JP2017070054A - アキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法 - Google Patents

アキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決め可能なアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具を提供する。【解決手段】アキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具200を、磁石110におけるステータと対向する側の面部と当接する磁石位置決め面部213と、保持部材130を位置決めする保持部材位置決め部211,212と、磁石に対して磁石位置決め面部を挟んで対向して配置され、磁石との間に作用する磁力によって磁石を磁石位置決め面部に吸着させる磁性体240とを備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、アキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法に関し、特に磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決め可能なものに関する。
汎用エンジン等によって駆動される発電体は、複数の磁石を周方向に配列したロータと、複数のコイルを磁石と対向するように周方向に配列したステータとを備え、ロータをステータに対して相対回転させることによって発電を行うものである。
このような発電体のロータを組み立てる際には、複数の磁石を支持体に対して精度よく保持した状態で接着等により固定することが求められる。
回転電機のロータに設けられる磁石の位置決め、保持等に関する従来技術として、例えば特許文献1には、コイルから形成される固定子とシャフトに搭載されるフランジに磁石を支持させた二つの回転子とからなる回転電機において、各回転子に取り付けられた磁石はコイルを挟んで対向して取り付けられ、互いの磁力によって保持されることが記載されている。
特許文献2には、ロータコアの外周に磁石を固定する際、磁石位置決め用の冶具を利用して磁石の位置決めを行ない、接着剤の硬化後に冶具を取り外すことが記載されている。
特許文献3には、セグメント磁石ロータの磁石取付後の位置ずれを防止するため、磁石を隣り合った磁石位置決突部の間に嵌合させることによって複数の磁石が均等配置されるよう位置決めすることが記載されている。
特許文献4には、永久磁石の位置決めを行うため、積層鉄心本体と搬送トレイとの位置決めを、積層鉄心本体の外側に配置された位置決め部材と、搬送トレイの外側位置に設けられた位置決めピンによって行うことが記載されている。
特開2001−186731号公報 特開2004−222344号公報 特開2007−209169号公報 特開2015−053764号公報
近年、ステータとロータとが軸方向に間隔を隔てて対向するアキシャルギャップ型の発電体が普及しつつある。
アキシャルギャップ型発電体のロータにおいては、磁石の表面におけるステータと対向する側の面の位置精度が性能上特に重要となる。
従来、磁石ロータの組立時に、ロータに設けられ磁石を挟持する爪部を有するホルダの爪高さを公差管理して磁石に密着させ、保持部材であるフレームで挟んでリベット、ボルト、接着等によって固定している。
しかし、フレームに磁石を配列した際に、隣り合う磁石が相互に吸引することによって、フレームから磁石を外す方向の力が発生するため、複数の磁石の表面を平面上に精度よく揃えることが難しい。
一方、磁石の位置ずれを防止するため、組立時に磁石を外部から強く押えた場合、磁石に応力が発生するため割れや欠け等の損傷が発生することが懸念される。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決め可能なアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、周方向に配列された複数のコイルを有するステータと、周方向に配列された複数の磁石及び前記磁石が固定される保持部材を有し前記ステータに対して相対回転するロータとを、回転軸方向に対向させて配置したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具であって、前記磁石における前記ステータと対向する側の面部と当接する磁石位置決め面部と、前記保持部材を位置決めする保持部材位置決め部と、前記磁石に対して前記磁石位置決め面部を挟んで対向して配置され、前記磁石との間に作用する磁力によって前記磁石を前記磁石位置決め面部に吸着させる磁性体とを備えることを特徴とするアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具である。
これによれば、ロータに設けられる磁石を、ロータ組立冶具に設けられる磁性体との間に作用する磁力によって磁石位置決め面部に吸着させることによって、磁石に過度に大きな応力を作用させることなく簡単にロータ組立冶具に固定することができる。
また、磁石が固定される保持部材を、保持部材位置決め部で位置決めすることによって、磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決めし、高精度のロータを製造することができる。
請求項2に係る発明は、前記磁石と前記保持部材とを接着する接着剤が漏出する領域と対向する箇所を凹ませて形成した凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具である。
これによれば、磁石と保持部材との隙間から漏出した接着剤がロータ組立冶具に付着して、ロータがロータ組立冶具に固着することを防止できる。
請求項3に係る発明は、前記磁石位置決め面部に対する前記磁性体の距離を変更可能な距離可変機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具である。
これによれば、磁石位置決め面部から磁性体までの距離を変更することによって磁石と磁性体との間に作用する吸引力を調節することができる。
これによって、異なった磁力の磁石を有するロータを同一のロータ組立冶具を用いて組み立てる際に、磁石をロータ組立冶具に吸着する力が適切な大きさとなるように調整することができる。
また、接着剤の硬化後等にロータをロータ組立冶具から取り外す際に、磁性体を磁石から遠ざけて吸着力を低下させることによって、取り外しを容易とし、作業性を向上することができる。
請求項4に係る発明は、周方向に配列された複数のコイルを有するステータと、周方向に配列された複数の磁石及び前記磁石が固定される保持部材を有し前記ステータに対して相対回転するロータとを、回転軸方向に対向させて配置したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立方法であって、前記磁石における前記ステータと対向する側の面部と当接する磁石位置決め面部と、前記保持部材を位置決めする保持部材位置決め部とを有するロータ組立冶具の前記磁石位置決め面部に前記磁石を当接させるとともに前記保持部材位置決め部によって前記保持部材の位置決めを行い、前記磁石に対して前記磁石位置決め面部を挟んで対向して配置された磁性体と前記磁石との間に作用する磁力によって前記磁石を前記磁石位置決め面部に吸着させた状態で前記磁石と前記保持部材とを接着することを特徴とするアキシャルギャップ型発電体のロータ組立方法である。
これによれば、上記した請求項1に係る発明と実質的に同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決め可能なアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法を提供することができる。
本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具の実施例1及びロータの分解断面図である。 図1のII−II部矢視図である。 実施例1のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す図であって、ロータの軸方向から見た図である。 図3のIV−IV部矢視断面図である。 本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具の実施例2を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、吸着力を強くした状態を示す図である。 実施例2のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、吸着力を弱くした状態を示す図である。 本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具の実施例3を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、ストッパ部によってロータをセットベースプレートに固定した状態を示す図である。 実施例3のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、ストッパ部をセットベースプレートから離間させた状態を示す図である。
本発明は、磁石を保持部材に対して精度よく容易に位置決め可能なアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具及びロータ組立方法を提供する課題を、磁石のロータに対する相対位置を位置決めする冶具本体に磁石との間で吸着力を発生する磁性体を設け、磁石を冶具本体に吸着した状態で保持部材への接着を行うことによって解決した。
以下、本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具(以下単に「ロータ組立冶具」と称する)及び組立方法の実施例1について説明する。
アキシャルギャップ型発電体は、例えば汎用エンジン等によって駆動されて発電を行う回転電機である。
アキシャルギャップ型発電体は、周方向に配列された複数のコイルを有するステータと、周方向に配列された複数の磁石を保持部材であるフレームに取付けて構成されかつステータに対して相対回転するロータとを、ロータの回転軸方向に微小な隙間を介して対向させて配置したものである。
ステータは例えば一対が設けられ、ロータの両面とそれぞれ対向するように配置される。
図1は、実施例1のロータ組立冶具及びロータの分解断面図である。なお、図1のロータ組立冶具は、図2のI−I部矢視断面を示している。
図2は、図1のII−II部矢視図である。
図3は、実施例1のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す図であって、ロータの軸方向から見た図である。
図4は、図3のIV−IV部矢視断面図である。
ロータ100は、磁石110、第1フレーム120、第2フレーム130、第1ホルダ140、第2ホルダ150等を有して構成されている。
磁石110は、強磁性体に着磁処理を施して構成された永久磁石である。
磁石110は、複数設けられ、ロータ100の回転軸回りに周方向に沿って実質的に等間隔に配列されている。
図3に示すように、実施例1においては、磁石110は、例えば、8個が設けられている。
個々の磁石110は、ロータ100の回転軸に対して直交する平面にほぼ沿った平板状に形成されている。
磁石110を回転軸方向から見た形状は、実質的にロータ100の回転軸と同心となる扇形状に形成されている。
図4に示すように、磁石110が各ステータと対向する面部は、第1フレーム120、第2フレーム130の表面に対して各ステータ側(図4における上下側)へそれぞれ張り出して配置されている。
第1フレーム120、第2フレーム130は、ロータ100の本体部を構成する構造部材であって、磁石110が固定され保持される保持部材である。
第1フレーム120、第2フレーム130は、ロータ100の回転軸に対して直交する平面に沿った平板状に形成され、回転軸と実質的に同心の円盤状に形成されている。
第1フレーム120、第2フレーム130は、例えばステンレス鋼などの非磁性体である金属材料によって形成されている。
第1フレーム120は、中心穴121、磁石穴122、位置決めピン穴123、リベット穴124等が形成されている。
中心穴121は、発電時にロータ100を回転駆動する駆動軸(例えば汎用エンジンの出力軸等)が挿入され固定されるものである。
中心穴121は、ロータ100の回転軸と同心の円形に形成され、第1ホルダ120の厚さ方向に貫通して形成されている。
磁石穴122は、磁石110が収容される開口である。
磁石穴122は第1ホルダ120の厚さ方向に貫通して形成されている。
磁石穴122の内周縁部は、磁石110の外周縁部と対向して配置されている。
位置決めピン穴123は、ロータ組立冶具200のセットベースプレート210から突出して設けられる位置決めピン230が挿入されるものである。
位置決めピン穴123は、第1ホルダ120の厚さ方向に貫通して形成されている。
リベット穴124は、第1ホルダ120と第2ホルダ130とを締結するリベットRが挿入される開口である。
第2フレーム130は、中心穴131、磁石穴132、位置決めピン穴133、リベット穴134等が形成されている。
中心穴131、磁石穴132、位置決めピン穴133、リベット穴134は、第1フレーム120の中心穴121、磁石穴122、位置決めピン穴123、リベット穴124と実質的に同様に形成されている。
また、第1フレーム120、第2フレーム130には、各種ボルト類の締結や、軽量化のため、各種の開口が適宜設けられている。
第1ホルダ140、第2ホルダ150は、第1フレーム120、第2フレーム130からの磁石110の脱落を防止する部材である。
第1ホルダ140、第2ホルダ150は、第1フレーム120、第2フレーム130に対して比較的薄板の板金部材をプレス加工して形成されている。
第1ホルダ140は、一体に形成された平板部141、内爪部142、外爪部143等を有する。
平板部141は、第2ホルダ150の平板部151とともに第1フレーム120と第2フレーム130との間に挟み込まれる部分である。
平板部141は、第1フレーム120と、第2ホルダ150の平板部151との間に挟まれて配置される。
平板部141をロータ100の回転軸方向から見た形状は、第1フレーム120、第2フレーム130と実質的に同様に形成されている。
内爪部142は、磁石110のロータ100の内径側の端縁部を保持する部分である。
内爪部142は、第1ホルダ120の磁石穴122のロータ内径側の端部から突出している。
内爪部142は、ロータ100の周方向に離間して一対設けられている。
内爪部142の先端部は、磁石110が第1ホルダ120側のステータと対向する面の端縁部を押えるよう屈曲して形成されている。
外爪部143は、磁石110のロータ100の外径側の端縁部を保持する部分である。
外爪部143は、第1ホルダ120の磁石穴122のロータ外径側の端部から突出している。
外爪部143は、ロータ100の周方向に離間して一対設けられている。
外爪部143の先端部は、磁石110が第1ホルダ120側のステータと対向する面の端縁部を押えるよう屈曲して形成されている。
第2ホルダ150は、一体に形成された平板部151、内爪部152、外爪部153等を有する。
平板部151は、第1ホルダ140の平板部141とともに第1フレーム120と第2フレーム130との間に挟み込まれる部分である。
平板部151は、第1ホルダ140の平板部141と、第2フレーム130との間に挟まれて配置される。
平板部151をロータ100の回転軸方向から見た形状は、第1フレーム120、第2フレーム130と実質的に同様に形成されている。
内爪部152は、磁石110のロータ100の内径側の端縁部を保持する部分である。
内爪部152は、第2ホルダ130の磁石穴132のロータ内径側の端部から突出している。
内爪部152は、ロータ100の周方向に離間して一対設けられている。
内爪部152の先端部は、磁石110が第2ホルダ130側のステータと対向する面の端縁部を押えるよう屈曲して形成されている。
外爪部153は、磁石110のロータ100の外径側の端縁部を保持する部分である。
外爪部153は、第2ホルダ130の磁石穴132のロータ外径側の端部から突出している。
外爪部153は、ロータ100の周方向に離間して一対設けられている。
外爪部153の先端部は、磁石110が第2ホルダ130側のステータと対向する面の端縁部を押えるよう屈曲して形成されている。
ロータ組立冶具200は、上述したロータ100を組み立てる際、特に、磁石110を第1フレーム120、第2フレーム130に接着固定する際に、磁石110を第1フレーム120、第2フレーム130に対して位置決めした状態で接着剤が硬化するまで安静的に保持することによって、組立の容易化、組立精度の向上、誤組立の防止を実現するものである。
ロータ組立冶具200は、セットベースプレート210、ストッパ部220、位置決めピン230、磁性体240等を有して形成されている。
セットベースプレート210は、ロータ組立冶具200の本体部であって、例えばアルミニウム系合金や樹脂などの非磁性体である材料によって、ロータ100が載置され固定される円盤状に形成されている。
セットベースプレート210は、ロータ100の回転軸と実質的に同心に形成されている。
セットベースプレート210は、例えば切削加工(機械加工)によって一体に形成されたボス部211、フレーム当接面部212、磁石当接面部213、内周溝部214、外周溝部215、ストッパ締結穴216、リベット穴217、凹部218等を有する。
ボス部211は、セットベースプレート210の中央部から、軸方向に突出して形成された円筒状の部分である。
ボス部211は、ロータ100を組み立てる際、第1フレーム120の中心穴121、第2フレーム130の中心穴131に挿入され、これらと嵌合することによって、第1フレーム120、第2フレーム130のロータ100の径方向の位置決めを行う。
フレーム当接面部212は、第2フレーム130の表面と当接することによって、第2フレーム130のロータ100の回転軸方向の位置決めを行う面部である。
フレーム当接面部212は、ロータ100の回転軸と直交する平面に沿って形成されている。
フレーム当接面部212は、セットベースプレート210が第2フレーム130と対向する面部において、磁石当接面部213に対して内径側の領域、及び、外径側の領域に、分割して設けられている。
フレーム当接面部212は、ボス部211の基部から外径側へつば状に張り出して形成されている。
ボス部211及びフレーム当接面部212は、後述する位置決めピン230と協働して、本発明にいう保持部材位置決め部として機能する。
フレーム当接面部212には、複数のネジ穴212aが径方向、周方向に分散して多数形成されている。
ネジ穴212aは、フレーム当接面部212に第2フレーム130に固着した際に、ボルトを挿入し、ボルトの突端で第2フレーム130を押圧することによって、第2フレーム130をフレーム当接面部212から剥離させるために設けられている。
また、フレーム当接面部212には、位置決めピン230が挿入される位置決めピン穴212bが形成されている。
磁石当接面部213は、磁石110の第2フレーム130から張り出している側の表面部と当接することによって、磁石110のロータ100の回転軸方向の位置決めを行う面部である。
磁石当接面部213は、本発明にいう磁石位置決め面部として機能する。
磁石当接面部213は、セットベースプレート210の径方向において磁石110と対向する中間領域をフレーム当接面部212に対して凹ませて形成されている。
磁石当接面部213は、フレーム当接面部212と並行な平面として形成されている。
磁石当接面部213をロータ100の回転軸方向から見た形状は、ボス部211と同心となる円環状となっている。
磁石当接面部213は、第2フレーム130からの磁石110の突出量に相当する寸法だけ、フレーム当接面部212に対して奥まった位置に(図1等における下方に)配置されている。
内周溝部214は、磁石当接面部213の内周縁部に沿って延在し、フレーム当接面部212及び磁石当接面部213に対して凹ませて形成された環状の溝である。
外周溝部215は、磁石当接面部213の外周縁部に沿って延在し、フレーム当接面部212及び磁石当接面部213に対して凹ませて形成された環状の溝である。
内周溝部214、外周溝部215は、ロータ100の回転軸と同心に形成されている。
内周溝部214、外周溝部215は、第2ホルダ150の内爪部152、外爪部153をそれぞれ収容し、各爪部とセットベースプレート210との干渉を防止する。
また、内周溝部214、外周溝部215は、磁石110と第2フレーム130の磁石穴132から漏出した接着剤を収容し、接着剤がセットベースプレート210に付着してロータ100が固着することを防止する。
ストッパ締結穴216は、ストッパ部220をセットベースプレート210に固定するボルトBが締結されるネジ穴であって、ロータ100の回転軸と平行に形成されている。
ストッパ締結穴216は、セットベースプレート210の外周縁部近傍において、周方向に分散して複数形成されている。
リベット穴217は、ロータ100の回転軸方向から見て、第1フレーム120、第2フレームのリベット穴124,134と重なる位置に設けられている。
リベット穴217は、リベットRによる第1フレーム120と第2フレーム130との締結時に、リベットRとの干渉を防止するものである。
リベット穴217は、その中心軸が外周溝部215の外径側の端部近傍に配置されている。
凹部218は、セットベースプレート210におけるロータ100側とは反対側の面部を凹ませて形成され、磁性体240が収容される部分である。
凹部218は、ロータ100の回転軸方向から見て円形に形成され、セットベースプレート210の周方向に8か所、実質的に等間隔に分散して配置されている。
凹部218は、ロータ100の回転軸方向から見たときに、磁石110と重なった位置に配置されている。
ストッパ部220は、ロータ100の外周縁部を、セットベースプレート210に固定する部材である。
ストッパ部220は、第1フレーム120の外周縁部を押圧した状態で、ボルトBによってセットベースプレート210のストッパ締結穴216に締結される。
ストッパ部220は、セットベースプレート210の周方向に実質的に等間隔に分散して、例えば8か所に設けられている。
位置決めピン230は、セットベースプレート210のフレーム当接面部212からロータ100側へ突出して形成された円柱状の部材である。
位置決めピン230は、セットベースプレート210側の半部を、フレーム当接面部212に形成された位置決めピン穴212bに圧入され固定されている。
位置決めピン230は、第1フレーム120、第2フレーム130の位置決めピン穴123,133や、第1ホルダ140、第2ホルダ150のこれに相当する開口等に挿入される。
磁性体240は、セットベースプレート210の凹部218内に収容され、磁石110を、それ自体が磁性体240との間に生じさせる磁力によって、セットベースプレート210の磁石当接面部213に吸着させ固定するものである。
磁性体240は、例えば純鉄やフェライト等の強磁性体材料によって、円盤状のバックプレートとして形成されている。
磁性体240は、ロータ100に設けられる磁石110の個数、位置に対応して、例えばセットベースプレート210の周方向に8個が等間隔に分散して配置されている。
磁性体240は、それぞれが収容される凹部218の内部に、任意に着脱可能に取り付けられている。
次に、実施例1のアキシャルギャップ型発電体のロータ組立方法について以下説明する。
先ず、ボス部211が上方となるように、中心軸を鉛直方向に沿わせて設置したロータ組立冶具200のセットベースプレート210の上に、第2フレーム130、第2ホルダ150、磁石110、第1ホルダ140、第1フレーム120を順次積み重ねて配置する。
このとき、磁石110は、ロータ組立冶具200側の表面が、磁石当接面部213と実質的に面接触するように設置する。
また、第2フレーム130は、ロータ組立冶具200側の表面が、フレーム当接面部212と実質的に面接触するように設置する。
また、第1フレーム120、第2フレーム130、第1ホルダ140、第2ホルダ150は、いずれも中央部の開口(中心穴121,131等)に、ボス部211が挿入されるようにする。
また、位置決めピン230は、第1フレーム120、第2フレーム130の位置決めピン穴123,133や、第1ホルダ140、第2ホルダ150のこれに相当する開口等に挿入される。
次に、ストッパ部220をボルトBでセットベースプレート210に締結し、第1フレーム120をロータ組立冶具200側へ押さえつける。
この状態で、第1フレーム120と第2フレーム130とをリベットRによって締結するとともに、磁石110の外周縁部と、第1フレーム120、第2フレーム130、磁石穴122,132の内周縁部との間に接着剤を充填する。
その後、接着剤が十分に硬化するまでロータ100がロータ組立冶具200に装着された状態を維持し、接着剤が硬化した後に、ストッパ部220を取り外し、ロータ100をロータ組立冶具200から分離させる。
以上説明した実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ロータ100に設けられる磁石110を、ロータ組立冶具200に設けられる磁性体240との間に作用する磁力によって磁石当接面部213に吸着させることによって、磁石110に過度に大きな応力を作用させることなく簡単にロータ組立冶具200に固定することができる。
また、磁石110が固定される第2フレーム130等を、ボス部211、フレーム当接面部212、及び、位置決めピン230で位置決めすることによって、磁石110を第2フレーム130等に対して精度よく容易に位置決めし、高精度のロータ100を製造することができる。
(2)内周溝部214、外周溝部215を設けることによって、磁石110と第2フレーム130との隙間から漏出した接着剤がセットベースプレート210に付着して、ロータ100がセットベースプレート210に固着することを防止できる。
次に、本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具、方法の実施例2について説明する。
なお、以下説明する実施例2,3において、上述した実施例1と実質的に共通する箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図5は、実施例2のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、吸着力を強くした状態を示す図である。
図6は、実施例2のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、吸着力を弱くした状態を示す図である。
実施例2のロータ組立冶具200Aは、磁性体240を磁性体ホルダ250に固定するとともに、磁性体ホルダ250をセットベースプレート210に対してロータ100の軸方向に相対変位させる図示しない距離可変機構を設けたものである。
磁性体ホルダ250は、各磁性体240の背面部(ロータ100側とは反対側の面部)を支持するとともに、各磁性体240を相互に連結して構成され、各磁性体240と一体的にセットベースプレート210に対して相対変位可能となっている。
磁性体ホルダ250は、作業者の手動によってセットベースプレート210に対して相対変位する構成であってもよいが、例えば電動式、油圧式、空圧式などのアクチュエータによって、セットベースプレート210に対して、ロータ100の回転軸方向に駆動可能としてもよい。
後者の場合、アクチュエータは、磁性体240の磁石当接面部213からの距離が所定の目標値に近付くよう、フィードバック制御が可能であることが好ましい。
実施例2においては、磁性体ホルダ250を、本体部210に対して相対変位させ、磁性体240の磁石当接面部213からの距離を変化させることによって、磁石110と磁性体240との間に作用する吸引力(吸着力)を調節することが可能である。
以上説明した実施例2によれば、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、磁石当接面部213から磁性体240までの距離を変更することによって、磁石110と磁性体240との間に作用する吸引力を調節することができる。
これによって、例えば発電体の機種に応じて異なった磁力の磁石110を有するロータ100を、同一のロータ組立冶具200Aを用いて組み立てる際に、磁石110をセットベースプレート210に吸着する力の大きさが適切となるように調整することができ、過度に吸着力が大きくなって磁石110が破損したり、接着剤硬化後のロータ100の取り外し作業が困難となったり、吸着力が不足して磁石110の位置ずれが生じることを防止できる。
また、接着剤の硬化後等にロータ100をロータ組立冶具200Aから取り外す際に、磁性体240を磁石110から遠ざけて吸着力を低下させることによって、作業性を向上することができる。
次に、本発明を適用したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具、方法の実施例3について説明する。
図7は、実施例3のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、ストッパ部によってロータをセットベースプレートに固定した状態を示す図である。
図8は、実施例3のロータ組立冶具を用いてロータを組み立てた状態を示す断面図であって、ストッパ部をセットベースプレートから離間させた状態を示す図である。
実施例3のロータ組立冶具200Bは、実施例2のロータ組立冶具200Aにおいて、周方向に分散して配置されていた複数のストッパ部220に代えて、一体に形成されかつロータ100の周上の複数箇所あるいは実質的に全周にわたって第2フレーム130の外周縁部を押圧(クランプ)可能なストッパ部220Bを設けたものである。
ストッパ部220Bは、例えば、第2フレーム130と対向して配置されロータ100と同心の円盤状に形成されるとともに、磁石110や第2ホルダ150の内爪部152、外爪部153との干渉を防止する凹部が形成されている。
ストッパ部220Bは、図示しない駆動装置によって、セットベースプレート210に対して、ロータ100の軸方向に沿って接近、離間する方向に駆動される。
以上説明した実施例3によれば、上述した実施例1,2の効果と実質的に同様の効果に加えて、ロータ100を構成する各部材のセットベースプレート210への固定をさらに容易化し、作業性の向上や、組立の自動化の促進を図ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
ロータ及びロータ組立冶具を構成する各部分の形状、構造、材質、製法、個数、配置等は、上述した実施例に限定されず、適宜変更することができる。
100 ロータ 110 磁石
120 第1フレーム 121 中心穴
122 磁石穴 123 位置決めピン穴
124 リベット穴 130 第2フレーム
131 中心穴 132 磁石穴
133 位置決めピン穴 134 リベット穴
140 第1ホルダ 141 平板部
142 内爪部 143 外爪部
150 第2ホルダ 151 平板部
152 内爪部 153 外爪部
200 ロータ組立冶具(実施例1) 200A ロータ組立冶具(実施例2)
200B ロータ組立冶具(実施例3)
210 セットベースプレート 211 ボス部
212 フレーム当接面部 212a ネジ穴
212b 位置決めピン穴 213 磁石当接面部
214 内周溝部 215 外周溝部
216 ストッパ締結穴 217 リベット穴
218 凹部 220 ストッパ部
220B ストッパ部
230 位置決めピン 240 磁性体
250 磁性体ホルダ
R リベット B ボルト

Claims (4)

  1. 周方向に配列された複数のコイルを有するステータと、周方向に配列された複数の磁石及び前記磁石が固定される保持部材を有し前記ステータに対して相対回転するロータとを、回転軸方向に対向させて配置したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具であって、
    前記磁石における前記ステータと対向する側の面部と当接する磁石位置決め面部と、
    前記保持部材を位置決めする保持部材位置決め部と、
    前記磁石に対して前記磁石位置決め面部を挟んで対向して配置され、前記磁石との間に作用する磁力によって前記磁石を前記磁石位置決め面部に吸着させる磁性体と
    を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具。
  2. 前記磁石と前記保持部材とを接着する接着剤が漏出する領域と対向する箇所を凹ませて形成した凹部を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具。
  3. 前記磁石位置決め面部に対する前記磁性体の距離を変更可能な距離可変機構を備えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアキシャルギャップ型発電体のロータ組立冶具。
  4. 周方向に配列された複数のコイルを有するステータと、周方向に配列された複数の磁石及び前記磁石が固定される保持部材を有し前記ステータに対して相対回転するロータとを、回転軸方向に対向させて配置したアキシャルギャップ型発電体のロータ組立方法であって、
    前記磁石における前記ステータと対向する側の面部と当接する磁石位置決め面部と、前記保持部材を位置決めする保持部材位置決め部とを有するロータ組立冶具の前記磁石位置決め面部に前記磁石を当接させるとともに前記保持部材位置決め部によって前記保持部材の位置決めを行い、
    前記磁石に対して前記磁石位置決め面部を挟んで対向して配置された磁性体と前記磁石との間に作用する磁力によって前記磁石を前記磁石位置決め面部に吸着させた状態で前記磁石と前記保持部材とを接着すること
    を特徴とするアキシャルギャップ型発電体のロータ組立方法。
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