JP2017065616A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータの高出力化による電源系統への影響を抑制しつつ、自動ブレーキ機能やABS機能を適切に作動させることが可能なブレーキ制御装置の提供。【解決手段】第1最大値を上限とする第1ブレーキ油圧を生成するマスタシリンダと、第1ブレーキ油圧を増圧する油圧ポンプと、所定電圧でブレーキ装置を作動させる第2ブレーキ油圧が第1最大値以上である第2最大値に必要なトルクを発生して油圧ポンプを駆動する電動モータを含むブレーキアクチュエータと、自動ブレーキ機能が作動する場合第2ブレーキ油圧が目標値に到達するまで電動モータへ所定電圧を継続して供給すると共に、第2ブレーキ油圧が目標値に到達すると必要なトルクに応じたデューティ比で電動モータへ所定電圧を供給し、ABS機能が作動する場合、作動モータが第1ブレーキ油圧に抗して作動するために必要なトルクに応じたデューティ比で、所定電圧を供給する電動モータ制御部を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキ制御装置に関する。
従来、電動モータで駆動するポンプを含むブレーキアクチュエータによりブレーキ油圧を昇圧して、油圧式のブレーキ装置を作動させるブレーキ制御装置が知られている(例えば、特許文献1等)。
かかるブレーキアクチュエータ(ポンプ)の昇圧機能を用いることにより、衝突回避のための自動ブレーキ機能やABS(Anti−lock Brake System)機能等を実現することができる。
特開2005−59625号公報
ところで、自動ブレーキ機能を作動させる場合、安全性能の向上の観点から、ブレーキ油圧をより高い応答性で目標油圧まで高めることが望ましい。そのためには、ポンプを駆動する電動モータを高出力化する必要がある。
しかしながら、高出力の電動モータを採用すると、電動モータの消費電流が増加するため、電動モータに電力を供給する電源系統に影響を与える可能性がある。例えば、車載ワイヤハーネスと接続するためのコネクタ端子は、消費電流に応じた設計がなされるため、既存のコネクタ端子を用いると、高い消費電流の継続による異常発熱やフューズ溶断等の可能性がある。また、消費電流の増加に対応したコネクタ端子を採用すると、必然的に電動モータを含むブレーキアクチュエータの部品体格が大型化する可能性がある。
一方、高出力の電動モータによる高い消費電流の継続を抑制するため、高い応答性が必要のない状況で電動モータのON状態を制限すると、自動ブレーキ機能やABS機能等を適切に作動させることができない可能性がある。例えば、消費電流をコネクタ端子の許容電流以下に保つように電動モータをデューティ制御すると、自動ブレーキ機能における目標油圧を維持できなかったり、ABS機能の作動時に、急制動による高いブレーキ油圧で、電動モータがストールしてしまったりする可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、電動モータの高出力化による電源系統への影響を抑制しつつ、自動ブレーキ機能やABS機能を適切に作動させることが可能なブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、ブレーキ制御装置は、
車両の車輪に制動力を発生させる油圧式のブレーキ装置の作動状態を制御するブレーキ制御装置であって、
充電状態に応じた所定電圧を供給する電源と、
所定の第1最大値を上限とする、ブレーキ操作に応じた第1ブレーキ油圧を生成するマスタシリンダと、
前記第1ブレーキ油圧を保持、増圧、又は減圧して、前記ブレーキ装置を作動させる第2ブレーキ油圧を生成するブレーキアクチュエータであって、前記第1ブレーキ油圧を増圧する油圧ポンプと、前記所定電圧により、前記第2ブレーキ油圧が前記第1最大値以上である第2最大値で飽和するために必要なトルクを発生し、前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、を含むブレーキアクチュエータと、
前記車両が障害物に衝突する可能性があると判定すると、前記油圧ポンプにより前記第1ブレーキ油圧を増圧させることで、自動的に前記ブレーキ装置を作動させる、自動ブレーキ機能の作動状態を制御する自動ブレーキ制御部と、
前記ブレーキ操作により前記車輪がロック状態にあると判定すると、前記油圧ポンプによる前記第1ブレーキ油圧の増圧を含む前記制動力の調整を行い、前記ロック状態を解消させる、ABS機能の作動状態を制御するABS制御部と、
前記電動モータの作動状態を制御する電動モータ制御部であって、前記自動ブレーキ制御部が前記自動ブレーキ機能を作動させる場合、前記第2ブレーキ油圧が前記第2最大値より低い所定の目標値に到達するまで、前記電源から前記電動モータへ継続して前記所定電圧を供給すると共に、前記第2ブレーキ油圧が前記目標値に到達すると、前記第2ブレーキ油圧が前記目標値で飽和するために必要なトルクに応じたデューティ比で、前記電源から前記電動モータへ前記所定電圧を供給し、前記ABS制御部が前記ABS機能を作動させる場合、前記電動モータが前記第1ブレーキ油圧に抗して作動するために必要なトルクに応じたデューティ比で、前記電源から前記電動モータへ前記所定電圧を供給する電動モータ制御部を含む。
本実施の形態によれば、電動モータの高出力化による電源系統への影響を抑制しつつ、自動ブレーキ機能やABS機能を適切に作動させることが可能なブレーキ制御装置を提供することができる。
ブレーキ制御装置の構成の一例を示す構成図である。 ブレーキ制御装置(電動モータ制御部)による制御処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 自動ブレーキ機能の作動時におけるブレーキ制御装置(電動モータ制御部)の制御態様を説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るブレーキ制御装置1の構成の一例を示す構成図である。ブレーキ制御装置1は、車両に搭載され、車両の各車輪に制動力を発生させる油圧式のブレーキ装置(ドラムブレーキ)10の作動状態を制御する。
ブレーキ装置10は、各車輪に設けられるホイルシリンダ11及びブレーキシュー12を含み、後述するブレーキアクチュエータ5から供給されるブレーキ油圧(ホイルシリンダ圧)で作動する。即ち、ホイルシリンダ11内のピストン(不図示)が、ホイルシリンダ11に供給されるホイルシリンダ圧の作用により、各車輪に固定されるドラム(不図示)の内面にブレーキシュー12を押し付ける。これにより、各車輪に制動力を作用させることができる。
なお、ブレーキ装置10としてのドラムブレーキは、ブレーキアクチュエータ5から供給されるブレーキ油圧により作動する油圧式ブレーキ装置の一例であり、ブレーキ装置10は、例えば、ディスクブレーキであってもよい。例えば、ディスクブレーキの場合、ホイルシリンダ11内のピストンが、ホイルシリンダ11に供給されるホイルシリンダ圧の作用により、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付ける。これにより、各車輪に制動力を作用させることができる。
ブレーキ制御装置1は、マスタシリンダ4、ブレーキアクチュエータ5、ブレーキ装置10、ブレーキECU20、バッテリ30を含む。
マスタシリンダ4は、車両の運転者によるブレーキペダル45に対するブレーキ操作に応じて、ブレーキ油圧(マスタシリンダ圧(MC圧))を生成する。具体的には、ブレーキペダル45に対するブレーキ操作力がブレーキブースタ46により増幅され、かかる増幅されたブレーキ操作力をブレーキ油圧(MC圧)として取り出す。マスタシリンダ4は、2系統(第1系統、第2系統)で、ブレーキアクチュエータ5と接続され、生成されるMC圧は、ブレーキアクチュエータ5に導入される。
なお、マスタシリンダ4により生成されるMC圧の最大値(最大MC圧)P1maxは、ブレーキペダル45に対するフルストロークのブレーキ操作を行った場合に相当する。
ブレーキアクチュエータ5は、ブレーキ装置10を作動させるホイルシリンダ圧を生成する。ブレーキアクチュエータ5は、各車輪のうち、2つの車輪(例えば、右前輪及び左前輪、右前輪及び左後輪等)のホイルシリンダ11にホイルシリンダ圧を供給する第1系統と、2つの車輪(例えば、右後輪及び左後輪、左前輪及び右後輪等)のホイルシリンダ11のホイルシリンダ圧を供給する第2系統を有する。第2系統は、第1系統と同様の構成を有するため、図中、省略される。以下、第1系統の説明を行う。
ブレーキアクチュエータ5は、調整弁51、保持弁52、減圧弁53、リザーバ54、油圧ポンプ55、電動モータ56等を含む。
マスタシリンダ47から導入されるMC圧は、通常、常開型の調整弁51、及び保持弁52を通じて、各車輪のホイルシリンダ11に出力される。これにより、ブレーキ装置10は、運転者のブレーキ操作に応じた制動力を車両(車輪)に作用させることができる。
また、常閉型の減圧弁53を開くことで、調整弁51、保持弁52を通じて供給されるMC圧の一部がリザーバ54に戻されるため、MC圧を減圧したホイルシリンダ圧をホイルシリンダ11に供給することができる。
また、常開型の調整弁51は、リニアに閉度を調整可能であり、調整弁51が閉じられた状態(全開以外の状態)で、電動モータ56により油圧ポンプ55を駆動することにより、MC圧を増圧したホイルシリンダ圧をホイルシリンダ11に供給することができる。
なお、本実施形態では、後述する自動ブレーキ機能における制動力の立ち上がりを速くする(ホイルシリンダ圧の応答性を高める)観点から、油圧ポンプ55を駆動する電動モータ56は、比較的高出力仕様のものが採用される。電動モータ56は、バッテリ30から供給される所定電圧V1により、ホイルシリンダ圧P2が最大MC圧P1max以上である最大ホイルシリンダ圧P2maxで飽和するために必要なトルクを発生することができる。
このように、ブレーキアクチュエータ5は、MC圧を保持、増圧、又は減圧して、ブレーキ装置10を作動させるホイルシリンダ圧を生成する。
なお、調整弁51、保持弁52、減圧弁53、電動モータ56は、ブレーキECU20からの制御指令に応じて、作動する。
ブレーキECU20は、ブレーキ装置10の作動状態を制御する電子制御ユニットである。ブレーキECU20は、マイコン21、駆動回路22、電源回路23等を含む。
マイコン21は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を含み、CPU上でROMに格納される各種プログラムを実行することにより各種制御処理を実現することができる。マイコン21は、CPU上で対応する1以上のプログラムを実行することにより実現される機能部として、自動ブレーキ制御部211、ABS制御部212、電動モータ制御部213を含む。
自動ブレーキ制御部211は、車両が前方の障害物に衝突する可能性があると判定すると、運転者のブレーキ操作に関わらず、自動的にブレーキ装置10を作動させる機能(自動ブレーキ機能)の作動状態を制御する。例えば、自動ブレーキ制御部211は、車両に搭載されるレーダ(不図示)により検出される障害物までの距離D及び障害物の相対速度VrからTTC(Time To Collision:衝突時間)を算出する。そして、自動ブレーキ制御部211は、TTCが所定閾値Tth以下になった場合、自動ブレーキ機能を作動させる。
自動ブレーキ機能は、油圧ポンプ55による増圧機能により実現することができる。即ち、自動ブレーキ制御部211は、調整弁51を閉状態にして、電動モータ制御部213を介して、電動モータ56を駆動させることにより、MC圧を増圧して、自動的にブレーキ装置10を作動させることができる。
なお、自動ブレーキ制御部211の機能は、ブレーキECU以外のECU(例えば、車両の衝突回避のための制御処理を実行するPCS−ECU等)により実現されてもよい。かかる場合、ブレーキECU20は、PCS−ECUからの作動要求に応じて、自動的にブレーキ装置10を作動させる。
ABS制御部212は、運転者のブレーキ操作により車輪がロック状態にあると判定すると、車輪に作用する制動力を調整して、ロック状態を解消させる機能(ABS機能)の作動状態を制御する。例えば、ABS制御部212は、車輪速センサ(不図示)により検出される各車輪の車輪速が予め規定されたスリップ基準以上になった場合、車輪がロック状態にあると判定し、ABS機能を作動させる。ABS機能の制御手法の詳細は、公知であるため省略するが、MC圧の減圧弁53による減圧、保持弁52による保持、及び油圧ポンプ55による増圧の3工程を繰り返すことにより、車輪のロック状態を解消させる。
電動モータ制御部213は、電動モータ56の作動状態を制御する。電動モータ制御部213は、電動モータ56を作動させる場合、駆動回路22に駆動指令を出力して、バッテリ30から供給される充電状態に応じた所定電圧V1(例えば、12V〜15V)を電動モータ56に印加させる。電動モータ制御部213による制御処理の詳細は、後述する。
駆動回路22は、電動モータ制御部213からの駆動指令に応じて、バッテリ30から供給される所定電圧V1を電動モータ56に印加する。例えば、駆動回路22は、バッテリ30から電動モータ56に電力を供給する経路に設けられるリレーを含む。
電源回路23は、バッテリ30から供給される所定電圧V1を、マイコン21等を駆動するための電圧に変換する電子回路である。
バッテリ30は、車両に搭載される蓄電装置であり、例えば、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ等の二次電池である。バッテリ30は、所定電圧V1をブレーキECU20、電動モータ56等に供給する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るブレーキ制御装置1による特徴的な動作、即ち、電動モータ制御部213による制御処理について、説明する。
図2は、ブレーキ制御装置1(電動モータ制御部213)による制御処理の一例を概念的に示すフローチャートである。本ブローチャートによる処理は、車両のイグニッションオン(IG−ON)からイグニッションオフ(IG−OFF)までの間で、繰り返し実行される。
ステップS102にて、電動モータ制御部213は、自動ブレーキ制御部211が自動ブレーキ機能を作動させているか否かを判定する。電動モータ制御部213は、自動ブレーキ制御部211が自動ブレーキ機能を作動させている場合、ステップS104に進み、自動ブレーキ機能を作動させていない場合、ステップS110に進む。
ステップS104にて、電動モータ制御部213は、ホイルシリンダ圧P2が自動ブレーキ機能において要求される目標油圧Ptargetに到達しているか否かを判定する。かかる判定は、ホイルシリンダ圧センサ90の検出値をモニタリングすることにより行ってもよいし、電動モータ56の仕様に基づく所定時間T1(例えば、200ms)を経過したか否かにより行われてもよい。電動モータ制御部213は、ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetに到達していない場合、ステップS106に進み、目標油圧Ptargetに到達している場合、ステップS108に進む。
なお、目標油圧Ptargetは、電動モータ56が発生可能なホイルシリンダ圧P2の最大値である最大ホイルシリンダ圧P2maxより小さい。
ステップS106にて、電動モータ制御部213は、電動モータ56を常時ON状態にする。即ち、ホイルシリンダ圧P2が自動ブレーキ機能で要求される目標油圧Ptargetに到達するまで、電動モータ56を常時ONにすることで、ホイルシリンダ圧P2の立ち上がりを早める(応答性を高める)ことができる。
一方、ステップS108にて、電動モータ制御部213は、目標油圧Ptargetに応じた電動モータ56のDuty制御(以下、第1Duty制御と称する)を実行する。第1Duty制御は、ホイルシリンダ圧P2を目標油圧Ptargetに維持するための電動モータ56のDuty制御である。以下、第1Duty制御について説明する。
ホイルシリンダ圧P2を目標油圧Ptargetに維持する(ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetで飽和する)ために必要なトルク(必要トルク)Tは、以下の式(1)で表される。
T=TPmax・(Ptarget/P1max) ・・・(1)
なお、TPmaxは、MC圧P1が最大MC圧P1maxである場合に、電動モータ56がストールしないために必要なトルク(ストール限界トルク)である。ストール限界トルクTPmaxは、電動モータ56の仕様等により予め規定される。
かかる必要トルクTに対応する電動モータ56の端子間に必要な電圧(必要電圧)Vは、以下の式(2)で表される。
V=Kt・Nstall+(r/Kt)・T ・・・(2)
なお、Ktは、モータトルク定数、Nstallは、電動モータ56のストール回転数、rは、電動モータ56の抵抗であり、電動モータ56の仕様等により予め規定される。
上述の如く、バッテリ30から供給される所定電圧V1により、電動モータ56は、目標油圧Ptargetより大きい所定値P2maxを生成することができるため、式(2)で表される必要電圧Vは、所定電圧V1より小さい。そのため、必要電圧Vに応じたDuty比、即ち、ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetで飽和するためのトルクTに応じたDuty比で、電動モータ制御部213は、駆動回路22を介して、バッテリ30から電動モータ56への所定電圧V1の供給を行う。
ここで、図3は、自動ブレーキ機能の作動時におけるブレーキ制御装置1(電動モータ制御部213)の制御態様を説明する図である。
図3に示すように、電動モータ制御部213は、ステップS106の処理により、ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetに到達するまでは、駆動回路22を介して、バッテリ30から電動モータ56への所定電圧V1の供給を継続的に行う。これにより、高い応答性で電動モータ56を駆動して、ホイルシリンダ圧P2を、自動ブレーキ機能において要求される目標油圧Ptargetまでより速く立ち上げることができる。
また、電動モータ制御部213は、ステップS108の処理により、ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetに到達すると、ホイルシリンダ圧P2が目標油圧Ptargetで飽和するためのトルクTに応じたDuty比で、電動モータ56のDuty制御を行う。これにより、電動モータ56の消費電流を抑制しつつ、ホイルシリンダ圧P2を自動ブレーキ機能で要求される目標油圧Ptargetに維持させることができる。
図2に戻り、ステップS110にて、電動モータ制御部213は、ABS制御部212がABS機能を作動させているか否かを判定する。電動モータ制御部213は、ABS制御部212がABS機能を作動させている場合、ステップS112に進み、ABS機能を作動させていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS112にて、電動モータ制御部213は、運転者のブレーキ操作(MC圧P1)に応じた電動モータ56のDuty制御(以下、第2Duty制御と称する)を実行する。第2Duty制御は、MC圧P1に抗してストールせずに作動するための電動モータ56のDuty制御である。以下、第2Duty制御について説明する。
MC圧P1に抗してストールせずに作動するために必要な電動モータ56のトルク(必要トルク)Tは、以下の式(3)で表される。
T=TPmax・(Puser/Pmax) ・・・(3)
なお、Puserは、マスタシリンダ圧センサ(MC圧センサ)80により検出された、運転者によるブレーキ操作に対応するMC圧P1である。
かかる必要トルクTに対応する電動モータ56の端子間に必要な電圧(必要電圧)Vは、上述の如く、式(2)で表される。
上述の如く、バッテリ30から供給される所定電圧V1により、電動モータ56は、最大MC圧P1maxより大きい所定値P2maxを生成することができるため、式(2)で表される必要電圧Vは、所定電圧V1より小さい。そのため、必要電圧Vに応じたDuty比、即ち、電動モータ56がMC圧P1に抗して作動するために必要なトルクTに応じたデューティ比で、電動モータ制御部213は、駆動回路22を介して、バッテリ30から電動モータ56への所定電圧V1の供給を行う。これにより、電動モータ56に常時バッテリ30からの所定電圧V1を供給する場合に対して、電動モータ56の消費電流を抑制しつつ、例えば、ブレーキ操作により高いMC圧P1が発生している場合であっても、電動モータ56をストールさせずに作動させることができる。
このように、本実施形態では、電動モータ56における消費電流を抑制しつつ、自動ブレーキ機能やABS機能を適切に作動させることができる。そして、電動モータ56における消費電流を抑制することにより、上述の如く、高出力仕様の電動モータ56を採用する場合でも、電源系統に与える影響を抑制することができる。即ち、本実施形態では、電源系統への影響を抑制しつつ、自動ブレーキ機能やABS機能を適切に作動させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ブレーキ制御装置
4 マスタシリンダ
5 ブレーキアクチュエータ
10 ブレーキ装置
11 ホイルシリンダ
12 ブレーキシュー
20 ブレーキECU
21 マイコン
22 駆動回路
23 電源回路
30 バッテリ(電源)
55 油圧ポンプ
56 電動モータ
80 マスタシリンダ圧センサ
90 ホイルシリンダ圧センサ
211 自動ブレーキ制御部
212 ABS制御部
213 電動モータ制御部

Claims (1)

  1. 車両の車輪に制動力を発生させる油圧式のブレーキ装置の作動状態を制御するブレーキ制御装置であって、
    充電状態に応じた所定電圧を供給する電源と、
    所定の第1最大値を上限とする、ブレーキ操作に応じた第1ブレーキ油圧を生成するマスタシリンダと、
    前記第1ブレーキ油圧を保持、増圧、又は減圧して、前記ブレーキ装置を作動させる第2ブレーキ油圧を生成するブレーキアクチュエータであって、前記第1ブレーキ油圧を増圧する油圧ポンプと、前記所定電圧により、前記第2ブレーキ油圧が前記第1最大値以上である第2最大値で飽和するために必要なトルクを発生し、前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、を含むブレーキアクチュエータと、
    前記車両が障害物に衝突する可能性があると判定すると、前記油圧ポンプにより前記第1ブレーキ油圧を増圧させることで、自動的に前記ブレーキ装置を作動させる、自動ブレーキ機能の作動状態を制御する自動ブレーキ制御部と、
    前記ブレーキ操作により前記車輪がロック状態にあると判定すると、前記油圧ポンプによる前記第1ブレーキ油圧の増圧を含む前記制動力の調整を行い、前記ロック状態を解消させる、ABS機能の作動状態を制御するABS制御部と、
    前記電動モータの作動状態を制御する電動モータ制御部であって、前記自動ブレーキ制御部が前記自動ブレーキ機能を作動させる場合、前記第2ブレーキ油圧が前記第2最大値より低い所定の目標値に到達するまで、前記電源から前記電動モータへ継続して前記所定電圧を供給すると共に、前記第2ブレーキ油圧が前記目標値に到達すると、前記第2ブレーキ油圧が前記目標値で飽和するために必要なトルクに応じたデューティ比で、前記電源から前記電動モータへ前記所定電圧を供給し、前記ABS制御部が前記ABS機能を作動させる場合、前記電動モータが前記第1ブレーキ油圧に抗して作動するために必要なトルクに応じたデューティ比で、前記電源から前記電動モータへ前記所定電圧を供給する電動モータ制御部を含む、
    ブレーキ制御装置。
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