JP2017064432A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、ポリプロピレングリコール材料を含むローション組成物を、トップシートの外表面(身体側の面)に適用した吸収性物品が開示されている。
従って、本開示は、従来型の、トップシートに凹凸形状を付形していない吸収性物品において、粘度の高い経血を吸収した後であってもトップシートにべたつき感がなく、トップシートがサラサラしているものを提供することを目的とする。
[血液改質剤]
本開示の吸収性物品において、血液改質剤は、ポリオキシプロピレングリコール系化合物である。上記血液改質剤は、ポリオキシプロピレングリコール系化合物、すなわち、ポリオキシプロピレングリコール骨格を含む化合物であれば、特に制限されないが、例えば、以下の構造を有する物が好ましい。
(A)ポリオキシプロピレングリコール、
(B) (B1)ポリオキシプロピレングリコールと、(B2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエーテル、
(C) (C1)ポリオキシプロピレングリコールと、(C2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエステル、
(D) (D1)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物に、(D2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(D3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又はリン酸でエステル化することにより生成した化合物、及び
(E) (E1)アルキルアミド、アルキルアミン、メチルグルコースに、(E2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(E3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又はリン酸でエステル化することにより生成した化合物、
並びにそれらの任意の組み合わせ、
から成る群から選択される。
上記鎖状炭化水素には、直鎖状炭化水素及び分岐鎖状炭化水素が含まれる。
以下、(A)〜(E)に従う血液改質剤について詳細に説明する。
(A)ポリオキシプロピレングリコール(以下、「化合物(A)」と称する)は、次の式(1):
HO−(C3H6O)n−H (1)
により表わされる。
nは、好ましくは約4〜約50であり、より好ましくは約5〜約40であり、そしてさらに好ましくは約10〜約30である。
・ユニオールD−250
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約250
・ユニオールD−400
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約400
・ユニオールD−700
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約700
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約1,000
・ユニオールD−1200
ポリプロピレングリコール,重量平均分子量:約1,200
・ユニオールD−2000
ポリプロピレングリコール,重量平均分子量:約2,030
・ユニオールD−3000
ポリプロピレングリコール,重量平均分子量:約3,000
・ユニオールD−4000
ポリプロピレングリコール,重量平均分子量:約4,000
(B) (B1)ポリオキシプロピレングリコールと、(B2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエーテル(以下、「化合物(B)」と称する場合がある)において、(B1)ポリオキシプロピレングリコールとしては、化合物(A)として列挙されたものが挙げられる。
上記C1〜C20飽和脂肪族1価アルコールとしては、例えば、メチルアルコール(C1)(C1は、炭素数を示す、以下同じ)、エチルアルコール(C2)、プロピルアルコール(C3)及びその異性体、例えば、イソプロピルアルコール(C3)、ブチルアルコール(C4)及びその異性体、例えば、sec−ブチルアルコール(C4)及びtert−ブチルアルコール(C4)、ペンチルアルコール(C5)、ヘキシルアルコール(C6)、ヘプチルアルコール(C7)、オクチルアルコール(C8)及びその異性体、例えば、2−エチルヘキシルアルコール(C8)、ノニルアルコール(C9)、デシルアルコール(C10)、ドデシルアルコール(C12)、テトラデシルアルコール(C14)、ヘキサデシルアルコール(C16)、へプラデシルアルコール(C17)、オクタデシルアルコール(C18)、及びエイコシルアルコール(C20)、並びに列挙されていないこれらの異性体が挙げられる。
・ユニルーブMB−2,PPG−4ブチルエーテル
・ユニルーブMB−7,PPG−12ブチルエーテル
・ユニルーブMB−11,PPG−17ブチルエーテル
・ユニルーブMB−14,PPG−20ブチルエーテル
・ユニルーブMB−19,PPG−24ブチルエーテル
・ユニルーブMB−370,PPG−40ブチルエーテル
・ユニルーブMB−700,PPG−52ブチルエーテル
・ユニセーフMM−15K,PPG−3ミリスチルエーテル
・ユニルーブMP−60K,PPG−10セチルエーテル
・ユニルーブMS−65K,PPG−11ステアリルエーテル
・ユニルーブMLA−202P,PPG−2ラノリノルエーテル
・ユニルーブMLA−205P,PPG−5ラノリノルエーテル
・ユニルーブMLA−210P,PPG−10ラノリノルエーテル
・ユニルーブMLA−220P,PPG−20ラノリノルエーテル
(C) (C1)ポリオキシプロピレングリコールと、(C2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエステル(以下、「化合物(C)」と称する場合がある)において、(C1)ポリオキシプロピレングリコールとしては、化合物(A)として列挙されたものが挙げられる。
・ユニルーブO−1500,PPG−26オレエート
・ユニルーブO−2100,PPG−36オレエート
・ユニルーブCF−320,PPG−5.5キャストラート
(D) (D1)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物に、(D2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(D3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(D4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物(以下、「化合物(D)」と称する場合がある)について、以下説明する。
化合物(D)としては、化合物(D1)1モルに対し、化合物(D2)を、好ましくは約1〜約60モル、より好ましくは約2〜約50モル、そしてさらに好ましくは約3〜約40モル付加させたものが挙げられる。
(D4)リン酸もまた、所望による成分である。
・ユニオールTG−330,PPG−6グリセリルエーテル
・ユニオールSGP−65,PPG−8グリセリルエーテル
・ユニオールTG−700,PPG−10グリセリルエーテル
・ユニオールTG−1000,PPG−16グリセリルエーテル
・ユニルーブDGP−950,PPG−14ジグリセリルエーテル
・ユニオールHS−1600D,PPG−25ソルビトール
・ユニオールHS−2000D,PPG−33ソルビトール
(E) (E1)脂肪族アミド、脂肪族アミン又はアルキルグルコースに、(E2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(E3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(E4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物(以下、「化合物(E)」と称する場合がある)について、以下説明する。
R1−C(=O)NH2 式(2)
(式中、R1は、鎖状炭化水素基である)
を有する。
上記脂肪族アミドとしては、例えば、C1〜C20脂肪族アミド、例えば、C1〜C20飽和脂肪族アミド、例えば、C1〜C20アルキルアミドが挙げられる。
R2−C(=O)NH2 式(2’)
(式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基である)
が挙げられる。
R3−NH2 式(3)
(式中、R3は、鎖状炭化水素基である)
を有する。
上記脂肪族アミンとしては、例えば、C1〜C20脂肪族アミン、例えば、C1〜C20飽和脂肪族アミン、例えば、C1〜C20アルキルアミンが挙げられる。
R4−NH2 式(3’)
(式中、R4は、炭素数1〜20のアルキル基である)
が挙げられる。
(E2)一又は複数のプロピレンオキシドとしては、化合物(D2)と同一のものが挙げられ。
(E4)リン酸もまた、所望による成分である。
(1)40℃の恒温室に、試験管、ゴム栓、測定すべき物質及び脱イオン水を一昼夜静置する。
(2)上記恒温室で、20mLの試験管に、測定すべき物質5.0gと、脱イオン水5.0gを投入する。
(3)上記恒温室で、試験管の口をゴム栓にて栓をし、1回転させ、5分間静置する。
(5)上記シャーレを、オーブン内で、105℃で3時間加熱し、水分を蒸発させ、シャーレごと、質量を測定する(質量:W1)。
(6)抱水率を、以下の式に従って算出する。
抱水率(%)=100×(W0−W1)/3.0
測定は3回実施し、平均値を採用する。
Mw=ΣNiMi 2/ΣNiMi
により求められるMwを意味する。
GPCの測定条件としては、例えば、以下が挙げられる。
機種:(株)日立ハイテクノロジーズ製 高速液体クロマトグラム Lachrom Elite
カラム:昭和電工(株)製 SHODEX KF−801、KF−803及びKF−804
溶離液:THF
流量 :1.0mL/分
打込み量:100μL
検出:RI(示差屈折計)
なお、本明細書の実施例に記載される重量平均分子量は、上記条件により測定したものである。
また、吸収性物品が長時間にわたって使用される場合には、血液改質剤の融点は、約45℃以下の範囲で高い方が好ましい。汗、着用時の摩擦等の影響を受けにくく、長時間着用した場合であっても、血液改質剤が偏りにくいからである。
液透過性のトップシートは、排泄口当接域において、約0.10mm〜約0.30mmの厚さを有し、そして好ましくは約0.15mm〜約0.30mmの厚さを有する。本開示の吸収性物品では、トップシートの肌当接面に、経血と親和性が高い血液改質剤が存在するため、トップシートの肌当接面に到達した経血は、薄く拡がり、経血とトップシートとの接触面積が増え、そして経血がトップシートの内部に移動し、次いで吸収体がトップシート内部の経血を吸収体内部に迅速に引き込むことができる。しかし、トップシートの厚さが約0.3mmを超えると、トップシート内部の経血を、吸収体がその内部に引き込むことが難しくなる。
なお、トップシートを含む、各資材の厚さは、キーエンス株式会社製 高精度2次元レーザ変位計 LJ−Gシリーズ(型式:LJ−G030)等のレーザ変位計により測定することができる。
なお、上記耐水圧は、JIS L 1092:2009、繊維製品の防水性試験方法、「7.1 耐水度試験(静水圧法)」、「7.1.1 A法(低水圧法)」に従って測定された耐水圧を意味する。
図1は、本発明の吸収性物品の実施形態の1つである、生理用ナプキンの正面図であり、肌当接面側から観察した図である。図1に示される生理用ナプキン1は、向かって左側が、前方である。図1に示される生理用ナプキン1は、液透過性のトップシート2と、吸収体3と、液不透過性のバックシート(図示せず)とを有する。図1に示される生理用ナプキン1にはまた、サイドシート4、及び圧搾部5が示されている。
なお、図1に示される実施形態では、サイドシート4及び圧搾部5が示されているが、本開示の吸収性物品の別の実施形態では、吸収性物品がサイドシート及び圧搾部を有しない。
なお、図2では、説明のため、トップシート2と、吸収体3との間に空隙があるが、実際の吸収性物品では、通常は、当該空隙は存在しない。従って、所定の厚さ及び坪量を有するトップシート2は、経血をその内部に留めにくく、吸収体3が、経血9''を迅速に引き込むことができる。
上記吸収コアの構成要素としては、例えば、親水性繊維、例えば、粉砕パルプ、コットン等のセルロース、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、粒子状ポリマー、繊維状ポリマー、熱可塑性疎水性化学繊維、及び親水化処理された熱可塑性疎水性化学繊維、並びにこれらの組み合わせ等が挙げられる。また、上記吸収コアの構成要素として、高吸収性ポリマー、例えば、アクリル酸ナトリウムコポリマー等の粒状物が挙げられる。
なお、本開示の吸収性物品は、従来公知のスキンケア組成物、ローション組成物等を含む吸収性物品とは異なり、エモリエント剤、固定化剤等の成分が不要であり、血液改質剤は、単体で、トップシートに適用されうる。
[例1]
[血液の接触角及び血液残存率の測定]
血液改質剤に関して、血液の接触角、及び血液残存率を評価した。試験に用いられた試料、評価方法等は、以下の通りである。
・ユニルーブMS−70K,日油株式会社製
PPG−15ステアリルエーテル,重量平均分子量:約1,140
・ユニオールD−400,日油株式会社製
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約400
・ユニオールD−1000,日油株式会社製
ポリオキシプロピレングリコール,重量平均分子量:約1,000
C8の脂肪酸:C10の脂肪酸がおおよそ85:15の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル,重量平均分子量:約480
・パールリーム6,日油株式会社製
流動イソパラフィン、イソブテン及びn-ブテンを共重合し、次いで水素を付加することにより生成された分岐鎖炭化水素、重合度:約5〜約10,重量平均分子量:約330
・スパンボンド(SB),旭化成株式会社製
エルタス,厚さ:0.22mm,坪量:20.8g/m2
・スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS),三井化学社製
TPQ,厚さ:0.12mm,坪量:13.5g/m2
・エアスルー(AT),ユニチャーム株式会社製
繊維径:2.2dtex,厚さ:0.93mm,坪量:27.2g/m2
1.アクリル板上にポリエチレンフィルムを固定し、PEフィルムに、ピペット及びスクレーパーを用いて、血液改質剤を約10g/m2の坪量で塗工する。
2.ピペットから、血液改質剤上に、ウマ脱繊維血(株式会社生物材料センター)を1滴(約0.1mL)滴下し、接触角を測定する。
3.接触角を、ウマ脱繊維血の液滴の断面画像から測定する。
なお、接触角の測定は、20℃の恒温室で実施する。
また、ポリエチレンフィルムを用いた理由は、トップシートの材料として一般的であるためである。
1.不織布の上に、血液改質剤を、室温で、コントロールシームHMAガンを用いて塗工する。坪量は、SB,SMS及びATにおいて、それぞれ、約10,15及び15g/m2とする。次いで、不織布の当初質量(WN0)を測定する。
2.アクリル板の上に、質量を測定した濾紙5枚(WP0)を配置し、その上に、血液改質剤の塗工面を上にして、不織布を配置する。
3.ピペットから、ウマ脱繊維血(株式会社生物材料センター)を、不織布の血液改質剤の塗工面に1滴(約0.1mL)滴下する。
5.2回目の滴下から1分後、不織布の試験後質量(WN1)と、ろ紙の試験後質量(WP1)を測定し、血液残存率を、下記式に従って算出する。
血液残存率(%)=100×(WN1−WN0)/[(WN1−WN0)+(WP1−WP0)]
なお、血液残存率の測定は、20℃の恒温室で実施する。
血液の接触角及び血液残存率の測定結果を、血液改質剤の特性と共に、下記表1にまとめる。
[吸収性物品の製造及び試験]
トップシートとしての例1に示されるSBと、エアスルー不織布(ポリエステル及びポリエチレンテレフタレートから成る複合繊維、坪量:30g/m2)から形成されたセカンドシートと、パルプ(坪量:150〜450g/m2、中央部ほど多い)、アクリル系高吸収ポリマー(坪量:15g/m2)及びコアラップとしてのティッシュを含む吸収体と、撥水剤処理されたサイドシートと、ポリエチレンフィルムから成るバックシートとを準備した。
次いで、バックシート、吸収体、セカンドシート、そして血液改質剤の塗工面を上にしたトップシートを順に重ね合わせることにより、血液改質剤の異なる生理用ナプキン5枚を形成した。また、対照として、血液改質剤の塗工されていない吸収性物品1枚を作成し、計6枚の吸収性物品を準備した。
上記操作を繰り返して、トップシート及び血液改質剤の異なる複数のサンプルを、それぞれ、複数枚作成した。
上記サンプルを、複数の被験者に着用してもらったところ、上記血液残存率のデータとおおむね同様の結果が得られ、MS−70Kにおいて、経血を吸収した後に、他と比較して、トップシートがサラサラしていたとの回答を得た。また、サラサラ感は、SMS及びSBが高く、SMSが特に高いとの回答を得た。
[J1]
液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、上記液透過性のトップシート及び液不透過性のバックシートの間の吸収体とを有する吸収性物品であって、
上記液透過性のトップシートが、排泄口当接域において、0.10〜0.30mmの厚さと、5〜30g/m2の坪量とを有し、
上記液透過性のトップシートが、排泄口当接域の肌当接面に、血液改質剤を含み、そして
上記血液改質剤が、ポリオキシプロピレングリコール系化合物である、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
上記液透過性のトップシートが、スパンボンド不織布又はSMS不織布である、J1に記載の吸収性物品。
[J3]
上記液透過性のトップシートが、開孔フィルムである、J1に記載の吸収性物品。
上記血液改質剤が、次の(A)〜(E)、
(A)ポリオキシプロピレングリコール、
(B) (B1)ポリオキシプロピレングリコールと、(B2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエーテル、
(C) (C1)ポリオキシプロピレングリコールと、(C2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエステル、
(D) (D1)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物に、(D2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(D3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(D4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物、及び
(E) (E1)脂肪族アミド、脂肪族アミン又はアルキルグルコースに、(E2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(E3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(E4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物、
並びにそれらの任意の組み合わせ、
から成る群から選択される、J1〜J3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(B2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物が、C1〜C20脂肪族1価アルコールである、J4に記載の吸収性物品。
(C2)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物が、C2〜C30脂肪酸である、J4又はJ5に記載の吸収性物品。
(D1)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物が、鎖状炭化水素ヘキサオール、鎖状炭化水素ペンタオール、鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、及び鎖状炭化水素ジオール、並びにそれらの脱水縮合物から成る群から選択される、J4〜J6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(D1)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物が、ソルビトール、ペンタエリトリトール、グリセリン、トリメチロールプロパン、及びエチレングリコール、並びにそれらの脱水縮合物から成る群から選択される、J4〜J7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(D3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物、又は(E3)炭化水素部分と、上記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物が、C2〜C30脂肪酸である、J4〜J8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(E1)脂肪族アミド、脂肪族アミン又はアルキルグルコースが、それぞれ、C1〜C20アルキルアミド、C1〜C20アルキルアミン又はメチルグルコースである。J4〜J9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記血液改質剤が、PPG−4ブチルエーテル、PPG−12ブチルエーテル、PPG−17ブチルエーテル、PPG−20ブチルエーテル、PPG−24ブチルエーテル、PPG−33ブチルエーテル、PPG−40ブチルエーテル、PPG−52ブチルエーテル、PPG−3ミリスチルエーテル、PPG−10セチルエーテル、PPG−11ステアリルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−2ラノリノルエーテル、PPG−5ラノリノルエーテル、PPG−10ラノリノルエーテル、PPG−20ラノリノルエーテル、PPG−26オレエート、PPG−36オレエート、PPG−5.5キャストラート、PPG−6グリセリルエーテル、PPG−8グリセリルエーテル、PPG−10グリセリルエーテル、PPG−16グリセリルエーテル、PPG−9ジグリセリルエーテル、PPG−14ジグリセリルエーテル、PPG−25ソルビトール、及びPPG−33ソルビトール、並びにそれらの任意の組み合わせからから成る群から選択される、J1〜J10にいずれか一項に記載の吸収性物品。
生理用ナプキン又はパンティーライナーである、J1〜J11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
2 トップシート
3 吸収体
4 サイドシート
5 圧搾部
6 バックシート
7 肌当接面
8 血液改質剤
9 経血
10 界面活性剤
Claims (12)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記液透過性のトップシート及び液不透過性のバックシートの間の吸収体とを有する吸収性物品であって、
前記液透過性のトップシートが、排泄口当接域において、0.10〜0.30mmの厚さと、5〜30g/m2の坪量とを有し、
前記液透過性のトップシートが、排泄口当接域の肌当接面に、血液改質剤を含み、そして
前記血液改質剤が、ポリオキシプロピレングリコール系化合物である、
ことを特徴とする、前記吸収性物品。 - 前記液透過性のトップシートが、スパンボンド不織布又はSMS不織布である、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記液透過性のトップシートが、開孔フィルムである、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記血液改質剤が、次の(A)〜(E)、
(A)ポリオキシプロピレングリコール、
(B) (B1)ポリオキシプロピレングリコールと、(B2)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエーテル、
(C) (C1)ポリオキシプロピレングリコールと、(C2)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物とのモノ又はジエステル、
(D) (D1)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物に、(D2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(D3)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(D4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物、及び
(E) (E1)脂肪族アミド、脂肪族アミン又はアルキルグルコースに、(E2)一又は複数のプロピレンオキシドを付加し、所望により(E3)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物又は(E4)リン酸でエステル化することにより生成した化合物、
並びにそれらの任意の組み合わせ、
から成る群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - (B2)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のヒドロキシル基とを有する化合物が、C1〜C20脂肪族1価アルコールである、請求項4に記載の吸収性物品。
- (C2)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物が、C2〜C30脂肪酸である、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
- (D1)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物が、鎖状炭化水素ヘキサオール、鎖状炭化水素ペンタオール、鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、及び鎖状炭化水素ジオール、並びにそれらの脱水縮合物から成る群から選択される、請求項4〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (D1)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する2〜6個のヒドロキシル基とを有する化合物又はその脱水縮合物が、ソルビトール、ペンタエリトリトール、グリセリン、トリメチロールプロパン、及びエチレングリコール、並びにそれらの脱水縮合物から成る群から選択される、請求項4〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (D3)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物、又は(E3)炭化水素部分と、前記炭化水素部分の水素原子を置換する1個のカルボキシル基とを有する化合物が、C2〜C30脂肪酸である、請求項4〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- (E1)脂肪族アミド、脂肪族アミン又はアルキルグルコースが、それぞれ、C1〜C20アルキルアミド、C1〜C20アルキルアミン又はメチルグルコースである。請求項4〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記血液改質剤が、PPG−4ブチルエーテル、PPG−12ブチルエーテル、PPG−17ブチルエーテル、PPG−20ブチルエーテル、PPG−24ブチルエーテル、PPG−33ブチルエーテル、PPG−40ブチルエーテル、PPG−52ブチルエーテル、PPG−3ミリスチルエーテル、PPG−10セチルエーテル、PPG−11ステアリルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−2ラノリノルエーテル、PPG−5ラノリノルエーテル、PPG−10ラノリノルエーテル、PPG−20ラノリノルエーテル、PPG−26オレエート、PPG−36オレエート、PPG−5.5キャストラート、PPG−6グリセリルエーテル、PPG−8グリセリルエーテル、PPG−10グリセリルエーテル、PPG−16グリセリルエーテル、PPG−9ジグリセリルエーテル、PPG−14ジグリセリルエーテル、PPG−25ソルビトール、及びPPG−33ソルビトール、並びにそれらの任意の組み合わせからから成る群から選択される、請求項1〜10にいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 生理用ナプキン又はパンティーライナーである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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