連するレーザー顕微解剖システム
EP1768065A1 (en) Multipoint time-lapse imaging with irradiation dose control
US9366849B2 (en) Microscope system and method for microscope system
WO2020066042A1 (ja) 顕微鏡システム、投影ユニット、及び、画像投影方法
JP5185704B2 (ja) 生体観察装置
JP2007017930A (ja) 顕微鏡装置
US20080100703A1 (en) Microscope system, observation method and observation program
JP2008281771A (ja) 顕微測定装置
JP4576112B2 (ja) 共焦点レーザ顕微鏡
WO2018158810A1 (ja) 細胞観察装置
JP6563517B2 (ja) 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
JP2017072784A (ja) 観察装置
JP2015082099A (ja) 顕微鏡を制御する制御装置、顕微鏡システム、制御方法およびプログラム
JP4979464B2 (ja) 顕微鏡装置、該制御プログラム、及び該制御方法
JP2017173653A (ja) 画像取得システム
JP2006145857A (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP6062028B2 (ja) 拡大観察装置、及び、拡大観察方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191203