JP2017064828A - ワーク端面把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを容易に把持することができるワーク端面把持装置を提供する。【解決手段】ワーク端面把持装置は、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aを備えている。ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aは、ワークWの中心軸31に対して直角をなした両端面に当接させて挟み、ワークWの右端面に対して、面接触してワークWを把持する。ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AはワークWを中心軸31周りに回転させる。【選択図】図1

Description

本発明はワーク端面把持装置に関するものである。
特許文献1は従来のワーク端面把持装置を開示している。このワーク端面把持装置は一対の把持部(治具本体)で円柱状のワーク(工作物)を両端面の外側から把持している。把持部は中心軸に同軸に円錐状をなした振れ止め部(センターピース)が突出して設けられている。また、把持部は振れ止め部の周囲に、振れ止め部が突出した方向に突出して中心軸方向に平行に複数の把持部材(摩擦接触部材)が設けられている。これら把持部材は突出した先端が中心軸に対して直角をなした平面である。ワークは両端面それぞれに中心軸上に窪み(センタ孔)が設けられている。一対の把持部は、工作物の両端面それぞれの窪みに振れ止め部を差し込み、両端面それぞれに把持部材の突出した先端を面接触させて把持している。こうして、このワーク端面把持装置は一方の把持部が回転して把持部材を介してワークを回転させることができる。このため、このワーク端面把持装置はワークを回転させる際に、ワークの両端面が傷むことを抑えることができる。
特開2012−81543号公報
しかし、特許文献1のワーク端面把持装置は、工作物の両端面それぞれの窪みに一対の把持部の振れ止め部をそれぞれ差し込んでワークの中心軸を一対の把持部の回転中心軸上に配置するために、ワークの両端面それぞれに中心軸上に窪みを設ける必要がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ワークを容易に把持することができるワーク端面把持装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のワーク端面把持装置は、一対の把持部を備えている。一対の把持部は、ワークの中心軸に対して直角をなした両端面に当接させて挟み、ワークの少なくとも一方の端面に対して、面接触してワークを把持する。この把持部はワークを中心軸周りに回転させる。
一般的にワークを回転させる場合、ワークの外周面を三爪チャックや回し金等で把持して回転させる方法や、ワークの端面に複数の爪を押し付けて把持して回転させる方法等を用いる。しかし、これらの方法を用いるとワークの外周面や端面が傷むおそれがある。このため、このワーク端面把持装置は、少なくとも一方の把持部がワークの端面に対して面接触してワークを回転させるため、ワークの外周面や端面が傷むことを抑えることができる。また、このワーク端面把持装置は、一対の把持部がワークの中心軸に対して直角をなした両端面に当接させて挟み、ワークを把持する。このため、このワーク端面把持装置はワークの外周面全周に対して検査や加工等を行うことができる。
したがって、本発明のワーク端面把持装置はワークを容易に把持することができる。
本発明の把持部は、先端が平坦な複数の把持部材を具備し得る。この把持部材はワークの端面に対して平行に面接触する。この場合、このワーク端面把持装置は、ワークの端面に複数の把持部材で平行に面接触する。このため、ワークの端面の全面に面接触する場合と比べ接触圧力が集中し、ワークを把持する力を高めることができる。また、このワーク端面把持装置はワークの端面に突起部が設けられている場合、突起部を避けてワークの端面に平行に面接触することができる。
本発明の把持部は、流体充填室、開口穴、及び把持部材を具備し得る。流体充填室は作動流体が充填される。開口穴は複数が流体充填室に連通している。把持部材は複数の開口穴のそれぞれに摺動自在に挿入される。この場合、このワーク端面把持装置は複数の把持部材それぞれの先端をワークの端面に平行に面接触させた場合、ワークの端面に対して互いに均等な圧力で面接触することができる。
本発明のワーク端面把持装置において、一方の把持部はワークの一方の端面に対して平行に面接触させ回転駆動し得る。また、他方の把持部はワークの他方の端面に当接させてワークの回転に従動し得る。この場合、このワーク端面把持装置は、一方の把持部と他方の把持部との回転数を比較して、回転駆動する一方の把持部に対してワークが空転しているかどうか判定することができる。詳しくは、回転駆動する一方の把持部に対してワークが空転しているかどうか判定するために、判定装置等を設けてもよい。
本発明のワーク端面把持装置において、ワークの回転に従動する他方の把持部は、ワークの他方の端面に中心軸上に形成された窪みに差し込む振れ止め部を具備し得る。この場合、このワーク端面把持装置は、ワークの外周面を加工する際に用いられるセンタ穴(窪み)を利用して、ワークの中心軸を一対の把持部の回転中心軸上に配置することができる。
本発明のワーク端面把持装置は把持送り部本体を備え得る。把持送り部本体は、動力変換部、駆動部、及び移動部材を有している。動力変換部は動力を変換する。駆動部は、動力変換部の一端に連結され、動力変換部を駆動する。移動部材は、ワークの回転に従動する他方の把持部を連結しており、動力変換部が駆動されて移動する。ワークの回転に従動する他方の把持部は、移動部材と共にワークの中心軸方向に平行に移動する。この場合、このワーク端面把持装置は駆動部を駆動して一対の把持部でワークを把持することができる。これにより、このワーク端面把持装置は駆動部の状態を監視して、一対の把持部がワークを把持する状態や、ワークの両端面の間の寸法を把握することができる。このため、このワーク端面把持装置は一対の把持部がワークの両端面に過剰な圧力で当接してワークの両端面が傷むことを抑えることができる。
実施形態1のワーク端面把持装置を示す模式図である。 実施形態1のワークドライビングセンタに関し、(A)は左側から見た側面図であり、(B)は(A)におけるX−X断面図である。
本発明のワーク端面把持装置を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1のワーク端面把持装置は、図1に示すように、架台10A、主軸部11、把持送り部本体12K、把持送り部12、及び一対の支持部であるワーク支持部13を備えている。
架台10Aは左右方向(左右は図1における左右。以下同じ。)が上下方向(上下は図1における上下。以下同じ。)に比べて長い平板状をなしている。主軸部11は、一方の把持部であるワークドライビングセンタ11A、第1チャック11E、及び第1サーボモーター11Bを有している。ワークドライビングセンタ11Aは、ワークドライビングセンタ本体11C、及び4つの把持部材11Dを具備している。
ワークドライビングセンタ本体11Cは、図2(A)、(B)に示すように、円柱状をなしており左右方向に伸びている。また、ワークドライビングセンタ本体11Cは外径が右側より左側が大きい。また、ワークドライビングセンタ本体11Cは左端面に円柱状の中心軸方向に平行に4つの開口穴11Hが設けられている。これら開口穴11Hは互いの内径が等しく、ワークドライビングセンタ本体11Cの回転中心軸からそれぞれが等距離の位置に設けられている。また、隣り合う開口穴11Hの間の寸法は同じである。これら開口穴11Hは穴の奥側である右側がワークドライビングセンタ本体11C内に設けられた流体充填室11Fに連通して互いに連通している。
把持部材11Dは円柱状をなして左右方向に伸びている。把持部材11Dは先端である一端及び他端が把持部材11Dの中心軸に対して直角をなした平面である。つまり、把持部材11Dは先端が把持部材11Dの中心軸に対して直角をなし平坦である。把持部材11Dは外径がワークドライビングセンタ本体11Cの4つの開口穴11Hより僅かに小さい。把持部材11Dは他端部の外周に設けられた溝に円環状をなしたシール部材11Gが取り付けられている。把持部材11Dは一端を左方向にして他端をワークドライビングセンタ本体11Cの4つの開口穴11Hにそれぞれに摺動自在に挿入している。これら把持部材11Dはワークドライビングセンタ本体11Cに対して互いに独立して摺動することができる。
ワークドライビングセンタ本体11Cは内部に設けられた流体充填室11F、及び把持部材11Dが挿入された開口穴11Hの奥側で、把持部材11Dの他端部に取り付けられたシール部材11Gの右側に作動流体である作動油11Jが充填されている。作動油11Jは把持部材11Dの他端部の外周に取り付けられたシール部材11Gがワークドライビングセンタ本体11Cの開口穴11Hの内周面に当接することよって、水密状に封止されているため外へ漏出しない。つまり、把持部材11Dは作動油11Jが充填される流体充填室11Fが形成され、この流体充填室11Fに連通する複数の開口穴11Hのそれぞれに摺動自在に挿入されている。把持部材11Dはワークドライビングセンタ本体11Cの左端面から左方向に常時突出している。これにより、これら把持部材11Dはそれぞれの一端をワークWの端面に平行に面接触させた場合、ワークWの端面に対して互いに均等な圧力で面接触することができる。また、これら把持部材11DはワークWの端面に複数で平行に面接触させるため、ワークWの端面の全面に面接触する場合と比べ接触圧力が集中し、ワークWの把持力を高めることができる。また、これら把持部材11DはワークWの端面に突起部が設けられている場合、突起部を避けてワークWの端面に平行に面接触することができる。また、把持部材11Dは一端が把持部材11Dの中心軸に対して直角をなした平面である。このため、把持部材11Dは一端がワークWの端面に当接しても、ワークWの端面が傷むことを抑えることができる。
第1チャック11Eは円柱状をなして左右方向に伸びている。第1チャック11Eは外径が右側より左側が大きい。第1チャック11Eは左端面に中心軸上に窪みが設けられている。第1チャック11Eは外周にシールドベアリングが嵌め込まれている(図示せず。)。第1チャック11Eはシールドベアリングを介して架台10Aの手前側(手前は図1における手前側。以下同じ。)に回転自在に取り付けられている(図示せず。)。ワークドライビングセンタ本体11Cは右端部を第1チャック11Eの左端面に設けられた窪みに挿入している。つまり、ワークドライビングセンタ本体11C及び第1チャック11Eは回転中心軸周りに架台10Aに対して回転自在である。
第1サーボモーター11Bは、図1に示すように、架台10Aの手前側に出力軸を左方向に突出させて取り付けられている。第1サーボモーター11Bは出力軸の左端部を第1チャック11Eの右端部に同軸に連結している。これにより、ワークドライビングセンタ11A及び第1チャック11Eは第1サーボモーター11Bを駆動することによって回転中心軸周りに回転駆動する。第1サーボモーター11Bは回転に伴い周期的に変化するパルス信号を装置の動作の制御を行う制御部(図示せず)に伝達することができる。
把持送り部本体12Kは動力変換部であるボールネジ本体12F、駆動部である第2サーボモーター12D、及び移動部材であるナット部材12Jを有している。ボールネジ本体12Fは円柱状をなして左右方向に伸びている。第2サーボモーター12Dは出力軸を右方向に突出させて架台10Aの手前側に取り付けられている。第2サーボモーター12Dは出力軸の右端部がボールネジ本体12Fの一端である左端部に同軸に連結されている。ナット部材12Jは筒状をなしており、ボールネジ本体12Fが挿通されている。ボールネジ本体12Fは第2サーボモーター12Dによって円柱状の中心軸周りに回転駆動される。ナット部材12Jはボールネジ本体12Fが円柱状の中心軸周りに回転することによってワークWの中心軸31方向である左右方向に移動する。つまり、ボールネジ本体12Fは動力を回転方向から直線方向に変換することができる。
把持送り部12は、スライド台12B、他方の把持部である従動側センタ12A、第2チャック12H、ロータリーエンコーダ12Cを有している。スライド台12Bは左右方向及び上下方向の寸法がほぼ同じの平板状をなしている。スライド台12Bは把持送り部本体12Kのナット部材12Jの手前側に取り付けられている。
従動側センタ12Aは円柱状をなしており左右方向に伸びている。従動側センタ12Aは右端部が右方向に細くなる円錐状をなした振れ止め部12Gを形成している。
第2チャック12Hは円柱状をなして左右方向に伸びている。第2チャック12Hは外径が左側より右側が大きい。第2チャック12Hは右端面に中心軸上に窪みが設けられている。第2チャック12Hは外周にシールドベアリングが嵌め込まれている(図示せず。)。第2チャック12Hはシールドベアリングを介してスライド台12Bの手前側に回転自在に取り付けられている(図示せず。)。従動側センタ12Aは左端部を第2チャック12Hの右端面に設けられた窪みに挿入している。つまり、従動側センタ12A及び第2チャック12Hは回転中心軸周りにスライド台12Bに対して回転自在である。従動側センタ12Aは回転中心軸がワークドライビングセンタ11Aの回転中心軸上に配置されている。また、従動側センタ12Aは第2チャック12Hを介してスライド台12Bに取り付けられている。これにより、第2サーボモーター12Dを駆動することによって、従動側センタ12Aはナット部材12Jと共にワークWの中心軸31方向に平行に移動する。
ロータリーエンコーダ12Cは入力軸を右方向に突出させてスライド台12Bの手前側に取り付けられている。ロータリーエンコーダ12Cは入力軸の右端部が第2チャック12Hの左端部に同軸に連結されている。ロータリーエンコーダ12Cは第2チャック12Hの回転に伴い周期的に変化するパルス信号、及び第2チャック12Hの現在の角度に対応する数値を制御部に伝達することができる。制御部(図示せず)は主軸部11の第1サーボモーター11B、及びロータリーエンコーダ12Cのそれぞれから伝達されたパルス信号の単位時間当たりの変化の数を比較することができる。
支持部であるワーク支持部13は、シリンダ部13A、及び支持部材13Bを有している。シリンダ部13Aはシリンダ本体13C、及びピストンロッド13Dを具備している。シリンダ本体13Cは筒状をなして上下方向に伸びて下端が閉鎖されている。シリンダ本体13Cは閉鎖された下端に管13Eの一端が取り付けられている。この管13Eは他端が後述する作動流体の供給源に取り付けられている(図示せず。)。この管13Eはシリンダ本体13Cの内側と作動流体の供給源とを連通している。ピストンロッド13Dは円柱状をなして上下方向に伸びている。ピストンロッド13Dは外径がシリンダ本体13Cの内径より僅かに小さい。ピストンロッド13Dは下端部の外周に円環状のシール部材が取り付けられている(図示せず。)。ピストンロッド13Dはシリンダ本体13Cの上端側から下方向に挿入している。シリンダ部13Aは、シリンダ本体13Cの内側で、ピストンロッド13Dに取り付けられたシール部材の下側に、管13Eを介して作動流体を流入出させてピストンロッド13Dをシリンダ本体13Cの上端から上方向に出入させることができる。作動流体はピストンロッド13Dの下端部の外周に取り付けられたシール部材がシリンダ本体13Cの内周面に当接することよって、水密状に封止されているため外へ漏出しない。
支持部材13Bは直方体状をなして上面にV字状の溝が設けられている(図示せず。)。V字状の溝は2つの面が互いに接触して形成する直線が水平方向に伸びている。また、これら2つの面は垂直面となす角度がそれぞれ同じである(図示せず。)。支持部材13Bは下面をピストンロッド13Dの上端面に連結している。
ワーク支持部13はワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの間でワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aのそれぞれの近傍の下方に1つずつ配置されてシリンダ本体13Cが架台10Aの手前側に取り付けられている。これらワーク支持部13はV字状の溝を形成する2つの面が接触して形成する直線がワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸の直下に回転中心軸方向に平行に配置されている。こうして、これらワーク支持部13はV字状の溝の上側に円筒状又は円柱状のワークWを載置することができる。そして、シリンダ本体13Cに作動流体を流入させてピストンロッド13Dをシリンダ本体13Cの上端から上方向に出す。すると、支持部材13Bの上側に載置したワークWの中心軸31をワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸上に配置することができる。
次に、このワーク端面把持装置の動作について説明する。先ず、ワークWを一対のワーク支持部13の支持部材13Bの上に載置する。ワークWは中心軸31に対して対称形状をなしており、中心軸31に対して直角をなした両端面を有している。ワークWは他方の端面である片側の端面に中心軸31上に形成された窪みであるセンタ穴32を有している。ワークWはセンタ穴32が設けられた端面を左方向にして一対の支持部材13Bの上に載置する。そして、シリンダ本体13Cに作動流体を流入させてピストンロッド13Dをシリンダ本体13Cの上端から上方向に出して、ワークWの中心軸31を一対の把持部であるワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸上に配置する。
次に、把持送り部本体12Kの第2サーボモーター12Dを駆動して、スライド台12Bと共に従動側センタ12Aを右方向に移動させる。そして、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AをワークWの両端面にそれぞれ当接させて挟み込み把持する。詳しくは、ワークドライビングセンタ11Aは先端が平坦な4つの把持部材11Dがそれぞれの一端が均等な圧力でワークWの右端面に対して平行に面接触している。つまり、回転駆動する一方の把持部であるワークドライビングセンタ11Aは4つの把持部材11DをワークWの中心軸31上に接触させず、ワークWの一方の端面である右端面に面接触している。また、従動側センタ12Aの振れ止め部12GはワークWの他方の端面である左端面に中心軸31上に設けられた窪みであるセンタ穴32に差し込まれている。
第2サーボモーター12Dはワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWを把持している間、常に通電されている。さらに、第2サーボモーター12Dは通電の値の大きさを制御部で監視する。つまり、制御部はワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWを把持する状態を把握する。詳しくは、第2サーボモーター12Dの通電の値が大きくなった場合、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWを把持する力が増大して、第2サーボモーター12Dの負荷が増大したことを示す。また、第2サーボモーター12Dの通電の値が小さくなった場合、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWを把持する力が減少して、第2サーボモーター12Dの負荷が減少したことを示す。こうして、制御部(図示せず)は第2サーボモーター12Dの通電の値の大きさを把握して所定の値(所定の値は予め制御部に保存されている。)に保ち、ワークWを所定の力で把持する制御をすることができる。
次に、主軸部11の第1サーボモーター11Bを駆動してワークドライビングセンタ11Aを回転駆動してワークWを中心軸31周りに回転させる。このとき、他方の把持部である従動側センタ12Aは、振れ止め部12GがワークWの他方の端面である左端面に中心軸31上に設けられた窪みであるセンタ穴32に差し込まれて当接されてワークWの回転に従動する。つまり、一対の把持部であるワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aは、ワークWの中心軸31に対して直角をなした両端面に当接させて挟み込み、ワークWの右端面に対して、中心軸31上に接触させず、面接触してワークWを把持する。また、一対の把持部であるワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AはワークWを中心軸31周りに回転させる。
このとき、制御部(図示せず)は主軸部11の第1サーボモーター11B、及びロータリーエンコーダ12Cのそれぞれから伝達されたパルス信号の単位時間当たりの変化の数を比較する。これにより、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aで把持されたワークWがワークドライビングセンタ11Aに対して空転しているかどうかを判定することができる。
このように、このワーク端面把持装置は、ワークWをワーク支持部13で支持することによって、ワークWの中心軸31をワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸上に配置することができる。このため、このワーク端面把持装置は、ワークWの端面に中心軸31上に窪みを設けなくても、ワークWの中心軸31をワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸上に配置することができる。また、一般的にワークWを回転させる場合、ワークWの外周面を三爪チャックや回し金等で把持して回転させる方法や、ワークWの端面に複数の爪を押し付けて把持して回転させる方法等を用いる。しかし、これらの方法を用いるとワークWの外周面や端面が傷むおそれがある。このため、このワーク端面把持装置は、少なくともワークドライビングセンタ11AがワークWの端面に対して平行に面接触してワークWを回転させるため、ワークWの外周面や端面が傷むことを抑えることができる。また、このワーク端面把持装置は、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWの中心軸31に対して直角をなした両端面に当接させて挟み、ワークWを把持する。このため、このワーク端面把持装置はワークWの外周面全周に対して検査や加工等を行うことができる。
したがって、実施形態1のワーク端面把持装置はワークWを容易に把持することができる。
また、本発明のワークドライビングセンタ11Aは、先端が平坦な複数の把持部材11Dを具備している。この把持部材11DはワークWの右端面に対して平行に面接触する。このように、このワーク端面把持装置は、ワークWの右端面に複数の把持部材11Dで平行に面接触する。このため、ワークWの右端面の全面に面接触する場合と比べ接触圧力が集中し、ワークWを把持する力を高めることができる。また、このワーク端面把持装置はワークWの右端面に突起部が設けられている場合、突起部を避けてワークWの右端面に平行に面接触することができる。
また、この把持部は、流体充填室11F、開口穴11H、及び把持部材11Dを具備している。流体充填室11Fは作動油11Jが充填される。開口穴11Hは複数が流体充填室11Fに連通している。また、把持部材11Dは複数の開口穴11Hのそれぞれに摺動自在に挿入される。このため、このワーク端面把持装置は複数の把持部材11Dのそれぞれの先端をワークWの端面に平行に面接触させた場合、ワークWの端面に対して互いに均等な圧力で面接触することができる。
また、本発明のワーク端面把持装置において、ワークドライビングセンタ11AはワークWの右端面に対して平行に面接触させ回転駆動する。また、従動側センタ12AはワークWの左端面に当接させてワークWの回転に従動する。このように、このワーク端面把持装置はワークドライビングセンタ11Aと従動側センタ12Aとの回転数を比較して、回転駆動するワークドライビングセンタ11Aに対してワークWが空転しているかどうか判定することができる。詳しくは、回転駆動するワークドライビングセンタ11Aに対してワークWが空転しているかどうか判定するために、判定装置等を設けてもよい。
また、本発明のワーク端面把持装置において、ワークWの回転に従動する従動側センタ12Aは、ワークWの左端面に中心軸31上に形成されたセンタ穴32に差し込む振れ止め部12Gを具備している。このように、このワーク端面把持装置は、ワークWの外周面を加工する際に用いられるセンタ穴32を利用して、ワークWの中心軸31をワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12Aの回転中心軸上に配置することができる。
また、本発明のワーク端面把持装置は、把持送り部本体12Kを備えている。把持送り部本体12Kは、ボールネジ本体12F、第2サーボモーター12D、及びナット部材12Jを有している。ボールネジ本体12Fは動力を回転方向から直線方向に変換する。第2サーボモーター12Dはボールネジ本体12Fの左端部に連結され、ボールネジ本体12Fを回転させる。ナット部材12Jは、ワークWの回転に従動する従動側センタ12Aを連結しており、ボールネジ本体12Fが回転されて移動する。ワークWの回転に従動する従動側センタ12Aは、ナット部材12Jと共にワークWの中心軸31方向に平行に移動する。このように、このワーク端面把持装置は第2サーボモーター12Dを駆動してワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AでワークWを把持することができる。これにより、このワーク端面把持装置は第2サーボモーター12Dの状態を監視して、ワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWを把持する状態や、ワークWの両端面の間の寸法を把握することができる。このため、このワーク端面把持装置はワークドライビングセンタ11A及び従動側センタ12AがワークWの両端面に過剰な圧力で当接してワークWの両端面が傷むことを抑えることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、支持部材にV字状の溝を形成する2つの面が接触して形成する直線をワークドライビングセンタ及び従動側センタの回転中心軸の直下に回転中心軸方向に平行に配置しているが、これに限らず、支持部材にV字状の溝を形成する2つの面が接触して形成する直線をワークドライビングセンタ及び従動側センタの回転中心軸の直下に配置しなくても良い。この場合、ピストンロッドを出した際、ワーク支持部に載置したワークの中心軸がワークドライビングセンタ及び従動側センタの回転中心軸上に配置される。
(2)実施形態1では、一対のワーク支持部を設けているが、これに限らず、ワーク支持部をワークドライビングセンタ及び従動側センタの間の中央に1つ設けても良い。
(3)実施形態1では、支持部材をピストンロッドの上端面に連結しているが、これに限らず、ワークの外径形状に合わせた支持部材をピストンロッドの上端面に交換可能に連結しても良い。
(4)実施形態1では、把持部材が4つであるが、これに限らず、把持部材が4つ未満でもよく、4つより多くても良い。
(5)実施形態1では、ワークの外径が左右方向の全長に亘って同じであるが、これに限らず、ワークの外径が左右方向の全長に亘って同じでなくても良い。この場合、一対のワーク支持部のそれぞれの上下方向の位置を調節して、ワークの中心軸をワークドライビングセンタ及び従動側センタの回転中心軸方向に平行に配置する。
(6)実施形態1では、把持部材の一端が平面であるが、この平面に合成樹脂製の平板を設けてもよい。これにより、把持部材が合成樹脂製の平板を介してワークの端面に平行に面接触するため、ワークドライビングセンタでワークを回転させる場合、ワークがワークドライビングセンタに対して空転することを抑えることができる。
(7)実施形態1では、ワークを把持した状態を第2サーボモーターの通電の値の大きさを制御部で監視しているが、これに限らず、予め制御部にワークの両端面の間の寸法の値を保存しておき、ワークドライビングセンタ及び従動側センタの間の寸法の値と制御部に保存された寸法の値との大きさを比較することによってワークを把持した状態を監視しても良い。
(8)実施形態1では、把持部材がワークの右端面に対して面接触しているが、これに限らず、ワークの右端面に対して、把持部材とワークドライビングセンタ本体とを面接触させても良い。
(9)実施形態1では、把持部材が把持部に設けられた開口穴に摺動自在に挿入されているが、これに限らず、把持部材を把持部と一体で形成してもよい。
W…ワーク、11…主軸部、11A…ワークドライビングセンタ(一方の把持部)、11D…把持部材、11F…流体充填室、11H…開口穴、11J…作動油(作動流体)、12…把持送り部、12A…従動側センタ(他方の把持部)、12D…第2サーボモーター(駆動部)、12F…ボールネジ本体(動力変換部)、12G…振れ止め部、12J…ナット部材(移動部材)、12K…把持送り部本体、13…ワーク支持部(支持部)、31…中心軸、32…センタ穴(窪み)

Claims (6)

  1. ワークの中心軸に対して直角をなした両端面に当接させて挟み込み、前記ワークの少なくとも一方の端面に対して、面接触して前記ワークを把持し、前記ワークを前記中心軸周りに回転させる一対の把持部と、
    を備えていることを特徴とするワーク端面把持装置。
  2. 前記把持部は、先端が平坦であり、前記ワークの端面に対して平行に面接触する複数の把持部材を具備していることを特徴とする請求項1記載のワーク端面把持装置。
  3. 前記把持部は、
    作動流体が充填される流体充填室と、
    前記流体充填室に連通すると共に、前記把持部材が摺動自在に挿入される複数の開口穴と、
    を具備することを特徴とする請求項2記載のワーク端面把持装置。
  4. 前記ワークの一方の端面に対して平行に面接触させ、回転駆動する一方の前記把持部と、前記ワークの他方の端面に当接させて前記ワークの回転に従動する他方の前記把持部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のワーク端面把持装置。
  5. 前記ワークの回転に従動する他方の前記把持部は、
    前記ワークの他方の前記端面に前記中心軸上に形成された窪みに差し込む振れ止め部を具備していることを特徴とする請求項4記載のワーク端面把持装置。
  6. 動力を変換する動力変換部と、
    前記動力変換部の一端に連結され、前記動力変換部を駆動する駆動部と、
    前記ワークの回転に従動する他方の前記把持部を連結しており、前記動力変換部が駆動されて移動する移動部材と、
    を有した把持送り部本体を備えており、
    前記ワークの回転に従動する他方の前記把持部は、前記移動部材と共に、前記ワークの前記中心軸方向に平行に移動することを特徴とする請求項4又は5記載のワーク端面把持装置。
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