JP2017066075A - リウマチ治療薬 - Google Patents
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Abstract
【課題】即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬を提供すること。【解決手段】シクレソニドの活性代謝物であるデスイソブチリルシクレソニドの21位をアシル化単糖で置換した糖ステロイド化合物を用いることによる、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬である。【選択図】なし
Description
本発明は、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬に関する。さらに詳しくは、本発明は、デスイソブチリルシクレソニドの21位をアシル化単糖で置換した糖ステロイド化合物を用いることにより、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬に関するものである。
リウマチとは、進行性関節破壊を主症状とし、肺、腎臓、皮下組織などにも病巣が広がる免疫機能亢進を基盤とする慢性炎症性自己免疫疾患である。特に、リウマチにおける関節破壊は、長年にわたり疼痛を伴う重篤な運動機能障害に陥ることから社会問題になっている。
このような関節破壊に対する治療薬として、従来、炎症性サイトカイン中和抗体薬、副腎皮質ステロイド薬などの内服剤、坐剤、注射剤および外用剤などが用いられている。
インフリキシマブ(特許文献1)、アダリムマブ(特許文献2)などの炎症性サイトカイン中和抗体薬は、強い治療効果を有する比較的新しい治療薬であるが、効果発現まで2〜3カ月を要する課題がある。
一方、トリアムシノロンアセトニドやベタメタゾンリン酸エステルなどの副腎皮質ステロイド薬は、古くから使用されており、強力な関節破壊治療効果を持つため、関節破壊の治療に対して欠くことができない治療薬である。特に、副腎皮質ステロイド薬の関節腔内注射は、迅速かつ強力な治療効果を持つため、患者の生活の質(QOL:Quality Of Life)の改善に非常に有用であり、多くの場合、炎症性サイトカイン中和抗体薬と併用されている。
しかし、副腎皮質ステロイド薬の関節腔内注射は、短期間のうちにその大部分が関節部位から血中に移行してしまう(非特許文献1)ため、関節破壊治療効果が2週間程度しか持続しないという課題があった。関節破壊治療効果を持続させるためには、頻回な注射が必要となるが、疼痛を持ちながら頻回通院することは患者QOLの更なる低下につながる。また、関節腔内注射は、関節内感染症をきたす恐れがあるため、医師にとっても注意を要する医療行為であり、できるだけ投与間隔を長くして、投与回数を減らすことが、患者、医師双方にとって有益である。
したがって、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬の開発が望まれていた。
市川陽一、"ステロイド抗炎症剤"、Pharma Medica、2、77−83、1984
本発明の目的は、上述の状況を鑑みてなされたもので、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、シクレソニドの活性代謝物であるデスイソブチリルシクレソニドの21位をアシル化単糖で置換した糖ステロイド化合物を用いることで、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬を得ることができることを見出し、この知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)デスイソブチリルシクレソニドの21位の炭素に、糖の1位の水酸基がα−またはβ−グリコシド結合してできた化合物であり、該糖の残りの水酸基の全部または一部をアシル基で修飾した構造を有する糖ステロイド化合物を有効成分とすることを特徴とするリウマチ治療薬。
(2)リウマチによる関節破壊治療を特徴とする上記(1)に記載のリウマチ治療薬。
(3)関節内に注射適用することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のリウマチ治療薬。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)デスイソブチリルシクレソニドの21位の炭素に、糖の1位の水酸基がα−またはβ−グリコシド結合してできた化合物であり、該糖の残りの水酸基の全部または一部をアシル基で修飾した構造を有する糖ステロイド化合物を有効成分とすることを特徴とするリウマチ治療薬。
(2)リウマチによる関節破壊治療を特徴とする上記(1)に記載のリウマチ治療薬。
(3)関節内に注射適用することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のリウマチ治療薬。
以上述べたように、本発明は、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬を提供することができる。
以下、本発明のリウマチ治療薬を詳細に説明する。なお、本明細書に記載の例示は、本発明を特に限定するものではない。
本発明の「関節腫脹量」とは、ウサギ右膝関節部にアレルギー反応による関節破壊を発症させたときの関節破壊惹起関節(右膝関節)と関節破壊を発症させていない関節(左膝関節)の水平方向の関節径の差を意味し、関節破壊の指標とした。
本発明の「関節腫脹変動率」とは、治療薬投与開始直前の関節腫脹量を100%としたときの、治療薬投与後の関節腫脹量の比率を意味する。
本発明の「対照群に対する関節腫脹抑制率」とは、治療薬の代わりに生理食塩水を投与した群(対照群)の関節腫脹変動率を100%とした時の各治療薬投与群の関節腫脹変動率の割合を意味し、対照群に対する関節腫脹抑制率が有意に高値の場合(p<0.05、Dunnett’s test)を関節破壊治療効果があると判断した。
本発明の「即効性」とは、治療薬投与2日後の対照群に対する関節腫脹抑制率が有意に高値であることを意味し、この場合を即効性ありと判断した。
本発明の「関節破壊治療効果の持続」とは、治療薬投与8、15および35日後のいずれにおいても対照群に対する関節腫脹抑制率が有意に高値であることを意味し、この場合を関節破壊治療効果が一カ月以上持続すると判断した。
本発明のリウマチ治療薬に用いる副腎皮質ステロイド化合物は、シクレソニド(16α,17−[(1R)−Cyclohexylemethylidenedioxy]−11β,21−dihydroxypregna−1,4−diene−3,20−dione 21−(2−methylpropionate))の活性代謝物であるデスイソブチリルシクレソニド(16α,17−[(1R)−Cyclohexylemethylidenedioxy]−11β,21−dihydroxypregna−1,4−diene−3,20−dione:desCIC)の21位に、糖の1位の水酸基がα−またはβ−グリコシド結合してできた化合物であり、該糖の残りの水酸基の全部または一部をアシル基で修飾した構造をもつ。
糖としては、例えば、グルコース(Glc)、アロース(All)、アルトロース(Alt)、グロース(Gul)、イドース(Ido)、ガラクトース(Gal)、タロース(Tal)およびマンノース(Man)などのヘキソース、フコース(Fuc)などのデオキシ糖ならびにグルコサミン(GlcN)、ガラクトサミン(GalN)、マンノサミン(ManN)、N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)、N−アセチルガラクトサミン(GalNAc)およびN−アセチルマンノサミン(ManNAc)などのアミノ糖
などを挙げることができ、好ましくは、グルコースである。
などを挙げることができ、好ましくは、グルコースである。
アシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ベンゾイル基およびトルイル基などを挙げることができ、好ましくは、アセチル基である。
上述の化合物のうち、β―グリコシド結合した糖がグルコースであり、該糖の残りの水酸基の全部をアセチル基で修飾した化合物(desCIC−β−Glc(Ac))を最も好ましく用いることができる。
本発明のリウマチ治療薬の製造に際しては、従来公知の常法または今後新しく提供される方法で製造することができる。例えば、次のような方法で製造することができる。糖の水酸基にアセチル基やトルオイル基などのアシル基を付加した後、このアノメリック位を臭素やフッ素などのハロゲンで置換し、炭酸銀、銀トリフレートおよび過塩素酸銀などのルイス酸の存在下で、デスイソブチリルシクレソニドと反応させて、精製することで製造することができる。
本発明のリウマチ治療薬を含有する医薬品の剤形としては、本発明の効果を損なわなければ特に限定されないが、特に注射剤が好ましい。
注射剤としては、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液および用時に溶解または懸濁して用いる固形剤などを挙げることができ、通常、有効成分を溶剤に溶解、懸濁または乳化させて用いられる。
溶剤としては、例えば、注射用蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、植物油、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールなどのポリアルコールならびにエタノールなどのアルコールなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明のリウマチ治療薬を含有する注射剤は、本発明の効果を損なわない範囲で医薬品を製造するにあたって許容される各種成分、すなわち、pH調整剤、懸濁剤、溶解剤、溶解補助剤、安定化剤、防腐剤および無痛化剤などを適宜配合することができる。
pH調整剤としては、例えば、リン酸、酢酸、クエン酸およびこれらの塩、塩酸ならびに水酸化ナトリウムなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
懸濁剤としては、例えば、ポリソルベート80、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、アラビアガムおよび粉末トラガントなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
溶解剤および溶解補助剤としては、例えば、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、ポリソルベート80、水添ポリオキシエチレンヒマシ油、ニコチン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、マクロゴールおよびヒマシ油脂肪酸エチルエステルなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
安定化剤としては、例えば、アルブミン、ポリエチレングリコール、亜硫酸ナトリウムおよびメタ亜硫酸ナトリウムなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
防腐剤としては、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、ソルビン酸、フェノール、クレゾールおよびクロロクレゾールなどを挙げることができ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコールなどを挙げることができる。
本発明のリウマチ治療薬を含有する注射剤は、通常、滅菌した適当なアンプル、バイアルおよび注射用シリンジなどの密閉容器に充填し、提供することができる。
以下に、実施例によりさらに詳細に本発明を説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
(実施例1)
後述する調製法1の方法により調製し、本発明のリウマチ治療薬を含有する注射剤1を得た。得られた注射剤1を用いて試験例1に従って薬効評価試験を行った結果、2日後の関節腫脹変動率は65.5%であり、対照群に対する関節膨張抑制率は38.4%で有意に高値であったことから、即効性があった。また、8、15および35日後の関節腫脹変動率は50.9、50.2および47.0%であり、8、15および35日後の対照群に対する関節腫脹抑制率は、43.0、41.5および44.9%で、8、15および35日後のいずれにおいても対照群に対する関節膨張抑制率が有意に高値であったことから、関節破壊治療効果が一カ月以上持続した。結果を表1に示す。
(実施例1)
後述する調製法1の方法により調製し、本発明のリウマチ治療薬を含有する注射剤1を得た。得られた注射剤1を用いて試験例1に従って薬効評価試験を行った結果、2日後の関節腫脹変動率は65.5%であり、対照群に対する関節膨張抑制率は38.4%で有意に高値であったことから、即効性があった。また、8、15および35日後の関節腫脹変動率は50.9、50.2および47.0%であり、8、15および35日後の対照群に対する関節腫脹抑制率は、43.0、41.5および44.9%で、8、15および35日後のいずれにおいても対照群に対する関節膨張抑制率が有意に高値であったことから、関節破壊治療効果が一カ月以上持続した。結果を表1に示す。
(調製法1)
desCIC−β−Glc(Ac) 30mgを少量のエタノールに溶解し、生理食塩水で3mLにメスアップした。その後、超音波処理を20秒間行い懸濁させ、リウマチ治療薬を含有する注射剤を得た。
desCIC−β−Glc(Ac) 30mgを少量のエタノールに溶解し、生理食塩水で3mLにメスアップした。その後、超音波処理を20秒間行い懸濁させ、リウマチ治療薬を含有する注射剤を得た。
(試験例1)
薬効評価試験
前述の実施例1の注射剤および後述する比較例1の注射剤を用いて、次に示す方法で薬効評価試験を行った。
<試験動物の準備>
前日に毛刈りしたウサギの背部に、1%卵白アルブミン(OVA)生理食塩水溶液およびアジュバント(界面活性剤−鉱物油混合物)の等量混液(エマルジョン)を数十か所に総量が1mLとなるように皮内注射した。この14日後、同様の操作を繰り返して再度皮内注射した。2回目の皮内注射から10日後に、左右膝関節部の周囲を除毛し、右膝関節腔内に1%OVA生理食塩水溶液0.5mLを注射して関節破壊を惹起し、関節破壊惹起関節とした。左膝関節腔内には生理食塩水0.5mLを注射した。その14日後に、左右膝関節の水平方向の関節径を測定し、関節腫脹量を求めた。関節腫脹量が3.5mm以上の個体を選択して、以下の薬効評価に用いた。
<薬効評価>
前記ウサギ右膝の関節破壊惹起関節腔内に、各注射剤または対照として生理食塩水を0.5mL投与し、投与日から2、8、15および35日後に左右膝関節の水平方向の関節径を測定し、関節腫脹量を求めた。注射剤投与開始直前の関節腫脹量を100%としたときの、注射剤投与後の関節腫脹量の比率を算出し、関節腫脹変動率(%)とした。また、対照群に対する関節腫脹抑制率(%)を次の式1から算出した。
薬効評価試験
前述の実施例1の注射剤および後述する比較例1の注射剤を用いて、次に示す方法で薬効評価試験を行った。
<試験動物の準備>
前日に毛刈りしたウサギの背部に、1%卵白アルブミン(OVA)生理食塩水溶液およびアジュバント(界面活性剤−鉱物油混合物)の等量混液(エマルジョン)を数十か所に総量が1mLとなるように皮内注射した。この14日後、同様の操作を繰り返して再度皮内注射した。2回目の皮内注射から10日後に、左右膝関節部の周囲を除毛し、右膝関節腔内に1%OVA生理食塩水溶液0.5mLを注射して関節破壊を惹起し、関節破壊惹起関節とした。左膝関節腔内には生理食塩水0.5mLを注射した。その14日後に、左右膝関節の水平方向の関節径を測定し、関節腫脹量を求めた。関節腫脹量が3.5mm以上の個体を選択して、以下の薬効評価に用いた。
<薬効評価>
前記ウサギ右膝の関節破壊惹起関節腔内に、各注射剤または対照として生理食塩水を0.5mL投与し、投与日から2、8、15および35日後に左右膝関節の水平方向の関節径を測定し、関節腫脹量を求めた。注射剤投与開始直前の関節腫脹量を100%としたときの、注射剤投与後の関節腫脹量の比率を算出し、関節腫脹変動率(%)とした。また、対照群に対する関節腫脹抑制率(%)を次の式1から算出した。
(式1)
対照群に対する関節腫脹抑制率(%)=(1−治療薬群の各測定日の関節腫脹変動率/対照群の各測定日の関節腫脹変動率)×100
対照群に対する関節腫脹抑制率(%)=(1−治療薬群の各測定日の関節腫脹変動率/対照群の各測定日の関節腫脹変動率)×100
(比較例1)
実施例1において、desCIC−β−Glu(Ac) 30mgを除き、代わりにトリアムシノロンアセトニド30mgにした以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、注射剤2を得た。得られた注射剤2を用いて試験例1に従って薬効評価試験を行った結果、2日後の関節腫脹変動率は60.4%であり、対照群に対する関節腫脹抑制率は43.2%で有意に高値であったことから、即効性があった。また、8、15および35日後の関節腫脹変動率は43.8、50.0および83.1%であり、8、15および35日後の対照群に対する関節腫脹抑制率は、51.0、41.7および2.6%で、8および15日後の対照群に対する関節膨張抑制率は有意に高値であったものの、35日後の対照群に対する関節膨張抑制率が有意な高値ではなかったことから、関節破壊治療効果が一カ月以上持続しなかった。結果を表1に示した。
実施例1において、desCIC−β−Glu(Ac) 30mgを除き、代わりにトリアムシノロンアセトニド30mgにした以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、注射剤2を得た。得られた注射剤2を用いて試験例1に従って薬効評価試験を行った結果、2日後の関節腫脹変動率は60.4%であり、対照群に対する関節腫脹抑制率は43.2%で有意に高値であったことから、即効性があった。また、8、15および35日後の関節腫脹変動率は43.8、50.0および83.1%であり、8、15および35日後の対照群に対する関節腫脹抑制率は、51.0、41.7および2.6%で、8および15日後の対照群に対する関節膨張抑制率は有意に高値であったものの、35日後の対照群に対する関節膨張抑制率が有意な高値ではなかったことから、関節破壊治療効果が一カ月以上持続しなかった。結果を表1に示した。
本発明は、シクレソニドの活性代謝物であるデスイソブチリルシクレソニドの21位をアシル化単糖で置換した糖ステロイド化合物を用いることにより、即効性があり、なおかつ一カ月以上の長期間に渡り関節破壊治療効果が持続するリウマチ治療薬に関するものであって、産業上十分に利用できるものである。
Claims (3)
- デスイソブチリルシクレソニドの21位の炭素に、糖の1位の水酸基がα−またはβ−グリコシド結合してできた化合物であり、該糖の残りの水酸基の全部または一部をアシル基で修飾した構造を有する糖ステロイド化合物を有効成分とすることを特徴とするリウマチ治療薬。
- リウマチによる関節破壊治療を特徴とする請求項1に記載のリウマチ治療薬。
- 関節内に注射適用することを特徴とする請求項1または2に記載のリウマチ治療薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015192398A JP2017066075A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | リウマチ治療薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015192398A JP2017066075A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | リウマチ治療薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017066075A true JP2017066075A (ja) | 2017-04-06 |
Family
ID=58491632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015192398A Pending JP2017066075A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | リウマチ治療薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017066075A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10668167B2 (en) | 2016-06-02 | 2020-06-02 | Abbvie Inc. | Glucocorticoid receptor agonist and immunoconjugates thereof |
US10772970B2 (en) | 2017-12-01 | 2020-09-15 | Abbvie Inc. | Glucocorticoid receptor agonist and immunoconjugates thereof |
-
2015
- 2015-09-30 JP JP2015192398A patent/JP2017066075A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10668167B2 (en) | 2016-06-02 | 2020-06-02 | Abbvie Inc. | Glucocorticoid receptor agonist and immunoconjugates thereof |
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