以下、図面を参照しながら各実施形態について説明する。以下の説明において、略または実質的に同一の機能および構成要素については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
[第1の実施形態]
本実施形態においては、無線通信機能を備える記憶装置(以下、無線記憶装置と称する)を装着可能な電子機器、電子機器に装着可能な無線記憶装置、無線記憶装置と無線通信可能な情報処理装置、および電子機器と無線記憶装置と情報処理装置とを含む情報処理システムについて説明する。
本実施形態において、情報処理システムは、電子機器と情報処理装置との間を、無線通信機能を備える記憶装置を用いて連携可能とする。本実施形態において、識別情報はIDと表記する。
本実施形態においては、電子機器は、ユーザIDと電子機器の使用履歴に関する第1の履歴情報とを無線記憶装置に格納する。無線記憶装置は、ユーザIDと第1の履歴情報とを無線記憶装置から情報処理装置へ無線通信する。情報処理装置は、ユーザIDと第2の履歴情報とを格納しており、受信されたユーザIDと第1の履歴情報に基づいてユーザIDに対応する第2の履歴情報を変更(更新)する。情報処理装置は、第2の履歴情報と必要であればその他の各種のデータに基づいて各種の処理(サービス)を実行し、処理結果に基づいてユーザIDに対応する第2の履歴情報を変更する。情報処理装置は、ユーザIDに対応する変更後の第2の履歴情報に基づいて、無線通信により、無線記憶装置に格納されているユーザIDに対応する第1の履歴情報を変更する。電子機器は、変更後の第1の履歴情報に基づいて動作する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、電子機器2と、無線記憶装置3と、情報処理装置4と、サーバ装置6とを含む。
電子機器2は、例えば、玩具、スマートウォッチ、ゲーム機器、携帯電話機、コンピュータ、ウェアラブル端末、デジタルカメラなどでもよい。本実施形態では、電子機器2が玩具の場合を例として説明する。例えば、電子機器2は、時計型玩具でもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3を着脱可能とするための装着部23aを備える。
ユーザは、装着部23aに無線記憶装置3を挿入可能であり、また、装着部23から無線記憶装置3を取り外し(引き出し)可能である。
電子機器2は、装着部23aに無線記憶装置3が装着されると、無線記憶装置3と電気的に接続し、無線記憶装置3とコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信する。
電子機器2は、アクセサリ5を着脱可能とするための装着部23bを備える。
ユーザは、電子機器2の装着部23bにアクセサリ5を装着可能であり、装着したアクセサリ5を取り替え可能である。
アクセサリ5は、例えば、電子機器2に適用または付属する物品である。アクセサリ5は、例えば、メダル、キーホルダ、ストラップ、カードなどである。本実施形態では、アクセサリ5がメダルの場合を例として説明する。
例えば、アクセサリ5は、アクセサリ5を識別するためのアクセサリIDを示すコードまたは溝などの情報を持つ。電子機器2は、アクセサリIDを読み取り可能である。アクセサリIDは、例えば、ビットコード、バーコード、QRコード(登録商標)でアクセサリ5に付されていてもよい。
アクセサリIDは、アクセサリ5に固有のIDでもよく、アクセサリ5の種別(例えばバージョンなど)を示すIDでもよい。
さらに、アクセサリ5は、アクセサリIDに加えて電子機器IDを備えるとしてもよい。この場合、アクセサリIDに加えて、電子機器IDも、電子機器2によって読み取られる。
本実施形態において、アクセサリIDは、電子機器IDを含むとしてもよい。このように、アクセサリIDが電子機器IDを含む場合には、データの管理およびデータの通信を、効率化および簡略化することができる。
電子機器IDは、電子機器2に固有のIDでもよく、電子機器2の種別(例えばバージョンなど)を示すIDでもよい。電子機器2が電子機器IDを管理しており、電子装置2が無線記憶装置3へ電子機器IDを送信してもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3に格納されているデータ(例えばユーザIDおよび第1の履歴情報)に基づいて、当該データに応じた動作を実行する。例えば、電子機器2は、ユーザによる操作に応じて、無線記憶装置3に格納されているコンテンツを出力し、または、コンテンツに対応するステータスを変更する。
ユーザによる操作としては、例えば、電子機器2の電源ON、電源OFF、アクセサリの装着、アクセサリの取り外し、または、動作ボタンの押下などがある。
コンテンツは、画像データ(静止画像データ、動画像データ)、音データ(音楽データ、音声データなど)、映像データなどでもよい。コンテンツは、キャラクターを表してもよい。本実施形態では、コンテンツが音データの場合を例として説明する。
ステータスは、アクセサリ5に対応するキャラクターの成長情報(例えば、キャラクターの強さ、レベル、またはバージョンなど)を示すパラメータであってもよい。
電子機器2は、ポーリングにより、または、ユーザによる操作に応じて、無線記憶装置3をアクセスし、ステータスの変更を認識し、変更後のステータスに基づいてコンテンツを出力してもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3に加えて、アクセサリ5と双方向に通信してもよい。なお、電子機器2とアクセサリ5との間の通信は双方向通信に限定されない。例えば、電子機器2はアクセサリ5に付された情報を読み出してもよい。アクセサリ5に付された情報は、例えば、アクセサリID、アクセサリ5に対応する音データとしてもよい。
電子機器2は、アクセサリ制御部21と動作制御部22とを含む。
アクセサリ制御部21は、電子機器2に装着されたアクセサリ5を示すアクセサリIDを認識し、無線記憶装置3の不揮発性メモリ32へアクセサリIDを格納する。例えば、アクセサリ制御部21は、アクセサリIDを、ユーザIDに関連付け、かつ、第1の履歴情報101に含まれる形式で、不揮発性メモリ32に格納する。
動作制御部22は、例えば、無線記憶装置3に格納されているデータに基づいて、電子機器2に装着されているアクセサリ5を示すアクセサリIDと、当該アクセサリIDに対応する出力対象のコンテンツを示すコンテンツIDまたはアドレスとを認識し、認識したコンテンツIDまたはアドレスに対応するコンテンツを無線記憶装置3から読み出し、読み出されたコンテンツを出力する。
無線記憶装置3は、例えば、メモリカード(SDメモリカードまたはマルチメディアカードなど)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Disk)などのようなストレージ装置など、様々な記憶装置でもよい。本実施形態では、無線記憶装置3がメモリカードの場合を例として説明する。
本実施形態では、無線記憶装置3は、例えば13.56MHzなどの周波数で近距離無線通信規格であるNFC(Near Field Communication)に準拠した無線通信を行う。しかしながら、無線記憶装置3による無線通信は、例えば無線LAN(Local Area Network)など他の無線通信でもよい。NFCは、一般的な無線LANより低電力で通信可能である。
電子機器2が無線記憶装置3を装着すると、無線記憶装置3は、電子機器2と電気的に接続され、電子機器2から電力の供給を受ける。無線記憶装置3は、電子機器2からのデータを格納する機能と電子機器2へ読み出したデータを送る機能とを含む。また、無線記憶装置3は、電子機器2から電力の供給を受けていなくても、無線アンテナ31の電磁誘導によって発生(誘起)される電力によりデータを通信する機能を備える。すなわち、無線記憶装置3は、例えば、無線通信を行い、情報処理装置4に対してデータを送信または受信する。無線記憶装置3は、電子機器2から電力の供給を受けなくても、情報処理装置4からの電波に基づいて電磁誘導によって発生された電力に基づいて少なくとも一部の構成要素で動作可能である。
本実施形態において、無線記憶装置3は、例えばSDインタフェースなどの有線インタフェースにしたがって電子機器2とデータを送受信するが、他のインタフェースを用いてもよい。また、無線記憶装置3は、例えばNFCインタフェースを使用して情報処理装置4とデータを送受信するが、他の無線通信インタフェースを用いてもよい。
無線記憶装置3は、無線アンテナ31と、不揮発性メモリ32と、コントローラ33と、通信コントローラ34と、メモリコントローラ35と、接続部36とを備える。通信コントローラ34は、無線通信メモリ37と電圧検波器38とを備える。なお、通信コントローラ34と無線通信メモリ37とは分離した構成としてもよい。コントローラ33と、通信コントローラ34と、メモリコントローラ35とは、自由に組み合わせ、または、分離することができる。
コントローラ33、メモリコントローラ35、不揮発性メモリ32は、無線記憶装置3が電子機器2から電力の供給を受けている場合に動作する。無線記憶装置3が無線アンテナ31を介してのみ電力の供給を受けており、電子機器2から電力の供給を受けていない場合には、コントローラ33、メモリコントローラ35、不揮発性メモリ32は、必ずしも動作しなくともよい。他方、通信コントローラ34は、無線記憶装置3が無線アンテナ31を介して電力の供給を受けており、電子機器2から電力の供給を受けていない場合であっても動作可能である。つまり、無線アンテナ31がNFCに対応する所定の周波数の無線電波を受信すると、通信コントローラ34は動作可能となり、無線記憶装置3はNFCによる通信が可能となる。
不揮発性メモリ32は、例えば、不揮発性の半導体メモリとしてもよい。不揮発性メモリ32は、例えばNAND型フラッシュメモリとするが、NOR型フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory:磁気抵抗メモリ)、PRAM(Phase change Random Access Memory:相変化メモリ)、ReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)など他の不揮発性半導体メモリでもよい。例えば、不揮発性メモリ32は、他の不揮発性メモリ、磁気メモリなどでもよい。例えば、不揮発性メモリ32は、3次元構造のフラッシュメモリでもよい。
不揮発性メモリ32は、例えば、電子機器2が無線記憶装置3へ電力を供給している場合に動作する。
本実施形態において、不揮発性メモリ32は、例えば、ユーザID100、第1の履歴情報101を格納する。
第1の履歴情報101は、例えば、電子機器2が使用したアクセサリID102、アクセサリID102ごとに関連付けられたステータス103および電子機器2の使用履歴104を含む。第1の履歴情報101は、電子機器2に関するユーザの使用状態を示すログデータに相当する。
使用履歴104は、例えば、アクセサリIDごとにアクセサリ5を着脱した回数または時刻を含むとしてもよい。また、使用履歴104は、例えば、アクセサリIDごとに無線記憶装置3と情報処理装置4が無線通信を行った回数または時刻を含むとしてもよい。
また、第1の履歴情報101は、アクセサリID102の格納された時刻データを含んでいてもよい。
不揮発性メモリ32は、アクセサリIDに対応する出力対象のコンテンツ、コンテンツを示すコンテンツID、コンテンツの格納位置を示すアドレスなどを含むとしてもよい。また、不揮発性メモリ32は、例えば、現在の電子機器2を示す電子機器ID(電子機器2のバージョン情報)を格納するとしてもよい。不揮発性メモリ32の情報を参照することで、電子機器2は、アクセサリID毎にどのコンテンツを出力するかを認識可能である。
コントローラ33は、電子機器2、メモリコントローラ35、通信コントローラ34からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。
コントローラ33は、受信したコマンドに基づき、メモリコントローラ35、通信コントローラ34、電子機器2にコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを出力する。
本実施形態において、コントローラ33は、ファームウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなどのソフトウェアに基づいて動作してもよい。
コントローラ33は、不揮発性メモリ32に、ユーザID100、第1の履歴情報101、コンテンツ、コンテンツID、コンテンツのアドレス、第1のコピーフラグ、などを格納する。
第1のコピーフラグは、不揮発性メモリ32に格納されているデータが、無線通信メモリ37にコピー(移動または転写としてもよい)されたか否かの状態を示す。
コントローラ33は、例えば、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37との間で同一とすべきデータを同じ内容とするミラーリングを行う。
コントローラ33は、ミラーリングにより、例えば、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37のうちの一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納または変更された場合に、同じ内容で他方のメモリでデータを格納または変更する。本実施形態において、ミラーリング対象のデータは、例えば、ユーザID100、第1の履歴情報101などである。
コントローラ33は、ミラーリングを、無線記憶装置3の給電状態で、例えばユーザが電子機器2に無線記憶装置3を装着した状態で、実行する。コントローラ8は、無線記憶装置3が給電状態となった場合は必ずミラーリングを行うとしてもよい。これにより、電子機器2の電源をONした直後に必ずミラーリングが行われるため、電子機器2は電子機器2の電源OFF時の無線通信メモリ37の変化を漏れなく不揮発性メモリ32に反映させることができる。電子機器2が無線記憶装置3へ電力を供給しない場合であっても、無線記憶装置3は情報処理装置4からデータを受信するため、コントローラ33は、例えば、ミラーリングなどの処理を実行可能としてもよい。
ミラーリングのタイミングは、無線記憶装置3の給電時に限定されない。例えば、ミラーリングは、無線記憶装置3が情報処理装置4から無線通信指示を受けた場合に実行されてもよく、無線記憶装置3の電源OFFのタイミングで実行されてもよく、所定時間経過するごとに実行されてもよく、アクセサリ5の装着時に実行されてもよく、または、アクセサリ5の取り外し時に実行されてもよい。
コントローラ33は、無線通信メモリ37に格納するデータを圧縮して保存してもよい。コントローラ33は、例えば、ハフマン符号を使用して圧縮を実行する。コントローラ33は、無線通信メモリ37に格納されているデータを読み出す場合は、圧縮されたデータを伸張し、伸張されたデータを読み出しデータとして出力する。データの圧縮、伸張はコントローラ33が実行してもよいし、無線記憶装置3が圧縮器、伸張器を備え、コントローラ33が、圧縮器にデータを圧縮させ、伸張器にデータを伸張させてもよい。
メモリコントローラ35は、不揮発性メモリ32を制御する。メモリコントローラ35は、例えば、コントローラ33から入力されたコマンドなどに基づいて、不揮発性メモリ32へデータを格納する。また、メモリコントローラ35は、例えば、コントローラ33から入力されたコマンドなどに基づいて、不揮発性メモリ32からデータを読み出し、コントローラ33へデータを出力する。また、メモリコントローラ35は、コントローラ33を経由せずに、通信コントローラ34または電子機器2と通信してもよい。
無線アンテナ31は、例えば、PCBパターンアンテナである。無線アンテナ31の動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯としてもよい。
無線アンテナ31は、例えば、情報処理装置4からの電波に基づき、電磁誘導による電力を発生できる。無線アンテナ31は、発生した電力を通信コントローラ34に供給する。
無線アンテナ31は、情報処理装置4からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。無線アンテナ31は、受信したコマンドなどを、通信コントローラ34に出力する。
通信コントローラ34は、無線アンテナ31を介した情報処置装置4などとの通信を行う。通信コントローラ34は、コントローラ33、無線アンテナ31からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。通信コントローラ34は、受信したコマンドなどに基づいて、例えば、コントローラ33、無線アンテナ31へデータなどを出力する。また、通信コントローラ34は、受信したコマンド、アドレスなどに基づいて、無線通信メモリ37からデータを読み出して、コントローラ33、無線アンテナ31へデータを出力する。さらに、通信コントローラ34は、受信したコマンド、アドレス、データなどに基づいて、無線通信メモリ37へデータを格納する。
本実施形態において、通信コントローラ34は、情報処理装置4から無線アンテナ31経由で、アクセサリIDに対応し情報処理装置4によって決定された変更後のステータスを受信し、受信された変更後のステータスを無線通信メモリ37に格納する。アクセサリIDに対応する変更後のステータス103は、ミラーリングにより、不揮発性メモリ32に格納される。
なお、電子機器2、コントローラ33、メモリコントローラ35、通信コントローラ34、無線アンテナ31などの間で通信されるコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などは、必ずしもその形式が一致する必要はない。通信する両者が認識可能なコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などであれば、他の部分で通信される際のコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などと形式的に一致する必要はない。
通信コントローラ34は、コントローラ33または無線アンテナ31を介してコマンドとデータを受信した場合、データを無線通信メモリ37に格納する。通信コントローラ34は、無線通信メモリ37のデータの書き込みを必ずしも行わなくともよい。
無線通信メモリ37は、例えば不揮発性メモリである。無線通信メモリ37は、通信コントローラ34またはメモリコントローラ35による制御にしたがってデータを格納する。なお、無線通信メモリ37におけるデータの格納は、一時的でもよい。無線通信メモリ37としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)が用いられるが、上記不揮発性メモリ32と同様に各種のメモリを用いることができる。
なお、無線アンテナ31から供給される電力で動作可能とするため、無線通信メモリ37に用いられる不揮発性メモリは、単位容量当たりの消費電力が不揮発性メモリ32よりも低消費電力であるほうが望ましい。具体的には、NOR型のメモリを用いてもよい。
本実施形態において、無線通信メモリ37は、不揮発性メモリ32が格納するデータの一部または全部を格納する。例えば、無線通信メモリ37は、ユーザID100、第1の履歴情報101、第2のコピーフラグ、送信フラグを格納する。
第2のコピーフラグは、無線通信メモリ37に格納されているデータが、不揮発性メモリ32にコピーされたか否かの状態を示す。
送信フラグは、無線記憶装置3が、無線通信メモリ37が格納するユーザID100、第1の履歴情報101を情報処理装置4へ送信したか否かを示す。
なお、無線通信メモリ37は、例えば、無線記憶装置3の関連データ(不揮発性メモリ32に格納されるデータ(例えば画像データ、音データ、映像データなど)の一部、不揮発性メモリ32に格納されるデータに関連するデータ、不揮発性メモリ32、無線記憶装置3に関するデータ)、情報処理装置4に関連するデータ、または、電子機器2に装着されたアクセサリ5に関連するデータ、コントローラ33または情報処理装置4などから受信したコマンドを、格納してもよい。
具体例を挙げて説明する。なお、これらは一例であって、無線通信メモリ37に格納されるデータはこれらに制限されない。
不揮発性メモリ32に格納される画像データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、画像データのうちの最初または最後の部分、または画像データのサムネイル画像データ、ファイル生成時間データ、撮影時刻データ、データIDなどである。
不揮発性メモリ32に格納される音データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、音データのうちの最初または最後の部分、または音データの出力時間データ、ファイル生成時間データ、データIDなどである。
不揮発性メモリ32に関連するデータは、不揮発性メモリ32のメモリ容量のデータ、残り容量のデータ、ファイル数のデータなどである。
無線記憶装置3に関するデータは、認識IDデータ(各無線記憶装置3に任意に割り当てられる識別用の番号、例えば製造時に割り当てられる固有の製品ID、または、後で無線記憶装置3ごとに任意に割り付けられたIDなど)、または、コメント(ユーザが、電子機器2を介して、無線記憶装置3に格納させた、無線記憶装置3に関連付けられたテキストデータ)などである。
電子機器2に関連するデータは、電子機器2の認識IDデータ、電子機器2のファームウェアの変更情報、または、これらの情報に基づいて生成されたフラグ情報などである。
アクセサリ5に関連するデータは、アクセサリ5の認識IDデータ、アクセサリ5に備えられたコードに含まれるデータ、または、そのデータから生成されたフラグ情報などである。
電圧検波器38は、無線アンテナ31と電気的に接続されている。電圧検波器38は、無線アンテナ31から通信コントローラ34に供給される電圧を検知する。そして、電圧検波器38は、通信コントローラ34が動作可能な所定の電圧に達するまで、NFCによる通信のリセットコマンドを出す。通信コントローラ34は、このリセットコマンドを受信している間は、NFCによる通信を行わない。このリセットコマンドにより、NFCによる通信の異常起動・動作を防止することができる。電圧検波器38は所定の電圧に達している場合に、動作可能コマンドを通信コントローラ34に出力するとしてもよい。通信コントローラ34は、動作可能コマンドを受信している場合のみ、NFCによる通信を行う。
接続部36は、例えば規格化された接続端子であり、電子機器2と電気的に接続可能である。
情報処理装置4は、例えば、携帯電話機、コンピュータ、ゲーム機器、ステーション装置、ウェアラブル端末などでもよい。ステーション装置とは、例えば、ショッピングモール、電気店、玩具店などに配置される装置である。情報処理装置4は、無線記憶装置3とコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信可能である。
情報処理装置4は、例えば、記憶部41、受信部42、出力制御部43、対戦部44、ステータス決定部45を含む。
本実施形態において、受信部42、出力制御部43、対戦部44、ステータス決定部45は、例えばサーバ装置6から情報処置装置4にダウンロードされたプログラムを、情報処理装置4が実行することにより実現されてもよい。
記憶部41は、例えば、ユーザID100、ユーザID100に関連付けられた第2の履歴情報201および個人情報202、情報処理装置4の位置情報203、カレンダー情報204、時間情報(図示せず)、天気情報(図示せず)を格納する。
第2の履歴情報201は、アクセサリID102と、アクセサリID102ごとに関連付けられたステータス103および使用履歴104、対戦結果205、出力履歴206を含む。第2の履歴情報101は、情報処理装置4の使用状態に関するログデータに相当する。
対戦結果205は、例えば、アクセサリIDに対応するキャラクターを対戦部44を用いて対戦させた場合におけるアクセサリIDと勝敗とを関連付けた情報である。
出力履歴206は、例えば、情報処理装置4によるコンテンツの出力状態を示す履歴情報である。
個人情報202は、情報処理装置4のユーザまたは電子機器2のユーザの誕生日、年齢、住所、スケジュールなどの情報を含む。
位置情報203は、情報処理装置4の位置を示す情報であり、例えばGPS(Global Positioning System)によって得られる情報である。
カレンダー情報204は、日付と日付に対応するイベントとを関連付けている。イベントとしては、例えば、正月、節分、ひな祭り、こどもの日、クリスマス、大晦日などがある。
時間情報および天気情報は、例えば、携帯電話機などが取得可能な情報である。
記憶部41は、アクセサリIDに対応する出力対象のコンテンツ、コンテンツを示すコンテンツID、コンテンツの格納位置を示すアドレスなどを含むとしてもよい。
受信部42は、電子機器2に装着されているアクセサリ5を示すアクセサリID102、およびアクセサリIDに関連付けられたステータス103と使用履歴104を、無線記憶装置3より受信する。そして、受信部42は、例えば、受信された前記アクセサリID102とステータス103とが第2の履歴情報201に含まれる形式で、記憶部41に格納する。
出力制御部43は、情報処理装置4によるコンテンツの出力を行う。例えば、出力制御部43は、第2の履歴情報201に含まれている複数のアクセサリIDに基づいて複数のキャラクターを表示する。例えば、出力制御部43は、第2の履歴情報201に含まれているアクセサリIDに対する使用履歴104に基づいて、出力対象の音データを変更する。例えば、出力制御部は、アクセサリIDに対応するゲームキャラクターとそのゲームキャラクターの成長情報にとしてのステータスとに基づいて、ゲームで変更された成長情報に対応するゲームキャラクターを表示し、ゲームで変更された成長情報に対応する音データを出力する。
対戦部44は、例えば、ユーザの指示に基づき、情報処理装置4上で、互いに異なるユーザIDに関連付けられたアクセサリIDに対応するキャラクター同士を対戦させる。対戦部44は、対戦の結果を対戦結果205として記憶部41へ格納する。なお、対戦は、同じユーザIDに関連付けられたアクセサリIDに対応するキャラクター同士で行われてもよい。
ステータス決定部45は、記憶部41に格納されている第2の履歴情報201、個人情報202、位置情報203、カレンダー情報204、時間情報、天気情報に基づいて、電子機器2に装着されているアクセサリ5を示すアクセサリIDに対応したステータス(変更後のステータス)を決定する。そして、出力制御部43は、決定された変更後のステータスが第2の履歴情報に含まれる形式で記憶部41に格納するとともに、変更後のステータスを無線記憶装置3へ送信する。例えば、ステータス決定部45は、情報処理装置4で実行されたゲームで変更された成長情報またはゲームでの対戦結果に基づいて、変更後のステータスを決定する。
情報処理装置4は、サーバ装置6と無線または有線でコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信する。情報処理装置4とサーバ装置6との間の通信では、例えば、無線LAN、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)などの無線通信規格が用いられる。
サーバ装置6は、各ユーザに各種のサービスを提供するサービスサイトとしての機能を実現する。なお、本実施形態においてサーバ装置6は省略してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置4の記憶部41に格納されているデータの一例を示すデータ構造図であり、図1のアクセサリID102、ステータス103、コンテンツの関連付けの一例を示したものである。
記憶部41は、ユーザID100ごとに、アクセサリID102を関連付けて記憶する。また、アクセサリ5の現在のステータスは、アクセサリID102に関連付けられる。例えば、アクセサリIDM1の現在のステータスはS1であり、アクセサリIDM2の現在のステータスはS50である。ユーザIDに関連付けられるアクセサリID102の数は、あらかじめ決められていなくてもよく、例えばユーザが新たなアクセサリ5を電子機器2に装着するたびに、アクセサリ5に対応したアクセサリIDが新たに関連付けられるとしてもよい。第2の履歴情報41は、アクセサリID120とステータス103とを含む。
記憶部41は、アクセサリID102ごとに、ステータス103に応じて出力するコンテンツを関連付けて記憶する。例えば、アクセサリIDM1は、ステータスS1からステータスSLまでのL個のステータスと関連付けられており、それぞれのステータスで出力するコンテンツがCO1からCOLまで関連付けられている。アクセサリIDごとに関連付けられるステータスの数は固定されていなくてもよい。情報処理装置4は、例えばサーバ装置6との通信により、アクセサリIDと新たなステータスと新たなコンテンツとを受信し、アクセサリIDと新たなステータスと新たなコンテンツとを関連付けて記憶部41に追加してもよい。
なお、ステータス103は、コンテンツIDを用いて対応するコンテンツと関連付けられてもよい。ステータス103は、アドレスを用いて対応するコンテンツと関連付けられてもよい。ステータス103に関連付けられるコンテンツは複数でもよい。
この図2のようなデータの関連付けを行うことで、情報処理装置4は、ステータスとコンテンツとを関連付けて管理可能である。ステータス決定部45がアクセサリIDに対応するステータス103を変更した後、出力制御部43及び対戦部44は、アクセサリIDに対して変更後のコンテンツ、コンテンツID、コンテンツのアドレスを、取得可能である。
なお、図2のデータ構造は、情報処理システム4の記憶部41に格納されているデータに関するデータ構造として説明した。しかしながら、図2と同様のデータ構造は、無線記憶装置3の不揮発性メモリ32に格納されているデータに用いられてもよく、無線記憶装置3の無線通信メモリ37に格納されているデータに用いられてもよく、電子機器2のメモリに格納されているデータに用いられてもよい。
図3は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301において、電子機器2は、アクセサリ5を装着する。
ステップS302において、電子機器2のアクセサリ制御部21は、アクセサリ5を示すアクセサリIDを認識する。
ステップS303において、アクセサリ制御部21は、無線記憶装置3に対して第1の履歴情報101、すなわちアクセサリID102、電子機器2の使用履歴104の格納を指示する。電子機器2がステータス103を不揮発性メモリ32に格納する場合には、アクセサリ制御部21は、アクセサリID102に関連付けられたステータス103の格納を指示してもよい。
ステップS304において、電子機器2の動作制御部22は、アクセサリIDに対応するコンテンツを出力する。
ステップS303で電子機器2より第1の履歴情報101の格納が指示されると、ステップS305において、無線記憶装置3は、電子機器2からの第1の履歴情報101の格納指示に基づいて、不揮発性メモリ32に第1の履歴情報101を格納する。
ステップS306において、無線記憶装置3は、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37と間でミラーリングを行うことより、第1の履歴情報101を無線通信メモリ37に格納する。
ステップS307において、無線記憶装置3は、情報処理装置4との間で無線通信を行うことにより、情報処理装置4に対して第1の履歴情報101を送信する。
ステップS308において、情報処理装置4の受信部42は、無線記憶装置3からの第1の履歴情報101を受信し、第1の履歴情報101の内容を記憶部41に格納されている第2の履歴情報201に反映し、第2の履歴情報201を変更する。
ステップS309において、情報処理装置4の出力制御部43または対戦部44は、記憶部41に格納されているデータに基づいて、各種の処理を実行する。例えば、出力制御部43または対戦部44は、各種の態様でコンテンツの出力制御を実行し、または、キャラクターの対戦を実行する。出力制御部43または対戦部44は、出力履歴206または対戦結果を第2の履歴情報201に含める。
ステップS310において、情報処理装置4のステータス決定部45は、記憶部41に格納されているデータに基づいて、アクセサリID102に対応するステータスを決定する。なお、出力制御部43は、アクセサリID102に対応するステータスを決定した後に、決定されたステータスに対応するコンテンツを記憶部41内より検索し、情報処理装置4上に検索されたコンテンツを出力してもよい。ステータス決定部45は、アクセサリID102に対応する決定されたステータスを第2の履歴情報201に含まれる形式で記憶部41に格納する。さらに、ステータス決定部45は、無線記憶装置3との間で無線通信を行うことにより、アクセサリID102に対して決定されたステータス103を無線記憶装置3へ送信する。なお、ステータス決定部45は、アクセサリID102、ステータス103とともに、第2の履歴情報201に含まれる他のデータを、無線通信により、無線記憶装置3へ送信してもよい。この場合、以降の処理で、第2の履歴情報201に含まれる他のデータも、ステータス103と同様に扱われる。
ステップS311において、無線記憶装置3は、アクセサリID102に対して決定されたステータス103を受信し、アクセサリID102に対応する決定されたステータスを無線通信メモリ37の第1の履歴情報101に含まれる形式で無線通信メモリ37に格納する。
ステップS312において、無線記憶装置3は、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37との間でミラーリングを行うことより、アクセサリID102に対して決定されたステータス103を不揮発性メモリ32に格納する。例えば、無線記憶装置3は、アクセサリID102に対応する決定されたステータスを不揮発性メモリ32の第1の履歴情報101に含まれる形式で不揮発性メモリ32に格納する。
ステップS313において、電子機器2の動作制御部22は、無線記憶装置3の不揮発性メモリ32に格納されているアクセサリID102に対応する決定されたステータス103の示すコンテンツを認識し、不揮発性メモリ32から認識されたコンテンツを読み出す。
ステップS314において、動作制御部22は、認識されたコンテンツを出力する。
図4は、本実施形態に係るコントローラ33で実行されるミラーリングを例示するフローチャートである。
ステップS401において、コントローラ33は、無線通信メモリ37の空き領域の位置、空き領域のデータ容量、無線通信メモリ37に格納されたアクセサリIDの個数などに基づいて、無線通信メモリ37がデータを格納可能か否かを示すメモリステータスを管理する。例えば、コントローラ33は、空き領域のデータ容量が第1のしきい値以上の場合に、無線通信メモリ37はデータを格納可能なメモリステータスを持つとする。また、例えば、コントローラ33は、無線通信メモリ37に格納されたアクセサリIDの個数が第2のしきい値以下の場合に、無線通信メモリ37がデータを格納可能なメモリステータスを持つとする。
ステップS402において、コントローラ33は、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37とのうち少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納または変更されたか判断する。
少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納または変更されていない場合、処理は終了する。
少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納または変更されている場合、ステップS403において、コントローラ33は、メモリステータスに基づいて、無線通信メモリ37がデータを格納可能か判断する。
無線通信メモリ37がデータを格納可能でない場合、コントローラ33は、ステップS404において、終了またはエラー処理を実行する。エラー処理は、例えば電子機器2または情報処理装置4に対して、データが正常に変更されなかった旨の音の出力または画面の表示を指示する処理としてもよい。
無線通信メモリ37がデータを格納可能な場合、コントローラ33は、ステップS405において、ミラーリングを実行する。
図5は、本実施形態に係る電子機器2の構成を例示するブロック図である。
電子機器2は、アクセサリ保持部1310と、コード認識部1320と、メモリカード格納部1330と、スピーカ1340と、制御部1390を含む。
メモリカード格納部1330には、外部から記憶装置、例えばメモリカードを挿入可能である。本実施形態では、メモリカード格納部1330は、無線記憶装置3、例えば、NFCチップ搭載のメモリカードを保持する。メモリカード格納部1330は、上記図1の装着部23に相当する。
アクセサリ保持部1310は、例えば、外部から挿入されたアクセサリ5を保持する。なお、アクセサリ保持部1310は、外部から挿入されずにアクセサリ5を保持してもよい。例えば、アクセサリ保持部1310は、キーホルダのアクセサリ5を保持するリング状の保持具でもよい。アクセサリ保持部1310は、上記図1の装着部23bに相当する。
アクセサリ5は、例えば、キャラクターが描かれたカードである。1枚のアクセサリ5には、例えば1つのキャラクターが描かれている。しかしながら、この場合に限定されることなく、1枚のアクセサリ5に複数のキャラクターが描かれていてもよい。1枚のアクセサリ5には、描かれたキャラクターに関する情報が記憶されている。アクセサリ5は、この情報を例えばコードの形式で持つ。しかしながら、この場合に限定されず、例えばアクセサリ5がNFCチップを含み、キャラクターに関する情報はNFCチップに格納されていてもよい。キャラクターに関する情報がNFCチップまたはNFCタグに格納される場合、後からデータの変更が可能であり、例えば、情報処理システム1上でのキャラクターのアップグレードなどが容易に行える。
描かれたキャラクターに関する情報がコードで格納されている場合には、アクセサリ5がアクセサリ保持部1310に保持されると、アクセサリ5のコードはコード認識部1320と対向する(向き合う)。
コード認識部1320は、外部から指示を受けて、アクセサリ5のコードから、描かれたキャラクターに関する情報を読み出し、キャラクターに関する情報を無線記憶装置3に送信する。例えば、キャラクターに関する情報は、無線記憶装置3に含まれる不揮発性メモリ32の読み出すべきアドレス情報を含むとしてもよい。
無線記憶装置3のコントローラ33は、キャラクターに関する情報を受けて、対応する情報を読み出す。具体的には、コントローラ33は、メモリコントローラ35に読み出し指示、アドレスを出力し、メモリコントローラ35はキャラクターに関する情報に対応するアドレスのメモリからデータを読み出し、コントローラ33に出力する。無線記憶装置3は、このデータをスピーカ1340に出力する。
スピーカ1340は、DA変換器(図示略)を介してデータを音声データに変換して
外部に出力する。ユーザは、電子機器2に装着したアクセサリ5に対応する音データを聞くことができる。
なお、スピーカ1340は、単にアクセサリ5から読み出したデータに基づいて音データを外部に出力してもよい。
電子機器2は表示部(ディスプレイ)1350を含むとしてもよい。電子機器2は、読み出されたデータに音データと動画データが含まれる場合には、音データをスピーカ1340から出力し、動画データを表示部1350で表示してもよい。電子機器2は、音データをスピーカ1340から出力することなく、動画データを表示部1350に表示してもよい。
電子機器2は、電子機器2の電源をONまたはOFFすることができる電源スイッチ1360、および入力部1370を含むとしてもよい。入力部1370は、複数の入力手段を含んでいてもよく、例えばボタン、スイッチなどでもよい。
制御部1390は、コード認識部1320、スピーカ1340、表示部1350、電源スイッチ1360、入力部1370を制御する。また、制御部1390は、無線記憶装置3と通信する。
本実施形態において、制御部1390は、上記図1のアクセサリ制御部21と動作制御部22とを含むとしてもよい。制御部1390は、ハードウェアによって実装されてもよく、プロセッサがソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
制御部1390は、メモリ1395を含むとしてもよい。メモリ1395は、例えば、制御部1390に含まれることなく、別構成としてもよい。メモリ1395は、例えば、一時的にデータを格納するキャッシュメモリとして用いられてもよい。メモリ1395は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)フラッシュメモリとしてもよい。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置4の第1の構成を例示するブロック図である。情報処理装置4は、例えばスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、コンピュータなどの無線通信機能を備える装置である。
情報処理装置4は、バッテリ部1070と、無線アンテナ1075と、通信コントローラ1080と、制御部1085と、記憶部1090と、表示部1095と、入力部1100と、無線通信部1105と、撮影部1110と、スピーカ1115と、GPS1120を備える。なお、通信コントローラ1080と制御部1085とは1つのコントローラとして実現されてもよい。
情報処理装置4は、バッテリ部1070から供給される電力により、動作および通信可能である。
情報処理装置4は、例えばNFCインタフェースに沿って、データを送受信可能である。なお、情報処理装置4は、他の無線通信インタフェースを用いてもよい。
バッテリ部1070は、情報処理装置4に電力を供給する電源である。バッテリ部1070は、例えば電池である。バッテリ部1070は、乾電池、蓄電池、燃料電池などでもよい。より具体的には、バッテリ部1070は、リチウムイオン電池などを用いてもよい。バッテリ部1070は、情報処理装置4の外部にあってもよく、例えば商用電源に接続されたACアダプタなどでもよい。
無線アンテナ1075の動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯に設定されている。
無線アンテナ1075は、コマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信し、通信コントローラ1080に受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを出力する。無線アンテナ1075は、通信コントローラ1080から入力されたコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号など出力する。無線アンテナ1075は、例えば、PCBパターンアンテナである。
通信コントローラ1080は、無線アンテナ1075を制御する。通信コントローラ1080は、制御部1085から受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを、無線アンテナ1075経由で出力可能である。通信コントローラ1080は、無線アンテナ1075が受信したデータを制御部1085へ出力可能である。
制御部1085は、例えば、入力部1100、無線通信部1105、撮影部1110、無線記憶装置3からの入力に基づいて、各部の諸動作を制御する。制御部1085は、入力されたデータ、またはそれらのデータの計算結果に基づいて、各部を制御し、必要に応じて各部にコマンドなどを出力する。
制御部1085は、例えば、半導体チップ、基板上に形成された回路、またはそれらの1つまたは複数の組合せである。なお、制御部1085は、一時的にデータを蓄えるキャッシュメモリとレジスタとのうちの少なくとも一方を備えてもよい。
制御部1085は、通信コントローラ1080経由でコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを無線アンテナ1075へ出力可能である。制御部1085は、無線アンテナ1075が受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号など、無線記憶装置3から読み取ったコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などをを通信コントローラ1080経由で受け取る。
制御部1085は、無線記憶装置3へデータを書き込む際に、各部から入力されたデータ、またはそれらのデータの計算結果と、書込みコマンド、アドレスを通信コントローラ1080に出力する。
制御部1085は、各部と電気的につながっており、各部と電気的に通信する。つまり、制御部1085は、各部からデータを受け取り、そのデータまたはそのデータの計算結果を出力することが可能である。例えば、制御部1085は、撮影部1110が撮影した撮影データに強調表示を施した合成画像データを計算(生成)し、表示部1095へ出力可能である。例えば、制御部1085は、記憶部1090から読み出した画像データを基に合成画像データを計算(生成)し、表示部1095へ出力可能である。これらは一例であって、制御部1085は、各部からのデータを受け取り、そのデータの計算結果を出力可能である。
本実施形態において、制御部1085は、上記図1の受信部42、出力制御部43、対戦部44、ステータス決定部45を含むとしてもよい。制御部1085は、ハードウェアによって実装されてもよく、プロセッサがソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
記憶部1090は、制御部1085との通信に基づいて、記憶したデータを制御部1085へ出力する。また、記憶部1090は、制御部1085との通信に基づいて制御部1085から受信したデータを記憶する。記憶部1090は、例えばメモリコントローラと不揮発性メモリである。不揮発性メモリとしては、不揮発性メモリ32と同様に、様々なメモリが用いられる。メモリコントローラは、不揮発性メモリを制御する。記憶部1090は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、または、SSD(Solid State Disk)などでもよい。本実施形態において、記憶部1090は、上記図1の記憶部41を含むとしてもよい。
表示部1095は、制御部1085から受け取ったデータをユーザが認識できる形式で出力する。表示部1095は、例えばディスプレイである。ユーザは、ディスプレイの表示を視覚により認識可能である。表示部1095は、具体的には、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、三次元ディスプレイなど、種々のディスプレイを用いてもよい。表示部1095は、制御部1085から受けたデータをディスプレイに表示する。表示部1095は、例えば、撮影部1110が撮影した画像または動画データを、およそリアルタイムに表示可能である。
入力部1100は、ユーザの入力を入力データとして、制御部1085へ出力する。入力部1100は、例えばディスプレイに設けられたタッチパネルである。ユーザがディスプレイ上の表示を押すと、入力部1100はタッチパネル上の押された位置を検知し、その位置情報を入力データとして制御部1085へ出力する。入力部1100は、具体的には、マトリクス状に配置されたスイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などの各種のタッチパネル、を用いてもよい。
入力部1100は、例えばマイクでもよい。ユーザが音声を発すると、入力部1100は、音声を検知し、音声変換により入力データを抽出し、制御部1085へ出力してもよい。
無線通信部1105は、無線アンテナおよび無線コントローラを含む。無線通信部1105は、外部と無線通信により、データの送受信を行う。無線通信部1105は、外部から受信したデータを制御部1085に出力する。無線通信部1105は、制御部1085から受けたデータを外部へ送信する。
撮影部1110は、静止画、動画、またはその両方を撮影可能である。撮影部1110は、撮影データ(画像データ)、つまり静止画または動画データを制御部1085に出力する。撮影部1110は、無線記憶装置3の表面に配置されたコードを撮影可能としてもよい。撮影部1110は、例えばカメラである。より具体的には、撮影部1110は、固体撮影素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラである。
スピーカ1115は、制御部1085から入力された音データを出力する。
GPS1120は、情報処理装置4の位置情報を取得し、制御部1085に出力する。
図7は、本実施形態に係る情報処理装置4の第2の構成を例示するブロック図である。この図7に例示される情報処理装置4は、ステーション装置である。
情報処理装置4は、NFC送受信部1610、表示部(ディスプレイ)1620、スピーカ1630、入力部1640、記憶部1650、通信部1660、制御部1670を含む。
NFC送受信部1610は、制御部1670の指示にしたがって、情報処理装置4の外部とNFC通信する。例えば、NFC送受信部1610は、無線記憶装置3とNFC通信する。
表示部1620は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど、任意のディスプレイである。表示部1620は、例えばNFC通信中にNFC通信中である旨を表示し、通信が完了したときに通信が完了した旨を表示する。
スピーカ1630は、制御部1670の指示にしたがって、音を鳴らす。
入力部1640は、例えば、キーボードまたはボタンである。または、表示部1620がディスプレイであり、タッチパネルが入力部1640としてもよい。
記憶部1650は、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリなど任意の記憶素子である。記憶部1650は、例えば、外部に送信するデータを格納する。このデータとしては、例えばキャラクターの音声データ、動画データなどが挙げられる。本実施形態において、記憶部1650は、上記図1の記憶部41を含むとしてもよい。
通信部1660は、制御部1670の指示にしたがって、有線または無線の通信を介して、例えば、情報処理装置4の外部のサーバ装置6と通信する。通信部1660は、外部のサーバ装置6から記憶部1650へ格納されるデータを取得する。
制御部1670は、NFC送受信部1610、表示部1620、スピーカ1630、入力部1640、記憶部1650、通信部1660を制御する。
本実施形態において、制御部1670は、上記図1の受信部42と動作決定部43とコンテンツ生成部44とを含むとしてもよい。制御部1085は、ハードウェアによって実装されてもよく、プロセッサがソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
図8は、本実施形態に係るアクセサリ5を例示するブロック図である。
図8(a)は、アクセサリ5の一方の面(表面)を例示する平面図である。
図8(b)は、アクセサリ5の他方の面(裏面)を例示する平面図である。
アクセサリ5は、例えば、キャラクターとコード1710を備える。コード1710は、電子機器2に備えられているコード認識部1320を用いて検知可能である。
以上説明した本実施形態においては、情報処理装置4は、アクセサリ5のステータス103および使用履歴104を含む1の履歴情報101を、無線記憶装置3を介して取得することができる。これにより、情報処理装置4は、アクセサリ5のステータス103および使用履歴104に基づいて各種の処理を実行することができ、処理結果に基づいてコンテンツの出力を行うことができる。
さらに、情報処理装置4は、情報処理装置4が格納している使用履歴104、個人情報202、位置情報203、カレンダー情報204、時間情報、天気情報を用いて、アクセサリ5のステータス103を変更し、無線記憶装置3へステータス103を送信することで、電子機器2で出力されるコンテンツを変更することができる。
本実施形態においては、電子機器2がたとえ通信機能を持たないスタンドアローンの機器であっても、電子機器2の使用状態に応じて、情報処理装置4で表示する情報を変化させることができる。また、電子機器2が無線記憶装置3を装着することにより、情報処理装置4から電子機器2で用いられる第1の履歴情報101を変更することができる。このように、電子機器2と情報処理装置4とを連携可能とすることによりユーザにより魅力的なサービスを実現することができる。
例えば、キャラクターの人形がキャラクターIDとステータスとを人形のメモリに格納しており、ゲーム機が人形のメモリからキャラクターIDとステータスとを読み出し、ゲームでキャラクターとステータスとを使用し、ゲームで変更されたステータスを人形のメモリに再び格納する玩具システムがある。この玩具システムでは、人形とゲーム機とが1対1で動作する。キャラクターの数が増えると人形の数も増加する。多数の人形のステータスを変更したい場合には、人形の数だけゲーム機に人形をセットする作業が必要である。これに対して、本実施形態では、例えば、電子機器2が複数のアクセサリ5のステータス103と使用履歴104とを無線記憶装置3に格納し、無線記憶装置3が複数のアクセサリ5のステータス103と使用履歴104とをまとめて管理し、情報処理装置4にまとめて送信可能である。さらに、情報処理装置4は、複数のアクセサリ5のステータス103と使用履歴104とを無線記憶装置3へまとめて送信し、無線記憶装置3は、複数のアクセサリ5のステータス103と使用履歴104とをまとめて変更し、管理可能である。したがって、アクセサリ5の数が多くなっても、各アクセサリ5のステータス103と使用履歴104とを容易に変更および管理できる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、上記第1の実施形態に係る情報処理システム1の具体的な態様を説明する。
以下の第1ないし第4の態様において、電子機器2は玩具であり、情報処理装置4はスマートフォンまたはゲーム機器であるとする。
以下の第1ないし第4の態様においては、説明を簡略化するために、特に説明がない場合には、無線記憶装置3と情報処理装置4との間で、ユーザIDが送信される場合には1つのユーザIDが送信され、アクセサリIDが送信される場合には1つのアクセサリIDが送信される場合を例として説明する。しかしながら、無線記憶装置3と情報処理装置4との間で、複数のユーザIDが送信されてもよく、複数のアクセサリIDが送信されてもよい。ユーザIDおよびアクセサリIDを除く他のデータについても同様である。
(第1の態様)
図9は、本実施形態に係る情報処理システム1の第1の態様を例示する概念図である。
以下の第2ないし第4の態様も同様である。
ユーザは、まずアクセサリ5Aを電子機器2に装着する。すると、電子機器2は、アクセサリ5Aを示すアクセサリID102Aを取得し、アクセサリID102Aを無線記憶装置3に格納する。
ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3から無線通信によりアクセサリID102Aを受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。そして、情報処理装置4は、アクセサリID102Aに基づいて、電子機器2に装着されたアクセサリ5Aに対応するキャラクター4Aを表示する。
次に、ユーザは、アクセサリ5Aに代えてアクセサリ5Bを電子機器2に装着する。すると、電子機器2は、アクセサリ5Bを示すアクセサリID102Bを取得し、アクセサリID102Bを無線記憶装置3に格納する。
ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3から無線通信によりアクセサリID102Bを受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。そして、情報処理装置4は、先に記憶部41に格納されたアクセサリID102Aを示すアクセサリ5Aに対応するキャラクター4Aを表示するとともに、後に記憶部41に格納されたアクセサリID102Bを示すアクセサリ5Bに対応するキャラクター4Bを表示する。
例えば、アクセサリID102AとアクセサリID102Bとを含む履歴情報は、無線記憶装置3側が格納してもよく、情報処理装置4側が格納してもよく、無線記憶装置3と情報処理装置4の双方で格納してもよい。以下の第2ないし第4の態様も同様である。
第1の態様では、例えば、キャラクター4Aがユーザに「呼んだ?」と語りかけ、アクセサリ5Aをアクセサリ5Bに代えると、キャラクター4Bがユーザに「呼んだ?」と語りかけ、情報処理装置4が複数のキャラクター4A,4Bを表示することができる。
(第2の態様)
図10は、本実施形態に係る情報処理システム1の第2の態様を例示する概念図である。
第1のユーザは、まずアクセサリ5Aを電子機器2Aに装着する。すると、電子機器2Aは、アクセサリ5Aを示すアクセサリID102Aを取得し、第1のユーザを示すユーザID100AとアクセサリID102Aとを関連付けて無線記憶装置3Aに格納する。
また、第2のユーザは、アクセサリ5Bを電子機器2Bに装着する。すると、電子機器2Bは、アクセサリ5Bを示すアクセサリID102Bを取得し、第2のユーザを示すユーザID100BとアクセサリID102Bとを関連付けて無線記憶装置3Bに格納する。
第1のユーザまたは第2のユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3Aに接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3Aから無線通信によりユーザID100AとアクセサリID102Aを受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。
第1のユーザまたは第2のユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3Bに接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3Bから無線通信によりユーザID100BとアクセサリID102Bを受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。
そして、情報処理装置4は、記憶部41に格納されている各種のデータに基づいて様々なサービスを実行する。
例えば、情報処理装置4は、アクセサリID102Aの示すアクセサリ5Aに対応するキャラクター4Aと、アクセサリID102Bの示すアクセサリ5Bに対応するキャラクター4Bとを対戦させるゲームを提供する。情報処理装置4は、対戦結果205を、ユーザID100A,100Bごと、および、アクセサリID102A,102Bごとに、管理する。情報処理装置4は、対戦結果205に応じて、キャラクター4A,4Bのセリフを切り換えてもよい。キャラクター4A,4Bの強さまたは成長情報などのステータスは、対戦結果205、第1のユーザと第2のユーザの使用履歴104(例えば保持するアクセサリ数)などに基づいて、変えてもよい。
情報処理装置4は、ユーザごとの対戦結果205をサーバ装置6へ送信し、サーバ装置6は対戦結果205に応じて特典(例えばめずらしいコンテンツ)をユーザに与えるサービスを提供してもよい。
(第3の態様)
図11は、本実施形態に係る情報処理システム1の第3の態様を例示する概念図である。
ユーザは、まずアクセサリ5を電子機器2に装着する。すると、電子機器2は、アクセサリ5を示すアクセサリID102を取得し、アクセサリID102を無線記憶装置3に格納する。
ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3から無線通信によりアクセサリID102を受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。そして、情報処理装置4は、アクセサリID102と、このアクセサリID102に対応し記憶部41に格納されている出力履歴206とに基づいて、電子機器2に装着されたアクセサリ5に対応するキャラクター4Aを表示する。
ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させるたびに、記憶部41の出力履歴206は更新される。
したがって、情報処理装置4は、キャラクター4Aの表示内容およびキャラクター4Aが話す内容を示すコンテンツを、情報処理装置4と無線記憶装置3とが無線通信をするたびに変えることができる。また、情報処理装置4は、情報処理装置4に格納されている個人情報202、位置情報203、カレンダー情報204、時間情報、天気情報に基づいて、キャラクター4Aの表示内容およびキャラクター4Aが話す内容を示すコンテンツを変えることができる。
例えば、ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3にかざすたびに、情報処理装置4は、キャラクター4の登場の仕方、セリフ、音楽、音声を変えることができる。
情報処理装置4が出力対象のコンテンツを変更するために用いる情報は、無線記憶装置3側が格納してもよく、情報処理装置4側が格納してもよく、無線記憶装置3と情報処理装置4の双方で格納してもよい。
(第4の態様)
図12は、本実施形態に係る情報処理システム1の第4の態様を例示する概念図である。
ユーザは、まずアクセサリ5を電子機器2に装着する。すると、電子機器2は、アクセサリ5を示すアクセサリID102を取得し、ユーザを示すユーザID100と、アクセサリID102と、アクセサリID102に対応するキャラクターのステータス103とを関連付けて無線記憶装置3に格納する。ユーザがアクセサリ5を切り換えると、電子機器2は、ユーザID100と、切り換え後のアクセサリIDと、切り換え後のアクセサリIDに対応するキャラクターのステータスとを、さらに無線記憶装置3に格納する。例えば、ユーザが電子機器2で遊ぶことで、電子機器2は、電子機器2側の使用で成長したキャラクターのステータス103および電子機器2の使用履歴104を無線記憶装置3に格納する。例えば、ステータスは、電子機器2に装着されたアクセサリの数に応じて決定されてもよい。
ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3から無線通信によりユーザID100とアクセサリID102とステータス103とを受信し、情報処理装置4の記憶部41に格納する。
情報処理装置4は、アクセサリID102に対応するキャラクターを、ステータス103の示す成長状態でゲームに登場させることができる。情報処理装置4は、ステータス103に応じて、キャラクターの画像、音声を変更可能であり、ステータス103を表示可能である。これにより、ユーザは、無線記憶装置3を情報処理装置4にかざすことで、各キャラクターのステータス103を確認することができる。
これとは逆に、ユーザが情報処理装置4を無線記憶装置3に接近、接触、または、密着させると、情報処理装置4は、無線記憶装置3へ、無線通信により、ユーザID100と、アクセサリID102と、ゲームの結果に基づいて変更されたステータス103とを送信する。
無線記憶装置3は、無線通信により情報処理装置4から受信したユーザID100と、アクセサリID102と、変更されたステータス103とを格納する。
電子機器2は、情報処理装置4におけるゲームで変更されたステータス103に応じて、成長したキャラクターを表示可能であり、または、成長したキャラクターに対応する音を出力可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。