JP2017067614A - 画像取得装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象物を透過した電磁波に基づいて該測定対象物の高空間分解能の画像を取得することができる画像取得装置を提供する。
【解決手段】画像取得装置1は、電磁波照射部10Aおよび電磁波検出部20を備える。電磁波照射部10Aは、電磁波Tを発生させて、その電磁波Tを測定対象物90に照射する。電磁波Tのビーム断面は各々波長以下のサイズの複数の領域に区分され、これら複数の領域のうちの各領域の偏光状態は隣接領域の偏光状態と異なる。電磁波検出部20は、電磁波照射部10Aにより測定対象物90に照射された電磁波のうち測定対象物90を透過した電磁波を受光する受光面を有する。その受光面において区分される複数の受光領域のうちの各受光領域は、受光する電磁波のビーム断面の複数の領域のうちの何れかの領域に対応し、該領域の電磁波の偏光状態に対して選択的に高い検出感度を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象物を透過した電磁波に基づいて該測定対象物の画像を取得する装置に関するものである。
電磁波は測定対象物を透過する際に減衰を受けることから、測定対象物を透過した電磁波に基づいて該測定対象物の画像を取得することができる。このような画像取得に用いられる電磁波には、可視光や赤外光等の光波や、マイクロ波等の電波の他、光波と電波との間の波長域であるテラヘルツ波も含まれる。近年では、テラヘルツ波の物質透過性を利用した非破壊の画像取得技術が注目されている。
比較的高い周波数(1THz以上)のテラヘルツ波を用いる場合、一部のプラスチックや紙などの透過性が高い物質については透過画像を取得することができるが、透過性が低い物質については透視画像を取得することは困難である。これに対して、比較的低い周波数(1THz以下)のサブテラヘルツ波を用いる場合、多くの材料において透過性が高いことから、様々な材料からなる測定対象物の透過画像を取得することができる。
しかし、電磁波の周波数が低くなる(すなわち、波長が長くなる)と、空間分解能が悪化する。例えば、周波数が0.1THzの場合、波長は3mmに相当するので、3mmより高い空間分解能を実現することができない。これでは、測定対象物の内部の状態や内容物の形状を正確に判別することが困難であり、実用的でない。
特許文献1,2および非特許文献1に記載された画像取得技術は、テラヘルツ波を集光光学系により測定対象物に集光して、該測定対象物を透過したテラヘルツ波の強度を検出し、また、測定対象物におけるテラヘルツ波集光位置を走査することで、2次元のテラヘルツ波画像を取得する。この画像取得技術は、2次元のテラヘルツ波画像を取得するために、測定対象物におけるテラヘルツ波集光位置を走査する必要があることから、画像取得に長時間を要する。
非特許文献2に記載された画像取得技術は、測定対象物を透過したテラヘルツ波を結像光学系により撮像部の撮像面に結像して、その像を撮像部により撮像することで、2次元のテラヘルツ波画像を取得する。この画像取得技術は、短時間で画像を取得することができる。
特開2008−8842号公報 特許第4468153号公報
田中覚、向井俊和、「小型半導体素子"共鳴トンネルダイオード"を用いたテラヘルツイメージング」、Isotope News 2013年10月号 No.714 Naoki Oda, Tsutomu Ishi, SeijiKurashina, Takayuki Sudou, Masaru Miyoshi, Takao Morimoto, Takao Yamazaki, TakuTsuboi, And Tokuhito Sasaki, "Palm-Size and Real-Time Terahertz Imager, and its Application to Development of Terahertz Sources," Proc. ofSPIE, Vol.8716 (2013).
特許文献1,2および非特許文献1,2の何れに記載された画像取得技術でも、取得される画像の空間分解能は、レンズ等の光学系により形成されるテラヘルツ波の集光スポットの径で決まる。何故なら、テラヘルツ波の集光径が大きいと、撮像面における画素ピッチを小さくしても、集光したテラヘルツ波を本来検出させたい画素に隣接する画素においても該テラヘルツ波が検出され、分解能が悪化するからである。
高空間分解能という観点では、波長はできる限り小さいことが好ましい。しかし、およそ波長程度の大きさが空間分解能の限界である。したがって、物質に対する透過性が高いのはサブテラヘルツ波であるが、サブテラヘルツ波の波長は数mm程度であるので、空間分解能も数mm程度となり、測定対象物の中身の状態や内容物の形状を判別することは困難となるという問題がある。
非特許文献1では、周波数0.3THzのテラヘルツ波を利用して透過画像を取得した例が示されており、画像の空間分解能は波長と同程度の1mm弱であるが、これを改善するにはより高周波にする必要があると記載されている。非特許文献2でも、画像の空間分解能は波長程度であることが記載されている。しかし、仮に、周波数を上げることで分解能を改善することができるとしても、物質透過後のテラヘルツ波のパワーが低下し、画像が取得できないか又はコントラストが劣化するなどの問題がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、測定対象物を透過した電磁波に基づいて該測定対象物の高空間分解能の画像を取得することができる画像取得装置を提供することを目的とする。
本発明の画像取得装置は、(1) ビーム断面において区分される各々波長以下のサイズの複数の領域のうちの各領域の偏光状態が隣接領域の偏光状態と異なる電磁波を発生させて、その電磁波を測定対象物に照射する電磁波照射部と、(2) 電磁波照射部により測定対象物に照射された電磁波のうち測定対象物を透過した電磁波を受光する受光面を有し、受光面において区分される複数の受光領域のうちの各受光領域が、受光する電磁波のビーム断面の複数の領域のうちの何れかの領域に対応し、該領域の電磁波の偏光状態に対して選択的に高い検出感度を有する電磁波検出部と、(3) 電磁波検出部の受光面の各受光領域における検出結果に基づいて測定対象物の画像を取得する解析部と、を備える。
本発明において、電磁波照射部は、ビーム断面の各領域を直線偏光として電磁波を出力する複数の素子が配列された偏光素子配列部を含むのが好適である。偏光素子配列部は、入力電磁波のうち特定方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させて出力する複数の偏光子を含む構成とすることができる。偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波の波長を変換しタイプに応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の波長変換素子を含む構成とすることができる。偏光素子配列部は、入力電磁波により励起されて配置の向きに応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の光伝導アンテナ素子を含む構成とすることができる。偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波により励起されて結晶方位に応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の光非線形光学素子を含む構成とすることができる。偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波の偏光面を右旋または左旋させて直線偏光の電磁波を出力する複数の旋光素子を含む構成とすることができる。また、偏光素子配列部は、円偏光の入力電磁波を直線偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する複数の1/4波長板を含む構成とすることができる。
本発明において、電磁波照射部は、直線偏光の入力電磁波のビーム断面の各領域を円偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する複数の1/4波長板を含み、測定対象物と電磁波検出部との間に設けられ、測定対象物を透過した円偏光の電磁波を直線偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する1/4波長板を更に備える構成としてもよい。
本発明において、電磁波検出部は、ビーム断面の各領域について特定方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させる複数の素子が配列された偏光素子配列部を含む構成としてもよい。
本発明において、電磁波検出部は、受光面の各受光領域が複数に分割されて配置されている構成としてもよい。
本発明において、電磁波検出部は、電磁波照射部により測定対象物に照射された電磁波のうち測定対象物を透過した電磁波を互いに直交する第1直線偏光成分と第2直線偏光成分とに2分岐する偏光ビームスプリッタと、偏光ビームスプリッタから出力された第1直線偏光成分の電磁波を受光する第1検出部と、偏光ビームスプリッタから出力された第2直線偏光成分の電磁波を受光する第2検出部と、を含み、解析部は、第1検出部および第2検出部それぞれによる検出結果に基づいて測定対象物の画像を取得する構成としてもよい。
また、本発明の画像取得装置は、測定対象物を透過した電磁波を電磁波検出部の受光面に結像する結像光学系を更に備える構成としてもよい。
本発明によれば、測定対象物を透過した電磁波に基づいて該測定対象物の高空間分解能の画像を取得することができる。
図1は、第1実施形態の画像取得装置1の構成を示す図である。 図2は、偏光素子配列部11Aの或る1つの素子11から出力され測定対象物90を透過した電磁波T21が電磁波検出部20の受光面に入射する様子を示す図である。 図3は、第1実施形態の画像取得装置1の構成例を示す斜視図である。 図4は、偏光素子配列部11Aの構成を示す図である。 図5は、偏光素子配列部11Aの作製方法の一例を説明する図である。 図6は、偏光素子配列部11Aの作製方法の他の一例を説明する図である。 図7は、電磁波検出部20の一構成例を示す図である。 図8は、電磁波検出部20の他の一構成例を示す図である。 図9は、偏光素子配列部11Bの構成を示す図である。 図10は、偏光素子配列部11Cの構成を示す図である。 図11は、偏光素子配列部11Eの構成を示す図である。 図12は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図13は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図14は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図15は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図16は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図17は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状の一例を示す図である。 図18は、第2実施形態の画像取得装置2の構成を示す図である。 図19は、第3実施形態の画像取得装置3の構成を示す図である。 図20は、第4実施形態の画像取得装置4の構成を示す図である。 図21は、第4実施形態における第1検出部21および第2検出部22それぞれの受光面を説明する図である。 図22は、第5実施形態の画像取得装置5の構成を示す図である。 図23は、第6実施形態の画像取得装置6の構成を示す図である。 図24は、第7実施形態の画像取得装置7の構成を示す図である。 図25は、第8実施形態の画像取得装置8の構成を示す図である。 図26は、第8実施形態の画像取得装置8の構成例を示す斜視図および断面図である。 図27は、偏光素子配列部11Kの構成を示す図である。 図28は、偏光素子配列部11Kの作製方法の一例を説明する図である。 図29は、偏光素子配列部11Kの作製方法の他の一例を説明する図である。 図30は、偏光素子配列部11Kの作製方法の他の一例を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の画像取得装置1の構成を示す図である。画像取得装置1は、電磁波照射部10A、電磁波検出部20、解析部30および結像光学系40を備える。
電磁波照射部10Aは、電磁波Tを発生させて、その電磁波Tを測定対象物90に照射する。電磁波Tは、特に限定されるものではないが、例えば周波数0.01THz〜1000THzのテラヘルツ波である。電磁波Tのビーム断面は各々波長以下のサイズの複数の領域に区分され、これら複数の領域のうちの各領域の偏光状態は隣接領域の偏光状態と異なる。
電磁波照射部10Aは、ビーム断面の各領域を直線偏光として電磁波T(T11,T12)を出力する複数の素子が配列された偏光素子配列部11Aを含む。偏光素子配列部11Aは、第1方位の直線偏光の電磁波T11を出力する素子11と、第1方位と直交する第2方位の直線偏光の電磁波T12を出力する素子11とを含む。なお、図1において、電磁波T11と電磁波T12とは異種のハッチングで区別されて表示され、また、素子11と素子11とは異種のハッチングで区別されて表示されている。以降の図でも同様である。
偏光素子配列部11Aにおいて上下および左右の双方の方向について素子11と素子11とは交互に配置されている。素子11および素子11は、入力電磁波Tのうち特定方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させて出力する偏光子であってよい。入力電磁波Tは、例えば、第1方位および第2方位の双方に対して45°だけ傾いた方位の直線偏光、またはランダム偏光である。
偏光素子配列部11Aにおける素子11,11の配列ピッチΛを電磁波Tの波長以下とすることにより、電磁波Tのビーム断面において、第1方位の直線偏光の電磁波T11の各領域のサイズを波長以下とすることができ、第2方位の直線偏光の電磁波T12の各領域のサイズを波長以下とすることができる。このような電磁波T(T11,T12)は、偏光素子配列部11Aから出力された後、ビーム断面における偏光分布が維持された状態で測定対象物90に照射される。
電磁波T(T11,T12)が測定対象物90に照射されると、その測定対象物90の透過率分布に応じて、測定対象物90を透過した電磁波T(T21,T22)が出力される。電磁波Tのうち電磁波T21は、測定対象物90に照射された第1方位の直線偏光の電磁波T11のうち測定対象物90を透過したものであり、第1方位の直線偏光である。電磁波Tのうち電磁波T22は、測定対象物90に照射された第2方位の直線偏光の電磁波T12のうち測定対象物90を透過したものであり、第2方位の直線偏光である。
結像光学系40は、測定対象物90を透過して出力された電磁波Tを電磁波検出部20の受光面に結像する。結像光学系40は、凸レンズであってもよいし、凹面鏡であってもよい。
電磁波検出部20は、測定対象物90を透過した電磁波Tを受光する受光面を有する。電磁波検出部20の受光面は、各々波長以下のサイズの複数の受光領域20,20に区分される。電磁波検出部20の受光面において上下および左右の双方の方向について受光領域20と受光領域20とは交互に配置されている。これら複数の受光領域20,20それぞれは、受光する電磁波Tのビーム断面の複数の領域のうちの何れかの領域に対応し、該領域の電磁波の偏光状態に対して選択的に高い検出感度を有する。なお、図1において、受光領域20と受光領域20とは異種のハッチングで区別されて表示されている。以降の図でも同様である。
受光領域20は、電磁波Tのうち第1方位の直線偏光の電磁波T21を受光するものであって、第1方位の直線偏光に対して選択的に高い検出感度を有する。受光領域20は、電磁波Tのうち第2方位の直線偏光の電磁波T22を受光するものであって、第2方位の直線偏光に対して選択的に高い検出感度を有する。結像光学系40による結像の際の倍率を1とすると、電磁波検出部20の受光面における各受光領域の配列ピッチΛ’は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11の配列ピッチΛと等しくされる。各受光領域中には、1個以上の画素が含まれる。
解析部30は、電磁波検出部20の受光面の各受光領域における検出結果に基づいて測定対象物90の画像を取得する。
図2は、偏光素子配列部11Aの或る1つの素子11から出力され測定対象物90を透過した電磁波T21が電磁波検出部20の受光面に入射する様子を示す図である。電磁波検出部20の受光面において、結像光学系40による集光径dは、各受光領域の配列ピッチΛ’と比べて大きい。このとき、第1方位の直線偏光の電磁波T21は、対応する受光領域20に入射するだけでなく、これに隣接する受光領域20にも入射する。また、或る受光領域20に入射する電磁波は、対応する第1方位の直線偏光の電磁波T21だけでなく、第2方位の直線偏光の電磁波T22も含まれる。
しかし、本実施形態では、各受光領域20は、第1方位の直線偏光に対して選択的に高い検出感度を有するので、電磁波Tのビーム断面における対応する領域の第1方位の直線偏光の電磁波T21を検出することができる一方で、隣接する領域の第2方位の直線偏光の電磁波T22を検出することができない。同様に、各受光領域20は、第2方位の直線偏光に対して選択的に高い検出感度を有するので、電磁波Tのビーム断面における対応する領域の第2方位の直線偏光の電磁波T22を検出することができる一方で、隣接する領域の第1方位の直線偏光の電磁波T21を検出することができない。
このように、電磁波Tのビーム断面における波長以下のサイズの各領域で取得した測定対象物90の情報を、電磁波検出部20の受光面において対応する受光領域で分離して検出することができる。したがって、波長と比べて高空間分解能の画像を取得することができる。
また、電磁波の直線偏光の方位と測定対象物の向きとの関係によって透過画像が異なるような材料や構造からなる測定対象物であっても、本実施形態のように電磁波Tのビーム断面において互いに異なる方位の直線偏光が交互に分布していることにより、測定対象物の向きに依らず同一の透過画像を取得することができる。
図3は、第1実施形態の画像取得装置1の構成例を示す斜視図である。この図では、電磁波照射部10Aは、電磁波を放射する電磁波放射器12Aと、偏光素子配列部11Aとを含む構成とされている。偏光素子配列部11Aは、電磁波放射器12Aから放射された電磁波Tを入力して、各素子11,11によりビーム断面の各領域を直線偏光として電磁波T(T11,T12)を出力する。また、測定対象物90は、設置台91により保持されている。
図4は、偏光素子配列部11Aの構成を示す図である。図4(b)は、図4(a)に示された偏光素子配列部11Aのうち或る1つの素子11の一部を拡大して示す。素子11は、上下方向に延在する複数本の金属線13が波長より短い一定ピッチで配列されたものであり、上下方向に電界成分を有する直線偏光の電磁波を選択的に遮断し、左右方向に電界成分を有する直線偏光の電磁波を選択的に透過させることができる。
図5は、偏光素子配列部11Aの作製方法の一例を説明する図である。この例では、偏光素子配列部11Aは、金属板14を所定パターンでエッチングしてスリット状の貫通孔を形成することで作製される。隣接する2つのスリットの間の金属部分が、図4中の金属線13に相当する。
図6は、偏光素子配列部11Aの作製方法の他の一例を説明する図である。この例では、偏光素子配列部11Aは、透明平板15の主面上にフォトリソグラフィ等により所定パターンでストライプ状の金属膜を形成することで作製される。ストライプ状の金属膜が、図4中の金属線13に相当する。透明平板15は例えば高抵抗シリコンからなる。
電磁波の周波数を0.1THzとし波長を3mmとした場合、画像取得装置1の構成の具体例は以下のとおりである。各素子11,11の金属線13の幅は50μmである。金属線13の配列のピッチは150μmである。電磁波放射器12Aから出力される電磁波の総平均パワーは数100mW〜数μWである。偏光素子配列部11Aにおける素子11,11の配列ピッチΛは1.5mmである。電磁波検出部20の受光面における受光領域の配列ピッチΛ’は1.5mmである。電磁波検出部20の受光面の画素数は50×50である。結像光学系40としての結像レンズの直径は40mmである。結像レンズの焦点距離は50mmである。結像光学系40のFナンバーは0.5〜5である。測定対象物90の大きさは75×75mmである。偏光素子配列部11Aと測定対象物90との間の距離は1mmである。測定対象物90と結像レンズとの間の距離は100mmである。結像レンズと電磁波検出部20の受光面との間の距離は100mmである。なお、ここに挙げた数値は一例であり、上記数値に限定するものではない。
偏光によって感度が異なる画素を有する電磁波検出部20として、例えば、アンテナを備えたボロメータセンサがアレイ配置されていて、そのアンテナの方向が異なる向きに交互に配置されているものが用いられる。偏光方位に対してアンテナの向きが平行な場合は検出効率が高く、逆に偏光方位に対してアンテナの向きが垂直な場合は検出効率が低くなるので、アンテナの方向を交互に配置することで、上記の電磁波検出部20を実現することができる。
図7は、電磁波検出部20の一構成例を示す図である。この例では、電磁波検出部20の受光面における各受光領域20,20は、1つの領域とされている。図8は、電磁波検出部20の他の一構成例を示す図である。この例では、電磁波検出部20の受光面における各受光領域20,20は、複数(この図では4個)に分割されて配置されている。図8における各受光領域20,20の分割された個々の領域は、図7における各受光領域20,20と比べてサイズが小さく、感度を有さない領域で囲まれているので、高空間分解能で検出することが可能である。
次に、偏光素子配列部の変形例について図9〜図17を用いて説明する。これらの変形例の偏光素子配列部は、図1に示された画像取得装置1において偏光素子配列部11Aに替えて用いられる。
図9は、第1変形例の偏光素子配列部11Bの構成を示す図である。この偏光素子配列部11Bは、直線偏光の入力電磁波T(基本波)の波長を変換しタイプに応じた方位の直線偏光の電磁波T(T11,T12)を出力する複数の波長変換素子11,11を含む。タイプIの波長変換素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T11の偏光方位を同じにすることができる。タイプIIの波長変換素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T12の偏光方位を直交させることができる。すなわち、この偏光素子配列部11Bも、偏光素子配列部11Aと同様の電磁波Tを出力することができる。このような波長変換素子として、水晶、KDP、BBO、LBO、BIBO、CBO、CLBO、LiNbO、LiTaO、KNbO、KTP、GaAs、GaNなどの結晶が挙げられる。
図10は、第2変形例の偏光素子配列部11Cの構成を示す図である。この偏光素子配列部11Cは、入力電磁波T(励起光)により励起されて配置の向きに応じた方位の直線偏光の電磁波T(T11,T12)を出力する複数の光伝導アンテナ素子11,11を含む。或る向きに配置された光伝導アンテナ素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T11の偏光方位を同じにすることができる。光伝導アンテナ素子11の向きと直交する向きに配置された光伝導アンテナ素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T12の偏光方位を直交させることができる。すなわち、この偏光素子配列部11Cも、偏光素子配列部11Aと同様の電磁波Tを出力することができる。
第3変形例の偏光素子配列部11Dは、図10に示される構成と同様の構成を有し、直線偏光の入力電磁波T(励起光)により励起されて結晶方位に応じた方位の直線偏光の電磁波T(T11,T12)を出力する複数の光非線形光学素子11,11を含む。或る結晶方位を有する光非線形光学素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T11の偏光方位を同じにすることができる。光非線形光学素子11の結晶方位と異なる結晶方位を有する光非線形光学素子11は、波長変換前の電磁波Tの偏光方位に対して波長変換後の電磁波T12の偏光方位を直交させることができる。すなわち、この偏光素子配列部11Dも、偏光素子配列部11Aと同様の電磁波Tを出力することができる。このような非線形光学素子として、GaP、ZnTe、GaAs、GaSe、CdTe、InAs、LiNbO、LiTaO、DAST、BNAなどの結晶が挙げられる。
図11は、第4変形例の偏光素子配列部11Eの構成を示す図である。この偏光素子配列部11Eは、直線偏光の入力電磁波Tの偏光面を右旋または左旋させて直線偏光の電磁波T(T11,T12)を出力する複数の旋光素子11,11を含む。旋光素子11は、直線偏光の入力電磁波Tの偏光面を45°だけ右旋させる。旋光素子11は、直線偏光の入力電磁波Tの偏光面を45°だけ左旋させる。すなわち、この偏光素子配列部11Eも、偏光素子配列部11Aと同様の電磁波Tを出力することができる。
偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状(光軸方向に見たときの形状)は、図12に示されるように正方形であってもよいし、図13に示されるように三角形であってもよいし、図14に示されるように正方形以外の矩形であってもよい。また、素子11,11それぞれの形状は、図15に示されるように円形であってもよいし、図16に示されるように八角形であってもよいし、図17に示されるように六角形であってもよい。図15〜図17に示される形状例では、素子11,11以外の領域11が存在するが、この領域11は電磁波を遮断する。電磁波検出部20の受光面における各受光領域は、偏光素子配列部11Aにおける素子11,11それぞれの形状に合わせた形状とされる。偏光素子配列部11B〜11Eについても同様である。
(第2実施形態)
図18は、第2実施形態の画像取得装置2の構成を示す図である。画像取得装置2は、電磁波照射部10F、電磁波検出部20F、解析部30および結像光学系40を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図18に示される第2実施形態の画像取得装置2は、素子11,11が交互に2次元配列された偏光素子配列部11Aを含む電磁波照射部10Aに替えて、素子11,11が交互に1次元配列された偏光素子配列部11Fを含む電磁波照射部10Fを備える点で相違し、また、受光領域20,20が交互に2次元配列された電磁波検出部20に替えて、受光領域20,20が交互に1次元配列された電磁波検出部20Fを備える点で相違する。
また、画像取得装置2は、電磁波検出部20Fの受光面における受光領域20,20の配列方向に対して垂直な方向に測定対象物90を移動させる駆動部50を更に備える。解析部30は、駆動部50による測定対象物90の移動の際の各位置において電磁波検出部20Fにより取得された測定対象物90の1次元の透過画像を取得する。そして、解析部30は、各位置での1次元の透過画像に基づいて、測定対象物90の2次元の透過画像を構成することができる。
なお、本実施形態では、偏光素子配列部11Fは、素子11,11が交互に2次元配列されたものであってもよい。
本実施形態においても、電磁波検出部20の受光面に到達する電磁波は第1実施形態の場合と同様であり、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図19は、第3実施形態の画像取得装置3の構成を示す図である。画像取得装置3は、電磁波照射部10G、電磁波検出部20、解析部30および結像光学系40を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図19に示される第3実施形態の画像取得装置3は、偏光素子配列部11Aを含む電磁波照射部10Aに替えて、電磁波照射部10Gを備える点で相違する。
本実施形態における電磁波照射部10Gは、偏光素子配列部を含むことなく、第1実施形態と同様の電磁波T(T11,T12)を発生させる。電磁波照射部10Gは、第1方位の直線偏光の電磁波T11を出力する発光素子10と、第2方位の直線偏光の電磁波T12を出力する発光素子10とを含む。電磁波照射部10Gにおいて上下および左右の双方の方向について発光素子10と発光素子10とは交互に配置されている。電磁波照射部10Gにおける発光素子10,10の配列ピッチΛを電磁波Tの波長以下とすることにより、電磁波Tのビーム断面において、第1方位の直線偏光の電磁波T11の各領域のサイズを波長以下とすることができ、第2方位の直線偏光の電磁波T12の各領域のサイズを波長以下とすることができる。
このような発光素子として、量子カスケードレーザ、共鳴トンネルダイオード、IMPATTダイオード、Gunnダイオード、ショットキーバリアダイオードおよびトランジスタなどの半導体素子、ならびに、BWOなどの電子管などが挙げられる。
本実施形態においても、電磁波検出部20の受光面に到達する電磁波は第1実施形態の場合と同様であり、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図20は、第4実施形態の画像取得装置4の構成を示す図である。画像取得装置4は、電磁波照射部10A、電磁波検出部20H、解析部30および結像光学系40を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図20に示される第4実施形態の画像取得装置4は、電磁波検出部20に替えて電磁波検出部20Hを備える点で相違する。
本実施形態における電磁波検出部20Hは、第1検出部21、第2検出部22および偏光ビームスプリッタ23を含む。偏光ビームスプリッタ23は、電磁波照射部10Aにより測定対象物90に照射された電磁波Tのうち測定対象物90を透過した電磁波を、第1方位の直線偏光の電磁波T11と、第2方位の直線偏光の電磁波T12とに2分岐する。第1検出部21は、偏光ビームスプリッタ23から出力された第1方位の直線偏光の電磁波T11を受光する。第2検出部22は、偏光ビームスプリッタ23から出力された第2方位の直線偏光の電磁波T12を受光する。
図21は、第4実施形態における第1検出部21および第2検出部22それぞれの受光面を説明する図である。第1検出部21の受光面において、この図にハッチング領域として示された受光領域は、第1方位の直線偏光について感度を有し、電磁波T11を検出する。第2検出部22の受光面において、この図にハッチング領域として示された受光領域は、第2方位の直線偏光について感度を有し、電磁波T12を検出する。第1検出部21の受光領域と第2検出部22の受光領域とは、互いに相補的な位置関係にある。
解析部30は、第1検出部21の受光領域での検出結果および第2検出部22の受光領域での検出結果に基づいて、測定対象物90の透過画像を取得する。なお、第1検出部21および第2検出部22それぞれの受光面において受光領域(図21中のハッチング領域)以外の領域は感度を有していてもよく、この場合には、解析部30は、受光領域以外の領域での検出結果を用いなければよい。
本実施形態においても、電磁波検出部20の受光面に到達する電磁波は第1実施形態の場合と同様であり、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
図22は、第5実施形態の画像取得装置5の構成を示す図である。画像取得装置5は、電磁波照射部10A、電磁波検出部20I、偏光素子配列部24、解析部30および結像光学系40を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図22に示される第5実施形態の画像取得装置5は、電磁波検出部20に替えて電磁波検出部20Iを備える点で相違し、偏光素子配列部24を更に備える点で相違する。
本実施形態における電磁波検出部20Iの受光面における各受光領域は、偏光依存性のない感度を有する。そこで、本実施形態では、電磁波検出部20Iの受光面の前に偏光素子配列部24が配置される。この偏光素子配列部24は、第1実施形態およびその変形例で説明したものと同様の構成とすることができる。
本実施形態では、第1実施形態の場合と同様の効果を奏する他、次のような効果も期待できる。すなわち、本実施形態では、電磁波検出部20Iの受光面の前に消光比が高い偏光素子配列部24を配置することで、電磁波検出部20Iの受光面において一方の偏光成分を受光すべき受光領域に他方の偏光成分が入射することを効率的に抑制することができるので、第1実施形態の場合と比べて高い空間分解能で測定対象物90の透過画像を取得することができる。
(第6実施形態)
図23は、第6実施形態の画像取得装置6の構成を示す図である。画像取得装置6は、電磁波照射部10J、電磁波検出部20、解析部30および結像光学系40を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図23に示される第6実施形態の画像取得装置6は、偏光素子配列部11Aを含む電磁波照射部10Aに替えて、偏光素子配列部11Jを含む電磁波照射部10Jを備える点で相違する。
本実施形態における偏光素子配列部11Jは、円偏光の入力電磁波Tを直線偏光の電磁波T(T11,T12)に変換して該電磁波を出力する複数の1/4波長板11,11を含む。1/4波長板11は、円偏光の入力電磁波Tを第1方位の直線偏光の電磁波T11に変換する。1/4波長板11は、円偏光の入力電磁波Tを第2方位の直線偏光の電磁波T12に変換する。偏光素子配列部11Jにおいて上下および左右の双方の方向について1/4波長板11と1/4波長板11とは交互に配置されている。
本実施形態においても、電磁波検出部20の受光面に到達する電磁波は第1実施形態の場合と同様であり、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
図24は、第7実施形態の画像取得装置7の構成を示す図である。画像取得装置7は、電磁波照射部10J、電磁波検出部20、1/4波長板25、解析部30および結像光学系40を備える。図23に示された第6実施形態の画像取得装置6の構成と比較すると、図24に示される第7実施形態の画像取得装置7は、1/4波長板25を更に備える点で相違する。
本実施形態では、入力電磁波Tは、第1方位および第2方位の双方に対して45°だけ傾いた方位の直線偏光とされる。そして、偏光素子配列部11Jの1/4波長板11,11それぞれから出力される電磁波は、互いに偏光面の回転方向が逆である円偏光となる。
1/4波長板25は、測定対象物90と電磁波検出部20との間に設けられ、測定対象物90を透過した円偏光の電磁波を直線偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する。この1/4波長板25は、一方の回転方向の円偏光を第1方位の直線偏光に変換し、他方の回転方向の円偏光を第2方位の直線偏光に変換する。
本実施形態においても、電磁波検出部20の受光面に到達する電磁波は第1実施形態の場合と同様であり、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第8実施形態)
図25は、第8実施形態の画像取得装置8の構成を示す図である。画像取得装置8は、電磁波照射部10A、電磁波検出部20および解析部30を備える。図1に示された第1実施形態の画像取得装置1の構成と比較すると、図25に示される第8実施形態の画像取得装置8は、結像光学系40を備えていない点で相違する。
本実施形態では、電磁波照射部10Aと測定対象物90とは互いに近接して配置され、また、測定対象物90と電磁波検出部20とは互いに近接して配置される。装置の組み立ての際の調整が容易となり、装置を小型化することができる。
図26は、第8実施形態の画像取得装置8の構成例を示す斜視図および断面図である。図26(a)は斜視図であり、図26(b)は断面図である。この図に示される構成例では、直方体形状を有する下ケース61に電磁波検出部20が収納され、直方体形状を有する上ケース62に電磁波放射器12Aおよび偏光素子配列部11Aを含む電磁波照射部10Aが収納されている。下ケース61に対して上ケース62は例えば蝶番により開閉自在となっている。下ケース61の上に測定対象物90を載置して上ケース62を閉じることで、図25に示されたような配置となり、測定対象物90の透過画像を取得することができる。
(変形例)
本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、偏光素子配列部の具体的構成は、図4〜図6で説明したものに限定されず、図27〜図30で説明する構成であってもよい。
図27は、偏光素子配列部11Kの構成を示す図である。この偏光素子配列部11Kは、これまで説明した偏光素子配列部11A等に替えて用いられる。偏光素子配列部11Aは、長方形(長辺a、短辺b)の電磁波透過窓(図中で白抜きの領域)が2次元状に配列されたものであり、隣り合う電磁波透過窓では長辺の方向が互いに異なる。各電磁波透過窓は、短辺の方向に平行な方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させることができる素子として作用する。例えば、電磁波の周波数を0.1THzとし波長を3mmとした場合、長辺aは1mmであり、短辺bは0.5mmであり、電磁波透過窓の配列ピッチΛは1.5mmである。
図28は、偏光素子配列部11Kの作製方法の一例を説明する図である。この例では、偏光素子配列部11Kは、金属板14を所定パターンでエッチングして電磁波透過窓を形成することで作製される。
図29は、偏光素子配列部11Kの作製方法の他の一例を説明する図である。この例では、偏光素子配列部11Kは、透明平板15の主面上にフォトリソグラフィ等により所定パターンで金属膜17を形成することで作製される。金属膜形成の際に一部の長方形領域に金属膜を形成せず、その金属膜が形成されていない長方形領域が電磁波透過窓となる。透明平板15は例えば高抵抗シリコンからなる。
図30は、偏光素子配列部11Kの作製方法の他の一例を説明する図である。この例では、偏光素子配列部11Kは、誘電体基板16に所定パターンで貫通孔を設け、その誘電体基板16の主面上に蒸着により金属膜17を形成することで作製される。誘電体基板16に設けられる貫通孔の断面は長方形である。誘電体基板16の貫通孔の領域には金属膜が形成されない。その金属膜が形成されていない長方形領域が電磁波透過窓となる。
1〜8…画像取得装置、10A〜10J…電磁波照射部、11A〜11K…偏光素子配列部、12A…電磁波放射器、20,20F,20H,20I…電磁波検出部、21…第1検出部、22…第2検出部、23…偏光ビームスプリッタ、24…偏光素子配列部、25…1/4波長板、30…解析部、40…結像光学系、50…駆動部、90…測定対象物。

Claims (13)

  1. ビーム断面において区分される各々波長以下のサイズの複数の領域のうちの各領域の偏光状態が隣接領域の偏光状態と異なる電磁波を発生させて、その電磁波を測定対象物に照射する電磁波照射部と、
    前記電磁波照射部により前記測定対象物に照射された電磁波のうち前記測定対象物を透過した電磁波を受光する受光面を有し、前記受光面において区分される複数の受光領域のうちの各受光領域が、受光する電磁波のビーム断面の前記複数の領域のうちの何れかの領域に対応し、該領域の電磁波の偏光状態に対して選択的に高い検出感度を有する電磁波検出部と、
    前記電磁波検出部の前記受光面の各受光領域における検出結果に基づいて前記測定対象物の画像を取得する解析部と、
    を備える画像取得装置。
  2. 前記電磁波照射部は、前記ビーム断面の各領域を直線偏光として前記電磁波を出力する複数の素子が配列された偏光素子配列部を含む、
    請求項1に記載の画像取得装置。
  3. 前記偏光素子配列部は、入力電磁波のうち特定方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させて出力する複数の偏光子を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  4. 前記偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波の波長を変換しタイプに応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の波長変換素子を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  5. 前記偏光素子配列部は、入力電磁波により励起されて配置の向きに応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の光伝導アンテナ素子を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  6. 前記偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波により励起されて結晶方位に応じた方位の直線偏光の電磁波を出力する複数の光非線形光学素子を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  7. 前記偏光素子配列部は、直線偏光の入力電磁波の偏光面を右旋または左旋させて直線偏光の電磁波を出力する複数の旋光素子を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  8. 前記偏光素子配列部は、円偏光の入力電磁波を直線偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する複数の1/4波長板を含む、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  9. 前記電磁波照射部は、直線偏光の入力電磁波のビーム断面の各領域を円偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する複数の1/4波長板を含み、
    前記測定対象物と前記電磁波検出部との間に設けられ、前記測定対象物を透過した円偏光の電磁波を直線偏光の電磁波に変換して該電磁波を出力する1/4波長板を更に備える、
    請求項1に記載の画像取得装置。
  10. 前記電磁波検出部は、前記ビーム断面の各領域について特定方位の直線偏光の電磁波を選択的に透過させる複数の素子が配列された偏光素子配列部を含む、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像取得装置。
  11. 前記電磁波検出部は、前記受光面の各受光領域が複数に分割されて配置されている、
    請求項1〜10の何れか1項に記載の画像取得装置。
  12. 前記電磁波検出部は、前記電磁波照射部により前記測定対象物に照射された電磁波のうち前記測定対象物を透過した電磁波を互いに直交する第1直線偏光成分と第2直線偏光成分とに2分岐する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから出力された前記第1直線偏光成分の電磁波を受光する第1検出部と、前記偏光ビームスプリッタから出力された前記第2直線偏光成分の電磁波を受光する第2検出部と、を含み、
    前記解析部は、前記第1検出部および前記第2検出部それぞれによる検出結果に基づいて前記測定対象物の画像を取得する、
    請求項1〜11の何れか1項に記載の画像取得装置。
  13. 前記測定対象物を透過した電磁波を前記電磁波検出部の前記受光面に結像する結像光学系を更に備える、
    請求項1〜12の何れか1項に記載の画像取得装置。
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